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2026年2月の記事 14件

【2026年版】プロテイン高騰時代にも安価で安心に使えるプロテインを選んでみよう!

    最近のQ&A配信でいつも言ってますが、いま世界で空前の「プロテイン不足」が起きております。「いやいや、コンビニでも山ほど売ってるじゃないか」と思う方もいるでしょうが、実はその裏では、原料であるホエイプロテインの供給が壊れつつあるんですな。   その結果、プロテインが世界で大幅に値上がりしてまして、2024〜2025年で、ホエイプロテインの市場価格は50〜110%も上昇してたりします。特に高品質なホエイプロテインアイソレート(WPI)の価格は、1ポンド(約450g)あたり10ドル前後に達するケースもありまして、これは数年前の3倍程度になってたりするんですな。当然、これは私たちが購入するプロテインの価格にも反映されまして、以前は30ドル台で買えた2ポンド前後のホエイプロテインが、今では60ドル以上という価格帯が一般化しております。恐ろしいですねぇ。   では、具体的になにが起きているのかと言いますと、大きな変化は3つ存在しております。   世界的な“高タンパクブーム”:まず単純に、世界中で「高タンパク」の流行が加速しているってのがあります。筋トレブーム、ダイエットの高タンパク化、高齢化によるサルコペニア対策などなど、近年の健康まわりのブームが、どれも高タンパク摂取を前提にした方向へシフトしているんですよ。とくにここ数年は、「高齢者は従来の推奨量より多めに摂ったほうが良い!」って考え方が普通になってきたんで、ここから先も需要は右肩上がりになるんでしょうなぁ。 しかし、プロテインの供給はそんなに増えない:プロテインの原料ってのは、ご存じのとおり牛乳がメイン。しかし、畜産ってのは簡単に拡大できるようなもんではないし、近年では「飼料価格の高騰」「気候変動による生産の不安定化」「メタン排出など環境負荷への規制強化」なんて要素が重なり合って、牛から1kgぶんのタンパク質を作るのに必要な資源コストも跳ね上がってるんですよ。つまり、需要は伸びてるのに供給は加速できないって問題が生まれてるわけです。 マンジャロの普及による副作用:でもって、ここ数年は、さらにGLP-1受容体作動薬、とくにマンジャロ(チルゼパチド)の爆発的普及が、プロテイン不足に追い討ちをかけております。これらの薬は強力に食欲を抑えて体重を落としてくれるんだけど、「脂肪だけでなく筋肉も落ちやすい」って問題があるんですよ。食事量が減ることによりタンパク質摂取量も減り、そのせいで筋肉減少リスクが上がっちゃうんですな。そのため、最近は主にアメリカの医療現場を中心に「高タンパク食」が強く推奨されるようになりまして、さらにプロテインの消費量がブーストしちゃったんですな。“食べなくなる薬”が“タンパク需要”を押し上げているという、わけのわからない状況であります。   ここらへんの問題により、いまは世界中でプロテインが手に入らなくなってまして、私が作っている「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」も値上げ待ったなしという状況であります。正直、本気で困っております。   となると、さすがに「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」を買い続けるのもキツい!って人も出てくるでしょうから、ここでは「現時点でもそこそこ安価で買えるけど安全性も高い」プロテインを紹介しておきます。さすがに「ハイブリッド腸ファイバープロテイン」のようにレジスタントスターチを加えたような商品でオススメできるようなものはないんですが、「とにかくタンパク質だけ摂りたい!」という方には良いんじゃないかと。   商品の内容をチェックしてくれたのは、毎度おなじみアンダーソン先生でして、いま市場に出回っている商品にふくまれる重金属の量や、成分表示と実際に入っている成分量とのズレまで調べてくれているので、なかなかありがたいことになってるんですよ。       現時点での目的別トップ商品一覧 ってことで、上記データの中から、アンダーソン先生が推奨する具体的な商品をすべてピックアップしつつ、どう選ぶべきかを整理していきます。プロテイン難民の方は参考にしてくださいませー。  

