• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 13件
  • 一問一答「あなたは家族やチームなど、自分以外の仲間のやる気を高めるにはどうすればいいと思いますか?」【やる気マネジメント】

    2022-06-30 12:00  
    330pt
    あなたは家族やチームなど、自分以外の仲間のやる気を高めるにはどうすればいいと思いますか?

    今回は店舗のリーダーとしてのマネジメントについての相談をもとに、チームや仲間の生産性を高めるマネジメントについて解説させてもらいます。

    Q. 店舗のリーダーとして半年が経ちましたがスタッフから舐められるようになりました。伝えたいことを伝えても全然聞いてもらえない状況です。マネジメントにおいて何か対策方法はあるでしょうか?

    こちらの本を読んでみてください。

    マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
    自分の伝えたいことを言っていても、それが数字につながるわけでも営業的にプラスにもならないという場合があります。
    これは舐められる上司の特徴です。
    上司が何か言っているけれど、そんなことでは売上は上がらないし的を得ていないと感じるわけです。

    これはマネージャーとしての基礎能力の欠如です。
    マネジメントの前に仕事の勉強が必要です。

    もしそうではないとしたら、スタッフから舐められるということは頼りにされていないということです。
    頼りにされないリーダーというのは、みんなのモチベーションを上げたりみんなが働きやすくすることができていないリーダーです。
    リーダーの仕事ができていないだけです。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    経営にもマネジメントにも科学的な手法が効果的

    経営やビジネスを語る上で、そもそもそこは科学が入りうる領域なのか? それとも、経営というものは長年の経験と勘、そして情熱が大事なのでしょうか?

    結論としては、科学的な手法がやはり効果的なようです。
    もちろん科学だけで全てをカバーできるわけではありませんが、どちらかと言うと経営にも投資にも科学的な観点が欠かせません。

    イタリアで創業したばかりの創業者116人を対象に行われた研究があります。
    スタートアップの創業者たちに様々な研修プログラムに参加してもらっています。
    研修プログラムは2種類に分かれています。
    自分の経験則に沿って経営を進めていくプログラムと科学的にある程度検証ができるフレーミングを使って問題と対策の効果を数字で判断するプログラムです。
    科学的な検証が行えるプログラムというのは、仮説を立ててデータで検証していくというまさに科学者が行うような手法です。
    どの部分を指標にして、どの数字をテコ入れすれば結果が良くなるのか? リサーチサイエンスと言えるような手法について学んでいます。

    つまり、経験則に従って経営を行った場合と、数字と検証に基づいて経営を行った場合で、どのように違いが出るのかということを調べたものです。

    その後数ヶ月に渡りそれぞれの企業の業績をチェックしたところ、リサーチサイエンス系の創業者が率いるスタートアップの企業は、それ以外の企業よりも新規の顧客の獲得で売上が20%から50%も高くなっていたということです。

    ですから、数字に基づいてデータを検証して経営を行う創業者が当然ですが大きな成果を出していたわけです。

    特にこれからの時代は経験則だけでは生き抜くことはできません。
    今の時代は科学的に数字をとって思い込みを排除している経営者がうまくいきます。
    それが科学的な研究でも示されたということです。

    もちろん科学で解明できないことはあると思います。
    それは科学がまだわかっていない数少ない領域があるというだけです。
    僕たちの感覚やなんとなくの経験則というものは、これからまだ十分な時間が必要でしょうが、いずれは科学に乗っ取られてしまうのだろうと思います。

    この結果について、研究チームは次のように言われています。
    科学のリサーチ手法を使ったグループは、市場の徴候を分析する際にバイアスをうまく緩和して、解釈を間違える可能性を削減することができていたとされています。

    人は経験則に頼ると自分のバイアスに引っかかってしまいます。
    その結果、後から考えればありえないようなミスを結構しています。

    経営でも投資でも取り返しのつかないようなミスをしてしまうことがあります。
    それを避けるためには人間の思い込みを取り除く必要があり、そのためには科学の力が必要なのではないかと考えられます。

    ビジネスの世界は当然ですが結果が全てです。
    どんなに優秀なビジネススクールを出ていても、どんなにいい大学を出ていても、結局数字を出さなければ意味はありません。

    ここは科学者とは違うところです。
    もちろん科学の世界も実力主義ではありますが、当然ですが、出身大学や経歴によっても評価される部分はあります。
    博士号を取っている人の論文と博士号を取っていない人の論文では、当然その存在価値も違ってくることもあります。

    ところが、ビジネスの場合には中卒でも高卒でも大卒でも、ハーバード大学で博士号を取得していようが、数字を出すことができなければ終わりです。
    ゆえにビジネスの世界というものは科学の世界ととても親和性が高いと思います。

    どちらかと言うと、ビジネスの世界の方が科学の世界よりも科学を使って得られるメリットは大きいと思います。
    余計なしがらみはありませんし結果さえ出せば勝ちです。
    そういう意味で、科学者が分析した結果得られたデータを使ってビジネスをするのが一番賢い方法だと思います。

    経営とマネジメントに役立つオススメ本
    大抵の場合経営者が書いたビジネス本はバイアスにまみれていて再現性のないものがほとんどです。
    科学者の書いた本の中にも、いわゆる机上の空論でビジネスをしたことがない人が書いたものも結構あります。
    そんな中で、実際のビジネスで役に立つであろういくつかの本を紹介しておきます。

    まず、マネジメントを考える上では絶対に読んでおくべき本がこちらです。
    小さな成功を積み重ねることによって人間のモチベーションが上がるということを教えてくれます。
    経営をしたり部下を持ったら絶対に読んで欲しい本ですが、自分のモチベーションを高めるためにも役に立ちます。

    マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力

    経営戦略を考える上で最も重要なのはどれだけシンプルに考えるか? ということです。
    仕事が速い人の考え方だけでなく、組織や企業がいかにシンプルなルールを使って経営を立て直したかということを学ぶことができます。

    SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)

    戦略論を学ぶ上で絶対に読んでもらいたいのがこちらの本です。
    ビジネスや経営戦略にも使えますが、普通に歴史が好きな人にとっても面白いと思います。
    ハンニバルが使った戦略などについても触れています。
    僕もとても勉強になって何度も読み直した本です。

    良い戦略、悪い戦略

    真のイノベーションについて学べる素晴らしい本も紹介しておきます。
    6大陸10カ国から最先端の分野で成功した企業が、どんな戦略を用いていたのかということを教えてくれる本です。
    読み物としても非常に面白いですし、これからのビジネスを考える上でもとても役に立つと思います。

    ビジネスや経営をする上でとても参考になりますが、副業に挑戦する為にも使えると思います。

    DISRUPTORS 反逆の戦略者――「真のイノベーション」に共通していた16の行動

    そして、経営を考える上でもマネジメントを考える上でも決断力は重要です。
    こちらはDaiGo師匠の本ですが、Amazon の Audible であれば無料体験で聴くことができる対象になっています。

    超決断力ー6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学

    マネジメントに従業員を関わらせると逆効果

    経営上の絶対的なマネジメントというものは、当然ですが人によっても違うのでありません。
    ですが、これはむしろ逆効果だということが科学的に指摘されていることはいくつかあります。

    このようなことばかりをいまだにしている企業は、理不尽な扱いを受けたり経営に問題がある可能性がありますので、逆効果になる手法を知っておくと経営者の質を判断するために役に立つと思います。

    例えば、「うちの会社はマネジメントについても積極的に社員の意見を聞いている」というようなことを言っている企業も結構あります。
    これに意味があるのかということを調べた研究があり、結論としては逆効果だそうです。

    ビジネススクールなどではマネジメントモデルは色々とあります。
    その中でも、「充実した職務設計」と言われるマネジメントと「HIM(高関与型マネジメント)」と言われるマネジメントモデルの効果を比較した研究があります。

    充実した職務設計
    働く人のモチベーションを高めるために、より高いスキルを身に付けることができたら給料も上がり、やりがいがある仕事に繋がっていくモデルです。

    HIM(高関与型マネジメント)
    経営の意思決定に従業員にも関わってもらうモデルです。
    経営者が独断で決めるのではなく、みんなの意見を聞いて従業員にも経営に関与してもらう手法です。

    どちらも経験則的には従業員の生産性アップに役に立つと言われてきた手法です。
    これが本当に正しいのかということを調べたところ、政治で言う民主主義のように従業員がみんな経営に関わる手法はどうやら逆効果のようです。

    研究では、14,127人の従業員と1,177の職場のデータを統計分析して、2つのマネジメントモデルの効果を比較しています。

    HIM(高関与型マネジメント)は、確かに労働生産性や財務成績、商品の品質には直接的かつ正の相関が確認されました。
    ただし欠勤率には関係がないということが示されています。
    モチベーションに対してはあまり関係がないのかもしれません。

    さらに、従業員の仕事の満足度と不安感に対してはネガティブな影響があったということも確認されています。
    つまり、従業員がみんな経営に関わって進めていくマネジメントモデルは、従業員の仕事への不満や不安の原因になっている可能性があるということです。
    全員が経営に関わるというスタイルのマネジメントモデルは、従業員の仕事のストレスを増やしたり仕事の満足度を下げてしまう可能性があるわけです。

    会社の行く末を決めるというのは大きなプレッシャーになります。
    これに耐えることができる人は経営者になって、それに耐えられない人は誰かの下で働くしかありません。
    ですから、そこに下手に関わらせてはいけないのではないかということをこの研究は指摘しているわけです。

    一方で、充実した職務設計のようなマネジメントは、労働生産性も企業の財務成績にも、商品の品質にも正の相関が確認されています。
    さらに、従業員の仕事に対する満足度にもプラスの影響があったということです。

    研究者は次のように言われています。
    充実した職務設計のアプローチは、従業員に対して裁量権や多様性、高いレベルの責任感を与えるということです。

    要するに、自分が成果を出してレベルアップする度に、そこでの達成感や責任感を感じて、より成長してやりがいのある仕事をできるようにならなければいけないと考えるようになります。

    一方で、HIM(高関与型マネジメント)は、機能的柔軟性と言われますが他人の役割の側面を引き受けることが必要になります。
    自分も経営に参加しているという意識を持つと、別の役割の人に何かしらの問題があったら、その人の仕事を手伝ったり助けたりすることができます。

    まさに経営者目線の柔軟性は生まれますが、自分の能力を超える組織的な貢献を求められるようになってしまいます。
    自分の仕事以外のことまで気にしなくてはいけなくなります。
    それによって従業員のプレッシャーは逆に増えてしまっているのではないかということです。

    自分は独りよがりな経営者になりたくないから、従業員全員に関わってもらい会社の方向性を決めるというのは、確かに言葉としてはとても美しいです。
    ですが、実際には経営者が負うべきプレッシャーや不安を従業員に分け与えているに過ぎません。
    見せかけの民主主義になっているだけです。

    ここから先は、さらにチームや組織のモチベーションを高めて結果を出すためのマネジメントについて詳しく解説していきます。
    これについては続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?」【HSPルールズ】

    2022-06-28 12:00  
    330pt
    あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?
     
    今回は ADHD と HSP の相談をもとに、HSP の傾向がある人にもそうでない人にも知っておいてもらいたいHSP の知られざる特徴とメリットについて解説させてもらいます。
     
    Q. ADHD&HSP持ちのため、目の前にある飛蚊症が気になって気になって仕方がありません。 その生活が約2年半続いて未だに慣れません。 もしDaiGoさんだったらどう対策しますか?
     
    僕でしたら認知行動療法などを使い対策をすると思います。
    あとは、もし読んだことがなければ『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』をおすすめします。他にも『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』もいいと思います。
    これらを使って認知行動療法や心理療法ACTを学んでもらえると結構効果があると思います。僕も実際に助けられた部分もありますのでおすすめです。
     
    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

     
    実は能力が高い HSP の行動をメリットに変えるには?
     
