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記事 6件
  • 鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第6回 今サウジアラビアで何がおきているのか?

    2017-11-16 07:00  
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    鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。今月、サウジアラビアで汚職対策委員会が、11人の王子や現職閣僚らを拘束しました。日本ではその一人、著名投資家のアルワリード王子の豪華な生活に報道の焦点が当たっていますが、鷹鳥屋さんはもっと重要なことがあると語ります。なぜ王子たちが拘束されているのか、没収された資産はどうなるのか、鷹鳥屋さんがサウジアラビアの今を伝えます。
     前回はサウジアラビアのエンターテイメント産業のこれからについてお話しました。さらにその前は働くサウジアラビアの若者について話していましたが、常に問題になっていたのは「石油価格の低迷が進む今、国家歳入が落ち込んでいて国家財政的に厳しい」という部分でした。  ですが、皆様も最近のニュースでご存知のように、ある意味で「埋蔵金」と呼べるところから財源を確保するのではないか、というニュースが世界を駆け巡りました。11月5日にサウジアラビアのサルマン国王の息子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(以下、ムハンマド皇太子)がアルワリード・ビン・タラール王子(以下、アルワリード王子)を含む11人の王子や、政府の閣僚、高官らを一斉に拘束しました。日本の各メディアでは、この中で特に有名なアルワリード王子について、その資産家・投資家としての豪華な生活について特集をしていました。しかし、他にもっと重要なことを伝えなければいけないと思い、今回は急遽前々から準備していた『中東ボディビル選手権最前線』 から内容を変更してこのニュースについて書くことにしました。
    サウジアラビア王族早見表(作:鷹鳥屋)©Al-Arabiya, ©Al-Sharq, ©John B. Philby
    アルワリード王子とは?メディアの語らぬ奥の奥まで
     今回の件で、日本のメディアでは知名度が高く資産家としても有名なアルワリード王子についてよく取り上げられています。しかし、なぜアルワリード王子の資産だけが公開されているのかという点、彼がなぜサウジアラビア政府の人間ではなく私企業のトップというビジネスマンになったか、ということについては伝えられていません。  その説明をするためには、まず彼の父親であるタラール王子について話さなければなりません。タラール王子は初代国王のアブドルアジーズ国王の21番目の息子でありながら、その妻はレバノン系の女性でした。そしてナセル大統領統治下のエジプトに滞在し共産主義に染まり、通称「赤い王子」という名前も持つ方です。この方は一部の王族たちと共に「自由王子運動」というサウジアラビアの体制批判運動を起こしたことから、後に王位継承権を返上し官職にも付かず、現在は政治の表舞台には出ていません。 ▲タラール・ビン・アブドルアジーズ王子、アルワリード王子と面影が似ています■PLANETSチャンネルの月額会員になると…・入会月以降の記事を読むことができるようになります。・PLANETSチャンネルの生放送や動画アーカイブが視聴できます。
     
  • 鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第5回 中東でエンタメ大国は生まれるのか?