その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?#5「役割を変える」

   「その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1,#2,#3,#4)   このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。   というわけで、前回は「環境を変えてうまく悪癖を断ち切るには?」って話を終えまして、今回は「役割を変えて悪癖を断ち切るには?」ってところをチェックしていきましょう。       悪癖自然回復フィックス2.役割を変える 「役割を変える」ってのは、自分に求められる立場やふるまいの枠組みを変えることを意味してます。たとえば、親になる・部署を異動する・新しいコミュニティに入るみたいに、自分の立ち位置そのものが変わるケースですね。   役割の変化が自然回復につながる理由はシンプルで、私たちは「自分は何者か?」に合わせて行動する生き物だからです。どんな人でも、親になれば親らしく、リーダーになればリーダーらしく振る舞おうとするでしょう。
このときに、過去の悪癖がその役割に“似合わなくなる”と、無理に我慢しなくても自然とズレが生まれちゃうじゃないですか。たとえば、「親の自分がタバコを吸うのはマズいな……」とか「リーダーの自分が酒でベロベロな姿は見せられないな……」みたいな感じっすね。   これに加えて、人生での役割が変わると、   生活リズムが変わる 付き合う人が変わる 優先順位が変わる   といった変化も同時に起きますんで、意志力でねじ伏せようとしなくても、「なんだか合わなくなったなー」みたいな環境ができやすいんですよ。これが、役割の変化が自然回復を後押しする理由であります。   では、実際に役割を変えるためにどうすべきか? 具体的な考え方を見てみましょう。     役割を変える実践法1 未来の役割を“先に演じる” 「未来の役割を“先に演じる”」ってのは、悪癖を無理にやめようとするんじゃなくて、「“悪癖をやっていない自分”を先に演じる」って考え方の手法であります。たとえば、   あなたが「夜中にスマホをだらだら触る」という悪癖を止めたいなら、「23時以降は読書家役」を演じる あなたが「甘い物をつい食べ過ぎる」という悪癖を止めたいなら、「栄養を観察する人役」で買い物をする あなたが「深酒してしまう」という悪癖を止めたいなら、「朝トレを欠かさない人役」で夜を過ごす あなたが「仕事をサボってSNSを見る」という悪癖を止めたいなら、「締切絶対守るマン役」でデスクに座る    みたいな感じですな。こんな感じで、「未来の役割を先に演じる」実験を繰り返すのが、この手法の基本的な考え方であります。   なんでこのやり方が良いのかと言いますと、心理学でいう「ピグマリオン効果」が働くからです。これはめっちゃ有名な心理現象で、先生から「この子は伸びる」と期待された生徒の成績が実際に上がったり、上司から「l君がリーダーだ」と言われるだけで発言量が増えたり、「あなたは誠実な人だ」と周りから評価が集まると不正をしにくくなったり……みたいなやつですな。人間ってのは“自分が演じている役”に合わせて行動を調整する生き物なので、役割を先に決めると、それに合わせて振る舞いを変えやすいんですよ。   これは社会心理学の実験でも繰り返し示されている現象で、たとえば「健康意識が高い人」と先生から言われた人は、与えられなかった学生よりも間食が少なかった、みたいな研究(R)もあったりします。それぐらい人間ってのは、自分の“意思”よりも“自己イメージ”に従いやすい生き物なんですな。   皆さまもご存じのとおり、人間の意志の力ってのはめっちゃ弱いし、使いすぎると消耗しちゃうかもしれない(※現在は議論あり)性質を持ってるんで、下手にここに頼らないほうが無難。「やめるぞ!」とがんばるのではなく、「自己イメージ」を強くしたほうが自然と悪癖が減る可能性が高くなったりするものなんですな。   そこで登場するのが、「未来の役割を先に演じる」ってアプローチで、具体的には以下のように実践してみてください。    

