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  • 【号外】音喜多駿/乙武洋匡/佐渡島庸平/竹下隆一郎/浜田敬子/堀潤/箕輪厚介/宇野常寛が登場!12/9(日)開催「PLANETS大忘年会2018」

    2018-11-22 12:00  
    東急電鉄とPLANETSのコラボ企画として定期的におこなっているトークショー、「渋谷セカンドステージ」。その最新回を、毎年多数のご参加をいただいております年末の特別企画「PLANETS大忘年会2018」として、12/9(日)に開催いたします!
    ★お申込み・詳細はこちらから
    ▼登壇者 音喜多駿(東京都都議会議員・あたらしい党代表) 乙武洋匡(作家) 佐渡島庸平(コルク代表) 竹下隆一郎(ハフポスト日本版 編集長) 浜田敬子(Business Insider Japan統括編集長) 堀潤(ジャーナリスト、市民ニュースサイト「8bitNews」代表) 箕輪厚介(幻冬舎 編集者) 宇野常寛(評論家/批評誌「PLANETS」編集長)
    1日に3つのトークショーという大ボリューム!! また、イベントの最後には交流会も予定しております。
    毎年売り切れ必至のイベントですので、迷っている方もお早めにお申込みく
  • 【無料公開】『ものづくり2.0』イベントレポート――小笠原治×落合陽一×加賀谷友典×根津孝太×宇野常寛×堀潤の語るメイカーズの現在(2014-5-16配信) ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 号外 ☆

    2015-12-19 17:00  

    【無料公開】『ものづくり2.0』イベントレポート小笠原治×落合陽一×加賀谷友典×根津孝太×宇野常寛×堀潤の語るメイカーズの現在
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2015.12.19 号外
    http://wakusei2nd.com

    ネットでもリアル書店でも話題沸騰中の落合陽一さんの著書『魔法の世紀』。本の内容をさらにフォローアップすべく、PLANETSメルマガでは落合さんがこれまでに登場した記事を無料公開していきます!
    本日お届けするのは、落合さんも登壇し2014年5月に行われたイベント『ものづくり2.0』のレポートです。本メルマガで『カーデザインの20世紀』を連載中のデザイナー・根津孝太さんや、のちに『メイカーズ進化論』を上梓し日本版IoTムーブメントのエヴァンジェリストとして活躍することになる小笠原治さん、そして「necomimi」開発者の加賀谷友典さんをお招きして行われたこの
  • 『ものづくり2.0』イベントレポート――小笠原治×落合陽一×加賀谷友典×根津孝太×宇野常寛×堀潤の語るメイカーズの現在 ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.072 ☆

    2014-05-16 07:00  
    220pt

    『ものづくり2.0』イベントレポート小笠原治×落合陽一×加賀谷友典×根津孝太×宇野常寛×堀潤の語るメイカーズの現在
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2014.5.16 vol.72
    http://wakusei2nd.com

    日本版メイカーズの未来はどうなるのか?メイカーズの最先端を走るパネリストが集まり、今起こりつつある「ものづくり2.0」の現在を語り、これからの未来を考えたイベントのレポートです。
    本イベントは5月11日(日)の午後、東京・渋谷にある「loftwork Lab」で開催されました。元WIRED編集長のクリス・アンダーソン著『MAKERS』により広く知られるようになった”メイカーズムーブメント“。2013年には日本でも3Dプリンターがメディアに取り上げられることにより大ブームとなりました。同ムーブメントは「モノのロングテール」とも呼ばれ、誰もがアイデア一つで製造業に
  • 本当に"意識が高くなければ生き残れない"のか?――20代のための"キャリアとお金"のぶっちゃけ話 秋山進×小室淑恵×竹内幹×水無田気流×南章行×宇野常寛×堀潤 現場レポート☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.048 ☆

    2014-04-09 07:00  
    220pt


    本当に"意識が高くなければ生き残れない"のか?

