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  • 一問一答「あなたは来年どんな人間関係をつくりたいですか?」【人間関係の思い込みの大掃除】

    2021-12-30 12:00  
    330pt
    あなたは来年どんな人間関係をつくりたいですか?

    DaiGo師匠の質疑応答では、人間関係にまつわる問題が非常に多いです。
    その中でも、特に多いのが一方的な思い込みによる問題です。
    今回は、人間関係の距離感について悩んでいる方の相談をもとに、捨てれば人生が変わる人間関係の思い込みについてまとめさせてもらいます。

    Q. 割と仲良くなったのに、しばらく会わないでいると初対面のような関係になる人の心理を知りたいのですが?

    相手との距離感の測り方というものがあり、人間が仲良くなったと思うのは、大体の場合思い込みです。
    例えば、最新の研究を見てみると、自分が友達だと思っている相手がいたとして、その相手が自分のことを同じぐらいに友達だと思っている確率は50%程度だとされています。
    ですから、普通に友達だと思っている相手も、実際には1/2の確率で友達ではないということになります。

    それを見抜くというよりは深めるようにしたほうがいいですが、どうしてもそれを見抜きたい場合には、友達の枠を超えているかどうかを見た方がいいと思います。
    例えば、会社の上司と仲がいいかどうかということを判別する一番いい方法は、上司と部下のような感じではなく、自宅に遊びに行ったりすることがあるような関係かどうかとか、仕事とは全く関係ないやり取りをしているかどうかというようなことで見ることができます。
    このようなお互いの役割を超えた関係になることができているのかということを見ることです。
    そこまで行けば心を許している関係ということがわかりますが、そうでない場合には、なかなか難しい状況なのかもしれません。

    そこに取り組むよりは、人間関係の深め方を勉強した方がいいと思います。
    初対面のように、よそよそしくされることがあったとしても、それを気にしないでいられるぐらいに友達を作れるという自信を持てるようになることが大切だと思います。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    気づかないと人間関係で損するバイアス

    人は思い込みの影響を強く受けます。
    そもそも、この思い込みがないと先の予測ができなかったり、思い込みがあったほうが様々な対処がしやすいということもあります。
    ですから、実は思い込みというのは重要な側面もあります。
    ところが、この思い込みは行き過ぎたり偏ってしまうとチャンスを逃してしまったり、行動する前に諦めてしまったり、ありもしない不安に潰されてしまったりということが起きます。

    ハロー効果
    ハロー効果は、その人の目立つひとつの特徴により、その人のことを強く印象付けられてその人の全体を判断してしまうバイアスです。
    ごく限られた特徴により全体を推定しようとするものに基づいていますが、これが間違った方向に機能してしまうと「この人は◯◯がダメだから全てダメな人だ!」というように、ひとつのネガティブな要素でその人のすべてを否定する事になってしまいがちなので気をつけましょう。
    自分が相手に対して印象を確定させたいのであれば、少なくとも3つの証拠があるのかということを考えるようにしてください。
    1点だけで決めようとすると全ての人が良い人か悪い人と考えてしまい危険です。
    多くの人がこのバイアスに引っかかっています。
    初対面で自分の有能さを言葉ではなく明確に示すことが出来るようになると、勝手に初対面の印象が相手の中でカタチづくられてすごい人とか良い人と思われるようになります。

    公平世界仮設
    このバイアスには多くの人がよく引っかかってしまいます。これは人がした行為に対してはそれにともなった結果が返ってくるというものです。
    因果応報のような考え方です。
    努力は絶対に報われるとか、逆に駄目な人は努力が足りないだけとか、世の中は公平であって、だから努力すれば報われるし、そうでない人は努力が足りないだけだとするものです。
    実際には、全てのことがこのような単純なことではありません。
    もちろん努力は報われないということでもないですが、自分の行為に対して結果が返ってくることと、そうでないことがあります。
    それを分けて考えるようにすることがこのバイアスから逃れるための方法です。
    全てをこの公平世界仮設で見てしまうと、そこには矛盾や偏りが生まれてバイアスとなってしまいます。
    努力は報われるとは限りません。
    だから努力しなくてもいいということではなく、だからこそ努力を続けるしかないということです。
    公平でもなく努力が必ず報われるという世の中ではないからこそ、ひとつのことで諦めることなくあらゆる方向に努力を重ねていくしかないわけです。

    権利への執念
    自分が信じていることは相手も信じるべきだと思ってしまうものです。
    例えば、これは世の中の常識なんだから当然従うべきだとか、これが正しいことなんだからこうあるべきだ!というような、自分が信じていることだからこれが真実であり、みんなもこれを信じるべきだと考えるものです。
    自分が信じていることが正しいのかどうかはわかりません。これは、客観的・科学的に正しいかどうかもわかりませんし、主観的に見た正しさも人によって違います。
    主観的な正しさというのは議論したり主張しても無駄ですが、そうではなく客観的・科学的な事実というのは大事です。
    もちろん科学を信じようがスピリチュアルなものを信じようが、それも主観的な部分ではそれぞれです。
    ただ、それを必要以上に論じたり押し付けてはいけないと思います。
    主観的な部分では、自分が信じていることを相手が信じているとは限らないということを考えておいてください。相手が「主観的に話しているのか、客観的に話しているのか」ということも考えておかないと、議論は無駄に平行線になってしまいます。

    社会的受容の見逃し
    これは、相手が興味を持っているのに、興味を持っているのかどうかがわからなくなってしまうものです。
    人はネガティブバイアスに囚われて「どうせ自分なんて・・」と考えてしまうと、可能性すら気づけなくなってしまいます。
    オークションでこんなもの価値はないと決めつけていたけれど、調べてみると驚くほどの価値があったということがたまにありますが、同様に、自分にとっては他愛ないと思い誰も価値は感じないだろうと思っているものでも、もしかしたら、他の誰かにとっては大きな価値があるかもしれないという可能性を見逃してしまいます。
    自分には何も強みはないとか、特に価値なんてないと思っている人でも、他の誰かにとってはそれが欲しくて仕方がないほどの大きな価値を秘めているかもしれないわけです。
    自分の可能性に気づくためにも、この社会的受容の見逃しというバイアスの存在を知っておいてください。
    これも自分にしか目が向いていないために自分自身の隠れた価値に気づけない事が起きるわけです。
    自分のことを話すのに夢中になっていて、相手が興味を持っていることに気づけていないようなこともよくあります。

    内集団バイアス
    企業が倒産する原因のひとつとして危険なバイアスです。大企業がベンチャー企業に抜かれる原因でもあり、社会人3年目からかかるバイアスでもあります。
    自分が所属しているグループ・企業・部署・好みや考えの似ている人たちほど過大評価しやすいというものです。
    その所属するものが永遠に繁栄するのであれば、それでも良いかもしれませんが、外に目を向けることをしないと人間は成長がなくなり崩壊してしまうものです。
    ビジネスでもドラッカーは会社の未来をつくるのは、カスタマーではなくノンカスタマーだと表現していました。カスタマー(顧客)は当然大切なわけですが、それだけでなくノンカスタマー(非顧客)がどのように市場をつくっているのかということを見ていないと会社は発展しないということです。
    外の人たちの意見も聞いて、その人達が内集団に入るためには、もしくは興味をもつためにはどうすればいいのかということを考えていかないと会社は崩壊するものです。

    現状維持バイアス
    これは人生を変えることができない人がかなりハマりやすい思い込みです。
    人間というものは、今の人生や環境、仕事や人間関係、恋愛関係などの現状がとても悪い状況だったとしても、できるだけ今のままを維持しようと思ってしまう残念な生き物です。
    今の状況から変わろうとしたら、それにより今よりも悪くなる可能性もあります。
    そんな悪くなる可能性があるのであればやめておこうと思ってしまうのが、この現状維持バイアスです。
    人間が狩猟採集民だった頃に、今いる環境や群れの中だけでも十分に生きていけるという状況の中で、わざわざ誰も入ったことがない怪しい森に入ってみようとか誰も思わないわけです。
    冒険心を持ってそこに突入すると、それにより謎の病気にかかってしまったり野獣に食べられたりもしたはずです。
    ですから、「今の現状で生きていくことができるのであれば、今のままでいいのではないか」と思ってしまうのが人間にもともと備わっている心理であり、それが現状維持バイアスです。
    例えば、悪い恋人だと分かっているのにその関係から抜け出せないという人が結構いると思います。
    これも現状維持バイアスに陥っている人です。
    人間の脳というものは、自分が慣れ親しんだものや、今までと同じ結論になるものに対しては、その結論が悲劇になるものであったとしてもなぜかそちらに進んでしまいます。
    人間関係だけでなく、人生における重要な変化につながる決断や新しい判断をする時に、それはやめておいた方がいいのではと思った時には、一度それを疑ってみてください。
    「この判断はただ現状維持をしようとしているだけなのではないか?」と考えてみてください。
    この現状維持バイアスを振り払うためには、わかりやすく何かを変えるというのがいいと思います。
    住んでいる場所や服装の選び方、人間関係などわかりやすい部分を変えるのがいいと思いますが、人間の性格というものは半分以上が付き合う人間関係からの影響を受けるものですから、特に、自分の付き合う友達を変えることによってかなり現状を突破することに繋がりやすくなると思います。
    まずは仕事などの自分の生存に関わるものではなく、付き合う友達やよく行く場所などを変えてみるのがいいと思います。
    例えば、今までインドア派だったというのであればアウトドアな過ごし方をしてみるなどするのが、現状維持バイアスを突破するためには効果的なのかもしれません。

    確証バイアス
    元々人間というものは、自分がそこにあると思っているものだけを見る確証バイアスというものがあります。
    これが人間関係に対して働いてしまうと、自分の周りの人は変わらないし、このままの関係でいられると思い込みます。
    そのために、自分の友人や家族が危険なことに首を突っ込んだり悪い方向に進んでいても気づかなかったりするということも起こります。
    その逆に、周りの人が変化したり成功しようとしているのに、それにわざわざ水を差すようなことを言って変化を抑えようとしてきます。
    変化を嫌い、自分が思っているとおりの場所にいたいし、自分の周りの人もそうであってほしいわけです。
    このような人たちは、よほどのことがない限りは、さよならするしかなくなってしまいます。
    例えば、上司が部下を一度無能だと思った場合に、再評価することは極めて難しいです。
    親が「自分の子供はいつもしょうもないことばかりをする」というようなレッテルを貼ると、ずっと同じような目線で見られてしまいます。

    このような確証バイアスは専門家でも起きるということが分かっています。
    2人の子供たちに対して約30問の数学のテストを行うという研究では、前半に成績が良かった子供と後半に成績が良かった子供、それぞれに数学の専門家の教師に評価してもらっています。
    結果的には、成績は全く同じだったにも関わらず、前半に多くの正解をした子供の方が数学的な能力が高いと判断しました。
    第一印象で形成されたものを僕たちはこんなにも守ろうとするということです。
    前半と後半に分けて総合的に判断することが面倒だからと脳は再評価を嫌がっているわけです。
    一度形成されてしまった第一印象を覆すことは非常に難しいということです。
    皆さんのことを過去から見てきた人たちは、今までの皆さんと全く同じ目線で皆さんのことを見るものです。皆さんがどんなに頑張って変わっても、他者からの評価というものはなかなか変わらないということです。
    ですから、他人からの評価を大きく変えたいのであれば、付き合う他人を変えるしかないということです。
    人間関係が変わらないのは、付き合う相手を変えないからです。

    バイアス対策のおすすめ

    認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)
    こちらはバイアス対策としては、わりと読みやすいですし参考になると思います。


    賢い人がなぜ決断を誤るのか?
    こちらは仕事でも役に立ちますし、バイアス対策にも参考になると思います。
    自分が頭がいいと思っている人ほど間違ったバイアスに左右されやすいものです。

    ここから先も、自分の求める人間関係を手に入れたいのであれば、できるだけ早く捨てるべき思い込みについて解説していきます。
    来年こそは自分の可能性に目を向けて成長できる人間関係を手に入れたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが来年こそは解決したい問題はどんなものですか?」【問題解決能力を鍛える】

    2021-12-28 15:30  
    330pt
    あなたが来年こそは解決したい問題はどんなものですか?

