• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 2件
  • 一問一答「あなたが、今上達したいスキルはどんなものですか?」【一流の練習】

    2022-11-15 12:00  
    330pt
    あなたが、今上達したいスキルはどんなものですか?

    今回は、好きで英語を勉強しているのに夫にバカにされるという方の相談をもとに、運動や勉強、資格や語学学習など、あらゆるスキルを上達するために重要なポイントについて解説していきます。

    好きで英語を勉強しているだけですが、夫に使う予定もないのにとバカにされます。良い言い返し方はあるでしょうか?

    使う予定がないからといって勉強をすることをバカにするというのは意味が分かりません。
    例えば、「小学生や中学生が将来数学や英語を使う予定がないから勉強しなくていいのか? と質問してきたら、あなたは勉強しなくていいというのか?」と聞いてあげたらいいのではないでしょうか。

    そもそも勉強しなくてはいけないという状況になってから勉強するのは遅いです。
    将来必要になるかもしれないから、時間がある今勉強しておいて、将来必要になった時に、それがすぐに使えることが重要です。
    特に英語や数学のように、自分の体も使って学ばなければいけない習得する知識は、後から身につけようとしてもなかなか難しいものですから、できるだけ早いうちに学んでおくことが重要です。
    それがわからないような人は社会では出世しないと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    今回は練習法についてです。
    様々な業界でトップに上り詰める人がいます。
    これはアーティストでも研究者でも、どんな業界でもトップに上り詰める人がいて、この人たちも最初からうまくできるわけではありません。
    当然少しずつ練習を積み重ねて、その結果として新しいことができるようになっていくものです。

    では、一流の人たちがまだ一流ではなかった頃に、どのような練習をしていたのかということがわかれば、本当に世界トップレベルの一流になるには、それ以降の努力もかなり必要になると思いますが、ある程度のところまでたどり着くには参考になるはずです。

    トップに上り詰める人15の共通点とは?

    一流の人たちが一流でなかった頃に何をしていたのかという事を調べた研究をもとに、今回は、トップに上り詰めた人がまだトップでなかった頃にどんな練習をしていたのかということを紹介させてもらいます。
    一流の人たちがしていた練習方法には共通点がありました。
    様々なジャンルを調べた結果として15の共通点が見つかっています。

    人がどのようにしたら効率的に練習できるのかとか、物事を効率的に習得するにはどうすればいいのかというような研究は色々とあり、そんな中で今回参考にしている研究では、一流の音楽家やチェスプレイヤー、外科医やアスリート、などの様々なジャンルの人たちの練習を徹底的に調査して、一流の人たちが行う練習のポイントをまとめてくれています。

    共通点その1 :練習時間は1日15分から20分
    これは1日15分から20分の練習をずっとしていればトップに立つことができるということではなく、一流になるためには確かに大量の練習時間は必要です。
    ただ、世界のトップに立つような一流の人たちでも、初心者の頃には1日15分から20分程度の練習時間を目標にして、そこから徐々に無理をすることなく増やしていくということをしていたということです。

    ここがいわゆる凡人と一流の人の違いで、一流になる人は多くの人が馬鹿にするような小さなところから始めて、それを時間をかけて大きく育てていきます。
    これはビジネスでも同じです。
    ビジネスでも、最初から大きなお金を使って借金をしてビジネスを始めるような人はたいていうまくいきません。

    モチベーションを保つことができなくなれば、それでも続けなければいけないと考えストレスになってきます。
    そのストレスがかかっている状況下でも続けることができなければ、人はいつになっても初心者の段階を突破することができません。

    先行研究によると、1日15分から20分以上の練習をしようとすると、大抵の人はストレスに負けてやめてしまうということがわかっています。
    基本的に技術を習得しようとする練習というものは困難なものですから、このような困難な練習の場合には250日ほどかかるということも示されていますので、そう考えると、15分から20分ぐらいの練習を250日程は続けると考えた方がいいとも思います。

    時間を増やすと必ずストレスが大きくなります。
    このストレスに耐えることができなければ、皆さんは基本的には続けることができなくなり初心者の領域を突破することができません。
    長く続けることに意識を向けるというのが、一流になる人の特徴だったということです。

    特徴その2 :ミスを全て記録する
    人は勉強でもスポーツでも上手くやりたいという意識がどうしても働き、うまくいった時の事ばかりに注目してしまいがちです。
    自分がミスったところに目を背けたりもしがちです。