その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?#4「「悪癖が似合わない時間帯」をつくる」

   「その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1,#2,#3)   このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。   というわけで、前回から「環境を変えてうまく悪癖を断ち切るには?」って問題に取り組んでまして、今回もその続きを見てみましょう。     環境を変える実践法3 「悪癖が似合わない時間帯」をつくる 悪癖をどうにかしようとすると、多くの人は「一日中気をつけるぞ!」「常に意識して、誘惑に勝ち続けるぞ!」などと意気込むわけですが、この発想がだいたい失敗に終わるのは皆さまご存じのとおり。人間の意志力なんてもろいもんだし、そもそも「ずっと気を張る」なんてのは不可能ですからね。   そこで重要になってくるのが、「1日のうちに悪癖が似合わない時間をつくる」って発想であります。どのタイミングでもいいので「この時間帯だけは悪癖が浮く」みたいなゾーンをつくるって発想ですな。   ここで重要なのは、この時間帯を「悪癖を禁止する時間」ではなく、「悪癖とは世界観が違う時間」として考えることです。たとえば、   図書館に入ったら、スマホで動画を垂れ流す空気じゃなくなる。 美術館で展示を見てる時間に、SNSを開くやつはいない。 サウナでととのっている間は、間食や酒を飲む気にはなれない。 神社や寺で静かに歩いてるときに、ネットの炎上をチェックする気にはならない。 早朝の散歩中は、ギャンブル動画を見る気にはなりにくい。 筋トレのインターバル中は、菓子を食いながらダラダラできない。 電車の座席で本を開いたときは、ショート動画に戻りづらくなる。   みたいなことです。どの例も、その悪癖を禁止しているわけではなくて、その場の空気が“悪癖をダサく見せちゃって、「なんとなく今やる雰囲気じゃないよなー」って感覚を生むじゃないですか。このような「浮く感じ」「場に合わない感じ」を、1日のどこかに人工的につくろうぜってことですね。   以前にも見たとおり、自然回復が起きる人に共通しているのは、「その行動がなんか合わなくなった」という感覚でした。悪癖が自然に減った人ってのは、決して欲求がゼロになったわけではなく、「なんか、悪癖がその場の空気にマッチしないなー」みたいなズレを感じることで、なんとなく悪い習慣が減ってたわけっすね。なので、もし「ついスマホを触ってしまう」って悪癖に悩んでいるなら、1日のある時間帯だけ「スマホを触らない」ではなく、スマホが似合わない空気をつくるのがコツになります。   では、「悪癖が似合わない時間をつくる」にはどうすればいいのか? ざっくり以下のような手順で考えてみてくださいませ。    

ドーパミン過剰時代に正気を保つ方法#2「ドーパミンを『上げる』技術・基礎編」

    「ドーパミン過剰時代に正気を保つ方法」の続きです!(#1)   このシリーズでは、   「生活はそこそこ安定している」 「別に不幸なわけでもない」 「なのに、なぜか物足りない」   といった現代人にありがちな“謎の空虚感”をテーマに、その正体と対処法をドーパミンの視点から掘り下げております。そこで前回は、まず「なぜ人は人生に満足できなくなるのか?」って問題について、「ドーパミンを消すのではなく、うまく量をコントロールするのが大事だ!」って話をしました。要するに、ドーパミンってのは増えすぎても減りすぎても問題が出るので、アクセルを踏む場面とブレーキをかける場面を見極めるのが大事なんですな。   ってことで、今回は実践編。まずはドーパミンを適度に増やして、脳のアクセルを踏む方法をチェックしてみましょう。       そもそも「ドーパミンを上げる」とは何か? まずはドーパミン不足の話からはじめましょう。前に書いた通り、ドーパミンってのは「快楽ホルモン」ではなく、未来に向かって動くためのエネルギーを作る神経伝達物質であります。なので、こいつが不足してしまうと、   「最近、何をしてもピンとこない」 「新しいことを始める気力が湧かない」 「昔は楽しかったのに、いまは全部がめんどくさい」   みたいな気分が発生するんですな。こういう状態に心当たりがあるなら、原因のひとつはドーパミン不足かもしれません。ドーパミンが足りないと、たいていの人は、   新しいことに興味を持てない 行動を先延ばしにする 集中力が落ちる 性欲や探究心が低下する   という、かなりキツい状態になっちゃうんで、こいつはどうにかしておきたいところですね。ってことで今回は、「危険なことをせずに、ドーパミンを健全に引き上げる方法」をまとめていきましょう。   で、この問題を考えるにあたり、まず大前提としてドーパミンを「ドバドバ増やす」方法は存在しないので、ここはくれぐれも押さえておきましょう。ドーパミンってのは劇的に増えることはなく、いかに「正常に機能させるか?」を考えるしかないんですよね。   その理由はシンプルで、ドーパミンってのは外から直接補給できないし、脳のバリア(血液脳関門)を通れないし、無理に上げると反動でメンタルが壊れちゃうし……って性質があるからです。要するに、ドーパミンは「増やす」のではなく「壊さずに整える」しかないってことですな。   つまり、私たちが目指すべきは、ドーパミンが本来出るべき場面で、ちゃんと出る状態に戻すことだってことになります。なにごともバランスが大事。   ということで、ここから実践編に入りますが、ドーパミンを健全に上げたいなら、大きく2つの基本を押さえておく必要があります。それがどういうものかと言いますと、   ドーパミンは健康的な生活をしないと出なくなり、健康に暮らすと勝手に働きはじめる ドーパミンは、「快」ではなく「まだわからない」に反応する   って2つであります。ドーパミンは健全な肉体にしか宿らないし、予測可能な毎日ばかり送っていると分泌量が減ってしまう傾向があるので、この2つをうまく制御しないとうまく増えていかないんですよね。   では、以上をふまえて、具体的な対策を見ていきましょう。ここでは、「常識的な話だけど、絶対に押さえておきたい基本」と「ドーパミンの効きをさらによくするための応用技術」の2パートに分けて内容を見ていきますんで。    