    今回は、怒りの感情で仕事に集中できない状況にいる方からの相談をもとに、「問題解決能力」を高めるための方法について解説させてもらいます。

    Q. 個人事業主です。私にも過失はありますが、遥かにそれを上回る他人の恣意的な意志が原因でトラブルに巻き込まれ、トラブル処理のために自分の時間を大きく奪われ仕事に支障がでてしまい、実際に少なくない損害が生まれました。
    これらの事実に対する怒りで仕事に集中できなくなるなど悪循環の中にいます。このような場合、DaiGoさんならどのように考え、どのような対処をされていかれますか?

    基本的に、相手が怒っているということと、相手の怒りを自分が受けた時に自分の仕事が手につかなくなるというのは別物です。
    怒りを向けられたとしても、自分の仕事に集中することができる人もいるわけです。僕は、自分に怒りを向けられても、自分がやるべき事は必ずやるタイプです。
    そんな人を相手にしても1円の得にもなりませんので、僕は、怒った時には人は問題解決能力が高まるものですから、そんな時には、自分がその力を使って今最も解決するべき問題に注力して、その問題を解決しようとします。
    このようにリフレーミングするのがいいと思います。

    おすすめとしては、普段から瞑想などをして注意力のコントロールができるようになっておけば、一瞬感情的になったとしても、その感情にとらわれることなく自分のやるべき事に注意を向け直すことができるようになりますので、ぜひ実践してみてください。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    問題解決能力とは?

    これは、Google が入社試験の際にとても重要視しているポイントでもあり、能力としては7つあるとされています。
    1. 推論能力
    2. エピソード記憶
    3. 情報の処理スピード
    4. 言語能力
    5. 空間把握能力
    6. ワーキングメモリ
    7. 実行機能

    この問題解決能力というものは、 当然人生のさまざまな場面で重要になってくる能力ですが、要するに人間の脳の特定の機能です。
    この7つの力が揃っている人ほど、実際に現実の問題を解決したり、新しい問題を解決することでビジネスにつなげたり、人間関係や自分の人生の問題を解決して、人生をより良いものにすることが得意だと言われています。

    実際にこの能力を Google でも採用する際の指標として用いていて、人間の人生を左右する能力だとされています。

    皆さんご存知のように、これらの能力の中には後から鍛えることが効果的なことと、そうでないことが含まれています。
    やはり、幅広い知識や専門的なスキルを学んだり、クリティカルシンキングなどを身につけていくことが重要です。
    特に、クリティカルシンキングは天才を超えるための唯一の力です。

    他にも、感情を安定させる能力も大切です。
    怒りっぽい人や感情のアップダウンが激しい人は、人間関係でかなり損をしてしまいます。
    とはいえ、どこから何を始めればいいのかがわからないという人もいると思いますので、そんな方におすすめなのがコチラの本です。


    サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
    これは Google の元人事トップが行なっている瞑想のトレーニングを分かりやすく教えてくれます。
    ビジネスマンや仕事をしている人向けなので、あまり長々と瞑想をさせることもありません。

    IQが高い頭のいい人はトラブルを回避できるのか?

    人生の問題を乗り越えるために重要なのは、生まれ持っての IQ の高さなのか、それとも、後から訓練により身につけることができるクリエイティブシンキングなのかということを調べた研究があります。

    クリティカルシンキングは、IQ や知性とは全く別の概念で、物事を合理的に考えることができるかどうかということです。
    思い込みなどを排除して、様々な視点から物事を見ることによって、それを客観的かつ合理的に考える能力です。

    クリティカルシンキングが人生のトラブル回避に大切!

    結果として、IQ が高いことよりもクリティカルシンキングが上手な人の方が人生のトラブルが少ないということが分かっています。
    しかも、あらゆるトラブルが少なかったということです。

    例えば、勉強に対するミスが少なくなったり、学校のテストの時間を間違えたとかミスも少なくなったそうです。
    健康に関する間違いも少なく、タバコを吸ってしまったり過度にお酒を飲みすぎてしまうということも少なく、野菜を食べなかったり明らかに体にいいとされているものを食べないというような普通に考えて非合理的な食生活をすることも少なかったそうです。
    このような合理的に考えることができるかどうかというのは、健康面にも影響を与えるということです。

    さらに、人間関係に関するトラブルも少なかったそうです。
    友達に言ってはいけないことを言ってしまうとか、人間関係の中でうまく相手を尊重することができず関係が壊れてしまうというような人間関係に関する問題も少なくなりました。
    犯罪率も少なく、してはいけないことをして犯罪に手を染めるということも少なかったということです。
    お金に関するトラブルも少なく、借金がかさんでしまったとかカードを使いすぎて首が回らなくなってしまった、浪費が過ぎて生活費が足りなくなってしまったというようなお金に関する問題も少なくなりました。
    クリティカルシンキングが上手な人は、このようなあらゆるトラブルが少なかったということが確認されています。

    IQ が高くても問題を起こす人は起こしていたそうです。
    ところが、クリティカルシンキングができていると、ちゃんとトラブルを回避することができるようになり、生活におけるあらゆるトラブルが少なくなる傾向がありました。

    クリエイティブになるためのアウトサイダー・マインドセット

    メンタルが弱く不安定な人は、結構クリエイティビティが高いことが多いものです。
    精神病とクリエイティビティは、心理学の世界では関係があるのではないかと昔から言われています。

    クリエイティブになりたいからと、自ら世の中の規範に反するような行動をとる人もいます。
    しかし、確かにメンタルの弱い人がクリエイティブになる可能性は高いですが、そこまでの関連はないのではないかとも言われています。
    例えば、カリフォルニア大学の研究を参照すると、クリエイティブな作家の15%は精神病テストで高いスコアを記録していますが、彼らは、メンタルヘルスの健全性を測るテストにおいても、同じような高いスコアを記録していました。
    つまり、その15%の人達は、精神病を測るテストでも高いスコアを出すけれど、メンタルの健康度を測るテストにおいても、高いスコアを出すということです。

    つまり、クリエイティブになるためにわざわざ精神を病む必要はなく、一瞬他の人とは全く違う物事の見方ができればいいということです。

    相反するテストの両方で高いスコアを記録したクリエイティブな作家の15%の方々は、自分がクリエイティブになろうとする時にはスイッチを入れられるということです。
    例えば、奇妙な数学者であればこれをどのように考えるのかとか、頭のおかしい詩人であればどう考えるのか、あるいは、子供だったらどう考えるかとか、「自分が〇〇だったら今どうするだろうか」というような役目を作ることができます。
    自分の中で前提条件を作ることによって自分の性格を切り替えることができるわけです。

    このような考え方をすることによって、アウトサイダー・マインドセットが起動し、クリエイティビティを高めることができます。

    アウトサイダーとは、ちょっと変わった人や自分ではない誰かで、一瞬そのような人だったらどうするかということを考えることによって、クリエイティビティを高めることができるということです。
    自分の視点でいつも考えるのではなく、役者のように全く違う人の視点で考えることによって、新しいアイデアが生み出され、意外とそこに問題の解決策があったりします。

    あなたの「 クリティカル・シンキング」をチェック

    クリティカル・シンキングとは「人の思考には偏りがあるものだ」という前提をふまえたうえで、あらゆる仮説を立て、根拠をデータで証明し、具体的なゴールや問題の解決に向かって最適解を探し続け、できる限り偏りのない主張を構築していく作業のことです。

    英国リーズ大学が開発したテストで、クリティカル・シンキングに欠かせない7つの能力をチェックすることができます。
    次の7つの文章を読んで、今の自分に当てはまる項目をそれぞれ選んでください。

    「いつも当てはまる」
    「ときどき当てはまる」
    「当てはまらない」
    ① どんな主張を信じる前にも、それを指示する証拠を探す
    ② つねに異なる視点から問題を考えている
    ③ 他人の意見に反論するときでも、自信を持って自分の主張を述べられる
    ④ すでに知っていることでも、積極的に間違っている可能性を探している
    ⑤ 自分の意見は、個人的な経験や感情よりも証拠に左右される
    ① どんな主張を信じる前にも、それを指示する証拠を探す
    ② つねに異なる視点から問題を考えている
    ③ 他人の意見に反論するときでも、自信を持って自分の主張を述べられる
    ④ すでに知っていることでも、積極的に間違っている可能性を探している
    ⑤ 自分の意見は、個人的な経験や感情よりも証拠に左右される
    ⑥ なにか確信を持てないことがあれば、もっと調べる
    ⑦  特定のトピックに関する知識を増やすために、どこを探せば信頼できる情報が手に入るかを理解している

    このチェックリストは「『いつも当てはまる』が何個あれば合格!」のような基準は存在しません。
    最終的に、すべての項目に「いつも当てはまる!」と自信を持って答えられるようになるのが目標です。

    ここから先は、さらに皆さんの問題解決能力を鍛えていくための方法について紹介させてもらいます。
    皆さんが新しい挑戦をしたり、人生のさまざまな局面で問題を解決していくために役に立つ内容になっていますので、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「皆さんは朝起きてから呼吸をどれだけ意識しましたか?」【呼吸の科学】

    2021-12-25 12:00  
    330pt
    皆さんは朝起きてから呼吸をどれだけ意識しましたか?

    皆さんは、毎日どれだけ意識して呼吸をしているでしょうか?
    瞑想を実践することができている人もいると思います。
    今回は、その瞑想が続きやすくなったり、なかなか習慣化できないという人にも役に立つ呼吸法について、時々生きる意味がわからなくなるという方の相談を元に解説させてもらいます。

    Q. 時々生きている意味がわからなくなります。どうすればいいでしょうか?

    例えば、呼吸は止めようと思えば止めることはできますが、止める方が面倒なはずです。
    人間にとっての生命維持活動というものは勝手に自動的に起こるものです。
    一定期間以上は、その生命維持活動は維持されるものですから、どうせならば何かしたくありませんか?
    ぼんやりしていても何もしなくてもいいですが、僕は何もしないよりも何かをしていたいですし、自分の時間をできるだけ新しい体験に使いたいと思っています。
    どうせ生きているのであれば楽しいことをしたくありませんか?