    どうすればうまくいったかということではなく、何で失敗したのかということを記録しておいた方が、実際には僕たちが一流になるためには役に立つということがわかっています。

    ビジネスでも大抵失敗してしまう人は成功事例を真似しようとします。一流の経営者の成功事例などが書かれた本もよくありますが、そんな本を読むぐらいであれば、倒産したり破産した会社がそれが起きる前に何が起きていたのかということを学んだ方が役に立つと思います。

    この研究では、そんな脚色や話を盛ることを一番出来ないであろう医者を対象にして調べたところ、優秀な人ほど自分のミスを全て記録していたということが確認されています。

    間違いが許されなくて、給料もプライドも社会的地位も高いですから、間違いを正面から受け止めることが非常に難しい職業で、そもそもミスが少ないわけです。
    そんなお医者さんの中でも優秀な人ほど自分のミスをちゃんと記録していて、優秀でない人が自分のミスを記録する習慣がなかったということです。

    この記録の仕方としては、「なぜ自分はミスったのか?」「なぜ自分はその作業を難しく感じているのか?」というように、自分がミスをした理由と自分がその作業を難しいと感じている理由に注目して、自分の推測も交えてミスを記録するということが重要なポイントでした。

    自分が失敗した時の原因やその時の憶測を記録しておかないと、自分の行動に対してすぐに結果が出る場合であればいいですが、ビジネスでも勉強でも同じですがすぐに結果が出ることの方が少ないものです。
    最初の頃にうまくいったこととうまくいかなかったことを記録しておかないと、後で、成果が出た時も出なかった時も間違えた理由に戻ることができません。
    ここに戻ることができなければ、ただ単に時間の無駄になってしまいます。

    特徴その3 :デッドラインを作る
    人はスキルを学ぼうとする時に、今目の前にある問題に先に取り組みたくなります。
    一流になるためには長期的な視点が大事なのに、すぐに成果を出そうとしてしまいます。
    確かに 、今目の前に差し迫った問題があれば、それに対処することが必要なわけですが、どの業界でも一流を目指そうとすれば、もっと長期的な視点を持つ必要があります。

    ですから、どんなことを学ぶ場合であっても、必ず期限は設定してください。
    「いつか英語を喋れるようになったらいいな」という考えでは英語は喋れるようにならないということです。

    長期的な展望としてやっておきたいタスクがあると思います。
    それと同時に、今目の前にある仕事を締め切りまでに仕上げないといけないと思います。
    長期的な展望としてやるべきタスクにもデッドラインを決めてください。

    例えば、5年後に独立するというのであれば、そのためにいつまでに何をやるのか決めてください。
    期限を決めないと人間は行動しません。

    ですが、人間の脳は締め切りが近いものを重要だと考えてしまいます。
    そのせいで遠い目標に対して行動できなくなります。
    新しいことを学んだり将来のためのスキルを身につけることよりも、今目の前にある部屋を片付けたり家事をすることを優先してしまいます。

    ですから、デッドラインを作る場合には、将来のためにやるべきことよりも目の前の安易なことを優先していないかということに注意してください。

    特徴その4 :疲れなければ練習ではないと考える
    本当に意味がある練習というものは、自分にある程度負荷をかけなければできません。
    終わった後に、やりきった感覚や疲れた感覚が必要です。
    運動でも勉強でも、終わった後にこの感覚がなければ負荷が足りないと考えてください。

    先ほど15分から20分ぐらいから始めるようにという話でしたが、その15分から20分ぐらいで、やりきった感覚や疲労感を感じるレベルにしてください。
    ここで瞬間的に集中する没頭力が重要になります。
    これを徐々に伸ばしていくことで、学習効率やパフォーマンスを向上させてくれます。

    慣れてくると、15分から20分では疲れを感じなくなると思います。
    そう感じたら、まずはいきなり時間を増やそうとするのではなく、運動の場合であれば負荷を、勉強の場合であれば難易度を上げてください。
    これ以上単位時間あたりの負荷や難易度を上げるのが難しいとなったら時間を延ばすようにしてください。

    長い時間勉強したり運動するのが大事なわけではありません。
    単位時間あたりの負荷を上げていくことが重要です。

    特徴その5 :時々ふざける
    あまりストイックになりすぎると続けるモチベーションが低下してしまいます。
    運動の負荷を上げたり勉強の難易度を上げる時に、難しくて続かないような気がしたら、その練習の最後の数分間は、自分が単純に楽しめるような練習をするようにしてください。

