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  • 一問一答「あなたは自分の親子関係についてどう思いますか?」【子育てストレスを軽減】

    2022-02-08 14:30  
    330pt
    あなたは自分の親子関係についてどう思いますか?
    DaiGo師匠への質疑応答では、子育てや親子関係に関する相談もよくあります。
    子育てでどこまで子供に向き合えばいいのか、親に対してどこまで従うべきか、そんな相談はかなり多いです。
    今回は、自分を否定する親に対する相談をもとに、子育てで親ができることについて解説させてもらいます。
    これは子育て中の方だけでなく、いずれ子供と向き合う方にも参考にしてもらいたい親と子の関わり方についての内容です。

    Q. 子供の頃から親に才能がないから何をやっても無理だと言われて育てられました。自信がないまま大人になって格闘技と楽器を習い始めました。格闘技では優勝したこともありますが、才能もないくせに大間違いだと怒られました。無視する以外に対処法があるでしょうか?

    人は「自分ができないこと」をできる人のことをディスります。
    親が子供に対して上から目線でものを言うことはよくありますが、子供の能力を認めることができていない親は子供をディスります。


    松丸家の育て方

    先日僕たち4人兄弟で父親と一緒にこちらの本を出させてもらいましたが、僕たち兄弟は父親からそんなことを言われたことはありません。
    逆に、自分に出来なかったことがあるから好きなことをすればいいとよく言われました。

    つまり、自分ができなかったことにコンプレックスを感じている親は、子供のことをディスります。
    コンプレックスに感じているので、自分よりも子供の方ができたら親の立場が無くなると考えているわけです。
    自分の子供に自分を超えていって欲しいと思っている良識のある親は子供のことを応援できます。

    ですから、 誰がどう見てもこの親は頭がおかしいと思えるぐらいに自分が成功してください。
    そんな親は必ず越えていくことができると思います。
    子供が親を超えて行くのは、それこそが親孝行です。
    親孝行という意味も含めて、親を越えて自分の背中で見せつけてやってください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    親の負担を減らす子育て

    今回は親の負担を減らす子育てについてです。
    子供にとってプラスになる方法を子育てに取り入れることはいいことですが、負担が大きいと続けることが難しくなりますし、当然ですが親も人間ですから、親は子供のためであればあらゆることをしなくてはいけないというのは違うと思います。

    もちろん子供に害を与えることは決して良くありません。
    子供にとってプラスになると同時に親の負担を減らして子供の未来を拓く方法を考えて欲しいと思います。

    「ストレングスベースド子育て」
    「ストレングスベースド」という言葉が流行ったので、子育て以外であれば聞いたことがある人も多いと思います。
    例えば、会社に就職する時や転職をする際に、「自分の強み」を意識することが重要だと言われたりしました。

    子供の強みを見つけて、その強みを伸ばすような子育てをすることによって、親の負担も減らしながら子供の将来の為にもなるのではないかということを教えてくれる研究があります。

    冷静に考えてみると、子供の強みを理解することなくあれこれと指図してしまうと、子供にとっては自分はやりたくないことを押し付けられているわけですからつらいです。
    自分の苦手なことやしたくないことを強要されると上手にできるはずもありませんから、親としてももどかしい気分になります。
    子供の強みをわかっていなければ、ただ単純に「みんなと同じ」を目指してしまいます。

    ですから、子供の強みを理解しない子育てというものは、子供にとってだけでなく親にとっても害があるということです。
    メルボルン大学の研究で、そんな子育ての問題を解消するために「ストレングスベースド」の子育てが推奨されています。
    子供のポジティブな状態・プロセス・資質を意図的に見極めて、強みを伸ばしていく子育ての手法です。

    これについては、こちらの本がとても素晴らしい内容なので参考にしてみてください。

    強みの育て方 「24の性格」診断であなたの人生を取り戻す

    マーティン・セリグマン博士が中心になり開発された「強み診断テスト:Values in Action Inventory of Strength」というものがあり、これを使って自分の強みや子供の強みを確認し、その上でその強みを伸ばして、それを様々な場面で使って、その強みを自分も子供もより強く認識していく方法を教えてくれます。

    強みをより認識して、それを仕事や趣味、日常生活や人間関係、様々な場面で頻繁に使っていけば、その強みを自分でも信じることができるようになり、自分の強みの使い方も学ぶことができます。
    自信を持って行動できるようになる方法です。
    こちらは子育てに限らず、強みを活かして可能性を拡げるためにはとても参考になります。自分や子供の強みを理解する方法もわかります

    ストレス対策と子育てのおすすめ本
    子育ての中ではストレスを抱えたり自分の感情に振り回されそうになってしまうことも少なくはないと思いますので、親も子供も余計なストレスを抱えないためにストレス解消法についても学んでおいてください。


