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一問一答「あなたは、お金を増やすために何が必要だと思いますか?」【投資家が陥る15のバイアス対策】
2022-11-29 12:00330ptあなたは、お金を増やすために何が必要だと思いますか?
今回は初心者で投資を始める際のアドバイスについての質問をもとに、多くの投資家が陥るバイアスとその対策について解説させてもらいます。
Q.初心者で投資を始める際のアドバイスはありますか?
まず、投資だけである程度のお金持ちになろうとするのは、宝くじに当たるような、かなりリスキーな事をしなくてはならなくなってしまいます。
投資というものは、何かのビジネスで稼いで元手を確保した上で、投資に挑戦するということでなければ、定年まで働くことを前提として、定年した後に、それ以降の生活を少しだけ豊かにするための老後の資金を貯めるぐらいしかできません。
そういう意味では、安定型の投資で手数料が低いところを考えるのが良いのではないでしょうか。
どこでやってもあまり変わらないので、手数料で考えれば良いと思います。
例えば 、ウォーレン・バフェットや有名な投資家たちも分散投資が大事だと言われています。
ですが、彼らの場合には、何百もの企業に分散投資していて、そのうちのほんのわずかな企業が大当たりして金持ちになっています。
投資ではコツコツと続けることが大事だと言われますが、それは大きく稼ごうと思わない場合だけです。
投資では元手の大きさかリスクの取り方、あるいは、時間のどれかを武器にするしか勝つ方法はありません。
一般的には時間をかけるのが一番いいと思います。
少しでも早めに始めて、真面目に仕事をしながら、生活を切り詰めて余剰資金を安定型の投資に地道に回していく方法です。
それが何十年もかけて大きな資金になっていたということは十分にありえます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
「自分の頭で考える」
コロナ以降、投資を始めた人も多いと思います。
株式投資だけでなく様々な投資がありますが、ウォーレン・バフェットも言われているように、投資では自分の頭で考えることが一番重要です。
みんながやっていることや流行っていることをしても、必ずいつか失敗します。
仮に一度成功しても、それがなぜ成功したのか、自分のどのような思考が良かったのか理解できなければ意味はありません。
失敗した時も、何をどのように間違えたのか、振り返ることができなければ人は成長していきません。
「自分の頭で考える」ということが投資だけでなく人生では大事です。
もちろん、投資の基礎やベースになる考え方を学ぶことは重要です。
こちらはそのウォーレン・バフェットさんが大絶賛したハワード・マークスさんの本です。
考え方について学ぶのであればこちらが参考になると思います。
投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
こちらもハワード・マークスさんの本です。
どちらも絶対に正しいとまで言うつもりはありませんが、投資をするのであればかなり参考になると思います。
市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学 (日本経済新聞出版)
バイアス対策については、こちらの本も参考にしてみてください。
無理なく限界を突破するための心理学 突破力
投資家が陥りやすいバイアス
投資をする時だけでなく、人生では様々な判断をします。
就職や転職では「どこの企業で働くか?」という判断をしますが、これも自分の時間と労力の投資です。
なぜこのような判断でミスが生まれるのでしょうか?
自分の無知からのミスは学べばいいですが、経験や知識がある人でもミスをすることがあります。
これはバイアスに陥るからです。
バイアスに陥ると投資でも人生でも判断ミスをします。
このバイアスに対策するためには、バイアスを知ることが重要です。
バイアスについて30分の講義を受けるだけでも、その後長期間にわたってバイアスの影響を受けづらくなるという調査もあります。
少なくとも半年に1回ぐらいはバイアスについて学んでいただき、自分も含めて、人は誰でもバイアスに陥ることがあり、間違った判断ミスをしやすくなるということを思い返すようにしてください。
2009年にテネシー州立大学などが行動経済学などの知見をベースにして、投資判断を誤らせてしまう認知バイアスについてまとめてくれています。
今回は、その研究をベースに、人が投資をする際に陥りやすいバイアスについて紹介させてもらいますので、重要な判断をする際には、これらのバイアスに陥っているのではないかと考えて、その際のチェックリストとして使ってください。
1. 現状維持バイアス
多くの投資家は、先行きが不透明な状況になるほど、現状維持の選択をしがちになります。
投資の意思決定はどんどん先送りになってしまい、リターンに悪影響が出ます。
市場が弱気な時は大胆に、市場が強気な時には慎重に、よく言われることですが投資の基本です。
言うのは簡単ですが、現状維持バイアスによってそれが難しくなります。
このバイアスの影響をゼロにするのは難しいですが、オートパイロット(自動売買)を使うことが推奨されています。
あるいは、一定の期間ごとに必ずレビューして、自分のポートフォリオがしっかり機能しているかチェックするとか、一定の期間ごとに必ず投資することにして、自分の意思や状況に振り回されることなく投資できる仕組みづくりが重要です。
2. アンカリング
特定の数字が頭に残って意思決定に影響を与えるバイアスです。
特に、自分にとって意味のある数字やキリのいい数字に人は目が向きやすくなります。
直前に見た数字や、良くも悪くも自分にとって意味のある数字に影響を受けていないか、これも常に意識した方がいいです。
人は自分にとって目立つ情報に引っ張られてしまいます。
それに気づいたら、逆に、自分があまり見ていない情報を見に行くようにしてください。
人は広く物事を見ていません。
目立つ情報だけをピックアップしています。
3. 視野狭窄
特定の投資先の値動きばかりに目がいってしまうバイアスです。
自分がしている投資や、特定の業種や特定の企業にばかり目がいってしまいます。
そして、それが失敗したら過剰に反応してしまいます。
それによって短期的なリターンばかりに目がいき、失敗しやすくなります。
自分が投資している銘柄だけでなく、不動産投資であれば、特定の地域ばかりに目がいってしまうということもあります。
自分が注目しているところに人は過剰反応するので、短期的な取引が増えてしまい、結果的に損してしまう可能性が大きくなります。
この悪影響を防ぐには、あらかじめ長期的な対策を立てておく必要があります。
例えば、特定の投資が失敗した時にはポートフォリオ全体をチェックすると決めておいたり、うまくいった場合と失敗した場合で場合分けしておいてください。
長期的なルールを決めておかないと、慌てて短期的な行動に出てしまいます。
4. 確証性バイアス
自分が決定を下した投資に対して、後から他の情報が出てきても無視してしまうバイアスです。
人は一度決めたポジションを保とうとする性質があります。
その後に価値がある情報や意味がある情報が出てきても、意思決定し直すことが難しくなります。
自分が将来性があると判断した企業に投資したら、その後に違う情報が出てきて株価が下がってきても、自分の投資の有益性を再チェックしません。
自分がした投資判断を維持する方向に意識が向きます。
人は常に「自分がした決定が正しい」と思える方向に進もうとします。
これは他人に対する第一印象でも同じことが起きます。
いい人だと思えばいいところばかりが見えて、悪い人だと思えば悪いところが見えるものです。
5. 自信過剰バイアス
投資家に限らず、あらゆる人が自信過剰バイアスの影響を受けています。
お金がある人もない人も、自分には将来の株価の動向や投資の動向を正確に予測する能力があると過大評価する傾向があります。
本来の自分の能力よりも過大に評価しているということです。
成果が出たら自分の能力によるものと考え、失敗したら運が悪かったと、原因を深掘りすることができません。
そうなると、ただ運が良かっただけなのに自分には能力があると思い、次の判断で十分に考えることができなくなります。
失敗は運が悪かっただけだと考え、そこから反省したり学ぶこともできません。
この自信過剰バイアスが行き過ぎると、ポートフォリオを組むことなく、特定の投資に全財産を突っ込んだりしてしまいます。
さらに、取引の回数が無意味に増えてしまい、リターンがマイナスになりやすくなるというデメリットもあります。
6. 損失回避
多くの投資家はリスクやリターンよりも損失に過剰に反応を見せます。
人は可能性よりも損をしないことに目を向ける性質があります。
それによって損失が生じても手放さない判断をしたり、すぐに売却して利益を確定させようとしがちです。
自分が損失に対して過剰に反応しようとしているのではないかと考えてみてください。
損失は事前に回避しなければ意味はありません。
損失を出した後で慌てて判断しても、良い結果にはなりません。
人間は、得をしたいという気持ちよりも、損をしたくないという気持ちの方が大きいものです。
それによりチャンスを逃して実際には損をしているということも起きます。
さらに、後悔回避といい、人間は無意識に後悔しない選択をしようとして、逆にチャンスを逃してしまうという考え方もあります。
授かり効果というのもあり、買った物を実際より高く見積もろうとしてしまい、物が捨てられなくなったり、自分の持っているものの方が良いと考えてしまいチャンスを逃すこともあります。
7. 経験則バイアス
投資において確かに経験則は大切ですが、多くの投資家は、自分の中の経験則を単純化しがちです。
いろいろな知識や経験があるのに、それを単純化してしまいます。
例えば、ポートフォリオを組む際に、個々の投資のリスクや関係性を考慮することなく、同じ金額で全てに投資したりします。
複雑性を考えることなく、楽をしたい欲求が出てしまい、物事を単純化して考えようとするわけです。
関連企業に投資してしまい、実際にはポートフォリオになっていないということもあります。
自分の経験則を単純化しすぎてしまうと、せっかくの経験を活かすことができなくなります。
これが豊富な経験を積んでいるのに失敗してしまう原因です。
8. メンタルアカウント(心理会計)
多くの投資家は、自分の資金を無意識のうちに目的別に区別しています。
例えば、「このお金はリスク資産への投資用」「このお金は資産の保全用」などと考えて投資を行っています。
確かに目的別に考えることも大切ですが、これが行き過ぎると資産全体に目がいきづらくなります。
これも誤った投資判断につながる原因 です。
当然ですが、将来のためにリスクを取るべきタイミングもあれば、市場がそれほど動いていないので、リスクを取っても意味がないタイミングもあります。
そんな時に、目的別に自分のお金を考えていると、リスクを取るべき時に中途半端なリスクしか取れませんし、安全に行くべき時に十分な安全が確保できなかったりということが起きます。
投資だけでなく、人間は心理的な財布が分かれています。
例えば、お酒であれば、おしゃれなお店に行った時には、自宅で飲むときの3倍ぐらいするようなお酒も飲んでしまう人も多いかと思います。自宅で飲む時は普段の飲食の会計から出ていて、お店で飲むときには外食費でちょっと贅沢も許してしまうわけです。
心理会計の違いにより、同じものなのに高い出費を自分に許してしまうようになります。
同様に、旅行に行った時もレジャー費と考えて、ついつい余計な出費をしてしまうと思います。
区別しすぎていないか、組み合わせることによってリターンが大きくなる可能性はないか、定期的に検討するようにしてください。
ここから先は、さらに多くの人が陥りがちなバイアスについて解説していきます。
続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが、今年やり残したことはどんなことですか?」【年末後悔対策】
2022-11-26 12:00330ptあなたが、今年やり残したことはどんなことですか?