    最後に好奇心をぶら下げておくと、人はモチベーションを維持できます。
    勉強でも運動でも続かなくなってしまうのは、続けていると徐々に飽きてくるからです。
    ですから、その練習の最後に、それまで行ったことがない新しいことや、単純に楽しめる練習を用意しておくわけです。

    ちょっとした遊び心を用意したり、好奇心をくすぐるようなものを用意しておいてください。
    単純に楽しめることを最後に用意していた人の方が、モチベーション高く物事を続けることができます。

    特徴その6 :メディアの多様性を利用する
    人は何かものを学ぶ時に、本で読んで学ぶかオーディオブックで耳で聞いて学ぶ、目で見て学ぶのか、自分で声に出したり紙に書いてアウトプットして学ぶなど、インプットをするときもアウトプットをするときも、どのようにそれをするのかというメディアが介在します。

    このメディアの多様性を作れば作るほど、僕たちは物事を習得する確率が高くなるということです。
    複数のメディアの形を保つことによって、インプットのスピードや効率を高めていくことができます。

    ウォータールー大学の研究ですが、この研究では、36人の学生を集めて120種類の様々な言葉を覚えるようにお願いしました。
    普通に紙にその言葉が書いてあってそれを見て覚えたり、色々な覚え方をしてもらったわけですが、これは当たり前ですが、普通に見て覚えようとしたグループよりも、その言葉を口に出しながら覚えたグループの方が、記憶量が1.2倍になっていたということです。

    つまり、普通に見て覚えるよりも、口に出して聴覚を使うメディアを増やすだけで20%も記憶できる量が増えてスキルの習得効率が上がったわけです。
    であれば、いろいろメディアを使わないと損だということです。

    UCLA が1991年に行なったレビュー論文を見てみると、視覚や聴覚などの複数のタイプのデバイスを使った方が、全体的にスキルが身につきやすいということが示されています。
    これは勉強や何か知識を身につけることだけでなく、スポーツなどの練習をする時にも、できるだけ複数のデバイスを使って覚えた方が身につきやすいということです。

    一流になれない人は、教えてくれる教材も先生も1つに絞ってしまいます。
    色々な視点を持とうと試行錯誤するのではなく、この先生のこの方法が最高なんだと思い込んでしまいます。

    複数のメディアを持つということが一流になるための条件です。
    最近の研究では、タブレットを使って数学を勉強した子供たちは数学能力や推論能力に著しい向上が見られたという研究もあります。
    学習というものは、自分の知っていることでも同じことでも、様々なメディアで色々な形でインプットとアウトプットをすることによって、習得率は高くなります。

    特徴その7 :手探りで練習せよ
    チューリッヒ工科大学の研究で、手探りの練習によって1.2倍上達するということがわかっています。

    この研究では、13歳の生徒75人を集めて2つのグループに分けています。
    一方は生産的な失敗グループで、指導もサポートもガイドラインも一切なく複雑な問題やスキルをできるだけ自分の力だけでこなしてもらうということをしています。
    もう一方は直接指導グループで、教師や講師がガイドラインを教えたり、適切なヘルプを与えてちゃんと教えてあげたグループです。

    その結果、直接指導をされたグループよりも、ぶっつけ本番でいきなり取り組んで最初にたくさんの失敗を経験していた生産的な失敗グループの方が応用問題を解くことができる確率が高くなっていたということです。
    直接指導を受けたグループに比べて、1.1倍から1.2倍も応用問題に対する正解率が高くなっていました。

    スキルを効率的に学びたいと思うのであれば、最初から誰かに教えてもらうとスキルの習得率が落ちてしまいます。
    もちろん、車の運転など危険を伴うものに関しては、危険を回避できるだけの最低レベルまではまずは教えてもらうべきですが、細かい方法や細かいガイドラインなどは与えないで自分でまずは経験することが重要です。

    初心者の頃は溢れるようなモチベーションがあります。
    どんなことでも失敗してもいいからやってみたいと感じている時に、たくさんの大きな失敗をして試行錯誤を繰り返す経験をしておくことがとても重要です。

    物事を効率よく習得するためには、まだまだ重要なポイントがあります。
    ぜひ後半もチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは生産性を高めるためにどんなことを心がけてますか?」【ワークブースター】

    2022-03-17 12:00  
    330pt
    あなたは、仕事や勉強の生産性を高めるためにどんなことを心がけてますか?

