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【結城登美雄の食の歳時記#10】都会の「不安」(食育編・その3)
2013-03-30 07:2084pt結城登美雄さんは、民俗学者の柳田國男さんの言葉を引用しながら、「都会」について一つの視点を投げかけています。「土の生産から離れたという心細さ」とはどういうことか。今回は、「食育」を地域の視点でとらえます。 * * * * *
結城登美雄の食の歳時記<食育編・その3>都会の「不安」「食育といっても誰がどこでどんなふうにやればいいのか」という疑問を持っている方も多いのではないかと思います。まだ始まったばかりで混乱もあるようです。いろんな試行錯誤を手探りでやっているのが実情です。1月の半ばに東京国際フォーラームという有楽町近くの大きな会場で農水省や内閣府、いろんなところが講演をして「ニッポン食育フェア」(第3回2006/1/14〜15)を開催しました。実は私はそこにお邪魔しておしゃべりをさせていただきました。そして、今年(2007年)も来なさいと言われて、行ってきました。(※無料ここまで255文字/1,303文字中) -
田中良紹:なめるなよ「0増5減」<無料>
2013-03-26 21:22ついに選挙無効の判決が出た。25日の広島高裁は昨年末の衆議院選挙を「違憲」として広島1,2区の選挙を無効とする判決を下した。翌26日には広島高裁岡山支部が岡山2区を選挙無効とした。2年前に最高裁が小選挙区の区割りを「違憲状態」と判断したにもかかわらず、その区割りのまま選挙をした事に対する断罪である。 私は昨年解散が決まった日のコラム「違憲総選挙の行方」で、「裁判所が選挙無効の判決を出す可能性」に言及し、「選挙無効になれば違憲選挙に踏み切った民主党だけでなく、違憲状態のまま早期解散を迫った自公両党の責任も問われることになる。国民は無効になるかもしれない総選挙を民主、自民、公明が3党で仕組んだことを腹に収めて投票に臨まなければならない」と書いた。 不幸なことに選挙が違憲である事の是非を巡る議論は巻き起こらず、選挙は民主党政権の実績評価だけが突出した争点となった。その結果民主党は惨敗したが、しか -
【結城登美雄の食の歳時記#9】大事なのは子どもより大人の食育(食育編・その2)
2013-03-24 09:3084pt今回の<その2>では、「食育」の必要性を訴えた結果そのしわ寄せが学校にきてしまった、という一例が紹介されています。私たちが食べ物について意識する場所は、果たして教育現場だけなのでしょうか。今回のテーマは食育の「現場」はどこにあるかです。
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結城登美雄の食の歳時記<食育編・その2>大事なのは子どもより大人の食育「なぜ今、食育なのか」という疑問を持たれている方もいらっしゃるとおもいます。そもそも「食育って一体何だろうか」という方もいらっしゃると思います。政府の食品安全員委員会から資料をいただきました。それによると食育についての意味は2つあります。食は生きる上での基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるものであるということ。今まで教育とは知育、徳育、体育と言われてきましたが、その元に食育を据え付けるようであります。もう1つはさまざまな経験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることが食育だといわれています。でもこれだけ見ると、現代のわれわれは食に関する知識もなければ食べ物を的確に選びとっていく力も衰えている、それでは健全な食生活が営めないから国民を揚げて、食についての勉強、学びましょうというようなことのようです。本来個人の自由だと思っていた食べ物に国や自治体やいろんな団体や学校が入ってくる。そんな時代、ちょっと変だなという気もしなくなくはないのですが、それがなぜ必要かという背景について、あるいは食育が必要とされる裏付けとして政府はこんなふうにいっています。(※無料ここまで517文字/2,235文字中) -
田中良紹:アメリカの嘘<無料>
2013-03-23 08:08イラク開戦10周年の日にたまたまハリウッド映画「フェア・ゲーム」を見た。アメリカの元外交官ジョゼフ・ウィルソンの妻ヴァレリー・プレイム・ウィルソンがCIAのエージェントである事をブッシュ政権がマスコミに暴露し、全米を騒がせた「プレイムゲート」を映画化したものである。ブッシュ政権が大量破壊兵器の存在をでっち上げてイラク戦争に踏み切り、それを批判した元外交官にメディアを使って様々な圧力をかけた事実が描かれている。 アメリカでは9・11の直後から、イラクが核の原料であるウランをアフリカのニジェールから入手したとの情報が流されていた。情報源の文書が偽造である事はIAEAの鑑定で明らかとなったが、それでもチェイニー副大統領を中心とする政府関係者は偽造でないとの立場を崩さず、CIAはアフリカ問題の専門家であるジョゼフ・ウィルソンをニジェールに派遣して調査させた。 調査の結果、イラクがウランを入手した事 -
【結城登美雄の食の歳時記#8】大事なのは子どもより大人の食育(食育編・その1)
