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2022年7月の記事 13件

一問一答「あなたは、どうすれば余計な議論をしなくて済むと思いますか?」【回避型論破】

あなたは、どうすれば余計な議論をしなくて済むと思いますか? 今回は、その場で反論できず後で悶々としてしまうことが多いという方の相談をもとに、理論をスルーしつつも議論に勝つ回避型論破について解説させてもらいます。 Q. その場で反論できず後で悶々としてしまうことが多いです。どうすればいいでしょうか? これは、対人不安克服法を学んでいただけたらと思います。 人に敵意を向けられると、やはり、ドキッとしますし、モヤっとするものです。 相手をとことん打ちのめしたいというのであれば、論破のテクニックを使ってもらっても構いませんが、緊張するせいで、言い返すことができないということですから、瞑想と運動がいいと思います。 すぐにできる方法としては、リアプレイザルがおすすめです。 何かを言われて感情的になったりパニックになった時には、一旦自分に言い聞かせるようにしてください。 今自分は、自分の大事なプライドや仕事、大事な価値観を攻撃されたので、自分の体は自分のその大事なものを守るために、体中にエネルギーを送ってくれていると考えてください。 その体中に巡ったエネルギーで、相手と向き合い戦うことができると考えてください。 それを考えるだけで言い返しやすくなります。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 話を聞かない相手の態度を変える「認識論的質問」 論破や議論に勝つための方法については過去にも色々と紹介したことがあると思います。 相手の考え方を変える方法については、これまでにもいろいろと解説してきました。 ▼相手に気づかれず自然と考えを変える方法 一問一答「あなたが信頼関係を一番築きたい相手は誰ですか?」【やわらかい交渉術】 ▼論理の穴を見抜いて冷静に対処するための方法 一問一答「あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか?」【欠陥理論の見抜き方】 結構強力な方法も紹介したことはありますが、これは誰かを打ち負かしたいという人ではなくても、その方法を理解しておくことでもし論破されそうになった時にそれを打ち返すということも出来るようになるものではあります。 そもそもそんな論破をしたり激論を交わしたりしたくないという人もいると思います。 さらに、論破をしなくてはいけないような頭の悪い相手に何を言っても無駄だということもあります。 論破して勝ったところで実は手に入れることができるものは少ないものです。 テレビやドラマで論破しているシーンを見ると気分が良くなったりエンターテイメントとしての要素はありますが、誰かを論破したところで相手は態度を変えることはないでしょうし、言い負かしたところでそれによるメリットは大してありません。 論理的誤謬というものですが、論破する際の論の中には矛盾があります。 論破で使われる理論というものは、何かを極端にしたり強調したり、そもそもの前提を変えたり、議論を誘導したり様々なテクニックがあり、これはいわゆる説得のテクニックとは全く違うものです。 論理的ではないにも関わらず、相手や周りになんとなく論が通っているように感じさせるテクニックが論破です。 ですから、論破は論が強い人が勝つのではなく論破の方法を知っている人が勝ちます。 皆さんがコミュニケーションの中で論破されて不快な気分にならないために論破のテクニックを知っておくというのはとても重要なことだと思います。 11の回避型論破法 1.「ポリアンナ」話法 これはどんなこともポジティブに解釈して議論を無効化するというテクニックです。 人間がもっとも否定しにくい側面を使って相手を論破すれば、それにより皆さんが批判の対象になる可能性は非常に少なくなります。 それができるのがこのポリアンナ話法というテクニックになります。 このポリアンナ話法を普段の会話の中で使うととてもポジティブで良い人のように見えます。 何か大変な状況があった人に対して、前半部分で「それは大変でしたね」と相手に対する共感を示した上で、「それでも、〇〇にならなくてまだマシだし良かったね」と続けると励ましになるのでとてもいい人だと思われます。 例えば、「このプロジェクトには絶対に問題があるし、あの上司の考えにはどうしても納得いかない!あなたはどう思う?」と言われたとしたら、「確かにその気持ちはわかります。でも、僕たち会社だけはブラックでなくて良かったですね」と返します。 その上司はブラックだけれど会社はホワイトだから良かったと返すわけです。 特にこれは周りに人がいる時にとても使えます。 これは親戚との間の問題や噂が広がりやすいママ友とのやり取りで使えると思います。 このようなコミュニティの中で人の悪口や文句に対して変に同調してしまうと、面倒に巻き込まれてしまう可能性があるのですべてをポジティブに返します。 人はネガティブな言葉を使うとその言葉が他人に向けられたものであっても自分にイメージが乗っかります。 その場にいない人の批判をしている人がいたとしたら、そのネガティブなイメージはそれを発言している人に乗っかるということです。 だからこそ、そのような批判に対してはポジティブに返した方がいいということもあります。 これは癖にしておくと仲間からは印象よく思われますし、敵がいたとしてもやりにくい相手と思われて余計に絡まれることがなくなります。 論破することもできないし突っかかってくることもないし相手にされていないわけでもないという状況になるので、面倒な人に絡まれたり巻き込まれることがなくなると思います。 2.「無知の装い」話法 これは「判断する立場にない」と返す方法です。 例えば、相手が明らかに正しいことを言っているけれど、それを押し通すために全力で論破しにかかってきているとします。 そのような時に、「確かにあなたの意見は正しいかもしれないけれど、私はそれを判断する立場にない」と答えます。 他には、「興味がない」「それを考える時間が惜しい」という返しもできます。 「それを考えるぐらいであれば、自分にはもっとするべきことがある」と返すのは結構強力です。 相手にとっては悲しいかもしれませんが、それ以上絡まれなくなります。 相手を論理的に叩き潰すのではなく、論理的に戦わない方法です。 相手の主張に対して意見すれば議論になってしまいます。 相手の意見に Yes と言っても No と言っても議論になるだけです。 そもそも Yes とも No とも答えないための方法です。 3.「メタすり替え」話法 相手に言い負かされそうになったら、相手の問題よりも大きな視点で返す方法です。 相手が議論している視点よりもさらに大きな視点での問題を出して、相手に議論させないようにします。 例えば、ママ友が他の誰かの間違いを指摘して悪口を言っていたとします。 それに同調を求められたとしたら、「それはともかく、人間というものはそもそも間違える生き物ですよね」と返したりします。 「間違える生き物である人間が、どうすれば間違わないようになるのか話し合いませんか?」と言われると、そもそも相手の議論自体できなくなります。 哲学的な話になると面倒な人に思われて、それ以上話は進まなくなります。 面倒な人にネットワークビジネスに誘われて、一緒にお金を稼ごうと絡まれていたとしたら、お金を稼ぐことよりも、そもそもお金と幸せについて話し合わないかと返すこともできます。 一緒にお金を稼ぐかどうかよりも、その遥か先のお金と幸せについて話をしようとすると、さすがに相手は黙ってしまいます。 これは相手からするとかなり厄介ですが、なかなか否定することはできません。 ほとんどの議論はチャンクを一気に上げると、誰も否定することができなくなってしまいます。 普遍的な話で返す方法です。 4.「質問返し」話法 相手の議論に対して答えたくない時に質問で返す方法です。 例えば、相手から「要求を認めるべき理由をひとつでもいいから言ってみろ」と言われたとします。 それに対して、「逆に、その要求を認められない理由は何ですか?」と質問で返します。 質問に質問で返すと、「質問に質問で返すな」と反論してくる人もいます。 それに対しては、「ちょっと待ってください、自分は質問に答える気はないのに質問してきているということですか?」と返してください。 質問されたからといって全てに答える必要はありません。 律儀に質問に全て答えなくてはいけないと思っている人もいますが、そもそも答えなくてもいい場合があるということを覚えておいてください。 他には、質問の意図について質問し返すという方法もあります。 どんな意図や狙いがあってその質問をしているのかと質問で返すこともできます。 あるいは、「その質問をして私がどう答えることを期待しているのですか?」と質問で返すこともできます。 これは特に複数人で議論している時に効果的です。 論破について学ぶためのおすすめ本 今回のおすすめの本としては、そんな論破について学ぶために役に立つであろう2冊を紹介しておきます。 こちらもとても参考になりますし、特に言い負かされたくないという人は読んでおくといい本だと思います。 レトリックと詭弁 ─禁断の議論術講座 (ちくま文庫)   何か言われた時に言い返すことができないという人は、反論の技術を学んでおくことで対応できるようになります。 そのためにはこちらの本が役に立つと思います。 反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)   回避型論破では、自分が何かを主張する必要は一切ありません。 面倒な相手や厄介な議論をスルーするテクニックです。 議論したり論破しようとしてくる人は、自分に矛先を向けられるととても脆いものです。 今回の回避型論破のテクニックを使うと、ほとんどの相手は対処法を用意することができていないので、簡単に黙らせることができます。 面倒な相手をやり過ごすために、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どうすれば余計な議論をしなくて済むと思いますか?」【回避型論破】

