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記事 10件
  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第10回 ブラック・バウヒニア行動と初めての逮捕拘束

    2017-07-25 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。7月1日の返還記念日を前にデモに参加した周庭さんは、初めての逮捕拘束を経験しました。公民的不服従を主張しデモに参加する上での覚悟、逮捕後の様子を語ります。(翻訳:伯川星矢)


    ▲7月1日の返還記念日デモに参加する周庭さん
    先月の連載を見返してみると、京都や台湾への旅、そして六四燭光晩会など、すべてが遠い昔に起きたことのような気がします。ここ一ヶ月であまりにたくさんの出来事がありました。香港の情勢は激しく変化していて、毎月さまざまなことが起きているものですが、それでもこの一ヶ月、わたしは人生で初めての体験をいくつもしました。それはわたし自身の視野を広げ、更なる覚悟を決める機会でもありました。
    ▲返還記念日前のデモ、1回目のブラック・バウヒニア行動 (撮影:jimmy lam)
    ▲2回目のブラック・バウヒニア行動 (撮影:jimmy lam)
    前回、台湾に向かい林飛帆氏の結婚式に参加し、翌日香港に戻り、更にその翌日に東京へ行ったというお話をしました。それとはまた別に、今回はジョシュアと二人で東京に向かいました。とても厳しいスケジュールをこなしながら、わたしたちは初めて海外で記者会見を行いました。日本記者クラブで会見を行う機会をいただいたのですが、約40〜50人もの記者の方たちが参加されました。これほど多くのメディアの方が参加されたことに、本当にびっくりしました。たとえ香港で記者会見を行っても、雨傘運動のような大事件でもない限り、40〜50人もの記者が参加するということはほとんどありません。かつて、ジョシュアとネイサン・ローが台湾の政党・民間団体と一緒に記者会見を行ったり、アメリカも国会の公聴会に出席したりする機会がありましたが、単独での海外記者会見はこれで初めてでした。「主権移行20年」と題した海外会見がこれほどの成功を収めたことは、本当に想定外でした。
    記者会見以外にも、わたしたちは東京大学の阿古先生のご招待により、東京大学駒場キャンパスで行われた講演会に出席しました。その日、わたしとジョシュアは雨傘運動後の香港についての講演を行いました。たとえば中国共産党体制を批判する書籍を出版・販売していた香港の銅鑼湾(どらわん)書店の関係者5人が連続して失踪した事件や、親中派のビジネスマンが香港から中国大陸に誘拐された事件、そしてジョシュアがマレーシアとタイに入国拒否されたことなどについてお話をしました。また、わたしたち香港衆志の理念についても紹介しました。講演に来てくれたみなさんにわたしたちが民主的な制度を求めていると同時に、香港の民主主義と民主自決を求めていることを知ってもらいたかったのです。そしてとても驚いたことに、当日の参加者がとても多く、150人分の席がいっぱいになり、隣の教室から椅子を運び込んで座っている人もいましたがそれも入らなくなり、最後には廊下に椅子を並べてドア越しに講演を聞いている人も大勢いるほどの大盛況でした。正直、「すごすぎる」としかことばが出ません。当日参加された方たちに本当に感謝しています。
    ▲東京大学での講演の様子
    東京から香港に戻ると、わたしたちは7月1日の返還日記念日前後のデモ活動について考えを巡らせていました。今年の7月1日は香港の主権移行20周年でもあり、習近平が初めて国家主席として香港に来訪する日でもありました。毎年この日に、わたしたちはデモに参加していますが、公民的不服従を主張する組織として、デモ以外にも更に積極的な行動も行いたいと思っていました。7月1日よりも前に直接的な行動を起こすことによって、民衆が習近平の来訪を意識する空気を作り出し、返還記念日デモにももっと参加してもらえるのではないかと考えていたのです。
    最終的に、わたしたちは「“ブラック”・バウヒニア行動」を決行しました。20年前、中央政府は香港に、香港の「永遠の繁栄」を象徴としてゴールデン・バウヒニア(編注:ハカマカズラ科の植物)像を贈りました。土台と柱は「中国が香港をやさしく包み込む」ことを表しています。わたしたちはこの“贈り物”を行動地点とし、香港の「偽りの繁栄を破り捨てる」ことを表そうとしました。もしも繁栄と強さが人権弾圧によってもたらされるものなのだとしたら、わたしたちはそんなものは必要としていません。あの日、朝6時、わたしを含む約10人の香港衆志メンバーが湾仔(ワンチャイ)にあるゴールデン・バウヒニア像に黒い布を被せました。警察側は事前にこの行動の情報をつかんでいなかっため、わたしたちは布を被せることに成功し、目標の行動を達成しました。