    今回は HSP の人が持っている13の特徴を紹介させてもらいます。
    これは HSP の人にはもちろん、HSP ではない人にも知ってもらいたいことです。
    HSP の人は実はとても能力が高いです。
     
    特に、現代の社会で求められているような自分の頭で考えてビジネスアイデアを練ったり、じっくりと物事を考えることに対しては、HSP の人はとんでもない能力を発揮することがあります。
     
    ところが、HSP の人がその能力を発揮できる環境を整えることができない会社や理解が足りない会社が多すぎます。
     
    皆さんがもし HSP と診断されていなかったとしても、そのような傾向が少しでもあると、何か自分が悪いことをしたかのように感じてしまう人が少なくありません。
    みんなができていることがなぜ自分にはできないのかと悩んでしまうと思います。
     
    それは違います。
    それが出来ないのが普通ですし、逆に言うと、みんなとは違う働き方やみんなとは違う環境が整えられたり、みんなとは違う方法で働けば成功できます。
     
    ですから、HSP の特徴を理解するということは、自分がみんなと違うのであれば違う方法を使えば成功するわけですから、自分に合わせた方法で成功するために重要なことです。
     
    それと同時に、HSP に限らず人と付き合う時に相手の考えていることがわからず苛立ってしまうことはあると思います。
    例えば、子育てでも「なぜ自分の子供はこんななの?」と悩んだりする親御さんも多いと思います。
     
    相手がなぜそんな行動を取っているのかがわからなければ人は誰でも苛立ちを覚えます。
    人は自分が理解できないことに対して敵意を感じたり、理解できないものを否定したくなるものです。
     
    ですから、自分が HSP でなくても、自分の子供や家族、友達や仕事上の付き合いの中で HSP の人がいる時に、今回の13の特徴を理解しておくと人付き合いがとても楽になります。
     
    HSP の特徴と同時にメリットも理解しておいてください。
    どんなところで能力を発揮できるのかを頭に入れておいていただけると、自分が HSP であっても周りに HSP の人がいても毎日が楽になります。
     
    HSP を理解するためのおすすめ
    今回のおすすめの本としては、HSP という言葉の生みの親でもあるエレイン・N・アーロン博士の本を2冊紹介しておきます。
    こちらは HSP の付き合い方について幅広く理解することができる本です。

    敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 (フェニックスシリーズ)
     
    こちらは HSP の人が恋愛に関して抱えやすい問題について解説してくれている本です。
    どちらもお勧めですが、ご自分の状況に合わせて選んで頂けたらと思います。

    ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―
     
    メンタルを安定させるという意味ではDaiGo師匠の本ですが、こちらも参考になると思います。
    Amazon の Audible であれば無料体験で聴くことができるキャンペーンの対象になっています。

    自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス
     
     
     
    HSP の13の特徴とメリット
     
    HSP の特徴その1 :感じる能力が高い
    HSP と言われると、いわゆる「繊細さん」と言われたりしますが、そんな呼び名もあまり良くないと思います。
    なぜ繊細なのか? ということの方が重要です。
     
    HSP の人は周りにあるさまざまな情報を吸収する能力が高い人です。
    さらに、周りから入ってきた情報や刺激を他の人よりもより深いレベルで考えることを好む人です。
     
    ですから、自分が考えすぎることを否定したりする必要はありません。
    HSP の人は物事を深いレベルで考えることが大好きな人です。
    本来であれば考えることによって成功する事も幸せになることもできる人です。
     
    自分を責めたり気にしたりするのではなく、物事を深く考えることが自分にとって好きなことだと考えてください。
    物事を深く理解したり他人の感情を読み取ったりすることが得意な人です。
    それが読書でもアートでも自然でも、それに触れた時に多くのことを読み取ることができます。
     
    世の中では繊細で生きるのが辛い人だと思われがちですが、はっきり言って逆です。
    むしろ今の時代の中では HSP の人の方が活躍できるはずです。
     
    昔であれば難しかったですが、今の世の中では人と会うことがなくても働ける仕事がいくらでもあります。
    周りの環境に振り回されることなく自分のペースで働くことができるようになりました。
    むしろこれからは HSP の人の時代です。
    HSP の人が物事を深く考えることをネガティブに捉えてしまうと、せっかくのその能力は発揮されなくなってしまいます。
     
    HSP の人は感じる能力が高い人です。
    そして、深く物事を考えるのが好きな人です。
    これを忘れないでください。
     
    物事を深く考えることができて、ひとつのことから多くのことを学び取ることができるというのは、普通に考えるとメリットでしかありません。
     
    HSP の特徴その2 :感情的な反応が大きい
    HSP の人はポジティブなことにもネガティブなことにも大きく反応する傾向があります。
    ですから、良いことに対しては HSP でない人よりもポジティブな反応が大きいですし、悪いことに対しては HSP でない人よりもネガティブに反応してしまいます。
     
    ということは、HSP の人は普通の人よりもポジティブな体験が増えたり、良い人間関係や仕事が充実すると幸せになれます。
     
    ネガティブになりやすいわけではありません。
    ポジティブにもネガティブにもなりやすいだけです。
    どちらに対しても大きく反応することができるので、逆に人生を思いっきり楽しむことができる人です。
     
    HSP の特徴その3 :他人から「気にしすぎじゃない?」と言われている 
    HSP の人は感受性が高いために失敗を自分のせいだと考えてしまう傾向があります。
    自分が悪くない失敗も自分のこととして考えてしまいます。
     
    しかし、これも文化によっては長所になり得るポイントです。
    自分の失敗ではないのに自分の責任だと考えてしまう人は、文化によってはとても謙虚で責任感がある人です。
     
    特に、インドやタイでは、このように考えることは美徳だとされています。
    逆に、欧米では弱さとしてとらえられる傾向があります。
     
    日本ではどちらということはないでしょうが、周りの人や環境によると思います。
    周りが良い人間関係ばかりであれば、自分の責任だと責める人に対しては、そんなことはないと支えてくれて一緒に頑張ることもできます。
     
    ところが、人の揚げ足ばかりとっているような人ばかりがいると、自分の責任だと自分を責めている人をさらに追い詰めるようなことを言ったりします。
     
    文化によるということは、日本の場合には働く環境や周りの人間関係によると考えてください。
    少なくとも覚えておいてもらいたいのは、周りに自分のせいだと謝るのは構いませんが、「私の失敗です」「私が責任を取ります」ということを言うのはやめてください。
     
    「自分にもっとできることがあった」と考えることで、その失敗を次に活かすことはとても重要なことです。
    そうだとしても責任を取る必要まではありません。
     
    HSP の特徴その4 :ひとりのエクササイズを好む 
    HSP の人は自意識がとても強いです。
    自分がどう見られているかを気にしてしまうので、チームスポーツを避ける傾向があります。
    チームスポーツよりも自分との戦いのようなスポーツを好みます。
     
    例えば、ランニングや自転車競技、ハイキングのような個人スポーツを好みやすいということです。
    自分が失敗しても誰にも迷惑をかけない、自分の内面と戦うスポーツを好むそうです。
     
    これは協調性が低いということではありません。
    協調性が低いというのは周りと関わることを嫌がるわけですが、HSP の人はどちらかと言うと他人に迷惑をかけるのが嫌だという思いがあるだけです。
    気にしすぎだから人と付き合わないだけです。
     
    むしろ協調性は高いかもしれません。
    誰よりも他人のことを気にするからこそ人と関われないだけです。
     
    皆さんの周りにも、チームスポーツや大勢の飲み会には参加しない人がいるかもしれません。
    HSP の人は、1対1の飲み会やチームで取り組むスポーツでなければ参加してくれることもあると思います。
     
    みんなで取り組んだりチームで団結することも重要ではあると思いますが、HSP の人はみんなに迷惑をかけるということをとにかく嫌います。
    協調性がないわけでも自己中なわけでもありませんので、その点は理解しておいてください。
     
    HSP の特徴その5 :意思決定に時間がかかる 
    HSP の人は他の人が気づかないような細かい部分に気づける人です。
     
    人間の脳は無意識のうちに情報を削って頭に入れています。
    全ての情報を気にしていては生活できないからです。
    脳の処理能力が限界にならないように、物事を観察する際に適度に情報を省いてくれています。
     
    ところが、HSP の人は微妙な点や詳細な部分に注目しやすいので、そのぶんだけ大量の情報を頭に入れています。
    HSP の人は普通の人よりも判断材料が多くなります。
    裏を返すと、時間はかかりますが普通の人よりも深い考えができる人です。
    普通の人が2つのメリットと2つのデメリットで比べている時に、HSP の人は10のメリットと10のデメリットで考えているかもしれません。
     
    ですから、HSP の人の方がより良い選択やクリエイティブな判断ができるのは確かです。
    ただ、処理する情報が多いのでそのぶんだけ意思決定に時間がかかります。
     
    これと優柔不断を一緒に考えないでください。
    優柔不断な人は、新しい情報も何もないのに同じところでずっと迷っている人です。
    HSP の人は情報量が多すぎて処理に時間がかかっているだけです。
     
    ということは、HSP の人にはミニマリストのような生活は向いていると思います。
    もちろん物を減らすまでは大変だと思いますが、決めなくてはいけないことが少なくなるように工夫することは役に立つと思います。
     
    ここから先は残りの特徴とメリットについて解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
     
  • 一問一答「あなたは10年後、どのようにありたいですか?」【未来志向の科学】

    2022-06-25 12:00  
    330pt
    あなたは10年後、どのようにありたいですか?

    今回は、死後の世界についての質問をもとに、人生を切り拓くための未来志向について解説させてもらいます。
    「DaiGoさんは、死後の世界についてどうお考えですか?」

    はっきり言って、死後の世界については考える意味はないと思っています。

    人間の死について考えることは実は非常に意味がある行為で、それにより長期的な展望を持つことができるようになります。
    人は未来について考えると、目の前のことにとらわれなくなります。
    今日どうしようかということを考えている人は目の前のことにとらわれやすくなり、今日乗り越えることができればいいと短絡的に考え、無駄なことにお金を使ったり人生において必要のないことをしてしまったりします。
    何十年も先のことを考えると、当然今適当なことをするよりも、その未来の自分にとって役に立つことに対して目が向くようになります。

    そんな人間が最も長期的な思考を持つことができる未来のことは死について考えることです。
    これは死の恐怖について考えるのではなく、自分が死ぬ時にどのように死んでいくのか、自分が死ぬ時にみんなが自分のことをどんな人間だと思うのか、あるいは、自分が死ぬ時に自分の人生を振り返ってどう考えながらその時を迎えたいのか、このようなことを考えるだけで自制心が高まり、死後の世界がどうのこうのということではなく今の人生が豊かになります。

    ですから、死後の世界について考えるよりも、自分がどのように死ぬのかということを考えた方が今の自分の人生にとって役に立ちます。
    あるかどうかも分からない死後の世界について考えるよりも、今の世界を充実させる方がはるかに重要です。
    そのために死を利用していく方が良いというのが、僕だけでなく多くの科学者が持っている考え方だと思います。
    そのためにはこちらの本が役に立つと思います。

    「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
    少しややこしい本ではありますが、オーディオブック版もありますので音で聞いた方がわかりやすいとは思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    未来志向 :目先の欲求を避ける

    最近Dラボで解説している「適応力」のシリーズの中でもありましたが、目先の欲求を避けるための「未来志向」は、人が環境に適応するためにも重要なポイントでした。

    人間というものは誰しも目の前の欲求にとらわれやすい性質があります。
    目の前の欲求にとらわれてしまうと未来志向を持てなくなります。

    例えば、誰でも今から一生懸命カロリー制限して毎日運動をすれば、夏には割れた腹筋や綺麗なくびれを作ることができるということは理解できると思います。
    ところが、ほとんどの人はそれをしません。

    これは、今目の前にある美味しいものを食べたい、だらだらとのんびりしたい、そんな目先の欲求に負けているからです。

    ですから、まずはその目先の欲求を避ける癖をつける必要があります。
    そうなると未来志向になりお金を稼ぐことも出来ますし、今目の前にあるしんどいことにも耐えることができるようになります。
    今はしんどくても未来の自分のためになる行動をとれるようになります。

    セルフレギュレーション(自己調整)

    人は今目の前にある欲求を未来の価値よりも高く見積もってしまいます。
    ですから、その人間が持っている本能的な特性に気づいて、それを調整できる能力を高めておく必要があります。
    これができないと、人がどんどん目の前の欲求に弱くなり、結果的に後悔する選択ばかりを繰り返してしまいます。

    タバコを吸うのをやめれば人生の満足度も収入も上がるしいいことしかないと言われていても、なかなか禁煙できない人もいます。
    それが未来の自分にどんなダメージがあるのかわかっていてもやめられないわけです。

    これは未来の価値に気づくだけでは調整できません。
    「未来の自分」から見た時に「今の自分の行動」を逆算して考える癖をつけてください。

    例えば、禁煙ができないという場合であれば、未来の肺がんになった自分を想像してみてください。
    その未来に肺がんで苦しんでいる自分は、今の自分の行動を見てどう思うか考えてみてください。
    あるいは、収入が上がらないまま老後に自由もお金もなく、旅行も行くことができないような未来の自分は、今の自分のその行動をどう思うでしょうか?

