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  • 一問一答「あなたが絶対に結果を出したいタイミングはどんな時ですか?」【超本番力】

    2022-05-31 12:45  
    330pt
    あなたが絶対に結果を出したいタイミングはどんな時ですか?

    テストや試験での本番、プレゼンの本番やスポーツでの試合、自分にとって重要なタイミングは色々とあると思います。
    勉強やスポーツだけでなく、可愛い女性に緊張して声をかけることができないとか、本当は良いアイデアがあるのに他の人の前で発言することができないということもあると思います。
    そこで本来のパフォーマンスを発揮するための心理学について、大切な本番になると緊張して食事も出来なくなってしまうという方の相談を元に解説させてもらいます。

    Q. 大事な時は本番になると緊張して食事もできなくなってしまいます。どうすればいいのでしょうか?

    例えば、ゴルファーであれば、ほんの数メートルのパットで何億という賞金が決まるという瞬間があります。そんな時に緊張しすぎて筋肉が動かなくなるというイップスという現象があります。
    緊張しすぎて本来の力を発揮することができないということは、スポーツでも勉強でもあるものです。
    こういった緊張や不安を乗り越えるにはどうすればいいのかということは、様々な研究からもわかるものです。

    一番簡単な方法としては、自分の不安を言葉にするのがいいと思います。
    例えば、自分の不安は0点から100点でどれぐらいなのかということを採点するだけでも、自分の不安を客観的に見ることができて、緊張が落ち着いたりします。
    自分が今どのような不安を感じているのかということを言語化して、紙に書き出してみるのもいいと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    なぜ緊張で動けなくなるのか?

    誰でも緊張してしまい本番に力を発揮できないということがあるかと思います。

    本番になると緊張してしまうとか、いつも本番になると凡ミスをしてしまうとか、スポーツでも、練習ではもっとパフォーマンスを発揮することができるのに本番になるとミスをしてしまうということがあるのではないでしょうか。

    最近の研究ではチョーキングは損失回避により起きるのではないかと言われています。
    損失回避とは、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を読んだことがある人はわかると思いますが、損をするのが嫌だという感覚で、小さな損失を恐れて大きな得を得るチャンスに手を出すことができない人のことを損失回避レベルが高いと言います。


    ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット

    過去の研究によっても、この損失回避レベルが高い人ほどチョーキングの現象を起こす可能性が高いということも分かっています。
    このような人たちは、「勝ちたい」という気持ちよりも、「負けたくない」という気持ちの方が大きくなってしまい、そうなると自分の行動を止める方向にメンタルが向かってしまうので実際に行動が止まってしまうということです。

    実際に脳をスキャンしてみると、損失回避レベルの高い人は、脳の線条体という人間の運動機能に関与する部位の活性度が低下するということもわかっています。
    つまり、失敗したくないと思うと僕たちは本当に体が動かなくなるということです。

    リアプレイザル(reappraisal:再評価・再鑑定)
    カリフォルニア工科大学の研究で36人の男女を対象に行なった実験があります。
    全員の損失回避レベルを測定した上で、勝てば50ドルもらえる/負ければ50ドル払うという確率的にはフェアなゲームを行ってもらいました。

    その結果、やはり損失回避レベルの高い人ほどパフォーマンスが低くなったということです。損失回避レベルが高い人はフェアな状況であっても緊張に弱くなってしまうということです。

    このカリフォルニア工科大学の実験では、勝てば50ドルもらえる/負ければ50ドル払うというゲームを行うときに、参加者たちを2つのグループに分けました。

    普通にゲームをしてもらったグループと、「自分はゲームに参加しただけで既に50ドルを手に入れていて、その50ドルをキープするのか、それを取ったり取り返したりするゲームだと考えてください」と伝えて参加してもらったグループです。

    つまり、普通にゲームをしてもらったグループと防衛戦だと思い参加してもらったグループで、どちらの方が緊張に負けることがなかったのかということを調べたものです。

    これは、リアプレイザルというテクニックを使っています。

    すでに自分は50ドルを手に入れていて、負けたところでそれを取られるだけで損はしないと考えて、防衛戦だとリフレーミングすることにより、そのグループは明らかにパフォーマンスの低下が起きることなく、かなりのレベルの改善が確認されています。

    この研究では、被験者の皆さんの皮膚反応も調べています。ガルバニック皮膚反応というストレス反応などを測る時に使われるものです。
    それによってもストレスレベルが下がっていることがわかっています。

    スポーツの場合であれば、自分がすでに勝っているところを想像して、これは自分のポジションを維持するための勝負だと考えることによってチョーキングは防ぐことができます。

    資格のテストの場合であれば、そのテストをすでに自分はクリアしていて、その持っている資格を維持するためのテストだと考えるリアプレイザルを行なってください。
    たったこれだけのことでも緊張感が薄れてパフォーマンスを発揮することができるようになります。

    これはデートで緊張している時も使えます。
    大事なデートで緊張してしまうのであれば、まずは、緊張している自分を自覚してください。
    そして、自分に対して緊張している理由を問いかけてみてください。それに対して、緊張している理由をポジティブに変換して答えるようにしてください。

    例えば、自分は今緊張しているということを自覚して、自分に対してなぜこんなにも緊張しているのだろうかと問いかけます。
    デートで失敗したら嫌だからそれが怖くて緊張しているとしたら、それをポジティブに変換して、それは相手にいいところを見せたいと思っているからということで、つまりは相手のことを好きだからと変換することができます。
    緊張して自分の心臓がバクバクしているような感覚や手に汗をかいてしまうような普段と違う感覚をパニックととらえるのではなく、リアプレイザルで再評価して、こんなにドキドキしているということは自分は相手のことが本当に好きなんだとポジティブに捉え直すことができるようになります。
    簡単なことのように感じると思いますが、このひとつのステップを踏むだけで緊張のピークは過ぎていきます。
    この対策をすると余計な緊張が取れてデートはもっと楽しいものになるはずです。
    これがもっとも手近で簡単なテクニックです。

    本番に強いメンタルづくり

    DaiGo師匠の質疑応答では、本番に弱くて困っているとか、本番になると緊張してしまい本来の力を発揮することができないというようなことで悩んでいるというような相談をよくいただきます。

    本番に強いメンタルの基礎としてはやはり瞑想です。
    1回20分から25分ぐらいの瞑想を8週間程度続けると、不安やうつが減少したり、ストレスに強くなったりストレスが改善したりする上に、脳の構造自体が変わり集中力が高まるとか、新しい知識から新しい情報を思いついたり、学んだり身につけたりしやすくなったり、感情も安定しやすくなるなど様々な効果があります。

    瞑想により基礎的なメンタルの強さが身に付きますので、本番力を身につけたいとか自分のメンタルを強くしたいというのであれば、最初にやるべきことはおそらく瞑想です。

    MAP(Mental and Physical)トレーニング
    ラトガース大学の研究で、瞑想は軽い運動とセットにすると効果がより高くなるということがわかっています。
    最初から20分とか25分の瞑想をしようとするとなかなか難しいと思います。
    ですから、最初はまず5分から始めてみてください。

    ポイントとしては、瞑想を行ったら、それと同じだけの時間を使って散歩をしてください。
    家の周りの公園を散歩してもいいと思いますし、今は自粛中ですから、家の中を歩いたり階段の上り下りでもいいと思います。
    とにかく、瞑想を行った時間と同じ時間だけ軽い運動を行うというのがポイントになります。

    20分の瞑想を行い20分の運動をするというだけでも、かなり人生が変わってくると思います。

    瞑想は、できるならば先ほど紹介したような毎日20分から25分の瞑想を8週間は続けて欲しいものです。
    瞑想にはまだまだ沢山の効果もありますし、効果的な瞑想の方法も色々とあります。それらを組み合わせるとより効果的になったりもします。

    20分の瞑想たった1回で本番に強くなる!
    20分の瞑想をたった1回行うだけで本番に強くなるという研究があります。

    2011年のインド医科大学の研究で、32人の男女を対象に、人が緊張しやすくなる作業の前に20分のガイド瞑想を行なってもらったところ、瞑想を行った人たちは本番の緊張に強くなったということが確認されています。
    しかも、瞑想を行ってから本番に取り組んでもらったところ、瞑想を行わなかった人たちに比べて、高いスコアを出すことができたということです。

    ですから、20分の瞑想をたった1回行うだけでも、本番の緊張に強くなるということです。
    皆さんも、緊張してしまう本番の前には20分間の瞑想をしてみてください。

    恐怖さえも乗り越えるメンタルスキル

    『恐怖を飼いならす(Mastering Fear)』という本があります。
    これはBrandon Webbさんという方が書かれたもので、この方はもともとネイビーシールズに所属していたスナイパーの方で紛争地帯で実際に戦っていました。


    Mastering Fear: A Navy SEAL's Guide

    スナイパーの人は長時間同じ場所で同じ姿勢で待機する必要があったり、当然間違えた判断をすると自分が狙われて命を失うこともあります。
    ですから、メンタル的な強さもかなり必要ですし忍耐力も非常に高くないとできない仕事です。
    彼が現場で一番役に立ったのは恐怖心を乗り越えるためのメンタルスキルだったそうです。

    一瞬の迷いや間違いが命を落とす結果に繋がるような現場で戦っているので、非常にわかりやすく短いステップで自分のメンタルを最速でコントロールする方法がたくさんあります。

    ネイビーシールズで教わるメンタルスキル
    ポイント1 :自分が恐怖を感じているということに気づく
    ポイント2 :恐怖の方向性を変える
    たったこの2つをするだけだそうです。

    この方が言うには、恐怖心に打ち勝とうとする時には別に強い男になろうとしたり自分のテンションを高めるというようなことは必要ないそうです。
    恐怖というものは自分の内側で勝手に出てきているものであり、頭の中で行う会話だと彼らは教わるそうです。

    恐怖心というものは本来はそれを感じたとしても、その恐怖があるからこそ頑張ることもできるはずなのに、その感情が頭の中で会話を始めてしまうとやばい状態になってしまいます。
    ですから、その会話の方向性を変える方法を彼らは学ぶそうです。

    確かにこれは何となく皆さんもわかることだと思いますが、意識してしまうと余計に失敗してしまいやすくなるものです。
    自分の恐怖心や頭の中で行われている会話に気づいて、それを変化させていくというのが彼らが教わるテクニックです。

    「脳内会話」が始まったら・・・
    どうすればいいのかと言うと、彼らはこのような頭の中で沸き起こる脳内会話を現実的なステップに変換していくそうです。
    現実的で使える形に変えていくということです。

    例えば、本番直前になり緊張してしまい、「緊張すると失敗してしまう」という脳内会話が始まったとしたら、緊張したからといって必ず心配するわけではないと考えます。
    世界中の偉大な成功者やスポーツ選手であっても、本番の前に緊張するのは当たり前で、そんな緊張している中でもパフォーマンスを発揮することができたり、緊張しているからこそ本来以上の力を発揮することができる場合もあるだろうと考えます。

    そこから、緊張している中で失敗する場合と成功する場合の違いは何だろうと考えます。
    緊張して物事が手につかなくなったり何をすればいいのかがわからなくなると失敗するのであれば、自分が緊張してもできるようにステップに分けておこうとしたり、いつも通りにステップを踏んでいけば失敗しようがないと考えられるように、自分の中での脳内会話を変換していきます。

    このようなことをするだけでいいと元スナイパーの方は教えられているそうです。

    彼はいわゆる酒場にいるバウンサー(用心棒)やガードマンの指導なども行なっているそうですが、調査によると、このような現場で起きるトラブルの98%は脳内会話のコントロールにかかっていると言われています。

    自分に対して質問を投げかける
    そう言われても実際に使うのは難しいと感じる人もいるかもしれませんが、人間は自分に対して上手に質問を投げかけることができるとメンタルコントロールができます。

    例えば、勉強しようと思ってもなかなかやる気が出ないという時であれば、頭の中で「自分は勉強もできないダメなやつだ」と思ってしまう場合もあるかもしれません。
    このような場合には、よくありがちなのは「自分はできる!」と自分に言い聞かせるということをしがちですが、できる人は自分はできると言い聞かせないので、自分はできないかもしれないという感覚がどんどん染み付いてしまいます。

    逆に、脳内会話が上手い人は自分に対して質問を投げかけます。
    「自分はできる!」ではなく「自分はその勉強ができるだろうか?」と質問形式にします。
    そうすると、「普通にすればできるだろうけれど、このようなことが起きたらできなくなってしまう可能性もある」というような答えが返ってきて、であれば、スマホをいじり始めたら勉強が進まなくなってしまう可能性があるのでスマホを遠くの部屋に置いて勉強を始めようとなったりします。

    このように自分に上手に質問を投げかけることでメンタルをコントロールすることができるようになります。
    そういう意味では、脳内会話をうまくコントロールするためには、その脳内会話がポジティブな方向に向くように自分に対して質問を投げかけていくというのがいい方法になります。

    ちなみに、緊張や不安で日常生活に支障が出ている人向けの自分でできる行動療法としては、どちらの本が参考になると思います。

    敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる

    ここから先は、さらに皆さんが本来のパフォーマンスを発揮するための方法と、プロのスポーツ選手を対象に調べた研究などを参考に、それを具体的に日常生活に活かすための方法を紹介させてもらいます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは立ち直るのが早い方ですか?それとも遅い方ですか?」【逆境力】

    2022-05-28 12:00  
    330pt
    あなたは立ち直るのが早い方ですか?それとも遅い方ですか?

