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2023年3月の記事 13件

一問一答「あなたは、どんなことであれば夢中になれますか?」【マルチタスクの害】

あなたは、どんなことであれば夢中になれますか? DaiGo師匠の質疑応答でも集中力に関する相談は多いですが、今回は仕事でつい過労やストレスによって体を崩してしまいがちだという方の相談をもとに、マルチタスクの危険性と本当にやるべきことに向き合うための方法について解説させてもらいます。 「Q. 仕事や作業をやりすぎないようにする工夫を教えてください。仕事がのってくると過集中してしまい、過労やストレスでよく体調を崩してしまいます。」 生産性を意識してください。 これ以上続けても生産性は上がらないというボーダーラインがあるはずです。 そのボーダーラインを探してください。 僕の読書も同じで、1日中でも読書を続けていられますが、あえてどこかでやめるということをした方が集中力が上がったりします。 例えば、僕は本は必ず読み終えた状態で寝ないと決めています。 1日の最後に読む本は、最低でも終わりの2割ぐらいは読まずに残してから寝ます。 2割を残してから寝ると、翌日その2割がとても気になってすぐに本を手にとって読みたくなります。 そうすると生産性がかなり上がります。 仕事も頑張ってやりきってから寝た方が、その瞬間は満足できるかもしれませんが、それをしない方が全体を通して集中力が高くなり生産性が上がる場合もあります。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 バカになりたくなければマルチタスクをやめなさい 今年ももう3月が終わり1年の1/4が終わりました。 あっという間に時間が過ぎたと感じているとしたら危険かもしれません。 人間は本当にやるべきことに集中しなくてはいけないのに、余計なことにあちこちと気を取られてしまいます。 やるべきことを後回しにして手軽なことにばかり時間を使ってしまいます。 ですから、気がつくと日常の作業にのようなことだけをしていて、将来のために大切なようなことができていないので、色々なことをしているにも関わらず、今年も今まで何をしていたのだろうと感じてしまいます。 さらに、細かい仕事を同時に色々とこなそうとして目移りしてマルチタスクになってしまっているということもあります。 マルチタスクをやめて、本当に大事なことに一定時間以上集中することができるようにならなくては、いつまでたっても時間を無駄にした感覚は無くなりません。 Brigid Schulteさんの『Overwhelmed』という本で紹介されている内容ですが、現代人の自由時間というものは過去40年間においてとても増えています。物理的には時間は余っているはずです。 社会学者のジョン・ロビンソンさんによると、マルチタスクが原因で僕たちの時間感覚というものは歪んでしまっていて、本来は時間があってのんびりできるのにそれができないような感覚になってしまったり、大事なことに時間を使うことができなくなっているということです。 マルチタスクにより、実際の作業効率も下がります。 同時並行で色々なことをやるよりも、タスクに対して優先順位をつけてひとつずつこなしていった方が、かえって作業も早く終わり仕事の質も上がるということが研究によりわかっています。 創造的なアイデアを生み出すような時は別ですが、ジョン・ロビンソンさんの研究でも、やるべきタスクをひとつひとつ集中しないで、あちこちに切り替えて行なっていると、切り替える回数が多くなればなるほど時間に対するプレッシャーが増えるということがわかっています。 人間には、忙しい人=有能な人というステレオタイプがあります。 仕事ができない人で忙しそうにしている人と暇そうにしている人を比べると、まだ忙しそうにしている人の方が有能には見えるものです。 ですが、本当に仕事ができて有能な人は、忙しいにもかかわらず自分の時間を確保していたり時間的に余裕を持っているように見せます。 しっかりやるべきことをやって、かつ、家族のバカンスもしっかり楽しんでいるような人の方が当然有能ですし、周囲からも有能に見えるはずです。 時間を有効に使い、そして、自分のための時間を作り出す唯一の方法は、ひとつひとつの作業に集中することだけです。 日本人のマルチタスクがヤバい 総務省が2018年に行った調査によると、スマートフォンを利用しながら他のことをしている人の割合が、10代では84.9%、20代でも78.8%とされています。 また、スマートフォンを利用しながら仕事や勉強をする人の割合は、10代が40.2%、20代が53.6%となっています。 他にも、日本生産性本部が2019年に行った調査によると、1日に複数の仕事を同時に行っている人の割合が、男性が31.1%、女性が42.3%に上ることがわかっています。 さらには、野村総合研究所が2017年に行った調査によると、スマートフォンを利用しながら他のことをしている人の割合が、日本では90.8%に上ることがわかっています。 ですが、たくさんの仕事を抱えて同時にこなしていると思い込んでいるだけで、実際には、全く仕事が進まない人がいます。 色々なことを同時に進めようとしたり、タスクを細かく切り替えながら仕事をしている人は、他の人に話しかけられたりスマホの通知が鳴ったり、外部からの刺激に弱くなります。 つまり、気が散りやすく、職場の環境や周囲の環境、仕事のストレスやプライベートの影響を受けやすくなります。 その結果、色んなことに振り回されて仕事が手につかなくなる可能性が高いわけです。 食事をしている時にスマホを触ったり、大切な人と会話をしている時に目の前のスマホが気になったり、気づかないうちに現代人はどんどんマルチタスクになっています。 色々なことをやらなくてはならないからマルチタスクになるという人もいるかもしれませんが、これは全く意味がありません。 たくさんやらなくてはならないことがあるのであれば、尚更ひとつずつ確実に終わらせるしかありません。 それによってより多くのことをこなしていくことができます。 タスクをひとつずつ終わらせることができる能力は、周りからの影響を受けることなく、自分の望む人生を自分らしく生きる能力とも言えます。 ひとつのことに集中する能力を鍛えるからこそ、周りの影響を受けることなく自分らしく生きることができます。 自由に生きていきたいのであればシングルタスクを身につけるしかありません。 そんな自分らしく生きることを邪魔するのは2つあります。 「自分の思考」と「外部からの刺激」です。 ひとつのことに集中する力を鍛えて注意力をコントロールできるようになると、ネガティブな出来事があってもそちらに注意を向けるのではなく、自分にとって本当に大切なことに対して注意を向けることができます。 不安を抱えやすい人の方が集中力が高いという研究もあります。 不安を抱えやすい人がその高い集中力を発揮するためには、まずは不安を受け入れるしかありません。 不安を感じている自分から目を背けるのではなく、不安を感じている自分を受容することが必要です。 それを受け入れた上で、自分でやるべきことを明確にすると集中力を発揮することができます。 それによって不安を感じやすい人も集中力を発揮してやるべきことを確実にこなしていくことができます。 マルチタスクは時代に取り残される マルチタスクは注意の分散化が起きて、要するに、集中できていない状態になります。 現代においては、ひとつのことに集中できる力が最も重要な資産です。 経済産業省が2015年に発表した「労働生産性の向上に関する調査報告書」において、日本の労働生産性の低さについて、マルチタスクによる作業効率の低下が一因であると指摘されています。 さらに、経済産業省が2020年に発表した「労働力動向調査報告」によると、日本の労働者のマルチタスク能力は高い一方で、労働時間あたりの生産性は低く、タスクの切り替えによる生産性低下が示唆されています。 ここで重要になるのが優先順位の決め方です。 やることが多くてマルチタスクになるしかないというのであれば、まずは自分が今日やるべきことは何なのかを決めるようにしてください。 その上で、割り込んでくる仕事を受けるか受けないかを決めるためのルールを作ります。 例えば、上司に急な仕事を振られたとしたら、何も考えずにすぐにそれに手をつけるのはやめてください。 今やるべきことがあるのであれば、「今集中して取り組みたい仕事があるから、あと3時間だけは集中させてもらえませんか?」という感じでお願いをします。 それが認められないような上司の下で働くのはそもそもやめた方がいいです。 マルチタスクをしている人は、意識的な努力をしていない人です。 本人は仕事をしている気にはなっていますが、ただの怠け者です。 さらに、マルチタスクになって気が散っている状態が続くと、人がどんどん変化に適応する柔軟性を失っていきます。 どうでもいい仕事にばかり手をつけて、実際には何の生産性も上がっていない人になってしまいます。 どんどん頭も固くなり新しい技術を受け入れることもできず、当然時代に取り残されます。 人はタスクの切り替えが多くなればなるほど、年齢に関わらず、記憶力も理解力も低下していくという研究があります。 これは大人も子供も同じです。 ゲームをする時はゲームだけに集中してください。 スマホやゲームを気にしながら勉強するのか一番意味がありません。 スマホを触る時も、スマホの中で色んなアプリが気になってマルチタスクになっては意味がありません。 常にシングルタスクを意識することによって、大人も子供も記憶力や理解力が低下することを防ぐことができます。 そして、僕たちの脳を疲れさせるのは勉強や集中することではありません。 例えば、30分から50分程度散歩や読書など、ひとつのことだけに集中すると、むしろメンタルや注意力が回復するという研究があるぐらい集中するということはとても大事です。 ところが、僕たちは勉強でも仕事でも集中した時には疲れたと感じることが多いです。 人間の脳を疲れさせる原因は集中力を切り替えるタイミングです。 集中する対象を切り替えるタイミングが多ければ多いほど僕たちの脳は疲れてしまいます。 集中する対象が切り替わることで脳が疲弊していきます。 マルチタスクをやめて、1回の作業時間としては30分から50分間じっくりと向き合う訓練をした方が僕たちの創造性や集中力は上がっていきます。 本当にすべきことがわかるワーク 予定を立てる時には、ほとんどの人が今日は何ができるだろうかとか、どれぐらいのことをこなすことができるだろうかと考えて予定を立てます。 ですが、今日何をするかという予定については、できれば3ヶ月ぐらい前から考えておいた方がいいです。 優先順位をつけることが大事だということはよく言われますが、この時に優先順位をつけるだけではダメで、1日のやるべきことの優先順位をつけたら、やる必要のないことを削除するということをしてください。 冷静に考えたらやる必要がないとか、いざ当日になったらやる必要がないという予定を削除して予定を減らすことがとても大事です。 例えば、来月飲みに行かないかと誘われたとしたらあまり深く考えず OK するとしても、いきなり明日飲みに行こうと誘われたら気軽には OK しないと思います。 つまり、人間は未来の予定に対しては判断が甘くなります。 さすがに人との予定をその当日に断るというのはよくないとは思いますが、毎朝3分から5分でいいので、その日のスケジュールを眺める時間を確保してください。 そして、その優先順位を考えて、やらなくてもいいことを削除してください。 この時に優先順位をつけるだけでは、優先順位が高いタスクをすべて終わらせることができたとしても、それ以外に優先順位の低いタスクが残っていると、それらに振り回されることになってしまいます。 ですから、やらなくてもいいことを消すことがとても大切です。 やらなくてもいいことをどんなに上手くこなすことができたとしても意味はありません。 そして、やらなくてもいいことだと判断したにも関わらず、しばらくすると、また同じようなやらなくてもいいと判断した予定を入れてしまっていることもあります。 それを防ぐために、やる必要がないことをNot To Doリストに纏めておきます。 自分の予定を1週間ぐらいのスパンで振り返る時間を設けて、結果的にやる必要がないと判断して削除した予定や、やる必要がなかったと考えた予定をNot To Doリストに入れてください。 やろうかどうしようか迷った時には、そのリストをチェックして、同じようなタスクがそこに入っていた場合にはやらないという判断をすることができます。 さらに、1週間ぐらいのスパンで予定を振り返ってみると、似ているタスクを何度もしている場合もあります。 それが見えてきたら纏めてどこかの時間でそれを行うと決めた方がいいです。 人はタスクを切り替える時に集中力が失われてしまいますので、纏めることができる仕事はひとつにして同じ時間に終わらせることを考えてみてください。 これも仕事がデキる人は自然としている行動ですし、シングルタスクで取り組んで仕事を効率的に終わらせるために大切なポイントです。 割り込みタスクへの対処方法 急に入ってくる仕事や急にそれをやらなくてはいけないと気づいた仕事に対してはどうすればいいのでしょうか。 このような時には「1-10-1 テクニック」が使えます。 これは3つのルールで判断するテクニックです。 1分で片付く仕事は、すぐに取り掛かりさっさと片付ける 10分で片付く仕事は、できるだけ早く片付ける 1時間かかる仕事は、明日以降の予定に入れる 1分で片付く仕事はすぐに取り掛かりその場ですぐ終わらせます。 10分で片付く仕事の場合はできるだけ早くということですが、例えば、お昼休みが終わったあたりの集中しづらい時間帯などに、あらかじめ30分から1時間ぐらい予備の時間を確保しておき、その時間に纏めて終わらせるようにします。 マルチタスクにせざるを得ないような仕事も纏めて、その時間帯で終わらせるようにします。 そして、1時間以上かかる仕事は明日以降の予定にその場で入れて、余計な迷う時間を省きます。 迷うことなく予定に入れておけば、頭の中でそれについて無駄に思考を奪われることもなくなります。 10分で片付くような仕事を纏めてこなす時間帯をどのように作ればいいのかということを考える人もいるかもしれませんが、1日に2回の30分以上の余白の時間を常に作るようにしてください。 この時間で10分で片付くような割り込み仕事をこなしたり、予想外に時間がかかった時の調整に使います。 優先順位をつけることはできるけれど、やらなくてもいいという判断がなかなかできないという人も少なくないと思います。 そのような人にしていただきたいのは、「最重要なものはやるけれど後回しにできるものは後回しにしてしまう」という考え方です。 最重要なものを区別すると、実際にはそれはそんなに多いものではないというバイタル・フューの法則があり、そう考えると後回しにしやすくなり、そうなれば必然的にしなくなるというものです。 色々な事を同時にした方が効率がいいし、効率が何よりも重要だということを言う人がいますが、どちらかというと、効率が悪いことは罪ではなく、今この場に集中できていないことに罪を感じるべきです。 自分のリソース自体が効率が悪くなっていることに罪を感じるべきです。 何に集中するべきなのかがわかっていない状態がよくありません。 集中している状態とはどういう状態なのかがわからないという人もいます。 このような人におすすめなのが、1日1時間から2時間でいいのでオフラインの時間を作ることです。 Unplugged Day/Hourとして、例えば、毎週土曜日とか、1日のうち決めた時間にオフラインの時間を設けるようにしてみてください。 いつでも連絡できると思うから、工夫することがなくなったり今日しなくなるということもあります。 結局、いつでも集中できると思うと集中しなくなってしまいます。 人間は今しか集中できないと考えないと集中できないものです。 そして、一度にひとつの事しかしないという原則を守ってもらうために、1日の自分の行動を振り返ってみてください。 その日1日自分がした行動をチェックして、例えば、シングルタスク度を5点満点で採点してみてください。 それぞれのタスクに対して、どれくらいシングルタスクで集中することができたのかということを記録してもらうと、客観的にそれを見ることができるようになります。 そして、スマホは家に帰ってきたら玄関に充電器を置いて、そこで固定電話化してください。そのようなことも工夫しながら、今一番大切なことに取り組むことができる環境も作ってください。 仕事中についついスマホを触ってしまうという人は、周りの人に自分がそれをした時には注意してくれるようにお願いしておくこともいいと思います。 周囲の監視の目も利用しながら例外も認めないというのもいい方法です。これはきっといい方法だから一緒にやらないかと誘うのもとてもいいと思います。 サミュエル・スミスもそのような言葉を残しています。 「山積みの仕事を手っ取り早く終わらせる一番いい方法は、一度にひとつずつ取り組むことだ」 それではなかなか仕事が追いつかないという人もいるかもしれませんが、政治家も発明もしたベンジャミン・フランクリン、科学も美術も圧倒的な才能を示したレオナルド・ダ・ヴィンチなど、多方面で活躍した偉人たちがいますが、彼らもシングルタスクです。 ひとつのことに一定期間徹底的に集中して成果を出してから次のことに挑戦しています。 ここから先は、報われる努力のために重要なことや無限に続く集中力の作り方、自由に生きるために絶対に必要なシングルタスクの使い方について解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんなことであれば夢中になれますか?」【マルチタスクの害】

