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一問一答「あなたは、覚えたいことを記憶に残すためにどんな工夫をしてますか?」【ノート術】
2022-04-30 12:00330ptあなたは、覚えたいことを記憶に残すためにどんな工夫をしてますか?
今回は、予習はしっかりしているのに授業で先生に当てられることが苦手だという方の相談をもとに、記憶に残すためのノート術についてまとめさせてもらいます。
Q. 高校生ですが学校の授業で当てられることが苦手です。予習はしっかりしていますが、恥ずかしいという感情が強く授業が憂鬱です。
A. わからない問題で先生にあてられた時には、どの部分がどのように分からないかということを伝えて教えてもらうようにしてください。
わからないと言うより積極的に質問するというのが一番いいと思います。
人間は確かにアウトプットする時に知識を記憶に定着させます。
恥をかけばかくほど人間は物事を覚えることができますが、予習はとても効率の悪い勉強方法です。
予習して授業を理解できるのであれば授業に出る必要がありません。
恥をかいた人の方が物事を覚えられるということも覚えておいてください。
中途半端にそこで答えることができて先生に褒められる人よりも、分からない時には堂々と分からない部分を先生に尋ねる人の方が結果的には使える知識として記憶に残ります。
そもそも学校は間違わない方がおかしくて間違いに行くところです。
世の中の大人達も学校の先生も間違えてばかりです。
授業で間違えることを恥ずかしいと思う必要はありませんし、むしろそんな雰囲気を作っている先生の方が問題なのかもしれません。
科学的に正しいノート術とは?
今回はノートのとり方についての解説をさせてもらいます。
ノートをとる上で重要なのは、どのようにしてインプットするのかということと、いかに素早く引き出して使うことができるかです。
つまり、頭の中に定着させるだけが重要なのではなく、ノートの中も頭の中もちゃんと整理することができていたり身につけることができている情報でないと引き出して使うことができません。
どのようにしてノートをとって、どのような情報とともに頭の中に入れると、引き出すことが出来て使える情報になるのかということが重要なわけです。
特に、これからの変化の激しい時代においては即応力が必要になります。
そのためにもノートを使った勉強法が効果的です。
多くの人はすでにわかっていただいていると思いますが、使える知識として長期記憶に定着したいのであれば、アクティブラーニングが欠かせません。
つまり、学ぶことに対して能動的に取り組むことが必要なわけです。
そのために読書でも勉強でも同じですが、自分に問いかけて欲しいポイントは3つあります。
勉強の内容に興味を持ち、積極的に課題に取り組むことができているだろうか?
知識を学びながら、わからないところを自分で探せているだろうか?
学んだ内容を自分の言葉とまとめ方でノートにとることができているだろうか?
受け身の姿勢ではいくら学んでも記憶には残りません。
常に自分で意識して工夫したり、自分の頭を使って考えることこそがアクティブラーニングの重要なポイントです。
ノートのとり方はもっと自由でいいと思います。
例えば、学生の方であれば教科書の順番で丁寧にノートをとる人も多いと思います。
これは別に教科書の内容を順に学ぶのが悪いとは言いませんが、過去に学んだ知識と新しい知識をつなげるためには、どうしても時系列を無視しなければならない場面も出てきます。
効率よく物事を長期記憶に入れるためには、過去に学んだ知識と新しい知識をノートの中で融合させる必要があります。
ですから、それが間違いというわけではありませんが、教科書の順番にとらわれたり丁寧に書くことを意識しすぎるのはもったいないということです。
過去に学んだ知識と新しい知識を結びつけるために、最も役に立ってくれるのがノートへの追記や修正です。
一度書いたノートを見ないのはもってのほかですが、なんとなく眺めて復習するだけではもったいないです。
ノートに追記したり修正すると、自然と復習しながら情報を追加していくようになります。
ネブラスカ大学リンカーン校の研究によると、一度書き終わったノートでも、後から追加修正を行えば行うほど、学習の効果は高くなっていくということが確認されています。
このような効果の理由としては、まずは、追記や修正を行えば行うほどノートに書き込む総量が増えます。
ノートに情報を書き加える量が多くなればなるほど学習の効果は高まります。
それと同時に、後から情報を追加することで、すでに学習した情報と別の情報との間につながりが生まれます。
これによって過去に学んだ知識と新しい知識がつながるわけです
ノートのとり方は皆さんが自分自身で作り上げるシステム
ノートというものは重要なポイントさえ押さえておけば、その方法は皆さんがご自分で考えればいいものです。
今回はその重要なポイントを解説しつつ、どのように使っているのかという話を紹介させてもらいますが、それは決して答えではなく、重要なポイントだけ押さえたノート術を自分なりに作って、それをいかに運用するかということが大切です。
世の中にはいろいろなノート術がありますが、はっきり言って人が作ったノート術をそのまま真似するのはやめた方がいいです。
自分なりに工夫したり自分に合わせて考えてしっくりくるという方法の方がいいです。重要なポイントさえ押さえておけば、自分なりの方法で工夫していった方が頭の中には入りやすくなります。
自分なりに考えたり自分で作ったノートであれば、復習する時にもその時に考えていたことなどが自然と思い出されて記憶にも定着しやすくなります。
当然ですが、人間は誰でも自分の作り出したものや考え出したものに対しての思い入れは強いものです。
ですから、もちろん誰かのノート術を参考にしたり僕のしている方法を参考にしてもらっても構いませんが、自分なりのノート術を作ってもらいたいと思います。
おすすめのノートと文房具
今回はDaiGo師匠お気に入りのノートや文房具についても紹介しておきます。
アピカ プレミアムCD ノート 無地 A4 CDS150W
このノートはとても手触りのいい紙質になっているA 4サイズのノートで、柔らかいのでノートを開いた時に机の上でまっ平らになってくれます。
このノートが手触りがとても良いので気に入ってずっと使っていましたが、人間というものは周りの環境や情報も含めて頭の中にインプットしようとするものですから、このようなツルツルした手触りの良い質感など自分の気分が高揚する物を使えば、やはり頭の中に残りやすくなります。
ですから、基本的には自分の気分が高揚するものを選べば良いと思いますが、もしこのノートを使ったことがまだなければぜひ一度使ってみてもらえたらと思います。
パイロット 万年筆 キャップレス FC18SRBMF マットブラック
師匠は、このノートと万年筆でノートをとるようにしています。
普通の万年筆だとキャップを取る手間がありますが、気になったりした時にすぐに気軽にノートをとることが重要だったりもしますので、こちらの万年筆だとキャップレスで使いやすいのでこちらを愛用しています。
ぺんてる マルチ8セット PH802ST 色芯8色
ハイライトをする時にはこちらが便利です。
重要な部分をマーキングしたり色分けする時にはこの8色のセットが役立ちます。
これらの3点セットを常に使っています。
本とノートは紙がオススメ
師匠は基本的にはノートはマインドマップでとるようにしています。
情報を記録するためのノートはマインドマップで取っていますが、情報を記憶したり引き出したり、新しいアイデアを作りたいという時には紙のノートを使っています。
この両方を使い分けしています。
あまり文字を書かないとか紙のノートを使わないという人も多いと思いますが、やはり本とノートは紙の方が絶対にいいです。
人間にとっては質感がとても重要で、授業の内容を紙のノートで記録した場合とパソコンで記録した場合で、どれくらい記憶への残り方が違うのかということを調べた実験があります。
どちらの方がその授業の内容に関するテストの成績が良くなるのかということを調べたところ、やはり紙とペンで記録をしたグループの方が記憶の保持率が高かったということがわかっています。
ですから、紙のノートでまとめた方がいいわけですが、全ての情報を紙でまとめようとか今回紹介しているようなA 4の大きなノートでまとめようとすると使わなくなってしまうということがあります。
最初からノートに書こうとしなくても構いません。
最初からノートに書こうとするとうまくまとめることができなくて嫌になってしまうということもあるでしょうから、例えば、スマホで軽くメモをしておいて、後でそこからノートにまとめたりしてもいいと思います。
ノートではリライトという作業が結構重要で、この作業によってノートは意味を成してきます。
つまり、情報をまとめるためにノートを使う必要はなく、情報をまとめるだけであればマインドマップでもスマホでも構いません。
その後のリライトの作業がとても重要です。
ノートをとった後の使い方は結構人によって違うと思います。
ノートをとった後にヘタをすると一度も目を通すこともないか、読んだとしても復習のためにパラパラとページをめくるぐらいではないでしょうか。
本来はノートというものはノートを取った後が重要です。
ノートを取った後に復習するだけではもったいなくて、その際にして欲しいことがいろいろとあります。
この作業がノートを取った後に出来るようにしておけば、基本的にはどんなノートのとり方であっても効果を出すことができます。
ノートをとりながら自分に対して質問を投げかける
DaiGo師匠が、ビジネスを考えたり本を読む時にも必ずしている方法です。
一歩引いたところから客観的に自分を見る方法で、自分がしていることや考えていることを客観的に見ることができます。
2005年に行われたプロヴァンス大学の研究で、過去のノート術に関するレビューを行いメタ認知を使ったノート術は効果があるのか、そして、効果があるのであれば、どのようにすれば効果を得ることができるのか、ということを纏めてくれたものです。
それによると、ノートを取りながら自分に対して質問を投げかけることによって、自分の思考を客観的に見ることができるようになり、よりノート術の効果を高めてくれるということがわかっています。
ノートをとる前に自分に語りかけ、ノートをとっている最中にも自分に語りかけ、ノートをとり終わった後にも自分に質問をします。
慣れてくると意識しなくても自然とできるようになりますが、 最初はノートをとる前ととった後だけでも結構です。
ノートを取る前
①目的:そもそもノートをとる目的は何だろうか? ノートはどんな機能を持っているのだろうか?
②とり方の意味:いつも自分は同じようにノートをとっているだろうか? それともノートのとり方を変えているだろうか? 変えていない理由、あるいは、変えている理由は?
③使い道:次の講義やテストのために、自分はノートをどのように使うだろうか?
ノートを取る最中
①情報の価値:自分はなぜこの情報を書いているのだろうか? なぜその情報をまとめようとしているのか?
②満足:自分はこのノートのとり方に満足しているだろうか? 満足していないのであればその理由は何だろうか?
③改善点:他の人のノートと比べて自分のノートはどうなのだろうか? 見やすいのか、見にくいのか? 良いのか、悪いのか? その理由は何だろうか?
ノートを取り終わった後にノートを見返しながら
①不足不備:同じ内容でもう一度ノートをとらないといけないのであれば、自分であればどこを変えるか?
②改善点:このノートを改善するのであればどこをどう変えればいいだろうか?
③第三者の視点:自分のノートをもし先生が見たらどのようなコメントをするだろうか?
ノート術は使わないと意味がありません。
自分なりの解釈で結構ですので実践してみてください。
絶対に正しいノート術はありません。常に手探りで自分なりのノート術を探していくようにしましょう。
ここから先は、さらにノートをとる際の効率を高めるためのポイントについてまとめていきます。
ノートを上手に使って勉強やビジネスを効率よく進めていきたいという方、ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが友達になりたいのはどんな人ですか?」【最高の友達】
2022-04-28 12:00330ptあなたが友達になりたいのはどんな人ですか?
今回は、起業する際にどんな環境に自分の身を置くべきなのかという相談をもとに、お互いに自分を高めながら成長していくことができる仲間の選び方と見つけ方について解説させてもらいます。
起業する際に、どんな環境に自分の身を置くべきなのでしょうか?