    今回は、フリーで頑張っていたのに思わぬ逆境に陥ったために就職する必要が出てきたという方の相談をもとに、逆境に強いメンタルの作り方について解説させてもらいます。
    過去の忘れられない逆境、いつか立ち向かう必要がある逆境、その逆境の乗り越え方を学んでいただけたらと思います。
    Q. フリーで安定していたのに思いがけない逆境に陥り就職する必要がありますが、どうしても踏ん切りがつきません。悔しい気持ちでいっぱいです。何かアドバイスをお願いします。

    生活が苦しくなったり自分の大切な人を守れなくなるとなると、人間は創造性が下がってしまいますので、スキルアップだと考えて会社に入ってみるのはいいことだと思います。
    その状態で、副業としてフリーランスの仕事を続けてみるとか、何か今までの自分の技術を使ってできることを短い時間でやってみるのがいいのではないでしょうか。

    フリーランスを経験した人が会社に戻ったりすると、やはり考え方が違うので、それはそれで面白い事も色々とあると思います。
    自分はいつでもフリーに戻ることができると思える自信がつくぐらいスキルアップができれば、その時こそ本当に自由になれると思います。
    ぜひ良いチャンスだと考えてください。

    会社に入り安定した部分を確保しつつ、時間を圧縮して集中力を高めることを意識し、その時間を新しい可能性につぎ込むのがいい方法だと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    逆境を乗り越え続ける人の習慣

    2015年にバージニア大学のティモシー・ウィルソン教授がレジリエンス(折れた心を元に戻すための回復力)に関する文献レビューを行っています。
    そこから逆境に強い人が普段から行なっている習慣が見えてきました。

    逆境に強い人は常にそれを乗り越えていきます。よくそんなに続けることができるなと思いますが、彼らは僕たちとは違う習慣を身につけています。
    人間は運命に翻弄される存在だとよく言われます。
    人間が運命を変えることはできませんが、運命を変えることができるものは1つだけ存在し、それは習慣であると色々な哲学者が言っています。

    脳内ストーリーテラーを信じない
    皆さんの頭の中にあるネガティブなストーリーを勝手に作り出す心理のことを脳内ストーリーテラーと言います。
    基本的には人類はネガティブに考えた方が生き残る確率が高かった生き物です。
    例えば、目の前に怪しい森があったとして、その中に美味しいものがあるかもと考えて飛び込んでいった人とその中に危険な動物が隠れているかもしれないからと、入らずにいつもどおりにしようと考えた人でどちらが生き残ったかというと、当然怖がっていた人が生き残っているわけです。
    僕たちはそのようにネガティブに考えて生き残ってきた人たちの子孫です。ですから基本的にはネガティブにできているわけです。

    ですから、想像してみてください 。
    何か失敗や辛いことがあった時に、それはずっと続くと感じてしまったり全て終わったと考えたことはありませんか?

    人間はネガティブなことが起きるとそれがずっと続くと考えてしまいます。
    これは心理学的には感情予測と呼ばれ、人間が未来の自分の感情を予測することで人間が最も苦手なものです。
    人間は未来の感情を予測するのがとても苦手で、うまくいっている人は逆に困っている時の感情を予測できないのでその感情がずっと続くと思うし、悩んでいる時にはその悩みや苦しみはずっと続くと思ってしまいます。

    去年の今日みなさんは何に悩んでいたか思い出せますか?
    おそらく覚えていないと思います。人間はどうしてもネガティブな感情に振り回されがちになるもので、しかも、それがずっと続くと思い違いをしてしまいます。これが脳内ストーリーテラーです。

    逆境を乗り越え続ける人たちは、この脳内ストーリーテラーがあてにならないということを知っています。
    感情の予測というものはあてにならないとわかっているわけです。
    良い予測も意外と思っているほどはうまくいかないし、悪い予測も思っているほど解決不可能なレベルになることはないということを常に意識しています。
    これにより脳内ストーリーテラーに振り回されることなく逆境にも立ち向かっていけるし成功しても調子に乗りすぎないということができるわけです。

    感情予測が当てにならないということを知っているかどうかが逆境に強い人たちの特徴です。

    逆境を乗り越え進む人の考え方

    2012年にイエール大学のスティーブン・サウスウィック博士という方が過去20年間に行われたレジリエンスの研究をリサーチし逆境に強い人の特徴を10個まとめています。
    かなり信憑性の高い内容だと考えられますから、この中からいくつか見つけるだけでもかなり人生は変わるのではないかと思います。

    「モラルコンパス」
    そんな逆境に強い人の特徴のひとつにモラルコンパスというものがあります。

    レジリエンスが高く逆境に強い人は善悪に関する強い感覚を持っています。簡単にいうと、しんどい時でも自分の信念を貫ける人です。
    ツラい時や強いストレスを感じている時に信念を貫くのはとても難しいことです。
    ですが、レジリエンスが高く逆境に強い人は、逆境の時こそモラルの感覚が高まりやすくなります。
    自分の信念を守ることができる余裕がある時は、もちろんそれを守りますが、追い詰められた時でもちゃんと自分の信念を守ることができるわけです。
    これが逆境に強い人の特徴です。

    心が強い人はしんどい時でも信念を貫けるというのは当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、実際にはモラルの感覚というものがとても重要になります。

    人は、逆境に陥った時に手軽なことに手を出したり安易な方法に逃げてしまいがちです。
    本来その逆境を乗り越えるために必要になるしんどい行動を取れなくなってしまいます。

    例えば、体が太ってきたというのであれば、それを改善するためには当然運動が必要です。ですが、その運動をするのがしんどいので、手軽で安易なダイエット方法に逃げてしまい余計に深みにはまってしまいます。
    逆境にはまっても貫くことができる人は、それによりいつかは逆境から抜け出すことができるということです。

    とはいえ、これでは結局メンタルが強い人でないと逆境から抜け出せないということになってしまいます。

    実はこのモラルコンパスを持ち逆境に強い人は、ストレスが増せば増すほどなぜか他人に対して親切になるという傾向が確認されています。

    普通の人は、ストレスがない時ほど他人に対しても優しくなり親切になります。
    ストレスがかかったり余裕がなくなってくるとそれができなくなります。多くの人にとってこれが普通ですが、逆境に強い人たちは、むしろ、ストレスがかかっている時ほど他人に対して親切にするわけです。

    人間というものは、余裕がなくなってきたり焦ってくるとパフォーマンスが落ちてしまいます。
    ですから、普段のパフォーマンス能力を発揮することができれば、乗り越えることができるようなことであっても、それに躓いてしまい逆境の深みに陥ってしまいます。

    ひとつつまずいてそこから回復することができないと能力が下がっているので、そこから抜け出すことができず次につまづいた時にまた深みにはまってしまいます。そうして逆境に陥るわけです。

    その流れを止めるためには心に余裕を持つことが大切です。とはいえ、心に余裕を持とうと思ってもなかなか簡単にできることではありません。
    そのために最も正しい方法が他人に対して親切にすることです。
    他人への親切
    人間というものは自分に余裕がある時にしかなかなか他人に親切にできないのです。

    逆に、自分が本当にしんどい時に、ほんの短時間でも良いので他人への親切をすることによって、脳に錯覚が起こります。余裕がないように感じていたけれど、他人に親切にできるということは実際には余裕があるのではないかと脳が錯覚し、その結果パフォーマンスが元に戻るわけです。

    そうなると、目の前の逆境に対して自分の能力を最大限発揮しそれを乗り越えることができたりします。
    プレッシャーがかかっている時には、視野が狭くなっているので普段であれば見つけられる解決策も見つけられなくなったりもします。そのようなことを防いでくれることにも繋がるわけです。

    皆さんもモラルコンパスを活かすのであれば、ストレスがかかっている時や余裕がない時こそ、短時間でも良いので他人に対して親切にしてみましょう。

    それだけでもかなり変わってきます。
    煮詰まった時には、他人にちょっとした親切をしてみたり相談に乗ってみるというのがいいのではないでしょうか。

    「現実的オプティミスト」
    オプティミストとは楽観主義者のような意味ですから、物事を現実的に見ることができる楽観主義者がレジリエンスが強い人です。
    現実的なだけでも駄目ですし楽観的なだけでもダメです。
    物事を現実的に見ることができるけれど、それを見た上で前向きな可能性を見出していくことが癖になっているということです。

    実際に、逆境に強い人はいわゆる悲観主義者のようにネガティブな情報に意識が向きやすいということがわかっています。
    ネガティブな部分には目を向けずどんどん進んでいるように見えますが実際には悲観主義者と同様そのようなことに気づきやすい人たちです。

    ネガティブな情報に目を向けやすいですが、同時にネガティブにはフォーカスし過ぎません。
    逆境に強い現実的オプティミストの人たちは、ネガティブな人たちと同じようにネガティブなものに目を向けます。
    目を向けるのは現実的に解決策を見出したり対策をするためです。

    そのネガティブなものに目を向けた後には2つのパターンが考えられます。
    解決可能な場合と解決不可能な場合です。
    その問題が解決可能だと思った場合には徹底的に目を向けていち早く解決をします。解決不可能な問題の場合は自分の力ではどうしようもないということですから速やかに目をそらします。
    ここで楽観主義な特徴が現れるわけです。

    楽観主義の人は全てから目を背けてしまいます。

    解決不可能な問題は解決できないのですからどうしてもないものです。
    彼らは解決不可能な問題から目を背けますが、解決不可能な問題にあれこれと悩む時間を解決可能な問題だけに使います。だから逆境を突破することができるわけです。

    多くの人は、逆境を突破する時には全ての問題を解決する必要があると思いがちですが、実は一点の突破可能な所だけを突破すればいいわけです。
    大きな壁が目の前にあったとしてもその壁を全て取り壊す必要はありません。壁の中でも弱いところやきっかけを見つけて壁の向こう側に行く方法を考えればいいだけです。
    ところが、ネガティブな人や完璧主義の人は全てを解決しないとうまくいかないと思いがちなわけです。

    何かあった時に立ち直るというのは難しいことではあります。
    誰でも嫌なことがあると引きずったり落ち込むこともあります。
    それでも、この引きずりながらも前に進むということが重要です。

    ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレンのクラウドのセリフで、「過去はそれを引きずっても前に進むしかない。引きずりすぎたらすり減って軽くなる。」というようなセリフがあったと思います。
    イメージとして、このような感覚を持って前に進んでいくということを意識するようにしてください。

    常に前に進むためのおすすめ
    そんな感覚を身につけるためにはこちらの本が役に立つと思います。
    やり抜く力を手に入れるための方法を実践的に解説してくれている本です。


    実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

    人間関係において嫌なことがあった場合には、それは自分の外側で起きた問題なのでその対象である他人を変えようとしてしまいがちです。
    ですが、このような時は他人を変えようとするよりも自分を変える方が楽です。

    それについてはこちらの本が役に立ちます。
    これは本当に生きるのが楽になる素晴らしい本です。

    人間関係に起きる問題で立ち直りが遅いという場合には、こちらの本を読んでみるとかなり変わると思います。


    相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係 (単行本)

    人生の中では逆境もあるでしょうし、決して完璧とは言えない状況も多いと思います。
    そんな中でどのようにして前に進んでいく道を選んでいけばいいのかということについて教えてくれる本です。
    人生というものは常に計画通りに行くものではなく、オプション B を選ぶ必要も出てきます。
    自分が突き進んできた道が計画通りにいかず、オプション B の道を行くしかないのかなとなることもあると思います、
    こちらの本は、そこで理想の人生を見つけるための方法について教えてくれる内容になっています。

    OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

    逆境に強くなりたいなら、そして今、乗り越えるべき逆境に直面しているなら…続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「あなたが最近共感したことはどんなことですか?」【超共感力】

    2022-05-26 12:00  
    330pt
    あなたが最近共感したことはどんなことですか?

    今回は、友人を慰めたいという方の相談をもとに、共感力について解説させてもらいます。

    Q. 友人がケンカをして落ち込んでいます。状況や気持ちを理解することもできないので、変に慰めても白々しい印象を与えるだけなのではないかと考えてしまい、どのようにして慰めればいいのかがわかりません。

    興味を持って友人の話を聞いてあげてください。
    その時どう思ったのか?
    どんな気持ちだったのか?
    しっかり聞いてあげてください。

    落ち込んでいる人にとっては、自分のその感情を言葉にして出させてあげること自体が癒しになります。
    それを聞いてあげることが相手にとっては喜びになります。

    共感というのは相手の気持ちに寄り添うことです。
    それを理解できなくても構いません。
    相手が相談してくるということは話を聞いてほしいということです。
    理解できなくても話を聞いてあげるだけでも相手にとってはプラスになると思います。

    相手のことを完全に理解するのはメンタリストでも無理です。
    自分の感情も自分ではよくわからないものです。
    「傾聴」のテクニックを使って相手の話を聞いてあげてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    共感は脳の喜び

    共感は人間の脳にとって喜びです。
    ですから、共感を持てる人と一緒にいることが重要です。

    そんな共感力が高い人の方がビジネスはうまくいきます。
    自分がビジネスをする上でも、チームで組んでビジネスをする上でも、より良い結果にたどり着くためには共感を大切にしてください。

    共感力を引き出す
    組織でも会社でも結果を出したいのであれば、チームに属する人の共感力を刺激する必要があります。

    例えば、自分が何かの商品を作ろうと思った時に、共感力が低い人が作ると、職人のようにこだわっていいものは作ってくれるかもしれませんが、全く売れないということが起きてしまいます。
    これは YouTube でも結構あることで、とても良いものは作っているのに全く再生が回らないということもあります。

    その商品自体に目を向けすぎていて、その商品を買って欲しい顧客に対して共感できていないからです。
    大事なのは、商品を作る場合でもサービスを作る場合でも、それを買って欲しい顧客にどんな感情を引き出すのかということを全員でまずは考えましょう。

    自分たちがターゲットとしている人達はどんなことに悩んでいるのだろうか、どんな問題で困っているのだろうかと考えるべきで、商品ではなく人を見るべきです。
    メンバーの共感力を刺激して、自分たちは誰を喜ばせようとしているのかということを常に自問自答させるように誘導しなければいけません。

    自分の作った商品は良いものに見える
    人はどうしても自分が作っているものは良いものに見えてしまいます。
    作ることにこだわり時間をかければかけるほど、それが何よりも良いものだと見えてきます。
    そうなれば客観性がなくなってしまいます。

    そんなことにならないように、常にプロジェクトに関わる人たちは自問自答しながらターゲットとしている人たちのことを考える癖をつける必要があります。

    共感力を高める方法とは?