一問一答「あなたは、自分のことをどれくらい理解できていると思いますか?」【自己愛&反芻対策】

あなたは、自分のことをどれくらい理解できていると思いますか? 今回は、コロナ以降仕事にやる気も向上心も感じられないという看護師の方の相談をもとに、本来の自分を理解するための心理学について解説させてもらいます。 Q. 看護師として働いていますが、コロナ以降仕事に対してやる気も向上心も感じません。このままではダメだと思いながら、ただ日々が過ぎて人生に焦りや不安を感じています。こんな自分はダメだと思いつつ何をしたらいいのかわかりません。何かアドバイスをお願いします。 おそらくコロナとは関係ないような気がします。 自分はダメだと考えてしまうというのは、いわゆるバーンアウト:燃え尽き症候群のような状態だと思います。 おそらく医療従事者としてすでにかなり頑張っていると思います。 頑張っている自分は偽物で、本当の自分はダメな人間だと考えてしまいます。 これについてはバーンアウトの対策を参考にしてみてください。 自分がダメなのではなく、そう思ってしまうぐらい磨り減っているということだと思います。 Dラボ▶やる気がなくなる【バーンアウト】の7つの要因〜 ゼロからはかどるやる気の科学② 「本当の自分とは何なのか?」 いわゆる自分探しの旅とか、本当の自分とはなんだろう、自分のしたいことは何だろうかと迷う方も結構いると思います。 「本当の自分とは何なのか?」 この質問自体はっきり言って意味がない質問です。 そもそも本当の自分というものを決める必要はなく、なぜかと言うと、それは決まっているものではなく変化していくものだからだというのがキャロル・ドゥエック博士も示してくれています。 僕たちは本当の自分というものが自分の中にあったり、 なるべき理想の自分というものがどこかにあり、そんな自分になったり見つけないといけないと思い込んでいますが、人間というものは常に変化していくものです。 例えば、去年したかったことと今年したかったことでは違うでしょうし、今やりたいことを見つけたとしてもそれが5年10年経った時にやりたいことではなくなっている可能性の方が高いわけです。 どちらかと言うと、人は変化し成長して生きていくものだということを受け入れて生きていく方が、はるかに自分自身を知ることになるのではないでしょうか。 本当の自分はどこかにあるとか、どこかに自分のやるべき使命のようなものがあると考えてしまう固定マインドセットを持っている人は、それによってその人の行動や意識というものを制限してしまいます。 その本当の自分というものが分かるまで全く行動しなくなってしまいます。 あるいは、自分のしたいことややるべきことを決めつけてしまい、それ以外の事をしなくなったり可能性に目を向けることがなくなってしまいます。 それによって成長の機会やチャンスを失ってしまいます。 人間というものはそもそも変化し続けるものです。 自分はどのように変わっていくのかということを知ることが自分を知ることです。 「自分はどうあるべきか」ではなく、 「自分はこれからどのように変わっていくのだろうか」 「来年は何をしているだろうか」 「3年経ったらどんなことをしたいだろうか」というように変化していく自分を眺め続けるということが自分を知るということです。 自分探しというものは意味がありません。 唯一正しい自分があるとしたら、それは変化し続ける自分だけです。 皆さんは、「本当の自分とは何なのか」ということを考えるのではなく、 「これから自分はどう変わっていくのか」ということを考えるようにしてください。 自分がわからなくなる自己愛&反芻対策法 自分がどのようなことを求めていて、どのようなキャラクターで、どのような人生を歩みたいのか、本当は何をしている時が一番楽しくて何をしたいと思っているのか、このような自分を知ることを「自己省察」といい、この自己省察の能力が高ければ高いほど、実際の人生が良い方向に進むということが様々な研究でも確認されています。 自分がどんな時に情熱を感じて幸せなのかがわからなければ、人生の目的が感じられなくなります。 そんな自分がどんな時に情熱を感じるのかということを確認するための10の質問がこちらです。 <情熱を確かめるための10問> 各質問に対する答えは、具体的に考えてください。それぞれの質問に対して10個程度は考えて書くようにしてもらいたいですが、難しくても最低5個は書くようにしてください。それぐらいでないとなかなか具体化されません。 質問1 :朝起きてすぐに活動したいと思う日はどのような日でしょうか? 理想の1日をイメージしてみてください。 質問2 :自分が飽きることなくできたプロジェクトや仕事、活動や計画はどのようなものでしたか? 質問3 :自分が全く楽しめないプロジェクトややる気が出なかった活動はどのようなものでしたか? 質問4 :明日仕事を辞めてしまったとして、後で一番やりたくなるのは仕事のどの部分でしょうか? 質問5 :あなたの趣味は何ですか? その趣味のどこが好きですか? 質問6 :若かった頃に、大人になったらなりたいと思っていたものは何ですか? それに魅力を感じていたのはなぜですか? 質問7 :今の時間の使い方は自分にとって意味があると感じるだろうか? 何かが足りないと思うのであれば、それは何でしょうか? 質問8 :第三者になったつもりで考えてください。自分は普段どんなことに情熱を持とうとしているだろうかということを観察してみてください。どんな感情を抱きますか? 質問9 :この世界にどのような足跡を残したいですか? 質問10 :もし皆さんの寿命が残り1年だとしたら、どのように過ごしますか? とはいえ、ここで問題があります。 「自分がわからない人」の性格的な特徴が判明しています。 それが「反芻」と「自己愛」です。 自己省察を妨げる「反芻」と「自己愛」 自分のことを見ることができていないだけでなく、それ以外の部分に問題がある場合もあります。 自己愛は本来の自分を歪めてしまいます。 自分が見たい自分を見ているだけで、本来の自分を見ることはできていません。 反芻はずっと同じ内容を繰り返し悩んでしまう問題ですが、これら2つは自己省察の強力な敵になってしまいます。 どちらも気付いていない人が多いので、それぞれ自分の度合いを調べるテストを紹介しておきます。 自分が本当に求めているものがわからなければ、余計なものに惑わされたり、人生で間違った選択をしてしまうこともあります。 人生を見失わないために参考にしていただけたらと思います。 反芻の危険性と自己省察 自分の悪いところばかり見ていると、本来の自分を見ることも自分の良いところに目を向けることもできなくなります。 これによって自己省察ができなくなります。 人にはそれぞれの成功があります。 ところが、みんなの成功はわかりやすいので、自分がわかっていないと思わずそれに飛びついてしまいます。 自分に合っていない成功に向かって努力しても苦しいだけです。 自己省察は自分に合ったものを見つけるためにも必要ですし、自分に合わないものを斬っていくことにも役に立ちます。 人間は死ぬまで自分と向き合いながら生きていきます。 自分は反芻の傾向はないと思っている人でも、そう思っているだけでずっと同じ失敗に悩んでいたりするものです。 オハイオ州立大学が簡単な質問で反芻傾向をチェックするテストを作ってくれています。 7つの質問にそれぞれ点数をつけて最後に合計してみてください。 ほとんどない :1点 少ない :2点 時々ある :3点 結構ある :4点 ほぼいつもある :5点 <反芻尺度テスト> 質問1.考えるのはやめたいと思うようなことでも、意識が集中してしまうことが多い 質問2.自分が言ったこととやったことを、何度も頭の中で振り返っている 質問3.自分に関するネガティブ思考を止めるのが難しい時がある 質問4.やってしまったことを振り返って考え込むことがよくある 質問5.議論や対立が過ぎてからしばらく経った後で、その内容について思い返すことがよくある 質問6.過去の特定の状況について、自分が振る舞った行動を頭の中で再生することがよくある 質問7.恥をかいた体験を頭の中で思い返す作業に時間を使うことがよくある それでは採点方法を解説します。 7つの質問の点数を合計して7で割り平均点を出してください。 1点から2点:反芻なし ほとんど反芻しない自己省察にかなり向いているタイプです。 人は内省する状況は必ず訪れますが、内省が始まってもうまく断ち切ることができます。 過去のネガティブな体験が思い浮かんでも、その余計な思考を自分で断ち切ることができます。 余計なことに脳のリソースを使うことがないので、自己省察のテクニックをもっと使っていただけると、自分の進むべき道がより明確に見えてくると思います。 2点から4点 :軽度〜普通の反芻 反芻のレベルは普通です。 反芻を自分で止めることもできますが、時に反芻にとらわれてしまうこともあります。 対策としては「反芻日記」をつけてみてください。 どんな状況で反芻が起きているのか? どんな感情に紐づく反芻が多いのか? 過去の失敗に対しての反芻がある人もいれば、人間関係の後悔についてが多い人もいます。 お酒を飲んでいる時に反芻が起こりやすい人もいます。 どんな状況でどんな反芻が起こりやすいのかを日記で把握するだけでも、自己認識を深めるために役に立ちます。 そして、自分のよくある反芻のパターンが理解できたら、それに合わせて止めるための対策をあらかじめ用意しておいてください。 例えば、自分は悪口を言われた時に反芻思考に陥るというのであれば、その時の嫌な感情をそのまま紙に書き出して、その紙を丸めてゴミ箱に捨てると決めておきます。 反芻思考を止めるための儀式のようなものですから、ワンクッション置くことができればどんなことでも構いません。 怒りを感じたら、意識して呼吸をゆっくり行うということでもいいと思います。 4点から5点 :強度な反芻 かなり強めの反芻ですから、より意識をして反芻日記をつけてください。 自分で反芻していることがわかっても止めることができないレベルです。 対策としては、反芻トリガーをまずは理解してください。 そのトリガーを把握するためには次の3つのポイントに注意してみてください。 ①誰かに会った時に反芻が増えていないだろうか? ②特定の場所で反芻が増えていないだろうか? ③特定の状況で反芻が増えていないだろうか? この3つに気を配って反芻日記をつけてみてください。 これによってトリガーを理解できたら、それをひとつずつ潰していくようにしてください。 反芻を徹底的に潰す方法 シロクマ実験で有名なハーバード大学のダニエル・ウェグナー博士が、反芻対策について調べてくれています。 そこから5つのポイントを紹介させてもらいます。 ポイント1 :集中的に気をそらす 人間は気をそらそうと思ってもそらすことができません。 気をそらしたいのであれば、別の何かに集中するしかありません。 ですから、反芻思考が起きそうになったら集中する何かをあらかじめ決めておいてください。 自分がこれなら集中できるということを準備しておきましょう。 ポイント2 :ストレスと精神的不安を減らす 焦りやメンタル的なストレスは、ネガティブ思考に対処するための力を失わせます。 自然の中を散歩したり運動習慣を大切にしてください。 日常的なストレス対策を欠かさないようにしてください。 ポイント3 :ネガティブを先延ばしする ネガティブな感情が湧いてきたら、ネガティブ思考を止めることはできませんが先延ばししてください。 実験では、不安を感じやすい参加者に対して、「不安を感じたら30分後にまた不安になってください」とお願いしたところ、逆に不安が減ったという結果が確認されています。 あらかじめスケジュールに「不安になる時間」を予定として入れておくというのもいいと思います。 それによって、それ以外の時間に急に不安になったり反芻思考に襲われることが減っていきます。 ポイント4 :ネガティブ思考に集中する これは少し上級者向けになりますが、ネガティブな思考が消えないのであれば、逆にその思考に集中してみるという方法もあります。 あえて嫌な状況に自分を晒すことによって、その感情に対する耐性をつけていくエクスポージャーのテクニックです。 ポイント5 :筆記開示 書くことは心を整理するためにとても良いことです。 書くことのメンタルへの効果についてはこの2冊が役に立つと思います。 自分の思いや考えていることを紙に書き出すだけでメンタルに良い影響が出ます。 ストレスの改善やトラウマの解消にも効果があると言われています。 こころのライティング―書いていやす回復ワークブック 筆記療法: トラウマやストレスの筆記による心身健康の増進 ここから先は、さらに自己愛人格尺度と自己省察について解説していきます。 自分をより理解し強く前に進んでいくために、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、自分のことをどれくらい理解できていると思いますか?」【自己愛&反芻対策】

一問一答「あなたが、人に伝えたいことはどんなことですか?」【バズりの科学】

あなたが、人に伝えたいことはどんなことですか? 今回は 、TikTok で動画がバズったけれどその後失速したという方の相談をもとに、社会現象や物理を引き起こすための科学について紹介させてもらいます。 Q. TikTok で動画がバズってフォロワーが約1万人ほど集まりましたが、その後の動画で失速してフォロワーが減っていっています。以前 YouTube でも同様のことがありました。動画の分析不足によるものでしょうか? 1回バズるぐらいでは難しいです。 それを再現しまくることが必要です。 同じぐらいのレベルの投稿を定期的に出すことができないとフォロワーはついてきません。 なぜ動画がバズったのかということを分析してもいいですが、自分の分析だけでは難しいと思います。 他人の分析もした方がいいですし、1万人ぐらいであれば他人のマネでもいいと思います。 1万人ぐらいであれば誰よりも早くバズった動画をマネしてみるのもいいと思います。 そこから始めてみてもいいのではないでしょうか。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 バズる条件とは? SNS で自分の情報を発信したり、自分の商品やサービスを広めるための方法が気になる人も多いと思います。 これがわかれば、この先に流行るものを先に見抜くこともできるでしょうし、自ら流行を作ることもできます。 今回はその条件について解説させてもらいますので、それぞれ皆さんが流行らせたいものが、これらの条件を満たしているかどうかをチェックしてみてください。 3つのユニバーサルゴール アリゾナ州立大学の研究で、1997年から2002年の間に発表された社会的影響力に関する文献を集めてレビューしてくれています。 人間のどのような欲求に導かれて社会現象が起きるのかということを分析しています。 全ての人間に共通する3つのユニバーサルゴールというものがあり、これを満たすことが社会的影響力を高めてバズらせるためには重要です。 ①アフィリエーションゴール:友交関係 自分の行動や思考、信念が、他人の行動や思考、信念と一致していたい欲求です。 どんなに独自性を貫こうとしている人であっても、誰かと同じ「行動・思考・信念」を持っていたい欲求があるということです。 自由になりたいと思っている人も、自分にとって自由に生きていると思っている人に影響を受けています。 独自性があるという人も、誰かと一致していたいという欲求があります。 ですから、社会現象やバズりが起きている時には、「これは誰と一致したいという欲求で起きていることなのか?」と考えてみてください。 例えば、ピコ太郎さんがバズった時には、ジャスティン・ビーバーさんが紹介されました。 これはジャスティン・ビーバーさんが面白いと言っているものに対して、同じように面白いと思いたい人が多かったわけです。 多くの著名人が紹介するとファンが動くのも、多くの人がその著名人と一致していたいという欲求があるからです。 ②アキュラシーゴール:正確性 人間は自分が正しく行動していると思いたい性質があります。 自分は間違っている側ではなく、正しい側にいたいと思っているわけです。 流行やバズりを作り出している人ほど、人生や社会問題に対して多くの人が正しいと思える見解を作り出しています。 例えば、世の中の多くの人が思っているけれど言えなかったようなことをハッキリと正論を言うと、多くの人がよく言ってくれたと感じてバズります。 その意見を支持することによって多くの人がこの欲求を満たすことができます。 たくさんの人が思っていることをより辛辣に強く発信します。 名言などを使ってより強調して表現します。 それに多くの人が同調することでバズりが起きます。 つまり、多くの人が言いたいことを言うより説得力をもって発信します。 正論をぶつけると多くの人が「スカッとした」感覚を感じます。 この感覚を見出すのがアキュラシーゴールです。 要するに、それを支持すると多くの人が正しい側にいると感じられるかどうかを考えてみてください。 ③ポジティブセルフコンセプトゴール:一貫性 人間には一貫性を保ちたいという欲求があります。 世界の見方や自分のストーリーに一貫性を保ちたい欲求を誰でも持っています。 例えば 、フットインザドアという一旦小さなお願いをしてから大きなお願いをする定番の説得術も同じ欲求に働きかけたものです。 小さなお願いをして一度 YES と答えてもらうと、次のお願いにも応じてくれる可能性が高くなります。 自分は信念を貫いていると誰もが思いたいわけです。 ですから、「あなたは信念を貫いていますね」と保証されるような表現はバズりやすくなります。 自分にとっての世界の見方や自分のストーリーと一貫しているものをリツイートすることで、自分は信念を貫いていると思うことができます。 この3つの欲求を刺激するとバズるわけです。 人は誰でも、自分の行動や思考、信念が、他人の行動や思考、信念と一致していたいと考えています。 正しい意見をいつでも支持していたいと考えています。 そして、常に一貫性を持って信念を貫いていきたいと考えています。 これは普段のコミュニケーションでも役に立ちます。 コミュニケーションの中でも、相手はこれら3つの欲求を満たされるとポジティブな気分になり、当然ですが関係を深めることができるようになります。 SMARTの法則:社会現象の5つの要素 2017年にケンブリッジ大学が世間に広まる社会現象について調べてくれています。 社会現象と言われるとわかりにくいでしょうが、例えば、アイス・バケツ・チャレンジやMeToo運動などです。 この要素を5つにまとめてくれています。 S:ソーシャル・インフルエンス 社会的な意義があるかどうかです。 それに賛同することで社会的な繋がりを感じることができるか? 自分は社会に貢献しているという感覚を持つことができるか? このような要素を満たしているかどうかを考えてみてください。 賛同することで自分が社会に関わっていると感じられることは社会に広まりやすくなります。 それを広げる人に、どんな社会的なイメージを乗せるかです。 M:モラル・インパラティブ モラルの要因に関わっていると社会現象になりやすくなります。 これが炎上の原因でもあります。 モラルの問題や社会的な議論を引き起こす内容は広がりやすくなります。 多くの人が道徳に反すると感じて社会的議論につながる内容ほど、世の中に広まりやすくなります。 道徳に反する状況や、そのような行動をしている人を批判する側に回ると、先ほどのユニバーサルゴールを満たすこともできるのでバズるわけです。 AF:アファーマティブ・アクション 強烈なポジティブ、または、強烈なネガティブを引き出すものです。 ポジティブな感情の場合には、同情と共感を掻き立てます。 ネガティブな感情の場合には、モラル的な問題や怒りを掻き立てます。 このような表現や話題が世の中に広まりやすくなります。 自分が広めたいことがポジティブな場合には、同情や共感を煽る表現を使ってください。 一方で、ネガティブな場合には、モラル的な問題や怒りを煽る表現にしてください。 T:トランスレーショナル・インパクト 最近の話題はどんどん賞味期限が短くなっています。 最初に大きな話題になっても、それを維持するのが難しいわけです。 どうすればバズりを維持することができるのかということについては、様々な研究者も調べていますが、今のところこれという特効薬は見つかっていません。 どんな流行やバズりも長くは続かないので、新しいバズりを求めていく必要があります。 フォロワーマネジメントのためのおすすめ本 皆さんの説得力や影響力を高めるために役に立つであろう本を紹介しておきます。 特に今コロナの影響で仕事がひとつだけでは危険だと思っている人も多いはずです。 基本的には何を売る場合でもフォロワーのマネジメントがとても重要です。 つまり、人を集めてその人たちをどのようにして自分の商品やサービスを買ってくれる状態までにするのかということがとても重要なわけです。 そのために参考になるような本をいくつか紹介しておきます。 1冊目は、こちらです。 ファンダムとは熱狂者という意味ですが、初音ミクやコカコーラ、スターウォーズやアップルなどが、どのようにして熱狂するようなファンを作り発展してきたのかということをたくさんの事例から学ぶことができます。 ファンダム・レボリューション SNS時代の新たな熱狂 (早川書房) 人間の意思決定に関する不合理さを知っておくことも重要です。 そのためにはこの本がとても役に立ちます。 ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット ここまでは、社会現象や物理の根底にある人間の本能や心理について解説させてもらいました。 ここから先は、実際にバズりや流行を作り出すにはどうすればいいのかということを紹介していきます。 どのようなステップを踏んでいけばバズりが起きるのかということを知りたい方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが、人に伝えたいことはどんなことですか?」【バズりの科学】