今回は、迷ってばかりで行動できないという方の相談をもとに、年末の後悔を繰り返さないための、多くの人が陥りがちなバイアス対策について紹介させてもらいます。
Q. いつも迷ってばかりで、結果行動できず後悔することばかりです。アドバイスお願いします。
人は迷った時には「それをやらなかった時に、どれくらい後悔するか」ということを考えると行動できるようになります。
ところが、多くの人は心理的に真逆のことをしてしまいます。
ほとんどの人は「やって失敗したら、どれくらい後悔するか」と考えてしまいます。
そうすれば当然ですが行動するのが怖くなります。
自分が行動しなかったことによってどれくらい後悔するのかということに目を向けてください。
それだけで大抵のことには行動する勇気が湧いてきます。
現代人には完璧主義が増えています。
とても多くの人が完璧にこだわったり失敗を極度に恐れています。
なぜ現代人にこのような人が増えたのかということについては、科学的にも諸説ありますが、例えば、SNS の普及によって、他人との比較が容易にできるようになったということがあると思います。
この完璧主義がひどくなると決断麻痺という状態になります。
結局のところ、やるということを決めているわけでも、やらないということを決めているわけでもない状態です。
無意味に保留している状態が増えてしまいます。
例えば、転職するかしないかで迷った時に「今は転職しない」を選んでいる人は多いと思います。
それが「今転職をするか」「一生転職しない」この2択の場合には、ほとんどの人は「今転職する」を選ぶことができます。
これは選ぶのが怖いだけです。
完璧主義に陥ると人は物事を選べなくなります。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
「また今年も…」後悔をなくす方法
今回は年末の後悔をなくす方法について紹介させてもらいます。
年末の後悔をなくすための考え方や習慣があります。
大抵の人が、年末が近づいてくると「今年も何もできなかった」と考え後悔から始まり、それが徐々に諦めに変わり忘年会シーズンを過ごし、来年こそはコロナも落ち着いて良くなるだろうと考えて、次の年も同じように過ごしてしまいます。
これはいくつかのバイアスが人間の思考を歪めているからです。
人生では選択の連続です。
この人生での選択を毎年間違っているから、毎年同じ後悔を繰り返すわけです。
1. 他人に期待しすぎるのをやめる
まずは、性善説バイアスと言われるものですが、他人にも自分にも「本当の自分」がいると信じています。
そんな本当の自分なんてないということを教えてくれるのが、イェール大学の研究です。
自分は本当はやればできるし我慢もできると考えます。
今はちょっと忙しいから、ちょっと体調が優れないから、何かしら理由をつけて、今の自分は本当の自分ではないと考えてしまいます。
科学的には本当の自分なんてどこにも存在しません。
人間の頭の中には様々なモジュールや機能があり、それがせめぎあって自分というものを作り出しているに過ぎません。
例えば、目の前に美味しそうなケーキがあったとします。
それを食べたいという自分と、ダイエット中だからダメだという自分がいて、多くの人は自分にとって都合がいい方を本当の自分だと勝手に決めています。
本当の自分はダイエットしなくてはいけないとわかっている、でも、つい食べてしまったと言います。
食べてしまったのは環境が悪かった、友達に誘われて仕方がなかったと言い訳をします。
ケーキを食べた自分はたまたまで、それは本当の自分ではないと言うわけです。
本当の自分をいい人に保とうとするバイアスが性善説バイアスですが、自分にだけでなく他人に対してもこれが起きてしまいます。
悪い人がほんの少し良いことをすると、本当はいい人だと思い込みます。
目の前でほんの少し良いことをしたからといって、本当にいい人かどうかはわからないのに、いい人に違いないと期待してしまいます。
もちろん逆もあります。
いい人だと思っていた人が少し悪いことをすると、それが近しい人の場合には、きっと環境が悪かっただけで仕方がなかったに違いないと考えます。
性善説バイアスは、自分と仲間を信じて群れや集団を守るために人間に備わったバイアスです。
ですから、自分に対しても自分の仲間にもいい人だと信じてしまいます。
味方や仲間を必要以上に信じてしまい、結果的に裏切られたり依存してしまうことも起きます。
だからといって近しい人を疑えと言っているわけではありません。
近しい人を手放しに信じ込みやすい人は、自分に対しても都合がいい解釈をしがちです。
本当の自分なんてどこにもいないということを忘れないでください。
近しい人も同じです。
他人に勝手に期待して、裏切られたと考えたりするのはやめましょう。
今年一年を振り返って、他人のせいにしていることはありませんか?
2. 他人に尽くすのをやめる
他人の喜び過大評価バイアスというものもあります。
ニューヨーク大学が、17,549人を対象に壮大な研究を行なっています。
様々な実験が含まれていますが、誰かの頼み事を聞いたりプレゼントしたりする時に、人は相手が喜んでくれると期待するわけですが、多くの人が相手の喜びを過大評価し過ぎだったということです。
他人に一生懸命尽くすことは美しいことですし、素晴らしいことではありますが、無理をして尽くすと、無理をしたのにコスパが悪いという結果になりがちだということです。
無理をしないレベルで、他人に尽くすことが楽しいと思えるのであれば何の問題もありません。
無理をして他人に尽くすと、その人は自分が思ったほどは喜んではいません。
人は他人が何をしたら喜ぶのか見抜くのが苦手です。
人間はそれぞれ様々な価値観や考えを持っています。
それが必ずしも相手が喜ぶことだとは限らないということを一度思い出してもらい、それから行動するようにして頂けると、このバイアスの影響を受けにくくなります。
他人に尽くしすぎると新しいことに取り組む時間も無くなります。
いろいろ尽くしたのに報われなかったということはありませんか?
3. 他人と比べて安心するのをやめる
ほとんどの人がナルシストバイアスというバイアスを持っています。
イリノイ大学の研究を見てみると、2,821人を対象に、どれぐらいの人が平均よりも頭がいいと思うかひたすら調べていますが、全体の65%の人たちが自分を平均以上だと考えていました。
自分を平均以上に思うバイアスをナルシストバイアスと言いますが、この研究は結構古い時代から行われていて、新しい研究になればなるほど、人間のナルシストバイアスは強くなっている傾向があります。
人間はどんどん自分が平均以上だと思うようになってきています。
他人と比べて安心しないようにしてください。
比べるのであれば過去の自分と比べて、確実に前に進めるようにしてください。
年末の後悔について、あの人よりはマシと考えていませんか?
4. 人気を無視する
人気優先バイアスと言いますが、人間は無意識に人気があるものを選んでしまいます。
商品やサービスを買う時にも、人生で大切な決断をする時にも、人気があるからという理由で損する選択をすることが結構あります。
スタンフォード大学の研究で、Amazon のような通販サイトでの購買行動について調べています。
それによると、口コミやレビューが良い商品が必ずしも売れるわけではありませんでした。
どんな商品が売れるのか調べたところ、大抵の人はレビューの点数よりもレビューの数が多い商品を購入する傾向がありました。
実際の商品の質で選ぶのが合理的だとわかっているのに、商品の質よりも商品の人気をベースに購入の意思決定をしてしまいます。
商品でもサービスでも、投資でも同じですが、人気だけで決めてしまうことが多くなります。
流行っていたから手を出してみたけれど、使ってみたら微妙だったということもこのバイアスの影響です。
商品の質や自分の本当の興味で決めていないからです。
これと同じことを人生の様々な場面でしてしまいます。
不動産投資が流行っているからと不動産に手を出したり、周りがみんな結婚しているからという理由で後悔する選択をしてしまいます。
他人の選択に流されてしまい、自分が本来するべきことができなくなるので、年末の後悔につながります。
人気でみんながやっていることは無視する一年を過ごすというのも時にはいい方法だと思います。
今年購入したもので、周りに引っ張られて買ってしまったものはありませんか?
ここから先は、さらに来年こそ人生を変えるために理解しておいてもらいたいバイアスと対策について解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは、最近、どんなことに強く不安や不満を感じましたか?」【苦痛の科学的利用法】
2022-11-24 12:00330ptあなたは、最近、どんなことに強く不安や不満を感じましたか?
今回は、なかなか行動できず人生を変えることができないという方の相談をもとに、幸せの追求から逃れ、苦痛を科学的に利用する方法について解説させてもらいます。
Q. 迷ってばかりで結局行動できないことが多いです。どうすれば人生を変えることができるでしょうか?
人は悪いことをしたらその報いを受けると言われます。
ですが、それ以前に「自分が疎かにしたこと」で結局は報いを受けます。
今やらなくてはいけないことをやらなかったり、やるべきことを怠けたりすれば、それはいつか報いとして返ってきます。
今皆さんも、面倒だ、しんどい、ツラいと思っていることもあると思います。
それも皆さんが過去に疎かにした何かが今になって戻ってきているに過ぎません。
僕も同じですが誰でも苦しいことはあると思います。
その度に「今を疎かにしない」ということを考えてください。
今自分が苦しいのは、結局は過去に自分が何かを疎かにしたからです。
そう反省して、また同じ思いをしなくていいように乗り越え頑張ってください。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
人生変わる苦痛の科学的利用法
幸福を求めること、苦痛を避けること、この2つは実は意味がありません。
人間には矛盾する感覚が色々とあります。
人生を楽に生きていきたいですが、努力することが大事と言われます。
幸せを追い求めたいですが、幸せを追い求めても幸せにはなれません。
ことわざでも、「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、そんなことわざが生まれた昔の旅となると、当然ですが命の危険もあったわけです。
人は苦しみを避けて幸福を追い求めようとするわけですが、科学的には苦しみを受け入れて多くの不快感を経験し、そして、幸福を追い求めることを辞めた時に、人は求めていたものが手に入ります。
苦しんだ人生を歩んだ人の方が、人間の脳は鍛えられるということが確認されています。
スーパーエイジャー(健康的長寿者)
高齢者なのに若い人と同じレベルの健康を維持している人たちがいます。
スーパーエイジャーの人は中高年の人よりも脳のサイズが大きいとも言われています。
スーパーエイジャーのエピソード記憶は、80代でも50代から60代の人と同じレベルだったという研究もあります。
スーパーエイジャーの人たちの脳は、大脳皮質が他の人よりも分厚くて認知機能が衰えにくいとされています。
スーパーエイジャーについては、遺伝的な要素もありまだまだ研究途中ではありますが、そこに近づくためには「自分にとって不愉快なレベルの負荷」を脳にかけるという方法がいいのではないかと言われています。
人間の脳の重要なエリアは、難しいことや困難なことに打ち込んだ時に発達するそうです。
楽なことばかりに手を出していると脳は発達しません。
この脳を発達させるための困難なことは、精神的なことでも肉体的なことでもどちらでも構いません。
激しい運動や頭を使う難しい知的作業を行うと、人間の脳は萎縮することなく健康を保つことができます。
人間は不幸になるプログラムをされている
苦痛だけでなく不幸を避ける行為も意味はありません。
人間は不幸になるプログラムをされているという研究があります。
主に3つの人間の性質によって、不幸になるようにできているということです。
3つのバイアスによって人間は不幸になるとされています。
1. 楽観バイアス
根拠もなく未来は今よりも良くなるだろうと考える性質です。
逆に言うと、未来よりも今の方が不幸だと考えます。
これが「今を不幸に感じさせる」バイアスです。
2. ポリアンナ効果
昔はよかったと思わせるバイアスです。
昔の記憶は良い記憶だけを残し薄れていきます。
初恋の記憶が美しいものになっていくのも同じです。
過去の嫌な記憶を過小評価して、それによって昔が輝いて見えます。
楽観バイアスとポリアンナ効果によって、過去も未来も幸せに見えます。
その結果、相対的に今が最も不幸だと感じます。
3. 快楽の踏車
人はどんな幸せにもすぐに慣れてしまいます。
人生で大きな成功を掴んでもすぐに慣れてしまい、もっと大きな幸せを求めます。
自分の幸せよりも、自分よりももっと幸せな人に目がいってしまいます。
この3つの性質によって、今この瞬間に不幸を感じるようにプログラムされています。
幸せを求めてもなかなか幸せになれないのは、過去が綺麗に見えて、未来に対する展望が良すぎて、一時的に幸せなことが起きてもすぐに慣れてしまうからです。
これによって今この瞬間を最も不幸に感じるのが人間です。
人は不幸を感じることによって進化してきた
これは人間が不幸になった方が生物としての生存率が高かったからです。
これは実際に不幸かどうかではなく、主観的に不幸だと感じているかどうかです。
人間は今を不幸に感じるようにプログラムされています。
人は未来が良くなると信じて今を生き抜こうと頑張ることができます。
楽観バイアスが強い人の方が子孫を残しました。
過去が美しかったと思うことによって、今を改善しようと頑張ることができます。
今を改善する人の方が子孫を残すことができました。
幸せを感じて満足すると、人はそこから努力しなくなります。
今に満足して努力をやめるリスクが少ない人の方が子孫を残すことができました。
幸せになっても元に戻るから、まさに踏車のように走り続けるしかありません。
