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[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『木嶋佳苗ブログ』で感じた「妙」
2014-03-03 10:30220pt拡張!東京ブレイキングニュース
『木嶋佳苗ブログ』で感じた「妙」
吉田豪君が東京ブレイキングニュース(http://n-knuckles.com/serialization/yoshida/)
で書いたように、また週刊文春が報じたように、木嶋佳苗被告のブログがちょっとした話題になっている。僕も初めから読んでみた。(http://blog.livedoor.jp/kijimakanae/)
吉田君が書いていたが、ジャーナリスト青木理さんへの、「恋心」とでも言うような赤裸々なブログにメディア関係者は驚いているところだ。
特に、僕のような青木さんと、古くからの知己ならなおさらである。とは言え、青木さんが女性にモテるのは、彼がテレビに露出する前から周囲では皆知っていて、今回の木嶋ブログで改めてそのモテっぷりが、より広い範囲に知られた訳だ。これについては、前回の『居酒屋タックルズ』のタイムシフトで、飛び入りゲストで参加してくれた青木さんの様子を確認して頂ければ幸いである。
では、書き手としての青木さんはどうか。彼との共著『僕たちの時代』(毎日新聞)で掛け合い漫才のような感じで対談したものの、これは心の底から言うが、彼ほど主義主張がブレず、また取材対象には心根の優しく、編集者にとっては信頼できるジャーナリストは数少ないと思う。
気になったのが木嶋被告である。ブログでのメディア批判だ。特に北原みのり氏、佐野眞一氏に対する不信感は相当なものだ。両氏の著書とも僕は未読なのだが、佐野氏に関しては十六、七年前の「東電OL殺人件事件」の本を読んでから、それ以来、氏の本には全く興味がなくなった。例の「ハシシタ記事」以外は。
木嶋被告のブログを読んで、過去を思い返してみた。僕は何回か拘置所で面会しながら、殺人事件の犯人に取材をした事があるが、皆、一様に目から光が消えていた。また、刑務所を出てから、自分の犯罪を話す時でも目の奥に嫌な光をたたえていた。表情も、曰く言い難いものになる。「殺人者は眠そうな目になる」と、拙著『トラブルなう』(ミリオン出版)で書いたが、そんな感じだ。
その『トラブルなう』でも書いたが、唯一、例外だったのが民主党石井紘基衆議院議員を殺害した伊藤白水受刑者であった。やたら、明るいのである。表向きだけかも知れないが、人を殺したという意識がないのか?と、こちらが思ってしまうほど明朗だった。
翻って、木嶋被告はどうか。第一審で死刑判決を受けている。
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[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『浅田真央選手発言「人間なので失敗することもあります。失敗したくて失敗しているわけじゃないです」』
2014-02-26 12:00220pt拡張!東京ブレイキングニュース
浅田真央選手発言 「人間なので失敗することもあります。失敗したくて失敗しているわけじゃないです」
2月25日、東京・有楽町「外国特派員協会」での浅田真央選手コメントだ。これは、森元首相の発言を受けてのものだという事は容易に想像がつくだろう。
一時は「森元」という名前の首相がいるのではないか、とツイッターでは冗談で流れたほど炎上した森元首相の発言だった。「彼の失言癖はいまさらであり、しょうがない」という意見もあるようだが、百歩譲ってそれも「アリ」だとしよう。
しかし、東京ブレイキングニュースでも書いた (http://n-knuckles.com/serialization/hisada/news001248.html)が、彼の東京オリンピック・パラリンピック大会協議委員会組織委員会の会長という立場を考えれば非難は免れ難いと言わざるを得ない。
そこで僕が気になったのは、浅田選手は「森発言」をどのように思うか、だった。恐らく、浅田選手の性格上、炎上しないような大人の発言をするのだろうと思っていたが、素晴らしい発言だった。
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[匿名記者]拡張!東京ブレイキングニュース『日本最大の暴力団山口組の今』