    これを限界まで具体的に想像してみてください。
    未来の自分のその瞬間の絶望感をできる限りリアルに想像してみてください。
    過去の自分の行動(今の自分の行動)をどれだけ悔やんでいるか? 想像してみてください。
    そこまで行うと、未来に自分が手に入れることができるものの価値がとんでもなく大きく見えてきます。
    それが本当の価値であり、今目の前にある小さな価値に騙されなくなります。

    例えば、スマホのアプリで自分の老け顔を作ることができるものがあります。
    そういったアプリを使って具体的に想像するのもいいと思います。

    いずれにしても未来の価値を軽く見ないということが重要です。
    自分がどれだけ未来の価値を小さく見ているのかということを知っておいてください。
    これを忘れるといつのまにかまた目の前の小さな価値が大きく見えてしまいます。

    これは毎日結構簡単にできます。
    例えば、毎日運動しているのであれば、続けるのが億劫になったとしたら「これをサボったら自分にどんな未来があるのか?」と考えてみてください。
    「将来のだらしない体になった自分は今弱音を吐きそうな自分を見てどう思うだろうか?」

    ポイントとしては、これを考えてから取り組むというのではなく、考えながらやるべきことを始めてみてください。
    運動の場合であれば、それを考えながら運動を始めてください。
    禁煙の場合であれば、肺がんで苦しんでいる自分を想像しながらタバコを捨ててください。

    大富豪へ続く道 :未来志向

    普通の人が来週のこと来年のことを考えるのが精一杯でも、ミリオネアの94%は定期的に数十年先のことについて考える習慣を持っています。
    つまり、大富豪は数十年単位で未来を定期的に考えるようにしています。

    定期的に数十年先の未来を考えることで、それが具体的に形になるということではありません。
    定期的に未来のことを考えることによって、余計な支出や出費が少なくなります。

    未来志向を持つことにより衝動を抑制することができます。
    最も自制心が高くなるのは「自分でどう死ぬか?」ということを考える時です。

    未来志向を持つことにより自分をコントロールする能力が高くなり、実際に衝動買いが減ります。
    大富豪たちは、定期的に数十年先の未来を考えることにより実際に衝動買いが非常に少なく、目の前の欲望に流されにくいということが確認されています。

    目の前の株価の変動に右往左往することなく、長期投資にも向いているわけです。
    目の前の欲求に流されてつまみ食いをすることもありませんし、数十年先の未来を考えて定期的な運動も心がけています。
    数十年先の自分のために、定期的に読書をしたり新しいことを学ぶことも忘れません。

    自分の自制心を高めるために数十年先の未来を考える習慣を持っているわけです。
    それによって強い自己コントロール能力を保っています。

    これも考えれば当たり前のことです。
    ですが、その当たり前のことをコツコツと続けているのが本当のお金持ちだということです。

    お金と名誉を手に入れる人の3つの特徴

    人生の成功がどのように決まるのかという研究は色々とありますが、その中でも自分をコントロールする能力がいかに大事かということは多くの研究で示されています。

    例えば、1258人のアメリカ人を対象にしたユニオンカレッジの研究を見てみると、お金や名誉を手に入れやすい人には3つの特徴が確認されています。
    それによると、IQ が高いということと親の教育レベルが高いということ、そして、セルフコントロール能力が高い、この3つの特徴が将来の成功を左右していました。
    ①IQが高い
    ②親の教育レベルが高い
    ③セルフコントロール能力が高い
    結局のところ、未来志向でどれだけ将来の自分のための行動をとることができるかということが結果的にも大きな影響を及ぼしているわけです。

    IQ に関しては鍛えるのがなかなか難しいところがありますし、親の教育レベルについてもどうにもできません。
    ということは、僕たちは経済的に成功したいのであればセルフコントロール能力を鍛えるしかないということが、この研究では示唆されているわけです。

    僕たちは社会的な名誉やお金を手に入れたとしても、結局幸せになれなければ意味はありません。この幸せになるということに大きく影響しているのが、未来志向を持つことによる自己コントロール能力です。

    未来志向で子供は将来の成功と健康を手に入れる

    子供たちにも未来志向を伝えていくことは大事なことのようです。
    例えば、自分をコントロールする能力が高い子供は、「成功」と「健康」の2つを同時に手にすることができるということが示されている研究もあります。

    ペンシルベニア大学などが行った研究で、966人の未就学児を対象に子供たちの両親にインタビューを行い子供たちの集中力や衝動性の高さ、性格や知性といった項目を調べました。
    さらに、その後その子供たちが高校1年生になった時点で、全員の成績と体型、リスク許容度などをチェックしました。
    つまり、未就学の頃の親から見た子供の印象から高校生になった時点の将来を予測することができるのかということを調べたわけです。

    その結果、未就学の時点でセルフコントロール能力が高いと判断されていた子供たちは、高校生になった時点の学力テストの成績が良くGPA(Grade Point Average)のスコアも高く、BMI も低く健康的な体型だったということです。
    要するに、頭も良くて健康だったわけです。

    さらに、未就学の時点で親から見た時に知性が高いと判断されていた子供も高校の成績はよかったということですが、BMI は少し高い傾向があったということです。
    ですから、子供の頃に頭がいいと思われていた学生はもちろん成績は良かったけれど、健康に関してはそれほどでもなかったということです。

    実は、GPA(Grade Point Average)のスコアというものは大人になった時の成功と結構相関しているということも言われています。
    子供の頃に衝動を抑制する自分をコントロールする能力が高いと判断されていた場合には、高校生になった時点での GPA のスコアが高くなり将来の成功を掴む可能性も高くなるということです。
    ですから、親が子供の将来の為に出来る事としては、下手な英才教育をさせるぐらいであればセルフコントロール能力を鍛えることに注力した方がいいということになります。

    そのためには、普段から大人が未来志向を持って物事を考えることを癖にして、それを日常の中で伝えていくことが大切なのではないでしょうか。

    もちろん、この能力はもちろん大人になってから鍛えても遅いものではありません。

    ここから先は、さらに未来志向で自然と未来の自分のためになる行動を取れるようになる方法について解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは「自分らしさ」と言われてどんなことを想像しますか?」【自分らしさの科学】

    2022-06-23 12:00  
    330pt
    あなたは「自分らしさ」と言われてどんなことを想像しますか?

    今回は、人間関係で自分を偽ることに悩む相談をもとに、「自分らしさ」について理解するための心理学を解説させてもらいます。

    Q. 愛想よく人に優しくするようになってから友達との関係も仕事もうまくいくようになりましたが、どんどん本来の自分から離れていき自己肯定感が下がっています。
    今更無愛想で自己中に戻る勇気もありません。どうすればいいでしょうか?

    別に人に優しくするのが自分らしくないということはないと思います。
    人に優しくしてはいけないということはないし、それは別に性格というわけではありません。

    キャラを偽らなければいけない時には、その目的を明確にしてください。
    人に優しく接することで友達との関係も仕事もうまくいったのであれば、お金も稼げるようになるし自分の時間も増やすことができるはずです。
    その生まれた時間で好き放題にするために愛想よく人に優しくしていると考えれば意味があることです。
    その目的をちゃんと頭に入れた上でキャラを偽る場合にはメンタルへのダメージが少ないです。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    「自分らしさ」と言われても色々とあります。
    自分の人生や仕事に満足できていないという意味での「自分らしさ」の欠如、
    自分の強みがわからないことによる「自分らしさ」の欠如、
    他人の目や他人とに比較癖による「自分らしさ」の欠如、
    ネガティブな人間関係やストレスによる「自分らしさ」の欠如、
    年齢や自分の状況を理由にした「自分らしさ」の欠如、
    組織やグループの中で自分の素を出せないことによる「自分らしさ」の欠如、

    自分らしさは別に欠如しているわけではなく、多くの場合それに気づいていないだけです。
    自分らしさを改めて理解するための心理学を解説させてもらいます。

    「自分の人生や仕事に満足できていない」

    あなたは自分らしく生きることができていますか?
    あるいは、自分の人生を生きている感覚はありますか?

    こんな感覚を持って人生を生きていくために重要なのは、セルフコンパッションと成長マインドセットです。

    カリフォルニア大学の研究で、セルフコンパッションを使って自分の弱点に対して優しい言葉をかけた参加者は、それによって成長マインドセットを感じさせるような表現が30%増えて、「自分の弱点は努力によって変えられる」「今は弱点があるけれど、それは努力によって変えられる」と考える人が多くなっていたそうです。
    「今はできなくてもこれから頑張っていけばいいだけだ」と行動に繋がる前向きな表現が増えていました。

    つまり、セルフコンパッションがあれば失敗したとしても、行動に繋がる前向きな気持ちを持つことができます。
    失敗や挫折をしても、努力によって変えていくことができると考えられるので、未来の見通しを立てることができるようになります。

    セルフコンパッションを高めることにより、自分の人生や行動を変える意欲が湧いてきます。
    自分の人生を変えていくためのモチベーションが生まれます。

    セルフコンパッションが高い人は、失敗してもそれを受け入れて前に進む方法を知っています。
    自分の失敗やダメなところも全て受け入れることができているので、自分に嘘をつく必要がありません。
    調子が悪かったり失敗することは誰でもあります。
    そんな時にセルフコンパッションがあれば、自分を偽ることなく前に向かってゆっくりとでも確実に進んでいくことができます。

    自分の失敗も含めて受け入れて前に進んでいる人が、最も自分らしく生きることができている人です。

    そんなセルフコンパッションについて学ぶのであれば、こちらの本が役に立つと思います。

    マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック
     
    自分に優しくするワーク
    特に苦しい状況に陥っている時には、人は自分を信じる気持ちよりも自分に対しての思いやりや優しさを持つ方が効果的です。
     
    ダライ・ラマは、次のように言っています。
    思いやりの対象は自分自身であるべきです。まず自分です。そして、もっと進化した形でその気持ちが他者に広がっていくのです。
     
    自分に優しくするためのワークとして、次のそれぞれの文章に続く言葉を思うままに書き出してみてください。
    自分をあと5%だけ愛したら、私は…
    自尊心を高めるためには…
    自分に対してあと5%優しくするためには…
    周りの人にあと5%優しくするためには…
    わかり始めてきたことがあります。それは…
     
     
    「自分の強みがわからない」
     
    自分の強みを理解することと、それを活かすことについては、過去にまとめさせてもらっています。 
    一問一答「あなたの強みは何ですか?」【強みを理解する心理学】
    一問一答「あなたが自分の強みを活かして成し遂げたいことは何ですか?」【強みを活かす心理学】
     
    強みを理解して活かすことができれば自分らしく生きる事も出来て、仕事でも日常生活の中でも、それを意識することで成功しやすくなります。
     
    米ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士を中心に開発された人の強みを見つけるVIAというテストがあります。
    このテストを使って、親が子供と一緒になって自分のいくつかある強みを見つけて、その中でも一番の強みを伸ばしていくと同時に、それを学校や家庭や習い事など日常の中で使うことができるようにしていくことができます。
    これについては、先ほどの記事でも解説していますが、本で学びたい方はこちらを使ってみてください。
    大人も子供も自分の強みの使い方も理解することができるので、自信を持って行動することもできるようになるとても素晴らしい本です。

    強みの育て方 「24の性格」診断であなたの人生を取り戻す
     
    あなたにも強みは必ずあります。
    皆さんの身近な人にも必ずあります。
     
    特に、人は他人の成功に対して、そこに至るまでの過程でどれだけ労力を費やしたのか、その努力や使ったリソースを軽視してしまう特性があります。
    全ての成功にはそこに至る過程があります。
    試行錯誤や工夫を続けた結果そこにたどり着いています。
     
    それは自分には無理なことで特別な人だけができることではありません。
    そのプロセスにじっくり注目すると、自分も同じ順番で同じ段階を踏んでいけばできるような気がしてくるはずです。
     
    自分の強みとその活かし方を理解してください。
    自分の可能性を信じるワーク
    次の文章に沿って思いつくことを紙に書き出してみてください。
    あなた自身が今まで達成してきたことは何ですか?
    それを成し遂げるまでにどんな苦労がありましたか?
    あなたが達成したい目標は何ですか?
    その目標に向かってどのようにしてたどり着きますか?

