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  • 一問一答「あなたは、どんなときに生きづらさを感じますか?」【エンパスの科学】

    2022-09-08 19:04  
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    あなたは、どんなときに生きづらさを感じますか?
    今回は、HSP で恋愛がうまくいかないという方の相談をもとに、HSP とエンパスの科学について解説していきます。
    5人に1人はエンパスと言われますので、何かと生きづらい世の中を幸せに生きていくために大切な内容かと思います。
    Q. HSP です。彼氏にとっては小さなことでも、私にとってはイライラが積み重なり恋愛がうまくいきません。今後のために何ができるでしょうか?
    HSP の人は、やはり、理解してもらうのは難しいですし、理解するのも難しいです。
    HSP 同士で付き合うのもいいでしょうし、自分の HSP 傾向を改善できるところから改善してみるのもいいと思います。
    HSP の人の恋愛についてはこちらの本が役に立つと思います。

    ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―
    例えば、恋愛初期の時に、自分のことを理解して欲しいからこの本を一緒に読んでほしいとお願いしてみてはいかがでしょうか。
    好きであれば、その相手も理解したいと思い一緒に読んでくれると思います。
    そうすれば、すれ違うことなくうまくいく関係になるのではないかと思います。
    ただ、恋愛で相手が自分のことをわかってくれないという相談をよくいただきますが、わかってもらいたいことがあるのであれば明確にそれを伝える必要があります。
    ちゃんと伝えてもいないのに、相手がわかってくれないと愚痴を言っている人が少なくありません。
    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
    エンパスの科学
    エンパスは、人並みはずれて共感力が高く、生まれながらにして人の感情に敏感な気質の人のことです。
    エンパスの大きな特徴は、HSP を超える情動吸収と気疲れです。
    まだまだ研究の段階で、HSP の中のある気質が強い傾向がある人がエンパスなのか、それとも、エンパスと HSP は区別するべきなのか、これについては議論されている段階です。
    近年、HSPと関わる概念として「エンパス」が提唱されています。精神科医のジュディス・オルロフ氏が広めた考え方で、HSPの高敏感性がさらに発展した状態で、
    情動吸収「他人のストレスを取り込んでしまう」
    気疲れ「人と自分の不快感を区別できなくなる」
    この2つの特徴を持つとされています。
    まだ研究段階なので、明確に言い切れない部分も多いですが、提唱者のジュディス・オルロフ氏の著書は参考になると思います。

    LAの人気精神科医が教える共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本
    エンパスはサイコパスの反対の意味を持つとしても使われる言葉ではありますが、5人に1人ぐらいはエンパスだというデータもあるくらいです。
    自分と他人の感情を区別する
    エンパス、あるいは、その傾向がある人にまずしていただきたいのは、自分と他人の感情を区別するということです。
    自分の内側にあるストレスや感情が、他人のストレスや感情によって影響を受けているだけということが結構あります。
    極度のHSPであるエンパスについては、他人のネガティブと自分のネガティブを見分けられなくなることも多いと言われています。
    他人のネガティブに振り回されないためには、
    「この感情は自分のものか? 他者のものか? 」自問する
    「社交に本当に時間を使いたいのか?」自問する
    「ハグや握手はエネルギーを奪うので控える」
    といった自衛策が必要となります。
    その感情が自分自身の感情なのか、それとも他人由来の感情なのかということを定期的に自問するようにしてください。
    人間関係からネガティブな影響を受けやすいということもありますので、その社交が本当に必要なのかということも考える必要があります。
    自分の感情と他人の感情を切り分けて考える習慣が重要になります。
    とはいえ、それがなかなか難しいという人もいると思いますので、その場合は、自分の内側に湧いてくる感情も他人由来の感情も一歩引いて客観的に見られるようになってください。
    これについては、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)を学んでみてください。
    これに関してはこちらの本が非常に参考になると思います。

    幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない: マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 (単行本)
    エンパス尺度テスト
    まだエンパスの研究は進んでいませんが、関西大学がエンパス用の尺度を提唱してくれています。
    具体的には、「オルロフのエンパス自己評価尺度」を日本人向けに改定し、大学生191名に対して、HSP 尺度との比較を行い妥当性を検証してくれています。
    エンパス尺度は9問で構成されています。
    なんとなく直感で考えてもらい、以下の採点方法で点数を合計します。
    それぞれエンパスの特徴でもありますので、当てはまる項目が多い場合にはエンパスを疑った方が良いと思います。
    「全くあてはまらない」:1点
    「非常にあてはまる」: 7点
    「どちらともいえない」:4点
    相手を見るだけで、相手の気持ちがぱっとわかる
    相手の感情や気持ちが自分の中に入ってきます。
    その他人の感情やストレスに苛まれてしまうと苦しめられてしまいますが、上手にこの性質を使うことができれば、他人の心を読むこともできるようになります。
    相手を見ただけで相手のニーズをつかむこともできます。
    メンタリストは基本的には訓練によって相手の心を読むことができるようになりますが、生まれつきこれが得意な人もいて、そんなメンタリストを「シャットアイ」と呼びます。
    エンパスの人はおそらくこれにあたります。
    雑踏や人混みは、気疲れするので好きではない
    雑踏や人混みは嫌いという人は多いと思いますが、エンパスはそこでも周りの人から様々な影響を受けて気疲れしてしまいます。
    相手の気持ちやストレスを、知らない間に取り込んでいる
    周りにストレスを抱えた人がいたり怒っている人がいると、自分もなぜか動悸がしてきたりということも起きたりします。
    ストレスフルな人の影響を受けやすいという特徴もあります。
    大勢の人と一緒にいると、ぐったり疲れて1人になりたいと思う
    エンパスの場合には、周りの人が自分の勝手知ったる人や親しい人でもこのようなことが起こります。
    大勢の人とあまり長時間いることは苦手です。
    相手を見るだけで、相手の抱えているストレスがなんとなくわかる
    海外の占い師やメンタリストは、相手のストレスに注目するということをすることがよくあります。
    相手のストレスに注目することによって、相手の悩みや深い感情を読み上げることができます。
    相手の性格を読もうと思うとなかなか難しいものです。
    ですから、相手のストレスに注目した方が、そこから相手の人となりを掴んで行くこともできます。
    メンタリストはそれをトレーニングでできるようになるわけですが、これもエンパスの人は生まれつきできます。
    雑踏や人混みに出かけるのは気疲れするので、できれば避けたい
    先ほどの質問と似たような内容ですが、雑踏や人混みは気疲れするので好きではないけれど、それでもある程度出て行く人もいれば、極力避けようとする人もいます。
    いずれにしても気疲れするというのがポイントになります。
    相手の気持ちやストレスの影響を、知らない間に受けている
    誰でも周りにストレスを抱えている人や怒っている人がいると嫌な気分になります。
    これは当然ですが、エンパスの人が知らない間に影響を受けています。
    例えば、自分の仲のいい人や同僚が悩みを抱えていたとします。
    それになんとなく気づくと、自分も同じように悩みを抱えたような心理状態になります。
    痛みを抱えている人のそばにいると、自分の身体も痛くなってくる
    周りにいる人の痛みの影響まで受けてしまいます。
    誰でも最低限の共感能力はありますので、目の前に痛がっている人がいれば、ある程度は自分も痛みを感じたような嫌な気分にはなります。
    ですが、エンパスの場合は相手と同じように自分も痛みを感じてしまいます。
    雑踏や人混みに出かけると、気分や体調が悪くなることがある
    雑踏や人混みに出かけると、さらに激しい症状になり、気分や体調が悪くなる人もいます。
    お腹が痛くなったり風邪を引きやすくなったりということがあります。
    出典:Masashi Kushizaki(2019)Development of the Empath Scale and Understanding of "Highly Sensitive Person”.Bulletin of the Institute of Human Rights Studies, Kansai University;77:37-54
    一応、それぞれの項目の区別と平均値を紹介しておきます。
    これについては参考程度でいいと思います。
    第1因子「気疲れ」(気疲れのしやすさ)
    質問2、4、6、9が、気疲れのしやすさを表しています。
    平均値が19.6で、標準偏差は5.23となっています。
       
