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一問一答「他の人が気にならなくても、あなたがどうしても気になってしまうことはどんなことですか?」【高SPS対策】

他の人が気にならなくても、あなたがどうしても気になってしまうことはどんなことですか? HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)については以前にも解説しましたし、ご存知の方も多いと思います。 それに関わる概念で、SPS /感覚処理感受性(Sensory Processing Sentitivity)というものがあり、一般集団の4人に1人が高SPS というデータもあります。 今回は、他人の言動を深く考えすぎて疑心暗鬼になってしまうという方の相談をもとに、気づきすぎる人が楽に生きるための日常生活での行動について紹介させてもらいます。 自分は気づきすぎることはないという人でも、どのようなことが人間の幸福度に影響を与えるのかということが理解できればとても参考になると思います。 Q. 周りの人の発言や行動について深く考え込んでしまい疑心暗鬼になります。なかなか素直に笑うこともできません、どうすれば余計なことを考えず平和に過ごせるでしょうか? メンタルを鍛えるかHSP の可能性もあるので HSP 対策の動画も見てみてください。 HSP であればちゃんと診断を受けた方がいいと思いますが、瞑想を行ってメンタルを鍛えるというのがいいと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 4人に1人は高SPS?! 高SPS が幸せに生きるための12の方法について解説します。 まず、SPS とは「感覚処理感受性(Sensory Processing Sentitivity)」を意味しています。 高SPS は、周りから受ける感覚や刺激を深く処理する特性です。 匂いや味、音や温度や湿度などに過剰反応したり深く反応しすぎてしまいます。 例えば、映画の中の主人公が泣いているとします。 誰でも悲しそうには感じるでしょうが、高SPS の人は、まるで自分のことかのように一緒に泣いてしまいます。 他人の感情を自分の感情のように強く感じてしまいます。 これは、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の属性のひとつだとされています。 高SPS は研究によっては HSP よりも一般的なのではないかと言われています。 2019年の研究では、一般集団の25%程度ということですから、4人に1人はSPS で高いスコアで分類されるとされています。 もちろんこれにも良い面もあれば気をつける面もあります。 先日 、HSP について解説させてもらいましたが、高SPS はHSP とは少し違いますので、対応の仕方も変える必要があります。 一問一答「あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?」【HSPルールズ】 メルボルン大学の研究などをもとに、高SPS の人が幸せに生きるためのポイントについて解説していきます。 この研究では、高SPS と判定されたけれど幸福度が高い男女を対象に、その幸福度が高い原因について調べています。 ここから、深く感覚をとらえる特徴を活かして成功するための方法が見えてきます。 高SPS の人は不安傾向が強いので、一般的には幸福度が低くなる可能性が高いとされています。 社会の中で気にしなくてもいいことを気にし過ぎてしまいます。 現代社会ではたくさんのストレスや不安にさらされて多くの人が生きています。 世界では戦争が起きて、日本では他人の失敗を許さない文化が色濃くなってきています。 コロナが終わっても経済が良くなるのかわかりませんし、未だに苦しい状況が続いている人も少なくありません。 高SPS の人は、このような世の中では損をしてしまいやすくなります。 現代社会は高SPS の人が楽に生きることができる状況ではないので、その特徴を活かして幸せに生きるための方法を知っておいてもらいたいと思います。 そのための12の行動リストを紹介させてもらいます。 行動その1 :覚醒度の低い活動 高SPS で幸福度が高い人は、一般的な幸福度とは違う尺度で物事を見ています。 一般的な興奮や喜びのようにポジティブで覚醒度が高い感情に多くの人が重きを置きます。 協調性が高く外向的で誰とでも仲良くなれる前向きな人が幸せだと言われがちです。 ひとりで家にこもって読書をしている子供よりも、みんなで楽しくワイワイと遊んでいる子供の方が親御さんも安心だったりします。 このような多くの人が重きを置いている活動に、高SPS の人が同じように重きを置いてしまうと不幸が訪れます。 ここが重要なポイントです。 一般的な人が考える幸せとは違うところに「自分たちの幸せ」があることに気づく必要があります。 無理にそのような人たちに合わせようとすると、刺激や不安が強まってしまい落ち込んでしまったりします。 彼らが幸せそうに見えるのは、ただ他人の感情に気づくことができていないだけであり、知らないことによる幸せでしかありません。 