一問一答「あなたは、これから成長していくために、どんな働き方が大切だと思いますか?」【タイムスマートカンパニー】

あなたは、これから成長していくために、どんな働き方が大切だと思いますか? 今回は、学校の先生からの相談をもとに、これからの時代に、成功する企業の働き方について考察してみたいと思います。 Q. 学校の教師をしています。これからの時代を考えて学生たちのためにどのように向き合えば良いでしょうか?アドバイスお願いします。 学校の先生はとても大切な仕事です。 ですが、労働環境が悪すぎると思います。 労働環境は悪すぎますし、その働く環境をつくるトップの人も頭が悪すぎます。 例えば、学校の先生は部活などがなければ基本的には週休2日だと思います。 学生を対象にした研究を見てみると、学生は週休3日にした方が成績が上がるという研究もあります。 要するに、学校が勉強を強制しすぎているせいで、学生たちは自分で勉強をしようとか何かを調べようとする余力もなくなっているわけです。 その余力もモチベーションもなくなってしまっています。 授業時間はむしろもっと減らした方がいいのではないかということを科学は示しています。 そもそも、学習時間を1日減らしたぐらいで、全体の学習量が変わらないぐらいのカリキュラムは作れるはずです。 これが科学的にもよく議論されているポイントです。 その点を踏まえて、それぞれの立場でできることを考えていただけたらと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 成功する会社【タイムスマートカンパニー】の作り方 タイムスマートカンパニーというのは、時間の無駄が極力省かれている会社のことです。 科学的に見て時間を大切にすることは非常に重要なことです。 僕たちにはお金や人間関係など様々な大事にするものがありますが、その中でも特に時間を大事にすることによって、それだけでもかなり幸福度が上がるということがわかっています。 にもかかわらず、多くの人が時間を大切にすることができていません。 その理由としては、もちろん時間を大切にするべきだということを理解していないということもありますが、もうひとつは会社のせいだということもあります。 時間を無駄にし続ける悪しき文化 特に旧態依然としているような古い会社の場合には、そもそも社員の時間を大切にするべきだという概念自体がありません。 社員の無駄な仕事を省こうとか非効率な会議はできるだけ減らそうとか、効率よく短時間で物事を行うという考えがありません。 それどころか、いわゆるサービス残業とか無駄にダラダラと長く働く人のことを讃えるような悪しき文化があったりします。 自分の頭で考えて成果を出す勇気がない人は、長く働いたということによる数値化しやすいものに頼ってしまいます。 それに全く意味はなくても数値化しやすいものを盾にして、自分はこんなにも頑張っているというアピールをしたいわけです。 そんな人たちのせいで会社というものは社員に無駄な時間を使わせたり、間違った評価基準で人を判断してしまいます。 普通に考えると短時間で仕事を終わらせる人の方が優秀です。 短時間で終わらせることができる人は、万が一急な仕事が増えたりした時もそれをこなすことができる余力があります。 余力がある状態で頑張っているので、万が一の時にもこのような人は会社を支えてくれる社員です。 ところが、だらだらと無駄に時間を使って給料をもらうということが染み付いている人は、物理的に時間の余裕はありませんので、それ以上頑張りようもありません。当然ですが工夫も改善もできません。 こんな人が増えれば会社はどんどん弱くなっていきます。 これは様々な研究により明らかになっていることですが、これからの時代の会社は社員の時間を大切にする会社が伸びていくであろうということが言われています。 1日の労働時間を減らせば減らすほど社員の生産性は上がるということがわかっています。 これは強制的に時間を減らし、その代わり仕事はちゃんとこなして残業は許可しないというようにすることにより、人はリフレッシュすることもできるし短時間で集中して仕事ができるようになるわけです。 ある意味勉強と同じですが、週休3日にして週休2日の時と同じだけの成果を上げるように会社を運営した方がはるかに効率良くなります。 週休2日から週休3日にすると1日分の労働時間が減ります。 その状態で同じだけの成果を出そうとすれば、集中と選択という行動に出ざるを得なくなります。 つまり、成果に繋がらないやめるべき仕事をやめたり、無駄に長いだけの会議を減らしたりしない限りは、同じ成果を出すことはできなくなります。 あえて、社員の自由な時間を増やすことによって、会社としての成果も上がりやすくなるということが、これからの会社のあり方だというわけです。 ところが、これがなかなかできていません。 皆さんが会社を選ぶ時、あるいは、自分で独立して会社を作る時、小規模であっても会社を経営している人は、このようなタイムスマートカンパニーの作り方をちゃんと勉強しておかないと、どのようなことが人間のモチベーションを最も高めることができて効率よく成果を出すことに繋がるのかということがわかりません。 そうなると時代に乗り遅れてしまいます。 時間と組織運営にまつわるおすすめ 今回のおすすめの本としては、時間や組織運営に関しての参考になるであろう本をいくつか紹介しています。 将来自分の会社を持ちたいとか、今チームのマネジメントをしているというような人にはぜひ読んでもらいたい本です。 こちらは自分の時間を上手に使う方法について解説しています。 週40時間の自由をつくる 超時間術 残りの2冊はエイミー・エドモンドソンという方の本ですが、心理的安全性という概念を提唱されていて、この心理的安全性が担保されている組織であれば、社員は自分の能力を発揮しやすくなります。 恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ   いくら長く働いてもやるべきことをやらない人はダラダラと時間を費やします。 逆に、ダラダラと働かない社員は、どうでもいい仕事はやらないけれど抑えるべきところはきっちり抑えてくれたりします。 チームがちゃんと取捨選択を自分たちでできて機能するような組織を作るにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。     会社を変えるためのポイント   タイムスマートカンパニーを作るためには、もちろん自分で会社を作るということもいいですが、会社の内側から文化を変えるということも必要になります。 時間の余裕を持つためにどうしても個人ではできることに限界があります。 チームや同僚を説得して組織を変えていくということをしないと個人ではやはり限界があります。   そんな個人でできることには限界があるということを踏まえた上で、今回参考にしている研究では複数のデータから、意味のない古い組織の慣習がどれだけ社員の時間を無駄にして生産性を下げているのかということを明らかにしてくれています。   そこから、会社や組織に対してどれだけ時間が無駄になっているのかということをちゃんと提示して、それにより組織がその無駄を認識した上で変えていくしかないと言われています。 それでも変わることがない会社であれば早々に転職した方が良いのではないかということを言われています。   組織に無駄を認識させるために 実際に僕たちはかなりの時間を会社のせいで無駄にしています。 組織を率いたりチームをマネジメントする立場にある人たちはこの辺りを認識しなければいけません。 まずは、組織にどれだけ無駄になっているのかということを認識させるために衝撃的なデータをいくつか紹介します。   78%の人が自分の労働時間を無駄に拘束されていると感じている! ハーバードビジネススクールの調査によると、弁護士や管理職、軍隊など29種類の様々な職業に就いている人を1000人以上集めて、その働き方について調べてくれていますが、それによると、なんと78%以上の従業員が会議や仕事の合間に無駄に拘束されて全体的に時間を浪費していると回答しています。   トップのバイオリニストとそうでないバイオリニストを比べると、トップのバイオリニストは個人練習が極めて多いということがわかっています。 一方で、うだつの上がらないバイオリニストは全体練習や他の人と一緒にする練習に時間を多く使っています。 これと同じで、仕事でも個人で集中して取り組む仕事と仲間と一緒に取り組む仕事を分けて考える必要があります。 その両方の最適なバランスが取れていなければ、仕事の効率や生産性は改善されません。   仕事でもチームワークが大事だからとやたらと会議をしたりみんなで仕事をしようとする人もいますが、例えば、誰かが発言していれば、その人の話を聞かなければいけないので、アイデアを生み出したくてもその人の話を聞くことに注意力を持っていかれるので考えることもできません。 このような問題もありますので、個人で集中して取り組む仕事とチームで取り組む仕事を分けて考える必要があるわけです。   ところが、78%以上の人たちが、会社は会議や仕事の合間に従業員を無駄に拘束していると答えているということです。 例えば、自分はここにいても何もできないのにと感じる会議に参加させられたり、上司に呼び止められて仕事とは全く関係のない無駄な話に付き合わせられたりした経験がある人も多いと思います。 そんな時間のせいで、自分の時間や仕事の時間が無駄になっていると感じている人がかなり多いようです。   ですから、企業の経営者は、78%もの人が無駄に時間を拘束されていると感じているということをまずは認識する必要があります。 そして、組織やチームをマネジメントする立場にある人は、出来うる限り社員の時間を無駄にしないという事に気を配らなければいけません。 そこにいなくてもいい会議には無駄に参加させない、しなくてもいい仕事はしなくてもいい、そんな決断をしないと組織も会社も変わることはありません。   毎年1000億ドル以上が失われている! 78%もの人が自分の労働時間を無駄に拘束されていると解答しているわけですが、その無駄な時間を賃金に換算するということもしてくれています。 毎年1000億ドル以上がその無駄な拘束により失われているという計算になるそうです。 これはおよそ11兆円にもなります。 これはアメリカの調査ですが、日本ではもっとひどい状況なのかもしれません。   その無駄な時間がなくなると、皆さんの時間がおよそ11兆円分も浮くということです。 会社から見ても、成果や結果に繋がらない賃金を減らすこともできます。会社にとっても従業員にとっても、そこを見直すことができればいいのは間違いありません。   技術は進歩しているのに会議の時間がどんどん増えている?! 1960年代のビジネスマンと2010年代のビジネスマンを比較するという研究があります。 おそらく今皆さんはzoom会議やメッセージでのやりとりなども増えたおかげで、会議をする時間は減っていると感じているのではないでしょうか。 技術が進歩すると人間がやらなくてもいい仕事は増えます。 昔は人間が手で手紙を書いてそれを封筒に入れてポストに持って行っていたわけですが、今ではメールを一通送るだけでいいわけですから、かなりの無駄な時間が減っているはずです。 電話も LINE もできるわけですから人間はどんどんやらなくてもいいことが減っていて、自由な時間が生まれているはずです。   1960年代のビジネスマンが会議に週に10時間の時間を使っていました。 これでもかなり多いような気がしますが、2010年代のビジネスマンはなんと週に23時間も会議に使っていました。年間にして48日間も会議に費やしています。 1960年代に比べたら様々な通信技術が IT が発達したにも関わらず、2010年代のビジネスマンは2.3倍も会議に時間を使っているということです。   新しい技術を使って無駄な会議は減らすべきなのに逆に増えてしまっているわけです。 今はリモートも増えてzoom会議をしている人もいるでしょうが、参加していても一言も喋らない人が結構いたりするのではないでしょうか。 逆に手軽になったおかげで無駄な会議に人は時間を使うようになっているわけです。   技術が進歩して浮いた時間を僕たちは無駄にしているということです。 これを組織や会社のトップの人は認識しなければいけませんし、これは逆に考えると、旧態依然とした古い企業はこんなにも時間を無駄に使っているわけですから、僕たちはそれを理解した上でちゃんと対策することができればチャンスもあるということです。 これを皆さんが認識してチームを作るとか会社を作るということをすれば、そんな古い企業は簡単に出し抜くことができます。 その無駄な時間を切り詰めれば当然ですがそんな古い企業よりも大きな成果を出すことができます。 これがタイムスマートカンパニーという考え方です。   社長でも6割もの労働時間を無駄に浪費している! さらには、CEO を対象にした調査でも、多くの CEO たちが平均で57%の仕事時間を無意味な活動に浪費しているということもわかっています。 なんと6割近くもの仕事が無駄だとわかっているのにそこに時間を無駄に使っているわけです。   社長は社員の20倍ほどの能力がなければ務まらないと言われたりします。 これはただの俗説ですが、いずれにしても能力が高くなければ社長にはなれないでしょうし、特に時間とお金の使い方に関しては優れていなければ社長は務まらないはずです。 そんな能力が高い社長で社員に比べたらある程度以上の決定権を持っている人でも、57%もの労働時間を無駄な活動に浪費しているということです。   そう考えると、一般の従業員は断れない仕事も多いでしょうから、どれだけ時間を無駄にしているのだろうと恐ろしくなります。 こんなにも企業は無駄に時間が流出してしまっているわけです。 それを認識した上でちゃんと対処することができれば、僕たちが一から会社を作ったりチームを率いる立場になった時には、そのポイントに対処することができれば抜きんでることができます。 だからこそ時間の使い方は大事です。   一般的な社員はほぼ全員が無駄な仕事だとわかっていてそれをさせられている 平均所得5万ドルほどの一般的な人たちを対象にした調査では、なんと99.9%もの人たちが不要な電話・不要なメール・不要な書類作成・時間を浪費するだけの重要ではない仕事を日常的に毎日のように頼まれていると答えています。 ほぼ全ての人たちが、無駄な仕事だと分かっているのにそれを頼まれて仕方がなくしているということです。   ですから、タイムスマートカンパニーを作るためには、このような無くてもいいのではないのかという仕事をどんどん無くしていくことができるような企業風土を作らなければいけませんし、風通しが良い会社というのは、やらなくてもいい仕事は無くてもいいのではないかとすぐに発言できる会社です。 業務や成果に対してどんな影響が出るのかということをチェックした上で、やった方がいいのであればまた戻せばいいわけで、やらなくても成果が変わらないのであればやめればいいということを現場の判断に許すべきです。 それが出来なければタイムスマートカンパニーにはなれません。   具体的にどのようにすれば効率よく成果を出していくことができるのか? では、具体的にどんな仕事で人はモチベーションを感じるのでしょうか。 そして、どのような仕事をやめていいとできるようにすれば、無駄を省いて成果が出るようになるのかということをここから先では解説していきます。 自分のモチベーションがどこから来るのかということもわかりますので、別に経営者やリーダーではない人でも役に立つ内容です。 自分のモチベーションを上げるために増やすべきものと減らすべきものについても解説します。 人のモチベーションを最も高めるインセンティブの渡し方などについても解説しますので、いずれ起業したいというような思いのある方は絶対に知っておいた方がいいと思います。 仕事の効率を上げたい、チームの業務効率を高めたい、会社を大きくしたいと思う方はぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、これから成長していくために、どんな働き方が大切だと思いますか?」【タイムスマートカンパニー】