これはご自身の性格にもよると思います。
内向的で1人でいることが好きで、1人でこもって良い作品を作ることが好きだというような芸術家タイプであれば、1人でこもって仕事をしてもいいとは思います。
ですが、基本的には、人間というものは周りにいる人たちから大きな影響を受けるものですから、同じように起業した人や起業を志している人が周りにいる環境の方がモチベーションは高くなると思います。
良くも悪くも人間は周りに流されるものだということを覚えておいてください。
自分が鋼鉄の意志を持っているというのでなければ、周りに同じような志を持っている仲間がいる環境がいいのではないかとは思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
目標達成のための仲間選び
今回は仲間の見つけ方について紹介させてもらいます。
仲間がいるかどうかということは、非常に重要なポイントになります。
これは人間の歴史を見ても、やはり、1人よりも仲間がいる人の方が成功しています。
アップルもスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの2人が始めた会社で、斬新なアイデアと高いカリスマ性を持ったスティーブ・ジョブズとそれを形にすることができる素晴らしい技術者であるスティーブ・ウォズニアックの2人で始めたのが全ての始まりでした。
Google も同様で、このようなイノベーションは1人の天才によるものではなく、多くの場合2人の出会いによって始まることが多いようです。
これについてはこちらの本を参考にしてみてください。
POWERS OF TWO 二人で一人の天才
仕事の人間関係に目を向けるということもとても重要なことです。
目標を達成する為には仲間が必要なわけですが、その仲間がいることの効果と、どんな仲間を選べば目標達成につながるのでしょうか。
当然ですが誰でもいいわけではありません。
いくら仲間がいても足を引っ張られたり、誘惑に弱すぎる人とでは、余計に自分の目標達成が妨げられることになりかねません。
どんな仲間を選べばいいのかという事まで解説させていただければと思います。
見つけると2倍も目標を達成できる【最高の仲間の見つけ方】
仲間の存在が目標達成の確率を高めてくれるということについては、心理学の世界では常識と言われているぐらいです。
例えば、禁煙の治療においても、禁煙の成功率と仲間の有無には正の相関があるということが、複数の研究からわかっています。
これはダイエットも全く同じです。
自分と同じようにダイエットを頑張っている仲間と頻繁に接触した場合と、そうでなく1人だけで頑張っている場合を比べると、仲間との接触頻度が多かった人は、ダイエットの成功確率が2倍も高くなったということもわかっています。
仲間の存在というものは、禁煙やダイエットの成功率を高めてくれるだけでなく、ダイエットが終わった後のリバウンドも倍近く防いでくれるということも分かっています。
やはり、大きな目標を達成したいというのであれば、仲間はいた方がいいです。
仲間を作る3つのメリット
仲間を見つけることで、主に3つのメリットがあるとされています。
メリットその1 :モチベーションの向上
特に、困難な状況や諦めてしまいそうな状況において仲間は非常に役に立ちます。
自分が何のために今頑張っているのか、目標を持った当時どのような初心を持っていたのか、このようなことを仲間である第三者が思い出させてくれます。
なんとなくわかると思いますが、人間は目標を達成したいと思っても、最初の熱い思いはどうしても徐々に忘れてしまいます。
これにより飽きていくという現象が起きてモチベーションが失われていきます。
どんなことでも、最初はかなりの高みを理想として思い描いていたのに、いつのまにか「この辺でいいだろう」とモチベーションは下がります。
仲間の存在は、初心の強烈なモチベーションを自分の外側に確保することができるわけです。
ある意味、自分の一番いい時のセーブポイントになります。
メリットその2 :説明責任
人間は、それが自分だけの目標だと都合よく目標を変更してしまうものです。
自分が頑張らなくてもいいように、妥協したり都合よく変えていきます。
これが目標達成を遠ざける大きな原因です。
仲間の存在によって、自分以外の第三者が自分の目標を知っているという状態になります。
それにより説明責任の感覚が増加します。
つまり、目標を変更したりする時には、その理由を仲間に説明しなくてはいけなくなります。
もし目標を変えるのであれば、それはサボりや妥協ではなくどんなメリットがあるのか、ちゃんと説明しなくてはならなくなります。
第三者に見られている感覚が強くなりますので、変に自分に甘くなったりすることなく、かつ、無理な目標を立ててしまって計画倒れしてしまうみっともないところを見せたくないので、現実的な目標を立てることができます。
その結果として、目標達成の確率が高くなります。
メリットその3 :バランスの取れた視点の増加
仲間は、客観的な観察者として皆さんの近くにいてくれます。
人間というものは、行き詰まった時には「自分の限られた視野」の中で行き詰まっているだけです。
目の前に壁があったり困難にぶつかっているとしても、今の自分とは違う視点でその問題を見ることができれば、その壁を突破しやすくなったりするものです。
そんな役割を仲間の存在はしてくれます。
仲間というものは、客観的な観察者としてバランスの取れた良いアドバイスをくれますので、自分だけで考えたり悩むよりも、良い解決方法が見つかる可能性が高くなります。
最高の仲間(バディ)の見つけ方
仲間が目標達成のためには大切だと言われても、それはわかるが簡単ではないと考える人も多いと思います。
ところが、目標達成につながる仲間というものは、実は、麦わら海賊団ほど固い絆で結ばれている必要はないようです。
バディを組む仲間は、自分が信頼できる人、または、同じゴールを目指す人であれば、はっきり言って誰でも構いません。
そんな相手を見つけて、これから紹介するバディ運用の14のルールを守れば、誰でも目標達成のために非常に効果的な仲間になることができます。
ですから、あまり人を選ぶことに悩む必要はなく、どちらかと言うと、選ぶ相手よりもその相手との関係をどのように運用するか、そのコミュニケーションや目標設定の仕方が重要になるようです。
バディ運用の14のルール
ルールその1 :事前に報告スケジュールを立てる
どれくらいの頻度で、その相手に自分の進展について報告するか、それはあらかじめ決めるようにしておいてください。
人は誰でも気まずい状況の時には他の人に言いづらいものです。自分の成果が出ている時や良い時だけを報告したくなるものです。
これは Instagram を見ている時と同じ状況になってしまいます。
自分が調子が悪い時には、逆に相手は調子がいい、そんな状況が続けば病んでしまいます。
大抵の場合、お互いいいことばかりを報告して、そもそも何のために報告しているのかさえもわからなくなります。
ですから、事前に報告スケジュールを決めておいて、お互いに良いことも悪いことも報告するとしておかなければ意味がありません。
例えば、3日に1回とか週に1回とかスケジュールを決めて、どんな頻度でどのような内容をどんなフォーマットで報告するか決めといてください。
そこまで事前に決めておいてください。
おすすめとしては、週に4回以上の頻度で報告をするようにしてみてください。
それによって習慣化されやすくなりますので、継続できる可能性が高くなります。
ですから、2日に1回は報告し合うというようにするのが、目標達成のためには一番いいのではないかと思います。
ルールその2 :開始日と終了日を決めておく
目標達成に向けての期限を最初に決めておく必要があります。
事前に開始日と終了日を決めておかないと、モチベーションが低下してしまうということがわかっています。
この開始日については、いきなり当日始めたりしない方がいいです。
おすすめとしては、1週間から2週間のトライアル期間を設けるようにしてみてください。
例えば、自分の目標について仲間に相談したとします。
その際には、「まずは1週間試しにやってみるから、来週また報告するね」と伝えて、ひとまず試しに取り組んでみます。
1週間後の進捗を報告して、その上で終了日までの期限についてどう思うか相手に尋ねてみてください。
相手からの客観的な視点を取り入れながら意見交換を行って、お互いのスケジュールを立てるようにしてください。
現実的な視点を取り入れながら、計画を立ててください。
ルールその3 :進展状況を報告する
報告し合う時には、必ず報告しあわなければいけない内容があります。
毎回、その時々で違う内容を報告していては、結局それも自分の都合のいい所ばかりを報告するようになってしまいます。
報告する内容はある程度フォーマット化しておかないと、いつのまにか意味のない報告をお互いにしているようなことになりかねません。
ですから、第三者がそれを見ても、成果や問題が具体的にわかるように報告してください。
成果が出ているのか、何か問題を抱えているのか、その成果や問題の具体的な内容や進展はどうなっているのか、それらが明確にわかるように、相手に説明責任を果たすような報告をするようにしてください。
残りのバディ運用のルールについては、続きをチェックしてみてください。
本当に目標を達成することができる目標の立て方や運用の仕方、目標達成のためのより効率的なバディの運用方法などについて、さらに掘り下げていきます。
確実に目標達成の可能性を上げて、仲間がいることのメリットを最大限に引き出したいという方は、ぜひチェックしてみてください。
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一問一答「あなたにとっての自分らしい人生とはどんなものですか?」【自分に合った人生の選択】
2022-04-26 12:00330ptあなたにとっての自分らしい人生とはどんなものですか?
今回は、仕事への不適合を感じながら働き続けている方の相談をもとに、自分に合った生き方と働き方を見つけるための心理学について解説させてもらいます。
Q. 地方公務員で事務職をしていますが、不適合を感じながら7年経過しました。作業自体に疑問を感じることも多くミスも多いです。それなのにムードメーカーと言われリーダーに推される話をされています。無能なのにと不安を感じています。
自分では無能と感じながらも客観的な能力は高い人なのではないでしょうか。
おすすめとしては、インポスター症候群対策をしてみてください。
いわゆる燃え尽き症候群やバーンアウトの対策ですが、Dラボを参考にして対策してもらえると、自分の能力を変に卑下したりすることがなくなります。
自分を卑下することがなくなって初めて、自分の気づかない利点にも目が向くようになり、それを使って皆に貢献することを考えることができたり、自分の働き方も見えてきます。
僕も時間は守れないし時々問題発言もするし、決して性格としても良い人間ではないと思います。
ただ知識や記憶力だけはこれを使ってみんなに貢献できると思っています。
ダメなところもたくさんあるけれど、他の人に貢献できる自分の能力に気付けるようになります。
以上が、DaiGo師匠からのアドバイスでした。
自分が本当にやりたいことの見つけ方
人生の中で自分の本当にやりたいことを見つけるというのはなかなか難しいものです。
はっきり言って、それが自分のやりたいことだと最初から見つけられることはほとんどありませんので、まずはやってみて、ある程度の間はそれを継続した上で判断する必要があります。
多くの人が、自分が本当にやりたいことなのか、自分にとって本当にそれが楽しいことなのかということを判断するまでの時間が早すぎます。
人間がやりたいことを見つけるのはたまたまです。
ただ、自分が何かを始めた時にそれが本当にやりたいことかどうかということに迷ったり自信を持つことができないと、どんなにいい仕事や趣味を見つけたとしても、そんな自信がない中でしていると楽しくもありませんし成果も出ません。
本当は自分のやりたい事を手に入れ始めていたのに、それに気付かず諦めて捨ててしまっている人が多すぎます。
ですから、皆さんがそれを手放さないために、自信を持ってそれが自分のやりたいことだと言えるような条件や探し方について解説させてもらいます。
やりたいことの見つけ方その1 :過程が楽しい
仕事であれば、自分はこの仕事でこれだけの大きな成果を出すとか、このビジネスでお金を稼ぐなど、何かしらの大きなゴールを目標にする人が多いと思います。
ただ、ゴールは大事ですが、それより前にそれをしている過程が楽しめるかどうかということで考えた方がいいと思います。
このような過程を楽しいと思えることであれば、その時間の方がはるかに長いわけですからどんなことでも続きます。
やりたいことの見つけ方その2 :他人と無関係にやりたい
評価やお金など他人からもたらされるもの全てとは無関係に、自分がそれを本当にしたいのかということです。
他人からもたらされる評価や給料などに一切関係なく自分がしたいのかということも重要です。
仕事であっても趣味であっても、好奇心を感じられるかどうかということは非常に重要なポイントになると思います。
やりたいことの見つけ方その3 :リスクや不安も楽しめる
リスクや不安や失敗さえも楽しむことができるかどうかということです。
不安と好奇心のせめぎ合いの中で好奇心が勝るのであれば、それは自分の本当にしたいことです。
やりたいことの見つけ方その4 :成長が感じられる
僕たちが進歩し進んでいくために必要になるモチベーションというものは、それがごくわずかであっても嘘でも構わないので、前に進んでいるという感覚が必要になるということが様々な研究によりわかっています。
やりたいことの見つけ方その5 :性格に合っている
本当にやりたいことを見つけるのはほとんど偶然ですが、実は、ある程度は絞り込むことができて、そのためには自分の性格を理解しているかどうかということが重要になってきます。
例えば、大学での学部の選び方というものも性格によりますし、職業別に多い性格や成功しやすい性格というものもあります。
人間というものは、職業の選択や趣味の選択、行動選択が性格によりかなり行われています。
自分だけの生き方を見つけたいという人も多いと思います。
自分が最も楽しく過ごすことができる生き方や仕事の選び方、趣味や人間関係の選び方というようなものは、自分の性格に合っているかどうかということが重要です。
自分だけの生き方と仕事を見つける方法
皆さんも自分が求める生き方やしたいと思っている仕事を考えることはあると思います。
当然ですが、自分の人生を左右することであれば誰でも悩みます。
とはいえ、未来のことはわかりませんので、進路を考える上でも就職を考える上でも後悔してしまうこともあります。
特に、自分に合う仕事がわからないという人も多いと思いますが、そのような人は性格から決めるようにしてみてください。
例えば、学校の専攻科目はビッグファイブの影響をかなり受けるという研究もありますし、どんな仕事を選ぶのかということもその人のビッグファイブの影響を受けると言われています。
それと同時に、仕事で成果を出せるかどうかということもビッグファイブで決まります。
インスタントビッグファイブは、他人の性格を読むだけでなく、自分が人生で一番良い選択をできるようになるための指標になるものです。
インスタントビッグファイブについては、以前にこちらの記事でもまとめさせて頂いています。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
一問一答「あなたが本心や性格をもっと理解したい人は誰ですか?」【性格を読む】
大学の専攻とビッグファイブ
人生の選択といえば、多くの人が一番最初に迷うのが大学や学校の選択です。
今更大学の話をされても変えようがないという人もいると思いますが、なぜそのようになるのかという理由まで考えていただけると、他の場面でも活用することができる内容だと思います。
オーフス大学の研究で、性格と学問の好みに何か関係があるのかということを調べています。
1992年から2015年の間に行われた12の研究をまとめた系統的レビューになっています。
それによると、結論としては、簡単に言うとリア充ほど経済やビジネスに向いていて、メンタルが弱い人は人文系に惹かれやすいということが確認されています。
皆さんの性格特性によって、向いている専攻や学部がわかると言われています。
外向性が高い人
社交性があり自己主張が強い人ですので、経済・法律・政治・医学を選ぶ傾向がありました。
芸術や人文系には興味を示さない傾向もありました。
開放性が高い人
想像力が強くて好奇心も強い人ですから、人文系の学問や芸術、心理学なども選びやすい傾向がありました。
一方で、経済学・工学・法律には興味を示さない傾向もありました。
開放性が高い人は好奇心だけでなく感受性の強さもあります。
経済や法律のような厳密に物事が決まるようなことには、あまり興味を示さないのかもしれません。
協調性が高い人
他人への信頼感や人当たりの良さ、優しさが強い人ですので、これが向いているというよりも周りに合わせて大抵のことはこなすことができます。
ただ、向いていない学問は確認されています。
法律・経済やビジネスへの興味が他の学問に比べて極端に低い傾向がありました。
これはなんとなく考えるとわかると思いますが、法律を学ぶとなると、法律の解釈についてお互いにディベートしたり意見を戦わせる必要もあります。
ビジネスでも当然ながら競争が必要となりますので、このような分野は協調性が高い人は苦手とする分野なのだろうと思います。
神経症的傾向が高い人
神経症的傾向が高い人は鬱や不安を抱えやすいと言われますが、とても繊細で気分のアップダウンが激しくなります。
開放性が高くて神経症的傾向が高いとアーティストになりやすいです。
神経症的傾向が高い人は人文と芸術を選ぶ可能性が非常に高いです。
芸術や文系の科目には行きやすくなるようです。
心理学にも興味は持ちやすいですが、それよりも芸術や文系の科目の方が好きになりやすいようです。
経済やビジネスには興味を示さない傾向もありました。
誠実性が高い人
誠実性が高い人は自分をコントロールするのが上手で、目標に向かってコツコツと頑張る能力が高い人です。
誠実性が高い人は、芸術・人文を選ぶ確率が非常に少なかったそうです。
物事をコツコツと頑張ることが好きなので、結果を出すための方法がはっきりしなかったり曖昧なものは苦手のようです。
文系の科目も数字として自分が進歩しているのかどうかがわかりにくいので、興味を示しにくい傾向があるわけです。
その点で考えると、誠実性が高い人は仕事でもちゃんと数字で自分の成長を確認できる仕事を選んだ方がいいようです。
研究者によると、この結果は学生が自分の専攻を選ぶ際に良いガイドラインになるのではないかと言われています。
皆さんが今学生なのであれば「自分が何を勉強したいのか?」、あるいは、社会人で新しいスキルを身につけたいのであれば「自分がどんなスキルを手に入れればいいのか?」、副業や転職を考えているのであれば「自分がどんな仕事をすればいいのか?」ということを考える時に、皆さんのビッグファイブを参考にして頂けるといいのではないかと思います。
おすすめの方法としては、まずは、インスタント・ビッグファイブを勉強してからしっかり練習してみてください。
それを使って、まずは自分を分析してみてください。
その後に他人の性格を読む練習を行ってもらい、ある程度それができるようになったら、自分が目指したいと思っているジャンルの中で成功している人を何人かピックアップしてもらい、その人たちの性格を自分なりに読んでみてください。
そして、これと同時に自己省察を行ってみてください。
「本当は自分は何をしたいのか?」ということを知る必要があります。