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第9回 京都での人権会議と六四追悼【毎月第3水曜配信】

    2017-06-21 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。最近あちこちを飛び回っているという周庭さんは、先月京都で行われた「Human Rights Watch」の人権会議に参加しました。活動家にとって大切な価値基準について、周庭さんの考えを語ります。(翻訳:伯川星矢)


    ▲高橋愛表紙のminaを購入。
    この一ヶ月を振り返ると、今月もまた忙しい時期でした。
    まずわたしの今の状況を説明しましょう。
    わたしは今、台湾に来ています。台中のセブン-イレブンに座って、アイスとおでんを食べながら、この原稿を書いています。わたしは朝台中に到着し、明日には香港へ戻ります。そのあとさらに支度して、明後日にはジョシュアと東京に向かい、インタビューを受け、大学の公開講座に出席します。今回台湾に来たのは、ひまわり学生運動(編注:台湾が中国と調印した「海峡両岸サービス貿易協定」をめぐる審議で、台湾の内政委員会が強行採決したことをきっかけに、2014年3月18日、台湾の国会にあたる立法院に学生と市民らが突入・占拠した事件から始まった社会運動)の参加者である林飛帆の結婚式に出席するためです。わたし以外にも香港衆志メンバーのジョシュアとネイサン・ローも参加しました。でもお互いに違う飛行機を予約していたため、今ここで1人食事をしながら、ホテルのチェックイン時間を待っています。

    ▲その後、さらにジョシュア・ウォンさんと日本へ

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第8回 多忙を極めた4月を振り返る

    2017-05-25 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。第8回の今回は、周庭さんが最も大変な時期であるという4月の忙しさを振り返りながら、香港の政界で起きている事件を解説します。(翻訳:伯川星矢)


    やっと大学生活で最も忙しい時期を耐え抜きました。レポートを4本提出し、数え切れないほどの課題とプレゼンをこなし、3科目の試験を受け終わり、あともう1科目の試験でこの学期が正式に終わります。こういう時期には、立法会のパートタイム政策研究員、英語の家庭教師、政党業務、そして学生を兼任する辛さを深く感じてしまいます。


    ▲香港衆志は1周年を迎えました。
    香港の大学は9月から始まります。9月から12月が第1学期で、1月から5月が第2学期、一般的に課題提出や試験の時期は11月から12月と4月から5月です。やっと終わった4月という月は、もっとも辛い時期の一つです。課題と試験があるだけでなく、高校生の家庭教師として3月から5月に行われる大学受験のために用意しないとならないのです。わたしは大学のレポートと課題をこなしながら、生徒に集中講座を行わないとなりませんでした。もちろん日々進めている政策研究の仕事と政党業務も同時にありました。
    正直なところ、ここ数週間本当に死ぬかと思いました。
    そしてここ数週間、香港の政界でもいろんなことが起きています。まず、以前議員資格を剥奪された青年新政の游蕙禎(ゆう・けいてい)と梁頌恆(りょう・しょうこう)が逮捕されました。その後9人の民主活動家が反基本法解釈の道路占拠や暴動の罪に問われて検挙されました。その中にはわたしたち香港衆志のメンバー2人も含まれています。毎年恒例で行われる返還記念日デモは、ビクトリアパークを始点にしています。しかしここ数日のメディアの報道によれば、香港政府は他の団体による返還記念セレモニーを理由に、このビクトリアパークの使用を許可しなかったと報じられています。

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第7回 香港行政長官選挙を終えて【毎月第3水曜配信】

    2017-04-19 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。非民主的だと周庭さんが批判する行政長官選挙は、予想通りの結果を迎えることとなりました。しかし、選挙が終わると、予想外の事件が周庭さんを待ち受けていました。(翻訳:伯川星矢)