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    師匠の質疑応答では様々な相談を頂きますが、人生を変えるという点で、食事と運動と睡眠、そして瞑想に解決策がある場合が多いです。
    そのほとんどの部分に関わる呼吸について、今回はまとめてみたいと思います。 

    呼吸でメンタルをコントロールする

    人間はメンタルをコントロールしようとしても難しいものです。
    緊張しないようにしようと思っても、思えば思うほど余計に緊張してしまいます。
    不安を感じた時も、考えないようにしようと思えば思うほど、余計にその不安が大きくなってしまいます。

    どうすれば僕たちが自分のメンタルをコントロールすることができるかというと、それは呼吸をコントロールするしかありません。
    人間の呼吸と心理は密接に結びついています。
    その人間の性質を利用することで、人間のメンタルを上手にコントロールすることができます。

    瞑想は、この呼吸と注意の両方のコントロールをしています。
    瞑想を30分も1時間もするのは難しいという人も多いと思いますが、呼吸だけであれば、わりと簡単に出来ると思いますし、そんな呼吸を使って不安や緊張などをコントロールする方法について紹介させてもらいます。

    人間は、基本的にゆったりと呼吸をしながら緊張したりはできません。
    緊張すると、人間の呼吸は短く浅くなります。
    あえてゆっくりと呼吸を行うことによって、緊張を和らげる方向にメンタルをもっていくことができます。

    不安や緊張というものは無意識に起きていることで、人間が完全にコントロールできることではありません。
    呼吸は無意識と意識のはざまにあります。呼吸は意識しなくても自然とできますし、意識してゆっくりと呼吸したりすることもできます。
    ということは、人間のメンタルをコントロールするためには、呼吸を使うのが一番良いのではないかということになります。

    瞑想を行う際には、呼吸に意識を向けましょうと言われます。
    呼吸に意識を向けることで自分の心の状態が分かります。
    呼吸が浅くなっていたら、緊張や不安を感じているということがわかりますし、ゆったりとした呼吸ができていたら、リラックスすることができているということがわかります。
    自分のメンタルの状態をモニタリングするためにも役に立つのが呼吸です。

    緊張や不安を感じると、脳が警戒状態に入りいわゆる闘争逃走反応を起こします。
    全身に血液を巡らせて体が対応しようとします。
    そのため心拍数も上がり呼吸も早くなります。

    呼吸が早くなったり血流を上げるのは、敵から逃げるためには役に立ちます。
    ところが、人前で緊張したり本番で不安を感じるという時には、それによってパフォーマンスを発揮することができなくなりますので、呼吸を使って落ち着かせることが大切になります。
    呼吸を使うことによって、緊張や不安を感じる人間のシステムに介入することができます。

    呼吸に意識を向けてゆっくりと息をするようにしてください。
    しばらくすると心拍数が落ち着いてきます。
    それによって、先ほどの闘争逃走反応が和らいで、不安や緊張が解けていきます。

    ちなみに、深呼吸をする時に、まず息をするところから始めるのは間違っています。
    人間は息を吸うときに緊張感が高まり、息を吐く時にリラックスすることができます。
    ですから、深呼吸は息を吐くところから始めてください。

    今回は色々な呼吸法を紹介させてもらいますが、基本的には腹式呼吸にすれば問題ありません。
    そして、吸っている時間よりも吐いている時間を長くしてください。

    例えば、息を吐く時間が8秒ぐらいであれば、息を吸う時間が4秒ぐらいにするようにすれば、リラックスすることができます。
    逆に、眠くなってきて目を覚ましたいとか、朝起きて行動力を発揮したいという時には、息を吸う時間の方を長くするようにしてください。

    ナディ・ショーダナ(片鼻式呼吸法)
    研究では、1日1時間の片鼻式呼吸法を行うことによって、心拍変動の値が改善され自己コントロール能力が向上したという実験があります。
    いきなり1時間は厳しいと思いますが、10分ぐらいでもできるところから行ってみていただけたらと思います。
    瞑想を行う時に、この片鼻式呼吸法を取り入れてみるのもいいと思います。

    これは昔からヨガでよく使われていた呼吸法で、瞑想状態や集中状態に入りやすくなるということがいわれています。
    他にもよく眠れるようになるというような効果も期待できるようです。

    まずは右の鼻の穴を指で押さえてください。
    そのまま左の鼻の穴からゆっくりと息を吸って、そのまま息を吐かずに左の鼻の穴を押さえてください。
    そして、今度は右の鼻の穴から息をゆっくりと吐いてください。

    そのまま右の鼻の穴から息をゆっくりと吸ってください。
    息を吸ったら指で押さえる鼻を変えて同じようにまたゆっくりと息を吐きます。
    鼻の穴を押さえた指を入れ替える時には、息を吸った状態のまま1秒ほど待つようにしてください。
    これを繰り返します。

    呼吸する時間としては、4秒かけてゆっくりと息を吸って4秒かけてゆっくりと息を吐くようにしてください。
    この4秒の間隔は8秒までであれば延ばしてもらっても構いません。
    4秒から始めて、徐々に慣れてきたら8秒ぐらいまでであれば時間を長くすればするほど効果は高くなります。

    瞑想がなかなか難しいという人は、まずは呼吸法から始めてみるのもいいと思いますし、特にこの片鼻式呼吸法であれば、鼻を触っているということもあり眠くなりにくいものでもあります。

    何もせずに呼吸に注目するというのは難しいかもしれませんが、このような手順がありながら呼吸に注目するとなると、分かりやすくして集中しやすくなります。

    これにより瞑想状態に入りやすくなったり、よく眠ることができるようになるということが分かっています。
    瞑想が続かなかったという方も、この呼吸法と合わせて行なっていただけると続くようになります。

    この呼吸法は心拍変動の数値を向上してくれると言われています。
    心拍変動とは心拍数のゆらぎを表している数値で、心拍は全く一定のペースではなくある程度のゆらぎがあります。
    この心臓が脈を打つ心拍が長くなったり短くなったり柔軟性を持っている方が、人間の脳や体の神経が正常に作用しているという意味になります。

    つまり、人間の体にとって心拍は安定していることがいいわけではなく余裕があるということが重要だということです。
    逆に、ストレスを多く抱えていたり神経に不調をきたしているような場合には、この心拍がどんどん一定の間隔になってきます。
    遊びや余裕がなくなってしまうということです。

    ですから、この心拍変動を測ることによって、その人がどれくらいストレスを抱えているかということであったり、誘惑に弱い状況なのかということがわかります。
    おそらくは人間のメンタルの状態を測る数値としては最も強くそれを表しているものだと思います。

    この心拍変動のためにはできるだけゆっくりとした呼吸をすることが重要です。
    ゆっくりとした呼吸をすることによってメンタルにも余裕が出てきてストレス発散にもなるわけです。

    瞑想と呼吸法のためのおすすめ
    実際に自分の心拍変動が向上することを実感するとモチベーションになり続けることも出来るようになると思います。
    心拍変動をチェックするためには、Oura Ring オーラリングがとても便利だと思います。

    自分の心拍変動をチェックするためのデバイス

    Oura Ring オーラリング Heritage model 2世代目 (US13, シルバー)

    これはスマホと連動していて自分の心拍変動などを測定することができるデバイスです。
    このようなものを使うと自分の心拍変動が改善していてメンタルが安定してきているということが分かりやすいと思います。

    瞑想と呼吸法を学ぶためのおすすめ本

    呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想
    こちらの本は、瞑想や呼吸法についての様々な研究からどんな効果が得られるのかということをより深く理解することができると思います。

    ここから先は、さらにみなさんが日常の中でも使いやすい呼吸法について解説していきます。
    ストレスが解消されたり睡眠の質が改善されたり、呼吸法には様々な効果があります。瞑想がいいのは分かっているけれどなかなか出来ないという人もいると思いますが、呼吸法からであれば割と簡単にできるということもあります。
    あるいは、瞑想に組み合わせることで、瞑想で挫折したことがあるという人も続きやすくなるということもあります。
    ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの今までの人間関係で一番の後悔はどんなものですか?」【人間関係Not to doリスト】

    2021-12-23 12:00  
    330pt
    あなたの今までの人間関係で一番の後悔はどんなものですか?

    DaiGo師匠の質疑応答でも人間関係の問題についての悩みは非常に多いです。
    過去の失敗に対する後悔や乗り越えたい失敗、今目の前にある面倒な人間関係、理由はそれぞれですが、人間関係によって疲れている人がかなり多いのは間違いないようです。

    今回は、長い付き合いの友達に嘘をつかれて悩んでいる方の相談をもとに、人間関係Not to do リストとして、これをしてしまうと人間関係が崩壊することについてまとめておきます。

    Q. 29歳女性です。小学生の頃からの付き合いの友達に約2年間嘘をつかれていました。傍から見たら些細な事なのでしょうが、人づてに真実を知った時に非常にショックを受けました。腹を割って話すことができると思っていたのは自分だけだったのかという気持ちを払拭することができません。距離をとるべきなのでしょうか?

    まず、腹を割って話すことができるような友達がいると信じているので、とてもピュアな方なのだろうと思います。
    はっきり言って、腹を割って人と話す必要がどれだけあるのでしょうか。
    全てをさらけ出すことができる人がいるのでしょうか。
    部分的にさらけ出すことができる人はいると思いますが、全てを他人に言えば物事が解決するわけでもありません。

    人は心理学的に考えても、人の悩みや話を聞くと良いことをしたような気分になりますし、人に悩みを話すと、それで気分が楽になることもあるとは思います。
    実際には、他人に話すよりも紙に書き出す方が、自分の悩みというものは解決しやすくなります。
    言葉にすることによって、人間はその悩みや問題を解決する力を得ることができるので、そういう意味では、わざわざ友達に話さなくてもいいということです。

    ですから、話すことでのメリットがないのであれば、わざわざ話す必要もありません。
    嘘をつかれて傷ついていると言いますが、人間は男は1日に6回女は1日に3回平均で嘘をつく生き物ですから、他人の嘘にいちいち目くじらを立てていたら、おそらく生きていけません。
    そのあたりの許容力を持った方が良いのではないでしょうか。

    人と付き合う場合に、相手が嘘をついているのではないかと疑ってかかってもあまり意味はありません。
    相手が仮に嘘をついていても対処ができるようにしておくことが重要です。
    自分以外の人間を手放しで信用してしまうからミスが起きるわけで、自力でどうにかすることができるけれど、自分でやるよりも低い労力でそれをしてくれる友達がいる、あるいは、自分でどうにかできなかった時の保険として友達がいると考えるべきです。

    すぐに人に頼ろうとする人がいますが、人に頼れる人は「人に頼ってもらえる人」です。
    他人に何かしてあげることができる能力があるから助けてくれるわけです。
    助ける価値がない相手は、当然ですが誰も助けません。
    自分が他人に何を提供することができるのかということを考えられる人でなければ、長期的な関係は作れないと思います。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    人間関係Not to do リストその1 :マルチタスク

    時間や人をマネジメントする能力に関しては、IQ よりも共感能力の方が2倍も大切です。

    シングルタスクになり、目の前の人が話していることに集中することができるようになると、それだけで共感能力が高い状態になりますので、相手の感情やニーズが分かるようになりマネジメント能力も上がります。

    ですから、スマホを触りながら片手間に1時間話を聞かれるぐらいであれば、たった5分でもいいので自分だけに集中して話を聞いてもらった方が満足できるはずです。
    短時間でも良いので全力で集中して話を聞くことが大切です。仕事でも人でも目の前のことに全力になることが何よりも重要です。
    人の心をつかむために最も良い方法は、「その人」と「その人が注意を向けていること」に集中することです。
     
    共感能力を鍛えるためには、自分の経験と感情に向き合うことが大切だということがいわれています。
    自分の経験を振り返ったり、自分の考えていることに思考を向ける「自分の時間」をとることによって共感能力は向上するという研究があります。
    自分に起きたことを他人ごと(=第三人称)として捉える内省によって共感力は上がります。
     
    他には、スローリーディング(噛みしめるように読む)も重要です。
    それが快感になったり、共感能力を鍛え、集中力や深い理解をもたらしてくれる上に、ストレスの軽減まで起きるということが分かっています。
    小説などであれば、この方法で目の前の文章に集中しながら読んでみるのもいいと思います。
    ゼンタングルや塗り絵などのマインドフルアートもおすすめです。
     
