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一問一答「あなたが新たに挑戦したいことは何ですか?」【超挑戦力】
2022-06-18 12:20330ptあなたが新たに挑戦したいことは何ですか?
今回は、人生における決断ができない人へのアドバイスについての相談を元に、現状を打破して挑戦する力を高めるための心理学を紹介させてもらいます。
Q. 不安で自信が持てず、人生における決断ができない人にどのようにアドバイスすればいいでしょうか?
不安を乗り越えるのはきついものです。
不安の意味を教えてあげてください。
人間というものは、不安になればなるほど、細かいところに目を向けることができるようになり、分析能力が高まったり準備を入念にするようになります。
ですから、不安を感じやすい人や内向的な人の方が、何かを細かく作り上げたり、分析したり集中力が必要な作業などには向いているものです。
僕たちを挑戦に導いてくれるのが不安という感情です。
新しいことに挑戦するということに関しては、僕たちは不安に導かれて進むべきです。
その不安から目をそらしてしまったら、僕たちは凡庸な人生を歩むことになってしまいます。
もちろん、意味のない不安は必要ありませんが、不安を感じた時には、その不安は自分が積極的に取った不安なのかということを考えてみてください。
自分が積極的にそれをやってみようと思い、実際に、それを取ったことで感じる不安は価値のある不安です。
逆に、他人に強制されたことによる不安は意味はありません。
僕は、仕事に対してもこれを分けて考えるようにしています。
自分が現状に満足せず新しいことをしようと考えた時には不安を感じますが、その不安を感じるということは方向は間違っていないということです。
ですから、不安の意味を教えてあげるのがいいと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
「挑戦したい」「人生を変えたい」
新しいことに挑戦したり、自分の人生を変えるようなことをしてみたいという人は、少なくないと思います。
とはいえ、それが実際にはなかなか難しかったりするものです。
DaiGo師匠ももともとは全く挑戦ができない人でした。
意外と保守的でしたし、いじめられっ子だったこともあり、人と違うことをすることが苦手なタイプでした。
メンタリストという誰もしたことがない仕事をしましたが、理系で生きていこうと思った時に、医療関係に就いておけば食いっぱぐれないだろうと考えるぐらい保守的な頃もありました。
ですが、日本にまだなかったメンタリストという職業に就いて、今では自由な生活をしています。
人は、なかなか新しいことに挑戦できないとか、失敗するのが怖いとか、色々言うわけですが、そのほとんどが、実際には、挑戦する前に諦めてしまっています。
あるいは、挑戦と言えるまでのことをしていないという人が多いです。
例えば、YouTuberが今流行っているから、自分も YouTube をしてみようという人は多いですが、これは挑戦とは呼べません。
それは、ただ単に真似しようとしているだけです。
そうではなく、YouTuber が流行っていて色々なことをしている人がいるけれど、これは他の人が誰もやっていないことなので、であれば、そこに自分がチャレンジして新しい世界を広げてみようというように、ある程度の創造力を持って人と違うことをするということが挑戦するということです。
中途半端に新しいことをしているそれだけでは、挑戦しているとは言えません。
安定した職業に就くことが悪いことだとは思いません。
そういう仕事が向いている人もいるわけですから、それはそれで一向に構いませんが、自分が挑戦したいと思っているのにそれをせずに、安定したことをしながら、いつか挑戦したいと思い続けている人生は苦しいものです。
ですから、どちらかはっきり決めた方がいいです。
もし、自分がこのまま安定して平凡な人生を歩めばそれでいいと思うのであれば、それはそれでいいと思います。
ですが、仕事は安定していても、副業や趣味で挑戦したいとか、いつかは挑戦したいと思っている人には思い切って現状を打破して欲しいです。
向き不向きは人それぞれありますが、挑戦が全ての人に向かないわけではありません。
人というものは挑戦していくものだと思いますし、人それぞれ、様々なタイミングや色々なジャンルで挑戦していくものだと思いますので、挑戦すること自体はとても大切なことだと思います。
言い訳をしたり、できない理由を探してしまうのは普通だと思いますが、皆さんが挑戦したいと思うのであれば、その方法を学んで欲しいと思います。
挑戦力が高まる不安との付き合い方
挑戦する時には、不安やストレスというものは必要なものです。
不安やストレスを感じることなく挑戦しているというのであれば、それは挑戦ができていないということになります。
