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  • 田中良紹:コロナ禍で考える戦後日本の構造的弱点

    2020-08-07 12:34  
    コロナ禍が世界を襲った時、各国がすぐに行ったのは国境封鎖と自国優先の行動だった。コロナの急速な蔓延は、ヒト、モノ、カネが自由に国境を越えるグローバリズムによるものだが、それに対抗するには国境を閉じ、自国を第一に考えて行動せざるを得ないからだ。  米国のトランプ大統領が感染源である中国や欧州からの入国を禁止すると同時に、自国産のマスクを輸出禁止にしたのは、それを象徴する出来事だった。その時私は食料を外国に頼るしかない構造にした戦後日本の弱点をまず考えた。