ドーパミン過剰時代に正気を保つ方法#1「なぜドーパミンが「人生が物足りない」感を生み出すのか?」

   「いまの生活に不満があるわけじゃない。でも、なんとなく物足りない」みたいな感覚に、心当たりがある人は多いんじゃないでしょうか。仕事もそこそこ順調で、そこまで大きな不幸があるわけでもなく、生活も安定している。それなのに、   もっと良い仕事がある気がする もっと刺激的な人生がある気がする もっと自分に合う何かが、まだ手に入っていない気がする   みたいに、なんとなく物足りないなーって感覚が続くパターンですね。このような現象は、現代ではめちゃくちゃ増えていると考えられてまして、いろんな心理学者や社会学者が原因を追求しているところであります。   その原因にはいろいろな説が存在するんですが、脳科学の視点からよく言われるのが「日々の物足りなさは、ドーパミンの管理がうまくいってないのが原因じゃない?」という考え方であります。毎度お馴染み脳内の神経伝達物質の1つであるドーパミンが、私たちになんとなく物足りなさを味わせているのではないかって説ですな。       なぜドーパミンが「人生が物足りない」感を生み出すのか? 簡単におさらいしときましょう。ドーパミンというと、一般的には「快楽ホルモン!」「やる気を出す物質!」「幸せを生む脳内麻薬!」みたいに語られることが多いんですが、これは半分正解で半分間違いといった感じです。もうちょい正確に言うと、ドーパミンの働きってのは、   「いま持っていないものに価値を感じさせる」   ってのがメインになっております。たとえば、   「今の仕事も悪くないけど、もっと自分に合う仕事がある気がする」 「このスマホでも十分なのに、新しい機種のほうが満足できそうな気がする」 「いまの人間関係も安定してるけど、もっと刺激的な出会いがある気がする」 「現状は問題ないはずなのに、なぜかこのままで終わりたくない気がする」   みたいな感じですな。ここで大事なのは、ドーパミンが「証拠」じゃなく「可能性」に反応してるところで、「本当に良いかどうか?」とか「自分に必要かどうか?」とか、そんなこととはまったく関係がなく、「もしかしたら、今より良いかも?」っていう感覚を引き起こすのが、この物質の最も大きな働きになります。つまり、ドーパミンってのは、やる気や快楽に関わるというよりは、「その先に、今より良い何かがあるぞ!」と私たちを動かすって意味で、「期待」に働きかける物質だと言えましょう。   このような物質が発達した理由はシンプルで、昔はこれが最強の生存戦略だったからであります。人類史のほとんどの期間、私たちの先祖が暮らした世界ってのは、「次の食料がいつ手に入るかわからない!」「食料がないまま現状を維持したら死ぬだけだ!」みたいな状況だったわけですよ。たとえば、「いま食料は足りてるけど、このまま同じ場所に居続けたら、次の冬を越せる保証はない……」みたいな状況ですね。このような環境では、新しいものを見たらすぐに調べたり、今より良くなる可能性に賭けてみたりといった性質を持った個体ほど、生き残りやすかったはずなんですよ。   だから私たちの脳は、基本的に「満足しないようにできている」し、少しでも改善や成長の可能性があるものに対して、すぐ飛びつくような設計になったわけです。「いまの環境にそこそこ満足できている」とか「とりあえず今日は生き延びられそうだ」みたいな状況が発生した時に、「いや、もっと良い場所があるかもしれないぞ」と不安と期待を同時に煽ってくるんですね。原始の世界で「まあまあ幸せだし、もういいや」とか思っていたら、いつ食料を手に入れられなくなるかもしれず、そんな個体は淘汰されちゃったはずですからね。   が、ここで問題になるのが、このような原始時代に作られたドーパミンのシステムが、現代の環境と食い違いを起こしちゃってるところです。