この3つの性質が人間の生存率を高めています。
人間は不幸になるようになっているわけですから、それを受け入れるしかありません。
不幸を行動に変換
人はより幸せな結果を求めるために不幸になり、その不幸が行動に結びついた時には結果につながります。
不幸を感じて、それを行動に変換し続けるしかありません。
ですから、不幸を避けたり不幸を見て見ぬふりしてしまうと、人は行動しなくなってしまいます。
まさに現代の日本では、失敗した人を叩いたり不幸になった人を叩くことによって、一時的に自分が幸せになったような気がするのかもしれません。
これは進化の過程から考えると、逆行する行為です。
自分の中にある不幸は行動に変換して行かなくてはなりません。
それをすることなく、自分よりももっとひどい人に目を向けたり、自分よりも不幸な人を叩いていると、それは自分の不幸を行動に変換することから逃げているだけです。
他人のネガティブを見る行為は、改善につながりませんので、それを指差して笑うことはできるかもしれません。
ですが、自分自身の行動に結びつきません。
行動に結びつかない不幸ははっきり言って汚物でしかありません。
人は自分に降りかかる不幸を行動に結びつけることができます。
だからこそ、進化の過程から考えても不幸を意識しやすくなっています。
自分の身近な人が不幸になれば助けることができます。
助けることによって仲間ができて協力し合うことで生存率が高くなります。
自分が不幸を感じた場合は、それを行動に結びつけることで生存率が高くなります。
これは SNS もなく群れの中で人が暮らしていた時には何の問題もありませんでした。
ところが、現代においてはSNS の普及によって、会ったこともない人の不幸も同じように人間は注意を向けてしまいます。
他人の不幸にも反応するのに、結果行動に結びつかないので時間の無駄になってしまうわけです。
ネガティブな感情も同じです。
自分の不幸やネガティブな状況に絶望して行動を止めてしまうことが、人生を悲しい方向に進めてしまうということを忘れないでください。
不幸もネガティブな感情も行動に結びつけることが重要で、使い道を見出していくことが人生を切り拓く方法です。
不幸もネガティブな感情も利用したからこそ生き残り進化してきたのが人間です。
僕たちはその子孫です。
不幸もネガティブな感情も人間が進化するためのモチベーションです。
DaiGo師匠も幼い頃に8年間もいじめられたから、人と違う生き方をすることができました。
テレビに出ていた頃も不遇なことが重なった経験があるからこそ、独自の方向に進むことができました。
人間は不幸も不満もモチベーションに変えることができます。
だからこそ不幸も不満もネガティブな感情も貴重なものです。
それを避けることは、人間の進化の過程から考えても本末転倒な行為です。
苦痛を避けること、不幸を避けること、これは意味のない行為です。
これが進化の過程から考えても科学的に見ても重要なことです。
もちろん意味のない苦痛や自分の力ではどうにもならない不幸まで、積極的に向き合えということではありません。
そうでない場合には、それを自分から積極的に取りに行ったり向き合うことは大切なことです。
不幸と不満を乗り越える3つの方法
とはいえ、不幸や不安に押しつぶされそうになることは誰でもあります。
1. 不幸と不満を記録する
まずは、皆さんの不幸や不満を記録してください。
正しく記録しておかないと、ネガティブな思考や感情は勝手に増幅していきます。
感じた瞬間に記録しておくと、それ以上に勝手に増幅していくことがなくなります。
毎日の悩みや不安を記録してください。
過去を振り返った時に、それによって大きなモチベーションに変えることができます。
今悩んでいることも、それほど重大なことではないと考え向き合うことができるようになります。
自分が乗り越えた挫折も記録してください。
苦しい時に過去の自分を誇れるようになります。
2. 不幸や不満に隠れた自分のミスや弱点を見つける
不幸や不満は、人間に対して何かしらの改善や行動を促しています。
ネガティブな感情に向き合うことで、自分が何を改善したりどんな行動をするべきなのかがわかります。
それを自分に問いかけて、モチベーションに変えてください。
3. マインドフルネスを学ぶ
不幸や不満やネガティブな感情があまりにも大きくなり、自分で改善したり行動できないレベルになってしまうと意味がなくなってしまいます。
そのネガティブな感情を受け入れて、ひとまず目の前のやるべきことに集中することが必要な時もあります。
そんな集中力や没頭する力のためにはマインドフルネスを学ぶのが一番です。
不安な中でも行動するための技術を身につけておいてください。
ここから先は、不幸を避けたいのであれば絶対にやめてもらいたい3つのこと、そして、幸福の追求から卒業して成長し続ける人生を歩む方法を解説していきます。
人生を変えたい、常に成長していきたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが、つい言い返したくなる相手はどんな人ですか?」【マウンティング対策】
2022-11-22 12:00330ptあなたが、つい言い返したくなる相手はどんな人ですか?
今回は、会社でマウンティングしてくる人がいるという相談をもとに、面倒な人やマウンティングに立ち向かうための方法について解説させてもらいます。
Q. 会社でマウンティングしてくる人がいます。マウンティングしてくる人の心理と対処法について教えてください。
マウンティングしてくる人は自分に自信がない人です。
仕事であれば、自分の仕事に誇りを持っていないし、大した仕事もできない人です。
自分は本当は能力はないのではないかと不安を感じていて、その不安を払拭したいからムダなマウンティングをしてきています。
可哀想な人だと生暖かい視線を送るか、あるいは、その根底にある欲望を理解して、自分にとって都合がいいようにコントロールする方法を学んでみてください。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
やたらと自分の優位性を示そうとする人
今回は、2012年にAndrea F. Polard博士という方が行った先行研究のレビューをもとに、マウンティングに立ち向かう方法について解説させてもらいます。
常に自分の優位性を示そうとする人に、どのように対処すればいいのかということを教えてくれる研究です。
自分の方が優れているということをアピールしたり、こちらを見下してくる人に対処する方法について解説させてもらいます。
マウントする人にしてはいけない3つの行動
やたらと尊大な態度をとったり、自慢話ばかりをしてくる人、見下してくる人に対しては、まず絶対にしてはいけない行動が3つあります。
1. 目を合わせず不快感をアピールする
目を合わせず不快感をあらわにすると、相手のマウンティングがエスカレートする可能性が高いです。
2. わざと退屈な様子を見せる
つまらない態度をとったりあくびをしたりは、火に油を注ぐ行動になります。
3. ストレートに怒る
ストレートに怒るのも、マウンティングしてくる人に対してすると余計にひどい結果につながってしまいます。
つまり、回りくどい伝え方でアピールしようとしても、ストレートに怒るのもダメということになります。
間接的に不快感を伝えてもダメ、退屈さを伝えてもダメ、ストレートに怒ってもダメとなると、一体どのように対処すればいいのでしょうか?
マウントする人のパーソナリティとは?
自分の優位性を示そうとしたり見下してくる人のパーソナリティに注目する必要があります。
まず、彼らはかなり神経質な性質があります。
神経質でない人は、自分の優位性をムダに示そうとはしませんし、自分がすごい人だと思われているかどうかなんて気にしたりしません。
そして、自分が本当は空っぽで空虚な人間だと思っているから、まだまだ自分の優位性を示そうとします。
本当に自分が優位で独自性があるのであれば、無駄にそれをアピールする必要はありません。
聞かれてもいないのに、 わざわざ他人にマウントする必要はありません。
結局、自分の空虚さを埋めようとする行為、それがマウンティングです。
マウンティングしてくる人は、やたらと神経質で空虚な人です。
ですから、そんな人に皆さんが不快感を表したり退屈さを示したり、直接怒ったとしても、なぜそのような態度をしているのか彼らには理解できません。
仮に伝わったとしても、自分の凄さを理解していないと考えてしまい、余計にマウンティングがエスカレートしてしまいます。
今回は、そんな面倒な人に対して火に油を注がず、うまく対処するための5つの方法について解説させてもらいます。
マウンティング対策その1 :自分のキャラを伝える
相手の話に文句を言うのではなく、皆さん自身がどんな人間で、どんなことが好きで何が嫌いなのか、自分の価値観についてはっきりと伝えてください。
例えば、高級車に乗って高級腕時計をしていることを無駄に自慢してくる人がいたとしても、自分が車にも時計にも全く興味がない人だということをはっきりと伝えていたら、神経質で自分の優位性を示したい空っぽの人ですから、それが響かない人間だと理解していれば無駄にマウンティングはしてきません。
自分のキャラをはっきりと出している人には、変な人は寄って来なくなります。
相手がアピールしてくるようなことに対して、自分は興味がないと先に言っておいてください。
自分は他人の裕福さに惹かれるような人間ではない
他人の裕福さや立場で態度を変えるような人間ではない
このような事実をあらかじめ強調しておくと、相手は自分の優位性を示す話題を出しにくくなります。
お金や立場を自慢しようとしてくる相手に対して、お金や立場で上下関係を考えるのはどうかと思うと否定してしまうと、火に油を注ぐことになって余計に面倒になります。
自分の興味や価値観について、はっきりと周りに伝えておきましょう。
それによって面倒な人にマウンティングされづらくなります。
自分にとっての幸せについて伝えておいてください。
マウンティング対策その2 :セルフマウンティングからの自己訂正
皆さんの価値観や興味についてはっきりと伝えて、自分が求めているものは自分の中にしかないということを言えば、大抵の場合マウンティングはなくなりますが、それでも相手が優位性の誇示を続けてくる場合には、このテクニックを使ってください。
もし相手がお金や裕福さを自慢してきたら、こちらも同じようにお金や裕福さを自慢してください。
これだけではただのマウンティング合戦になってしまいますが、マウンティングし返した直後に、ハッと気づいたふりをして次のように伝えてください。
「あっ、すいません。自慢話をしてしまいましたが、こんな話は人を不快にさせるだけなのに、時々つい悪い癖が出てしまいます。人を嫌な気分にさせるだけなのに、大変失礼しました。」
マウンティングは他人を嫌な気分にさせることで、愚かな行為だということに、マウンティングし返した直後に自分は気づいたとアピールするわけです。
これによって、他人の振りを見て我が振り直す構造ができます。
マウンティングする人の一番嫌いなのは他人の自慢話を聞くことです。
自分の優位性を示したいから、他人の自慢話を聞くと不快な気分になります。
マウンティングし返すことで相手にも不快感を与えて、それをすぐに訂正します。
こんなことはコミュニケーションではしてはいけないことだったと謝罪します。
この手法を使うことによって、さすがに相手も気づきます。
マウンティングしてくる行為がかなり減ります。
特にナルシストは自分視点しか持っていません。
相手から見たらどうなのか? ということを彼らは想像できません。
想像できないのであれば、それと同じことを体験させてあげればいいわけです。
マウンティング対策その3 :他人のマウンティングを共有する
自慢話だけでなく、見下してくるマウンティングもあります。
このような場合には、共通の知り合いや著名人の名前を出す方法もあります。
例えば、共通の知り合いや著名人の名前を出して、あのマウンティングしてくるところさえなければ良い人なのにというような話をします。
その上で、相手に「どう思います?」と質問します。
上司が部下に対して、「こんな仕事もできないのか?!」と言ったとします。
「そんな発言は問題があります」と相手に言うと、相手を否定することになってしまいます。
そんな時は、その場では軽くスルーしておいて、違う場面で他の人の話題を出してマウンティングを共有してください。
「◯◯さんが、若い人たちに対して、こんな仕事もできないのかと声を荒げていたんですよ。確かに若い人たちは仕事ができなかったりするかもしれませんが、そんなことを言ったら当然会社を辞めてしまうと思います。そんなマウンティングをする人のことをあなたはどう思いますか?」
これによって、自分のマウンティングの行為に対する罪悪感や罪の意識が生まれやすくなります。
この質問に同意させた上で、その後マウンティングできる人はほぼいません。
彼らは自分の凄さをアピールして周りに認めてもらいたいだけです。
周りから後ろ指を刺されている人のマウンティングについて共有すると、それと同じことは怖くてできなくなります。
ここまでマウンティング対策について解説させてもらいましたが、それでも相手に全く通じない場合には、その相手はカバートアグレッションかもしれません。サイコパスやメンヘラである可能性が高いので、その場合は対処法を変えてください。
サイコパスについては、遺伝的な要素が大きいので対処してなんとかなる問題ではありませんが、サイコパスの性質や行動の特徴、その対処法については、サイコパス研究の第一任者の方が書かれたこちらの2冊が参考になると思います。
サイコパス 秘められた能力
サイコパスに学ぶ成功法則
ここから先は、残り2つの対策法と、自己愛性パーソナリティ障害と境界性パーソナリティ障害の特徴と、そんな人間関係に悩んだ時の対処法まで解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたにとって、仕事がデキる人とはどんな人ですか?」【超仕事術】
2022-11-19 12:00330ptあなたにとって、仕事がデキる人とはどんな人ですか?