    20代のための"キャリアとお金"のぶっちゃけ話 現場レポート
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2014.4.09 vol.048
    http://wakusei2nd.com

    去る3月31日、多くの企業が入社式を控える中で行われたPLANETSならではの働き方についてのイベント。ワークライフ・バランス代表の小室淑恵さんから詩人の水無田気流さんまで多様な登壇者を迎えて、皆様の仕事にまつわる悩み相談に回答していきました。

    本イベントは4月1日(月)、東京・芝浦の「SHIBAURA HOUSE」にて開催されました。現在若者を取り巻く労働の状況は、問題が山積みです。元エリートサラリーマン、起業家、研究者、人材コンサルタントから元ハゲタカ(?)まで、様々なバックグラウンドを持つ登壇者に、参加者のみなさんからキャリアや子育てについてのリアルな質問が寄せられました。この記事では、2時間に及ぶイベントから、登壇者のみなさんの解答をピックアップしてお届けします。
     
    ◎文:池田明季哉
     
    当日の動画はこちらから。
    http://www.nicovideo.jp/watch/1396932194
    http://www.nicovideo.jp/watch/1396932254
    http://www.nicovideo.jp/watch/1396932432

     
    まず最初に宇野常寛から、このイベントの趣旨が説明されました。
    宇野「ここ2年ほど、ノマドブームや新卒一括採用批判が盛り上がっていましたが、僕は「こういう議論に参加していた若者たちが本当に知りたかったのは、本当にそういうことなのだろうか?」とずっと疑問に思っていたんです。こうした議論が気になってしまう人に、本当に必要な言葉はほかにあるんじゃないか、という思いがずっと拭えなかった。だからひととおり議論が出揃った今、いろんな立場のいろんな経歴の人を集めて、若い人たちの質問にひたすら答えていきたいと思っています」
    続いて登壇者のみなさんが、個性的なこれまでのキャリアや、現在のライフスタイルを通じての自己紹介をしてくれました。イベントでは事前に来場者やニコ生視聴者のみなさんから質問を募集しており、その質問に対するアンサーから議論を深めていきました。
     
     
    ■【質問1】
    会社員(男性 27歳)
    「安定しているけれどつまらない仕事を続けるか、不安定だけれどやりがいがあるNPOのような仕事に行くか、なかなか決断できない」
     
    南「まあ、面白いと思ったら本気になれるし疲れないし、面白い方に行ったらいいんじゃないの? というのが僕の基本スタンスですね。人間、精神的に辛いのが一番きついですから。僕はその上で、なんとかお金をやりくりできる方法を考える、という順番でいつも考えていまね。例えばNPOをやっていたときは、お金が厳しいことはわかっていたので、土日だけでもたくさんの人数を集めようということをやって、その経験が起業に繋がっていきましたから」
    秋山「おそらくこの相談者さんが勤めているのは、すごく大きい会社なんじゃないかと思うんです。で、最初はベンチャーをやってる人の方が元気なんですけど、50歳くらいになると、立派な会社の立派な仕事してるやつって、結構立派になってくるんですよ(笑)。「ポジションが人を育てる」というのは本当にあるんですよね。超大企業って、けっこう捨てたもんじゃないので、無理して辞める必要はないんじゃないかな」
    小室「私、プレゼンテーション講座のボランティアをやってるんですけど、本当にこういう質問をしてくる学生が多いですね。共通しているのは、完全にその会社の仕事一色になっている、ということ。私が「辞める前に一回試してごらん」と勧めているのは、とにかく今所属している会社の仕事は6時になったら上がって、本当にやりたいと思うことを6時以降に毎日やってみるということなんです。一回「辞めよう」という気持ちになったら、会社のなかでの評価も気にならないから、残業も断れるんですよ。それで一旦ボランティアで1年くらい関わればスキルもつくし、本当に欲しい人材だと思われたら声がかかるし、本当に好きなら続くんです。だから、それからでも辞めるのは遅くないよ、と言っています。それで6時に帰るようになると、その会社の仕事が、嫌いじゃなくなる人がすごく多い。そればっかりやるから嫌いになってしまうんです。だからどっちに対してもフルに時間を使えない飢餓感のようななものを持ち続けるのがコツなんだよ、という話はいつもしています」
     
