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記事 2件
  • 『たかまつななの新米ディレクター月報』 第2回 NHKに入局しました

    2018-05-15 07:00  
    540pt

    お笑いジャーナリストであり、テレビ局のディレクターでもあるたかまつななさんの『たかまつななの新米ディレクター月報』。NHKで働きながらも自身の立ち上げた株式会社 笑下村塾の仕事も忙しくこなしていたたかまつさんでしたが、そんななか笑下村塾の新社長が急病に倒れます。疑念を感じながらも組織に迎合していく自分、笑下村塾のピンチ。たかまつさんが今の心境を赤裸々に語ります。
    「もう、NHK辞めた方が良いんですかね」。止めて欲しい一心で、でも、もう何も考えたくなくて、私は先輩に小さな声で言った。「絶対に諦めたらダメだ」と先輩が言って下さった。入社早々、事件は勃発した。
     私は、お笑い芸人であり、株式会社 笑下村塾の取締役であり、4月からNHKに入局した新米ディレクターである。現在、三足の草鞋を履いている。NHKの面接で、「笑下村塾は、日本の株式会社の中で唯一、主権者教育を行っている会社です。笑下村塾がなくなったら、日本から主権者教育をやる株式会社がなくなります」と訴え続けて、内定を貰った。以降、ものすごく理解のある先輩方に囲まれ、NHKの職員と笑下村塾をどのように両立していくか綿密に相談していた。「代表取締役を降りてほしい」とNHKから言われたので、私は笑下村塾の理念を理解してくれていた方に、笑下村塾の経営をお願いすることにした。

     NHKに入局して1週間――。朝は打ち合わせ、夜は取材や会食をいれるなど、NHKで普通に働きながら、1日2~3つぐらいは仕事を入れていた。NHK入局を言い訳に笑下村塾を縮小するのだけは避けたかったが、中々体力的にも、物理的にも大変だと思っていた。新社長に「研修期間が終わるまでには、もう少し引き継ぎをしたい」と伝えるつもりでいた。今日の夜、新聞の取材があるから、そこで伝えようと思っていた。1分でも早く帰ろうと、研修が終わってからタイムカードを打刻して、急いで駅まで向かい、電車に乗っている際にラインが新社長から来た。「倒れました。今日はお休みします」。無理をしすぎたのかな。心配だな。でも取材は一人でも受けられるから、なんとかなるかなどと思い、電車の中でMacBookを開いて仕事をし、事務所に戻った。ギリギリ取材に間に合い、無事に取材が終わった。その時は、事の重大さをまだあまり理解していなかった。事務所で残った仕事をしていると電話が鳴った。新社長からだ。「メニエール病になりました。1週間は絶対安静だそうです。電話は耳鳴りがして、LINEは文字がくらくらして読めません」。以前、私の担当マネージャーがメニエール病になったことがあり、病気の大変さを私は知っていた。頭が真っ白になりながらも、「分かりました。こちらは、なんとかしますから、とりあえず、ゆっくり休んで下さい」と言った。過去のメールを見ながら、進捗を予測して、先方にこちらの状態を伝えた。とりあえず、諸々リスケさせてもらい、帰りを信じて待った。新社長の身体を案じながら、私はできることを必死でやっていた。笑下村塾のクラウド営業部のメンバーにだけ、状況を伝えたところ、代わりにできることをやりますとたくさんの方が手を挙げてくださった。三菱総研で、プレゼンの機会があり、新社長が力を入れていた案件を欠席するのは忍びないと思っていたが、クラウド営業部の人が現場に行ってプレゼンをしてくださり、心強かった。
     そんな我々の願いも空しく、数日後、「最悪もう一生治らないかもです」とLINEが来た。どうしよう……。

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  • 【新連載】『たかまつななの新米ディレクター月報』 第1回 三足のわらじを履いて頑張ります!

    2018-04-12 07:00  
    540pt

    今回から新連載『たかまつななの新米ディレクター月報』が始まります。PLANETSでは〈水曜解放区〉でもお馴染み、政治をお笑いでわかりやすく伝えるお笑いジャーナリストとして活動しているたかまつさんは、今月からテレビ局のディレクターとして新しい一歩を踏み出しています。今回は、たかまつさんがお笑いジャーナリストを目指すことになったきっかけやこれまでの活動、そして入局後の活動の抱負について語っていただきます。
     皆さま、ごきげんよう。お笑い芸人の「たかまつなな」です。4月からは、NHKの職員になります。これから社会人として、奮闘する様子を素直な自分の言葉で述べていきたいと思いますので、温かい目で見守っていただけますと嬉しいです。
     今回は、そもそも私は何を目指しているのか、なんでNHKに入ろうと思ったのかお話させていただきます。
     知らない方もいらっしゃると思いますので、自己紹介いたします。私は、お嬢様芸人として、テレビにちょくちょく出させていただいております。先日、上沼恵美子さんの番組では、「朝ごはん何食べてるの?」と聞かれ、「千疋屋のフルーツサンドが好きです」と答えました。「普通、朝は、納豆とご飯でしょ」と上沼さんに言われ、「戦後ですか!」と言う。このように庶民を見下すことによって、お金をいただいております。これが、私のお仕事です。お嬢様が、お笑い芸人というかけ離れた世界にやってきた。そのギャップがいいと、プロデューサーに言われます。

     でも、私が本当にやりたいこととは、ちょっと違います。私は「お笑い」を使って、社会問題を伝えたいんです。「政治とか無理〜!」「安倍さんやばい〜」という渋谷の若者に、政治に対して当事者意識を持ってもらうために、お笑いで敷居を下げる。これが私の目標です。
     社会問題に興味を抱いたのは、小学校4年生の時です。アルピニストの野口健さんの環境学校に参加したのがきっかけです。環境学校は、4泊5日で、富士山の自然を体験するプログラムでした。1日目、「富士山に登ろう!」ということで、初めての富士山に興奮しました。辺り一面に苔が生い茂る様子、「幻想的だなぁ」と感動しました。次の日、健さんが「今日はゴミ拾いに行こう!」と言い出しました。最初、何をこの人は言っているだんろう、冗談を言っているのかなと思いました。こんな綺麗な富士山にゴミなんか、落ちているわけないわ。そう心の中で思いながら、班ごとにゴミ拾いをすることに。なんと……青木ヶ原樹海の中に、ナンバープレートを外されたバスが! 隣の班の子に、自慢げに「バス見つけたよ!」と自慢する私。すると、「俺、トラックみつけたー!」と言い返され、「負けたー!!」なんて無邪気にはしゃいでいました。でも、土壌の汚染度を調査すると、かなり悪い数値で、これを人間がわざとやったのかと思うと悲しくて、悲しくて。いろいろ調べてみると、ゴミの処理費用を浮かせるための不法投棄だということが分かりました。「ごめんね」という気持ちが沸き起こりました。そして、健さんが「残念なことに、大人は見て見ぬふりをする。だから、君たち子供が伝えて欲しい」とおっしゃいました。そこから、私は「環境保護について伝える、環境メッセンジャーになるんだ!!!」と意気込みます。

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