現代の環境ってのは、原始時代と比べて食料は余っているし、生命の危険は激減しているし、そのくせSNSや動画サイトで新しい刺激は無限に供給されるし……みたいな感じですからね。にもかかわらず、私たちの脳は、原始時代のままなわけですから、その結果、新しい選択肢が目に入るたびにドーパミンが動き出し、   SNSを開けば、もっと面白い投稿がある気がする ニュースを追えば、さらに重要な情報を逃している気になる 今の仕事より、良い仕事がある気がする 今の人間関係より、もっと合う誰かがいる気がする   みたいな気分が発生し始めるわけです。実際に得られる満足度は低下しているのに、「探し続けたい衝動」だけが止まらないって状態ですな。   でもって、このような「もっと何かあるんじゃないか?」って感覚がブーストしまくった結果、現代人に特有の、   慢性的な落ち着かなさ 満たされなさ 「このままでいいのか?」という不安   が発生しているんだろうと思われるわけですな。いやー、これは誰にでも思い当たるところがあるんじゃないでしょうか。   しかも、ここでドーパミンがさらに厄介なのが、こいつは「期待だけは高めるけど、その責任は取らない」って性質も持っているところです。ドーパミンが分泌された脳は「これを手に入れたら、きっと満足できるに違いない!」と思い込むんですが、しかし、いざ目的のものが手に入ってしまうと、スッと効果を失ってしまう性質があるんですね。そのため、いざ目的のものが手に入ったとしても、「思ったほど良くなかったな…」や「すぐ慣れちゃったなー」みたいな気分が生まれ、すぐに「また次が欲しくなったなー」って気持ちに切り替わってしまうわけです。   このプロセスが何度も繰り返されると、私たちは「成功しても満足できないじゃないか!」「達成しても虚しいだけじゃないか!」って感覚が当たり前になり、いよいよ人生が物足りなくなっていくんですな。いかに脳の仕様だとはいえ、実に難しい問題だと申しましょう。    

その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?#3「環境の意味を塗り替える」

   「その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1,#2)   このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。   というわけで、前回は「自然回復がうまくいく人の特徴」って現象の存在について学んでみましたんで、今回は「自然と悪癖をやめられる人に共通する“3つの特徴”」から「環境を変えてうまく悪癖を断ち切るには?」をチェックしてみましょう。         悪癖自然回復フィックス1.環境を変える まず最初に、「自然と悪癖をやめられる人」のいちばん大事な前提を確認しておきましょう。それは、   「我慢するぞ!」とがんばるのではなく、「やらなくて済む環境にいるから自然とやらなくなった」   ってことでした。みんな精神論じゃなくて、実際には「気づいたら合わなくなっていた!」って状況が自然に発生したか、もしくはそういう状況を自分で設計していったわけですな。   これは当然の結論でして、心理学では昔から、   行動は「性格」ではなく「状況」に強く左右される 意志力は、気分・疲労・睡眠・ストレスによって簡単に低下する   ってのが何度も確認されてますからね。実際のところ、   自制心が強い人ほど「我慢していない時間」が長い 自制心が弱い人ほど「我慢し続ける環境」に身を置いている   というデータ(R)もありますんで、とりあえず環境を設計するのが悪癖対策のファーストステップになるわけですな。    