今回は、仕事における美学についての質問をもとに、本当に結果と成果につながる仕事術について解説させてもらいます。
Q. たいした仕事をしなくても声が大きい人が評価される企業のなかで、良い仕事をしながらいずれ評価されると考えてアピールをしない美学を持つ人もいますが、そんな美学は意味ないでしょうか?
意味ないと思います。
これについては、とても参考になる本があるのでこちらを読んでみてください。
悪いヤツほど出世する
この本を読むとよくわかりますが、組織内で上に上がる人は声がでかいだけの人です。
アピールをしなければ、人は評価されることはありません。
人間が仕事で評価されるために必要なものは2つあり、それは「成果」と「アピール」です。
どちらか片方が欠けるだけでも上手くいきません。
いい仕事をして評価されたいと思うのであれば、自分で起業した方がいいです。
自分で起業すれば、仕事の内容が数字として評価されます。
基本的には、組織の上の人たちは、社員の成果なんていちいち気にしていません。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
今回は、科学的にも実証されていてDaiGo師匠も実践的に効果を実感している、最低限の効率で最大限の成果を出すための仕事術について解説させてもらいます。
ハーバードビジネススクールで教鞭をとるロバート・ポーゼン氏が自身の研究と先行研究から、仕事の生産性を向上させるポイントを6つにまとめてくれています。
DaiGo師匠の経験も踏まえながら紹介させてもらいます。
生産性のためのおすすめ
こちらは、仕事が速い人がどれだけルールをシンプルにしているのかということがよくわかる素晴らしい本です。
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)
こちらは、一点に集中して物事をサクサクと終わらせて行くにはどうすればいいのかということが学べる本です。
SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる
こちらは、仕事の成果を決めているのはごく一部分だけであり、そこを極めることこそが生産性のためには重要だということを教えてくれる本です。
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
ポイント1 :比較優位の判断
自分よりも仕事を遥かに上手にこなす人はいくらでもいます。
ですが、作業できる時間には限界がありますので、どうしても手が回らないタスクが生まれます。
自分が得意としているジャンルでリソースを同僚や上司に提供すれば、自分が活躍できる場が生まれます。
例えば 、皆さんが一緒に仕事をしている同僚が、どんな仕事でも上手にこなすことができる優秀な人だったとします。
プレゼンをさせても戦略を立てさせても、アイデアを出させても営業をさせても、何をさせても素晴らしい能力を発揮できる人だったとします。
ですが、そんな優秀な人でも時間には限界があるので全ての仕事をこなすことはできません。
どんなに優秀な人でも、得意ではないことは他の人に任せて、自分にとって一番得意なことにだけ専念できるようにすることで、最大限の成果を出すことができるようになります。
多くの人は、周りの人に対して自分よりも優れた能力ばかりに注目してしまいます。
優秀な人がいるのであれば、その人がより能力を発揮することができるように、自分が比較的得意なことでサポートしてあげれば、相手は空いた時間でより成果を出すことができるようになります。
これによって自分が活躍する場が生まれます。
ですから、自分の中で比較的得意なことで相手の時間を作ってあげることができるかどうかです。
ところが、多くの人が比較優位を理解していません。
自分の仕事が求められているのか?
その仕事をするのに一番適している人は誰か?
ということを考えてしまいます。
自分よりもその仕事が得意な人はいると思います。
だからといって、その人がひとりでこなせば良いというわけでも、それだけで最大限の成果を出すことができるわけではありません。
自分がそこに入って、比較的得意なことでサポートすることができて、結果的に成果を大きくすることができるのであれば、それによって win-win の関係が生まれます。
この比較優位の考えを持つと、皆さんはいろんな人と仕事ができるようになります。
皆さんのスキルをもっと広い分野で活かすことができるようになります。
他人よりも圧倒的に優れた能力がなければ仕事ができないわけではありません。
絶対優位ではなく、比較優位で十分です。
ポイント2 :成果にフォーカスする
仕事でも勉強でも時間の長さが重要なわけではありません。
結果や成果が大事なのは当然ですが、向上心があって上昇志向が強い人ほど、仕事に長い時間を費やす傾向があります。
重要なのは成果を出すことなのに、工夫することよりも時間を増やすことをしてしまいます。
時間さえ使えば成果は上がっていくという思い込みによって、もっと働かなくてはならないと勘違いしてしまいます。
仕事をしていると不安を感じることはあります。
この不安を感じた時に必要なのは工夫することです。
ところが、この不安を感じると、仕事でも勉強でも長い時間を費やさなければならないと勘違いします。
長い労働時間はストレスにより創造性を失わせ、結果生産性が下がっていきます。
長い時間を費やしたのだから、自分がしていることには価値があるに違いないと思い込んでしまいます。
時間ではなく成果で判断するために成果を記録してください。
時間は、減らすことを目的に記録してください。
ポイント3 :まず考えましょう
仕事では、とにかく手をつける人よりも、まずは考える人が成果を出します。
すぐやる人が成功すると言われたように、多くのビジネスマンはどんな仕事でもとりあえず手をつけようとします。
これはとにかく手をつけないと、自分の仕事が前に進まないという思い込みです。
手近な簡単な仕事に手をつけて、とりあえず達成感を感じようとしているだけです。
「とりあえず会って打ち合わせしましょう」
これは最悪です。
何が成果になるのかを考えずに行動するのは無意味です。
人間が情報を素早く処理するためには、あらかじめ頭の中でその目的を考えておくことが必要です。
「なぜそれをする必要があるのか?」
「その行動によってどんな成果を得たいのか?」
人は目的を意識していないと、情報処理が遅くなってしまいます。
読書する場合でも同じです。
本を読む前に、「この本から自分が何を学びたいのか?」ということを考え、それを明確に自分に言い聞かせてからでないと、その本から学ぶことは少なくなってしまいます。
自分にとっての疑問点だけでも明確にしておかないと、本を読むスピードも遅くなるし、何も頭の中に残らなくなります。
もちろん、考えるだけで行動しないのはただの先延ばしです。
間違わないでもらいたいですが、行動を最適化するためにまずは考える時間が必要だということです。
仕事においては、思考なき行動はリターンを得られません。
何に注目すれば利益を得られるのかということを考え、より少ない行動で最大限の成果を出すのが仕事です。
ここから先は、残りの3つについて解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが、やってみたいと思いつつ、なかなかできないことはどんなことですか?」【回避ヒエラルキー】ほか
2022-11-17 12:00330ptあなたが、やってみたいと思いつつ、なかなかできないことはどんなことですか?
今回は、先に頭で考え過ぎてしまいなかなか行動できないという方の相談をもとに、不安や心配を乗り越えて行動するための心理学について解説させてもらいます。
Q. 先に頭で考えすぎて、メリットとデメリットばかり考えて行動できません。
とにかく行動して経験が欲しいです。何かアドバイスをお願いします。
メリットとデメリットを考えて行動できない人へのおすすめとしては、デメリットの方が大きそうなことをあえてしてみてください。
いわゆる行動力として、メリットがあることを見つけて行動することだと考えている人が多いです。
当然ですが、メリットしかないことであれば誰でも行動できるはずです。
行動力というものは、メリットとデメリットが半々だとか、どちらに転ぶかわからないことに対して、一歩踏み出すことができるかどうかです。
例えば、皆さんの目の前にダンベルがあったとします。
それを使って筋トレを頑張れば筋肉がついたり痩せるということはわかっています。
痩せるというメリットはわかっていても重くてしんどいというデメリットもあるから行動できません。
目の前に1,000万円が置いてあって、ご自由にお取りくださいと書いてあったらどうしますか?