    共感力を高める方法は別にそんなに難しいことではありません。

    デンマーク国立病院を対象にした調査を見てみると、ここではまず患者さんたちにインタビューを行い、これから治療を受ける患者さんたちがいかに不安や心細さを感じているのかということをチェックして、そのアンケート結果を医者や治療に関わっているスタッフの人たちに伝えてから仕事に取り組んでもらいました。

    その治療を受ける患者さんがどれだけ不安を感じているのかということを理解しておくと、当然ですが患者さん達に対する共感能力が上がります。

    この共感能力というのはメンタリストのように人の気持ちを読むということではなく、相手の気持ちを知ろうとする思いです。
    どうすれば相手の気持ちを知ることができるのかということを考え、実際にそれができるであろう行動をとって、相手について考えるだけでいいということです。
    相手の心を読む能力が必要だということではなく、相手の気持ちを知ろうとする習慣が大切だということです。

    このデンマーク国立病院の調査では、患者さん達の不安や心細さを治療に関わる人たちにフィードバックしてあげるだけでも共感力が高くなったということがわかっています。
    意外と簡単なことではありますが、多くの人があまりしていないことなのではないでしょうか。

    部下を励ましたりインセンティブを与えようとするよりも、自分たちが作っているプロダクトが誰を幸せにしているのかとか、今困っている人たちがいて、その人のたちのために自分たちが今頑張っているということを教えてあげた方が、はるかに部下たちのモチベーションは上がります。
    これも人間のモチベーションには共感力が関わっているからです。

    「感じるな、考えろ。」

    共感能力が必要な場面で大切なのは感じるのではなく考えることです。

    相手の表情を見て推測したら、それを仮説として立てて、
    そこからどのように相手に表現したらいいのか? 
    原因はなんなのだろうか? 
    と考えていきます。

    相手の感情を正しく理解する能力は、ビジネスにおいてもプライベートにおいても成功するために必要な能力だということがわかっています。

    ハーバード大学の研究で、900人以上の男女を対象に写真の表情から相手の感情を推測するという実験を行っています。
    感情を推測する時に、直感に従った場合と論理的に考えた場合のどちらの方が精度が高いのかということを調べたものです。

    多くの人は相手の気持ちを推測する時には直感の方が正しいと考えがちですが、実際には、論理的に考えた場合の方が、感情を正しく読み取れたということがわかっています。

    人間は自分が思っている以上に他人の感情をわかっていると思い込んでしまっているので、直感で考えた方が正しく読み取れると思ってしまうわけです。

    直感で考えるタイプの人が直感で推測したとしても、それが必ずしも正しいわけではないと考え、状況や周りの人の意見などもじっくり聞いて考えてから、正しい答えを出すようにしようとしたら、相手の感情を読み取るのが上手くなります。

    つまり、人間は、相手の感情を直感で読むのではなく、相手の感情を推測し、さらに、相手の周りの状況や周りの人、その人が置かれている状況などの情報を踏まえた上で、判断を下すようにしないと判断を間違えてしまいます。
    これが大前提になります。

    他にも様々な研究が行われてはいますが、論理的に考えるタイプの人の方が相手の感情を読み取る能力が高いとされています。

    誰でも自分は直感で理解できる能力があると思い込みたいものです。
    この直感というものはバイアスに左右されやすいものですから、 よほど親しい相手以外の場合は、客観的にしっかり考えた方が良いです。

    共感力を高めるためのおすすめ
    相手の考えていることが理解できず、うまく会話ができないという人もいると思います。
    悪気はないのに相手を傷つけたり怒らせてしまうことがあるという人は、共感能力を高めた方がいいと思いますので、こちらの本も読んでみてください。
    このハーバード・ビジネス・レビューは、論文をガッツリ読むのは面倒だという人でも、さまざまな研究を理解することができますし、和訳も結構しっかりしていますので、ポイントをかいつまんで理解することもできるのでおすすめです。


    共感力 (ハーバード・ビジネス・レビュー [EIシリーズ])

    ネガティブな情報にも共感

    オハイオ州立大学の実験で、他人のことを積極的に褒めるような噂話を流す人ほど親密感を持たれる傾向があるとわかっています。
    逆に、第三者のネガティブな情報を流す人ほど嫌われました。

    皆さんが噂話をする時に他人の悪口やよくない噂話を不用意にしてしまうと、被害を被るのは噂話をされた人ではなく、その噂話をした人本人になりますので気をつけてください。
    他のところでは自分の悪口も言っているのではないかと思われてポジティブな関係が築けなくなってしまうということです。

    褒める人は好かれます。

    上司や同僚や取引先から誰かの悪口や陰口を言われる場合もあるかと思います。
    その発言を否定する必要はありませんが相手の感情に共感してあげてください。
    ここでも共感することが重要です。

    相手の悪い噂話に乗っかり自分も一緒にその噂話をした場合も自分の好感度は下がります。
    相手がそのような話をするということは何かしらの被害を被っているか嫌な思いをしたということですから、悪い噂話に共感するのではなく、相手の苦労に共感してください。
    批判される人にも良いところもあるはずなのですが、誰かのことを批判したり愚痴を言っている相手に対して、その人も色々考えてそうしているのではと言っても相手は嫌な気持ちになるはずです。
    それは共感されていないと感じるからです。
    悪口に乗っかり一緒に言ってくれなかったからではなく、自分が言っていることを理解してくれていないと感じるからです。

    相手が求めているのは共感
    これは、男女の場合にもよくあることで、女性が会社の不満や上司の不満を話している時に、男性はアドバイスをしたがりますが、男性のアドバイスが残念なのはそこに共感が入っていないからです。
    相手がつらかったり大変だったから不満や愚痴を言っているわけですから、その感情に共感するところからまずは始めましょう。

    ちなみに、女性が普段仲良くしている友達なのに、嫌なことがあってその友達に対する愚痴を男性が言われたとします。
    それに対してその友達を批判するようなことを言うと、なぜ私の友達を悪く言うのというようなリアクションをする女性がいます。
    このような時も基本的に女性は自分が嫌な思いをしたという感情に対して共感してもらいたいわけです。
    そういった時も悪口や愚痴にのっかり一緒に批判してしまうと自分の印象が悪くなってしまいます。

    相手の話している内容に同意するのではなく、相手の感情に共感しましょう。

    自分発信の場合にはポジティブな噂話を流しましょう。
    普段から人のポジティブな面を見つけるようにすると、ポジティブゴシッピングもしやすくなりますので、誰かを褒めたり持ち上げるのと同時に自分の評価も上がるようになります。
    逆に、ネガティブな噂話をされた時には、それに同意するのではなくその感情に共感するようにしましょう。

    共感能力を高めると選択能力が上がる

    イェール大学の研究で、何も準備していない状態で人前でスピーチをしてもらうという実験を行っています。
    誰でも緊張して不安になってしまう状況の中で物事の選択を行ってもらっています。
    健康に気をつけるために運動をしますか?など、物事の判断を調べるために以下のような質問をしています。

    この場合、共感能力が高い人は、プレッシャーがかかっている状況でも66%の人が正しい判断ができました。
    ところが、共感能力が低い人は、プレッシャーがかかっている状況では7%の人だけでした。

    不安やプレッシャーを感じている状況では物事の判断を間違ってしまいがちですが、このような結果から、共感能力が高い人はそんな状況下でも正しい判断ができるのではないかと言われています。
    ということは、本番に強い人は共感能力が高い人と言えるのかもしれません。

    おそらくは、プレッシャーや不安を感じても、これは誰でも感じる感情だと理解することができるので、それによって物事の選択能力が下がることが少ないのではないかと考えられます。

    共感能力が高くニーズを読み取れるHSP
    そもそもHSP 気質があり大勢の人前が苦手だという人もいると思います。
    HSP の人は認識能力が高く共感能力が高い人です。 
    しかも、頭の回転はとても速くて計画性が高く、それらの能力の高さにより他人のニーズをすばやく理解することに長けていると言われています。

    ただし、これらの能力が高いせいで、 HSP の人は他人の気分や感情に呑み込まれてしまいやすくなります。
    そのため大人数での会話を行うと消耗しやすいです。

    だから、HSP の人は一対一のやり取りであれば、その持ち前の認識能力の高さと共感能力の高さ、そして、頭の回転の速さと計画性の高さで、他人のニーズに対して次々と答えていくことができます。
    これができれば、人の心をつかむのも仕事をつかむのもできるようになります。

    HSP 気質がある方は、これらの素晴らしい能力を活かして結果や成果を手に入れるためには、その状況や環境をコントロールすることを意識してください。

    ここから先は、さらに共感力を発揮して相手の心を読めるようになるトレーニング方法からコミュニケーションが楽しくなる方法まで解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが毎日続けていることは何ですか?」【続ける力】

    2022-05-24 12:00  
    330pt
    あなたが毎日続けていることは何ですか?

    Dラボで紹介している知識を実践して、それぞれの目標に向かって取り組んでいると思います。
    今回は、それがどんなことであっても重要になる「続ける力」について、仕事に対する相談をもとに紹介させてもらいます。

    Q. 将来の明確なキャリアがありません。とりあえず今の仕事を続ける中でいつかやりたいことが見つかればいいぐらいに考えています。このような考え方は非効率でしょうか?

    明確なキャリアなんて別にいらないと思います。
    いわゆる天職と呼べるような、自分にとって素晴らしい仕事を見つけた人たちが素晴らしい人生を送ることができるという研究は確かにあります。
    ですが、そんな仕事を見つけた人たちのうち、7割から8割の人たちは、様々な仕事を転々としている間に、たまたまその仕事にたどり着いたとか、偶然友達の紹介でそれをすることになったという人たちだということもわかっています。

    例えば、芸能人でも身の回りの人が勝手に応募したせいでたまたまなんとなく芸能人になったという人もいたりします。
    ですから、今ある仕事を続ける中で自分のやりたいことをいつか見つけようと考えるのは、むしろ正攻法だと思いますので、それは全く問題ないと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    続ける人だけが人生をコントロールすることができる

    何かを続ける人だけが自分の人生を生きることができます。

    物事を続けることができる人は、自分の習慣をコントロールすることができる人です。
    この自分の習慣をコントロールできるということは、人間の人生における行動のその半分以上は習慣的行動により左右されていますので、人生をコントロールすることができます。

    人はほとんど同じ行動を毎日繰り返すものですから、なかなか人生が変わらないという人は、毎日同じことに時間を費やして人生が変わらないと言っているだけです。
    一方で、日々成長し成功し続ける人は、毎日同じことを続けて成功していきます。
    人は全く新しいことに挑戦して、その結果として成功していると考えている人もいると思いますが、毎日続けている習慣的な行動がかなり左右しているわけです。

    毎日続けていることが、しんどい運動であったり難しい仕事であったとしても、結局のところ自分が続けていることにより決まります。
    今日突発的に何かしたことや、明日突然思いついてしたことで、成功することもありませんし、誰か特別な人とコネを作れば成功するというようなこともありません。
    毎日続けている行動が僕たちの人生を作っています。

    ですから、その続けるということができなければ、人間というものは変わりませんし、続ける行動自体があまり意味のない行動では人生はいつまでたっても変わりません。
    人間の人生の半分以上は習慣的な行動で決まっているということは、その習慣的な行動を自分自身の力でデザインすることができて、その習慣的な行動の中で自分にとって望ましい行動をできるようになり、やってはいけない行動ややる意味がない行動をどれくらい制限することができるのか、これで人生が決まります。

    続ける力、習慣化の技術についてはこちらを参考にしてみてください。


    短期間で〝よい習慣〟が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術

    続けるためには戦略も重要です。
    これは戦略論を研究されている方の本ですが、成功する戦略と失敗する戦略の違いとは何なのかということを解説してくれています。

    良い戦略、悪い戦略

    日々の習慣的な行動をおざなりにしない!

    多くの人は習慣的行動をおざなりにしてしまいます。
    例えば、毎日朝にしていることや寝る前にしていることはどうでもいいと考え、そういうことよりも、どれだけ特別な人に会うことができたとか、どれだけ特別な行動をしたか、このようなことで自分の人生を決めようとしてしまいます。

    それははっきり言って大間違いです。
    たった1日、どれだけスペシャルな人に会ったとしても意味はありません。
    皆さんがずっと憧れていたような偉大な人や有名な人に出会うこともあるかもしれません。
    そんなことでは人生は何も変わりません。

    そのような有名な人や著名人は毎日数多くの人に会っていますし、どれだけ凄い人との人間関係を作ったところで、自分が凄い人でなければ意味がありません。
    相手と同じ位置に立っていなければ、どれだけ凄い人との関係を作ったところで恩恵を得られることはありません。

    人は常に自分と同じレベルの人と付き合うものです。
    そんな人間関係のなかで利益を作り出していきます。
    結局、自分のレベルを高めていない人は、誰にも求められないし誰にも認められません。
    まずは日々の習慣で自分を高める!
    ですから、まずは自分の一人の力でどこまで行けるかということを考えることが大事で、自分の力で上がれるところまで上がってから、そこで色々な人と人間関係を作り、そこから始めて切磋琢磨という状況に入ります。

    自分が求められるような人間にならなければ、誰からも切磋琢磨するような相手だと思われることもありません。
    限界まで自分の能力を高めた上で、人に求められる人間になった上で、切磋琢磨する相手を見つけて、そこから始めて成長し様々な壁を乗り越えていくことができるようになります。

    その土俵にすら立っていない人間が、いくら理想や夢を語ったところで何の価値もありません。
    人とは違うことを成し遂げたいとか、大きな理想を形にしたいという人は大勢いますが、人とは違う何かを成し遂げるためには、やはり人よりも多くの苦しみを乗り越えなくてはなりません。
    それを乗り越えていないにも関わらず、いくら自分の夢や理想を語ったところで、それはもはや質の悪い厨二病のようなものです。