    2017-10-25 07:00  
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    鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。若年層の多い中東では、年々アニメや漫画、ゲームの人気が高まっています。5〜6万人を動員するというドバイコミコンを筆頭にイベントも乱立していますが、「中東クオリティ」のトラブルが起こることも多くあり……。延期を重ねるイベント、準備体制が「マイナス」のワークショップ、いっこうにできあがらないアニメ、それに翻弄される日本企業の様子まで、鷹鳥屋さんに詳細に語っていただきます。
     前回は石油依存型の経済から脱却し、石油産業以外の産業を興そうと努力をするサウジアラビアの現状とサウジアラビアの若者が以前よりは勤勉に働きつつある近年の流れについてお話しました。今回は今後、中東各国が発展させようとしている様々な産業の中で特に注目すべき産業、日本も深く関わることになるでしょう、エンターテイメント産業にフォーカスを当てたお話をさせていただきたいと思います。それと合わせてエンターテイメント産業を活発化させて「エンタメ大国」を目指す中東各国の現状についてご紹介、さらにこの「エンタメ大国」の担い手が人口の多くを占める若年層たちを盛り上げるために行っている投資やイベントの様子についてお話させていただければと思います。
    ▲政府主催イベントで『まどマギ』について語る女性スピーカーと聴衆
    乱立する中東アニメ・漫画イベント戦国時代
     近年、中東の各国ではアニメ、漫画系のイベントが乱立しています。小規模なイベントから大規模なイベントまで行われており特にこの2〜3年の間に中東の様々なイベント会場で行われ吸収、合併、解散など動きが激しくなっております。 ある意味、エンタメ系イベントの戦国時代と申しますか、激しい競争が行われています。一番大きなものはドバイコミコンで3日間に5〜6万人近くの来場者数を誇ります。この後の表以外にも水面下で動いているイベントなども多数存在しており、11月のコミコン・アラビアや12月の日本村イベントなど小規模、中規模のものは除いて大規模なものをピックアップしてみました。
    ▲乱立する中東各地のアニメ、漫画イベントの一例(10月以降の内容は仮予定)
     現状ではアラブ首長国連邦がその利便性と会場の融通性、展示物、販売物の規制の緩さ(展示物や販売物の肌の露出の問題など)によりリードをしていますが、皆ドバイコミコンに対抗してより良い集客のためにクウェートやサウジアラビア、カタール、アブダビでは有名なアーティストを呼ぶべく、招致合戦を活発化させております。ただ同時にその裏で、例えばこれは某北アフリカのイベントなのですが、肌の露出が多いコスプレイベントを反イスラム的と考えるイスラム過激派がイベントを中止させるため主催者の一人を拉致する、などという事件が起きています。主催者は後ほど無事解放されました。今までの保守的な文化と開放的な文化とのせめぎ合いのトラブルもそこそこ聞きますが、やはり中東各国の多数派を占めるのは若年層であり、この層はゲームやアニメに対して親和性が高いため徐々に受け入れられており、年々この種の規制が緩くなっているという印象を受けます。戒律などで女性の肌の露出が厳しいサウジアラビアでも去年のサウジコミコンではコスプレゾーンを男女それぞれのゾーンを完全に区切ることでこれらの問題に対処しています。
    ▲中東一の来場者数を誇るドバイコミコン会場(DWTC) ▲アブダビ開催のアニメイベントの広告に集まる観客 ▲ドーハで日本のアイドルに笑顔のカタール人©「みちのく仙台ORI☆姫隊」 ▲クウェートのアニメイベント内のコスプレ大会の様子■PLANETSチャンネルの月額会員になると…
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  • 鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第4回 なぜサウジアラビア人にレジ打ちをさせるのは難しいのか【第4木曜配信】