    今回は、生産性を上げる食材についての質問をもとに、仕事でも勉強でも使える皆さんの生産性を加速させるための方法についてまとめてみたいと思います。

    Q. 生産性が上がるおすすめの食材はありますか?
    これは難しいところですが、血糖値が大きく上がらないものの方がいいとは思います。
    血糖値が急激に上がるとやはり眠くなったりもしますので、僕の場合は、生産性を上げるためにはコーヒーとテアニンを使ってはいます。
    コーヒーと濃いめのお茶の組み合わせが結構生産性を上げてくれます。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    仕事の生産性は伝染する

    仕事の生産性というのは伝染します。これはハーバード大学が約2,000人のオフィスワーカーを対象に行なった実験によりわかっています。
    自分と違うタイプの「仕事の出来る人」の隣りにいると、本人も特に認識することなく自分の作業効率も上がり処理スピードも向上するということです。

    この実験では、IT系やテクノロジー系の2,000人のオフィスワーカーを選んで、2年間の被験者の働きぶりを調査しました。
    この調査では、オフィスのどこにデスクがあるのか?隣にどんな人がいるのか?を含め、仕事上のポジションの変化や仕事に対する熱心さ・モチベーション、更には、ひとつのタスクをこなすのに使った時間や、その際に人の助けを借りたかどうかや、顧客満足度まで幅広く調査されています。
    (IT系やテクノロジー系を対象としたのは統計を取りやすいからだと考えられます)

    オフィスでの配置や誰の隣りにいたのかということが、仕事でのパフォーマンスにどの程度影響したのかを調べたわけです。
    その結果として、仕事の能力・生産性の10%は隣りにいる人で決まっているということがわかりました。

    この論文では、オフィスワーカーを3つのタイプに分類しています。
    オフィスワーカーの分類3タイプ
    ①生産型ワーカー
    たくさんの仕事をこなす人です。質よりも量をこなしていくタイプで、全体の25%程度がこのタイプでした。
    ②品質型ワーカー
    クオリティを重視する人です。クオリティの向上に時間を費やし、その分仕事量は多くなく、たくさんの仕事をこなすというよりは質を高めたりブラッシュアップするタイプで、全体の25%がこのタイプです。
    ③アベレージワーカー
    生産性も平均的、質も平均的といういたって普通の人で、50%がこのタイプでした。

    どのタイプの人の隣で仕事をすると良いのか?
    この3つのタイプに分けて、オフィスの中でどのような配置で座って仕事をしているのかを調べたところ、誰の隣ではたらくと良いのかということがわかりました。
    ①生産型ワーカーと②品質型ワーカーが隣に座って仕事をすると、生産性は17%向上し、作業効率も17%向上しました。

    つまり、ガンガン仕事をこなしていくタイプの人と、コツコツと積み上げていくタイプの人が隣りに座って仕事をすると組織としても生産性は飛躍的に上がるということです。
    ちなみに、平均的な人の③アベレージワーカーが①生産型ワーカーや②品質型ワーカーの隣りに座っても10%程度の効果がありました。

    しかも、この効果は座席を変えるとすぐに効果が現れました。
    ということは、席が決まっていない会社であれば、早く仕事を終わらせたいという日は仕事の出来る人の隣に座るとその瞬間から自分の生産性も上がり仕事も早く終わるようになるということです。

    ただし、同じタイプの人同士が隣りに座ったら生産性の向上は見込めません。
    自分と違うタイプの仕事をこなす人の隣に座ることをおすすめします。

    仕事の出来ないネガティブな人の隣に座るとどうなるのか?これだけで圧倒的に生産性が下がります。このようなネガティブな影響も受けますので気をつけて下さい。

    人間の仕事ぶりは隣にどんな人が座るかに影響を受けるわけです。
    DaiGo師匠のように一人で仕事をしている人は猫と一緒にいると良いです。猫がそばにいるだけで人間の生産性は33%も向上するということがわかっています。

    働く時間を減らせばもっと成果が出る!

