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一問一答「あなたが一番面倒な家事は何ですか?」【家事がラクになる心理学】
2021-08-05 12:00330ptあなたが一番面倒な家事は何ですか?
日常の家事でどんな工夫をしていますか?
今回は、家事にまつわる心理学について、母親の家事の負担を減らしてあげたいという方からの相談をもとにまとめてみたいと思います。
Q. 朝から晩まで仕事で忙しく頑張りながら家事もやってくれている母親に何かしてあげたいです。何ができるでしょうか?
もちろんお母さんの家事の負担を減らしてあげるとか協力してあげることも大切ですが、母親が一番心配するのは子供の将来です。
お母さんのことを楽にしてあげたいとか、悩みや話を聞いてあげないといけない、家事を手伝ってあげないといけないとかいろいろ考えると思いますが、一番いいのは自分が頑張っていることを報告してあげることです。
人というものは自分が頑張ってつらい状況なのに、他の人が頑張っていない状況を見るのがとても嫌なものです。
ですが、自分が頑張っていてつらいけれど、その頑張ったおかげで自分の子供が頑張っているとなれば、自分も子供のために頑張らなくてはいけないと思えますし、子供もお母さんが頑張っているということをちゃんと見ているということを伝えるためにも自分が頑張ろうとできるはずです。
お母さんが頑張っているから僕も頑張ると言ってコミュニケーションを取ってもらい、自分も頑張っている姿を見せることがお母さんにとっても一番励みになります。
あまり余計なことは考えず、今自分がやるべき事に一生懸命取り組んで下さい。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
時間をアイデアで買う:家事を外注しましょう
日常の家事については、Dラボでも、幸せになる買い物の動画でも時間富豪のシリーズの中でも、家事代行サービスを上手に使った方が同じ額の金額を手に入れるよりも幸せになれるということが紹介されていました。
面倒な掃除や洗濯などを誰かに任せることができれば、それは当然便利で楽ですし、一般的に家事を外注するということは幸福度を高めてくれて、時間ストレスの軽減に役立ちます。
ところが、ここで大事なポイントがあります。
自分が外注したり他の人に任せる作業の何が嫌いなのかということを正しく理解していない限りは、お金を使って時間を買い戻したとしても幸せにはなれません。
食事や料理の外注サービスを使っている人を調べた研究によると、多くの人がウーバーイーツのような宅配サービスよりも料理の材料と献立の配達サービスの方を好むということが分かっています。
普通に考えると、出来上がった料理を宅配してもらい食べる方が楽な気がします。
ですが、実際には広く市場を調査してみると、宅配サービスよりも料理の材料と献立を届けてくれるサービスの方がなぜか好まれているということです。
もちろん、例外の人もいるでしょうが、多くの人は決して料理を作ることが嫌いなわけではありません。
自分の大切な人と一緒に料理を作ったり、そんな大切な人のために料理を作って、みんなで楽しく食事をするという体験が嫌いなはずがありません。
多くの人が料理全体が嫌いなのではなく、毎日の献立を考えてスーパーに行き重い荷物を持って帰ってくるとか、雨が降っているのに買い出しに行かなくてはいけないというようなことが面倒なわけです。
多くの人はレシピを考えて食材を選び買い出しに行くという行為に手間を感じているということです。
ですから、お金で時間を買えば良いと単純に考えて食事全てを外注しようとウーバーイーツで食事をすれば、好きな人のために美味しいご飯を作るとか、好きな人が作ってくれたご飯を美味しく食べる、このような幸せがすべてなくなります。
旦那さんのために美味しい手料理を作ってあげて喜んでくれる顔が見たいというような喜びがなくなります。
手間がなくなっても喜びが減ってしまう
自分にとって本当は大切で幸せな部分まで外注してしまうと喜びが消えてしまいます。
手間がなくなったとしても喜びが消えてしまっては意味がありません。
食事だけでなく、ペットの世話なども同じです。
例えば、犬を飼っていたら毎日の散歩や世話をしなくてはいけません。
毎日雨の中でも散歩に行かないといけないというのは面倒なこともあるでしょうが、そんな中でも散歩中に犬が意外な可愛い行為をして喜ばせてくれたり、それ以外にもその面倒を補っても余りうるだけの喜びをペットは与えてくれます。
それを全て外注してしまえば飼い主になつくこともなくなるでしょうし、散歩中に自分の気づきやちょっとした出会いもなくなってしまいます。
自分が本当に嫌な部分だけを外注する
ですから、日常生活の手間や家事を外注するのは大いに結構です。
ただ、それは自分が本当に嫌な部分だけを外注するようにしてください。
その行為の中で自分がどのような喜びを感じているのかということを分かっていなければ、喜びまで外注してしまい意味がなくなってしまいます。
面倒な感情や手間なことに目がくらみ、それにとらわれることで自分にとっての幸せまで外注してしまう人もいます。
その部分に気をつけてください。
自分が本当に嫌で面倒な部分はどこなのかということに注目して、その部分だけを外注するか他の人に任せることはできないのかということを自分の頭を使って考えてみてください。
そうやって部分的にすると意外と外注費も安く済んだりすることもあります。
これを実際に行うだけでかなり人は幸せになることができて人生が変わります。
幸福度としては皆さんの年収が100万円とか200万円上がったぐらいに相当するぐらいになりますので、毎日の家事を細かく分析して、その中で嫌いな部分だけを外注するのもいいのではないでしょうか。
家事と幸せ
家族で一緒に暮らしていると、当然ですが家事や食事など日常生活のための時間が多くなります。