    2017-09-28 07:00  
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    鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。今回のテーマは仕事です。あまり働かないイメージがあるというサウジアラビア人の若者たち。その背景には、石油産出国ならではの事情がありました。サウジアラビア人はレジ打ちにも一苦労? 期待の星、皇太子殿下の指揮下で進む国家戦略とは? 鷹鳥屋さんが現地のレポートを交えてお伝えします。
     今回、著者の鷹鳥屋はサウジアラビア皇太子殿下麾下の財団に関する案件でサウジアラビアに滞在しておりますので、この原稿は、サウジアラビアのリヤドよりお届けさせて頂きます。
    サウジアラビアで働く人々とサウダイゼーションの今
     サウジアラビアは世界有数の入国しにくい国とは言われていますが、それは旅行やバカンスで訪れることが難しいという意味であり、3200万人近くいる人口のうち約800〜900万人近くは移民人口(経済移民)であると言われています。その移民人口の構成は非産油国のアラブ諸国、東南アジア、アフリカなど、数多くの地域からサウジアラビアへ働きに来ている人々です。この出稼ぎ労働者とも言える層がサウジアラビアのブルーカラー及びホワイトカラーの多くの部分を占めておりました。これはサウジアラビアだけでなくUAEやカタールなど中東の産油国で主に見られる光景だと言えます。私はこの5年ほどの間に1年に1〜2回ほどサウジアラビアを訪れる機会がありましたが、毎年行く度に感じることの一つに、ホワイトカラーだけではなく、様々な分野においてサウジアラビア人が就業する比率が全体的に増えているという点が挙げられます。ここまで読んで、自国の経済を回すには自国民が働くのは当然では? と思うお方もいるでしょう。しかし、今まで産油国の経済(特にブルーカラーや一部ホワイトカラー)を支えていたのは移民労働者が主だったのです。
    ▲現地の移民労働者(バングラデシュ人)と著者 リヤドにて
    あまり働かない?アラブの若者達
     ですが、経済を全て移民任せにするわけにもいきませんので、サウジアラビアには「サウダイゼーション」と呼ばれる制度が存在しています。サウジアラビアで営業活動、業務を行う会社では雇用する労働者の一定数をサウジアラビア人により構成しなければならないという制度です。この制度は現地に進出をする企業にとってはなかなか難しい制度の一つです。優秀な人材はやはり現地政府や公社、企業に勤めたがるため、場合によってはスキルが高くない、もしくは勤労意欲がそこまで高くないサウジアラビア人を雇わなければならないという現実があります。実際いざ雇っても、一日中新聞を読むか同僚とおしゃべりをするか、携帯をいじるだけなのに高給取り、というサウジアラビア人労働者に悩まされた日本企業の方々の怨嗟の声は過去多くありますし、現在進行形の問題とも言えます。ちゃんと会社に来ればまだいい方で、会社にも来ない社員まで存在しています。 サウジ以外のとある某産油国で国立病院の人事部に勤務している私の友人は 「今日は英語のメールを5件書いて送ったから疲れたよ」 と一日の就業時間内における自身の圧倒的な業務パフォーマンスを私に自慢気に話してくれたりしました。朝職場へ行って新聞を読み、Facebookを投稿してアプリゲームに興じた後にメールを確認して返信し、昼の2〜3時に帰宅する彼は年収900万円近くでした。(産油国の多くでは所得税がかからないため年収=手取りの収入になります) これはサウダイゼーションの比率維持のためだけに雇っているというケースになります。この制度は勤労意欲に乏しいサウジアラビア人をさらに甘やかすだけの制度とも言えるのですが、そうでもしないとサウジアラビア人が進んで雇用されるということは決してありません。現地進出企業・外資系企業は必要コストとして甘んじて受けるしかなく、サウジアラビア人社員を名ばかりの管理職や重要ではないポストに置く、もしくは中央政府や現地企業の血縁や2世などを採用してビジネスを円滑に進めるための存在として確保するなどの方法を対策として取ってきました。もちろん産油国でもエリート層、もしくは超エリート層の方々の知力、見識は素晴らしいものがあり、そのような方々を雇えればいいのですが、現地進出企業がサウジアラビア政府の高級官僚並みの給与提示ができない、またそのようなエリート層は民間企業に行きにくいという事情があります。このサウジ政府や公社などがもたらす高給はサウジアラビアが原油を軸とした鉱物資源から得られる莫大な収入をベースにしたものであり、資源高が続く限り維持されるものでありました。 
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  • 鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第3回 中東の民族衣装の差異と着用法