    よく努力することに疲れたというようなことを言う人がいますが、それは努力していません。
    努力というものは続けることです。
    努力し続けると疲れてしまうという人がいますが、それで疲れるということは、そもそも努力の方向を間違っています。
    疲れる前に成果が出なければ意味がありません。
    頑張ったけれどうまくいかなかった、頑張ったけれど疲れてしまった、それは頑張り方がおかしいだけです。
    それに気づくことができないという時点で終わっているわけです。

    あなたはお金と時間を誰のために使いますか?
    自分が何か成功しているわけでもないし特別なリソースを持っているわけでもないのに、自分はそれはできないとか、そのリスクは取れないというようなことを言う人もいます。
    何も持っていないのに出し惜しんでケチっているわけです。
    沢山のリソースを持っていてもそれをだし惜しんでいるのはただのケチで、これではチャンスをつかめません。
    自分が死ぬ時に墓場に持っていけるものなんてたかが知れているのに、それをケチって結局自分の人生の価値を下げてしまうことになります。

    もしあなたが2000億円お金を稼いで死んでいったとしたら、そのお金の分だけ働かないで楽しんだほうがきっと豊かな生活だったに違いありません。
    結局、人間は誰かのために稼ぎ、そして誰のためにそれを使うのかということがはるかに大事です。

    資産を子供に残すのが大事なのではないかという人がいますが、資産を残された子供が良い人生を歩むかと言うと、これはかなり怪しいです。
    世界で最も稼いだ投資家であるウォーレン・バフェットさんは、自分たちの子供には5,000万円しか残さないと言われています。
    彼の資産はもはや4兆円とか5兆円といったレベルなのに、子供には5,000万円しか残さないと言われているわけです。
    5,000万円というのは何かを始めるには十分な金額だが、何かをしないでいるには少なすぎる金額だと言われています。
    つまり、子供達には自分なりに何か新しいことを始めて成功して、自分で自分の人生を歩んでもらいたいと考えているわけです。
    だから、多くのお金は残さないが少ないお金を残すつもりもないということです。
    自分が成功した時に、それを誰のために使うのか?
    誰と共に過ごすことにお金を使うのか?
    この考え方は、先ほどの習慣の思考に戻ります。

    毎日毎日与えられた24時間をどのように使うのか?
    これを極められないのであれば、結局人生どんなことをしていても無駄です。

    結局、何かを続けることができる人だけが自分の人生を生きることができます。
    毎日続けていることをちゃんとコントロールすることができるかどうかです。
    それは毎日の運動習慣でも仕事のことでも構いませんが、自分が毎日これをしようと決めたことがどれぐらいできるかということが人生を決めます。

    グリット:粘り強く物事に取り組む能力

    人生の成功に必要なスキルに関するロンドン大学の研究を見てみると、52歳以上の男女8,119人を対象に11年間にわたり追跡調査したというものですが、この研究でも、やはり一つの事に諦めないで粘り強く取り組む力が成功のためには重要だということがいわれています。
    この粘り強さとは学習可能なものです。つまり、後から身につけることができる能力です。

    粘り強さを測る方法/トレッドミルテスト
    1940年にハーバード大学の研究チームが行なった実験で、健康な男女を対象に角度のついたトレッドミルで5分間走ってもらうようにお願いしました。
    かなりの角度がついていたのか、よほどきつかったようで、5分間走るように指示したにもかかわらず大抵の被験者は4分間までに脱落しました。

    そのトレッドミルでどれくらい走り続けることができるのかということをチェックした上で、その後、数十年経ち参加者が60代になった時にもう一度集めて、彼らの収入や仕事に関するキャリア、社会的な活動や仕事に対する満足度、結婚しているかどうかということや夫婦関係の満足度からメンタルの状態というようなことまで調べました。

    それにより、若い時にトレッドミルで5分間走り続けることができていた人たちと、走りきることができず途中で諦めてしまった人たちで、人生に何かしらの違いが表れていたのかということを調べようとしたわけです。
    要するに、若い時のグリットが将来に何かしらの影響を与えるのかということを調べています。

    その結果、グリットが強くトレッドミルで5分間走り続けることができた人は、収入やキャリアも、社会的な活動や仕事に対する満足度も高く、結婚状態もメンタルの状態も良かったということです。

    ここまででは、トレッドミルで走り続けることができた人はただ単に運動能力が高かっただけではないのかと考える人もいると思います。
    運動能力が高かったので歳をとってからも良い人生を歩んでいただけなのではないかという議論が、最初にこの論文が出た頃には起きました。
    ところが、被験者たちの肉体能力を調整した上でも同じ現象が確認されました。

    ですから、体力があるかないかということにかかわらず、若い頃から目の前のことに粘り強く取り組むことができる能力を持っていると、歳を重ねれば重ねるほどその差は大きく開いていくということです。
    もちろん、歳をとってからでも鍛えるに越したことはありませんが、できるだけ若いうちにグリットを身につけておくと、人生の成功に対して大きく影響してくる可能性があるということがいえます。

    1つのことに取り組んで心が折れそうになっても粘るという体験を重ねれば重ねるほど、グリットは鍛えられ僕たちの人生にとってもメリットは大きくなるということです。

    例えば、読書をしている際になんとなく内容が難しくなってしまったので、ちょっと LINE でも見てみようかと思い、自分が粘り強さを発揮できない状況に気付いたら、そこで粘り強く頑張ればそれは将来のためになるはずだと考えてグリットを発揮していくことが大切です。

    おすすめとしては、そんな心が折れそうな作業を1日に1回や2回でもいいのであえてするようにしてみてください。
    例えば、DaiGo師匠の場合であれば、難しい哲学の本なども本棚には置いていて、1日30分でもいいのですぐに心が折れてしまいそうな本を読むようにしています。難しくて心が折れそうになってもグリットを発揮しようと思って30分間は頑張って読むようにしています。

    本ではなく、筋トレやスポーツでもいいと思います。
    HIITのような心が折れそうになる運動を毎日続けてもいいでしょうし、筋トレであれば、上げられる限界ぐらいまで変化をつけながら体を追い詰めていくというのもいいと思います。
    習慣化のテクニックを使って、継続的に新しい習慣を身につけていくというのもいいと思います。
    粘り強さを鍛えることによって、それは人生の後半で大きな差として影響してくるものだということを覚えておいてください。

    グリットで過去を乗り越える力も身に付く
    2019年のフィンランドアカデミーの研究で、2018人の学生を対象に全員のグリットを調べる実験を行いました。
    その上で、全員を6年生から9年生まで追跡調査して、学業の成績との相関を調べました。
    要するに、粘り強い人は学校の成績もいいのかということを調べようとしたものです。

    その結果わかったこととして、8年生の時点における粘り強さが9年生になった時の学業の成績と相関しているということがわかっています。
    この結果は、その人の誠実性や過去の成績を調整した上でも同じ傾向が確認されました。

    つまり、過去の自分の成績が悪かったとしても、性格としての誠実性が低かったとしても関係がないわけです。8年生の時点で粘り強さをちゃんと発揮することができていれば、1年後になった時にはちゃんと成績として結果がついてくるということです。

    ですから、過去の成績や成果が今ひとつだったとしても、今から粘り強さを身につけることができれば、1年や2年のスパンでも確実に結果として現れるということがこの研究から見えることです。

    ちなみに、6年生の時点での粘り強さもゴールへのコミットメントに相関していたということもわかっていますので、粘り強さを身につけることができれば、将来の成果はもちろん、その時点でもゴールへのコミットメントも強くなるということも言えます。

    過去は関係がなく、今から粘り強さを身につけることができれば、僕たちの人生は短いスパンでも変わっていくということを覚えておいてください。

    粘り強さとともに持つべき2つの能力
    この粘り強さだけでは成功しないのではないかという議論も最近ではされています。そんな中で、粘り強さと共に持つべき2つの能力というものが示されている研究があります。

    『やり抜く力 GRIT(グリット)』の著者の‪アンジェラ・ダックワース氏が、成功に繋がる要素はグリット以外にも何かあるのではないかということを調べてくれています。

    やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

    米軍士官学校の生徒11258人を対象に、身体能力・認知能力・グリットを調べるという実験を行っています。
    その結果、粘り強さの高い人ほど厳しい訓練から脱落する可能性が減っていました。
    そして、認知能力が高い人は筆記の試験の成績がよく、士官学校を卒業することができた人たちは身体能力とグリットの両方が高い傾向がありました。

    ですから、人生は粘り強さだけで全てが決まるわけではありませんが、その粘り強さに加えて、頭の回転を速くする努力をしたり、体を鍛えるということを行えば、より高い目標も達成することができる可能性が上がるということです。

    粘り強さを用いて、それを認知能力や身体能力など自分に必要な能力を手に入れるためのツールとして使った場合には、それは成功に繋がる可能性が高くなるわけです。
    ただ単に粘り強く諦めなければいいということではなく、何を諦めず、それにより何を手に入れたいのかということまで合わせて考えておくことが大切です。

    アイザックニュートンの言葉
    古典物理学を1人で作り上げた天才アイザックニュートンは次のような言葉を残しています。

    私は絶えず課題に取り組み続けている。そして、ゆっくり解決の糸口が現れ、少しずつ明確な姿を見せるまでひたすら待ち続けるのだ。

    アイデアが出て問題を解決する糸口を見つけることができるまで粘り続けるということです。

    これは逆に言うと、メンタルが弱くて悩み続けることが自分のデメリットだと思っている人も多いでしょうが、それは粘り強く続ける力でもあります。

    ここから先は、記録によってモチベーションを高めて物事を続けようとしても続かない人の大きな落とし穴と、続けることで結果や成果を手に入れる人とそうでない人の違いについて解説していきます。
    小さな積み重ねで大きな結果を手に入れたいという方は続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたにとって多様性とはどのようなことですか?」【多様性の科学】

    2022-05-21 12:00  
    330pt
    あなたにとって多様性とはどのようなことですか?

    人間関係でも恋愛でも、仕事でも家庭でも、多様性が重要視される時代です。
    今回は、恋愛にまつわる相談をもとに、人生の様々な場面での多様性について解説してみたいと思います。

    Q. 様々な恋愛本は異性愛を対象にするものが多く参考になるものがあまりありません。何かいいおすすめの本があれば教えて下さい。

    『性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか』を読んでみてください。
    同性愛の人の性欲や恋愛についても紹介してくれていますので、参考になると思います。

    性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

    LGBTQの人には、隠された能力があるという研究もあります。
    ウォールストリートのジンクスで、会社の役員の中に LGBTQの人が含まれていると株価が上がるという話もあります。
    女性も男性も見れない視点で物事を見ることができるので、新しい観点を会社に与えてくれると言われています。
    物事に対する考え方やアイデアの多様性が生まれて、そのおかげでイノベーションが起きる可能性も高くなり、株価も上がるとされています。
    そういう意味でも、LGBTQは才能だと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    最強のチームの作り方

    カーネギーメロン大学の2010年の論文で『チームと社会的感受性』という研究が行われました。
    699人を対象に2人〜5人のグループに分けて、頭を使う作業(認知タスク)を行わせるということをしました。チームの組み方によって、人間の認知能力は上がるのか下がるのか、また、どういうチームの時に上がるのかを調べました。

    その結果、最も成績がいいグループには社会的感受性が高い個人がいるということが確認されました。
    他人の心を読む能力が高い人がグループに入っている事によって、みんなの認知力が上がったということです。

    チームには多様性が重要!
    社会的感受性の高さと言われても見てわかるものではありませんが、見てわかる部分もあります。
    これもカーネギーメロン大学の研究で発見されています。
    集団の機能を高める為にはグループ内に男性と女性が混ざっている方がいいという事がわかっています。この研究自体は2011年のアムステルダム大学の研究でも出ています。

    男性も女性も、または、それ以外の性も、できるだけ多様性が重要です。
    それによってひとつの問題に対しても様々な角度から見ることができるようになります。

    これは性別だけでなく 、性格特性としても内向的な人も外向的な人もいた方がいいです。
    カリフォルニア大学の研究によると、チームには必ず内向的な人がいないとチーム全体のパフォーマンスが上がらないということも示されています。

    内向的な人がいないと、チームは準備を怠ったり慎重さを欠いたり、物事をフェアな目線で見ることができなくなってしまうので、外向的な性格が求められる仕事であっても、その中には内向的な人を含めた方がいいです。

    男性の意思決定と女性の意思決定
    取締役会においてもこのような多様性のあるチームを作ることができれば、意思決定も多様な判断ができるようになり、その結果、企業は利益率も上がり存続しやすくなります。

    あくまで傾向としてですが、創業者などの起業家の場合は別ですが、男性は規則や伝統をベースに意思決定をする傾向があります。
    さらに、経営理論をもとに意思決定をしがちでもあります。
    顧客の利益よりも自分の会社の利益の最大化を優先してしまう傾向もあります。

    一方で、女性の場合には他人の視点で物事を考えます。
    みんながどのように考えているのかとか、自分が相手の立場だったら、顧客がこの商品を使う時にどのように考えるのかというようなことを考えることができます。
    女性はこのような共感能力が高いので、商品やサービスを販売する時も顧客目線で考えることができます。

    さらに、女性取締役は社員に対して頻繁に質問をします。男性のように自分の頭の中で考えてそれを強行するようなことが非常に少ないということです。
    女性が取締役にいることで、組織内の多様な意見も取り入れることができるし、チームメンバーのモチベーションも上がります。

    常に顧客の視点に立ち、世の中に求められるサービスを作り、かつ、チームの結束を高めることにもつなげるためには、チームの多様性は欠かせません。
    会社を経営されている方は、取締役会に女性をもっと入れるべきです。

    仕事のやる気と多様性

    仕事のモチベーションのためには、仕事内容の多様性も重要になります。
    仕事内容の幅が広い方が重要だということです。

    様々なバリエーションを持って仕事ができて、色々なことに挑戦できるかどうかが仕事のモチベーションを左右します。
    ですから、自分はこれを仕事にしているから、これ以外のことはできないと決めつけるのはやめてください。
    自分にある能力を知り、それを活かすことができる仕事を幅広く探して挑戦してみるようにしてください。

