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  • 一問一答「仕事選びの基準は?」【就職・転職・復職】

    2021-03-30 12:00  
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    あなたは仕事選びで何を大切にしましたか?
    あるいは、何が大切だと思いますか?

    今回は、育休から復帰後にフルタイムか転職かで悩んでいる女性からの相談をもとに、仕事選びで何を大切にするべきかということについてまとめてみたいと思います。
    Q. 「33歳女性です。5歳1歳の母で来年4月に時短で復帰予定です。時短後、フルタイムか転職かで悩んでいます。お金、時間、自分の気持ち何を基準にして転職を判断したらいいでしょうか?」

    これに対してのDaiGo師匠の答えは以下のとおりです。

    転職について考えるのであれば、『科学的な適職』に非常に詳しく書かれているので、そちらを参考にしてみるのがいいとは思いますが、何を基準に仕事を選べばいいのかということを聞きたいということで、僕があえてひとつだけ選ぶとしたら、「人間関係」と答えます。
    つまり、今の職場にいるのと転職した先で、どちらの方が自分にとって良い人間関係ができるのか? あるいは、転職によって時間や場所が変わるのであれば、お子さんといいられる時間もお子さんがいる場所も変わるということになるでしょうから、お子さんと自分の人間関係がより良くなるほうに仕事を決めた方がいいと思います。
    人間関係が人間の人生の幸福を決めますので、迷った時には人間関係がどちらの方が良くなるのかということで決めるといいのではないでしょうか。
    これは、「友達と遊ぶ時間が増える」「お子さんと一緒に過ごす時間が増える」という考え方でもいいでしょうし、「職場の人間関係が良くなる」という考え方でもいいと思いますし、どこで選んでもいいと思いますが、迷った時には人間関係を基準に考えてみると良いのではないでしょうか。
    それが幸福を決める一番の要素ですから。

    ということでした。

    失敗しない仕事選び
    皆さんが仕事において最も大切にしていることは何でしょうか?

    DaiGo師匠はあえてひとつ選ぶのであれば人間関係を基準にしたほうがいいということでした。
    これは人間の幸福を規定するのが人間関係によるものが大きいからです。

    とはいえ、就職や転職を考える際に給料も重要になるとは思います。
    皆さんにとって給料はどれくらい大切ですか?

    給料は気にする必要もないし安い給料で働けばいいということでもありません。もっとお金を稼ぎたいと考えることも決して悪いことではありません。
    ですが、ビジネスでも、とにかく儲かればいいというように、自分自身の価値観などを考えるのではなく、自分のアイデンティティをお金に置いてしまう人がいます。

    高い服を着ているとか、いい車に乗っている、高級住宅地に住んでいるとか、このような金銭的なものをベースに自分を定義しようとすると、人はどんどん不幸になっていき最終的にはお金も失ってしまうのではないかという研究があります。
    これは仕事選びでも同様です。

    バッファロー大学の研究によると、自分がどれだけお金を稼いでいるのかということばかり考えたり、お金に対して自分の価値を置くというような考え方を持ってしまうと、人はどんどん不幸になってしまうということが分かっています。

    この研究では、自分を構成している自己価値とお金というものがどれぐらい強く結びついているのかということをチェックして、同時に、毎日の暮らしの中でどれぐらい時間に対してプレッシャーを感じているのかということもチェックしました。
    さらに、全員の孤独感や他者とのつながりや信頼関係、自分の人生に対するコントロール感、人間の人生の幸福度に影響を与えるであろう要素を全てチェックして、それら全てのデータを比較するということを行っています。

    その結果分かったこととして、経済的な成功と自分自身に対する価値が結びついている人ほど、日々の暮らしの中で時間的なプレッシャーを感じていて、毎日時間がないと焦っていました。
    さらに、人生のコントロール感も低く人生を自分の力でコントロールすることができていないと感じていて、他者との関係も同様に悪くなっていました。

    これはお金を稼いでも幸せになれない人も人生を踏み外す人もいくらでもいるということです。
    人生のコントロール感というものは自分の幸せや日々のモチベーションととても密接に関係してくるものですから、その自己コントロール感が減るということは、いくらお金を稼いだとしても意味はありません。
    さらに、人間関係も悪いということは、不幸になるだけでなく当然仕事でも様々な問題を抱えてしまう可能性が高くなります。

    この研究では続く実験があり、さらに、お金と自己価値がどれくらい結びついているのかということをチェックして、日々の暮らしの幸福度と比較するということを行っています。

    すると、やはり同じような結果が示されていて、お金こそが成功の証だとか、お金こそが自分のアイデンティティーだと思っている人ほど、人生に対して不満を感じていて、人間がもっとも幸せにつながる時間である友人や家族と過ごす時間もなくなっていました。

    これはとても切ない話です。
    お金にアイデンティティを置いてしまうと、もはや何のためにお金を稼いだのかということさえもわからなくなります。

    自分が取り組んだことの結果としてお金を手に入れるというのは構いませんが、お金を手に入れることだけを目的にして仕事をした結果お金が手に入ると、お金を稼ぐということ自体が自分のアイデンティティになってしまいますので、そうなると自分を定義するものがなくなってしまい、結局何のためにお金を稼いだのかがわからなくなるということです。

    これはお金を稼ぐことが悪いというわけではなく、自分のしっかりした価値観の元努力して、 その結果としてお金を稼ぐことができているのであれば何の問題もありません。

    さらに続く実験もあり、同じようにお金と自己価値のレベルをチェックした上で、毎日の行動や気持ちの変化を日記につけてもらっています。

    その結果わかったこととして、お金こそが自分の価値であり、お金を稼ぐことができていることこそが成功の証だという気分が一時的に高まった日は、人生に対する自己コントロール感と社会的な人間関係が激しく悪化していたということも分かっています。

    これは、自分が実際に成功しているわけではなくても、一時的にでもお金を稼ぐということ自体が成功の証だと思ってしまうと、それだけで人生のコントロール感や人間関係が悪くなるということです。
    さらに、一時的ではなく持続的に長期間にわたりお金を稼ぐことこそが成功の証だという気分が高まっている人は、人生のコントロール感と人間関係の両方が慢性的に悪化していて、さらに、そんな人ほど自分の経済的な問題に対して過剰に心配していました。

    ですから、年収を上げることを目標にしても構いませんが、その年収が上がるとかお金を稼げるようになるということは、あくまで自分が努力したことでみんなに評価されたからです。
    自分が価値観を感じていることが評価されたという指標としてお金を見るのは構いません。
    ですが、目的が逆になりお金を価値としてみるようになると悲惨な人生が待っています。

    分かりやすく言うと、DaiGo師匠の場合であれば、Dラボの会員数が増えれば収入は上がります。
    投資であれば、適切な判断をすることができれば収入は上がります。
    ですが、お金を稼ぐためにそれらをしているわけではないということです。

    皆さんの役に立つであろう知識を配信した結果、多くの人がDラボ会員に登録してくれたとしたら、多くの人が興味を持ってくれたと感じてそれが達成感になります。
    その達成感の結果としてお金が手に入るので、お金を稼ぐということももちろん大事ではありますが、そのお金や会員数によって自分の紹介した知識や戦略や憶測が当たったということを知りたいと考えているだけです。

    このように自分の指標としてお金を使うのであれば問題ありません。
    ですが、お金自体に価値を置いてしまうことだけは大変危険なので気をつけていただけたらと思います。

    望む仕事につけない本当の理由
    あなたは自分が望む仕事をしていますか?
    そう尋ねられてはっきりと望む仕事をしていると答えられる人は少ないかと思います。

    カル・ニューポート氏は、人は夢に見た仕事に就きたいと思うけれど夢なんか追っても幸せにはなれないということを様々なデータをもとに喝破されています。
    望む仕事に就けないのは夢を追っているからということです。

    なぜ夢を追っても望む仕事には就けないのでしょうか。
    彼が行った調査で、自分の仕事はまさに天職だと思っている人達を探し、その人たちにインタビューを行うということをしています。
    その結果、自分の仕事を天職だと思っている人たちの多くは自分の人生の目的を事前に決めていませんでした。
    自分はこの仕事を自分の天職にしたいと事前に思ってはいなかったけれど、結果として天職を得ているということです。
    夢を追って天職に就いたわけではなかったということです。

    辛い仕事やしんどい仕事をしていたとしても、それを続けながら仕事を楽しんでいるうちに気がついたら天職になっていたとか、最初は全く仕事に興味を持つことができなかったけれど、いつのまにか情熱を持てるようになっていたという調査や研究結果も多数あります。

    これについてはハーバード大学のダニエル・ギルバート氏も同じような事を言っています。
    人間は自分の幸せを予測することがとても苦手で、どうすれば幸せになるのかを予測することができないので、夢を追い続けていざたどり着いてみると思いのほか幸せを感じたかったりもします。
    僕たちがこうなったら幸せだと思い描いていることは、実際にそうなってみないと分からないわけですから、好きで選んだ仕事でも嫌気がさしてしまうこともあります。
    天職を見つけるために
    ではどうすればいいのでしょうか。
    職人気質を身につけるということをカル・ニューポートさんはお勧めしています。仕事の満足感を決めるのは職人気質でこの職人気質は具体的には4つの考え方からなっています。
    1. 自分の意思で行動できるかどうか
    人に言われたことをただするだけではなく、自分の意思で何かを試したりある程度の裁量権を持って仕事を行うことができるかということです。
    2. 社会の役に立てるかどうか
    自分の仕事によって社会がほんの少しでも良くなっているというような感覚を持つことがモチベーションにとってとても大事です。
    3. 他人との繋がりを感じられるかどうか
    他人との繋がりのない仕事はしんどいものです。
    職場の中に仲の良い友達がいるだけでもモチベーションは上がるということも分かっています。それだけで給料への満足度も幸福度も上がります。繋がりというのは、自分の商品を使ってくれているユーザーでもいいですし、職場の仲間でもいいです。他人との繋がりを感じることができる仕事かどうかということです。

    4. スキルが向上していく実感を得られるかどうか
    自分がスキルアップして前に進んでいる感覚を得られるかどうかということが仕事の幸福度を決めています。
    もちろん、好きなことを仕事にしようとしたり挑戦してみるのはいいことですが、夢追ってやりたい仕事に就いたところで幸せになれるかどうかはわからないのですから、この4つのポイントをチェックした上で仕事に就いた方が天職と言える仕事に就ける可能性は高いのではないでしょうか。

    性格別仕事選び
    性格別の仕事の選び方があります。
    自分の仕事に対する考え方次第で仕事の選び方が変わります。
    ミシガン大学の研究で、仕事に対する考え方が個人の幸福レベルとどのぐらい関係しているのかという事を調べた実験があります。
    この実験では仕事に対する考え方を2つに分けています。皆さんは自分がどちらのタイプか考えてみてください。
    適合派:自分にピッタリ合う仕事がどこかにあるはずだと考えている
    成長派:仕事は続けているうちに好きになれるはずだと考えている

    この2つのどちらが良いとか悪いということではなく、それぞれどのように仕事を選べばいいのかということが分かっています。
    適合派:自分にピッタリ合う仕事がどこかにあるはずだと考えている
    自分にピッタリ合う仕事がどこかにあると考えている適合派の皆さんは、給料が低くてもいいから自分に合っていて自分がやりがいを感じるような仕事に就きたいと思う人達です。
    この人達は転職率が非常に高い傾向があります。
    仕事をしていても自分に合わないと感じるともっと合う仕事を探そうとします。
    研究によると大半の人がこの適合派でした。
    理想的な仕事がどこかにあるはずだと思っている人の方が圧倒的に多かったということです。
    成長派:仕事は続けているうちに好きになれるはずだと考えている
    仕事は続けているうちに好きになれるものだと考えている成長派の皆さんは、そんなに仕事が楽しくなくても仕事は続けていこうとします。
    続けている以上は当然給料は欲しいと考えます。
    どんな仕事を選んだとしてもやっているうちに好きになれるのだから、どうせならば給料は高い方が良いと考え、転職率は比較的低い傾向があります。

    適合派の方が幸せになりそうな気がすると思いますが、長い目で見るとどちらも仕事に対する満足度や幸福度は結果的に同じでした。
    つまり、自分に合う仕事を追い求めても、そのうち好きになれるだろうと仕事を続けていても、結果的な幸福度にはあまり差がなかったということです。

    このような結果が出た理由としては、それぞれにメリットとデメリットがあり、そのメリットとデメリットが結果的に相殺し合うからです。
    このメリットとデメリットを知っておくことが大切です。

    適合派の人は、自分に合う仕事を探すのが上手いですが、実際にはもっといい仕事があるのではないかと考えてしまい、理想と現実のギャップにも苦しむので、最終的にはどこかで妥協しなくてはいけなくなってしまいます。

    成長派の人は、新しい仕事や難しい仕事があったとしてもそれをこなしていれば、そのうち好きになれるだろうと耐えることができるので、物事をコツコツと続けることもできて結果や成果を残しやすくなります。
    ただし、そうなるとブラック企業などにハマってしまう可能性も高くなり、ひどい環境下であっても我慢してしまう傾向があります。
    どちらのタイプにも良いところも悪いところもあるということです。

    ですから、適合派の人達は、理想と現実のギャップを知る必要があります。
    理想の仕事を追い求めることも大切ですが、就いた仕事である程度結果をあげようとか、どうすれば自分が仕事にやりがいを感じることができるのか、全てが理想的な仕事はないのでどんな仕事にも良いところも悪いところもあり、そんな中でもいいところを探していくということを考えるようにしてください。

    成長派の人達は、同じところに留まる可能性が高いので、仕事をしながら好きになっていくということももちろん大切ですが、新しいチャンスを求めるということも時には必要だということを覚えておいてください。

    どちらにもメリットもデメリットもあるということを理解した上で、いずれにしても、自分が前に進んでいるという感覚を得られる仕事に就いてもらえたらと思います。
    自分のスキルが上がっているということと、自分の仕事が誰かの役に立てているということを実感することがとても大切です。

    目の前の現状に対して小さな工夫の積み重ねを

    人生の幸福度を左右するものとして仕事選びはとても重要なものです。
    コロナの影響もあり、新しい仕事を探したり転職するのもますます難しくなるのかと思いますが、どんな時も現状を工夫により変えることができないかということを考えるようにしてください。

    経済学者のマイケル・ハウスマンさんのコールセンターの社員を対象にした研究で、従業員達がパソコンで使っているブラウザによって、離職率が15%、欠勤率が19%、顧客満足度が1.5倍にも違うというものがあります。
    これは、元々入っているブラウザを使っている人よりも、自分でインストールしたブラウザを使っている人たちの方が、業績も高く真面目に仕事をして結果を出していたということです。

    このような違いが出る理由としては、自分の目の前の現場を工夫してもっといいものに変えていくために小さな工夫を重ねていく習慣があるかどうかということです。
    それが離職率や仕事の成果にも繋がっているということです。

    他にも、政治心理学者のジョン・ジョストさんによると、低所得者の人の方が17%も多くに人が経済格差が当然だと考えているということが分かっています。

    普通に考えると、低所得者の人の方が高所得者の人よりも経済格差が問題だと考えるのが当然ですが、実際には、低所得者の人の方が経済格差のある現状を受け入れてしまっているわけです。
    これが貧しいから現状を受け入れているのか、それとも、現状を受け入れる曲があるから貧しいのかということはわかりませんが、先ほどのブラウザの研究と合わせて考えると、現状を打破するための工夫をしない人は貧しくなっていくのではないかということが推論されます。

    日々の目の前の仕事に対する小さな工夫の改善により、仕事に対するモチベーションをいつのまにか自然に感じるようになり結果や成果に繋げていくことも大切です。
    時には、もっといい職場があるのではないかとか、幸せになれる働き方があるのではないかと現状を変える視点を持ち自分の可能性を考えてみることも大切です。
    目の前の面倒なことや嫌なことがあった時には、それはちょっとした努力や工夫によって変えることができるのではないかと考える癖はつけておいた方が良いのではないでしょうか。

    仕事選びにおいて大切にしてもらいたいポイントについていくつか紹介させてもらいました。
    ここから先は、転職における5つの大きな後悔を紹介させてもらった上で、幸せになる仕事の選び方について9つの法則を解説させてもらいます。知りたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「言いたいことを言える人生」【超要求力】

    2021-03-27 13:50  
    330pt
    あなたが言いたいのに言えなくて最も後悔していることはどんなことですか?