    2017-07-27 07:00  
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    鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』、今回のテーマは日本人にはあまり馴染みのない、湾岸アラブ諸国の民族衣装です。個人でのアラブの民族衣装の保有数は日本一、現地でも日本国内でも民族衣装を着こなしている鷹鳥屋さんが、各国の衣装の違いや着用法について徹底的に解説します!
    服装による湾岸アラブの見分け方
    第2回でお伝えしたように、最近の湾岸アラブ間では外交状況の変化によりそれぞれの国民性が強調されるようになってきました。その時代の中で湾岸アラブの装いの差異に対して見極めをつけることが少々重要になってきたと言えます。
    最新のニュースではサウジアラビアの女性がミニスカートで宗教的に厳しいと言われる地域を歩き警察に逮捕される、という話が出てきております。女性の自由について、という点では議論が多くありますが、ミニスカート以前に現地の方々がどういう服装をしているのか、という点を知ることは中東に皆様が出向く際にお役に立つと思います。
    日本と他の東アジアの民族衣装のまだ見分けがつきやすいですが、アラブ諸国の民族衣装の差異はなかなかつきにくいかもしれません。ですが昨今外交上のトラブルが多い湾岸アラブ諸国の中でサウジアラビアの人に向かってカタール人か、と聞いたり、アラブ首長国連邦(以下、UAE)人にサウジアラビア人か、と聞いたりするのは相手の第一印象に大きく影響することになります。
    多くの人は中東の衣装、といえば真っ白な衣装に頭に黒い紐を巻いて、時にはサングラスをしてというイメージがほとんどだと思います。石油王ルックスなどと呼ばれていますが決して王族ばかりが着ているわけではなりません。なかなか面白いことなのですが、中東の湾岸アラブ諸国では例えばサウジアラビアやUAEやカタールなどでは身分の違いにより服装が大きく変わることはありません。デザインに関しては民族ごとの特徴はそのままで、高価な物は素材が大きく変わります。
    イメージとしては国ごとに特徴的なスーツのデザインがあり、国民が皆同じワイシャツとスーツを着ていますが、廉価版と高級版では素材が大きく異なってると考えていただければと思います。
    今回の推薦書:星海社コミックス『サトコとナダ』

    ▲ハロウィーンでよく着られている石油王コスプレ衣装今回はこのコスプレ衣装についてではなく、本物について詳しく説明したいと思います。まずこの男性用民族衣装の名前についてですが、コスプレ衣装では「カンドゥーラ」と呼ばれていますが、これは主にUAEでの呼び方になります。
     ▲例外もありますが大きく分けるとこのような形になります。
    男性用民族衣装はサウジアラビアやバーレーンでは「ソーブ」もしくは「トーブ」と呼びます。クウェートやオマーン、イラク等では「ディスターシャ」という名前になります。それぞれ服の特徴として、UAEの「カンドゥーラ」は襟がなく、糸を固めたボタンが3つ正面に付きます。それに対してサウジアラビアの「ソーブ」「トーブ」は襟首が中学校、高校の制服のカラーのような形になります。それに対してカタールの「ソーブ」「トーブ」は通常のワイシャツと同じような襟型のカラーが付きます。「ディスターシャ」はクウェートのタイプだとサウジアラビアの形に近いのに対して、オマーンの「ディスターシャ」はUAEの形に近いものになります。
    基本的にこれらの服の色は白がほとんどですが、サウジアラビアの西岸、ジェッダなどの方では線模様や袖にデコレーションが付いたりします。UAEだとクリーム色や黒色などがあり、クウェートでもクリーム色や藍色などバリエーションがあります。この中ではUAEやオマーンが装飾も多く、一番カラフルと言えます。
    ▲中東の男性ファッションをまとめたイラスト ©Liz Ramos Pardo
    *バーレーンはサウジアラビアと同じスタイルが多くイラストのような服はあまり着ません。 *イラスト上のサウジアラビアとクウェートの「トーブ」がそれぞれ逆になっています。サウジの「トーブ」はボタンのラインが下までおりません。胸前で止まります。 *最近はサウジもクウェートも胸にポケットが付くものが多いです。
    ▲UAE内での「カンドゥーラ」販売店の様子

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  • 鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第2回 もしも湾岸アラブの国々が男子高校生だったら