    第2因子「情動吸収」(他人の感情の影響されやすさ)
    質問3、7、8が、他人の感情の影響されやすさを表しています。
    平均値は12.4で、標準偏差は4.00です。
       
    第3因子「情動直感」(他人の感情を見抜く力)
    質問1、5が、他人の感情を見抜く力を表しています。
    平均値は8.06で標準偏差は2.38です。
    ここから先は、エンパスの人やその傾向がある人が、どうすれば幸せに過ごしていくことができるのか、その性質を上手に活かすにはどうすればいいのかということまで解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「他の人が気にならなくても、あなたがどうしても気になってしまうことはどんなことですか?」【高SPS対策】

    2022-07-02 12:00  
    330pt
    他の人が気にならなくても、あなたがどうしても気になってしまうことはどんなことですか?

    HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)については以前にも解説しましたし、ご存知の方も多いと思います。
    それに関わる概念で、SPS /感覚処理感受性(Sensory Processing Sentitivity)というものがあり、一般集団の4人に1人が高SPS というデータもあります。

    今回は、他人の言動を深く考えすぎて疑心暗鬼になってしまうという方の相談をもとに、気づきすぎる人が楽に生きるための日常生活での行動について紹介させてもらいます。
    自分は気づきすぎることはないという人でも、どのようなことが人間の幸福度に影響を与えるのかということが理解できればとても参考になると思います。

    Q. 周りの人の発言や行動について深く考え込んでしまい疑心暗鬼になります。なかなか素直に笑うこともできません、どうすれば余計なことを考えず平和に過ごせるでしょうか?

    メンタルを鍛えるかHSP の可能性もあるので HSP 対策の動画も見てみてください。
    HSP であればちゃんと診断を受けた方がいいと思いますが、瞑想を行ってメンタルを鍛えるというのがいいと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    4人に1人は高SPS?!

    高SPS が幸せに生きるための12の方法について解説します。
    まず、SPS とは「感覚処理感受性(Sensory Processing Sentitivity)」を意味しています。

    高SPS は、周りから受ける感覚や刺激を深く処理する特性です。
    匂いや味、音や温度や湿度などに過剰反応したり深く反応しすぎてしまいます。

    例えば、映画の中の主人公が泣いているとします。
    誰でも悲しそうには感じるでしょうが、高SPS の人は、まるで自分のことかのように一緒に泣いてしまいます。
    他人の感情を自分の感情のように強く感じてしまいます。

    これは、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の属性のひとつだとされています。
    高SPS は研究によっては HSP よりも一般的なのではないかと言われています。
    2019年の研究では、一般集団の25%程度ということですから、4人に1人はSPS で高いスコアで分類されるとされています。

    もちろんこれにも良い面もあれば気をつける面もあります。
    先日 、HSP について解説させてもらいましたが、高SPS はHSP とは少し違いますので、対応の仕方も変える必要があります。
    一問一答「あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?」【HSPルールズ】

    メルボルン大学の研究などをもとに、高SPS の人が幸せに生きるためのポイントについて解説していきます。
    この研究では、高SPS と判定されたけれど幸福度が高い男女を対象に、その幸福度が高い原因について調べています。
    ここから、深く感覚をとらえる特徴を活かして成功するための方法が見えてきます。

    高SPS の人は不安傾向が強いので、一般的には幸福度が低くなる可能性が高いとされています。
    社会の中で気にしなくてもいいことを気にし過ぎてしまいます。

    現代社会ではたくさんのストレスや不安にさらされて多くの人が生きています。
    世界では戦争が起きて、日本では他人の失敗を許さない文化が色濃くなってきています。
    コロナが終わっても経済が良くなるのかわかりませんし、未だに苦しい状況が続いている人も少なくありません。
    高SPS の人は、このような世の中では損をしてしまいやすくなります。