     
    ■【質問2】
    出版社営業マン(男性 25歳)
    「スーパーブラック企業に就職してしまいました。①私が一番得な辞め方はどんな辞め方でしょうか? ②働く先に待っている「辞める」ということについてはみなさんどうお考えでしょうか? ③中途、あるいは第二新卒の採用に当たって、職歴が短いのはどの程度マイナスになってしまうのでしょうか?」
     
    宇野「これは明日失踪ですね(笑)。出社しない、電話も出ない。もう得られるものはないので明日失踪してください」
    南「いちばん大事なアセットって時間だと思うので、できるだけクイックに辞めた方がいいです。世の中には成功と学びしかなくて、失敗は学びなので、「こういう会社はダメだな」ということをサッと学んで次に行った方がいいですね。採用する側の立場からいうと、生き方とか選んできたものが一貫していればいいだけの話なんで、1社目がたまたま短くてもぜんぜん関係ないです」
    小室「私が採用するときに、前職がブラック起業だったのでそこから抜け出てきたかったんです、っていう子は不採用なんです。それは自分が逃げたいだけだし、しかも解決できてない。そこで、何を学んでどうしていったのかということが大事です」
     
     
    ■【質問3】
    大学院生(男性 21歳)
    「研究職に行きたいんだけれども、学閥やヒエラルキーのようなもので気後れしてしまいます。学歴ロンダリングってどうなんでしょう?」
     
    竹内「私は経済学者なので経済学の場合で言うと、数学上の定理があって、仮説が証明できたら学歴は関係ないです。それでノーベル経済学賞取ったりということも、本当にあります。でも、工学系や実験系はマジで体育会系のところがありますね。結局ピラミッド構造なので、上に教授がいて、自分がそこに行きたいんだったら、ピックアップしてもらうしかないわけなんですよ。だから気後れしてる場合じゃないですね。好きなら絶対になんとかなります。もちろん能力があればいけるし、能力がなければいけないという厳しい現実は待っていますが」
     
     
    ■【質問4】
    会社員(女性 29歳)
    「考えれば考えるほど、夫婦共働きなら子供を作らない方が得なように思います。女性が働きながら子供を作るのはクソゲーだと思うんですが、お子さんをお持ちの方は、どうして子供を作ろうと思ったんでしょうか? 子供を産んでみて良かった点があったら教えてください」
     
    ここで「子供を作るのはクソゲー」という言葉を受けて、水無田さんの準備していたプレゼンテーションが炸裂、会場を大いに湧かせました。なぜ女性が働くことは困難なのか? ということをクソゲーに例えてわかりやすく解説。ここではダイジェストでお送りいたしますが、その熱いプレゼンテーションの全容は、ぜひとも動画でご確認ください。
     

     
    水無田「クソゲーとは「誰も勝てない=幸せにしないゲーム」であると言えますが、女性が働くこと自体がクソゲー化しているんですね。どうしてクソゲーかというと、 
  • 選挙は手段のひとつにすぎない――家入一真×安藤美冬×高木新平×宇野常寛×堀潤『都知事選 ジ・アフター』現場レポート ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.022 ☆

    2014-03-04 07:00  
    220pt

    選挙は手段のひとつにすぎない家入一真×安藤美冬×高木新平×宇野常寛×堀潤『都知事選 ジ・アフター』現場レポート
    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2014.3.4 vol.022
    http://wakusei2nd.com