自分の性格に合っている仕事がベストではありますが、これは1つではありませんので、自分にとってその中で何がベストなのかということを知る必要があります。
ですから 、自己省察と他人を読む力はセットで使ってください。
そのためにはこちらの本が役に立つと思います。
insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力
仕事とビッグファイブ
仕事とビッグファイブが適合すると収入が高くなりやすいとされていますが、全ての性格特性が適合する必要はありません。
収入が高くなるという点で考えると、「外向性」「協調性」「開放性」の3つが適合すると収入が高くなりやすいと確認されています。
外向性が高い人であれば、営業のような人付き合いが必要な仕事であればうまくいくと思います。
ですが、一方で分析系の仕事で人に会う機会が少ない仕事となると、寂しくなって上手くいかなくなる可能性が高いです。
ですから、3つの性格特性が適合していれば収入が高くなる可能性が高いですが、それぞれが高ければいいということではありません。
そういう意味で、仕事と性格の適合性が重要だということです。
ティルブルフ大学の研究で、ドイツで行われた国勢調査のデータをベースに、平均年齢43歳の8,458人の男女を対象に、それぞれの性格と職業や年収について調べています。
その結果、職業の特性と「外向性」「協調性」「開放性」の3つが仕事の内容と適合している方が収入が高くなりやすいということが確認されました。
これを心理学では適合ボーナスと呼びます。
ちなみに、神経症的傾向が高いとメンタルが弱いということですから、よほど特殊な仕事を除いてはあらゆる仕事でマイナスになります。
ですから、メンタルの弱さはあらゆる職業で不利になるので改善した方がいいです。
そして、どの性格特性もあまりにも高くなり過ぎると仕事の選択の幅が狭まってしまいます。
この研究では、成功を左右するといわれている誠実性、人当たりの良さを表す協調性、新しいものを受け入れる力である開放性、この3つのいずれかがその職業に必要な属性よりも高すぎれば、逆に年収が下がる傾向が確認されています。
これは高すぎるぐらいであれば、少し足りないぐらいの人がその仕事に就いた場合の方がまだマシだとされています。
ですから、自分が就きたい職業にこの3つの性格特性が少し足りないぐらいであればあきらめないでください。
性格は大きく変えることはできなくても少しずつ鍛えていくことはできます。
逆に、あまりも飛びぬけた性格特性がある場合には仕事の選択の幅が少なくなってしまうわけですから、程々の性格で少し足りない部分があるぐらいが伸びしろがあるということだと思います。
生涯年収はその人のパーソナリティと環境によって決まります。
性格が良ければいいということではなく、その仕事のスタイルや働く環境によって変わります。
つまり、自分の性格と仕事で求められる適性のマッチングが重要なのであって、自分が完璧な性格である必要はないということです。
今仕事がうまくいかないというのであれば、それは自分の性格が悪いのではなく、その仕事とのマッチングができていないだけです。
誠実性が高い人の方が収入が高くなる傾向は確かにあります。
ですが、この研究者たちも実際にはもっと複雑な要素が絡み合っているのではないかと言われています。
誠実性は高めておいて損はないです。
神経症的傾向の高さは当然メンタルも鍛えておいた方がいいです。
それ以外の3つに関しては、自分の性格特性に合う仕事を見つけさえすればそんなに問題はありません。
そんな仕事の見つけ方についてはこちらの本を参考にしてみてください。
科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方
自分の性格の活かし方についてはこちらの本を読んでみてください。
自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義
ここから先は、具体的な例も交えながら自分の性格と仕事をどうマッチングさせればいいのかということを紹介させてもらい、皆さんが実際に自分に合う仕事を見つけられるように解説させてもらいます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは仕事を何を基準に選びましたか?」【間違いだらけの転職】
2022-04-23 12:00330ptあなたは仕事を何を基準に選びましたか?
DaiGo師匠の質疑応答では就職や転職についての相談もよくありますが、今回は、未経験での転職についての相談をもとに、仕事選びで後悔しないための心理学を紹介させてもらいます。
Q. 36歳で家庭もあり IT 関係は未経験です。転職で未経験でも募集しているところに挑戦しようかと思っています。どう思いますか?
36歳で未経験の人を採用してくれるところは少ないとは思います。
未経験の状態で、未経験だけれど頑張ると言ってもなかなか採用してくれないと思いますので、 IT 関係は未経験でも、これまでどんな経験をしてきたかということをアピールしてください。
自分がそれまで経験して学んできたことで、その企業に対してどんな貢献ができるのか考えてください。
IT 関係の企業のビジネスは、 IT の技術を使って何かしらの新しいサービスを作り出すことが目的です。
例えば、Uber であれば IT の技術を使ってタクシーの配車を便利にするサービスです。
であれば、車に関する知識や道路の交通状況や混雑状況などと、 IT 関係の技術の両方が必要になります。
IT は技術です。
その技術と飲食業を組み合わせるとUber Eatsになっただけです。
自分が今まで36年積み上げてきたキャリアと IT を掛け合わせて、どんな企業に入れるか考えてみてください。
IT の技術はこれから勉強するとしても、既に持っている知識や経験でどんなことができるかプレゼンすることができなければ、未経験の人をゼロから雇う企業はありません。
未経験歓迎という求人広告は結構ありますが、それは、未経験であっても歓迎はするけれど、その経験とは別の企業に役に立つスキルや知識をプレゼンして欲しいということです。
本当に何もない未経験の人をゼロから雇う企業はありません。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
仕事選びとキャリア選択の科学
多くの人がしてしまいがちな仕事選びでの間違いがあります。
どんな仕事を選べば成功するのかということは当然ですがわかりません。
時代はどんどん変化して、数年前にはなかったような仕事が次々とできています。
仕事自体が時代によって変わっていくものですから、今自分にとってベストだと思っている仕事が、何かにとってかわられてベストではなくなる可能性もありますし、これは年齢によっても変わってくると思います。
その人の年代や境遇によってもベストな仕事は変わってきます。
ですから、時代や状況に合わせて自分の仕事や働き方を変えることを前提として考えておいてください。
転職を次々と繰り返していつまでもいい仕事に就くことができないとか、転職しても転職してもブラック企業のようなところばかりに入ってしまい、職業選びで拗らせているような人がいます。
そういう人は、その経歴をうまく説明することもできないので面接でも苦労してしまいます。
キャリア選択で多くの人がしてしまいがちなミスを知っておいてください。
それさえ避けていただければ、仕事選びでの大きな失敗や後悔だけは減らすことができます。
どんなことでも何がベストなのかがわからない状態ではいろいろと試すしかありません。
何がベストなのかわからない、自分の本当にやりたいことがわからないというのであれば色々と試すしかありません。
ですから、仕事選びのポイントはまずはいろいろと試すことです。
そして、その試す過程で致命的なミスだけは避けてください。
これさえ守っていただければ、いろんな仕事を試している中で自分にとってベストだと思える仕事に就くことができます。
しかも、致命的なミスだけは避けることができれば、安心して次の転職にチャレンジすることもできます。
職業選択を考える上でまずは読んでいただきたいのがこの本です。
科学的に正しい職業の選び方について教えてくれます。
科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方
ブラック企業に入ってしまうと、人はどんどん判断力を失いリソースを奪われてしまいます。
その可能性に気付いたら出来る限り早く抜け出す必要があります。
このような企業を見抜く方法と、今そんな会社にいてなかなか抜け出すことができない人が抜け出すにはどうすればいいのかということについてはこちらの本が役に立ちます。
ブラック職場があなたを殺す
職業選択で重要な能力としては決断力もあります。
自分の人生や収入を左右する判断をすることは勇気がいることです。
ただ、この決断力というものは技術なので誰でも学べば高めることができます。
その高め方を解説したのがこちらの本になります。
こちらは Amazon の Audible であれば無料体験で全部聞くことができる対象になっています。
超決断力ー6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学
多くの人がしてしまいがちな仕事選びの5つのミス
ハーバードビジネススクールの研究で、プロのリクルーターの目線から見て人がどのようなことで職業選択に失敗してしまうのかということを調べてくれています。
世界的に様々な業種業態でさまざまな地位の人たちにリサーチをして、キャリア選択で失敗している人の特徴について調べたものです。
そこから5つの共通点が見つけられています。
ミスその1 :リサーチが不十分
大半の人事担当者は、新入社員や転職希望者が自分に合いそうな会社や部署を知るための十分なリサーチをしていないと感じていたそうです。
皆さんは自分が働く企業を選ぶ時にどのように選ぶでしょうか?
IT企業が良いなとかリモートが許されるところがいいなとか、料理業界で働きたいなど、大まかなイメージや字面だけで仕事を選んでいる人が多いです。
IT企業でも高い投資能力が必要な企業もあれば、法人向けに売り込むので営業力が必要な企業もあります。
同じ業界であっても必要とされる能力は会社によって違いますし、会社の構造が同じだったとしても、会社や人事担当者が求めている人材も全て違います。
それらをちゃんと調べた上で自分の能力と照らし合わせて考えることができているかどうかということです。
そこまでのリサーチをすることなく、実際にしている仕事の内容はよくわからないけれど、なんとなくイメージがいいからと言って応募している人が多いということです。
少なくともリクルーターの人たちからはそういう人が多いと思われています。
十分なリサーチがなければ、自分の能力と合わない職業についてしまい、結果的に「こんなはずではなかった」となってしまいます。
自分の能力とその職業が合致しているのかということを考えず職業選択をしてしがみついてしまうと、結局苦しい状況になるのは自分です。
自分の能力や特性をわかっている人は一定数はいると思います。
それをわかっている状態で、企業が求めている人材や日常的に行っている業務が自分と合っているかどうかまで調べる人があまりにも少ないということです。
ミスその2 :お金のために辞めてしまう
人が仕事に求めるものはお金以外もあるはずです。
仕事での充実感やその仕事が周りからどれくらい尊敬されるのかとか、周りに良い同僚がいるのかなど、仕事に求めるものはいろいろとありますが数字に出来ないものが結構あります。
そのため、お金とか給料というわかりやすい指標に注目してしまいがちです。
その結果、転職を繰り返してしまい、仮にそこで給料が上がっていったとしても全体的な幸福度は低下する傾向が確認されています。
自分が持っている給料以外のものが定量化できないので、その自分が持っているものをないがしろにしてしまい、お金だけで会社を選んでしまいます。
実際に、給料が上がってもそれによる皆さんのモチベーションの上昇は長続きしません。
給料を上げてもモチベーションは一瞬上がるだけですぐに元に戻りますので、企業は、それよりも自由な時間や仕事に対する裁量権を大切にしてあげた方がいいです。
この研究では、求職者は報酬ばかりに気を取られ自分に合っているかどうかもわからず、自分がもらえるお金の大きさを人生の満足感と勘違いしているから転職を繰り返してしまうと指摘しています。
今よりも5万円給料が多くもらえる企業に行けば、今よりももっと幸せになるはずだと思い込んでしまうわけです。
お金のために転職を繰り返すのは、自分にとって本当に大切な優先順位や自分がどうすれば成功できるのかとか、自分の能力と何が合っているのかということを把握していない証拠だとも指摘されています。
もちろん、お金も大切ですし給料は多い方がいいのは当然ですが、多くの人がお金の為に犠牲にしてはいけないものまで犠牲にしてしまっているということです。
「給料が同じでもその会社に行くだろうか?」
ですから、迷ったらその転職で給料は上がるとしても、それによって失うものはないだろうか? と改めて考えることを忘れないようにしてください。
あるいは、給料が全く同じだとしたらその会社に行くかどうかを考えてみてください。
お金以外にも明確にその会社に行きたい理由があるのであればいいと思いますが、それがなくお金だけで転職をするというのは愚策になる可能性があります。
ミスその3 :To ではなくFrom の移動
「あの会社に行きたい」だから転職するというのであれば To の転職です。
From の転職は「ここから離れたい」という欲求です。
「今のこの会社を辞めたい」だから転職すると多くの人が考えてしまい、それで転職で後悔する結果になっているようです。
今いる場所から逃げようとするあまり、「自分はどこに向かおうとしているのか」「自分の人生をどう変えたいのか」ということを考えずに転職してしまいます。
しかも、このタイプの人は同じ転職のミスを繰り返すそうです。
現在のポジションへの不満が高まってしまい、キャリアアップの計画を立てたり自分の人生について考えずに今の場所から逃げるので、その逃げた先でもまた同じような不満が高まってしまいます。
もちろん、ブラック企業から逃げるのが悪いということではありません。
ブラック企業から抜け出す事は重要ですが、今いる場所から逃げたいという能動的な理由での転職は危険です。
もっと積極的に自分が行きたいと思う仕事を見つけてから転職しないと後悔するということです。
ミスその4 :自分を過大評価する
多くの人は新しい職場で発揮できる自分の能力を過大評価してしまい、最初のリサーチ不足も相まってキャリアに壊滅的なダメージを与えます。
人は未来に対してありえないぐらい希望を持ってしまいます。
例えば、「明日やればいいや」というのも今日より明日の方が自分はできると思っているからです。
ですが、今日できないことは明日もできません。
人は、今日よりも明日の方が可能性に満ち満ちていて、行動力も自制心もあり多くのことができると思い込んでいます。
ですから、自分は新しい職場に行けばもっとできると無意識のうちに自分の能力を過大評価してしまいます。
それに加えて、そもそも自分に合っているか十分なリサーチをしていません。
自分の能力と合っているかどうかもわからず、自分の能力を過大評価しているわけですから、自分が考えていた以上の仕事を求められてプレッシャーに感じたり、そもそも仕事に合っていないから面白くもないという状態になります。
こうなると壊滅的なダメージを受けてしまいます。
リクルーターたちの多くは、求職者たちは現在の仕事に問題があると考える人が非常に多いけれど、自分自身もその問題の一部であるということを認識していない人が多いとコメントしています。
「会社がわかってくれない」「上司がわかってくれない」と今の会社に不満を持っている人も多いと思います。
本当に自分が優れているとしたら、上司がわかってくれないのは自分のプレゼン能力が低いからです。
もちろん全てが自分の責任ということではありませんが、問題の一部には必ず自分も若干含まれています。
自分を取り巻く問題の一部に自分も含まれているということを考える必要があるということです。
ミスその5 :長期的な視点がない
いわゆるスター社員と呼ばれる人たちは、その都度自分が勤める企業のオファーに応じてキャリアをどんどん変えていくと思っている人がとても多いです。
つまり、能力が高い人は様々な企業から求められてヘッドハンティングされて、キャリアをどんどん変えながら上に登っていくと思っている人が多いと思います。
ところが、実際に調べてみると逆でした。
実際には、トップクラスの社員が競合他社に移る可能性は低いそうです。
多くのトップ社員は、自分を取り巻く状況や同僚、人間関係に大きな価値があるということを理解しています。
自分の周りに大きな価値があるものがあるのだから、それを使い続けた方が得策だと考える賢さを持っていたそうです。
ところが、本当に大切な価値がどこにあるのかを見極める賢さを持っていない人は、すぐに周りの環境や取り巻く状況を否定して転職を考えてしまいます。
研究では、「野心的な労働者にとって良い組織にとどまる方がメリットは大きい」とも言われています。
つまり、本当に自分のキャリアアップを考えるのであれば、転職はほとんどの場合デメリットが大きくなります。
本当に能力が高く自分の能力を磨き続けている人は、良い組織を見つけてそこに長くとどまる方がメリットが大きいと断言する傾向があったということです。
「そもそも特定の企業でスターダムにのし上がる方が、企業を転々としながら上を目指すよりもはるかに容易なのは間違いない」とも研究では指摘されています。
企業を転々としながら成功するのはプロ経営者です。
どんな会社を経営してもプロとして一定以上の成功させることができたり、赤字の会社を V 字回復させるようなプロの経営者です。
このような人でない限り、特定の企業で上を目指した方が成果も出しやすいですしキャリアとしてもメリットがあるわけです。
そして、次のような指摘もされています。
「しかし、パフォーマンスを向上させるには勤続年数の長さも重要だが、一流のパフォーマンスを育むためには雇用主の質の方が重要であるということもわかっている」
つまり、長い間一定のところで働けば良いということではなく、「良い職場」で長い間働くことが重要だということです。
上層部の質が高い企業にいる場合に関しては、その会社にとどまって頑張った方がいいです。
ですが、経営者や上層部が残念な場合には転職の意味があるかもしれません。
企業の経営者の考え方はとても重要です。
この経営者の考え方がダメな企業から良い企業に移った人は、驚くほどパフォーマンスを発揮することが多いです。
当然ですが、良い企業に入れば人は頑張って働こうと思います。
逆に、1ランク下の企業に転職してしまうと、その人のパフォーマンスは著しく下がるということも確認されています。
良い企業に転職できても、パフォーマンスは維持できるか少し上がるかぐらいなので、統計的に考えると転職は結構リスクが高いということです。
優れたパフォーマンスを発揮するためには、「質が高い同僚」と「一流の技術的・支援的リソースを提供する組織」が必要になると言われています。
多くの人が考えているキャリアに関する常識は結構間違っているようです。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
ここから先は、どんな職業につけばパフォーマンスも収入も上がって充実したキャリアを重ねていくことができるのかということを解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが心を動かしたい人は誰ですか?」【ストーリーテリング】
2022-04-21 12:00330ptあなたが心を動かしたい人は誰ですか?