    働く時間を減らせば減らすほど人間はもっと成果を出すことができます。
    必死で毎日長い時間働いている人ほどうまくいかないのは、皆さんもなんとなくわかることだと思います。

    受験生でも、毎日必死に勉強しないといけない、そうすることでしか受験に合格することはないと強迫観念にとらわれて頑張っている人もいると思います。
    それではうまくいかなくなってしまいます。

    ベストな休憩は?
    ウィーン医科大学の研究で、休憩を取った場合と取らなかった場合で、どのくらいパフォーマンスが変わって、どんな休憩の取り方がベストなのかということを調べてくれています。

    研究チームによると、当然ですが、休憩をとると労働時間や作業時間はそのぶん減ります。
    ところが、一般的な仕事や勉強についての成果はプラス5%になっていました。
    そして、そのクオリティはプラス8%にもなっていました。

    休憩はやはりかなり大事なようです。
    休憩を取らないで頑張り続けるのは、むしろ時間を無駄に使って成果もクオリティも下げてしまうことです。
    仕事でも勉強でも休憩は必ず取るべきだというのが科学的な常識です。

    休憩には、この成果やクオリティを上げてくれる以上のメリットもあります。

    この研究では、仕事終わりの疲労感も減少しています。
    休憩による疲労度の減少効果としては、その休憩をとった直後にしか得られないものだと考える人が結構います。
    休憩を取ったら、その直後の集中力が上がったりやる気が出るだけだと考える人がいますが、休憩を取った場合の方が、休憩を取らずに同じ作業量をこなした場合に比べて、仕事や勉強が終わった後の疲れ方が全く違います。
    休憩を取らないと、それにより疲れが溜まりやすくなってしまい、結果的に毎日のやる気を奪ってしまいます。
    自分の主観的な疲労度を軽減する効果もあるわけです。

    そして、これも当然ですが、休憩を取ることによって学習効果も高くなります。
    人間の脳は休憩をしている時に学習したことを記憶に定着させますので、休憩を取らずに頑張るというのは学習効果を下げてしまうだけです。
    適切な休憩をとることで記憶力も高くなりますし、休憩している間に人間の無意識が解決方法を探してくれて問題解決能力も高くなります。

    さらに、肩こりや腰痛のような全体的な不快感を感じることも少なくなります。
    現代病と言われるような疲れも軽減してくれるわけです。
    不安感も軽減されると言われていますので、休憩を取らない理由はないと言えます。

    この研究では、10分程度の短い休憩を挟みながら長時間の講義を受けてもらう実験を行いました。
    その際に、あいだに挟む休憩を3種類に分けています。
    軽い運動を行ってもらう休憩と体に対してリラックス効果があると言われている瞑想を行ってもらう休憩、そして、座ったままの休憩の3種類です。
    休憩をしないグループも合わせて、それぞれにどんな効果の違いが現れるのか調べています。

    軽い運動の休憩がベスト!
    その結果、まず当然ですが、どんな休憩方法であっても休憩を取らない場合に比べて活力や認知機能が高くなり疲労感が減るという効果は確認されました。
    どんな休憩方法であっても休憩を取らないよりはメリットがあります。

    そんな中でも、最も活力がアップしたのは軽い運動を行う休憩でした。
    ストレッチや軽い運動を行う休憩が最も活力が高くなり、認知機能も高くなって頭の回転が速くなっていました。
    さらに疲労感も減少していたそうです。

    その他の休憩も疲労感の軽減に対しての効果はありました。
    瞑想を行う休憩の方がただぼんやりと休憩するよりも疲労感の軽減効果は高くなっていましたが、それだけでなく活力や認知機能まで高くなる休憩の方法は軽い運動を行う休憩だけでした。

    特に頭の回転の効果は重要なポイントだと思います。
    仕事でも勉強でも僕たちが休憩を取るときというのは、なんとなく頭がぼんやりして集中できなくなったり、目の前の問題に煮詰まっている時だと思います。
    脳をリフレッシュさせるために休憩を取るのだと思いますので、そのための休憩の方法としては、リラックスを考えたり、ただぼんやりするというよりも軽く体を動かした方がいいということです。

    受験生や頭脳労働をされている方は、休憩時間には軽い運動をするのがいいのではないでしょうか。

    最高の休憩とは?!
    休憩の効果を最大限に得るためにはそんなに激しい運動をする必要もないようです。
    研究チームによると、6分から10分程度のストレッチや軽いジョギングがベストだそうです。
    簡単なストレッチや軽い縄跳びぐらいでいいそうです。