    2017-06-16 07:00  
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    鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』の第2回となる今回は、現在話題になっている対カタールへの国交断交がテーマです。湾岸アラブを高校に例えて話題のニュースをユーモラスに解説。鷹鳥屋さんならではの視点で、現地の人の反応や今回表面化した各国の思惑をまとめます。
    カタールとサウジ、UAE、バハレーン等との国交断交について
    今回様々なニュースで報道されている内容で皆様はご存知かもしれませんが、6月5日にサウジアラビア、UAE、バハレーン、エジプトの4カ国が相次いでカタールに対しての外交関係を断絶する、と発表しました。現在もいくつかの国とカタール間で国交断絶か外交レベルの格下げが次々と行われています。もう既に著名な先生方や知識人の方々が筆を尽くし話されているので、内容が被るような詳しい話を書くよりも、さっぱりしてわかりやすい話にして、今回の国交断絶についてお話したいと思います。

    ▲カタールサッカースタジアム建築予定地
    *本当に遡れば、現カタール首長(元首のこと)のお父様の即位時点のゴタゴタについてから書かなければならないのですが、そこまで書くと大変長くなるのでここ最近起きたお話を“超”単純化してお話したいと思います。
    たとえ話で言うならば、、、*フィクションです。
    とある世界にある王立湾岸アラブ高校にサウジアラビアとカタールとバーレーンとUAEがいました。彼らは同じ学校のメンバーとして仲良くつるんでいましたが、最近カタールが抗争中である他校のイランやムスリム同胞団などとこっそりと、時には堂々と遊んでいる姿が目につくことは湾岸アラブ高校の他のメンバーは許せませんでした。それにサウジアラビアやUAEはカタールが転校してきた際に前々から因縁があるので学内でトラブルがあるとお互いメンチを切っていました。

    ▲セガサターンを楽しむカタール人の若者 © Shams_Qamar_JP
    そんな時、海の向こうの巨大なメリケン高校の番長、トランプ番長が湾岸アラブ高校までやってきました。湾岸アラブ高校メンバーたちにトランプ番長は
    トランプ「俺たち仲良くやっていこうぜ、あと気に食わない相手は一緒に倒していこうぜ、ほらサウジさんに鉄パイプと釘バット。(大口の武器輸出合意)」

    ▲サウジアラビアを訪問するトランプ氏
    といくつかの高校を名指しにして打倒宣言をしました。ですがその高校の中にはカタールが仲良くしている高校が入っていることがカタールは許せませんでした。さらにカタールは
    カタール「他校の強い生徒とつるんでなにが悪い? あいつらだって悪いやつじゃないさ!それにメリケン高校の今後なんかわかったもんじゃないぜ!」
    と発言したという噂が出てきました。メリケン高校と合わせて結束し他校を打倒していこう、と皆で宣言したばかりの王立湾岸アラブ高校のメンバーとしては言ってはいけない発言でした。それに対してサウジアラビアが
    サウジ「全員で足並み揃えているのに何言ってるんだ? 潰れたデーツ(ナツメヤシ)みてーにしてくれんゾ・・?」
    と激怒してカタールになぜそんなこと言ったのか、を問い詰めますが、カタールは
    カタール「いやいや、そんなこと言ってねえよ! 俺の発言じゃない! これは何かの陰謀だ!(QNA:Qatar News Agencyに対するロシアのハッキング疑惑?)」
    と必死に否定しますが、サウジアラビアは様々な証拠を突きつけると同時にカタールの言い分を信じず言い訳も聞こうとしません。(アルジャジーラチャンネルの遮断)
    サウジアラビアは同じ湾岸アラブ高校のメンバーと示し合わせて
    サウジ「最近カタールが他校の連中と仲良くしすぎているのはもう我慢できないわ、サウジをナメるんじゃねーゾ・・カタールゥ・・・」
    と、カタールに対して今後湾岸アラブ高校のメンバーは
    カタールと口もきかない(外交断交)
    カタールの席にみんな行かない、来たら追い返す(国外退去)
    カタールとお昼のお弁当のおかずを交換しない(貿易の停止)
    カタールへの同情発言をすると掃除用具箱に閉じ込める(同情発言への禁固刑)
    カタールのいつもの通学路を封鎖する(領空通過の禁止)

