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  • HANGOUT PLUSレポート 坂口孝則×宇野常寛「日本人はこれから何にお金を落とすのか」【毎週月曜配信】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.775 ☆

    2017-01-23 07:0012時間前
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    HANGOUT PLUSレポート
    坂口孝則×宇野常寛
    「日本人はこれから何にお金を落とすのか」
    【毎週月曜配信】
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2017.1.23 vol.775

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    毎週月曜夜にニコニコ生放送で放送中の、宇野常寛がナビゲーターをつとめる「HANGOUT PLUS」。2017年1月16日の放送では、日本テレビ系「スッキリ!!」で宇野と共演中の調達・購買コンサルタント坂口孝則さんをゲストにお迎えしました。坂口さんの新刊『日本人はこれから何にお金を落とすのか?』を主軸とした議論は、日本人の消費スタイルの変遷から、EC社会における新しい消費社会論の期待へと発展していきました。


    坂口孝則さんがご出演のHANGOUT PLUSの動画アーカイブはこちらからご覧いただけます。
    PLANETSチャンネルで、J-WAVE 「THE HANGOUT」月曜日の後継となる宇野常寛のニコ生番組を放送中!

    ▼ゲストプロフィール
    坂口孝則(さかぐち・たかのり)
    大学卒業後、メーカーの調達部門に配属される。調達・購買、原価企画を担当。バイヤーとして担当したのは200社以上。コスト削減、原価、仕入れ等の専門家としてテレビ、ラジオ等でも活躍。企業での講演も行う。

    「HANGOUT PLUS書き起こし」これまでの記事はこちらのリンクから。

    ※このテキストは2017年1月16日放送の「HANGOUT PLUS」の内容のダイジェストです。

    ◎構成:村谷由香里

    ■日本人の消費の移り変わり

     坂口さんは著書『日本人はこれから何にお金を落とすのか?』の中で、過去60年間の日本人の消費スタイルを4段階に分けて論じています。自動車や家電などの量産品が好まれた「大量消費の時代」、ファッションなど他者との差別化に人々が関心を向けた「顕示消費の時代」、他者と繋がるために携帯電話などの通信にお金が費やされた「社会的消費の時代」。そして、その先に「宗教消費の時代」が到来すると予想しました。
     坂口さんによると、宗教消費とは、いわゆる「カリスマ」と呼ばれる存在に、人々がお金を費やす消費行動を意味します。近年では、ライブによるファンの動員や有料メールマガジンといった、新しいマネタイズの手法が一般化していることを指摘しつつ、興味深いポイントとして、かつては雲の上の存在だったカリスマが、等身大で身近に感じられる「凡人カリスマ」へと変化している点を挙げています。

     日本人の消費対象が〈モノ〉から〈コト〉へと移行しているとよく言われますが、坂口さんはさらにその先に〈コト〉から〈カタ〉(=方)への変化があると分析しています。世の中の見方を変えてくれるオピニオンリーダーにお金を払う傾向が、人々の間で強くなりつつあることから、今後はライブやメールマガジンといったコンテンツの内容そのものよりも、「この人にならお金を払ってもいい」という人間への信用が、消費に繋がるようになるだろうと論じました。


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  • 【新連載】山本寛監督インタビュー「いまだからこそ語るべきアニメのこと」第1回 アニメには人生を賭ける価値がある【不定期連載】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.774 ☆

    2017-01-20 07:00
    540pt

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    【新連載】山本寛監督インタビュー
    「いまだからこそ語るべきアニメのこと」
    第1回 アニメには人生を賭ける価値がある
    【不定期連載】
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2017.1.20 vol.774

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    今朝のメルマガは新連載です。『らき☆すた』や『かんなぎ』で知られるアニメ監督・山本寛さんの、これまでの活動を総括するロングインタビューをお届けします。
    第1回では、宮﨑駿監督の影響のもとアニメ監督を志し、京都大学のアニメ同好会で自主制作映画を作っていた頃のエピソードについてお話を伺いました。


    ▼プロフィール
    山本寛(やまもと・ゆたか)
    アニメーション監督、演出家。1974年生。大阪府出身。京都大学文学部を卒業後、1998年に京都アニメーションに入社。『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)ではシリーズ演出とEDの絵コンテ・演出を担当。なかでも第12話「ライブアライブ」での臨場感あるライブシーンやEDの斬新なダンス演出で注目を集める。京都アニメーション退社後は、自身が代表となりOrdetを設立。主な監督作に、『らき☆すた』(2007年)『かんなぎ』(2008年)『フラクタル』(2011年)『Wake Up, Girls!』シリーズ(2014年・2015年)など。ほか、実写映画『私の優しくない先輩』(2010年)監督、小説『アインザッツ』(2010年)執筆や、評論・講演などその活動は多岐にわたる。

    高瀬司(たかせ・つかさ)
    『Merca』編集長。ほか『ユリイカ』(青土社)でサブカルチャー批評、『アニメ!アニメ!』(イード)でアニメ時評、「SUGOI JAPAN Award」(読売新聞社)でアニメ部門セレクターなど。

