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2017年7月の記事 4件

マクガイヤーチャンネル 第128号 【メル・ギブソンの最高傑作『アポカリプト』】

さて、今回のブロマガですが、前回のニコ生の補講……というか、メル・ギブソン監督の前作である『アポカリプト』について語らせて下さい。 2017年の今だからこそはっきりしたと思うのですが、この映画、やっぱり傑作だと思うのですよ。 ●マヤ語を喋る意味 『アポカリプト』はマヤ文明末期を舞台としたアクション映画ですが、他のハリウッド製アクション映画と異なる点がいくつもあります。 まず、俳優が全員無名なこと、そして全員英語ではなく古代マヤ語を喋っていることが挙げられます。 今、日常会話でマヤ語を喋っている人はメキシコ南部から中央アメリカ北部に居住するおよそ700万人のみであり、彼らが喋っているマヤ語は幾つもの語群に分かれています。そして、ここが重要なのですが、シネコンで映画を観るような人達ではありません。 そこで、観客は常に字幕で内容を把握することを強いられます。細かいニュアンスや表現は伝わりませんし、伝えようともしてません。 つまり、『アポカリプト』は、台詞やナレーションに頼らず、映像で恐怖や興奮やドラマを伝えようとして作られているのです。

マクガイヤーチャンネル 第128号 【メル・ギブソンの最高傑作『アポカリプト』】

マクガイヤーチャンネル 第127号 【『メアリと魔女の花』:夢と狂気のジブリ大学とドクター・デイ=宮崎駿説】

さて今回のブロマガですが、この前の土曜日についに公開された『メアリと魔女の花』について書かせて下さい。 先日のニコ生、「サバイビング・ジブリ ジブリ・サバイバーとしての米林宏昌と『メアリと魔女の花』予想」にて映画の内容を予想しましたが、 自分が「こうじゃないかなー」と思ってたところは、だいたい合ってましたね! ●『メアリと魔女の花』 『メアリと魔女の花』は、毀誉褒貶激しいというか、普通にみてしまうとなんてことない作品に感じてしまうアニメです。 「元ジブリの監督やスタッフたちが作った」ということを知っていても、それが(観客にとって)プラスに働くとは限りません。本作は絵柄も、キャラクターも、要素も、「ジブリっぽいもの」に溢れています。ジブリで作品を作っていた人たちが作っているのだから、当たり前です。スポンサーや広告代理店が求める「ポストジブリ映画」として絶対に赤点をとらない映画です。 メアリが常に自分の感情を台詞として説明してくれること、エンドア大学の仕組みや秘密を誰かが必ず台詞できっちり説明してくれることも、「赤点をとらないこと」を補強しています。一年に一度しか映画をみないようなシネコン観客を対象としてヒットさせるためには、必須のしくみというか仕様だからです(『バケモノの子』もそうでした)。

マクガイヤーチャンネル 第127号 【『メアリと魔女の花』:夢と狂気のジブリ大学とドクター・デイ=宮崎駿説】
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Dr.マクガイヤーがニコ生チャンネルを開設!映画・アニメ・おもちゃ等、オタクカルチャーを楽しくわかりやすく解説します。月2回の生放送と毎週メルマガをお送りします。

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Dr.マクガイヤー

「ゲロとレイプがある映画は傑作である」と言い切るアラフォーオタク。 ボンクラ映画をこよなく愛する正体不明の冒険野郎。番組中の白衣は自前だ。 番組が気になった人はブログを訪れてみてもらいたい。きっと目眩がすることでしょう。 「冒険野郎マクガイヤーブログ http://d.hatena.ne.jp/macgyer/

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