今回は、面接で不安を抱えている方の相談をもとに、人の心を動かす話術 :ストーリーテリングについて解説させてもらいます。
Q. コロナの不安に耐えきれず逃げるように退職して、無職の期間が1年ほどになり再就職に苦戦しています。無職の期間中に資格を取っているわけでもないので、この空白期間の説明に困っています。どのように説明すれば良いのでしょうか?
別に資格でなくても何かしらの勉強をしていたと言えればいいと思います。
自分がこれまでの期間に体験したことをきっかけに、それを使って社会に貢献したいので、その仕事に就きたいという思いをストーリーとして伝えてみてください。
ストーリーテリングの勉強をしてみてください。
さすがに何もしていなかったわけでもないと思うので、自分のしていたことをちゃんと説明するといいと思います。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
議論よりも物語
情報が溢れている現代においては、そもそも情報の価値が変わってきています。
もちろん、それが事実かどうかを見抜く知識も必要ですが、仕事上でも生活する上でも誰でも瞬時にワンクリックで情報にアクセスできます。
このような時代において重要なのは「知っている」よりも、「感情豊かに伝える能力」です。
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
そんな時代に成功する人の特徴について、ダニエル・ピンクはこちらの著書で教えてくれています。
この中で、成功するための感性は6つあり、それぞれの磨き方について解説してくれていますが、その中でも「議論よりも物語」が重要になると言われています。
その中で、「思わず買ってしまうワイン」の話が紹介されています。
情報が溢れた時代で物語の重要性がわかる事例を紹介しておきます。
このワインは、エリックとアレックス・バーソロミアスという2人の兄弟のアイデアから生まれました。彼らにはある理由があって、アレックスが製造し、エリックが描いたラベルを貼った良いワインを、あまり堅苦しくないやり方で売りたいと考えていました。
2人の目的とは癌に苦しんで亡くなった母親に敬意を捧げることでした。
(中略)
アレックスとエリックは“Big Tatoo Red”の売り上げから1本あたり50セントをリリアナ・S・バーソロミアスの名で、北バージニアのホスピスや各地の癌研究基金に寄付することにしています。
皆様の協力のおかげで初回出荷時の売上から755,000ドルを寄付することができました。今後もさらに多くの寄付をしていきたいと考えています。
“Big Tatoo Red”をお買い上げくださいました皆様に、母に代わってアレックスとエリックより御礼申し上げます。
価格帯もほぼ同じ手頃な値段のワインが3本あったとして、このワイン以外は、オシャレではあるけれど客の気を引く形容詞がよくある感じで並んでいるだけです。
皆さんはどれを買うでしょうか?
「物語」の感性を磨くおすすめ
心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える (フェニックスシリーズ)
「感情」から書く脚本術
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
物語は論理性と感情性
ストーリーテリングには論理的な会話の流れに加えて感情的な話の流れも必要になります。
だからこそ、ストーリーテリングはただ論理的に話すよりも難しいです。
ですから、DaiGo師匠も心理学の知識を解説する時には、ただ論理的に話すだけでなく、時々ストーリーを入れたりユーモアを交えたりするようにしています。
これも時々感情的な話も入れるようにしないと、人は話についていくのが難しくなるからです。
ストーリーテリングは、そもそもの論理性を保ちながら感情豊かに伝えるテクニックです。
ストーリーシェアトレーニング
自分の言いたいことを物語や小説などの逸話に変換して伝えるトレーニング方法です。
名言や逸話を使う方法です。
まずは紙に自分の伝えたいことを書き出してください。
その上で、その人にストーリーを付け加えていきます。
例として、DaiGo師匠が好きな女性のタイプを聞かれたとしたら次のようになります。
例:論理的な答え
僕がいいなと思う女性は実はアインシュタインの奥さんです。ややこしい僕のような人でも理解してくれる人がいいなと思っていました。なぜならば、普段からメンタリストとして人の心を読んでばかりでしたので、僕の心を理解してくれる人がいいなと思っていたわけです。
ちなみに、誤解されやすい人のコミュニケーションの特徴としては、理由も伝えずに、ただ「自分のことをわかってくれる人」とだけ答えます。
これは、論理的な説明も理由もない上にストーリーもない最も悪い例です。
例:ストーリーに変換
僕は普段からメンタリストとして活動しているので人の心を読むキャラとして認識されています。ですから、逆に僕のことを理解してくれる人が好きです。
そのような女性はなかなかいないと思われていますが、実は歴史上にいて、あのアインシュタインの2番目の奥さんなんです。
アインシュタインの名言はたくさん残っていますし、僕もアインシュタインは好きなので本もいくつも読んでいますが、最も好きな名言はそのアインシュタインの奥さんの言葉です。
最初の奥さんは物理学者で、一緒にディスカッションなどもできたそうですが、逆にぶつかることもあってうまくいかなかったそうで、次の奥さんは物理のことは全くわからない人で、その奥さんはアインシュタインが亡くなるまでずっとそばにいたそうです。
その奥さんは「私は物理のことはよくわかりません。宇宙の始まりがどうなっていたのか、彼が書いている数式のことも全くわかりません。ただアインシュタインのことは誰よりもわかります。」と言われたそうです。
僕はそんな女性が好みです。
このように言われると記憶にも残るでしょうし、このように話すと皆さんの感情や人となりがその言葉にのります。
そのように話すと誤解されづらくなります。
もちろん、名言や逸話の本を読んでも結構ですが、映画やアニメのストーリーでも結構です。
自分がそのストーリーに何かしらの感銘を覚えた時には、それをメモしておくことをおすすめします。
そんなメモがたくさん溜まってくると、徐々に使いこなすことも出来るようになります。
使いこなせるようになると、他人に何かしらの話をする時も説得力が上がりますし、人を惹きつける能力も上がりますので、一生懸命コミュ力を上げようとか頑張らなくても、自然と周りに人が集まってくるようになります。
ぜひ試してみてください。
カーフレームワーク(CAR framework)
ストーリーテリングの基本として、まずカーフレームワークを意識することが重要です。
カーフレームワークとは、リーダーシップ研究で有名なポールスミス氏が提唱しているストーリーテリングの枠組みのことです。
CとAとRの頭文字が表すルールに沿ってストーリーを作るというものです。
人間の脳は論理的な話よりも物語の方が処理しやすいので、同じ情報量であれば物語にして伝えた方が理解しやすくなります。
ですから、直前に見たアニメのストーリーを説明することができても、直前に読んだ実用書の内容を説明するのは結構難しかったりします。
これはもともと人間の脳は物語の方が処理するのが上手だからです。
ですから、「マンガでわかる◯◯」という本がよくありますが、このような本をまずは選んで全体的な大枠を捉えるというのはいい方法です。
いきなり専門的な本を読んでも理解できなくても、最初に頭の中に大枠を作っていたら情報を処理しやすくなります。
C/Context:文脈(背景)
A/Action:アクション
R/Result:結果
この3つを意識すると誰でもわかりやすい物語を作ることができます。
Context:文脈(背景)
文脈がないと相手は混乱してしまいます。
まず最初にストーリーを理解するために必要な背景情報を提供する必要があります。
例えば、DaiGo師匠がぬこさんを抱っこして写っている写真があったとして、師匠のことを知らない人はその写真を見ても「猫を抱っこしている男性」としか理解できません。
ところが、師匠のことを知っていて、ぬこさんとの出会いを知っている人は、その1枚の写真から得られる情報が多くなります。
伝えたい内容の中にとどまっていない背景情報がないと物語を理解することができません。
出てくる登場人物や、その人がそれまでにしたことや性格、 職業などから、相手が物語を理解するために必要になる背景情報をまずは提供するようにしてください。
大抵の人がここでつまづいています。
いきなり出来事や話したい内容を話し始めて、「そもそもその人は何をしている人なの?」と相手の頭の中に疑問を作ってしまいます。
これは面接の時もプレゼンの時も同じです。
文脈がないと相手に伝わる想いも伝わりません。
この文脈の提供には相手と自分の繋がりをもたらしてくれる作用もあります。
こちらの話を聞いてくれるモチベーションを高めてくれます。
文脈を提供するための4つのポイント
では、背景情報として具体的にはどんなことを伝えると、相手は物語を理解しやすくなり話を聞くモチベーションが高くなってくれるのでしょうか。
そのためには、4つのポイントが含まれていると物語の理解と話を聞くモチベーションを高めることができると言われています。
ポイント1 :その話はいつどこで起きたことなのか?
その話が最近起きたことなのかいつ頃の話なのか、どこで起きたことなのかがわからなければ、相手は混乱してしまうだけです。
ポイント2 :その主人公は誰なのか?(誰の目線で語るのか?)
誰の目線で語っているのかがわからなければ相手は物語を理解することはできませんし、話の中で主人公が固定されていなければ混乱してしまいます。
よくある失敗としては、最初に主人公を設定したはずなのにそれを客観的に別の目線で語ってしまうという人がいます。
ポイント3 :序盤で主人公の目標を明らかにする
序盤で主人公が何をしたいのか?何を求めているのか?ということをある程度明らかにしていないと、相手は話を聞くモチベーションを保つことができなくなります。
主人公が達成したいことが見えてこないと物語の予測を立てることができなくなり、何が起きるのか全くわからない物語にモヤモヤしてしまいます。
ポイント4 :主人公の目標を邪魔するのは誰か?
主人公の目標を邪魔する敵、あるいは邪魔するものは何なのか?ということをわかりやすく伝えてください。
この4つを満たすだけで、背景情報を十分に伝えることができます。
慣れるまではこの4つのポイントを紙に書き出してみるのもいいと思います。
それだけでもかなりわかりやすく物語を伝えることができるようになります。
例えば、DaiGo師匠が小1から中2までいじめられたけれど、中2の時にいじめから脱却することができて今のように堂々と生きることができるようになったという話があったとします。
これをカーフレームワークの文脈に当てはめるとどうなるか参考までに紹介しておきます。
①その話はいつどこで起きるのか?
「小学校1年生から中2までの友だちがいなかった8年間」
②その話の主人公は誰か?
「いじめられて周りに言いたいことも言えなかった子供の頃のDaiGo」
③主人公は何を達成したいのか?
