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  • 2026/04/30

    「行動力」をガッツリ上げる最新メソッド「1日事前構成法(DPM)」をやってみようぜ!

  • 2026/05/02

    努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ#5「フィードバック探索」

  • 2026/05/04

    AI時代に必要なのは「ケンタウロス思考」だ!と主張する、サイエンスの最新論文を読んでみよう!#1「理論編」

  • 2026/05/06

    努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ#6「フィードバック受容」

2026年4月の記事 14件

努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ#4「失敗への粘り強さトレーニング」

    『努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ』の続きです!(#1,#2,#3)   このシリーズでは、「なぜ同じ努力をしても結果に差が出るのか?」という問題を、科学的な視点からチェックしております。コーチをつけても伸びる人と伸びない人の違いは何か?みたいなポイントですね。   そこで、前回は成長が早い人の第二の特徴である「学習意欲」を深掘りしたんで、今回はその第三の特徴である「失敗への粘り強さ」をチェックしてみましょう。   簡単におさらいすると、「失敗への粘り強さ」ってのは、うまくいかない状況でもすぐにやめず、一定期間は試行錯誤を続けられる能力のことを指しております。特に新しいやり方に取り組んだときに、一時的なパフォーマンスの低下や違和感があっても、それを「適応のプロセス」として受け入れ、短期の結果で判断せずに行動を継続できるかどうかが重要なポイントですね。当然ながら、コーチから新しいやり方や改善点を提示されたときに、それを一度試しただけで「自分には合わない」と判断してしまったら上達は望めませんからねぇ。   ということで、ここでは「失敗への粘り強さ」の改善に効く手法を、いくつか取り上げておきましょう。「失敗への粘り強さ」は、パレオチャンネルで過去に何度も取り上げてきた「レジリエンス」に近い観点なんで、まずはそちらの記事を見ていただくのが吉。その上で、オプションとして以下の中から自分にしっくり来そうなものを選んでみてくださいませ。    

【2026年版】NACサプリ完全ガイド:効果・用量・おすすめ商品までまとめ

     ここ数年、「抗酸化系サプリ」のなかで地味に人気を伸ばしているのが「NAC(N-アセチルシステイン)」であります。   簡単におさらいしておくと、NACってのは、アミノ酸の一種「システイン」をベースにした合成化合物で、体内ではグルタチオンという強力な抗酸化物質に変換されるのが最も大きなポイント。グルタチオンは体内の「サビ取り役」として知られてまして、酸化ストレスをガッツリと減らす働きがあるんですな。   ということで、NACはアンチエイジングのガチ勢に特に人気のサプリになったわけですが、2026年の時点ではどこまで研究が進んでいるかをチェックしてみましょう。     NACは本当に効くのか?研究をチェックしてみよう まず大前提として、NACは医療現場ではちゃんと使われている物質のひとつ。特に有名なのがアセトアミノフェン中毒の治療で、これにはかなり強固なエビデンスがあるんですよ。そのため、NACは「肝臓を守る!」とか「解毒に効く!」みたいな言われ方をされてるんですね。   ただし、病気に効くからといって、健康な人に同じ効果が出るとは限らないのが厄介なところ。サプリにおいては「健康な人が飲んだときにどうなるか?」を調べないと意味がないわけです。で、そのあたりがどうかと言いますと、   呼吸器系の炎症にはわりと効く:NACで比較的データがそろっているのは呼吸器系で、たとえば慢性気管支炎やCOPDの患者を対象にした研究(R)では、NAC(400〜600mg/日)を3〜6ヶ月摂取した人は、症状の悪化頻度が有意に減少したんだそうな。さらに、インフルエンザに関する研究(R)でも、NACによって感染そのものは防げないものの、発症後の症状は軽くなったとの報告が出てたりします。そのため、「炎症や粘液に関わる症状」には一定の効果がありそうじゃないでしょうか。   免疫・メンタル系が改善する可能性はわりとある:一方で、よく宣伝されがちな「免疫力アップ」「メンタル改善」「アンチエイジング」といった領域については、可能性がそこそこあるものの、まだ断言しづらいぐらいの立ち位置になってますね。たとえば免疫に関しては、NACによってナチュラルキラー細胞(免疫細胞)の活性が上がったってデータはあるものの、「実際に風邪をひきにくくなるか」はまだ未検証だったりします(R)。また、メンタル面でも、統合失調症の症状改善や強迫行動の減少といった報告(R)はあるんですが、いずれも小規模試験が中心なので、個人的には「試してみる価値はありそう!」とは思うものの、「みんなで飲もう!」とまでは言いづらいところです。   デトックスについては期待しない:NACは「デトックスサプリ」としてもよく売られております。が、これについては、確かに動物実験では重金属と結合する作用が示されてたりするんですが、まだヒト研究は少ない上にプラセボ対照がないケースも多いんで、エビデンスとしてはかなり弱いのが残念なところですね。なので、いまのところは「薬物中毒レベルなら効くけど、普段のデトックスには不明」ぐらいに考えておくのが現実でしょう。   ということで、ここまでをまとめると、NACは現時点で「条件付きで効く!」って立ち位置のサプリでして、健康な人が使う場合は全体の炎症や呼吸器系のトラブルには、わりと使えるんじゃないかなーってところですね。   なので、NACの抗酸化作用が強いのは間違いないものの、それが果たしてどれぐらいアンチエイジングに効くかと言われれば悩ましく、私としては「そんな高価な成分でもないから、試してみるのもありだよなー」って感じ。私は生まれつき気管支が弱いので、不定期に飲んだり飲まなかったりといった状況だったりします。       良いNACを選ぶにはどうすればいいのか? では、以上をふまえて「試してみたい!」と思った方のために、NACの良い選び方をまとめておきます。まず大事なポイントとして、コンシューマーラボなどの第三者機関が行った調査によると、    

