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田中良紹:民主主義の仮面をはぎ取った第196通常国会
2018-07-24 19:321月22日に召集された第196通常国会が明日幕を閉じる。安倍総理によって「働き方改革国会」と名付けられたこの国会は、スタート直後に裁量労働制を巡る厚生労働省の調査データに誤りのあることが発覚し、「裁量労働制の方が労働時間は短くなるデータがある」と答弁した総理が答弁を撤回して謝罪するという波乱の幕開けとなった。 行政府が嘘のデータに基づく法案を立法府に提出しようとしていたのだから事は重大である。政府は「働き方改革関連法案」から裁量労働制の対象拡大を削除せざるを得なくなった。それだけでも「働き方改革」を通常国会の目玉にした安倍政権の失態は明らかで、野党に「並の力」があれば政権を追い詰める突破口になる話だった。
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