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記事 8件
  • 篠塚恭一:街に出よう!(7)──地域交通を使いこなす(5) 船旅へ

    2013-12-30 15:05  
    「次はゆっくりと雰囲気を楽しみたいのですが、どんな旅がおすすめですか?」 はじめての介護旅行が成功して外出に自信をつけたお客様から、そんな質問を受ける。 脳卒中や心臓疾患など大病をした後の旅は、誰もが不安で周囲も緊張しているのが伝わってくる。だから我々は平静を装うが、本人の不安は計り知れない。寝たきりの身体を起こす前に、まず気持ちを起こさなければ介護旅行は始まらない。旅はリハビリというが、自らも忘れかけた欲求を呼び起こし、気持ちに火をつけるのがトラベルヘルパーの上級テクニックにある。 あきらめかけていた旅の仕事は段取りが8割なので、リピーターとなって気心知れた関係ができた方からは、旅行以外にもさまざまな相談を受ける。家族にも相談できない、医療や介護のプロでも解決できないことが誰しも一つや二つはあるものだ。 常連からは、その日の気分とお天気次第で、どこかへいいところに連れて行ってほしいという
  • 田中良紹:「戦争に勝ってからやれ」とアメリカは考えている

    2013-12-28 14:28  
    安倍総理の靖国参拝の報を聞いて真っ先に思ったのは、「アメリカと事を構えるつもりなのか」という事だった。その覚悟を決めたと言うのなら、安倍政権を「対米従属」と見てきた私の見方を変更しなければならない。そうではなくアメリカにも理解されるはずだと考えているのなら、アメリカに対する理解がまるで私とは異なる。
    国家のリーダーが国家のために犠牲となった戦没者に敬意を表明するのは当然のことである。誰もそのことに異を唱えている訳ではない。しかし靖国参拝が問題とされるのは東京裁判で戦争犯罪人とされた人物が祀られているからである。誰が裁いたかと言えばアメリカを中心とする連合国である。
    日本と同様に敗戦国となったドイツは日本より先にニュールンベルグ裁判で戦争犯罪を裁かれた。戦勝国が敗者の戦争犯罪を裁く裁判は、勝者の犯罪をすべて免責にするという一方的なもので、裁判官はすべて連合国から出された。そうした事への批判を
  • 【結城登美雄の食の歳時記#33】「美味しくて安ければいい」のんきな消費者(お米の話編・その4)

    2013-12-26 13:08  
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    【結城登美雄の食の歳時記#33】「美味しくて安ければいい」のんきな消費者(コメの話編・その4)農業の担い手が15年後には100万人を割ってしまうのではないかと申し上げました。1億2千7万人の食べ物をたった1%の人たちがどうやって支えていけるのでしょうか。お米は食料自給率の低いといわれる日本で唯一、100%自給できる食料なんです。大豆は3%、小麦は13%、野菜は82%、肉類は50%。かつては100%だった魚も急激に減り50%を割りつつあります。日本の食料は6割を国外に依存しています。しかし外国の食料事情も大きく変わってきました。 
  • 田中良紹:偽りの民主主義

    2013-12-18 15:28  
    浜野保樹著『偽りの民主主義』(角川書店)という本を読んでいる。敗戦後の日本の映画・演劇がGHQの指導の下で復興する過程を描いた本である。そこには「日本を民主化する」と称してアメリカが行った数々の「統制例」が書かれてある。日本の映画人たちは終戦の1か月後に集められ、「戦前の日本の検閲はすべて廃止し、民主化に協力するものに限って製作の再開を認める」というGHQの方針説明を受ける。その方針は演劇、浪花節、落語、漫才、講談にも適用された。GHQ の担当官デイビッド・コンデは映画の素人だが、日本の映画界に絶対的な権力を振るうようになり、「検閲ではなくサジェスチョンだ」と言いながら事実上の事前検閲を行う。復讐劇が多い時代劇の制作を認めず、軍閥や財閥の横暴を暴き労働組合意識を高める映画を奨励した。また「キスは民主主義のシンボル」として 映画にキスシーンの挿入を強要し、俳優に対する講習会まで開く。8月15
  • 【クリスマス生中継18:00〜!】高野孟×甲斐良治×若者たちの「里山資本主義」(第二弾・ゆるゆる読書会)