一問一答「あなたにとって、人生で最も大切にしたいルールはどんなものですか?」【シンプルルール】

あなたにとって、人生で最も大切にしたいルールはどんなものですか?   今回は、子供のおもちゃに関する相談をもとに、ビジネスでも人生でも、子育てでもダイエットでも重要になるであろうシンプルなルールの重要性について紹介させてもらいます。   Q. 銃のおもちゃは子供の教育に悪いのでしょうか?息子が友達から「銃のおもちゃで遊んでるなんてろくな大人にならない」と言われ落ち込んでいます。   それは全く関係ありません。 安心してください。   攻撃的なスポーツをしたり銃のおもちゃで遊んでいると良くないと考える人もいるでしょうが、そんなことを言っている人や言わせている大人こそろくな大人にならないと思います。   例えば、もっと昔の世代であればエアガンも規制されていなかったので、小さな子供も普通にエアガンで遊んでいたりしました。 その頃は今よりも問題を抱えた子供が多かったなんてことはありません。 そもそもエビデンスもないはずです。 それはその人の単なる思い込みで感想ですらありません。   他人に対して決めつける人の方がよっぽどろくな大人にならないと思います。 好きなように遊ばせてあげればいいと思います。   「子供にとって危ないから」 「子供が危険だから」 そう言ってなんでもかんでも禁止する大人が多いせいかもしれません。   危険だからといってカッターを使わせなければ、刃物で間違った使い方をするとどれだけ危険なのかということを学ぶこともできません。 謝って自分の手を傷つけた時にどれぐらい痛いのかということがわからなければ、他人を平気で傷つけたりする大人になってしまうかもしれません。   もちろんある程度大人の監督のもとではありますが、子供の頃には危ないことも経験しておくべきだと思います。 こちらの本は、大人が一緒にして遊んでもらいたい少し変な遊びがたくさん紹介されています。 例えば、ドライアイスで遊ぶとか電子レンジに変な物を入れてみるとか、ガラスを溶かしてみようとか指を瞬間接着剤でくっつけてみようという感じです。 子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books)   当然ですが、これは子供にただ危険なことをさせるべきだというようなことではなく、親と一緒に少し危険なことに挑戦してみるにはどうすればいいのかという本です。   例えば、ゲームで楽しく遊ぶというのもいいと思いますが、大事なのは、ゲームでどのようなことをすると友達に嫌われてしまうとか、みんなと遊んでいる時にどんなことをしてしまうと仲間外れにされてしまったり痛い目にあうのかということを理解することです。   何も知らずリスクに挑戦しようとして子供が怪我をしても困ると思いますので、そんな内容を学ぶことができる本です。   この本を参考に大人も一緒に実際にやってみると、とても楽しいだろうと思います。   結局、大人が管理する方法を理解していません。 危険を教えることができていません。 それを面倒くさがっている人もいると思います。   その結果 、子供に対して「あれはダメ!これはダメ!」となんでもかんでも禁止する大人が多くなっているような気がします。   もっと色々な事を経験させるべきだと思います。 実際に経験してみないと学ぶことは出来ませんし、将来どんな知識が必要になるかはわかりません。   はっきり言って、バカほど物事を禁止したがります。 なぜかと言うと、禁止にすれば、それさえずっと言っていれば心配する必要もありません。 自分が変化する必要もありません。 その方が余計なことを考えなくて済むから全てを禁止しようとします。   「新しいものは禁止」 「危ないものは禁止」   そこに何かの可能性があるかもしれないのに全てよく考えずに禁止にします。 もしかするとそこに子供の才能が開花する可能性が隠れているのかもしれません。 それがいい刺激になって人生が変わるかもしれません。 経験したことがない新しい体験をするということは、何よりも好奇心を育てることです。 それもすべて禁止です。   なぜかと言うと 、大人が面倒くさいからです。   以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 シンプルなルールこそが力を発揮する   とかく人間はルールを複雑にしたがります。 複雑なルールの方が自分も色々と考えていると思い込むことができます。 それによって誰も覚えられないような複雑なルールが世の中には溢れています。 自らルールを複雑にするのは自分で自分の首を絞める結果になります。   シンプルなルールによって成功した事例だけでなく科学的に実証した内容が紹介されていて、おすすめの本があります。   SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)「シンプルルール」についての研究は、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校上級講師のドナルド・サル氏とスタンフォード大学工学部教授のキャスリーン・アイゼンハート氏がはじめました。 この方々は組織論などを研究しているわけではなく、工学系のはっきり数字で現れるような研究をされている方々が行っている点が注目に値すると思います。 工学的な内容から経営に関する内容まで紹介されていてとても参考になります。   シンプルなルールこそが力を発揮します。   ルールとは、そもそも人間が迷ったり追い込まれた時に迅速な判断を下したり、人間の判断力が低下した時に判断を間違わないために決めておく基準になるものです。 ルールが多い、基準が多いということは、例えば重さを量ろうとする時にいろいろな単位を混同したら正確な重さを知ることがわかりにくくなったりしてしまいます。   良いルールとは、 ルールが少ないこと 使う人に合わせてカスタマイズが可能であること 具体的であって柔軟性があること がポイントです。   例えば、トリアージといって、災害などで多数の患者が出た時に、手当ての緊急度を手首につけたバンドの色分けで優先順をわかるようにするという方法があります。 昔は運ばれてきた順に治療していました。 そのため助かるはずの命が助からなかったということもあったそうです。その状況を改善したのがトリアージという方法です。 黄色が軽傷、緑が待機治療、赤は最優先、黒は死亡と4色に分けるという簡単なルールによって救命率が飛躍的に上がりました。 実際に、このトリアージが取り入れられたイラク戦争と取り入れられていなかったベトナム戦争を比較しています。 イラク戦争では50人の医師がアメリカ兵に同行しました。そのたった50人でアメリカ兵だけで14万人の治療を行って負傷兵が死亡した確率は10%程度でした。 これはベトナム戦争での死亡率の半分以下で、アメリカ独立戦争の死亡率の42%です。 たったの50人の医師でこの改善結果が出ているのはとても価値があることです。 人間の生死の別れ目という絶対的な判断力を必要とする場面では、たった4つの色分けでよかったということです。仮にこのルールをより細かく複雑なルールにしていたら、無駄な手間や時間を要してしまったり、ここまでの絶大な成果には繋がらなかったはずです。     何が大切なのか?何が本質なのか?   例えば、操作が複雑なMP3プレーヤーというものがありましたが、説明書が不要なiPodが生まれ、ガラケーの頃は立派な説明書がありましたが、説明書がなくても直感的に操作できるスマホになったりと、シンプルにしていくことが現代のビジネスの一端であることは間違いないかと思います。   成果だけでなく組織の協調性も、それを本当に求めるならば、空気を読むとか曖昧なことではなくシンプルなルールを設けることが大事です。   ドイツのマックス・プランク研究所の心理学教授ゲルト・ギレンツァーという方の研究で、あらゆるジャンルを調べた結果、複雑なルールよりもシンプルなルールの方が結果的には良い結果につながるということがわかっています。 複雑なルールの場合、ルールを作った時には満足しますが計画倒れするものです。   例えば、殺人事件の犯人の割り出しを行う場合も、シンプルなルールに従う方が複雑な分析を元に操作するよりも犯人像がはっきりとしたり検挙率も上がるという研究もあります。   顧客のリピート率の研究もあります。 この研究では、データにより◯ヶ月以内に再購入がない場合はリピートしない、だからそこには注力せずリピートの可能性の高い方への広告を徹底するというように、何が成果に結びついているのかを明確でシンプルなルールにすることで効果を高める事ができます。 「何が大切なのか?何が本質なのか?」  過去の複雑なデータが未来への手がかりになるとも限りません。 ノイズに惑わされることなく見極めることが大切です。   ダイエットに成功するシンプルなルールとは?  たったひとつのシンプルなルールでダイエットの成功率を高めたルールがあります。 この方法で1ヶ月で1㎏確実に減って、間食も減った人が続出したそうです。   「夕食は25㎝のお皿におさまるようにする」 これだけです。アメリカの研究なので、日本ではもう少し小さくても良い気がします。 カロリーを計算したりタンパク質などを図るのも、腹筋を割ったりかなり絞っていきたい人は別ですが、お皿のサイズを決めるだけでわかりやすく継続もできるようになるわけです。   僕たちは複雑なルールを作ってしまったり難しく考えてしまいがちです。綿密に調べることは大事ですが、それを調べるのは最終的にシンプルなルールに落とし込むためです。       成功する子供の家庭ではルールが一般家庭の1/600   ルールはシンプルにした方がいいのは子育てでも同じです。   例えば、ゲームは1日に1時間までとか、それぞれ家庭にはルールが設けられていると思います。 これは当然家族といっても複数人の人が一緒に暮らすためにはルールが必要になるわけですが、成功する人が育った家庭ではこのルールの数が異常に少ないようです。 皆さんが育った家庭ではどれぐらいのルールがありましたか? そんなに無かったとか、5つか6つぐらいはあったかなと思う人もいると思いますが、ここでいうところのルールは、いわゆる我が家のルールとして明確に定義しているようなものではなく、「〇〇はしてはいけない」とか「〇〇は〜しなければいけない」というような明文化しているわけではないけれど親に何度も言われていたようなルールです。   「一般的な家庭のルール:およそ600種類」 もちろん、それを守ろうとしたり意識するかどうかは別としてですが、600種類ものルールを僕たちは子供の頃に課せられるということです。   法律でも弁護士の先生ならば全て頭に入っているわけではないでしょうし、数えきれないぐらいあるわけですから、当然その中には時代にそぐわなくなったり意味がなくなっているような法律やルールもあるのだと思います。   これと同じように多くのルールが課せられることによって何が起きるのかと言うと、自分の頭で考えるということがなくなります。   「成功する子どもの家庭のルール:たった1つ」 一般的な家庭には600ものルールが課せられていて、これがクリエイティビティを阻害しています。 自分の頭で考えるとか応用するということがなくなってしまいます。   一方で、将来クリエイティビティを発揮して成功するような子供の家庭では、そのルールの数は1つだけでした。 そんなクリエイティビティを発揮して成功する子供が家庭で課せられていたルールは何だと思いますか?   それは自分がして欲しくないことを子供がした時に、自分はそれをして欲しくないということを子供に率直に伝えるというだけです。 逆の場合も同じで、自分がして欲しくないことを相手がした時はそれを伝えるというだけです。 予め何かを禁止したり制限したり制約を課すことは全くしていませんでした。   特にこれからの時代で成功するであろうクリエイティビティを発揮することができる子供を育てている家庭では、そのような何かをあらかじめ禁止したり制限することはなかったということです。   つまり、自分の責任の上で自分の頭で考えて行動するということを大切にしているわけです。   ですから、このように汎用性が効くたったひとつのルールを子供に伝えて、それを自分の頭で考えて応用できるようにしてあげることによって、家庭の状況や人間関係に対して、わずかなリソースからも上手に運用することができる方法を学んでいくわけです。   もちろん、ルールを1つに絞るのは難しいかもしれません。 ですが、子供のクリエイティビティを伸ばしてあげたいとか、自分の人生においてクリエイティビティを発揮したいと思うのであればルールは出来る限り少なくした方がいいです。   いろいろなルールがそれぞれの家庭にも職場にもあると思いますが、それをまとめて1つにできないだろうかということを考えてみてください。 そのようにしてルールをわかりやすく1つにしていくということも良い方法だと思います。   ビジネスでも投資でも、より良い人生について考える時も新しい習慣を身につける上でも、新しいスキルや技術を身に付ける場合にも、ルールはシンプルに考えるようにしてください。 ここから先は、ルールをシンプル化することが僕たちにどんな力を与えてくれるのか? そして、そのルールをどのようにして作ればいいのかということを詳しく解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。    