メリットしかないような気がするので絶対に取るはずです。
ですから、行動力を上げたいのであれば、デメリットの方が大きいけれど、少し頑張ってうまくいったら得をするかもしれないと思える「やりづらいこと」をあえてしてみてください。
そうすると行動力がつきます。
デメリットを押し切る力が行動力です。
メリットしかないことは別に意識しなくてもできます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
不安や恐怖から一歩踏み出すためのエクスポージャー練習フォーム(暴露療法)
エクスポージャーは怖いことに段階的に取り組むことによって、できるようになるというものです。
例えば、橋を渡るのが怖いのであれば、まずは橋の手前まで行ってしばらく立っていると、怖くてこれ以上は無理だというのが100であれば、その100が徐々に80まで落ち着いてきます。
80ぐらいになったらもう一歩だけ進んでみて、また90や100になったら、しばらくそこで落ち着いてみるというのを繰り返して、徐々に恐怖を乗り越えていく方法です。
人間関係に対する恐怖心があり、いきなり見ず知らずの人に声をかけるのが怖いのであれば、まずはすれ違う人に軽く挨拶をすることだけから始めてみるとか、段階的に自分が恐怖を感じているものに慣れていきながら克服していくわけです。
いきなり自分が理想に思うところにチャレンジするのではなく、自分が恐怖を感じることに徐々に慣れていく方法です。
このエクスポージャー自体はとても効果が高いですが、自分でこれをしようと思うとなかなか難しいものです。
おそらく、これに挑戦したけれど難しくてうまくいかなかったという人が多いと思います。
徐々に慣れていくと言われても、どのぐらい耐えたらいいのかもわかりませんし、エクスポージャーはセラピーとして行われる場合には、必ずセラピストの人が一緒について行なってくれるものです。
自分でしようと思うと、自分の恐怖感自体をモニタリングしにくいですし、恐怖に対して乗り越える方向に進んでいるのかどうかも実感しにくくなってしまいます。
不安や恐怖を感じてできないこと、リスクを恐れてしまい行動を起こせないこと、このようなことを乗り越えるためにはどうすればいいのでしょうか。
ビジネスでもプライベートでも、挑戦してみたいけれど恐怖や不安を感じて、未だに手をつけることができていないことがある人も多いと思います。
多くの場合僕たちが怖がっていること、心配していることの9割近くは実際には起こりません。
しかも、どんなに怖がっていることでも、いざやってみると結構簡単だったり、大きなリスクに思えたことも意外と大したことがないということが多いものです。
それをよりはっきりわかるようにするのがエクスポージャー練習フォームというノートの取り方です。
書く手間はありますが、しばらく書き溜めておくと、それは自分の自信になり、リスクを取って行動することができるようになったりします。
恐怖心や不安、目の前のリスクを恐れてしまうために、大事な第一歩を踏み出すことができない自分を変えるためのノート術です。
3つのステップで構成されています。
<ステップ1>プレパレーション(Preparation):準備
この項目では書くべきことは4つあります。
①行動:自分が怖いと思い起こすことができない行動をひとつ
②結果:その行動を起こした時に起こりうる予測される結果
③怖さ:その結果から自分がどれくらい怖さを感じるのかを予測(%)
④深刻さ:その結果が起きた時にどれぐらい深刻な状況に陥るのかを予測(%)
(%は、0%は全く支障がない、100%は耐えられない状況)
DaiGo師匠はテレビに出るのをやめることに対する不安や恐怖を感じた際にもこれを使っています。
テレビに出る頻度や労力について分析してみると、テレビに出ることと自分の仕事の相関関係はほぼ無かったので、堂々とテレビに出ないと言えるようになりましたが、そもそもこれはある程度テレビに出ないようにしないとわからないことです。
テレビに出ない時期があったので、それを分析することができただけです。
一緒にテレビに出ない時期を作らないと、それが与える影響を分析することもできないわけですが、その一瞬テレビに出ない時期を作ることが恐怖や不安を感じさせます。
テレビの仕事や講演の依頼を断るのは恐怖を感じさせます。
皆さんも自分にとってプラスにならない中途半端な仕事を断るのが怖いと感じて、あまり気が乗らないけれど断ることができず、自分のリソースを割いて仕事をせざるを得なくなったりしたことがあるのではないでしょうか。
人付き合いでも、「NO」と言ったら嫌われるのではないかと不安を感じて、断ることが苦手な人も結構いると思います。
例えば、「NO」と言えない不安や恐怖を乗り越えるのであれば、「①行動」として「NOと言う」と記入します。
続いて、「②結果」では、「人間関係が悪くなる」「嫌われる」「人間関係が減るのが不安」というようなことが想定されるとしたら、それをできるだけ具体的に記入してください。
「③怖さ」には、その行動を取る直前に感じる怖さ、「④深刻さ」には、どれくらい深刻な状況になるかをそれぞれ予測してパーセントとして数字を記入します。
これはあくまで現時点の予測で構いません。
嫌われるのが怖くてどうしても断れないというのであれば、「③怖さ」は100%です。
断ってその人に嫌われるだけであればいいけれど、悪い噂を流されてしまうのではないかという不安を感じるから、かなり深刻な状況になるような気がするというのであれば、「④深刻さ」は90%ということになるかもしれません。
ここまでが準備の段階です。
<ステップ2>エクスポージャー(Exposure):行動によるストレスをグラフ化
心地いいぐらいの状況が0%、もう耐えられないレベルが100%で、行動を起こした直後から分刻みで記録します。
縦軸が自分のストレスレベルで、横軸が時間(分)として、行動を起こした時点から実際にタイマーを測って1分おきに記録してください。
これを記録すると、何分ぐらいで自分の気持ちが落ち着くのかということがわかるようになります。
自分が何分ぐらいで恐怖感を乗り越えることができるのかということもわかりますし、分刻みで自分のストレスやメンタルの状況を記録すると、自分を観察することができてメタ認知の効果もあり、冷静にその行動が取れるようにもなります。
そうすると、それだけでも意外と大したことがないと感じることもできるようになります。
自分のためにならない仕事を断ると言うのであれば、感謝しながらも一生懸命理由をつけて断ったとします。
断る瞬間に心臓がバクバクするぐらいのレベルだったとしたら、その瞬間は90%ということかもしれません。
1分経っても 、まだ心臓はバクバクしていて90%のままかもしれません。
2分たったら、少しは落ち着いたような気がして80%というように、タイマーを使って1分おきに記録してみてください。
これによって何分ぐらい経つと緊張や不安が落ち着くのかがわかります。
実際に記録してもらうとわかりますが、一定の時間でストンと落ちるグラフになります。
1分おきに自分のメンタルを観察すると、客観的に自分を見ることができるようになり、同じような行動も冷静に対処することができるようになります。
<ステップ3>結果と学習(Outcomes & learning)
ストレスレベルがほぼゼロになり落ち着いてきたと感じたところで、最後のフェーズに入ります。
実際に取りにくい行動を取った後に、どんな学びがあったのか? 何を得ることができたのか? ということを記入します。
それと同時に、実際に自分が行動を起こしたことによる怖さと、実際に起きた深刻さをパーセントで記入します。
①行動を起こしたことからの学び
②行動を起こしたことによる実際の怖さ(%)
③行動を起こしたことによる実際の深刻さ(%)
学びとしては、実際には断っても意外と嫌われないとか、他の人が助けてくれたということがあるかもしれません。
ちゃんと話したらわかってくれたということも多いと思います。
相手に悪気はなかったということが理解できたりもします。
実際の怖さは、次に全く同じことが起きたらどれくらい怖さを感じるかです。
多少緊張するけれど、全然大したことはないと理解できたのであれば、5%ということになるかもしれません。
結果に対する深刻さもそれほどでもないと理解できたのであれば、30%ということになるかもしれません。
ここまでが行動を起こすことによる恐怖を乗り越えた記録です。
これは記録として溜まってくると、実際に行動したときには自分は何分ぐらい経った頃には落ち着いているということもわかりますので、自分がストレスを感じたり嫌なことがあった時に、どれぐらい時間を取ればいいのかということも把握できます。
実際に自分がこれまでにしてきた行動や、いざやってみたら大したことなかったということが、客観的に見れるようにもなり、それは自分の自信にもなります。
これがエクスポージャー練習フォームです。
ここから先は、やらないといけないけれど怖くてできないことに向き合うための「回避ヒエラルキー」と、心配事が頭から消えない時に使う「スクリプト再生法」について解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが、今上達したいスキルはどんなものですか?」【一流の練習】
2022-11-15 12:00330ptあなたが、今上達したいスキルはどんなものですか?
今回は、好きで英語を勉強しているのに夫にバカにされるという方の相談をもとに、運動や勉強、資格や語学学習など、あらゆるスキルを上達するために重要なポイントについて解説していきます。
好きで英語を勉強しているだけですが、夫に使う予定もないのにとバカにされます。良い言い返し方はあるでしょうか?
使う予定がないからといって勉強をすることをバカにするというのは意味が分かりません。
例えば、「小学生や中学生が将来数学や英語を使う予定がないから勉強しなくていいのか? と質問してきたら、あなたは勉強しなくていいというのか?」と聞いてあげたらいいのではないでしょうか。
そもそも勉強しなくてはいけないという状況になってから勉強するのは遅いです。
将来必要になるかもしれないから、時間がある今勉強しておいて、将来必要になった時に、それがすぐに使えることが重要です。
特に英語や数学のように、自分の体も使って学ばなければいけない習得する知識は、後から身につけようとしてもなかなか難しいものですから、できるだけ早いうちに学んでおくことが重要です。
それがわからないような人は社会では出世しないと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
今回は練習法についてです。
様々な業界でトップに上り詰める人がいます。
これはアーティストでも研究者でも、どんな業界でもトップに上り詰める人がいて、この人たちも最初からうまくできるわけではありません。
当然少しずつ練習を積み重ねて、その結果として新しいことができるようになっていくものです。
では、一流の人たちがまだ一流ではなかった頃に、どのような練習をしていたのかということがわかれば、本当に世界トップレベルの一流になるには、それ以降の努力もかなり必要になると思いますが、ある程度のところまでたどり着くには参考になるはずです。
トップに上り詰める人15の共通点とは?
一流の人たちが一流でなかった頃に何をしていたのかという事を調べた研究をもとに、今回は、トップに上り詰めた人がまだトップでなかった頃にどんな練習をしていたのかということを紹介させてもらいます。
一流の人たちがしていた練習方法には共通点がありました。
様々なジャンルを調べた結果として15の共通点が見つかっています。
人がどのようにしたら効率的に練習できるのかとか、物事を効率的に習得するにはどうすればいいのかというような研究は色々とあり、そんな中で今回参考にしている研究では、一流の音楽家やチェスプレイヤー、外科医やアスリート、などの様々なジャンルの人たちの練習を徹底的に調査して、一流の人たちが行う練習のポイントをまとめてくれています。
共通点その1 :練習時間は1日15分から20分
これは1日15分から20分の練習をずっとしていればトップに立つことができるということではなく、一流になるためには確かに大量の練習時間は必要です。
ただ、世界のトップに立つような一流の人たちでも、初心者の頃には1日15分から20分程度の練習時間を目標にして、そこから徐々に無理をすることなく増やしていくということをしていたということです。
ここがいわゆる凡人と一流の人の違いで、一流になる人は多くの人が馬鹿にするような小さなところから始めて、それを時間をかけて大きく育てていきます。
これはビジネスでも同じです。
ビジネスでも、最初から大きなお金を使って借金をしてビジネスを始めるような人はたいていうまくいきません。
モチベーションを保つことができなくなれば、それでも続けなければいけないと考えストレスになってきます。
そのストレスがかかっている状況下でも続けることができなければ、人はいつになっても初心者の段階を突破することができません。
先行研究によると、1日15分から20分以上の練習をしようとすると、大抵の人はストレスに負けてやめてしまうということがわかっています。
基本的に技術を習得しようとする練習というものは困難なものですから、このような困難な練習の場合には250日ほどかかるということも示されていますので、そう考えると、15分から20分ぐらいの練習を250日程は続けると考えた方がいいとも思います。
時間を増やすと必ずストレスが大きくなります。