「重金属が入ってそうな食品とサプリ」パーフェクトガイド

    ひさびさに重金属の話をしましょう。このブロマガでたびたび言ってるとおり、私たちが普段口にする一部の食品やサプリには鉛やカドミウム、ヒ素のような有毒な重金属がふくまれてまして、こいつが溜まると健康に大ダメージがあるんですな。   ざっくりどんな問題が起きるのかと言いますと、   鉛の健康リスク:子どもや乳児は、鉛をちょっとだけ摂取しただけでも神経の発達や認知機能に悪影響を及ぼす可能性が大。そのため、妊娠中の人ほど鉛には注意であります。また成人の場合は、ちょっと高いぐらいのレベルの鉛でも、血圧上昇、貧血、神経系や生殖系への悪影響を引き起こすことが知られております。基本、鉛に「安全な量」は存在しないとされてるんですが、多くの食品に含まれてるんで、なかなか難しい問題っすね。   カドミウムの健康リスク:カドミウムは「発がん性」の物質で、腎臓に大きなダメージを与える他、骨をボロボロにすることが知られております。しかも、カドミウムは生物学的半減期が10~35年もあるんで、どんどん体内に蓄積しちゃうのが困ったもの。成人のカドミウムの平均的な1日摂取量は約4.6マイクログラムでして、おそらく多くの人はカドミウムが蓄積されてないと考えられますが、できるだけ体内に貯めないに越したことはないですな(R)。また、亜鉛、鉄、カルシウムが足りてない人は、カドミウムでよりダメージを受けやすいとも言われてるんで、こちらも注意っすね(R)。   ヒ素の健康リスク:ヒ素は慢性的に摂取すると、皮膚障害(色素沈着や角化症)や末梢神経障害を引き起こすほか、肺がん・膀胱がん・皮膚がんなど複数のがんリスクを高めることが知られております。とくに問題なのが「無機ヒ素」で、これは米や一部の穀類、飲料水などから摂取されやすく、長期的な曝露によって心血管疾患や糖尿病リスクが上昇する可能性も指摘されております。こちらもカドミウム同様、コツコツ蓄積していくタイプなので、日常的な摂取量をできるだけ下げたいところですな。   水銀の健康リスク:水銀は主に神経系にダメージを与える重金属でして、記憶力や注意力の低下、手足のしびれ、運動機能の異常などを引き起こすことがあります。特に胎児や乳児の脳発達への悪影響が問題視されており、妊婦が高水銀の魚(マグロ類など)を頻繁に食べると、胎児の神経発達に悪影響を及ぼす可能性が高まるとされています。成人でも慢性的に摂取すると、神経障害や心血管系への悪影響が出ることがあり、こちらも油断ならん重金属であります。   ということで、全体としては、重金属が体内にたまると、神経系・腎臓・骨・心血管系・生殖機能・認知機能などにあらゆる問題が起きるわけでして、こうなるといかに普段から健康な生活をしていたとしても、せっかくの努力が無駄になりかねないんですよね。恐ろしい……。    