    超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

    こちらの本は100種類の科学的に正しいとされているストレス解消のテクニックについて解説してくれている内容になっています。
    子育てのストレスなどを抱えて頑張っている方は特に読んで頂けたらと思います。

    子育てに関してはぜひ読んでもらいたいおすすめの2冊も紹介しておきます。

    私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む
     
    子どもの成功や将来の人生を左右するような能力を親や大人が鍛えることができるのか、それを鍛えることができるとしたらそれができるのかということを詳しく解説してくれている本になっています。

    成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

    これは子供の頃の経験によって人生がどのように変わっていくのかということを信頼できる研究者がまとめてくれた本になります。お子さんがいる子育て中の方やこれからいずれ子供を持つであろう方、あるいは、自分の子供時代と向き合いたい方にはとてもおすすめの本ですので、是非チェックしてみてください。

    そして、子育てを頑張っている方に特に読んでもらいたい本も紹介しておきます。

    松丸家の育て方

    DaiGo師匠たち4人兄弟を命がけで産んでくれた母親の話も含めて、子供の目線と親の目線との両方から子育てについて話している本になります。

    ストレングスベースドな子育ての効果
    2019年のオーストラリアの公立中学校の生徒741人を対象に、学期の初めに、親の教育スタイルや子供の忍耐力などチェックして、その3ヶ月後に学業成績の変化について確認したところ、ストレングスベースドな子育てをされていた生徒たちは、勉強に対する忍耐力が高まっていて結果として学業成績にも大きな効果が確認されています。

    親は子供の強みを理解して子供に接する、子供は自分の強みを認識する、そんなストレングスベースドな子育てができると、それは子供の未来にとって大きなプラスになります。
    わずか3ヶ月でも効果が確認されたわけですから、これが長期間になればかなりの違いになるはずです。

    2016年の別の研究では、137人の親に対してストレングスベースドな子育てをレクチャーして使ってもらっていますが、この介入を受けた親は、そうでない親に比べて子育てに対する自己効力感が向上していました。
    さらに、子供のことについて考える時にネガティブになりづらくなったということも確認されています。

    まとめると、ストレングスベースドな子育てを行うと、子供の成績は伸びて、親は子育てに対して自信を持つことができるようになります。
    子供のことを考える時にネガティブになりづらいので、子育てで余計なストレスを抱えることもなくなります。

    リスペクトフル・アプローチ
    これは子供を有能で自立した1人の人間として扱う方法です。
    子供を見下すのは問題外ですが、子供扱いするのではなく子供も有能な1人の人間として扱うように親を指導する方法があります。

    親は子供に自由に遊んだり学ぶことができる場所とチャンスだけを与えて、それ以外は多くの指示や干渉をしたりしません。
    程よい距離を保つことができた良い意味の放任主義のような感じです。

    エディスコーワン大学などが行った研究で、38組の両親を集めて、そのうちの15組にリスペクトフル・アプローチのトレーニングクラスに6週間通ってもらいました。
    6週間後には、そのトレーニングを受けた両親には3つの違いが表れていました。

    ポイント1 :親としての有能感が向上
    子供に細かく指示をしたりあれこれと関わっていると、「自分は子育てをちゃんとやっている」という自信や満足感を得られるような気がします。
    ですが、子供を1人の人間として扱った方が、子供が主体的に動くようになり問題行動も減るので、結果的には、親はあれこれと細かく指示を出さなくても親が求める行動を取れるようになります。
    それによって、自分はちゃんと子育てをすることができているという親としての有能感が向上していました。

    ポイント2 :両親のストレスや抑うつ症状が減少
    さらには、両親のストレスや抑うつ症状が減少していたということも確認されています。

    この結果について、研究チームは、子供を1人の人間として扱うリスペクトフル・アプローチは、幼少期に良い親子関係を確立するために役に立つだろうと言っています。
    良好なコミュニケーションや親密な絆を持つことができるようになります。
    これによって、子供に問題が起きる可能性を長期的に少なくすることができるかもしれません。

    子供にあれこれと指示をしても言うことは聞きません。
    だからといって、何も言わなかったり放置していればいいということでもありません。
    どうすればいいかと言うと、「子供も自分と同じ1人の人間」だと認識してください。
    もちろん困った時には助けてあげるし、子供は時には助けを求めることも必要ですが、最終的には1人の人間なので自分で責任を取ることになるということを伝えてあげてください。
    距離感としては、仲の良い友達ぐらいの感覚になります。

    もちろん科学は万能ではありませんので、これがすべての親子関係に言えるわけではないと思いますが、親にとっても子供にとってもメリットがある可能性は高いので試してみる価値はあると思います。

    ここから先は、さらに親にとっても子供にとっても、ぜひ試してもらいたい子育てにまつわる知識を紹介していきます。
    続きもぜひチェックしてみてください。