一問一答「あなたにとって、人生で最も大切にしたいルールはどんなものですか?」【シンプルルール】

一問一答「どうすれば、今あなたの目の前にある問題を乗り越えることができると思いますか?」【意思決定フレームワーク】

どうすれば、今あなたの目の前にある問題を乗り越えることができると思いますか? 今回は、離婚にあたって後悔しない選択をするための方法についての相談をもとに、科学的に正しい決断をするためのフレームワークについて実践的に紹介させてもらいます。 Q. 離婚を考えていますが、後悔しない選択をする方法を教えてください。 決断力を高める方法については僕の本ですがこちらをおすすめします。 超決断力ー6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学 後悔しない選択というものはかなり難しいものです。 人間には未来はわかりませんので後悔しない選択を選ぶということは不可能です。 であれば、どうすれば後悔しない選択ができるのかというと、早めに決断をして、自分の決断が正しかったと思えるように未来を作り上げることです。 未来を読むことはできませんが、もし未来を読むことができる人がいるとすれば、それは自分の力で未来をつくることができる人だけです。 離婚をしてそれで良かったと思えるようにするためには、離婚してそれ以降の自分の人生をこれまでよりももっと幸せにするようにしてください。 離婚した後に努力することによって幸せになれるはずです。 そうすれば、当然ですが離婚して良かったと思えるわけです。 自分のした決定を正しいものにする努力はできますが未来を予知することはできません。 まずはどちらを選ぶにしても早めに決断して、自分の人生を良くするための努力をする時間を少しでも長くするようにしてください。 自分の選択を正しかったと思える努力をすることによって、人は初めて後悔しない選択ができるようになります。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 カオス理論を応用した正しい決断のためのフレームワークとは?! アメリカの国防でも使われる決断力を高める方法について紹介させてもらいます。 人生では様々な複雑な問題が起きるものです。 答えがない問題や多くの影響を考えなければいけない問題を前にすると、人はどうしても意思決定が難しくなってしまいます。 DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)でも採用されている意思決定のフレームワークがあります。 正しい意思決定のためのおすすめ 人間が正しい意思決定をするためには、自分なりの論理的に考えられるフレームワークを持っておくことが重要になります。 そのための方法を教えてくれる本がこちらです。 まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。 いわゆる行動経済学についての本ですが、非合理的な人間の心理的な要素を考慮しないと、経済学というものは役に立ちません。 人間がいかに愚かでバイアスに左右されるかということを教えてくれます。 これを利用すれば相手の意思決定をコントロールすることもできますし、自分がなぜ決断を間違えてしまうのかということも理解できます。 ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?  こちらは仕事で使える重要な意思決定を学ぶことができる本です。 一般的な意思決定についてはとても参考になると思います。 イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 さらに、決断力を高めて正しい意思決定をするという点では、やはりこちらの本が参考になると思います。 決定力! 正解を導く4つのプロセス クネビンフレームワーク:Cynefin Framework で解決策を見つける! クネビンフレームワークは、当時IBMGlobalServicesにいたDaveSnowden氏が作成したもので、自分自身や他人の行動を理解するためのフレームワークです。 2007年にはハーバードビジネスレビューでこのフレームワークについて紹介され、人間や組織の行動を実践的に理解するのに役に立つと評価されています。 国際的な研究機関も認めている決断方法です。 このフレームワークのベースにはカオス理論というものがあり、カオス理論は、ほんのわずかに初期条件が変わるだけで結果に大きな差が起こる現象を取り扱う方程式や力学系の理論です。 簡単に言うと、複雑な事象が絡み合う現象を正しく予測することは不可能だという考え方が根本にあります。 数学でも物理学でも、基本的には原因と結果だけを意識すればよかったものの、人間の経済活動が進み技術が発展するにつれて、原因が同じであれば同じ結果が起きるという考え方では、根本的に追いつけない問題が増えてきました。 それがさらに加速し、複雑性が増している現代においては、原因と結果だけを扱う論理では実際の社会の上では役に立たないのではないかと疑問視されるようになり、カオス理論が発展してきたということです。 現代社会は様々な複雑な要素が絡み合っています。 それをひとつずつ分析し結果を予測することはほぼ不可能です。 かといって、複雑だから理解できないと投げ出すのではなく、どうすれば限りなく正解に近い法則を導くことができるのかと発展してきたのが複雑系科学と呼ばれるものです。 人間の気分も自然界もあらゆる要素が変数です。 それらが全てランダムに動いていて、全ての要素を分析することは不可能です。 その予測不能に見える状況の中で世の中の動きを導こうとするのが複雑系科学で、それをまさに混沌としたこの世界を生き抜くための判断に使おうとするのがクネビンフレームワークです。 これは絶えず変化していく現代の中で、どのようにしたら正しい決断をできるのかということを研究して開発されたものです。 これには一定の科学的な評価がされていて、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)でも採用されています。 今では当たり前のように僕たちが使っているインターネットも、この研究機関が元々は軍事目的で作ったものです。 意思決定や決断の枠組みとしては、非常に信憑性が高いフレームワークになっています。 クネビンフレームワークの使い方 まず、皆さんが直面している問題や決断しなくてはいけない対象を「因果関係」に基づいて4つに分類します。 それぞれの状況において判断していくことでよりよい意思決定をすることができると言われています。 ①Simple:単純 ②Complicated:困難 ③Complex:複雑 ④Chaotic:混沌 自分が決断するべきことがどれに当てはまるかをまず考えます。 これさえわかれば、自分の決断に光が差します。 非常にシンプルなのにアメリカの国防でも用いられるぐらい効果的です。 ▼ハーバードビジネスレビューで紹介されているクネビンフレームワークのイメージ ▼SketchingManiacsのEdwinStoopによるクネビンフレームワークのスケッチ ここからはそれぞれに分類した後にどうすればいいのか? ということと合わせてそれぞれの使い方を解説していきます。 1.Simple:単純への分類 因果関係が誰から見ても明らかなものはここに分類されます。 同じパターンや同じ出来事が繰り返される状況です。 例えば、テーブルの上に置いてあったグラスが割れたとします。 普段猫が通る可能性のあるテーブルの上にグラスを置いたから割れてしまったとしたら、その因果関係は非常にシンプルでわかりやすいものです。 同じことをしたら同じ問題が繰り返される可能性が非常に高いです。 これは自分の抱えている問題の答えがわかっている場合です。 例えば、最近お腹周りの脂肪が増えてきたというのであれば、特別な病気か何かの場合を除けば、基本的には摂取カロリーが多くて代謝を上げるための運動をしていないのは間違いありません。 その因果関係は非常にシンプルです。 1.Simple:単純の対策 僕たちは問題を難易度で悩み考えてしまう場合が多いですが、重要なのはこの因果関係です。 その原因を特定してどのように改善していけばいいかを考えるべきです。 因果関係に注目して決断しようというものです。 問題の原因を把握したらベストプラクティスに頼ってください。 ベストプラクティスとは、ある結果を得るのに最も効率のよい技法や手法、プロセスや活動です。 1.Simple:単純の危険性 クネビンフレームワークでは、それぞれの危険性も考慮されています。 ベストプラクティスがわかっていても、人は失敗が怖いから決断することができません 。 ですから、その答えがわかっていても万が一失敗する時とはどんな時なのか? そして、その失敗の対応策はどうすればいいのか? ということを因果関係の深さごとに考えていきます。 ベストプラクティスがあるものは状況が非常に簡単なので、その危険性としては「油断と思考の固定」が考えられます。 つまり、やればいいことはわかっていても油断してしまったり、状況が変わっても同じ対策が使えると考えてしまう危険性があるわけです。 その対策としては、全ての物事は過去のものになってしまいやすいと考えて、周りの状況を常に監視した上で見直しすることが必要です。 因果関係を考えた上で、状況が変わっているのであれば見直すようにしてください。 皆さんの会社でも、自分の会社は昔からこの方法でやってきたというようなことを主張する頭の固い上司がいたとしたら、それは過去のベストプラクティスに頼り続けている人です。 ここから先は残りの3つの分類と対策、そして危険性について解説していきます。 まさに混沌とした今の世の中を乗り越えて、その先にある自分の人生をつかみたい方はぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「どうすれば、今あなたの目の前にある問題を乗り越えることができると思いますか?」【意思決定フレームワーク】