恋愛がうまくいく人・いかない人の決定的な違いを「3つのチェックポイント」に絞った研究を見てみよう!

   「この人と付き合ったら、うまくいくのだろうか?」という問題は、誰もが一度は悩んだことがあるんじゃないでしょうか。付き合い始めは楽しくても、ふとした瞬間に「この人と付き合い続けたらヤバいのでは…?」と不安になっちゃうようなケースは誰にでもあるでしょう。   となると、「長く付き合っていけそうな相手を見つけるには?」ってのが気になりますが、そのモヤモヤにかなり現実的なヒントをくれる研究(R)が出てまして、これがかなり実用的な内容だったので紹介しときます。   今回の研究は、いわゆる縦断研究ってやつで、同じ人たちを長年にわたって追いかけて、なんらかの傾向を導き出そうとするタイプの調査です。どのようなデザインだったかと言いますと、   調査の対象になったのは505人の男女で、全員を幼少期から成人(20代後半)まで追跡。なので、期間は約26〜31年とかなり長め。   調査では、みんなの「母親の養育態度(愛着関連)」「友人関係の質」「親同士の関係」を定期的に調べている。   その上で、みんなが成人になった後(20代後半)に、「恋愛関係の満足度」や「パートナーとの関係性」を標準的な尺度で評価している。   みたいになります。約30年も追跡した研究はかなりレアだし、親子関係が恋愛に与える影響を実際に観察して定量化してるし、親や友人といった複数の人間関係を統合して分析してるしで、個人的には「めっちゃ気合いが入った研究だ!」って印象ですね。   では、分析の結果を見てみましょう。この研究では、恋愛関係の満足度を予測するカギを、ざっくり以下の3つに集約しております。   幼少期のアタッチメント(愛着スタイル) 子ども〜思春期における友人関係 親の関係性(特にロマンチックなやり取り)   ご覧のとおり、過去に「どんな子供時代を過ごしたか?」によって、未来の恋愛がかなり変わってくるようでして、恋愛は現在のノリだけで決まるわけじゃないのだなぁみたいな気分になっちゃいますなぁ。   じゃ、3つの要素をそれぞれ細かくみていきましょう。    

