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甲斐良治:若者は3年で辞めてもいい?
2007-01-29 10:5353pt
新卒若者の3年以内離職率=中卒7割、高卒5割、大卒3割という「7・5・3現象」(現在はもっと上がっていると思われる)が問題になったり、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)という本が話題になったりのご時勢で、私もこのところずっと若者を取りまく雇用と労働の激変について考えてきたが、先週、地下鉄の社内で唖然としてしまう吊り広告を「発見」した(それにしても地下鉄や電車の駅や車内の、派遣社員募集やキャリアアップ、転職あっせん広告のなんと多いことか)。
――こんどの2月3日(土)、「リクルートで3年がんばる」という新しい働きかたの説明会「春イベ」を開催します。くわしくは会場で。
の、大きな文字の横には「営業は初めてだ。が、三年後、経営者になる。 25歳 前職/トラック運転手」「この三年で、人脈をゴマンと作る 25歳 前職/営業」「私の仮説→成功する仕組みをリクルートは持っている。三年 -
甲斐良治:富士の麓で
2007-01-29 10:4953pt
先週土曜日(27日)は、「若者の力が社会を変える~地域と青年をつなぐキーワード 『ワークキャンプ』」をテーマに開催された「全国ワークキャンプセミナー in Fuji」に参加のために静岡県御殿場市へ。
会場の「国立中央青少年交流の家」は、返還された米軍キャンプの一部を利用して昭和34年にオープンしたものと聞いたが、とにかく広い(宿泊定員500人)! しかも前日の夜に着いたので気がつかなかったのだが、翌朝、朝食のために別棟のレストランまで歩いていて何気なく左を見たら、ドーンと真っ白な富士山! 一瞬、からだが先に反応してのけぞってしまった。
約100人の若者(私のようにそうではないのも10人くらいいたが)が参加したプログラムは午前中が
○オープニングトーク 「ワークキャンプの可能性」・開澤真一郎さん (国連・ユネスコ 国際ボランティア活動調整委員会(CCIVS)代表)
と、 ○ -
甲斐良治:希望は戦争か、土と平和か
2007-01-26 10:5553pt
「2007年、『農』のムーブメントを日本におこす。前代未聞の大プロジェクト!」と銘打って、農に関心をもつ若者たちが今年、「はじめる自給 種まき大作戦」「土と平和の祭典 2007」の2大プロジェクトに取り組みます。
その趣旨はこう。「藤本敏夫がこの世を去ってから5年という節目である『2007年』。彼はなくなる間際、真の日本の未来像『持続可能な循環型田園都市』構想を、国に、私たちに残した。『食』の不安、『農』の危機、それを支える『環境』の破壊がますます叫ばれる現在において、まさに2007年こそ、(中略)来年よりリタイヤの時期を迎える『団塊の世代』の力と、次世代をつなぐ『団塊Jr.』の力を、『農的幸福=土と平和』というキーワードで結びつけることで、このムーブメントを牽引する『新しい未来への大きな力』としたい。この趣旨のもと、2007年をまさに『はじまりの年』と位置づける」
具体的には「は -
甲斐良治:雪の板谷峠・4半世紀前
2007-01-18 10:5853pt
2001年1月、雪の新大久保駅で、酔って線路に落ちた若者を助けようとした韓国人留学生が、電車にはねられて亡くなるという事件が起きた。このとき、ふと思い出したのがそれから20年ほど前に撮った2枚の写真。
新幹線のない当時は、福島や山形に行くのにすら、もっぱら夜行の急行、しかも寝台ではなく普通座席に座って行っており、この写真は明け方の奥羽本線「板谷駅」か「峠駅」で撮ったもの。スイッチバックで列車が止まった際、夜通し座りっぱなしでこりかたまったからだをほぐそうと雪のホームに下りてみると、先に下りていた少女に、駅員が小さな雪玉をつくって渡すところだった。
少女「おじさん、この雪(玉)持って行っていい?」
駅員「いいよ。それだけじゃなくて、ここいらの雪、ぜーんぶ持って行きなよ」
JRではなく、国鉄のころ。当時、無人駅以外は、どんな山奥の駅でも発着時にはホームに駅員がいたように思う。映画「ぽ
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