このストレスに耐えることができなければ、皆さんは基本的には続けることができなくなり初心者の領域を突破することができません。
長く続けることに意識を向けるというのが、一流になる人の特徴だったということです。
特徴その2 :ミスを全て記録する
人は勉強でもスポーツでも上手くやりたいという意識がどうしても働き、うまくいった時の事ばかりに注目してしまいがちです。
自分がミスったところに目を背けたりもしがちです。
どうすればうまくいったかということではなく、何で失敗したのかということを記録しておいた方が、実際には僕たちが一流になるためには役に立つということがわかっています。
ビジネスでも大抵失敗してしまう人は成功事例を真似しようとします。一流の経営者の成功事例などが書かれた本もよくありますが、そんな本を読むぐらいであれば、倒産したり破産した会社がそれが起きる前に何が起きていたのかということを学んだ方が役に立つと思います。
この研究では、そんな脚色や話を盛ることを一番出来ないであろう医者を対象にして調べたところ、優秀な人ほど自分のミスを全て記録していたということが確認されています。
間違いが許されなくて、給料もプライドも社会的地位も高いですから、間違いを正面から受け止めることが非常に難しい職業で、そもそもミスが少ないわけです。
そんなお医者さんの中でも優秀な人ほど自分のミスをちゃんと記録していて、優秀でない人が自分のミスを記録する習慣がなかったということです。
この記録の仕方としては、「なぜ自分はミスったのか?」「なぜ自分はその作業を難しく感じているのか?」というように、自分がミスをした理由と自分がその作業を難しいと感じている理由に注目して、自分の推測も交えてミスを記録するということが重要なポイントでした。
自分が失敗した時の原因やその時の憶測を記録しておかないと、自分の行動に対してすぐに結果が出る場合であればいいですが、ビジネスでも勉強でも同じですがすぐに結果が出ることの方が少ないものです。
最初の頃にうまくいったこととうまくいかなかったことを記録しておかないと、後で、成果が出た時も出なかった時も間違えた理由に戻ることができません。
ここに戻ることができなければ、ただ単に時間の無駄になってしまいます。
特徴その3 :デッドラインを作る
人はスキルを学ぼうとする時に、今目の前にある問題に先に取り組みたくなります。
一流になるためには長期的な視点が大事なのに、すぐに成果を出そうとしてしまいます。
確かに 、今目の前に差し迫った問題があれば、それに対処することが必要なわけですが、どの業界でも一流を目指そうとすれば、もっと長期的な視点を持つ必要があります。
ですから、どんなことを学ぶ場合であっても、必ず期限は設定してください。
「いつか英語を喋れるようになったらいいな」という考えでは英語は喋れるようにならないということです。
長期的な展望としてやっておきたいタスクがあると思います。
それと同時に、今目の前にある仕事を締め切りまでに仕上げないといけないと思います。
長期的な展望としてやるべきタスクにもデッドラインを決めてください。
例えば、5年後に独立するというのであれば、そのためにいつまでに何をやるのか決めてください。
期限を決めないと人間は行動しません。
ですが、人間の脳は締め切りが近いものを重要だと考えてしまいます。
そのせいで遠い目標に対して行動できなくなります。
新しいことを学んだり将来のためのスキルを身につけることよりも、今目の前にある部屋を片付けたり家事をすることを優先してしまいます。
ですから、デッドラインを作る場合には、将来のためにやるべきことよりも目の前の安易なことを優先していないかということに注意してください。
特徴その4 :疲れなければ練習ではないと考える
本当に意味がある練習というものは、自分にある程度負荷をかけなければできません。
終わった後に、やりきった感覚や疲れた感覚が必要です。
運動でも勉強でも、終わった後にこの感覚がなければ負荷が足りないと考えてください。
先ほど15分から20分ぐらいから始めるようにという話でしたが、その15分から20分ぐらいで、やりきった感覚や疲労感を感じるレベルにしてください。
ここで瞬間的に集中する没頭力が重要になります。
これを徐々に伸ばしていくことで、学習効率やパフォーマンスを向上させてくれます。
慣れてくると、15分から20分では疲れを感じなくなると思います。
そう感じたら、まずはいきなり時間を増やそうとするのではなく、運動の場合であれば負荷を、勉強の場合であれば難易度を上げてください。
これ以上単位時間あたりの負荷や難易度を上げるのが難しいとなったら時間を延ばすようにしてください。
長い時間勉強したり運動するのが大事なわけではありません。
単位時間あたりの負荷を上げていくことが重要です。
特徴その5 :時々ふざける
あまりストイックになりすぎると続けるモチベーションが低下してしまいます。
運動の負荷を上げたり勉強の難易度を上げる時に、難しくて続かないような気がしたら、その練習の最後の数分間は、自分が単純に楽しめるような練習をするようにしてください。
最後に好奇心をぶら下げておくと、人はモチベーションを維持できます。
勉強でも運動でも続かなくなってしまうのは、続けていると徐々に飽きてくるからです。
ですから、その練習の最後に、それまで行ったことがない新しいことや、単純に楽しめる練習を用意しておくわけです。
ちょっとした遊び心を用意したり、好奇心をくすぐるようなものを用意しておいてください。
単純に楽しめることを最後に用意していた人の方が、モチベーション高く物事を続けることができます。
特徴その6 :メディアの多様性を利用する
人は何かものを学ぶ時に、本で読んで学ぶかオーディオブックで耳で聞いて学ぶ、目で見て学ぶのか、自分で声に出したり紙に書いてアウトプットして学ぶなど、インプットをするときもアウトプットをするときも、どのようにそれをするのかというメディアが介在します。
このメディアの多様性を作れば作るほど、僕たちは物事を習得する確率が高くなるということです。
複数のメディアの形を保つことによって、インプットのスピードや効率を高めていくことができます。
ウォータールー大学の研究ですが、この研究では、36人の学生を集めて120種類の様々な言葉を覚えるようにお願いしました。
普通に紙にその言葉が書いてあってそれを見て覚えたり、色々な覚え方をしてもらったわけですが、これは当たり前ですが、普通に見て覚えようとしたグループよりも、その言葉を口に出しながら覚えたグループの方が、記憶量が1.2倍になっていたということです。
つまり、普通に見て覚えるよりも、口に出して聴覚を使うメディアを増やすだけで20%も記憶できる量が増えてスキルの習得効率が上がったわけです。
であれば、いろいろメディアを使わないと損だということです。
UCLA が1991年に行なったレビュー論文を見てみると、視覚や聴覚などの複数のタイプのデバイスを使った方が、全体的にスキルが身につきやすいということが示されています。
これは勉強や何か知識を身につけることだけでなく、スポーツなどの練習をする時にも、できるだけ複数のデバイスを使って覚えた方が身につきやすいということです。
一流になれない人は、教えてくれる教材も先生も1つに絞ってしまいます。
色々な視点を持とうと試行錯誤するのではなく、この先生のこの方法が最高なんだと思い込んでしまいます。
複数のメディアを持つということが一流になるための条件です。
最近の研究では、タブレットを使って数学を勉強した子供たちは数学能力や推論能力に著しい向上が見られたという研究もあります。
学習というものは、自分の知っていることでも同じことでも、様々なメディアで色々な形でインプットとアウトプットをすることによって、習得率は高くなります。
特徴その7 :手探りで練習せよ
チューリッヒ工科大学の研究で、手探りの練習によって1.2倍上達するということがわかっています。
この研究では、13歳の生徒75人を集めて2つのグループに分けています。
一方は生産的な失敗グループで、指導もサポートもガイドラインも一切なく複雑な問題やスキルをできるだけ自分の力だけでこなしてもらうということをしています。
もう一方は直接指導グループで、教師や講師がガイドラインを教えたり、適切なヘルプを与えてちゃんと教えてあげたグループです。
その結果、直接指導をされたグループよりも、ぶっつけ本番でいきなり取り組んで最初にたくさんの失敗を経験していた生産的な失敗グループの方が応用問題を解くことができる確率が高くなっていたということです。
直接指導を受けたグループに比べて、1.1倍から1.2倍も応用問題に対する正解率が高くなっていました。
スキルを効率的に学びたいと思うのであれば、最初から誰かに教えてもらうとスキルの習得率が落ちてしまいます。
もちろん、車の運転など危険を伴うものに関しては、危険を回避できるだけの最低レベルまではまずは教えてもらうべきですが、細かい方法や細かいガイドラインなどは与えないで自分でまずは経験することが重要です。
初心者の頃は溢れるようなモチベーションがあります。
どんなことでも失敗してもいいからやってみたいと感じている時に、たくさんの大きな失敗をして試行錯誤を繰り返す経験をしておくことがとても重要です。
物事を効率よく習得するためには、まだまだ重要なポイントがあります。
ぜひ後半もチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは、今どんな繋がりが欲しいですか?」【好かれる自己開示】
2022-11-12 12:00330ptあなたは、今どんな繋がりが欲しいですか?
今回は、大人になってからもできる深い人間関係の作り方についての相談をもとに、過去の経験による生きづらさを改善して求める友達を作る方法について解説させてもらいます。
Q.大人になってからは友達を作りづらいと言われますが、大人になってからもできる深い人間関係の作り方を教えてください。
大人になってから深い関わりを持とうと思うと、やはり、仕事で何か関わりがないと難しいと思います。
仕事で関わりがないのであれば、何かの苦労を共にすることができたり、共通の趣味があったり、一緒に集まって何かに取り組むことができる時間を、どれだけ作ることができるかが重要になると思います。
大人になると、良くも悪くも理由がないと一緒にいるのが難しくなります。
その理由を作ることができるかどうかが、深い関わりのためには重要になってくるのではないかと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
不適応スキーマを改善してトラウマを超える
幼い頃に身につけてしまった歪んだ考えのせいで、コミュニケーションがうまく取れなくなってしまう人がいます。
これは世界の見方のようなものです。
例えば、幼い頃に信じていた人に裏切られたりいじめられたりすると、安易に人を信じてはいけないと考えるようになります。
それが大人になって悪影響を及ぼしてしまいます。
身近な人で信じて接した方がいいにも関わらず、疑ってかかっていれば、当然ですが人間関係に問題を抱えてしまいます。
誰も信じずに生きていこうとすれば、当然仕事をすることもできなくなります。
このような幼い頃に身についた歪んだ物事の見方を早期不適応スキーマと言います。
「個々人の世界の見方」「思考などの認知的活動のもととなる、構造化された知識」のことです。
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幼少期に形成される18の早期不適応スキーマ
2020年にシエナ大学が、596名の参加者に対し、早期不適応スキーマとスキンピッキング(瘡蓋やニキビを取るような行為)の関係性について調べています。
早期不適応スキーマとは、「人生の早期に形成され、形成された当初は適応的だったかもしれないが、その後の人生で、不適応的な反応を引き起こしてしまう自滅的な認知と感情のパターン」のことです。
研究によると、早期不適応スキーマは18種類あります。
これらは、この特徴を持っていたらアウトということではなく、それが人間関係に問題を起こしているのであれば、それぞれ対処する必要があるということです。
18の早期不適応スキーマ
1.見捨てられ感/不安定スキーマ
他人との関わりは非常に不安定であり、たとえ自分と関わっている人であっても、その人は今にも、自分を見捨ててしまうだろうと感じています。
仲のいい人や身近な人に対しても、見捨てられてしまうのではないかという恐怖を抱いています。
2.不信/虐待スキーマ
他人は皆、自分につけ込み、自分をいじめ、 食い物にするような「虐待者」であり、全くもって信用することができないと感じています。
周りは全て敵だと考えてしまい、信じられるのは自分だけだと考えてしまいます。
3.情緒的剥奪スキーマ
自分は誰からも愛されず、理解もされず、守ってもらえない存在であると感じています。
どんな悪人だったとしても、誰からも愛されない人はいません。
この感覚を持ってしまうと、自分から新しいコミュニティに入って行こうとする気もなくなってしまいます。
4.欠陥/恥スキーマ
自分は人間として欠陥のある「ダメ人間」で、 そのような自分の存在自体を恥ずかしいと感じています。
そもそも欠陥がない人間なんていません。
法律的にアウトでなければ欠陥はあっても構いません。
それは愛嬌だと考えて、それ以外のところで魅力を作ればいいだけです。
5.社会的孤立/疎外スキーマ
自分は人と違っており、どのようなコミュニティにも所属することのできない孤立した存在であると感じています。