    ◎取材・構成:高瀬司


    ■命を賭するに値するもの

    ――本日は山本寛監督のこれまでのご活躍を総括する、かなりの長時間インタビューをお願いしておりますが、取材に先立ち、山本監督が現在、お立場上語ることのむずかしいトピックについて確認させてください。ブログTwitterなどでは『Wake Up, Girls!』の現状や今後については何も発言できないともおっしゃられていましたが(※編注:2016年12月11日に『Wake Up, Girls! 新章』が発表された)、同様に以前所属されていた京都アニメーションさんについても、公に語るのはむずかしいのではないかと思うのですが……。

    山本 基本的に話せることであればなんでも話すつもりですよ。『Wake Up, Girls!』についても、トピックが限定されてはしまいますが、なるべく話したいとは思っています。また古巣の京都アニメーションについては、確かに以前は語りづらかったんですが、いまとなっては一周回って逆に一番話しやすくなってるんですよ(笑)。『涼宮ハルヒの憂鬱』から10年が経ち、もう時効になったような話も多くなりましたし、むしろ積極的に語っていきたいという気持ちがありますね。

    ――それは個人的にも非常に楽しみです。では本日は、山本監督のこれまでの歩みのなかで、Ordet設立までを中心にうかがわせてください。特に情報の少ない京都アニメーションさんの舞台裏やことの顛末については、知りたがっているファンがたくさんいると思います。
    それでまずはじめに、定番の質問となりますが、山本監督にとってのアニメの原体験をうかがえるでしょうか。

    山本 決定的だったのは、中学1年生のときに偶然テレビで観た『天空の城ラピュタ』(1986年)ですね。空からシータが降ってきた翌朝、彼女が屋根の上に登るとハトが一斉に飛んでくるシーンから観はじめたんですが、その時点でもう夢中になってしまって。それが僕にとってのアニメの原体験です。もちろんそれ以前もアニメを観てはいましたが、『ラピュタ』のそのシーンを観た瞬間、一気にアニメの魅力に引きこまれたんですよ。

    ――ちなみにそれ以前の、子どものころご覧になっていた作品というのは?

    山本 当時はゴールデンタイムにアニメを放映していた時代だったので、夕飯どきに流れていた『Dr.スランプ アラレちゃん』(1981-1986年)や『パタリロ!』(1982-1983年)、『小公女セーラ』(1985年)や『愛少女ポリアンナ物語』(1986年)といった「世界名作劇場」シリーズなどを、お茶の間で家族と一緒によく観ていました。

    ――しかしその当時はまだ、アニメを特別なものとは感じてはいなかったと。

    山本 テレビっ子だったので自然と、なんとはなしに観ていただけでしたね。そのころはマンガ家になりたいと思ってたんですよ。小学生のころに藤子不二雄先生の『まんが道』(1977-1982年)に出会い、ものすごく影響を受けたんです。だから藤子先生のアシスタントになりたいと、ファンレターを出したりもしましたね。ただ、当時から自分の画力では不十分だという自覚があって。練習はしていたのですがこのクオリティではダメだと、マンガ家の道は中学に入ったころに諦めたんです。そんなとき『天空の城ラピュタ』と出会い、俄然アニメに心惹かれるようになりました。さらに調べてみると、高畑(勲)さんや押井(守)さんなど、アニメは自分で絵を描かなくても監督ができるということがわかってきて……それで「アニメだ!」と(笑)。

    ――(笑)。そのころ印象的だったりよく観ていたりした作品というと?

    山本 ひたすら宮﨑駿さんの研究をしていましたね。『ラピュタ』は70回以上は観ましたし、『風の谷のナウシカ』(1984年)も50回は観ています。ほかにも『月刊アニメージュ』を買って、宮﨑さんについてのインタビューや紹介記事、当時連載中だった『風の谷のナウシカ』の原作マンガを読んだりしていました。その後『トップをねらえ!』(1988-1989年)と『ふしぎの海のナディア』(1990-1991年)を通じて庵野(秀明)さんの存在を知ってからはガイナックスにもハマるわけですが、それまではひたすら宮﨑さんでしたね。それで徹底的に研究して、アニメというものが自分の人生を賭けるに値するかどうかを見極めようしたんですよ。それで、中学3年生の夏休みにはもう、自分は将来アニメ監督になると心に決めていました。


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  • ティーンズの「性と死」を描けるジャンルとしてのロボットアニメ(『石岡良治の現代アニメ史講義』第5章 今世紀のロボットアニメ(3))【不定期配信】 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.773 ☆

    2017-01-19 07:002
    540pt

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    ティーンズの「性と死」を描ける
    ジャンルとしてのロボットアニメ
    『石岡良治の現代アニメ史講義』第5章
    今世紀のロボットアニメ(3)
    【不定期配信】
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2017.1.19 vol.773

