-
山下惣一(農民作家):「誤解」だらけの農業問題
2013-08-23 21:12「風立ちぬ」がヒット中のスタジオジブリが発行する小冊子「熱風」で、今から4年前に、佐賀の農民であり作家でもある山下惣一氏が寄稿をされていました。当時転載を依頼した編集部に、「へー、あんた若いのにこんな冊子読んでるんだね」と山下さん。少し嬉しそうな様子でした。「誤解」の多い日本の農業。戦後の日本の変化を、農業の立場からジッと見てきた方だからこそ書ける文章なのだと思います。農地に立ち、畑を耕し続けてきた農民からの視点を、ぜひジックリとお読み下さい。山下惣一(農民作家):「誤解」だらけの農業問題
農業歴57年、私と女房が現役、息子はサラリーマンという立場でがんばる農家
「農業問題・食糧問題は農家の問題ではありません。これは消費者にとっての問題なのです。」私は40年、それこそ何とかのひとつ覚えのようにそう主張してきた。もちろん世の中からは相手にされず、取り合ってくれる人もごく少数。糠に釘。蟷螂の -
山下惣一(農民作家):「自給率」より「地給率」──私がアジアの農村で得た教訓
2013-08-23 19:31
山下惣一(農民作家):「自給率」より「地給率」──私がアジアの農村で得た教訓国の食料自給率は、需要に対して国内生産で賄うことのできる割合のことで(自給率= 国内生産量÷国内仕向量×100)で算出される。数多くの食材を品目別に表示するのは不都合なため価値を統一して計算する。一般に使用されているのが「カロリーベース」と「金額ベース」である。
40%と公表されているのはカロリーベースの自給率だ。ところがこれも必ずしも実態を示すとはいい難い面がある。日本の農業は穀物(主に飼料主体) を輸入して単価の高い果実や野菜類に特化しているため、サクランボ、イチゴ、ミニトマト等をいくら生産しても自給率には寄与しない。そのために日本農業の 実力を過小評価しているとの批判から金額ベースの自給率も同時に示されることになった。これは(国内消費仕向額÷食料の国内生産額)で算出され平成20年度は65%となっている。
し -
8月24日13:00スタート!山下惣一(農民作家)×星寛治(農民詩人):農は輝ける
2013-08-23 18:50今から約30年前に、『北の農民 南の農民』(現代評論社)という、著書が発刊されました。山形県の農民詩人・星寛治さんと、佐賀県の農民作家・山下惣一さん、両者が1980年3月から約1年間手紙のやり取りをして、その往復書簡をまとめた本です。昨年2月、雪が降り積もる新潟県の笹神(阿賀野市)で、その二人のやりとりをぜひ再現したいという読者の願いからシンポジウムが開催されました。そして、その模様は今年3月に『農は輝ける』(創森社)として、発刊されることになりました。偶然にも当日会場にいたTHE JOURNAL編集部。今回はその模様をお送りしたいと思います(前半部は無料公開)。競争と市場原理優先の流れに惑うことなく、生き方としての農のあり様を毅然と提示する二人。どうぞお楽しみに。 <8.24アーカイブ放送>http://www.nicovideo.jp/watch/1377321096※スマホで視聴がで
1 / 1