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記事 2件
  • 篠塚恭一:延期となったオリパラ2020

    2020-09-07 16:47  
    人生に「タラレバ」は禁物というが、もしコロナ禍がなく、この夏予定通りにオリパラが開催されていたなら、ちょうど今頃は二つの大会の合間、オリンピックで盛り上がった勢いに乗って、選手はもとよりパラリンピック関係者はみな準備に忙しくしていただろうと思う。 そんな来年を想像すると外出自粛で沈んだ気持ちも少しは明るく思える。 この大会にあわせて東京都をはじめ競技会場のあるホストシティでは、宿泊や飲食、交通アクセスを含めて、さまざまなバリアフリー化への工事が進められてきた。スポーツを誰でも楽しく鑑賞できるようにしようと、またそれらを超高齢者社会のレガシーにしようという取り組みだ。
  • 高野孟:安倍“首相”になっても変わらなかった一知半解の政界遊泳

    2020-09-07 12:00  
    安倍晋三首相が辞意を表明して、軽い虚脱感を覚えている。というのも、この連載は、2012年12月26日に第2次安倍内閣が発足し、年が明けて動き出したばかりの13年1月12日付から開始して、本紙の休刊日を除いて弛むことなく書き綴り、ご覧の本稿で第380 回に達した。 そのほとんどは安倍への批判に充てられ、これが同内閣の同時進行・常時監視ドキュメンタリーのような役目を果たすことになったので、街中で「あ、ゲンダイ、毎週楽しみに読んでますよ」と声をかけられることも多々あった。それで、来年9月の自民党総裁任期一杯までこの調子で批判のトーンを上げていこうと心に決めていた矢先に、その言わば“仮想敵”がフッと視界から消え去ってしまったのである。1日も早く安倍を政権の座から引き下ろそうと思って書き綴ってきたというのに、いざ辞められると寂しくなるというのは、おかしな感覚である。