一問一答「あなたは、遺伝や生まれた環境を超えて、自分の人生を自分でどのように変えていきたいですか?」【遺伝的天才を超える方法】

あなたは、遺伝や生まれた環境を超えて、自分の人生を自分でどのように変えていきたいですか? 今回は、人生で今厳しい境遇にある方からの相談をもとに、僕たちの人生が生まれつきでどこまで決まるのか解説してみたいと思います。 Q. 50代前半女性です。一言では書けないような状況が続いています。両親からの心理的虐待の他、30代で祖父母の介護を一人で無報酬で10年続けて体が不自由になったりしました。事情があり、まだ着れると思ってしまい20年以上も同じ服を着ています。運気を下げる原因のひとつでしょうか? まず科学的には運気というものは存在しませんので、まずそれは忘れてください。 20年以上同じ服を着ているのであれば変えてください。 厳しい事を言うようですが、自分で変えられることから変えていかないと人生は変わりません。 もちろん、自分が置かれた境遇を全て変えようと思ったらハードルは高すぎると思います。 ですが、安いものでもいいので服を買ってきて、古くなった自分の服を捨てるというのは簡単にできることのはずです。 自分がたったそれだけのこともしていないということにまずは気づいてください。 自分の力で今変えることができないものを「今はまだ変えることはできない」と受け入れるのはいいですが、今すぐにでも変えることができるものを変えないのは人生が変わらない原因です。 人は今できる小さな変化から始めていって、徐々に徐々に大きな変化に挑戦していくものです。 ですから、一度大きな変化を経験した人間は、その後もたくさんの変化を起こしてどんどん人生を変えていくことができます。 まずは新しい服を買って古い服を捨てるというところから始めてみてはいかがでしょうか。 以上が、DaiGo師匠からのアドバイスでした。 鍛えて伸ばしていける要素の方が大事 生まれ持った特性が気になる人も多いと思います。 性格に関しては、約半分は生まれつきの遺伝子で決まりますが、残りの半分は人間関係で決まります。 ただし、自分の行動を変えていくことで、成功を左右していると言われる誠実性や失敗を左右しているメンタルの不安定さなどは、鍛えたり変化させることはできます。 性格だけでなく外見やルックスが気になる人も多いと思います。 様々な特性が人それぞれあるわけですが、重要なのは生まれ持った自分の特性を知った上で、受け入れるべきところは受け入れて、自分の力で伸ばしていくことができる部分に注目することです。 これは勉強でも仕事でも同じです。 自分の苦手な部分は上手くコントロールしたり捨てたりして、逆に得意なところに注目して集中投資するということをすれば、人はいくらでも成功することができますし、むしろ、今の時代では特殊な人や変わった人の方が成功することができる時代です。 全てを平均点でこなすことができる人は、できる仕事はすべて AI に取って代わられていきます。 遺伝子でどこまで決まるのか! 幸せは遺伝子で決まる?! 人間の幸せというものは半分は遺伝子で決まるとされています。 人間の幸福度というものは一生にわたってわりと一貫しているものです。 例えば、若い時は徐々に幸福度が上がっていき社会に出ると一旦落ちますが、その後は歳を取れば取るほど徐々に上がっていく傾向があります。 他にも、結婚に関しては、結婚すると幸福度は上がりますが数年経つと結婚する前の状態まで戻ってしまうということも言われていたり、配偶者が亡くなると平均して7年間は悲しみが増してしまいますが、それ以降はやはり元の水準に戻るということがいわれています。 つまり、僕たちの幸福度というものは、結婚してとても幸せになっても数年経つと元に戻ってしまうし、自分のパートナーが亡くなったりしてとても悲しい状態になっても7年ぐらい経つと元に戻るということです。 人間の幸福度というものは、幸せなことがあっても悲しいことがあっても元のベースラインに戻る性質があります。 そして、このベースラインは基本的には生まれつき決まっているものです。 人間の幸せというものは半分は遺伝子で決まるとされています。 良くも悪くも、その遺伝子によって決められた幸福のセットポイントに戻るということです。 読書スピードは遺伝子で決まる?! 読書スピードというものが何で決まるのかということを調べた研究があります。 なんと読書スピードというものは、そのほとんどは皆さんの遺伝子により決まっています。 この研究は2010年にオハイオ州立大学が行った研究で、135人の遺伝子が全く同じ双子である一卵性双生児の人と、179人の二卵性双生児の人を対象に読書スキルについて調べています。 つまり、遺伝子が同じ双子の人たちの読書スキルや読書スピードがどれぐらい違うのかということと、遺伝子が異なる双子の人たちの読書スキルや読書スピードがどれくらい違うのかということを調べたら、本を読むスピードや読書に対する理解力というものがどれくらい遺伝子によって左右されるものなのかということがわかるという研究です。 それぞれの双子の人たちを集めて幼稚園の時点で90分間の本を読むテストを行っています。 その2年後に追試を行い、どのように読書スキルが変わるのかということを調べることにより、この本を読む能力というものが遺伝によって変わってくるものなのかそうではないのかということを調べようとしたものです。 その結果分かったこととしては、まずひとつめとして、言語能力と文字を認識する能力というものは遺伝の要素が1/3を占めていました。 遺伝の要素が1/3ぐらいということですから、文字を認識するスピードや言語を身につけるということに関しては1/3は遺伝で決まり、残りの2/3は他の要素によって決まってくるということになりますから、やはり、語学なども練習していけば身につけていくことができます。 そして、単語を見てその意味をちゃんと想像する能力であるボキャブラリーの理解度に関しては、遺伝と環境の要素が1/2ずつぐらいでした。 なんと遺伝子で1/2も決まってしまうということです。 残りの半分は環境や努力によるものですから、良い友達と付き合ったり良い環境にいればボキャブラリーの理解度も高まる可能性はあるということになります。 これはまだ半分は努力で埋めることができるということです。 では、読書スピードはどうなのでしょうか。 なんと読書スピードというものは遺伝子により3/4が決まっているということです。 つまり、皆さんの本を読むスピードの75%は遺伝子で決まっていて、生まれた瞬間に75%が固定されているということです。 どうにかすることができるのは残りの25%だけしかないということです。 ですから、テクニックや技術を学んだぐらいでいきなり読書スピードが飛躍的に伸びるということはあり得ないということです。 僕たちは残りの25%をどのように鍛えていけばいいのかということを考えていくしかないということがこの研究からわかる内容です。 アルコールが原因のがんのリスク アルコールによって癌になってしまうという話もよくありますが、これも遺伝子によって変わってきます。 アセトアルデヒドが体に蓄積しやすい人は、それによって癌になりやすいのではないかという話もあります。 もちろん、癌になりやすいといってもタバコや太りすぎに比べたらまだマシだとは思います。 有名なところでは食道扁平上皮癌というものがあり、これは口の中と喉の内側を覆っている細胞に遺伝子の変異が生じて起きる癌で、これはアルコールをがぶ飲みしたりテキーラをガンガン飲んでいるような人がなりやすいものです。 これになってしまうと5年生存率がたった15%しかありませんので、この食道扁平上皮癌になってしまうと5年後に生存している確率はわずか15%しかないとても危険なものです。 この癌の遺伝子メカニズムというものは結構わかってきているようで、ALDH 2という遺伝子があり、この遺伝子の不活性型ALDH2*2というものがあるとこの癌の発症リスクが高まるということがいわれたりしています。 ちなみに、お酒を飲むと顔が赤くなる人とあまり変わらない人がいます。 顔が赤くなる人は健康的で 、変わらない人というのはむしろ不健康なのではないかということが言われたりもしますが、顔が赤くならない人の方が分解能力は高いそうです。 顔が赤くなる原因としては、エタノールから分解されたアセトアルデヒドが体内に蓄積してヒスタミンという物質が遊離したことによって顔が赤くなっています。 それだけで断定することはできませんが、顔が赤くならない方が良いということはあります。 2015年のアメリカ人類遺伝学会の発表を見てみると、アルコールの大量摂取というものは遺伝子の早期老化を引き起こす可能性があるということも言われています。 どちらにしてもアルコールはほどほどにした方がいいのは間違いありませんが、アルコールの影響も遺伝子によるものが大きいですから、無理をしないということが大事だと思います。 投資スタイルも遺伝子で決まる?! 実は、僕たちの投資スタイルも結構な割合で遺伝子で決まっているということが確認されています。 遺伝子とトレーダーについて調べた研究があり、ウォール街で働く60人のトレーダーを対象に遺伝子検査を行っています。 それと同時にトレーダーではない一般の男女54人にも同じ遺伝子検査を行っています。 そこにどんな違いがあるのかということを調べようとしたものです。 その結果明確な違いが確認されました。 トレーダーの遺伝子はドーパミン受容体4プロモーター(DRD4P)とカテコールアミン-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)という異なる対立遺伝子が優勢であるということがわかりました。 これはドーパミンのレベルが高すぎず低すぎもしない中程度に維持されやすいという傾向が遺伝子的に確認されたということです。 ドーパミンのレベルをバランスよく保つことができる遺伝子を持っている人が投資で成功しやすい可能性があるということです。 ドーパミンのレベルが高すぎてリスクを取り過ぎる人はトレーダーに向いていないし、ドーパミンのレベルが低すぎて臆病すぎる人も当然トレーダーに向いていないわけです。 この傾向が確認された事について研究チームは次のように言っています。 最高のトレーダーは確かにリスクを取る必要があるけれど、一方で、長期的な視点で考えたり自分の衝動を抑える必要がある。 取るべきリスクは取ることができるが、それと同時に自分の衝動を抑えることが出来なければいけない。 この2つの欲望は対立するものです。 人間は衝動的になればなるほど後先考えずリスクを取ることができます。 リスクを取るためにはある程度衝動的になる必要があるわけですが、衝動的になりすぎると自分の欲望やバイアスを抑えることができなくなり間違った判断をします。 この2つの欲望の間で上手にバランスをとることが重要なわけですが、そのためにドーパミンのシステムがとてもバランスよく保たれていることが重要だったということです。 投資判断の29%が遺伝によって決まっている?! 別の研究ですが、どんな株を買うかということはその29%が 遺伝子によって決まっているということも言われています。 僕たちの投資判断のうち29%は遺伝子に依存しているものです。 ポートフォリオのリスクも25%が遺伝によって決まっている?! 投資におけるポートフォリオも人それぞれだと思います。 真逆の業界に投資を行ってバランスをとる人もいれば、特定の業界が多くなる人もいます。 このポートフォリオのリスクのうちおよそ25%が遺伝によって決まっているそうです。 リスクのバランス判断も結構な割合が遺伝によって決まるということです。 思っている以上に遺伝子の影響は大きいようです。 最近では遺伝子検査も簡単にできるようになったので、それを使って自分のリスク傾向について知っておく事もいいのかもしれません。 自分のドーパミンレベルがどれくらいなのかを知っておくことは投資判断に結構重要です。 「自分を知る」 人それぞれには特性があります。 遺伝子で生まれつき決まることは受け入れるしかありません。 受け入れることができれば、自分のネガティブだと思っている特性を他人と比較することもなくなります。 人間には誰しもダメなところがあります。 人間というものは不完全な生き物ですから、致命的なダメなところもあれば少しダメなところもあり、逆に、飛び抜けて良いところもあり、様々な面を誰でも持っています。 そんな良い面も悪い面も含めて、周りの人が受け入れてくれているという感覚が、仕事でもプライベートでもモチベーションやパフォーマンスにつながります。 DaiGo師匠の場合であれば、昔から時間を守れないとか遅刻しまくるという生まれ持ったネガティブな面がありますが、それは自分自身で受け入れて、その代わりに自分の得意なところで貢献しようとしているからこそ、チームの仲間たちもマイペースなところを受け入れています。 ですから、自分について知ることと変えられない部分を受け入れることが重要です。 食生活を変えることで遺伝子まで変えるおすすめ本 食生活を大きく変えなくてはいけないと思えるような面白い本を紹介しておきます。 DNA再起動 人生を変える最高の食事法 著者のシャロン・モアレムさんという方は医師でありながらノンフィクション作家でもある変わった経歴を持たれていて、研究内容も結構分かりやすく解説してくれています。 遺伝子関連の研究にも詳しくて、食事を変えることで遺伝子の発現も変えることができるのではないか、そして、それにより人生も変えることができるのではないかということを教えてくれる本です。 例えば、炭水化物はよく悪者にされてしまいますが、これも炭水化物を摂った方がいい人と制限しても大丈夫な人がいてそれは遺伝子によって違ったりもするそうです。 それをクラッカー1枚で自己診断することができるというようなテストも紹介してくれています。 乳製品や牛乳が体に良くないとか言う人もいますが、それも遺伝子によるということもあるようです。 今までは遺伝子を考えることなく一概にいいとか悪いとか言われてきましたが、一人一人に遺伝子の違いがあり合うものと合わないものがあるということを理解できます。 遺伝子の老化を止める食事法などもじっくり教えてくれています。 医者ですから当然医学的な知識もありながら受賞歴もあるような作家さんでもあるので、文章としてもとても分かりやすく書いてくれていますのでとても読みやすくてかなり参考になると思います。 僕たちの遺伝子や DNA が求めている食事を与えてあげることによって、僕たちの遺伝子は変わって行き人生はより良くなっていくということを解説してくれている本です。 ここから先は、さらに遺伝で決まる意外な特徴を解説させてもらった上で、そんな生まれつきの特性を乗り越えて、人生で成功するための方法について紹介させてもらいます。 生まれつきの要素に負けることなく人生を強く進んでいきたい方は続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、遺伝や生まれた環境を超えて、自分の人生を自分でどのように変えていきたいですか?」【遺伝的天才を超える方法】