「いじめられた8年間の間に何も行動できなかった自分を変えたいと思っていた」
④その目的の達成を邪魔するのは何か?
物語で最終的に言いたいことは、「自分が行動すれば周りは変わるのに、他人の目ばかりを気にしていたので、それが自分が変わることができない本当の理由だった」ということです。ですが、その話の前に敵を設定しても構いません。
例えば、「クラスが変わっても毎年必ず現れるいじめっ子」かもしれませんし、「いじめを相談しても自分のせいだと言う先生」かもしれません。
何しても最終的に打ち勝つべきラスボスは「いじめられていることに怯えて自分の意思を出さなかった自分の弱さ」です。
最初は大変かもしれませんが、このようにして枠組みを作ったら、それらを繋いでいくだけでも十分に伝わりやすい物語ができます。
これだけでも相手の心に刺さる話ができるようになると思いますので、ぜひ試してみてください。
ここから先のアクションと結果、そして、さらにストーリーテリングのテクニックを磨いていくための方法については、続きをチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが朝起きてまず最初にすることは何ですか?」【朝イチ仕事術】
2022-04-19 14:10330ptあなたが朝起きてまず最初にすることは何ですか?
今回は、集中力が切れそうな時の対策についての相談をもとに、毎日の生産性が大きく変わる朝イチの過ごし方と仕事術について解説させてもらいます。
Q. 集中力が切れそうな時に何か良い方法はあるでしょうか?
運動してください。
特に脚部の筋肉を使うことによって脳に血液を送ることができるので、集中力を回復したり維持することができるということが分かっています。
僕は、よくこちらのステッパーを紹介しますが、仕事をしたり読書をするときもこのステッパーを踏みながらしています。
足を動かしていれば集中力を維持することができます。
Xiser Pro Trainer エクサー プロ ステッパー フロアマット付き stepper 日本語説明書付き 5年保証 ブラック
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
朝やると1日の仕事効率が激減する行動
人は何気なく毎日している行動が生産性を左右しています。
ところが、多くの人はそこをあまり気にすることなく漫然と何気なく過ごしています。
今回は明確に生産性が上がることがわかっていることを紹介させてもらいますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
モーニングルーティンを死守せよ
皆さんにもそれぞれモーニングルーティンがあると思いますが、このモーニングルーティンが破られると、その日1日の生産性がダダ下がりしてしまうという研究があります。
ですから、朝起きてから会社に行ってまずすることまでは必ず固定してください。
ワイオミング大学の研究で、アメリカの大きな大学の従業員を対象に3週間にわたって、毎日3回それぞれの日課がどれだけ守られているのかということと同時に、メンタルの安定や仕事に対するモチベーション、目標に対する進捗などをチェックしています。
睡眠の質や緊張度、曜日の違いによる影響を省いた上で、毎日の日課がどれだけ守られているかが、毎日の落ち着きや仕事に対するモチベーションにどのように影響を与えているのかということを調べています。
その結果、朝の日課やモーニングルーティンが崩れている日は、他の日に比べて精神力がダダ下がりしていて落ち着きがなくなる傾向が確認されました。
精神力が低下するというのは、落ち着きがなくなってしまい普通の日であれば何ともないことに振り回されてしまうということです。
ここでのモーニングルーティンというのは別に特別なことではなく、普通に皆さんが毎日している日課のことです。
朝起きてベッドメイキングをしたり、シャワーを浴びたり歯を磨くなど、毎日行なっている習慣的な行動のことです。
その朝起きてから行う日課がいつも通りにできないと精神力が落ちて落ち着きがなくなります。
それと同時に、朝起きて行う日課がいつも通りにできなかった日は、なぜか仕事に対するモチベーションも低下していました。
そして、目標に対する進捗もなぜか低下していました。
ですから、朝の日課がいつも通りにできなかった日は、メンタルも不安定になるし仕事へのやる気も下がって、実際に仕事も進まなくなってしまいます。
このような現象が起きてしまう理由としては、研究者によると、人は朝の日課を守ることでエネルギーを節約することができていると言われています。
朝の行動を習慣的にこなすことによりエネルギーを節約できて、それが後々の行動を行うための精神力やモチベーションに繋がっているのではないかということです。
人は習慣的な行動をいつも通りにこなしている時には、頭をそんなに使わなくても行動できます。
いつもと同じ道で最寄り駅から家まで帰るというのであれば、多少酔っ払っていても家まで帰れますし、スマホをいじりながらでも家まで帰ることができます。
これはいつも通りのことだから脳の力を必要としていないからです。
ところが、いつもと違う道を通ろうとしたりいつもと違う駅の出口から出たら、考えながら家まで帰ると思います。
これは脳の力を使っているということです。
ですから、朝の日課が崩れたり違うことをしてしまうと、そこで脳のリソースを余分に使ってしまいます。
その結果、その日にやるべきことに使う脳のリソースが少なくなりモチベーションも下がってしまうわけです。
さらに、研究チームは、勤務時間外に従業員に連絡を取ることもやめた方がいいと言っています。
勤務時間外に同僚や従業員に連絡を取ると、それは仕事外の日課を破らせることになるからです。
そもそも日課の形成自体を妨げてしまう可能性もあります。
人は自分の習慣を妨げられることが一番のモチベーション低下になります。
この習慣を妨げる可能性があることはそもそもやめた方がいいということです。
研究者は雇う側にも注意を促しています。
皆さんも 、毎日の自分の習慣というものは自分との約束だと思って、他人との約束と同じかそれ以上に大切にしていただけたらと思います。
仕事の生産性を上げるためのおすすめ
仕事の生産性がなかなか上がらないという人も多いと思いますが、その原因は人それぞれ違う場合がほとんどです。
その原因に合わせていくつか紹介しておきます。
睡眠も十分に取れているしメンタル的に問題があるわけでもないのに集中力が続かないという場合には、人間の本能をうまく使いこなすことができていません。
人間は理性よりも本能が強い生き物ですから、その本能を引き出すように集中力を使った方がいいです。
そんな方法を教えてくれるのがこちらの本です。
ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45
集中力に関してはこちらも。
こちらは結構簡単に出来る集中力を高めるための方法を紹介しています。
Amazon の Audible であれば無料で1冊全部聞くことができる対象になっています。
自分を操る超集中力
自分の仕事におけるルールが確立できていない人も結構います。
例えば、自分が優先するべき仕事や断る仕事を明確にできていない人です。
このようなシンプルなルールができていない人は、その都度頭を使って仕事や問題に向き合う必要があります。
その結果、仕事をこなすのも遅くなりチャンスを掴むことも出来ません。
だからこそシンプルなルールを作っておくべきで、それを教えてくれるのがこちらの本です。
これは何度か紹介させてもらっていますが、仕事術を考える上ではまず重要になる大切なことが書かれていると思います。
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)
そして、シンプルに食事に問題がある場合もあります。
食事が悪ければ頭も悪くなりますし集中力がなくなります。
そんな食事について考えるのであれば、こちらの本が役に立つと思います。
DNA再起動 人生を変える最高の食事法
食事について考えるのであれば、こちらの本もおすすめです。
科学的に正しい食材の選び方から実際に毎日使えるレシピまで紹介しています。
人生が変わる 神レシピ
睡眠の質に問題を抱えていたり睡眠不足というのであれば、当然まずは睡眠の改善から取り組んでください。
日中に眠くなったり頭がぼんやりして集中できないという方は、こちらの本を使って睡眠の改善から取り組んで頂けたらと思います。
賢者の睡眠
クロノタイプに合せて働け
人はクロノタイプによって、朝に集中することができる人と昼に集中することができる人、そして、夜に集中することができる人に分かれています。
それに合わせて働かないと僕たちは本来のパフォーマンスを発揮することができません。
シャーロッツビル神経学・睡眠医学クリニックの研究で、MLB の7球団に所属する16名の選手を対象にMorningness-Eveningness. Question-naire(MEQ)というテストを元に朝型昼型夜型を分類しています。
そのデータを2年間に渡る選手の成績と比べています。
メジャーリーガーの成績とクロノタイプの関係について調べたわけです。
一般の人よりもかなりシビアな世界で戦っている人達ですから、普通よりも明確な違いが出るのではないかと考えられたものです。
その結果、朝型の選手は早い時間に行われた試合での打率が高く、夜型の選手は遅い時間に行われた試合での打率が高くなっていました。
午後2時以前に開始された早い時間帯の試合では、
朝型の選手の打率は0.267
夜型の選手の打率は0.259
午後2時から夜7時59分までの試合では、
朝型の選手の打率は0.252
夜型の選手の打率は0.261
夜8時以降の試合では、
朝型の選手の打率は0.252
夜型の選手の打率は0.306
以上のように、午後2時以降の試合では夜型の選手の方が有利になり、夜8時以降の試合になると打率は3割を超えるレベルになってきます。
メジャーリーガーも午後の2時頃を境目に朝型の人に有利な試合と夜型の人に有利な試合があるということです。
研究チームによると、チームは選手を選ぶ際に成績や対戦相手との相性などを考えていますが、今後は試合が行われる時間帯や選手のクロノタイプにも注目するべきではないかと指摘しています。
訓練を重ねたプロの選手でも時間帯によってこんなにも差が出てしまうわけですから、ほとんどの人は仕事でも学校でも大きな差が生まれています。
この研究から考えると、例えば、皆さんが朝型の人であれば重要な仕事は午後2時より前に終わらせるべきですし、逆に夜型であれば午後2時以降にするべきで、最も重要な仕事は夕方から夜に行った方がいいです。
仕事を選ぶ際の戦略としては、夜型の人はフレックスタイムがある職場を選ぶようにしてください。
できるだけ昼以降に働けるようにしてもらい、自分が本当に将来やりたい事への勉強や投資、あるいは副業は夜8時以降に行ってください。
ここから先は、さらに仕事の優先順位の付け方や毎日の生産性を高めるための方法を紹介していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが遊び心を向けたい対象は何ですか?」【クリエイティブに目標達成】
2022-04-17 12:12330ptあなたが遊び心を向けたい対象は何ですか?
笑いやユーモア、遊び心(Playfulness)が健康に対しても仕事に対しても大きなメリットがあるということは様々な研究で示されています。
もちろん真面目さが大事な時もありますが、ユーモアや遊び心がなければ、人生を充実させるためにも良い人間関係や恋愛関係にもダメージを与えてしまいます。
特にこれからの時代には遊び心がより重要になってきます。
今回は、仕事になると普段よりも視野が狭くなるという人の相談をもとに、遊び心の心理学について解説させてもらいます。
Q. 仕事になると普段に比べて視野が狭くなるのですが原因は何でしょうか?
遊び心の不足ではないでしょうか。
遊び心は非常に重要なものです。新しい視点を見つけるということも大切なものですので、遊び心を身につけるようにしてみてはいかがでしょうか。
それが難しければ、クリティカル・シンキングを身につけるのもいいと思います。
クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則
クリティカルシンキング 実践篇: あなたの思考をガイドするプラス50の原則
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
副業・ビジネス・投資・・・儲かる方法が見つからない
副業や転職、ビジネスやお金儲けで新しいことに取り組みたいという人はとても多いと思います。
ビジネスでも人生でも思いつかない人が結構います。
特にこれはお金を儲けることを考えたりビジネスをしようとする場合、人生の中で何かの成功を得ようと思う場合に起きるもので、そうすると人はなぜか創造性が低下してしまいます。
人の創造性を下げてしまう要因とは?!
どんなビジネスでも人生でも思いつかない人が結構いて、それがなぜなのかということを調べてくれたのが有名なテレサ・アマビール博士です。
人間の創造性を変化させる要因について調べてくれています。
この研究では、複数の実験を通じて、人は報酬や経済的豊かさについて考えることで創造性や芸術性が下がってしまうということが示されています。
つまり、人は将来の成功や報酬を考えて目の前のことに取り組んでいると、そもそも創造性が著しく下がっているので、良いアイデアが出てきにくくなり、結果的に凡庸なことしかできなくなるということです。
お金や報酬を最初から意識してしまうと創造性が激減する!
