-
甲斐良治:ラーメンを食べてきたと言ったら上司と同僚から罵声が飛んできた…
2007-05-24 14:12「週刊朝日」6月1日号に、「厚労省『メタボ』副大臣武見敬三のダイエット秘話――『冷蔵庫を開けると妻と娘から罵声が飛んできた…』」が掲載されている。リードに「ちょっと太めの武見敬三副大臣(55)が厚生労働省のホームページ上でダイエット日記『メタボ退治』を スタートしたのは昨年12月。あれから半年――副大臣はマニフェスト(?)どおり、ついにダイエットに成功した。有限実行した今だから語れる、愛と涙と笑 いの舞台裏」とあるように、内容はウエスト100.5㎝だった武見副大臣が専門家のアドバイスと家族の励まし(ときには罵声)によって5カ月でウエスト 3.9㎝減に成功したというホノボノ記事なのだけど、前回レポートした「健康保険のメタボ連動制?」との関係でちょっと「?」の記述があったので、指摘し たい。山口編集長どの、よろしく。
ちょっと気になった「?」の記述は以下。
「厚生労働省は来年4月から保健 -
甲斐良治:健康保険のメタボ連動制?
2007-05-21 14:1319日のこのコーナーに書いた「社会保険の食生活連動制」――「自治体ごとに、連動 用の予算枠を設け、食生活のよい家庭の保険料の全部ないし一部を肩代わりする」「(食生活は)インターネットやデジタル・カメラで記録、虚偽をしないよ う、抜き打ち的な監視を行政が担当し、通常の記録は消費者に負担させる」――について、小さな勉強会で話題にしたら、メンバーの一人が「それに類すること で、すでに現実化しているものがある」と言うので驚いた。
それはいわば「健康保険のメタボ連動制」。「生活習慣病予防の徹底」の達成のためとして、来年(平成20年度)4月より厚生労働省が40歳~74歳までの年齢層への特定健診・特定保健指導を医療保険者(企業)に義務付けた(4月25日決定)。
特定健診とは、企業などの定期健診に、生活習慣病を招く「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)の診断基準となる腹囲(へそ回り)測定を追加 -
甲斐良治:社会保険料の食生活連動制?
2007-05-19 14:1453pt神門善久『日本の食と農 危機の本質』(NTT出版)という本を読んでいたら、著者ご本人が「ビスマルクが世界に先んじて年金制度を導入したような、社会的発明」と自賛する「社会保険料の食生活連動制」という「提言」があった。
どんな発明かというと、「子供の食生活を正すためには、まず大人(親)が食生活を正さなくてはならない」。
うん、それは私も正しいと思います。だから、「増刊現代農業」でも、『おとなのための食育入門』というのを出しましたし、先だっては鹿児島県で「鹿児島・大人のための食育セミナー」という催しも開かれるなど、「おとなの食育」の動きは広がっています。
「食育などでいくら情報を提供したとしても、食生活の改善は期待できない」。
えっ、じゃあ、どんな方法が……?
「現実的な対応としては、社会保険料(介護保険を含む)に食生活を連動させることを提唱したい。自治体ごとに、連動用の予算枠を設け、食生活 -
甲斐良治:それでも「農業改革 民間議員の提案を生かせ」か
2007-05-16 14:1653pt5月8日、経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)のグローバル化改革専門調査会から第一次報告「グローバル化の活力を成長へ」なるものが発表され た。その第一部は「EPAの加速、農業改革の強化」について。日経は「農地取得 株式と交換で」(8日)などとあたかも政府決定であるかのように伝えてい るが、あくまで同調査会の「EPA・農業ワーキンググループ」による「提案」である。また朝日は10日の社説「農業改革 民間議員の提案を生かせ」で、 「高関税と競争制限で農産物の価格を高く保ち、消費者の負担で農業を保護してきた。それをやめ、代わりに財政資金で農業者の生活安定を図るのが、国際的に も認められる新しい農政だ。値下がりで消費者が受ける利益を具体的に示すなら、財政負担に理解を得やすい」などと持ち上げている。まるで善意の民間議員が 「意欲と能力がある担い手」と「消費者」のために農業改革を提案しているような書き
1 / 1