-
甲斐良治:鴨川自然王国・里山帰農塾へ!
2006-07-28 13:2153pt
8月11日(金)~13日(日)は、「里山帰農塾」。2002年7月31日に亡くなった藤本敏夫さんが残した鴨川自然王国で開催される帰農塾も、今年で4年目となりました。藤本さんと私は、生前、一度しかお目にかかっていません。「増刊現代農業」2002年8月号『青年帰農――若者たちの新しい生き方』掲載のために、入院先の虎ノ門病院でインタビューさせていただいたのが最初で最後の出会いとなりました。
以下は高野さんの「i-NSIDER特別版 農と言える日本・通信No.58 2002-08-05 藤本敏夫の死を悼む」からの抜粋です。
――彼の絶筆は、『現代農業・増刊』8月号「青年帰農」特集(農文協刊)に掲載されていてこれが遺言です。「21世紀、日本人はすべからく"農的生活"を」と語り続け、中高年の「定年帰農」をもっと大きな社会的な流れにするために死の直前まで痛む体にむち打って人に会い会議を招集 -
甲斐良治:「くに」より先に「むら」がある
2006-07-06 13:2553pt私が編集している「増刊現代農業」は一号一テーマの特集主義で、次号は「山・川・海の『遊び仕事』」(7月13日書店発売)。これまでこのコーナーでも紹介してきた地蜂獲りやイセエビ生け簀漁、郡山の「奇跡のむら」の堰上げのほか、山菜採り、川漁、鴨猟など、さまざまな「採る」「獲る」「遊び仕事」のオンパレード。
1部900円 年間購読3600円(送料サービス)
もちろん、山・川・海での「採る」「獲る」行為をつきつめていくと、入会権や漁業権などの「所有と利用」や「コモンズ」の問題とも関係し、また、経済的価値観だけではとらえられない自然・身体・労働の関係性が見えてくる面白みもあります。 今回は、その取材過程で、きわめて貴重な史料を「発見」することもできました。それが写真の「定置網漁業免許状」。大分県宇佐市長洲の新開基国さんのお宅に保管されていた「石干見」という漁法についての免許状です。
撮影・ -
甲斐良治:「奇跡のむら」にインドネシア人がやってきた
2006-07-05 13:3553pt
あの「安達太良山麓の奇跡のむら」の「堰上げ=イワナ獲り」の日からほぼ1カ月がすぎたころ、むらに6人のインドネシア人がやってきた。訪れたのは、インドネシア中部、スラウェシ島のマレナ集落、トンプ集落のリーダーをはじめ、弁護士やNGO職員、大学教授。招いたのは「自然資源管理(いりあい)と住民自治(よりあい)に関する共同調査・経験交流(まなびあい)」の活動を展開している研究者や国際協力活動家でつくる「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」(略称あいあいネット――私はもっぱら「酔い酔いネット」)。
日本の農山漁村の入会権が危機にさらされた明治政府の「官民有区分」とちょうど同じころ、インドネシアでは、オランダ植民地政府が「国有地宣言」を出し、西欧型の排他的所有権が証明されない土地はすべて国有ということにされた。つまりあらゆる国土は国有か私有のどちらかしかないということである。日本 -
甲斐良治:「蜜会」のお誘い
2006-07-05 13:3153pt
上のタイトル左の私の写真、不審に思われている読者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。じつは私、辛党ではありますが、ハチミツだけは別で、わが家には日本各地やイタリア、ニュージーランドなどのはちみつが並んでいます。また、自然を知り尽くした養蜂家のお話を聞くのも大好きで(というか、入会権の話を聞きに行った郡山のGさんが養蜂家であったように、別件で知り合った農家やデザイナーが仕事や趣味でハチを飼っていることが多いのです)、定年後は養蜂家になろうと考えているくらいです。
で、不肖・甲斐、昨年8月8日、ハチの日に結成した「東京みつばちクラブ」のメンバーでもあり、タイトル横の写真は下の写真の一部。
おっかなびっくり手乗りミツバチ(日本ミツバチ)にチャレンジしているこの場所は、じつは社民党の「社会文化会館」のベランダ。私の後ろに立っているのは、最近よく「都心の養蜂」でテレビや新聞、雑
1 / 1