人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!#5「時間の乱れが“エネルギー漏れ”を引き起こす」

    『人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!』の続きです!(#1,#2,#3,#4)   このシリーズでは、現代人の不調の原因を「細胞エネルギー」という視点から整理しております。要するに、ミトコンドリアの働きが低下すると、体内でうまくエネルギーを作れなくなり、その結果として疲労や肥満、慢性疾患といったさまざまな不調が引き起こされるわけですね。そこで前回は「超加工食品」の話をしましたんで、今回はその続き「体内時計とバッドエナジーの関係性」の話をしてみましょう。       時間の乱れが“エネルギー漏れ”を引き起こす 「ちゃんと食事も運動も気をつけてるのに、なぜか調子が悪い…」みたいな話は、よくあるじゃないですか。いろいろやってるのになぜか疲れやすいし、集中力も続かないし、体調もいまひとつ安定しない……みたいな悩みですな。   こういうとき、私たちはつい「栄養が足りないのか?」「運動量が少ないのか?」みたいに考えがちなんですが、ここで意外と見落とされやすいのが「体内時計」、つまりサーカディアンリズムの存在であります。   ご存じのとおり、人間の体ってのは、ただカロリーを燃やして動く機械ではなく、「時間」に合わせて性能が変わるように設計されております。簡単に言うと、   朝は光を浴びることで目覚めのモードに入り、 昼は活動や代謝に向いた状態になり、 夜になると休息と修復に向かう   みたいな感じですね。このリズムに合わせて、私たちの肉体は、ホルモンの分泌、体温、血糖コントロール、消化能力、眠気の強さまでが細かく変動するものなんですよ。   ここで最も重要なのは、「同じ行動でも時間が違えば体の反応が変わる!」という点でして、たとえば、   朝の運動は脂肪燃焼や覚醒に有利に働くことが多い一方で、深夜の激しい運動は睡眠の質を下げる可能性がある。 同じ6時間の睡眠でも、夜10時から4時まで眠るのと、深夜2時から朝8時まで眠るのとでは、体内時計との一致度が違うため回復の質に差が出る。つまり、人間は単に「何時間寝たか」ではなく、「いつ寝たか」によってコンディションが大きく左右される。   といったあたりはよく知られた話でしょう。それにも関わらず、現代社会では、この時間のリズムが簡単に乱れるケースが多く、夜遅くまでのスマホや強い人工光、シフト勤務、不規則な食事時間などが積み重なることで、どんどん体内時計がズレていっちゃうんですよね。でもって、このズレが、慢性的な疲労感、集中力の低下、代謝異常、さらには肥満や糖尿病といった問題につながっていくわけです。   これは近年の『バッドエナジー論』でも強調されるポイントで、健康ってのは「体内に何を入れるか」だけで決まるのではなく、「いつ動き、いつ食べ、いつ休むか」という時間の設計に大きく左右されるってのが一般的な見方になってるんですよ。つまり、エネルギー不足や不調の正体は、栄養の問題というより「生きる時間帯のズレ」にあるかもしれない、という話です。食事内容や運動習慣を見直しても調子が上がらないなら、次に疑うべきは“時間の乱れ”なのかもしれませんな。    