    前回、みなさんに香港の非民主的な行政長官制度を紹介しました。先日3月29日に行政長官選挙が終わり、新たな行政長官――林鄭月娥(りんてい・げつが/キャリー・ラム)氏が選出されました。
    正直なところ、今回の選挙結果は完全に予想通りといえるものでした。行政長官選挙で勝つために最も重要なのは、一般市民からの支持ではなく、中央政府からの「祝福」だからです。選挙期間中、メディアはどの官僚が林鄭月娥氏を支持するよう呼びかけたかに報道の重点を置いていました。その報道の数日後には、どの官僚が遠まわしに曽俊華(ジョン・ツァン)を支持しないよう呼びかけたかが報道されました。実際、このようなことは香港人にとっては全く珍しいことではありません。毎回の行政長官選挙の度に、わたしたちはこのような情報を耳にしてきました。それは選挙委員会に属する大多数の親中派が利益と権力に屈し、中央政府の指示を待っているに過ぎないということを意味しています。


    ▲行政長官選挙当日のデモ

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第6回 香港行政長官選挙について【毎月第3水曜配信】

    2017-03-15 07:00  
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    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。3月26日には、香港の首長である行政長官を選出する選挙が行われる予定です。実際に香港で社会運動を行う女子大生の目線から、行政長官選挙の現状と課題について語ります。(翻訳:伯川星矢)

    この連載で以前、香港政府による自決派及び本土派の議員資格剥奪のお話をしました(編注:中国からの独立を唱える本土派の議員2名が、議員就任の宣誓時に「Hong Kong is not China」の旗を掲げ、「チャイナ」を「シナ」と発音した。これを受け全国人民代表大会(全人代)は、宣誓の内容を規定する香港基本法の法解釈を行い、2人の議員に宣誓無効を言い渡した)。法解釈が行われた後、香港政府による司法審査が始まりました。現在すでに2人の民選議員が司法審査によって資格剥奪となり、香港衆志の主席であるネイサン・ローを含む4人の議員への判決が間もなく下されることとなります。

    ▲テムズ川の前で。

    ▲Human Rights Watch Film Festivalに参加するため、現在はロンドンに滞在中。
    この件については法廷で3日間討論され、本来は3月8日から10日の間に司法審査の結果が言い渡されることとなっていました。しかし、4人を弁護する弁護士が「政府による司法濫用」と言う理由で裁判中止を申し出たことにより、判決は少なくとも1ヶ月は先送りされることとなりました。つまり、ネイサン・ローら4人の議員は、3月26日の行政長官選挙を含む今後1ヶ月、立法会議員として政務執行が許されることとなります。
    今、香港では行政長官選挙で盛り上がっています。その前にまず日本のみなさんに香港の選挙制度について説明をしたいと思います。香港において、首長にあたる行政長官は、市民が一票一票投票して選出されるわけでも、立法会によって選出されるわけでもありません。行政長官を選び出すのは、1200人で構成された選挙委員会です。この1200人は、製造業、金融、政界など様々な業界に分かれています。政界には、区議員代表、立法会議員全員、全人代代表、全国政協委員などが含まれています。こうした政界からのメンバーを除いた、他の業界からの委員は選挙によって選出されます。しかし投票可能な選挙民は約25万人しかおらず、香港の選挙民総人数である約350万のうちのほんの一部にすぎません。さらに、業界ごとの選挙民人数も異なり、一票の価値が平等とは言いがたい状態になっています。しかも、この選挙委員会は、行政長官候補者のノミネートや投票の権利も持っています。簡単に言えば、選挙結果はこの委員会が握っているのです。

    ▲次期行政長官候補らへ直接抗議をする周庭さん。「あなたが当選したら、4人の議員資格剥奪問題はどうなるのか」と直接問いかける。

    ▲周庭さんらの活動の様子は現地のニュースで取り上げられた。
    (画像左)最有力候補といわれる親中派、キャリー・ラムへの抗議の様子。
    (画像右)次期行政長官候補の一人、ホー・グゥオシン元判事へマイクを向ける周庭さん。