    現代社会は高SPS の人が楽に生きることができる状況ではないので、その特徴を活かして幸せに生きるための方法を知っておいてもらいたいと思います。
    そのための12の行動リストを紹介させてもらいます。

    行動その1 :覚醒度の低い活動
    高SPS で幸福度が高い人は、一般的な幸福度とは違う尺度で物事を見ています。

    一般的な興奮や喜びのようにポジティブで覚醒度が高い感情に多くの人が重きを置きます。
    協調性が高く外向的で誰とでも仲良くなれる前向きな人が幸せだと言われがちです。
    ひとりで家にこもって読書をしている子供よりも、みんなで楽しくワイワイと遊んでいる子供の方が親御さんも安心だったりします。

    このような多くの人が重きを置いている活動に、高SPS の人が同じように重きを置いてしまうと不幸が訪れます。
    ここが重要なポイントです。

    一般的な人が考える幸せとは違うところに「自分たちの幸せ」があることに気づく必要があります。
    無理にそのような人たちに合わせようとすると、刺激や不安が強まってしまい落ち込んでしまったりします。
    彼らが幸せそうに見えるのは、ただ他人の感情に気づくことができていないだけであり、知らないことによる幸せでしかありません。

    高SPS の人は深く考えるので気づいてしまいます。

    覚醒度が低い活動を求めるようにしてください。
    もっと幸せになろう、
    もっとポジティブになろう、
    もっと興奮できる刺激が欲しい、
    ではありません。

    平和な日常やリラックスや安らぎを大切にしてください。
    大勢の人とはしゃいだりするのではなく、本当に大切な人とのんびりする時間を重視してください。
    リラックスややすらぎを感じられる行動に重きを置いてください。
    これが幸福度を高めるポイントです。

    高SPS で幸せな人は、このようなリラックスや安らぎを感じられる行動に重きを置いていて、実際にそういう行動や時間を増やしていたということです。

    覚醒度が低い活動として一番おすすめなのは、やはり自然に触れることです。
    自然には様々な力があります。
    そんな自然の力を学ぶためにはこちらの本も参考になります。

    NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方

    行動その2 :バランス
    「あなたにとって幸福とは何ですか?」
    多くの人は何かを勝ち取ったり達成することが幸福だと考えます。

    ですが、幸せな高SPS の人は、「幸福度は多面的なバランス」と考えています。
    様々な要素がバランスよく整っていることが幸せだと考えているわけです。
    これが多くの現代人の考えと食い違っています。

    もちろんお金は欲しいけれど、そんなにたくさんのお金を稼ぐためにあくせく働くよりも、自分の自由な時間があって、大切な人とのんびり過ごす時間があれば十分だと考える人がいます。
    この「自分にとっての程よい場所」を探すのがバランスという意味です。

    これが高SPS の人が幸せになるポイントです。

    行動その3 :感情コントロール法を学ぶ
    高SPS であっても幸せな人の多くは、自分が幸せになるために役に立ったものとして「感情コントロール能力」が役に立ったと答えていました。
    感情をコントロールする能力を学ぶことによって、人生が大きく変わる可能性があります。

    例えば、Dラボでは ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)について解説したこともありますが、このような感情のコントロール方法を学ぶことによって、高SPS の人は幸せになることができるようです。

    本で学んでみたいという方は、これらの本もおすすめです。

    教えて! ラス・ハリス先生 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)がわかるQ&A


    自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる (単行本)

