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記事 22件
  • [久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『木嶋佳苗ブログ』で感じた「妙」

    2014-03-03 10:30  
    220pt
    拡張!東京ブレイキングニュース

    『木嶋佳苗ブログ』で感じた「妙」


     吉田豪君が東京ブレイキングニュース(http://n-knuckles.com/serialization/yoshida/)
    で書いたように、また週刊文春が報じたように、木嶋佳苗被告のブログがちょっとした話題になっている。僕も初めから読んでみた。(http://blog.livedoor.jp/kijimakanae/)
     
     吉田君が書いていたが、ジャーナリスト青木理さんへの、「恋心」とでも言うような赤裸々なブログにメディア関係者は驚いているところだ。
     特に、僕のような青木さんと、古くからの知己ならなおさらである。とは言え、青木さんが女性にモテるのは、彼がテレビに露出する前から周囲では皆知っていて、今回の木嶋ブログで改めてそのモテっぷりが、より広い範囲に知られた訳だ。これについては、前回の『居酒屋タックルズ』のタイムシフトで、飛び入りゲストで参加してくれた青木さんの様子を確認して頂ければ幸いである。
     では、書き手としての青木さんはどうか。彼との共著『僕たちの時代』(毎日新聞)で掛け合い漫才のような感じで対談したものの、これは心の底から言うが、彼ほど主義主張がブレず、また取材対象には心根の優しく、編集者にとっては信頼できるジャーナリストは数少ないと思う。
     
     気になったのが木嶋被告である。ブログでのメディア批判だ。特に北原みのり氏、佐野眞一氏に対する不信感は相当なものだ。両氏の著書とも僕は未読なのだが、佐野氏に関しては十六、七年前の「東電OL殺人件事件」の本を読んでから、それ以来、氏の本には全く興味がなくなった。例の「ハシシタ記事」以外は。
     
     木嶋被告のブログを読んで、過去を思い返してみた。僕は何回か拘置所で面会しながら、殺人事件の犯人に取材をした事があるが、皆、一様に目から光が消えていた。また、刑務所を出てから、自分の犯罪を話す時でも目の奥に嫌な光をたたえていた。表情も、曰く言い難いものになる。「殺人者は眠そうな目になる」と、拙著『トラブルなう』(ミリオン出版)で書いたが、そんな感じだ。
     
    その『トラブルなう』でも書いたが、唯一、例外だったのが民主党石井紘基衆議院議員を殺害した伊藤白水受刑者であった。やたら、明るいのである。表向きだけかも知れないが、人を殺したという意識がないのか?と、こちらが思ってしまうほど明朗だった。
     
     翻って、木嶋被告はどうか。第一審で死刑判決を受けている。
  • 「シリーズ廃墟探訪『縣立洲原村診療所』・浅田真央選手発言・悪辣のOBインタビュー」ニコ生タックルズマガジンvol.53

    2014-02-28 22:40  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                       2014/02/28      久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン                                 vol.53   □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、 現『東京ブレイキングニュース』(旧・日刊ナックルズ)( http://n-knuckles.com/ ) 編集長 の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。
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    《目次》
    01. [中田薫]【シリーズ廃墟探訪】終戦を境に時を止めたまま…岐阜県美濃市須原『縣立洲原村診療所』【写真あり】 02.[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『浅田真央選手発言「人間なので失敗することもあります。失敗したくて失敗しているわけじゃないです」』 03.[匿名記者]暴走族が多い多摩地区でも凶暴で有名だった悪辣のOBインタビュー
  • [久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『浅田真央選手発言「人間なので失敗することもあります。失敗したくて失敗しているわけじゃないです」』

    2014-02-26 12:00  
    220pt
    拡張!東京ブレイキングニュース


    浅田真央選手発言 「人間なので失敗することもあります。失敗したくて失敗しているわけじゃないです」



     2月25日、東京・有楽町「外国特派員協会」での浅田真央選手コメントだ。これは、森元首相の発言を受けてのものだという事は容易に想像がつくだろう。

    一時は「森元」という名前の首相がいるのではないか、とツイッターでは冗談で流れたほど炎上した森元首相の発言だった。「彼の失言癖はいまさらであり、しょうがない」という意見もあるようだが、百歩譲ってそれも「アリ」だとしよう。

     

     しかし、東京ブレイキングニュースでも書いた (http://n-knuckles.com/serialization/hisada/news001248.html)が、彼の東京オリンピック・パラリンピック大会協議委員会組織委員会の会長という立場を考えれば非難は免れ難いと言わざるを得ない。