    彼氏や彼女に言いたいことが言えない、
    奥さんや旦那さんに直してもらいたいことがあるけれど言えない、
    仕事の関係や取引先に遠慮して言うべきことが言えない、
    上司や同僚に気を使って言いたいことが言えない、

    自分がそんなことを言ったら相手が気分を害してしまうのではないかと、対人関係におけるプレッシャーに弱い人は考えてしまいます。
    特に交渉のような場では、ほとんどの人が言いたいことが言えず、結果後悔することにつながったり、自分で問題を抱えたままになってしまいます。

    今回はそんな中でも、転職を決意したのになかなか言い出すことができず悩んでいる若者からの相談をもとに、言いたいことを言える人生を手に入れるための方法についてまとめてみたいと思います。
    Q. 「ジョブクラフティングなどを実践してきた結果、新卒で入社した会社を辞めることを決意した26歳です。しかし、定年まで働く人がほとんどで部署の人数も人手不足気味ということが気になり、上司や周りの人に切り出せずにもどかしい日々です。どこから手をつければいいでしょうか。」

    これに対してのDaiGo師匠の答えは以下のとおりです。

    はっきり言います。
    人間が言いづらいことを言う時、周りの目を気にして言えなくなっているという人がいますが、それは、手近な苦しみや手近な報酬に目がくらみやすい人の特徴です。

    言えないことが言えない人は、周りに気を使っている優しい人のように思われるので、それが美しいとされますが、全く美しくはありません。
    なぜなら、早めにその会社を辞めれば辞めるほど、新しい人を埋めることもできますしモチベーションが高い人が入る余地も生まれます。

    それは周りを気にして言えないのではありません。
    自分の優柔不断さと、周りから見た時に自分がいい人でありたいという邪な欲求によるものです。
    まずそのことを認識してください。

    全く美しいことでも何でもありません。
    自分の人生も他人の人生も、これからその仕事に希望をもって就こうとしているまだ見ぬ他人の人生も無駄にしています。

    ですから、それはただストレートに言うしかありません。
    はっきりと言ってください。
    もし引き止められたとしても、自分の人生は自分の人生であり、その引き止めた人の人生もその人のものです。
    できるだけその会社の人たちの人生も無駄にしないように、自分の人生も無駄にしないように、自分は辞めると決断したということを言い切るだけです。

    全員に好かれようとする人は、全員に薄く嫌われてしまいます。
    あまり良い人生にならないので気をつけてください。

    ということでした。

    言いたいことが言えない自分を変えるという意味では、最近Dラボでもアサーションの非言語トレーニングについて解説されていましたので、そちらを参考に実践されている方も多いと思います。

    Dラボ▶ 言いたいことが言えない自分を変える非言語トレーニング①
    Dラボ▶ 言いたいことが言えない自分を変える非言語トレーニング②

    <言いたいことを言って信頼し合える関係を手に入れるためのおすすめ本>
    夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現
    アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法
    影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
    人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
     
    言いづらいことも言い合える関係づくり

    なかなか言いたいことが言えない、言いづらいことをはっきりと言えない、そんな人が日本人には特に多いと思います。
    アサーションは、自分の気持ちを相手に上手に伝えるコミュニケーションテクニックであり、特に近しい人や恋愛関係、親友や深い関係になりたいのであればコミュニケーションにおいて必須のテクニックです。
    これにより言いづらいことでもはっきり言えて、お互いに心から信頼しあえる関係を作ることが重要です。

    恋愛関係であれば、その相手は一番信用している人のはずですから、全ての事を言えるはずですし、家族や仕事で信頼している人、親友なども同じですが、本来は信頼関係があるのであれば言いたいことも言えるはずです。

    ところが、人は時々その相手との関係を守りたいとか、大切な人だからこそ変に嫌われたくないと余計なことを考えて、そのために言いたいことが言えなくなるということもあります。

    そこで欠かせないのが、やはりこのアサーションのテクニックで、これが上手に使える人の方が恋愛関係は長続きするし、仕事でも相手といい関係を築くことができる上に、コミュニケーションに自信を持つことができるということが分かっています。

    ちなみに、DaiGo師匠は、チームのメンバーとの信頼関係を築くために、お互いの嫌なところを自分から言おうとする機会を設けているそうです。
    まずは自分から嫌なところを言うから、自分に対しても嫌なことを言ってほしいということをあえてしています。
    これは、わざわざそういう機会を作らないと、どうしても人は気を使って言うべき事や気になっていることを言えないものだからです。

    これはすぐに出来ることですし、夫婦や家族でも気軽にできる方法なのではないでしょうか。
    是非試してみてください。

    アサーションに重要な要素 :自己尊敬
    アサーティブなコミュニケーションをするために最も欠かせないとされているのが自己尊敬というものです。
    自己尊敬というのは、簡単に言うと周りと同じぐらいに自分に自信を持っているということです。

    変に自信を持ちすぎて自分が常に上で周りは馬鹿ばかりだというように人を見下すのではなく、自分は周りに比べて全く価値がない人間だと自分を卑下することもない状態です。
    周りの人と自分はフェアな関係であり同じ立場に立っていると思えるかどうかということです。

    つまり、人並みに自分のことを認めることができるかどうかというのが、この自己尊敬になります。
    自分が持っている権利は相手も持っているし、相手が持っている権利は自分にもあると考え、人並みに自分を認める能力のことです。

    自己尊敬尺度
    2016年のシール大学が343人の男女を対象に行なった研究で、独自に開発した自己尊敬尺度というテストがあります。

    この研究では、参加者に対して用意した質問に答えてもらい、「権利」と「価値」と「尊厳」の3つについて、どれぐらい自分がまわりと同じぐらいに持っていると思っているのかを確認して自己尊敬尺度についてチェックしています。
    それと合わせて、自分の能力に対する信頼度・自尊心・アサーティブのレベルもうチェックして、全てのデータをまとめてみたところ、自分の言いたいことを相手を傷つけることなくちゃんと言うことができるアサーティブの能力と、人間のどのような性格的な特性が関わっているのかということが分かっています。

    その結果、全ての要素がアサーティブの能力と関わっていたということが確認されています。

    つまり、
    自己尊敬の度合い
    自分の能力に対する信頼度
    自尊心

    これら全てがアサーティブの能力が高い人の特徴だったということです。
    すべてが重要になるわけですが、その中でも最も重要だったのは自己尊敬のレベルでした。

    要するに、

    自分は周りと権利が同じ
    自分は周りと価値が同じ
    自分は周りと尊厳が同じ

    このように思っているかどうかということが、言いたいことをちゃんと相手を傷つけずに言うことができるかどうかということを左右していたということです。

    さらに、この研究では調査開始時点で強い自己尊敬の度合いを示していて、自分は周りと平等でフェアな関係だという感覚を持っていた参加者は、9ヶ月後に再測定を行ったところ、アサーティブネスが増加していたということも分かっています。

    これは自分の権利と価値と尊厳において周りと同じだという平等感の強い人は、時間が経過すればするほど周りに対して言いたいことをちゃんと言えるようになり、周りと言いたいことが言い合えるような信頼関係を作ることができていたということです。

    言いたいことを言えるようになるためには自己尊敬の感覚を持つことが重要です。
    いじめや虐待を受けたりすることで、この感覚が薄らいでしまうと、どんどん言いたいことは言えなくなってしまいます。
    逆に、自己尊敬のレベルが上がってくると、言いたいことが言えるようになってきます。
    当然ですが、人は誰もが権利も価値も尊厳も同じですから、変に気にすることもなく言いたいことが言えるようになれば、徐々にアサーティブのレベルが上がり、 言いたいことを言い合える関係を築くことができるわけです。

    これは、仕事でも恋愛でも重要になることです。
    仕事で、自分に権利も価値も尊厳もないと思ってしまうと、言いたいことが言えなくなってしまい、周りからの評価が落ちるだけでなくいいように利用されてしまうこともあります。
    恋愛であれば、ずっと憧れていた高嶺の花のような存在と付き合えたけれど、実際に付き合ってみたら、見た目がいいだけで遊んでばかりいたり直してほしいところがたくさんあったとします。
    自分にとっては高嶺の花のようなイケメンや美女だから、そんな相手に比べたら自分は権利がないとか相対的に価値が低いと思ってしまい、そうなると尊厳もなくなってきますので、どんどん相手に対して言いたいことも言えなくなってしまいいずれ爆発してしまうわけです。

    自分が言いたいことを言えないのは性格のせいだとか、自分はあまり喋るのが得意な性格ではないからだという人もいますが、実際には性格の問題ではなく、全ては自己尊敬の問題だということを覚えておいてください。

    言いたいことが言えるような自分になりたいのであれば、それは決して特別な人間になろうとする必要はなく、自分は周りと平等でフェアな関係であり、周りと同じことをしてもいいし、それができると考えられるようになるだけでいいということです。
    それだけで言いたいことは言えるようになります。

    3分で心の余裕を作る方法
    不安や緊張を抱えて言いたいことが言えないという時もあると思います。
    言えないから余計な思考が生まれ、自分の中での勝手な憶測ばかりが増えてしまい、相手からの情報もないので余計に不安になりますます言えなくなってしまうという悪循環が生まれることもあると思います。

    この時には心の余裕を作ることが最も重要ですが、 この心の余裕を作るにはどうすればいいのかという研究はたくさんあり、そんな中でも最も簡単に出来て確実なのは「感謝」の力を使うことです。
    他人に感謝しましょうというような薄っぺらいことを言うのではなく、日々の中でどのように感謝すればいいのか? 感謝をどのように表現すれば良いのか? ということを考えるようにしてください。

    心理学者のマーティン・セリグマン博士によると、他人への感謝は不安や緊張による失敗をなくしてくれて、その結果として幸福度があとから高まるということが分かっています。

    余計な不安や緊張を取り除くためにも、無駄な心配をして相手に気を使い言いたいことが言えなくなるということを防ぐためにも、1週間に1回程度でいいので感謝の日記を書くというのも良いのではないでしょうか。
    感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしいという場合や、会うことができないので伝えられないという相手であっても、感謝の日記であれば気軽に出来ると思います。

    これにより不安や緊張がなくなり心に余裕を持つことができるだけではなく、カリスマ性さえも身に付くと言われています。
    会話の前にその場で感謝できることを3つ考えるだけでも心理的な余裕が生まれ、これにより相手に自信や余裕があるような態度を見せることができるようになるので、その結果として説得力も上がり対外的にも内面的に良い効果が得られます。

    人に言えない隠し事は言うべきなのか?

    人に言えないことや言いたくないこと、本当は言いたいけれど言えないこと、人には色々な言えないことがあると思いますが、ずっと隠している悩みやコンプレックスなどの隠し事は言った方がいいのでしょうか、それとも、隠しておくべきなのでしょうか。

    結論としては、
    内面的な問題であれば・・・言ったほうがいいです。
    外見的な問題であれば・・・言わないほうがいいです。

    自分のコンプレックスや隠し事が、外見的な問題であれば言わない方がいいけれど、内面的な問題であれば言った方がいいということです。

    内面的な問題の場合、弱さをさらけ出すことができる人は強く見えます。
    さらに、内面的な問題はオープンにするまではとても怖いものですが、いざ周りにさらけ出してしまうと、もう隠さなくてもいいということで余計なストレスを抱えなくてよくなります。
    余計なストレスを抱えないだけでも自分にとってポジティブな影響があります。

    自分の内面にあることを隠そうとすることで、交渉の場面における判断能力も下がってしまう可能性もありますので、そんなネガティブな影響を避けることもできます。

    一方、自分の外見的なコンプレックスや気にしているところに関しては、周りの人から見てわかるような問題点をオープンにしても、周りからすると今更言われてもどうせ分かっていたことだと感じてしまいます。
    当たり前のようなリアクションをされるだけなので、結果的に自分のストレスは減りません。

    さらに、外見的な問題の場合にはそれを周りに言ったところで解決にもなりません。
    内面的な弱みの場合には、解釈の仕方によって弱みを強みになったりする場合もあります。
    内面的なコンプレックスの場合は、それをカミングアウトすることによってひっくり返ることはありますが、外見的なコンプレックスの場合はほとんどありません。

    自分の悩みが目に見えない心理的な問題であれば、それは自分が家族や友人に言ってしまった方が、長いスパンで見た時に自分の人生の幸福度は上がります。
    徐々にでも理解してくれる人も集まってくれます。
    もちろん、どうしても偏見を持つ人もいるでしょうが、偏見を持たない人も一定数は必ずいます。

    逆に、それを隠したままにしていると、自分からはそれを隠そうとすることで周りが敵ばかりに見えてしまうこともあります。
    ところが、オープンにすると変な目で見てくる人は多少いたとしても、理解してくれる人も必ずいるので結果的には幸せになる可能性が高いということです。
    今抱えている悩みがあるという人は参考にしていただけたらと思います。

    5分で言いたいことが言えるようになる方法

    トロント大学の研究で、134人の参加者を集めて対人関係のプレッシャーに対処する方法について調べてくれています。

    これによると、自分の持っているもの(例えば、知っている知識や過去の経験、自分の性格など)で、、交渉の中において使えるのではないかと思われるものを5分間だけ時間を取って書き出すということを行うだけで、自分の言いたいことが言えるようになり交渉力もアップしていたということが分かっています。

    自分の既に持っているものの中で、相手とのコミュニケーションにおいて役に立ちそうなものを5分間だけ時間を取って紙に書き出してください。
    これをするだけで対人関係におけるプレッシャーに強くなります。
    たった5分時間を取って紙に書き出すだけですから、誰にでも簡単にできる方法だと思います。

    自分が言うべきことを言いたい時、これから交渉に臨む時、そんな時は事前に5分間だけ時間を取って自分が持っているスキルや知識、経験の中からそこで使えそうなものをリストアップしてみてください。
    これを行うだけで大きな効果を得ることができます。

    プレッシャーに負けそうになった時にも使える方法です。
    人によっては自分には交渉に役立ちそうなものなんて何もないという人もいるかもしれませんが、もしそう感じるのであれば少しでもいいので勉強してみてください。
    Dラボで師匠が紹介している知識を学んでもいいでしょうし、おすすめしている本を1冊だけ読んでみてみるということでもいいと思います。
    知識を学び実践するためにすでに前に向かって動き出しているという感覚が自信に繋がると思います。
    さらに、そのわずかでもいいので前に進んでいる感覚をモチベーションに変えるためにも、そんな皆さんの実践についてはいつでも教えていただけたらと思います。
    ニコニコのコメント欄で教えてください。

    ここから先は、より具体的に言いたいことが言えるようになり、自分の人生を切り拓いていくためのテクニックについて解説していきます。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「告白を決意したけれど悩んでいて…」【決断力】

    2021-03-25 21:50  
    330pt
    あなたが、今までの人生で最も迷ったり悩んだ出来事はどんなことですか?
    何が正しいのか悩んだ時にあなたはどのようにして決めていますか?

    今回は、想いを寄せている女性に告白を決意したけれど、もし断られた場合のことを考えると色々と悩んでしまう男性からの相談をもとに、僕だけが選択や判断に悩んだ時にどうすればいいのかということについてまとめてみたいと思います。
    Q. 「27歳男です。3年前から好きで来月3泊4日で沖縄旅行に一緒に行く同い年の子に最終日の別れ際に告白します。付き合えた場合は良いですが、ダメの場合更に粘るか普通に諦めるか関係を断つかどうすべきですか? 2人の関係値は友達以上恋人未満、3年間大体月3日以上遊ぶペースで体の関係等はありません。これまでに1泊の旅行は何回か経験済。2年前に2人から告白されたのを本人から聞き、告白した際に振られてます。強いて言うなら顔がタイプでないとのことでした。これまで50人以上の女性とデートや食事に行きましたが、この子といる時が一番楽しいです。アドバイス願います。」

    という相談でした。
    これに対して DaiGo師匠の答えは以下のとおりでした。

    ご自分の最後の言葉が答えです。
    その子と一緒にいる時が一番正しいというのであれば、その人の心を射止める必要があるというだけです。

    答えは自分で言って決まっています。
    これだけ長文で書くと、人は面白いもので書いている間に答えが決まります。
    付き合いたいわけですから、心は決まっているけれど踏ん切りがつかないという状態かと思います。

    ですから、意思決定の方法を紹介しておきます。
    迷っている時や踏ん切りがつかない時におすすめの決め方があります。

    コインを用意してください。
    この相談のように、諦めるか粘るかということであれば、
    表が出たら粘る、裏が出たら諦めるとします。
    コインを投げて出た面のことしかしないと決めてからコインを投げます。

    コインを投げてキャッチして、手のひらを開けるときに、
    「もし裏だったらどうしよう?」と考えてみてください。
    もし、裏が出て「諦める」となったら自分はどうするだろうかと考えてください。

    逆も考えます。
    「もし表が出たらどうしよう?」
    「粘る」が出たら当然粘るだろうと考えると思います。

    そこまで考えると、手のひらを開く前に答えが決まっています。
    つまり、何かによって強制的に答えが出るとなった瞬間に、人間は自分の中で答えが出ます。

    ですから、僕もどうしようか迷った時には小銭を出してこの方法で決めたり、時計の下一桁が偶数か奇数かということで決めたりしています。
    そのコイントスや時計で答えが決まると考えた時に、自分の中での答えが決まるということです。
    どうするか迷ったり踏ん切りがつかない時にはお勧めの方法です。

    ということでした。

    この相談をされた方と同じような経験をされた方もお客いるのではないでしょうか。
    特に恋愛のように相手のある問題となると、よくよく考えると自分の中で答えは決まっているはずなのに、なぜか踏ん切りがつかなかったり、いつまでもどうしようか悩んでいたりする人も多いと思います。
    告白するべきか諦めるべきか?
    結婚するべきかやめておくべきか? 
    転職するべきか今の会社にいるべきか?
    起業するべきかやめておくべきか?
    親の言うことを聞くべきか家を出て一人暮らしするべきか?
    投資するべきか見送るべきか?

