• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 2件
  • 一問一答「あなたが、今までで恥ずかしくて思い出したくない会話はどんなものでしたか?」【スベらない会話術】

    2023-05-07 12:00  
    330pt
    あなたが、今までで恥ずかしくて思い出したくない会話はどんなものでしたか?

    今回は、他人の言動に傷つかないための方法についての質問をもとに、会話でスベらず信頼を築くための会話術について解説させてもらいます。

    「Q. 他人の言動に傷つかないためにはどうすればいいでしょうか?」

    上手に諦めることが重要です。
    そもそも人間というものはお互いのことが全くわからないものです。
    相手の事が分からないし誤解ばかり生まれるし、誰も皆さんのことはわからないと考えた方がいいと思います。

    人間というものはわかり合うことができないからこそ会話が重要です。
    わかり合えないからこそ、お互いのことを理解しようとする努力が必要になるわけです。
    ですから、まずはお互いのことはわからないということを受け入れましょう。

    だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学 (ハヤカワ文庫NF)
    そのためのおすすめの本がこちらです。
    タイトルそのままですが、無駄に傷つかないための方法を教えてくれます。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    スベらないテーマ選び

    今回は嫌われる話題と好かれる話題の違いについてですが、これは SNS 上でももちろん成り立ちますし一般的な考え方としても役に立つものだと思います。

    話題の選び方というものは結構難しいものなのではないでしょうか。
例えば、他人の話をちゃんと聞く人が一番好かれるから、人の話を聞くということが一番大事だというアドバイスもありますし、これは確かに正しいです。
    
相手の話を一生懸命聞いたり質問しようとすると思いますが、とはいえ、それも度が過ぎたりひたすら質問するだけだと胡散臭い印象を持たれたりもします。

    基本的にはスベらない話題と考えた場合には、話題の選び方は基本的にはカラオケと同じです。
    カラオケの選曲が上手な人は話題選びでもスベりません。
    カラオケで盛り上がるかどうかというのは歌が上手かどうかということではありません。みんなが知っている曲かどうかということで結構大きく分かれます。

    会話の場合にもよほどトーク力に長けていたりエンターテイメント性があるとか、みんなが分かりやすくよく知っている例え話をたくさんできるぐらいの解説能力があるとかでない限りは、みんなが知らない話題を投げかけるとほとんどの場合スベります。

    そんな中で、相手が1番退屈に感じる話題は、同じ話を聞かされることで、それによって自己中に見えるという研究があります。
    人は同じ話を聞かされると相手のことを自己中心的な人だと思うようになります。

    同じ話を聞かされるのは嫌なのは当たり前ですが、よく自慢話をしてくる人に嫌な気分になったときのことを思い出してみてください。
    自慢話をしている人は、大抵いつも同じ話をしています。
    これも話題やテーマ選びにバリエーションがないからです。

    魅力が損われる会話
    人前でスピーチをしたりプレゼンをするときには問題なくても、普段の会話ですると魅力が損なわれて嫌われる話し方があります。

    決めつけや断定発言をすると話し手の魅力は損われて、選択肢や可能性を提示して話すようにすると印象が良くなるという研究もあります。

    普通に会話をしているのに頭ごなしに決めつけてきたり、上から目線で偉そうにアドバイスをしてくる人がいます。
    断定的な発言や求めていないアドバイスはウザいだけです。

    どうしても何かしらのアドバイスをしたいのであれば、少なくとも選択肢を提示したり、それぞれの場合わけで可能性を提示するようにしてください。
    自分がどう思うかは伝えてもかまいませんが、相手がどう考えてどんな選択肢を選ぶかは相手の自由です。
    おすすめとしては選択肢は2択から3択ぐらいは提示するようにしてください。

    断定する会話が効果的な場面は、専門家が自信を持ってプレゼンする場合や、一対多数で強いメッセージを多くの人に与える場合です。
    逆に言うと、人前でのスピーチやプレゼンの場面で、選択肢を提示したり可能性を示すだけでは伝わらない場合が多くなります。

    自分が専門家として発言できる立場で、それについてはっきりと言い切って理解してもらう必要がある場合には断定します。
    その上で選択肢や可能性を提示して、相手に納得してもらった上で判断してもらいます。

