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記事 9件
  • 【無料公開】田中良紹:「三党合意」のツケ

    2013-06-29 09:45  
    かつてなく印象の薄い第183通常国会が閉幕した。国民の関心がアベノミクスに向けられ、国会より市場の動向が政治のすべてだったからである。 リーマン・ショックによる株価の大暴落以来、アメリカは大胆な金融政策によって株価の押し上げを図り、中国も金融緩和による内需によって世界経済の牽引役を果たそうとしてきた。アベノミクスはアメリカを真似た金融緩和で企業のデフレマインドを変えようとしたが、アメリカ経済が好転の兆しを見せ始めた時期と重なったことが幸いして予想以上に円安・株高が進行した。それをすべてアベノミクス効果と勘違いした国民が安倍内閣の支持率を上昇させた。 しかしアメリカや中国の金融政策は既に出口戦略を模索する段階に来ている。このままいけばバブルが破裂する危険性があるからだ。FRBのバーナンキ議長が出口戦略を口にした途端、一直線であったアベノミクス効果に変調が現れ、アベノミクスは自力ではなく他力本
  • 【結城登美雄の食の歳時記#23】農山村へ向かう若者たち「緑のふるさと協力隊」(中山間地域編・その4)

    2013-06-28 10:59  
    105pt
    前回の「中山間地編・その3」で、「新しい若者像が生まれつつあります」といっていた結城さん。実際に、農山村へ向かう若者が増え、そこで暮らす人達が新しい生き方を作り出しているようです。今回は、来年で20年を迎える「緑のふるさと協力隊」にスポットを当てたお話です。※会員(月額525円)の方は全文購読できます。非会員の方は有料記事(100pt)となります。(会員になるには携帯キャリア決済、カード決済が可能です。個別記事を購読する場合は、ニコニコ動画にログイン後、ニコニコポイント100ptにて購入し御覧ください。ニコニコポイントは500円から購入可)

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    【結城登美雄の食の歳時記#23】農山村へ向かう若者たち「緑のふるさと協力隊」(中山間地域編・その4)興味深い動きがあります。「緑のふるさと協力隊」という事業が1994年から行われています。これはNPOの「地球緑化センター」というところが農水省や内閣府、文科省あたりからバックアップを受けながらやっている事業です。若者を1年間、農山村に派遣して農業や林業を手伝いをしてもらうという事業です。山村留学とは違いますが、若者の山村体験、私も都会に育った若者があんな山奥の中山間地域に行くはずがないと勝手に思っていましたが、意外や意外、若者たちはたくさん生まれ育った都会を離れて山村に向かっています。では、緑のふるさと協力隊というのはどういう仕組みか。まず受け入れる自治体が山村で1年間の生活の保障をすします。5万円の手当で内訳は生活費が2万円、食費が3万円だけです。あとは寝泊まりする宿舎をあてがうというものです。それで人が行くはずがないと思っていましたが、たくさんの若者が行っています。2006年には、43人の若者が全国30の市町村に派遣されて活躍してきました(※編集部注:2013年には50市町村へ拡大しています)。農業活動や森林整備活動はもちろん、自治体がもっているキャンプ場やスキー場の整備などや受付、なかには特産品作りなんかもやっている若者もいます。地域で行うイベントのお手伝い、あるいは役場の事務の補助活動などをしながら懸命に汗を流しています。そういう若者と毎月1回の手紙のやり取りをしていて、最初の方は不安そうなのですが、月日が経つと手紙の内容が変わってきて、何となく手応えを感じている様子が伺えます。1年が終わって再び会うと、驚くことに出発のときのひ弱さが消え、山村農村に鍛え耐えられて非常にたくましくなって帰ってきます。今までたくさんの若者が各地に行き活動してきましたが、リタイヤする若者はあまりいません。それどころか帰ってきてからその後どうするかというと、調査をしたら3分の1、約34%ぐらいは地元に残って定住しています。都会育ちの若者がただでさえ大変な山村に行って逃げ出すかと思ったら、そこで経験を深めて土地の人と仲良くなって農業現場に関わって暮らしていく。そんなところから若者と農業という方向が見えてくるのではないかと思っています。緑のふるさと協力隊について詳しく知りたくて、地球緑化センターに問い合わせてデータをもらい、それを見てびっくりしました。まずどういう人が山村に向かっているのかというと85%が20代です。30代が13%、10代が2%、40歳が1%(2009~2013年度)。最近5年間の参加者動向:平成21年度~25年度の238人の割合(地球緑化センターHPより)「20代の若者」と一般的に大人が考えている若者像をちょっと裏切るような、頼もしいプロフィールが浮かび上がってきます。参加前の職業を見ると、(無料ここまで1,120文字/2,014文字中) 
  • 【無料公開】田中良紹:根拠なき期待感

