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米ミサイル防衛ネットワークの驚くべき脆弱性 -『NEWSを疑え!』第738号(2019年1月7日特別号)
2019-01-07 14:55102pt米国防総省監察本部は2018年12月10日、米国の弾道ミサイル防衛システムがネットワーク・セキュリティの基本的な対策を実施していないと指摘する報告書を、一部非開示(黒塗り)で公表した。実施されていない対策は、多要素認証(本人確認のための要素=証拠を複数、ユーザーに要求する認証方式)、取り外し可能なメディア内のファイルの暗号化、サーバーラックの施錠、ネットワークへの侵入を検知するソフトウェアの利用など、民間企業では当たり前のものばかりだ。 -
多目標迎撃体に変わるミサイル防衛 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第512号
2016-08-08 11:57102pt弾道ミサイルを迎撃する側は、発射する側よりも高度な技術と多額の出費を必要とする。例えば、大型の弾道ミサイルは、大気圏外で複数の弾頭とデコイ(おとり)を放出することができる。迎撃側は全ての弾頭を迎撃する必要があり、また、大気圏外の真空状態では、針金や風船のようなおとりも本物の弾頭と同じ速度で飛行し、迎撃側のセンサーでは見分けにくいので、全ての弾頭とおとりに迎撃体を命中させる必要がある。...
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