    ▲領空一覧

    ▲領空通過禁止後のカタール航空航路

    ▲人のまばらなハマド国際空港
    などと湾岸アラブ高校内で徹底的に無視することにしました。さらに他の影響力が及ぶ他校にまでカタールとの関係を切るようにプレッシャーをかけていきました。カタールが態度を改め、皆に謝るまで許さないつもりです。カタールは一瞬お昼のお弁当のおかずが一部なくなる危機感に襲われました。
    特に鶏肉や乳製品、飲料品などはサウジアラビアやUAEからもらっていたからです。そうすると、そんなカタールの様子を聞いた他校のイランやトルコが
    イラン「おいおい、カタールかわいそうだな。安心しろよ、俺たちがいるぜ?」
    トルコ「なんだよ、苦労しているな。ほら差し入れだ。俺とお前の仲じゃないか」
    とカタールが湾岸アラブ高校のメンバーから回してもらえなくなったチキンやジュース、乳製品、果物をいっぱい抱え、カタールの席まで行って支援するようになりました。

    ▲パニック前後の写真

    ▲「カタール国産品を買いましょう」というカタール経済通産省の広告(©mec.gov.qa)
    イラン「ほら、お肉を66トン持ってきたぜ! 安心しろよ、これから毎日100トンの果物と野菜をお前の席まで空輸してやるぜ!」
    とイランはノリノリです。一瞬、これからのお弁当どうしようと心配していたカタールでしたがこの万全の支援を受けて
    カタール「俺はこれからも湾岸アラブ高校内で態度を変えるつもりはないぜ!」
    と宣言する、という状況になりました。
    他の場所への移動は苦労しますが(航空ルートの制限)今の所カタールの台所事情は落ち着き、さてこれからどのような動きになるのか、、、

    ▲カタール国産を強調するPOP(© mohtakec)
    と、ちょっとざっくりし過ぎているかもしれませんがこのような例で考えていただければ、なんとなく何が起きているのかわかっていただけると思います。
    追記:どういう流れで届いたかわかりませんが、貿易封鎖がされているカタールに日本の「雪見だいふく」が届いたという報告がありました。この事件が契機となり灼熱のカタールで雪見ができるようになりました。

    ▲雪見だいふく、カタールのスーパーマーケットに陳列!

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  • 【新連載】鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第1回 中東で一番有名な日本人?【不定期配信】

    2017-05-16 07:00  
    540pt

    今回から、「中東で一番有名な日本人」とも言われる鷹鳥屋明さんの連載がスタートします。サウジアラビアのサルマン国王に関する報道でテレビ出演をしていた鷹鳥屋さんは、日本での偏った報道について憤りを感じていました。中東やアラブに造詣の深い鷹鳥屋さんの視点から、中東のイメージと現実のギャップについて語っていただきました。
    中東で一番有名な日本人?

    ▲バーレーン、マナマの友人の結婚式にて
    はじめまして、鷹鳥屋明(たかとりや あきら)です。現在日本と中東を繋ぐベンチャー企業で商品企画の仕事をする傍ら、日本文化や日本のポップカルチャーを中東全域に広める活動を個人で行っております。「中東で一番有名な日本人」という少し大げさなタイトルにはなっておりますが、上記活動を継続し私人として中東各国の日本のことに興味がある、日本に興味があるアラブ人の方々はだいたい知っている、現地中東大手メディアに出演を繰り返し、InstagramやTwitterでフォロワーの合計がアラブ地域で合計9万人くらいまでになり、Like数も250万を超える、くらいに知名度を上げることができました。

    ▲サウジアラビア、キングダムタワーにて講演私自身、中東・アラブという地域に触れてまだ6年程度で多くの諸先輩方を差し置いて色々お話することは大変おこがましいですが、この常時何万人ものアラブの方々からの繋がりから集めた情報や現地の人たちの意見などを交え、日本から離れており知り得る機会が少ないこの中東地域について、私自身が学んだことや感じたこと、知り得たことを皆様に共有し、少しでも正確な情報をご提供できればと思います。このような機会を与えてくださったPLANETSの方々に感謝致します。

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