努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ#3「学習意欲を高めようぜ!」

    『努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ』の続きです!(#1,#2)   このシリーズでは、「なぜ同じ努力をしても結果に差が出るのか?」という問題を、科学的な視点からチェックしております。コーチをつけても伸びる人と伸びない人の違いは何か?みたいなポイントですね。   そこで、前回は成長が早い人の第一の特徴である「情報への注意力」を深掘りしたんで、今回はその第二の特徴である「学習意欲」をチェックしてみましょう。   簡単におさらいすると、「学習意欲」ってのは、「新しいやり方やアドバイスを受け入れて、実際に試してみようとする姿勢」のこと。いくら優れたコーチや上司がいても、本人に「学ぶ気」がなければ、フィードバックはただの雑音で終わっちゃいますからねぇ。逆に、学習意欲が高い人ほど、「いまの自分はまだ改善できる」と考えられるので、新しい知識ややり方をどんどん吸収していけるはずであります。   特にコーチャビリティの文脈で重要なのは、学習意欲が“理解”と“実行”の橋渡しになるところでしょう。アドバイスってのは、聞いて「なるほど」と思うだけでは成長は起きず、実際に試して、自分なりに修正しながら使ってみて初めて意味が出てくるものなんで。その意味で、学習意欲は「成長のスタートボタン」みたいなものだと言ってよいでしょう。   というわけで、他人からのアドバイスを上手く受けるためにも学習意欲は必須なわけですけども、この能力を鍛えるためには、前回お伝えした「コーチ再現ロールプレイ」がここでも有効ですんで、まずはこちらを徹底していただければ問題ありません。「他人に教える前提で学ぶ」と、学習意欲は爆上がりしますんで。     これで学習意欲が高まる理由は、「コーチ再現ロールプレイ」によって脳の処理モードが“受け身”から“能動”へと切り替わるからです。ご存じのとおり、人間の学習には大きく2つのモードがありまして、   受動的学習(読む・聞く) 能動的学習(説明する・生成する)   って感じになってます。その点で、能動的学習のほうが「記憶や理解が強化される」ってのは前回もお伝えしたとおりですが、ここでさらに重要なのは、「実際に説明してみると、自分の理解が足りないことに気づかされる!」ってところです。たとえば、ある知識を読んで「なるほど」と思った段階では、脳は「理解したつもり」になってるんですが、いざ他人に説明しようとすると、   どこが重要なのか整理できていない 因果関係が曖昧 用語の意味が正確にわかっていない   といった「理解の穴」が一気に可視化されるんですよ。このとき脳内では「認知的不協和」が生じまして、「このままではダメだ……」という軽い不快感を生じさせるんですな。でもって、人間の脳はこの“不快さ”を解消しようとして情報を再びサーチし、理解を深めようとするため、結果として自発的な学習行動が引き出されるわけです。かくして、他人に教える好意が「学習意欲」を生み出すわけですな。   さらに、「教える前提で学ぶ」と注意の質も変わるのが良いところ。通常のインプットでは「なんとなく読む」だけで終わらせちゃうこともできるんだけど、ここで「説明を」前提にすると、   要点を抽出しようとする 構造を理解しようとする 例えや具体例を探そうとする   といった処理が自然に行われるんっですよ。これは心理学でいう「精緻化」と呼ばれるプロセスで、情報を深く処理するほど記憶と理解が強化されることがわかっております。これらの意識が働く結果、無理やりに「やる気を出そう!」としなくても、脳が自然と「もっと知りたい」「ちゃんと理解したい」という状態に入り、持続的な学習意欲が引き出されるわけですな。なので、学習意欲を引き出したいならば、まずは「他人に教えるぞ!」ってつもりでコーチから学ぶのが最善手になります。     が、それだけで終わるのも面白くないんで、ここでは「学習意欲」の改善に効く手法を、他にもいくつか取り上げておきましょう。まずは「他人に教える」のを徹底した上で、オプションとして以下の中から自分にしっくり来そうなものを選んでみてくださいませ。    