2014-02-18 01:00220pt拡張!東京ブレイキングニュース 『日本最大の暴力団山口組の今』
ドラマ、映画、漫画では様々な形で、山口組を想像させる組織が登場してくる。我々もそれらを通して間接的にではあるが、この日本一の規模の暴力団に触れている事になる。東京ブレイキングニュースで「山口組の餅つきの様子の動画」を報じたが、餅つきしているだけで話題になる組織は珍しい。 最高幹部の姿も...山口組「餅つき大会」の投稿動画が話題に http://n-knuckles.com/street/underground/news001212.html
六代目司忍組長が五代目渡辺芳則組長の跡を継いだのが2005年の事である。産経新聞が服役後の司組長の単独インタビューに成功したが、原則的に、取材拒否の山口組はほとんど表に出る事はない。とは言え、島田紳介引退や中田カオス問題など、芸能界を揺るがす事件の時には山口組の名前が出てくるは周知の事実だ。
では、その日本最大の指定暴力団であり、構成員13000人を超える、この巨大組織について可能な限りお伝えしてみたい。
山口組の最高幹部は
若 頭 - 高山清司
舎弟頭 - 入江 禎(二代目宅見組組長)
統括委員長 - 橋本弘文(極心連合会会長)
本部長 - 大原宏延(大原組組長)
の他に若頭補佐などが執行部になる。
これら執行部で組の方針を決め、毎月行われる月寄りで直参組長に伝えられる。直参組長は北海道から九州まで存在している。東京にも約二十五年前の八王子抗争により、山口組が進出した。関東の暴力団は「多摩川は越えさせない」とよく言っていたものだが、それもままならなくなった。
今や、東京の繁華街、新宿、六本木を初めほとんどの街に山口組の事務所があるのは周知の事実である。この事が、関東連合や怒羅権などの準暴力団が暗躍する遠因になったのだと思われるがそれはまたの機会に。
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[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『僕がロフトプラスワンで途中退席した訳』
2014-02-13 01:00220pt拡張!東京ブレイキングニュース
僕がロフトプラスワンで途中退席した訳
二月九日、東京都知事選の翌日、新宿・歌舞伎町のトークイベントスペース「ロフトプラスワン」で都知事選候補たちをゲストに招いて、イベントを開いた。 その模様は「東京ブレイキングニュース」(TBN)掲載、プチ鹿島さんの「久田将義退場事件」 http://nknuckles.com/serialization/pkashima/news001213.html
に、鹿島さんらしい、興味深くユニークに描かれている。
では、当事者の僕がなぜ途中退場したのか、自分目線で語ってみたい。(前もって言っておくが途中退席なので、当然ギャラはもらっておらず、また頂く気もない。当たり前であるが、もし気になった方がいると思い、お断りする次第である)。
因みにこの日は、運営の石村さんが罰ゲーム『心霊スポット・千駄ヶ谷トンネルを独りで生放送』という番組が配信されたが、ロフトプラスワンの方が最初にアポイントが入っていたため、そちらを優先させて頂いた。石村さんにはこれからも「心霊スポットハンター」として、廃墟などガンガン独りで行ってほしいと願っている。
ロフトの話に戻ろう。このイベントは「時事ネタプラスワン」と称して、司会プチ鹿島さん、ライター畠山理仁さん、僕、の三人が去年に始めたものである。そして、都知事選後、舛添新都知事、細川護煕氏、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏などに呼びかけたが、選挙翌日という事もあって、ほとんどの方が疲労の為欠席であった。
ロフトプラスワンでイベントを開いている家入一真氏やニコニコ生放送出演経験のマック赤坂氏も欠席だった。赤坂氏は投票日前日に、六本木で酔っぱらっているところを警察官に職質され「あんた、明日投票日だろ」と説教されていたのかも知れない、という疑惑を直接聞きたかったのだが。これもTBN(東京ブレイキングニュース)に掲載している。http://n-knuckles.com/case/politics/news001205.html