    才能も投資もポートフォリオが重要です。
    DaiGo師匠の場合であれば、知識欲や記憶力には自信があります。
    では、この知識力や記憶力を活かすことができる仕事が何かと考えたら、企業のコンサルティングもできるし本を書ける、知識を紹介する動画配信もできるし投資もできる、色々なことができます。

    ただし、自分の能力や才能がどこで認められるかはわかりません。
    ですから、自分で決めつけるのではなく、そこにも多様性をもって様々なことに挑戦してみる必要があります。
    試してみてダメなものはさっさと切って、うまくいったものだけを続けるようにすればいいわけです。

    仕事のモチベーションという点で考えると、多様性という点で副業も絶対やっておくべきだと思います。

    ストレス発散法と多様性

    ストレス発散方法も多様性が重要です。
    1つのストレス発散のテクニックしか持っていないと、かえってストレスに弱くなってしまいます。どこでもできるようにするためにも、たくさんの解消法を持っている方がいいです。それらを絡めて行えるようになるとより効果的です。

    ストレス発散法として大事なのは・・・
    手軽さ
    アドレナリンが出るものではない
    多様性
    がポイントです。

    これらを考えた上で最も最適なストレス発散法としては、自然と運動、自然と瞑想を組み合わせる方法です。

    自然の中で行うエクササイズというものは、1日にたった5分間行うだけでもストレスがかなりのレベルで軽減されるということがわかっています。
    ストレス解消法の3つのポイントを全て担保しているのが、このグリーンエクササイズです。
    森まで行かなくても公園でも結構ですので、気軽に行ける場所を探しておきましょう。
    近くの公園などで水の流れる音を聞いたり自然を感じられるところでゆっくりと読書をするというのも良いのではないでしょうか。

    優れた意思決定と多様性

    投資判断を行う場合も投資以外の場合でも同じだと思いますが、優れた意思決定や決断を行うためには、「社会的探索」という行為を行うことが必要だと言われています。
    社会的探索というのは、いくつかのポイントを踏まえた上で周りの人の意見を聞いたり自分の身の回りにある情報を集めることです。
    このポイントは2つあります。

    人間関係と思考の多様性
    時間をかけて新しい人や自分が知らないところからの情報に触れて、自分とは違うどんな考え方があるのかということを探るというのが1つ目のポイントです。
    この際には、一番ベストな考え方をしている人を探そうとか、最善のアイデアを探そうとは決して考えないことが大切です。

    出来るだけ自分とは違う考え方を持っているたくさんの人と出会って、幅広いたくさんの考え方に触れるようにしてください。

    人は何か意思決定をする時に、最初からベストな答えを探そうとしますが、これは大きな間違いです。
    最善の意思決定をするためには、周りの意見も参照しながら自分のアイデアもそこに加えてどんどんアレンジしていく必要があります。
    そこでアレンジして独自性を出すためには、自分とは違う考え方にたくさん触れて、その上で自分の考え方や意思決定を客観視することが絶対に欠かせません。

    優れた意思決定のためには多様性に触れることが重要です。
    ところが、人はある程度成功したり地位が高くなると、周りの意見を聞かなくなります。
    だから正しく決断する能力が衰えて、いつのまにか挫折してしまうわけです。

    正しい決断をするためには、できるだけたくさんの自分とは違う考え方に触れることが大切です。

    多様性の中でアイデアを磨き上げる
    2つ目のポイントとしては、自分が集めた考え方や情報を別の人にぶつけて、そのリアクションを見てさらに多様性を高めていくということになります。

    つまり、ただたくさんの考え方や情報を集めるだけでなく、それをかき混ぜて他の人にぶつけた時にどんな反応するのかということまでチェックして、そこからより新しいアイデアを作る必要があります。

    質の高い決断ができる人は、多種多様な人たちに意見を求めることができる立場にあり、他の人から集めたアイデアをそのまま、もしくは、アレンジを加えつつ他の人にそれを提示することによりリアクションを測ることで、最も正しい決断にたどり着くということをしている人です。

    成功者たちは若い頃に多様性を重視している!

    スポーツでも科学でも 、ビジネスでも、若い頃には多様な経験を積んでおくことがとても重要です。
    仮に芽が出るのが遅くなったとしても、たくさんの種を撒いておくと自分がこれだと決めた1つのジャンルが見つかった時には、それまでの経験が一点に集中されて大きな花が咲きます。

    特に今の時代ではすぐに結果が出るものばかりを人は追い求めます。
    それよりも、多様性を重視して長い時間をかけて成功に近づくというのが一番の成功の近道なのかもしれません。
    若い頃や初期の段階で様々な多様な経験を積むことが成功者たちの特徴です。

    このような知識や経験の幅の大切さについては、こちらの本がとても参考になると思います。

    RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

    ここから先は、人間関係や人脈の多様性から起業する上でも出世を考える上でも重要になる多様性の科学をさらに掘り下げて解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「最近、心が動いた瞬間はどんなときでしたか?」【人を操る話術】

    2022-05-19 12:00  
    330pt
    最近、心が動いた瞬間はどんなときでしたか?

    日常のコミュニケーションの中で、誰かに自分の思うように変わって欲しいと感じることはあると思います。
    彼氏に変わって欲しい
    奥さんに自分の言いたいことをわかって欲しい
    旦那さんを説得したい
    子供を狙った方向に動かしたい
    上司に認められたい
    部下を動かしたい
    面倒な人を上手にコントロールしたい

    様々な場面で人は他人を動かしたいと考えます。
    今回は、初対面の人や目上の人と話すのが苦手だという方の相談をもとに、日常生活で使えるプロパガンダについて解説させてもらいます。

    Q. 初対面の人や目上の人と話すのが苦手です。どうすればいいのでしょうか?

    目上の人と話す時に恐怖心や不安が募るのは、自分がその人の心をつかむにはどうすればいいのかということをわかっていないからです。
    コントロールできるという感覚が強ければ強いほど、自信を持って積極的に行動ができるようになるはずです。
    そういう意味では、どうすれば上の人を動かすことができるのかという方法を勉強してみるのが強みになると思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    The Institute for Propaganda Analysis(IPA)による7つのプロパガンダ手法

    情報による大衆操作の研究をもとに、これをどのように日常生活に活かすことができるのかということを踏まえて、人を操る話し方について解説させてもらいます。

    2017年にオターバイン大学の心理学教授ノアム・シュパンサー博士が、IPA(プロパガンダ分析機構)の研究をもとに、有能なプロパガンディストがよく使って共通している手法を導き出してくれています。
    これは自分の生活にどう使えるか、人間関係から恋愛関係、仕事上、どう使えるか考えながら読み進めてみてください。

    人を動かすためのおすすめ
    これはDaiGo師匠がテレビに出ようと思った時にとても力を入れて勉強した本です。
    テレビというものは一対多数です。元々歴史を見ても、いわゆる独裁者はテレビやラジオ、映画などといったメディアを使って大衆をコントロールしようとしていました。
    ということは、自分がテレビに出るときにはその技術に時代や国を動かすレベルの話術や何かしらの秘密があるのであれば、テレビでそれをすることができれば自分は大きな影響力を持つことができるし、先々テレビがなくても自分のやりたいことができるようになるだろうと考えました。
    このおかげで今があります。

    ですから、結局ビジネスをする上でも出来るだけ多くの人を狙った方向に動かすということができないと、消費者の心も掴むことができないわけです。
    そのためにもこのプロパガンダの技術の使い方を知っておくことが重要になります。
    そんなテクニックを紹介してくれている1冊です。


    プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く

    そして、最もプロパガンダが危険な方向に使われるのが今のような戦争中です。戦争中のプロパガンダの特徴について解説している本も紹介しておきます。
    これは別に戦争だけの話を書いたものではありません。現代であればどのように使うことができるかと考えることもできます。
    今の日本の世の中で起きる問題も、このプロパガンダの視点で考えると見えてくるものもあります。


    文庫 戦争プロパガンダ10の法則 (草思社文庫)

    ①ラベリング
    これはよく使われる手法ですが、自分に敵対する勢力に対して「詐欺師」「インチキ」「暴君」などネガティブなニックネームをつける方法です。
    相手の名声や業績を傷つけるために最も有効な手法だと言われています。

    逆に言うと、皆さんが日常の中で批判されるのはともかく、ネガティブなニックネームを付けられた際にはちゃんと否定しておく必要があります。

    これはキャッチコピーの基本ですが、良い方向にも悪い方向にも使えます。
    人間は「思い出しやすいもの」「記憶に残りやすいもの」を真実だと思い込みやすい性質があります。
    手に入れやすい情報や思い出しやすい情報が真実だと思い込んでしまいます。

    例えば、「天才東大生●●」と言われた時に、その人の名前は忘れてしまっても「天才東大生」というフレーズは覚えています。
    これは良い方向にも悪い方向にも使えます。
    誰かを人に紹介する時にいいニックネームを添えて紹介すればみんなに覚えてもらいやすくなりますし、ネガティブなニックネームをつければ、相手を貶めることもできます。

    ラベリングされた時の対処法
    もし皆さんがこのラベリングをされた場合には、否定すると同時に相手をラベリングしてください。
    「批判者の知性」といって、人は物事を否定している人の方が頭が良さそうに思ってしまいます。
    ですから、ラベリングされたらエビデンスがある否定をした上で、相手をラベリングしてください。
    自分に貼られたラベルを説得力をもって剥がして、ちゃんと否定すると批判者の知性によって皆さんのイメージは高まります。その瞬間に相手にラベリングをするわけです。

    ②輝ける一般化
    「慈善活動」「善行」「道徳」「大義名分」などにまつわる言葉を自分の支持している考えや主張に結びつける方法です。

    例えば、アメリカの選挙であれば、トランプ氏とクリントン氏の大統領選挙の際にトランプ氏は次のようなキャッチコピーを作って自分に結びつけていました。
    「Make America Great Again(偉大なアメリカよ、再び)」
    このコピーは当時のアメリカ人たちの想いをとてもよく表していました。
    国力を低下させてしまっているアメリカのパワーをもう一度取り戻すという端的なメッセージです。

    多くの人々に感情的につながっているフレーズを用いることで、そこにあるイメージと自分の目的を結びつけます。

    ちなみに、無意識にこれを使う人はパーソナリティに問題があるという研究もあります。
    自分の大学のチームが勝利した時には「俺たちは勝利した」と言い、敗北した時には「彼らは負けた」と言います。
    人は勝者との結びつきを強めたい、敗者との結びつきを弱めたいという思いが本能としてはあります。
    パーソナリティに問題があるとこの差が激しくなります。

    人はより大きな大義名分に自分も参加したいと思ってしまいます。
    人は自分がすばらしい集団に所属していると思いたいわけです。
    相手が綺麗事と自分を結びつけようとしていると感じたら気をつけてください。

    多くの人が感動するような逸話やストーリーはメモしておいてください。
    特に、古典は時代を超えて多くの人が感情を揺さぶられるストーリーがたくさん含まれています。
    科学的には根拠がないとかエビデンスがないものには興味がないという人もいると思いますが、それはもったいないです。

    そこには輝ける一般化をするための有能なストーリーがたくさん散りばめられています。
    自分が人を説得したいと思う時には、そんな逸話やストーリーを上手く使ってください。

    人の心を動かす逸話やストーリーのためのおすすめ
    神話の研究で有名なジョーゼフ キャンベル博士の著書です。
    世界同時多発的に様々な神話や物語が生まれていますが、大体同じようなヒーローが出てきて同じような敵と戦い、同じような苦労を重ねて同じような話が展開されています。
    人の心を打つストーリーというのは人間の脳の中に元々存在しているのではないかという理論を基にストーリーテリングを学ぶことができます。
    特にこちらの本は文庫本で読みやすいと思います。

    神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

    事実かどうかはわからない話が多いです。
    それでも現在まで残っているのは、みんなが信じたい何かがそこにあるからです。
    輝ける一般化をしやすいストーリーがあります。

    個人化された一般化
    さらに、相手が信じている信念のようなものがわかったら、それに合わせて輝ける一般化をアレンジするとより強力になります。

    例えば、相手が「変化と成長」を一番の信念だと思っているとします。
    自分だったらどのように表現するか考えてみてください。

    ・・・

    ・・



    相手の信念と同じカテゴリーにある輝ける一般化を使ってください。

    「変化と成長」を自分の信念だと考えている相手に対してであれば、変化と成長を経て人生が変わった人のストーリーであったり、変化や成長ができなくて苦しんでいた人たちが、どのようにして変化と成長を受け入れ人生を変えていったのかというストーリーを交えて説得してください。

    ③転移
    自分の意見を広く伝えるために、恩恵を受けている人や場所を使います。
    自分の意見に説得力を持たせるために、すでに説得力を持っている人の言葉を引用したり、その人が講演する場所やゆかりの場所を利用する方法です。

    過去の有名なプロパガンディストは、自分が発言をする際に、わざわざ有名な教会の前で行うことが多かったそうです。
    人は誰でも権威と繋がりを持ちたいと考えます。
    権威と繋がりがあるものを好む性質があります。

    「王室御用達」という言葉が好きだったりします。
    「モンドセレクション」もお金で買えると知っているのに、なぜかついつい気にしてしまいます。
    この影響を軽視する人も多いですが、実際に世の中を動かしている人はこれをかなり気にしています。

    自分の意見に重みを持たせたいのであれば、権威との関連付けを意識してください。
    多くの人は「みんながしている」ことに興味を持ちます。
    そこには理由があるに違いないと無意識に考えます。
    これとまったく同じで、新しい意見を多くの人に定着させたいのであれば、すでに大勢の人に定着している偉人の考えを引用したり、その人たちに関わりのある場所を使ってください。

    これを上手に使いたいのであれば、間違いなく尊敬を集めているであろう偉人たちや伝説となっている場所を使うのが一番です。

    ここから先の残り4つのテクニックを使って、人を動かす話術を身につけたいのであれば続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの生きがいは何ですか?」【生きがいのある人生】

    2022-05-17 12:00  
    330pt
    あなたの生きがいは何ですか?