     

     そこで僕が気になったのは、浅田選手は「森発言」をどのように思うか、だった。恐らく、浅田選手の性格上、炎上しないような大人の発言をするのだろうと思っていたが、素晴らしい発言だった。

  • 「歌舞伎町アンダーワールド・日本最大の暴力団山口組の今・上司は話が長い」ニコ生タックルズマガジンvol.52

    2014-02-21 01:00  
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    《目次》
    01. [久田将義]歌舞伎町アンダーワールド 02.[匿名記者]拡張!東京ブレイキングニュース『日本最大の暴力団山口組の今』 03.[餅田もんじゃ] 新進気鋭の謎の女性ライター『私の上司は話が長い』
  • 「佐村河内守氏問題・ソチ五輪から2020年東京五輪を考える・ロフトプラスワン途中退席した訳」ニコ生タックルズマガジンvol.51

    2014-02-14 01:00  
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    《目次》
    01. ゴーストライター経験がある文筆家本橋信宏氏が分析!佐村河内守氏問題で一躍注目を浴びた裏流行語大賞「ゴーストライター」 02.[藤木TDC]東京都舛添新都知事誕生「ソチ五輪から2020年東京五輪を考える」 03.[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『僕がロフトプラスワンで途中退席した訳』
  • [久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『僕がロフトプラスワンで途中退席した訳』

    2014-02-13 01:00  
    220pt
    拡張!東京ブレイキングニュース

    僕がロフトプラスワンで途中退席した訳


     二月九日、東京都知事選の翌日、新宿・歌舞伎町のトークイベントスペース「ロフトプラスワン」で都知事選候補たちをゲストに招いて、イベントを開いた。 その模様は「東京ブレイキングニュース」(TBN)掲載、プチ鹿島さんの「久田将義退場事件」 http://nknuckles.com/serialization/pkashima/news001213.html
    に、鹿島さんらしい、興味深くユニークに描かれている。
    では、当事者の僕がなぜ途中退場したのか、自分目線で語ってみたい。(前もって言っておくが途中退席なので、当然ギャラはもらっておらず、また頂く気もない。当たり前であるが、もし気になった方がいると思い、お断りする次第である)。

     因みにこの日は、運営の石村さんが罰ゲーム『心霊スポット・千駄ヶ谷トンネルを独りで生放送』という番組が配信されたが、ロフトプラスワンの方が最初にアポイントが入っていたため、そちらを優先させて頂いた。石村さんにはこれからも「心霊スポットハンター」として、廃墟などガンガン独りで行ってほしいと願っている。

     ロフトの話に戻ろう。このイベントは「時事ネタプラスワン」と称して、司会プチ鹿島さん、ライター畠山理仁さん、僕、の三人が去年に始めたものである。そして、都知事選後、舛添新都知事、細川護煕氏、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏などに呼びかけたが、選挙翌日という事もあって、ほとんどの方が疲労の為欠席であった。

     ロフトプラスワンでイベントを開いている家入一真氏やニコニコ生放送出演経験のマック赤坂氏も欠席だった。赤坂氏は投票日前日に、六本木で酔っぱらっているところを警察官に職質され「あんた、明日投票日だろ」と説教されていたのかも知れない、という疑惑を直接聞きたかったのだが。これもTBN(東京ブレイキングニュース)に掲載している。http://n-knuckles.com/case/politics/news001205.html

     さて、当日、登場したのはドクター中松氏、ないとうひさお氏、ひめじけんじ氏、根上隆氏である。経済ジャーナリストの須田慎一郎氏にも加わって頂いた。前半のないとうひさお氏、ひめじけんじ氏は真面目に自分の論を、司会の鹿島さん、畠山さんのリードに従って展開していく。須田さんも、都政の問題点について解説していくという極めてまっとうな雰囲気だった。僕も畠山さんの熱心な取材ぶりには頭が下がる思いだった。

     少しの休憩をはさんで、第二部が始まった。ここからが問題である。まずはプラダのコートを着たドクター中松氏が登場。中松氏は変わり者と思われる読者の方もいらっしゃるかも知れないが、突拍子もないアイディアを語る割に、実は理路整然としていて「人は、やはり会ってみないとわからないものだな」と改めて、取材の原点を思い起こされた。