一問一答「あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか?」【欠陥理論の見抜き方】

あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか? 今回は、コロナワクチンについての相談をもとに、論理的に物事を考え話し合いや議論をするための「欠陥理論」の見抜き方について解説させてもらいます。 自分の考えに同調して欲しくて自分の強い思いや極論をぶつけてくる人がいます。 世の中には間違った情報も溢れています。 今回は、何が正しいのか? ということではなく、その情報を冷静に捉えて自分の頭で考えるために参考にしていただけたらと思います。 Q. コロナのワクチンについてどのように考えていますか?海外では義務化になっている国もあったりしますが、ワクチンで死んでいる方もいると聞きます。 そもそもマスコミのことはそんなに信じていませんが、ワクチンで死んだかどうかということはなかなか断定が難しいです。 仮にですが、10万人ワクチンを接種して200人死んだとしても、それでコロナを抑え込むことができるのであればいいのではないかというのが残念ながら全体的に見た世の中の考え方です。 これが民主主義でもありますし、皆さんも多数決で決めることがあると思います。 これは多数の人の幸せを優先して少数の人の幸せを諦めることです。多数決は多数派による独裁とも言えますので、ワクチンを打った方がいいという人が多数派になれば義務化されることもあるかもしれません。 ワクチンの危険性という点では、過去に子宮頸がんのワクチンの問題がありました。 このワクチンを接種した後に女の子がギランバレー症候群になるということが起きました。 これもメディアが当時かなり騒ぎましたが、その後に日本人のみを対象にした名古屋スタディという研究によって相関性がなかったということが証明されています。 この名古屋スタディはこのワクチンの危険性を証明しようと思い始まった研究でしたので、その点では信用できるものだとも思います。 もちろん、そのギランバレー症候群になった女の子はかわいそうだと思いますし治って欲しいと思います。 ただ、それはたまたまワクチンを打ったタイミングと発症したタイミングが重なっただけで、そこに因果関係はなかったということです。 その事実がどうなのかはわかりません。ただ、それを安易に結びつけてテレビがネガティブキャンペーンを行いました。 その結果、先進国では子宮頸がんで死ぬ人はほとんどいないのに日本ではまだいます。 結果的に、死ななくてもいい命がたくさん死んでいます。 個人的には、助かる命が多いのであれば採用するべきだと思いますし、僕はワクチンも打っています。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 論理的な思考のためのおすすめ本 論理的な思考について学ぶのであれば有名なのがこちらの本です。 仕事にも使えるような論理的な思考を身につけるために役に立つと思います。 イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」 世の中にはおかしなことはたくさんあります。 それをクリティカル・シンキングによって違う視点で見ることで、自分を守るためにも役に立つのがこちらの本です。 多角的な視点を持ち、お金や投資や人生の大切な判断で間違わないためにとても参考になります。 まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape (角川書店単行本) 論破や詭弁のテクニックについて参考になる本も紹介しておきます。 何か言われた時に言い返すことができないという人は、反論の技術を学んでおくことで対応できるようになります。 そのためにはこちらの2冊が役に立つと思います。 レトリックと詭弁 ─禁断の議論術講座 (ちくま文庫) 反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書) 「欠陥理論」:論理の穴の見抜き方 皆さんが会話をしたり議論をしたりする時に、冷静に考えればおかしいことなのに、なぜかそのまま話が進んでいくという状況を経験したこともあると思います。 冷静に考えればわかるはずなのに、なぜか皆が納得したまま話が進んでいってしまいます。 このような状況を生み出す話し方について解説させてもらいます。 この話し方の癖を皆さんが持っていたとしても、それを改善する必要はおそらくありません。 なぜかと言うとほとんどの人が気づかないからです。 これは論破のテクニックとして使うこともできると思います。 自分の発言に説得力を持たせたり信憑性を持たせることが難しい時に使える話し方です。 ですが、これを議論の中で相手が仕掛けてきた場合には、それに気づくことができれば、そこはウィークポイントですから対処することができるようになります。 あるいは、世の中や会社の中の議論や話し合いの中で、もしこれが使われているのであれば、これもそこがウィークポイントということですから、その部分を狙って自分が論を組み立てることもできます。 もしビジネスアイデアでこれが使われていたら、その部分を補うようなアイデアを考えることで、ビジネスをより強く育てることもできます。 つまり、論理的に弱い部分を見つけるための方法が「欠陥理論」というテクニックになります。 論理的に物事を考え発言することができれば、周りからは頭がいい人だと思われ、ビジネスであれば優秀な人だと判断されやすくなります。 論理の穴を知っていると説得力を持たせた話し方もできます。 多くの議論では論理に穴が開いたまま話が進むものです。 皆さんが仕事をしている中でも、世の中で議論されていることでも、証拠が提示されているわけでもないのに、なんとなく言われてみればそれっぽいと理解したりします。 化粧品の広告でもニュースでも、このような情報は世の中に溢れています。 それを見抜くためにも役に立つテクニックです。 「欠陥理論」7つのパターン パターン1 :矛盾 同じ議論の中で正反対の情報が示されるパターンを欠陥理論では矛盾と言います。 同じ議論や同じ人の発言の中で、真逆の情報が提示されていることは結構あります。 なぜか僕たちはそれに気づきません。 例えば、参考にしている文献で出てくる事例としては、「今学校は人員過剰で教員はそんなにいらない」と言いながら、その話の中で「スクールカウンセラーを増やす必要があります」というような発言です。 会社であれば、「人が足りない」と言いながら、「人件費にお金をかけすぎだ」というような発言をする人も結構いると思います。 これは直後に発言するのであれば、明らかに気づくことができると思います。 ところが、会議の仲や議論の中の違うタイミングで出してくる人が結構います。 例えば、「国は税金を取り過ぎだから私が無駄を削って税金を減らす」と選挙で発言していた政治家がいたとします。 ところが、当選した後には、「税収を増やして福祉を拡充しなければいけない」と言い始めます。 いわゆる手のひら返しのようなものですが、これを同じ議論の中で平気でしてくる人がいます。 これが矛盾というものです。 これは日常の中でも結構あります。 例えば、彼氏や旦那さんに対して「私と仕事のどちらが大事なの?」とか「私の気持ちは何でわかってくれないの?」と言う女性は男性の気持ちはわかっていません。 仕事を頑張っている男性の気持ちはわかっていないのに、自分の気持ちはわかってくれないと主張するわけです。 もちろん、男性も女性に対して同じようなことをしていることは結構あります。 これは間違わないでもらいたいことですが、この矛盾がない人はいません。 よほど自分の信念をしっかり持っていたり、それぞれの物事に対して自分の判断基準を明確にしている人でなければ、誰でも少なからず矛盾はあります。 自分にとってそんなに大切ではない部分や、普段から価値基準を明確にするほどではないと考えている部分に関しては、人は誰でも一貫性はないこともあります。 基本的には矛盾が多いのが人間です。 それを殊更に指摘することで議論を有利に進めることができるテクニックです。 パターン2 :偶然 その議論が例外に基づいていることを認識していない、あるいは、それを認識しながらもそれを隠しているパターンです。 偶然その結果が出ているだけなのに、それをあたかも因果関係があるかのように主張するというものです。 例えば、テレビに広告を出したからその商品が売れたかどうかはわからないのに、テレビに広告を出した後に商品の売上が上がっているから広告の効果があったという発言です。 データで検証しない限りは、本当にそれが効果があったのかどうかはわかりません。 偶然、どこかの有名人が SNS で紹介していただけかもしれません。 それを単純に捉えて因果関係があると主張してしまうパターンです。 あるいは、それに気付いていながら因果関係があるかのように表現する手法です。 これはあまり質が良くない論文でもよくあります。 例えば、運動能力と成績が良い学生を標準として使い、スポーツ訓練がすべての学生の学力向上に必要不可欠だと主張するような論文です。 もちろん、心肺機能が学力につながるということはありますが、元々運動能力と成績が良い学生を集めているだけなのに、それをもとにそこに関連性があるとまで主張するのは間違っています。 母集団の中にあった偶然をあたかも因果関係があるかのように見せるパターンです。 ここから先は、欠陥理論の続きについて解説させてもらいます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか?」【欠陥理論の見抜き方】

一問一答「あなたはこれからどんな業界が成長すると思いますか?」【房総理のお金の授業】

あなたはこれからどんな業界が成長すると思いますか? 今回は、日本の企業についての相談をもとに、デジタルマネーで激変するであろう世の中の情勢と成長が期待できる業界について、房総理のお金の授業から解説させてもらいます。 Q. 強いサイバーセキュリティサービスを提供する日本の企業がない気がします。日本は大丈夫でしょうか? ダメだと思います。 日本はセキュリティに関して極めて弱いです。 みずほ銀行などもサーバートラブルばかり続いています。 このセキュリティレベルに関しては、ざっくり言うとレベル1からレベル9ぐらいまであります。 レベル8からレベル9はもはや軍事レベルの技術で守られています。 では、僕たちが使っている銀行はどれくらいのレベルで守られていると思いますか? 大体レベル4からレベル5です。 ちなみに、日本が作ったセキュリティの中で一番強いものはレベル7でこれは皆さんの身の回りにあります。 皆さんが毎日駅で使っているNFC:Near Field Communicationです。 日常のお金を管理するセキュリティの中で一番安全なセキュリティを保ってくれているのはSuicaです。 日下部さんという素晴らしい技術者が開発したわけですが、そんなレベルの技術を日本は活かすこともできていないわけです。 フェリカの真実:ソニーが技術開発に成功し、ビジネスで失敗した理由 房 広治さん(GVE CEO)に学ぶデジタルマネーの未来 房さんは、ニコニコやDラボを見られている方はご存知の方も多いと思いますが、DaiGo師匠がアナザースカイという番組でオックスフォードに行かせてもらった時に、通常では入れないところに入れるようにしてくれてお世話になった方です。 その頃からのお付き合いの投資家の方で、今一番力を入れているのはGVEという会社で、そこで CEO を務められています。 そんな房さんとの対談から今後のデジタルマネーの未来と世界の動きについて解説させてもらいます。 房さんは、デジタルマネーについての本も出されていて、とても勉強になるのでおすすめです。 特に、ロシア情勢で世界が大変なことになっていて、今後デジタルマネーがどのような動きをするのか気になる方も多いと思います。 日本にはとても価値があるものがたくさんあるのに、それがどれだけ一般の人に理解されていないかということもわかる本です。 デジタルマネー戦争 Forest2545新書   房 広治(GVE CEO) 1982年に早稲田大学理工学部卒業を機にイギリス留学。1987年に英国系のインベストメントバンクに就職し、M&Aを手がける。1998年にはUBS信託銀行の社長に就任。2000年にクレディ・スイス証券にて、同社が買収したDLJディレクトSFG証券(現:楽天証券)の社外役員を務めた。2004年に独立し、2005年2月からサンドリンガムファンドを始めた。2006年にはEMCOM傘下の上場会社を買収し、EMCOMの取締役に就任。EMCOMで高速FXシステムの開発をし、日本のFX市場の過半数のマーケットシェアを獲得。2017年にGVE株式会社を創業する。   デジタル通貨の5つのポイント 房さんは通貨のデジタル化を考えた時に5つのポイントがあると言われています。 ポイント1 :スピード ポイント2 :利便性 ポイント3 :セキュリティ ポイント4 :ローコスト・オペレーション ポイント5 :インターオペラビリティ(相互運用性) この5つすべてを抑えるプラットホームができればという発想から房さんの挑戦は始まっています。 先日、ロシアでトヨタの関連会社がサイバー攻撃を受けたという話がありました。 セキュリティに関しては、日本はかなり平和ボケになっていて専門家たちの中でも世界的に見るとズレた話をしています。 例えば、エストニアはロシアに3回もハッキングされています。 専門家たちはそれを知らずにエストニアに視察に行っていて、当然ですがエストニア側はそれを自ら言ったりはしません。 そんなことも知らずにエストニアのデジタル化政策を真似しようとしている人もいるぐらいです。 「セキュリティ」の重要性が高まる! セキュリティは5つのポイントの中でも最も重要です。 銀行口座にお金を入れていれば安心と思っている人も多いでしょうが、日本の銀行のセキュリティレベルははっきりいってかなり低いです。 フィッシング詐欺のメールも未だにたくさん届くと思いますが、これも個人情報の管理のレベルが低いということを表しています。 日下部さんが作ったFeliCaはそのような問題がありません。 これを使ったSuicaは今まで一度もハッキングされたことがないシステムです。 これに関しては詳しくはこちらの本が参考になると思います。 増補新版 フェリカの真実: 電子マネーからデジタル通貨へ 房さんは日下部さんの技術を使って、セキュリティ的には量子コンピューターが出てきたとしても万全なレベルを考えられています。 これによってハッキングされることがないデジタルマネーを作ろうとしているのがGVEという会社です。 これまでセキュリティの重要性について房さんがいくら言っても、理解はしても興味を示さない国が多かったそうですが、これがロシア情勢によってかなり変わってきているそうです。 旧ソ連の時代には地域ごとにそれぞれ重点産業を作っていて、IT産業を育てようとしたのがウクライナでした。 それによって現代でもウクライナはIT産業が発達していて、 ロシアのサイバー攻撃に対処することもできているのではないかと考えられます。 世界のデジタル通貨事情とセキュリティ 電子通貨については、逆に先進国よりも後進国の方が、余計なコストがかからないために普及している傾向があります。 僕も地方に行った時ぐらいにしか現金を使うことはありませんが、海外だと逆に地方だと現金を使えないと言われることも多いくらいです。 現金を輸送するコストだけでもGDP の1.6%ぐらいの費用がかかっています。日本の場合であればATM のシステムコストも含めると8兆円かかっています。 これが世界中で行われているわけですから、とんでもないお金が使われています。 これをスマホとクラウドだけで全て完結するようにすれば、無駄なコストを浮かせることもできますし、先ほどの5つのポイントを全て満たすことができるのではないかと房さんが進めてきたプラットホームが今年中にようやく形になる予定だそうです。 今のコンピューターであれば、そのセキュリティを正面から突破しようとすると10万年とかかかったりするので、時間的な面でハッキングが不可能だと言われているだけです。 これが量子コンピューターの時代になれば、10万年の計算も数分や数秒で出来るようになるわけですから、今あるセキュリティシステムは全て意味がなくなるのではないかと言われています。 ハッキングするような人が量子コンピューターを手に入れる時代は来ないと言われていましたが、ロシア情勢を見ていると、国レベルで考えるとその危険性も少なくないような気がしてきます。 房さんのデジタル通貨の未来予測 コロナの影響もありデジタル化は様々な分野で進んでいます。 それに加えてロシア情勢によってさらに加速すると思います。 アルメニアは300万人ほどしかいない国ですが、昨年情報の流出がありセキュリティにとてもセンシティブになっている状況です。 今回のウクライナの問題が起きて、デジタル通貨の導入に興味があると首相が言ってくれているそうです。 今後セキュリティの問題がより話題になることは間違いありません。 房さんはApple や Google の方々とも交流があるそうで、彼らが成長し続ける理由もセキュリティを重要視しているからではないかと言われています。 これからはセキュリティに対するノウハウがある企業とそうでない企業の差が開くと思います。 「コロナ予備費」12兆円の使途不明金?! 日本政府のコロナ対策の9割が使途不明金だという話がありました。 これも完全にデジタル化すればお金の流れを追うことができるので、起きるはずのない問題でもあります。 もちろん、個人情報の管理も完璧なシステムであれば誰でもわかるわけではなく、裁判所が認めれば使途不明金を追うことができます。 当然ですが、9割も使い道がわからないということは、そもそもデジタル化以前の問題ではあります。 これはコロナ以前からも当たり前のように起きていた事なのでしょうが、さすがに今回は額が大きすぎるので話題になっただけかもしれません。 個人情報やプライバシーの問題については、誤解の部分とそうでない部分があります。 例えば、ブラジルでは中央銀行が直接個人口座を開設できるようになりましたが、中央銀行は税務署に個人情報を横流ししないとは言っているものの本当にそうなのか疑問だとの声が多い状況です。 自分がKYC(Know Your Customer)を受けた銀行にしかわからないのが今の世の中ですが、それと同じような状態をシステム化するところまでしなくてはいけません。 房さんの会社では、そこまで考えてシステム化していますが、同じレベルまで考えているところは今のところないので不安に考える人が多いのも事実だと思います。 例えば、急に法律を変えて検察が裁判所の許可なく取引状況を見れてしまうのは問題があります。 弁護士が見たいと請求したら見れてしまうというのも問題があります。 やはり、そこにはある程度のハードルがあり、その上で確認できるようにする必要があります。 そこまで出来るシステムはまだあまりありません。 個人情報・プライバシーに対する意識の違い 中国やシンガポールのデジタルマネーのシステムでは、個人情報についてそこまで考えられていません。 仮に、中国のシステムを他の国が使ったら、その国の情報は全て中国に筒抜けになると思った方がいいです。 同じように、EU は GAFA に対して個人情報によって狙い撃ちをかけているという話もありましたが、これも個人情報を本人の許可なく使用できるシステムになっていることが問題なわけです。 アメリカや日本では、プライバシーの保護は法律としては扱われていても憲法には含まれていません。 ところが 、ドイツやフランスでは憲法の中で謳われています。 プライバシーに対する考えやレベルが国によってかなり違います。 これがヨーロッパと日米の違いです。 デジタルマネー加速で変わる5つの業界 これからデジタルマネーは加速していきます。 それによって大きな変化が訪れるであろう5つの業界があります。 1.ヘルスケア スイスは財政的にはとても優秀な国でしたが、コロナ前から赤字になっています。 これは高齢化と寿命と健康寿命の差が開き始めているからです。 これが先進国の財政を苦しめていくであろうことは明らかです。 寿命と健康寿命の差が開けば開くほど医療費はかさみ国の財政も苦しくなります。 先進国では高齢者の医療費を国が負担しているので、1人1人が健康寿命を延ばすにはどうすればいいのか考えることが必要になります。 これも電子カルテの延長線上にありますが、ヘルスケアをデジタル化することでその問題を解決することができるのではないかと言われています。 2.医療・保険 ヘルスケアと医療は同じ分野と考えることもできますが、それに付随して保険業界も変化が起きると考えられています。 例えば 、ケニアではM-PESA(エムペサ)と呼ばれる送金サービスが導入されていますが、これに基本的には医療と保険がくっついてきます。 医療を受けると保険会社が自動的に医療機関に対して支払いを行ってくれます。 日本の場合は、ほとんどが保険を申請してから保険金がおりるまで90日とか180日とかかかったりします。 この支払いサイトが長いためにたくさんの医療機関が困っているという話もあります。 それをケニアの場合にはシステムによって既に解消しているわけです。 デジタルマネー化することによって医療機関も保険業界も両方が助かります。 ケニアは非常に進んでいて日本はかなり遅れをとっています。 ここから先も 、房さんに伺った様々な業界のデジタル化も含めて世界がどう変わっていくのかということを解説していきます。 続きもぜひチェックしてみてください。  