努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ#2「コーチ再現ロールプレイ」

    『努力してるのに成長しない人の共通点、それは「コーチャビリティ」の無さ』の続きです!(#1)   このシリーズでは、「なぜ同じ努力をしても結果に差が出るのか?」という問題を、科学的な視点からチェックしております。コーチをつけても伸びる人と伸びない人の違いは何か?みたいなポイントですね。   そこで、前回は「成長が早い人の6つの特徴とはなにか?」ってのを見てみましたんで、今回は各論に入りまして、成長が早い人の第一の特徴である「情報への注意力」を深掘りしてみましょう。   簡単におさらいすると、「情報への注意力」ってのは、コーチからの指示やアドバイスを、正確に受け取り、ズレなく理解するための基礎能力のことです。こいつが無いと、コーチの言っていることを正しく理解できないまま自己流でズレた努力を続けることになって、いつまで経っても「頑張っているのに結果が出ない状態」になっちゃいますからね。   というわけで、他人からのアドバイスを上手く受けるためにも注意力は必須なわけですけども、このポイントについては過去のパレオチャンネルでもさんざん触れてきた感じです。ざっくり言えば、   瞑想 注意訓練 デジタルデトックス   あたりはまさに“王道”ですんで、これは地道にやっておきたいところです。ただし、注意力の改善については、他にも有望なメソッドがいくつかありますんで、今回はそのあたりを紹介しときます。   が、具体的なトレーニングをお伝えする前に、まず前提となる「人間の注意力がズレる理由」をチェックしておきましょう。私たちが「聞いたつもり」や「理解したつもり」になってしまう理由はいろいろありますが、ここで最も問題になるのは「人間の脳は“意味”を勝手に補完してしまう」って性質であります。   私たちの脳ってのは、不完全な情報から意味を推測してしまう予測マシンでして、そのせいで、   話の一部しか聞いていないのに全体を理解した気になる 自分の経験に当てはめて勝手に解釈してしまう 重要なニュアンスを無視して結論だけ拾ってしまう   みたいな問題が起きるわけです。つまり、話の一部を自分の経験で自動的に補ってしまい、それで 「理解したつもり」になっちゃうって現象が自動で起きるわけですな。これじゃあ正確に指示を受け取れないのは当然ですよね。   なので、注意力の問題を乗り越えるにあたり、最も大事なのは「受信精度を高める」ってことになります。では、実践の手法を見てみましょう。         おすすめ注意力トレーニング「コーチ再現ロールプレイ」 注意力を鍛える方法はいろいろありますが、コーチャビリティって視点からとくに実践的で、最も即効性が高いのが「コーチ再現ロールプレイ」であります。   これはシンプルに言えば、「聞いた内容を、自分がコーチになったつもりで説明し直す」という方法でして、たとえば、   コーチの指示を聞いたあとに内容を言い直す その意図を自分の言葉で説明する 誰かに教えるつもりで再構成する   みたいなことを行います。これがシンプルながらバカにできない効果を持ってまして、   注意の精度が上がる 理解の抜け漏れが減る 行動への変換がスムーズになる   といったメリットが確認されております。この手法の効果が大きい理由は3つで、まずひとつ目は、心理学でいう「生成効果」であります。これは「情報を受け取るだけよりも、自分で生成したほうが記憶に残りやすい」って現象で、たとえば単語を読むだけよりも、自分で思い出したり説明したりしたほうが記憶の定着率が上がるのは有名な話でしょう。その点で、「コーチ再現ロールプレイ」はまさに「説明を生成する」作業なので、この効果がフルに働くわけです。   ふたつ目が「検索学習」の視点で、これは「思い出す行為そのものが学習を強化する」という考え方で、近年の教育心理学ではかなり重要視されているテクニックです。人は一度聞いただけだとすぐ忘れちゃうんだけど、「思い出そうとする」ことで記憶の回路が強化されるんですよ。ロールプレイでは、聞いた内容をその場で引っ張り出す必要があるので、この想起プロセスが自然と組み込まれるんですな。   さらに3つ目が、個人的にはいちばん重要だと思っている「プロテジェ効果」です。これは「人に教える前提になると、学習効率が上がる」って現象で、人間の脳は「後で説明しなきゃいけない」と思った瞬間に、脳が情報をより深く処理し始めるんですよ。実際、学生に「あとでテストします」と伝えるよりも、「あとで他人に教えてもらいます」と伝えたほうが成績が上がるというデータもありますからね。   話をまとめると、   自分で説明を作る(生成効果) 記憶を引き出す(想起練習) 教える前提で理解する(プロテジェ効果)   という、学習効率を高める要素が一気に重なっているのが、このトレーニングの強みなんですね。これは私もよく使ってますね(というか、仕事で人に説明するケースが多いので、自然と再現ロールプレイになってることが多い)。    