ですから、不安やストレスを感じる方向に進むということが挑戦するということです。
それは嫌なストレスや人に強制されたストレスではなく、自分が選んだストレスであり不安であることが大切です。
上手にその力を使い前に進んでいくことが重要になってきます。
不安やストレスというものは、その使い方を知っていれば、挑戦するための推進力に使うことができるものです。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向にストレス対策や不安対策を行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得ることができます。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
不安を逆手に取る方法
不安というものは挑戦力を高めてくれるチャレンジ反応を起こしてくれます。
不安になるとドキドキして周りのことが気になったりちょっとした変化にも機敏に反応するようになります。これは不安が挑戦力を高めてくれるチャレンジ反応を起こしている証拠です。
心臓がドキドキしてパニックになっているのではなく、ドキドキすることによって血液を全身に送りエネルギーに満ち溢れている状態だと考えてください。これがチャレンジ反応です。
筋トレしたり運動したりすると息も切れたり心臓がドキドキすると思います。それは、筋肉が動いたことで傷ついたりしたところを修復するため、あるいは、もっと多くのエネルギーを効率よく体中に送るために心臓が動いているわけです。
これと全く同じです。
不安や緊張でドキドキしている時も、運動した時と同じで心臓がドキドキしてるのは体中にエネルギーを送り能力を発揮することができるように体が準備をしてくれていると考えてチャレンジ反応を引き出すことがとても重要です。
胸がドキドキしている時の方が直感力や洞察力が高まります。
これは不安と同じで、運動して胸がドキドキしている時は頭の回転が速くなったりアイデアが出やすくなります。人間の心臓がドキドキしている時は新しいことや限界にチャレンジしたり敵に遭遇している時です。
これは、ドキドキすることによって直感力や洞察力を高めて最も良い決断を土壇場でしなくてはいけないから起きていることです。
ドキドキしているということは自分の直感力や洞察力が高まっていると考えてください。
そう考えるとチャレンジ反応がもっと上手く使えるようになると思います。
運動選手でもストレス反応を測ってみると、ベテランの運動選手はプロの人たちは緊張をすることもなくストレス反応は低いのだろうと思われがちですが、実際にはストレス反応が強い選手の方がパフォーマンスは高いということがわかっています。
例えば、スカイダイビングをしている時に緊張してドキドキしているのは素人のお客の方だと思われますが、実際には一緒に飛んでいるプロのインストラクターの人の方が心拍数はかなり高いそうです。
彼らはプロなのでプロだからこそ最高のパフォーマンスを発揮し事故がないようにしないといけないということを体がわかっていて、エネルギーを体中にたくさん送ろうとしているから心臓がより強く動いているわけです。
ストレスはあらゆる場面でハイパフォーマンスにつながるものです。
ところがそれをネガティブなパフォーマンスをもたらすものだと考えてしまうと実際に悪い方向に進んでしまうということが起きます。
ストレスは少なくとも邪魔になるものではなく、使いこなせば味方になるということを考えてください。
不安は消そうとするのではなくどう捉えるかということが大事です。結果が出る人もそうでない人も同じように不安を抱えています。
違いがあるとしたらその不安をどうとらえているかということだけです。
不安→ハイパフォーマンスに変換=結果が出せる
不安→ネガティブに捉える=不安に押しつぶされる
不安を感じた時、ストレスを感じた時に思い出してください。
おすすめ本
そして、今回のおすすめの本としては、何かに挑戦する時に役に立つトップ3の本を紹介しています。
ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)
人と違うということは、こんなにも素晴らしい事なんだということが理解できる本です。
どのように人と違うことをすれば成功するのかとか、起業するためにはどのようなことに気をつければいいのかということを、単なる誰かの体験談ではなく、ちゃんと科学的に論じてくれている本です。
マインドセット「やればできる! 」の研究
そもそも自分が成功するイメージがわかないとか、挑戦する気になれないという人がいると思いますが、このような方の場合はマインドセットを変える必要がありますので、そのマインドセットを科学的に変えるための方法を解説してくれている本になります。
超客観力
これは自己省察と知的謙遜に関する本です。