    このようなおそらく誰でも少なからず悩むであろう問題もあれば、ダイエット中に目の前の美味しいものを食べるかということで悩んだり、続けている運動の時間がなくなった時にそれでもするべきかということで悩んだり、小さなことも含めると人は日々たくさんのことで悩んだり迷うと思います。
    今回は、そんな迷ったり悩んだりした時に参考にしてもらえるであろう決断や判断についての知識をまとめてみたいと思います。
    <決断力を上げるためのおすすめ本>





    優柔不断の意外な原因と治し方
    そもそも自分は些細なことでも優柔不断でなかなか決められないという人もいると思います。
    そんな方のために、まずは優柔不断の意外な原因とその対策について紹介しておきます。

    論理的に最適な選択が必要ではない場合であれば、直感に頼って少しでも早く決めた方がいいのは間違いありません。
    とはいえ、それがなかなかできない人がいますが、その原因は何なのでしょうか。

    人が物事を比べたり比較検討する場合、細かな点にしっかりと注意して見たり考えたりすると思います。
    その細かな点に注意しなくても判断したり選ぶことができるのは、それに対して様々な情報が揃っていて学び続けているプロだけです。
    例えば、ワインのプロであれば、ワインを選ぶ際もいいもの悪いものを迷うことなく、なんとなくの直感で選ぶこともできるわけです。

    このような鍛え上げられた情報の判定能力のことを直感と言いますが、この直感が鈍ってしまうと全ての細かい情報を精査し検討する必要が出てきます。
    そうなると意思決定ができなくなって優柔不断の状態になるわけです。
    これが優柔不断の原因の一つです。

    この直感が働かなくなることによって優柔不断になってしまう人の特徴について、ベルリン自由大学が調べてくれています。

    この研究によると、人は不安を感じれば感じるほど直感的な判断能力が鈍るということが分かっています。
    ですから、不安を感じたりストレスを受けると、人はそれだけで物事を決めることができなくなってしまうということです。

    もし自分が優柔不断でいつも物事をすぐに決めることができないと悩んでいるのであれば、それは意思決定の問題ではなく、不安を感じやすいとか後悔しやすいということが問題なのかもしれません。

    そんな不安やストレスのコントロールについては、前回の一問一答でまとめさせてもらっていますので、そちらも参考にしてみてください。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「ストレスを与えてくる人間関係」【ストレスと不安のコントロール】


    このベルリン大学の研究では、111人の学生を対象に直感がどのように働くのかということを調べています。
    悲しい写真や幸せそうな写真など、様々な感情を感じる写真を見てもらうことで被験者たちの感情をコントロールして、その後に共通点を探す謎解きのような直感を調べるテストを受けてもらっています。
    普通に問題を解いてもらうと頭の良さが反映されますので、2000ms の間に判断してもらうというテストです。
    これにより直前に見た画像によってどれぐらい直感による判断が変わるのかということを調べようとしたわけです。

    その結果、不安を感じていると直感力が激減するという結果が確認されています。
    不安を感じたり恐怖感などのネガティブな感情を感じさせられた人たちは、直感による答えが出づらくなるということが確認されたわけです。

    ポジティブな感情を感じている時には直感力が高まるのかということはありませんでしたが、ネガティブな感情により直感力は1/4まで低下していたということです。

    自分で選んだ過去の選択に対して後悔しやすい人や、いつまでも悩んで決められないという人は、それは決断力が低いということではなく、不安やストレスにより意思決定ができていないだけかもしれないということがこの研究により示されたことです。
    そういう意味では、不安やストレス対策をしっかりしてもらいリラックスした状態で判断できるようにするというだけでも、優柔不断を治すために役に立つのではないかと考えられます。

    後悔しない選択の心理学
    より良い選択をするために人は何ができるのでしょうか。
    僕たちは本当はもっといい選択ができたはずなのに、そのチャンスを逃していると考えることもできます。
    先ほど紹介した優柔不断であれば、決断できなかったためにタイミングを逃したり、もっと熟考していればより良い選択ができたのにと後悔したり、余計なバイアスにより本来見るべきポイントがずれていたために間違った判断をしてしまうということもあると思います。

    皆さんもご存知の通り僕たちの脳はマルチタスクがとても苦手です。
    基本的には一つの事しか同時に処理することはできないものですから、たくさんの可能性を同時に考えるのが難しいものです。

    ですから、ここでは「場合分け」という考え方が重要になります。
    もっといい方法はないだろうか、他にはどんな方法が考えられるだろうかという視点を持つことで、人はいい判断ができるということが分かっています。

    人は自分が決めたことが正当であるような情報ばかりを探してしまうものです。
    例えば、初対面で頭の良さそうな人だと思ったら、その人の頭が良さそうな特徴ばかりに目がいってしまうわけです。
    人間は自分の第一印象が正しいと思えるような証拠ばかりを集めてしまいます。

    これはアイデアを考えるときも全く同じで、自分の中でこれがいいと思う結果が決まっていたとしても、一旦それをおいて他にいい方法はないだろうか? 逆の方法はあるだろうか? など、あるいは、それがビジネスに関する場合であれば、自分のアイデアを競合やライバルが潰そうとしたらどんな案や方法があるだろうか? というような代替案を探すことが重要です。

    可能な時は代替案を常に探す
    立場・条件・キャラクターを変えて考えると代替案を探しやすくなります。

    この方法を使うと、一つの方法にとらわれることなく幅広い可能性を検討することができるようになります。
    代替案を出すだけでなく、その複数の案を冷静になって検討することも重要です。

    これは本を選ぶときも同じです。
    ひとつのテーマを学ぶ時には、立場の違う人の本を3冊から5冊買って読むと違う視点を理解することができます。
    例えば、ダイエットの本でも炭水化物は必要だという本もあれば、抜いた方がいいという本もあります。
    これを両方買って読んでみて、説得力や論理の矛盾を調べて、そのエビデンスまで調べて行くと正しい判断をすることができます。

    問題のリフレーミング
    問題のリフレーミングをするという方法もあります。
    ベストな選択肢は何だろうか? そもそもなぜ自分がそうしたいと思ったのだろうか? ということを考える方法です。

    例えば、お酒を飲む時にチェイサーがあります。このチェイサーは何のために飲むのかと考えます。
    そうすると、悪酔いしないためだと考えられますが、さらに、硬水がいいのか軟水がいいのか、炭酸水だと何が違うのかとも考えられます。
    このように問題を探し、その問題を深掘りしていきます。

    人間の脳というものはコンテクストに左右されやすいものです。
    背景情報や環境によって簡単に騙されてしまいます。
    例えば、誰かが炭酸水が美容にいいとか、冷たい水は体を冷やしてしまうなど、情報を見聞きすると、それだけで流されてしまう人もいます。

    だからこそ、そこに別の前提があったとしたらどうなるだろうか? 違う状況であればどうなのか? そもそも、自分は何のためにそれをするのか? と問題を違う角度から捉えることが大切で、この枠組みを変えることをリフレーミングと言います。

    これはクリティカルシンキングとも言えますが、物事の本質を見ることが大切です。
    人間の脳はコンテキストに弱いということを覚えておいてください。ストーリーや文脈によって簡単に説得されたり、自分でも思いもしないような間違った判断をしてしまうものです。
    今自分が問題だと思っていることは実は問題ではないのかもしれません。重要だと思っていることがそれほど重要でもなかったりするかもしれません。

    未来を正しく予測する力
    コロナの影響もあり先行きが見えないために目の前の問題に対して決断できなかったり、踏ん切りがつかずに悶々としている人も少なくないと思います。

    未来を予測することが出来れば、誰でも判断に迷うこともないでしょうし後悔することもありません。
    とはいえ、そんなことは誰にもできませんし、特にこれから先の時代がどのような状況になっていくのかということについては、経済も不透明な状況ですからなかなか難しいことです。
    このような時代にどのようにして先を読み勝利をつかめばいいのでしょうか。

    世の中が混乱している状況において、自分の未来が心配だという人も多いでしょうし、このような先が見えない時代に人はどのようにして向き合えば良いのでしょうか。

    これについては、DaiGo師匠の経験に学ぶことができます。
    師匠は、メンタリストという当時誰も分からないもの、自分自身もよくわからないことに賭けたからです。
    メンタリストという職業はそもそも日本に存在しなかったわけですから、そんな仕事に就いて、しかも、そのメンタリストでようやくある程度テレビの世界で仕事ができるようになったにも関わらず、それを捨ててその先を目指したのが師匠のしたことです。

    もちろん、師匠は単なる経験則だけではなく、その都度様々な研究や文献も調べて、不透明な時代や常に不透明な自分の未来に立ち向かうための迷いを断ち切る力、そして、未来を正しく予測する力について学び実践し、今皆さんに対してそれをDラボで紹介しています。

    未来を読むのではなく未来を創る人が勝つ!
    世の中の人がどう動くのかということを考えるのではなく、もっとマクロで見て、どんな行動を自分が取りどんなポジションを取るのかということを考えるようにしてください。
    未来を読む人ではなく、未来を創る人が結局は得をします。
    例えば、スティーブジョブズも iPhone を作ったことから企業を成長させました。
    常に勝利している人は未来を読んだ人ではなく未来を創った人です。

    ですから、現状を客観的に見る力を養い、今誰がどんなところで困っていて、どのようなところに問題があるのかということを見極めて、そこからどのような未来を創るのかということを考え、いち早く行動力を発揮し実現させた人が勝利します。
    変化が激しい時代で先行き不透明な時代に勝つのは客観性と創造性のある人です。

    客観性と創造性
    客観性と創造性は両方大切です。

    客観性しかなければ、周りがどうしているのかということを考え周りに合わせてしまいます。
    そうなれば結局成功することはできません。
    創造性しかなければ、それが当たればたまたま大きな成果に繋がる場合もあるでしょうが、当たらなかったら誰も求めていないような空想の産物を作ってしまったりします。
    だからこそ両方が重要だということです。

    これは投資の場合も同じです。
    現状を見極めるための分析力も大切ではありますが、未来を創り出す創造力のある投資でないと上手くは行きません。
    ビジネスにおいても同様で、数字を冷静に見る分析する力と同時に、新しいサービスや新しい発想を生み出す創造力の両方が必要になります。

    このようなことを言うと当然だと言う人もいるかもしれませんが、実際にそれを行動に移すことが何より大切です。
    ほとんどの人がこの行動ができていません。
    それができていないのは具体化することができていないからです。

    結局のところ、客観性と創造性の両方をできる人になる、あるいは、その両方を成り立たせるためにはどうすればいいのかということを研究やDラボに学び自らが行動するしかありません。

    多くの人は客観性をどこに発揮するべきなのかということを考えた時に、時代を見ようとして自分の外を見ます。
    自分自身を客観者の立場において自分の外側を見ようとして、それが客観性だと思っています。
    そうではありません。

    最初に客観性を向けるべきは自分に対してです。
    自分がどこに立っているのかということを分からなければ、自分から見た景色がどんな景色なのかも分かりません。
    まずは自分の立ち位置を理解しない限りは本来見るべきものも見えません。

    そんな自分を知るための方法についてはこちらの動画と本を参考にしてください。
    Dラボ▶自分を知る6つの質問と価値観リスト~ニューメキシコ大学研究から
    Dラボ▶自分がわからなくなる反芻と自己愛の対策法【自己省察】


    超客観力

    insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

    そして、客観性を身につけても創造力がなければいけません。
    ここで覚えておいてもらいたいのは、コロナの影響もあり何かと制限されていることが多いと思いますが、人間の新しい発想というものは常に制限から生まれるものだということです。

    時間がない人が時間を節約する方法を考えます。
    お金がない人がより少ないコストで工夫してビジネスで成功する方法を考えます。
    だから、ゴリアテは弱者であるダビデに負けるわけです。

    できないことが増えたり制限されている時こそチャンスです。
    人生の可能性を制限されている人にこそ下克上のチャンスが大いにあります。
    自分自身に制限や限界を感じた時には、それはチャンスだと考えてください。その限界は飛躍するための踏み台でしかありません。

    そんな制限を活かすための方法としてはこれらの動画と本が参考になります。
    Dラボ▶誰もやったことがないことをしたいならアイデアの心理学
    Dラボ▶アイデアを作るための【14の創造性レシピ】
    アイデアのつくり方

    アイデアのちから
     

    考具 ―考えるための道具、持っていますか?
     
    ここから先は、さらに決断力について掘り下げて、決断ミスをなくすための7つのアプローチについて詳しく解説していきます。
    ご覧になりたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「ストレスを与えてくる人間関係」【ストレスと不安のコントロール】

    2021-03-23 12:00  
    330pt
    あなたが今一番不安に思っていることは何ですか?
    あなたが今どうにかしたいと思っているストレスはどんなものですか?

    DaiGo師匠の質疑応答を見ていると、その相談の多くは不安とストレスに関わるものだと感じます。
    それだけ多くの人が、毎日不安やストレスと戦いながら過ごしているということかと思います。

    今回は、最も強烈なストレスであろう人間関係のストレスについての相談をもとに、ストレスと不安に対する向き合い方についてまとめてみたいと思います。
    Q. 「人間関係の悩みです。自分にめっちゃストレスを与えている LINE のあるグループから脱退したいですが、勇気がありません!どうすればいいですか?」 

    という相談でした。
    これに対してDaiGo師匠の答えは以下の通りです。

    脱退すればいいと思います 笑!
    即刻脱退のボタンを押せばいいと思います。

    ストレスを与えている人間関係なんて必要ありません。ストレスに耐えてまで LINE のグループにいる必要があるのでしょうか?
    間違いなくいる必要はありません。

    その勇気がないと言うのであれば、その人間関係が本当に必要ないということを判別すればいいと思います。
    これについては、Dラボで人間関係をリセットする方法を学んでもらい、そこで必要がない人間関係の条件について理解してください。
    その条件を満たしているのであれば即刻切って、新しい関係も作ってください。

    Dラボ▶人間関係をリセットする方法


    自分で起きる人間関係のストレスは、最終的には自分の一番大切な人に向くものです。
    その人のためにもさっさと切ってください。

    ということでした。

    あなたであればこの相談にどのようにアドバイスされますか?
    LINE に限らず同じような面倒な関係を抱えている人はいませんか?それに対してどのように対処するべきだと思いますか?

    ネット上のストレスに弱い人たちの特徴
    ネット上でのストレスに弱い人の特徴があるようです。
    SNS の利用によってメンタルが落ち込みやすくなるという研究や、Facebook でいうと若い人が使うと不幸になりやすいけれど、ある程度年齢を重ねた人であれば幸せになるという研究もあったりします。
    これは、若いうちだと誰と誰が繋がっているとか、親や家族に自分の人間環境をとやかく言われたり、人間関係の面倒な部分が現れやすいけれど、年齢を重ねると人間関係が減っていくということもありますので、過去の友達とも簡単に繋がることができるという点で幸せにもつながるということです。
    このようにネットや SNS が与える影響については様々な形で論じられていますが、ネットのストレスに弱い人とそうでない人の違いについての研究もあります。
    ビュー研究所の実験で1800人の参加者を対象に、日常のストレスと普段どれくらいスマホを使っているのかというのことをチェックしています。
    結婚しているかどうか、年収の高さというような条件を調整して、ネットを使っている時間と普段のストレスを検証しています。
    これによると、単純にネットを使っている時間が長ければストレスが増えるということでもないようです。SNS を使う時間が長くてストレスを抱える人もいればそうでない人もいました。
    必ずしも、SNS を頻繁に使う人たちがストレスのレベルが高いということはなく、逆に他人への信頼感が高かったりアクティブに自分の意見を発言したりすることもできることにより、社会的な信頼感を高めることができるという研究もありますので、一概に SNS が悪いとも言えなかったわけです。
    そんな中で、一部の人たちはネガティブな影響を受けやすいとされています。
    物事を直感的に捉えたり、他人の感情を何となく感じられるような直感力の鋭い人は SNS のネガティブな影響を受けやすいということが確認されています。
    つまり、直感が鋭い人はネットのストレスに弱いということです。
    対人関係での勘が鋭い人はインターネットや SNS のストレスを受けやすくなります。
    研究者はこれを「思いやりの代償」と呼んでいて、SNS で繋がっている人やネットニュースでの様々な人のトラブルなどが情報として飛び込んできますので、それが目に入った時に人間関係における感の鋭い人たちは、思いやりを感じやすいけれどその代償として自分もダメージを受けたような感覚になってしまいます。
    つまり、ネットのストレスを受けやすい人は勘が鋭くて、自分以外の他人が嫌な目にあったり酷い目にあっているところを見るだけで、自分まで同じようにダメージを受けてしまうほど勘が鋭い人たちだということです。
    今回の相談者もこの傾向があるのかもしれません。同じ LINE のグループの人たちに対する気持ちが優先してしまい、なかなかグループを脱退する勇気が出ないということなのかもしれません。
    SNS に限らずネットからは様々な情報が入ってきますので、他人の気持ちがわかったり誰にでも親切な人たちは、インターネットのそのような情報から受けるストレスがそうでない人よりも大きくなるということを覚えておく必要もあるのではないでしょうか。
    ネットや SNS でネガティブな情報を吐き出している人はいいのでしょうが、それを見ている人たちの中で人間関係での直感が鋭い人は、それを見るとストレスまで共有されてしまうということが起こります。
    SNS では自分は充実しているという内容を投稿することが多いと思います。ネガティブな情報だけでなく、そのような他の人が充実しているという情報ばかりを見ていると、それはそれで自分だけが不幸なんだと感じるようなことも起きてしまいます。特に自分が不幸だと感じている時にも、幸せな投稿に対する嫉妬や妬みが産まれてしまうだけですから、SNS の利用は控えた方がいいです。
    「思いやりの代償」としては、SNS で生まれた悲しみの感情や怒りの感情に感染しやすい人がいて、その感染しやすい人の特徴としては直感力の鋭い人ということです。
    この人たちは直感的に物事を考えるために、他人の感情や挙動に敏感になります。そのために自分たちもダメージを受けてしまうわけです。
    SNS の他人の投稿に対して、その文面通りに理解するのか、その投稿の時間や今までの背景から直感的に裏を読むのかで受けるストレスは大きく変わってきます。背景から直感的に裏を読むようなタイプの人はネットによるストレスを受けやすくなると考えた方がいいと思います。
    ちなみに、この研究では男性より女性の方が SNS によるストレスを感じやすいということも分かっています。これは当然ですが、女性は共感する生き物ですから相手の感情も直感的に読み取る能力に長けています。そのため SNS のストレスにも弱くなってしまうわけです。
    SNS を使いすぎて他人の感情に感染して自分の人生を台無しにしないように気をつけてください。