その科学、本当に正しい?真の「科学的思考力」を鍛えるクイズをやってみよう!#1「「空腹の裁判官は判決が厳しくなる!」は本当か?」

    こないだ「あなたは「心理学っぽい嘘」にダマされていないか?」なんて話を書きましたが、「それ科学的に証明されてるらしいよ!」と言われて、なんとなく信じてしまった経験は誰にでもあるでしょう。たとえば、   「甘いものを食べると子どもはハイになる」「ストレスで胃に穴があく」「人にはそれぞれ学習スタイルがある」   みたいな感じで、いずれも「論文で証明されてる!」や「専門家が断言!」などというフレーズで世に広まった話で、確かにどれも“それっぽい”感じがするわけです。   しかし、ここ10年ほど論文を追いかけていると、この手の「ポップサイエンス(大衆向け科学)」の多くが、   誇張されている 文脈が抜けている そもそも間違っている   のどれかに当てはまるケースが非常に多いんですよね。このブロマガをお読みの方ならご存じのとおり、科学は別に正しさを担保するものではなくて、どちらかと言えば「仮説 → 検証 → 修正」を繰り返すプロセスそのものだったりします。つまり、初期の研究はだいたい不完全で、後から修正されるのを前提にしているんですな。ところが一般には、「論文に書いてある=確定した真実」のように受け取られがちでして、このギャップが誤解を生む大きな原因になっております。   では、なぜ「それっぽいけど怪しい情報」が広まるのかってことですが、ポイントは大きく3つあります。   相関が因果関係っぽく見える:たとえば、「ストレスが高い人ほど病気が多い」「砂糖を食べると子どもが騒ぐ」みたいなデータを見ると、すぐに「ストレスと砂糖が原因だ!」と思っちゃうわけですが、実際には第三の要因があったり、ただの偶然だったりというケースもめっちゃ多いんですよ。これは「相関と因果の混同」と呼ばれまして、ポップサイエンス的な誤解が起きる原因の定番中の定番っすね。 もっともらしいストーリー:人間は「説明がつくと信じやすい」って特徴がありまして、たとえば「血糖値が下がると脳が疲れるから、判断が雑になるに違いない!」とか「人工甘味料は脳を暴走させるから、食欲が増えてより太ってしまうに違いない!」みたいな感じで、ちょっと読むとどちらも「ありそう」な感じがするじゃないですか。しかし問題は、「説明が成立する=正しいとは限らない」ってところでして、実際には、具体的な指標や状態が測定されていなかったり、他の可能性を検証していなかったりといったケースがしばしばなんですよね。いわば、「納得できる仮説」に騙されている状態ですな。 メディアによる“盛り”:科学的な研究の結果は、本来は「条件付き」「限定的」「曖昧」なもの。なので、それをそのまま伝えてもウケないじゃないですか。そのため、多くのメディアは「◯◯は効果あり!」「科学が証明!」といった形で、わかりやすく単純化&誇張するわけですよ。その結果として、本来の研究とは別物のメッセージが広まってしまうわけです。ここで厄介なのが、一度広まった誤解はなかなか消えないって問題でして、これは「ウソを広めるコストよりも、それを否定するコストが大きい」って現実があるからです。俗に「ブランドリーニの法則」ってヤツでして、たとえば「砂糖で子どもの脳が壊れる!」みたいな話は一言で広まるのに、「実験デザインは〜で…バイアスが…」みたいな話は説明が長いせいで広まりにくいですからね。当然、前者のほうが拡散されやすく、結果として間違いが“ゾンビ化”して残り続けるわけっすな。   ってことで、いずれも「よく見かけるなー」って感じですが、実際にこの問題に立ち向かうのは難しいもんです。人間は直感で納得できる話にめっぽう弱い生き物ですからねぇ。   とはいえ、打つ手がないわけではありません。この「よく聞くけど怪しい科学ネタ広がっちゃう問題」には「疑うべきポイント」みたいなものがいくつかありますんで、そこを押さえておけばポップサイエンスに振り回される確率はかなり下げられるはずであります。   ただし、「ここを気をつけよう!」ってポイントを抽象的に理解しても、いまいち実践に応用しづらいでしょうから、ここでは実際によくある科学ニュースをベースにクイズ形式で科学的な思考の進め方について考えてみましょう。疑似科学のクイズはちょっと前にも出しましたけど、ここでは特定の説が生まれた経緯と、そのツッコミどころをクイズにして見ていきますんで、答えを考えていくうちに、なんとなく科学的に物事を考えるコツみたいなものがわかってくるはず。わりと典型的な問題を出していきますんで、ぜひ楽しみつつ取り組んでみてくださいませ。    