自分が本当は何をしたいのかという価値観を明確にするための方法と、自分が今どこに立っていて、どれぐらいのレベルで何が足りないのかということを客観的に見る力を解説しています。
自分が求めているものを知り、自分が立っている場所を知る、この2つをすることによって、自分が挑戦していくためのロードマップを作ることができます。
人が挑戦できない理由は他にも色々とあります。
失敗が怖いから挑戦できない人もいれば、余計なことばかりに気が散ってしまい行動できない人もいます。
ビジネスでも恋愛でも、過去にとらわれて前に向かって踏み出すことができない人もいます。
今の自分に向き合って挑戦する力を手に入れたいという方は、続きをチェックしてみてください。
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(再配信)挑戦力が高まる不安との付き合い方
2019-10-15 11:50306pt挑戦力が高まる不安との付き合い方
ストレスをアドレナリンに変えるには
不安やストレスの一番の問題は、もちろん健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなり、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまいます。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得る方法を紹介します。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
僕も不安を感じやすいタイプで、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていきますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうとしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。自分でここまでには止めるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思い創意工夫をしたり挑戦するようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合わさった時に階段状に上がってくるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものです。
僕はテレビに出ている時もいつから呼ばれなくなるのではないかと不安でしたし、実際にテレビは1〜2ヶ月先までの予定しか立てないし次の仕事はいつ来るのか分かりませんし、もちろん保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないとただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなっていくので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくといつまでも同じ状態ではいられないので、どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で変化を続けることで安定することしかできません。自転車が進んでいるからこそ安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなってしまえば終わると思っていますので、常にそこは大事にしていきたいと考えています。これがなくなってしまうと人間はどんどん追い詰められるものです。
このあたりを皆さんも踏まえながら今回の内容を学んでいただけたらと思います。
▼ストレス指標が高い国ほど、長寿で幸せ「ストレスパラドックス」
ストレスを感じている人が多かったり感じやすい性質の国民が多い国ほど、なぜか寿命が長く幸せというパラドックスがあります。日本はストレス指標がかなり高い国ですが、皆さんご存知のとおり長寿国のうちのひとつです。
ストレスは捉え方や考え方によって効果が変わりますので、ストレスが一応に悪いものではないということがこのストレス指標により分かります。ストレスが全てネガティブな影響をもたらすわけではないということです。
分かりやすく言うと、自分は変化し続けていて常に挑戦をしているから、上がったり下がったりはするけれど、常に新しいことができていて難局を迎えたとしても自分は変化し続けているから、それを必ず乗り越えることができるし状況は必ず良くなると思っている人の「変化し続ける事を頑張らなければいけないという頑張りに対するストレス」と、「変化することが怖くて時代の変化に取り残されてしまう不安や無力感に対するストレス」があり、皆さんはどちらの方がいいですか?