一問一答「あなたは、どんなことにストレスを感じやすいですか?」【ストレスを力に変える】

あなたは、どんなことにストレスを感じやすいですか? 今回は、母親を亡くした悲しみの乗り越え方についての相談をもとに、耐え難いストレスさえも力に変える心理学を紹介させてもらいます。 「Q. 先月癌で母を亡くしました。お母様を亡くされた時にはどのようにして乗り越えましたか?」 僕も母を癌で亡くしたので気持ちはとてもわかります。 僕が母を亡くした時にお世話になった本を紹介しておきます。 後半の辺りで、死別のストレスから自分を守るための方法も紹介されています。 スタンフォードのストレスを力に変える教科書 (だいわ文庫) 結局、亡くなった人のために僕たちができることは、その人たちが生きた証を残していくことだけです。 ですから、その人が人生を通じて自分に何を教えてくれたのか? ということを考えてみてください。 そして、自分が誘惑に負けそうになったりくじけそうになった時には、その人が生きることができなかった1日をいま自分は生きているということを思い出してください。 僕も、母親が生きることができなかった1日を僕はこれから生きていくと考えられるようになってから、大きく考え方が変わって、その頃からビジネスやお金の勉強もするようになりました。 もし、あの時自分がお金もしっかり稼いで人間関係も豊富にあったとしたら、母親にもっと良い医療を受けさせてあげることもできたかもしれませんし、他にできたこともあったかもしれません。 そんな後悔もあったので、それを胸に刻んで、これから大事なものを守るためにも頑張らなければならないと思うようになって生き方が変わりました。 自分の生き方を変えていくためにも学びを得るようにしてください。 それが共に生きることだと僕は思います。 落ち込んで立ち止まっていても戻ってくることはありません。 以上が、DaiGo師匠からのアドバイスでした。 ストレスを味方にする方法 ストレスは考え方次第で良い方向にも悪い方向にも変えられます。 実際に考え方を変えると、大きなストレスを感じた時にそれが成長につながったりします。 トラウマになるレベルのストレスでも、PTSDになるレベルのストレスでも、乗り越えることによって心が強くなりPTSG(心的外傷後成長)に繋がります。 ストレスホルモンは2種類あります。 ひとつはコルチゾールで、もうひとつは DHEA (デヒドロエピアンドロステロン)です。 コルチゾールは戦う時に分泌されるホルモンで、これがずっと分泌され続けると糖が無駄に分泌されたり、体を守ってくれる脂肪がどんどん減って、鬱や不安症、病気にもなりやすくなります。  DHEA は脳の成長を促したり免疫力を向上させてくれるストレスホルモンです。 つまり、ストレスを感じた時に目の前の脅威と戦うために免疫力を向上させてくれたり、そこから何かを学び取るための脳の成長を促す効果を持っています。 このストレスホルモンのバランスが大事です。 コルチゾールが多いとストレスは悪い方に働き、 DHEA が多い場合にはストレスは皆さんの力になってくれます。 基本的にはストレスが体に害があるものと考えるのではなく、ストレスが自分に成長をもたらしてくれると、つらい経験とか忘れたくなるような経験でも、そこに意味を見出すことによって自分のプラスになっていきます。 考え方でストレスの存在自体が変わる?! ストレスが体に悪いと考えている人たちにとっては、ストレスは驚異になります。 研究では、ストレスがカラダに悪いと考えている人たちが強度のストレスを感じると、死亡リスクが43%上昇するということがわかっています。 ストレスを感じていないと考えたり、ストレスから目を背ければいいということではありません。 大事なのはストレスが自分にどんなメリットを与えてくれるのかということを考えることです。 ストレスが原因による死亡はとても多いです。 日本におけるストレスが原因の死亡者数については、厚生労働省が発表している統計があります。 ストレスが原因で発生した疾患による死亡者数は、ストレス自体が直接の原因であることを確認することが難しく、ストレスが関与している可能性のある病気も多岐にわたるため正確な数字は把握しづらいですが、2020年に発表された厚生労働省の「平成30年度健康・栄養調査」によると、自殺やうつ病、心筋梗塞などの疾患を含めた「過労死やストレスによる健康被害」による死亡者数は、男女合わせて約1,900人とされています。 ちなみに、アメリカではストレスが原因で年間2万人も亡くなっているというデータもあります。 これは皮膚ガンやエイズ、殺人により亡くなってしまう数よりも多いです。 ストレスと同じように年齢を重ねることに対する考え方によっても違いが出てきます。 例えば、年齢を重ねることに対してポジティブに考えている人は、それだけで寿命が7.6年も長くなるという研究もあります。 お酒やタバコをすることなく適度な運動をして健康的な生活をしている人であっても、それによって延びる寿命は平均寿命からプラス4年ほどです。 健康的な生活よりも加齢に対する考え方を変える方がメリットがあるということです。 認識が変わると結果も変わる! さらには、人を信用する人の方が長生きする傾向があるというデータもあります。 これはデューク大学の15年間かけて行った研究ですが、55歳以上で「人を信用できる」と思っている人のなんと60%の人の15年後の生存率が60%で非常に高かったそうです。 「人を信用できない」と思っていた人たちは40%しか生存できなかったわけです。 人を信じて「別にだまされてもいいや!そこから学ぶこともある」と考えることが大事です。 コロンビア大学のビジネススクールのアリア・クラム博士の行ったホテルの清掃員の研究があります。 彼らの仕事は結構ハードで、消費カロリーとしては水中で行うエアロビクスや少し早歩きのウォーキングに匹敵するぐらいだとされています。 彼らの仕事がどれだけの消費カロリーに繋がり身体に良い運動になっているのかということを説明するだけで、それによって体重も体脂肪も減少し血圧まで下がっていたそうです。 つまり、健康に良い行動を同じようにする場合であっても、それが自分の体にとってどれだけ良い効果があるのかということを理解していないと結果は出ないということです。 普通に運動する時も同じです。 今自分がやっていることがどれくらいの意味や意義があるのか理解していないと効果が損なわれます。 これは仕事や勉強でも同じです。 目の前の仕事に対して何の意味もないと思うよりは、その仕事はしんどいけれど自分の経験や将来のために役に立つと思っていればプラスの効果が働きます。 勉強する時も、その学びがどんなことに役に立つのかを考えて勉強したり本を読んだ時の方が効果は高くなります。 これはとりあえずポジティブに考えればいいということではありません。 ストレスというものは、自分を奮い立たせて集中力を上げたり、テストのスコアを高めたり、免疫力を高めてくれるなど様々な効果があります。 それと同時に体を蝕む効果もあります。 このどちらの効果が出るのかは自分のマインドセットによって変わるということです。 ストレスから逃げるとどこまでも追いかけてくる ストレスは向き合わなければ力にはなりません。 ストレスは害だと考えそれを避けようとしたり、見て見ぬふりをしてしまう人がいます。 ストレスの原因に対処するのではなく、ドカ食いしたりお酒を飲んで気を紛らわそうとする人もいます。 ストレスから目を背けて逃げようとしている時点で、ストレスはマイナスにしか働きません。 ストレスにつながった事実はまずは受け止めるしかありません。 自分がストレスを感じているということを認識して初めて、そのストレスとストレスの原因に対処するのかということを考えることができます。 そのストレスの原因を取り去る努力をするわけですが、その過程では当然困難な状況があると思います。 その困難な状況を乗り越えることを考えて、それを乗り越えることで自分が成長できると考えることができるかどうかです。 つまり、まずは自分がストレスを感じているということを認識して受け止めてください。 そこで落ち込むのではなく、どうすればそのストレスとストレスの原因に対処できるのかということを考えてください。 必要な人にアドバイスを求めたりサポートをお願いしたり、必要な知識を学んだりすることもできます。 その上で実際の自分の行動を変化させていき、そこにある困難は自分の人生を変化させていくための大きなチャンスだと捉えてください。 これによってストレスを力に変えていくためのマインドセットが出来上がっていきます。 ストレスは発散するものではなく、自分の集中力を高めたりレジリエンスを鍛えるものだと考えてください。 人は強いストレスにさらされた時に他人を助けたくなります。 これは人との結びつきを求めるからです。 ですから、ストレスによって人との結びつきを手に入れることもできますし、それによって自分の価値観を認識することもできます。 実際にとんでもないストレスを乗り越えて成功した人もいます。 そんな人たちのストーリーに学びながら、人も時代も、苦しい時がありながらも変化し成長していくものだと考えてください。 そんな人たちの本を読んで自分も乗り越えることができる、変わることができると思ったら、その時の自分の感じたことや感想を紙に書き出して言葉にしてみてください。 この自分の言葉で書き留めることが重要です。 ただ本を読むだけでは、その人は変わることはできても自分には無理と考えてしまうこともあります。 どのエピソードのどの部分で人が変われると思ったのか、その時どう自分は感じたのかということを言語化しておいてください。 自分の言葉にしてまとめるというのは自分の中に落とし込むという行為です。 自分の言葉に言い換えることによって、人がストレスを乗り越えた経験も自分の力に変えていくことができます。 読書で重要なのは自分の言葉に言い換えて書き留めることです。 全てのストレスを自分に置き換える 大学1年生を対象に行われた研究があります。 新しい職場に入る時も同じですが、新しいコミュニティにうまく馴染めない人も結構いると思います。 ですが、そのコミュニティで先輩たちに話を聞くと、「今思うと自分も同じような悩みを抱えていた」と考えている人がほとんどです。 研究では、先輩たちが自分たちの経験として同じような悩みを抱えていたけれど、その問題は時間と共に解決するというアドバイスをしました。 その上で、大学1年生たちは、先輩たちのアドバイスを自分ごとに置き換えて、考えた上でみんなの前でそれを発表しました。 パブリックコミットメントを発動させたわけですが、この介入を一度行うだけで、その後3年間の学業成績だけでなく、幸福度も健康状態も向上したということです。 しかも、大学を中退する確率も大きく下がり、年間3500ドルの奨学金を与えるのと同じレベルの効果があったそうです。 偉人たちが苦難を乗り越えた本を読む時も、先輩たちにもらったアドバイスも、必ず自分に置き換えて自分に当てはめて考えてください。 それを自分の言葉にして誰かに発表してください。 この大学1年生の研究では、この介入を行なったことを覚えていた人は8%ほどしかいませんでした。 忘れているのにマインドセットが変わっているから継続的に効果が出ているわけです。 ストレスに対するマインドセットを変えるエクササイズ ストレスに対するマインドセットを変えるための新しい考え方を定着させるエクササイズを紹介しておきます。 ステップ1 :ストレスに対する考え方の確認 先ほどまで紹介してきた内容を参考にしながら、ストレスに対する考え方を自分なりにまとめて確認してください。 ステップ2 :経過をチェック 今まで自分が感じていたストレスは自分の力になる可能性があります。 1週間に一度程度で構いませんので、あらかじめ日にちを決めて自分のストレスを10点満点で採点してみてください。 自分にとってどうしようもないぐらいに限界のストレスが10点です。 例えば、会社の人間関係が面倒でかなりストレスを抱えていたとします。 先週はかなり限界を迎えていてストレスレベルが10点だと考えていたけれど、ストレスが力になる場合もあると考えて1週間過ごしてみたら、まだかなり面倒ではあるけれど10点というほどではないから8点となるかもしれません。 それを続けていくと7点6点と下がっていくこともあると思います。 新しい概念や考え方を自分に定着させるためには必ず数値化して経過を確認してください。 一定期間続けて経過を見ていくことによって、それが自分に定着しているということを実感できます。 ストレスを与えてくる人もいると思います。 それは言い換えてください。「ストレスを与えてくれる人」です。 自分がストレスを上手に使えるようになるための練習に利用できる人です。 もちろん面倒な人はスルーすればいいと思いますが、そのストレスを自分の中で上手に強みに変えることができれば、これから先何も恐れるものはなくなります。 自分の強みに変えて乗り越えていくための練習台だと考えればいいわけです。 強烈なストレスの原因になったトラウマのような過去もあるかもしれませんが、トラウマのような過去にも意味を見い出すことが大切です。 その経験がなかったら今がないと思える自分になることで、そのトラウマさえも乗り越えて自分の力に変えることができます。 今失敗したとしても必ず次につながります。 今までもそうだったからこれからもそうに違いないと考えることができて、失敗や間違いも怖くなくなります。 強いストレスを力に変える3ステップ 実際に人間関係で嫌なことがあった時や上司に嫌味を言われた時に、なかなかそれを力に変えるとは考えられないでしょうし、自分の成長どころではないという時もあると思います。 このような問題を簡単にしてくれるのがアリア・クラム博士が提唱している3ステップのテクニックです。 ステップ1 :ストレスを受け止める(自分の体にどのような変化が現れているのか) ストレスから目を背けようとすればするほど、そのストレスは大きくなったり、余計にネガティブな影響が出てしまいます。 自分がストレスを感じているということをまずは受け止めることが大切になります。 この時に、ただ単にストレスを感じているということを受け止めるだけだと心が苦しくなってしまいますので、そのストレスにより、皆さんの体にどのような変化が起きているのかということを観察してください。 ステップ2 :大事なものに気づく(自分のどんな大事なものが脅かされているのか) ストレスを感じるということは、皆さんにとって大事な何かが脅かされているということを皆さんの脳が教えようとしています。 皆さんがストレスを感じたということは、脳が皆さんに大事なものを守るように指示を出してくれているということです。 大事なものに気づかせてくれているというのがストレス反応の役割だということです。 ステップ3 :守るための行動(大事なものを守るための行動を探し実行する) その大事な脅かされているものがわかったら、それを守るために自分は今どんな行動を取ることができるのか、これからどんなことができるのかということを考えてください。 守るための具体的な行動を探して行動してみるというのが最後のステップになります。 この3つのステップを行うことによって、ストレスを受けたことをきっかけにして、自分にとって大事なものを見つけて、それを守るための行動をする、つまり、自分の大事なものを認識し前に向かって成長するということができるわけです。 ちなみに、「ストレスが溜まった」という言葉を楽しそうに言うだけでも効果があります。 ふさぎ込んだり感情的になってストレスが溜まったと発言するとネガティブな気分になるだけですが、楽しそうに発言すると、人間の脳は勘違いして何か行動したくなります。 周りから見ると変な人に思われるかもしれませんが、日常的に行うと長期的にストレスを力に変えて行動力を高めていくことができます。 人間関係のストレスだけでなく、新しいコミュニティに馴染めない時の不安、 見知らぬ海外での不安など、人は色々な不安やストレスを感じると思います。 それもその自分の気持ちを楽しそうに口に出してみてください。 それが一歩踏み出す気分にさせてくれます。 ここから先は、さらに脳レベルで人を成長させていくことができるストレスの力について掘り下げていきます。 ストレスを力に変えて常に変化し成長していきたいという方は、続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんなことにストレスを感じやすいですか?」【ストレスを力に変える】