    相手の権利を奪って断定や決めつけをしてはいけません。
    相手の権利を助長するのであれば断定や決めつけをしてもいいです。

    例えば、スピーチをしているときに共通の敵がいるのであれば、「彼らが我々の自由を奪っている」と決めつけて発言してもいいです。

    いずれにしても断定したり決めつける話し方は相手の権利を奪う行為だと考えてください。
    冷静に考えれば当たり前のことですが、これを普段している人は結構います。

    ちなみに、この話し方が断定的だったり決めつけると魅力が損われるということが示された研究はカウンセラーを対象にした実験によるものです。
    カウンセラーは断定的で決めつける話し方をするよりも、相手に選択肢や可能性を提示するソフトな話し方をした方が、相手からの信頼感が高くなり魅力的だと思われたそうです。

    これは仕事でも言えることですが、人間にとっては裁量権や自分で物事を決めることができるかどうかがとても重要です。
    相手の裁量権に配慮しながら会話をするようにしてください。

    マネージメントやコーチングをする場合も、断定的に偉そうに話すよりも、相手に選ばせることが重要です。

    自分が笑顔だと周りも笑顔になる?
    よく自分が笑っていれば周りも笑顔になると言われたりしますが、これが本当なのか調べた研究もあり、どうやら本当のようです。

    もちろん自分で楽しいことがあったときには笑いますが、人がどんな時に笑うのかを調べたところ、人につられて笑うことが多いようです。
    特に仕事の場面など、真面目な状況の中で笑うタイミングは、誰かにつられて一緒に笑うことが多いということです。

    ということは楽しい職場で働きたいのであれば、自分が率先して笑ったり笑顔でいられるようにするのが良いのではないでしょうか。
    それによって自然と周りもつられて笑って楽しい職場になるかもしれません。

    テレビや動画で笑い声の音声を入れるのも、ユーザーや視聴者がつられて笑う可能性もあるので効果的ではあります。

    研究では、他人が笑っている声がある場合とそうでない場合を比べると、自分がつられて笑う可能性がおよそ倍ほどになるとされています。

    笑顔でいるほうが免疫力も上がるというのは自明のことだと思いますから、自分も笑顔でいるようにしつつ、よく笑う人と付き合うといいと思います。

    完全にスベる話題
    会社の会議で何かしらの改善策を話し合っていたりするときに、どうにもならない反論をしてくる人がいると思います。
    それを言い出したら何もできないような反論をしてくる人です。
    これは完全にスベります。

    どうにもならない反論を思いついたとしたら、それはぐっとこらえて未来を変える提案をしてください。
    これは会社の会議に限りません。

    今自分たちに問題があったり懸念点があるのであれば、どうすれば未来を変えることができるかが重要です。
    どうすれば自分たちの未来を変えることができるかという視点で話し合うことができるようになれば、建設的な会話ができて相手との関係も良好になります。

    否定するだけなら誰にでもできます。
    相手の話を否定するのであれば、どうすれば未来を変えることができるのかまで話さなくてはなりません。
    未来を変えるための提案ができないのであれば反論したり文句を言う権利はありません。

    この考え方ができるようになると、人は愚痴だけで終わる人生から抜け出すことができます。
    愚痴ばっかり言っている人は、常にどうにもならない反論ばかりを言っています。
    どうにもならない反論ばかりを言って行動していません。
    未来を変える提案を考えることもできないので、いつまでもうだつの上がらない人生のままです。

    皆さんが人生の壁にぶつかったり問題に直面したときも、どうにもならない反論ではなく未来を変える提案を考えるようにしてください。
    そうすると人生は変わっていきます。

    例えば、DaiGo師匠もテレビに出ていた頃は辛かったですが、辛いということばかりを考えてもどうしようもありません。
    テレビという業界に文句を言っても、これがどうにもならない反論だとある時気づきました。

    そこから未来を変える視点で物事を考えるようになりました。
    どうすれば楽しく仕事することができて自由な人生を送ることができるのか、未来を変える提案を自分にするにはどうすれば良いのかを考えるようになりました。

    それによってやりたいことが明確になり、それを実現するための方法を考え行動してきたから今があります。

    仲が深まるバンダリング
    バンダリングとは、茶目っ気のあるいじりのことです。
    ユーモアのあるうまい返しとも言えます。

    これは共感力を高めて相手をよく見ながらしなくてはいけませんが、自分がいじられたときにノリツッコミをすると考えると使いやすいと思います。

    例えば、仕事に手をつけるのが遅い部下がいたとして、それに対して早く仕事をしろと言うと部下はやる気がなくなってしまうかもしれません。
    そうではなく「女に手をつけるのは早いのに仕事は遅いな」と嫌味っぽくならないように注意しながら半分冗談で笑顔で言う感じです。
    言われた部下も「いやいや部長、早い男はモテませんよ」と返すこともできます。