    この目標を考える際には、もちろんWOOPの法則を使ってください。
     
     
     
    「他人の目や他人との比較癖」
     
    多くの人は人間関係の中で期待やプレッシャーに苛まれています。
    そのせいで自分を保てなくなり自分らしさも失っていきます。
     
    人からのプレッシャーから解放されることによって実際に作業効率も上がるそうです。
    リモートワークになったことによって集中力が上がったという人も多いと思いますが、これも他人の目や他人のプレッシャーを気にすることなく仕事ができるからです。
     
    特に、比較癖というものは本当に危険なもので、当然ですが人間はより自分らしくなることはできても他人になることはできません。
    他の人になろうとすることはその先に常に失敗しかありません。
    前例がある以上その人よりも上に行くことは当然難しいわけです。
     
    多くの人が他人が手に入れた結果だけを比べてしまいます。
    自分よりあの人の方がお金を持っているとかたくさんの人に認められてフォロワーが多いというようなところで比べてしまいます。
     
    これもありのままの自分を認めることができていないからです。
    これについては先ほどのセルフコンパッションを学んでみてください。
     
    余計な期待とプレッシャーを振り払うワーク
    ここでは他人からの期待やプレッシャーに苛まれて自分らしさを失わないためのワークを紹介しておきます。
     
    心理学者のリチャード・ハックマンによると、人間のやる気が最大となるのは成功する可能性が五分五分の場合だとされています。
    過去の自分の目標や挫折について振り返ってみましょう。
    過去に立てた目標を思い出してください。
    それは現実的なものでしたか?それとも、非現実的なことでしたか?
    自分のやる気が最大化された目標はどんなものでしたか?
    逆に、やる気が出なかった目標はどんなものでしたか?

    ここから先は、後半の「ネガティブな人間関係」や「ストレスと年齢や自分の状況」、そして、「組織やグループの中で素の自分を出せない」、それぞれの問題の乗り越え方と自分らしく生きるためのワークを解説していきます。
    今苦しい状況にある方も、それを乗り越えて本当に自分らしい人生をつかむために役立ててもらいたいと思います。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたはぐっすり眠るためにどんな工夫をしていますか?」【寝つきの良くなる心理学】

    2022-06-21 12:00  
    330pt
    あなたはぐっすり眠るためにどんな工夫をしていますか?

    季節的にも蒸し暑くなってきて、夜に寝苦しくなってきたりエアコンの温度設定で悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
    DaiGo師匠の質疑応答では睡眠の問題についての相談も多くいただきます。

    今回は、赤ちゃんの夜泣きでまさに寝不足になっているという方の相談をもとに、睡眠の質を高める方法の中でも、特に寝つきの良さを高めるために役に立つ方法を中心に解説させてもらいます。

    Q. 赤ちゃんの夜泣き対策はありますか?
    夫婦共に子供の夜泣きが激しくて寝不足で困っています。

    夜泣きを止めるのはかなり難しいです。
    赤ちゃんが泣いても一切構わず泣き止んだ時にはじめて対応するという方式が昔ありましたが、実際に赤ちゃんが泣いている時にそれを我慢することはかなりつらいです。

    ですから、僕のおすすめとしては赤ちゃんの夜泣きは仕方がないと受け入れた上で、できるだけ細かい睡眠を取るようにするのがいいと思います。
    僕であれば、多相性睡眠といって睡眠時間を圧縮する方法を使ってみるかもしれません。
    このような方法を使えば1年ぐらいであれば短い睡眠時間でも体はもちます。
    子供をコントロールするのは難しいので、大人でできることを考えてみる方が良いと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    過去にも睡眠の質については何度か解説させてもらっています。

    一問一答「あなたにとって最適な睡眠時間は何時間ですか?」【人生を左右する睡眠】
    こちらでは、睡眠の質をチェックするテストやクロノタイプ診断から1日の時間の使い方を見直す方法まで解説させてもらいました。

    一問一答「どうしたらよく眠れるようになるでしょうか?」【睡眠の質】
    こちらでは睡眠の質を高めるためにできることや、してはいけないことについて解説させてもらいました。

    まずは、復習としてポイントだけをまとめておきます。

    睡眠不足のデメリット 
    外見的な魅力は低下し認知機能は衰える
    ストレスが増え幸福度が減る
    大人も子供も誘惑に弱くなり生産性が下がる

    睡眠の質を下げる行為
    ベッドを睡眠以外の目的で使う
    睡眠時間が日によって違う
    眠りにつけない時にダラダラとベッドで過ごす
    目覚ましのスヌーズ機能
    二度寝

    ポイントだけですが以上のような内容でした。

    寝つきが悪いとか寝ても寝ても眠いとか、睡眠の質に問題を抱えている人は結構いると思います。
    睡眠の質を改善するという点であれば、もちろんこちらの本も参考にしてみてください。

    賢者の睡眠

    睡眠の問題は免疫系の改善から

    寝つきが悪いとか睡眠に問題を抱えている場合には、 免疫系の問題を何かしら抱えているかもしれません。
    その場合には、免疫の改善やアレルギー対策が効果的です。

    そのために使える食材として、じゃがいもがおすすめです。
    じゃがいもには、とてもたくさんのメリットがあります。
    睡眠の質を高めてくれたり腸内環境を改善してくれたり、免疫を調整してくれてアレルギーにも効くのではないかと言われています。

    じゃがいもに含まれている特殊な食物繊維が、僕たちの睡眠の質をかなり高めてくれるのではないかとされています。
    じゃがいもは糖質として睡眠の質を高めてくれる効果があると同時に、じゃがいもに特有の食物繊維がさらに睡眠の質を高めてくれるのではないかということです。

    じゃがいもに含まれているレジスタントスターチが睡眠の質を高めることに役に立つと言われていて、レジスタントスターチは食物繊維の仲間で、腸内細菌のエサになるものです。
    体内に入ったレジスタントスターチは大腸で腸内細菌により発酵されて酪酸という物質を作り出します。

    この酪酸は免疫系を改善したり体内の炎症を抑える効果があります。
    つまり、老化対策にも使えるのではないかと言われています。

    この酪酸という物質がとても重要で、大腸のダメージを回復させてくれたり、いろいろな病気を引き起こしてしまうリーキーガットという腸の壁のバリアに穴を開けてしまうことを防いでくれるという効果があります。

    しかも、食後の血糖値の上昇を抑えてくれる効果もあったり、空腹時の血糖値も低くしてくれるという効果もあります。

    免疫系を司っているサイトカインというものがあり、これは睡眠の質を制御する働きを持っています。
    じゃがいもを食べて腸内環境が改善され免疫の状態が良くなると、自然と睡眠の質も高くなるそうです。

    しかし、じゃがいもにはリーキーガットの原因になってしまうレクチンという物質が含まれています。
    血糖値を上げてしまうという特徴もあるので、これらのデメリットを避ける食べ方が大事です。

    ポイント1 :茹でて食べる
    じゃがいもは加熱すると、この2つの問題はほぼなくなります。
    特に、茹でることで、この問題はほとんど解消できます。

    ポイント2 :冷やして食べる
    さらに、茹でたじゃがいもはすぐに食べずに、一旦冷やして食べるようにしてください。
    茹でたじゃがいもを冷やすことによって、レジスタントスターチの量が増えるということがわかっています。

    ポイント3 :NG な調理法
    オーブンで焼くと、GI 値がかなり高くなるということがわかっています。

    ポイント4 :必ず脂と一緒に食べる
    じゃがいもを脂と一緒に食べると GI 値が下がるということが分かっています。
    特に、乳脂肪と組み合わせるのが良いのではないかと言われています。
    乳製品のアレルギーがある場合には、オリーブオイルでも構いません。

    ポイント5 :サラダと一緒に食べる
    サラダと一緒に食べるようにしてください。
    緑黄色野菜や葉物野菜と一緒に食べるのがおすすめです。
    食物繊維は、炭水化物によって GI 値が上昇することを緩やかにしてくれるということがわかっています。

    腸内環境の改善という点では、サプリもいいと思います。
    日本のサプリは結構優秀で、糖化菌と酪酸菌と乳酸菌の組み合わせが、最も腸内環境の改善に役に立つとも言われています。


    ビオスリーHi錠 270錠【指定医薬部外品】整腸剤 [糖化菌/酪酸菌/乳酸菌 配合] 錠剤タイプ [腸内フローラ改善/腸活] 便秘や軟便に

    サンファイバー(スティック) 6g×30包
    寝る前にしてはいけないこと 

    夜にぐっすり眠るためにしてはいけないことをまとめておきます。

    30分以上の昼寝
    昼寝は30分以上してしまうと深い眠りに移行してしまいます。
    そうなると 、当然寝つきも睡眠の質も悪くなります。

    夕方の6時以降のカフェイン
    寝る前の6時間ほどはカフェインは完全にカットした方がいいです。
    その時間帯は紅茶や緑茶なども、もちろん含めてカフェインは完全にカットしてください。
    できればカフェインを摂るのは午前中だけにして午後は摂らないというのがいいと思います。

    寝酒
    寝酒はかなり睡眠の質を下げてしまいます。
    寝酒で気持ちよく寝られるという人もいるでしょうが、実際には睡眠の質も下がっているので、疲れも取れず結局寝つきが悪くなるという悪循環になります。
    少なくとも寝る4時間前までにはお酒は終わらせるようにしてください。
    ちなみに、食事は寝る3時間前までに終わらせるようにしてください。

    シャワーで汗を流すだけ
    人は布団に入ってから体温が上手に下がっていくことで眠りについていきます。
    ですから、お風呂に入って体をしっかり温めておくことが重要です。

    かといって、お風呂で温まってからすぐに布団に入ってしまうと、布団で体温が保温されて放熱されませんので睡眠の質が下がってしまいます。
    お風呂から出てから30分から1時間ぐらいは読書をするなどのんびりと過ごしてもらい、それから布団に入るようにしてもらえると上手に体温が下がってきて眠くなると思います。
    あるいは、体の深部まで温めた上で冷水シャワーを浴びるというのも良い方法です。

    ちなみに、寝る前のお風呂やシャワーは、40度から43度ぐらいの少し熱めで、入る時間は大体1時間から2時間前がベストだとされています。

    夏におすすめのブランケット

    寝苦しいこれからの季節には、エアコンをつけたり窓を開けたり色々工夫している人も多いと思います。
    夏にはタオルケットで寝たいと思っても夜中に寒くなったりする時もあります。
    エアコンをつけないと暑くて寝つけないけれど、思いのほかエアコンが効きすぎて風邪をひいてしまうということもあります。
    このような時に役に立つブランケットを紹介しておきます。


    KAWAHOME オリジナル ニット タオルケット クイーン 230ⅹ200cm 大判 夏用 リバーシブル ブランケット 

    このブランケットは、裏返したり部分的にねじったりすることで、うまく暖かさを調整することができます。
    暖かくしたい時には起毛の面を使って、涼しくしたいという時にはタオルケットの面を使います。

    起毛になっている面と起毛になっている面を重ねると、間に空気の層ができてかなり暖かいブランケットになり、よほどの真冬以外はこのブランケットがあれば全ての状況に対応することができます。

    ここから先は、これからの暑くなる時期にもぐっすりと眠って毎日を充実させるための方法について解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが新たに挑戦したいことは何ですか?」【超挑戦力】

    2022-06-18 12:20  
    330pt
    あなたが新たに挑戦したいことは何ですか?