    2/9に投開票が行なわれた東京都知事選で、唯一の30代として今回初めて出馬し、主要4候補に次いで5番目の得票数となった家入一真さん。その家入さんと仲間たちが、選挙の2週間後の2/22(土)に「これからのネットと政治」を語ったイベントのレポートをお届けします。
    イベントの本編は、こちらの動画からご覧になることができます。【前編】「都知事選 ジ・アフター」家入一真×高木新平×安藤美冬×堀潤×宇野常寛http://www.nicovideo.jp/watch/1393756378【中編】「都知事選 ジ・アフター」家入一真×高木新平×安藤美冬×堀潤×宇野常寛http://www.nicovideo.jp/watch/1393828764【後編】「都知事選 ジ・アフター」家入一真×高木新平×安藤美冬×堀潤×宇野常寛http://www.nicovideo.jp/watch/1393829470
    ※後編のページに行くとMP3もダウンロードすることができます。
     
    2月22日土曜の夜、閑散とする冬の田町のオフィス街。しかし、会場のSHIBAURA HOUSEは80人を超える観客に埋め尽くされていた。

    この日の主役は、30代での出馬とインターネット中心のユニークな選挙活動で話題を集めた、都知事選立候補者の家入一真氏と、その参謀役の高木新平氏の2人。さらに起業家の安藤美冬氏、ジャーナリストの堀潤氏、PLANETS編集長/評論家の宇野常寛の3人も登壇。
    インターネット中心のボランティアによる選挙活動の総括と、これからのインターネットを通じた政治運動のあり方について議論が行われた。
    ■「悔しい」(家入)
     
    トークは、選挙戦の振り返りからスタートした。
    「『問題提起的であれば結果はどうでもいい』というのはいわゆる古い文化人の言い訳の常套句。ここで家入一真が開けてしまった〈フタ〉はもう閉まらないし、家入さんとその仲間たちはこの選挙が終わっても必ず何かをやっていくという確信があって、そこが今までの人たちと違う。今回の家入さんたちの試みは、新しい社会参加のモデルとして受け継がれていくのではないか。家入さんはこの選挙をどう振り返るのか?」(宇野)
    「Twitterのハッシュタグ #ぼくらの政策 を使って参加型の選挙運動を展開した。これは当初から描いていたものなのか? 結果、3万人ほどの意見を集めた。それによって初めて政治に興味を持った人も多いと思う」(堀)
    この宇野と堀氏の言葉を受けて家入氏は、まず都知事選を「悔しい」と総括。「目標はあくまで都知事だった」と無念をにじませた。出馬前からTwitterのハッシュタグで政策の元となる意見を集めたり、クラウドファンディングで供託金を集めようとしていたが、公選法に阻まれ、こうした試みが思うように実現しなかったと語る。

    ▲家入一真さん
     
    「正直、告示前から動けるような制度だったらまた結果は違ったと思う。ドブ板もやればよかったとアドバイスもされたが、自分たちのリソース的にネット選挙に絞った方がよいだろうと判断してそうしたし、結果、ネットを使い切れたんじゃないかと思う」(家入)
     
     
    ■参謀役が明かす選挙戦の舞台裏
     
    今回、家入氏の参謀役を務めた高木氏は、選挙戦の舞台裏を告白。家入氏から「なんとなく選挙に出ないといけない気がする……」と突然電話がかかってきたと、事の始まりを笑いながら明かした。しかし、都知事候補が全員高齢であることへの疑問を語る家入氏の話を聞くうちに、スピーチライターを買って出る気になったという。
    「正直、都知事になるのは無理だと言った(笑)。けれど、実際に出馬して色んな人と出会い、その中で家入さんの中で具体的な問題意識が芽生えてくると思った。家入さんが選挙に出る意味は、今まで拾えなかった人びとの声を拾うということ。それがひとつの社会の風穴になるように提示しようと思った」(高木)