一問一答「あなたが、つい信じてしまう人や情報はどんなものですか?」【11の洗脳テクニック】

あなたが、つい信じてしまう人や情報はどんなものですか? 今回は、世の中の間違った情報に惑わされないための相談をもとに、人の無意識に働きかけて相手をコントロールするテクニックについて紹介させてもらいます。 「Q. 世の中の間違った情報に惑わされないためのおすすめの本を教えてください。」 そのためのおすすめの本としてはこちらです。 プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く こちらは政治宣伝のからくりを見抜くという本で、結構分厚くてハードそうに見えますが、非常にわかりやすく書かれた本です。 アンソニー・プラトカニスさんという人間の消費行動と説得に関するプロの心理学者の学者の方が書かれたもので、人間がいかに日常生活の中で流され、社会を動かすために一部の人たちがどのようにしてプロパガンダを使っているかということがよくわかる本です。 これを読むとアホらしいと思えるようなことが世の中にはたくさんあるということが理解できて、とても参考になると思います。 こちらの本も非常に面白いですし参考になります。 これはテレビはマスメディアが、言い方は悪いですが、どのようにして国民を洗脳してコントロールするのかということが書かれている本です。 よければチェックしてみてください。 メディアとプロパガンダ このようなプロパガンダなどを勉強しておくと、僕たちは無駄にコントロールされづらくなります。 ちゃんと自分の頭で考える癖をつけるためには、世の中で当たり前だとか、常識だと思われていることの、その背後にあるものについて考えを巡らせる必要があります。 常識なんだからちゃんとしないといけない、ルールなんだから従わなければいけない、というように考えることもなく従ってしまうようになります。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 無意識に人を操る11の洗脳テクニック 他人や常識に洗脳されずに生きていくにはどうすればいいのでしょうか? 人や情報に惑わされないためにはクリティカルシンキングが重要です。 特定の情報に流されてしまう人は、ものの見方や考え方が強制されてしまうタイプの人です。 特定の方向からの物事の見方を伝えられると、その方向からしか見ることができなくなります。 無意識のうちに影響を受けて洗脳されてしまう人です。 人を特定の方向に誘導したり洗脳しようとする人たちは、様々な心理的なテクニックを使ってきます。 逆に言うと、それを知っていれば相手の意図に気づくこともできますし、他人を特定の方向に誘導することもできます。 投資でもビジネスでも同じです。 多くの人は噂に流されたり、世の中の情勢に流されて物事の判断をしてしまいます。 仕事を選ぶ時も物を買う時も、ビジネスの重要な判断でも投資先を選ぶ時でも、ほとんどの人が特定の方向に流されています。 ニュースでも情報でも、それを鵜呑みにして流される人と、それによって大衆がどの方向に進むのかを考える人がいます。 人が無意識のうちに思い込み洗脳されてしまうポイントを理解しておけば、その大勢の人が逃しまくるチャンスを手に入れることができるということです。 今回は、初歩的な洗脳のテクニックを紹介させてもらいますので、皆さんの人生の選択やビジネスに活用していただけたらと思います。 クリティカルシンキングを身につけるためのおすすめ本 多角的な視点を持ち、お金や投資や人生の大切な判断で間違わないためにとても参考になる本を紹介しておきます。 まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape (角川書店単行本) 変化の激しい時代の中で、世の中から本当に必要な情報を読み取り、そこから学び成長していくための方法としてはこちらの本も参考になると思います。 勉強法 教養講座「情報分析とは何か」 1.ネームコーリング ネームコーリングは、心理学において、人々が他人の名前を呼ぶことが、相手との関係性や信頼感を深める効果があるという仮説に基づくコミュニケーション技術です。 人は自分の名前を聞いたときに、脳が反応して注意が引きつけられ、より親密な関係や信頼感を築くことができます。 人は自分が知らない知識やジャンルについてはネームコーリングの影響を強く受けてしまいます。 人が事実としての裏付けを得ることができない時には、人や物にネガティブな名前を付けて自分の意見を通そうとすることがあります。 具体的な内容を説明することよりも、相手を打ち負かすことに意識が向いている状態です。 例えば、ベジタリアンが肉を食べる人を打ち負かす時に、肉を食べる人たちを動物を苦しめる人たちと揶揄したりします。 どちらが良いとか悪いとかでなく、動物の苦しみとなると植物は問題ないのかとなってしまいますし、家畜によって生計を立てている人の問題も出てきます。 自分の意見に対して論理的な位置づけをすることができない場合に、様々な視点で問題を深掘りしたり、解決策を見出すのではなく、他人を叩くことによって自分を高めようとします。 要するに、自分の意見の正しさを示す根拠ではなく、自分とは逆のポジションにいる人を叩いて、だから自分が正しいと思い込もうとするわけです。 そういう意味では、いまだに FAX を使ったりアナログな仕事しかしていない人たちが、「今の若い奴らは…」と言っているのも同じです。 自分たちの仕事の進め方を改善することもなく、自分とは逆の立場にいる人を叩くことによって、成長していない自分を高めようとしている行為です。 ネガティブな名前を付けられたとしても感情的になる必要はありません。 相手は一生懸命考えても自分の意見が正しい根拠を見つけることができなかったので、皆さんをディスっているだけです。 相手は散々考えた上で自分の意見を通す方法を見つけることができなかったわけです。 そこに相手のウィークポイントがあります。 2.グラッドワード グラッドワードとは、心理学において人々が良い感情を表す言葉や語句のことです。 具体的には、「幸せ」「喜び」「感謝」「愛」といった感情を表す言葉や、それらの言葉を含む文章や文句などがグラッドワードにあたります。 これを洗脳や無意識にアプローチするとしたら、重要に聞こえるけれど実際には意味がない言葉となります。 テレビに出ている残念なコメンテーターなどに非常に多い表現です。 「正直」「公平」「最高」「しっかりとした対策を」「美しい国日本」のような表現です。 表現としては重要そうに聞こえますが、実際には中身は何もなくほとんど意味がない言葉を多用している人がいたとしたら、その人は中身のない人だと考え、生暖かく見守って軽くスルーしてください。 本当の意味や価値がどこにあるのかということを見極めることが大切です。 このようなことを言ってきた相手に対しては、抽象的なことではなく具体的な内容を端的に述べるように言ってください。 3.トランスファー ポジティブな印象があるシンボルや象徴を使ってアイデアを伝える方法です。 つまり、すでに多くの人が良いと思っていたり価値を感じているものを自分の背景に置いて、それを例に使って自分の意見を伝えるというものです。 例えば、アメリカは日本とは違い愛国心が強いので、星条旗を掲げるだけで団結心を煽ることもできますし、アメリカの象徴である自由という言葉を使うことによって自分の意見が伝わりやすくなります。 女性のもっと活躍できる社会や男女平等について一生懸命訴えて票を集める政治家がいます。 それは大切なことですし、誰もそれを否定することはできません。 ですが、そういった場での発言とその政治家が政治的に本当に国を良くしているかどうかは別の話です。 実際に訴えていることを実現できなければ意味がありません。 みんなが大切だと価値があるとすでに信じているものを使って、自分の意見を主張したりアピールしているのはトランスファーです。 もちろん、本当に思いを持って実現しようと頑張っている人もいます。 ですが、女性の活躍できる社会をと一生懸命アピールしながら、選挙で掲げた公約を全く実現できない政治家があふれています。 自分が達成したい物事のために、すでに世の中や社会が良いと思っている問題を使っているだけです。 例えば、「目上の人は敬うべき」という意見があります。 これは年齢を重ねてるから偉いということではありません。 なぜ目上の人を敬うべきかと言うと、目上の人は人生で培った様々な経験や知識から色々なことを教えてくれますし、だからこそ、教えを乞うことでより良い時代を作っていくことができるからです。 より良い時代を作っていくための知識を持っていないのであれば、そんな人に敬意を払う必要はありません。 自分が努力していないことを棚に上げて、無駄に年齢だけを重ねて目上の人には敬意を払うべきだと言うのはおかしな話です。 とんでもない努力を重ねて時代を創った人たちもいます。 何歳になっても努力を重ね時代を良くしていこうとしている年配の人もたくさんいます。 そんな人の恩恵だけを受けながら、努力することなくただ年齢を重ねただけの人に敬意を払えと言うのは、そうやって努力を重ねている人に対しても失礼です。 自分とは何も関係しないけれど、既に価値があるとか世の中が認めている概念を出して、自分の意見を通そうとしている人がいたら気をつけてください。 このような相手に対しては、相手が印象づけようとしている価値と関係のないことだということをはっきり言って、その関係を断ち切ってください。 4.偽のアナロジー 実際には全く似ていないものを似ているかのように支持するテクニックです。 例えば、特に根拠やエビデンスがなく、過去の実績をもとに、これからもその業界が同じように成長していくというのも偽のアナロジーです。 実際には似ていないものを同列で並べたり、比較対象自体が間違っていることがあります。 本来、比較する場合には特定の数字や何かの条件を揃えなくてはなりません。 同じ集団をランダム化して比べたり、予算を一定に揃えた上で比較するなどが必要です。 例えば、食べログもおかしな話です。 予算が1000円から3000円ぐらいのお店と5万円以上のお店を同じ星5個で比べることに何の意味もありません。 払った値段に対して人間の満足度は変わります。 これもそもそもの条件が違う中で比較しています。 世の中には偽のアナロジーが溢れています。 偽のアナロジーを使って心理学的な理論や研究の内容を誤解させたり、誤った解釈を与えることもあります。 例えば、「人間は右脳型と左脳型に分かれる」という説明は、脳の機能と個人の行動に関する過剰な単純化であり、科学的根拠が乏しいです。 「知能は遺伝によって決まる」という説明は、環境や教育の影響を完全に無視しているため、誤った解釈を与える可能性があります。 「セロトニンが不足するとうつ病になる」という説明も、うつ病の原因について単純化しすぎており、セロトニンが不足することが必ずしもうつ病の原因であるわけではありません。 相手が比較する対象がそもそも間違っていることが多いです。 データや根拠に基づく正しい比較があるのか注意してみてください。 5.証言 有名な人や権力者に自分の意見やアイデアを支持してもらう方法です。 その有名な人や権力者が、そもそもその議論についてどれぐらい知っているのかということを確認する必要があります。 それを支持することによって何が得られるのかということを考えなくてはなりません。 芸能人や有名人が評価したダイエット方法や化粧品の広告が溢れています。 その芸能人や有名人が世の中から認められたのは、ほとんどの場合限定的な能力やスキルによるものです。 特定のジャンルのプロフェッショナルなのに、全く関係のない商品を評価したところで、そこに何か意味があるんでしょうか? 研究者が太鼓判を押しているような商品がありますが、その研究者の行っている研究を見てみると、全く違うジャンルについてしか行われていないことが結構あります。 自分とは全く関係のないジャンルだからこそ言えるということが少なくありません。 相手がビッグネームを出してきた時には、そのビッグネームが本当に専門家なのか確認してください。 6.庶民派アプローチ 政治家がよく使う方法です。 みんなと同じ一般庶民で同じ悩みを抱えているということをアピールします。 普通さを極端にアピールすることによって他人を説得する技法です。 庶民派をアピールすることによって手っ取り早く動いてくれる人や身近な人を集めることができます。 皆さんと同じ立場であり、だからこそ悩みも理解できるとアピールしてきたら、それは庶民派アプローチをしようとしている可能性があると考えてください。 相手が庶民派をアピールしてきた時には、そこに惑わされることなく、相手とは全く違うということをはっきり伝えた上で、立場も違えば考えも違う人もいるということを伝えてください。 ここから先の残り5つのテクニックについても、ぜひ学んで余計な説得や間違った情報に惑わされないようにしてください。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが、つい信じてしまう人や情報はどんなものですか?」【11の洗脳テクニック】

一問一答「あなたは、毎日の食事でどんなことに気をつけていますか?」【プラントベースフードの科学】

あなたは、毎日の食事でどんなことに気をつけていますか? 今回は、肌の綺麗さについての質問をもとに、プラントベースフードの科学について解説させてもらいます。 「Q. 肌が綺麗ですが、どんなことに気をつけていますか?」 科学の良いところは身も蓋もない結論が出るところです。 世の中では「それは人道的にどうなのか?」「社会的にそれはどうなのか?」というようなことがよく議論されます。 科学はいつも残酷です。 僕が科学を好きなのは人間の意見を聞いてくれないところです。 科学は自然現象の奴隷です。 例えば、人の死はとても悲しく残酷なことですが、結局のところ、いつどのようなところで無慈悲な死に方をするかわからないというのが事実です。 世の中は平等だとみんな言います。平等だったら本当にすごいことですが実際には平等ではありません。 自然現象に文句を言っても仕方がないし、そういう意味で科学は身も蓋もありません。 残酷な現実を愚かな人間に見せてくれるので僕は科学が好きです。 肌の綺麗さは、結局食べ物です 。 もちろん、化粧品などにも肌に合う合わないというのは人それぞれあります。 高級化粧品の中にも、しっかりとした研究を行って作り出した素晴らしい商品もあると思います。 その中には皆さんの肌に合うものもあると思います。 僕はココナッツオイルぐらいで十分なので、高級化粧品は別に必要ないとは思いますが、逆にそういうものは肌に合わない人もいます。 そういう人は、自分に合うものを使えばいいと思いますが、それは健康的な食事を心がけたり、自分にできることを全て行ってから試していけばいいことだと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 プラントベースフードの科学 人生を変えるためには食事を変えることが大事です。 食事を変えることがどれくらい人生を変えるのかということを解説させてもらいます。 食事を楽しみながら人生を変えていく方法についてです。 ベジタリアンのメリット ベジタリアンに関する研究は色々とありますが、菜食によって運動のパフォーマンスが上がるというデータがあります。 運動する時には酸化ストレスや炎症反応が体に起きます。 それによって運動のパフォーマンスが落ちてしまいます。 野菜を多めに食べることによって、酸化ストレスや炎症反応が抑えられるので、結果的に持久力が上がるのではないかとされています。 ただし、ベジタリアンとお肉もちゃんと食べる人を比べた研究を見てみると、その差はかなり微妙ではあります。 持久力や運動能力についての研究を見てみると、そこにあまり差はないようです。 おそらくは、肉を食べているかいないかではなく、野菜をどれくらい食べているかが重要なのだろうと考えられます。 少しお肉も食べる菜食主義者くらいが丁度良いようです。 ベジタリアンであるかのように野菜をしっかりと食べて、時々お肉も食べるというのが一番いいのではないでしょうか。 野菜はいろんな種類の野菜をしっかり食べるようにしてください。 運動している人やアスリートは風邪をひいたり体調を崩しやすくなることもあります。 ビーツなど、ポリフェノールが豊富に含まれた野菜もしっかり食べることによって、そのような運動のデメリットを抑えることもできます。 ベジタリアンは運動による疲労感を感じにくいのではないかという研究もあります。 もちろんやり過ぎたらよくありませんが、ベジタリアンは筋肉のエネルギー量が高く、それによって運動による疲労感が減少する可能性が指摘されています。 ベジタリアンはお腹をいっぱいにするために芋系のものを結構食べます。 それによって糖質が増えるので、結果的に運動のパフォーマンスが上がるのではないかとされています。 その点では、ベジタリアンを見習って芋やフルーツをしっかり食べるというのも重要なようです。 特に、大和芋や長芋であれば、すりおろせば加熱しなくても生で食べることができますし、かなり満腹感も高く糖質も摂れて食物繊維も豊富なので腸内環境にも良いと思います。 ベジタリアンのデメリット 全ての食材には一長一短ありますし、ベジタリアンにもメリットもあればデメリットもあります。 ベジタリアンやビーガンのデメリットも理解しておかないと体調を崩してしまうこともあります。 ベジタリアンは微量栄養素の欠乏が起きてしまったり、食事によるエネルギー利用率が減少してしまうということもあります。 タンパク質の質や量が低下してしまうという問題もあります。 本来は肉から摂らなくてはならない栄養素を野菜から補うのはかなり無理があるようです。 特定の栄養素が不足してしまい栄養失調を起こしてしまうことが結構あります。 ベジタリアンやヴィーガンはかなり栄養を細かく計算してコントロールしないと危険なようです。 例えば、魚に含まれているオメガ3や鉄分、亜鉛やヨウ素やカルシウム、ビタミン D やビタミン B 12をしっかりコントロールしておかないと危険です。 女性の場合はこれらが不足することによって生理不順になったり妊娠しづらくなったりする問題も起こりえます。 これらの栄養素が不足すると脳にダメージがあるとかうつ病になりやすくなるという問題も考えられます。 ビタミン B 12は基本的には肉にしか含まれていません。 肉を食べないことでどんなことが起きるのかということを調べた研究もあります。 過去に行われたベジタリアンに関する研究をまとめて、質が高い17件の研究から3,230人分のデータをもとに行われたメタ分析になっています。 ベジタリアンが肉を食べないことで、ビタミン B 12はどれくらい不足してしまうのか、あるいは、それをサプリで補うことができるのか、ビタミン B 12の不足によって血中のホモシステイン値への影響などが調べられています。 ホモシステインは、簡単に言うと血液中に含まれるアミノ酸で、この数値が高くなるほど血管が老化していくと言われています。 これが高くなるのを防いでくれるのがビタミン B 12などです。 ホモシステイン値が高くなると体内のコラーゲンが減ります。それによって肌がガサガサになったり体にも問題が生じます。 これは様々な生体機能に関係していて、動脈硬化による脳卒中や心血管疾患のリスクを高めると言われています。 結論としては、ベジタリアンやビーガンの人はビタミン B 12がまったく足りていませんでした。 肉を食べる人に比べて、ビーガンの人のビタミン B 12のレベルは44%も低かったそうです。 ベジタリアンの場合には31%低くなっていました。 やはり、肉を食べないと仮にサプリを使ったとしてもビタミン B 12が不足してしまうわけです。 さらに、ビーガンの人は、ホモシステイン値も肉を食べる人に比べて1.5倍ほど高かったそうです。 ベジタリアンも1.26倍ほど高くなっていました。 やはり、肉を食べないことでビタミン B 12が不足してしまい、それがホモシステイン値を上げて、体に様々な悪影響が起きてしまうのではないかと考えられます。 ビーガンのアスリートについて調べた研究を見てみても、ほとんどの人が推奨エネルギー摂取量に達していなかったというデータがあります。 アスリートはかなり食事に気を付けているはずですが、そんなアスリートでも栄養不足になってしまう可能性が高いということです。 特に、鉄欠乏性貧血や月経障害、筋骨格の損傷や免疫力の低下、ホルモンバランスの不調や睡眠の質の悪化など、体調を壊してしまう可能性が高いとされています。 運動をガッツリしている人や仕事を頑張っていて忙しい人、疲れやすい人はベジタリアンやビーガンをするのはやめておいた方がいいようです。 プラントベースフードのデメリット プラントベースフードとは、植物性の食材からなる食品全般のことです。 植物性の食品を中心とした食事を心がけている人も増えています。肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品をできるだけ少なくし、野菜や果物、穀物や豆類、ナッツ類などの植物性食品を多く摂る食生活です。 プラントベースフードは健康に良いとされることが多いと思います。 植物性食品には、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、飽和脂肪酸やコレステロールが少ないため、動脈硬化症や心臓病、がんなどの生活習慣病の予防につながるとされています。 また、動物性食品を減らすことで環境にも優しい食事とされています。 肉や魚の生産には多くの水や飼料が必要で、大量の温室効果ガスを排出することが問題視されています。 一方、植物性食品の生産には、それほど多くの資源が必要ではなく、温室効果ガスの排出も少ないため、地球環境にも優しいとされています。 これも一長一短があるようです。 2022年の米国運動協議会の研究を見てみると、プラントベースフードにもメリットもあればデメリットもあるとされています。 植物性の食品と言われても様々な種類があります。 全てのプラントベースフードが健康に良いわけではありません。 植物性の食品の中には、いわゆる加工食品がかなりあります。 例えば、Journal of the American College of Cardiology に掲載された2017年の研究を見てみると、健康的なプラントベースフードと加工度が高いプラントベースフードを比較しています。 それによると一般的な植物性の食事によって心臓病のリスクや突然死のリスクを下げてくれるとされていますが、植物性であっても加工度が高いプラントベースフードを食べてしまうと、心臓病のリスクがかえって高くなっていたということです。 要するに、植物性であれば全てが健康的というわけではなく、それは食べるものの加工度によります。 これは考えれば当然です。 生野菜やフルーツなど、本来の食材の状態に近い健康的な食事と、本来の形が想像もできない加工食品を比べると、人が手を加える過程が多いわけですから体に悪いのはなんとなくわかります。 結局、植物性であっても動物性であっても加工度が高いものを避けることが重要です。 ビーガンやベジタリアンが体にいいと言われるのも、加工度が高いものを食べなくなることが原因だとしている研究がかなりあります。 特に最近流行っているプラントベースフードは、ビーガンの人たちを満足させるためにあの手この手を使って形を変えています。 その結果、加工度が上がって本末転倒になっているものが増えています。 例えば、野菜や大豆をベースに作ってはいるけれど、肉っぽさを出すために油で揚げていたり、油とあえて焼いていたりします。 満足度を高めるために体に悪い酸化した油を使っていたりしたものを食べるくらいであれば、普通にお肉を食べた方がまだマシです。 いずれにしてもプラントベースフードは加工度に注意してください。 プラントベースフードのメリット 加工度に注意した上で植物性の食品を中心にすると様々なメリットがあります。 メリットその1 :心臓の健康を促進 プラントベースフードによって心血管系の疾患のリスクを軽減することができます。 特に、心臓に持病を抱えている人や家系的に心臓に問題を抱える可能性がある人は、プラントベースフードを上手に使ったり普段から野菜の摂取量を増やすことがいいようです。 Clinical Cardiology という雑誌に掲載された2018年の研究を見てみると、生の野菜や果物など、プラントベースフードを使った食事を4週間続けることによって、血圧やコレステロール値、腎臓の健康状態を表す数値の改善が見られたとされています。 コレステロールや血圧が気になり始めた人は、加工度が低いプラントベースフードを上手に使ってみるのもいいと思います。 メリットその2 :糖尿病の予防と治療 プラントベースフードを食べることによって、2型糖尿病のリスクが下がるという研究があります。 2型糖尿病は、高齢者や肥満の人に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。運動不足、食生活の乱れ、ストレスなどが原因となることが多いとされています。 本来は、食後に血糖値が上昇するとインスリンが分泌されて血糖値を下げる役割を担っています。しかし、2型糖尿病の患者さんは、インスリンの効果が低下しているため血糖値が上昇したままになります。 プラントベースフードには、この血糖値をコントロールする作用があるということが様々な研究で示されています。 糖尿病治療にも役に立つというデータや合併症を減らすというデータもあります。 2型糖尿病には多くの合併症があるため、それが特に危険なポイントで早期の発見と適切な治療が重要です。 合併症としては、心血管疾患や網膜症、腎症や神経障害、足病変などがあります。 このようなリスクを軽減してくれる可能性もあるので、プラントベースフードを食生活に取り入れるのもいいと思います。 メリットその3 :がんのリスクを軽減 ビーガンについて調べた研究によると、がんの発症リスクを軽減する効果も期待できるようです。 これからは人生100年を超える時代になると言われていますので、今のうちから野菜の摂取量をしっかりと増やすというのは大切なことだと思います。 プラントベースフードを食べる人はがんの発症率が低いというデータもあります。 研究者によっては10%から12%ほど発症リスクが減少すると言われている人もいます。 一方で、加工肉などの加工食品はがんの発症リスクを増加させてしまうとも言われています。 特に体に悪いのは加工されている油が多い肉です。 ホットドッグやソーセージ、ジャーキーなどの加工肉を食べ過ぎると、大腸がんや食道がん、胃がんや膀胱がんの発症リスクがぶち上がります。 メリットその4 :体重減少のサポート これは当然ですが、2017年の研究を見てみると、心臓疾患系のリスクが高い人たちを半年ほど追跡していますが、プラントベースフードの食事をしている人は BMI が4ポイントほど低下して、コレステロール値もかなり改善しています。 さらに1年間のプラントベースフードでのダイエットを行なってもらったところ、参加者の BMI は平均で5ポイントも下がっていました。 やはり、野菜をしっかりと食べるというのはダイエットのためにも大切なようです。 研究者によると、カロリー制限も運動も強制しない条件のもとで行われたどんなダイエットの研究よりも、最も大きな体重減少の効果があったということです。 野菜中心の食生活というのは、しっかり食べて痩せるという点では効果的なようです。 ですから、プラントベースフードだけにすると厳しいと思いますので、外食した翌日はプラントベースフードにしたり、週の中で曜日を決めてバランスをとるといいのかもしれません。 メリットその5 :寿命延長 2022年の研究で寿命延長の効果も示されています。 プラントベースフードによって野菜などの摂取量が増えます。それによって満腹感を感じやすくなるので、赤身肉や加工肉の摂取量が減ります。 その結果として寿命が長くなるとされています。 しかも、これは早く始めれば始めるほど寿命が延びる効果は大きかったそうです。 20代からプラントベースフードを取り入れた食事を始めると、男性は平均で13年、女性は平均で11年寿命が延びるとされています。 60代になってからプラントベースフードを始めても、寿命は平均で8年ほど延びるということですから、若い人もそうでない人も野菜中心の食生活に変えるというのはとっても良いことだと思います。 特に年齢を重ねれば重ねるほど野菜中心に変えていくのが大事です。 今回のおすすめの本としては、食を選ぶ力を鍛えるために役に立つおすすめの本を紹介しておきます。 こちらは食に関して選ぶ力を鍛えてくれます。 これ、食べていいの?: ハンバーガーから森のなかまで――食を選ぶ力 ここから先はプラントベースフードの注意点について詳しく解説していきます。 プラントベースフードや野菜中心の食生活を上手に取り入れて、食事から人生を変えたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、毎日の食事でどんなことに気をつけていますか?」【プラントベースフードの科学】