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第5回 わたしの日本文化愛【毎月第3水曜配信】

    2017-02-15 07:00  
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    日本のアニメやアイドルが大好きだという、香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さん。日本に興味を持つきっかけになったアニメや、ファン歴8年にもなるモーニング娘。などのアイドル、今期期待の映画など、日本文化について熱く語りました。(翻訳:伯川星矢)

     これまでは、香港の政治情勢やわたしの考え方についてお話をしてきました。しかし、わたしがどうして日本文化を好きになったのかは、まだお話していませんでした。今回はそれをお伝えしたいと思います。

    ▲香港衆志のメンバーと、ヴィクトリアパークの旧正月祭りにて。
     わたしが日本のアニメに興味を持つようになったのは、小学校6年生か中学校1年生の頃でした。それまでも、ときどき香港テレビ局が放送していた吹き替えアニメを観たことはあったのですが、あまり夢中になることはありませんでした。

    ▲『アイドルマスター』の星井美希と『アイドルマスターシンデレラガールズ』の双葉杏のフィギュアと。
     日本のアニメの中で、初めて大好きになったのは『きらりん☆レボリューション』です(しかもちゃんと日本語バージョンで観ました)。もともとアイドルが好きだったからかもしれませんが、子供の頃は香港テレビ局が放送していたアニメ、『満月をさがして』も観ていました。ヒロインがステージの上で歌う姿がすてきで、すっかり熱中していました。『きらりん☆レボリューション』の中で一番好きなキャラクターは、男性アイドルグループ・SHIPSに所属する風真宙人でした。だって、宙人はかっこよすぎだし、優しすぎだし、ヒーローオーラが出まくりなんですもの(←オイ)。毎回、宙人とヒロインのきらりのラブシーンが出てくるたび、つい何回も観たくなってしまいます。

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第4回 15日間、日本の旅【毎月第3水曜配信】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.777 ☆

    2017-01-25 07:00  
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    御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記第4回 15日間、日本の旅【毎月第3水曜配信】
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2017.1.25 vol.777
    http://wakusei2nd.com



    香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんは12月から1月にかけて日本を訪れました。香港の現状を日本の学生に伝えようと来日した周庭さんは、たくさんの友だちと出会うことになります。初めて訪れた関西での驚きや、友だちとの観光や忘年会、ゲストレクチャーの様子など、15日間の日本旅行の思い出を振り返ります。

    ▼プロフィール
    周庭(アグネス・チョウ)
    1996年香港生まれ。社会活動家。17歳のときに学生運動組織「学民思潮」の中心メンバーの一員として雨傘運動に参加し、スポークスウーマンを担当。現在は香港浸会大学で国際政治学を学びながら、政党「香港衆志」の副秘書長を務める。
    ◎翻訳:伯川星矢
    『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』これまでの連載はこちらのリンクから。

    前回:御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第3回 わたしの学校生活

    この文章を書いている今、時刻は午前4時頃。日本からの飛行機が、ちょうど香港に到着したところです。わたしはこの15日間、日本を旅していました。今回はこの日本旅行についてお話ししたいと思います。

    ▲着物をきたペコちゃん人形と
    12月20日、大学で最終科目の試験を受けた後、わたしは大きなスーツケースを持って、バスで香港国際空港に向かいました。最初の目的地は関西です。わたしは立命館大学の上久保誠人先生の招待を受けて、日本の学生や留学生に向けて授業の中でお話する機会をいただき、わたしの社会運動の参加経験や、今香港人が直面している状況について話しました。
    日本に行ったのはこれがはじめてではないのですが、実はこれまでは東京にしか行ったことがありませんでした。そのため、関西を訪問するのは今回がはじめてです。大阪でも京都でも、関東とは全く違う雰囲気を感じました。たとえば関西弁はこれまでバラエティ番組でしか聞いたことがなかったのですが、関西では実際に街中で関西弁が聞こえてきて、とても不思議な感じがしました。
    ▲日本のスーパーマーケットが気に入りました
    忘れられない思い出になったのは、留学生を対象にしたゲストレクチャーです。そのレクチャーには、タイ、インド、中国などの様々な国からの留学生が参加していました。わたしが英語で香港の政治状況を簡単に紹介すると、タイやインドの学生たちは熱心に自分の国の社会状況や、香港との相違点を話してくれたのです。母国のデモ活動に参加したことがあると言っていた人たちもいました。
    ゲストレクチャーが終わると、立命館大学の学生たちが私をいろんなところに連れて行ってくれました。みんなで着物を着て京都の清水寺に行ったり、わたしの大好物の抹茶アイスクリームを食べたり。上久保先生のゼミの忘年会にも参加して、たくさんの学生に出会い、みんなから日本や関西のことをたくさん教えてもらいました。たとえば、とっても簡単でかわいい関西弁とか。