    熱中している時間が長い人ほど幸福度は高く、気が散りやすい人ほど幸福度は低いということも分かっています。
    マルチタスクばかりをしていると、楽しいことをしている時にも注意が分散しやすくなってしまいます。せっかく楽しいことをしているのに別の違うことが気になってしまったりということが起こります。

    日本人には多いですが、マルチタスクばかりをしているとせっかく旅行に行った時にも、仕事のことが気になってしまったり目の前の楽しい時間を満喫することができません。
    集中力が低いので目の前のことに集中することができず余計なことを考えてしまいます。
    そういう意味でもシングルタスクを意識して鍛えた方が人生を満喫することができるようになるはずです。
     
    ヴィクトール・フランクルも同じような言葉を残しています。 
    人生の一瞬一瞬に意味を見出すこと、結果にとらわれて自滅する生き方を放棄することが大事だ
     
    結果ばかりに目をとらわれてしまい、結果的に自滅している人が多いのではないでしょうか。
    結果を出すために重要なのは、目の前のことに集中することです。
    にもかかわらず、結果がどうなるのかとか成果が出るのかどうなのかということばかりを気にしてしまい、本来大切なことに集中することができず、結果的に自滅することになるわけです。

    どんなに良いものでも注意を向けることができなければ、その価値を実感することもできません。
    高額なチケット代を払わなければ聞くこともできないような有名なバイオリニストでも、どこにでもいるような服装をさせてストリートミュージシャンをさせると誰も聞いてくれないというのも、周りの人が注意を向けることができないからです。
    目の前のことに注意を向けることができなければ、その楽しさも価値も享受することができないということです。
     
    集中力を発揮して、目の前のことを楽しむことによって人生の価値を高める方法があります。
    これを「ハイパーリアリティ」と呼びます。
    これは脳科学者のグレゴリー・バーンズが提唱している考え方で、ひとつひとつの現実の中でも注意力を向けることができれば、その価値は上がって、一瞬一瞬を楽しむことができるようになるというものです。

    ワインを味わうときも同じで、片手間で飲むのではなく、そのワインに全神経を集中させて楽しむことによって、実際に味や香りを深く感じることができるようになります。
    集中力を発揮することによって、僕たちはハイパーリアリティを手に入れるべきだということです。

    目の前のひとつひとつの事に集中することができるようになることで、皆さんの人間関係も良くなりますし、人生の中での何気ない出来事に対しても価値を感じる能力が高まります。
    どんなにお金があったとしても、マルチタスクにとらわれていては手に入れることができないものです。
    皆さんにはハイパーリアリティを手に入れていただけたらと思います。

    サミュエル・スミスも次のような言葉を残しています。
    「山積みの仕事を手っ取り早く終わらせる一番いい方法は一度に一つずつ取り組むことだ」

    良い人間関係を作るためのおすすめ本
    そんな良い人間関係を作るために役に立つであろうおすすめの本を3冊紹介しておきます。
    進化心理学から人間関係を学ぶために

    われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
    人間は進化の過程で2足歩行を手に入れ、体は発達して文化を手に入れてきたわけですが、その進化の過程で、人間の心も同じように進化してきたのではないかというのが進化心理学で、例えば、男性と女性の考え方がなぜ違うのかとか、人間が現代につながるような社会を作ったのはどのような心理に基づくものなのか、というようなことが進化心理学から学ぶことができます。
    そんな人間の進化の過程から、人間関係も含めて人の心理がどのように形成されてきたのかということを教えてくれる本です。

    人間関係を上手に切るために

    人間関係をリセットして自由になる心理学 (詩想社新書)

    人間関係を上手に切って行くにはどうすればいいのかということについて解説していますが、人間関係は切り方がとても重要です。
    当然ですが、人間関係を切るときに大事な人間関係まで切ってしまっては意味がありません。
    相手が大事な人間関係なのか、切っても問題ない関係なのか見分けるためのチェックテストのようなものがあり、その方法について解説した内容になっています。

    新しい人間関係を作る自信を持つために

    コミュ障でも5分で増やせる超人脈術
    こちらは人間関係を作る方法について解説している本です。
    いわゆるコミュ障であったり、人間関係に時間を割きたくないとか、人間関係に自分の労力を使うことが得意ではないという人がいると思います。
    そんな人たちがどのようにすれば最低限のコストで人間関係を作ることができるのかということを解説しています。

    例えば、新しい友達ができたとして、その人と良い人間関係を作るためには15日に1回は最低でも連絡を取る必要があるということが分かっています。
    15日に1回以上連絡を取ることにより人間関係というものは徐々に深まっていきます。
    この間隔が逆に広がってしまうと好感度が落ちていくのではないかという研究があります。
    このような内容を様々な研究をもとに分かりやすく解説した内容になっています。

    ここから先は、さらにしてしまうと人間関係が崩壊してしまいかねない人間関係Not to do リストを解説していきます。
    人間関係の余計なストレスや後悔に苦しみたくない方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが来年こそは身につけたい知識やスキルは何ですか?」【新しいことを学びたくなる心理学】

    2021-12-21 12:00  
    330pt
    あなたが来年こそは身につけたい知識やスキルは何ですか?

    当然ですが、人は常に新しい知識やスキルを学ぶことで成長することができます。
    今回は、新しい知識や技術を身につける時に、何から始めたらいいのかという相談をもとに、 新しい知識やスキルを効率よく身につけて、皆さんが来年こそは人生を変えるための心理学について解説させてもらいます。

    Q. 新しい知識や技術を身につける時には何から始めたらいいのでしょうか?
    僕の場合は、まずは簡単な本やブログなど2日か3日で読めるものを探して、自分の興味を引き出したり、なんとなくの全体像を頭に入れます。
    それから、分厚い専門書など読んだら自信になりそうな本を読んで、その次にたくさんの一般書を読むようにします。

    ただ、全く新しい知識や技術というものの場合は、それは身につけるものではなく、創造して試して発見しなくてはいけないものです。
    本来は全く新しい知識は創造力からしか生まれないものです。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    効率よく学び成長するためのおすすめ

    学び方の学び方
    オックスフォード大学やハーバード大学、イェール大学やMIT、東京大学や北京大学など、世界中の大学も注目している本で、著者のバーバラ・オークレーさんは工学博士でオークランド大学で先生をされています。
    学び方の学び方ということですから、勉強する方法や新しい知識を学ぶにはどうすればいいのかということが書かれている本だと思われると思います。

    当然ですが、このような本は科学的に根拠がある論文をもとに解説した本になりがちです。
    この方がなぜ有名になったかと言うと、この方は2018年にミシガン州の優秀教授賞を受賞されていて、もちろん研究の方面でもすごいのでしょうが、いい先生で教えるのが上手な方です。

    勉強のやる気が出ない時どうすればいいのか、
    集中力が切れてしまった時にはどうすればいいのか、
    記憶をちゃんと脳に入れるにはどうすればいいのか、
    自分をコントロールすることができない時にはどうすればいいのか、
    読書を効率よく進めるにはどうすればいいのか、
    モチベーションを上げて自分をその気にするにはどうすればいいのか、
    試験の本番でいい点数を取るにはどうすればいいのか、
    戦略的に自分が勉強を続けることができるようにするにはどうすればいいのか、
    自分の怠け癖を直すにはどうすればいいのか、

    このような勉強をしたり何か学習を始めようとした時に、今回の相談者の方のように、何から手をつければいいのかがまずわからないという人が多いですし、ほとんどの人が特に最初の段階で引っかかる問題がたくさんあります。
    そのような事だけをこの本では扱ってくれています。

    ですから、今までの勉強法に関する論文の内容をまとめた本などをすでに読んで実践できている人には、少し物足りない内容かもしれません。
    自分が勉強をする時にこういうことを意識したら効率よく進められるとか、こういうやり方を使うと集中力が上がって勉強がはかどるとか読書スピードが上がるというような、一貫した方法を自分で持っていない人は最初にこういう本を読むといいと思います。

    例えば、勉強に対する集中力の本を読んで実践すれば、確かに集中力はつきます。
    ただそれは集中することができた時だけです。
    怠け癖があって手をつけることができなければ、いくら学んで実践しようとしても集中力を発揮することはできません。
    スタートが遅い人が集中力の本を読んで集中力を身につけたところで意味がありません。

    ですから、一通りの方法を理解して実践すれば、そこから自分に足りない部分やもっと高めたい部分は見えてきます。
    そこからひとつひとつの専門書に進めばいいわけです。
    このような内容の本は今まであまりありませんでした。
    実際に教えることがとても上手な先生が、内容をかなりシンプル化して学び方の本当に最低限の部分だけ、効率よく学ぶためにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。
    本の内容自体も図解も結構入っていて読みやすいです。

    自分を変えたいのになかなか変えることが出来ない・・・

    新しいことを学んだりスキルを身につけて人生を変えたいと思っていても、なかなか行動できない人がいると思います。
    知識やスキルだけでなく、自分の性格を変えたいとか行動を変えたいとか、何かしらの特徴を変えたいと思っている人は結構多いと思いますが、なぜか変えられない自分の特徴というものもあると思います。

    普通に考えれば、実際に行動して成長したり、今の自分を変えた方が得なのに、それに無意識のうちに抵抗してしまい変えることができないのはなぜなのでしょうか。

    例えば、いつも人に対して頑固になってしまう自分を変えたいとか、ついつい怠けてしまう自分を変えたいとか、美味しいものを目の前にすると我慢することができず太ってしまう自分を変えたいなど、人それぞれ色々あると思いますが、変えたいと思っているのになぜか変えられないというのは、実は人間の体が無意識に変化に対して抵抗しているからです。
    皆さん自身が無意識のうちに変えることを拒絶しているということです。

    自分を変えることができない意外な理由とは?!
    ハーバード大学のエレン・ランガー博士らによって行われた研究をもとに、自分を変えることができない意外な理由について紹介させてもらいます。

    例えば、もっとオープンにたくさんのことを学びたいと思っているのにそれがなかなかできないとか、新しい知識や意見を取り入れて柔軟な対応をするべきだとはみんなわかっているけれど、それがなかなか出来ず昔ながらの方法や今までの考え方に固執してしまうということもあると思います。
    なぜこのようなことが起きてしまうのかということについて調べたところ、興味深い事実が確認されています。

    研究では、人間の様々な特性について、ネガティブな面とポジティブな面をそれぞれリストアップし、参加者にそれぞれ自分が当てはまると感じる項目にチェックを入れてもらいました。

    その結果興味深いことが分かっていて、例えば、ポジティブなリストで「意志が強くて一度決めたことは必ずやり遂げるタイプ」に対して、自分はそれに当てはまると高く評価していた人たちは、ネガティブな特徴が並んでいるリストから自分がなかなか変えることができない特徴を選んで下さいとお願いされると、「頑固で人の意見を聞かないところがある」という項目にチェックを入れる傾向が高かったということです。

    つまり、僕たちが持っている自分の特徴にはポジティブなことにもネガティブなことにも両方作用するものだということです。

    特徴にはポジティブな面とネガティブな面がある!
    要するに、人がなかなか直すことができないと感じている特徴というものは、自分が持っているポジティブな特徴と結びついているのではないかということを浮き彫りにしたのがこの研究の興味深いポイントです。
    これにより自分の持っている特徴のポジティブな面を評価してしまうと、その特徴が持っているネガティブな面を変えるのが難しくなるということが起こります。

    研究では、他にも、ついつい自分を責めすぎてしまうと考えている人は、ポジティブな面として感受性を失うことなく自分のことをちゃんと顧みて自分と向き合うことによって前に進んでいくことが大切だと考えているということでした。

    ですから、自分が変えたいと思っている特徴のポジティブな面をある意味自分の誇りのように思っていることで、人は自分が変えたいと思っている特徴を変えることができないということです。
    自分を変えることができないのは、そのネガティブな特徴のポジティブな面を失うことを恐れているからだということをこの研究は教えてくれました。

    なかなか変えることができない特徴を変えるためには?
    この研究ではそんな特徴に対処するための方法も与えてくれています。

    人間は何かしらの特徴についてそのポジティブな面とネガティブな面の両方を結びつけて理解しているので、それを分離すればいいということです。
    自分の直したい特徴は何ですか?
    それと結びついているポジティブな面の特徴は何ですか?