2013-03-19 21:42一時、「食育」という言葉が急激に広がりました。辞書を引いてみると、「食に関する教育。食料の生産方法やバランスのよい摂取方法、食品の選び方、食卓や食器などの食環境を整える方法、さらに食に関する文化など、広い視野から食について教育すること」となっています。食と教育と結びつける「食育」について、結城登美雄さんはどのように感じたでしょうか。7年前のものなので少し「時代」を感じる方もいるかもしれませんが、国と地方の違いや、生産現場からの「食育」のとらえかたなど、色あせないコンテクスト、文脈があります。4部にわたって掲載します(<その1>のみ無料)。
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結城登美雄の食の歳時記<食育編・その1>本屋さんに行くと食育の本がずいぶんたくさん並んでいるなと感じます。ちなみに県立図書館に行ってパソコンで食育の本を検索したらなんと48点も(2013年には200件以上)でてきました。そのほとんど -
下北沢に野菜カフェ「ふくしまオルガン堂」がオープン─被災地と歩み続ける女性たち
2013-03-17 06:40 -
陸山会事件控訴審傍聴記:「控訴を棄却する」
2013-03-15 12:27小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、政治資金規正法違反の罪に問われた石川知裕衆院議員(新党大地)ら元秘書3人に対する控訴審判決で、東京高等裁判所(飯田喜信裁判長)は13日、有罪とした一審判決を支持し、控訴を棄却した。当日の裁判と、その後行われた記者会見、そしてTHE JOURNAL@ニコニコ支局がインタビューの模様をお伝えします。(THE JOURNAL@ニコニコ支局 上垣喜寛)
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3月13日曇り。取材班が到着したのは12時40分で、受け取った整理番号は「93」。少し遅れてきたスタッフの番号は「137」。今日は陸山会事件の控訴審判決の日とあって、多くの人が傍聴券を求めて並んだ。最終的に、一般傍聴者に割り当てられる約60席に対し、最終的な傍聴希望者は約170名だった。13:00、抽選開始。なんと2人ともハズレだったが、関係者のご好意で入廷。東京高等裁判所からいよいよ -
田中良紹:TPPの交渉力
2013-03-14 21:29自民党は安倍政権のTPP(環太平洋連携協定)交渉参加を当初からの筋書き通りに容認した。選挙前には反対のような顔をして農村票を獲得し、選挙に勝てば色々と言いつくろって既成事実化する。自民党の得意技である。
自民党の反対派はコメなどの重要品目と国民皆保険制度を「聖域」扱いするよう要求し、「聖域を確保できないと判断した場合には脱退も辞さないものとする」との決議文を作成したが茶番である。アメリカに追随しなければ生きていけない安倍政権が交渉から脱退する事などありえない。
前にも「保守化ではなく従属化」に書いたが、安倍政権は日本の伝統的価値観を守る政権というより、日本の伝統的価値観を作り替えようとするアメリカに従属する政権である。選挙公約で尖閣諸島への公務員の常駐化を掲げて保守層の票を集めたが、アメリカの国益に反すると言われればあっさり国民との約束を反故にした。
初の日米首脳会談ではアメリカに最大限の -
4000人が日比谷に集結!3.12TPP参加表明反対集会
2013-03-13 01:55TPP反対集会で全国の生産者と消費者が日比谷で一同に集うのは昨年「4.25 STOP TPP!!1万人キャンドル集会」ぶり農林漁業団体や消費者団体などが主催する「国益を守れないTPP交渉参加断固反対緊急全国集会」が3月12日、東京・日比谷の日比谷野外音楽堂で開かれた。全国から農林漁業者のほか消費者や市民約4000人が参加し、会場は満席で立ち見が続出。「今週末にも方針決定」の“先走り”報道があり、メディアも各社が集まった。集会後のデモに備えて日比谷野音のまわりに配備された警察官主催者を代表してJA全中の萬歳彰会長が挨拶をした後、沖縄から駆けつけた仲井真弘多県知事は、「農林水産畜産は基盤、文化、誇り、歴史です。それを潰してはいけません」と一次産業の危機感に触れた上で、「すべての島々に至るまで、情報の徹底開示と徹底した議論を行い、そして現場の実情を見据えた上で判断するというのは当たり前のことです -
【結城登美雄の食の歳時記#7】農山漁村の桜(暦編・その4)
2013-03-10 14:4684pt
花は農業だけでなく、漁業にも貴重なサインを与えています。春はもう間近⁈暦編の最後のテーマは桜です。
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結城登美雄の食の歳時記<暦編・その4>農山漁村の桜桜もまた農作業と切っても切れない花だったのです。日本で花と言えば、やはり桜。国の花の桜です。桜は「雪形」が見られない地域では大活躍しました。これも種まきの目安として大きな役割を果たしました。桜はことさら、大切にされた春の花として、古木になってもあちこちに残されています。その理由は米作りと関係があったからだろうと
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