    今回は、人生における決断ができない人へのアドバイスについての相談を元に、現状を打破して挑戦する力を高めるための心理学を紹介させてもらいます。

    Q. 不安で自信が持てず、人生における決断ができない人にどのようにアドバイスすればいいでしょうか?

    不安を乗り越えるのはきついものです。
    不安の意味を教えてあげてください。
    人間というものは、不安になればなるほど、細かいところに目を向けることができるようになり、分析能力が高まったり準備を入念にするようになります。

    ですから、不安を感じやすい人や内向的な人の方が、何かを細かく作り上げたり、分析したり集中力が必要な作業などには向いているものです。

    僕たちを挑戦に導いてくれるのが不安という感情です。
    新しいことに挑戦するということに関しては、僕たちは不安に導かれて進むべきです。
    その不安から目をそらしてしまったら、僕たちは凡庸な人生を歩むことになってしまいます。

    もちろん、意味のない不安は必要ありませんが、不安を感じた時には、その不安は自分が積極的に取った不安なのかということを考えてみてください。
    自分が積極的にそれをやってみようと思い、実際に、それを取ったことで感じる不安は価値のある不安です。

    逆に、他人に強制されたことによる不安は意味はありません。
    僕は、仕事に対してもこれを分けて考えるようにしています。
    自分が現状に満足せず新しいことをしようと考えた時には不安を感じますが、その不安を感じるということは方向は間違っていないということです。
    ですから、不安の意味を教えてあげるのがいいと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    「挑戦したい」「人生を変えたい」

    新しいことに挑戦したり、自分の人生を変えるようなことをしてみたいという人は、少なくないと思います。
    とはいえ、それが実際にはなかなか難しかったりするものです。

    DaiGo師匠ももともとは全く挑戦ができない人でした。
    意外と保守的でしたし、いじめられっ子だったこともあり、人と違うことをすることが苦手なタイプでした。
    メンタリストという誰もしたことがない仕事をしましたが、理系で生きていこうと思った時に、医療関係に就いておけば食いっぱぐれないだろうと考えるぐらい保守的な頃もありました。
    ですが、日本にまだなかったメンタリストという職業に就いて、今では自由な生活をしています。

    人は、なかなか新しいことに挑戦できないとか、失敗するのが怖いとか、色々言うわけですが、そのほとんどが、実際には、挑戦する前に諦めてしまっています。
    あるいは、挑戦と言えるまでのことをしていないという人が多いです。

    例えば、YouTuberが今流行っているから、自分も YouTube をしてみようという人は多いですが、これは挑戦とは呼べません。
    それは、ただ単に真似しようとしているだけです。
    そうではなく、YouTuber が流行っていて色々なことをしている人がいるけれど、これは他の人が誰もやっていないことなので、であれば、そこに自分がチャレンジして新しい世界を広げてみようというように、ある程度の創造力を持って人と違うことをするということが挑戦するということです。

    中途半端に新しいことをしているそれだけでは、挑戦しているとは言えません。
    安定した職業に就くことが悪いことだとは思いません。
    そういう仕事が向いている人もいるわけですから、それはそれで一向に構いませんが、自分が挑戦したいと思っているのにそれをせずに、安定したことをしながら、いつか挑戦したいと思い続けている人生は苦しいものです。

    ですから、どちらかはっきり決めた方がいいです。
    もし、自分がこのまま安定して平凡な人生を歩めばそれでいいと思うのであれば、それはそれでいいと思います。
    ですが、仕事は安定していても、副業や趣味で挑戦したいとか、いつかは挑戦したいと思っている人には思い切って現状を打破して欲しいです。

    向き不向きは人それぞれありますが、挑戦が全ての人に向かないわけではありません。
    人というものは挑戦していくものだと思いますし、人それぞれ、様々なタイミングや色々なジャンルで挑戦していくものだと思いますので、挑戦すること自体はとても大切なことだと思います。

    言い訳をしたり、できない理由を探してしまうのは普通だと思いますが、皆さんが挑戦したいと思うのであれば、その方法を学んで欲しいと思います。

    挑戦力が高まる不安との付き合い方

    挑戦する時には、不安やストレスというものは必要なものです。
    不安やストレスを感じることなく挑戦しているというのであれば、それは挑戦ができていないということになります。

    ですから、不安やストレスを感じる方向に進むということが挑戦するということです。
    それは嫌なストレスや人に強制されたストレスではなく、自分が選んだストレスであり不安であることが大切です。

    上手にその力を使い前に進んでいくことが重要になってきます。
    不安やストレスというものは、その使い方を知っていれば、挑戦するための推進力に使うことができるものです。
    このままで自分はいいのか・・・
    このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
    今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
    このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
    これを止めるためには、挑戦を増やす方向にストレス対策や不安対策を行うことが重要です。
    単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得ることができます。
    この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。

    不安を逆手に取る方法
    不安というものは挑戦力を高めてくれるチャレンジ反応を起こしてくれます。
    不安になるとドキドキして周りのことが気になったりちょっとした変化にも機敏に反応するようになります。これは不安が挑戦力を高めてくれるチャレンジ反応を起こしている証拠です。
    心臓がドキドキしてパニックになっているのではなく、ドキドキすることによって血液を全身に送りエネルギーに満ち溢れている状態だと考えてください。これがチャレンジ反応です。

    筋トレしたり運動したりすると息も切れたり心臓がドキドキすると思います。それは、筋肉が動いたことで傷ついたりしたところを修復するため、あるいは、もっと多くのエネルギーを効率よく体中に送るために心臓が動いているわけです。
    これと全く同じです。
    不安や緊張でドキドキしている時も、運動した時と同じで心臓がドキドキしてるのは体中にエネルギーを送り能力を発揮することができるように体が準備をしてくれていると考えてチャレンジ反応を引き出すことがとても重要です。

    胸がドキドキしている時の方が直感力や洞察力が高まります。
    これは不安と同じで、運動して胸がドキドキしている時は頭の回転が速くなったりアイデアが出やすくなります。人間の心臓がドキドキしている時は新しいことや限界にチャレンジしたり敵に遭遇している時です。
    これは、ドキドキすることによって直感力や洞察力を高めて最も良い決断を土壇場でしなくてはいけないから起きていることです。
    ドキドキしているということは自分の直感力や洞察力が高まっていると考えてください。
    そう考えるとチャレンジ反応がもっと上手く使えるようになると思います。

    運動選手でもストレス反応を測ってみると、ベテランの運動選手はプロの人たちは緊張をすることもなくストレス反応は低いのだろうと思われがちですが、実際にはストレス反応が強い選手の方がパフォーマンスは高いということがわかっています。

    例えば、スカイダイビングをしている時に緊張してドキドキしているのは素人のお客の方だと思われますが、実際には一緒に飛んでいるプロのインストラクターの人の方が心拍数はかなり高いそうです。
    彼らはプロなのでプロだからこそ最高のパフォーマンスを発揮し事故がないようにしないといけないということを体がわかっていて、エネルギーを体中にたくさん送ろうとしているから心臓がより強く動いているわけです。

    ストレスはあらゆる場面でハイパフォーマンスにつながるものです。
    ところがそれをネガティブなパフォーマンスをもたらすものだと考えてしまうと実際に悪い方向に進んでしまうということが起きます。
    ストレスは少なくとも邪魔になるものではなく、使いこなせば味方になるということを考えてください。

    不安は消そうとするのではなくどう捉えるかということが大事です。結果が出る人もそうでない人も同じように不安を抱えています。
    違いがあるとしたらその不安をどうとらえているかということだけです。
    不安→ハイパフォーマンスに変換=結果が出せる
    不安→ネガティブに捉える=不安に押しつぶされる
    不安を感じた時、ストレスを感じた時に思い出してください。

    おすすめ本
    そして、今回のおすすめの本としては、何かに挑戦する時に役に立つトップ3の本を紹介しています。


    ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)
    人と違うということは、こんなにも素晴らしい事なんだということが理解できる本です。
    どのように人と違うことをすれば成功するのかとか、起業するためにはどのようなことに気をつければいいのかということを、単なる誰かの体験談ではなく、ちゃんと科学的に論じてくれている本です。


    マインドセット「やればできる! 」の研究
    そもそも自分が成功するイメージがわかないとか、挑戦する気になれないという人がいると思いますが、このような方の場合はマインドセットを変える必要がありますので、そのマインドセットを科学的に変えるための方法を解説してくれている本になります。


    超客観力
    これは自己省察と知的謙遜に関する本です。
    自分が本当は何をしたいのかという価値観を明確にするための方法と、自分が今どこに立っていて、どれぐらいのレベルで何が足りないのかということを客観的に見る力を解説しています。

    自分が求めているものを知り、自分が立っている場所を知る、この2つをすることによって、自分が挑戦していくためのロードマップを作ることができます。

    人が挑戦できない理由は他にも色々とあります。
    失敗が怖いから挑戦できない人もいれば、余計なことばかりに気が散ってしまい行動できない人もいます。
    ビジネスでも恋愛でも、過去にとらわれて前に向かって踏み出すことができない人もいます。
    今の自分に向き合って挑戦する力を手に入れたいという方は、続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは先の見えない時代、どう生き抜いていきますか?」【思いつく力】

    2022-06-16 12:00  
    330pt
    あなたは先の見えない時代、どう生き抜いていきますか?

    学校では一定のテストの問題を解いていくだけですが、社会に出てからは答えのない問題ばかりです。
    これから時代の変化が加速する中、未知のものと戦う唯一の力は想像力です。
    今回は、なかなか行動できないという人の相談をもとに「思いつく力」について解説させてもらいます。

    Q. どんな事に対してもマストを意識してしまいやる気が出ません。辛口でアドバイスをお願いします。

    なぜマストを考える人が行動できないのかということをまずは考える必要があります。
    自分が行動できないことを否定したりするのではなく、まずできないということは認めてもらい、なぜできないのか?と考えてください。

    例えば、僕の場合であれば今では毎日当たり前のようにしているバーピーも最初は正直きつかったです。
    きついとか毎日続けることが難しいと思った時に、なぜできないのだろうか?と考えました。
    そこで、朝早くにやろうとしすぎているのではないか?睡眠の質が悪いからではないか?
    朝にコーヒーでカフェインを入れて筋トレの疲れを取り除いてからした方が良いのではないか?
    …というようになぜできないのだろうかと考えました。

    結局僕たちにとって大切なのは工夫が全てです。
    工夫することが重要で想像力によって解決することができます。
    ですから、やる気に頼る必要もありませんし、こうならなければならないと考える必要もありません。
    必要なのは発想力です。
    全てはアイデアの問題ですから、こちらは僕の本ですが発想力を鍛える方法を学んでみてください。

    超 発想力~思いつきをカタチにして人生を変える29の方法

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    「思いつく力」が人生の問題を解決する

    知識は既存の問題に対する解決には役に立ちます。
    メンタルを鍛える方法や健康に良い食事、集中力を鍛える方法などDラボでは様々な知識を紹介していますが、これは科学的にわかっていることです。

    科学によって最善の方法がわかっていることに対しては自分の頭を使って悩む必要はありません。
    科学によってわかっているものがあるのであればとりあえずそれを試していけばいいだけです。
    多くの人にとって効果があると確認されていることがあるのであれば、まずはそれから試していけば時間を無駄に使うこともありません。

    ただ、それだけでは生きていけません。
    人生というものは未知の連続です。
    これから先の世の中がどうなるのかもわかりません。

    現在と過去に対しては知識を使って生きていくことができます。
    少し先の未来から遠い先の未来に対しては、どのようにして問題を解決したり乗り越えていけば良いのでしょうか。