    それぞれじっくり考えてみてください。
    毎年この時期になると「今年も結局何もできなかった」と感じる方は、自分の特徴に目を向けて、そこから根本的に変える必要があるかもしれません。

    まずは自分が治すことができない特徴をリストアップしてもらい、そのポジティブな面をそれぞれ考えてみてください。
    この両方をそれぞれ考えたら分離する方法を考えてみてください。

    例えば、頑固だという特徴と意志が強いという特徴であれば、他人の意見は聞くけれど、それはあくまでひとつの選択肢として考えるためであり、意思決定は必ず自分で行うようにすると考えることもできます。
    他人の意見は一旦素直に聞くけれど、あくまで選択肢として考えて意思決定は自分の頭で考えてするとすれば、他人に流されない意志の強さと人の意見を聞くということは両立させることができます。

    相反する2つを分離する行動や考え方を自分で決めるということをすると、直したい特徴を変えやすくなるということです。
    分かっているけれどなかなか行動できないとか、毎年同じ目標を掲げては挫折しているという方は、特に効果がある方法だと思います。
    参考にしていただけたらと思います。

    ここまでで、自分のネガティブな特徴も変えることができると理解できたはずです。 
    ここから先は、新しい知識やスキルを学ぶ上で重要なポイントについて、さらに掘り下げて解説していきます。
    勉強でも仕事でもスポーツでも、来年こそはより成長して新しい自分になりたいという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが今年中にはっきりさせたいことは何ですか?」【自分の人生を明確化】

    2021-12-18 12:00  
    330pt
    あなたが今年中にはっきりさせたいことは何ですか?
    自分のやるべきことがはっきりしない、
    自分の理想の恋愛がはっきりしない、
    自分の感情がはっきりしない、
    転職するべきなのかどうかがはっきりしない、
    このまま今の仕事をしていいのかはっきりしない、
    頑張っていることの効果がはっきりしない、
    明確に理解できないことで、人はあらゆることに悩まされます。
    DaiGo師匠の質疑応答でも、恋愛や人間関係、目標や仕事、様々な悩みが相談されますが、答えはそこにあるのに、自分の本当の感情が理解できないから行動できないだけであったり、そもそも、自分がどうしたいのかがはっきりしていないということが結構あります。

    今回は、彼氏への結婚話の切り出し方が分からないという方からの相談をもとに、自分自身をはっきりさせて行動に結びつけるための心理学についてまとめさせてもらいます。

    Q. 30歳女です。3年付き合っている彼氏と結婚の話をしたいのですが考えすぎてしまって上手く話せません。相手に嫌悪感を与えないような話の切り出し方や話の流れなどあったら教えて欲しいです。

    友達が結婚したとか知り合いが結婚したという話から始めるのがいいのではないでしょうか。
    そこから、結婚や新婚旅行に関する興味や意見などを自然に尋ねてみるのがいいと思います。
    具体的な考えやビジョンが出てきた場合には考えているということでしょうし、そうでない場合は、まだタイミングではないということです。
    まずは、相手にYES と言わせたいのか、それとも、相手の気持ちを知りたいのかということを自分の中ではっきりさせた方がいいのかもしれません。
    相手にYES と言わせたいというのであれば、説得の技法を学んでみるのがいいと思います。
    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    つまらない人生から抜け出すために4つのはっきりさせること

    やりたい事があるけれどできないとか、何かしたいとは思っているけれど何をしたら良いのか分からない、やりがいや生きがいを感じない・・・
    そんな方が、どうすればその状況を抜け出すことができるのか、4つのポイントを紹介しておきます。

    1. 強みを活かして成長できているか?
    自分の強みが何なのかが分かっていたり、これは人より上手いとか褒められるとか、自分はこれをしている時は生きている感じがするというようなことを活かして、自分が前に進んだり成長できている感覚があるかどうかが大事です。

    これははっきりさせるためには、自分自身に以下の質問を投げかけてみてください。
    自分の強みを活かすことができているか?
    社会の役に立つことができているのか?
    誰かの役に立つことができているのか?
    自分が成長している実感があるのか?
    それは自分が何をしている時に感じるのか?
    なりたい自分になれているのか?

    客観的に「自分がなりたい自分になれているのか?」ということをチェックすることが大事です。
    自分の強みはなかなか自分では気づけないものですから、年末年始ある程度時間もあるでしょうから、周りの人や友達に聞いてみるのも良い方法です。

    これは、自己実現と成長の因子といい、『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』でも紹介されていますが、幸福の第一因子と言われているものです。

    幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

    2. 感謝できる人、感謝される人と自分が人間関係をしっかり作れているか?
    自分が本当にお世話になっていると感謝できる対象を持つこと、そして、自分が誰かに感謝されているという感覚を持つことです。

    感謝する対象と感謝されている感覚が人とのつながりをもたらしてくれます。友達はたくさんいるのに幸せを感じられない人はこの感覚が足りないかもしれません。

    これははっきりさせるためには、以下の点で自分を確認して安定した人間関係を持つ事ができているのかをチェックするようにしましょう。
    誰かを喜ばせる事ができているのか?
    自分を大事にしてくれる人がいるのか?
    感謝できているのか?
    人に親切にできているのか?

    感謝の研究はとても進んでいて、感謝すると免疫力が上がり血圧が下がったり、ポジティブな感情が強くなり死亡率まで下がるという事が分かっています。

    3. 頑張ることである程度何とかなると思えるか?
    自分の目標でも目の前の問題でも、頑張れば100%とまではいかなくてもある程度は何とかなると思えるかどうかが重要です。

    失敗したり悩むこともあるだろうけれどそれをずっと引きずることはなく、友達や家族とも喧嘩することはあってもお互い頑張れば何とかなるという感覚を持てるかどうかが大事です。
    完璧を求めないようにしてください。

    4. 他人と比べずマイペースを保てているか?
    あの人の方がお金を持っている、あの人の方がいい車に乗っている、あの人の方がいい服を着ている・・・ではなく、自分の失敗やうまくいかない理由を他人や環境のせいにせず、自分のせいなのはどこまでなのか?そして、自分が改善できるのはどこなのか?ということを考えるのが大事です。

    人は人間関係に悩んだり、自分を抑えて何かを得ようと頑張っていると、時として自分にとっての幸せが何なのか分からなくなるときがあります。

    人間は前を向いて行動することさえできていれば幸せになれます。
    それなのに、どうしても錯覚やバイアスが影響を及ぼすものですから、皆さんは、これらの4つのポイントを意識してもらい、自分のやるべきことをはっきりさせていただけたらと思います。

    自分の目標をはっきりさせる!

    皆さんは来年の目標をすでに立てられたでしょうか?
    まず、目標を立てるときに気をつけてもらいたいポイントについて簡単に紹介しておきます。

    達成できる目標を立てるための5つのステップ
    step1:目標設定
    step2:現実化
    step3:挫折と対策
    step4:進歩の記録
    step5:定期的な修正

    ステップ1:目標設定
    自分がどのようなゴールを達成したいのか、どのような目標を作りたいのかということをまずは考えてください。
    これがもし思い浮かばない場合には、そもそも目標とは何だろうかと考えても結構です。
    例えば、特に仕事に対しての目標があるわけではないけれど、もっと自由な時間が欲しいという欲求はあるということであれば、それを目標にしようと考えてもいいわけです。

    特に目標がはっきりしないという場合には、自分に対して自問自答していくことが大切です。
    その際には、できれば声に出すか紙に書くようにしてください。
    自分の頭の中でひたすら考えているのも難しいものですし、声に出すか紙に書くかアウトプットすることによって、目標は明確になりやすくなります。

    ただ悶々と悩んでしまうと答えは出ないでしょうから、先ほどのつまらない人生から抜け出すための4つのポイントも参考にしながら、自分に対して自問自答する時間を確保してみてください。

    ちなみに、目標というものがただ具体的にすれば良いということではありません。
    例えば、筋トレなど、すぐにできる行動や短期的な目標に対しては、具体的な表現を使ったほうが行動力は上がりますが、長期的な目標に対しては、モチベーションを保つ事の方が重要になりますので、目標はある程度幅を持たせた方が効果的です。
    行動は具体化しましょう!
    目標は幅を持たせて可能性を求めましょう! 

    ステップ2:現実化
    ある程度曖昧な目標でもいいので、目標が決まったら、それを現実化していくために、その目標に対してひたすら疑問を投げかけていきます。
    それを達成できるとしたら、どうすればそれができるだろうか?
    具体的にはその目標を達成するために何をするだろうか?
    達成するために必要なスキルがあるなら、自分はどうすればそれを身につけることができるだろうか?
    達成するためには、1日あたりの練習量はどれくらいが適切なのだろうか?

    というように疑問形で考えていきます。

    この際の、近い目標や現実的なプロセスを考える場合には、少しネガティブに考えた方がうまくいきます。

    目標は5分ぐらいで決めても結構ですが、この疑問を投げかけるステップは最低でも10分ぐらいは行なってもらい、30分くらい続ければかなりステップが見えてきます。
    もうこれ以上疑問が出てこないというぐらいまで行うのがコツになります。

    ステップ3:挫折と対策
    先ほどのステップで疑問を投げかけていくと、越えられないような壁や失敗した心当たりがある挫折のルートが見えてきます。
    このような挫折や失敗に対して、少なくともその対策法を3つずつ考えるようにしてください。

    挫折や失敗に対する対策を考えた時の方が、人間は具体的な行動に結びつきやすくなります。
    モチベーションが下がったり、やる気が出てこないという時にも、人間はやろうかどうしようか迷っている時にやる気がなくなってしまうものですから、そのための対策としても使うことができます。

    ステップ4:進歩の記録
    人間のやる気というものは、「自分がどれぐらい前に進んでいるかということが分かる」ということがとても大事です。
    記録=自分を客観的に見るために最適なテクニック
    多くの人がいつのまにか挫折してしまったり、自分が何がしたいのかはっきりしなくなるのは、自分が前に進んでいるとか成長しているという感覚がなくなると、あるいは、それが分からなくなると人間はやる気がなくなってしまうからで、そもそもモチベーションの問題ではなく、自分がどれくらい進んでいてどこにいるのか? それを記録することができていないことが問題です。

    ステップ5:定期的な修正
    楽観的な人やポジティブシンキングの人は目標を達成することが難しくなります。
    一度決めた目標を絶対にやり遂げないといけないと考えてしまう完璧主義の人も失敗しやすくなります。

    どちらにしても、自分の失敗や改善点に向き合うことが必要です。
    結局のところ、定期的な修正により問題の改善を継続的に行わない限り、特に長期的な目標を達成することは難しくなります。

    記録の習慣化で目標達成

    自分の立てた目標を達成するためには、やるべきことを習慣化することが重要だと考える人も多いと思います。
    もちろん、習慣化のテクニックを使って、やるべきことができるようになると人生は変わります。

    ただ、そこで意識するべきは、行動の習慣化よりも記録の習慣化かもしれません。
    人は記録することで、自分の現在地を把握することができてモチベーションを保ち続けることができます。
    そして、記録を習慣化することで、自分の目標を思い出す機会が増えます。
    その結果として、必要な行動を取るために最も効率の良いタイミングを把握することもできます。

    実際の研究でも、何かを習慣付けたいと思ったら、自分の実際にした行動を記録すると効果的だということが確認されています。
    さらに、それにより自分がやるべき目標や目的を達成するための効果もあるとされています。
    習慣化のテクニックは色々とありますが、この記録というのは、実験の効果量としてもかなり高く効果的です。

    ここから先は、恋愛や人間関係で、どうしてもはっきりしない感情をはっきりさせるための方法から、今後のビジネスで自分がどう挑戦していけばいいのかが分からないという方や、今年も自分の立てた目標を達成することができず、どうしてもやるべきことができないという方が、どうすれば自分に必要な成長や変化をしていくことができるのかということまで解説していきます。
    ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが今一番重要にしている価値観はどんなことですか?」【価値観に沿った人生】

    2021-12-16 12:00  
    330pt
    あなたが今一番重要にしている価値観はどんなことですか?