これは考えれば当然のことで、お金を稼ぐことに注目すれば遊び心がなくなってしまいます。
特に、お金について考えるのは人間の脳に対してストレスを与える行為です。
ですから、多くの人がなかなか稼ぐことができなかったり、副業やビジネスで迷うばかりで実践することができない理由は、最初からお金を稼ぐことを考えるからです。
遊び心を持って、自分がどんなことだったら楽しく取り組むことができる? を考えてみてください。
あくまでマネタイズは後から考えるべきものです。
創造性がなければみんなと同じことしかできません。
副業であっても投資であっても、みんなと同じことをみんなと同じようにしていては同じ結果しか出ません。
他人とは違う結果を出したいのであれば、遊び心を大切にして創造性を高めてください。
儲からない人ほど、知識や経験もないのに最初からお金を意識してしまいます。
最初はどんなことでも手をつけてみなければわかりません。
遊び心を持ってとりあえずやってみる。
その先に経験や楽しさなど理解できる部分があります。
それを十分に理解してからでもマネタイズを考えるのは遅くないのではないでしょうか。
マジメすぎると仕事で不幸になる理由
仕事をするのも起業するのも、人はみんな幸せに生きたいからです。
仕事でも人生でも、遊び心を持って程よくふざけている人とただ単に真面目に生きている人でどちらの方が幸せになるのかということを調べた研究があります。
この遊び心の定義としては、例えば、自分が苦しい状況であったり真面目に取り組むべき状況であっても、周りに楽しさを振りまいたりユーモアを用いることができるかということです。目の前で起きていることに対して様々な視点を持つことで、面白さを持ってそれを解釈することができるかということです。
結果としては、遊び心をあらゆるところに持つ感覚は、全ての年齢の人たちに対してポジティブな体験を増やす効果が確認されています。
普段からユーモアを用いている人や周りを和ませている人は、ポジティブな体験が増えていたということです。
つまり、幸せになったということです。
さらに、この遊び心のレベルは、人生における全ての年代のフェーズにおいて、幸福感の増加と相関していたということもわかっています。
遊び心を持つ姿勢
ユーモアが上手くなくてもいいので、ちょっとした遊び心を表に出すということがポイントになります。
ですから、生まれつきの笑いのセンスがないといけないということではなく、ちょっとした遊び心や茶目っ気のようなものを表現することが幸福感を上げるということです。
つまり、ユーモアの才能が必要なわけではなく、自分が遊び心を持って些細なことも楽しめる姿勢が大事になるわけです。
ストレスに強くなったりポジティブな感情を引き出す効果もありますので、ぜひ皆さんも遊び心を持って仕事をしてみてください。
実際に、遊び心を持って仕事をしてる人の方が仕事自体もうまくいきます。
遊び心を発揮しながらクリエイティビティを意識し、仕事や人生に向き合うことが大切なのではないでしょうか。
どうすれば成功するかではなく、どうすれば面白いか? と考えた方がいいです。
友人関係を一瞬で深めるカギは遊び心
15,177人分のデータを調べた2017年のメタ分析があり、コミュニケーションにおける遊び心の重要性が明らかになっています。
特に男女の間ということですが、コミュニケーションをとる2人の間に遊び心やユーモアがあるほど親密さが増す傾向があります。
ただし、個人のギャグセンスの高さや個人のユーモアというものは全く影響を及ぼさなかったということです。ユーモアのジャンルに対する好みも関係ありませんでした。
遊び心を持って共同作業ができると親密さや帰属意識が高まるということです。
つまり、お互いの共同作業にある遊び心が友達との距離を縮めてくれる、恋人との距離を縮めてくれるということです。
自分がボケたことに対して相手がツッコミを入れてくれるとか、一緒に楽しめるゲームをしたりする中で笑いが起きることが重要です。
仲良くなりたい人と一緒にいる時には、何かしらの共同作業をするようにした方がいいです。スマホを触っていたり共同作業をしないのであれば一緒にいない方がいいです。
人間関係を考える上での「遊び心」とは、どんな状況でも自分の周囲の人や環境に対して楽しい部分や面白い部分を見つけ出す能力のことです。
これは男女を問わず好ましい性格として解釈されて、あらゆるトラブルや問題に対処することができる能力です。
真面目に自分と相手との共通点を意識したり、意見が違うということばかり考えるのはもったいないです。
人間関係を考える上での共通点というのはあくまで主観的な類似です。
意見が違う人がいるかもしれませんが、それこそ遊び心を持って主観的な類似点を探してみてください。
意外と、衝突していた人間関係の中にも一気に打ち解けることができる人もいるかもしれません。
人の距離を縮めるのは遊び心のある共同作業です。
それを作り出すためには積極的に周りの人に絡んでボケたりツッコんだりすることも楽しんでください。
どんなことも遊び心をもって解釈してみてください。
まずは近い友達から、もっと面白い言い方や面白い例え話ができないか試してみるのもいいと思います。
ここから先は、DaiGo師匠がニコ生で1位になるという目標を掲げて取り組み日々工夫していた当時、どうすれば面白くクリエイティブに達成することができるかと考えて実際に続けてきたことを例として使い、皆さんの目標を遊び心をもって達成するための方法について解説していきます。
今回は、そのリストとマインドマップを無料枠で紹介しておきますので、こちらも参考にしてみてください。
遊び心を持ってクリエイティビティを発揮するための14の要素
創造性を発揮するために必要な14の要素
1 積極的行動と忍耐
2 不確実性に対する柔軟性
3 特定のジャンルの知識と経験
4 IQ(全体的知性)とメンタルの健全さ
5 結果を求めて行動して形にすること
6 他人の目からの自由と独立
7 意図的に没頭することと達成感情
8 オリジナリティ
9 前進と成長の感覚
10 他者とのアイデアのシェアとコミュニケーション
11 完璧主義をやめて時に無意識に委ねる
12 潜在価値の評価
13 他者への貢献
14 多様性
この14の項目がたくさん組み合わせされている時の方が良いアイデアを作ることができます。
このリストに沿ってアイデアを考えても結構ですし、自分が何かを思いついたとして、それが本当に良いアイデアなのかということを考える時には、この14の要件をどれくらい満たしているのかと考えるチェックリストとしても使えます。
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一問一答「あなたが身につけたいスキルはどんなものですか?」【ソフトスキル実践】
2022-04-14 16:00330ptあなたが身につけたいスキルはどんなものですか?
新年度に入り新しいスキルを身につけようとか、新たな挑戦を始めようと考えている人も多いと思います。
今回は、会社からメンターになることを指示された方の相談をもとに、これからの時代に必要なスキルであるソフトスキルについてそれぞれ解説していきます。
Q. 上司からメンターになれと言われていますが、他人に寄り添うことが苦手です。どうすればうまく立ち回れるのか教えてください。
メンターは強制的になるものではありません。
勝手に他の人からメンターになってほしいと言われるものです。
会社がメンター制度を強制すると仕事に悪影響が出るだけです。
ですから、「仕事ができる人」になることを意識してください。
数字にできないようなスキルであるソフトスキルを磨いて、これを上司が身につけると周りの人にもそれが波及するという効果があります。
メンターになることを意識するよりもソフトスキルを磨くことを考えてみてください。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスです。
今自分が何をしたいのか今ひとつはっきりしないという場合であっても、これから色々な仕事を経験してキャリアアップしていきたいという場合でも、今からどのようなスキルを伸ばしていけば、どのような仕事に就いても役に立つのか、このようなスキルについて今回は解説させてもらいます。
これは多くの先端的な企業が社内研修などで取り入れている5つのスキルです。
そのスキルを伸ばした会社は収益率が2.5倍にもなったそうです。
収益率が2.5倍にもなるということは、会社としてもこのプログラムにかなり投資してもいいと思いますし、個人としてもどんな業界でもきっと役に立つスキルだと思います。
多くの人がしてしまうスキル習得の間違い
皆さんは今どんなスキルを身につけたいと思っていますか?
人によってはプログラミングを始めたとか、何かの資格を取得しようとか英会話を学ぼうとしている人もいると思います。
ただ、どんな仕事でも必ず必要になって収益にダイレクトに響くスキルというものがあります。
現在の仕事はかなり複雑になってきています。
それによってこれまでのハードスキルでは対応しきれないようになっています。
ハードスキルは何かの資格のような数字やスコアで測ることができるスキルです。
逆に、数字やスコアで測ることができないスキルのことをソフトスキルと言います。
仕事がどんどん複雑になってきたことによって、企業が数値で測ることができるハードスキルだけでは、これからの時代はなお一層立ち行かなくなるのではないかと言われています。
ソフトスキルを身につけると収益2.5倍
インドのバンガロールにある工場で行われたランダム化比較試験(RCT)で、2,700人の女性従業員を対象に、ソフトスキルを身につけるとどれくらい生産性が上がるのかということを調べています。
ソフトスキルについては、The Personal Advancement and Career Enhancement (P.A.C.E.) というプログラムをここでは採用しています。
メリット1 :約7%生産性が高くなった
まず、このトレーニングを受けた人は受けなかった人に比べて約7%も生産性が高くなっていました。
これは頭脳労働であれば生産性が2倍にも3倍にもなった可能性もありますが、工場の労働者が7%上がったというのはかなりの効果だと思います。
給料は同じなのに生産性が7%上がっているわけですから、どこの企業も取り入れた方がいいのではないかと思います。
メリット2 :複雑な仕事を任される可能性アップ
これは個人としてのメリットでもありますが、複雑な仕事を任される可能性も上がっています。
ソフトスキルの高い人の方が上司に評価されて、結果的に出世したり給料が上がったりするチャンスが大きくなったということです。
メリット3 :終了から9ヶ月後でもプログラムの良い影響は継続
さらには、ソフトスキルのトレーニングが終了してから9ヶ月後においても、これらの良い影響は継続していたということも確認されています。
このソフトスキルのプログラムを受けると、それによるメリットは長期的に続くようです。
メリット4 :労働意欲の向上
そのプログラムによって従業員等の労働意欲が向上していたということもわかっています。
仕事に対するモチベーションが上がったことによって、欠勤や遅刻などもなくなり、結果的に労働時間としては6日間も長くなっていたということです。
メリット5 :周囲の生産性も高くなる
さらに、ここが特に興味深いポイントでもありますが、ソフトスキルのプログラムを受けた人と一緒に受けていない人を働かせています。
その結果、ソフトスキルのプログラムを受けていない人も、それを受けた人と一緒に働くことによって生産性が高くなっていたということです。
ソフトスキルを学ぶことによって自分の生産性を高めるだけでなく、一緒に働く周りの人たちの生産性まで高めます。
本人の生産性もモチベーションも高まって、このメリットはトレーニングが終わった後にも続いて、研修を受けていない他の人たちにもそのメリットは広がっていきます。
こうなると企業が取り入れない理由はないような気がします。
そして、このトレーニングによって、その企業の収益率は9ヶ月後に250%近く高くなっていました。
働く人たちのソフトスキルを伸ばすというのは、これからなお一層企業の課題になってくるのではないかと思います。
これは個人で考えても重要です。
それによって自分の収入も上がるでしょうし、チームを組んでプロジェクトを進める場合でも転職をする際にも有利になるはずです。
「The Personal Advancement and Career Enhancement (P.A.C.E.) 」
ここで使われたプログラムはどのようなものだったのか簡単に説明しておきます。
①コミュニケーションスキル
まずはコミュニケーションスキルです。
別の複数の実験でも、コミュニケーションスキルを学ぶことにより、仕事上の社内外とのコミュニケーションが円滑に進められることによる生産性の向上が確認されています。
しかも、これは家庭内やプライベートの問題を解決することにも役に立ったとされています。
以前には自信を持ってコミュニケーションを取ることができなかった参加者たちも、会社の上層部に対しても取引先に対しても、プライベートな関係でも自信をもって接することができるようになったそうです。
特に最近では傾聴力と言われる聞く力が重要です。
この「聞く力」がある人ほど、周りの人を巻き込む力が強くて、相手を説得したり相手にものを売る能力も高くなると言われています。
マインドフル・リスニングという瞑想のようなスタイルで相手の話に集中するという方法があり、それについて学ぶのであればこちらの本がとても参考になります。
ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] マインドフル・リスニング (ハーバード・ビジネス・レビュー EIシリーズ)
②問題解決スキル
これにはいろいろな考え方があると思いますが、クリティカル・シンキングが重要だと考えられます。
今実際に仕事の場面である問題というものはかなり複雑で、ひとつの原因だけで起きるものではありません。
たくさんのことが原因で問題が起きているわけなので、それを紐解いて考えることができたり、ひとつの物事を複数の視点で見方を考えながら解決していく力が必要になります
この力をクリティカル・シンキングと言います。
これについては、とても参考になる本がありますので、こちらを今回のおすすめの本として紹介しておきます。
この2冊が入門編と実践編として非常に勉強になると思います。
クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則
クリティカルシンキング 実践篇: あなたの思考をガイドするプラス50の原則
③タスクの実行力
これは簡単に言うと「手をつける力」です。
特に現代人は、マルチタスクになり同時に色々なことに注意を向けていることによって、ひとつの物事に集中して取り組む事が出来なくなってきています。
本当は、たったひとつのことを集中して徹底的に行うだけで成果は出るのに、「あれもしないと、これもしないと」と迷ってしまい結果的に手をつけることもできなくなってしまいます。
見切り発車でもいいのでとりあえず行動できる力を身につけておく必要があります。
その仕事の意味や目的を考えたり、いつまでにそれを終わらせるかという目標を考えるよりも、細かな手順を考えて書き出した方が、仕事に手を付けるスピードも仕事を終わらせるスピードも速くなります。
手順を書き出して、ゲームのようにひとつずつこなしていくというのがおすすめになります。
大体僕たちがやるべきことから目を背けてしまい、スマホをいじったり余計なゲームをしてしまう時というのは、この手順が明確になっていない時です。
次に何をすればよかったのかなと思って悩んでいる瞬間に、もっと強い誘惑に目がいってしまうわけです。
ですから、できるだけ具体的に手順を書き出すことで、モチベーションを上げて手をつけやすくして、手をつけながら簡略化していくことができないかということを意識してください。
そうするとより行動しやすくなり仕事も勉強も早く片付くと思います。
これについては、物事をシンプルにすることを意識して欲しいのでこちらの本がおすすめです。
SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
④時間管理
自分でスケジュールを管理したりすることも重要ですが、それよりも現代人には時間に対する余裕が全くないという問題が大きいです。
これは時間汚染という考え方で、「時間がない」と考えることで人間のパフォーマンスは下がります。
それによって、本来であれば出来るはずの仕事が出来なくなったり、無駄にダラダラと時間ばかりが過ぎてしまうということが起こります。
誰でも持っている時間は同じ24時間ですが、無駄な焦りをなくして余裕を持つことで、自分の時間に対する視点が変わり時間を上手に使うことができるようになります。
時間を増やすと同時に時間に対する余裕を増やすことが重要です。
例えば、仕事もせず何事にも向き合わない人は時間は山のようにあっても、明日に対する不安で余裕は全くありません。
時間はあるのに精神的な余裕がないから時間を無駄に使ってしまうわけです。
ですから、時間と精神的な余裕はセットで手に入れる必要があります。
時間を増やし時間に対する余裕を持つためには今この瞬間に集中することが大切です。
そのためにはマインドフルネスが効果的です。マインドフルネスは今この瞬間に集中するためのトレーニングです。
人間の注意力をコントロールするためのトレーニング方法です。これによってマルチタスクが無くなり時間を無駄にすることがなくなります。
時間汚染対策としてマインドフルネスを勉強してみるのもいいと思います。
マインドフルネス・ストレス低減法ワークブック
⑤フィナンシャル・リテラシー
これは日本人には特に不足しているスキルだと思います。
これは別に投資に限らずお金の使い方全般です。
例えば、どのようにすればお金を生き金として使うことができて、どのような使い方をするとお金が無駄になってしまうのか、このようなことを普段からしっかり考えておくことが重要です。
人はお金に振り回されてしまうものです。
お金に振り回されることなく、お金を上手に使って生きるためにはどうすればいいのかということを教えてくれる本として、こちらの本もおすすめです。
MIND OVER MONEY―――193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実
ここから先は、ここまで紹介させていただいた5つのスキルをそれぞれ高めていくためのトレーニングについて解説していきます。
もちろん、それぞれ紹介したおすすめの本でじっくり学んでいただいてもいいですが、全てのスキルについてポイントを押さえて学びたいという方は続きをチェックしてみてください。
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一問一答「あなたにとっての自分らしい生き方とはどんなものですか?」【オーセンティシティの高め方】
2022-04-12 12:00330ptあなたにとっての「自分らしい生き方」とはどんなものですか?
