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米陸軍の次期無人偵察機は垂直離着陸機 -『NEWSを疑え!』第759号(2019年4月1日特別号)
2019-04-01 14:47102pt米陸軍は3月28日、現在の戦術無人偵察機RQ-7シャドーの後継機候補を、RQ-7のメーカーのテキストロンAAIと、新興企業マーティンUAVに試作させる契約を発表した。両社は6個旅団の無人航空機小隊各1個に試作機を納入し、陸軍は部隊対抗演習などによる評価をもとに、2022年3月までに合計9950万ドル(109億円)の注文を両社に割り当てる。早ければ21年に、陸軍の将来型戦術無人航空機システム(FTUAS)の調達が始まる。 -
米陸軍UH-60後継は複合ヘリかティルトローター機か -『NEWSを疑え!』第757号(2019年3月25日特別号)
2019-03-25 12:19102pt米陸軍はUH-60汎用ヘリコプターとその派生型を約2200機運用しており、その後継機として「将来型長距離強襲航空機(FLRAA)」を2020年代から調達する。その候補機としてシコルスキー・エアクラフトとボーイングが開発中の、SB>1ディファイアントが3月21日、フロリダ州南部のシコルスキーの施設で初飛行した。SB>1は巡航速度250ノット(時速463キロ)を達成するため、回転翼から揚力を得て、後方の推進用プロペラによって水平飛行する複合ヘリ。画期的な機材として開発が進められてきた。 -
これが国際政治学の必読書だ -『NEWSを疑え!』第744号(2019年1月31日号)
2019-01-31 17:30102ptQ:このメルマガでは、しばしば「抑止力」の問題が取り上げられ、ノーベル経済学賞を受賞したトーマス・シェリングの著書『軍備と影響力』がよく引用されます。ゲーム理論で知られる泰斗です。国際政治学の分野で、これ以外に読むべき本があれば、押さえておきたいと思うのですが、いかがですか? 日本の学者の書いた本で読むべきものは当然、皆無に近いでしょう? -
GPSに相当する「海中の測位システム」 -『NEWSを疑え!』第733号(2018年12月10日特別号)
2018-12-10 16:19102pt米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)やBAEシステムズは、潜水艦と無人潜水艇の航行を支援するため、海中で音波を発するビーコン(アクティブ・ソナー)による「深海航法用測位システム(POSYDON)」の開発を進めている。 -
F-35が対地衝突自動回避システムを搭載-『NEWSを疑え!』第729号(2018年11月26日特別号)
2018-11-26 13:22102pt航空機による死亡事故の最大の原因は、航空機にもパイロットにも異常がなく、操縦可能な状態にありながら、地表、地上障害物または水面に衝突するCFITである。CFITは日本のパイロットも「シーフィット」と呼称しているが、元の英語のControlled Flight Into Terrainを訳すと「制御された飛行による地形への突入」となる。 -
米軍は妨害・傍受されにくい光無線通信に移行-『NEWSを疑え!』第727号(2018年11月19日特別号)
2018-11-19 11:47102pt米軍は地上部隊間の無線通信を、中国軍やロシア軍が妨害したり、傍受して送信者と受信者を追跡・攻撃したり、通信内容を改変して米軍を混乱させたりする可能性を懸念している。これらの戦術を、ロシア軍が支援する武装勢力がウクライナで行い、中国軍も部隊対抗演習で電子戦を重視している一方で、米国の国防戦略は、イラクやアフガニスタンにおける対反乱戦から中国・ロシアとの「大国間の競争」へ転換しているからだ。 -
あらゆる環境で米軍の兵器が作動する秘密 - 小川和久の『NEWSを疑え!』 第461号
2016-01-25 12:09102pt日本上空に強い寒気が流れ込んでいるが、航空機にとって、寒冷地でも機器が作動することは重要な性能なので、開発にあたっては寒冷地耐久試験が行われる。しかし、寒冷地といっても、航空機の派遣が容易な位置と規模の飛行場が、いつも極端に寒いわけではないし、機体の氷結試験のためには、氷結をもたらす気象を追いかけて飛ばなければならない場合もある。…
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