• このエントリーをはてなブックマークに追加
【時代とプロレス論】北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【時代とプロレス論】北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾

2019-02-18 17:30
  • 2
プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回はプロレスマスコミ大御所第2弾! 東京スポーツの名物記者として活躍し、テレビ解説者としても有名な柴田惣一氏をゲストに迎えてお送りします! 


<前回はコチラです>
柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」



<1記事から購入できる連載記事! クリックすると試し読みできます!>


棚橋弘至vsケニー・オメガのイデオロギー闘争とは何か

柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」


多発するプロレスラーのケガを考える


愛すべき元横綱・輪島が戦った全日本プロレスの2年間

全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話


プロレスラーが憧れたプロレスラー、マサ斎藤さん


あの日の全日本プロレス、SWSを語ろう■北原光騎×小佐野景浩


最後まで全日本プロレスを愛した馬場元子さん

中邑真輔、棚橋弘至、柴田勝頼……新・闘魂三銃士

最後のムーンサルトプレス……天才・武藤敬司

縁の下の力持ち!! 坂口征二の荒鷲人生

WARからイッテンヨンへ! ライオン・ハート時代のクリス・ジェリコ

「情」で生きる佐々木健介の激烈人生! 

プロレスラーで初めて大臣になった男、馳浩

大森隆男のワイルドな全日本プロレスLOVE 

暴走親方、諏・訪・魔!!

嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!!


冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った…

完全無欠のプロレスラー!! ジャンボ鶴田

超獣ブルーザー・ブロディ

【涙のカリスマ】大仁田厚の邪道プロレス人生

“四天王プロレス”の光と影――三沢光晴

癌に勝った絶対王者・小橋建太

“プロレス巨大組織”NWAとは何だったのか?

呪われたIWGPが最高権威になるまで

悲運の闘将ラッシャー木村、耐えぬき続けた人生 

燃える男、アニマル浜口――!!

“天龍番”が感傷に浸れなかった天龍源一郎引退試合

全日本プロレスを二度は裏切れない……」秋山準

馬場死去、三沢離脱……その後の全日本プロレス


ジョー樋口、和田京平…全日本プロレスを支えたレフェリーたち 

我らが英雄ザ・ファンクスの凄み! 

猪木を超えられなかった藤波辰爾――プロレス職人と野心の時代

レスラーの野心が謎を生み出す……SWSに狂わされた男たち!

「俺のほうがUWFより強い!」 誇り高き仮面貴族ミル・マスカラス

プロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス

『週刊ゴング』の創刊と休刊まで……闘いのゴングはこうして鳴った!

80年代タイガー、90年代ライガー! ジュニアヘビー級の歴史!!

“リングの現実”に殉じたNOAHの栄枯必衰

昭和のプロレスを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!

史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー

輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!

全日本プロレスのすべてを知る男、渕正信

鈴木みのるを変えた“全日本プロレスイズム”

高山善廣が「帝王」と呼ばれるまで

「プロレス取材の難しさ」

一寸先はハプニング人生! アントニオ猪木!!

オシャレでスマートな昭和の頑固親父! グレート小鹿


柴田 今度ね、坂口征二さんの評伝(『最強のナンバー2 坂口征二』)が出るんですよ。

小佐野 517ページって凄いね(笑)。

柴田
 この本を書いた佐々木英俊さんは、海外資本の飲料会社の社員で、新日本に乾杯用のビールを提供していた。そんなこんなで昔からの知り合いなんだけど、「世界の荒鷲」という坂口さんのファンクラブをやっている。戦績や過去の発言とかも相当詳しいし、その集大成が今回の本なんだよね。

8fa5aaad1433a5946c37497524f6c7b276460710

小佐野
 そういえば、去年の11月頃に坂口さんをインタビューしたときに言ってたよ。詳しいファンが本を出すって。

柴田
 佐々木さんから、いろいろと相談されてね。「誰に話を聞いたらいいか」とか。佐々木さんは坂口さんの出身地の福岡・久留米とか、坂口さんの知り合いを訪ねて全国を歩き回った。自腹ですよ。

小佐野 時間もかかるし、それは大変だと思うよ。

柴田
 最大の問題は出版社だった。いろいろと当たったんだけど、どこも厳しい反応だった。

小佐野
 いまの出版事情からすれば、厳しいだろうね。坂口さんが引退して30年近くも経ってるし。 

柴田
 だから無事に出版されて安心しましたよ。坂口さんの熱心なファンじゃないと無理な話だった。佐々木さんだからこそ、出版にこぎつけられた。

――坂口さんのファンクラブがあったことが驚きですね。

柴田
 藤波さんのファンクラブなんて3つぐらいあった。小佐野さんもファンクラブをやっていて有名だったんでしょ?