一問一答「あなたはこれからどんな業界が成長すると思いますか?」【房総理のお金の授業】

一問一答「あなたが最近達成感を感じたことはどんなことでしょうか?」【達成感ブースター】

あなたが最近達成感を感じたことはどんなことでしょうか? 今回は、一歩踏み出すことも続けることも苦手だという方の相談をもとに、やればやるほどやる気が出てくる達成感の高め方について解説させてもらいます。 Q. 現状を変えて幸せになるために、やるべきことは色々とあるのに、わかっていてもなかなか行動できません。人間関係もうまくいかず、一歩踏み出すことも続けることもできない自分はどうすればいいでしょうか? 人間というものは、自分の幸せの事ばかり考えていると、自分の内面にばかり集中しすぎてしまいます。 自分が今幸せなのかというようなことばかり考えていると、自分のことばかり見るようになってしまい、対人関係や人間関係にまで注意が向かなくなってしまいます。 そうなると、周りの人から見るととても自分勝手な人に見えてしまいます。 幸せになりたいばかりと思っている人は、自分の幸せを追い求めることによって知らず知らずに自分勝手になってしまい、気がつくと人間関係が崩壊していくことがあります。 仕事や何かに熱中したり人間関係をただ楽しんだり、自分のやりたいことをやって、その結果として幸せを感じることが大切です。 仕事や遊びや人間関係に集中したり没頭して、その結果としてやりがいや達成感、幸せな気持ちを感じるのは全く問題はありません。 むやみやたらに幸せを追い求めるというよりは、自分が熱中や没頭できるものを見つけたり、あるいは、何かに没頭してそれ自体を得意になったり好きになれるように集中力を鍛えるということを考えた方が、おそらく結果として良い人生を歩むことができるようになるのではないかと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 日々達成感を味わいながら過ごしていますか? 仕事でも勉強でも、趣味や好きなことでも、どんなことでも何かをやり遂げた時には達成感を感じるはずです。 1日の終わり、1週間の終わり、月の終わりや1年の終わり、そのたびに達成感を感じていますか? もし、あなたが達成感を感じることができていないのであれば、あっという間に時間が過ぎてしまったと感じているのであれば、注意が必要かもしれません。 気づかないうちに反射的に行う動作 達成感を感じることもなく時間だけが過ぎていくのは、そのほとんどの行動が反射的に行う動作になっているからかもしれません。 反射的に行うので、時間を使っているという感覚はありません。意識しなければ気づかないので、改善することも難しいです。 例えば、 スマホの通知によってもたらされる反射的な行動(返信やメッセージのチェック) 特に意味のない整理整頓、勉強前の掃除 90%は目的と関係ないものを見ているインターネット 当たり前のように体が反応してしまう、特にスマホの通知というのはクセモノです。 スマホの通知、LINEやメールや電話には、否応なしに即時の反応をすることが多くなります。 この無駄な無意識の反応をいかに消せるかで、本当に大事なことに時間を使うことができるかどうかが決まります。 おすすめの方法としては、 通知を切って、メールや連絡はまとめて決まった時間に行う 掃除をしなくてもいいように物を減らす&お掃除ロボットを導入する 普段は見ないサイトに行くと警告を出すソフトを導入する スマホを見ている時間を測る スマホを満充電しないで使う(70%程度にしておく) 使う時以外は機内モード などなど、 無意識に行っている動作を自動化するか、思い切ってやめてみましょう。 達成感を感じる仕事と虚しいだけの仕事 仕事がやる気にならないとか、意味を感じられないという人もいると思います。 人間が幸せになるためには、良い人間関係と人生に対する意味が必要になります。 人生に対する意味を感じていないと人間はどんどん虚しくなってしまいます。これを防ぐためにどうすればいいのかという研究を様々な研究者が行なっています。 人に認めてもらったり褒められたりするとやりがいや達成感を感じるという人もいると思います。 これは一時的には仕事に対する意味を感じることができますが、あまり長続きしません。 達成感を感じるための5つのポイント 人が達成感を感じる上で重要な5つのポイントについて紹介しておきます。 1. 自己超越 自分がした行動が自分以外に影響を与えるということです。 自分がしている仕事により誰かを幸せにしているとか、他人に影響を与えることができているということを実感できると、人間は仕事に意味や達成感を感じるようになります。 2. 苦しみ 僕たちは苦しみやストレスを避けがちですが、仕事にはある程度の苦しさがないと、そこに意味も達成感も感じることができないということです。 多少の不快感や苦しい環境がないと、意味を感じづらくなります。 3. 瞬間性 仕事の意味というものはずっと感じ続けるものではなく、突然感じたり消えたりするものです。 達成感と同じで継続的に感じ続けることは難しいので、日常の中で、時折感情を揺さぶられるような瞬間があるかということが大事になります。 この感情が揺さぶられた事により記憶に残り、後から仕事に対する意味を思い出すことができるようになります。 4. 想起性 仕事に対する意味というものは、その瞬間に感じるというよりも後から思い出した時に感じることが多いです。 仕事のやりがいはリアルタイムに感じるものではなく、しばらく時間をおいてから感じることが多いということです。 仕事自体の意味は後から感じることができるけれど、その瞬間瞬間のタスクをこなしていくことに関してはゲーム化したり楽しみながら行い、仕事の意味とは別のものとして考えた方がいいです。 後から意味を感じられるような仕事をされているのであれば、それはいい仕事に就いていると言えると思います。 5. 個人性 仕事に関係のない人にも自分の仕事を認めてもらえる瞬間が、仕事にやりがいや達成感を感じるためには必要です。 自分の仕事とは関係ない家族や友達が、自分のした仕事に対して評価してくれたり認めてくれることが大事になります。 これら5つのポイントは、自分で努力しないとなかなか感じられないものです。自分がどんな仕事をしているのかを言わなければ周りの人も評価しようにもできません。 達成感に対する感度は高いですか? 達成感というものは、仕事や勉強に対するやる気はもちろん、人生に対する満足度も高めてくれるものです。 それと同時に、次に新しいことをする時のモチベーションにも繋がります。 この「次に繋げる感覚」のために達成感が重要になります。 人は大きな成功を掴まなければ達成感を感じることができないわけではありません。 ほんの些細なことからも達成感を感じることができる人はいます。 Dラボでは、目標を立てる時に細かいゴールをたくさん作るようにして達成感を感じていくことがとても重要というスモールゴールの話も紹介したことがあります。 勉強術の話では、20分から30分の1度のセッションごとにそのセッションで何をするかというテーマを決めて、その都度やるべきことを明確にして小さな達成感を感じることで、勉強を続けるやる気を維持することができると紹介しました。 大きなことを成し遂げることができる人は、小さな目標を噛みしめるように楽しんでいき、それを続けることで結果的に大きなことを成し遂げています。 大きなことを成し遂げないと達成感は感じられないと考えている人がいます。 そうでなければ何かを達成したことにはならないと考えている人です。 このような人は達成感に対する感度が低すぎます。 これは続かない人の特徴です。 小さな成功に大きな達成感を感じられる人が、物事を続けることができて、最終的に大きなことを成し遂げることができる人です。 最初の一歩は誰でも難しいものです。 いつもよりも筋トレの回数を5回増やしただけでも構いません。 そんなとこから始めなければ前へは進めません。 小さなことに達成感を感じることが大事です。 仕事や勉強を楽しく続けるためのおすすめ本 人も組織も物事を成し遂げたり継続したことで結果や成果を手に入れるためには、ゲーミフィケーションを上手に取り入れることが効果的です。 そんなゲーミフィケーションの事例に学び目標達成に向けて進むためにはこちらの本が参考になると思います。 GAMIFY ゲーミファイ―エンゲージメントを高めるゲーミフィケーションの新しい未来 ここから先は、やればやるほどやる気がでて達成感を感じるためのゲーミフィケーションについて解説していきます。ぜひ続きもチェックしてみてください。  

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科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

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メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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