    今回は、自分に自信を持つことができない原因を価値観にあると考えてしまった方の相談をもとに、皆さんの価値観について見直すための心理学を紹介させてもらいます。
    Q. 人間不信を払拭し自立したいのですが、金銭的な自立以外に自信を持つことができません。自分の価値観に問題があるのかと思っていますが、自分の価値観に影響を与える方法はあるでしょうか?

    金銭的な自立以外の自立というのがよくわかりませんが、金銭的な自立をしているのであれば、それでいいのではないでしょうか。
    現代社会では金銭的な自立ができていれば、とりあえず生きていくことができます。
    それができているのであれば、それで十分だと思います。

    自信を持つということは「自分を受け入れる」ということです。
    今の状態の自分でも大丈夫だと考えることができるかどうかが重要です。
    こちらの本でそんな正しい自信について学んでみてください。

    自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる (単行本)
    大事なのは自信満々になることではなく、自分も捨てたものではないと思えることです。

    また、価値観を変えようとするよりも、自分の価値観を認めるために自分の性格や特性を利用することを考えてみてください。
    僕は協調性が低くて人にいろいろ言われて落ち込んだことも過去にありましたが、今は協調性が低かったおかげで人とは違うことが出来たと思っています。
    自分の性格を変えようとするのではなく、その性格を使って成功体験を作って下さい。
    そうすると、自分の性格は意外と捨てたものではないと思えるようになります。

    自分の性格を否定するのではなく、利用して何か小さな事でもいいので成果を出してみてください。
    そうなると自分の性格を認められるようになると思います。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    DaiGo師匠への質疑応答では、様々な人生の問題や悩みについて相談をもらいます。
    相談内容も問題も人それぞれですが、相談者の言葉にはよく「価値観」というフレーズが登場します。

    確かに、人間の価値観は様々な言動や判断に影響を与え、それが人間関係の問題や悩みに繋がるものでもあります。

    例えば、人間の時間の使い方というものは、人それぞれその価値観に結構依存するものです。
    仕事でも、一生懸命働くことよりも自由な時間を確保することを優先したいという人もいれば、自由な時間はほどほどで、一生懸命働いて良い生活がしたいという人もいます。
    価値観は人それぞれで、ライフステージによっても変わってくるものです。

    恋愛においては、よく相性が悪かったという理由でカップルが別れます。
    恋愛において相性というものは存在しませんが、これは今の関係の状態を表しています。
    「相性がいい」と思えるということは、2人の関係が良好だということで、「相性が悪い」と感じるのであれば、2人の関係に何か問題があるということです。
    例えば、お互いの意見が合わないとか生活スタイルが違うという問題です。
    お互いの価値観や生活スタイルが違うとなると別れる理由になります。

    人間のモチベーションを考える上でも、自分の価値観を理解しておくことは重要です。
    自分の価値観に合うかどうかで、物事に対するモチベーションや達成感も変わってきます。

    価値観は子育てでも重要で、母親の価値観も父親の価値観も子供自身に少なからず影響を与えるものです。

    お金に対する価値観も、夫婦関係においては結構重要で、お金の問題や考え方の違いが離婚の原因にもなりやすいものです。

    あなたの人生の目的は?

    人は、人生の目的を持っている人の方がメンタルが強くなり、仕事の効率も良くなるなど様々なメリットがあります。

    ここで言う人生の目的というものは「〇〇歳までに年収1千万円になる」というようなことではありません。
    あくまで価値観の問題です。
    年末年始のような節目の時には、目標の達成率や新たな目標について考えるのも大切ですが、自分を知る「自己省察」についても考えてもらいたいと思います。
    自分が人生で何をしたいのか?
    人生で何をしている時が一番楽しいのか?

    このようなことを理解して、ありのままの自分をちゃんと見極めるということをしておくと、それだけでも人生の目的はなんとなく見えてきます。

    もちろんこの人生の目的は変わる可能性もあります。
    ライフステージや自分が置かれた状況で変わることもありますので、節目のタイミングで自分を見つめ直すことは重要です。

    自分の価値観が決まると、仕事上や人生での意思決定をする際の判断基準にもなります。
    師匠は以前、とあるネット番組のオファーをもらいました。その番組は毎日ライブ配信で放送をして1日当たりの拘束時間が1時間から2時間ぐらいでした。
    それで1日あたり30万円ほどもらえるということでしたから、1年間で考えると1億ぐらいにはなる話でした。
    その金額は当時の年収ぐらいでしたから、自分の今の年収と同じくらいの収入が保証される話だったわけです。

    ですが、当時その話に飛びついていたら、今のようにDラボをしていることはありませんでした。
    全く自由な人生ではなくなっていました。

    この仕事の依頼をいただいた時に、この自己省察を行って、自分の価値観に目を向けて、この仕事で自分の自由と好奇心は満たされるのだろうかということを考えました。
    その結果、自由と好奇心が満たされることはないとなり、断ったほうがいいという判断に至りました。
    そのおかげで今自由に仕事ができているわけです。

    このように自己省察をしておくと、人生の先が決まるようなタイミングで、変な仕事に惑わされて時間を無駄にしたりすることもなくなります。
    自分と向き合い自分を知るという点でこの自己省察というものを身につけておくことは、人生にとってとても重要なことだと思います。

    insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力
    この自己省察については、本で学びたい場合にはこちらの本がとても役に立つと思います。

    面倒な頼みを断れない

    近代社会では特にですが NO と言えない人が非常に多いです。
    これを自分の意志力の弱さだと考えたり、自分の精神的な弱さのせいだと考えてしまい、自分を責めるような思いを持ちながら質疑応答で相談してくる人も結構多いです。

    ここでも重要になるのは自分の価値観です。

    人は断りづらくなるように進化してきた

    人間というものは元々群れを成して生き抜いてきた生き物ですから、基本的には助け合いながら生きていくようにできていますので、断ることができない人の方が、きっぱりと断ることができる人よりもはるかに多いです。
    人間関係を維持するために、なんとなく断りづらいというような罪悪感を感じるように人間は進化してきたということです。

    「迷う」ということはそれは自分のしたくないこと

    だからこそ多くの人が抱える問題ではあります。
    そんな時に、思い出してもらいたいのは、「断りづらい」と感じている時点で、そもそもその頼み事は自分がしたいことではないということです。

    ちなみに、これは物を捨てる時も全く同じです。
    部屋を片付けようと思ってもこれは何かに使えそうな気がするとか、なんとなく捨て辛いということが多い人もいると思いますが、例えば、今皆さんが使っているスマホであればそれを捨てるべきかどうかなんて悩むことはないはずですし考えもしないはずです。

    大事なものであれば常に迷うことはありません。
    これは人生における判断でも同じで、迷うということはそれはたいしたことではないということです。

    自分の好きな人間関係を自分の力で選ぶことができるはずです。
    住む場所も自分で自由に決めることができますし、職業も特殊な資格などが必要な場合を除けば自分で選ぶことができるはずです。

    昔は住む場所を自分で自由に決めることはできなかった時代もありますし、職業も家柄などで決まってしまう時代もありました。
    昔はその置かれた場所で生きるしかなかった時代もありましたが、今はどこでも自由に生きていくことができますし、いくらでも可能性はあるはずです。

    ですから、自分が YES と答えたいと思うことをできるだけ選ぶようにしてもらい、もし自分の身の回りにそれがないと言うのであれば、自分が YES と言えることを探しに行く必要があります。

    自分の価値観を明確にしてYESと言いたいことを探しに行く!

    自分の身の回りにある YES と答えたいと思うことだけをして、断りづらいと思うことは全て断るとしても構いませんが、この断りづらいということを明確に断るためには、自分が YES と答えたいと思うことを比較的大量にとる必要があります。

    ここが重要な部分ですが、断りづらいとか面倒なことを全部避けようとすると、人間関係は面倒だとか書類仕事は面倒だ、仕事をするのも面倒などと考えて全てを切っていくと自分には何も残らなくなってしまいます。

    そうならないためには自分自身が YES と答えたいと思うことを自問自答しながら、自分自身の価値観を明確にしてそれをとっていくことをする必要があります。
    ですから、その自分が YES と答えたい頼みごとというものは自ら探しに行く必要があります。
    可能性というものは自分から探して迎えに行かないといけません。

    ほとんどの人は断りづらいことばかりを引き受けて毎日を生きています。
    これをしていると、だんだん自分自身のことが分からなくなってしまいます。
    自分が本当にそれをやりたいと思ってしているのか、断りづらいからしているだけなのかがわからなくなってきます。
    これは子供の頃や幼い頃であれば明確に分かっていることですが、断りづらいことに対して YES と答えて周りにチヤホヤされたり、他の人に比べていい人だと言われたりする、あやふやで生温い感じの人間関係にいることで、その状況にいることが幸せだと考え始めて大切な区別が出来なくなっていきます。

    本来は皆さんが YES と答えたいような話や情報ばかりを持ってきてくれる人とだけ付き合い、自分がその中でチャンスを掴み、その先でその相手に対しても相手自身が YES と答えたくなるような頼み事をしてお互いに可能性を広げたり成長していける関係がWin-win の関係なはずです。

    なんとなく曖昧な断りづらいという頼みごとしかない関係の中にいるから、人は前に進むことができなくなるわけです。

    皆さんは自分が本当にしたいことをしていますか?

    まず自分の価値観に向き合って、自分が YES と答えたいことを明確に区別してください。
    そして、断りづらいというだけで引き受けていることをきっぱりとやめます。
    それによって余った時間や労力を使い自分が YES と言いたいことを探しに行きましょう。
    そこまですることによって皆さんの人生の可能性は広がってきます。

    自分の価値観を明確にすることはとても重要なことです。
    この事を忘れたり、自分とは違う価値観に自分を偽って誰かに合わせたりしてしまうと、結局は心がどんどんすり減ってしまいます。
    自分の人生をより良く生きるために、そんな価値観にまつわる心理学と毎日を豊かな時間にする方法について解説していますので、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの一番大切な人は誰ですか?」【人脈の再評価】

    2021-12-14 12:00  
    330pt
    あなたの一番大切な人は誰ですか?