高SPS の人は深く考えるので気づいてしまいます。 覚醒度が低い活動を求めるようにしてください。 もっと幸せになろう、 もっとポジティブになろう、 もっと興奮できる刺激が欲しい、 ではありません。 平和な日常やリラックスや安らぎを大切にしてください。 大勢の人とはしゃいだりするのではなく、本当に大切な人とのんびりする時間を重視してください。 リラックスややすらぎを感じられる行動に重きを置いてください。 これが幸福度を高めるポイントです。 高SPS で幸せな人は、このようなリラックスや安らぎを感じられる行動に重きを置いていて、実際にそういう行動や時間を増やしていたということです。 覚醒度が低い活動として一番おすすめなのは、やはり自然に触れることです。 自然には様々な力があります。 そんな自然の力を学ぶためにはこちらの本も参考になります。 NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 行動その2 :バランス 「あなたにとって幸福とは何ですか?」 多くの人は何かを勝ち取ったり達成することが幸福だと考えます。 ですが、幸せな高SPS の人は、「幸福度は多面的なバランス」と考えています。 様々な要素がバランスよく整っていることが幸せだと考えているわけです。 これが多くの現代人の考えと食い違っています。 もちろんお金は欲しいけれど、そんなにたくさんのお金を稼ぐためにあくせく働くよりも、自分の自由な時間があって、大切な人とのんびり過ごす時間があれば十分だと考える人がいます。 この「自分にとっての程よい場所」を探すのがバランスという意味です。 これが高SPS の人が幸せになるポイントです。 行動その3 :感情コントロール法を学ぶ 高SPS であっても幸せな人の多くは、自分が幸せになるために役に立ったものとして「感情コントロール能力」が役に立ったと答えていました。 感情をコントロールする能力を学ぶことによって、人生が大きく変わる可能性があります。 例えば、Dラボでは ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)について解説したこともありますが、このような感情のコントロール方法を学ぶことによって、高SPS の人は幸せになることができるようです。 本で学んでみたいという方は、これらの本もおすすめです。 教えて! ラス・ハリス先生 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)がわかるQ&A 自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる (単行本) 行動その4 :自己省察 高SPS で幸せな人は、自分が幸せになるために必要な要素として、「自己認識」と「自己受容」を大切にされていました。 自分は何をしたいのか ? 人生を通じてやりたいことは何なのか? 自分の価値観は何なのか? 自分のニーズを正しく認識しましょう。 それを理解したら、積極的にその行動を増やすようにしましょう。 自分自身に対して感謝できる事を時折思い出して、たまには自分をいたわる時間も大切です。 そして、「自分の持っているもの」に意識を向けることも必要です。 人はどうしても自分の持っていないものばかりに意識が向いてしまいます。 他の人が持っているものばかりに意識が向いてしまいますが、自分しか持っていないものはたくさんあります。 それに気付きましょう。 このようなことが自己省察で行われることですが、これが高SPS の人が幸せな人生を歩むためにプラスになります。 この自己省察についてはこちらの本が参考になると思います。 insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 行動その5 :セルフコンパッション 実験参加者たちは、セルフコンパッションを身につけたことによって幸福度が大きく上がったと答えていました。 セルフコンパッションは自分を受け入れるためのトレーニングです。 自分の良いところも悪いところも受け入れることが重要ですが、自分をすべて受け入れることはとても難しいことです。 そんな方法について学ぶのであればこちらの本が役に立つと思います。 マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック 例えば、「〜すべき」という考え方はよくありません。 完璧主義の人も同じですが、このような考えを持つとそれ以外のことをしてしまった時に自己否定に繋がります。 この自己否定につながる考えをトレーニングによって改善していくのがセルフコンパッションです。 ここから先は、残りの行動と幸せになるためのポイントについて詳しく解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

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メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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