    皆さんの人生の問題やビジネスの問題は科学では対応できないものがたくさんあります。
    未来に対する問題解決能力を高めたいのであれば、たくさんの情報を取り入れた上で想像するしかありません。

    言われたことだけをしていては歯車にもなれません。
    これからの時代では自分の頭で考えることがとても重要になります。
    そんな自分の頭で考えるための思いつく力を鍛えていく方法を紹介していきます。

    天才たちは全ての物事を立体的に考える

    天才たちは物事をやたらと立体的に考えるということがわかっています。
    頭の中で立体的なパズルのように物事を考えるそうです。

    13歳の時点で天才だと判断された563名の子どもたちを対象にして行われた研究です。
    13歳の時点で学業成績でトップ0.5%に入っていた子供たちを、その後35年間も定期的に追跡して、彼らがどのような人生を歩んでいるのかということを調べています。

    それによると、35年後になっても大金持ちになっている可能性が高く、いい仕事に就いていて人生がかなりのイージーモードだったということです。

    学校では一定のテストの問題を解いていくだけですが、社会に出てからは答えのない問題ばかりです。
    このトップ0.5%の子供たちは、それぞれの人生においてその答えのない問題を解いてあらゆる分野で成功していました。
    ということは、彼らの考え方にもし共通点があるのであれば、その考え方に天才が宿るということなのかもしれないということになります。

    その考え方が、学校で高い点数を取ることができて、大人になって社会に出てからの成功にもつながっている可能性があります。

    研究によると、13歳時点での基礎学力が天才を生み出す原因と関連していたそうですが、それ以外にも影響を与えているポイントがありました。
    天才を生む原因の7.5%が「空間を操る能力」でした。
    空間認知能力が、天才を生む原因を7.5%も左右していたということです。

    空間認知能力を鍛えると答えのない問題を乗り越えられる
    物事を平面ではなく立体的に捉えて考えるのが天才たちの特徴です。
    この研究でも空間認知能力が大事だと言われていて、これは物体の位置関係を瞬時に理解する能力です。

    天才たちは物事を考える時にも立体的に考えます。
    紙の上で関係性をただ考えるのではなく、それぞれのアイデアを空間に配置して考えます。
    ビジネスを考える上でも、平面の上でサービスやお金の流れを考えるのではなく、空間に関連するサービスを置いてその流れを考えます。

    僕たちも物事を空間に変換してアイデアを考えるということをすれば、もしかすると天才に近づくことができるかもしれません。

    ちなみに、人は落ち込んでいる時には空間認知能力が高まるということもわかっています。
    嘘を見抜く能力とデータを見る力、空間認知能力といった点で、人間は気分が落ち込んでいる時の方が人間の分析力は高まるそうです。
    ということは、落ち込んでいる時こそ、 物事や問題を立体的にとらえてアイデアを作るのがいいのかもしれません。

    今回は、そんな能力を鍛えるために役に立つであろう本とパズルを紹介しておきます。
    本で鍛えてもいいと思いますが、実際に空間を使って遊ぶ方がいいと思います 。

    オセロのように対戦相手と交互に置いていくゲームですが、縦横斜めどこかで4つ揃ったら勝ちというゲームです。
    縦と横だけでなく、斜めや奥の方もあるので思考の量もかなり多くて結構楽しめます。
    対戦型のゲームで子供と楽しむこともできるので、これで楽しみながら頭の中で立体を操る能力を鍛えるというのが良いのではないでしょうか。


    平和工業(Heiwa Kougyou) 立体4目並べ 本体サイズ:10×10×8.5


    脳を活かす空間認知力パズル

    思いつく力のための3つの想像力

    ①空想的想像力=のめり込む能力
    演劇で役に入り込んだり、自分が何かになりきる能力です。

    ②エピソード的想像力=過去の経験から物事を解決する能力
    過去の自分の経験をもとにして空想を作り出したり、組み合わせて新しいアイデアを作ったりする能力です。
    過去の失敗から未来にこのようなことが起きるのではないかと想像して問題解決を図る能力です。

    人は結果を求められるとエピソード的想像力が下がります。
    これを鍛えるのであれば結果よりも過程を意識してください。

    ③洞察的想像力=ひらめき能力
    これが一般的に思われている想像力ですが、2つのステージに分かれています。
    ・分岐思考
    たくさんのアイデアを出すステージです。
    質よりも量を意識します。
    ・収束思考
    たくさん出たアイデアの中から使えるところを集めてまとめます。

    これはビジネスアイデアを作る時には結構使えます。

    ひらめきが欲しい時には洞察的想像力で、たくさんのアイデアを出してそこから使えるものを抜き出してまとめてください。
    自分の過去の経験を活かして未来を切り開きたい時には、自分が過去に行なった行動の過程に意識を向けてください。
    何かにのめり込んだり自分のキャラクターを作りたい場合には、のめり込む力が必要になります。

    皆さんが欲しいと思うのは「エピソード的想像力」と「洞察的想像力」だと思います。
    ここから先は、これらを鍛えていくためのテクニックを色々と紹介していきます。
    想像力のために必要なのはバリエーションだと思いますので、いくつか紹介させてもらいますのでその中から皆さんに合うものを使ってみてください。
     
  • 一問一答「あなたはどんなときに、ワクワクしますか?」やる気も集中力も続く【旅行プラン】

    2022-06-15 13:20  
    330pt
    あなたはどんなときに、ワクワクしますか?

    少しずつですが世の中も落ち着いて旅行に出かけている方も多いと思います。
    今回は、コロナ感染者がまだまだ拡大していた頃によく頂いた相談ではありますが、結婚式を予定通り行うべきかどうかという相談をもとに、旅行をもっと楽しんで幸せになるための心理学をまとめさせてもらいます。

    Q. 3週間後に娘の結婚式を控えています。場所は大阪市内ですが、コロナ感染者が増えている中予定通り行うか延期するかで悩んでいます。どう思いますか?

    きりがないので開催すればいいと思います。
    ビル・ゲイツさんも、オミクロン株もいずれはインフルエンザのようなレベルになると言われていました。
    デルタ株とよく比べられますが、はっきり言ってしまうとデルタ株とオミクロンは全く違うウイルスです。
    同じ対策として考えない方が良いのではないかということを言われている学者さんや有識者もいるくらいです。

    そうなると、どこからは大丈夫ということはありません。
    そう考えると僕個人としてはすればいいような気がします。

    ただ、延期してもコストが発生したり値段が変わらないのであれば、どういう人が来るかわからないということもあるので延期することも考えてもいいと思います。
    この状況の中で行くわけにはいかないと言われる人もいるでしょうから、その辺りのやり取りも含めて考えると延期するというのもありかと思います。

    どちらにしても、結婚式は夫婦2人のためのものです。
    思い切って結婚式を取りやめて、そのお金を使って国内で贅沢な旅行をするという方が娘さんも喜ぶのではないかとも思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    時間に余裕がある人といつも焦っている人

    いくらコロナの状況が落ち着いたとしても旅行に行く時間なんてないという人も結構いると思います。
    人によっては、毎日30時間とか40時間ぶんぐらい色々なことをしているだろうと感じるような人もいれば、大して忙しいわけでもないのに1日があっという間に過ぎてしまうという人もいると思います。
    「もう6月が来たということは1年間の半分が終わったのか」と焦りを感じている人もいると思います。

    皆さんも南の島や温泉に旅行に行ったりすると時間がゆっくり進んでいるような感覚を感じたこともあると思います。
    このような感覚を感じることができるのは、リゾート地や温泉では僕たちに焦りをもたらすような行動が少ないからです。
    旅行に行くことで時間に余裕がある人たちが普段しているような行動に近い行動を自然と行なっているということです。
    そのため、旅行に行くと時間がゆっくり進んでいるような感覚を感じて、都会にいたり仕事に追われているとあっという間に時間が過ぎて焦る感覚を感じるわけです。
    空いている時間に対してどんな行動をするのか、その選択の仕方が違ってくるだけです。

    旅行に行ってホテルや旅館で過ごすと、普段日常でやらなくてはいけないことも必要がなくなります。
    そうすると、いつも以上に集中力を発揮することができたりもします。
    やらないことを決める方がやるべき事を決めるよりも時間を上手に使えるようになります。

    「忙しくない」と感じる時間を増やすことは、時間に対する無駄な焦りを減らして、結果的に時間を上手に使うために必要です。
    「自分は何もやらなくていい」と感じられるような忙しくない時間を意図的に作るようにしてください。
    そのために役に立つのが旅行です。

    「時間がない」という感覚は脳のパフォーマンスを落としてしまいます。
    時には勇気をもってやめてみるという決断も時間を上手に使うためには必要になります。

    幸せな人の旅行とそうでない人の旅行

    幸せな人とそうでない人の違いについて調べた研究を見てみると、旅行ひとつとってみても考え方がかなり違うようです。

    幸せな人ほど旅行を計画する際には面白い文化とか美味しいご飯、歴史的な遺産というものを重視しますが、不幸な人は天気の良し悪しや移動距離の短さ、ホテルの綺麗さというネガティブなものがないかということをチェックする傾向が高かったそうです。

    この違いは「新しいことを知りたい」という好奇心の違いによるものです。

    幸せな人の3/4が新奇探索傾向が高い
    リスクを冒してでも新しい物事に挑戦しようとする性質のことを「新奇探索傾向」といいます。
    研究によると、自分がとても幸せだと考えている人の3/4がいつも新しい体験を探しているそうです。
    一方で、自分を不幸だと考えている人の40%がいつもと同じことをしていた方がいいと考えていました。

    幸せな人の75%が新しいものを探しているのに対して、不幸な人の40%は新しいことはせず、いつもと変わらない事をしたいと考えています。
    新しいものに興味を持ち挑戦できるかどうかということが幸せに生きるためには重要だということです。
    それが旅行に対しての考え方についても現れるわけです。

    心理学的にはコンフォートゾーン(自分が安心していられるゾーン)という考え方があり、このコンフォートゾーンを出ることができるかということがポイントになります。
    新しい体験やしたことがないことをするということは、このコンフォートゾーンを出ないといけません。
    幸福な人の61%はこのコンフォートゾーンから積極的に出るということもわかっています。
    逆に不幸な人は25%の人しかこのコンフォートゾーンから出ることはありません。
    知的好奇心の高さや何かを知りたいとか体験したいという欲求というものは幸せにつながるということです。

    ちなみに、スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッターさんが発表した「弱い紐帯理論」では、例えば、仕事でいつも顔を合わせる人よりも、偶然出会った人や、たまたま旅行先で連絡先を交換した人のような全くジャンルは違う薄いつながりからの方が、仕事でも人生でもそれを大きく変えるようなチャンスを手に入れる可能性が高いということもわかっています。

    人脈は多ければいいということではありませんが、人脈のバリエーションが多いことは人生にとって大きなメリットになります。
    そんな出会いのチャンスもあるのが旅行です。

    旅行を計画するのであれば、自分の知的好奇心を満たすことをテーマに考えてみるのも良いのではないでしょうか。

    人は未来を予測することで喜びを感じる

    人間は未来を予測することで喜びを感じるという特性があります。これはレジュイールと言われる考え方で未来を予測する喜びという意味です。

    人間は手に入ったものよりもこれから手に入る予定の方に喜びを感じます。
    実際にオランダで1,000人以上を対象に行われた研究があります。
    旅行客は旅行の前の数週間の方が旅行中や旅行後の数週間よりも幸福度が高いということがわかっています。
    つまり、楽しみに待つ時間が人間の幸福度をつくってくれるわけです。
    ですから、楽しみに待つ時間を大切にするべきということです。

    更に、これはコストに関しても同じで、何かをやらなくてはいけない時のコストもやる前の方が大きく感じます。未来のことを考えると喜びもコストも大きく感じるわけです。

    例えば、日曜日の方が金曜日よりも幸福度が下がります。
    金曜日は週末の休みを考えて楽しみになっていますが、日曜日の夕方になると明日からの仕事のことなどを考えて少し憂鬱になったりすると思います。

    更には、がん治療などで化学療法を受ける患者でも同様のことが確認されていて、抗癌剤治療を受ける24時間前に吐き気に襲われることがあるということがわかっています。抗がん剤を打たれたあとの方が苦しいはずですが、その24時間前に既に気分が悪くなっているということです。
    これは時間の障害といわれ、将来の感情が重くなってしまいコストや負担を大きく感じてしまうということが起きるわけです。

    人間は現在に怯えたりすればするほどバラ色の未来を想像します。これにより一時的に良くなったメンタルを使って行動に移すようにしないと現実逃避に終わってしまいます。
    バラ色の未来を想像しただけで行動も努力もしなかったら何も変わらず失敗しか待っていません。

    毎晩数分、明日起こるかもしれない楽しい出来事を想像してみてください。
    幸福度について調べた研究によると、それだけで2週間後の幸福度が顕著に上昇していました。
    ただ毎晩明日起こるかもしれない楽しいことや未来の楽しい出来事を想像するだけで幸福度が上がっていたということです。
    ただし、この上がった幸福度でがんばろうと意欲につなげて行動に移した場合は実際の未来もバラ色になっていきます。

    旅行もどこに行こうかと色々と考えたり話し合っている時が一番楽しい時です。
    その幸福度が一番上がっているタイミングを十分に楽しんで、かつ、その喜びを行動する意欲につなげて具体的な成長に結びつけてください。

    つまらない日常を共有する時間が増えていませんか?