    行動その4 :自己省察
    高SPS で幸せな人は、自分が幸せになるために必要な要素として、「自己認識」と「自己受容」を大切にされていました。

    自分は何をしたいのか ?
    人生を通じてやりたいことは何なのか?
    自分の価値観は何なのか?
    自分のニーズを正しく認識しましょう。

    それを理解したら、積極的にその行動を増やすようにしましょう。

    自分自身に対して感謝できる事を時折思い出して、たまには自分をいたわる時間も大切です。

    そして、「自分の持っているもの」に意識を向けることも必要です。
    人はどうしても自分の持っていないものばかりに意識が向いてしまいます。
    他の人が持っているものばかりに意識が向いてしまいますが、自分しか持っていないものはたくさんあります。
    それに気付きましょう。

    このようなことが自己省察で行われることですが、これが高SPS の人が幸せな人生を歩むためにプラスになります。

    この自己省察についてはこちらの本が参考になると思います。

    insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

    行動その5 :セルフコンパッション
    実験参加者たちは、セルフコンパッションを身につけたことによって幸福度が大きく上がったと答えていました。

    セルフコンパッションは自分を受け入れるためのトレーニングです。
    自分の良いところも悪いところも受け入れることが重要ですが、自分をすべて受け入れることはとても難しいことです。

    そんな方法について学ぶのであればこちらの本が役に立つと思います。

    マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック

    例えば、「〜すべき」という考え方はよくありません。
    完璧主義の人も同じですが、このような考えを持つとそれ以外のことをしてしまった時に自己否定に繋がります。
    この自己否定につながる考えをトレーニングによって改善していくのがセルフコンパッションです。

    ここから先は、残りの行動と幸せになるためのポイントについて詳しく解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?」【HSPルールズ】

    2022-06-28 12:00  
    330pt
    あなたは HSP についてどんなイメージを持っていますか?
     
    今回は ADHD と HSP の相談をもとに、HSP の傾向がある人にもそうでない人にも知っておいてもらいたいHSP の知られざる特徴とメリットについて解説させてもらいます。
     
    Q. ADHD&HSP持ちのため、目の前にある飛蚊症が気になって気になって仕方がありません。 その生活が約2年半続いて未だに慣れません。 もしDaiGoさんだったらどう対策しますか?
     
    僕でしたら認知行動療法などを使い対策をすると思います。
    あとは、もし読んだことがなければ『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』をおすすめします。他にも『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』もいいと思います。
    これらを使って認知行動療法や心理療法ACTを学んでもらえると結構効果があると思います。僕も実際に助けられた部分もありますのでおすすめです。
     
    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

     
    実は能力が高い HSP の行動をメリットに変えるには?
     
    今回は HSP の人が持っている13の特徴を紹介させてもらいます。
    これは HSP の人にはもちろん、HSP ではない人にも知ってもらいたいことです。
    HSP の人は実はとても能力が高いです。
     
    特に、現代の社会で求められているような自分の頭で考えてビジネスアイデアを練ったり、じっくりと物事を考えることに対しては、HSP の人はとんでもない能力を発揮することがあります。
     
    ところが、HSP の人がその能力を発揮できる環境を整えることができない会社や理解が足りない会社が多すぎます。
     
    皆さんがもし HSP と診断されていなかったとしても、そのような傾向が少しでもあると、何か自分が悪いことをしたかのように感じてしまう人が少なくありません。
    みんなができていることがなぜ自分にはできないのかと悩んでしまうと思います。
     
    それは違います。
    それが出来ないのが普通ですし、逆に言うと、みんなとは違う働き方やみんなとは違う環境が整えられたり、みんなとは違う方法で働けば成功できます。
     
    ですから、HSP の特徴を理解するということは、自分がみんなと違うのであれば違う方法を使えば成功するわけですから、自分に合わせた方法で成功するために重要なことです。
     
    それと同時に、HSP に限らず人と付き合う時に相手の考えていることがわからず苛立ってしまうことはあると思います。
    例えば、子育てでも「なぜ自分の子供はこんななの?」と悩んだりする親御さんも多いと思います。
     
    相手がなぜそんな行動を取っているのかがわからなければ人は誰でも苛立ちを覚えます。
    人は自分が理解できないことに対して敵意を感じたり、理解できないものを否定したくなるものです。
     