覚悟し決意したストレス:自分が変化し続けることに対するストレス
無力感によるストレス:自分が無力で何もできないという無力感を受け入れたことによるストレス
どう考えたとしても変化し続けることに対するストレスの方がいいはずです。
このような前に進むための成長になるストレスを探していくことが大事です。
▼不安を受け入れる人ほど、カラオケのキーを外さない
不安を受け入れてその不安に意味を見いだす人の方が、あらゆる点において有利になるということが分かっています。
例えば、カラオケで自分が歌を歌おうと思っている時に緊張してキーを外したりする人がいると思いますが、不安を感じた時に自分は不安を感じていないと考えるよりも、自分は今心臓もバクバクしているし確かに不安で緊張しているが、これは体が準備しようとしてくれているのだと、その不安を受け入れて自分にとってプラスになる意味に変換することができる人の方が、不安や緊張に対して実際に強くなるということが分かっています。
不安に関する研究では、不安を受け入れる人はカラオケのキーを外さないという面白い研究もあります。
▼ドキドキしやすい警官の方がミスショットが少ない
人質を取られたりするような事件で交渉する警察官では、大丈夫だろうと考えて向き合う警官とその人たちを助けることができるのだろうかと不安を感じながら心拍数は高くなり向き合う警官を比べると、不安を感じて緊張している警官の方が、その場での拳銃のミスショットが少ないという統計もあります。
▼不安があるかないかより、どうとらえるかで結果が変わる
不安を感じる人の方が強いということです。それを知らないとストレスに押しつぶされてしまいます。
不安を感じているか感じていないかということよりも大事なのは、その不安をどう捉えるかによって結果は変わるということです。
「ストレスパラドックス」については、2005年のギャラップ社の調査をもとにしています。
あなたは昨日ストレスを感じましたかという調査を世界規模で行いました。それによると、ストレスを感じたかどうかというのは自己採点ですが、ストレスを感じたという人が多い国ほど国民の幸福度や満足度も高く、GDPも高く平均寿命も長いということが分かっています。
結局大事になるのは「やりがい」の問題です。やりがいのあることをしようと思えば、必ずストレスがそこに伴います。やりがいを求めて何かに挑戦したり自分の可能性に挑戦している時には絶対にストレスを感じるものです。
人間は古来より命の危険を感じて逃げないといけないような時にはストレス反応が高まり心臓はバクバクしますが、それが人間の行動を阻んだりネガティブな方向に働いてしまうと、その命の危険から逃げることは出来なくなってしまいます。ストレス反応感じて心臓がドキドキすることにより、それを体中にエネルギーが漲っていることと捉えてその難局を乗り越えてきた人達の子孫が僕たちです。
ストレスを挑戦するという行動に結びつけることができた人たちの子孫が今の人類です。ですから、ストレスをむやみに避けようとすることはよくないことです。
もちろん乗り越えることができないストレスはしんどいですが、乗り越えることができるストレスはやりがいや生きがいを僕たちに感じさせてくれるのでストレスが全てネガティブなものということではありません。
昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスは明日の力に変えていきましょう。
ストレスには二面性があり悩みと幸福感の両方に相関しているものです。これがストレスパラドックスの原因です。
ストレスが大きければ大きいほど僕たちは悩みが大きくて不幸になると思いがちですが、ストレスが大きければ大きいほど幸福感も大きくなるということです。
つまり、ストレスは悩みや苦しみにも繋がっているし幸福感とも繋がっています。ストレスが大きくなればなるほど悩みも増えるけれど満足度や幸福度も高くなるということです。
僕たちは苦しみなどによりストレスを感じてそれを乗り越えることによって幸福感を感じているといえます。
ストレスをゼロにすると確かに苦しみや悩みはなくなりますが、幸福度までなくなってしまいます。
これはリスクと同じです。様々なリスクがありますが絶対に取った方がいいリスクもあれば取らない方がいいリスクもあるように、ストレスも取るべきものと避けるべきものがあります。自分の成長や達成感につながるストレスであれば、それは取るべきストレスです。そのストレスを取って乗り越えて満足感を得ることが大事です。逆に乗り越えても自分にとってプラスにもならないストレスもありますからそのようなストレスを極限まで減らしていきながらプラスになるストレスだけを取っていくようにしましょう。
実際に、ストレスを感じる人とそうでない人の違いというものがいくつか見つかっています。
ストレスを感じる人ほど、自分の人生を有意義なものと考えています。普段からストレスを乗り越えているからストレスに意味を見出しているということです。
どんなものであれ苦労して手に入れたものでなければ、人間はそれに価値を感じなくなるということです。
ストレスとは乗り越えることができれば、個人の成長を促進してくれるものだと考えてください。
▼不安を避けずに、ネガティブさを軽減できる活動とは
ストレスに関する研究もたくさんありますが、1000人以上を10年間にわたって追跡調査したという研究があり、ストレスを避けようとする人がどのような人生を歩むのかということを調べています。
今の世の中では単純にストレスは悪いものだとされがちですから、ストレスを避けることが大事だと考えられていますが、この研究の結果によると、普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が高いということが分かっています。さらに人生に対する意義や幸福感も感じにくく、ストレスを避けることにより人生の意義まで避けていたということです。
失恋するのが怖くて人と接することさえ避けていたら、恋の喜びさえ感じることができないのと同じです。苦しみと喜びは常にセットです。どうすれば喜びの方が増えていくのかということを考えていかなくてはいけません。わずかな苦しみを投資することによって大きな喜びを手に入れるということが、ストレスを乗り越えるために必要な考え方です。
もちろん無駄なストレスは避けるべきですが、ストレスを軽減するだけではなくネガティブな面だけを軽減するように気をつけないといけません。人生に対する意義まで軽減してしまっては意味がありません。