一問一答「あなたは、どんな人と一緒に働きたいですか?」【科学的な社内政治】

あなたは、どんな人と一緒に働きたいですか? 今回は、会社を辞めたいのに辞表を出す勇気が出ないという方の相談をもとに、科学的に社内政治を勝ち抜く方法について解説させてもらいます。 「Q. 長時間労働で責任も重い仕事で毎日がつらく辞めたいと思っています。ですが、同僚に迷惑をかけてしまうことや周りからの目を気にしてなかなか決断できずにいます。辞表を出すための勇気はどうすれば湧いてくるでしょうか?」 勇気を出す必要なんて全くありません。ただ辞表を書いて出せばいいだけです。 まず、長時間労働で責任も重くて毎日つらくて辞めたいわけで、そのつらいことを続ける意味なんて何もありません。 自分が辞めたら迷惑をかけてしまうということを気にしているようですが、実際にその仕事を辞めたら全く関係のないことです。 自分の人生を犠牲にしてまで助けるべき相手なんてそうはいないはずです。 自分のやりたい仕事がなかったとしても、今のそのつらい状況の仕事より、まともな仕事はいくらでもあるはずです。 今からすぐネットで調べて辞表を5枚ほど書いてください。 人間は1つのものだけを用意しようとすると完璧にしようとしてしまいます。ですが、辞表でも5枚とか10枚書こうとすると3枚目ぐらいから飽きてきます。 さらに、7枚目辺りになると、どうせ1枚しか出さないのに面倒だと思い始めます。 10枚くらい書けば辞表に対する重み自体が軽くなります。 そうすると、不思議なものでティッシュ配りのような感覚で気軽に辞表も出すことができるはずです。 今はラブレターを書く人はそうはいないでしょうが、同様に、こういう出しにくい手紙なども同じ方法が使えます。 何度も書くことで軽い気分で渡すことができるようになります。 いずれにしても、これから違う場所に行くわけですから、周りの目を気にする必要なんて全くありません。 二度と会わない相手のことを気にしても意味はありません。自分の人生に関係のない相手にどう思われたって気にならないと思えることが人生を楽に生きるコツです。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 最強の根回し術「ステルス・ストーミング」 根回しは基本的には必要です。根回しが上手な人は社内政治をうまく立ち回れる人です。 この根回しのテクニックを科学的に紹介させてもらいます。 根回しのことを科学的にはステルス・ストーミングと言います。 IESEビジネススクールのパディ・ミラー博士が、企業がイノベーションを起こしたり成功するためには、やはり社内政治が必要だということを言われていましたが、2013年にレビュー論文を発表してくれています。 企業がイノベーションを起こしたり変えるためにはどうすればいいのかということと、会社の中でどのように人を動かし根回しするのかということに関する具体的な対策を示してくれている論文です。 抵抗勢力は必ずいる 新しいプロジェクトを始めようとする時には、必ず会社の中に抵抗勢力が現れます。 それがどんなに良い事だから進めたいと思っても、なぜか抵抗勢力が出てきます。他人の邪魔をするのが好きな人がどうしても一定数はいるわけです。 会社の中で、好きなことをしたいのにいつも企画が通らないと悩みを感じたり、仕事が嫌になったり、それが原因で周りから嫌がらせを受けたりする人も結構いると思いますが、社内政治のテクニックを学んでおくと会社の中の人間関係は何とかなります。 会社の中で自分が新しいイノベーションを起こすような仕事をしたいのであれば、社内政治のテクニックは必要になります。 このような抵抗勢力と戦うためのテクニックがステルス・ストーミングです。 ステルス・ストーミングの3テクニック ステルス・ストーミングには3つのテクニックがあります。 1. ステルス・スポンサー 2. ステルス・テスト 3. ステルス・リソーシング 1. ステルス・スポンサー 何か企画を通そうとする時には一番偉い人に話を通そうとしてしまいがちです。ある程度能力のある人であれば、社長に直談判すればと考えて行動する人がいますが、多くの場合失敗します。 トップに直談判して面白い企画を伝えたとします。そうすると、自分の下にいる人たちにどう思うかと意見を聞きます。意見を聞かれた人たちは自分の立場が一番なので、その企画を潰す人たちがいます。 ですから、まずは、その自分とトップの間の人たちに、それとなくアイデアを伝えておく事が必要です。特にそのような人たちの中で、皆さんが提示したいアイデアに近い知識を持っていたり、そのジャンルに詳しい人を選んで、アドバイスを求めるようなスタンスで行った方がいいです。 皆さんを妨害してくる人たちは、皆さんがそれで成功すると困る人たちです。 例えば、営業とは足で稼ぐものだと未だに考えていてITが苦手な人たちがいたとします。そんな人たちを一生懸命説得しても意味がありません。 なぜかと言うとオチは2つしかありません。 営業とは足で稼ぐものだからそんなもの意味がないと言われて終わるか、それが自分たちが普段していることをはるかに上回る成果を出すものだと理解されて全力で潰しにくるかのどちらかです。 だからこそ、自分よりも立場が上で近いジャンルの知識を持っているような人にアドバイスを求める形で近づいて仲間に引き込みます。 他人にアドバイスを与えるということが、最も仲間になりやすいということがわかっています。アドバイスを求めるということは相手を仲間に引き込むということです。 ですから、アドバイスをできる人から仲間に引き込んでいきましょう。 2. ステルス・テスト いきなり周りにアイデアを話すと大抵盗まれて終わります。 あるいは、とりあえず否定されて終わるというのがほとんどだと思います。 人は一貫性の原理が働いて一度否定したものを改めて受け入れることはほとんどありません。 プロトタイプのようなある程度完成形に近いものを一旦作って見せないと多くの人は納得しません。 形がなければ善し悪しを判断することもできません。 そこで必要になるのがステルス・テストです。 まずは完成形に近いプロトタイプを作っておきます。 簡単なホームページやシステム、アプリのデザインモデルなど、目で見てわかる試作品を作っておくことが重要です。 アイデアだけの状態で相手に意見を求めるよりも、プロトタイプを見せながら相手に意見を求めた時の方が、相手を仲間に引き込むことができる可能性が高まります。 根回しの時にはアイデアではなくプロトタイプを見せるようにしてください。 このプロトタイプを見せながら意見を求めただけで、相手の反応はかなり変わってきます。 相手を仲間に引き込みたいのであれば、アイデアを話すのではなくプロトタイプを見せてください。 要するに、ほとんどの人は新しいものを素直に受け入れることができません。 日常会話の中でも、人は新しい情報よりも知っている情報の方が会話が膨らみます。 新しい情報を人に伝えたいのであれば、よほどの説明能力がないとまず興味を持って聞いてはくれません。 説明が上手でなければ新しい情報を理解してもらえません。 とはいえ、ビジネスでは当然新しいことをしていかなくてはなりません。 そこで必要になるのがプロトタイプです。 説明能力がなくても人を動かして前に進めていくのがステルス・テストです。 上司が自分の企画を理解してくれない、良い企画なのに皆んなが理解してくれないから前に進めることができない、そう思うのであればまずはプロトタイプを作ってみましょう。 3. ステルス・リソーシング 僕たちが新しいアイデアを現実化しようと思うと、お金や人材などリソースが当然必要になります。 特に新しいビジネスアイデアを形にしようとするとリソース不足に陥りがちです。 ですから、必要なリソースを事前に集めておくことが必要になります。 他の部署に交渉して設備や人員を確保しておくとか、協力者にバーターでお互いに協力し合える関係を作っておく、あるいは、外部に資金援助ができる人脈を探しておくなど、リソースは事前に確保しておくことが大切です。 ここでは、誰に聞けばその問題が解決するのか? 誰が必要な知識に対する専門家なのか? ということをしておくことが重要です。 リソースはお金で集めるだけではありません。 例えば、自分はITのジャンルは得意だけれど人を集めるのが苦手なのであれば、ITに関する部分は自分が協力するから、代わりに人を集める部分については協力してほしいとお願いすることもできます。 自分の得意なことを使って必要なリソースを事前に集めておきます。 できれば根回しをする前に必要なリソースを集めておいた方がいいので、アダム・グラントの5分ルールを使って、自分の持っているリソースを周りの人に配っておきます。 それによって必要な人と繋がっておくことが大切です。 ステルス・ストーミングは全て起業する際に必要な能力です。 社会の中でステルス・ストーミングを身につけておくと、皆さんが独立したり自分で起業しようと考えた時に、そのまま役に立つ能力になります。 会社という枠組みを取り払った時にも使える最強の能力です。 ステルス・スポンサーで、権力者や意思決定者にアドバイスを求めて仲間に引き込むことができます。 ステルス・テストの考え方があれば、説明能力やプレゼンの能力がそんなになかったとしても伝えることができますし、プロトタイプの作り方を会社の中で学んでいれば、それは会社の外でも使うことができます。 そして、最終的に自分のやりたいビジネスをするために、ステルス・リソーシングで会社の中で自分のリソースを配っておきます。 いざという時に自分を助けてくれる人材を確保しておくことができます。 仲間にすべき人の見抜き方 社内政治におけるキャラクターは5つのタイプに分けることができます。 それぞれのキャラクターの使いどころやメリットとデメリットを理解しておくと、無駄な根回しに時間を割く必要もなくなります。 社内政治に打ち勝って権力を手に入れたい人も、別にそれほど出世したくないけれど、無駄な社内政治に巻き込まれたくないという人も、ある程度の権力を持っておく必要があります。 社内政治における権力というものは、良い協力者のことです。 社内政治に負けて悪い立場に追い込まれないためには良い協力者(フォロワー)が必要です。 誰彼構わず協力者に引き込めばいいということではありません。 皆さんの職場の仲間や周りの人がどのタイプに当てはまるかということを考えてみてください。 過去30年間の先行研究をレビューして、どんなフォロワーと付き合うべきなのかということをまとめてくれた研究があります。 この研究でフォロワーを5つのタイプに分類しています。 ①孤立者 ②傍観者 ③参加者 ④活動家 ⑤硬骨漢 ここから先はこの5つのタイプのそれぞれの取り扱いと、仲間にするべき人の具体的な見抜き方について解説していきます。 社内政治で打ち勝って自由に自分でやりたいビジネスをするために、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんな人と一緒に働きたいですか?」【科学的な社内政治】