今回は、新卒で入社して会社に認められたいという方の相談をもとに、自分に嘘をつかず生きていく力を手に入れるための方法について解説させてもらいます。
Q. 新卒ですが会社の人に認めてもらえるような行動はあるでしょうか?
認めてもらえる行動は成果を出すことですから、成果を出すことを考えればいいと思います。
もし、その成果をすぐに出すことができないと言うのであれば、迎合することが良いのではないでしょうか。
人当たりを良くしてみんなに好かれる人間になれば認めてはもらえるでしょうが、認めてもらうことに何の意味があるのかと僕は思います。
僕によくまともじゃないと文句を言ってくる人が結構いますが、そもそも僕は自分でも頭がおかしいと思っています。
そもそも自分でもまともではないと思っている人間に対して、まともじゃないと言ってもそれは褒め言葉にしかなりません。
結局、認めてもらったとしても自分が望んだ形での認められ方でなければそれは不幸です。
人は自分が認めて欲しくない方向性で認められることがあります。
これをプレッシャーと言います。
こうあるべきだというような期待を押し付けられて、それはどんどん自分がしんどくなるばかりです。
認められたいと思い頑張り、自分らしくないことで認められると一生仮面をかぶり続けて生きるようなことになってしまいます。
そういう人生を生きていきたいのでしょうか?
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
自分に嘘をつかず生きていく
自分につく嘘というものは、徐々にメンタルを病んでいく方向に進むか、あるいは、それが本当であるかのように思い込むようになってしまいます。
これはとても危険です。
自分につく嘘というものは、それにより悪い方向に自分の人生を進めてしまうか、自分のメンタルを崩壊させてしまうかのどちらかに進んでしまいます。
自分につく嘘というものはあらゆる点で損をしてしまうことになります。
ですから、いかに自分に嘘をつくことなく生きていくことができるか、いかに自分に嘘をつかないで生きていくことができる環境を作ることができるか、これらがとても重要になります。
良い人間関係を持つことは大事だと言われますが、良い人間関係を持っていて自分をサポートしてくれる人がいると感じていれば、余計な嘘をつく必要はありません。
嘘をつかず正直に自分を出しても、助けてくれる人がいて認めてくれる人がいるのであれば、たとえ目の前の人に嫌われたとしても気にする必要もなくなります。
良い人間関係があれば下手に相手に合わせることもなくなります。
自分に自信を持つことも大事だと言われますが、自分に自信を持つことができれば、自分のダメなところも良いところも含めて全て自分だから、無駄に自分を大きく見せようとする必要もなくなります。
変に自分を良く見せようとしなくても、自分はみんなに認めてもらえると思えるようになりますし、自分にはダメな所も変なところもたくさんあるけれど、それはそれで別のところで周りの人に貢献できているからいいと思えるようになります。
このような自分を認める自己肯定感につながっていきますので、だからこそ自分に嘘をつかず生きるということはとても重要なことです。
とはいえ、自分に嘘をつかず生きるというのはなかなか難しいところではありますが、自分のメンタルや人生が崩壊してしまいますので、どうすれば自分に嘘をつかず生きることができるのかということは考えていただきたいことではあります。
自分につく嘘から逃れるためのおすすめ
とはいえ、このような自分につく嘘というのは逃れるのが非常に難しいものです。
人間は他人に対してついている嘘はそれを嘘だと認識することができますが、自分に対してつく嘘はいつか本当になってしまいます。
悪気もなく自分さえも騙しているわけです。
この自己欺瞞に対して理解を深めると自分を客観的に見ることも出来るようになりますし、自分を改善し成長していくためには自己欺瞞の罠から逃れる必要もあります。
そんな自己欺瞞の解消に使えるおすすめの本を紹介しておきます。
人が自分をだます理由
自分に対して嘘をついてしまったり、それをした方が良いと分かっているのにそれが出来ないというような人間の傾向がなぜ生まれるのか、そして、それに対してどのように対策すればいいのかというヒントを与えてくれる本です。
オーセンティシティの高め方
「自分らしく生きられている」「自分の人生を生きている」という感覚をオーセンティシティといいます。
自分の行動や自分の仕事に満足することができていなければ、このオーセンティシティは高まりません。
このオーセンティシティを高めることをすれば、自分のことを好きになれたり人生が楽しくなります。
皆さんの周りにも人生が楽しそうな人がいると思います。
お金があってもこのオーセンティシティが低ければ、お金がなければ誰も自分の周りには居てくれないのではないかと不安を抱えてしんどい人生になります。
そのオーセンティシティを高めるためにはセルフコンパッションが重要です。
セルフコンパッションは「自分への思いやり」のようなものです。
セルフコンパッションが高い人は、仮に失敗したとしても自分が前に進むことが続けられるように、自分に対して優しい言葉をかけることができます。
セルフコンパッションが低いと、自己批判や自己卑下してしまう状態になります。失敗した時に自分を責めるような言葉を自分にぶつけてしまい、結果的に行動できなくなってしまいます。
セルフコンパッションが高いと得られる3つのメリット
カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、セルフコンパッションのメリットについてレビューしてくれています。
メリット1 :レジリエンスが育つ
レジリエンスは自分の心が折れそうになった時にそれを元に戻す力のことです。
これについての研究では、参加者たちに過去に自分がしてしまった自責の念を感じる出来事を思い出してもらっています。
誰かを裏切ったり間違ったことをしたり、自分を責めたくなるような出来事を思い出してもらった上で、その参加者を3つのグループに分けています。
グループ1 :セルフコンパッショングループ
思い出した自責の念を感じる出来事に対して優しい言葉を紙に書き出しました。
過去の過ちに対して、もちろん申し訳ない気持ちや謝罪したい気持ちはあるけれど、それでも裏切った人や傷つけた人に対してこれからやり直せるように向き合っていける優しい言葉です。
前向きになれるような反省の言葉です。
グループ2 :自尊心グループ
自分の性格の良いところを説明する文章を書きました。
自分のしてしまった過ちを受け止めるということはせずに、それとは別の自分の良いところに目を向けます。
セルフコンパッショングループとは違い、自分の過ちには目を向けずにポジティブに考えようとするだけです。
グループ3 :対照群
そして、3つ目のグループは自分の好きな趣味について書いてもらいました。
その後、全てのグループの参加者に対して「同じ過ちを繰り返さない意志の強さ」を調べたところ、セルフコンパッションを促されたグループは、他のグループに比べて同じ過ちを繰り返さないモチベーションが高かったということです。
セルフコンパッションが高い人ほど、失敗や挫折から立ち直りやすいということが確認されています。
つまり、人は自分のしてしまった過ちやミスから目を背けても、関係のないことを考えようとしても、結局また同じ過ちを繰り返してしまいます。
ほとんどの人は、ポジティブな方向に考えようとして過ちを顧みないか、気晴らしに全く関係のないことに手を出そうとします。
これをするとまた同じ過ちや失敗をしてしまいます。
だから人生がうまくいきません。
セルフコンパッションが高い人は、自分の過ちを受け入れて自分に優しくなれる言葉を投げかけることにより、同じ過ちを繰り返さなくなるので、失敗や挫折から立ち直るスピードが早くなります。
つまり、失敗や挫折を乗り越えて進んでいく人は、自分への優しさを持っている人です。
自分への優しさを持っている人こそが、強い心を育てている人です。
メリット2 :成長マインドセットが育つ
失敗した時の立ち直りが早くなるだけでなく、成長マインドセットが育つというメリットもあります。
自分の努力によって自分の人生を変えていくことができる感覚を持てるので、努力するためのモチベーションも生まれます。
カリフォルニア大学の別の研究で、参加者に自分の弱点をリストアップしてもらい、その後に全体を3つのグループに分けて実験を行っています。
グレープ1 :セルフコンパッショングループ
自分の弱点のリストについて、思いやりをもって自分に話しかけている自分を想像してもらいました。
例えば、内向的な性格が弱点だと言うのであれば、内向的な人の方が他人に共感する力が強いので、内向的な人がコミュニケーションの技術を学べば最強のコミュニケーション力を身に付けることができます。
それによって内向的な人の方が良好な人間関係を手に入れることができるなど、メリットの方に目を向けて優しい言葉をかけるところを想像してもらいます。
どんな言葉をかけるか紙に書き出してもらいました。
グループ2 :自尊心グループ
弱点はあるけれど、それとは別の自分には良いところもあると考えてもらいました。
先ほどと同じように、弱点を受け入れるのではなく、それはそれとして良いところに目を向けてもらいました。
自分のプライドを掻き立てるような文章を書いてもらいました。
グループ3 :対照群
特に何もしないグループです。
その後に全員に対して成長マインドセットのレベルをチェックしました。
自分の弱点を行動によって変えていくことができる感覚の強さをチェックした上で、その後に単語のテストを受けてもらっています。
その単語のテストの成績が悪かったというフィードバックを与えて、その後にそれぞれがどのように変わっていくのかということを調べました。
その結果、自分に対して優しい言葉をかけたセルコンパッションのグループは、成長マインドセットを感じさせるような表現が30%ほど多くなっていました。
例えば「自分の弱点は努力によって変えられる」「今は弱点があるけれど、それは努力によって変えられる」と考える人が多かったそうです。
さらに、単語のテストの成績が悪いとフィードバックをもらったことに対しても、「今はできなくてもこれから頑張っていけばいいだけだ」と行動に繋がる前向きな表現が出てきました。
実際に、次の単語のテストのために予習をする確率が高くなっていました。
つまり、セルフコンパッションがあれば失敗したとしても、行動に繋がる前向きな気持ちを持つことができます。
失敗や挫折をしても、努力によって変えていくことができると考えられるので、未来の見通しを立てることができるようになります。
セルフコンパッションを高めることにより、自分の人生や行動を変える意欲が湧いてきます。
自分の人生を変えていくためのモチベーションが生まれます。
「頑張れば何とかなる」と思えない人は当然ですが頑張りません。
例えば、「あなたも頑張ればいつか月収100万円になる」と言われても、おそらくほとんどの人がそれを信じることはできません。
ところが、それが宝くじになるとなぜか多くの人が1億円を狙います。
普通にビジネスで成功するよりも確率はかなり低いのに、なぜかみんな宝くじを買います。
それは自分が宝くじに当たるところを想像できるからです。
成長マインドセットを持って人生を変えたり成功している人を見ると、成長マインドセットを持っていない人は自分にはそんな能力はないから無理だと諦めます。
ところが、宝くじなら誰でも当たる確率は変わらないと考え、自分ももしかしたら当たるかもしれないと想像できてしまいます。
宝くじは買うだけでできて努力が必要ないので可能性を感じてしまうわけです。
成長マインドセットがない人はこの方向に進んでしまいます。
メリット3 :オーセンティシティが高まる
オーセンティシティは自分に忠実に生きている感覚です。
本来の自分に忠実に生きている感覚をオーセンティシティと言います。
わかりやすく言うと「生まれ変わっても今のこの自分になりたい」と思えるかどうかです。
このオーセンティシティが高ければ高いほど、日々の活力やモチベーションが強くなるとされています。
自分に忠実に生きている感覚が強くなればなるほど、やる気が出て行動力が上がり集中力も高くなります。
それによって、さらにオーセンティシティが高まり、またやる気と活力が上がり色々なことに挑戦してチャンスを掴みます。
それがまたオーセンティシティを高めるというプラスのループが生まれます。
仕事やプライベートだけでなく人間関係もすべて含めてこのオーセンティシティが重要です。
夫婦の問題や男女関係の問題、家族の問題や友達の問題、色々な問題があると思いますが、まずは自分を幸せにすることが重要です。
自分に忠実に生きる感覚を強めなければ、やる気も活力も上がりません。
それが出来ないと、本来の自分であればできることもできなくなり、大切な人を助けることもできなくなります。
ですから、まずは自分のオーセンティシティを大切にしてください。
その後に周りの人のことを考えればいいだけです。
これについての研究では、参加者に毎日日記のようなものをつけてもらっています。
毎日、その日どれだけ自分に優しい言葉を投げかけたか? 自分を偽ることがなかったか? というような質問に答えてもらっています。
その結果、セルフコンパッションのレベルとオーセンティシティのレベルには強い相関がありました。
セルフコンパッションを高めればオーセンティシティは高まります。
オーセンティシティが高まればセルフコンパッションのレベルも高くなります。
まずはセルフコンパッションから!
自分に嘘をつかず本来の自分に忠実に生きろと言われても何から手をつければいいのかわからないと思います。
そのためには、まずはセルフコンパッションから始めてください。
誰もが自分を偽らず生きていきたいと考えています。
柵から逃れたいと言っているのに、それがなかなかできないのはどこから手をつければいいかわからないからです。
セルフコンパッションから始めてください。
別の実験ですが、セルフコンパッションのレベルを高める介入を行ったグループと、自尊心を高める介入を行ったグループに分けたものがあります。
その後、オーセンティシティのレベルをチェックしてみたところ、自尊心が高い人よりもセルフコンパッションのレベルが高い人の方がオーセンティシティが2倍以上も高くなっていました。
世の中にはプライドが高くて自信満々な人が結構いますが、彼らのオーセンティシティはそんなに高くありません。
自信満々で自分の人生を歩んでいるように見えますが、彼らは間違いを認めることができません。
自分が失敗したときには自分を責めるしかなくなります。
だからオーセンティシティは上がりません。
セルフコンパッションが高い人は、失敗してもそれを受け入れて前に進む方法を知っています。
自分の失敗やダメなところも全て受け入れることができているので、自分に嘘をつく必要がありません。
調子が悪かったり失敗することは誰でもあります。
そんな時にセルフコンパッションがあれば、自分を偽ることなく前に向かってゆっくりとでも確実に進んでいくことができます。
自分の失敗も含めて受け入れて前に進んでいる人が、最も自分らしく生きることができている人です。
このセルフコンパッションを身につけるためのおすすめの本をいくつか紹介しておきます。
セルフコンパッションを身につけることによって、マイナス思考や自己不信、人間不信や見栄などがおさまり、オーセンティシティを高めることができます。
セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる
マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年 5 月号 [雑誌] (セルフ・コンパッション)
ここから先は、皆さんのセルフコンパッション尺度を測って、そのセルフコンパッションを高めていくための方法を解説していきます。
続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが最近世代間ギャップを感じたのはどんな時でしたか?」【世代の違う人間関係】
2022-04-09 12:00330ptあなたが最近世代間ギャップを感じたのはどんな時でしたか?