23のベンチプレス研究をまとめてわかった「最速で胸板を作る方法」完全版

  胸トレといえばベンチプレス。胸筋を鍛えるのに欠かせない必須のトレーニングであります。   が、ここで多くの人が気になるのが、「ベストなベンチプレスの手法とはなんなのか?」ってところでしょう。ひとくちにベンチプレスと言っても、「グリップの幅を広くするか狭くするか?」「ベンチはフラットがいいのか?角度をつけるべきか?」などなど、いろんなバリエーションがありまして、それぞれに効果が違うと考えられるわけです。実際のところ、トレーナーによっても「ベンチは広く持て!」とか「いや、肩幅が最適だ!」など複数の意見が分かれてるんで、「正解はどないなっとんじゃ!」と困惑されたことがある人も多いでしょう。   では、「バランスの取れた胸筋」を作るためには何がベストかってことで、直近のメタ分析(R)を見てみましょう。こいつはベンチプレスのバリエーションと胸筋の発達に関する23の研究をまとめたものでして、「科学的に正しい胸筋の鍛え方」を考えるうえでめっちゃ参考になるんですよ。   この研究がすばらしいのは、「正しく胸筋を鍛えるための方法」を実用レベルまで落とし込みやすいところです。つまり、グリップ幅・ベンチ角度・手首の向きといった“具体的フォーム”の違いが、どの部位にどう効くかがハッキリしたってことでして、ベンチプレスの悩みに対して「こうすればいい!」って明確な指針を引き出しやすいんですよ。   というのも大胸筋ってのは、   1 種目(ベンチプレス)に代表される(他の部位は、代表的なトレーニング法がいっぱいある) 部位が限定的である(背筋とかだと、いろんな筋肉が合わさるので計測が大変になる) 計測が比較的単純(筋肉の活性量を計るアプローチが確立してる)   って特徴がありまして、めっちゃ研究しやすいんですよ。一方で、他の筋肉については、   多くの筋肉が関わってることが多い(たとえば「背筋」などは広背筋・僧帽筋・菱形筋・脊柱起立筋で構成されてる) 種目ごとの機能差が入り組んでいる 測定が困難(筋の深さや他筋との干渉が大きい)     って感じなので筋肉の活動を計測するのが難しく、そのせいで「どのトレーニングがベストか?」を判断できるようなメタ分析は行えないんですよね。その意味で、ちゃんと複数のデータを統合して「ベストなベンチプレスの条件」を教えてくれる本研究は、めっちゃ貴重なものだと申せましょう。       正しく胸筋を鍛えるための5つの科学的なポイント でもって、メタ分析の細かいとこは置いといて、いきなり結論からいきますと「最強の胸トレ」を考えるには、以下の5点を押さえるのがベストです。   No.科学的ポイント効果 1 グリップ幅は肩幅の100〜200%が最適 胸筋全体をまんべんなく刺激でき、ケガも防げる 2 前腕を回外(スープを飲む方向)すると上部胸筋の活性UP いわゆる「上部が盛り上がった胸板」を作れる 3 ベンチの角度は30°がベスト 鎖骨下あたりの「厚み」が出やすい 4 デクライン(下向き)ベンチは下部胸筋特化 すでに下部が強い人はあえて外すのもアリ 5 極端なグリップ(狭すぎ/広すぎ)はケガの元 特に肩・肘の負担が大きくなる   では、それぞれのポイントをいかに使えば、最強の胸トレが完成するのか?具体的に見てみましょうー。    

その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?#2「自然と悪癖をやめられる人に共通する“3つの特徴”」