一問一答「あなたは、どんな人に好印象を持ちますか?」【印象操作の心理学】

あなたは、どんな人に好印象を持ちますか? 今回は、色々考えているのになかなか相手に思うように自分の気持ちを伝えられないという方の相談をもとに、好き放題やってもなぜか印象が良くなる印象操作の心理学について解説させてもらいます。 「Q. 考えていることはいろいろとあるのに、なかなか相手に思うように伝えられません。どうしたらいいのでしょうか?」 たくさん言いたいことがあるために、それを考え過ぎてしまいなかなかうまく伝えられないということはよくあると思います。 その場合は、紙に書き出してみることをおすすめします。 自分の感情が交錯したりして相手にうまく伝わらないという場合があると思いますが、それを防ぐためには、結局自分は何を言いたいのかということを客観的に見る必要があります。 人間というものは、頭の中でモヤモヤしていることを頭の中で考えても余計にモヤモヤしてしまうだけです。 ですから、そんな時に一番いい方法は言葉にすることです。 外部に出して言語化することによって、人間は初めてそれを冷静に見ることができるようになります。 言いたいことを箇条書きで3つぐらいにまとめるようにしてみてください。 そして、「今から言いたいことが3つあります」と言ってから話し始めるようにしてください。 世界中の小説などでも三部作が多いものです。人間というものは、ポイントが3つにまとめられているとそれだけで話が入ってきやすくなります。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 印象操作の心理学 人はそもそも他人のことをそれほど見ていません。 心理学では、認知的倹約家(認知的ケチ)と言われますが、人間関係やコミュニケーションにおいても、相手をしっかりと観察したり、認知的に難しいことをあれこれと考えて処理するためのエネルギーを節約しようとします。 これを逆に利用できれば自分をもっと魅力的に見せることもできます。 認知的倹約家の研究でよく出てくるものとして社会的比較理論というものがあり、人は判断に迷うと周りと比較して平均的なものを選ぶ決断をしがちです。 自分の周りに起業する人が多かった学生は起業する可能性が高くなりますし、普通に就職する人が多かった学生は就職する可能性が高くなります。 人は意識しないと実際には自分の頭で考えていないことが多くなるということです。 これも逆に使うと、自分の印象を魅力的に見せるために使うこともできます。 メガネをかけると頭が良さそうに見えるというのも同じです。 伊達メガネをかけている人もいますが、元々は本をたくさん読んだりする人が目が悪くなりメガネをかけることが普通でした。 それによってメガネをかけている人は知的な人だと思われやすくなるわけです。 ちなみに、頭を良く見せたいのであれば丸いメガネよりも直線的でシャープな印象のメガネの方が良いです。 不定比率強化(variable ratio reinforcement) 寿司が好きな人がいたとして、毎日寿司を食べるとさすがに飽きてしまいます。 時々寿司を食べるから美味しいわけです。 時々食べるとしても、毎月決まった日に寿司を食べるとするとありがたみは少なくなります。 時々不意に美味しいものを食べられるから喜びが増えます。 つまり、人間に最も喜びをもたらしてくれるものは、定期的な物事ではなく不定期に喜びをもたらす物事です。 これを印象操作に使うのであれば、皆さんが不定期な喜びをもたらす刺激を与えなくてはなりません。 ギャンブルでも同じです。 毎回同じ確率や頻度で勝てる保証は何もありません。 時々不定期に大きな利益が出たりするから、そのいいイメージが残って次も挑戦したくなってしまいます。 人間は期待値で物事を見ているのではなく、期待値とそこから感じる喜び、そして、その頻度で物事を見ています。 魅力的な人になりたいのであれば、不定期に他人を喜ばせる人になる必要があります。 これが心理学では不定比率強化(variable ratio reinforcement)と呼ばれる現象です。 報酬がその都度変わったりタイミングが変わるものに対して人は魅力を感じます。 当たり前にあるものにならないでください。 時々相手を喜ばせることをしたり褒め言葉を伝えたりしてください。 プレゼントや差し入れも毎回同じものではなく違うものにした方が不定比率強化の効果が大きくなります。 不定比率強化では、報酬が与えられる回数が固定されていないため、より長い時間その行動を続ける傾向があります。 不定比率強化は、動物行動学や心理学などの分野で研究されており、その効果は強力であることが示されています。特に、不定比率強化は、行動の習慣化や強化の維持に効果的だと言われています。 簡単でお金もかからない最強の印象操作 上司からの評価を上げるためにゴマをすっている人や、周りの男性によく可愛く見られたいからと不自然に頑張っている女性を見ると、他の人を出し抜こうとしているように見えてしまうので周りからすると嫌な気分になってしまいます。 自分をよく見せたいというのは誰でも思うことでしょうが、とはいえ周りからひんしゅくを買うことは避けたいです。 簡単でお金もかからないしすぐにできる行動で皆さんの魅力を高めることができます。 その行動とは、寛大な行動です。 周りの人が寛大で優しいと感じる行動をとるだけで、見た目に対する評価まで上がってしまうという研究があります。 親切や寛大な行動というものは、過去の先行研究を見てみても非常にメリットが大きいです。 例えば、ボランティア活動や奉仕活動などをしている人ほどメンタルが安定しているというデータがあったり、他人に親切にする人の方が人生における幸福度が高くなるとか、寛大で優しい人ほど健康で寿命が長くなるというデータもあるぐらいです。 ペンシルベニア大学の研究で、人間が何かの特徴が良いと、それにつられて他の部分も良いのではないかと感じるようになる性質があるということが確認されています。 見た目がいいと性格もおそらくいいだろうし育ちもいいのだろうと考えやすくなります。 つまり、性格が良く優しくて寛大だという印象が先にあれば、それに影響を受けて外見に対する評価も高くなるのではないかということです。 研究では、思春期後期から高齢者までの被験者を54年間かけて調べたアメリカの大規模なデータセットをもとに、全員の外見的な魅力を第三者の視点でチェックして、それがボランティア活動の多さと相関しているのかということを調べています。 ボランティア活動の情報については知られていませんが、その結果、若者であっても高齢者であってもボランティア活動をしている人の方がルックスに対する高い評価を得るという傾向が確認されています。 しかも、優しさや寛大さと外見的な魅力の間には双方向の関係が確認されたそうです。 つまり、ルックスがいい人ほど優しく寛大な行動をとる可能性が高く、優しい行動をとる人ほどルックスが良い傾向があるということです。 より魅力的だと判断されている人ほど他人に親切で寛大に接する可能性が高く、他人により多く与え親切な人ほど外見的にも魅力的だと思われるということです。 寛大さや親切についてのおすすめ本 この寛大さや親切についてはぜひ読んでもらいたいおすすめの本があります。 ある条件を満たした上で他人に与える人が最も幸せになることができますが、それに失敗してしまうと与える人の方が不幸になってしまうということもあります。 この本は、その失敗をしないようにするための方法を教えてくれます。 GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本) 親切や優しさについて書かれた本でスウェーデンで話題になりベストセラーになった本ですが、こちらもかなり参考になると思います。 寛大さ優しさを求めている方にはぜひ読んでもらいたい本です。 「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講 敵をつくるけれど仲間も多い人 特に今の時代では、ネット上でDaiGo師匠以上にズバズバと物事を言って発信する人も結構います。 彼らの特徴としては、確かに敵もたくさんできるわけですが周りに必ず仲間がいるわけです。 そのような人に対して、周りに仲間がいたりフォローしてくれる人がいるからこそ発言できるという人もいます。 それも確かですが、敵しかいない人はそうはいません。 いわゆる敵を作りやすい人や物事をズバズバ言う人は、その人の周りに結構仲間がいます。 つまり、敵を作っているわけですが、それと同じかそれ以上の仲間を彼らははっきりとした発言をすることによって作っているわけです。 この違いは何なのかと言うと、結局、自分が感情をオープンにしているかどうかということだけです。 人は相手の感情がわからないとか、自分の感情を表に出さない人は怖いと感じます。 そうなると、何を考えているかがわからないので信用することができず仲間にすることもできないわけです。 かといって、そのような人を敵にするわけではありませんが、人間というものは味方と付き合います。 敵もしくは敵かもしれない人よりは、味方の人と一緒にいようとする傾向がありますので、自分の感情を抑えて言いたいことを言わない人や、自分の考えていることを周りにアピールしない人、特にネガティブな感情を抑えるようなことをする人ほど、仲間に入れてもらえなくなります。 敵もそんなにはできませんが、味方もできないということになり、結果守ってくれる人がいないというのは人生にとって大きなリスクになってしまいます。 自分の考えを出せば叩かれることもあります。 ですが、叩く人がいるということは賛同してくれる人もいるので、その中からいざという時に自分を守ってくれる人も出てきます。 ところが、自分の感情を出さないと誰も味方にはなってくれませんので、困った時には全てひとりで解決しなくてはならなくなってしまいますので、生きていくのがつらくなってしまうわけです。 実際に、このような感情を表に出さない人は、社会生活が苦手な傾向があるということがいろいろな研究でもわかっています。 嫌われることを恐れて自分の感情を抑えたり自分のキャラクターを偽ってしまうと、誰からも好かれないということになってしまいます。 確かに誰からも嫌われることはないとは思いますが、誰からも好かれないということになってしまいます。 人は当然ですが、わざわざ自分から相手に敵対したり嫌われるような行為は誰でもしたくないはずです。 ところが、感情を出さないことによって、人は無意識のうちに同じようなことを相手に伝えてしまっているということです。 大事なのは、自分の感情を出していくことによって自分の敵が増えるかどうかということではなく、味方が増えるかどうかです。 自分の味方に対して目を向けていくようにしましょう。 マム効果(Mere-exposure effect) 自分がどんな人間なのかを伝えなくては相手は情報不足になります。 人は情報不足になると勝手にどんな人間なのか決めてしまいます。 心理学でマム効果(Mere-exposure effect)と言われる現象があります。 マム効果とは、ある対象や刺激に何度も接することで、その対象や刺激に対する好感度が高まる現象です。つまり、慣れ親しんだ対象や刺激に対して好感を抱くようになるということです。 マム効果は、商品広告やマーケティング分野でもよく応用されています。ある商品やブランドに何度も接することで、その商品やブランドに対する好感度が高まるということです。また、異性に対する好意や人種差別などにも影響を与えることが示されています。 マム効果は、広告やマーケティングに限らず、人々の社会的行動や対人関係にも影響を与えることがあります。ただし、マム効果が常に好ましいものではなく、反感や嫌悪感を生むこともあるため注意が必要です。 知らなければ知らないほど人は悪い方向に考えてしまいます。 情報不足になると相手は勝手に補います。 その補う情報は皆さんにとってマイナスな情報です。 自分のことを言わなければ言わないほど、人はどんどん誤解され印象が悪くなります。 知らないものは人にとってリスクです。だから良くないものだろうと考えるわけです。 パートナーに浮気を疑われたり、友達に裏切ったと言われたり、上司になぜか嫌われたり、実際には何も悪いことはしていないのに逆恨みされることがあります。 これはコミュニケーション不足が原因です。 マム効果が働いて知らないことを悪い方向に勝手に考えます。 例えば、自分の彼女と自分の友達が知らないところで会っていたという情報を聞かされると、自分は知らないからもしかしたら浮気しているのかもしれないと疑ってしまうこともあると思います。 後から聞いたら、自分の誕生日の打ち合わせをしていたということだったりします。 これも知らないから悪い方向に考えるという心理が働いています。 自分を正直に出したコミュニケーションを心がけてください。 相手のことをよく知っているつもりでも、誤解されたくないのであればこまめな連絡をするようにしてください。 身近な人でも自分のことや情報をちゃんと伝えてください。 2つの自己認知欲求 人には自己認知欲求(self-awareness theory)というものがあり、自分という存在を確認したい欲求があります。 いろんな服を着て自分の魅力を再確認してみたり、鏡の前で見た目を整えたりします。 自己認知欲求とは、人が自己に関する情報を収集し、自己の認知状態を理解しようとする欲求のことです。つまり、自分自身を知ろうとする欲求のことを指します。 自己認知欲求には2種類あり、自分に似合う服を確認したりする自己確認欲求と、意外な自分の特徴を褒めてくれたことで新しい魅力に気づくことができる自己拡大欲求というものがあります。 この自己確認と自己拡大の欲求を上手に刺激すると相手からの印象がかなり良くなります。 好き放題やっているのになぜか印象がいい人は、相手の自己確認欲求ではなく自己拡大欲求を刺激するコメントが多いということが確認されています。 つまり、好き放題しているのになぜか周りからの印象がいい人は、他の人が気づかないような相手の褒め言葉を自然に言っています。 月並みな褒め言葉は多くの人が使っているので慣れています。自分でも自覚している特徴について褒められても自己確認欲求が満たされるだけです。 これも大事ではありますが、一番効果的なのは知らない自分に気づいて褒めることです。 自己拡大欲求を刺激するようにしてください。 美女に対して綺麗ですねとかスタイルがいいですねといくら言ったところで心には刺さりません。 例えば、「小指が可愛いね」と言われると、なぜそこ??と疑問に思い印象にも残りますし、意外なポイントから話が広がったりします。 意外な魅力を見つけることを考えてください。 浮気を防ぎ、良好な関係を作るためのほめ方 人は恋愛関係でも人間関係でも同じですが、関係が長くなると自己確認欲求しか刺激しないコミュニケーションばかりになります。 付き合った最初の頃は相手の意外なポイントをちゃんと見極めようと努力します。 相手のことをしっかり確認して、自己確認欲求だけでなく自己拡大欲求をちゃんと刺激しようとします。 ところが関係が長くなると、最終的には自己確認欲求しか刺激しないコミュニケーションさえなくなります。 ですから、長く付き合えば付き合うほど相手のことを理解していると思い込み、実際には何もわからなくなるわけです。 浮気というものは自己拡大欲求を満たす行為です。 自分の意外な魅力や新しい一面を見てくれて、今の自分を満たしてくれる人に対して好意を感じます。 ですから、パートナーと良好な関係を続けたいのであれば、普段から自己拡大欲求を満たしてあげるようなコミュニケーションを大切にしてください。 パートナーの自己拡大欲求を満たす行動が減ると浮気をする可能性が高くなります。 パートナーと一緒に新しい体験をすることが関係を保つためには重要だと言われるのも、この自己拡大欲求を満たすコミュニケーションが行われやすくなるからです。 もちろんそれが全てだとは言いませんが、パートナーの自己拡大欲求をちゃんと刺激し続けている人が浮気される可能性はほとんどありません。 相手の自己拡大欲求を満たすための褒め言葉は、認知的フィードバック(cognitive feedback)と呼ばれるものです。 これは、相手の行動や能力を評価し、その人の自己概念を拡大するような言葉や表現のことです。 相手の意外な一面を見つけようと観察したり、どうすれば意外な一面を褒めることができるか考えてください。 認知的フィードバックを意識しながら相手のことをちゃんと観察していれば、お互いの関係は良好なものになっていきます。 これが好き放題やってもなぜか印象がいい人になる方法でもありますし、恋愛関係や人間関係を良好に保つ方法でもあります。 ここから先は人間の本能を刺激して自分の印象を高める方法から、信頼を勝ち取るコミュニケーションまで解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんな人に好印象を持ちますか?」【印象操作の心理学】

