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  • 一問一答「あなたは正当な評価を受けるためにどんなことが大切だと思いますか?」【職場評価アップ】

    2022-01-29 12:00  
    330pt
    あなたは正当な評価を受けるためにどんなことが大切だと思いますか?

    職場の人間関係は重要です
    仕事のストレスは、仕事上の業務に対するストレスより仕事で関わる人間関係のストレスの方がはるかに大きくなります。
    こういった人間関係の悩みでは社会的反芻思考という現象を起こします。
    人間は良くも悪くも今の人間関係を維持しようとしがちですから、一旦関係が構築されるとそこから変わることが難しくなります。
    人間は自分の貼ったレッテルを守り維持しようとしてしまいます。
    これによって評価されると、何をやっても怒られるとか、いつも同じような注意を受けるというようなストレスのループにつながってしまいます。
    今回は、職場での評価に悩む女性の相談をもとに、組織の中での評価で皆さんが損をしないための心理学について解説していきます。
    Q. 女性ですが、成果を出していても出世できず、周りから見ても明らかに仕事ができない男性が出世しています。生意気な女と思われていそうです。どうしたらいいのでしょうか?
    女性だけが成果を出しても評価されない会社にいるのであれば転職をおすすめします。
    綺麗な女性はそれだけで評価されるかというとそんなことはなく、女性は美女であればあるほど鉄下駄を履かされます。女性は自分より綺麗な女性に対して評価が40%程度厳しくなるという研究もあります。
    評価されないと感じたら、自分のした仕事や成果を持って転職したらいいと思います。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    社内評価を上げる方法とは?!

    自分をプレゼンしたり自分をブランディングすることが上手な人は評価は高くなります。
    ただ単に仕事ができる人が評価が高くなるわけではありません。

    起業して自力で戦うのであれば、実力勝負の世界だから他人の評価なんて関係ないと考える人もいると思います。
    残念ながら、他人と関わる必要がある状況では、どうしても自分の評価を高める方法を知っているということは重要になります。
    これを知っていないと、いくら頑張ってもいつまでも評価されないということが起きてしまい、それはとってももったいないことです。

    期待されない人は仕事のパフォーマンスが高い?!
    評価の話になると、自分はそんなに評価されていないから関係ないという人もいると思います。
    ところが、会社から期待されていない人は意外と仕事のパフォーマンスが高いという研究もあります。
    ですから、仮に自分が評価されていないと感じる場合も、だからといって仕事のパフォーマンスが低いわけではないということをまずは知っておいてください。

    自分の仕事のパフォーマンスと他人からの評価はあまり関係ありません。
    評価を上げる方法を知らないと評価は上がらないし、実力やスキルを高める方法を知らないと実力もスキルも上がりません。
    ですから、これらを全く別のもので、それぞれ別の方法で同時に高めていく必要があります。 

    ペンシルベニア大学の研究で、「自分は成功を期待されていない」と答える従業員のパフォーマンスについて調べています。
    いくつかのポイントについて調べられていますが、自分が期待されていないと答えた従業員を追跡したところ、数週間後には上司から高い評価を得る傾向があったそうです。
    つまり、自分は期待されていないと思っている人は、自分は期待されていると思っている人に比べて、ちゃんと仕事で成果を出して結果的に上司から高い評価を得るということです。
    結局のところ、自己評価が低いから期待されていないと思っているだけだったわけです。

    続く調査では、IT 系企業の従業員に対して、上司はそんなに期待していないということを伝えています。
    自分が上司に期待されていないという話を伝えられたわけですが、その方が仕事ぶりが最大化する傾向が確認されました。
    おそらく、期待されていない悔しさから頑張ろうと思ったのだと考えられます。
    自分は上司や周りから期待されているという感覚は別にない方が、僕たちは仕事を頑張ることができるのかもしれません。

    3つ目の調査では、学生に架空のビジネス交渉をしてもらっています。
    ここでも、交渉能力が低いからきっと失敗すると言われた学生の方が、学校の成績もいいからきっと交渉もうまくいくだろうと言われた学生よりも、より良い交渉結果を引き出すことが出来ていました。

    この3つの調査から言えることは、「あなたは期待されていない」と言われた場合の方が高い成果を出すことができるということです。

    人は期待されることで頑張ることができるような気がします。
    確かに、子供の場合には期待された方が頑張ることができますが、大人の場合には、逆に期待されていない状況の方が頑張ることができるようです。

    「負け犬効果」
    この現象について、心理学では「負け犬効果」と言われています。
    「期待されていない」ということを明確に伝えられることによって、自分を否定した人間が間違っていることを証明したい気持ちが生まれます。
    これによってモチベーションが上がります。