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    http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/201701
     
  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第3回 わたしの学校生活【毎月第3水曜配信】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.758 ☆

    2016-12-21 07:00  
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    御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記第3回 わたしの学校生活【毎月第3水曜配信】
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2016.12.21 vol.758
    http://wakusei2nd.com



    今朝のメルマガは、香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載「御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記」の第3回をお届けします。香港浸会大学の学生でありながら、立法会議員事務所の非常勤政策研究員と政党の副秘書長を兼任している彼女は、どんな学生生活を送っているのでしょうか。今月誕生日を迎えたばかりの周庭さんが、キャンパスライフや高校生活の思い出、20歳の抱負を語ります。

    ▼プロフィール
    周庭(アグネス・チョウ)
    1996年香港生まれ。社会活動家。17歳のときに学生運動組織「学民思潮」の中心メンバーの一員として雨傘運動に参加し、スポークスウーマンを担当。現在は香港浸会大学で国際政治学を学びながら、政党「香港衆志」の副秘書長を務める。
    ◎翻訳:伯川星矢
    『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』これまでの連載はこちらのリンクから。
    前回:第2回 社会が中央政府に蝕まれた今、わたしたちはいまだに何を恐れるのか
    前回までの記事はわたしの政治観に関するものでしたが、今回はわたしの学園生活についてお話ししたいと思います。
    わたしは今、香港浸会大学の政治・国際関係学科の3年生です。入学早々「雨傘運動」が起きて、そのために1年生の最初の学期ですぐに休学しました。多くの大学生は4年で卒業しますが、わたしは政党「香港衆志」と立法会(香港の国会)の業務を兼任し、さらに塾講師のバイトもしなければなりません。だから、履修できる単位数が少なく、出席も少ないので、卒業するまでに5、6年はかかりそうです。

    ▲20歳の誕生日にもらったリュックサック
    わたしは、大学とは若者が自分の時間を自由に使って、やりたいことをやる時期なのだと思っています。生徒会や部活動、サークルに参加する人もいる。外国へ留学する人もいる。アルバイトをして社会経験を積む人もいる。そんな中、わたしは社会運動に参加することと、政策研究をすることを選んだだけなのです。
    「それではキャンパスライフを満喫できないのではないか?」と思われるかもしれません。香港の大学生には、学生の間にやるべき五つのことがあると言われています。「勉強」「サークル」「寮生活」「アルバイト」「恋愛」。このうち四つ目の「アルバイト」以外、わたしは達成できていません。立法会ネイサン・ロー議員事務所の非常勤政策研究員でありながら、香港衆志の副秘書長も務めているので、サークルに入る時間はありません。食費や交通費も含めて、全ての生活費を完全に自己負担しているので、寮に入る余裕もないのです。そもそも人付き合いがあまりうまくないので、学校の団体行事にも興味がありませんでしたし、集団行動が多くよく知らない人たちと共同生活をしなければならない大学寮は、あまり好きではありませんでした。
    今学期は、毎週月・火・金曜日は15時か16時くらいまで授業が入っています。その後はすぐに香港中心街の金鐘にある立法会事務所に出勤し、議会の準備資料を用意します。授業がない水・木曜日は丸一日、立法会の仕事と政策研究に費やします。土日はお休みなので、塾講師のバイトで高校生に英語を教えたり、日本のアニメやバラエティ番組を見たりして過ごしています。それが毎日続くのは辛いのではないかと聞かれますが、現在のような立場になった以上、それに全力を尽くすのが筋だと思っています。

    ▲高校生のときはフルートでオーケストラに所属。高3最後のパフォーマンス前に指揮者の先生と。

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  • 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第2回 社会が中央政府に蝕まれた今、わたしたちはいまだに何を恐れるのか【毎月第3水曜配信】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.734 ☆