    今回は、母親の死から立ち直る方法について頂いた相談をもとに、自分の大切な関係について改めて考えるための心理学をまとめさせてもらいます。

    Q. 母親の死から立ち直る方法を教えてください。

    立ち直ることは無理です。
    立ち直ろうとするのではなく、亡くなられた母の分まで生きるとか、母に今まで教えてもらったことを糧にして、自分が母が生きた証を残すということを考えてください。

    母親の生きた証を残すためには、母親の人生により深い意味をもたらせるためには、自分が行動するしかないということを考えるしかありません。

    これから先きっといい意味で自分だけの人生ではなくなると思います。
    お母さんの分まで生きることを考えることができれば、全てのことに対してモチベーションが変わってきます。

    僕は、母が亡くなった頃、世の中お金ではないと考えていました。
    ですが、それにより母の命を救うことができなかったと僕は思っています。
    自分の大切な人の命を救うための方法をみすみす捨てていたと考えています。
    僕がもう少し早くこのことに気付けていたら変わったはずだというのが僕の教訓です。

    このような教訓や後悔を抱えながら生きていくのが、これから先の自分の人生になるわけです。
    向き合えとか直視しろということは言えませんが、自分の人生のプラスにもなるし、お母さんの人生を無駄にしないということにもなると思いますので、ぜひそのあたりを参考にしていただけたらと思います。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    自分の命を大切にする

    自分の命や大切な人の死を経験したことで、その後人生を変えるような考え方を身につけたり、本当に人生を変える行動に挑戦する人もいます。

    悲しい時や苦しい時に、前向きに考えようとすればするほど、前向きではない自分が強調されてしまい、かえってメンタルが落ち込んでしまいます。当然ですが前向きな人は前向きに考えようなどとは考えないわけです。

    人は誰でも大切な人の死を考えたくありません。
    人間は誰しも自分の死についても意識したくはありません。
    ところが、自分からその死の恐怖に向き合うということにはとても大きな効果があり、死について考えることで今自分が生きていることに対する有り難みが増します。

    漫然とやる気を感じないとか、人間関係が面倒だと感じていたり、自分に対する自信がなかったとしても、死を意識するような経験をして、何気ない毎日の時間がいかに有り難いものなのかということを理解すると、人生に対して希望を持ったりします。

    自分の死について考えることで、自分が今生きていることに対する有り難みを感じて、自分の生を大事にするようになります。

    「自分がどのように死ぬか?」

    もし、最近漫然となんとなく過ごしているとか、やる気が出ないとか、自分のことを好きになれないというのであれば、自分の死について向き合いそれを紙に書き出すということを1週間続けてみてください。

    ケント大学の研究で、研究者たちは学生達を集めて「自分がどのように死ぬか?」について文章を書いてもらいました。それを1週間続けてもらい、どれぐらい学生達のメンタルが変わるのかということを調べています。

    その結果、学生たちの自分の人生や勉強に対するモチベーションが大きく上がり、日々の活力に結びつくモチベーションが上がった上に自尊心も上がりました。
    自分を好きになれない感覚が軽減し、自分に自信を持てるようになりました。
    さらに、他人に対する思いやりや共感能力や協調性まで上がり、人間関係も良好になったということです。
    ストレスレベルも軽減して、同じような活動や行動をしてもストレスを感じづらくなったということも分かっています。

    自分のやる気を上げて自信を高め人間関係も良くしたいと思うのであれば、自分の死について考えてみてください。実際に紙に書いてみるのが良いと思います。

    例えば、
    「自分の人生が明日終わるとしたら今自分は何をするだろうか?」
    「急に余命が1ヶ月だと言われたら自分は何をするだろうか?」
    「もし自分が死ぬ時には今の自分に対してどう思うだろうか?」
    「自分が死ぬ時にみんなにどのように思われて死にたいか?」
    「今死ぬとしたら誰に感謝を伝えたいか?」

    自分の死にまつわることを考えて、それを書いてもらうということを1週間続けるだけです。

    そんなことをするとメンタルを病んでしまいそうだと思うかもしれませんが、実際にはたった1週間行うだけで前述のような様々な効果が現れました。

    モチベーションが高まれば、ずっとやりたいと考えているけどなかなかできていないことにも踏み出せるようになります。
    いつかは独立したい、自分の可能性に挑戦したいと考えている人も多いと思います。
    周りの環境のせいにしたりできない理由を並べて、実際に踏み出せないまま歳をとってしまうと、きっと後悔してしまいます。

    あなたの本当の幸せは?

    自分が幸せでいたいのであれば、全ての人を幸せにするのは無理ですが、せめて一番近くにいる人や隣にいる人ぐらいは笑顔でいられる状態にする必要があります。

    この一番近くにいる人というのは、家族なのかパートナーなのか、彼女なのか奥さんなのか、友達なのかは人それぞれですが、そんな人ぐらい幸せにすることができる人でなければ、やはり、自分自身が幸せになれるような能力はありません。

    例えば、男性の成功を左右する要素について調べられた研究を見てみると、「奥さんが幸せかどうか」ということが最も重要だということが示されています。
    奥さんの幸福度が高いほど、家庭は円満になり、それにより子供もすくすくと育ち、旦那さんは安心して仕事に専念することができるということです。
    その結果、年収まで高くなるという傾向が確認されています。

    ですから、例えば、仕事をしている場面では一緒に働いている仲間や同僚、プライベートでは家族や恋人など、本当に身近な人達だけでも結構なので、その自分で大切な人が「どれだけ幸せだろうか?」ということを気にしてみるのも良いのではないでしょうか。

    人間というものは、特に自分の幸せの事ばかり考えていると、自分の内面にばかり集中しすぎてしまいます。
    「自分が今幸せなのか?」というようなことばかり考えていると、自分のことばかり見るようになってしまい、対人関係や人間関係にまで注意が向かなくなってしまいます。
    そうなると、周りの人から見ると、とても自分勝手な人に見えてしまいます。

    幸せになりたいとばかり思っている人は、自分の幸せを追い求めることによって、知らず知らずに自分勝手になってしまい、気がつくと人間関係が崩壊していくことがあります。
    仕事や何かに熱中したり人間関係をただ楽しんだり、自分のやりたいことをやって、その結果として幸せを感じることが大切です。
    仕事や遊びや人間関係に集中したり没頭して、その結果としてやりがいや達成感、幸せな気持ちを感じるのは全く問題はありません。
    むやみやたらに幸せを追い求めるというよりは、自分が熱中や没頭できるものを見つけたり、あるいは、何かに没頭して、それ自体を得意になったり好きになれるように集中力を鍛えるということを考えた方が、おそらく結果として良い人生を歩むことができるようになるのではないかと思われます。

    あなたの大切な人は誰ですか?

    ここから先は、さらにあなたの大切な人との関係を大切にして、一緒に過ごす貴重な時間を無駄にしないための心理学について解説していきます。
    ぜひ続きをチェックしてもらい、大切な人とのつながりについて考えていただけたらと思います。
     
  • 一問一答「あなたはその腹の立つ経験から何を学びましたか?」【超報復力】

    2021-12-11 12:00  
    330pt
    今思い返しても本当に腹の立つ過去を思い出してください。あなたはその経験から何を学びましたか?

    DaiGo師匠の質疑応答の中でも、裏切られたパートナーを見返したいとか、自分をいじめてきた相手に復讐したい、そんなネガティブな感情に苛まれ追い込まれている方からの相談も少なくありません。
    あるいは、批判されたり叩かれたことで、世の中や社会を見返したいという人もいると思います。
    今回は、復讐したいという方からの相談をもとに、そんな相手を圧倒的に見返すための心理学についてまとめさせてもらいます。
    Q. とある連中に復讐できる機会があるのですが、復讐するべきでしょうか? ちなみに、法には触れてないです。

    復讐に関しては、僕も復讐が大好きです。自分に牙を向けた相手に対しては、できることであれば地獄の門の一歩手前までは送ってやりたいと思っています。法律にギリギリ触れないレベルまではやってもいいかと僕は思っています。
    ですが、いつもこのようなことを考えた時に思っていることは、復讐のメンタルへの悪影響です。
    復讐というものは、それをした側の方が若干損をします。その損をしてでも復讐したいというのであればいいのかもしれませんが、それをする暇があるのであれば、自分の収入をあげたり、その復讐を忘れるぐらいの美女と出会うための時間にあてた方が良いのは間違いないと思います。
    おすすめはしませんが気持ちはとてもよくわかります。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    いじめてきた相手を徹底的に見返す

    DaiGo師匠は、自分の経験からよく「いじめられていることをチャンスとしてとらえてもらいたい」と言っています。
    これは別に率先していじめられるべきだと言っているわけではなく、いじめている人間は何も変わろうとしませんが、いじめられている人間は自分の人生を変えなくてはいけない明確な理由があるということを分かってほしいということです。

    DaiGo師匠の場合は、小学1年生から中学2年生までいじめられていましたが、その頃にいじめられたおかげで、自分を変えなくてはいけないという必要性に迫られて、その結果どんどん自分を変えていったり新しいこともできるようになっていきました。

    ですから、いじめていた相手といじめに対して見て見ぬふりをしていた先生に対しては、決して許しはしませんが、ある意味感謝の言葉を述べることができるとよく言っています。

    結局のところ、見返してやればいいわけです。
    お前はこの会社には必要ない人間だと言ったりする人もいるかもしれませんが、仮にその会社の中では必要がないとしても、それと社会の中で必要かどうかというのは全く別の話です。

    炎症対策とストレス対策を!

    いじめられたりネガティブな感情を抱えてしまった人は、まずは体の炎症対策とストレス対策を大切にしてください。

    子供の頃のいじめられた経験は成人後のストレスに弱い体を作るという研究があります。
    いじめられた経験がある人は、大人になってからもそのような足枷を課せられていると考えてしまう人もいるかもしれませんが、研究は常に自分の人生にどう活かすかということを考えることが重要です。

    自分は子供の頃にいじめられたので、大人になってからの体内の炎症レベルが進みやすいということが分かっていれば、その症状に対する必要な対策をすればいいということが分かります。

    過去にいじめられた経験がある、あるいは、今いじめられているという状態で、あいつらをはるかに追い抜いて見返してやり優雅な生活をしてやりたいと思うのであれば、炎症対策やストレス対策を行いながら、自分がやるべき事を目指すという事に取り組むのが一番いい方法です。

    いじめられている人は、だから自分の人生はダメなんだと考えるのではなく、自分はそのいじめによって現在を含めてどんなデメリットを課せられているのかということを理解し、それにどんな対処をすればいいのかということが分かれば超えることができるわけです。

    人生見返してやりたいとか、「むかつくわ!あいつにギャフンと言わせてやりたい」というような思いを持っている人もいると思います。
    いい意味で他人から受けた理不尽さやネガティブな感情を自分を動かす原動力に変えることで、どうすれば自分の人生を変えて、皆さんを虐めてきた相手や皆さんに対して嫌がらせをしてくるような相手、そんな奴らを見返すことができるのかということについては、おすすめの本としてはやはりこちらです。


    超報復力 いじめる相手を徹底的に見返す方法

    復讐のコスト

    復讐したいとか、やり返したいとか、自分が受けた仕打ちに対しての感情にとらわれてしまうこともあると思います。
    ただ、どうやったら復讐できるか、そのようなことを考えている間にも、クリエイティブな事を考えたり本来するべきことをできたら、自分にどれだけ利益があるのかということを考えるべきです。