    皮肉やユーモアも嫌味にならないように気をつけて面白おかしく使うと人間関係を深めてくれます。
    このような会話をしてくれる相手がいるのであれば、なおさら自分もそれにノリツッコミをしたり、上手にやりとりできるようになってください。

    バンダリングが新しい出会いで効果的なのかと調べた研究によると、バンダリングがある会話によって相手に対する好感度や信頼感が高くなると言う結果が示されています。

    オンラインチャットでの効果について調べた研究もあり、オンラインチャット上でバンダリングがある対話を行うと、相手に対する好感度や信頼感が高まることが示されています。

    ですから、普段の会話だけでなくLINEやメッセージのやり取りでも役に立つ方法です。

    ですが、これは相手の感情や気持ちに注意してください。
    ポジティブな人であれば、相手を上手に褒めた方が良いです。
    ポジティブな人は褒められたときに72%の人が相手に対する印象が良くなるという研究があります。

    ポジティブな人が褒められて相手に対する印象が良くなるのは当たり前と思うでしょうが、ネガティブな人を褒めると、妬まれたり嫌味のように感じられてしまうことがあります。

    ネガティブな人は否定的な発言を受けたときに、なんと78%が相手に対する印象が良くなるということも示されています。

    ネガティブな人を否定ばかりすると当然落ち込んだり嫌われたりするでしょうが、多少の否定的な意見も上手に使った方がいいです。
    それによって信頼感を得ることができるようになります。

    常に誰に対してもポジティブである必要はありません。
    時には相手を見ながら皮肉やユーモアを交えた会話で関係を深めることができるようになってください。

    例えば、相手がポジティブな人であれば、そのリスクをとって行動することでどれだけ自分たちの人生にプラスになるのかと、前向きな発言をすると、その話に乗ってくるでしょうしモチベーションも上がります。

    逆にネガティブな人であれば、どうすればそのリスクを避けることができるかという視点で会話をした方が、相手と建設的な会話を進めることもできます。
    相手を貶すということではなく、多少のネガティブがあることで相手に安心感を与えることができます。

    笑い声の大きさと印象
    笑い声の大きさについて調べた研究を見てみると、通常は軽く微笑むぐらいが良いのですが、仲間から受け入れられることやリーダーシップを考えると、大きな声を出して笑うぐらいが良いようです。

    大きな声を出して笑う人は、口元だけの笑い方をする人よりも仲間から受け入れられる可能性が高くなり、リーダーシップも高いと評価されました。

    笑い声とリーダーシップについての研究は色々とあり、例えば、リーダーたちがプレゼンテーションを行い、それぞれに対しての評価や印象を尋ねる研究によると、リーダーがプレゼンの中で笑い声を発する場合の方が好感度や信頼感が高くなると示されています。

    他にも、笑い声が多いリーダーは、部下に対するコミニケーションやリーダーシップの質が高いと評価される傾向が確認された研究もあります。

    さらに、リーダーがチームの中で笑いを促すことが、チームのパフォーマンスに影響与えるのかということを調べた研究もあります。
    これによると、リーダーがチームの中で笑いを促すことが、チームワークの質やパフォーマンスを向上させる効果があると示されています。

    リーダーはみんなの前でプレゼンを行うときも、チームで問題のプロジェクトに取り組むときも、笑いを促したり笑うことが大切です。
    それによってチームワークやみんなのパフォーマンスを向上させることができます。

    ここから先は、言いたいことが言えるようになる方法や、相手に愛情を感じさせる目線の使い方などについて解説させてもらいます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「最近、心が動いた瞬間はどんなときでしたか?」【人を操る話術】

    2022-05-19 12:00  
    330pt
    最近、心が動いた瞬間はどんなときでしたか?