    過去にいじめられたり悔しい思いを経験した人も多いと思います。
    自分のことを否定した人たちのことを見返してやりたいと思い努力した人たちの気持ちは僕もよくわかります。
    自分を否定した人達が間違っていたということを証明するために頑張ることは、科学的に考えても正しいモチベーションの持ち方だったのだろうと思います。

    今期待されていないとか、悔しい思いをしている人は、この負け犬効果を信じて頑張ってみてはいかがでしょうか。

    ただし、この効果は条件付きです。
    期待されていないと言われて、落ち込んで仕事も勉強もやる気がなくなる人もいます。

    この「負け犬効果」は、期待されていないということを言われた人が、自分を批判している相手のことを信用できないと考えている場合に限られます。
    ですから、子供にとっての親と同じように、自分が信じている相手に「期待していない」ということを言われると大人も普通に落ち込んでこの効果は発動しません。

    自分が信用していない人から「期待されていない」と言われると、悔しい感情が大きくなりそれが負け犬効果としてモチベーションを高めてくれます。
    だから、親や学校の先生は子供に対して「期待していない」なんて言葉は使ってはいけません。
    特に、子供が小さい頃にとっての親や先生は絶対的な存在です。そんな存在の人に「期待していない」なんて言われると当然ひどく落ち込みます。

    信用している相手から言われた場合には負け犬効果は発動しませんが、そうでない相手から言われた場合には、この負け犬効果を上手に使うようにしてください。
    わざわざ信用もしていない相手からこのようなことを言われるとしたら、その相手はどうでもいい相手です。
    そんなどうでもいい相手から批判されたりした時には、この負け犬効果を思い出してください。
    その人が間違っていることを全力で証明しましょう。

    僕たちにとって重要なのは「成果」です。
    成果を出すことができる人は、評価の上げ方さえ学べば、いくらでも状況をひっくり返すことができます。
    評価しか上げることができない人は、いずれ能力がないことがバレてしまいます。
    どうでもいい相手から「期待していない」と言われた時には、それは負け犬効果でチャンスに変えてください。

    自分の評価を上げるために
    自分の評価を上げるためのおすすめの本をいくつか紹介しておきます。

    こちらは自分の評価を高めたり組織の中で勝つ方法を教えてくれる本です。

    悪いヤツほど出世する

    自分に対する自信が低い人は、他人に期待されていないとか評価されていないとなると、負け犬効果を発動させるどころか、ますます自分はダメな人間だと思い込んでしまいます。
    そうならないためには、こちらの本を使って自分をある程度認めることができるようになってください。
    ワークブック形式で自分を受け入れることができるようになる本です。

    マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック

    自分の力で人生を変えることができるという感覚も重要です。
    そんな感覚を作ってくれる何度でも読み返したい素晴らしい本です。

    マインドセット「やればできる! 」の研究

    他人の評価に流されるのではなく、自分自身を客観的に見つめられるようになることも重要です。
    そのためにもマインドフルネスや瞑想は重要なので、こちらも使ってみてください。
    こちらは Amazon の Audible であれば無料体験で全部聞くことができますので、この機会にチェックしてみてください。

    自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス

    評価を高めるための4つのポイント

    自分の実力と評価はあまり関係ないわけですが、能力もあって頑張っている人は評価を上げないともったいないです。
    逆に、まだ能力はないという人は、一旦評価だけ上げてチャレンジできる環境を作ることもできます。

    『悪いヤツほど出世する』の著者でもあるジェフリー・フェファー博士が、組織の中で他人に自分の能力を認めさせる方法について先行研究を基にまとめてくれています。
    その結果、評価を上げる方法は、そのポイントを4つに集約することができます。
    評価が高くて損をすることはありませんし、そんなに手間のかかることではありませんのでぜひ試してください。

    ポイント1 :「良い仕事をすることが最も重要だ」という考えを捨てよ!
    自分が評価されるためには良い仕事をすることが重要だと考えている人は多いと思います。
    それを信じたい気持ちはわかりますが、実際には違うようです。

    組織の中で自分の能力を周りに認めさせて評価を上げるという点では、そこで発揮するパフォーマンスや仕事ぶりはそれほど重要ではありません。
    実際の仕事ぶりと評価は一致しません。