もちろん一緒に楽しく会話をしたり食事をしたり、子供がいる場合であれば一緒に遊んだりする時間もあるでしょうが、どうしてもマンネリ化したような日常作業などで過ごす時間が増えてしまいます。
人が本当に幸せになりたいと思うのであれば、新しい経験やポジティブな感情を持つことができる活動を増やす方向に人間関係を進めたり、それができるような人間関係を作る必要があります。
これは普通の友達との関係でも恋愛の関係でも職場の関係であっても全く同じです。
ともにそんなことをできる時間をどれだけ増やすのかという事で人生の質は変わってきます。
ということは、家族と一緒にいる時もそれを意識して、できるだけ新しい体験をするようにした方がいいということになります。
家族や子供との間でも新しい体験やポジティブな体験をする機会を増やして、その時間を十分に味わうことが大事だと研究者も言われています。
ただ単に家事や雑用や育児をするだけというような家族関係では、それによって幸せになることはほとんど期待できないとも言われています。
ですから、そのような家事や雑用や育児も重要だとは思いますし、そう考える人も多いとは思いますが、自分たちの幸せを考えるのであれば、新しい活動に家族で挑戦するという時間をより意識して作るようにしないとあまり良くない家族関係になってしまうかもしれませんので気をつけてほしいということです。
多くの人が家族と一緒にいる時間に日常生活のための時間を使いすぎているということがあります。
これは別にそんな家事をしているような時間が意味がないとか悪いということではなく、できるだけ手間を減らしたりしなくてもいいことは無くすようにした方がいいということです。
やはり、家事代行サービスなどを上手に使いながら、家族と一緒に新しいことに挑戦する時間をできるだけ増やすようにした方がいいですし、カップルが同棲すると破局しやすくなるというのも同じ理由です。
科学的に正しい家事を行う順番
コロラド州立大学の人間のやる気に関する研究を見てみると、同じ家事を行う時にも、その順番を考えることは大事なようです。
この研究では、難易度は高いけれど興味深い作業と、簡単だけれど退屈な作業の2つを用意して、それを行う時のモチベーションやパフォーマンスがどのように変わるのかということをチェックしています。
その結果分かったこととしては、難しく大変だけれど興味深い作業をした場合の方がやはり疲れていて疲弊していましたが、簡単で退屈な作業をした人たちよりも目の前の作業に取り組んで高いパフォーマンスを発揮していたということが確認されています。
つまり、人間は退屈な作業よりは難しく大変なことでも難しい作業をした方がやる気も出るし良いパフォーマンスを発揮することができるということです。
さらに、難しくて大変だけれど興味深い作業でモチベーションが高い状態で取り組んだ後に、それとは全く関係のない別の作業を行ってもらったところ、それがつまらない作業やそこまで面白いと感じるわけでもない作業であっても、モチベーションは高いまま維持されていたということも分かっています。
ですから、これは仕事でも勉強でも同じですが、まず最初に自分の好奇心をベースにした家事を行うと、それによりやる気が高まり、その次につまらない作業やそこまで面白いと感じるわけでもない作業を行なってもモチベーションが高いまま続くということです。
難易度は高いけれど興味を感じる仕事や勉強や家事をまず先に行なった方がいいようです。
例えば、料理が好きな人であれば新しい料理のメニューを考えたりする事を先に行い、それから掃除や洗濯に取りかかった方がいいということです。
自分が一番興味を感じられるであろう家事を朝の一番最初に行えば、それによりその後の面倒な家事も手際よく片付けることができるようになります。
子供の頃に家事をしたかどうかで人生の成功が決まる
子供の頃に家で家事をしていたかどうかということが、大人になってからのメンタルの安定性や精神的な傾向を最も高精度で予測する要素になるということが分かっています。
クラブ活動やアルバイトも同じですが、家で家事を手伝うのは、集団の中で誰かの役に立っているかという感覚を養うことになり、これがメンタルの安定にとってとても重要なのではないかということです。
家で家事を手伝うというのは、自分が何かしらの役割を担っているという感覚になり、これは人に認められているという安心感につながります。
自分がしていることが誰かの役に立っていて、自分とみんなの協力によって何かをできているという感覚を持つことがとても大切です。
ということは、家事を手伝っても当たり前のようになっていて誰にも感謝されないという状況では、そのメリットをお互いに得ることはできません。
ですから、子供が家事を手伝ってくれた時にはもちろん、奥さんやお母さんが普段の家事をしてくれている時にも、ちゃんと感謝の気持ちを伝えるということはとても重要なことです。
そして、これは将来の自分のメンタルヘルスのためにも家事の手伝いは積極的にした方が良いのではないかということでもあります。
ちなみに、3歳または4歳頃に親と一緒に家事をするようになったり手伝い始めた子供たちは、10代になってから家事を手伝い始めたり社会に出るまで全く家事を手伝わなかった人に比べて、人間関係が良好になり学校での成績も高く、大人になってからも経済的にも精神的にも自立した暮らしをしている可能性が高かったという研究もあります。
ですから、いわゆる早期教育というものは意味がないですが、できるだけ早い段階で家庭の家事に参加してお手伝いするというのはとても良いことです。
ここから先は、なぜ男性は女性に比べて家事をしないのかということから、モテるためにも夫婦やカップルの関係を良くするためにも、子供の将来を考える上でも家事がどれだけ大事なのかということを解説していきます。
日常の家事をうまく使って毎日を充実させたい方はぜひ続きをチェックしてみてください。
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