さて、当日、登場したのはドクター中松氏、ないとうひさお氏、ひめじけんじ氏、根上隆氏である。経済ジャーナリストの須田慎一郎氏にも加わって頂いた。前半のないとうひさお氏、ひめじけんじ氏は真面目に自分の論を、司会の鹿島さん、畠山さんのリードに従って展開していく。須田さんも、都政の問題点について解説していくという極めてまっとうな雰囲気だった。僕も畠山さんの熱心な取材ぶりには頭が下がる思いだった。
少しの休憩をはさんで、第二部が始まった。ここからが問題である。まずはプラダのコートを着たドクター中松氏が登場。中松氏は変わり者と思われる読者の方もいらっしゃるかも知れないが、突拍子もないアイディアを語る割に、実は理路整然としていて「人は、やはり会ってみないとわからないものだな」と改めて、取材の原点を思い起こされた。
……と、呼んでいないのに客席から黒いセーターにクロスのネックレスをかけた人が壇上に近づいてきた。客かなと想像した。ロフトプラスワンはこういう事がよくあるので、壇上に上げても良いかなと思ったが、その人が根上隆氏だった。そしてまだ時間ではないのに、壇上に上がってきた。
「まあ、仕方ないな。酒も入っているみたいだし(未確認)」とこの時は思っていた。そんな事を言えば、昨年の『ニコニコ超会議』の際は吉田豪氏、ニポポ氏と僕のイベントでは飛び入り参加の福島から来た一般女性が、どうしても主張したい事がある、というので上げている。スタッフは大慌てだったらしいが、ロフトプラスワン等のイベントに慣れている僕たちとしては、「まあアリだよね」くらいのテンションだった。
しかし、この根上氏は違った。「革命家」と自称。警官に対して刃物で威嚇したという人物らしい。マック赤坂氏が共演NGを告げた御人だ。ものすごくタチが悪い。というか、変人である。いや、変人なら変人で良いのだが、客席にはお金を払ったお客さんがいらっしゃるし、中松氏、須田氏の邪魔は止めてもらいたかった。またイベントが台無しになるという事は、主役であるお客さんの顔をつぶす事になる。そう思った。
鹿島さん、畠山さんの言葉を聞かず、ずーっとマイクを離さない根上氏の様子を見て、僕は鹿島さんの原稿によると、こう言ったらしい。
「何だよ、あいつ」
覚えてはいないが、そのあとに言葉を発したとしたら凄んだ感じになると思い、自重した。ただ、既に身体と頭は戦闘モードに入っている事は自覚していた。で、感じた。「これは(僕が)ヤバい」と。
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[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『東京都知事選前夜「バブルがまた来ても良い」』
2014-02-05 01:00220pt拡張!東京ブレイキングニュース 『東京都知事選前夜「バブルがまた来ても良い」』 この号が出てから三日後の二月九日、日曜日に東京都知事が決まる。
その翌日、二月十日月曜に新宿歌・舞伎町『ロフトプラスワン』にて「都知事選挙」のトークイベントを開くことになっている。
司会は時事芸人のプチ鹿島さん。パネラーはジャーナリスト畠山理仁さんと僕。そしてゲストには今回立候補した人を無作為に呼びかけている。今のところ、五人の方からオファーがあったそうだ。後半からは経済評論家の須田慎一郎氏が参加予定だ。須田氏には、徳洲会問題などを、畠山氏は選挙中の裏話を訊きたいと思っている。午後七時半からのイベントなので、興味のある方は是非、足を運んで頂ければ幸いである。
さて、東京ブレイキングニュースでフリーライター安積明子さんが報じたように、日曜には「銀座決戦」かのような、現在各世論調査では、都知事候補一位の舛添要一候補と二位の細川護煕候補の演説がぶつかった。記事を読んでいるとその模様が目に浮かぶようだ。小泉純一郎といういまだにスター性を持った政治家が細川候補を助けると、舛添候補は現職の総理大臣である安部晋三首相と同じく与党公明党山口那津男代表が応援に駆け付けた。まさに、総力戦である。
安積さんの記事では自民党平沢勝栄代議士の言葉を借りて、細川陣営について冷静な批評を展開している。平沢氏は記事にあるように、地元では圧倒的な選挙強さ(造語です)を見せている人物で、彼の選挙批評は非常に興味深い。
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