    夫婦が日常生活を共に過ごす時間が長くなればなるほど、関係性が悪くなってしまうという研究もあります。
    一緒に旅行に行ったり趣味やアクティビティを楽しんだりする時間が増えるのはいいですが、特にコミュニケーションをとるわけでもなく一緒に何かをするわけでもない、何もない日常をただただ一緒に過ごす時間が増えると関係が悪くなりやすいということです。

    カップルを対象にした研究でも、2人で旅行に行ったり新しいことに取り組む習慣がある場合は、そうでない場合に比べて破局率が半分になるという研究もあります。
    楽しい経験を一緒にたくさんしたという感覚が、万が一のトラブルがあった時にも、それを乗り越えて関係を保つことにつながります。

    もちろん、コロナの感染対策はしっかり徹底する必要はありますが、たまには一緒に言葉の通じない土地に旅行に行ったり、バンジージャンプやパラグライダーのような刺激を求められるスポーツなどをしてみるのも良いのではないでしょうか。
    お互いの生活の中に刺激をどのようにして含めるのかということを考えてみてください。

    視野を広げて新しい可能性を!
    人はどうしても年齢を重ねれば重ねるほど慣れ親しんだものを好むようになるものです。

    子供の頃には、それまでしたこともないことや新しいことに次々と挑戦していたという人であっても、歳をとればとるほどよく知っているものを選ぶようになります。
    行くお店も買うものもよく知っているものを選ぶようになりますし、出かけるところや旅行先もよく知っているところを選びがちになります。

    若い頃はリスクを取って次々と挑戦していたのに、歳を取ると安定の方を選ぶようになるものです。
    ですから、気をつけておかないとそれと同時に視野も狭くなってしまいます。

    慣れ親しんだものを選ぶこと自体は問題ありませんが、一定数は新しいことにも取り組むようにしたり、チャンスがある時にはそれに気づいて動くことができるように、自分が知っている世界だけではなく外の世界にも目を向ける癖をつけておかないと、歳をとればとるほどどんどん可能性が狭まっていくということになってしまいます。

    視野を広げればもっと楽しく楽に生きることができるのに、今ある限られた視野の中でずっと考えて悩んでしまいます。
    これは当然のことで、外に答えがあるかもしれないのに目の前のことだけを見て悩んでいても答えは見つかるはずがありません。

    これは旅行先を考える時にも意識してください。
    どうせ旅行に行くのであれば、それによってモチベーションや幸福度が上がるだけでなく、自分の視野が広がり可能性やチャンスも大きくなる旅行先やアクティビティを選んでみてください。

    視野を広げるためのおすすめ本
    今回のおすすめの本としては、皆さんの視野を広げるための3冊を紹介しておきます。

    人は自分の気づかないうちに勝手に視野が狭まっていくということがあります。
    例えば、出された選択肢であったり事前に伝えられた情報によって視野はかなり狭まります。
    それによって人は気づかないうちに多くのチャンスを逃しているということもありますので、こちらの本で人間の思考の罠について理解していただけたらと思います。

    ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット

    ネガティブな感情を感じやすいという人もいると思います。
    ネガティブな感情は使い道がありその使い道を知っているかどうかということが重要です。
    分析能力を高めたり自分を客観的に見るという時にはネガティブな感情も必要なわけです。
    そんなネガティブな感情を使って成功するための方法を教えてくれるのがこの本です。

    ネガティブな感情が成功を呼ぶ

    内向的であまりポジティブになれないという人もいると思います。
    実は、そんな内向的な人にしかない能力というものが幾つもあります。そんな内向型の人の能力を発揮するための方法を教えてくれるのがこの本です。

    内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法 (講談社+α新書)

    ここから先はさらに旅行を楽しんで人生を充実させるための心理学について紹介していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたがもっと関係を深めたい人は誰ですか?」【心の距離の心理学】

    2022-06-11 12:00  
    330pt
    あなたがもっと関係を深めたい人は誰ですか?

    男女関係や人間関係の問題や悩みもDaiGo師匠の質疑応答では多いです。
    今回は、仲良くなれたと思ったのに初対面のような関係になる人の心理を知りたいという方の相談をもとに、心の距離を縮めるための心理学についてまとめさせてもらいます。
    Q. わりと仲良くなったのに、しばらく会わないでいると初対面のような関係になる人の心理を知りたいです。

    相手との距離感の測り方というものがあり、人間が仲良くなったと思うのは大体の場合思い込みです。
    例えば、ある研究を見てみると、自分が友達だと思っている相手がいたとして、その相手が自分のことを同じぐらいに友達だと思っている確率は50%程度だとされています。
    ですから、普通に友達だと思っている相手も実際には1/2の確率で友達ではないということになります。

    これを見抜く方法としては、本来はそれを見抜くというよりは深めるようにした方がいいですが、どうしてもそれを見抜きたい場合には、友達の枠を超えているかどうかを見た方がいいと思います。
    例えば、会社の上司と仲がいいかどうかということを判別する一番いい方法は、上司と部下のような感じではなく、自宅に遊びに行ったりすることがあるような関係かどうかとか、仕事とは全く関係ないやり取りをしているかどうかというようなことで見ることができます。
    このようなお互いの役割を超えた関係になることができているのかということを見てください。
    そこまで行けば心を許している関係ということがわかりますが、そうでない場合には、なかなか難しい状況なのかもしれません。

    そこに取り組むよりは、人間関係の深め方を勉強した方がいいと思います。
    初対面のようによそよそしくされることがあったとしても、それを気にしないでいられるぐらいに友達を作れる自信を持てるようになることが大切だと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    友だちと親しくなるために必要なものとは?

    カンザス大学の研究で、429人を対象に友達と親しくなるのにどれくらいの時間が必要になるのか、どんな話をすればいいのかというようなことを調べてくれたものがあります。

    それによると、50時間・90時間・200時間の壁があり、平均で50時間ほど一緒に過ごすことにより時々顔を合わせるぐらいのカジュアルフレンドになるとされています。
    友達と言われても、知り合いなのか友達なのかよくわからなかったりすると思いますが、平均で50時間ぐらい共に過ごすと時々顔を合わせるぐらいのカジュアルな友達にはなれるということです。

    そして、次の段階として平均で90時間ほど一緒に過ごすことにより、関係性として気が合う友達と呼べる関係になります。
    親友とまでは言えないけれど、一緒に過ごしていて楽しい気の合う友人になれるわけです。

    さらに、この次の壁が大きく、平均で200時間ほど一緒に過ごすことによって親友に近いような親密な友人と呼べる関係になることができます。

    200時間で親友といえる関係に!
    およそ200時間ほど一緒に過ごすとかなり親密な関係になれるということです。

    これは逆に考えると、90時間ほど一緒に過ごしているのに、それほど親密な関係にならなかったと言うのであれば、その時点でそれは微妙な関係だったということがわかりますし、200時間ほど一緒に過ごしているのに親密な関係にまでなれないということは、その程度だということがわかります。

    これは友達を作るための条件として考えることも出来ますし、その人が自分と合う人なのかということを見分けるためにも指標としても考えてください。

    この研究によると、一緒に過ごす時間というものは相手との親密さに関係がありましたが、そこでどんな話をどれぐらいしたのかということは関係なかったということです。

    ですから、それほど話をしなかったとしても、口下手で無口な人でも一緒に過ごす時間さえ長ければ、それが200時間ぐらい超えてくると親密な友人と呼べる関係になれるのではないかということが考えられます。

    自分から連絡を取りその人と200時間の同じ時間を過ごすようにすれば、かなり仲良くなることができます。
    いきなり200時間を考えるときついかもしれませんが、まずは50時間一緒に過ごせば時々顔を合わせるようなカジュアルフレンドになれて、90時間一緒に過ごせば相当気の合う友達になれますので、そこからさらに200時間にいくと言うのはただ単に時間の問題だけでもあります。

    自分から選んで一緒に過ごす時間を増やすようにすることで、僕たちはかけがえのない友達を作ることができるわけです。

    仲良くなるためには共通する趣味が大切だということを言う人もいますが、このような共通する趣味があったり行きつけのお店が同じというようなものがあると、その行動を理由にして一緒にいる時間を増やすことができます。

    会話がなくても相手と一緒にいる時間を稼ぐことができる行動が、いわゆる共通する趣味だということです。
    そういう意味では、新しい趣味や今までしたことがないことにチャレンジすること自体楽しいことですし、相手の趣味にちょっと乗ってみるというのも悪い考えではないと思います。

    相手との関係が深まっているかどうかを見抜く方法

    2018年のオリベット大学の研究で、3000人のオフィスワーカーを対象に調査を行い、上司やマネージャーとの関係性をチェックして、自分の上司との関係性がいい人とそうでない人の違いは何なのかと言ったことを調べてくれています。

    皆さんが、仕事の人間関係やプライベートの関係で、相手との関係が深まっているかどうかということを判断したり、恋愛において気になっている相手と一歩踏み込んでもいい関係になれているのかどうなのかということを判断するためにも使えると思います。
    14の共通する特徴が確認されています。
    1. 電話番号を知っている
    2. 個人的な問題にアドバイスを求めたことがある
    3. Facebook で繋がっている
    4. プレゼントをしたことがある
    5. 個人的な問題についてアドバイスを求められたことがある
    6. 仕事と関係のない電話やメールをしたことがある
    7. 自宅を訪問したことがある
    8. 仕事以外で一緒に外出したことがある
    9. 2時間以上の遠出を一緒にしたことがある
    10. 食事に誘ったことがある
    11. 自分の自宅に来たことがある
    12. Instagram をフォローし合っている
    13. 一緒に運動をしたことがある
    14. Snapchat でフォローし合っている
    どのようなイメージを持つでしょうか。
    ちなみに、この上司を気になっている女性や気になっている男性に置き換えて考えてみてもらっても構いません。
    友達みたいな関係だとか恋人みたいな関係だと思った人が多いのではないでしょうか。
    それがポイントです!

