-
篠塚恭一:心の奥底で「もう一度旅をしたい」──【介護旅行】安全で快適な旅のために(1)
2017-10-25 20:54「そんなに大変な思いをしてまで、出かけなくてもいいでしょう」 介護が必要な人の思いを知らない人からは、そう言われることがある。言う方に悪気があるわけでなく、むしろ本人を気遣ってのことだ。しかし、そうした何気ない言葉が周囲の意識に壁をつくり、要介護者の外出を阻んでいるのも現実だ。 トラベルヘルパーの育成をはじめて20年になる。 当時を振り返れば、看病はあっても介護という言葉もなかった。しかし、旅行者の高齢化は社会のそれより早くはじまっていて、サービス現場はいわゆるバリアフリー旅行の必要性を感じていた。 そうした中で、生真面目な日本人の特性が顕著に現れた騒動が起きた。 -
田中良紹:どの政党もハッピーになれない総選挙結果
2017-10-24 09:00総選挙の結果、議席の増減だけで見ると、解散前の議席を増やしたのは立憲民主党だけ、解散前と同じが自民党と社民党、他はみな解散前の議席を減らす結果になった。 議席を減らした希望の党、公明党、共産党、日本維新の会にとってこの選挙結果はアンハッピーである。それぞれ7議席、5議席、9議席、3議席を減らしたが、何が議席を減らしたかについて各党は分析を始めることになる。 一方、減ることを覚悟して解散に踏み切った自民党の現状維持は予想外の結果である。しかも公明党と合わせ改憲発議に必要な3分の2以上の議席を得たことは憲法改正を掲げる安倍政権にとって大勝利と言える。 ところが自民党にとってそれがハッピーかと言えばもろ手を挙げて喜ぶ話にならない。二階幹事長が憲法改正に慎重姿勢を見せるように、選挙が追い風となり自民党内の意見調整が安倍総理ペースで進む保証はない。公明党の議席減が安倍政権との連立に対する批判という分析が出ればむしろ慎重姿勢は強まる。
1 / 1