    復讐コストは意外と高いものです。
    通常のコストというものは、そのコストに対してリターンがあるものです。
    ところが、この復讐のコストの場合はコストがかかるだけでリターンはありません。

    これは時間が無駄になるだけではありません。
    大きく分けて2つのコストが発生します。
    1. 感情が不安定になる
    2. 目標が不安定になる

    1. 感情が不安定になる

    復讐を考えている時点で感情が不安定になってしまいます。
    人間が成功するためには仕事でも恋愛でも感情の安定が大切ですから、他人への復讐を考えていることにより、自分自身の感情が不安定になっていることが危険です。
    この感情が不安定になったことによる人間関係や自分のやるべきことに対するダメージは大きなコストになってしまいます。

    仕返しを考えたり怒りを覚えて感情的になる前に、「今自分自身のメンタルが揺らいでいないか?」ということをチェックする癖をつけるべきです。
    メンタルが揺らがないようにするためには、自分のメンタルが揺らいでいないかということに注意を向けることも重要です。

    この反応はどうしようもない部分もありますが、運動や瞑想を習慣にすることにより、だいぶ抑えることができます。

    2. 目標が不安定になる

    自分の思い描いていた目標や目標達成までの道のりがあったはずなのに、周りの人やどうでもいい人から、それを批判されたり、怒りや嫉妬の感情にとらわれた時に目標がぶれてしまいます。

    誰の人生も一度しかないものなのに、自分の事は棚に上げて勝手なことを言ってきたり、裏切りや酷い仕打ちをしてくる人もいます。
    その時に、その人と自分は違うということをはっきり言える人であれば結構ですが、それを言われた時に、目標が揺らいでしまう人がいます。

    目標設定を貫くことが必ずしも大事だというわけではありませんが、自分で目標を決めていくことが大事です。
    目標は曖昧でもいいし変えていってもいいものです。
    自分で決めた目標を自分で変えていくことは良いことで、これは柔軟性です。
    ところが、自分の決めた目標を他人の影響や他人に対する感情によって変えていくことは、従属性です。
    他人の意見を参考にして自分の意志で変えるのであれば結構ですが、「従属していないか?」という視点で自分を見つめ直すことも重要です。

    基本的には皆さんにとって価値のない相手の意見は苛立つだけですので、参考にする必要はありません。
    統計的なデータに関しては参考にする必要はありますが、僕たちは余計な周りからの情報に惑わされてしまいます。
    どうでもいい人にネガティブなことや余計なことを言われたりするとついつい相手にしてしまいます。
    参考にもならない意見なのに、つい相手にしてしまい余計な感情を抱えて大切な時間を無駄にしてしまいます。

    しかも、嫉妬や怒りというネガティブな感情は、その後の自分自身を長い間苦しめてしまいます。
    復讐を考えている時には、それによって自分が失ってしまうかもしれない未来の可能性に目を向けてください。
    どうでもいい相手に余計なことを言われた時には、それに苛立ち感情的になるのではなく「その相手のどこがどのように残念なのか?」ということを考えてみてください。

    ここから先は、まずはDaiGo師匠が幼少期のいじめを力に変えた方法について解説させてもらい、さらに、他人から受けた理不尽さを力に変えていくための方法について紹介させてもらいます。
    怒りを感じることも嫉妬の感情に流されそうになることもあると思います。
    そんな感情さえも自分が前に進むための力に変えることが重要です。
    そんな方法について知りたい方は続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたがついつい気になってしまうことはどんなことですか?」【気にする意味のないこと】

    2021-12-09 17:40  
    330pt
    あなたがついつい気になってしまうことはどんなことですか?

    気にする必要のないものを気にすることで、どんどん不幸になってしまう人が少なくありません。
    DaiGo師匠の質疑応答でも、きっと後から考えると「なぜこんなことを気にしていたのだろう」と思える気がする相談が結構多いです。
    今回は、同僚への迷惑を気にしてしまい、なかなか会社を退職する勇気が出ないという方の相談をもとに、皆さんが必要のないことを気にせず生きるための心理学をまとめさせてもらいます。
    Q. 長時間労働で責任も重い仕事で毎日がつらく辞めたいと思っています。ですが、同僚に迷惑をかけてしまうことや周りからの目を気にしてなかなか決断できずにいます。辞表を出すための勇気はどうすれば湧いてくるでしょうか?

    勇気を出す必要なんて全くありません。ただ辞表を書いて出せばいいだけです。
    まず、長時間労働で責任も重くて毎日つらくて辞めたいわけで、そのつらいことを続ける意味なんて何もありません。
    自分が辞めたら迷惑をかけてしまうということを気にしているようですが、それは実際にその仕事を辞めたら全く関係のないことです。
    自分の人生を犠牲にしてまで助けるべき相手なんてそうはいないはずです。
    自分のやりたい仕事がなかったとしても、今のそのつらい状況の仕事よりはまともな仕事はいくらでもあるはずです。

    今からすぐネットで調べて辞表を5枚ほど書いてください。
    人間は1つのものだけを用意しようとすると完璧にしようとしてしまいます。ですが、辞表でも5枚とか10枚書こうとすると3枚目ぐらいから飽きてきます。
    さらに、7枚目辺りになるとどうせ1枚しか出さないのに面倒だと思い始めます。
    10枚くらい書けば辞表に対する重み自体が軽くなります。
    そうすると、不思議なものでティッシュ配りのような感覚で気軽に辞表も出すことができるはずです。

    今はラブレターを書く人はそうはいないでしょうが、同様にこういう出しにくい手紙なども同じ方法が使えます。
    名前も書くことで軽い気分で渡すことができるようになります。

    いずれにしてもこれから違う場所に行くわけですから周りの目を気にする必要なんて全くありません。
    二度と会わない相手のことを気にしても意味はありません。自分の人生に関係のない相手にどう思われたって気にならないと思えることが人生を楽に生きるコツです。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    気にしなくてもいいことを気にしていませんか?

    気にしなくてもいいものを気にすると人生はつらくなります。

    人は生きていると色々なものを気にするわけですが、多くの人は気にする必要のないものを気にしています。
    例えば、仕事であれば、自分が仕事でどれだけパフォーマンスを発揮することができるかとか、仕事上のどんなスキルを手に入れるのかという事の方が重要なのに、職場での人間関係ばかりに目を向けてしまうような人がいます。

    上司が嫌な奴だから自分は仕事がうまくいかないと考え始めると、その嫌な上司の事ばかり考えてしまいます。
    実際には、上司が嫌な奴でも仕事で成功している人はいくらでもいますし、その上司が嫌な奴だということを利用して、仕事でむしろ成功する人も中にはいます。
    それにも関わらず、なかなかそれができないのは気にする必要がないものを気にしているからです。

    本来大切なことから目を背けてしまう!

    「上司が嫌な奴だから自分は成功しない」と思うことによって、自分のダメな部分と向き合わなくてよくなります。
    気にしなくていいものを気にする人は、単なる気にしすぎということが問題なのではなく、本当に気にするべきことから目を背けてしまうことになるというのが一番の問題です。

    逆に、上司にとやかく言われたところで放っておけばいいと考える人もいます。
    放っておいたり気にしなくてもいい状態にメンタルを持っていくことによって、人は自分が本当にやるべきことに集中することができるようになります。
    ここが本来最も重要な部分で、気にしなくてもいいものを気にする人は余計なことに対して時間と労力を使うようになってしまいます。

    さらに、本来自分が気にしなくてはいけないことから目を背けるために、わざわざ気にしなくてもいいことを気にしてしまっている人もいます。
    どんなに上司が嫌な奴だったとしても、仕事に影響が出ない人もいるのに、自分は上司が嫌な奴だから仕事ができないと考えることによって、自分の能力がないことや自分の能力を高めることと向き合わなくてよくなります。

    大切なのは集中力のコントロール

    皆さんには気にしなくてもいいことを気にしなくて済むようにしていただけたらと思います。
    この気にしなくてもいいことを気にしないためには、集中力のコントロールの方法を学ぶことが重要です。

    余計なことを気にしてしまうというのは、その余計なものに対して自分の集中力を傾けている状態です。
    嫌な上司がいたり、人間関係の面倒なトラブルで、目の前のやるべきことに集中できないという人もいると思いますが、それは集中できないというのではなく、その嫌な上司や面倒なトラブルに対して自分の集中力を向けてしまっているだけです。

    自分の集中力を余計な方向に向けているから、やるべき事に集中できないだけで、嫌な上司や人間関係のせいで集中できないというのではなく、「その嫌な上司や人間関係に対して集中しているだけ」ということをまずは理解しておいてください。
    自分の集中力の使い道を間違えているだけです。

    この集中力のコントロールをするための1番いい方法は瞑想です。
    瞑想をしている間は自分の注意を呼吸に向けたりしますが、誰でも余計なことが頭に思い浮かんだりするものです。
    人間関係のことを考えたり晩御飯のことを考えたり色々なことが思い浮かんで、それらに注意が向いてしまいます。
    これは自然なことで、その他の事に向いてしまった注意を呼吸に戻すトレーニングが瞑想です。
    注意というものは放っておくと自然と逸れていくもので、その注意を意識的に戻すことによって注意力のコントロールができるようになります。
    これが瞑想の基本的なポイントです。

    ですから、嫌な人間関係にとらわれている人がいるとしたら、瞑想することによって人間関係は変わらないかもしれませんが、それ自体気にならなくなります。
    今までその嫌な人間関係に向けていた集中力を自分のやるべき仕事に向けることができるようになります。
    そうなれば人生は変わります。

    気にしなくてもいいことを気にしないためのおすすめ


    マインドフルネスストレス低減法
    集中力のコントロールができるようになり、自分が集中するべき対象を変えるだけで、人生というものは簡単に変わります。
    そんな方法を教えてくれるのがマインドフルネスや瞑想というもので、それについて学ぶのであればこの本は絶対に読んでもらいたいと思います。

    瞑想を科学にした方が書かれた本で、非常に実践的な内容になっています。
    8週間のトレーニングで人生を変えるための方法を教えてくれます。


    脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方

    瞑想は脳の構造自体を変えるのではないかという研究があるぐらいですが、そんな中でも、脳科学的な観点から見た時に最も人間の脳を変える可能性のあるものは何なのかと言うと、やはり運動なのではないかと言われています。
    運動で脳細胞を増やし人生を変えていくための方法を教えてくれるのがこちらの本です。


    GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
    瞑想でじっとしておくのが苦手だという人は、体を動かしながら同じような効果を得ることができます。
    森の中を走るトレイルランというスポーツを使ったり、低炭水化物食を使ったりマインドフルネスなど、色々と組み合わせることによって瞑想以上の効果を出すことができるということを教えてくれるのがこちらの本です。

    人間は野生を失ったことによって色々な問題が起きていると言われています。
    うつ病や糖尿病などもそれが原因だとよく言われますが、そんな野生を取り戻す方法について学ぶことができます。

    人に嫌われてしまうかもしれないという感情
    他人の目や周りの人の意見
    価値のない無駄な情報
    自分にとって本当に大切なわけではない人の心理
    結果に影響を与えない些末なこと
    他人からの批判や拒絶
    学歴や見た目に対するコンプレックス
    結婚適齢期や親の意見
    あなたは気にしていませんか?

    どれも多くの人が気にする必要がないと分かっていながらも、なぜか気になってしまい、それが行動することを阻害しています。
    あるいは、無意識のうちに気にしてしまうことで、実際のパフォーマンスが下がっている可能性もあります。

    そんな「気にする必要がないこと」を無駄に気にせず、自由に生きたいと思う方は続きをチェックしてみてください。