人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!#4「超加工食品は細胞レベルで体を壊す」

    『人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!』の続きです!(#1,#2,#3)   このシリーズでは、現代人の不調の原因を「細胞エネルギー」という視点から整理しております。前回は「血糖コントロール」の話をしましたんで、今回はその続き「超加工食品」の話をしてみましょう。   ここ数年で、「超加工食品(UPF:Ultra-Processed Food)」のヤバさはかなり広く知られるようになってきたはず。UPFってのは高度に加工されて原型がほとんどわからなくなった食品のことで、ポテチ、菓子パン、冷凍食品、プロテインバーあたりを思い浮かべてもらえればOKであります。   この手の食品は高カロリーで低栄養な傾向が強いんですが、こうした食品を食べすぎると   太りやすくなる糖尿病リスクが上がる心臓病リスクが上がる   といった傾向が激増しまして、この手の話はもはや常識レベルになりつつありますな。   ただし、ここで一歩踏み込んで考えたいのが、   なぜUPFはここまで体に悪いのか?   って問題であります。「そりゃあUPFはカロリーが高くて栄養がないから体に悪いでしょう」で片付けるのは簡単なんだけど、最近の研究を見る限り、それだけでは説明がつかないとこもあったりするんですよ。       超加工食品は「細胞レベル」で体を壊す では、UPFはなぜ悪いのか? ここで近ごろよく言われるようになったのが、   超加工食品は「ミトコンドリア」を直接攻撃する!   というものであります。何度も言ってますが、ミトコンドリアは体の発電所みたいな存在なので、ここがうまく働かなくなると、   疲れやすい 太りやすい 炎症が増える 老化が進む   といった「バッドエナジー状態」に突入するわけっすね。つまり、UPFの問題ってのは、「太る」ことよりも「体内でエネルギーが作れなくなる」という、もっと根本的な話なのだと考えられるわけです。   では、なんで超加工食品がミトコンドリアを直に攻撃するのかと言いますと、主な原因は3つ存在しております。   原因1.血糖スパイクの連発:UPFは精製糖質と低食物繊維の組み合わせでできております。その結果、血糖値が急上昇 → インスリン乱発 → ミトコンドリアに負担というおなじみの流れが発生しまして、これが続くと、私たちの細胞は「エネルギー処理しきれない!」って状態になり、じわじわと代謝が壊れていくんですな。   原因2.添加物の影響:UPFには、乳化剤、保存料、人工甘味料などが大量に使われていまして、これらは腸内環境の悪化や炎症の増加をもたらす可能性がありまして、結果としてミトコンドリア機能にも悪影響が出ると考えられております。特に乳化剤は、動物実験で腸内細菌を乱し、炎症を誘発することが確認されてまして、まだヒトについてはなんとも言えないものの、注意するにこしたことはないでしょう。   原因3.精製植物油の問題:ここはやや議論が分かれるところですが、パレオダイエット界隈では定番のテーマっすね。UPFには、大豆油、コーン油、キャノーラ油といった酸化しやすい油がよく使われているもんで、これが体内で慢性炎症からのミトコンドリアストレスにつながる可能性がある、と考えられております。   疫学データ的にもUPFのヤバさは実証されてまして、たとえば、フランスの大規模コホート研究(R)では、UPFの摂取割合が10%増えるごとに、死亡リスクが有意に上昇するとの結果が出ております。また、別のメタ分析(R,R)でも、   UPF摂取量が上がるほど、肥満リスクも上がる UPF摂取量が上がるほど、心血管疾患にかかりやすくなる   といった結果が安定して観察されております。ここまでくると、「たまたま」では説明が難しいレベルですわな。   ただし、ここで重要なのは「UPFを食べたら即アウト!」ではないってところです。UPFが問題になってくる場面ってのは、   主食がUPFになっている 毎日食べている 食事の大半を占めている   といった状態を指してまして、要は「構成比」の問題なんですと。これまでの研究でも、総摂取カロリーに占めるUPF割合が健康リスクと強く関係していまして、だいたいは、総摂取カロリーの30〜40%を超えたあたりからリスクが有意に上昇し、50%を超えると明確に健康への悪影響が強まると考えられています。   というわけで、あらためて超加工食品の恐ろしさを学んだところで、「じゃあどうすればいいのか?」を考えてみましょう。そうは言われてもいきなり全部やめるのは現実的にかなり難しいと思っちゃうのが超加工食品ですが、できる対策はいくつもありますんでご安心を。    