    人間関係のストレスに振り回されないために
    人間関係のストレスに振り回されないための方法についても紹介しておきます。
    人間関係のトラブルや面倒に振り回されることは結構あると思いますが、そのトラブルに見舞われている時間自体は思っているよりも少ないものです。自分を攻撃してくる面倒な人がいたとしても、その人が一日中攻撃してくるというよりも、攻撃されたのは一瞬でもそのことがずっと心に残り一日中引きずってしまうということが多いのではないでしょうか。
    つまり、人間関係においてはもちろんコミュニケーション上の問題もありますが、まずは人間関係に対してというよりも、自分がどれだけ自分のメンタルをうまくリセットすることができるかという事の方が大切になってきます。
    エクセター大学の研究で、対人関係のストレスに苛まれている50人の男女を対象に行われた実験があり、これによると、人間関係における嫌なことに対しては、むしろ、それについて徹底的に考えたり思い出すことをした方が立ち直りが早くなるということが分かっています。
    この実験では、それぞれのトラブルの内容について徹底的に詳細を思い出してもらうということを行っています。トラブルに関する細かい情報を思い出してもらうトレーニングを6週間行ってもらいました。
    その結果、普段悩んでいるだけで考えないような細かい情報まで掘り下げて考えると、折れた心が立ち直るために必要な力であるレジリエンスが高まっていました。細かいところまで思い出すトレーニングを行った人たちの方がメンタルの回復が早くうつ症状も出にくかったということです。
    過去の失敗や辛い思い出を思い出すと不安症やうつ病の原因になると言われていますが、過去のこのような辛い思い出を中途半端に思い出していることが問題だったということです。詳細に思い出すことなく中途半端に考えていると、本当はそんなことまで言われていないのに後から気づかないうちに尾ひれが付いたり、たまたま相手が機嫌が悪くて言われたことであっても、悩んでいる間に自分のことが嫌いなんだと考え始め、気づいたらあの人はきっと私に恨みがあるとまで考え始めてしまうことがあるわけです。
    ですから、過去のトラブルを中途半端に何度も思い出すと逆効果ですが、それについて内容を明確に詳細に思い出すことを行うと、それによりレジリエンスを鍛えることができます。思い出すことは悪くないですが、自分から積極的に、かつ、詳細に思い出すことを意識してもらえると、メンタルが病んでしまうこともなく人間関係の嫌なストレスからネガティブな影響を受けることも少なくなります。
    この思い出す時には、相手の言葉や感情を詳細に紙に書き出すということまでしたほうがいいと思います。そうすると、書き出した内容の中には時々自分の感情が混じっていますので、後から自分の感情の部分だけを消します。このようにして自分の感情や憶測を消しながら状況だけを細かく書き出していただけると、客観的に細かく情報を整理することができます。これにより積極的に過去のトラブルに対しても分析を行うことができるので、今後のトラブルを回避するためにも役立ちますし、メンタルも安定します。
    できるだけ細かく描写することを意識してもらい、人間関係の面倒なストレスを乗り越えていただけたらと思います。

    人間関係ストレスを3ステップで超軽減
    アリア・クラム氏が提唱しているストレスの自分の力に変えるための3つのステップを紹介します。
    ケリー・マクゴニガル氏が書かれた『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』という書籍の中でも紹介されていたテクニックですが、とても汎用性が高く使いやすいので、これをマスターして頂けると、皆さんが引きずる可能性の高い中程度から大程度のストレスに対して対処することができるようになります。
    しかも、それを逆に力に変えていくことができます。
    ストレスにより胃が痛くなったり体調を壊したり肌が荒れてしまうという人も多いと思いますが、そんな方はそれも改善する可能性があります。

    スタンフォードのストレスを力に変える教科書
     
    ストレスを自分の力に変えるためには、そのストレスを乗り越えた先にどんな成長があるのかということを考えることが大切です。
    同じストレスを受けたとしても、それが嫌なストレスでそこから逃げたいと考えるのではなく、それを乗り越えて成長につなげようと考える人は体内で分泌されるストレスホルモンが全く違います。
    ストレスから逃げようとする人にはコルチゾールが分泌されますが、そのストレスを乗り越えて成長につなげようとする人には、デヒドロエピアンドロステロンというホルモンが分泌され、これは副腎や性腺などで作られる別名若返りホルモンと呼ばれるもので、脳の成長を促したり免疫力を向上させてくれるホルモンです。
    ストレスというものは自分の力に変えていくことがとても重要です。
     
    アリア・クラムの3ステップでストレスを自分の力に!
    自分の成長に繋げればいいと言われても、特に人間関係におけるストレスではこれは容易ではないという人の方が多いと思います。
    面倒な人から嫌なことを言われたりした時に、自分の成長どころではないという人の方が多いはずです。
    このような問題を簡単にしてくれるのが、アリア・クラム氏が提唱している3ステップのテクニックです。
    ステップ1 :ストレスを受け止める(自分の体にどのような変化が現れているのか)
    まずはそのストレスを受け止めてください。
    ストレスから目を背けるとすればするほど、そのストレスは大きくなったり余計にネガティブな影響が出てしまいます。
    自分がストレスを感じているということをまずは受け止めることが大切です。
     
    この時に、ただ単にストレスを感じているということを受け止めるだけだと心が苦しくなってしまいますので、そのストレスにより皆さんの体にどのような変化が起きているのかということを観察してください。
     
    例えば、人によっては頭に血が上っている感覚がするとか、顔や手のひらに汗をかく、胃の辺りが締め付けられるような感じがするなど色々な反応を感じると思います。
    自分がストレスを受けた時には、自分のどこにその影響や反応が出ているのかということを観察してみてください。
    自分の体の変化に注目することで、瞑想で使われているボディスキャンのように自分が受けたストレスを客観的に見ることが出来るようになります。
     
    ステップ2 :大事なものに気づく(自分のどんな大事なものが脅かされているのか)
    ストレスを感じるということは、皆さんにとって大事な何かが脅かされているということを皆さんの脳が教えようとしています。
     
    例えば、皆さんの目の前に空のペットボトルがあったとして、それを誰かが床に叩きつけたとしても変な人だなぐらいにしか思わないと思いますが、それが皆さんのスマホだったとしたら、なんてことをするんだと慌てると思います。
    これは皆さんにとって大切なものだからストレス反応が出るわけです。
     
    つまり、皆さんがストレスを感じたということは、脳が皆さんに大事なものを守るように指示を出してくれているということです。
    大事なものに気づかせてくれているというのがストレス反応の重要な部分だということです。
     
    ステップ3 :守るための行動(大事なものを守るための行動を探し実行する)
    その大事な脅かされているものがわかったら、それを守るために自分は今どんな行動を取ることができるのか、これからどんなことができるのかということを考えてください。
    守るための具体的な行動を探してできたら行動してみるというのが最後のステップになります。
     
    この3つのステップを行うことによって、ストレスを受けたことをきっかけにして、自分にとって大事なものを見つけて、それを守るための行動をする、つまり、自分の大事なものを認識し前に向かって成長するということができるわけです。
    これにより辛い体験や悲しい体験であっても、それを前に進む力に変えていくことができます。
     
     
    今回は、多くの人が悩む原因でもある不安とストレスに正しく対処するための方法について紹介させてもらいました。
    不安やストレスというものは健康被害だけでなく、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを感じると怖くてな挑戦できなくなります。
    不安やストレスが挑戦や行動を減らす方向に働いてしまうと、それは漠然とした不安をまた大きくしてしまいます。
    不安やストレスというものは正しく対処しておかないと、ネガティブな負のループを引き起こすものだということです。
    ここから先は、そんな負のループを断ち切って前に進むにはどうすればいいのかということを解説していきます。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     
    ちなみに、不安を挑戦する力に変えるための内容についてはこちらの一問一答の後半でも詳しく解説しています。
    ぜひ参考にしてみてください。
     

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「進学で思うようにいかず、その不安と他の選択肢で悩んでいます・・・」〜ラディカルアクセプタンス〜

      
     

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  • 一問一答「正しい準備とは?」【後悔しない準備】

    2021-03-20 20:30  
    330pt
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    あなたが最近もっとも後悔したことは何ですか?

    誰でも後悔したことはあると思います。
    人生においても、恋愛においても、ちょっとした目の前の欲求に対しても、少なからず人は後悔するものです。

    今回は、後悔しない準備について考えてみたいと思います。

    今回もとにしている相談は、コロナの影響でイベントの中止を決断せざるを得なくなった方からのもので、正式に中止を決定して関係者にそれを発表したあとモヤモヤが消えず、これは正しい準備ができなかったということなのかという相談です。
    Q. 「3月のイベントを自粛要請を受けてゴールデンウィークに延期を決断。これまで悩みに悩んだ上、正式に中止を決定しました。先ほど全体に向けて発表した後、モヤモヤが消えずにいます。正しい準備ができなかったということですか?」

    きっとこの時期同じような悩みを抱え不安に押しつぶされそうになった人も多いと思います。
    この相談に対して、DaiGo師匠の答えは以下の通りです。

    準備というものはそういう意味ではポートフォリオです。いくつかの道を作っておく必要があります。
    僕も実際コロナの影響による損害額だけを考えると結構大きいものです。
    実際に、今はオンラインの講演を結構させてもらっていますが、以前は国なども関わっている就活イベントなどでオフラインの講演をさせていただくことも多くありました。当然それらも全てキャンセルです。
    そんな講演や企業向けのセミナーなどもしていたので、週に3回から多いときで6回ぐらいはそんなお仕事で出かけていました。
    1回にあたり200万円から300万円のお仕事としてさせて頂いていましたので、そう考えると売上としては週に1800万円ほどの損失です。
    1ヶ月で考えるとかなりの大きな損失です。
    こんなにも大きな損害を受けているにも関わらず、いつもと変わらず過ごすことがなぜ出来るのかと言うと、それは準備しているからです。

    僕はいつも自分がしている仕事がいつか絶対なくなるだろうと考えています。
    僕が出している本が売れなくなる日もきっといつか来るだろう、
    僕の YouTube を誰も見てくれない日がいつか来るかもしれない、
    僕のDラボを誰も見てくれない日が来るかもしれない、
    投資がすべて失敗に終わるかもしれない、
    講演に呼ばれなくなる日が来るかもしれない、
    それら全部考えて仕事をしています。

    全部の仕事がなくなるかもしれないと常に思っています。
    自分の友達もいなくなるかもしれない、
    大切な人ともいつか別れる日が来るかもしれない、
    毎日楽しく過ごしている日々もいつかなくなるかもしれない、
    常に思っています。

    これが準備です。
    つまり、今自分の仕事がなくなってどうしようかと慌てている人は、準備が足りなかったということです。
    それはひとつに依存したからです。
    それは準備していないのと同じことです。

    それを責めるつもりはありません。
    もし後悔しているのであれば、これからどうすればいいのかと言うと、その後悔をチャンスだと捉えてください。
    自分がイベントに依存して仕事をしているのが良くなかったというのであれば、サブスクリプションのビジネスモデルも考えてみるとかYouTube のような広告モデルにも挑戦してみるなど、色々な方向に手を広げるチャンスです。

    常に自分が当たり前のように思っていることがなくなるかもという危機感がなければ、誰でもそのような状況になりかねません。
    僕はすでにテレビをほとんど止めて出ていませんが、テレビに出ている時からこの仕事もいつかなくなるかもしれないと考えていました。
    テレビに出て、「これがメンタリズムです」みたいなことを言っていた時からずっとそう考えていました。
    だから準備ができました。

    ということです。

    この答えを聞いた上で質問させてもらいます。
    あなたは正しい準備ができていますか?

    DaiGo師匠は、あらゆる面でこのようなポートフォリオを意識しています。

    これは仕事や能力についても同じです。
    人が仕事に対してモチベーションを感じるにあたっては、その仕事の内容に幅があるかどうかということが重要になります。
    様々なバリエーションを持った仕事ができて色々なことに挑戦できるかどうかということが、仕事のモチベーションには大きな影響を与えるということです。
    大事なのは 、自分がこれを仕事にしているからこれ以外はできないと決めつけるのではなく、自分にある能力を知り、それを生かすことができる仕事を幅広く探し挑戦し続けることです。
    それをDaiGo師匠は才能のポートフォリオと呼んでいます。

    皆さんもご存知の通り師匠は、知識力や記憶力については自信があります。
    そうなると、職業を選ぶにあたってもその記憶力や知識量を活かす仕事に就けばいいとなりますが、どんな仕事があるのかと考えたら、企業のコンサルティングもできる、本も書ける、投資もできる、知識を紹介する動画配信もできる・・・とその幅は広がります。

    ただし、自分の能力はどこで認められるのかは誰にも分かりません。
    多様性をもって色々な仕事に挑戦して、ダメなものはさっさと切ってうまくいったものだけを続けるようにしていけば良いということです。

    人生には限りがあるものですから、誰かと組んで何かに挑戦する時も「ずっと一緒にやっていこう」ではなく、「お互いに依存することなく双方利益になるのであれば続けましょう。そうでないのならば、それで終わりにしましょう」と最初からフェアな関係で始めるべきです。

    今自分の仕事に迷っている人もいるかもしれません。
    転職を余儀なくされて、仕事探しに悩んでいる人もいるかもしれません。

    ここで、人が感じる働きがいというものについて触れておきます。

    先ほど紹介したように、人は仕事の内容に対する幅が十分にあることに対してもモチベーションを感じますが、やはり、そんな中でも特に影響が大きいのは、自分の仕事が人の役に立っている感覚であり、それが仕事をする上でのやりがいやモチベーションに対して極めて重要になります。
    他人に対する自分の影響力を認識することが、自分のモチベーションにとっては非常に重要だということです。

    これは、DaiGo師匠がお金や数字よりも、Dラボを見て知識を実践したおかげで、ビジネスを始めたとか人生が変わった、それまで抱えていた問題を乗り越えることができた、そんな皆さんの声をいただくことで何よりも強いモチベーションを保つことができて、日々知識のインプットとアウトプットに取り組むことができているということと同じです。

    これについては、人間は遺伝子に「他人のため」「群れのため」ということがモチベーションになるように刻み込まれているのかもしれません。
    やりがい研究の第一任者のエイミー・レズネスキー教授が97年に出された論文で以下のようなことを言われています。

    天職を見つけるために一番大事なのは、どんな仕事についているのか?好きな仕事なのか?ではなく、自分の仕事や活動により自分の周りの社会や世界を少しでも良くすることができているという信念こそが重要で、これこそが天職の定義だ。

    ということです。

    実際にどれくらいの影響力を他人に与えているのか、それが周りの人と比べてどうなのかということは関係ありません。
    自分がしていることをそう信じるそう信じることができるかどうかです。これは非常に主観的な問題であり、やりがいもやる気も非常に主観的な問題だということです。

    ですから、今仕事の中で不安を抱えていたり迷っている人も多いと思いますし、転職を考えたり悩んでいる人もいると思いますが、自分の才能のポートフォリオを意識して幅広く考えることと、仕事選びにおける働きがいの根拠に関しては忘れないようにしてもらいたいと思います。

    失敗する準備、成功する準備、その条件とは?

    それでは、効果的な準備や効率のいい準備はどういうものなのかについて解説していきます。

    学校や職場でも色々な所で準備の方法を教えてもらうことはあるでしょうが、そのほとんどは間違っています。
    効果がある準備と効果がない準備とでは決定的に大きな違いが生じます。
    効果がありそうで実際にはない準備をしてしまうと、達成率は10%以下に落ちてしまうと言われています。

    2010年にリチャードワイズマン博士が何千人もの被験者を対象に「目標を達成するために何をしていますか?」という質問をして、その目標を達成のためにしている行為は本当に意味があるのかということを調べています。

    これから簡単なテストを皆さんにしてもらいます。
    皆さんが準備をする際にしがちなことを10個示しますので、自分にどれくらい当てはまるのかということを考えてみてください。

    step-by-stepで準備をする


    似たような目標を達成した人を参考にして計画を立てている


    誰かに自分の計画を話しておく


    準備どおりにいかなかったら恐ろしい事態になる事を想定しておく


    準備通りにいったら良いことになると想像する


    ネガティブな思考を押さえつける


    目標に近づく度に自分に対してご褒美を設定している


    意思の力に頼っている


    進展状況を記録する


    目標を達成すると人生が変わると想像してみる


    自分が当てはまった質問をチェックしておいてください。

    リチャードワイズマン博士はこのアンケートを取った後、1年間にわたってそれぞれの目標達成率を追跡しています。
    上の10のテクニックのうちその半分以上は実際には効果がなかったということが分かっています。
    それらはなんの目標の達成率が10%程度になってしまう戦略だったということです。

    結果を発表します。

    偶数の番号、つまり、2番4番6番8番10番のテクニックを使っていた人たちは、その目標が禁煙であれダイエットであれ、就職であれ受験であれ、目標達成の確率が低いということが確認されています。

    皆さんはどうだったでしょうか。
    効果がありそうで実際には効果がない準備、達成率は10%以下に落ちてしまう準備をしている人はいないでしょうか。

    正しく準備するために必要な3つの法則

    2011年にアイントホーフェン工科大学の研究チームが事前準備に関する38件の先行研究をメタ分析して、事前準備に必要な要素をより分けてくれています。

    それにより達成できる、効果が上がる事前準備には全てに共通する3つの法則があるということが示されています。
    Measurable(メジャラブル)
    Actionable(アクショナブル)
    Competent(コンピテント)
    1.Measurable(メジャラブル)測定可能性
    準備をする時に目標を立てて、その目標が数字として測定できるのかということが重要になります。

    目標に対する準備では、自分がやるべき事と自分がいつ目標を達成するのかというゴール、目標を達成するための測定可能な数値を明らかにするということが準備に必要な想定です。

    2.Actionable(アクショナブル)行動可能性
    自分の望みを把握してそこに辿り着くまでのプロセスを明確にすることが必要です。

    何か目標を達成しようと思うけれど行動に移せない人が結構いるのではないでしょうか。
    具体的な戦略を持っていないのに目標達成はできるはずがありません。

    事前準備の中で何をすればいいのか、どのようにすればいいのか、何をどのようにすればいいのかということを具体的に考えて、それを行動に移していくことが当然必要です。

    プロセスを考えれば解決策が見えてきます。
    実際にはできなくても、もしそれができるとしたらどうなるのかということを想像することで見えてくることがあります。
    ですから、ここでは想像力が欠かせません。

    目標をしっかり立てて達成するまでのプロセスを考えて解決策を立てる。
    未来を予測するのではなく、想像力を使って解決策を導き出すことが事前準備です。

    3.Competent(コンピテント)適格性
    自分の価値観に合っているかどうかということも重要になります。

    自分の好きなことや得意なことをしようと思っても、自分の価値観に合っていないと結局目標を達成したとしても虚しいだけに終わります。

    例えば、お金をたくさん持っていたら幸せなのかと言うとそんなことはありません。
    人間と読むなお金を稼いでいく過程でお金の価値観やお金の使い方を学んでいくものです。そうすることで人に優しくなったり、人に感謝したり、メンタルが強くなったりします。
    自分の力でお金を稼いだ人たちは、自分がそれを1から作ったという経験が自信になるので、彼らにとっての財産はお金ではなくその自信です。
    自分で稼ぐことができるということが重要です。

    以上の3つを合わせて頭文字を取ってMACです。
    覚えておいてくださ 。

    人生というものは真面目に考えすぎるよりも、 ゲーム用に取られた方が実は脳の脳力が上がるという話があります。
    認知能力が高まって色々な的確な判断もできるし、メンタルの状態も良くなるということが分かっています。
    ですから、ゲーム化するというのは心理学的にも価格的にも正しい選択ではあります。
    そんなゲーミフィケーションも取り入れながら、良い意味で不真面目に準備してみるのも良いのではないでしょうか。

    ミリオネアたちの準備とは?!