小佐野 俺は新日本プロレスファンクラブ「炎のファイター」をやっていたうえに、全国プロレスFC連盟の会長だったからね(笑)。

柴田
 だよね。『月刊プロレス』でファンクラブの座談会にも出ていたよね。

小佐野
 そうそう(笑)。 『月刊ゴング』のファンクラブ会報コンテストで2位になってるし、『週刊ファイト』時代のターザン山本さんには会報誌の誌評を書いてもらったこともあるしね。

柴田
 熱い時代だったんだねぇ。 

小佐野
 ネットがある時代と違って簡単にファン同士でつながれないから。よけいに熱が生まれたんでしょう。 ファンクラブの会員を募集するとき、あの頃は個人情報がうるさくないんで、『月刊プロレス』や『ゴング』、『ファイト』に電話番号や住所が載っちゃうんだけど(笑)。それを見た若き日の上井文彦氏が俺の自宅に電話をかけてくるんですよ。「もしもし、新日本プロレスの上井と申しますが、小佐野さんですか?」って。コッチはまだ高校生だったんだけどね(笑)。

柴田
 それはどういう要件で?

小佐野
 「ファンクラブの人たちで切符を買ってくれないか」ってことなんだけどね。無理矢理じゃないよ。「できれば協力してくれ」って。たまに頼むと割引してくれたりして。

柴田
 昔はどの団体も関係者割引もあったけど、いまはもうやってない。

小佐野
 社員は1割バックされるから、けっこう稼いでいた人もいたよ。ドーム大会になると「いまだったらいいところを押さえられますよ」って営業の電話があったから(笑)。

柴田
 新日本対Uインターの武藤敬司vs高田延彦のときは凄かった。Uインターのチケット割り当て分が全部はけちゃって。困ったUインターの広報が「なんとかならないですか?」って電話してくるんだよ(笑)。いろいろと考えて「友達に頼まれたから」ってことにして新日本から30枚回してもらって、そのままUインターに渡してね。

小佐野
 金原(弘光)なんて自分が試合に出るのに切符が回ってこないから、新日本プロレス学校つながりで天山(広吉)にチケットを回してもらってたからね(笑)。


――対抗戦なのに(笑)。それで今回は前回の続き……SWS時代の話ですね。

小佐野 SWS最初の年の忘年会に行った? メガネスーパーの経営していた温泉宿・サムソン箱根の。

柴田 そのときは行ってないかな。

小佐野
 みんな大暴れしちゃって凄かったんだよぉ。SWSに入ったばっかりで大人しくしてた北尾が、 終わったあとに「……凄いですね」とビックリしてて。

柴田
 相撲で酒を鍛えられてる北尾さんでさえプロレスラーの飲みっぷりには驚いていたね。新日本の旅館ぶち壊し事件が有名だけど、あんなもんじゃないよね(笑)。

小佐野
 あの忘年会の件以来、社長の田中八郎氏はサムソン箱根を貸さなくなったから(笑)。ジョージ高野の顔がボコボコに変形してたし。

柴田
 いや、驚かないよ(笑)。

小佐野
 ジョージ高野は酒癖がよくないじゃん。大暴れしちゃってね。石川(孝志)さんが相撲タックルをかまして、ジョージと仲間のはずのドン荒川さんも殴り、高野拳磁が「兄貴はもうダメだ!!」って怒ってさ。部屋に連れてって浴衣の帯でベッドに縛り付けて(笑)。

柴田
 ハハハハハハハ!

小佐野
 でも、ジョージはをその帯をぶっちぎって戻ってきたからね(笑)。翌朝本人は「なんで顔がボコボコになってるんだろ?」とまるで覚えてない。

柴田
 昔のレスラーはとにかく豪快だった。でも、その場かぎりで尾を引くことはなかった。

小佐野
 柴田くんは北尾番だったでしょ。

柴田
 そう。彼がプロレス入りしたときからね。『東スポ』にSWS担当はいたんだけど、ボクは北尾番として試合会場に行っていた。神戸レインボーホールで彼が暴れたときは「おまえも悪い!」ってことで天龍さんに怒られて。

小佐野
 ジョン・テンタ戦の「八百長野郎」発言のときだ。

柴田
 そうそう。

――元・幕下力士のテンタとのシングルに負けた2日後の再戦でシュートっぽい動きをして反則負け。試合後に「八百長野郎!」と叫んだ事件ですね。

柴田
 「おまえがそそのかしたんだろう?」って。そんなわけないのにね。要するに「どっちの味方なんだ?」ってことなんだけど。

小佐野 当時のプロレス界はね、「どっちも味方です!」が通用しなかったから。俺も全日本の担当をやりながらSWSの担当もやりたかったんだけど、そんなことは許されなかったから。

この続きと、ケニー・オメガとAEW、リッキー・フジ、ONE、クロン、全女末期…などの記事がまとめて読める「12万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ 

https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1735789

この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 

 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

誰だ!北尾の奥さんの写真を見て「恐るべし、高田のハイキック」って言ったやつは!

No.1 63ヶ月前

>>1
北尾選手をもちあげ過ぎてじゃないかな?
横綱信仰強過ぎる😑
結局は大成しなかったのは本人に問題があるから...
輪島さんは真面目にやったと思うし…

No.3 26ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。