    これが冒頭でDaiGo師匠が言っていた「お互いに自分の役割を超えた行動をとるようになる」ということです。
    つまり、いわゆる迎合のテクニックを使ったり相手と仲良くなるためのテクニックを使って親しい関係になったら、今の2人の関係を超えた行動をとるようになるわけです。

    相手の心に入り込んだら仕事上の関係を超えた行動を共にするようになるということです。
    これが相手の心に入り込んだというサインになります。

    「あの人とは一般的な役割を超えた行動をお互いにとっているのか?」
    恋愛の関係でも上司との関係でも同じです。

    相手の心に入り込めていれば、友達や恋人同士に近いような行動をするようになります。
    普通の一般的な関係性の人たちがどのように接しているのかということを見て、それを自分が超えているのかどうなのかということを客観的に分析すればいいわけです。
    それにより、相手の心に入り込んでいるかどうかが判断できます。

    あの人との心の距離を縮める習慣

    家族や恋人などとの心の距離を縮めるため、より絆を深めるための3つの習慣を紹介します。

    1. カラダの距離は心の距離
    人間の心の距離はカラダの距離だと言われています。よくパーソナルスペースと言われていますが、仲のいいカップルでしたら歩いていても15㎝以内に近づいているわけです。もしくは手を繋いでいるとか、仲のいい友人になると45㎝の距離になると言われています。

    相手に気持ちを伝える時も、離れて伝えるより、話す前にあえて一歩近づいて話すようにしてください。
    気持ちも伝わりやすいはずです。

    もし、慣れてきたら、サイコロジカルタッチというのも試してみると良いと思います。
    肩とか、触れても違和感のない場所に挨拶や声をかける時に自然に触れるようにする方法です。
    触れる行為はつまりはゼロ距離ですから、こちらの好意は伝わりやすくなります。

    2. 言われたことを繰り返す習慣
    バックトラッキングというテクニックですが、相手の発言に対して、その言葉を繰り返してから自分の意見を伝える方法です。
    人は自分の興味のあるものや好きなモノについて話すのはだれでも大好きですから、傾聴のテクニックを使って聞き上手になってください。

    3. 感情を伝える習慣
    子供に注意したりとか、直して欲しいところを伝える時、多くの人は「それはいけないことだからこうしなさい!」という感じで命令してしまいます。
    命令をされると、相手が子供でも大人でも人は自分の権利を主張しようと反発してしまうものです。

    そういった時は命令ではなく自分の感情を伝えるようにしてください。
    例えば、「そういうことをされると、お母さんは悲しいな」というように、自分の感情を伝えてください。

    ついつい命令したくなる気持ちをぐっと抑えて、「◯◯してくれると嬉しいな」といった感じで自分の感情を伝えるようにしてください。
    これは、親子だけでなく、夫婦やカップル、友人、上司部下、どんな関係でも使える方法です。

    「言いたい事が言い合える関係」が心の距離を縮める

    ここではアサーションが関わってきますが、恋愛関係であれば、その相手は一番信用している人のはずですから全ての事を言えるはずですし、家族や仕事で信頼している人、親友なども同じですが、本来は信頼関係があるのであれば言いたいことが言えるはずです。

    ところが、僕たちは時々相手との関係を守りたいとか変に嫌われたくないというようなことを考えて、そのために言いたいことが言えなくなるということがあると思います。

    言いたいことはちゃんと伝えて相手とわかり合えるけれど、相手を傷つけることはないというコミュニケーションの仕方がアサーションになります。

    このアサーティブなコミュニケーションができる人の特徴について調べた研究を見てみると、重要なのは以下の3つのポイントでした。
    1. 自己尊敬の度合い
    2. 自分の能力に対する信頼度
    3. 自尊心
    全て重要になるわけですが、そんな中で最も重要だったのは自己尊敬のレベルでした。

    1. 自分は周りと権利が同じ
    2. 自分は周りと価値が同じ
    3. 自分は周りと尊厳が同じ
    と思っているかどうかということが、言いたいことをちゃんと相手を傷つけず言うことができるかどうかということを左右していたということです。

    自分の権利と価値と尊厳において周りと同じだという平等感の強い人は、時間が経過すればするほど周りに対して言いたい事がちゃんと言えるようになったり、周りと言いたいことが言い合えるような関係を作ることができていたということです。

    コミュニケーションに無駄に自信を持つ必要はなく、自分は周りと平等でフェアな関係であり、周りと同じことをしてもいいしそれができると考えることができるようになるだけで、言いたいことは言えるようになるわけです。

    そういう意味では、関係を深めるために重要なのはアサーションと同時にセルフコンパッションです。
    セルフコンパッションによって自己尊敬の度合いを高めていくこともできます。
    それはアサーティブなコミュニケーションにも繋がり、結果的により良い人間関係を作ることができます。

    より良い人間関係を深めるためのおすすめ
    今回のおすすめの本としては、同じようにアサーションやセルフコンパッションについてのおすすめの本をいくつか紹介しておきます。


    夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現
     

    アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 (講談社現代新書)

    セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

    セルフ・コンパッション:最良の自分であり続ける方法 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
     

    コミュニケーションは相手の好みを探るゲーム

    相手と親しくなるのに一番いい方法は相手の好みを知り、それを記録することです。
    会話やしぐさ、持ち物などから、相手の好きなものをキーワードとして記録しましょう。

    こう考えると、初対面の場合でもあまり話題に困りません。話題は全て相手が持っているからです。
    さらに、情報収集ができる上に聞き役に回ることで印象も良くなります。

    わかった相手の好みは、スマホの電話帳のメモ欄などに記録しておきましょう。
    これはメールやLINEでも使えます。
    こうして探ったキーワードから3~5つを選んで文章を書けば、それだけでも十分相手の心にささる文章も書けます。

    「なぜ好きなのか?」その理由を質問する
    相手の趣味嗜好の話になったら必ず、
    「なぜ好きなのか?」
    「どこが好きなのか?」
    を聞いてみましょう。

    これは突っ込んだ話になるので、会話が盛り上がりやすいです。
    自分の好きな話に興味を持ってもらうと喜ぶのが人間ですから、これだけでも効果的です。

    さらに、この理由から相手が何をどのように褒めて欲しいかがわかります。

    例えば、ジムにハマっている人がいたとします。その人は、もともとそんなに太ってはいなかったのですが、なぜかジムに行き始めました。

    ダイエットする必要なんてなさそうなのになんでだろう…
    彼の友達に聞いてみると、どうやら自分がひょろひょろだったことを気にしていたようで、筋肉をつけることが目的で始めたようです。

    では、本人に会った時に、なんと褒めればいいのか?
    「ジムがお好きなんですね」
    「週3でジムに行かれてるなんてすごいですね」
    ではありきたりです。

    「あれ?なんだか前よりがっしりしてませんか?」
    「あれ?服のブランド変えましたか?」
    「横から見ると、胸のあたりの厚みが前とぜんぜん違うんですが・・・なにかやられてます?」
    というように、相手がジムが好きになった理由を褒め言葉に入れてください。

    この褒め言葉のテクニックはもちろん子どもにも使うことができます。ただお子さんに使う場合はちょっと注意点があります。

    大人は7年毎に好みや嗜好が変わるとか言われますが、子どもはもっと早い周期で変化します。
    先月まで大好きだったものに興味を示さなくなったり、あんなに喜んでいたものを見向きもしなくなったり、変化が激しいのが特徴です。
    そのため、好みの変化を観察しておかないと、いつものように褒めているつもりなのになぜか不機嫌になったりもします。

    いつものお決まりの行動が変化したら、子供の趣味嗜好や精神状態が変わったと考えて、好きなものについて聞いてみるといいと思います。

    ここから先は、もっとコミュニケーションを楽しんで関係を深めていくための方法について解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
     
  • 一問一答「あなたが努力の先に求めているものは何ですか?」【科学的に正しい努力】

    2022-06-09 12:00  
    330pt
    あなたが努力の先に求めているものは何ですか?

    今回は、営業で目標達成に向かっての努力を維持する方法についての相談をもとに、科学的に正しい努力の在り方について考察してみたいと思います。

    Q. 営業で売上目標に向かって達成するために努力を維持するにはどうすればいいでしょうか?

    努力を維持するためには、挫折した時のことを考えてください。

    自分が挫折する時としてはどんな時があるだろうかということを考えて、それをひたすら紙に書き出してください。
    その時にそれぞれどのような行動をするのかということをあらかじめ考えておいてください。

    バラ色の目標を立てて少しつまづいただけで多くの人は挫折してしまいます。
    挫折しそうになった時にどのような行動をとるのかということをあらかじめ決めておくと達成しやすくなると思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    努力を惜しまず、苦難を耐え抜いた平凡な人間のことを、ヒトは成功者と呼ぶ

    大抵の人は、遺伝子としても生まれとしても自分とは全く違う何かを持っている人が成功すると考えています。
    そうではありません。
    普通の人と何も違いません。
    ただ努力を惜しまず、かつ、苦難を耐え抜いた人が成功するだけです。

    「自分とは違う」と思うことによって、自分が努力からも苦難からも逃げる言い訳にしているだけです。

    なかなか努力が続かないと悩んでいる人も結構いると思いますが、自分の努力をする力がないからだとか、そもそも努力の才能がないからだと思い込んでいる人が少なくありません。
    成功者も皆さんと同じ普通の人間です。

    英語が苦手だという人も多いですが、英語圏であれば特別才能があるわけでも教育に恵まれたわけでもない子供でも普通に喋ることができるわけです。
    同じように方法さえわかって練習すれば出来ることは世の中にはたくさんあります。
    努力もこれと全く同じで、最初から努力を最大限にできる人はそんなにはいません。
    少しずつ続けることによって自分や人生を変えていくのが努力です。

    怠け者は不満を語り、努力する者は希望を語る

    どのような状況であっても怠け者は不満を口にすることが多いです。
    今の現状に対して文句や不満ばかりを言っていますが、現状を変えたいと思い、まだ成果は出ていなくても努力している人は希望を語ります。

    努力している人は、自分が目指していることや辿り着きたい場所について自分の希望を語ります。
    現状に対する不満をいくら言ったところで現状は変わりません。
    その現状を本気で変えようと思っている人は、不満ではなく希望を語るはずです。

    ここで言う努力は成果を出すことではありません。
    成果が出るということはその前段階で努力があるということです。

    努力しているけど成果が出ないと言っている人は多いです。
    成果が出ないということは努力しているとは言えないと考えてしまう人もいます。
    これは自分を責めて鬱の原因になったりすることですのでやめてください。

    成果が出ないことは悪いことではありません。
    ただ、努力もせず不満ばかり言っているのは、状況の如何に関わらず何も変わらないし成長もありません。

    無意識のうちに努力しない理由を探していませんか?

    よほどの天才たちは別として、人間の能力というものにはそんなに差はありません。
    最初からすごい人なんてそうはいませんので、やはり、勉強したり努力することによってどんな人でもすごい存在になっていくわけです。
    ところが、人が無意識のうちに努力しない理由を探してしまうことが少なくありません。

    運命という言葉を使って自分の努力しない理由を探すだけでなく、有名人や著名人が間違いを犯したりすると、罰せられるべきだと叩いたりする人もいます。
    結局このような人たちも、自分よりもすごいと思っていた人がダメになったところを叩くことによって、自分が努力しない理由を見つけているだけです。

    そして、人間は困難な状況に自分が飲み込まれた時に、自分がダメだからだと思えば楽になることができます。
    大事なのは、どんなに困難な状況であったとしても、自分を否定するのではなく受け入れて進んでいくということを考えるということです。
    ダメだと自分を罰していては、それにより努力しない理由や現状を受け入れない理由を探してしまい、それは言い訳になってしまいます。

    報われる努力のためのおすすめ
    こちらは一流と呼ばれる人たちを対象にした研究をもとに、本当に報われるための練習方法や努力について学ぶことができる本です。
    時には失敗しても挫折しても、それでも前に進み目標に辿り着きたい方に読んでもらいたい1冊です。

    超一流になるのは才能か努力か?

    そして、努力はもちろん大事ですが、その努力で成長したのかどうかということをわかるようにしておくことの方がはるかに大事です。
    効果の出ない戦略を使い続けて努力の量を増やし続けても意味がありません。
    少ない仕事量で同じ成果が上がるのであればそちらの方がいいはずです。成果や結果に結びついている活動や行動は何なのかということに注目してください。
    そんな自分の努力が成長や成果につながる感覚を持ち続けるためには成長マインドセットも大切にしてください。
    それについてはやはりこちらの本が役に立ちます。

    マインドセット「やればできる! 」の研究

    こちらの本は無駄な努力をやめて成功するための方法について解説していますので、自分でビジネスをする場合も、会社の中で成功したいという場合も参考になると思います。

    時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

    ここから先は、報われない努力の特徴を解説させてもらい、本当に報われる努力を続けていくためにはどうすればいいのかということを紹介させてもらいます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。