    2013-06-24 18:16  
    東京都議会選挙は極めて不愉快な選挙であった。自公が圧勝したからではない。来月行われる参議院選挙の前哨戦と位置づけられ、東京都政を巡る争点が何なのかさっぱり分からぬまま投票させられたからである。参議院選挙の「ねじれ」解消しか頭にない与党は、地方自治とか言いながら、都議選を参議院選挙に利用する事を考えた。アベノミクスを前面に掲げて国政選挙並みの応援体制を取り、メディアには「参議院選挙の前哨戦」を枕詞のように繰り返させた。するとそれに乗せられた野党がアベノミクス批判を繰りかえす。こうして東京都が抱える問題は脇に追いやられ、まるでアベノミクスへの期待感を問うような選挙となった。その結果は、第一に低投票率、第二に自公の圧勝と民主の惨敗という昨年の総選挙とよく似た結末である。自民党は候補者全員が当選したから議席の上では大勝利だが、それではアベノミクスが大差で信任されたかと言えば、それがそうとも言えない
  • 【無料公開/結城登美雄の食の歳時記#22】新しい若者像と“半農半X”という生き方(中山間地域編・その3)

    2013-06-19 11:49  
    【結城登美雄の食の歳時記#22】新しい若者像と“半農半X”という生き方(中山間地域編・その3)このごろラジオ、テレビ、雑誌なんかで団塊の世代(第1次ベビーブーム世代の1947~1949年に生まれた人)が定年をむかえてその数が7〜800万人もいる、それが企業社会を離れどうなるだろうか、ということが議論されるようになりました。いわゆるかつての「2007年問題」「2012年問題」です。団塊の世代が企業社会を離れたらその後どうするかというアンケートがあちこちでおこなわれています。「連合」という労働者組合がとったアンケートによると団塊の世代の40%代がこれからの第二の人生は農業を中心に暮らしていきたい、農的な生活を基盤に第二の人生を送りたいという方が多いんだそうです。これを「定年帰農」といって、定年になったら農業に就くぞという言葉もあるほどです。しかし僕は若者と農業の話がしたいのです。団塊の世代が農
  • 【無料公開】田中良紹:尖閣問題とTPP

    2013-06-16 18:11  
    今月の7,8日に行われた米中首脳会談の直後「フーテン老人世直し録(10)」に尖閣問題とTPPに関する懸念を書いた。その後に首脳会談を巡るいくつかの情報がもたらされたが懸念は払しょくできない。日本の国益は米中の狭間に埋没していくのではないかと思わせる。首脳会談直後の報道は、尖閣問題について中国の習近平国家主席が「国家主権と領土は守る」と主張し、米国のオバマ大統領は日中が外交的努力で解決するよう求めたというものである。これに対して菅官房長官は「日本の立場を踏まえて対応してくれた」と感謝の言葉を述べ、安倍総理は「日米は同盟関係にあるのだから米中とは決定的に差がある」と日米同盟の優位性を強調した。 しかし報道を素直に受け止めれば、中国が領有権を主張した尖閣問題について米国は「日中が話し合って解決してくれ、米国を巻き込まないで欲しい」と言ったのである。それを「日本の立場を踏まえた対応」とありがたがる
  • 韓米FTA・NAFTAからの警告─メキシコ・韓国・ニュージランドの論客たちが日本のTPP参加に警鐘を鳴らす