   「その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?」の続きです!(#1)   このシリーズでは、依存症の世界でよく見かける「自然回復」って現象をもとに、「悪癖が自然に改善しちゃう人は何が違うのか?」ってのを深掘りしております。「なんとなく酒がやめられたなー」とか「気づいたらタバコを吸う量が減ったなー」みたいな体験をした人たちのデータを参考にしながら、私たちの悪癖を改善するヒントを得ようってことですな。   というわけで、前回は「自然回復」って現象の存在について学んでみましたんで、今回は「自然回復がうまくいく人は何が違うのか?」をチェックしてみましょう。       完全断絶がうまくいく人/いかない人 「悪癖を断ちたい!」と思った時に、私たちがよくやるのが「完全に止めるぞ!」とがんばるパターンです。「悪癖を断つには、完全にやめるしかない!」「一度でも手を出したらアウトだ!」「ちょっとだけなら……がダメなんだ!」みたいなノリで、SNSを完全にシャットダウンさせたり、酒を完璧に避けたりといった「白黒思考」にハマっちゃうようなケースですな。   では、ここで問題。このような完全断絶は、果たしてうまくいくんでしょうか? なにか悪癖を止めたい時に、完全に止めてしまうってやり方の成功率はいかほどのものだと思われるでしょうか?   そう聞くと、おそらく多くの人は「パレオさんはいつも完璧主義を批判してるから、おそらく『うまくいかない』が正しいんだろうな」と思うでしょう。「完璧主義」や「白黒思考」ってのは、認知行動療法などでは「メンタルを病む原因」として取り上げられるツートップですからね。   が、実際のところ、いろんな悪癖研究を見てみると、「悪癖を乗り越えた人」にはつねに以下の二つのタイプが見つかるんですよ(R)。ざっくり言うと、   節度ある使用でうまくいく人は割といる 完全断絶でうまくいく人も割といる   みたいな感じですね。アルコールや喫煙、スマホ、甘い物、SNS、仕事中毒など、世に悪癖はいろいろありますけども、どのジャンルにおいても、「完全に止めるぞ!」でうまくいく人もいれば、「適度に止めるぞ!」でうまくいく人もいるってことですな。   たとえば、アルコール依存から回復した人を見てみると、   完全な断酒を目指すあいだに、自然と酒をやめられた人がいれば、 適量な飲酒に戻ることを目指す間に、自然と酒の量が減った人もいる   って感じでして、いちがいにどっちが良いとは言いづらく、どちらのパターンでも「自然に問題が改善する人」ってのは存在するわけです。これがまた悪癖改善の難しいところですな。   そこで、もうひとつ問題です。それでは、上のような「完全に止める!」や「適度に止める!」のどちらにおいても、悪癖を自然に解決できる人の特徴はどこにあると思われるでしょうか? どんな方法を取っても成功する人ってのは、どういう共通項があるのかってことですな。答えは大きく3つありますんで、ちょっと考えてみてくださいませ。       自然と悪癖をやめられる人に共通する“3つの特徴” では、答えを言いましょう。悪癖が自然に改善する人たちに共通する3つの特徴ってのは、以下のようになります。    

その悪癖、もしかしたら自然に治るかもよ?#1「自然回復とはなにか?」

    「悪癖」に悩まされている人は多いでしょう。夜中の間食、ダラダラSNS、寝る直前のスマホ、無意味な先延ばしなどが典型例でして、そんな悪癖に飲み込まれるたびに、   「やめようと思ってるのに、またやっちゃった……」 「もうこれは“体質”なんだろうな……」 「なんかもう、壊れてる気がする……」   みたいな感覚に襲われて困っちゃう人も少なくないでしょう。自分じゃダメだとわかってるのに、なぜか手放せないって問題は誰にでもひとつはあるもんです(私の場合は「早食い」っすね)。で、ここで悪癖を繰り返すたびに、たいていの人は「自分はこういう性格だから」「きっと一生治らない…」とか思いこんで、どんどん病んでいくわけです。   で、この問題を解決するために、Dラボでもいろんなテクニックが紹介されてるわけですな。   イフゼンプランニングを使おうぜ! セルフコンパッションを鍛えようぜ! 環境をデザインしようぜ! 認知の歪みを修正しようぜ! 行動の摩擦を調整しようぜ!   もちろん、これらの方法には科学的な裏づけがありますんで、ちゃんとやれば何がしかの効果は得られることでしょう。実際、私もこれらのテクニックにはめっちゃ恩恵を受けております。   が、ここで意外と指摘されないのが、「ある“根っこ”が整っていないと、テクニックは上手く機能しない」ってことです。「悪癖が修正できない!」って問題の根っこには、ある共通した特性がありまして、そいつをフィックスしていかないと、せっかくのイフゼンプランニングやセルフコンパッションの効果が弱まったり、すぐに影響力が下がっちゃったりしかねないもんで。   というわけで、今回からはじまる本シリーズでは、「悪癖の根っこにある問題」を掘り下げつつ、具体的な対策を見ていくことにします。おそらく、Dラボの知識をまじめに使っている人にほど、大事なポイントになるんじゃないでしょうか。    

パレオなチャンネル

アラフォー男がアンチエイジングについて考える「パレオチャンネル」が ニコニコチャンネルとして開始!

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鈴木祐

1976年生まれ。新宿区在住のライター/編集者。パレオダイエットにくわしい人。普段はチャイナ服ではありません。ライター歴は18年ぐらい。科学の知見を自分のカラダで試していくのが趣味で仕事。

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