    日常のコミュニケーションの中で、誰かに自分の思うように変わって欲しいと感じることはあると思います。
    彼氏に変わって欲しい
    奥さんに自分の言いたいことをわかって欲しい
    旦那さんを説得したい
    子供を狙った方向に動かしたい
    上司に認められたい
    部下を動かしたい
    面倒な人を上手にコントロールしたい

    様々な場面で人は他人を動かしたいと考えます。
    今回は、初対面の人や目上の人と話すのが苦手だという方の相談をもとに、日常生活で使えるプロパガンダについて解説させてもらいます。

    Q. 初対面の人や目上の人と話すのが苦手です。どうすればいいのでしょうか?

    目上の人と話す時に恐怖心や不安が募るのは、自分がその人の心をつかむにはどうすればいいのかということをわかっていないからです。
    コントロールできるという感覚が強ければ強いほど、自信を持って積極的に行動ができるようになるはずです。
    そういう意味では、どうすれば上の人を動かすことができるのかという方法を勉強してみるのが強みになると思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    The Institute for Propaganda Analysis(IPA)による7つのプロパガンダ手法

    情報による大衆操作の研究をもとに、これをどのように日常生活に活かすことができるのかということを踏まえて、人を操る話し方について解説させてもらいます。

    2017年にオターバイン大学の心理学教授ノアム・シュパンサー博士が、IPA(プロパガンダ分析機構)の研究をもとに、有能なプロパガンディストがよく使って共通している手法を導き出してくれています。
    これは自分の生活にどう使えるか、人間関係から恋愛関係、仕事上、どう使えるか考えながら読み進めてみてください。

    人を動かすためのおすすめ
    これはDaiGo師匠がテレビに出ようと思った時にとても力を入れて勉強した本です。
    テレビというものは一対多数です。元々歴史を見ても、いわゆる独裁者はテレビやラジオ、映画などといったメディアを使って大衆をコントロールしようとしていました。
    ということは、自分がテレビに出るときにはその技術に時代や国を動かすレベルの話術や何かしらの秘密があるのであれば、テレビでそれをすることができれば自分は大きな影響力を持つことができるし、先々テレビがなくても自分のやりたいことができるようになるだろうと考えました。
    このおかげで今があります。

    ですから、結局ビジネスをする上でも出来るだけ多くの人を狙った方向に動かすということができないと、消費者の心も掴むことができないわけです。
    そのためにもこのプロパガンダの技術の使い方を知っておくことが重要になります。
    そんなテクニックを紹介してくれている1冊です。


    プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く

    そして、最もプロパガンダが危険な方向に使われるのが今のような戦争中です。戦争中のプロパガンダの特徴について解説している本も紹介しておきます。
    これは別に戦争だけの話を書いたものではありません。現代であればどのように使うことができるかと考えることもできます。
    今の日本の世の中で起きる問題も、このプロパガンダの視点で考えると見えてくるものもあります。


    文庫 戦争プロパガンダ10の法則 (草思社文庫)

    ①ラベリング
    これはよく使われる手法ですが、自分に敵対する勢力に対して「詐欺師」「インチキ」「暴君」などネガティブなニックネームをつける方法です。
    相手の名声や業績を傷つけるために最も有効な手法だと言われています。

    逆に言うと、皆さんが日常の中で批判されるのはともかく、ネガティブなニックネームを付けられた際にはちゃんと否定しておく必要があります。

    これはキャッチコピーの基本ですが、良い方向にも悪い方向にも使えます。
    人間は「思い出しやすいもの」「記憶に残りやすいもの」を真実だと思い込みやすい性質があります。
    手に入れやすい情報や思い出しやすい情報が真実だと思い込んでしまいます。

    例えば、「天才東大生●●」と言われた時に、その人の名前は忘れてしまっても「天才東大生」というフレーズは覚えています。
    これは良い方向にも悪い方向にも使えます。
    誰かを人に紹介する時にいいニックネームを添えて紹介すればみんなに覚えてもらいやすくなりますし、ネガティブなニックネームをつければ、相手を貶めることもできます。

    ラベリングされた時の対処法
    もし皆さんがこのラベリングをされた場合には、否定すると同時に相手をラベリングしてください。
    「批判者の知性」といって、人は物事を否定している人の方が頭が良さそうに思ってしまいます。
    ですから、ラベリングされたらエビデンスがある否定をした上で、相手をラベリングしてください。
    自分に貼られたラベルを説得力をもって剥がして、ちゃんと否定すると批判者の知性によって皆さんのイメージは高まります。その瞬間に相手にラベリングをするわけです。