    2013-06-09 22:51  
    http://www.nicovideo.jp/watch/13707865415月末日、市民グループ「TPPに反対する人々の運動」はメキシコから一人の女性・マリカルメン氏を呼んだ。そして、全国あわせて約1000人が彼女の話に耳を傾けた。 マリカルメン・リャマス・モンテス(メキシコ)「メキシコは2012年にTPP交渉に参加している。TPPはNAFTA(北米自由貿易協定)よりも悪い結果が待ち受けているだろう。日本には、メキシコの苦い経験から学んでほしい」 彼女が訴えたのは、自由貿易協定(FTA)によって市民が、労働者が、そして農民が突きつけらてきた厳しい現状だった。メキシコは今から19年前、アメリカ・カナダとNAFTA(北米自由貿易協定)を結んだ。 「メキシコは食料主権を失った」というマリカルメン氏。この約20年の間に起こったことは、主食のトウモロコシが国内からなくなり、農家は激減するという
  • 【無料公開】田中良紹:アベノミクスの支離滅裂

    2013-06-07 09:05  
    第二次安倍政権が誕生した時、「ごった煮のような政権」と書いたことがある。考え方の違う人材をあちこちから集め万全の構えを取ったように見せたが、小泉路線と反小泉路線が入り混じる政権の政策は一貫性を欠く。従って参議院選挙を乗り切るまではそれをごまかしていくしかない。そう思って「三本の矢」が出揃うのを見ていた。 5日に本丸と言われる成長戦略が発表されると、アベノミクスが目指す円安・株高が逆の展開となった。成長戦略は選挙用の「目くらまし」を羅列しただけだと市場から見透かされ、株価は成長戦略発表前と比べて6日には800円以上も下落した。一方で為替も99円台となって円高に振れている。これは一時の調整局面というよりアベノミクスに対する海外の失望局面と言うべきである。 アメリカ型の経済成長は金持ちと貧乏人を作り出し、貧乏人の鼻先にニンジンをぶら下げることで達成される。だから時々貧乏人には金持ちになる機会が与
  • 【無料公開】篠塚恭一:おでかけ日和

    2013-06-06 23:05  
    今日はおでかけ日和、山本勝さんはカレンダーに花まるをつけて楽しみにしてきた。 血圧、体温異常なし、入居している施設の外出許可も出ている。夕べは興奮気味でいつもより睡眠不足だが、今朝の気分はすこぶるいい。久しぶりの外出に子供のようにワクワクしていた。 施設内のケアは、いつものヘルパーがしてくれるから何不自由はない。しかし、部屋から外にでてからは、トラベルヘルパーが介護する約束になっている。 出迎えの際にトラベルヘルパーが、まず行うのは山本さんの様子を伺うこと。その日の体調は、施設の担当者から引継ぎを受ける。 日帰りおでかけのような小さな旅は、時間の無駄ができないので、出発前の準備は周到でなければならない。車いすの点検は移乗させる前に行う。タイヤの空気圧やねじのゆるみがないかをチェックし、ブレーキの利きや車いす用クッションも確認する。介護施設などタイルや木製の床では気づかない振動が、路上では身
  • 【結城登美雄の食の歳時記#21】多面的機能の経済効果は3兆円(中山間地域編・その2)

    2013-06-06 08:56  
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    山形県西置賜郡小国町(撮影:THE JOURNAL編集部)【その1】では、中山間地域がわれわれの食料をどれほどつくってくれているかに触れ、その重要性が紹介されました。「中山間地域は食料生産の大事な場所であると同時に、環境を守る大きな場所だととらえていただきたい」今回は中山間地域の果たす別の役割、自然災害予防や温度調整など経済指標で見えづらい「多面的機能」にスポットを当てていきます。※会員(月額525円)の方は全文購読できます。非会員の方は有料記事(100pt)となります。(会員になるには携帯キャリア決済、カード決済が可能です。個別記事を購読する場合は、ニコニコ動画にログイン後、ニコニコポイント100ptにて購入し御覧ください。ニコニコポイントは500円から購入可)*   *   *   *   *
    【結城登美雄の食の歳時記#21】多面的機能の経済効果は3兆円(中山間地域編・その2)この中山間地域は農業条件が悪いですが、東北の農家のうち46.2%もの人が中山間地で農業を営んでいます(2005年農林水産省統計部「農林業センサス」)。しかもその総生産額というのが、東北三県の全農業生産額に匹敵します。数字をみても頑張っているなとわかります。頑張っている東北のシンボルみた いなところが中山間地域だなと思っています。でも心配なのは高齢化です。働いている6割ぐらいの人が65歳以上といわれています(2010年総務省「国勢 調査」全国では31%)。(無料ここまで230文字/1,712文字中)