    ▲左=高木新平さん
     
    高木氏が今回考えていたのは、この出馬をきっかけにした長期的な視点での社会変革だった。
     
  • ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.003 ☆ 「未来を変えたい若い人ができること - 鈴木寛×平将明×堀潤×宇野常寛が大隈講堂で話し合った"新しい民主主義のカタチ"」

    2014-02-05 07:00  
    220pt

    未来を変えたい若い人ができること
    鈴木寛×平将明×堀潤×宇野常寛が
    大隈講堂で話し合った
    "新しい民主主義のカタチ"

    ☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
    2014.2.5 vol.003
    http://wakusei2nd.com


    ★★☆宇野占い☆★★

    全身に力がみなぎり、何をやってもうまく行きそうな一日。この勢いを殺さないためにも、若手評論家と与党幹部の対談本あたりを読んで意識を高めておくとパーフェクト。『こんな日本をつくりたい』(石破茂, 宇野常寛・2013)http://www.amazon.co.jp/dp/4778313259
    ラッキー三国志武将:司馬懿

    昨年、大隈講堂で語り合われた「新しい民主主義のカタチ」。
    インターネット時代における政治参加のあり方を選挙に留まらず多彩な視点から話し合いました。
    1月から3回に分けて連載してきた書き起こし記事の完結編です。
    (※ 講演をもとに登壇者が手を加えて再構成しています)
    ▼ 講演会の内容はこちらから試聴できます。
    前編
    http://www.nicovideo.jp/watch/1387691973
    後編
    http://www.nicovideo.jp/watch/1387692182
     
    ▼ 前回までの内容はこちらから読めます。(先月より継続入会の方のみ限定で読むことができます)
    第1回
    http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar441687
    第2回
    http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar446070
     
     

    最終回:未来を変えたい若い人ができること
     
    ■ どうロビー活動をするべきか
     
    堀 時間も迫ってきましたので会場からの質疑応答の時間に入りたいと思うんですけれども、まず「これを平さんに聞きたい!」「すずかんさんに聞きたい!」「宇野さんに聞きたい!」というものがあれば、ぜひ。
    じゃあ、一番前の列の白いシャツを着た彼が一番早かったです。お願いします。
    質問者1 明治大学の大学院に通っております、石井と申します。実は堀潤さんと鈴木寛先生にはお会いしたことがあります。平将明先生はずっとファンで、5回くらい色んな講演会を見せて頂きました。この前「ファンなんです」といって平先生のところに行ったら嬉しそうに名刺をくださいました(笑)。
    「こどもの城 青山劇場」というものがありまして、厚生労働省の管轄で27年間運営されていたのですが、これが突然「もう老朽化したから閉館します」という話になったのです。まだ27年しか経っていないのに老朽化というのも変な話なのですが、実はその前に建設会社から「今後ずっと使っていくのなら、向こう10年以内に大規模改修をした方がいい」と報告書が出されているのですね。しかし、なぜか役所では、老朽化したので「壊します」となった。
    堀 具体的な質問をぜひ。
    質問者1 実はその中で、「新しい民主主義のカタチ」にちょっと被るかなと思うことがあるんです。
    街頭に立って演説みたいなことをしながら街頭署名を集めたり、あるいは各界の保育の専門の先生や建築家の先生に会ったりして、色んな情報をまとめてインターネットから再発信することをやっているんです。じわじわと支持は伸びているんですよ。
    ただ、やっぱり最終的には政治の判断になるので、国会への陳情活動をずっとやっています。そこでお伺いしたいのですが、どうしたらロビー活動で政治家を動かしていけるのでしょうか? 陳情は全部通じないんですよ。よく話を聞いてくださるのは、野党系のいろんな話を聞いてくださる方です。
    堀 福島みずほさんとか、よく聞いてくれますよね。ただ、それが本当に実行されるのかと。
    質問者1 実行されないんです。一方で、与党の方々はお忙しいので会えない。
    堀 つまり、こういう現場での色んな市民運動を政治の場に持ち込んで陳情したときに、よりそうした声がきちんと実行されるような新しい仕組みについてどういう方向性があるのか、ということですね。
     