    ②輝ける一般化
    「慈善活動」「善行」「道徳」「大義名分」などにまつわる言葉を自分の支持している考えや主張に結びつける方法です。

    例えば、アメリカの選挙であれば、トランプ氏とクリントン氏の大統領選挙の際にトランプ氏は次のようなキャッチコピーを作って自分に結びつけていました。
    「Make America Great Again(偉大なアメリカよ、再び)」
    このコピーは当時のアメリカ人たちの想いをとてもよく表していました。
    国力を低下させてしまっているアメリカのパワーをもう一度取り戻すという端的なメッセージです。

    多くの人々に感情的につながっているフレーズを用いることで、そこにあるイメージと自分の目的を結びつけます。

    ちなみに、無意識にこれを使う人はパーソナリティに問題があるという研究もあります。
    自分の大学のチームが勝利した時には「俺たちは勝利した」と言い、敗北した時には「彼らは負けた」と言います。
    人は勝者との結びつきを強めたい、敗者との結びつきを弱めたいという思いが本能としてはあります。
    パーソナリティに問題があるとこの差が激しくなります。

    人はより大きな大義名分に自分も参加したいと思ってしまいます。
    人は自分がすばらしい集団に所属していると思いたいわけです。
    相手が綺麗事と自分を結びつけようとしていると感じたら気をつけてください。

    多くの人が感動するような逸話やストーリーはメモしておいてください。
    特に、古典は時代を超えて多くの人が感情を揺さぶられるストーリーがたくさん含まれています。
    科学的には根拠がないとかエビデンスがないものには興味がないという人もいると思いますが、それはもったいないです。

    そこには輝ける一般化をするための有能なストーリーがたくさん散りばめられています。
    自分が人を説得したいと思う時には、そんな逸話やストーリーを上手く使ってください。

    人の心を動かす逸話やストーリーのためのおすすめ
    神話の研究で有名なジョーゼフ キャンベル博士の著書です。
    世界同時多発的に様々な神話や物語が生まれていますが、大体同じようなヒーローが出てきて同じような敵と戦い、同じような苦労を重ねて同じような話が展開されています。
    人の心を打つストーリーというのは人間の脳の中に元々存在しているのではないかという理論を基にストーリーテリングを学ぶことができます。
    特にこちらの本は文庫本で読みやすいと思います。

    神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

    事実かどうかはわからない話が多いです。
    それでも現在まで残っているのは、みんなが信じたい何かがそこにあるからです。
    輝ける一般化をしやすいストーリーがあります。

    個人化された一般化
    さらに、相手が信じている信念のようなものがわかったら、それに合わせて輝ける一般化をアレンジするとより強力になります。

    例えば、相手が「変化と成長」を一番の信念だと思っているとします。
    自分だったらどのように表現するか考えてみてください。

    ・・・

    ・・



    相手の信念と同じカテゴリーにある輝ける一般化を使ってください。

    「変化と成長」を自分の信念だと考えている相手に対してであれば、変化と成長を経て人生が変わった人のストーリーであったり、変化や成長ができなくて苦しんでいた人たちが、どのようにして変化と成長を受け入れ人生を変えていったのかというストーリーを交えて説得してください。

    ③転移
    自分の意見を広く伝えるために、恩恵を受けている人や場所を使います。
    自分の意見に説得力を持たせるために、すでに説得力を持っている人の言葉を引用したり、その人が講演する場所やゆかりの場所を利用する方法です。

    過去の有名なプロパガンディストは、自分が発言をする際に、わざわざ有名な教会の前で行うことが多かったそうです。
    人は誰でも権威と繋がりを持ちたいと考えます。
    権威と繋がりがあるものを好む性質があります。

    「王室御用達」という言葉が好きだったりします。
    「モンドセレクション」もお金で買えると知っているのに、なぜかついつい気にしてしまいます。
    この影響を軽視する人も多いですが、実際に世の中を動かしている人はこれをかなり気にしています。

    自分の意見に重みを持たせたいのであれば、権威との関連付けを意識してください。
    多くの人は「みんながしている」ことに興味を持ちます。
    そこには理由があるに違いないと無意識に考えます。
    これとまったく同じで、新しい意見を多くの人に定着させたいのであれば、すでに大勢の人に定着している偉人の考えを引用したり、その人たちに関わりのある場所を使ってください。

    これを上手に使いたいのであれば、間違いなく尊敬を集めているであろう偉人たちや伝説となっている場所を使うのが一番です。

    ここから先の残り4つのテクニックを使って、人を動かす話術を身につけたいのであれば続きをチェックしてみてください。