    2013-12-17 09:15  
    2013年はどんな一年でしたか?年末の予定は決まりましたか。 さて、 THE JOURNALでは今年最後の生放送として、前回の『脱グローバル論』(10月25日放送)に続き、おじさんジャーナリストと若者たちが一冊の本をテーマにこれからのライフスタイルや農山漁村での暮らし、仕事論などについて語らいます。今回の課題図書は、大ヒット新書『里山資本主義』です。 出演はTHE JOURNAL主宰で来年古希(70歳)を迎えるジャーナリストの高野孟(たかの・はじめ)さんと、農村系出版社の農文協で編集次長をつとめる甲斐良治 (かい・りょうじ)さん。若者は前回の放送(脱グローバル論)にも出演した現役東大学生の坂川裕野さんと、THE JOURNAL編集部の2人です。 クリスマスの夜をゆっくり過ごす方、おひとりさま、おふたりさまもぜひご視聴下さい。2時間たっぷり生中継でお送りします。↓ 番組予約はコチラから! ↓
  • 田中良紹:民主主義は多数決か

    2013-12-09 21:16  
    参議院の特別委員会で特定秘密保護法案が強行採決された翌朝の読売新聞が、「民主主義誰が『破壊』? 多数決の否定はおかしい」と題する政治部次長の論説を掲げた。この見出しを見て民主主義に対する余りの無知に驚き、内容を読むと憲法の観点から民主主義を論じているのでさらに驚いた。多数決も憲法も民主主義とは何の関係もない。それも知らない人間が大新聞の政治記者をしているのが今の日本のレベルである。初等教育の授業のような話で恐縮だが、ヨーロッパに「議会」や「憲法」が生まれたのは13世紀と言われる。それは民主主義のため、すなわち国民主権のためではない。当時は国家も国民も存在しなかった。武力で他を圧する王様が家来である封建領主から税金を徴収するために「議会」を作り、税金の取られ過ぎを防ぐために封建領主たちが王様の権力を縛る契約を結んだ。その契約が「憲法」である。そして「多数決」の由来は、全員一致の原則で物事を決
  • 篠塚恭一:「高齢者大国の前線から」(7)── 未来都市東京を世界に示そう

    2013-12-09 08:35  
    2020年、夏の五輪開催が東京に決定した。 各界から祝福メッセージが寄せられる中、元陸上代表の為末大さんが記した言葉が印象に残った。 オリンピック開催へのコメントが多い中、彼はパラリンピック開催に期待を寄せている。高度経済成長期にあった先の東京五輪では、開催決定により首都高速道や東海道新幹線など、後に多くの国民生活が向上したインフラ整備が加速され、その恩恵は半世紀たつ今も続いている。五輪開催は、あと7年という近い話でなく、50年単位で日本の未来を考えるきっかけになるという。 これから50年、日本は少子高齢化が続く。総務省によれば2020年(平成32年)の総人口は1億2411万人、高齢者人口が3456万人と予測され、総人口が今から300万人ほど減るのに対して、65歳以上の高齢者はおよそ500万人増える。さらに、2030年以降は、総人口が毎年100万人ずつ減少し、2050年には9,700万人、
  • 篠塚恭一:街へ出よう(6)── 地域交通を使いこなす(4) 航空機の利用

    2013-12-01 13:27  
    山本サキさんは、今年78歳。 7年前に夫をみおくり、今は都内の自宅に一人で暮らしている。 近くに住む娘の洋子さんが毎日のように訪ねてくれるが、身の回りのことは介護ヘルパーの支援を受けながら、ほとんどが事足りていた。ただ、娘の家族にも多少の気兼ねはあるし、先の心配もあるから、年内に地域包括ケアを提供してくれる高齢者住宅へ入居することにしていた。その前に昔からサキさんが一度行ってみたいと言っていた北海道に、母娘二人の記念旅行へでかけることにした。日常生活では、不便を感じていないサキさんだったが、羽田も新千歳も大きな空港だから、乗り遅れでもしたら大変と不安を感じていた。それに揺れる機内でトイレに行きたくなったらと思うと心配で洋子さんに大丈夫かと相談してきたという。洋子さんは、以前、夫と中学生の子供たちを連れて北海道旅行をしたことがあったので、多少自信はあるつもりだったが、腕白な子供たちと虚弱な年