カリスマは作れる【2026年版】:人を動かすための「非言語コミュニケーション完全ガイド」#2「マイクロ表情トレーニング」

   「カリスマは作れる【2026年版】」の続きです!(#1)   このシリーズでは、最新のカリスマ研究をもとに、「他人が『この人すごい』と感じてしまう仕組み」について見てまして、ざっくりまとめると、   表情(マイクロ表情) 身体の動き(ボディランゲージ) 話し方(パラランゲージ)   みたいな感じでした。そこで今回は、カリスマを作り出す3つの要素から「マイクロ表情」に焦点を当てて、こいつを上手く表現する方法をチェックしてみましょう。マイクロ表情ってのは一瞬だけ現れる無意識の感情表現のことで、いかにそれを自然なタイミングでにじませるかが大事なポイントになります。   それでは、このマイクロ表情を作り出す大事なポイントを見てみましょうー。       マイクロ表情トレーニング1. 感情の解像度を上げる(最重要) 最も重要なポイントとして押さえておきたいのが、マイクロ表情がうまく出せる人ってのは「表情のコントロールがうまい人」ではなく「感情の解像度が高い人」だってことです。たとえば、「イライラしている」と一口に言っても、   軽い不満なのか 焦りが混じっているのか 相手への失望なのか   といった感じで、出る表情はまったく変わるじゃないですか。それなのに、これを「イライラ」みたいに雑にまとめてしまっていたら、表情の出し分けなんてできるわけがないですからね。つまり、感情が雑な人は、表情も雑になるってことなんですな。なので、マイクロ表情を作る際にまずやるべきは、「感じ方の精度」を上げることになります。ご存じのとおり、これは心理療法の世界でもかなり重視されている基本スキルで、感情の解像度が上がるとメンタルも安定しますんで、ストレス耐性の向上にもつながる重要な要素であります。   ということで、シンプルに以下のようなトレーニングを心がけてみるだけでも、だいぶマイクロ表情が変わるはずであります。    

人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!#3「血糖値を制する者がすべてを制す」

    『人生の質は「細胞エネルギー」で決まる!』の続きです!(#1,#2)   このシリーズでは、現代人の不調の原因を「細胞エネルギー」という視点から整理しております。前回は「バッドエナジーを引き起こす6つの原因」の話をしましたんで、今回はその対策編として「血糖コントロール」の話をしてみましょう。   さて、まずは前回を簡単におさらいすると、「血糖値を安定させよ!それがすべての土台だ!」って話でした。食事をすると血糖値が上がるのは当然なんですが、問題はその上がり方でして、血糖値が急激に上がったあとで急激に下がるジェットコースター状態が何度も起きると、   血糖が急上昇→ インスリン大量分泌→ エネルギー処理が追いつかない→ 余ったエネルギーが脂肪へ→ 活性酸素が増える→ ミトコンドリアがダメージを受ける!   といった問題が起きるんですな。実際、過去の観察研究では、   血糖変動が大きい人ほど死亡リスクが高い 心血管疾患のリスクが上がる 認知機能が低下しやすい   といったデータも出ておりまして、「血糖の乱れ=バッドエナジーの根本」と言ってもいいレベルだったりします。つまり、血糖スパイクってのは細胞レベルで起きているエネルギーの崩壊なんですよ。この状態が続くと、体は「エネルギーが作れない体」になっていきまして、「疲れやすさ」や「太りやすさ」といった問題として表面化するわけです。たとえば、食後に眠くなったり、甘いものがやめられなかったり、集中力が続かなかったり……みたいな状態ですね。これらはすべて、血糖の乱高下による“エネルギー不足”で説明できる可能性が高いんですよ。「食べてるのにエネルギー不足ってどういうこと?」と思うかもしれませんが、これは「エネルギーを使えない体になっている」ってことなんですね。   ということで、まずは血糖を安定させるのが「バッドエナジー」を防ぐための基本中の基本。まぁこれはパレオダイエットとかを実践していれば、そんなに心配するポイントでもないんですけど、健康的な食事を完璧に実践できている人ばかりじゃないでしょうから、あらためてこの基本を押さえておきましょう。既存研究を踏まえると、血糖コントロールの手法はだいたい以下のようにまとめられます。       血糖コントロールの王道編 まずは基本中の基本から。以下は血糖コントロールの超王道なので、何も考えずに全部やってみてくださいませ。    

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鈴木祐

1976年生まれ。新宿区在住のライター/編集者。パレオダイエットにくわしい人。普段はチャイナ服ではありません。ライター歴は18年ぐらい。科学の知見を自分のカラダで試していくのが趣味で仕事。

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