これは自己開示で問題を起こしやすいタイプです。
自分は他人と違って誰も自分のことは理解できないと考えてしまうので、人と交流することは意味がないものだと考えてしまいます。
これは、自分は人と違うからと独創的な方向に進む場合もあります。
反転する場合もあるので、必ずしも問題になるわけでもありませんが、自分が孤立した人間だとは思わないようにしてください。
6.依存/無能スキーマ
日常生活を送るにあたって自分は無能であり、他者からの助けがなくては、まともに生きていけないと感じています。
最近世の中に増えている無能感です。
7.損害や疫病に対する脆弱性スキーマ
今にも破局的な出来事が起こり、自分はそれを防ぐこともできないし、対処することもできないと感じています。
世の中では戦争も起きているしコロナもあり、地震や災害も多いので、何が僕たちに危害を加えるのかはわかりません。
それをやたらと心配し過ぎてしまいます。
8.巻き込まれ/未発達の自己スキーマ
自分が他者(多くは親)に感情的に巻き込まれており、あたかも他者と一体化しているかのように感じています。「自分がない」と感じ、 自らのアイデンティティを感じることができません。 ひとりで過ごすのが苦手で「人生が空虚で見たされていない感覚」を持つ傾向があります。
自分がない人なんていません。
ですが、自分がないと考えてしまうと自己開示もできなくなります。
9.失敗スキーマ
「自分のしてきたことは失敗ばかりだ」「何をやっても失敗するだろう」と感じ、自分を「失敗者」だと思っています。
自分に失敗者の烙印を勝手に押しています。
冷静に考えれば、失敗しているだけ挑戦していない人よりもまだマシです。
10.服従スキーマ
他者に見捨てられたり報復されたりしないためには、自分の欲求や感情を犠牲にして、他者に服従するしかないと感じています。
人生の中では、自分の頭で考えることができない人は、誰かの許可がないと動けなくなってしまうことが多くなります。
これは人生の後半で大きな後悔として残ります。
11.自己犠牲スキーマ
自分より他者を優先し、他者の欲求や感情を、 自分自身が満たしたり癒したりすることに過度にとらわれています。
他人を満たすことに過度にとらわれてしまい、自分を犠牲にしすぎてしまいます。
他人に喜んでもらうことは重要ですが、自分を犠牲にしては他人に食い物にされるだけです。
12.評価と承認の希求スキーマ
他者から評価されたり、承認されたりすることに過度にとらわれており、他者の評価によって自尊心が左右され、他者の評価を得るために自らの行動を選びます。
承認欲求がやたらと大きく、不特定多数の承認を求めてしまいます。
周りの評価によって自分の人生や判断を決めてしまいます。
13.否定/悲観スキーマ
人生のネガティブな面ばかりを過大に注目し、ポジティブな面を無視します。「ネガティブな思考」にとらわれており、いつも心配ばかりしています。
慎重なのはいいことですが、臆病すぎるのは問題です。
14.感情抑制スキーマ
感情を感じたり表出したりすることを恐れており、自らの感情を抑え込んだり、あたかも感情などないかのように振る舞ったりします。
感情を感じないのはサイコパスぐらいです。
幼い頃に自分の感情を受け止めてもらわなかった経験によるものです。
15.厳密な基準/過度の批判スキーマ
非常に高い基準を自分や他人に対して設定し、その基準を満たすように努力し行動すべきであると考えています。
他人に対してはともかく、自分に高い基準を求めるのは結構ですが、これは行き過ぎてしまうと燃え尽き症候群になってしまいます。
8割ぐらいで十分だと思えるようにしないと、完璧主義になってしまいます。
16.罰スキーマ
人は失敗したら厳しく罰せられるべきだという信念を抱いています。自分や他人の過去を簡単に許すことができません。
今まさに世の中でこれにとらわれている人が増えています。
一度間違った人は許してはいけないと考えてしまいます。
17.尊大スキーマ
自分は他者と違って特別な存在であり、特権と名誉が与えられて然るべきだと信じています。
他者より優位に立つこと、ルールにとらわれず自分のやりたいようにすることに過大な価値を置いています。
一方で、自信のなさや批判に対して過度に反応する傾向も持っています。
自分に対して尊大な感覚を持つのは結構ですが、自分だけはルールを破ってもいいというような差別的な感覚と同時に、自信のなさがあります。
脆弱ナルシストと同じで、批判を向けられると過剰に反応します。
18.自制と自律の欠如スキーマ
欲求忍耐性が非常に低く、自らの欲求や衝動を抑制したり、目標に向けて計画的に自分を律したりすることができません。
幼い頃に周りの大人が全てなんでもしてくれて、甘やかされて育った人に起こりやすいです。
以上、18の不適応スキーマが、対自的要因における自己開示を妨げることが考えられます。
あなたを縛る早期不適応スキーマを見つけるスキーマ分析
皆さんがとらわれている早期不適応スキーマを見つけて、他の選択肢があるということに気づくための方法を解説していきます。
ステップ1 :スキーマ日記を書く
以下の項目について毎日日記を書いてみてください。
①トリガー:ネガティブ感情が引き起こされたきっかけ
②感情分解:感情を%で分解、悲しみ10%+怒り50%+後悔40%
③自動思考:トリガーで浮かんだ思考・イメージ
④身体反応:トリガーで体に起きた反応
⑤対処:トリガーの後、自分がどう行動したか?
ステップ2 :縛られているスキーマを特定
①スキーマ推定:どのスキーマに縛られているか?(スキーマに向き合うだけ)
②スキーマの起源:人生のどんな経験がそのスキーマを作ったか仮説
③スキーマの機能:そのスキーマが当時はどう適応的(役立ったか)だったか?
そのスキーマは昔は役に立つ機能があったはずです。
それはどんな機能だったのかと考えると、どんどん距離を取ることができるようになります。
ステップ3 :他の選択肢を知る
皆さんがとらわれているスキーマを客観的に見られるようになったところで、現実的な思考に移っていきます。
事実とイメージを分離して思い込みを見つけます。
反論・根拠・例外を考えてください。
その上で 、代わりに行う代替行動を考えます。
現実的な行動を決めておくことで、縛られているスキーマから開放されます。
実際にその行動を取らなくても、他の選択肢があるということを知っておくだけで物事の見方も判断も変わります。
ここから先は、これから皆さんがどんなタイプの友達として振舞い、人生の幸福度を高めるためにはどんな友達を作っていけばいいのかということを解説させてもらいます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが最近コミュニケーションエラーを起こしたのはどんなときですか?」【好かれる自己開示】
2022-11-10 12:00330ptあなたが最近コミュニケーションエラーを起こしたのはどんなときですか?
今回は、女性のイベントや記念日にこだわる心理が理解できないという方の相談をもとに、お互いの関係を深めるための自己開示について、コミュニケーションを妨げるバイアスと、自己開示力がお互いに高まる質問について解説させてもらいます。
Q. 恋愛で、なぜ女性がイベントや記念日にこだわるのか理解できません。
自分にとっては面倒なだけなのですが、どのように考えれば良いのでしょうか?
イベントがなにかと苦手な男性も多いと思います。このようなイベントや記念日の話になると、男性の皆さんは面倒だと感じたりする人もいるでしょうし、女性がなぜあんなにもこだわるのかがわからないという人もいると思います。
誕生日や結婚記念日、2人が出会った記念日などを男性が忘れるとなぜ怒るのかと言うと、それは結婚や長期的な関係に対するコミットメントが低いということを女性が無意識のうちに感じ取っているからです。
大切な記念日を忘れていることを怒っているのではなく、自分のことを大事にしてくれていないとか、長期的に関係を大切にする気がないということを女性は無意識に感じているからこそ、記念日を忘れた男性に対して怒っているわけです。
記念日を忘れているから怒っていると解釈してしまうと、男性は忘れることだってあると言い訳をしてしまいます。
そういうことではありません。
記念日を忘れたことを怒っているのではなく、2人の関係として長期的な関係を意識して大切にする気がないのではないかと責めているわけです。
ですから、このような大切な記念日を忘れてしまった時に、男性は忘れてしまってごめんではなく、もちろんそれ自体を謝るのは必要でしょうが、それと同時に、相手の女性とこれからも長い関係でいたいし、それぐらい大切に思っているということを伝えるようにしてください。
そうでないと女性の怒りは収まることはありません。
日付を忘れた物忘れに対する怒りではなく、2人のこれからの関係に対するコミットメントが、ないがしろにされていることに対する怒りです。
そのために女性は自分が大事にされていないと感じ取ってしまいます。
男性は女性と同じように記念日を大事にするべきですし、もしどうしても忘れた場合には、長期的な関係でいたいということをしっかりとアピールするべきです。
男性は長期的な関係でいたいのであれば、このような定期的なイベントで関係を深める必要もありますし、その際には、来年も再来年もその次もずっと一緒にいたいと長期的な展望を女性に伝えるようにしてください。
それがないと女性は不安に感じて離れていきます。
このような心理的なバックグラウンドを理解しておくことが重要です。
これを理解しておけば、女性がなぜ記念日を大切にしているのかということも理解できますし、長期的な関係としてずっとそばにいて欲しいと思うのであれば、どのように女性に声をかければいいのかということも理解できます。
お互いの価値観として記念日を全く意識しないし、一緒に過ごすことができたらそれはそれでいいぐらいに考えるのも構わないと思います。
特別な日よりも特別ではない日常の日を大切にしたいという人もいると思いますので、それはそれで大切なことだとも思います。
ただ特別な日や記念日というのは、長期的な関係を意識するので大事にした方が良いのではないかということです。
ですから、もし記念日を大事にしないのであれば、普段からお互いに長期的な関係を意識したりそれができるような関係を作ればいいわけです。
とはいえ、なかなか普段からその長期的な関係をうまく意識させたり伝えるのは難しいことですから、このような定期的なイベントや儀式をうまく活用した方がいいと思います。
定期的なイベントというものには、長期的な関係を意識させて、そこに結びつく関係を深める作用があり、それにより結婚へのコミットメントを強めてくれるということがわかっているわけですが、その一方でケンカの原因にもなりやすいので気をつけて扱った方がいいタイミングでもあります。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
前回は初対面でも好かれる自己開示について解説させてもらいました。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
一問一答「あなたは、初対面の時にどんな自己紹介をしますか?」【好かれる自己開示】
自己開示のテクニックや関係を深める方法を学んでも、人はどうしても抵抗を感じます。
人間には必ず認知の歪みがあります。
今回はそんな認知の歪みを改善するための方法を解説させてもらいます。
10種類の認知の歪み
1. マインド・リーディング
他人が自分のことを否定的に考えていると思い込むバイアスです。
メンタリストでも相手の心を読むのはそんなに簡単にはできません。
実際の1対1のコミュニケーションで、相手の心を読めるようなことはありません。
もし相手の心を読めるような気がした時には、それは自分のバイアスに捕らわれているに過ぎません。
「嫌われたかも」という感情も認知の歪みに囚われているだけです。
相手の自分に対する評価を考える時に、人はとても否定的に考えるバイアスがあります。
これは、生物として考えた時に、人はまずは相手のことを疑ってかかった方が生存に有利だったので、本能として備わっているものです。
ですが、現代の成熟した社会では、「相手は自分のことを信用してくれている」と考えて接した方が得することの方が多いです。
相手が詐欺師やよほどの危険な人以外であれば、基本的には相手の自分への感情を好意的に考えた方が得をします。
これは現代では役に立たなくなっている認知の歪みです。
自分が思っているよりも、相手は皆さんのことを嫌ったりしていません。
2. カタストロフィー化
証拠もなしに、自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく考えたり、 自分の成功や良いところを極端に小さく考えたりするバイアスもあります。
自分のたったひとつの欠点で、その欠点があるから自分は誰からも好かれないと思い込みます。
証拠もないのに、「自分はダメな人間だ」と思い込みます。
証拠もないのに自分の失敗や欠点を大きく捉えすぎてしまいます。
しかも、「失敗したら自分は無能だ」と考えるのに、 他人が失敗をして落ち込んでいたら「大したことじゃないよ」と寛容になる傾向もあります。
人が同じ状況にいたら優しい言葉をかけることができるのに、自分の時には自分を責めてしまいます。
他の人にかける優しい言葉を自分にもかけるようにしてください。
3. オール・オア・ナッシング思考
物事を0か100かで判断してしまうバイアスです。