    2016-11-16 07:00  
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    御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記第2回 社会が中央政府に蝕まれた今、わたしたちはいまだに何を恐れるのか【毎月第3水曜配信】
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    2016.11.16 vol.734
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    今朝のメルマガは、香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載「御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記」です。香港の国会である立法府へ議員を送り込むことに成功した周庭さんたちですが、議会では親中派による、香港独立を唱える議員たちの排除が行われていました。香港の政治状況と、周庭さんの戦いの“今”を語ります。

    ▼プロフィール
    周庭(アグネス・チョウ)
    1996年香港生まれ。社会活動家。17歳のときに学生運動組織「学民思潮」の中心メンバーの一員として雨傘運動に参加し、スポークスウーマンを担当。現在は香港浸会大学で国際政治学を学びながら、政党「香港衆志」の副秘書長を務める。
    ◎翻訳:伯川星矢
    『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』これまでの連載はこちらのリンクから。
    前回:御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第1回 社会運動から見た香港の変化、そしてわたしの変化
    《PLANETSメルマガでこれまで配信した、香港雨傘運動関連の記事・動画はこちらから!》
    【特別寄稿】「香港雨傘運動――リトル・ピープルの宴会にようこそ」/香港中文大学・張イクマン(メルマガ記事/2014年11月7日配信)
    香港雨傘運動の女神リーダー・周庭さんが降臨! 緊急ニコ生「末期オタクの闘士に聞く、日本のアニメとアイドル」周庭×張イクマン(ニコ生放送/2015年5月31日放送)
    "雨傘の女神"の90日戦争――10代オタク女子が戦った香港大規模デモ/「学民思潮」元スポークスマン・周庭さんインタビュー(メルマガ記事/2015年6月19日配信)
    わたしは今、「香港衆志」の選挙終了合宿に参加しています。この合宿の目的は、これまでの香港衆志の活動の反省とこれから備えることです。ここ数ヶ月の選挙戦から何を改善するべきか、そこで得られた反省を今後の活動にどのように役立ていくかが、重要なアジェンダとなります。
    今年の9月4日に行われた、香港の国会にあたる「立法会」の選挙で、香港衆志の代表、ネイサン・ロー(羅冠聡)は当選を果たしました。しかし、これはゴールではありません。むしろ、過酷な道行きの始まりです。香港市民たちが自らの一票を、「民主自決」を掲げる香港衆志のネイサン・ローに入れたということは、わたしたちが香港の議会と社会に、新たな変化をもたらすことを期待しているということです。
    みなさんは国会の政治家や政党について、どのようなイメージを持っているでしょうか。二枚舌とか? 表側は穏やかだけど裏側で権力闘争しているとか? 自分たちの利益のために動いているとか? 言うことばかり大きいとか? 選挙の前にだけ現れるとか? 多くの香港人はそのように思っています。
    アメリカの人気ドラマ「ハウス・オブ・カード」は、まさにこういった政治家たちが、自らの利益を最大化するために、いかに政治権力や人間関係を利用しているかを描いた作品です。政治に興味ある方はぜひ見てみてください。おすすめです。

    ▲ハロウィン街宣のときの様子
    しかし、わたしたちが考えるべきなのは、こういった一般市民の政治家に対するネガティブな印象や、「政治家はこうあるべきだ」という先入観を、どうやって変えるのか、ということです。
    わたしたちが政治に参加した目的は、わたしたちの望む社会の実現だったはずです。思い起こせば4年前、わたしたちは洗脳教育(愛国教育)に反対するために、街頭に宣伝スポットを設置したり、官僚の出待ちをしたり、デモを組織したり、できることは全てやりました。それに対して当時、多くの大人たちはこんな風に批判しました。

    「中高生のあなたたちが、強大な中国共産党に歯向かっても、いいことは何もないよ。それよりも、家に帰って頑張って勉強して、いい仕事を見つける方が自分のためになるよ」

    いいえ、違います。そんなのは間違っています。もし、この社会がより公平かつ公正で民主的であるべきだと思うなら。もし、政府の責任が市民の声を聞くことだと思うなら。もし、市民こそが社会の主体だと思うのなら。わたしたちはその信念を貫き通し、正しいことを求めるべきだと思います。
    そして最終的に、わたしたちは政府に民意を示して、愛国教育を撤回させたのです。