     ……と、呼んでいないのに客席から黒いセーターにクロスのネックレスをかけた人が壇上に近づいてきた。客かなと想像した。ロフトプラスワンはこういう事がよくあるので、壇上に上げても良いかなと思ったが、その人が根上隆氏だった。そしてまだ時間ではないのに、壇上に上がってきた。

    「まあ、仕方ないな。酒も入っているみたいだし(未確認)」とこの時は思っていた。そんな事を言えば、昨年の『ニコニコ超会議』の際は吉田豪氏、ニポポ氏と僕のイベントでは飛び入り参加の福島から来た一般女性が、どうしても主張したい事がある、というので上げている。スタッフは大慌てだったらしいが、ロフトプラスワン等のイベントに慣れている僕たちとしては、「まあアリだよね」くらいのテンションだった。

     しかし、この根上氏は違った。「革命家」と自称。警官に対して刃物で威嚇したという人物らしい。マック赤坂氏が共演NGを告げた御人だ。ものすごくタチが悪い。というか、変人である。いや、変人なら変人で良いのだが、客席にはお金を払ったお客さんがいらっしゃるし、中松氏、須田氏の邪魔は止めてもらいたかった。またイベントが台無しになるという事は、主役であるお客さんの顔をつぶす事になる。そう思った。

     鹿島さん、畠山さんの言葉を聞かず、ずーっとマイクを離さない根上氏の様子を見て、僕は鹿島さんの原稿によると、こう言ったらしい。

    「何だよ、あいつ」

     覚えてはいないが、そのあとに言葉を発したとしたら凄んだ感じになると思い、自重した。ただ、既に身体と頭は戦闘モードに入っている事は自覚していた。で、感じた。「これは(僕が)ヤバい」と。
  • ゴーストライター経験がある文筆家本橋信宏氏が分析!佐村河内守氏問題で一躍注目を浴びた裏流行語大賞「ゴーストライター」

    2014-02-10 01:00  
    220pt

    本橋信宏寄稿記事 ゴーストライター経験がある文筆家本橋信宏氏が分析

    佐村河内守氏問題で一躍注目を浴びた裏流行語大賞 「ゴーストライター」

     にわかに脚光を浴びているのが、「ゴーストライター」である。
    「全聾(ろう)の作曲家」として知られる佐村河内守氏。
     NHKが放送した特番で「全聾の作曲家」佐村河内守氏が大きく取り上げられ、ハンディをものともしないで作曲活動を続ける佐村河内守氏に賞賛と感動の嵐が巻き起こった。

     ところが佐村河内守氏作曲の18万枚というヒットとなった交響曲第1番「HIROSHIMA」、ソチ五輪フィギュアスケート男子代表の高橋大輔選手が使う「バイオリンのためのソナチネ」も、佐村河内氏が作った曲ではなく、実はゴーストライターがいたといのだ。
       ほとんどの作品は、桐朋学園大非常勤講師で作曲家の新垣隆氏が作っていたことが発覚。新垣氏自身があれは私が書いたもの、と記者会見までしたのだった。
      音楽業界では、芸能人が作詞・作曲した楽曲宇があるが、なかにはプロの作詞家作曲家が代作したものがあるとされる。

     しかし代作した側、いわゆるゴーストライターが舞台裏を暴露したのは前代未聞だった。
     ゴーストライターとは何か?
  • 「オリンピック前夜、風俗業界への影響は・不景気で変化する歌舞伎町ホスト業界の実態・バブルがまた来ても良い」ニコ生タックルズマガジンvol.50

    2014-02-07 01:00  
    398pt
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                       2014/02/07      久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン                                 vol.50   □日本で一番危険なWEBマガジン。ニッポンの闇をさらけ出せ!□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長、 現『東京ブレイキングニュース』(旧・日刊ナックルズ)( http://n-knuckles.com/ ) 編集長 の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメ ディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    《新刊のお知らせ》
    『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書) が発売されました!  http://goo.gl/qm5Svx   ←amazonはコチラ!
    《TS視聴可能な番組》
    《今後の生放送予定》



    《目次》
    01. [阿部定治] 新都知事選・東京オリンピック前夜、風俗業界への影響は? 02.[山口祐二郎]都知事選前夜の歌舞伎町は今『新人ホストの夢を喰え~不景気で変化する歌舞伎町ホスト業界の実態』 03.[久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『東京都知事選前夜「バブルがまた来ても良い」』
  • [久田将義]拡張!東京ブレイキングニュース『東京都知事選前夜「バブルがまた来ても良い」』