避けるのではなくネガティブな面だけを軽減させるセルフケアの習慣が大事です。セルフケア習慣とは、ストレスを軽減したりストレスへの耐性をつけてくれたり健康への悪影響などのストレスのネガティブな影響を下げてくれるものです。ストレスが体に悪いのではなく、ストレスが体に与える害がなければいいので、その害を減らすための習慣的な対策が必要ということです。
例えば、運動をであったり散歩を習慣にしたり、友人や家族やペットと過ごす時間を確保したり、その時間だけは自分がネガティブなことをどれだけ紙に書き出してもいいという時間を作ったり、マッサージや瞑想、音楽が好きな人であればフェスに参加して思いっきり発散するとか、ボランティアに参加して他人に親切にしてみるとか、クリエイティブな趣味を持ってみるなど、自分なりにいろいろ試したり習慣にするのがいいのではないでしょうか。
ストレス対策は、パレオさんの『超ストレス解消法』でたくさん紹介されているのでその中から自分に合うものをいくつか試してみるというのもいいと思います。
ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのにストレスを感じてからしようとしても遅いもので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。
1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。
「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」
・・・
・・・・・・・・・
・・・
この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。
これだけを聞くとストレスがただ体にやばいということになってしまいますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も脂肪率が高まっていました。
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験でストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。
さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。
不安という感情はとても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。
ここから先はこの方法を紹介していきます。具体的に挑戦力を高めるための方法を紹介します。
ここから先の挑戦を続けていくための方法を知りたい方は続きをどうぞ
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挑戦力が高まる不安との付き合い方
2019-05-25 11:50306pt挑戦力が高まる不安との付き合い方
ストレスをアドレナリンに変えるには
不安やストレスの一番の問題は、もちろん健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなり、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまいます。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得る方法を紹介します。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
僕も不安を感じやすいタイプで、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていきますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうとしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。自分でここまでには止めるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思い創意工夫をしたり挑戦するようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合わさった時に階段状に上がってくるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものです。
僕はテレビに出ている時もいつから呼ばれなくなるのではないかと不安でしたし、実際にテレビは1〜2ヶ月先までの予定しか立てないし次の仕事はいつ来るのか分かりませんし、もちろん保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないとただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなっていくので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくといつまでも同じ状態ではいられないので、どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で変化を続けることで安定することしかできません。自転車が進んでいるからこそ安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなってしまえば終わると思っていますので、常にそこは大事にしていきたいと考えています。これがなくなってしまうと人間はどんどん追い詰められるものです。
このあたりを皆さんも踏まえながら今回の内容を学んでいただけたらと思います。
▼ストレス指標が高い国ほど、長寿で幸せ「ストレスパラドックス」
ストレスを感じている人が多かったり感じやすい性質の国民が多い国ほど、なぜか寿命が長く幸せというパラドックスがあります。日本はストレス指標がかなり高い国ですが、皆さんご存知のとおり長寿国のうちのひとつです。
ストレスは捉え方や考え方によって効果が変わりますので、ストレスが一応に悪いものではないということがこのストレス指標により分かります。ストレスが全てネガティブな影響をもたらすわけではないということです。
分かりやすく言うと、自分は変化し続けていて常に挑戦をしているから、上がったり下がったりはするけれど、常に新しいことができていて難局を迎えたとしても自分は変化し続けているから、それを必ず乗り越えることができるし状況は必ず良くなると思っている人の「変化し続ける事を頑張らなければいけないという頑張りに対するストレス」と、「変化することが怖くて時代の変化に取り残されてしまう不安や無力感に対するストレス」があり、皆さんはどちらの方がいいですか?