    皆さんが生きがいややりがいを感じることはどんなことでしょうか?
    今回は、そんな生きがいの探し方についての質問をもとに、僕たちが生きがいというものにどう向き合えばいいのかということを解説させてもらいます。

    Q. 自分の人生に生きがいというものを探していますが、心理学的に一番効果がありそうなアプローチはありますか?

    自分の人生の生きがいというものは探すのではなく自分で決めるものです。
    決めてやってみてしっくりきたらそれでいいと思います。

    僕の場合は、「知識の最大化」が人生の目的だと決めました。
    ですが、読書だけでなく、楽しく友達と食事に行ったりもしますしワインを飲んだりもします。友達と楽しく遊んだりビジネスをしたりもします。
    何かひとつ軸を決めてください。
    そして、やりたいことが出てきたら、その自分が決めた軸とどれぐらい絡めることができるかということを意識してください。

    何がベストなのか、何が自分にとって一番大事なのか、それを探すのではなく自分で決めることが大事です。
    まずは決断することです。
    そこから先は後から考えればいいと思います。
    どうしても違う場合は軌道修正すればいいだけで、確証を持てるものを探すのではなく、決めつけでもいいのでまずは自分で決めてください。
    まずは自分にとって軸になるものを持つことが大事なのではないかと思います。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    人生の目的は未来に進む力

    人生の目的や生きがいとなると結構重い話になってしまいますが、「あなたの人生の目的は何ですか?」と質問された時に、別に高尚な目的を持っていなくても構いませんが、自分の人生はこれをテーマにしているというようなことを何かしら言えるようにしておいてください。

    DaiGo師匠の場合であれば、「自由」と「好奇心」がテーマです。

    このような人生の目的やテーマのようなものがあるかないかで、皆さんが肉体的にも精神的にも立ち直るスピードが全く違ってくるということがわかっています。
    精神的に立ち直るのが速くなるだけでなく怪我の治りまで早くなってしまうということです。

    2016年のセントルカルーズベルト病院センターが過去の回復力:レジリエンスに関する研究から質が高い10件を選び出し、136,000人分のデータを解析したメタ分析を見てみると、人生の目的や生きがいの感覚を強く持っている人は、そうでない人に比べてこの研究期間の間の死亡率が1/5にもなっていたということがわかっています。

    つまり、人生の目的がある人とない人を比べると、人生の目的がない人は人生の目的がある人に比べて、なんと5倍も早く死んでしまう可能性が高くなるということです。

    自分の人生の目的や生きがいのような感覚を強く持っている人は、それが生きるモチベーションを与えてくれます。
    この生きるモチベーションは、現在と向き合い未来に向かい進んでいく力です。

    それによって、結果的に、自分の心が折れたり失敗してしまったり、立ち直れないようなことがあった時に、「それでもやはり自分は前に進むんだ」という感覚を持たせてくれます。
    これが人生の目的や生きがいが与えてくれる力です。

    人生の目的というものは、自分は年収でこれぐらいになりたいというようなものではなく、例えば、人は誰でもいつかは死ぬわけですが、「自分が死ぬ時に周りの人にどのように思われて死にたいか?」ということを考えてみてください。

    自分がどんな人間だと思われて死んでいくのだろうかというようなことまで考えると、自分の人生の意味が見えてきます。

    これは暫定でも構いません。
    自分の人生の目的や意味を決めておくことで立ち直りが早くなります。

    何かあった時に立ち直るというのは難しいことではあります。
    僕も嫌なことがあると引きずったりしてしまうことも正直あります。
    それでも、この引きずりながらも前に進むということが重要です。

    常に前に進むためのおすすめ
    そんな感覚を身につけるためにはこちらの本が役に立つと思います。
    やり抜く力を手に入れるための方法を実践的に解説してくれている本です。

    実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

    人間関係の問題から立ち直るためのおすすめ
    人間関係において嫌なことがあった場合には、それは自分の外側で起きた問題なのでその対象である他人を変えようとしてしまいがちです。
    ですが、このような時は他人を変えようとするよりも自分を変える方が楽です。

    それについてはこちらの本が役に立ちます。
    これは本当に生きるのが楽になる素晴らしい本です。

    人間関係に起きる問題で立ち直りが遅いという場合には、こちらの本を読んでみるとかなり変わると思います。

    相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係 (単行本)

    悶々とした人生から脱出する方法

    やりがいや生きがいを感じない、
    やりたいことはあるけれどできない、
    何かしたいとは思っているけど何をしたらいいのかもわからない、
    そんな悶々とした人生からどうすれば脱出することができるのでしょうか。
    人間はやりがいや生きがいを感じられないと幸福度が下がります。

    そんな悶々とした人生を脱出して、目標に向かって前進して生きている意味を感じる人生にするにはどうすればいいのか、プライベートでも仕事でも意識してもらいたい4つのポイントを紹介しておきます。

    1. 強みを活かして成長できているか
    自分の強みが何なのかが分かっていたり、これは人より上手いとか褒められる、自分はこれをしている時は生きている感じがするというようなことを活かして、自分が前に進んだり成長できている感覚があるかどうかが大事です。

    以下の質問を自分に投げかけてください。
    自分の強みを活かすことができているか?
    社会の役に立つことができているのか?
    誰かの役に立つことができているのか?
    自分が成長している実感があるのか?
    それは自分が何をしている時に感じるのか?
    なりたい自分になれているのか?

    客観的に自分がなりたい自分になれているのかということをチェックすることが大事です。
    自分の強みはなかなか自分では気づけないものですから周りの人や友達に聞いてみるのも良い方法です。

    2. 感謝できる人、感謝される人と自分が人間関係をしっかり作れているか
    自分が本当にお世話になっていると感謝できる対象を持つこと、そして、自分が誰かに感謝されているという感覚を持つことです。
    感謝する対象と感謝されている感覚が人とのつながりをもたらしてくれます。友達はたくさんいるのに幸せを感じられない人はこの感覚が足りないかもしれません。

    以下の質問を自分に投げかけてください。
    誰かを喜ばせる事ができているのか?
    自分を大事にしてくれる人がいるのか?
    感謝できているのか?
    人に親切にできているのか?

    感謝の力についての研究では、感謝すると免疫力が上がり血圧が下がったり、ポジティブな感情が強くなり死亡率まで下がるという事がわかっています。

    3. 頑張ることである程度何とかなると思えるか
    夢でも目の前の問題でも、頑張れば100%とまではいかなくてもある程度は何とかなると思えるかどうかが重要です。
    すべての物事は自分が頑張ればある程度は何とかなると思う必要があるし、失敗したり悩むこともあるだろうけれど、それをずっと引きずることはなく、友達や家族とも喧嘩することはあってもお互い頑張れば何とかなるという感覚を持てるかどうかが大事です。
    完璧を求めないようにしてください。

    4. 他人と比べずマイペースを保てているか
    自分を他人と比べるとどうしてもマイペースを保てなくなります。
    あの人の方がお金を持っている、あの人の方がいい車に乗っている、あの人の方がいい服を着ている・・・ではなく、他人と比べず生きる事が大事です。

    自分の失敗やうまくいかない理由を他人や環境のせいにせず、自分のせいなのはどこまでなのか?
    そして、自分が改善できるのはどこなのか?ということを考えるのが大事です。

    人は皆幸せになるために生きています。
    やりたくないことをやらないといけない時もありますが、必要なくなれば捨てれば良いだけです。
    人間は幸せになれることをわかっているのに、どうしても錯覚やバイアスが影響を及ぼすものですから、皆さんは、これらの幸せの因子を意識してもらい悶々とした人生を突破してもらえればと思います。

    ここから先は、生きがいややりがいを感じる人生のために最も重要なことについて解説していきます。
    日々充実した人生を歩みたい方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが二度と後悔したくない決断はどんなものですか?」【決断のルール】

    2022-05-14 12:00  
    330pt
    あなたが二度と後悔したくない決断はどんなものですか?

    最近、あなたはどんな決断をしたでしょうか?
    その結果は満足できるものだったでしょうか?
    今回は、恋愛にまつわる相談をもとに、人が人生で後悔しないための意思決定ができるようになるための心理学を解説させてもらいます。

    Q. 好きな女の子をデートに誘うと、他の子も連れて行きたいと言われ、いつも男1人女2人になってしまいます。1対1でデートに誘う方法はありませんか?

    A. 1対2でデートに行って2人をめちゃくちゃ楽しませてあげてください。
    女性は頭がいい生き物で、1対1で付き合ってもいいか見極めるために、友達の目線も入れた方が正確な判断ができるということを知っています。

    実際に、相手の脈ありサインや良い関係になれるかどうかということを自分の目線だけで判断すると間違うことが多いですが、仲の良い友達が1人いるだけでかなり客観的に判断することができるようになります。
    合コンの時に女性が皆でトイレに行くのも同じ理由です。

    自分が好きな女の子のことはもちろん友達の女の子もめちゃくちゃ楽しませてあげてください。
    その友達に「あの人はとてもいい人」と言わせることができるかどうかです。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    トラブルや問題を解決できない人の特徴とは?!

    人間が正しい判断をするためには何が大事なのかということについて研究している第一任者で、ウォータールー大学の非常に有名な心理学者であるイゴール・グロスマン博士が、仕事のトラブルを解決することができない人は、何がいけないのかということを調べてくれています。

    仕事のトラブルに巻き込まれてなかなかそれを解決することができないとか、余計な誤解をされてトラブルになってしまう人がいると思いますが、このような人たちには特徴がありました。

    実は、拒否されることを恐れる度合いが高いほど仕事でトラブルを抱えやすいということです。

    同僚や上司との間でトラブルが起きた時に、それをどのように判断してどのようにしてトラブルを乗り越えていくのかということをチェックして、そのトラブルを乗り越えていくのが上手な人と下手な人でどんな違いがあるのかということを調べた研究です。

    普通に考えると、メンタルが強いとかIQ が高いなどによってトラブルを乗り越える力も左右されそうな気がします。

    ところが、実際には頭の良し悪しは関係なく、トラブルに対して正しい解決策や悪化しないようにすることができる人とそれが出来ない人の違いとしては、拒絶感受性と呼ばれる指標でした。

    拒絶感受性:拒絶や否定に対する反応
    拒絶感受性というのは、断られることを嫌がる特性のことです。拒絶されることに過剰に反応する性質です。

    実際に、断られるのが嫌だとか他人に拒絶されることを恐れる傾向が強い人であればあるほど、トラブルや問題が起きた時にそれを解決する能力が低くなったということが確認されています。

    人間というものは、周りの人の行動に合わせることによってできるだけミスをしないようにしたりトラブルを減らそうとする本能が備わっています。
    ですから、当然周りから拒絶されることを恐れるわけです。

    ところが、調べてみたところ、周りから拒絶されることを恐れる人ほど、トラブルに巻き込まれやすく、しかも、そのトラブルに巻き込まれた時にそれに対する正しい対処ができない傾向が強かったというのがこの研究の示すところです。

    拒絶を恐れるあまりに自分ばかりをみてしまう!
    人間は誰でも他人に否定されたり拒絶されるのは嫌なものです。
    そうすると、自分を守るために自己防衛の意識ばかりが働いてしまい、周りを見なくなってしまいます。
    自分が批判されないかどうかというような自分のことばかり考えてしまい、他人の視点や客観的な視点が失われてしまいます。

    トラブルというものは自分の内側で起こるものではなく、自分と他人の間で起きるものですから、その相手のことを見ない限りは解決することはできません。
    ところが、自分のことを守ろうとする意識が強すぎる人は、自分の事ばかりを見て相手のことや周りのことを見なくなってしまうので、そのために正しい判断ができなくなってしまうということです。

    拒絶感受性の度合いを調べるテスト
    この拒絶感受性というものは、どのようにして調べればいいのか気になる人もいると思います。
    この研究でも使われている拒絶感受性の度合いを調べるための質問を紹介しておきます。

    これに当てはまるという方は拒絶感受性が高めの方ですから、今回のおすすめの動画として紹介している、自信を持って No と言える自分になれるためのトレーニングも併せてチェックしてみてください。

    質問1 :「あなたは経済的に困って親や家族に借金を頼みたい状況だとします。その際にどれぐらい不安や心配を感じますか? そして、家族はあなたを助けてくれると思いますか?」
    質問2 :「あなたは親友をひどく怒らせた後で仲直りしようと再び近づいている状況だとします。その際にその仲直りに対してどれぐらい不安や心配を感じますか? そして、自分が仲直りを申し出た時にその親友はあなたと会話をしてくれると思いますか?」
    質問3 :「あなたは職場で抱えている問題について自分の上司に助けを求めたい状況だとします。その際にどれぐらい不安や心配を感じますか? そして、その上司は自分のことを助けてくれると思いますか?」

    これらに対して、不安や心配をより大きく感じ、家族や親友や上司が自分のことを助けてくれないと考える傾向が強い人ほど、拒絶感受性が高いと言えます。

    他人に対して助けを求める時に、不安や心配を極端に感じる人は、その助けに対して拒絶される可能性を高く見積もりすぎているわけです。
    皆さんも自分なりにそれを確かめてもらい、拒絶に対して強い自分になるということを心がけてみるのも良いのではないでしょうか。

    決断力のためのおすすめ本
    今回のおすすめの本としては、まずは『決定力! 正解を導く4つのプロセス』ですが、自分の判断や決定をミスらないようにするための4つのポイントをわかりやすく説明してくれている本です。
    この著者の方は本当に面白い本しか出さないと言えるぐらいですので、読んでみていただけたらと思います。


    決定力! 正解を導く4つのプロセス
     
    他人に決断させたりマーケティングにも使える本も紹介しておきます。
    自分の決断力も上げたいけれど、皆さんの周りにもなかなか物事を決めることができず優柔不断な人がいて、他人の決断力も上げたいという人もいると思います。
    そのためにも使える本がこの本です。
     
    例えば、なかなかお客さんが決断してくれないとか、自分の説得に応じてくれないという場合に、どうすれば相手が意思決定をできるようになるのかということも学ぶことができます。
    これは、決断しやすい環境をどのようにして作ればいいのかという内容になりますので、自分にも相手にも使うことができる本になります。
     

    インビジブル・インフルエンス 決断させる力
     
     
     
    人間の意思決定の2タイプ

    2018年に行われた研究で、コロンビア大学などの研究チームが5つの実験を通して、人間が正しい判断をするためにはどうすればいいのかということを調べてくれています。
    僕たちが何かしらの意思決定をする時には、大きく分けて2つの意思決定方法があるそうです。

    ①アクション型
    これはいわゆる即断即決のことです。周囲の環境の変化や周りの状況に応じて自分の中でスパッと答えを決める判断の仕方です。

    ②アセスメント型
    これは悩みがちな人が行いがちな決断の方法で、できるだけ正しい判断をしようと考えて、間違いのない正しい判断にこだわり完璧な答えを見つけようとするタイプです。

    皆さんはどちらの判断をすることの方が多いでしょうか?

