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  • 一問一答「あなたが最近癒されたのは、どんな環境ですか?」【バイオフィリアを環境に活かす】

    2022-09-15 12:00  
    330pt
    あなたが最近癒されたのは、どんな環境ですか?

    今回は、子育てのイライラについての相談をもとに、何かとストレスやプレッシャーの多い現代社会の中で、どうすれば程よくリラックスしながら生産性を高めることができるのか、その環境の整え方について解説させてもらいます。

    Q. 自分が悪いとわかっていますが、子育てのイライラのせいか子供に強く当たってしまいます。どうすればいいでしょうか?

    人は無意識に自然を求めるバイオフィリアという性質があると言われています。
    自然に触れるという体験が欠乏してくるとストレスに弱くなったり、癌などの病気にかかりやすくなることがわかっています。
    ただでさえストレスのたまりやすいお母さんは、様々な病気にかかってしまうリスクが高まるわけです。

    おすすめしたいのは5分~20分程度の散歩です。特に緑がある公園や神社などへ向かうと効果的です。
    研究によれば、日中に自然がある場所へ散歩へ行くだけでストレスが軽減されるだけでなく、死亡リスクが30%減少することもわかっています。
    お子さんの成長のためにも、お母さんであるあなたが健康でいてあげてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    家にいながら自然の力を取り入れる方法

    一問一答「あなたが、最近自然に触れたのはいつですか?」【バイオフィリアの効果】

    今回は前回に引き続き自然の力についてですが、なかなか自然がある場所に行けない方の方が多いと思います。
    もちろん、自然がある場所に行くのがベストですし、自宅でも勤務先でもできるだけ観葉植物を置いたり緑化する方がいいのは間違いありません。
    それがどうしても難しい場合にはどうすればいいのでしょうか?

    自然の中にある雰囲気や香りや成分など、様々なものが僕たちのメンタルを整えてくれたり集中力を高めてくれます。
    癌のリスクを下げてくれるのではないかという話もあるくらいです。
    とはいえ、ずっと森の中で暮らすことができる人は少ないので、100%の効果でなくても、その一部でも日常生活の中に取り入れることができれば人生が変わるのではないかと思います。
    今回は、3つの観点から自然の知られざる効果を解説させてもらい、それを日常生活に取り入れていく方法について紹介させてもらいます。

    現代人に足りていないものを知る

    人間にとっては本来自然の中で暮らすことが普通の状態です。
    それによって集中力が最適化されたり、糖尿病などの現代病も減ったりします。
    自然と共に生きていかなくてはいけないわけですが、最近自然に触れていないという方が多いと思います。

    その結果、人はコンテントメントという感情が足りなくなります。

    人間の感情に関するシステムは3つあります。
    この3つのシステムがバランスをとることにより、人はメンタルや感情が安定したり、集中力などが最適化されます。
    この3つはどれも重要なものですが、どのようなバランスで生活の中に含まれていればいいのかということを知っておいてください。

    ①ドライブ
    喜びと快楽を作り出してくれる感情システムがドライブです。
    これはドーパミンによって制御されています。

    僕たちが楽しいと思ったりテンションが上がっている時は、ドライブが優位になっている状態です。

    ②コンテントメント
    安らぎや親切心を作り出してくれる感情システムがコンテントメントです。
    これが優位になると、ポジティブな感情が増えたり他人とのコミュニケーション能力が高くなったりします。
    このシステムはオキシトシンによって制御されています。

    リラックスしたりのんびり過ごしている時、好きな人と一緒にいる時は、コンテントメントが優位になっている状態です。
    大事な人とつながりを感じる時にもスイッチが入ります。

    ③スレット
    不安や警戒心を作り出してくれる感情システムがスレットです。
    ネガティブな感情を作り出しているシステムですので、これはない方が良いのではないかと考える人もいるでしょうが、これがなくなると困ることもあります。
    自己防衛機能の役割もあるので、不安や警戒心を作り出してくれることで未然に危険を避けることもできます。
    このシステムはアドレナリンとコルチゾールによって制御されています。

    Fight-or-Flight Response(戦うか逃げるか反応)という反応をする時に、このモードにスイッチが入ります。

    コンテントメントが不足している!
    これら3つが適切なバランスをとる必要があります。
    ところが、自然のない都会で暮らしているとコンテントメントが少なくなってしまいます。
    コンテントメントが不足して、ドライブとスレットがかなり優位な状態です。

    つまり、通勤電車や街中で見知らぬ人に対して異常なまでに警戒してスレットモードが多くなります。
    飲み会やスマホのゲーム、ギャンブルなどドライブモードに入るものもたくさんあります。
    都会ではエンターテイメントがかなりドライブに寄っていて、人間関係がスレットに寄っています。

    そのため都会で暮らしている現代人は特にコンテントメントが足りない状態になってしまいます。
    そうなるとオキシトシンが減ってポジティブ感情は減り、コミュ力も低下して安らぎや親切心も感じにくくなります。
    それを本来解決してくれるのが自然です。

    自然には、人がリラックスしたり安らぎを感じる時に使われる副交感神経を活性化してくれる働きがあります。
    その効果量は0.71ということですから、これは研究としても確実に効果があると言えるレベルです。
    自然は皆さんの心を間違いなく安定させてくれるし癒しを与えてくれます。