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    「日本最強の自宅警備員」の二つ名を持つ批評家・石岡良治さんによる連載『現代アニメ史講義』。今回はロボットアニメの「性と死」にまつわる表現の歴史に触れつつ、「多彩なドラマ展開が可能なブースター」としての側面を論じます。
    (※あす1/20(金)20:00より、石岡さんの月1ニコ生「最強☆自宅警備塾」が放送予定! 2016年秋クールのアニメを徹底総括、今期の期待作についても語ります。視聴ページはこちら


    ▼プロフィール
    石岡良治(いしおか・よしはる)
    1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論・視覚文化)・ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)博士後期課程単位取得満期退学。青山学院大学ほかで非常勤講師。PLANETSチャンネルにて「石岡良治の最強☆自宅警備塾」を放送中。著書に『視覚文化「超」講義』(フィルムアート社)、『「超」批評 視覚文化×マンガ』(青土社)など。
    『石岡良治の現代アニメ史講義』これまでの連載はこちらのリンクから。


    ■ガンプラは体系性への欲望を喚起する

     前回は、ガンプラの1/144スケールについて、手頃な大きさゆえにたいていのメカが模型化されていたことによって、ある種の「コンプリート欲」を喚起するものとなっていた話に触れました。ガンプラのそうした側面をよく示すキットが通称「武器セット」と呼ばれたモデルです。ガンプラ熱が最高潮のときには、ガンダムやザク・グフなどの人気モデルが手に入らず、この武器セットだけ先に買う人もいたほどで、私もその一人だったりします。

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     ファッション好きにみられる購買活動として、仮に靴が気に入った場合、「靴合わせ」で服装一式を新調する人が出るなど、付属物とされやすいアクセサリーの側が「本体」を規定するケースはまま見られるわけですが、ガンプラにおける「武器セット」も、まさにそうした役割を演じていたわけですね。『オルフェンズ』でもこの「武器セット」の伝統は健在で、武器ユニットだけの「オプションセット」が複数発売されています。

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     現在ではさすがに「本体よりも先に武器を買う」ような購買活動はまれだと思いますが、ここには「コレクション」を駆動する重要な要素があると思います。マイナーなオプション武器が揃うことから生まれる「体系性」への欲望こそが、ガンプラが一つのワールドを形成した重要な理由のように考えられるからです。ちょうどレゴブロックが「なんでも作れるのではないか」と思わせるように、ガンプラには「今ここ」にある模型だけでは完結せず「その次」へと駆り立てる要素に満ちています。単体で興味を惹くロボやメカは他の作品でも生み出されていますが、メカ群のトータルな集合体そのものの魅力を、ガンダム以外のロボットアニメが作り出すことはできなかったように思います。
     現在このような「コンプリート」への欲望を担っているのは、トレーディングカードであったり、収集系のRPGであったりするわけで、ロボットがそうした役割を演じるために超えなければならないハードルはかなり高いと言わざるを得ません。ガンダムにおいてなぜ執拗に「宇宙世紀もの」が制作されるのか、また『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の「ブグ」のような、人によっては蛇足と感じられるモビルスーツがなぜ増殖していくのか、というその増殖原理は、体系性への欲望にあるんですね。個別のエピソードが少しぐらい崩れようとも、モビルスーツの体系の方に魅力を感じる人がいるわけです(例えば個人的に『機動戦士ガンダムUC』のネオ・ジオングはあまり好きではないのですが、あの造形も『逆襲のシャア』における「アルパ・アジール」の系統を意識しており、「体系を埋める」造形ではあるわけです)。


    ■ガンプラ視点で捉える『∀ガンダム』の達成

     このように、ガンダムのモビルスーツが、プラモを介して体系性を喚起させるものであることについては、『∀ガンダム』(1999-2000年)のコンセプトが批評性を備えた画期的なものとなっているので少し触れてみたいと思います。『∀ガンダム』は、今では日常語となった感のある単語「黒歴史」を生み出したことで知られています。「黒歴史」は有史以来の戦争の歴史として位置付けられており、そこに代々のガンダムシリーズが並列的に含まれるわけですが、作品世界ではその歴史は「忘却されている」という設定です。しかし他方で、数々の過去のモビルスーツが遺跡として埋まっていて、それを発掘して使っているという秀逸な設定があります。とりわけ、ガンダムを知っている者からはどうみても「ザク」にしか見えないモビルスーツを掘り出した地球人が、勝手に「ボルジャーノン」と名付けるところが批評的に興味深いと言えるでしょう。言葉の記憶が失われてしまっても、モビルスーツというガジェットさえ健在であれば、そこに勝手な命名を施して好き勝手に使うことができるという、「記憶を掘り返すこと」の魅力を示しているように思うからです。他方月に住むムーンレィスは「正しい記録」を保持しているので「ザク」と呼んでおり、同じモビルスーツを前にした言葉の齟齬が、文化摩擦としてうまく描かれているわけです。


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