    普段の買い物をする時にも、アクション型の人もいればアセスメント型の人もいるし、結婚や投資などの判断をする時にも、アクション型の人もいればアセスメント型の人もいます。

    どちらが後から後悔することが少なく、満足度の高い決断の結果になったのかということを調べてくれています。

    失敗した時のリスクの大きさで使い分ける
    その結果わかったこととして、失敗リスクの高さで考えると良いということがわかりました。
    日常的に起きることや、失敗したとしてもリスクが少ないような意思決定の場合には、アクション型を使った方がいい決断が出来ていました。

    例えば、普段の買い物や今日何を食べるかということ、今日2冊のうちどちらの本を読もうかといった失敗したとしても簡単に取り返すことができたりリスクが少ないものに関しては、即断即決のアクション型で決めた方が成功率が高くなっていました。

    即断即決のアクション型のメリットとしては、リスクが少ない場合にはリトライすることができます。
    失敗してももう一度トライすることができます。

    その結果、おそらくは良い選択にたどり着くのかと思います。あるいは、あまりリスクの少ないものに関しては直感的な判断による的中率が上がる可能性も示唆されていますので、失敗した所でそれほど被害が少ないという場合には、アクション型の即断即決で決めたほうが結果としての満足度も高いし失敗するリスク自体も減ります。

    一方で、投資や結婚、家の購入や車の購入などの失敗した時に取り返しがつかないものや取り返すのが難しいもの、あるいは、取り返すためにはコストがかかるものといったリスクの大きい意思決定においては、アセスメント型の方が成功率が高くなっていました。

    自分の行う意思決定が自分にとってハイリスクゾーンにあるのか、それともローリスクゾーンにあるのかということをちゃんと理解してください。

    もし失敗したところで大した痛手にならないローリスクゾーンにあるという場合には、速やかに行動に移して、もし失敗したとしてもリトライすることができる時間を残すようにした方が成功しやすくなります。
    逆に、失敗すると大きなリスクになってしまうハイリスクゾーンにあるという場合には、アセスメント型でよく調べたり熟考することで決断を導き出した方が良い判断に繋がりやすいです。

    とにかくすぐやる人が成功するかのような極端なことを言う人もいますが、そんなことはありません。
    状況に応じて、僕たちの判断を変えていくということが重要になるということを覚えておいてください。

    ただ、リスクはある程度高いとわかっていて、十分に考えた上で決めたことでも後悔することが多いという人もいると思いますが、ゆっくり考えた上で決断して失敗する人も、即断即決で決めて失敗する人も、その原因は同じです。

    結局は、失敗する時の多くはバイアスに捕らわれている時です。
    最初に一瞬見た時の思い込みや自分の人生における長期的な思い込みやステレオタイプなどにとらわれてしまうと、即断即決で決めてもゆっくり考えた上で決めても結局は自分の思い込みに左右された判断をしてしまっているので、即断即決することによる時間のメリットも、時間をおいて考えることによるメリットも活かすことができません。

    ここから先は、さらにそんな人の思い込みの問題を解決して客観的な意思決定を可能にする方法、そして、決断を自動化していくための方法について詳しく解説していきます。
    続きもぜひチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたはどうすればもっと堂々と話すことができると思いますか?」【超対人力】

    2022-05-12 12:00  
    330pt
    あなたはどうすればもっと堂々と話すことができると思いますか?

    人間が抱える問題の大半は人間関係の問題だと言われます。
    そのためDaiGo師匠の質疑応答でも、人間関係の問題についての相談はかなり多いです。
    今回は、嫌なことを言われた時にその場で反論できず後で悶々としてしまうことが多いという方の相談をもとに、対人力を高めるための方法について紹介させてもらいます。
    Q. その場で反論できず後で悶々としてしまうことが多いです。どうすればいいでしょうか?

    これは、対人不安克服法を学んでいただけたらと思います。
    人に敵意を向けられると、やはりドキッとしますしモヤっとするものです。
    相手をとことん打ちのめしたいというのであれば、僕が過去に紹介した論破のテクニックを使ってもらっても構いませんが、緊張するせいで言い返すことができないということでしょうから、瞑想と運動がいいと思います。

    すぐにできる方法としては、リアプレイザルがおすすめです。
    何かを言われて感情的になったりパニックになった時には、一旦自分に言い聞かせるようにしてください。
    今自分は、自分の大事なプライドや仕事、大事な価値観を攻撃されたので、自分の体は自分のその大事なものを守るために、体中にエネルギーを送ってくれていると考えてください。
    その体中に巡ったエネルギーで、相手と向き合い戦うことができると考えてください。
    それを考えるだけで言い返しやすくなります。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    対人関係の不安をなくすために

    自分はこんなにも気にしているのに、なぜ周りの人はそれを気にしないのだろうと感じたことはないでしょうか?

    別に相手から嫌われているわけでもないのに、些細なことで相手が自分のことを嫌っているのではないだろうかと一度考え始めるとそればかりが気になってしまいます。

    このような人は人間関係を良くしようと思い頑張ります。
    なんとなく嫌われたような気がするから嫌われたくないし立場が悪くなりたくもないので、それを補うためにいろいろとしようとして自分に対してプレッシャーをかけるわけですが、大抵の場合、実際には相手は何とも思っていません。

    ですから、人間関係を良くしようと思い一生懸命頑張るのかもしれませんが、それはそもそも人間関係の問題ではなく皆さんの心の内側にある問題だということになります。
    相手と自分の間にある問題ではありません。
    相手は別に何とも思っていないのに、その何とも思っていない相手から不安を感じてしまうというのは、その関係を何とかしようと思っても改善できるわけがありません。
    大事なのは自分の心の内側です。
    これを改善してくれるのが、師匠も紹介していたリアプレイザルです。

    「リアプレイザル」
    リアプレイザルというのは日本語で言うと状況を再評価するというような意味になります。
    例えば、怒って周りに感情をぶつけている人がいたとしたら、自分の中での勝手な想像で「あの人はもしかすると朝家を出る時に奥さんに離婚して欲しいと言われたのだろうか」とか、こじつけでもいいので感情を爆発させていても仕方がないというような状況を想像するという方法です。

    おすすめとしては1つのこじつけだけではなく3つのこじつけを考えるようにしてください。
    「あの人があんなに怒っているのは奥さんと喧嘩をしたからではないか」「もしかしたら株で逆張りしすぎて FX で全財産溶かしたのではないか」・・・など、思わず笑ってしまうような内容でも構いませんので3つほど思い浮かべるようにしてください。
    これは慣れると1つの想像だけで結構効果がありますが、慣れるまでは3つほど思い浮かべるようにしてください。

    このように自分の中の想像で状況を再評価するということを行うことによって、感情のコントロールがかなりできるようになるというのがリアプレイザルです。

    これは相手にも辛いことがあったのかもしれないとフォローするわけではありません。
    そんな怒りをぶつけてくるような相手に対してフォローする必要は全くありませんが、
    自分の中での勝手なこじつけをするだけで、そんな人に巻き込まれなくなるのでそれだけでかなり楽に毎日を過ごすことができるようになります。

    人間関係の不安もリアプレイザル
    リアプレイザルを怒りの感情のために使うとなると、怒っている相手に対してそうなっても仕方がないというようなこじつけを考えるというのは割とわかりやすいと思いますが、自分の不安に対してはどのように使えばいいのでしょうか。

    リアプレイザルは再評価するものですから、自分が今感じている不安を3つほど違う形に変えて見るようにします。
    例えば、今自分は不安をかなり感じている気がするけれど、これはもしかすると不安ではないのではないかと考えてみてください。
    もし不安ではないとすると、そこにはどんな意味や理由があるだろうかということを考えるようにします。

    ここではその不安の感情自体を否定する必要はありません。
    DaiGo師匠が使う場合にしている方法ですが、「この不安を感じているということは、逆に〇〇なのではないか」という文脈を覚えておいて、そこに当てはめて考えてみてください。
    「逆にチャンスなのではないか」
    「逆にこの状況を乗り越えることができたらこの先何でもできるのではないだろうか」
    不安を感じたとしても、その結果皆さんの気分や行動がどうなるのかということはコントロールすることができます。
    「今この不安を感じているということは、逆に〇〇ではないのだろうか」というようにリアプレイザルをすることにより対人関係の不安でさえもコントロールすることができるようになります。

    例えば、相手と何か話している時に嫌われたような気がすると不安を感じたとしたら、「逆に相手が不機嫌だということは、もしかすると何か困っているのかもしれない」というように考えてみてもいいかもしれません。
    これは実際にそれを口に出したり行動に移す必要まではありません。こじつけでもいいので自分の中でそれを考えるようにします。

    対人力は「不安対策」

    人と対峙したりやり取りをする際に、よく人間力だとかコミュニケーション力が重要だと言われます。
    自分の言いたいことを言う場合にも交渉したりする場合にも、結局そこで重要になるのは「不安対策」です。
    特に、相手と意見が違う場合には人は不安を感じます。

    対人力が高い人はこの不安対策が上手な人です。
    対人力を高めたければ、人と対峙した時に自分が感じる不安をコントロールする必要があります。
    それができるようにしておけば、自分の言いたいこともはっきりと言うことができるし、動じることもなくやり取りすることができるようになります。

    不安や緊張をコントロールするためのおすすめ
    社会不安や対人不安の問題というものは、ちゃんとトレーニングをしてコントロールすれば改善することができます。
    社会不安や対人不安を抱えているとしても、それによってコミュニケーション能力やプレゼンスキルが下がるわけではありませんし、対人不安を感じやすいからといってそれらが低いわけでもありません。

    不安や緊張感をコントロールする方法としては、マインドフルネスや瞑想を取り入れてみてください。
    これについてはこちらを使ってみていただけたらと思います。
    Amazon の Audible であれば無料で全部聞くことができる対象になっています。


    自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス

    特に、HSP の人の場合には、周りの目が気になったり刺激に弱いということもあり、それで対人力が低くなってしまうということもあると思います。
    こちらは HSP という言葉の生みの親でもある方の本ですが、HSP について理解を深めるためにはこちらが一番参考になると思います。

    敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 (フェニックスシリーズ)

    認知バイアス修正トレーニング:CBM(Cognitive Bias Modification)

    人間関係の不安や恐怖感というものは、自分が勝手に感じているだけだということが多いです。
    人は知らないことに恐怖を感じます。
    他人の気持ちは当然わからないので、自分の中で勝手に不安や恐怖感を作っているわけです。

    2017年のニューヨーク大学の研究で、社会不安に悩む60人の男女を集めて2つのグループに分けて実験を行なっています。
    一方のグループには、認知バイアス修正トレーニングを10分間だけ行なってもらいました。
    もう一方のグループは特に何もしませんでした。
    その上で、全員の脳波を調べて脳の変化についてもチェックしています。

    その結果、認知バイアス修正トレーニングを行ったグループは、エラー関連陰性電位(error-related negativiy:ERN)の反応が減少していました。
    これは「脅威」に対する反応を示す脳波です。

    認知バイアス修正トレーニングを行うだけで、人間の脳の脅威に対する反応が変わり、対人不安や社会不安に強い状態になっていたと言えるのではないかと考えられます。

    認知バイアス修正トレーニングについての過去の研究でも、社会不安に悩む人はこの脳波の反応が大きくなるということが言われていました。
    社会不安に悩む人は、現時点で不安や恐怖を何も感じていなかったとしても、脳は潜在的に起きそうな恐怖に警戒している状態になっているそうです。

    心配性で人の目を気にしがちな人ほど、やはり、対人力は低くなります。
    不安だから言いたいことが言えなくなってしまいます。
    たった10分の認知バイアス修正トレーニングを行うだけで、そんな状態を改善することができるということです。

    今回はこの認知バイアス修正トレーニングを3つ紹介させてもらいます。

    トレーニングその1 :マンウォッチング
    これは通勤や通学の時や買い物に行く途中などにもできる方法です。
    言葉の通りですが、人間観察です。
    人がたくさんいる場所に行ってそこにいる人を観察します。

    その際のポイントとしては、「幸せそうな表情を浮かべている人」をできるだけスピーディに見つけることを意識してください。
    駅など人がたくさんいる場所で、なんとなく幸せな表情をしている人を探します。
    たったこれだけです。

    トレーニングその2 :スモールギャザリング
    これは友達などと一緒に行うと良いと思います。
    3人から4人のグループでディスカッションを行う方法です。

    言ってみれば雑談をするだけですが、この際に、他の人が「ポジティブな表情」を浮かべたところに注目するようにしてください。
    雑談が終わった後に、お互いに誰がどんな時にポジティブな表情を浮かべていたかチェックします。

    マンウォッチングでは、一方的に幸せそうな表情の人を探すだけでしたが、スモールギャザリングでは、同じようにポジティブな表情に注目して、終わった後に誰がどんな時に幸せそうな表情をしていたかということをお互いにチェックし合います。

    これを1人で行う場合には、家族や友達との会話を思い出していただき、雑談の中で相手がとても幸せそうな表情をしていたのはいつだったか考えてみてください。
    どんな話題の中で、どんなポジティブな表情を浮かべていたか思い返してみてください。