物事をうまくいくかいかないかで判断する必要がある時もあるかもしれませんが、ほとんどの物事は0か100かでは決まりません。
ビジネスでも人間でも同じです。
0か100かで決まるビジネスはありませんし、皆さんにとって心の底からどうしようもないと思っている相手でも、何かしら少しは良いところがあります。
全てがオール・オア・ナッシングだと考えると人生は生きづらくなります。
メディアもネット上でも、誰かが少し失敗したり間違いを犯すと、その人全てを否定するかのように叩きます。
これは日本全体でオール・オア・ナッシング思考を煽っている状態です。
オール・オア・ナッシング思考は、自分に対しても他人に対しても気をつけてください。
何かをするのに唯一絶対の答えはありません。
例えば、皆さんにとって憧れの生活をしている、あの人のような人生を歩みたかったという理想の人もいると思います。
それもオール・オア・ナッシング思考です。
Instagram でも良いところだけを見せている可能性が非常に高いです。
その人にもその人自身の悩みがあります。
皆さんにも悩みはありますし、その人の差に優劣をつける必要はありません。
もちろん、お金など数字で測ることができる指標もありますが、それがその人自身にどんな影響を与えるのかということは人によって違います。
自分に対しても他人に対しても、オール・オア・ナッシング思考は人生が惨めになる行為です。
くれぐれも忘れないでください。
4. 感情的思い込み
客観的証拠ではなく、感情的な反応で正しいと決めつけるバイアスです。
自分の感情や周りの人間からぶつけられた感情で物事を決めてしまいます。
例えば、親の反対にあった経験によって挑戦をやめてしまうのもこれです。
親から客観的な証拠を提示されたのであれば考える必要はありますが、親に感情的に反対されただけであれば、それは単なるバイアスにすぎません。
相手の思い込みで感情をぶつけられて、それが正しいと思い込むようなことはやめてください。
物事を決断しようとしている時には、その決断が客観的な証拠によるものなのか? それとも、単なる感情的な反応によるものなのか? それだけは必ず考えるようにしてください。
5. ラベリング
「自分はダメなやつだ」など、うまくいかなかった出来事の後に、自分自身に対して否定的なラベルを貼るバイアスです。
例えば、相手に皆さんが自分のことを自己開示したとして、相手がドン引きしたとします。
そんな時に、「やっぱり自分は自分自身の話なんかしない方がいい人間なんだ」と勝手なラベルを自分に貼ります。
勝手に自分を分類しているだけのただのバイアスです。
受け取る相手や状況によって否定も肯定も変わります。
例えば、全裸の村に行ったDaiGo師匠の話を聞いたら、面白いと盛り上がる人もいれば、さすがに自分は無理と感じる人もいるでしょう。
その一点だけで否定されたからといって、さすがに全否定されることはありません。
他人の個人の好みをいちいち否定していたらキリはありません。
皆さん自身の自己開示のひとつの失敗でも同じです。
たったそれだけのことで自分を否定する必要はありません。
もし自分がラベルを貼ったことに気づいたら、頭の中でそのラベルを剥がしてゴミ箱に捨てるところを想像してください。
6. メンタル・フィルタリング
否定的な情報に焦点を当て、肯定的な情報を無視するバイアスです。
物事をありのままに見ると、良いところも悪いところも必ずあります。
自己開示では、相手のポジティブな反応を全て無視してしまい、ネガティブな反応ばかりを記憶に残してしまいます。
人間は常に情報を自分に都合よくフィルタリングしています。
このことを知っていても、必ず陥ってしまうバイアスです。
自分の感情や事実を紙に書き出したり、トレーニングなどをしない限りは必ずバイアスにはまります。
人間関係においては、特にネガティブなフィルタリングに惑わされることが多いです。
これも忘れないでください。
7. 過度な一般化
一度や二度起こっただけの悪い出来事を、 常に起きることだと思いこむ思考パターンです。
自分の自己開示やコミュニケーションを振り返った時に、いつも、全て、絶対、確実に、必ずなどの言葉をよく使用します。
自分の行動や思考を振り返る時には、これらの強調したワードは排除するようにしてください。
例えば、過去のひどい失恋によってトラウマを抱えてしまった人は必ずこう言います。
「自分はいつも好きな人を前にすると声がかけられなくて、自分はどうせダメだという思考が絶対に生まれるんです。」
実際には、「いつも」ではありません。
特定の相手や状況では楽しい気分になっている時もあります。
それなのに、後から自分のことを振り返ると、このバイアスに惑わされてしまい、たった一度の出来事が常に自分につきまとっているかのように思い込みます。
一度の出来事が自分の人生すべてに影響を与えることなんてそうはありません。
これも自己開示やコミュニケーションの邪魔をしてしまうバイアスです。
ここから先は残りの三つと関係を一気に深めるための質問について解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは、初対面の時にどんな自己紹介をしますか?」【好かれる自己開示】
2022-11-08 12:30330ptあなたは、初対面の時にどんな自己紹介をしますか?
今回は、LINE で信頼関係を築く方法についての相談をもとに、自己開示のメリットと最高の自己紹介メソッドについて解説させてもらいます。
Q. LINE のやりとりで信頼関係を築くコツを教えてください。
LINE に関しては、Dラボでモテるファーストメッセージについて解説した動画がありますので、そちらを参考にしてもらいたいですが、自分の話を長々とすることだけはやめてください。
自分の話をするのは、相手に安心をしてもらうためではありません。自分の話をするのは、相手の話を聞くためです。
例えば、自分の兄弟の話をしたら、相手の兄弟の話も聞くことができます。
自分の休日の過ごし方を話したら、相手の休日の過ごし方も聞くことができます。
自己開示は相手の話を聞いてもいい流れに持っていくためにするものです。
自分の話をして信頼してもらいたいと考えるのではなく、自分の話をきっかけに、相手から聞きたい話を聞くようにしてください。
自分がどれだけプライベートな話をしたかということによって、人間は相手に対する信頼や安心感を感じることができます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
好かれる自己開示
人はよくわからない相手には警戒心を持ちます。
自分がどんな人間なのか? 相手に自己開示することができると、その警戒心を解くことができます。
これは良好な人間関係の始まりです。
そして、その良好な人間関係が人生を決めます。
仕事も、お金を稼ぐことも、能力も、そのすべてが良好な人間関係をつくるためにあると言われています。
質が高い人間関係を作ることが、僕たちの人生の目的にもなるのではないでしょうか。
やりたいことがないという人もいるでしょうが、それであれば、良好な人間関係を作るために何ができるか? ということを考えてみてください。
それが人生の目的になると思います。
とはいえ、皆さんは自己開示できているでしょうか?
自分がどんな人間なのかを言えていますか?
どこまで自分のことを話せばいいのかわかりますか?
あるいは、相手にどこまで相手のことを聞いていいのかわかりますか?
これは人間関係でとても重要なことなのに、多くの人が親しくなるまで自己開示をできていません。
親しい人間関係をつくるための自己開示なはずなのに、親しくなるまでそれがうまくできないわけです。
ある程度仲良くなると、急に自分の話を流暢にできるようになる人がいますが、それはとてももったいないです。
初対面の時にしっかり自己開示して、仲良くなってからは相手の話を聞く側に回るのが、一番良い人間関係を作る方法です。
多くの人が実際には逆をしてしまっています。
普段の人間関係でも恋愛関係でも、仕事の関係でも使える自己開示について解説していきます。
自己開示ができない2つの理由
1. 対他的要因:他者との関係に影響を与える要因
他人からの印象を気にしてしまったり、人間関係や自分の社会におけるポジションが危うくなってしまうのではないかという不安によるものです。
あるいは、相手に対して自己開示することに意味を見出せないとか、相手に自分のことを知ってほしいけれど、受け入れてもらえないかもしれないことへの恐怖もあります。
2. 対自的要因:自分自身に対して他者との関係には影響せず、自分自身のみに影響する要因
自己開示することで自分自身が傷つくことへの不安が原因の場合もあります。
相手からのリアクションというよりは、自分を守るために自己開示ができないタイプです。
過去に自己開示したことでトラウマを抱えたりしたことが原因になることもあります。
大きく分けてこの2つの原因があります。
「相手にどう思われるだろうか?」という不安
「自分が傷つくのではないか?」という不安
この2つが自己開示ができなくなる原因です。
自己開示には親密性が必要
親密ではない相手への自己開示に抵抗を感じるのは自然なことです。
1996年に常盤(ときわ)大学が237名の参加者を対象に、自己開示の効果、自尊心、社会的承認欲求に関する質問紙調査を行い、自己開示への抵抗感と自尊心の関係を調べています。
自己開示する内容が比較的ライトで、かつ、自尊心が高い人であれば、かなり堂々と自己開示できるような気がしますが、この研究によると、初対面などそれほど親密ではない相手の場合には、自己開示の内容が重くても軽くても、自尊心が高くても低くても関係はなく、誰でも自己開示に抵抗を感じるということです。
一方で、ただ相手と親しいということだけでなく、好感を持てるなど、相手に対して親密性を感じている場合は、自己開示ができるようになったということです。
自分に自信があるかどうかは関係ありません。
自分がカミングアウトする内容が重くても軽くても関係ありません。
人間は、相手のことをどれくらい親密に思うことができるかで、その相手に自己開示できるかどうかが決まります。
初対面の相手に親密性を感じるのは難しいです。
そこで抵抗を感じるのは人としてごく自然なことです。
とはいえ、自分に自信がある人の方が堂々と自己開示できるようなイメージがあります。
自尊心が高い人は、親密な人には自己開示することができます。
一方で、自尊心が低い人は、親密さを感じるようになっても自己開示ができません。
つまり、自尊心が低い人は自分が傷つくことを恐れています。
本当は自分のことをわかって欲しいけれど、自分が傷つくのではないのかと恐れて、それによって自己開示できなくなっています。
対自的要因がブレーキになっています。
抵抗を跳ね除けて、どのようにすれば親密ではない相手に自己開示することができるのかと言うと、この研究では、自己開示の定型文を作っておくことを推奨しています。
初対面の時には、最初の自己開示の影響が大きくなります。
最初だけ定型文でしっかり自己開示することができれば、その後は、お互いに理解し合おうと思い自然と会話することができます。
最初のための定型文を作っておきましょう。
コミュ力のない人ほど、初対面の時に使える相手にさせる自己開示の定型文を作っておいてください。
それができていれば、その後は周りが自然と会話を振ってくれるようになります。
スベらない最強の自己紹介の作り方
最高の自己紹介は他己紹介です。
この他己紹介が最高の自己紹介になるという研究があります。
ワシントン大学の研究で、人間が自分の能力をどこまで正確に自己診断できるのかということを調べています。
165人の男女を集めて、全員のパーソナリティと知性を測るテストを行って、さらに、様々なコミュニケーションの場面での反応についてチェックしています。
その結果、人間は、自分の知性と創造性、魅力について、自己診断できないとされています。
知性も創造性も、それ以外の魅力も、全て人間関係や恋愛関係においてとても重要なポイントです。
ところが、僕たちはそれを自分で判断することが苦手だということです。
自己開示する上で最も重要な部分を人は理解していません。
研究では、ほとんどの人が自分の能力を過大に評価するか、無駄に過小に評価していました。
自己診断で正しく把握できるのは、不安傾向ぐらいだったそうです。
知性も創造性も、人としての魅力も、どうしても他人との比較によって決まる要素です。
ですから、人は自分ではよくわからないわけです。
仲の良い人や付き合いの長い3人ほどの人と、お互いに他己紹介してみてください。
お互いに相手の魅力やすごいと思うところを3つ程度簡単な文章にしてもらってください。
それをまとめて自己紹介を作ってください。
他己紹介ですから、自分が言ったことではなく他の人が評価してくれたことです。
他人の評価ですから、相手がどう思うかということを気にする必要もありません。
それと同時に自分が傷つくことを心配する必要もありません。
ですから、この方法で自己紹介の定型文を作っておくと、自己開示が苦手な人でも堂々と自己開示ができるようになります。
それでも自己紹介が苦手だとしたら、「〜とよく友達に言われます」という文章にしてください。
ここから先は、さらに自己開示を適切に行い関係を深めるための方法について解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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