一問一答「あなたが、挑戦したいことは何ですか?」【現状打破の心理学】

あなたが、挑戦したいことは何ですか? 今回は新しいことに挑戦しようと思ってもできない理由ばかりを探して行動できないという方の相談をもとに、臆病な性格を打破して挑戦し続けるための心理学を紹介させてもらいます。 「Q. 副業など新しいことに挑戦したいと思っても、いつもできない理由を探してしまう自分がいます。アドバイスお願いします。」 新しいことに挑戦したり、自分の人生を変えるようなことをしてみたいという人は少なくないと思います。 とはいえ、それが実際にはなかなか難しかったりするものです。 僕ももともとは全く挑戦ができない人でした。意外と保守的で、いじめられっ子だったこともあり人と違うことをすることが苦手なタイプでした。 メンタリストという誰もしたことがない仕事をしましたが、理系で生きていこうと思った時に、医療関係に就いておけば食いっぱぐれないだろうと考えるぐらい保守的な頃もありました。 それなのに、そんな僕が日本にまだなかったメンタリストという職業に就いて、今このような自由な生活をしています。 人は、なかなか新しいことに挑戦できないとか、失敗するのが怖いとか、いろいろ言うわけですが、そのほとんどが、実際には挑戦する前に諦めてしまっています。 あるいは、挑戦と言えるまでのことをしていないという人が多いです。 例えば、YouTuberが今流行っているから、自分も YouTube をしてみようという人は多いですが、これは挑戦とは呼べません。それは、ただ単に真似しようとしているだけです。 そうではなく、YouTubeをするとしても、まだ誰もしていないので、そこに自分がチャレンジして新しい世界を広げてみようと考え、ある程度の創造力を持って人と違うことをするということが挑戦です。 中途半端に新しいことをしているだけでは挑戦しているとは言えないわけです。 僕は、安定した職業に就くことが悪いことだとは思いません。そういう仕事が向いている人もいるわけですから、それはそれで一向に構いませんが、自分が挑戦したいと思っているのにそれをせずに、安定したことをしながら、いつか挑戦したいと思い続けている人生は苦しいものです。 ですから、どちらかはっきり決めた方がいいです。 もし、自分がこのまま安定して平凡な人生を歩めばそれでいいと思うのであれば、それはそれでいいと思います。 ですが、仕事は安定していても、副業や趣味で挑戦したいとか、いつかは挑戦したいと思っているのであれば、その性質を改善して挑戦できる方法を学んでみてください。 向き不向きは人それぞれありますが、挑戦が全ての人に向かないわけではありません。 人というものは挑戦していくものだと僕は思いますし、人それぞれ様々なタイミングやいろいろなジャンルで挑戦していくものだと思いますので、挑戦すること自体はとても大切なことだと思います。 言い訳をしたりできない理由を探してしまうのは普通だと思いますが、皆さんが挑戦したいと思うのであれば、その方法を学んで欲しいと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 臆病を追い払い自分の人生を手に入れる! 人生のさまざまな局面において、臆病になってしまうことは仕方がないことではあります。 臆病になることが良い場合もありますが、今回は悪い臆病に対して対処する方法を解説させてもらいます。 臆病になることで安全を確保することもできますが、多くの人が臆病すぎます。 僕たちには間違う自由があります。 間違った場合にも他人にとやかく言われる必要はありませんし、万が一法律に引っかかった場合には、法律に従って処罰を受けるというだけです。 ですが、特に今日本は失敗した人を批判したり叩いたりします。 失敗した人を笑い続ける人生は、失敗する人生よりもはるかに惨めです。 それに気づくことがなく、自らの幸せを諦めた人間が他人の不幸を望む状態になっています。 皆さんは臆病にどんどん追い詰められています。 今回はそんな追い詰められた臆病を追い払い、自分の人生を手に入れるための方法を解説させてもらいます。 ポイント1 :内向的な人は有利 まず、勇気がないということと内向的な性格だということを一緒に考えている人がいます。 内向的な性格と外向的な性格というのは、陽キャと陰キャの違いとは別です。 外向的な性格は、自分の外側に興味があるので、新しい人と出会ったり新しい体験をすることに興味があるということです。 逆に、内向的な性格は、自分の外側よりも内側に興味があります。 自分であれこれと考えたり思考を巡らせることに興味があるわけです。 実は、「勇気を出す」ということについては内向的な人の方が有利です。 「失敗を乗り越え続け成功を掴んだ人の特徴とは?」 失敗にへこたれやすい人の特徴について調べた研究があります。 当然ですが、失敗してへこたれる人は次の挑戦をできなくなってしまいます。 失敗にへこたれることがない人はすぐに次の挑戦に向かって動き出すことができます。 失敗にへこたれて次の挑戦をすることなく失敗に終わる人の特徴について調べてくれた研究です。 研究では、人生で絶対に避けることができない失敗を乗り越え続けてやる気を保ち、最後に勝利を手に入れる人の特徴について示してくれています。 リスクを取れる人は失敗することができる人です。 失敗を乗り越えて最終的に成功を掴んだ人の特徴が見えてきます。 研究では、18歳から61歳の様々な年代の男女を対象に、求職活動の内容と成否について調べています。 それぞれの参加者の性格と就職活動への自信についてチェックしています。 「メンタルが弱いと挑戦が減る」 その結果、まず神経症的傾向が高く不安になりやすい人は、前の週に失敗してしまうと努力を減らしてしまう傾向がありました。 つまり、メンタルが弱い人は失敗を引きずってしまい、1週間経っても努力を減らしてしまう傾向があったということです。 自分に自信があってもなくても、不安になりやすい人は、前の週の失敗によって今週の挑戦する回数が減ってしまいます。 「外向的な人は成功するともっと努力するが…」 続いて、承認欲求が強くて社交的で外向的な人は、前の週に成功するとさらに努力する傾向がありました。 外向的な性格の人は、成功している間はどんどん挑戦する回数も増えていきます。 ところが、これは諸刃の剣で、外向的な性格の人が前の週に失敗すると、次の週にサボってしまいます。 つまり、先週失敗してしまうと今週はサボってもいいかと考えます。 要するに、順調に進んでいる間は、モチベーションも努力量もどんどん増えていきますが、失敗すると一気にサボり始めます。 「内向的な人は安定して努力を続けられる!」 一方で、内発的な動機をモチベーションにすることが多く、あまり社交的ではない内向的な性格の人は、前の週に成功しても翌週の努力量が増えることはありませんでしたが、失敗した場合にも翌週に影響がなかったそうです。 つまり、最も安定して努力や挑戦を続けることができる性格は内向的な性格です。 失敗を乗り越えて成功を掴むためには、失敗し続けるしかありません。 失敗から学び次の挑戦を続けていくしかありません。 1回の挑戦ですぐに成功できる人なんていません。 「内向的な人は着実に成長できる!」 ですから、一度の失敗ですぐにサボってへこんでしまう人よりは、失敗しても成功しても安定して続けられる人の方が間違いなく有利です。 内向的な性格の人は失敗を力に変えることができます。 逆に、外向的な人は成功し続けるしかなくなってしまいます。 やたらと外向的で人付き合いが派手な人が成功しているイメージがあるかもしれませんが、それはかなりレアな人です。 同じような性格で失敗した数限りない屍を乗り越えて、類まれな運によって成功しただけです。 内向的な性格の人の方が安定して着実な成長をしていくことができます。 「メンタルが強くて内向的な性格が最強!」 そんな中でも、メンタルが強く感情が安定していて、かつ、内向的な性格の人は失敗に対する反応が最強だったということです。 失敗したとしても落ち込んだり努力を怠ったりすることがなく、今目の前にある問題を解決するにはどうすればいいのか? 人生の障害を克服するにはどうすればいいのか? ということを考えて、それによって失敗からの立ち直りが早くなります。 メンタルが安定した内向的な人が、実は、失敗を乗り越えるためには最強の性格です。 その失敗を乗り越えることによって、多くの自分の強みや可能性を見出していきます。 ということは、内向的な性格の人はメンタルさえ鍛えれば、失敗から多くのことを学び成長し続けることができるようになります。 「失敗よりも危険なのは次の失敗への恐れ」 失敗や挫折をした時に自己嫌悪になってしまう人がいます。 自分の存在を否定したり自分なんてと考えてしまう人がいますが、重要なのは、挫折しないことではなく、挫折や失敗をたくさんできることです。 人間は誰でも心が折れてしまう時はあります。 ですが、その心が折れるまでに挫折する回数が多ければ多いほど、その過程で学ぶことも多くなり挑戦した結果成功をつかむ可能性が高くなっていきます。 ですから、失敗や挫折をした時に一番良くないのは次の挑戦を妨げてしまうことです。 失敗することよりも、次の失敗が怖くなってしまうことが一番の問題です。 これはセルフ・コンパッションによって改善することができます。 これについてはこちらの本を参考にしてみてください。 マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック ポイント2 :極度のストレス状況でも勇気を出す方法 とはいえ、失敗が怖いとか周りからのプレッシャーが気になって挑戦できないという人も多いと思います。 これは芸能界でも同じだと思いますが、今はこのような悩みを抱えている人が増えているような気がします。 芸能界であれば、タレントさんも俳優さんも昔はかなり無茶苦茶な人が多くいました。 それがいいかどうかは別として、そんな無茶苦茶なことが許された世界でも、人はこうあるべきだというような周りからの圧力が強くなっています。 皆さんも感じていませんか? この会社の社員であれば〜あるべき 旦那としては、嫁としては、〜あるべき 社会人としては〜あるべき 男なら、女なら、〜あるべき この「べき思考」が日本中で蔓延しています。 この考え方を受け入れてしまった瞬間に、皆さんは他人の人生を生きることになってしまいます。 自分らしさを失って、自分以外の誰かの人生を生きろと強制されています。 こんなにも強烈なストレスは他にありません。 このストレスは挑戦をしなくなる方向に働いてしまいます。 皆さんに対してこのべき思考をぶつけてくる人がいると思います。 ただ、彼らは新しい変化が怖いだけです。 新しいものが次々と現れてくる中で、それを受け入れると自分たちの人生を否定されたように感じています。 自分たちの人生を否定されないために、「常識」「普通」「レッテル」などを使って、これからの若い世代や挑戦し続ける人にストレスを与えます。 人はストレスを感じると勇気が出なくなります。 彼らはストレスやプレッシャーを与えて皆さんをコントロールしようとしています。 時代の変化にもついていけないし、新しいことができない人がいます。 このような人は、ヤフーコメントに夢中になって他人の足を引っ張ろうとしています。 ネット上の嫌な奴は実生活でも嫌な奴である可能性が高いです。 「追い詰められた状況を打破して勇気を出す方法とは?」 そんな極度なストレスを受けている状況でも、それを打破して勇気を出す方法があるということを覚えておいてください。 勇気を出せる状況であれば、ほとんどの人は勇気を出すことができます。 今回参考にしている研究では、何もかもがうまくいかず極度のストレスにさらされている中で、勇気を出して新しいことに手をつけたり何もできない状況まで追い詰められたら、そこからどのようにその状況を打破して前に進んでいけばいいのかということを先行研究をもとにまとめてくれています。 ですから、もちろんそこまで追い詰められているわけではないという方にも使える方法ですし、自分を取り巻く状況や人間関係によって挑戦を妨げられている場合にも使える方法です。 変化が許されないような状況に置かれたとしても、そこから変化して挑戦していく方法です。 「3つの自己を区別しろ」 この研究では 、「3つの自己を区別しろ」と言われています。 自分は普通ではないとか、自分はダメなやつだと、考えてしまうこともあるかもしれませんが、自分という人間をひと括りに考えるのをやめてください。 あらゆる面においてダメな人はいません。 内向的で人と話すのが苦手だという人であっても、自分の好きな趣味についてであれば饒舌に語り合ったりするものです。 DaiGo師匠も本の内容やワインについてであればいくらでも喋ることができても、やたらと社交的で騒いでいる人たちのパーティーの場にいたとしたら、一言も喋ることなく黙ってワインを飲んでいると思います。 人は、誰にでも自分の能力を発揮できる自分と能力を発揮できない自分がいます。 つまり、自分をひとりの自分だとは思わないでください。 少なくとも「3つの自己」があって、うまくいかない時には、そのバランスが崩れているだけだと考えてください。 自分が悪いわけでも自分がダメなわけでもありません。 そのバランスが崩れているだけです。 人はこの3つの自己を状況に応じて使い分けています。 これを理解していただければ、自己否定することもなく勇気を出して挑戦していくことができるようになります。 ①子供の自分 ②ガーディアンの自分 ③大人の自分 この3つの自己があります。 人は誰でもこの3つの自己を持っています。 どれが多いとか少ないではなく、それぞれをいったりきたりしています。 ①子供の自分 まずは生まれ持って出てくる自分です。 まさに子供のような欲望に忠実な自分です。 3つの中で最も無力で、何かを解決したり自分をコントロールするリソースが少なくて、簡単に脅威にさらされてしまいます。 弱い自分ですが、その代わりに遊び心があり好奇心に溢れています。 皆さんも自分が子供のようになってしまう瞬間がありませんか? この子供の自分は、遊び心があって好奇心に溢れていますが、やはり、傷つきやすいです。 社会人になるとこの子供の自分は徐々に少なくなります。 純粋な遊び心や好奇心を発揮して、頭の硬い大人によくわからないことを言われて傷ついたりすることもあります。 ですから、ほとんどの人間はこの子供の自分をわざわざ自分の中から追い出して、遊び心も好奇心も失ってしまい、人生の可能性を狭めてしまいます。 皆さんの中にも子供の自分がいるということをまずは思い出してください。 ②ガーディアンの自分 子供の自分の無力さや弱さを守るための存在です。 本当は遊び心や好奇心を発揮して子供のように正直にはしゃぎたいと思っていても、それによって傷つかないために抑えてくれる自分です。 どちらかと言うと、子供の自分を守っているというよりも、仮面のように子供の自分を周りに見せないようにしています。 例えば、「普通 」という言葉が多用されるような会社で働こうと思うと、本当の自分を周りに見せないために守る存在が必要になります。 それがガーディアンの自分です。 もちろん、このガーディアンにも良い面もあります。 ストレスがない状況下であれば強い集中力を発揮することができたり、思いやりや愛嬌も出してくれます。 本当は自分はそんなキャラではないけれど、それを演じさせてくれる鎧のような存在にもなります。 ただガーディアンの自分には弱点があり、自分の価値や自分の本当に好きなことを脅かす相手に対しては、急に攻撃的になり剣を抜いたりします。 大事なものを守って、それ以外のことに関してはうまく取り繕う自分です。 ③大人の自分 最も能力が高くて成熟したバランスが取れた自分です。 最高の判断ができるように、冷静で大人な自分です。 大人の自分は、自分の内側に湧いてくる恐怖や悲しみなどの感情を客観的に見ることができます。 子供の自分は怒りの感情が湧いてくると、その感情に任せてすぐに行動します。 例えば、むかつく上司が嫌なことを言ってきたとします。 嫌なことを言われた時に、すぐに反応したり手を出すのが子供の自分です。 その反応を抑えて、上手く取り繕った表情と態度ができるのがガーディアンの自分です。 大人の自分は、それを抑える必要もなく、「この上司はいつもこんなことを言っているし、どうせ自分の世代とは考え方が違うから仕方がない」ぐらいに考えて、そうは言っても勉強になる部分もあるし、別にぶつかる必要ないかとも考えてバランスをとることができます。 怒りを抑えているわけでも自分を偽っているわけでもありません。 自分の感情や考え方を行動に移すわけでも抑え込んで偽るわけでもないのが大人の自分です。 その感情がなぜ起きているのかということも、自分と相手の間にどんな差があるのかということもちゃんと理解しています。 まさにマインドフルネスの考え方に近いですが、一歩引いて客観的に見て、自分の感情も相手の感情も否定することはありません。 大人の自分は、他人に流されることもありませんし、ネガティブに流されてしまうこともありません。 自分は自分で相手は相手なので、他人を流すようなこともしません。 この3つの自分は皆さんの中には必ず全て備わっています。 どんな状況であれば、 自分は子供の自分になるのか? ガーディアンの自分になるのか? 大人の自分になるのか? これを区別できるようになってください。 これだけでも、失敗や挫折の恐怖に負けることなく勇気を出すための一歩につながると研究では言われています。 「勇気を出して挑戦できる自分とは?」 この3つの自分の中で、ちゃんと勇気を出せる自分はどれだと思いますか? 好奇心旺盛な子供の自分ですか? 周りとの関係を上手に整えるガーディアンの自分ですか? 全てを受け入れる大人の自分ですか? 普通に考えると、大人よりも子供の方がいろんなことに挑戦します。 では、挑戦できる子供とはどんな子供でしょうか? 親がそばにいて、何かがあったら必ず助けてくれると信じることができている子供は、好き勝手に挑戦することができると思います。 ですから、挑戦できる自分は子供の自分です。 ただ、大人の自分がその中には少し残っていて、子供の自分の好奇心を満たすための行動を、批判することなくバランスを保って見守ってくれる大人の自分がいるという絶妙な感覚が重要です。 このバランスが最も大切で、それが勇気を出して挑戦することには重要になります。 「大人の自分と子供の自分のベストバランス」 ですから、皆さんが挑戦したいと思う時には、子供の自分を6割から8割ぐらい、大人の自分を2割から4割ぐらい、これがベストバランスだと考えてください。 バランスが取れていて客観的に見ることができてメンタルが安定している大人が、感情的になって怒ったり泣きわめいている子供を落ち着かせようとしているイメージを持ってください。 大人の自分が、温かみを持って批判することなく、子供の自分を安心させようとしています。 そして、子供の自分が好奇心をもっていろんなことに挑戦できるように見守っています。 「世の中の多くの人が3つの自分のバランスが崩れている」 世の中の多くの人は 、会社で仕事をしたり人と会う時にはほとんどがガーディアンの自分です。 自分を偽って外面を良くしています。 ですが、実際には、その中で大人の自分は子供の自分を否定しています。 本当は子供の自分は思うがままに行動したいし好き勝手にいろんなことをやりたいのに、大人の自分が、「そんなことをしたら…」と批判して 、自己否定が起きてしまっています。 鎧で自分を偽りながら 、その内側で大人の自分が子供の自分を否定しています。 これが世の中の多くの人が陥っている状況です。 これを知るだけでも皆さんは勇気を持って行動できるようになるはずです。 おすすめとしては、まずは2週間ぐらいかけて、どんな時にそれぞれの自分がどんなバランスになっているのかということを記録してみてください。 例えば、朝起きて準備をしている時の自分、会社に行って仕事を始めてからの午前中の自分、お昼ご飯を食べて会社を出るまでの自分、友達と飲みに行っている時の自分、家に帰ってからの自分というように、それぞれの状況における3つの自分のバランスをチェックしてみてください。 比率で考えるのが難しい場合には、それぞれの状況で最も表に出てきている自分に注目してみるだけでも結構です。 それぞれの状況におけるバランスを理解できるだけでも、自分の矛盾している部分が見えてきて、余計な自己否定に陥ることがなくなります。 これは良いか悪いかを判断するものではありません。 どの自分が表に出てきているのかということを理解するだけです。 そのバランスを見て、それぞれの役割がうまく機能しているかということをチェックするだけです。 「大人の自分を起動させて、のびのび動ける子供の自分を発揮するには?」 多くの人が、大人の自分とガーディアンの自分がでしゃばりすぎていて、子供の自分が縮こまってしまっています。 とはいえ、むやみやたらに子供の自分を表に出せばいいということでもありません。 大人の自分をちゃんと起動できるようになってバランスよく物事を見れるようになっておけば、それによって子供の自分の良さが出てきます。 ですから、大人の自分をちゃんと機能させることが重要です。 そのためには、まずは自分の限界や失敗をしっかり見極めて認めます。 その上でその限界や失敗を受け入れるためのトレーニングが必要になります。 失敗するのも限界とぶつかるのも、いつも子供の自分です。 その失敗した子供を大人の自分が責めてしまうと、子供の自分は挑戦できなくなってしまいます。 多くの人がこれをしています。 そうならないために、自分の失敗も限界も認めて、それを受け入れるためのトレーニングをする必要があるわけです。 これができれば、客観的に物事を見ることができる大人の自分と 、のびのび動くことができる子供の自分を両立することができます。 この方法について、この先で具体的に5つの大人の自分をバランスよく起動する方法を解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが、挑戦したいことは何ですか?」【現状打破の心理学】