覚悟し決意したストレス:自分が変化し続けることに対するストレス
無力感によるストレス:自分が無力で何もできないという無力感を受け入れたことによるストレス
どう考えたとしても変化し続けることに対するストレスの方がいいはずです。
このような前に進むための成長になるストレスを探していくことが大事です。
▼不安を受け入れる人ほど、カラオケのキーを外さない
不安を受け入れてその不安に意味を見いだす人の方が、あらゆる点において有利になるということが分かっています。
例えば、カラオケで自分が歌を歌おうと思っている時に緊張してキーを外したりする人がいると思いますが、不安を感じた時に自分は不安を感じていないと考えるよりも、自分は今心臓もバクバクしているし確かに不安で緊張しているが、これは体が準備しようとしてくれているのだと、その不安を受け入れて自分にとってプラスになる意味に変換することができる人の方が、不安や緊張に対して実際に強くなるということが分かっています。
不安に関する研究では、不安を受け入れる人はカラオケのキーを外さないという面白い研究もあります。
▼ドキドキしやすい警官の方がミスショットが少ない
人質を取られたりするような事件で交渉する警察官では、大丈夫だろうと考えて向き合う警官とその人たちを助けることができるのだろうかと不安を感じながら心拍数は高くなり向き合う警官を比べると、不安を感じて緊張している警官の方が、その場での拳銃のミスショットが少ないという統計もあります。
▼不安があるかないかより、どうとらえるかで結果が変わる
不安を感じる人の方が強いということです。それを知らないとストレスに押しつぶされてしまいます。
不安を感じているか感じていないかということよりも大事なのは、その不安をどう捉えるかによって結果は変わるということです。
「ストレスパラドックス」については、2005年のギャラップ社の調査をもとにしています。
あなたは昨日ストレスを感じましたかという調査を世界規模で行いました。それによると、ストレスを感じたかどうかというのは自己採点ですが、ストレスを感じたという人が多い国ほど国民の幸福度や満足度も高く、GDPも高く平均寿命も長いということが分かっています。
結局大事になるのは「やりがい」の問題です。やりがいのあることをしようと思えば、必ずストレスがそこに伴います。やりがいを求めて何かに挑戦したり自分の可能性に挑戦している時には絶対にストレスを感じるものです。
人間は古来より命の危険を感じて逃げないといけないような時にはストレス反応が高まり心臓はバクバクしますが、それが人間の行動を阻んだりネガティブな方向に働いてしまうと、その命の危険から逃げることは出来なくなってしまいます。ストレス反応感じて心臓がドキドキすることにより、それを体中にエネルギーが漲っていることと捉えてその難局を乗り越えてきた人達の子孫が僕たちです。
ストレスを挑戦するという行動に結びつけることができた人たちの子孫が今の人類です。ですから、ストレスをむやみに避けようとすることはよくないことです。
もちろん乗り越えることができないストレスはしんどいですが、乗り越えることができるストレスはやりがいや生きがいを僕たちに感じさせてくれるのでストレスが全てネガティブなものということではありません。
昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスは明日の力に変えていきましょう。
ストレスには二面性があり悩みと幸福感の両方に相関しているものです。これがストレスパラドックスの原因です。
ストレスが大きければ大きいほど僕たちは悩みが大きくて不幸になると思いがちですが、ストレスが大きければ大きいほど幸福感も大きくなるということです。
つまり、ストレスは悩みや苦しみにも繋がっているし幸福感とも繋がっています。ストレスが大きくなればなるほど悩みも増えるけれど満足度や幸福度も高くなるということです。
僕たちは苦しみなどによりストレスを感じてそれを乗り越えることによって幸福感を感じているといえます。
ストレスをゼロにすると確かに苦しみや悩みはなくなりますが、幸福度までなくなってしまいます。
これはリスクと同じです。様々なリスクがありますが絶対に取った方がいいリスクもあれば取らない方がいいリスクもあるように、ストレスも取るべきものと避けるべきものがあります。自分の成長や達成感につながるストレスであれば、それは取るべきストレスです。そのストレスを取って乗り越えて満足感を得ることが大事です。逆に乗り越えても自分にとってプラスにもならないストレスもありますからそのようなストレスを極限まで減らしていきながらプラスになるストレスだけを取っていくようにしましょう。