    ですから、自分が HSP でなくても、自分の子供や家族、友達や仕事上の付き合いの中で HSP の人がいる時に、今回の13の特徴を理解しておくと人付き合いがとても楽になります。
     
    HSP の特徴と同時にメリットも理解しておいてください。
    どんなところで能力を発揮できるのかを頭に入れておいていただけると、自分が HSP であっても周りに HSP の人がいても毎日が楽になります。
     
    HSP を理解するためのおすすめ
    今回のおすすめの本としては、HSP という言葉の生みの親でもあるエレイン・N・アーロン博士の本を2冊紹介しておきます。
    こちらは HSP の付き合い方について幅広く理解することができる本です。

    敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術 (フェニックスシリーズ)
     
    こちらは HSP の人が恋愛に関して抱えやすい問題について解説してくれている本です。
    どちらもお勧めですが、ご自分の状況に合わせて選んで頂けたらと思います。

    ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―
     
    メンタルを安定させるという意味ではDaiGo師匠の本ですが、こちらも参考になると思います。
    Amazon の Audible であれば無料体験で聴くことができるキャンペーンの対象になっています。

    自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス
     
     
     
    HSP の13の特徴とメリット
     
    HSP の特徴その1 :感じる能力が高い
    HSP と言われると、いわゆる「繊細さん」と言われたりしますが、そんな呼び名もあまり良くないと思います。
    なぜ繊細なのか? ということの方が重要です。
     
    HSP の人は周りにあるさまざまな情報を吸収する能力が高い人です。
    さらに、周りから入ってきた情報や刺激を他の人よりもより深いレベルで考えることを好む人です。
     
    ですから、自分が考えすぎることを否定したりする必要はありません。
    HSP の人は物事を深いレベルで考えることが大好きな人です。
    本来であれば考えることによって成功する事も幸せになることもできる人です。
     
    自分を責めたり気にしたりするのではなく、物事を深く考えることが自分にとって好きなことだと考えてください。
    物事を深く理解したり他人の感情を読み取ったりすることが得意な人です。
    それが読書でもアートでも自然でも、それに触れた時に多くのことを読み取ることができます。
     
    世の中では繊細で生きるのが辛い人だと思われがちですが、はっきり言って逆です。
    むしろ今の時代の中では HSP の人の方が活躍できるはずです。
     
    昔であれば難しかったですが、今の世の中では人と会うことがなくても働ける仕事がいくらでもあります。
    周りの環境に振り回されることなく自分のペースで働くことができるようになりました。
    むしろこれからは HSP の人の時代です。
    HSP の人が物事を深く考えることをネガティブに捉えてしまうと、せっかくのその能力は発揮されなくなってしまいます。
     
    HSP の人は感じる能力が高い人です。
    そして、深く物事を考えるのが好きな人です。
    これを忘れないでください。
     
    物事を深く考えることができて、ひとつのことから多くのことを学び取ることができるというのは、普通に考えるとメリットでしかありません。
     
    HSP の特徴その2 :感情的な反応が大きい
    HSP の人はポジティブなことにもネガティブなことにも大きく反応する傾向があります。
    ですから、良いことに対しては HSP でない人よりもポジティブな反応が大きいですし、悪いことに対しては HSP でない人よりもネガティブに反応してしまいます。
     
    ということは、HSP の人は普通の人よりもポジティブな体験が増えたり、良い人間関係や仕事が充実すると幸せになれます。
     
    ネガティブになりやすいわけではありません。
    ポジティブにもネガティブにもなりやすいだけです。
    どちらに対しても大きく反応することができるので、逆に人生を思いっきり楽しむことができる人です。
     
    HSP の特徴その3 :他人から「気にしすぎじゃない?」と言われている 
    HSP の人は感受性が高いために失敗を自分のせいだと考えてしまう傾向があります。
    自分が悪くない失敗も自分のこととして考えてしまいます。
     