    そういう意味では、仕事や勉強をする時にはそばに縄跳びを置いておいてもいいですしジャンピングジャックをしてもいいと思います。
    ジョギングのようにその場で軽くジャンプをするだけでもいいと思います。
    これだけでもかなりの回復効果を得ることができるそうですので、ぜひ皆さんも試してみてください。

    仕事を加速するワークブースター

    もっと仕事に集中して働けるようになりたいとか、仕事で成果を出せるようになりたいと考える方は多いと思います。
    ただ、実際に仕事で成果を上げるためには、どこから手をつければいいのかがわからない方も結構いるのではないでしょうか。

    それが簡単にできる方法と、根本的に仕事の成果につながる能力ついて解説させてもらいます。
    仕事で成果を出すためには、どこに力を注げばいいのかがわかると思います。

    上司との関係で在宅勤務の効率は変わる!
    在宅勤務やリモートもますます増えていると思いますが、在宅勤務はほぼ全ての人にメリットがあります。
    できるならば在宅勤務ができる会社を選んだ方がいいですが、在宅勤務で生産性が上がる人もいれば、あまり変わらない人もいます。

    結論としては、職場での人間関係が面倒だったり上司が嫌な人の場合は在宅勤務を選んでください。
    イリノイ大学などが行った研究で、様々な組織の323人の従業員と143人の上司から得たデータを分析して、従業員と上司の関係と在宅勤務の効果について調べています。

    仕事に対する向き合い方は色々とあると思います。
    タスクベースの仕事であってもコンテクストベースの仕事であっても、どちらにしても在宅勤務は効果があったそうです。
    タスクを完了させることが重要になる仕事であっても、チームワークが重要になる仕事であっても、どちらの場合でも在宅勤務によりパフォーマンスは向上したということです。

    100%在宅勤務でなくてもいいので、どちらかと言うと在宅勤務がメインで時々会社に出社するぐらいの方が、個人の仕事を終わらせることだけでなく社内のやりとりも効率的になるのではないかということです。
    つまり、在宅勤務は職場での人間関係が苦手な人が良い人間関係をつくるために非常に良い制度だと考えられます。

    ただし例外がありました。
    上司との良好な関係を築いている社員に関しては、在宅勤務を選んでもそうでなくても仕事のパフォーマンスにはさほど変化はありませんでした。

    ですから、在宅勤務のメリットとしては、上司との関係が少なくとも良好とは言えない人はパフォーマンスが上がりますが、上司との関係が良好な人は在宅勤務でもあまり変わらないということです。
    どちらにしてもマイナスはないので全般的には在宅勤務のメリットはあるようです。

    特に、上の人との人間関係が苦手だというような人は、在宅勤務が選べる仕事を選ぶことによって、上司との関係がうまくいかないことによって不当に評価を下げられたりするリスクが減ります。
    職場での人間関係が面倒になることもあると思います。
    そういう意味では、いざという時に在宅勤務によって改善する余地を残せる会社の方がいいのかもしれません。

    ゲームで職場のチームワークが向上する!
    チームワークを高めたいのであればゲームをするべきだという研究があります。
    テレビゲームと生産性について調べたブリガムヤング大学の研究では、全員初対面の352人の男女を集めてランダムにチームを作ってソーシャルゲームを行ってもらう実験を行なっています。
    他のチームとそのゲームのスコアを競ってもらいました。このゲームは簡単に言うとテキストベースの情報をもとに行う謎解きゲームのようなものです。

    そのゲームを行う前にチームを3つに分けています。
    チームワークが必要なテレビゲームを行ったグループ
    そのゲームで良いスコアを取るためのディスカッションを行ったグループ
    座学で静かにゲームについて学んだグループ

    その結果、チームワークが必要なテレビゲームを事前に行っていたグループが最もスコアが高くなっていました。
    高いスコアを取るためのディスカッションをしたりゲームについて学ぶよりも、関係がないテレビゲームで遊んだチームの方がスコアが高かったわけです。

    仕事をする場合でもこれは同じです。
    どうやってチームワークを高めるか話し合ったり、仕事で結果を出すための方法について学んだりする事もあると思います。
    ですが、この研究から見ると、チームワークが必要になるゲームがそのための練習になるのではないかと考えられます。

    チームワークというものは仕事の中で育まれると思われがちですが、実際には仕事の外で鍛えることもできるのではないかということを教えてくれる研究です。
    これは初対面の参加者で確認された研究ですので、顔見知りのチームでどのような効果が出るのかはわからないとも考えられますが、初対面の人のチームワークが少しゲームをするだけで高まるのであれば、顔見知りの人も定期的に一緒にゲームをしてみるのも良いのではないでしょうか。