新年度がスタートしたり環境が変わった人も多いと思います。
この時期には、よく「世代間ギャップ」の問題が取り上げられます。
例えば、龍谷大学が調べた調査によると、上司と部下1000人を対象に、その関係性や世代間ギャップについてアンケートを行なっていますが、上司と部下のおよそ7割が「価値観が合わない」と諦めています。
上司の75.0%は部下を理解したいと考えていても、45.2%の人が部下の考えていることがわからないと答えています。
部下も上司との会話で話しづらさを感じていて、部下の51.6%は上司に対して世代間ギャップを感じています。
今回は、そんな世代間ギャップについて、ゆとり世代についての相談をもとに、心理学的に解決する方法をまとめていきます。
ゆとり世代が成長するためには何が大切でしょうか?
まず、ゆとり世代をひとつにくくるのは僕は間違っていると思います。
もちろん、職人の仕事などであれば別ですが、今の世代の人の方がネットの使い方などには長けていますし、持っている技術が変わっただけだと考えてください。
そういう意味では、自分の能力や考え方を別の角度から見て、さらに発展を求めたいというのであれば、クリティカルシンキングをぜひ学んでみてください。
世代などでひとくくりにするのは良くないと思います。
社会による刷り込みというものは自分たちの成果にかなり影響を与えるものです。
『ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか』という本があり、例えば、女性は数学が苦手だと言われると本当に苦手になってしまうとか、男性はケア職に向いていないと言われると本当にできなくなるし、できないと言われると人間は本当にそちらの方向に進んでしまいます。
ですから、ゆとり世代は仕事ができないと言われていること自体が思い込みの可能性もありますので、クリティカルシンキングと同時にバイアス解除法を学んでいただけたらと思います。
それにより一度自分の思い込みをリセットした方がいいと思います。
ゆとり世代でも、すごいことを成し遂げている人はいくらでもいるということを覚えておいてください。
ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
好奇心を鍛えるとコミュニケーションがスムーズになる!
好奇心が高い人の方がコミュニケーションがスムーズになるということもわかっています。
職場に限らず、世代間の価値観の違いによりコミュニケーションが難しくなることはあると思いますが、それはDaiGo師匠も言っているように多くの場合がお互いのバイアスによるものです。
ですから、まずはそれを認識することが重要ですが、好奇心が強い人は情報を上手に共有をする可能性が高いと言われています。
フランチェスカジーノ博士の研究で、リーダーシッププログラムという組織のトップやチームのトップに立つ人たちを育成するプログラムを行っていて、その際に、一部のグループの人たちに対して好奇心を鍛えるためのトレーニングを行いました。
その結果、好奇心を鍛えられた人達はそうでない人達に比べて情報共有をするようになっていたということです。
別にそれを意識しているわけではないのに、自分の考えていることや新しい情報を組織やチームに対して積極的に共有するようになり、その結果、組織やチーム自体のパフォーマンスが高まるということに繋がっていました。
周りの人達の意見をちゃんと聞くようになったし、周りの人達もそれに触発されて他の人の意見を聞くようになったそうです。
ですから、世代間の違いだけでなく、皆さんの職場でなかなか他の人の意見を聞いてくれないという人や自分の意見ばかりを通そうとする人がいたら、皆さんの好奇心を発揮するとその人たちもそれに触発されて他の人の話を聞くようになる可能性も結構あるということも考えられます。
コミュニケーションをスムーズにして人間関係の面倒さをなくすという意味でも、好奇心というものはとても重要になってくるということです。
好奇心を鍛えると、余計なバイアスが減ってコミュニケーションがスムーズになるだけでなく、問題解決能力も高くなり、面倒な仕事やトラブルも乗り越える事が出来ます。
組織の中では無駄な対立が減って仕事もスムーズに進むようになり、結果的に仕事において面倒だと感じることのほとんどを解決してくれます。
世代間のギャップやコミュニケーションの不安を感じるのであれば、自分の好奇心に目を向けてみてください。
長く同じ職場で働いていると好奇心を発揮するのも難しいという人もいるかもしれませんが、そんな人でも好奇心を発揮するために参考になる本をおすすめの本として紹介しておきます。
ルーキー・スマート
こちらの本は、いわゆるベテランになって今更好奇心なんて考えられないという人たちが、どのようにして新しい視点を持ち楽しく仕事をすることができるのか、新しい発見をすることができるのかということをまとめてくれています。これを読んでもらえれば確実に仕事が楽しくなると思います。
世代間ギャップは職場だけの問題ではない
2019年のものですが、ある人材教育系の企業の調査によると、組織にとって最もマイナスに働いている世代間のギャップには世代間での違いがあるとされています。
20代 :考え方の違い
30代 :仕事に取り組む姿勢と考え方の違い
40代 :コミュニケーションの取り方やその手段
50代 :コミュニケーションの取り方やその手段
60代 :仕事に取り組む姿勢
これらがそれぞれの年代で最も仕事上問題の原因になる世代間のギャップだと認識している問題です。
家庭内でも世代の違う価値観を共有できていますか?
さらに、 少し古くて1997年の研究ですが、1764人の日本人と1500人のアメリカ人のサンプルをもとに、家庭の中での親と子の意思伝達や価値の共有について調べたものがあります。
これによると、日本人はアメリカ人に比べて自分の価値観や意識を伝えることが苦手なようです。
しかも、その伝え方ははっきりと言葉で伝えるのではなく、普段の生活の中での観察によって理解するべきだと考えている日本人の親が多かったそうです。
アメリカ人は、日本人に比べて親の考え方や意識を尊重する傾向があり、日本の親はアメリカ人に比べて、若い世代に自分の社会的な価値観を伝える責任を軽視していました。
これは日本人だからアメリカ人だからということでもありませんし、大人がいいとか悪いとか、若い人がいいとか悪いとか、そういう話でもありません。
職場だけでなく、家庭の中でもお互いの価値観を共有することができていない可能性があるということです。
世代間ギャップによる人間関係のストレスを減らす方法
ストレスを減らす方法は色々とありますが、人間関係のストレスを減らす最も簡単な方法を紹介しておきます。
3つ褒めてあげてください
価値観や考えが全く違うと感じている人でも必ず良いところがあります。
人間は良いところに注目すれば注目するほど、自然とその人に対して協力的になって、その人から受けるストレスが減るということがわかっています。
ですから、どんな相手でも、初対面の人でも、自分より優れているところなどを頭のなかで思い浮かべて3つ褒めてあげてください。
口に出しても結構ですが、抵抗があるようであれば頭のなかで褒めてあげてください。
この方法を普段から練習しておくだけで、人に嫌なことをされても、自分にとってメリットになる点や助けてくれる点に注目するようになり、ストレスを抱えづらくなります。
ストレスが減るということは仕事もはかどるようになり、みなさん自身にとってもプラスになるはずです。
仮想上司をつくる
自分の上司とうまくいっていない人も多いと思います。どうしてもウマが合わない上司がいる場合は、その上司と同じ世代の友人をつくる事をおすすめします。
普段行かないような渋い居酒屋とかバーに行ってみて、自分がウマが合わない上司が何を考えて、どんな悩みがあるのかというようなことを友だちになって理解することで、上司のことも理解することが出来るようになります。あなたの評価も上がり、上司から受けるストレスも圧倒的に減らすことが出来るようになります。
これは、家庭内での大人の役割なのかもしれません。
自分の世代の大人たちが、どんな価値観を持っていたり、その背景にどんな経緯があるのかなど普段から伝えておくことは、子供たちが将来余計な人間関係で困らないためにも大切なようです。
世代によって異なる孤独のメリット
孤独やネガティブな感情にもメリットがあるという話は皆さんは既にご存知だと思いますが、この孤独のメリットは世代によってかなり違うということもわかっています。
これを理解しておくと、それぞれの世代のストレスの受け方やプレッシャーの感じ方も理解できると思いますので、お互いを理解するために役立ててみてください。
人は基本的に「自分のために1人で過ごす時間を自ら選択する」ということをすることによって、その孤独が力になり成長することができます。
お互いの関係にストレスを感じているのであれば、時には、孤独のメリットに目を向けて自ら1人の時間を作ってみてはいかがでしょうか。
10代から20代前半の若い世代
若い世代にとっては、特に孤独によって自己成長が大きく期待できます。
若い世代は、自ら孤独を選択することによって、自分の能力に自信を持つことができたり自己効力感が上がります。
研究では、自分の成長を実感できたという報告が確認されています。
若い人たちはみんなと会って楽しく遊ぶのもいいと思いますが、あえて孤独な時間を選ぶことによってスキルアップに繋げることができます。
これが将来の大きな武器になります。
30代から50代の中年世代
30代から50代ぐらいの中年世代になると、もちろん若い人と同じように成長できるメリットもありますが、他人からの解放のメリットの方が大きくなります。
10代や20代の頃には他人からの束縛のようなものはあまり感じませんが、この頃になるとスキルアップもしたいけれど他人からのプレッシャーに押されてしまうことが増えてしまいます。
自分のやりたいことと周りからのプレッシャーで板挟みになってしまいます。
1人の時間がそのしがらみもクリアにしてくれて、自分を成長させることもできると同時に、自分と向き合うことで、他人からのプレッシャーもそこまで気にしなくていいのではないかと考えることができるようになります。
高齢者
高齢者の場合には、スキルアップや成長よりも、完全に他者からの解放のメリットの方に重点が置かれるようになります。
他人からのプレッシャーから解放されて、自分の人生を歩める自信がついてくるそうです。
どの世代でも、本当に友達もいないというような孤独ではなく、自分から選べる孤独が重要です。
あえて1人の時間を作って、その孤独な時間を大切にするかどうかで人生は変わってきます。
特に、人生の前半では、自分の時間を作って自分に向き合うことでスキルアップできて、他人からのプレッシャーから解放されるというのが、人生の後半になればなるほど重要になってきます。
これが自ら選んだ孤独のメリットです。
世代間のお金の価値観の違い
「将来のために貯金をすることが重要である」
あなたはこの考えにどれくらい同意しますか?
富裕層を調べた研究によると、これが裕福な人とそうでない人をかなりの確率で分けているのではないかと言われています。
この考えの違いによって、実際に裕福になるのかそうでないのかということを75%も説明できるそうです。
貯金をすることが大事だということなんて当たり前だという人もいるでしょうが、貯金は大事だと考えてちゃんとそれを実行できる人であれば、かなりの確率でお金持ちになることができます。
それはわかっているけどできないとか、そんなことは当たり前だからもっと自己投資にお金を使って大きく稼がないといけないと考えたりする人は、かなりの確率でお金持ちにはなれないということです。
若い世代より31歳から70歳までの人たちの方がこの考えに同意する傾向が!
ウォーレン・バフェットさんも言われていますが、投資というものは時間をかければかけるほど、早く始めれば始めるほど確実に大きくなるものです。
逆に、短い期間で成果をあげようとすると、ギャンブルをしなくてはいけなくなります。
ですから、どれだけ長い目で見て投資をするかということが重要になるわけです。
一般的な統計では、18歳から20歳の若い人たちはこの考え方をほとんど持っていなくて、30歳を超えてからようやく考え始めます。
コツコツと節約して貯金して、資産運用していくことが大事だというのは、ほとんどの人が理解していると思いますが、それもほとんどの場合30歳を超えてからだということです。
子供の頃からこのようなことを親にちゃんと教えてもらって、できるだけ若いうちから貯金や投資をすることができていれば、それは当然ですが周りの人との大きな差になります。
お金を貯めるだけが良いわけではありませんが、これがお金持ちと貧乏人の違いになるのは確実なようです。
世代が違う間でお金についての考えをゆっくりと話し合ってみるのも良いのではないでしょうか。
嫌儲バイアスの世代による違い
お金を稼ぐことができない特徴的なバイアスとして嫌儲バイアスがあります。
そんなバイアスを人間はもともと持っていて、そこから利益目的でない人は偉い、利益目的の人は悪いことをしている、お金を儲けている人は意地汚いダメな人だと思い込んでしまいます。
18歳から25歳の若い人は特に注意!
研究によると、この嫌儲バイアスは18歳から25歳ぐらいのかなり若い世代に多いということがわかっています。
お金を稼ぐことは悪いこと、お金持ちは悪いことをしている、そんな考え方を持ってしまう人は若い人に多いということです。
若い人は、当然ですが、お金や権力、知識や経験というものがまだありません。
行動力だけはある状況ですから、そうなれば自分が持っていないものを求めるようになります。
そこで人間は2つに分かれます。
自分が欲しいものを手に入れるために必死になって努力する人と、自分が本当はそれが欲しいのに、それを全力で否定して手に入れるための努力をしない言い訳を作る人です。
自分が欲しいものを持っている人を見たときに、自分もそれを手に入れるために頑張る人と、自分はそんなもの欲しくないと思い込む人、この2つのパターンがあるわけです。
手の届かない高いところにあるブドウは酸っぱいブドウだと言うのと同じで、手に入らないものは価値がないと言うことによって、自分の自尊心を保とうとする人たちがいます。
自分が本当は欲しいのにそれを否定してしまうと、一生自分の欲しいものは手に入らなくなります。
自分がそれを欲しいということを認めることからしか、自分が努力してそれを手に入れるための道は始まりません。
お金だけでなく、大人も常に学び続けて、それについて世代間で話し合ってみる時間も大切にしてみてください。
ここから先は、さらに付き合いにくい世代間ギャップを感じる相手であっても人間関係が楽になる方法から、世代をひと括りにする危険性や、余計なギャップに惑わされない生き方を解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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