    瞑想や運動が心や体に良いとかメンタルを整えてくれると言われますが、この効果については様々な研究があります。
    その効果量はだいたい0.1から高くても0.5ぐらいです。
    瞑想や運動よりもはるかに効果があるということが確認されているのが自然の力です。

    皆さんが自然に触れてコンテントメントを高めれば様々な問題が解決します。
    不安が減って人に親切に出来るようになり、コミュニケーション能力が上がってポジティブな感情が増えます。
    人間が抱えている問題で一番大きな問題だと言われる人間関係の問題が解決します。
    だから自然はとても重要なわけです。

    コンテントメントを高める方法
    では 、どうすればコンテントメントを高めていくことができるのでしょうか?
    これには3つのポイントがあります。
    自然の効果はこの3つで作られているのではないかという説があります。
    ①フィトンチッド(phytoncide):香り
    ②サウンドスケープ(soundscape):自然音
    ③ビジュアルエフェクト(visual effects):自然の風景

    この理屈を理解して頂けると、自宅の中でも自然の効果を手に入れることができます。
    これを上手に取り入れていただけると様々な問題が解決すると思います。

    フィトンチッド:100種の香り成分
    様々なものには香りがあります。
    例えば、ワインの場合であれば、ワインの中にある成分が空気中に気化して漂ってきたのを人は吸うことで香りを感じます。

    アロマオイルやお香が好きな人はわかると思いますが、感情やメンタルのアップダウンを司っている情動ニューロンに対して嗅覚はダイレクトにアクセスしています。
    ですから、メンタルや感情をコントロールしたいと思うのであれば、香りをコントロールすることが効果的です。

    香りは情動ニューロンに大きな刺激を与えて、不安や恐怖を作り出す扁桃体や記憶や感情のコントロールに関わっている海馬を刺激します。
    つまり、香りは人間の脳をダイレクトに刺激して、それによって感情や行動を変えることができるのではないかと言われています。

    森の中には100種類以上の香りの成分があり、それが僕たちの脳を整えてくれているというのが自然に関する科学で明らかになっています。

    人間は特殊なタンパク質の組み合わせによってあらゆる香りを嗅ぎ分けることができると言われています。
    およそ1兆種類の匂いを嗅ぎ分けることができるそうです。
    これだけ嗅ぎ分けることができるので、自然の中で香りを感じて脳の機能が高まるというのは頷ける話です。

    人は日常生活の中でも香りにコントロールされている

    フェロモンで同居女性の月経周期が同期
    ちなみに、猫にはフェロモンを感じる器官があり、これは人間は退化してありませんが、ある程度はフェロモンを感じることもできるそうです。
    例えば、同居している女性同士は月経周期が同期するという話があります。
    フェロモンによって徐々に同期して、お互いが同じ時期に生理になったりするようになるそうです。
    人は思っているよりも香りやフェロモンの影響を受けています。

    恐怖の香りを嗅ぎ分ける
    恐れの香りや恐怖の香りというものもあります。
    スカイダイビングをしてストレスホルモンが分泌されている時の汗の香りを人間は判別することができるそうです。
    研究では、スカイダイビングをした時に着ていた T シャツと普通にスポーツをしていた時の T シャツの匂いを嗅いでもらうと、普通にスポーツをしていた時の T シャツには人は反応しないのに、恐怖体験をした人が着ていたT シャツの匂いを嗅ぐと、その恐怖の匂いを嗅ぎ取って体内のストレスホルモンが増えました。

    強いストレスを感じている人がそばにいると自分もストレスを感じるということもあると思います。
    これももしかするとストレスを感じている人の体臭が、皆さんの体内のストレスホルモンを誘導しているからかもしれません。

    洗剤の香りでボランティア活動したくなる
    シャンプーや石鹸の香りが好きな人も多いと思います。
    柑橘系のスッキリした香りがする洗剤を使った研究があります。
    洗剤の香りを嗅がせると、人はボランティア活動に協力したり寄付をする確率が高くなりました。

    柑橘系の香りで部屋を片付けたくなる
    さらには、旦那さんやお子さんが家を片付けてくれないということで悩んでいる場合も香りを使ってみるのが良いかもしれません。
    柑橘系の香りを嗅ぐことによって、人は部屋を綺麗にしたくなるという研究があります。

    ということは、自分で部屋の掃除をする時にも、始める前に柑橘系の香りを少し嗅いでから掃除を始めると、モチベーションが上がって捗るようになります。
    掃除だけでなく家事をする時には柑橘系の香りを嗅いでからするといいと思います。

    他にも、ミントの香りを嗅ぐことによって、モチベーションを高めて運動能力を上げてくれるとか、集中力を高めてくれるという効果もあります。

    人はもっと「香り」の効果を日常生活に取り入れるべきです。
    では、自然の中にはどんな香りがあって、それを再現するためにはどうすればいいのでしょうか?

    香りのコントロールと音のコントロール、ビジュアルのコントロールをしていただければ、自然になかなか触れることができなくても自然の中にいるメリットを得ることができます。
    勉強している時の集中力を高めたり、仕事の生産性を高めたりするだけでなく、なかなか運動習慣が身につかないという人にも役に立ちます。
    人は自然の中で運動すると運動を辛く感じなくなります。
    それによって続けやすくなるのでダイエットも継続しやすくなります。
    そんな環境を整える方法は続きをチェックしてみてください。