    そんなチームワークが必要になるゲームとしては、定番ではありますがこれらがおすすめではあります。

    エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション【同梱特典】

    Dead by Daylight 公式日本版 -Switch 【CEROレーティング「Z」】

    テレビゲームが苦手だという方はボードゲームでもいいと思います。
    チームワークやコミュニケーションを育むという点ではこちらのボードゲームが役に立つと思います。

    ホビージャパン コードネーム 日本語版 (2-8人用 15分 14才以上向け) ボードゲーム

    いずれにしてもゲームは意外と人間のコミュニケーションを起動するのに役に立つようです。

    仕事でチームワークを育むと言っても、仕事ではなかなかすぐに結果が出ないということがあります。
    仕事ではそれなりの時間が必要になりますが、ゲームであれば短時間でチームで結束して成果が実感できます。
    それがチームワークが必要になるゲームのメリットなのだと思います。

    スクリーンタイムは2時間まで!
    テレビゲームの話をしましたが、もちろんこれも使いすぎは良くありません。
    スクリーンタイムは2時間までという研究もあります。
    いわゆるデジタルガジェットに触れながら仕事をする人が多いと思いますが、このようなモニターを見すぎるのはよくないとよく言われます。
    ゲームでもスマホでも同じですが、このデジタルガジェットの使用は、適量を守ればむしろ幸福度は上がるかもしれません。

    オックスフォード大学の研究で、15歳前後の男女12万人を対象に全員の幸福度をチェックした上で、ゲームやテレビ、パソコンやスマホなどのデジタルガジェットの使用頻度についてチェックしています。
    スマホや SNS の使用については、使えば使うほど幸福度が下がるということがよく言われてきましたが、むしろ適量を守れば使わない人よりも幸福度が上がっていたということです。

    ですから、先ほどのようなチームワークが必要なゲームを行う場合であっても、この適量を守るようにしてください。
    この研究で示されている適量は最大でも以下の通りです。
    ゲーム :1日1時間40分まで
    スマホ :1日1時間57分まで
    テレビや映画 :1日3時間41分まで
    ネットや SNS :1日4時間17分まで
    これがリミットで、超えると幸福度が下がります。
    もちろん、これは全てに最大の時間まで使っていたら1日があっという間に終わってしまいますので、個別に最大の時間まで許容できるということではありません。
    例えば、ゲームを1時間したのであればスマホは1時間までにしておこうとか、映画を2時間見るからスマホは1時間までにしておこうというように調整してください。

    これは使えば使うほど幸福度が上がるという意味ではありません。
    幸せに生きることができている人は自然とスマホの利用時間は2時間以内ぐらいになると考えておいた方がいいと思います。

    クイズとリーダーボード
    リーダーボードというのは、ゲームの中でスコアやランキングが確認できる一覧表のようなもののことです。
    スウィンバーン工科大学の研究で、394人の学生を対象にスマホ学習用アプリを開発して実験を行なっています。
    この学習用アプリは、授業で学んだ内容をテストするために定期的にクイズが出されてそれに答えるアプリです。
    アプリのデータベースには、学生のアプリの使用回数やクイズに対する反応速度、正解するまでに間違った施行回数などが確認できるようになっています。
    クイズに正解するごとに一定のポイントが貯まるとバッチが貰えて、その成果がリーダーボードで確認できるようになります。

    学期の期間中このアプリを使って勉強をしてもらったところ、クイズ機能とリーダーボード機能の付いているこのアプリを使った学生は、アプリを使用しなかった学生に比べて、平均で7.0%も高い成績を達成していたということです。
    学生の記憶の定着率も向上して、前の学期と比べて12%ほど改善していました。

    新しいアプリを使ったことによってやる気になっただけという可能性もありますが、シンプルなゲーム性を持たせることで学習効率を上げるというのは結構効果がある方法なのかもしれません。
    ゲーム感覚で学びながら自分の進捗がわかるようになるというのは、ゲーミフィケーションとしても僕たちの生産性を高めるためには役に立つようです。

    仕事でも勉強でも使える生産性を上げる方法はまだまだあります。
    続きは今回のおすすめの動画で詳しく解説していますので、そちらもチェックしてみてください。