    本来であれば、評価というものは自分が出した成果から考えられるものではありますが、実際には違うようです。

    では、実際の仕事における成果や結果よりも評価に影響を与える要素は何なのでしょうか?
    それは「周りから好かれること」です。

    評価に影響を与える要素について調べたデータを見ると、周りに好かれて印象がいい人は、 業績も良く仕事もできるけれど他人への印象が悪い人よりも高い評価を受ける傾向がありました。
    みんなに好かれる人はそんなに仕事ができなくても評価が上がります。
    逆に、みんなと仲良くしていない能力が高い人は脅威だと思われます。印象が悪いから裏切りそうだし、もし裏切られたら能力が高いぶん脅威になるわけです。

    皆さんが能力を高めて成長していきたいのであれば、周りに好かれるか、他人と関わらずに生きていくか、このどちらかしか道はありません。
    ほとんどの人は他人と関わらずに生きていくことは無理なので、周りに好かれる道を選ぶしかないようです。
    特に、組織の中では避けられない道です。

    ポイント2 :努力は目に見せなければならない!
    努力というものは周りにひけらかすものではないとよく言われます。
    これも忘れてください。

    努力を評価されるためには注目される必要があります。
    通常の評価者は、こちらが注目されるように努力した場合にしか意識を向けてくれません。
    いくら努力したところで、注目されていない状況の努力は評価されません。

    フェファー博士いわく、「あなたが成し遂げていることを会社の上層部、あるいは、自分の上司に知ってもらうことが仕事の一環だと考えろ。あなたが何をしているかを知ってもらう最良の方法は、彼らにダイレクトに伝えることだ。」と言われています。

    自分が何を成し遂げたのか、
    そのためにどれだけの努力をしたのか、
    それにどれだけの時間とリソースを費やしたのか、
    その影にどれだけの可能性を検討しなぜそれを採用したのか、

    このようなことを直接上司に伝えなければ評価としては意味がありません。
    自分の努力に目を向けてもらうためのプレゼンテーションが必要です。これができないといくら頑張っても評価はされません。

    これは努力が必要ないということではありません。
    努力は大事ですが、評価を上げるという点では目に見えない努力は意味がないということです。

    ポイント3 :自信がない時でも自信を持つこと
    人は社内での評価が高まると自信に満ちた行動を取るようになります。
    ですから、周りの人達から見ると「自信に満ちた行動をとる」=「評価されている」と印象を結びつけることが多くなります。

    実際のデータでも、「自分が成功した人のフリをする」「自分が評価されている人のフリをする」など、「フリをする」能力の高い人ほど評価が高くなる傾向が確認されています。

    サイコパスが多い職業として企業の経営者がよく言われますが、これもサイコパスは「フリをする」能力が高いからです。自信満々で大胆不敵に行動するので評価が上がるわけです。
    能力が高いわけではなく、自信満々の行動が印象として評価に結びついているだけです。

    自信がない時でも自信満々に振る舞うようにしてください。
    むしろ、自信がない時こそ自信があるフリをしてください。

    評価というものは基本的に思い込みで決まるので難しいものです。
    成果や結果は実際の行動で決まりますが、評価というものは人間の思い込みで決まるので、そこをちゃんと分けておかないと報われない努力になってしまいます。

    ポイント4 :上司をひたすら喜ばせよ
    嫌な話ですが事実です。
    博士の多くのデータによると、社内の評価を高める上で、人に好かれるよりもはるかに重要なのは上司との関係だったそうです。

    上司を満足させることができた人は業績の重要性が低下して、逆に、上司を怒らせている人は、業績が高くても救われないということが示されています。
    つまり、上司を満足させていれば、多少仕事ができなかったり失敗したとしても評価は上がります。
    まずは何よりも上司との関係を良好にするのが重要です。
    一方で、上司を怒らせていたり関係が良くない人は、どんなに業績が良かったとしても評価はしてくれません。

    上司との関係を良くする方法
    上司との関係を良くするためのポイントを簡単に紹介しておきます。
    前提 :相手を真正面から否定しない
    まず、印象が悪くなってしまったり誤解を与えてしまった相手に対して絶対にしてはいけないのは、「それは誤解です。私はそんな人間ではありません。」と真っ向から否定することです。
    これはついしてしまいがちですし、そうしたくなる気持ちも分かりますが逆効果です。
    これは言い訳にしか見えませんし、これは相手が誤解して間違っているだけで自分は悪くないと伝わってしまいます。

    テクニック1 :優しさと有能さをアピール
    人は能力だけが高くて優しさがない人に対しては脅威を感じます。
    逆に、優しさだけは飛びぬけていて能力が低い人はただのおせっかいだと感じます。
    ですから、この両方をアピールする必要があるということをまずは覚えておいてください。

    前回紹介した「聞く力」を参考にしてもらい、相手の目を適宜見ながら相手の話に意識を集中してちゃんとリアクションを取りながら聞くようにしてください。
    これだけで有能さと優しさを同時にアピールすることができます。