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  • 【新連載】御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第1回 社会運動から見た香港の変化、そしてわたしの変化【毎月第3水曜配信】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.714 ☆

    2016-10-19 07:00  
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    【新連載】御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記第1回 社会運動から見た香港の変化、そしてわたしの変化【毎月第3水曜配信】
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2016.10.19 vol.714
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    今朝は香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの新連載をお届けします。2014年、世界中から注目を集めた「香港雨傘運動」に17歳で参加し、「学民の女神」と呼ばれた女の子は、あれから仲間たちと新しい政党を立ち上げ、政治の世界へと足を踏み入れました。今年20歳となる周庭さんが、香港で取り組んでいる政治活動、大学生活、香港の文化などについて語ります。

    ▼プロフィール
    周庭(アグネス・チョウ)
    1996年香港生まれ。社会活動家。17歳のときに学生運動組織「学民思潮」の中心メンバーの一員として雨傘運動に参加し、スポークスウーマンを担当。現在は香港浸会大学で国際政治学を学びながら、政党「香港衆志」の副秘書長を務める。
    ◎翻訳:伯川星矢
    《PLANETSメルマガでこれまで配信した、香港雨傘運動関連の記事・動画はこちらから!》
    【特別寄稿】「香港雨傘運動――リトル・ピープルの宴会にようこそ」/香港中文大学・張彧暋(メルマガ記事/2014年11月7日配信)
    香港雨傘運動の女神リーダー・周庭さんが降臨! 緊急ニコ生「末期オタクの闘士に聞く、日本のアニメとアイドル」周庭×張イクマン(ニコ生放送/2015年5月31日放送)
    "雨傘の女神"の90日戦争――10代オタク女子が戦った香港大規模デモ/「学民思潮」元スポークスマン・周庭さんインタビュー(メルマガ記事/2015年6月19日配信)
    日本のみなさん、はじめまして。
    わたしは香港で社会運動の活動家をしている、周庭(アグネス・チョウ)といいます。今年20歳になる大学生で、香港で新しくできた若者の政治団体「香港衆志(Demosisto)」の副秘書長を務めています。
    社会運動を始める前のわたしは、学校に行く以外は、自宅で日本のテレビアニメやドラマを観ているような、どこにでもいる政治に無関心な女の子でした(もっとも、そのおかげで日本語を習得できたのですが……笑)
    そんなわたしが社会運動に目覚めたのは、ある日、香港の中高生が組織していた学生団体「学民思潮」(学民)のFacebookのページを見つけたことがきっかけです。その活動を目にしたとき、突然、憧れの気持ちが湧き起こりました。まだ中学生なのに凄いと思いました。わたしはすぐにボランティアスタッフとして参加し、そこから、社会運動家としての道が始まりました。
    日本のみなさんは、香港の政治運動といえば、2014年に起きた「雨傘運動」を思い浮かべると思います。当時、わたしは学民思潮のスポークスウーマンを務めていました。あの運動は、香港における民主的な普通選挙を求めるもので、中国共産党と香港政府による政治的権利の弾圧に抗議するため、民間投票やストライキ、占拠などの方法で権力に対抗しました。
    香港で行われた社会運動は雨傘運動だけではありません。たとえば2003年に起きた「反基本法23条」の50万人デモは、国家転覆罪の導入による言論統制への反対運動です。2007年〜2008年の「保育運動」は盲目的な自然開発への反対運動。2012年の「反愛国教育運動」は、批判精神を認めない愛国教育に反対する運動です。そして、この反愛国教育運動は、わたしの政治参加の原点であり、わたし自身を大きく変えた出来事でもあります。

    ▲2012年の反愛国教育運動の集会。当時15歳だった(写真:Peter Kong)
    学民に入る以前のわたしは、カンニングシート片手にクラスの40人の前でプレゼンするだけでも震えてしまうような子でした。それほどシャイな性格ではないつもりですが、大勢の前に立つと、どうしても緊張してしまうのです。

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