    ミリオネア等に関する研究で、ミリオネア達は前向きでポジティブなイメージを常に持っているということが分かっていますが、ただ前向きでポジティブなイメージを持つだけでミリオネアになれるのであれば、いわゆる引き寄せの法則と言われるような自己啓発のセミナーに通う人たちがミリオネアになるということになってしまいます。

    実際には、引き寄せの法則のようにひたすらポジティブなイメージを持つと失敗しやすくなります。引き寄せの法則自体間違っているということは研究により明らかになっています。

    では、実際のミリオネア達は何が違うのでしょうか。
    ミリオネアの人たちはポジティブではありますが、ただポジティブなわけではなくネガティブなことをとことん考える人たちだということです。

    いわゆる引き寄せの法則であったり自己啓発のセミナーが好きな人たちは、ネガティブなことや自分が今抱えている問題であったり苦しい状況、辛い状況、辛い人間関係や自分のダメなところを全て見ないようにして、ネガティブなものから目をそらして自分がポジティブだと言い張っているだけです。

    ところが、その点ミリオネアたちは違います。
    ネガティブなものととことん向き合い、その状況でそれに具体的な対策を講じたり、もし本当にネガティブなことが発動して自分が損をしたり苦しい状況になった時に、何をすれば乗り越えることができるのかということを考え、事前にそのネガティブととことん向き合い自分の頭で考えています。

    つまり、ネガティブなものにとことん向き合った上でポジティブになるというのがミリオネアたちの特徴だったわけです。
    これが一番の違いで、とても大きな違いです。

    ミリオネアの人たちはネガティブなものにとことん向き合うことをして、そこから必要な対策や必要な準備をあらかじめ講じて、これ以上予想外に強いことはないと言い切れるぐらいまで準備をするので、ポジティブに考えることができるということです。

    そうではなく、自分はポジティブに考えてさえいれば引き寄せることができると考えたり、ただただ怖いことは起きないとか失敗はありえないと考えている人は実際には成功しません。

    ですから、ミリオネアは確かにポジティブな人が多いですが、そこからポジティブになれば同じように成功することができると考えるのは非常に浅はかで、なぜミリオネアたちがその前向きな姿勢を維持することができているのかということをちゃんと理解しているかどうかということが大きな違いにつながります。

    これはWOOPの法則と同じです。
    WOOPの法則はハーバード大学のガブリエル・エッティンゲン博士が提唱している目標達成のためのテクニックです。
    この法則と同じように、ネガティブなものや失敗とも向き合い、それも織り込んだ上で計画を立てて準備をすることによって実際の目標達成率というものは2倍から3倍にもなるわけです。

    心理学的に考えて不安というものがなぜ起きるのかということも同じように考えることができます。
    不安が起きるのは、人がこれから起きる変化やこれから身に降りかかる可能性がある困難に対して準備をするべきだということを人間の脳が教えてくれているからです。
    だから不安を感じるわけです。

    それを理解した上で、正しい準備をすることが必要です。
    不安にならなければ僕たちは何も変わろうとしませんし、頑張ろうともしないはずです。
    不安があるからこそ準備をするし、不安があるからこそそれに対して対策を考え行動するわけです。

    その不安をどのように利用するべきなのかということを知りましょう。
    不安が起きた時こそ変わりましょう。

    変わらなくてはならないという状況になった時には大抵の場合すでに遅しで、自分から不安を利用して変わっていく人が成功をつかむことができる人です。

    『ユダヤ人大富豪の教え』でも流行りましたが、自分が成功している時こそ次のことを考えるべきだとされていました。
    自分が失敗し始めたとき、調子が悪くなってきたとき、その時は既に自分の視野が狭まっているので新しいことにチャレンジすることができないものです。
    ですから、自分が調子がいい時こそ次のことを考えることが大切だと教えてくれています。

    不安というものは変化のためのチャンスです。
    これはDaiGo師匠が言っていることと同じで、後悔しているのであればそれをチャンスととらえるべきです。
    ここで重要になるのは、自分が感じているネガティブな感情や自分の感情を違う解釈に変えて前に進むために活かしていくリアプレイザルのテクニックです。

    不安も後悔もリアプレイザルで利用しましょう。
    不安を感じた時は、それは準備をするべきだと体が警告しているということだと解釈してください。
    であれば今から準備すればまだ間に合うと考えて、変化のための準備をしようと行動を起こすようになります。

    このように自分の中で感情を再解釈するのがリアプレイザルというテクニックです。
    このリアプレイザルの有効性については様々な研究により確認されていますし、何百人もの前で準備もなくスピーチをしてもらうっていう実験でも、自分の不安や緊張に意味を持たせてリアプレイザルにより自分に言い聞かせたグループの方が、スピーチの評価がはるかに高くなったということが分かっています。

    不安を感じているのは自分が新しいことに挑戦しようとしているからです。
    自分がちゃんと準備をして怠らないで頑張ることができるように体がそれを教えてくれているということです。
    そうすればリスクを恐れず前に進んでいくこともできるはずです。

    今回は、皆さんが不安や後悔に負けることなく前に進み挑戦し人生を切り開くために役に立つであろうおすすめの動画を3つ紹介しておきます。
    不安により足を止めないために
    Dラボ▶ネクラなままで成功する!不安利用の心理学

    不安の感情を上手に使うことが大切だという話を紹介させてもらいましたが、リアプレイザル以外にも不安との向き合い方については色々な方法があります。

    大抵の人が挑戦することができなかったりリスクを取れないのは、不安により足が止まってしまっているからです。
    こちらの動画では、そんな不安を乗り越えていくための方法について解説しています。
    好奇心を鍛えるために
    Dラボ▶若いうちから成功したい人のための【好奇心の鍛え方】〜成功に必要な7つの力

    好奇心の高い人の方がリスクをとれるようになります。
    自分には別にやりたいこともないし特に趣味もないというような人は、好奇心を鍛えるための方法がありますので、まずは好奇心を鍛えることから始めてみるのが良いと思います。

    それにより好奇心が身についてくると、自然と人生も良い方向に進むと思いますので、是非そんな好奇心の鍛え方について解説したこちらの動画も参考にしてみてください。
    テストステロンからアプローチするために
    Dラボ▶童貞が性戦士になるテストステロンの科学〜性戦士の科学

    やたらとリスクも恐れることなく挑戦し続けることができたり、やたらと挑戦するのが好きな根っからのリスクテイカーのような人たちがいますが 、そんなレベルにまでなりたいのであればテストステロンのレベルを上げるのも良いアプローチかもしれません。
    こちらの動画ではそんなテストステロンの高め方について解説しています。

    それぞれ今の自分に合う方法から考えて使っていただけたらと思います。

    ここから先は、失敗する準備と成功する準備の見極め方について、より具体的に掘り下げて考えていきたいと思います。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「つい感情的になりいつも自己嫌悪」【自己コントロール能力と記録術】

    2021-03-18 12:00  
    330pt
    1
    あなたが最近つい感情的になったのはどんな時ですか?
    つい欲望に負けてしまった時はどんな時ですか?
    今回は、子育てでイライラして子供を怒鳴りつけてしまうことがあり、いつもその後自己嫌悪に陥ってしまうという女性の相談をもとに、そんな自分の感情だけでなく欲望をコントロールするための自己コントロール能力についてまとめてみたいと思います。
    Q. 「5歳の息子と二人暮らしのアラサーワーキングシングルマザーです。子供に行儀の悪さを何度も注意しても直してくれない時、どうしようもないぐらいイライラして怒鳴りつけてしまう時があります。その後は必ず泣きながら自己嫌悪に陥ります。どうしたら子供に寛容になれますか? ちなみにイライラと生理周期には関係がありません。」
    これに対してのDaiGo師匠の回答は以下のとおりです。
    これこそまさに瞑想を始めてほしいと思います。
    僕は以前に『子育ては心理学でラクになる』という本を出させてもらっていますが、ここでは僕は子育てをしたこともありませんので子供の育て方については書いていません。
    子供を育てるということに関してはお母さん達の方が当然詳しいですし、教育に関しても現場の人たちが僕よりもはるかに詳しいです。
    子供に対して頭ごなしに言ってはいけないとか怒鳴りつけてはいけないというのはみんな重々わかっているはずです。
    そんなことはみんな知っているけれど、それが出来ないから苦労しているわけです。
    僕は子育ての経験はありませんから偉そうなことは言えませんが、ただ子育てというハードな状況で一番必要になるのは自分の感情をコントロールする力です。
    自分の感情をコントロールすると言うと、ただガマンすることだと考える人がいますが違います。
    自己コントロール能力というものは鍛えるものです。鍛えなければガマン出来なくなるのは当然です。
    筋トレ初心者の人にとにかく気合いで200 kg のバーベルを持ち上げると言ってもそんなことは無理です。
    徐々に鍛えてそれを続けることで初めて持ち上げることができるようになります。
    自己コントロール能力もこれと同じです。
    「子供が出来たから大人になりなさい」「子供ができたから子供に対して怒らないで冷静に話をしなさい」そんなこと言われてもそもそも期待でなければ無理です。
    その鍛え方については、先ほどの僕の本かDラボで自己コントロール能力の鍛え方を学んでみてください。
    瞑想についてもDラボで紹介している動画があります。
    それにより自分の感情をコントロールするための基礎体力のようなものを身につけていただけたらと思います。
    Dラボ▶【減らない意志力】使えば使うほど強くなる意志の力を手に入れる方法
    ということでした。
    分かっているけれどできないということは誰にでもあるのではないでしょうか?
    分かっているけれど子供に対して感情的に怒ってしまう、
    ダイエット中なのにお菓子に手を出してしまう、
    お酒をやめようと思っているのについつい飲んでしまう、
    他人と比べてはいけないとわかっているけれど比べてしまう、
    付き合うべき人ではないとわかっているけれど離れられない、
    目標を決めても結局いつも先延ばししてしまう、
    貯金しようと思っているのについつい衝動買いをしてしまう、
    疲れて早く寝るべきだとわかっているのにだらだらと夜更かしをしてしまう、
    勉強するべきだとわかっているのについついスマホを見てしまう、
    何かしら思い当たることがある人も多いと思います。
    これら全て自己コントロール能力の欠如によるものです。
    今回は自分の行動をコントロールできるようになり、そこから良い人生を選んでいくために自己コントロール能力の鍛え方についてまとめてみます。

    自己コントロール能力を回復させる動画とは?
    いわゆる意志力が減るものなのかどうなのかということについてはいろいろと議論がありますが、子育てや家事で大変な状況に追われたり、仕事終わりの疲れている時や大きな我慢をしたあとに、ついつい誘惑に負けたり感情に流されたりすることは結構あると思います。
    このような脳が疲れた状態になると自己コントロール能力は一時的に下がります。
    そんな自己コントロール能力が下がった時にどのようにして回復させることができるのかということについて参考になる研究があります。
    ニューサウスウェールズ大学の論文で、ある動画を見ることによって、下がってしまった自己コントロール能力を回復させることができて、その結果、やるべきことができるようになったり計画的に行動を取れるようになったり、感情に振り回されることが少なくなるということが分かっています。
    そんな動画とはお笑い動画です。
    実験では、70名の学生を対象にあまり意味を感じない単純作業を続けてもらい自己コントロール能力を一時的に低下させた上で、2つのグループに分けて、一方にはミスタービーンの映画の面白いワンシーンを見てもらい、もう一方にはイルカが泳いでいる綺麗な海の動画を見てもらいました。
    その結果、お笑い動画を見たグループは自然の動画を見たグループよりもその後に行われた作業に従事できる時間が倍にも伸びていたということが確認されています。
    つまり、特定の作業に対して向けられる自己コントロール能力を発揮する時間が2倍にも伸びていたということです。
    もちろん見すぎることはよくありませんが、仕事の合間や勉強の合間、家事の合間にお笑い動画やコメディアンのワンシーンを少しずつ見るということをすると、大変な状況で下がってしまった自己コントロール能力を回復させることができるかもしれないということです。
    お笑いは昔からメンタルやストレスに効果があるとされていました。
    お笑い動画を見た後というのはやはりストレスが発散されていると思います。お笑いでストレスが緩和されると、他人とコミュニケーションをとりたくなることがあると思います。
    実際にコミュニケーションを促進するという効果も確認されています。それが健康やストレス発散に繋がるという効果も期待できます。
    さらに、無駄な脳の緊張や疲れやストレスというものもお笑い動画により和らぎますので、落ちていた集中力も戻ってくるのではないかともされています。
    例えば、YouTube の5分程度のお笑い動画を1本だけと決めて、勉強する前や仕事をする前、家事をする前に5分だけ見るようにしてみるのもいいと思います。
    それが終わってから作業を始めると決めておくと意外と集中できたりするとも思います。
    自己コントロール能力を回復させるためにも発揮するためにもお笑い動画は役に立つということです。
    筆記開示:エクスプレッシブ・ライティングで自分を受け入れる
    今回の一問一答の相談を頂いた方のように、感情的になってしまった後に自己嫌悪に陥ってしまう人も少なくないと思います。
    そんな人は正しく自分を受け入れるための自己肯定についても取り組んでみてもらいたいと思います。
    感情に流されたり欲望に流されたりすると、「自分はなんてダメなんだ 」「やはり自分がそんなことをしても意味はない」と自分を否定してしまい、それにより自らの行動を制限したり可能性を制限することに繋がってしまうことが少なくありません。
    自己肯定がある人は、失敗からちゃんと学ぶことができるし失敗にめげずに前に進むことができます。
    そんな正しい自己肯定感を持ち、自分の感情をコントロールできるようになるためには、自分の感情を定期的に紙に書き出すというのも良い方法です。
    人間には気分一致効果というものがあり、嫌な気分の時には全ての事が嫌に見えてしまいますし、逆に、気分がいい時には全てがいいことのように見えるものです。
    感情の浮き沈みと、自分の行動が良かったか悪かったかという自分の行動の肯定否定は全く関係ありません。
    その思考からまずは逃れて、自分自身を冷静に見る必要があります。
    それができるようになるためのおすすめの方法が筆記開示です。自分のネガティブな感情もポジティブな感情も、悩みも苦しみも後悔も全て紙に書き出してください。
    ここでは深く考えず思いつくままに感情をそのまま紙に書きます。その時に考えていることをそのまま紙に書けばいいだけです。この筆記開示を8分から20分ぐらいを行ってください。これは8分以上で4日間以上続けないと効果は出ません。
    2日に1回とか週に1回でも結構ですが、できれば毎日1日に8分だけその時間を確保するようにしてみてください。
    自己コントロール能力や感情をコントロールする役割を司っている脳の前頭葉にはネガティブな感情を処理する機能もあり、紙に書き出すことによってその感情をクリアにすることができます。
    特に、今回の相談者のように自己嫌悪に陥りやすい方にはぜひ行なってもらいたいテクニックになります。

    悪い友達による自己コントロール能力の低下
    自分のやるべきことができないとか努力が続かないという人の中には、人間関係がその原因になっている人も結構います。
    自己コントロール能力を高める方法は色々とありますが、最も手軽で簡単な方法としては人間関係を変えるという方法です。
    人間の性格というものは周りにいる人でかなり変わります。
    自己コントロール能力のためには、人間の性格特性の中で物事をコツコツと続けたりするために必要な誠実性が重要になると言われています。
    自己コントロール能力は周りの人間の影響をかなり受けやすいものですから、例えば、仕事でも勉強でも、自己コントロール能力が高く自分の決めた習慣を必ず守り物事をコツコツと続けることができる人の隣で仕事や勉強するだけでも、仕事や勉強を進める能力は20%ほど高くなると言われています。
    そんなにも人は知らないうちに周りの人からの影響を受けているということです。
    自分の自己コントロール能力がないというのは自分のせいだけではないかもしれません。
    あなたがやるべきことができないとか努力が続かないというのであれば、それは自分のせいだけでなく、あなたが選んでいる周りの人間関係のせいかもしれません。
    この人間関係の整理のためには、今ある人間関係をリセットして余計な関係をなくすということと同時に、新しい人間関係を手に入れるということも考えるようにしてください。
    新しい人間関係を手に入れるということをせずに、今ある人間関係だけを削っていくとどんどん人間関係は少なくなり不幸になってしまいます。
    とはいえ、人間関係を整理する能力がないまま、新しい人間関係だけを増やしていくと人間関係のストレスに押しつぶされてしまうことになりかねません。
    ですからこの2つは必ず同時に必要になるものです。