  • 【第2回】代議制民主主義の危機とネットによるテーマコミュニティ再編 - 鈴木寛×平将明×堀潤×宇野常寛が大隈講堂で話し合った「新しい民主主義のカタチ」

    2014-01-27 11:38  
    105pt

    早稲田大学公認学生団体鵬志会の後期講演会で2013年12月22日に行われた、大隈講堂でのシンポジウム「新しい民主主義のカタチ ―僕らは政治を変えることができるのか―」の書き起こしの特別配信です。ネット選挙解禁で見えてきた、インターネットと政治をめぐる新しい問題――。このシンポジウムでは、2013年の参院選で東京都選挙区から立候補した鈴木寛氏らを迎えて、今後の民主主義について熱く議論を交わしました。2013年の参院選をめぐる反省に始まり、民主主義の根幹をなすコミュニティが今後どうあるべきかにまで及んだ熱い議論が展開されました。今回は、その3回に分けた配信の第2回です。■出演者
    ・鈴木寛氏(元文部科学副大臣)
    ・平将明氏(自由民主党衆議院議員)
    ・堀潤氏(市民ニュースサイト「8bitNews」代表)
    ・宇野常寛氏(評論家/「PLANETS」編集長)

    ▼ 前回の配信はこちらから読むことができます。http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar441687第2回:代議制民主主義の危機に際して