一問一答「あなたが、人との距離感に悩むのはどんな時ですか?」【愛着理論】

あなたが、人との距離感に悩むのはどんな時ですか? 今回は、仕事として精神疾患を抱えた子供を支援するという方の相談をもとに、愛着理論について解説させてもらいます。 「Q. 愛着障害や自己愛性などの精神疾患の診断をされた小学生の支援をする仕事をするようになります。参考になる本やアドバイスをお願いします。」 愛着障害について学ぶのであればこちらの本が参考になると思います。 愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる (光文社新書) 自己愛性障害については、そこまで必要になるのかどうかはわかりませんが、認知行動療法について学んでみるのもいいと思います。 僕はこちらの本が好きです。 専門家レベルの知識まで必要なのかどうかはわかりませんが、知識は別に専門家でなければ持ってはいけないということではありません。 もちろん免許がいるような医療行為は行なってはいけませんが、医療に関する知識も持っていてもいいと思います。 このような知識も勉強しておくのは良いと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 親と子供の距離感 人は幼少期の経験や環境によって人との距離の取り方が変わってきます。 これは愛着理論と言われますが、愛着理論はイギリスの児童精神分析学者John Bowlby氏が提唱したもので、人が生物として生まれつき備わっている自分の安全を確保しようとする本能に基づく違いです。 自分の愛着スタイルを理解すれば、人間関係における問題を改善する糸口を見つけることもできますし、他人の愛着スタイルを理解することができれば、相手がどんな時に不安を感じたり嫌な気分になるのかということも把握できて、職場でのマネジメントやプライベートでの人間関係にも役に立ちます。 子育てでは「自分は愛されている」「自分は守られている」という感覚を子供に自然と感じさせることが重要です。 もちろん親の育て方で子供の未来が大きく変わるということは基本的にはありませんが、守られている感覚を自然と感じられるように育ててあげないと、他人との距離の取り方が難しくなってしまいます。 生まれた子供が養育者との間で愛着(アタッチメント)が形成されることが、将来安定した対人関係をつくりあげる礎になるというのが愛着理論です。 自分を助けてくれる人がいるという自信を持った状態で、様々な人と関わる広い世界に出て行くことによって、人間関係からさまざまなことを学んでいくことができます。 もしこの時に親から守られている感覚がない状態で育ってしまうとさまざまな問題を抱えてしまいます。 子供は生後6ヶ月の頃から親の反応に合わせて自分の行動を決めていくと言われています。 ですから、そんな幼い頃からの親の接し方が将来の行動に影響を与えていくわけです。 ということは、仕事でもプライベートでも関わる相手の幼い頃の親との接し方によって、その人の対人関係の距離の取り方がある程度理解できます。 この個人差を、回避型、安定型、不安型の3タイプに分類する枠組みが作られましたが、現在では、これに別の研究者による無秩序型を加えた4タイプで人のアタッチメントを分類することが一般的です。 幼い頃の親との関係から大人になってからの人間関係を予測したり、逆に人間関係における接し方から幼い頃の親との関係を予測することもできます。 過去を変えることはできませんが、自分も他人も愛着スタイルを理解することで、どのように対処すればいいのかということも見えてきます。 それぞれ4つのタイプに明確に区別されるわけではなく、基本的には、それぞれグラデーションのようになっていますが、大きくは次の8つのタイプのいずれかに人は分類されるとされています。 不安型・回避型とも低く、もっとも安定したタイプ 不安型の傾向がみられるが、全体には安定したタイプ 回避型の傾向がみられるが、全体には安定したタイプ 不安型が強く、対人関係に敏感なタイプ 不安型が強いが、ある程度適応力があるタイプ 回避型が強く、親密な関係になりにくいタイプ 回避型が強いが、ある程度適応力があるタイプ 不安型回避型とも強く、傷つくことに敏感で疑り深くなりやすいタイプ 以下に示す質問は、主に幼少期の経験に基づいて、個人がどのように愛着関係を形成するかを判断するのに役立ちます。 なんとなくで構いませんので自問自答してみてください。 質問1:子供の頃、あなたはどのような感覚を持っていましたか? 両親があなたのニーズに対応するかどうか、不安に感じましたか? 質問2:あなたは、不安定な感情を持っていますか? 例えば、不安、うつ病、怒り、自己犠牲、自分を理解されていないと感じることがありますか? 質問3:新しい人々と会ったとき、あなたはどのように反応しますか? 自分を開放して、素直に感情を表現することができますか? 質問4:あなたはどのように、親しい人たちと過ごすことを好みますか? 一人でいることが好きで、親しい人たちと時間を過ごすことが苦手ですか? これらの質問に回答することで、愛着スタイルをある程度は判断することができます。 1.安定型 基本的にはこの安定型を目指すことが重要です。 全体人口の6割ほどが安定型だと言われています。 幼い頃に親に対して素直に頼ることができて、ひとりになると当然寂しいとは感じますが、親と一緒の場面では積極的に親に頼ったり甘えることができます。 子供が親に頼るのは当たり前のことですが、この当たり前の状況が安定型を作ります。 安定型は大人になってからも人間関係での問題を抱えづらいと言われています。 親は子供が可愛いからといって過保護になって外の世界は危険だからといって外出を禁止したりはしません。 ひとりの人間として外出したり自分のしたいこともさせるけれど、外の世界から帰ってきた時にはちゃんとそばにいてあげて安心や安らぎを与えてあげます。 ですから、子供が可愛いからといって過保護に育てると安定型にはなりません。 自由に外出させてあげたり冒険もさせてあげるけれど、家に帰ってきた時には安心感を与えてあげることが大切です。 安定型は親を信頼して育つので他人を信頼することができるようになります。 親を見て人を信用したり他人を頼ることができるということを学ぶので、それによって自尊心が身について、大人になってからも自分の考えや言いたいことをちゃんと口に出すことができるようになります。 当然コミュニケーションも上手になって人間関係もうまくいきます。 もちろん愛着スタイルは性格特性と同じで個人ごとにグラデーションがあります。 100%安定型という人もいませんし、それそれが混ざり合っていることが多いです。 場面や状況によっても変わることもありますので、仕事では安定型だけれど恋愛では不安型になってしまうというパターンもありえます。 2.不安型 全体人口の10%ほどが不安型だと言われていて、子供の頃の特徴としては、親から離れることができないとされています。 親がいないと寂しがるのを通り越して、親がいなくなると激しく動揺してしまいます。 親が帰ってくると安心するのかと言うとそうではなく、そばにいてくれなかった親に対して怒ります。 不安型は親から離れることができず依存的になります。 親がいなくなると激しく動揺して、親が帰ってくると親に対して怒ります。 不安型は大人になってから依存的な恋愛をしやすくなります。 親から離れられない子供が大きくなると恋人やパートナーと離れられなくなります。 自分から大切な人が離れると感情的になります。 これは幼い頃に親が自分のニーズに答えてくれる時もあれば答えてくれない時もある状況が原因だと言われています。 親が自分を守ってくれる時もあれば守ってくれない時もあるとなると、子供は親に対して全幅の信頼を寄せることができなくなります。 自分が不安や恐怖を感じても親に正直に相談したり頼ることが難しくなります。 それにより自分が感じている不安や苦痛を誇張して親に一生懸命伝えようとします。 そして、相手に対する要望もどんどん膨らんでしまいます。 場合によっては依存的かつ粘着的な態度が増えます。 このような性質は大人になると当然コミュニケーションでの問題を抱えやすくなりますので、経済的な問題にも繋がります。 不安型の人は恋愛ではやばいパートナーから離れられなくなるという研究もあります。 ペンシルベニア州立大学の研究で、自分のことをケアしてくれなかったり、完全に冷めきっている関係であるにも関わらず、なぜか関係をズルズルと続けてしまうという人にはどんな特徴があるのかということを調べてくれています。 1,757人を対象に全員の愛着スタイルを調べています。 自分に自信がないので自分は常に嫌われるかもしれないと考えてしまい、パートナーがいて誰かに認められている状態でないと、自分が無価値な人間だと感じてしまう人が多いです。 自分に自信のない不安型の人ほど、どんなにダメな相手であったりダメな関係であったとしても、自分を彼氏や彼女としてある程度認めてくれる人が側にいないと不安でしょうがないという状態になり別れられないわけです。 ですから、結局のところダメな恋愛を終わらせることができない理由は何かというと、自分を認めることができていないからです。 目的が間違ったものであっても、自分を必要として認めてくれる人がいないと不安で不安でどうしようもなくなってしまうというのが、この不安型の人の特徴です。 不安型の人は、自分のことを認めてくれる人が周りにいない孤独を恐れすぎるあまりに、ダメな関係や、むしろ自分を傷つけるだけの関係であってもしがみついてしまいます。 不安型は仕事における面でもデメリットになります。 プライベートでも仕事でも対人関係で問題が起きたらちゃんと話し合って解決しなくてはなりません。 もちろん、関係が終わって二度と会わない可能性もありますが、ちゃんと話し合って乗り越えていかなくては自分が生きづらくなるだけです。 不安型の人は嫌われるのが怖くてひとりになるのが嫌なのでそれができません。 恐れるあまり人間関係の問題を解決しようとする意志が非常に弱くなります。 人間関係の問題に向き合うのが怖くて自分の人間関係を変えたくないわけです。 そのためダメな人間関係だとわかっていてもそれを維持してしまいます。 特に好きなわけでもない人と男女関係を持ったりすることも起こります。 不安型の人はストレスによって太りやすいという研究もあります。 マギル大学が行なった研究で、ストレス食いをしやすい人はどのような性格的な特徴があるのかということを調べたものがあります。ストレス食いについて調べた70件の論文から集めた19,407人分のデータを使ったメタ分析です。 相関としては、強い相関とまでは言えないけれど、間違いなく相関はあると言えるレベルでした(r = 0.266)。太ってしまう原因がそれだけだということはできないけれど、大きな原因のひとつだとは言えると思います。 不安型の愛着スタイルを持つ人は、実際に BMI の数値も高いということがわかっています。 実際にストレス食いをして太ってしまい、より自分に自信がなくなってしまいます。さらに人との関わりが薄くなってしまうことに繋がってしまいます。 不安型の人の他の特徴としては、ネガティブなことに気づきやすいということもあります。 例えば、レストランの中で、機嫌の悪そうな人がいたりカップルが喧嘩を始めると、そのネガティブの方に自分の注意が引き寄せられてしまい、そっちが気になってしょうがなくなります。 さらに、ネガティブな感情を処理するのが苦手です。不安な感情が頭の中を巡ったり、何かを心配すると、そればかりが気になって戻って来れなくなります。 しかし、ライマン大学の研究によると不安型にもメリットがあるようです。 ポーカーのトーナメントでの成績と愛着スタイルについて調べたところ、不安型のスコアが高い人ほどトーナメントでより多くの賞金をゲットしていたそうです。 不安型の人は心理戦や駆け引きに強い傾向があるようです。 ポーカーでは勝ちに行くというよりも負けないことが大切です。 勝ちに行こうとする人は一歩間違うと大きな負けにつながります。 不安型の人は他人よりもネガティブな感情や脅威に敏感です。 それにより相手の嘘を見抜くこともできて、心理戦やギャンブルで強くなるのではないかと考えられています。 ネガティブな感情に敏感なこと自体はメリットです。 ネガティブな感情や脅威に敏感すぎてそれに負けてしまうと苦しくなります。 他人よりも気づきやすいというメリットを活かしながら、徐々に安定型を伸ばして感情を処理できるようになってください。 さらに、自分に知識がないトラブルが生じた時に周りに助けを求めることができるというメリットもあります。 実験ではパソコンの知識がない参加者がパソコンのウイルスにさらされた際に、不安型の人は周りにすぐに助けを求めることができたそうです。 ところが、外向的な人やメンタルが弱い人は、ウイルスにさらされたパソコンを目の前にしても対策をしようとしませんでした。 自分でどうにかなると考えたり、自分のパソコンではないから構わないと考えていたそうです。 深刻な脅威にさらされた際に助けを求めることができない人も多いです。 困っている人がいても気づけない人も結構います。 不安型の人は他人に助けを求めることも困っている他人に気づくこともできます。 これはいざという時には強みになるのかもしれません。 3.回避型 全体人口の15%ほどが回避型だとされています。 幼少期は親にほとんど頼りません。 そもそもひとりになっても寂しさを感じませんし、親が戻ってきても気にしなかったり無視します。 これは親が子供の感情を押さえつけたことが原因だとされています。 寂しさも言いたいことも言わせません。 あるいは、子供の要求を常に拒否します。 これが続くと回避型になると言われています。 親は頼りにならないし、親に自分の感情を言ってもどうせ答えてくれないと考えてしまいます。 自分の感情をオープンにすることをしなくなりますし、その術を学ぶこともできなくなります。 結果的に、大人になって必要以上に近づかれることを嫌がります。 これは自分の問題を解決するために他人の力に頼ってはいけないという考えになります。 自分の感情を封印してひとりで生きていくのが最善策だというマインドになります。 仕事ではチームや仲間に必要な情報を共有することもできなくなります。 自分が苦しくても隠し続けます。 自分の問題は自分で解決するマインドなので、他の人が困っていても助けようとは思いません。 チームワークに問題を抱える可能性が高いです。 不安型と回避型のカップルは長続きしないという研究もあります。 バスク大学の研究で、気分のアップダウンが激しい不安型のタイプの人と相手との親密な関係を避ける回避型のタイプの人の組み合わせが最も別れる可能性が高いとされています。 もちろん不安型と不安型のカップルも別れる可能性は高いですし、回避型と回避型のカップルはそもそも恋愛が始まらない可能性が高いです。 ですが、一番別れる可能性が高いのは不安型と回避型のカップルです。 自分が回避型であれば不安型の人と付き合うとうまくいきませんし、自分が不安型であれば回避型の人と付き合うのは避けた方がいいです。 この研究では、どちらかが安定型の性格であれば恋愛の満足度は高くなり長続きしやすくなるとも言われています。 ですから、重要なのは自分を安定型にすることです。 あるいは、自分のネガティブな感情と向き合うことが苦手な性質を改善することが大切です。 回避型と不安型はお金で困る可能性が高いという研究もあります。 回避型と不安型の人は人生の満足度が低くなり金遣いが荒くなります。 不安型の人はみんなにすごいと言われないと生きていけません。 そのため他人からの注目を集めるために無駄にお金を使います。相手の気を引くために一生懸命お金を使ってしまいます。 回避型の人は自分のためにお金を使い過ぎてしまいます。 自分の見た目を良くすることに一生懸命になり、絶対に必要のないブランド品で身を固めたりします。 いずれにせよお金がなくなっていきます。 回避型の人は自己開示をしっかりと学んでみてください。 最初は苦しいかもしれませんが、自己開示を技術として身につけて慣れてくれば回避型の傾向はかなり改善されます。 人は心理を変えて行動を変えるのではなく行動を変えて慣れてくることによって心理を変えることができます。 科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜 一問一答「あなたは、初対面の時にどんな自己紹介をしますか?」【好かれる自己開示】 4.無秩序型 全体人口の15%ほど無秩序型だと言われています。 回避型と安定型と不安型が入り混じっている状態です。 時に不安型が出てきたり時に回避型が出てきたり、自分でもコントロールできません。 トロント大学の研究で、幼い頃にネグレクトを受けたり心理社会的リスクが高い環境で育てられた子供の82%が無秩序型になり、心理社会的リスクが低い環境で育てられた子供の15%程が無秩序型になるとされています。 全てが親のせいだというわけではありませんが、不安定な環境で育てられると無秩序型になりやすいようです。 この場合大抵親が無秩序型です。 子供を安心させたり大切にするというよりも、いじめっ子のように子供に接してしまいます。 解決されていないトラウマを抱えている親である可能性が高いです。 特に子供の頃に親に対するトラウマを抱えている人が子育てをすると子供が怖くなってしまいます。 どう接していいかわからず子供が不安や恐怖の対象になってしまいます。 その結果子供も無秩序型に育ってしまいます。 ここから先は、幼少期の愛着スタイルが年齢によってどのように変化し影響を与えるのかということを解説していきます。ぜひ続きもチェックしてみてください。 