    しかし、これも文化によっては長所になり得るポイントです。
    自分の失敗ではないのに自分の責任だと考えてしまう人は、文化によってはとても謙虚で責任感がある人です。
     
    特に、インドやタイでは、このように考えることは美徳だとされています。
    逆に、欧米では弱さとしてとらえられる傾向があります。
     
    日本ではどちらということはないでしょうが、周りの人や環境によると思います。
    周りが良い人間関係ばかりであれば、自分の責任だと責める人に対しては、そんなことはないと支えてくれて一緒に頑張ることもできます。
     
    ところが、人の揚げ足ばかりとっているような人ばかりがいると、自分の責任だと自分を責めている人をさらに追い詰めるようなことを言ったりします。
     
    文化によるということは、日本の場合には働く環境や周りの人間関係によると考えてください。
    少なくとも覚えておいてもらいたいのは、周りに自分のせいだと謝るのは構いませんが、「私の失敗です」「私が責任を取ります」ということを言うのはやめてください。
     
    「自分にもっとできることがあった」と考えることで、その失敗を次に活かすことはとても重要なことです。
    そうだとしても責任を取る必要まではありません。
     
    HSP の特徴その4 :ひとりのエクササイズを好む 
    HSP の人は自意識がとても強いです。
    自分がどう見られているかを気にしてしまうので、チームスポーツを避ける傾向があります。
    チームスポーツよりも自分との戦いのようなスポーツを好みます。
     
    例えば、ランニングや自転車競技、ハイキングのような個人スポーツを好みやすいということです。
    自分が失敗しても誰にも迷惑をかけない、自分の内面と戦うスポーツを好むそうです。
     
    これは協調性が低いということではありません。
    協調性が低いというのは周りと関わることを嫌がるわけですが、HSP の人はどちらかと言うと他人に迷惑をかけるのが嫌だという思いがあるだけです。
    気にしすぎだから人と付き合わないだけです。
     
    むしろ協調性は高いかもしれません。
    誰よりも他人のことを気にするからこそ人と関われないだけです。
     
    皆さんの周りにも、チームスポーツや大勢の飲み会には参加しない人がいるかもしれません。
    HSP の人は、1対1の飲み会やチームで取り組むスポーツでなければ参加してくれることもあると思います。
     
    みんなで取り組んだりチームで団結することも重要ではあると思いますが、HSP の人はみんなに迷惑をかけるということをとにかく嫌います。
    協調性がないわけでも自己中なわけでもありませんので、その点は理解しておいてください。
     
    HSP の特徴その5 :意思決定に時間がかかる 
    HSP の人は他の人が気づかないような細かい部分に気づける人です。
     
    人間の脳は無意識のうちに情報を削って頭に入れています。
    全ての情報を気にしていては生活できないからです。
    脳の処理能力が限界にならないように、物事を観察する際に適度に情報を省いてくれています。
     
    ところが、HSP の人は微妙な点や詳細な部分に注目しやすいので、そのぶんだけ大量の情報を頭に入れています。
    HSP の人は普通の人よりも判断材料が多くなります。
    裏を返すと、時間はかかりますが普通の人よりも深い考えができる人です。
    普通の人が2つのメリットと2つのデメリットで比べている時に、HSP の人は10のメリットと10のデメリットで考えているかもしれません。
     
    ですから、HSP の人の方がより良い選択やクリエイティブな判断ができるのは確かです。
    ただ、処理する情報が多いのでそのぶんだけ意思決定に時間がかかります。
     
    これと優柔不断を一緒に考えないでください。
    優柔不断な人は、新しい情報も何もないのに同じところでずっと迷っている人です。
    HSP の人は情報量が多すぎて処理に時間がかかっているだけです。
     
    ということは、HSP の人にはミニマリストのような生活は向いていると思います。
    もちろん物を減らすまでは大変だと思いますが、決めなくてはいけないことが少なくなるように工夫することは役に立つと思います。
     
    ここから先は残りの特徴とメリットについて解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。