    ■ インターネットの「世間」とどう向き合うか
    堀 今回、早稲田大学の大隈講堂での講演ということで、ご覧いただいたらわかるように若者たちも結構たくさん来ています。若者の投票率がなかなか上がってこないのですが、そこに若者たちが入ってくればですね、固定層から無党派層の取り込みというか、そうした今まで動いてこなかった票が動く。2%でも動くと、なにかが変わる。実際、民主党政権が誕生したあの時には、若者の投票率が跳ね上がって、政権交代が起きていったわけですよね。ところが、あの痛手を僕らは二度と見たくないという無力感もあって、「別に政治はさ」という声も出てきた。
    そこで逆に、若者たちの投票行動というか、政治参加を促していくにはどのようなことをやっていく必要があるのかということを、ぜひお伺いしたいんです。
    宇野 その前に聞いてみたいのが、若者って本当に鍵なのかなということです。ちょっと疑似問題のような気がしませんか。若者が選挙に行けばもっと違った結果が生まれるんだ、というのは幻想だと思う。
    実際のところは東京においては、無党派層がすごく多いので、今までの選挙とは違うルールで動いている。参議院や東京の選挙区だと中途半端にネット選挙とかを解禁すると、今回みたいな恐ろしいことが起こってしまうということくらいしか言えないと思うんですよね。
    僕の考えでは、これから若者層を中心に政治を変えるのなら、もっとほかのシナリオを構想した方がいい。
    たとえば社民連とか新自由クラブの人たちは、都市部のインテリの無党派層を組織化しようと、この数十年すごく頑張っていたわけですよね。しかし彼らは、それに失敗し続けて、あれくらいの勢力にとどまってしまった。でも、ライフスタイルがかなり変わってきた今だったら、もしかしたら新自由クラブや社民連ができなかった都市のリベラルなインテリ層の組織化を、インターネットを使ってある程度できないか、と思うんです。
    そういうことを一回考えてから選挙に望むべきだと思うんですよ。つまり、ふわふわ浮ついている無党派層をね、メディアを使って頼るというのでは、炎上マーケティングしかなくなっちゃうんですよ。これを打開するには、本来ダマになっていない都市部の富裕層、浮動票の持ち主、無党派層というのをいかに組織化するのかということを考えるべきだと思うんですよね。
    そのときに例えばキーワードになるのが、ライフスタイルの違いだったりすると思うんですよ。例えば、民主党って、つまずいた原因の一つが明らかに連合問題なわけじゃないですか。「自民党と違って私たちはリベラルです、弱者に優しい社会を自民党よりはちゃんと作ります」と一応は言う。でも、バックに連合がいて、男性大手企業正社員の、既得権益保護団体がバックについていて信用できるのかと、当然みんな思うわけですよ。
    実際のところ、本当に民主党の、しかも東京とかに地盤を持ってる人がやるべきことは、そうじゃないと思う。戦後的なサラリーマン家庭のライフスタイルから離れてしまった、新しい日本人たち、おそらくさっきすずかんさんが仰ったような、本とネットで生きていて、テレビを見ない人たちを、どう組織化するのかを考えた方がいいと思うんです。
    そもそも、ネット、ネットとは言うけれど、やっぱりメディアとしての「煽り力」で挑戦するとテレビには勝てないし、成功したとしても、もう一個のテレビになるだけなんですよ。そうじゃなくて、地域を超えて人を結びつける力だったり、意識的に人々が発信できる側面を上手く使って、本来組織化できない人たちをどう組織化するかを、僕は考えるべきだと思うんですよね。
    平 やっぱりね、「ちょっと最近のマスコミおかしいだろうな」という人がいる。そういう人が、玉石混淆だけども、ネットにもそれなりにクオリティの高いものをみつけると、そこから情報を入手できると思うんですよね。だから、インテリ層の組織化はできないけれども、言い方は悪いけれども、実はインテリ層とアクセスするリスト化みたいなものは、ネットのツールを使えばできる。そのくらいのことになると、ネットがなければ逆にできなかった。
    民主党が組合に頼るのも、自民党があらゆる団体に頼るのも、ネットがなかったからですね。その組織の下に色んなメンバーがいる人たちを、押さえる必要があったわけですね。でも、自民党にしても民主党にしても、伝統的な支持層はどんどん縮小していて、その代わりに無党派というニューマーケットのシェアがどんどん大きくなっていた。ここにアクセスする方法を我々は持っていなかったところに、インターネットが出てきた。 
  • 【第1回】炎上マーケが威力をふるった参院選2013 - 鈴木寛×平将明×堀潤×宇野常寛が大隈講堂で話し合った「新しい民主主義のカタチ」

    2014-01-21 13:45  
    105pt

    早稲田大学公認学生団体鵬志会の後期講演会で2013年12月22日に行われた、大隈講堂でのシンポジウム「新しい民主主義のカタチ ―僕らは政治を変えることができるのか―」の書き起こしを、今週から特別配信いたします。ネット選挙解禁で見えてきた、インターネットと政治をめぐる新しい問題――。このシンポジウムでは、2013年の参院選で東京都選挙区から立候補した鈴木寛氏らを迎えて、今後の民主主義について熱く議論を交わしました。2013年の参院選をめぐる反省に始まり、民主主義の根幹をなすコミュニティが今後どうあるべきかにまで及んだ熱い議論を、今週から3回に分けてお送りします。■出演者
    ・鈴木寛氏(元文部科学副大臣)
    ・平将明氏(自由民主党衆議院議員)
    ・堀潤氏(市民ニュースサイト「8bitNews」代表)
    ・宇野常寛氏(評論家/「PLANETS」編集長)