    2014-02-05 01:00  
    220pt
    拡張!東京ブレイキングニュース 『東京都知事選前夜「バブルがまた来ても良い」』 この号が出てから三日後の二月九日、日曜日に東京都知事が決まる。
    その翌日、二月十日月曜に新宿歌・舞伎町『ロフトプラスワン』にて「都知事選挙」のトークイベントを開くことになっている。
    司会は時事芸人のプチ鹿島さん。パネラーはジャーナリスト畠山理仁さんと僕。そしてゲストには今回立候補した人を無作為に呼びかけている。今のところ、五人の方からオファーがあったそうだ。後半からは経済評論家の須田慎一郎氏が参加予定だ。須田氏には、徳洲会問題などを、畠山氏は選挙中の裏話を訊きたいと思っている。午後七時半からのイベントなので、興味のある方は是非、足を運んで頂ければ幸いである。

     さて、東京ブレイキングニュースでフリーライター安積明子さんが報じたように、日曜には「銀座決戦」かのような、現在各世論調査では、都知事候補一位の舛添要一候補と二位の細川護煕候補の演説がぶつかった。記事を読んでいるとその模様が目に浮かぶようだ。小泉純一郎といういまだにスター性を持った政治家が細川候補を助けると、舛添候補は現職の総理大臣である安部晋三首相と同じく与党公明党山口那津男代表が応援に駆け付けた。まさに、総力戦である。
     安積さんの記事では自民党平沢勝栄代議士の言葉を借りて、細川陣営について冷静な批評を展開している。平沢氏は記事にあるように、地元では圧倒的な選挙強さ(造語です)を見せている人物で、彼の選挙批評は非常に興味深い。
  • [山口祐二郎]都知事選前夜の歌舞伎町は今『新人ホストの夢を喰え~不景気で変化する歌舞伎町ホスト業界の実態』

    2014-02-04 01:00  
    220pt
    山口祐二郎寄稿記事 都知事選前夜の歌舞伎町は今 『新人ホストの夢を喰え~不景気で変化する歌舞伎町ホスト業界の実態』
    アベノミクスといわれているが、相変わらずとんでもない不景気である。サラリーマンが稼げなければ、繁華街で遊ぶ男たちは減る。なので、キャバ嬢や風俗嬢が稼げない。必然的にホストに大金を落とす水商売の女たちがいなくなる。

    繁華街の代名詞、歌舞伎町も現在は閑古鳥状態である。それはホスト業界に大きな変化を招いている。著者は元歌舞伎町のホストで、現在も知り合いは沢山いるが、年々ホスト業界は汚い世界になってきているのだ。

    かつてホストといえば、一攫千金の歌舞伎町ドリームを夢見る華のある世界だった。学歴も特技も何もない男が、身体1つで女を癒し大金を得る男を売る商売。しかし、そんな良い時代はせいぜい十年前までの話。ホスト業界は、今はそれを甘い餌として夢見る男たちをおびき寄せているのだ。歌舞伎町ドリームを目指して入店する若者の、夢を喰って金を吸い上げるためにだ。

    新人ホストは給料が低い。多くのホストクラブは月給制で時給制ではないが、基本給が新人より幹部は全然高いのだ。おまけに幹部は出勤時間も自由で休みも多い。つまり、幹部は客を仮に呼べなくてもそれなりの収入がある。しかし、新人ホストは月収10万程度。タコ部屋のような寮に住まされ、売れなければ馬鹿にされて掃除などの雑用ばかり。指名なしのフリーで来店した客がいても、酒作りばかりでろくに会話もできない。よっぽどイケメンじゃない限り、テーブルで幹部連中にいじられてからかわれて終わってしまうのが関の山だ。指名など取れる状況ではない。

    罰金も多い。遅刻を少しでもしたり休むと罰金1万円はザラ。強制指名日などもあり、客を呼べないとまた罰金5千円。給料なんて手元にほとんど残らない。月収10万円から寮費や罰金などを引かれたら、新人ホストは飯を食う金さえないのだ。

    そんな新人ホストライフを送っていれば、賢い人間はこのままじゃいけない駄目だとすぐに気付く。早く売上を上げて新人の役職を逃れようと考えるのだ。何とか自腹を切ってでも役職を上げようとするのだ。新人の悲惨な状況ではずっと下働きで歌舞伎町ドリームを掴めない。