実際に、ストレスを感じる人とそうでない人の違いというものがいくつか見つかっています。
ストレスを感じる人ほど、自分の人生を有意義なものと考えています。普段からストレスを乗り越えているからストレスに意味を見出しているということです。
どんなものであれ苦労して手に入れたものでなければ、人間はそれに価値を感じなくなるということです。
ストレスとは乗り越えることができれば、個人の成長を促進してくれるものだと考えてください。
▼不安を避けずに、ネガティブさを軽減できる活動とは
ストレスに関する研究もたくさんありますが、1000人以上を10年間にわたって追跡調査したという研究があり、ストレスを避けようとする人がどのような人生を歩むのかということを調べています。
今の世の中では単純にストレスは悪いものだとされがちですから、ストレスを避けることが大事だと考えられていますが、この研究の結果によると、普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が高いということが分かっています。さらに人生に対する意義や幸福感も感じにくく、ストレスを避けることにより人生の意義まで避けていたということです。
失恋するのが怖くて人と接することさえ避けていたら、恋の喜びさえ感じることができないのと同じです。苦しみと喜びは常にセットです。どうすれば喜びの方が増えていくのかということを考えていかなくてはいけません。わずかな苦しみを投資することによって大きな喜びを手に入れるということが、ストレスを乗り越えるために必要な考え方です。
もちろん無駄なストレスは避けるべきですが、ストレスを軽減するだけではなくネガティブな面だけを軽減するように気をつけないといけません。人生に対する意義まで軽減してしまっては意味がありません。
避けるのではなくネガティブな面だけを軽減させるセルフケアの習慣が大事です。セルフケア習慣とは、ストレスを軽減したりストレスへの耐性をつけてくれたり健康への悪影響などのストレスのネガティブな影響を下げてくれるものです。ストレスが体に悪いのではなく、ストレスが体に与える害がなければいいので、その害を減らすための習慣的な対策が必要ということです。
例えば、運動をであったり散歩を習慣にしたり、友人や家族やペットと過ごす時間を確保したり、その時間だけは自分がネガティブなことをどれだけ紙に書き出してもいいという時間を作ったり、マッサージや瞑想、音楽が好きな人であればフェスに参加して思いっきり発散するとか、ボランティアに参加して他人に親切にしてみるとか、クリエイティブな趣味を持ってみるなど、自分なりにいろいろ試したり習慣にするのがいいのではないでしょうか。
ストレス対策は、パレオさんの『超ストレス解消法』でたくさん紹介されているのでその中から自分に合うものをいくつか試してみるというのもいいと思います。
ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのにストレスを感じてからしようとしても遅いもので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。
1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。
「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」
・・・
・・・・・・・・・
・・・
この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。
これだけを聞くとストレスがただ体にやばいということになってしまいますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も死亡率が高まっていました。
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験でストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。
さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。
不安という感情はとても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。
ここから先はこの方法を紹介していきます。具体的に挑戦力を高めるための方法を紹介します。
ここから先の挑戦を続けていくための方法を知りたい方は続きをどうぞ
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