    第1回:ネット選挙解禁の帰結とは
    平 衆議院議員の平将明です。所属政党は自由民主党で、当選3回。今は副幹事長と、情報調査局長をやっています。私は、早稲田大学出身で平成元年卒業。カミさんも早稲田大学で、大学の同級生。子供も、上の子が早稲田の二年生。下の子は早稲田実業なんで、そのうちに早稲田へ行く。
    そういうことで根っからの早稲田になりますけど、久々に大隈講堂に来て「懐かしいな」というふうに思っております。今日は「どうやったら政治に興味を持てるか」とか、「ネットが政治をどう変えていくか」とか、そういう話になると思いますので、よろしくお願い致します。
    宇野 評論家の宇野常寛といいます。主にアニメ、漫画、アイドルといったサブカルチャーの評論家なのですが、何かの間違いで今日ここに紛れ込んでしまいました。ここに集まっている皆さんの代弁というにはちょっともう歳をとりすぎているんですけど、素人代表という立ち位置から、率直な疑問をぶつけていけたらな、と思ったりしています。
    ■ 自民党のインターネットへの目覚め
    宇野 たぶん僕、平さんと一年ぶりくらいですよね。ちょうど総裁選をやってる頃に、石破茂さんの番組にゲストで呼ばれて、そのとき平さんが仕切りだったんですね。「Cafe Sta」と言って、自民党本部の一階で平さんが毎週やっている謎のネット番組です。「よく刺されないな」と思って、いつも見てるんですけど。
    平 いま「Cafe Sta」と言ってもらいました。宇野さんも出てもらったんですが、自由民主党という政党もですね、2009年の選挙で大惨敗をしました。今までは、マスコミは放っておいても取材に来るものという感じでしたし、官僚や色んな団体も、自民党に押し掛けてくるわけだったのですが、野党になった瞬間に誰も来なくなりました……ということで、始めた動画サイトがあるんです。
    大きな転機は、ニコ生で「自民党12時間スペシャル」をやったことですよ。政党の案内番組を見たくはないものですよね。しかし、なんと「12時間スペシャル」をやったら、26万人が見に来たんです。これで「ネットというのは凄いな」と。今まで非常に保守的で、ネットに対する理解がなかった自民党が目覚めたんですね。
    そして次に何が起きたかというと、安倍晋三さんという政治家が、2007年に第一次安倍内閣で悲惨な辞め方をします。普通の政治家であれば、おそらく政治生命が断たれたと思います。その後に、安倍さんがFacebookを始めたんですね。このFacebookが、自民党の若手とのコミュニケーションツールとして、ものすごい機能したんです。
    秘書がやっているのかと思ったら、本人がやってるんですね。本人がやっていて、例えば私がやっているFacebookの書き込みに「いいね!」を押すんですよ。そうすると、私も安倍さんに「いいね!」を返しますよね。そうこうしているうちに、だんだん色んな議員がFacebookを介して安倍さんと情報交換するようになって、ネットワークが出てきた。
    安倍さんが総裁選に出る基盤を、Facebookが作ったんだと思います。ですから、今までの「お金」とか「派閥」とかとちょっと違う意味で、ネットのツールが動き出した瞬間だなあという、そういう感想を持ちました。
    (堀潤氏、到着)
    堀 遅くなりました。平さんお久しぶりです、お願いします。
    平 堀さん、知事選の打ち合わせか何かをしていたんですか?
    堀 ちょっと番組の収録があって、遅くなってしまったんです。でも、今日奇しくも都知事選のこれからに向かってざわざわし始めていて、鈴木寛さんも候補として既に早い段階から名前が挙がっていたので、今日はどんな発言をするのかと思っています。
    これまでの選挙で戦ってきた皆さんたちも、士気が上がってきている様子だったので、今日はぜひいろいろ聞いてみたいなということも、裏テーマで持っています。
    宇野 今日、ここで3人が共謀して、うっかりと「出馬します発言」をとりつけるとか、やりたいよね。
    ■ 猪瀬知事の辞任問題
    堀 平さんは今回の都知事選の前段となる猪瀬知事の問題は、どうですか?
    平 いまどき、現金貰ってそれを持っておく感覚が、信じられない。その時点でアウトでしょうね。
    現金で貰っていて後ろめたいから貸金庫に保管していて、アクションを起こしたのも徳洲会事件が発覚した後ですからね。