    これを普段から行うとしたら、例えば、一緒に食事に行ったりした時に、とても幸せそうな表情になることがあったら、その時どんな話題を話していたか記録しておいてください。
    これを記録しておくと、同じジャンルの話を聞いたりすると相手は喜んでまた幸せそうな表情で話してくれます。
    これによって相手と関係を深めることにも役立ちます。

    トレーニングその3 :フォーマルプレゼン
    10人から15人ぐらいの人たちの前で5分程度のスピーチを行う方法です。
    その人たちの前で話をしながら、その中でポジティブな表情を浮かべている人を探してください。

    これは社会不安が強い人にはかなり負荷が強い方法です。
    どちらかと言うと、普段から人前で喋ったりプレゼンをする機会がある人が、不安により強くなり対人力を高めたい場合に使う方法かと思います。

    人前で喋りながら幸せそうな人を探すという結構ハードなトレーニングになりますので、ある程度人前で話すことに慣れているような人でない場合には、マンウォッチングから始めてもらうのがいいと思います。

    以上、認知バイアス修正トレーニングとして使えるものの中から代表的な3つのトレーニングを紹介しました。

    相手の笑顔ではなく「表情筋の変化」に注目する
    ちなみに、「幸せそうな表情」を探す時に笑顔に注目しようとすると、それは作り笑いである場合もあります。
    ですから、相手の肯定的な表情を探したい場合には、「筋肉の変化」に注目した方が、より楽しく探すこともできますし、不自然な感じになる事を避けることもできます。

    相手の顔を見るのが苦手だという人もいると思います。
    そのような人の場合には、特に相手の顔ではなく相手の表情筋に注目するようにしてください。

    例えば、大頬骨筋の変化です。
    これは口の両側をつまんで持ち上げる筋肉で、口角から側頭部に繋がる表情筋のひとつです。
    他には、上唇挙筋という小鼻の下から鼻の横へ繋がる表情筋は、上唇をこめかみ方向に引き上げる筋肉です。
    眼輪筋は目の周りの筋肉ですが、よくカラスの足跡と呼ばれる目尻のシワを作る筋肉です。
    大頬骨筋の動きによって口角をキュッと上向きに引き上げます
    上唇挙筋の動きによって上唇を引き上げます
    眼輪筋は目の周りの表情をつくります

    この3つの場所に注目していただけると、より正しくポジティブな表情を把握することができると思います。
    とてもポジティブな感情を感じている時には、この3つのポイントが激しく動いています。

    他人のポジティブな表情に注目するとなぜ効果があるのか?
    それでは、そもそもなぜ他人のポジティブな表情に注目することで、そんなにも効果があるのでしょうか。

    それは対人力が低い人や社会不安が強い人たちは、特にポジティブなことよりもネガティブなことに気づきやすい性質を持っています。
    人は基本的にネガティブなことに反応しやすいものです。

    相手のネガティブな表情ばかりを見ているから人間関係が怖くなります。
    それを防ぐために認知バイアス修正トレーニングとして、相手のポジティブな表情を素早く探す練習をすることにより人間関係が怖くなくなります。
    人のポジティブな表情に気づきやすくなり対人力が高まります。

    社会不安を改善するためには、メンタルを鍛えるというよりは、ポジティブなことに対する反応性を高めることが効果的です。
    ポジティブな表情を探すだけで社会不安に強くなります。

    これこそが対人力を鍛える方法です。
    対人力はコミュニケーション能力でもなければ相手の心を読む能力でもありません。
    人間がネガティブなものに目を向けやすい癖を理解して、それを矯正することが対人力を高めることに大きく関わっています。

    他にも、日常生活で使える様々なトレーニング方法を紹介していきます。
    まだまだたくさんありますので、続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは自分の名前にどんな印象を持っていますか?」【姓名判断の科学】

    2022-05-10 12:00  
    330pt
    あなたは自分の名前にどんな印象を持っていますか?

    今回は、DaiGo師匠が「自分が何者なのか」よくわからなくなった時に読んでもらいたいと紹介したおすすめの絵本をもとに、姓名判断の科学について紹介させてもらいます。
    Q. 心が優しくなれる本や癒されたい時におすすめの本があれば教えて下さい。

    A. 自分が何者なのかよくわからなくなった時に読むととても癒される絵本を紹介しておきます。


    なまえのないねこ

    名前のない野良猫が自分の名前を探す旅に出ます。
    いろいろなところに行って、他の猫達は名前があるのに自分にはないと落ち込んでいる時に、自分が欲しかったのは名前ではなかったということに気づく物語です。

    これは本当に人生の縮図だと思います。
    僕たちは名前を求めて何者かでありたいと思っています。
    価値がある何かでありたいと僕たちは思っていますが、本当に僕たちが求めているものは何なのかということを教えてくれる素晴らしい絵本です。

    以上がDaiGo師匠からのコメントでした。

    名前で運命は変わるのか?!

    名前によって運命や人生が決まると、姓名判断や字画を気にしている人も多いでしょうが‥
    結論としては、実はある程度決まるようです。

    名前の画数を気にしたり、その名前は良くない字画が入っているから名前を変える芸能人がいたり、昔ながらの企業が自分の会社の名前や配置を姓名判断の先生や風水の先生に頼って判断したりというのもよく聞きます。

    結論としては、「字画」で変わることはありません。
    画数が関係するのではなく、その字から与えられる心理的なイメージが、その人のキャリアを決めてしまうのではないかという研究があります。

    第一印象が人間の人生を決めてしまうのではないかという研究はいろいろとあります。
    顔の第一印象で就きやすい仕事が決まったり、信用されやすさが決まるという研究もあります。

    この人間の顔の第一印象が与える影響については、こちらの本がとても参考になると思います。
    これは顔によって物事を判断できるというわけではなく、人がそれによって決めつけているということです。
    人は仕事でも恋愛でも相手の第一印象でかなりの部分を決めています。
    思っている以上に人間は相手の外見から相手の印象や能力をを決めつけています。


    第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?

    もちろん物事を決めつけて考えてしまうのもよくはありません。
    人の思い込みだけでなく、社会による刷り込みというものは自分たちの人生にかなり影響を与えるものです。
    例えば、女性は数学が苦手だと言われると本当に苦手になってしまうとか、男性はケア職に向いていないと言われると本当にできなくなるし、できないと言われると人間は本当にそちらの方向に進んでしまいます。

    思い込みや刷り込みがあるということを理解して、余計な情報に惑わされないようにすることも重要です。
    これについてはこちらの本を参考にしてみてください。


    ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか

    名前であなたの信頼度は変わる!

    名前でその人の信頼度も変わるという研究があります。
    研究では、新聞やネット上から、読み方が簡単な名前や難しくて何て読むのかがわからないような名前をピックアップしました。
    その上で、全く関係のない第三者に名前の印象を尋ねています。
    簡単な名前と難しい名前でどちらの方が「嫌な性格だ」と思うのか質問したり、その人の信頼度を示すような質問をしています。

    その結果、簡単な名前の人の方が、嫌な性格だと思われづらく、より信頼できると判断される傾向があったそうです。
    ということは、子供の名前をつける時にもあまりにも読みにくい難しい名前をつけてしまうと、周りから嫌われやすくなったり信頼度が低くなってしまう可能性もあります。

    他の先行研究を見てみても、簡単な名前の方が好感度が高くなりますし、選挙で票を集めやすくなるという研究もあります。
    簡単な名前の方が当選確率まで高くなるわけです。

    研究者によると、人は新しい情報に出くわした時に、その情報が簡単なのかそうでないのかということによって大きな影響を受けると言われています。

    馴染みがない情報は人間の脳に警戒心を与える
    これは人間の名前に対してだけではありません。
    例えば、食品添加物でも、簡単な名前の食品添加物の方が人はそれが安全だと感じるようです。
    ということは、皆さんが商品やサービスを作る時にも、簡単な名前にした方が多くの人に受け入れられる可能性は高くなるのかもしれません。

    人間の脳は、馴染みがある情報に対しては信頼性が高く、慣れている情報は安全だからそれを求めるようになります。
    逆に、脳が処理しにくい情報や新しい情報は危険だと判断しやすくなります。
    真新しいことや見たことがないものは人間の脳に警戒心を与えてしまいます。
    人の名前でも、あまりにも難しい名前になると将来的に不利になってしまう可能性があります。

    就職に有利になる名前は?!

    人が採用したいと思える名前も確認されています。
    マーケット大学の研究で、505人の男女に48名の様々な名前を見てもらい、それぞれの名前のユニークさと好感度を判定してもらっています。
    その上で、その名前の人を雇いたいと思うかと質問しています。

    その結果、やはり、一般的によくある名前はユニークさという点では低く評価されていました。
    あまり個性的な人ではないと判断されましたが、好感度が高く雇いたいと思われる可能性が高くなっていました。

    ですから、一般的によくある名前は個性的ではないと判断されますが、それと同時に採用されやすかったということです。
    一方で、珍しい名前や難しい名前の場合には、個性的で独特な感性を持っている印象を持たれるけれど、好感度は低くなり採用される可能性も低くなっていました。

    ですから、個性やユニークさというのは名前以外の部分で求めるべきです。
    名前で個性やユニークさを出そうとすると、好感度が低くなったり採用で不利になる可能性が示された研究でした。
    これは国や文化の違いではなく、一般的に聞いたことがある名前かどうかで判断されているようです。

    この結果について研究チームは、変わった名前の人を能力が低く見積もってしまう傾向があるということを、企業の人事担当者や面接官は理解しておく必要があると言われています。
    ということは、面接をする時には名前を隠しておいた方が適切な判断ができるのかもしれません。

    もちろん、個性的な名前は雇われる側の時には不利になる可能性があるというだけですから、雇われる側というよりは雇う側になるとか、クリエイティブで他の人とは違う仕事をする場合には、個性的な名前の方が有利になる可能性も十分あります。
    一般的な職業で採用されることを考えるのであれば、簡単な名前の人よりも不利になってしまう可能性があるということです。

    人はどうしても自分に似ているものや慣れ親しんでいるものを選ぶ傾向があります。
    付き合う相手を考える時にも一緒に働く相手を考える時にも、人は慣れ親しんでいるものが好きなようです。

    成功する名前と成功しない名前

    それでは、もう少し具体的に、成功する人の名前と成功しない人の名前にどんな違いがあるのかという話も紹介していきます。

    日本人の名前でも、男性的な名前もあれば女性的な名前もあり、どちらとも言えないような中性的な名前もあります。
    「つばさ」や「ひかる」というような男性にも女性にも使われる名前もあります。
    このようなジェンダー的なイメージが入っている名前で、人間の成功の可能性が変わるのかということを調べた研究があります。

    その結果、女性の場合には、男性にも女性にも使われるような中性的な名前の方が成功しやすいということです。

    弁護士や裁判官など法曹界で有利になる名前についてクレムリン大学が調べています。
    法曹会はまだまだ男性にとって有利な社会です。
    そんな業界で成功する事が出来る女性の特徴について調べれば、社会に出た際に、女性が成功するかしないかを判別する特徴がわかるのではないかと考えた研究です。
    サウスカロライナ州で登録されている86,642人の異なる名前のリストを用意して、そこから法律の世界に関わる人だけをピックアップしています。

    ここでも男性にも女性にも使われる名前を中性的な名前と定義して、この中性的な名前の弁護士などの女性を調べたら、女性的な名前の人よりも裁判長になる確率が高かったそうです。

    ということは、男性にも女性にも使われる名前の女性の人の方が、いかにも女性に使われる名前の女性よりも成功する可能性が高いのかもしれません。
    男性にとって有利な社会で戦いたい女性、あるいは、男性にも負けないレベルで経済的に成功したい女性は、中性的な名前の方が有利になる可能性はあるようです。

    この研究では、それぞれの能力など他の条件が同じだったら、裁判長の候補の名前を女性的な名前から中性的な名前に変えた場合、裁判長になる可能性は3倍にもなったそうです。
    さらに、その名前を男性的な名前に変えた場合には、裁判長になる可能性は5倍になったということです。
    名前だけで人間の印象はこんなにも変わってしまうわけです。

    この結果について研究チームは、法学や工学のような男性が支配的な分野においては、中性的な名前や男性的な名前の方が女性が成功する可能性が高いとされています。
    これをポーシャ仮説(女性弁護士仮説)と呼んでいます。

    中性的な名前で女性の自立度を上げることができる!
    もし、皆さんがこれから生まれてくる女の子の自立度を高めたいのであれば、どちらかと言うと、中性的な名前の方がいいのかもしれません。

    もちろん、結婚するのもしないのも人それぞれの判断ですが、あまり男性に依存的になってしまうと悪い男に捕まってしまいやすくなります。
    そんな風にならずに、男性に依存せず自立することができる女性になってもらいたいのであれば、女の子に対しては中性的な名前を付けた方が有利になる可能性が高いです。

    これと同時に、家庭の中では男女が平等だという感覚を大切にしてください。
    家で男性が家事に協力的な場合の方が、その家庭で育った女性は、無駄に亭主関白な変な男に捕まる可能性が低くなるという研究もあります。
    男性は、普段から男性だから女性だからというのではなく、家事に協力的な姿を娘さんに見せた方が、将来自分の娘が変な男に捕まってしまう可能性が低くなります。

    これは考察ですが、男性も、より男性的な名前の方が有利になる可能性もあると思います。
    特に男性的で男性が有利になる業界であれば、男性的な名前の人の方が有利になると考えることもできます。

    これは逆もあると思います。
    女性が多い業界や、どちらかと言うと女性の方が有利な業界もあるので、そんな業界で女性からの信頼を高める必要がある場合には、女性的な名前の方が有利になる可能性もあります。
    これについては、子供が将来どんな仕事に就いて、どんな人生を歩んでもらいたいのかということまで考えて名前を決めた方がいいのかもしれません。

    ここから先は、出世しやすい名前や恋愛で有利になるニックネームなど、様々な名前が与える影響についてさらに詳しく解説していきます。
    続きもぜひチェックしてみてください。