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篠塚恭一:「”幸せな国”の資源としての外出支援」──街へ出よう(36)
2017-04-25 12:12先日、老夫妻を横浜港までお見送りにいった時のこと。 「白木の箱に入って帰ってきてもいいの」 そう言って婦人はご主人と長旅へでかけていきました。 80歳を目前にして脳卒中で倒れたご主人は病気をきっかけに入院され、その後老健施設に入ることになったので、ケアハウスに住む婦人とは離ればなれの暮らしです。 -
田中良紹:弥生の季節に馬脚を現した肝の小さな政治家たち
2017-04-03 14:06弥生3月は草木が芽吹く季節であるから変化が起きやすい。乱のきっかけになることも多い。旧くは日本に戦乱の時代をもたらした応仁の乱が応仁元年3月に始まり、最近では6年前の3月に大震災が起きて日本人の意識を変え政治の混迷を深めさせている。そして今年の3月はよく似たタイプの政治家が揃って窮地に陥った。 強がりでわがまま、相手の主張に耳を傾けようとせず力でねじ伏せようとするが、失敗すると他人のせいにする。その一方で、国民の支持を気にするポピュリズム型でもある。そのよく似たタイプの政治家としてドナルド・トランプ、石原慎太郎、安倍晋三の3人がいる。 米国のトランプ大統領はこの3月に選挙公約で最優先課題とした「オバマケア見直し法案」を取り下げざるを得なくなった。24日に予定されていた議会の採決が否決の見通しになったからである。否決が現実となれば大統領は取り返しのつかないダメージを国民の目にさらすことになる。
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