    『人間関係をリセットして自由になる心理学」』

    『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』
    失敗と後悔の連鎖に対処し止める
    誰でも失敗することもありますし、なんでこんなことをしてしまったのかと自己嫌悪に陥りそうになることはあります。
    ですが、気をつけておかないとその失敗や後悔というものは連鎖してしまうことが少なくありません。例えば、ダイエットで挫折してしまうと仕事でも失敗しやすくなるということもありますし、人間関係でも失敗しやすくなるということもあるかもしれません。
    この連鎖的な失敗とは、何かのジャンルで失敗した時に自暴自棄になってしまい、他のジャンルに対しても自己コントロール能力を発揮することができなくなってしまうという現象によるものです。
    例えば、毎日朝早く起きて筋トレをしようと思っていたのにある日それを忘れてしまったとします。そうすると、どうせ筋トレを忘れてしまったし、ラーメンを食べても構わないだろうとか、仕事もあるけれど別に明日頑張ればまたいいとどんどん考えてしまうようになり、そこで上司にもしに飲みに誘われたとしたら、明日さらに早起きして今日のぶんも筋トレを頑張ろうと思っていたけれど、それはまた今度でいいとずるずると妥協してしまうようになります。
    いわゆる「もうどうにでもなれ効果」と呼ばれるものですが、人間は正しく対処しておかないと失敗が失敗を呼ぶようにできているということです。失敗することも後悔することも誰でもあるものですが、正しくそれを止めておかないと続いてしまいます。そして、その方法を理解しておけば失敗も怖くなくなります。失敗はひとつぐらいの失敗をしたとしても、それに対処した上で改善すれば良いだけです。
    どうにでもなれ効果を防ぐ3つの方法
    その1 :長期目標を作る 
    目標はできるだけ長く幅を持たせるようにしてください。ダイエットでも貯金でもできるだけ長期的な目標にした方が、もうどうにでもなれ効果を防ぐことができますし、感情や欲望に流されそうになった時には、その目標を思い出すことで落ち着くこともできます。長期目標というものは自分の頭を冷静にしてくれるものです。
    その2 :やめる目標をやる目標にする
    例えば、お菓子を食べないという目標ではなく、摂取カロリーを減らすという目標にすれば辞める目標ではなくやる目標にできます。
    その3 :失敗から立ち直った回数を数える
    失敗は誰にでもあります。その失敗を力に変えることができない人の特徴は、その失敗から目を背けようとして失敗した回数さら覚えていないということです。
    ですから、自分の失敗を記録してください。失敗の記録となると怖い気もするかもしれませんが、それは何年かすると立ち直りの記録になります。
    失敗から立ち直った回数を数えるということが、もうどうにでもなれ効果を防いで失敗の連鎖を止めるために最強な方法です。
    取り返した、立ち直ったという感覚を得ることを意識して、失敗と失敗から立ち直った回数を記録してください。すぐにその失敗をリカバリーすることができればもちろんそれで結構ですが、リカバリーできなかったとしても時間が経てば人間は失敗から学ぶことができるものです。

    記録の力で自己コントロール能力を鍛える
    記録することで自己コントロール能力を鍛えることができるのではないかということが様々な研究により示唆されています。
    肥満の人を対象にした実験では、痩せたいと思っている人は自分の食べたものを記録するというだけで、食事やエクササイズの指導を受けた人よりも2倍も痩せていたという結果が確認されています。
    これはダイエットだけでなく応用が利く知識です。
    勉強であれば自分の勉強の記録をつけるようにしてください。自分が今日テキストで何ページ勉強したという記録をつけてもいいでしょうし、読書で読んだページ数や読んだ冊数を記録するというのもいいと思います。
    このような記録をするだけで客観的に自分を振り返ることができるようになります。
    おすすめとしては、Google カレンダーに毎日同じ時間に記録する予定を入れておいて、その時間が来たら、その日に自分が考えたことや悩んだこと、失敗した事や立ち直ったこと、思いつくまま簡単にスマホで記録してみてください。
    自己コントロール能力は高い人ほど社会的にも成功しやすくなりますしお金を稼ぐこともできるといわれています。
    自己コントロール能力というのは人生のさまざまな場面において重要になる万能能力ですが、それは様々な方法により鍛えることができる力です。
    DaiGo師匠も言っていたように、いきなり200 kg のバーベルを持ち上げるのは難しいですし、毎日の子育てや育児も大変だと思いますし。
    毎日の仕事や勉強も新しい挑戦も何かと難しい状況の人もいるでしょうが、紹介させてもらったテクニックも参考にしてもらいながら少しずつ毎日自分をコントロールする力を鍛えて、いつかラクにそれをこなすことができるようになっていただけたらと思います。
    ここから先は、さらに自己コントロール能力を高めるための実践的なトレーニングについてと、記録の力のより具体的な使い方について解説していきます。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「新しい業界で勝つ知識の勉強法」【倍速上達法】

    2021-03-16 12:00  
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    あなたの最近の新しい学びは何ですか?

    今コロナの影響もあり、現場の仕事が不安定になってきたために新しいことに挑戦しようとしている人も多いと思います。
    未経験でも新しい業界で挑戦したいと、転職をしたり今考えているという人もいると思います。

    今回は、お金を稼ぐにあたって一番勉強するべきジャンルはなんだろうかという相談をもとに、新しいことを学ぶ力についてまとめてみたいと思います。
    Q. 「お金を稼ぐにあたって一番勉強するべきジャンルは何だと思いますか?」

    この相談に対してのDaiGo師匠の答えは以下のような内容でした。
    お金を稼ぎたいのであれば価値を提供する必要がありますので、使える知識を学び実際に使ってみることが大事です。
    そのために一番勉強するべきジャンルは、自分がどのような仕事をしていくのかということにもよりますが、その仕事をするにあたって必要そうな知識を2つ、あまり関係なさそうな知識を1つぐらいの比率で学ぶようにしてみてください。
    例えば、投資に興味があるのであれば投資に関する本を2冊と全く関係のない本を1冊読むようにしてください。
    同じジャンルのことだけを勉強していると先駆者に勝つことはできません。
    この違うジャンルのノイズを少し混ぜるというのがポイントになります。

    ということでした。
    DaiGo師匠もいつも言っているように学び続けることが大切です。

    あなたは最近何か新しいジャンルについて学んだり本を読みましたか?
    自分のいる業界や世界で抜きん出た成果を出すために何か取り組んでいることはありますか?

    皆さんが新しい知識を身につける時に気をつけるべきポイントについてまずは紹介しておきます。

    新しい事を確実に身につける
    新しい知識を身につけるための方法としては大きく分けて2つあります。
    1つは理解度を上げて記憶として定着させる方法で、もう1つは記憶のテクニックを使って覚える方法です。
    例えば、周期表のような細かい数字やデータなど、とりあえず覚えないといけないものに関しては記憶のテクニックを使い覚えて、復習を繰り返すことで定着を促していきます。
    そのようなものではなく、複雑な概念やアイデア、何か新しいことを学ぼうとした時に基本的にある考え方を身につけるのであれば、理解度を上げて頭の中で情報をまとめた方が覚えやすくなります。

    やはり手書きが重要
    新しく勉強したことを覚えるためにはやはり手書きが重要だということが分かっています。
    2014年の研究で学生達を集めてパソコンなどデジタルを使って勉強してもらった場合と手書きで勉強してもらった場合を比べています。
    それによると、手書きの方が理解度も記憶力も上がり複雑なアイデアで難しい概念もまとめることが上手くなっていました。
    とはいえ、教科書や本を読んでいて、そこに書いてあることを全て書き出していては時間がいくらあっても足りません。
    教科書や本を読んでいて、難しい概念など理解しにくい時には、紙とペンを出してその難しい概念や考えを書き出してその関係性などをまとめるようにしてください。
    理解が足りないとか難しいと思った時にはノートをとるということを癖にしてください。
    こうするだけで記憶に残りやすくなります。
    読んだだけである程度理解できたことに関しては、わざわざ紙とペンを使わなくても何度か復習をすれば覚えられるようになります。
    紙とペンを使って書き出す作業をすると、人間の体に対する物理的な刺激もあり情報量が多くなります。それによりパソコンやスマホに入力するよりも脳に記憶が残りやすくなるということが分かっています。
    DaiGo師匠がどんな相談や質問に対しても即答できるのはここにポイントがあり、情報を記録するためにはマインドマップにしてまとめていますが、情報を記憶したり引き出したり、新しいアイデアを作りたいという時には紙のノートを使っています。
    記憶の定着率を高めるテクニック
    新しいことを勉強しようと思ってもなかなか頭に入らないとか、社会人になってからあまり新しいことを勉強していないという人も結構いると思います。
    新しいことを勉強しようと思う時には、なかなか頭に入りにくいし忘れやすいということもあります。
    人間にはこのような一度覚えたものを忘れてしまったり、新しいことを覚えにくい性質があります。
    これを防いで記憶に残しやすくなるための方法について紹介しておきます。
    勉強の前や勉強の合間に休憩を少し入れるだけで記憶の定着率が圧倒的に変わるという研究があります。
    2014年にハーバード大学が48人の男女を集めて行なった研究によると、記憶力をチェックする実験で、途中で休憩を挟み前半に覚えた内容を思い出してもらってから後半に取り掛かってもらったグループの方が、休憩を挟まずに内容を覚えようとしたグループよりも成績が良かったということです。
    途中に休憩を挟んだグループの方が成績が良くなったというのは、途中で復習をしているのでそのぶん成績が良くなっているだけで当たり前ですが、前半だけでなく後半も含めて全体的に成績が良くなっていたということが確認されています。
    これは人が既知の情報に紐付けることで記憶を定着させているからです。
    つまり、一度頭の中に作った情報に対して他の情報を紐づけていくことによって人は記憶を作っているということです。
    ですから、勉強をする前や勉強の合間に、自分が知っていることや今勉強したことを思い出して考えるようにすると、その後に覚えることが記憶に残りやすくなります。
    自分が既に覚えている情報や既に知っている情報に共通点を見出したり、自分がそのジャンルに対してどのようなことを身につけているのかということを確認してから勉強するようにすると、それだけでも学習の質は向上します。
    何か新しいことを勉強しようとする時には、まずは自分がそのジャンルについて既に知っていることは何なのかということを考えてみてください。
    あるいは、していることがなかったとしても、イメージとしてはどのようなことがあるのかを考えてみたり、今自分が知っている知識やスキルをどのように使えるだろうかということを考えて、それを紙に書き出してみてください。
    そうすることで自分が既に知っている知識とこれから入ってくる新しい知識を結びつけるための準備になります。
    これによりこれから学ぶことに対する記憶の定着率が上がります。
    新しいことを勉強する前には、少し時間を取ってそのジャンルに対して自分がすぐに知っていることを整理してみましょう。
    これは子供が勉強する時にも部下や後輩に仕事を教える時にも使えます。
    できるだけ効率よく勉強してもらいたい、早くスキルを身につけてもらいたいと思うのであれば、まずはそのジャンルについて既に知っていることを質問してみてください。

    未経験で新しい業界に挑戦する時にやる気と自信を伝える方法
    やる気も自信もあるけれど、どうしても面接で経験がないということを理由に断られてしまうこともあると思います。
    そんなやる気と自信があるのであれば、そのやる気や自信がどこから来るのかということを伝えなければ相手にはなかなか伝わりません。
    基本的に面接などでは人間は自分と似ている人間を選ぶ傾向がありますので、相手が根拠もなくやる気と自信だけはあるというようなタイプの面接官でない限りは基本的には採用されません。
    ですから、転職しようと考え相手に理解してもらいたいと思うのであれば、まずは相手を見てください。
    相手の考え方や重要視しているものを理解して、相手の価値観を見極めてそこにアプローチすることが一番いい方法です。
    エビデンスで伝えるようにするか表現力を鍛えるということがここでは重要になると思います。

    今ある知識や技術を活かして挑戦するために
    今いる業界の知識や技術を別の業界で使うことを考えた方がいいと思います。
    ある業界の常識が他の業界では全く常識ではないというパターンは珍しくありません。これにより大きな成果に繋がる場合も結構あります。
    その点は皆さんも考えてみたほうがいいと思います。
    例えば、とあるビール会社にコンサルタントが入った話があります。
    そのコンサルタントがビール会社に行った時に、ビールがどのようにして作られているのかということを説明してもらいました。
    ボトルが長時間高温で殺菌されていたり、とても深いところから地下水をくみ上げてビールを作っているとか、樽は毎日プロの味の鑑定士の人がチェックして醸造の状態を見ているというような説明を受けました。
    そのコンサルタントはこんなに素晴らしいことをしているのになぜそれを消費者たちに伝えようとしないのかということを尋ねました。
    そうすると、そのビール会社の役員はそんなことはどこのビール会社もしていることですと答えたそうです。
    コンサルタントはそんなことは関係なく大事なのはあなたの顧客や見込み客がそれを知っているかどうかだと、今すぐこの情報を PR して出すべきだと主張しました。
    このビール会社は当時は決してビール業界で上位にいたわけではありませんでしたが、この PR をきっかけに業界1位になったということです。
    その業界で当たり前にしていることも、顧客から見た時、他の業界から見た時に全く違う価値を生むということはよくあることです。
    ですから今まで培った技術や経験を生かしたいと思うのであれば、それを全く別の業界で使う方法を探すようにしてみてください。
    家事に追われながらも学ぶために
    新しいことを学びたいし新しい挑戦もしてみたいけれど、育児と家事に追われてそんな時間はなかなか取れないという主婦の方もいると思います。
    お母さんは本当に大変です。
    育児をしている時にはダイエットも成功しないと言われています。
    育児というものはそれ自体に自制心をとても発揮しなくてはいけないことだからです。
    毎日家事や育児でその自制心を発揮して憔悴しきった状態で集中力なども減ってしまうでしょうから、それでも学んだり新しいことに挑戦したいという時には、お勧めとしては短時間でできることを探してみてください。
    真面目な人ほど時間をちゃんと取って頑張らないといけないと考えてしまいがちですが、実際には成果というものは時間に比例はしません。
    集中力を極限まで高めて短時間で行えばそれだけで成功する可能性もあります。
    例えば、育児のためにコンサルタントを辞めて子供を預けることができない時に、1日1時間から2時間ぐらいの時間だけを使ってフリーランスで1人でコンサルタントを始めた人がいます。
    この人は最終的には子育て中でコンサルタントができないコンサルタントの女性を集めた会社を作り、かなり大きな成功を成し遂げています。
    コンサルタントは基本的に短時間では儲からないものです。
    逆に言うと、クライアントの企業からすると短時間で集中して成果を出してくれるわけですからニーズは高くなります。
    ですから、時間の短さを集中力の高さに変換して頑張ってみるのが良い方法だと思います。
    集中力を鍛える方法を家事の最中などにDラボのオーディオブックで聞いたりしてもらい、短い少しの時間でもいいので限定的に挑戦してみてもらえるときっと道が開けると思います。

    <新しいことに挑戦するためのおすすめ>
    新しいことやこれまでできなかったことに挑戦するためには、それを簡単にすることが必要です。
    その簡単にするためには2つの軸が必要になり、それは先延ばし対策と習慣化のテクニックです。
    自分のやりたいことややるべきことを目標として立ってたら、それをまずは適切なスモールゴールに分解していきます。
    例えば、英語の勉強して英語喋れるようになりたいという目標であれば、いきなり英語を上手に喋るというのは難しいですから、単語から始めたり海外の人と会話をしたり様々な練習方法があるわけですが、それらを適切に組み合わせて階段を作り、それをひたすら登っていけばいつかゴールにたどり着けるわけです。
    このような続けることさえできればゴールにたどり着くロードマップを作ることが重要です。
    そして、そのロードマップさえ作れば、後は先延ばし対策と習慣化のテクニックがあれば大丈夫です。
    現実的な目標を立ててロードマップをしっかり作っても、先延ばししてしまいなかなか始まらないという人も多いものです。
    階段を一歩一歩登っているのに途中でやめてしまう人もいます。

    Dラボ▶習慣化の帝王【if-thenプランニング】徹底解説〜効果量0.99の単独で人生変わる最強心理テク
    Dラボ▶カルガリー大学の研究でわかった先延ばしの本当の原因とは ~先延ばしするかどうかを見分ける性格テスト

    新しいことに挑戦する時に役に立つであろうおすすめの本も紹介しておきます。

    『ハイブリッドワーカー 会社勤めしながらクリエイティブワークする」』

    『マインドセット「やればできる! 」の研究』

    『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』

    『ルーキー・スマート』

    ワーキングメモリを鍛える
    ワーキングメモリという能力を鍛えることによって僕たちは新しいスキルを身につけるスピードを早めることができます。
    いわゆる頭の良さや地頭力というものも重要ですが、今は何かしらのスペシャリストであることがより重要になる時代です。
    新しい技術やスキルをできるだけ早く見つけることができれば、今皆さんが既に持っている能力で仕事を探すのではなく、今皆さんが既に持っている技術に加えて新しい技術やスキルを次々と身につけながら、新しい仕事も手に入れていくということができるようになります。
    ここから先はそんなワーキングメモリを鍛えて新しい知識やスキルをより効率的に身につけるための方法について紹介していきます。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「感謝したい人はだれですか?」【感謝の効果】

    2021-03-13 17:30  
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    あなたは日々"感謝"を感じていますか?

    今回は、幼い頃に歳の離れた姉にお前は感謝がないと言われた事が頭から離れず、「感謝する」とは具体的にどのような事なのか分からないという相談をもとに、そんな感謝が与える様々な影響についてまとめてみたいと思います。
    Q. 「感謝するとは具体的にどのようなことですか? 幼い頃に歳の離れた姉にお前は感謝がないと言われた事が頭から離れません。現在30代半ばですがどうすれば感謝できる人間になりますか?」

    皆さんも、感謝はしているんだけど、なかなか素直に伝えられない、伝えているつもりなのに伝わっていない。。
    また、こんなにしているのに、想っているのに感謝されていない、、
    ということが多かれ少なかれあるのではないでしょうか?!
    あなたが"感謝しているのに伝わっていない"と思うのは、どのような相手で、どんなときですか?
    また、
    感謝してもらえていないと思うのは、どのような相手で、どんなときですか?
    ぜひ、具体的な相手やシチュエーションを思い浮かべて考えてみてください。

    この相談に対してのDaiGo師匠の答えは以下のような内容でした。
    別にどんなことでもいいと思います。
    自分が嬉しいと思ったことがあれば、それがどんなに些細なことでも構いませんので、相手に対してありがとうと伝えるのが感謝になります。
    最も良い感謝としては、相手の存在、相手の言葉や行動が自分の人生にどのような影響を与えてくれたのかということを感謝の言葉として伝えることです。
    あなたのおかげで〇〇が変わり自分の人生が良くなった、
    あなたのおかげで自分の人生が〇〇に変わった、
    あなたは自分の人生に〇〇な影響を与えてくれた、
    それを感謝の言葉として伝えるのが相手には一番響くということが分かっています。
    ということでした。

    あなたは最近誰かに感謝を伝えましたか?
    誰にどんな思いを伝えましたか?