    テクニック2 :相手との共通点をつくる
    人が誰でも経験することで共通点を感じることができるものがあります。
    それは・・・失敗と欠点です。

    積極的に自分から話していくということをした方が相手からは仲間だと思ってもらいやすいです。
    特に自分のうまくいかなかったことや悩んでいたことなどを積極的に話に出してみてください。

    テクニック3 :爆撃メソッド
    相手の思い込みに対して逆になるような特徴をアピールしたり、その証拠になるものを浴びせまくるという方法です。
    これは先ほどの2つのテクニックを使ってもうまくいかなかった場合に使うようにしてください。

    普通の状況では第一印象というものは3ヶ月から半年続くものだとされていますので、これは相当回数や期間を続ける必要があります。
    誤解を解きたい時には、その印象の逆の印象を与える行動をたくさん相手にぶつけてください。

    「あなたの社内評価を下げるのはあなた自身だ」
    これは博士からのアドバイスです。

    多くの人は世界が公正な場所だと思い込んでいます。
    世界は平等で公正な場所で、頑張った人はちゃんと報われると思い込んでいます。
    人に好かれるだけで大きな変化があるとは思いたくない傾向があります。

    圧倒的な結果や成果を出せば認められると思い込みたいのでしょうが、実際には、社内における自分の印象を調整することには業務と同じぐらい取り組まなければいけません。
    そうすることによって大きなリターンを得ることができます。

    階段を上る過程でいきなり自由を手に入れるのはほとんどの人には不可能です。
    求めるリターンを手に入れるためには、そこは割り切って考えた方がいいです。

    上司との関係がいいとストレス軽減?!

    サンディエゴ州立大学の研究では、上司との関係性が良いかどうかということにより、皆さんのストレスがどれくらい軽減されるのかということが決まるし、さらには、仕事の成果も7割程度は上司との関係が左右しているということです。

    ポイント1:プライベートのストレスまで軽減される
    上司との関係性が良い場合には、そうでない場合に比べて、職場だけでなく家庭やプライベートなど職場以外で起きたストレスまで軽減されるということがわかっています。

    ですから、職場に関係性の良い上司がいる場合にはプライベートに対しても大きなメリットがあるということです。
    関係性の良い上司というものは、従業員の心配事や悩み事に対して共感を持つことが多いため、それがストレスの緩衝材のような役割を果たしてくれるようになります。
    仕事の悩みも上司に相談できるし、人間関係や家庭の悩みなども上司を信頼していて相談することができるという場合には、自分自身のプライベートも含めてとても良い状態だと言えます。

    ポイント2:職場の幸福度が上がる
    そして、2つ目のポイントとして職場の幸福度が上がります。職場全体がとても良好な状態になり仕事が楽しくなります。
    上司との関係が良いと、それは個人の関係を超えて広がりオフィス全体の雰囲気や文化にまで影響を与えるということです。

    職場の雰囲気がいまひとつという人もいると思いますが、とりあえず自分の同僚との関係を良くしようとするよりは、まずは上司との関係を良くした方がいいと思います。
    上司との関係を良くして、それが波及していくことを待つということをした場合の方が、それは職場全体の雰囲気を変えることにつながるかもしれません。

    ポイント3:生産性がアップする
    3つ目のポイントですが、なんと生産性までアップします。
    上司との関係性が良くなると、皆さんの仕事でのパフォーマンスやスピードなども向上し、より短時間で仕事を終わらせることができるようにもなります。効率よく仕事を進めることができ、楽に仕事をこなすことができるわけです。

    ギャラップ社の行った調査を見てみても、従業員のエンゲージメントに与える要因のなんと70%は上司との関係性により決まってくるという驚く数字も出ています。
    皆さんの仕事の7割は上司との関係性により決まるものと言えますから、皆さんがもし仕事で成果を出したいと思うのであれば、一生懸命業務の効率化を進めようと頑張るよりは、上司との関係性を良くするにはどうすればいいのかということを考え、コミュニケーションのテクニックなどを学んだ方が、むしろ、皆さんの仕事も評価されるし生産性も上がるという可能性が示唆されているわけです。

    上司との関係性を良くするだけでこんなにもさまざまなメリットがついてきて、皆さんの仕事の7割が大きく変わるということが今回の研究から見て取れることです。
    ぜひ上司との関係性を今一度見直してみてください。

    ここから先は、さらに評価を高めるためにできる具体的な方法について紹介していきます。
    相手の思い込みによる評価で無駄に損をしないためにも、自分の能力やスキルを充分に活かすためにも続きをチェックして自分の評価を高める方法も理解しておいてください。