一問一答「あなたが、人との距離感に悩むのはどんな時ですか?」【愛着理論】

一問一答「あなたは、どんな時にもっと時間が欲しいと感じますか?」【7つの時間感覚改善ツール】

あなたは、どんな時にもっと時間が欲しいと感じますか? 今回は、最近何も良いことがないという方の相談をもとに、時間の感覚を改善して、日々やるべきことを行なって毎日を充実させる方法について解説させてもらいます。 「Q. 最近運が悪く良いことが何もありません。何かアドバイスをお願いします。」 運が良くなりたいという人は多いと思いますが、ギャンブルのような純粋な確率に対する運の良し悪しというものと、人生における運の良さというものは全く違うものです。 人生における運の良さというものは、自分がどれだけチャレンジしたかということによります。 もちろん、結果的にはそのチャレンジからどれぐらい成功することができたかが重要です。 宝くじの場合には他の人よりも100倍チャレンジしようと思えば100倍のお金が必要になりますが、人生においては時間は平等というわけではありません。 同じ時間の中でも100倍チャレンジできる人も中にはいます。 逆に、普通の人よりも1/100しかチャレンジできない人もいます。 限られた時間の中で、できるだけたくさんのチャレンジをすることでチャンスを掴むことができるというだけです。 やはり数をたくさん撃つことによって当たりくじを引きやすくなるというのが、特に人生の前半におけるゲームのポイントだと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 7つの時間感覚改善ツール 人はお金よりも時間を大切にした方が幸せになれます。 お金がなくても自由な時間があると感じている人は幸せになれますし、周りから羨ましがられるほどお金を稼いでいても、時間に追われて余裕がない人は不幸になってしまいます。 時間に追われている人と時間を自分でコントロールして取り組んでいる人では、仕事に対するパフォーマンスも違ってきます。 例えば、自分のやりたい仕事があるのに、上司から急に仕事を振られて急にそれをしなくてはならないとなった場合と、夜にデートの約束があるから定時で仕事を終わらせようとする場合を考えてみてください。 他人から強制されて時間に追われる時と、自らの判断で時間に追われている時のやる気は明らかに違うと思います。 やる気も終わった後の達成感も全く違います。 他人に強制されて時間に追われた時は達成感もなくただ疲れるだけです。 逆に、決められた時間の後に楽しいことが待っている場合には、やる気も出て、時間に追われているというよりは自分が時間を追っている感覚になります。 これは時間の使い方が大切だということです。 お金を持っているか持っていないかに関わらず、時間の使い方によって人の幸福度は変わります。 これがお金よりも時間が大事だという理由でもあります。 スティーブ・ジョブズは、皆さんが今使っている iPhone を作ったすごい人でしたが、晩年に膵臓癌になってしまいました。 彼は生の野菜やフルーツしか食べなかったので、それが膵臓にかなり負担をかけていたようです。 そんな晩年に彼はそのことを後悔したのではありませんでした。 自分は地位も名誉も手に入れたし自分の代わりにすべてのことをしてくれる人を雇うこともできるようになり、車を運転してくれる人もいれば料理を作ってくれる人もいる。全てを手に入れたような人であっても最後に気づきました。 自分の代わりに病気になってくれる人はいないと。 人間というものはある程度までお金を稼いだら、そこから先は家族や友達、大切な人たちと楽しむ時間を作らなければいけない。 お金を稼ぐばかりではなく自分の人生を楽しむために使わないといけないということが、今更になってわかったというようなことを言われていました。 それが彼の最後の言葉だそうです。 地位も名誉も全てを手に入れた天才がたどり着いた最後の結論です。 ですから、どこまでも稼ぐということではなく、どこまで稼ぐかということが大事で、それを決めた上で、自分の自由な時間をいかに増やして人生を楽しむかということが何より重要です。 あなたは時間が十分にありますか? 先進国を色々と調べてみると、お金はある程度あるという人はそれなりにいますが、「あなたは時間が十分にありますか?」という質問をされた時に、YES と答えることができる人はほとんどいないそうです。 アメリカを見てもヨーロッパを見ても日本を見ても、トップレベルでお金を稼いでいる人たちであっても、時間に余裕があるという人はほとんどいないということです。 お金があるという人はいても時間があるという人はほとんどいません。 これは本当に物理的に時間がないというのではなく、時間に対する考え方が歪んでいるからです。 時間を手に入れるためのおすすめ 僕たちの時間や集中力やメンタルの力を最も無駄に浪費させているのはニュースではないのかというものです。 毎日いろいろなニュースが目に入ると思いますが、そのほとんどは僕たちにとって必要のないものです。 そんな必要のないニュースを見ることにより、僕たちがどれだけダメージを受けているのかということを教えてくれる本です。 この本は結構含蓄がある本で、ニュースを見ることをやめるだけでこんなにも心が楽になるのかということがわかると思います。 News Diet これからの変革の時代を僕たちが生きて行こうと思えば、新しいことをしたり副業をしたりしなくてはいけません。 そうなったら、仕事が終わった後に疲労感だけを感じて何もやる気がしないような状態では、副業なんてできるはずがありません。 仕事でヘトヘトになっていては会社の奴隷になってしまいます。 そうなったら会社にしがみついて生きていくしかなくなりますが、これはこれからの時代ではとても大きなリスクになります。 ですから、仕事に全力投球したとしてもその仕事が終わった後にまだ余力があり時間もあるという状態にしなければいけません。 そんな状態を作って初めて、自分のやりたいことに挑戦したり副業をしたり、未来に投資したりすることができます。 そんな方法について教えてくれるのがこの本です。 SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる 時間の貧困診断ツールで時間貧困を防ぐ 時間の貧困診断ツールというものを皆さんに紹介させてもらい、皆さんがどれぐらい時間に追い詰められ時間貧乏になっているのかということをチェックしていただけたらと思います。 ステップ1 :デフォルト設定を知る 人の時間の使い方には2つのタイプがあり、自分がどちらのタイプに近いのかということを認識することにより、自分の時間の使い方の弱みを理解することができます。 それにより、自分がどのような時に時間を無駄にしやすいのか、どんな時にうっかり時間を無駄に使ってしまうのかということが見えてきます。 これをチェックしておくことで、自分が同じように時間を無駄にしやすい状況に陥る前に気づくことができるようになります。 自分の傾向を知っておくことで、自分が時間貧困の方向に進みそうになった時にそれを止めることができます。 これから皆さんに極端な例を紹介しますので、自分がなんとなくどちらに近いのかということを直感で考えてみてください。 金銭フォーカス 時間フォーカス 基本的に人間は、お金を重要視する人と時間を重要視する人の2つのタイプに分類されます。 極端な金銭フォーカスの事例と極端な時間フォーカスの事例を紹介しますので、皆さんがどちらよりかということを考えてみてください。 極端な金銭フォーカスの事例 その1 :家にいるとお金が稼げなくて不幸だから、仕事をしている方が良いと考える その2 :常に夜中まで働き帰って寝るだけの生活をしている その3 :お金がかかるからという理由で、できるだけ家具を買わない 極端な時間フォーカスの事例 その1 :何時間もかけてベストな商品を調べるよりも、かなり高価な商品でもすぐに購入してしまう その2 :昇進したいとは思うが、そのために週末や休暇を犠牲にはしない その3 :休暇中に仕事をしたくないので、インターネットは完全に遮断する どちらかと言うと、どちらの方に当てはまるか考えてみてください。 極端な例ですから、どちらかと言うとこちらに近いのかなというように考えていただければ結構です。 これはどちらがいいとか悪いということではありませんし、ライフステージによっても変わってくると思います。 ステップ2 :時間を記録する 続いて、自分の時間の使い方を理解するために、これから紹介するポイントを押さえながら記録してもらいます。 ポイント1 :「火曜日」に自分の時間の使い方を記録する 来週で構いませんので、火曜日に自分の時間の使い方を記録してください。 火曜日の自分の時間の使い方を記録して、それを参考に判別してください。 火曜日というのは、他の日に比べてネガティブな感情やストレスが最も高くなるということがわかっています。 ですから、その火曜日の時間の使い方を記録することにより、自分が追い詰められたりストレスがかかったりしている状況下での時間の使い方を理解することができます。 ポイント2 :活動・体験タイプ・理由の3つを記録する 火曜日の活動内容と、その体験がどんな体験で、どんな理由によるものなのかということを記録してください。 活動内容 :自分が何をしたのか? 体験タイプ :その活動がポジティブなものなのかネガティブなものなのか? 理由 :どんな理由で、それがポジティブだとかネガティブだと判断したのか? これらにより自分がどのように時間に労力を使っているのかということをチェックしていきます。 ステップ3 :時間の使い方を矯正していく ここまでで、自分がお金と時間でどちらを重要視しやすいのかということと、最も時間を無駄に使いやすい曜日をチェックすることで、自分がストレスがかかった時にどのように時間を無駄にしているのかということが見えてきました。 これを把握した上で、どうやって時間を増やしていくのかということが重要になります。 ここから先の、自分のそんな時間の使い方をどのように矯正していくのかということについては続きで解説していきます。 皆さんの余計な時間を減らして時間を上手に使える方法について紹介していきますので、ぜひ続きをチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんな時にもっと時間が欲しいと感じますか?」【7つの時間感覚改善ツール】

一問一答「あなたが求める魅力的な外見は、どんな体型ですか?」【カロリーハック】

あなたが求める魅力的な外見は、どんな体型ですか? 今回は、ダイエットを頑張って標準体型になれたけれど、お腹周りの脂肪がなかなか取れないという方の相談をもとに、カロリーの質を極める方法を紹介させてもらいます。 「Q. ダイエットをしてようやく標準体型になったのですが 、お腹周りの脂肪がなかなか落ちません。どうすればいいのでしょうか?」 お腹周りの脂肪はなかなか落ちないものです。カロリー制限や断食などを行わない限りは、なかなか落ちません。 特に男性の場合はお腹周りに脂肪が溜まりやすいです。 脂肪が燃えるためにはレセプターに対して刺激が必要になりますが、お腹周りにはそのレセプターがもともと少ないからです。 ですから運動も続けながら断食を行なってカロリーも制限気味にする必要があります。 おすすめとしては、自分の体を1日維持するために必要なカロリーと、減らしても大丈夫なカロリーを計算した上で、断食しながら必要な維持カロリーを維持しつつ運動もすると確実に脂肪は燃えやすくなると思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 カロリーの質を極める カロリーを気にしている人も多いと思いますが、カロリーは質が重要です。 カロリーを減らす努力よりも、何からカロリーを摂るのかということの方がはるかに重要です。 それによってダイエットの効果も2倍以上変わってきます。 外食が多かったりお酒を飲む人でも、太ったり老けたりしない人もいます。 これはカロリーの量ではなくカロリーの質に注意しているからです。 ということは、カロリーの質を高めると人生の質が高まります。 セルフボディイメージも高まり頭の回転も速くなり、集中力も高まって仕事や勉強もうまくいくようになります。 若々しい自分でいることもできて良いことしかありません。 米国予防医学大学特別研究員でイエール大学の予防医療研究センターのディレクター、さらに、米国ライフスタイル医学大学の前会長を務めたデビィッド・カッツ博士の論文があります。 彼は世の中に出回る様々なダイエット方法について調べた論文を集めて、どのダイエットにも共通点があり、難しいことを考えなくてもそれさえ守っていればダイエットは成功するとされています。 ポイント1 :素材を活かす食事 できるだけ素材のままで無加工の食材がダイエットのためにも健康のためにもいいようです。 ポイント2 :野菜は多いほどいい 野菜がしっかりと含まれた食事をしている人の方が、やはりダイエットにも健康にもいいようです。 完全に野菜だけにするのは良くありませんが、野菜は多く食べれば食べるほど健康的になります。 ポイント3 :肉・魚・乳製品の質は動物たちの生育環境に大きく左右される 肉とか魚とか乳製品が、どんな環境で育てられているかが重要なようです。 つまり、野菜は出来るだけ増やした方が良くて、肉や魚はできるだけ自然のままの環境の中で育ったものを選んで、それらを加工する過程をできるだけ減らすといいということです。 できるだけ自然なものを手間をかけずに美味しく作る必要があります。 これだけで8割の病気のリスクがなくなるとも言われています。 それが簡単に出来るのがDラボの料理チャンネルです。 ちなみに、カッツ博士はカロリーの質は現代世界における全死因死亡率と総慢性疾患リスクの唯一の主要な予測変数だと言われています。 寿命の長さにも関わるし、肥満や糖尿病、心臓病やコロナ、多くのがんや脳卒中、認知症や関節炎などの蔓延にもカロリーの質が関わっているとのことです。 彼の奥さんが南フランス出身なので、基本的な食事は地中海料理だそうです。 基本的には魚類を食べる菜食主義者で、圧倒的に野菜中心の食事ですが、時には魚やシーフード、卵なども食べるとのことです。 生産方法が確実に信頼できるものであれば、時にはお肉も食べると言われています。 ワインを好み体も鍛えていて、健康は食生活が重要だということを日々実践されています。 カロリーの質を高めるポイント カロリーの質の高さについてのガイドラインはありませんが、様々な研究を見てみると、カロリーの質を高めるためのポイントは4つあります。 ポイント1 :満足度 カロリーの質が高い食事は満足度を与えてくれます。 満足度が上がると当然食べる量が減ります。 逆に、満足度が低い食べ物の代表がポテトチップスです。 表面積が広く油でコーティングされていて、栄養はほとんど入っていないのに油と炭水化物の塊です。 満足度が低くカロリーの質が低い食べ物です。 ポイント2 :吸収率 摂取カロリーから、どれだけ早く体のエネルギーとして吸収されるかということも重要です。 吸収率が低いと、いくら食べても食べ足りない気分になり量を食べてしまいます。 ポイント3 :効率性 摂取カロリーのうち、どれだけの割合で体のエネルギーとして吸収されるかということも重要です。 体がエネルギーが入ってきたと認識しなければ、食欲は減らないままです。 ポイント4 :栄養素 摂取カロリーのうち、豊富な栄養素がどれだけ含まれているかということです。 ビタミンやミネラル、必須脂肪酸や必須アミノ酸が十分に含まれているかということも重要です。 この4つのポイントでカロリーの質が決まります。 これらを満たす食事をするとホルモンバランスが正常化して、メンタルや集中力も安定します。 食事報酬が下がって、食欲が暴走することもなくなります。 そして、脳のセットポイントが下がり、脳レベルで食べたいと思う量が下がります。 そうなれば当然健康的に痩せていきます。 逆に、カロリーの質が低い食事をしていると、カロリーの質が高い食事をしている人と比べて、同じカロリー量を摂取していてもダイエットの効果は2倍も下がってしまうという研究もあります。 カロリーの質が高い食事をしている人は、カロリーの質が低い食事をしている人に比べて、2倍も体の脂肪が燃えやすくなっていたということです。 同じように食べているのに太らない人もいます。 多少運動していてもお腹周りが醜く太っている人もいます。 これもカロリーの質の違いによるものです。 基本的に美しい肉体を作るためには、食事が8割で運動が2割です。 これもカロリーの質が重要だということです。 カロリー計算をしたりカロリー制限をしている人もいると思いますが、これもカロリーの質が担保されていないと意味が無くなります。 カロリーの質が高い食品ランキング カロリーの質が高い食品ランキングを紹介しますので、基本的に1位から4位をコンプリートするようにしてください。 第1位 :低糖質な野菜 できるだけ低カロリーでお腹が膨れて体脂肪になりにくくて、カロリー当たりの栄養素も豊富な野菜が低糖質な野菜です。 基本的には葉物野菜をしっかり食べるようにしてください。 第2位 :肉・魚・卵 質が高いタンパク質です。 タンパク質は食欲のコントロールを左右しますので、1日の最初の食事で、卵3個食べたりプロテインを飲んだりしておくことがおすすめです。 人は一定量のタンパク質を摂取するまで満腹を感じません。 お菓子やポテトチップスには脂質や糖質が含まれていますが、タンパク質が少ないので満腹を感じることなくいくらでも食べてしまうわけです。 肉も魚も卵もどのような環境で育てられたかによって栄養の効率は変わってきます。 どんな環境で何を食べて育ったかによってかなり変わってきますので、その辺りはチェックしておいた方がいいと思います。 第3位 :脂肪分 脂肪分はカロリー密度が高いので食事の満足度が低くなります。 食べ過ぎればあっという間に太ります。 ですから、油の摂取量を減らした方がいいわけですが、必須脂肪酸がないと脳や体があっという間に老化したりすることもあります。 ですから、油にはこだわってください。 油はカロリーが高いので少量しか摂ることができません。 そのごく少量しか摂ることができない油をどんな油にするかで人生が変わってきます。 健康的に長生きをしている人はとても良い油を摂っています。 逆に、お酒を全く飲まなかったとしても、体に悪い酸化しまくった油を摂ってしまうと、すぐに病気になってしまったりする可能性が高くなります。 どんな油にすればいいのかと言うと、すべて「オリーブオイル」に今日から変えてください。 オリーブオイルの摂取量が多い人は、少ない人と比べた場合にあらゆる種類のがんの発症リスクが31%も少なくなったという研究もあります。 例えば、消化器系のがんの発症リスクは23%低くなり、乳がんの発症リスクは33%低くなりました。 さらに、上部気道がんは26%リスクが低くなり、尿路系のがんに至ってはそのリスクが54%も低くなっています。 普段口にする油を全部オリーブオイルに変えるだけで、皆さんが将来癌になるリスクを31%も抑えることができます。 第4位 :フルーツ・高糖質な野菜 満足度や吸収率の面では問題はありませんが、糖質が多くなると、カロリー当たりの栄養価がどうしても減ってしまいます。 ですから、1位から3位までのものを食べて、足りない糖質やカロリーをフルーツや高糖質な野菜で補うと考えてください。 さつまいも、かぼちゃ、とうもろこし、じゃがいも、ごぼう、れんこん、里いも、玉ねぎ、人参、などは糖質が多いので注意が必要です。  カロリーの質が低い食品ランキング 全く食べてはいけないというわけではありませんが、極力控えた方が良い食品も5位以下として紹介させてもらいます。 第5位 :乳製品 チーズなど乳製品は少量であれば腸内環境が良くなるメリットもあります。 完全にゼロにする必要はありませんが、どうしても糖質や脂質が多くなってしまいます。 香り付け程度としてチーズやバターを使うぐらいであれば問題ないと思います。 乳製品など、タンパク質が多い食事にはトリプトファンが含まれています。 このトリプトファンというタンパク質が、肌を綺麗にしてくれたり、睡眠の質を上げてくれるという話は皆さんも聞いたことがあると思います。 ですが、乳製品や肉に含まれているトリプトファンは、逆に睡眠の質を下げてしまうとも言われています。 ですから、睡眠の質を高めたいのであれば、トリプトファンという成分は、プロテインや乳製品からではなく、野菜から摂取した方がいいです。 結果的に痩せやすい体になることもできます。 ブロッコリー、ケール、カリフラワー、芽キャベツ、大根、キャベツ、カブなど、トリプトファンが豊富に含まれた野菜をしっかり食べるようにしてください。 第6位 :豆類 豆類は意外と栄養価が低く、ミネラルの吸収を防いでしまう栄養素も多めです。 豆腐や納豆などを少量食べるのであれば腸内環境を良くしてくれるのでいいと思います。 第7位 :穀物 カロリーの質を高めたいと思うのであれば糖質は野菜から摂るのが基本です。 白米を食べてはいけないということではありませんが、極力イモ類から摂るようにしてください。 穀物はほぼ糖質ですから莫大なエネルギーがありますので栄養価が低くなります。 第8位 :加工食品・精製糖 絶対に食べてはいけないのは加工食品と白いお砂糖です。 カロリーはぶっちぎりに高いのに栄養価は低いです。 そして、すぐに体脂肪に変わります。 同じカロリーでも野菜から摂取したカロリーは脂肪になりにくいですが、加工食品や精製糖から摂取したカロリーはほぼ全て脂肪になり太ります。 ゼロにすることをおすすめします。 カロリーの黄金比 カロリーの質を考えるのであれば、食事の目安としては、「野菜が5割/タンパク質3割/糖質1割/脂質1割」がおすすめです。 食べる順番としても、まずは5割の野菜を食べてください。 それからタンパク質を3割食べて、足りなければ糖質と脂質で補う程度です。 良質な魚を食べたりしていれば、その中に脂質も付いてくるので脂質は特に考えなくてもいいと思います。 カロリーが足りない人はブルーベリーやキウイで糖質を補ってください。 ここから先は、野菜やタンパク質について具体的にどんなものを食べればいいのかということと、落ちにくい脂肪を落とす方法まで解説させてもらいます。 自分の理想的な体型を目指すためにも、今の体型を維持するためにも欠かせないポイントです。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが求める魅力的な外見は、どんな体型ですか?」【カロリーハック】
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

メンタリストDaiGoの「Dラボ」の知識をより活用したい方のためのブログです。 ※紹介する本のAmazonリンクはアソシエイトリンクを使用しています。

著者イメージ

メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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