    感謝の気持ちの効果 
    感謝の気持ちの効果やメリットについてはいろいろとあります。
    例えば、もし人生や仕事でなんとなくやる気が出ないとか、自分の人生は何なのだろうかと思った時には、この感謝の気持ちが使えます。
    自分が落ち込んで何のために働いているのかがわからなくなったというような時には、今まで皆さんが達成してきたことや人に感謝された時のことを思い出してみてください。
    自分の仕事が役に立っている人のことや、自分がしたことで感謝された時の事など、自分がそれまでに成し遂げてきたことを思い出すと、もう少し頑張ってみようというやる気が出てきます。

    感謝の気持ちは痛みさえも和らげる
    生理痛や肩こり腰痛で悩んでいる人も多いと思いますが、そんな人にオススメしたいのは感謝の日記です。
    1日の終わりにでもいいですし、痛みを感じている時だけでもいいので、自分がどんな人に支えられているのかということを思い出してもらい、その人が目の前にいたらどのように感謝の気持ちを伝えたいのかということを紙に書き出してみてください。
    相手が目の前にいる所を想像して、どのように感謝の気持ちを伝えるのかということを考えて実際に言葉にすることによって、その人との関係に感謝すると、それにより痛みの軽減の効果があるとされています。
    感謝したい人を想像して、今目の前にいるとしたらどのように伝えるのかということを考えることにより、痛みも和らぎますしモチベーションも出てきます。
    これは、研究としては共感能力の高いパートナーがいたり、そんなパートナーのこと思い出すことによって痛みが減少するという研究をもとにしたものです。
    人にとって人間関係は重要なわけですが、特に身近な人のサポートの質が高い人たちは精神的な痛みにも肉体的な痛みにも強くなるということが昔から言われてはいました。
    そんな中でこの研究で分かった事としては、パートナーと一緒にいると痛みに強くなるというだけでなく、それが恋人でなく友達であっても、自分のことをサポートしてくれると感じられる人がいるだけで、実際の痛みが和らぐということです。
    しかも、この効果は言語的あるいは身体的な接触がない場合であっても起こりうるものだということも分かっています。
    ということは、そんな人との写真を見たり思い出を思い出すだけでも効果があるということです。
    生理痛や慢性痛がつらいという時には、自分をサポートしてくれる人のことを思い出す頻度を増やすようにしてみてください。
    より具体的に感謝の想いを感じて効果を得るためには、先ほどの感謝の日記も非常に使えると思います。

    相手に頼み事をして感謝することで関係が深まる
    頼みごと上手が人間関係を作ります。
    自分の頼み事なんて誰も聞いてくれないという人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
    友達がいるから頼み事を聞いてくれるということでもありません。
    もちろんいきなり無理なレベルのお願い事や頼みごとをしても誰も聞いてはくれませんが、相手にとってそれほど負担にならないレベルの頼みごとをたくさんすればするほど、自分が相手にありがとうと感謝を伝える機会をたくさん作ることができますので、頼られた相手は自分の存在価値を確認することができるようになります。
    人間は生物として群れの中で必要ないと判断されると生き残ることはできませんでした。
    頼りにならないと周りから判断されてしまうと、群れから出されて厳しい自然の中で生きていくことができなくなります。
    群れの中で価値がある存在だと思われたいので、人間は本能として周りから頼られたいという気持ちがあるわけです。
    人に頼られることにより自分が価値がある存在だということを確認することができて、そんな本能が今でも人間には残っています。
    ですから、皆さんが相手と仲良くなりたいと思うのであれば、その人にどうすれば助けてもらえるのかということを考えるようにしてください。
    もちろん、助けてもらってばかりではだめですし、相手に大きな負担をかけてしまうようなことをするべきでもありません。
    相手が5分で出来るような頼みごとであればどんどん頼ったほうが人間関係は良くなります。
    そして、頼み事を聞いてくれた相手にはしっかり感謝の気持ちを伝えるということを忘れないようにしてください。

    口コミを広げたり情報を拡散したいなら感謝される情報を
    皆さんが自分でビジネスをして口コミを集めたり、ネットでバズりたいとか YouTube のチャンネルの会員数を増やしたいなどと考えて、対象とする相手が不特定多数の相手で情報を拡散したいと思うのであれば、その情報は対象者が得るものにフォーカスしたメッセージである方が拡散しやすいという傾向があります。
    この時に、人に感謝されるような情報であれば、その情報が自分以外の他の人にも役に立つと考えることもありますし、人間というものは皆に役に立つ情報を広めることによって満足感を得ることができるものです。
    ですから、誰かに感謝されるような情報であれば、その満足感を刺激することになるのでより拡散しやすくなるということです。

    感謝の気持ちで浮気を防ぐ
    自分のパートナーの幸せを毎日祈るようにするだけで浮気をする確率が大きく低下するという内容の研究があります。
    人は相手に浮気をさせないようにしたいと考えたら、相手を束縛したりコントロールしようと考えてしまいますが、そんなことをしてもうまくいくはずはありません。
    一番うまくいくのは自分からコミットメントすることです。
    そのために使える方法として、パートナーに対する感謝の気持ちを手紙に書いたり LINE で送るというだけでもいいでしょうし、自分自身がパートナーとして相手にしてあげたことを思い出すだけでも効果があります。
    わざわざそんなことするのは恥ずかしいと言う場合には、相手に対する感謝の気持ちを紙に書き出すだけでも構いません。
    相手に感謝したいことや相手のために続けていることなどを紙に書き出すだけでも、自分自身の浮気率を減らすことができます。
    これはコミットメントと一貫性の原理が働いているからです。
    自分自身が相手のパートナーだということを認識するコミットメントできる行動を毎日ほんの少しずつでも行うことによって、気持ちが他の人に揺らいでしまうという確率を減らすことができるわけです。
    自分は相手を幸せにするためにこれだけのことをしてきたし、これからも続けようとしているのだから、自分自身のその一貫性をもって積み上げてきた行動を自ら壊すことをしづらくなります。
    ですから 、例えば、もしコロナの影響もあり気軽に会えない状況で関係を保ちたいのであれば 、お互いに感謝の気持ちを送り合うというのはとても効果的だと思います 。
    その感謝の気持ちは毎日違う切り口で違うセリフにしてくだい。
    同じ相手に毎日違う思いを伝えるとなると、少し頭を使う必要もありますし、それを続けるとなると結構面倒なものですから、その面倒な気持ちが自分がそれをわざわざしているという気持ちになり、それがコミットメントになります。
    感謝の気持ちというものは自分の浮気心をコントロールするためにも使えるものです。

    感謝の気持ちで雑談が弾む
    会話をする前に感謝の気持ちを自分の中に持っておくだけで、雑談が捗り会話が盛り上がるという研究があります。
    感謝の気持ちを育てることによって人間の幸福度は高まり、それにより自分に自信も湧いてきて、自信を持って会話をすることができるようになるので、相手も安心して会話をしてくれるようになります。
    人間の幸福度が高くなると、いわゆるカリスマ性が高くなります。
    誰でもご機嫌な人や楽しそうな人、満たされている人に引き寄せられるものです。
    感謝の気持ちによって幸福度が高くなり、それによりカリスマ性が高まり自信を持てるようになるので、カリスマ性が高まるだけでなくコミュ力も上がるということです。
    ですから、相手と会話をしたり雑談をする前に、自分が他人や周りの人、環境などに感謝できることを3つ考えるようにしてみてください。
    これをするだけで幸福度が高まり、その幸福度の上昇のおかげで楽しそうに自信があるように話をすることができるようになります。
    雑談のモチベーションを作り出すに感謝できることを3つ考えるというのは即効性のあるテクニックです。

    自分がつらい時こそ小さな親切を
    小さな親切の影響というものは僕たちが思っている以上に大きいものです。
    小さな親切をすることによって大きなストレスを抱えた状況であっても、メンタルが悪化することがなく、そのストレスの原因が去った後には、そのメンタルを持って自分の状況をちゃんと元に戻すことができるものです。
    周りの人に対して小さな親切をする人ほどストレスにどんどん強くなります。
    コロナの影響もあり苦しい状況にある人も多いと思います。
    ひどい災害などの中でも、自分自身がどう考えても辛い状況なのに他人を助けて、それによって自分も救われたというような話をよく聞きます。
    もはや何もできないと無力ささえも感じている状況であっても、自分を頼ってくれたり感謝してくれる人がいるということを認識することによって、人は心を強く持つことができるわけです。
    人は守るべきものがあると強くなれます。
    どんなに追い込まれている自分であっても、人に感謝されることによって、まだ自分は何かを守るための与力を持っているという余裕を感じることができるようになります。
    これは時間術の中でも触れられた話ですが、時間がない時こそ他人に親切にすると、時間が足りないという焦りが落ち着くことで、実際に時間的な余裕が生まれ本来のパフォーマンスを発揮することもできます。
    気持ちに余裕がない時ほど、人は他人に親切にしておいた方がいいということです。
    感謝されることで自分の心を強く持つことができるようになります。
    感謝の気持ちというものは伝える時にも伝えられる時にも大きな効果があるということです。

    感謝したいことを思い出すだけで3倍も好かれる性格に
    これはあのアダム・グラントさんの2012年の論文ですが、他人への感謝の気持ちを高めるといい人になれるという内容のものがあります。
    この研究では、3つのグループに分けて実験を行っています。
    自分が他人にしてもらい感謝したいと思うことを3つ書いたグループ
    自分が他人にした感謝されたことを3つ書いたグループ
    特に何もしなかったグループ
    それぞれのグループに災害に対する寄付をお願いしてその給付率を比べています。
    その結果、かなりの違いが確認されました。
    自分が他人にしてもらい感謝したいと思うことを3つ書いたグループ:21%
    自分が他人にした感謝されたことを3つ書いたグループ:46% 
    特に何もしなかったグループ:13% (通常の平均と想定される)
    という結果でした。
    自分が他人にした感謝されたことを書いたグループは、募金率が全体の半数近くにまで上がったということです。
    人間にはいろいろな面があります。
    ついついサボってしまったりズルをしてしまう時もありますし誘惑に負ける時もあります。
    他人に対して親切な時もありますし他人のために一生懸命になる時もあります。
    自分が他人に感謝されるいい人間だということを思い出すことで、自然とその自己イメージを守るような行動をとりやすくなるということです。
    その結果として人に親切になったり人から好かれる性格になることもできます。
    自分が他人にどんないいことをしているのかということを思い出すことによって、自然と人当たりの良い行動をとることができるように周りからも好かれるようになります。
    皆さんも1日に1回でも週に1回でも結構ですから、自分がどんな感謝をされるようなことをしてきたのか、人のために何ができたのかということを思い出してみてはいかがでしょうか。
    それによって自然と人に好かれるような性格になると思います。

    今回は感謝の効果やメリットについてまとめてみました。
    とはいえ、そんな感謝し合うような仲間がいないという人もいるかもしれません。
    ここから先は感謝の効果だけではなく、目標達成を2倍にも高めるような最高の友達の作り方について解説していきたいと思います。
    そんな最高の友達を見つけたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「ビジネスをつくるには?」【アイデア・創造力の心理学】

    2021-03-11 18:00  
    330pt
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    あなたはどのような働き方が理想的ですか?
    圧倒的な個人の時代において、今あなたはどんなことに取り組んでいますか?

    今回は、ビジネスをするにあたって自分の得意なことをビジネスに繋げるべきなのかという相談をもとに、得意なことの活かし方や働き方、起業や副業などでも欠かすことができないアイデアや創造力についてまとめてみたいと思います。

    Q. 「ビジネスをする際には、自分の得意なことをビジネスに繋げるべきでしょうか?」

    この相談に対してのDaiGo師匠の答えは以下のとおりでした。

    ポイントは、自分の得意な技術を他の人と違う使い方をするということです。
    僕のバックグラウンドは、心理学と物理学ですが、この2つを使って他の人と違うことができるだろうかと考えた時に、科学者の道に進むと、もっと優秀な人たちがたくさんいるので無理でした。
    ですから、僕はメンタリストの方向に進み今があります。
    他の人が思いつかないような使い方を考えて市場を作るというのが、自分で小さく起業するというためには非常に良い戦略だと思います。
    お勧めとしては、自分の得意な技術を使って、まずはそれを王道な使い方で使っている業界で経験を積んでください。
    そこでは、習慣化のテクニックや集中力を上げるテクニックを上手に使い、時間を圧縮して成果を出すようにしてください。
    そして、それにより空いた時間で、他の人とは違う技術の使い方を試すようにしてください。
    わずかに空いた時間でも試すことは楽しいものですし、それを続けていれば成果が出てきます。成果が出てきたらそちらに乗り換えればいいわけです。

    ということでした。

    圧倒的な個人の時代の戦い方

    誰でも容易に起業や副業をすることができるような時代にますますなってきましたし、コロナ禍に多くの人が不安を抱えながらも、それを乗り越えて新たな挑戦をしようとしているのだろうとも思います。

    様々なインフラが整い情報の発信もほとんど無料で出来るようになってきましたので、あらゆることがローコストでできるようになってきました 。 
    それにより個人が戦うことができる時代になってきたわけです。

    昔であれば、リスクを取れるかどうか、頭がいいかどうか、お金を借りることができるかどうか、このようなことが重要になっていましたが、今ではアイデアを思いつくかどうかの勝負になっているわけです。
    もちろん、一部の桁の違う世界で戦っている飛び抜けた人たちもいますが、そんな人たちを除けばアイデアさえあればローコストでリスクもなく年収1,000万円ぐらいであれば可能な時代です。

    つまり、これからの時代はなお一層アイデアが重要になってきます。
    アイデアというものは IQ の高さや頭の良さは関係なく、それ思いつくかどうかということと、思いついたことを形にすることができるかどうかということがポイントになってきます。

    特に既存のものに対して新しい切り口で物事を考えることができるかということが重要になります。
    全くゼロから新しいものを作るというのではなく、今すでにあるものを新しい発想でコストを下げて価値を広げたり、新しい切り口で全く違うビジネススタイルにするというのがこれからのビジネスでは重要になります。

    カリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学チームの研究で、よく心理学の創造力をチェックするためのテストで用いられる代替利用法テストというものを使った実験があります。
    どこにでもあるレンガの新しい使い方を考えるという実験です。

    これによると、いわゆる白昼夢のような状態の参加者たちは、そうでない参加者に比べてレンガの今までに無い新しい使い方をたくさん思いつくことができたということが分かっています。

    ですから、起業や副業をするための何か新しいアイデアを作り出したい、自分の目の前にある難しい問題に対して創造力を発揮して解決したいと思うのであれば、一度頭の中でそれについて思考を巡らした上で、一旦それについて考えるのはやめて、いわゆる白昼夢のような状態になりやすい退屈な作業や単純作業の時間に使って、その間に頭の中でアイデアを熟成させて、それから仕事が終わった後にもう一度それについてじっくり考えてみると良いアイデアが生まれやすくなるのではないかということになります。

    そう考えると、起業や副業をしたいけれど、今サラリーマンで目の前の雑多な仕事が面倒だという人も、その作業を上手に使えばいいのかもしれません。
    ついウトウトしてしまいそうになるぐらいつまらない仕事があるのであれば、その仕事をする前に、自分がこれからどんな新しいビジネスを始めてみたいのか、どんなことに挑戦してみたいのかということを考える時間を作るようにして、それからそのつまらない単調な仕事に取り組んで、また仕事が終わった後にもう一度じっくりと考えてみるとアイデアが生まれやすくなるのではないかと思います。

    朝起きてからの時間や仕事をする前の時間を上手に使って、自分の未来のためのアイデアを生み出すようにしていただけたらと思います。

    アイデアを形にしやすい場所

    アイデアを思いついてもなかなか形にしてそれを実行することができないという人が多いと思います。

    これをしたら儲かると思うけれど、実際にやるのは難しいだろう、
    YouTube でこんなことをしたらきっと面白いだろうけど、自分には無理だろう、

    そのように考えてなかなか行動できていない人も多いのではないでしょうか。

    これは実行能力がないとかアイデアを形にする能力がないということではありません。
    アイデアについて突き詰めることができていないだけです。

    例えば、何かこんなビジネスができたら面白いのにと思いついたとします。
    そうすると、それをどうすれば実行することができるのかというアイデアを考えていかないといけません。

    つまり、アイデアを1つ思いついても、それを実行するための細かいアイデアをたくさん思いついていく必要があるわけです。

    思いつかないのではなく、具体的な行動ができるところまで思いつくことができておらず、思いつき方が足りていないという状態です。

    アイデアを形にするというのは、より細かくアイデアを作っていくことと考えてください。
    そのために創造力を高める場所を紹介しておきます。

    アイデアを思いつく場所その1 :天井の高い場所

    天井が高い場所の方がいいアイデアを思いつくという研究があります。
    考え事は天井の高い場所で行うようにしてください。

    ホテルのロビーや森や空が見える場所が良いのではないかと思います。
    特に、自然の与える効果というものは瞑想を超えるとも言われていますので、休みの時にゆっくりと自然に出かけて、そんな大きな自然の効果も得ながら、横になったり歩いたりしながら自分のアイデアについて考えてみるのも良いのではないでしょうか。

    ちなみに、実際に起業したり副業を始めようと思った時には、アイデアを考えるだけでなく必要な作業に集中して取り込まないといけないという時もあると思います。
    このような単純作業や書類作成などに集中したいのであれば、逆に天井の低い場所の方がいいということも分かっています。

    アイデアを思いつく場所その2 :散らかっている場所

    散らかっている場所の方がいいアイデアが出やすくなります。

    ミネソタ大学の心理学チームの研究で、散らかった部屋でアイデアを考えてもらった場合の方が、整理整頓された部屋でアイデアを考えてもらった場合に比べて、よりクリエイティブなアイデアを数多く出すことができたということが分かっています。

    このクリエイティブなアイデアというものは、先ほど紹介したような、既存のものに対する今までに無い新しい使い方です。

    起業したり新しいサービスを作ろうと思った時も、多くの場合すぐに他の誰かが同じように考えていたり始めているということもよくあります。
    その点で考えると、今まで他の誰も思いつきもしなかった意外なアイデアをそれほどコストもかけることなく実行できるというのが成功する可能性が高いビジネスだと考えることもできます。
    そうなると、なお一層このクリエイティブなアイデアというものを意識して掘り下げる必要があります。

    アイデアを思いつく場所その3 :薄暗い黄色い明かりの部屋

    薄暗い黄色い光の下で考えると良いアイデアが出やすいということも分かっています。

    白熱灯のような光の下にいるよりは、ろうそくの灯に近いような黄色い光のしたにいた方が創造性が高くなるということです。

    おすすめの方法としては、そんな黄色い光の部屋でアイデアを考えて一旦思いついたことを全てメモしておきます。
    それを現実なプランに落とし込む時には、白い光の下や日中の日の下で考えるようにしてください。

    お風呂の中でろうそくを灯すというのもいいと思います。
    お風呂に入ってゆっくりと過ごしながらロウソクの光をぼんやり眺めて、明日新たに挑戦してみたいことなどをなんとなく考えてみると、思いがけない良いアイデアも出たりします。
    この時にはアロマを一緒に炊いてもいいと思います。
    香りの刺激によって良いアイデアが生まれたりもしますので、香りは色々と変えてみた方がいいです。

    次にくるビジネスの見極め方

    自分で起業する際も投資を考える際も、これから来るビジネスを見極めるということは重要になります。

    ビジネスとして企業が成長に繋がるような成果を上げるためには、当然今までと同じような事をしていてはダメで、新しいことに挑戦する必要があります。

    特に、個人が企業に勝るような収益を上げたり、企業の中にいては絶対に達成できないような成果を上げるようになるためにはオリジナリティが何より重要になります。
    他の企業がやらないようなオリジナルな商品やサービス、コンセプトを作ることができるかどうかということが重要になるわけです。

    かといって、ただ奇抜で独創的すぎる商品やサービスでは顧客に必要とされません。
    『マネジャーの最も大切な仕事』で有名なハーバード大学のテレサ・アマビールさんによると、オリジナリティを発揮して成功するためには商品やサービスというものは新しいものでなければいけないけれど、それと同時に実用性が必要だとされています。

    つまり、これから来るビジネスは実用的でかつ真新しい商品やサービスということです。

    確かに、Uber もAirbnb も当時登場してきた時はそんなに上手くいくだろうかと思いましたし、斬新で独創的ではありました。
    ところが実際に使ってみるととても実用的で便利だったので、そこから顧客やユーザーは増えていったわけです。

    このような初めて目にした時には斬新でも新しさを感じるけれど、実際に使ってみるととても実用的で、それまであった手間を省くことができた不便さを改善してくれるという商品やサービスが世の中を変えていき人々の心に刺さるわけです。

    ここでもう1つ覚えておいてもらいたいのは、そんな商品やサービスを思いついたとしても、どうせ大企業に負けるだろうとは考えないでほしいということです。

    交通業界や航空業界など様々な業界を調査したところ、過去に大きな成功をしている企業や経営者ほど新しい業界やジャンルに参入しようとしてもほとんどが失敗するということも分かっています。
    これは自信過剰になっているからです。

    本来はその業界やジャンルでは新参者ですから、ルーキーとして学び続けることが必要です。
    ところが、他の分野で成功していると自分の判断は正しいと思い込みが強くなり失敗してしまうわけです。

    僕たちは新しい挑戦をしようと思った時には基本的には素人です。
    自分は新参者であり知識がないということが分かっているからこそ一生懸命アンテナを張り巡らせチャンスを探します。

    個人が大企業に勝つためには今すでにみんなが持っているものではなく、新しいものを見つけなければなりません。
    だからこそそこにチャンスがあるわけです。

    今まであまり他の業界からの参入がなかった業界、
    専門知識がなくてもある程度できるような新しいもの、
    かつ、実用的なもの

    これを見つけて挑戦すると、新参者にも十分に勝ち目のあるビジネスチャンスをつかむことができるはずです。

    現状維持を打破して挑戦する為のおすすめ本 


    『ルーキー・スマート」』

    最近なんとなくやる気が出ないとか、新しい考え方を受け入れたり挑戦することが少なくなっているという方は、現状維持を脱出して挑戦し続けるための方法についてこちらの本で学んでみてください。

    挑戦と経験の幅の為のおすすめ本


    『RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる』

    人は一定のルールのもとで戦うスポーツやゲームであれば別ですが、そうでない人生やビジネスにおいて考えるのであれば、一つのことを追求するよりも多くの経験を重ねている人の方が成功しやすくなるということがあります。

    それが「RANGE(レンジ)」と呼ばれるもので、今の時代においては専門的な知識の深さやスペシャリティよりも経験や知識の幅の方が大切だということを 教えてくれる本です。

    そもそもクリエイティビティとは

    自分のやりたいことを見つけてモチベーションが上がっても、ビジネススキルだけでなくビジネスの内容を自分の頭で考えることができないと解決策も突破口も見えてきません。
    やはり、創造性やクリエイティビティがとても大事です。

    この新しいことを思いつくようになるためにはどうすればいいのでしょうか。

    科学でも創造性に関する定義は結構曖昧です。
    よくある創造性のテストとしてはTTCT(Torrance Tests of Creative Thinking)や、特定のものの普通とは違う使い方をたくさん思いつくテスト、問題解決のための能力を測るもの、謎解きのように共通点を導き出すものなど、様々な方法によりクリエイティビティを測る方法はありますが、実際の能力をどれくらい反映しているのかは、いまひとつはっきりしません。

    いいアイデアを思いつくための必要な条件

    良いアイデアを思いつくためには創造性が必要ですが、その創造性とはどのような能力なのか良いことを調べてくれたケント大学のメタ分析があります。
    この研究では良いアイデアを思いつくための必要な条件を調べてくれています。
    DaiGo師匠もこの研究をもとに実際にアイデアを考えるようにしています。
    なかなかいいアイデアを思いつくことができないという時には、この中の何かが足りないのではないか、あるいは、うまく使いこなせていないのではないか、と考えて意識したりトレーニングしています。

    この研究の興味深いところは、そもそもいいアイデアを思いつくためにはどうすればいいのかということをいろいろなテストを使って測ったというものではなく、いいアイデアを思いつくために必要な条件をテキストマイニング(文字列を使ったデータ解析)で調べているという点です。

    僕たちがクリエイティブだと感じる時とはどのような時なのかということを調べて、その要素を鍛えることで、いいアイデアは生み出されるのではないかと考えたものです。

    1950年から2009年までの間に出された創造性に関する数千の記事をピックアップし、テキストマイニングを行い、さらに数百本のクリエイティビティに関する科学論文もピックアップし、クリエイティブな人を測るために使われた表現や科学者の定義を抽出し分析を行っています。
    科学的な研究だけを調べたものではなく、一般的な記事などもピックアップしコンピューターで分析したというとても興味深い研究です。

    14のチェックリスト

    他の人が思いつかないようなアイデアを思いついたり、画期的なビジネスアイデアや人生において自分にしかできないようなことを作り出すために必要な要素を14個にまとめてくれています。

    具体的にDaiGo師匠がアイデアや発想力をどのように使い問題解決をしてきたかということを紹介しながら解説していきます。

    クリエイティブに考えたほうが解決能力は高くなります。
    ピアノを弾いてもらう実験でも、 ピアノをクリエイティブに弾くように心がけてくださいとお願いした方が、うまく弾くように心がけてくださいとお願いするよりも、より滑らかに弾くことができて良い演奏になったという実験結果もあります。

    ですから、ちゃんとしようと考えるよりも、いかに面白くクリエイティブにするかと考えた方が目標の達成率は上がります。

    大切なのは遊び心です。 

    ここから先は、目標に対してどのようにしてアイデアを生み出し取り組んでいけばいいのかということを具体的に解説していきますので、皆さんは自分の目標に照らし合わせて考えてみてください。
    ここから先の具体的な解説をご覧になりたい方は続きをどうぞ。
     

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  • 一問一答「上から目線の対処法」【カバートアグレッション対策】

    2021-03-09 21:20  
    330pt
    1
    あなたは最近人間関係でイラッときた相手はいますか?
    それは、いつどんな人に対してでしたか?

    今回は、上から目線で接してくる人にどのように対処したらいいのかという相談をもとに、そんな面倒な人への接し方から厄介なカバートアグレッションの対策までまとめてみたいと思います。

    Q. 「上から目線で接してくる人の心理を教えてください。また、そのような人との話し方や言葉の返し方を教えてください。」

    この相談に対して、DaiGo師匠の回答は以下のような内容でした。
    これは上から目線で接してくる人が同じ世代の人なのか、それとも、年上の人なのかによって結構変わってきます。
    年上の人が上から目線で接してくるというのであれば、それは上手に使うようにしてください。
    「迎合力」のシリーズの動画で紹介しているテクニックを使っていただければいいと思いますし、年上の人を上手にコントロールするテクニックはいくらでもあります。
    上から目線の年上の人が上手に使うということを考えて、上から目線にさせておけばいいと思います。

    Dラボ▶ 「人を操る迎合力」

    おすすめの曲を紹介しておきます。

    『GLIM SPANKY - 褒めろよ』

    歌詞がとても面白くて、上から目線で接してくる人を上手にコントロールしようとする時にはとても使える曲です。
    テレビによく出ていたころには上から目線で接してくる人が多かったので、上から目線の人にイラっときた時にはこの曲を聴いて乗り越えていました。

    まずは、DaiGo師匠もおすすめしていた迎合力にまつわる内容になりますが、特に年上の人には使えるであろう相手の心を掴むための無難な雑談テーマについて解説しておきます。
    心理学的に最強の雑談テーマ
    雑談の基本:相手の知っている話題
    雑談で相手と盛り上がるかどうかというのは、その相手が話題になっている内容にどれだけ詳しいかということで決まります。
    相手がよく知っている話題であればあるほど、相手の心に刺さり親しくなることができます。

    とはいえ、これが相手が年上の人となると、相手のよく知っている話題自体がよく分からないということもあると思います。
    そんな時に使うことができる簡単な方法は、相手におすすめの本を尋ねてみるという方法です。

    相手のおすすめの本や人生を変えてくれた本はどんな本なのかということを質問して、できれば、その本を実際に自分でも読んでみるというのが最も簡単で効果的な方法です。

    人間というものは本や作品に結構大きな影響を受けているものですから、記憶に残っているような本や映画作品によって自分自身の人格や考え方が形成されているということが結構あります。

    特に相手が仕事上の関係であれば、「仕事をする上で最も大きな影響を与えてくれた本は何ですか?」と質問してみてください。

    そんな本がわかれば、その人は仕事上の物事の考え方についてその本の内容をベースにしている可能性が高いですし、さらに、その相手は本をすすめた以上、その本に書いてある内容や考え方に沿った行動をした場合には肯定せざるを得なくなります。

    もちろん、その本に書いてあることに自分としては同意できなかったりすることもあると思いますが、その本を使うことで相手の思想を理解することができます。
    相手の考え方や思想を理解するとそれだけでもコミュニケーションはとても楽になるものです。

    例えば、昔ながらの考え方で、営業とは足で稼ぐものだと未だに根性論のようなものを言う上司もいるかもしれませんが、そのような人が愛読している本の内容を読んで、それを身につける必要はありません。
    その考え方自体を理解していれば当然ですが話も合いますし気に入られるということも多くなります。

    人は誰でも自分が若い時に影響を受けて、そのおかげで人生が変わったとか価値があると感じているものを他の人にも認めてほしいという欲求が必ずあります。

    ですから、おすすめの本を尋ねて実際に買うだけでもかなりかわいがってくれるでしょうし、サクッとその本を読んで大枠の考え方だけでも理解しておき、相手と会話をする時に、そういえばあの時教えてもらった本のこの部分が先日仕事をする上でとても役に立ったとような話をすると、かなり喜んでくれるでしょうし心をつかんで、それから目をかけてくれるようになると思います。

    上司や目上の人はうまく気分を良くさせて、自分が働きやすい環境を作るようにしてください。
    このような迎合力の様々なテクニックは面倒なママ友との間でも使うことができるでしょうし、気になる方は今一度動画を見直してみるのもいいと思います。

    雑談の最強テーマ:アドバイス 
    基本的に相手からアドバイスをもらうようにしてもらえると、その人は皆さんの味方になります。

    人間にはアドバイスを与えた相手のことを好きになってしまう性質がありますので、相手と仲良くなりたいとか親しくなりたい、自分や自分の話すことに対してポジティブなイメージを持ってもらいたいと思うのであれば、相手からたくさんアドバイスをもらうようにしてください。
    逆に、皆さんが相手にアドバイスを与えると、皆さん自身のやる気が上がります。

    つまり、アドバイスというものは、アドバイスをもらったら、そのアドバイスをしてくれた相手は皆さんのことを好きになってくれて、自分がアドバイスを与えた時には自分自身のやる気がアップします。
    アドバイスをもらう:相手が味方になってくれる
    アドバイスを与える:自分のモチベーションがアップ
    アドバイスシーティングに関しては、セールスマンの人たちを対象にしたブリガムヤング大学の研究を見てみると、自分の商品がどのようなオプションがあったりどんな内容であれば買ってもらえるのかということをお客様にアドバイスをもらうようにすると、それをしない場合には成約率がわずか8%だったのに、なんとお客様にアドバイスを求めるだけで成約率が42%まで高くなったということが分かっています。

    つまり、物を売り込む時にもお客様にアドバイスを求めるということをするだけで、成約率はなんと5倍にもなるということです。
    アドバイスを上手に使って人との関係を築いたり、自分のモチベーションをコントロールしていただけたらと思います。

    より良い人間関係のためのおすすめ本
    よりよい人間関係を築くために役に立つであろうお薦めの本を2冊紹介しておきます。

    『だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学」』
    こちらは人間関係における誤解というものがどこから生まれて、それをどのようにしてあげればいいのかということを教えてくれる本です。
    人間関係で誤解されやすいとか損をしやすいという人はぜひこちらを読んでみると良いと思います。
    一度相手に悪い印象を与えてしまった時や、もう一度復縁するためにはどうすればいいのかということも解説されていますので、人間関係を考えるにあたっては広く役立つ内容だと思います。


    『人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学』
    相手と親しくなるためには上手にアドバイスをもらうことが大切だと紹介しましたが、これは自分が助けた相手を好きになる性質を人間が持っているからです。
    ということは、人に上手に頼み事をして聞いてもらうということをするのも、相手と仲良くなるためにはとてもいい方法です。
    周りから助けてもらう人の方が周りから愛されるようになります。

    とはいえ、嫌な頼み方をしてくる人や頼まれた時に嫌な顔をする人も少なくありません。
    このようなことを防ぐことができれば、頼み事をすればするほど良い人間関係を作っていくことができるようになります。
    そのためにどのようなことに気をつけて何をすればいいのかということをこの本は教えてくれます。
    こちらも是非チェックしてみてください。

    カバートアグレッション対策

    上から目線で接してくるぐらいであれば、それが年上の人であれ同年代の人であれ、迎合力のような人の心をつかむテクニックを上手に使って、自分にとって接しやすい人間関係に変えていくことはできます。
    ところが、いい人のふりをして攻撃してくるカバートアグレッションになると話が違ってきます。
    このような人は周りから見るとちょっといい人に見えたり、一見常識的な人に見えたりするものです。
    ところが自分の気に食わない人や自分にとって都合が悪い相手に対しては、それが周りには分からないように上手に攻撃してくるということをします。
    ダイレクトに攻撃してくる人であればまだ対処は簡単です。
    そのような人であれば大抵の場合敵も多く作っているので、それほど問題にはなりませんが、いい人のように見せかけているカバートアグレッションの特性を持っている人は、権力者や上の人に取り入るのも上手なので、下手に敵に回してしまうとかなり面倒なことになってしまいます。

    基本的に、カバートアグレッションの特性を持っている人とはできるだけ付き合わないようにしてもらいたいですが、彼らの生命力はとてつもないものですから、完全に敵に回してしまうと危険です。

    相手からしたら皆さんには利用価値があり手のひらの上でうまく動いていると感じさせながら、いかにその錯覚をさせた状態で実際は皆さんがコントロールしている状態にするのかということがポイントになります。

    カバートアグレッションに関してはそれがどんな人なのか分かっていなければ対処はできません。
    ですから、皆さんの周りにそんな危険な人がいるということに気づくためにも理解しておいてもらいたい内容です。
    まず、わかりやすいカバートアグレッションの特性を2つ紹介しておきます。

    カバートアグレッションの特性
    その1 :無知を装い暴露する
    自分の無知を装って他人の恥ずかしいことや失敗を暴露するというような人が結構いると思います。
    「えっ、私知らなかったです」「これ言ってはいけなかった?」というやつです。
    責めることもできないけれど、うっかり知られてしまったとか、うっかりわかる方向に話を持っていったりする人たちです。
    その2 :被害者を装い罪悪感を誘う
    被害者を装って相手の罪悪感を誘うということもあります。
    そもそも頼んでもいないのに「いいのいいの、気にしないで、私が断っておくから」というようなことを言ってくる人がいます。
    善意のふりで余計なお世話をしておいて罪悪感やストレスだけを与えていく人たちです。
    悲劇のヒロインになろうとする人たちです。

    少し長い内容になりますので、カバートアグレッションについてマインドマップで纏めておきます。
    復習として実践としてご活用ください。


    ここから先のカバートアグレッションの特性と具体的な対処法について知りたい方は続きをどうぞ。
     

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