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2021年5月の記事 13件

一問一答「音楽や映画をどのように楽しんでいますか?」【音楽と映画の心理学】

あなたは日々の生活の中で音楽や映画をどのように楽しんでいますか? 今回は、音楽の好みで感情や性格が変わることはあるのかという相談をもとに、音楽や映画などの作品が人に与える影響についてまとめてみたいと思います。 Q. 「音楽の好みやよく聴く曲で感情や性格が変わることはありますか?」 性格に関しては何とも言えませんが、音楽というものは容易く人の感情を変えるものです。 ですから、僕は自分がこうなりたいという時に合わせて聴く音楽を決めています。例えば、テンションを上げたい時や冷静になりたい時、集中力を上げたいという時など色々あると思いますが、自分のそんな感情に合わせてプレイリストをフォルダ分けしています。 これは人により違うと思いますので、自分で試してみてください。 例えば、この曲を聴いた後には仕事がはかどったと感じたら、それを仕事がはかどる音楽のフォルダに入れるわけです。 自分の感情を誘発するプレイリストを持っておくといいと思います。 DaiGo師匠の答えは以上のような内容でした。 音楽と人間の感情 音楽や映画にまつわる言及はいろいろとありますが、僕たちの感情と音楽というものは密接に結びついているものです。 例えば、特定の感情と特定の音楽が結びついているということも結構あると思いますし、歌詞を聴かなくてもなんとなく曲調を聴くだけでも、悲しい気分になる曲だと感じたり楽しそうな気分になる曲だと感じたりすると思います。 音楽から感情を勝手に読み取っているということもありますので、音楽を使うと特定の感情を思い浮かべさせることもできたりするわけです。 人は自分の感情に向き合うことがとても重要で、その感情に向き合うために役に立つのが音楽です。 例えば、自分が何か失敗して落ち込んでいる時に、やたらと明るく無神経な人にただただ元気を出せと言われるとイラっとくると思います。 このイラっとくるのは自分の感情と乖離しているからです。 ですから、人間は自分の気持ちや感情に合った曲を聴いた方が辛い感情を乗り越えたり力を発揮することができたりするわけです。 もちろん、自分の気分を上げたいという時にテンポの速い曲やノリのいい曲を聴くのもいいです。 師匠が紹介していた感情でプレイリストを作るための参考になるように、その時々でどんな曲を聴くとどんな感情になりやすいのか、どんな感情の時にどんな曲を聴くといいのかということを紹介していきます。 モチベーションを上げたい時 まず、モチベーションが上がる曲が分かっています。 聴くだけで気分がポジティブになり、活動的になり行動力も高まり、意欲的になったり建設的な議論ができるようになるなど、人間をポジティブな方向に引き上げてくれる曲が見つかっています。 それは壮大な曲です。 音楽の効果について調べた研究では、勇壮で視界がひらける壮大な曲を聴いた参加者は、その大半が思考がよりポジティブに前向きに物事を考えるようになり、かつ行動力が上がり、自分の仕事や勉強に意欲的で建設的なムードになっていたということが確認されています。 ですから、もし皆さんが仕事に対してやる気が出なかったり、朝起きて今日は頑張りたいと思った時には、そんな壮大でヒロイックな曲を聴くことによってモチベーションを高めることができる可能性が示されたわけです。 朝に聴く音楽やアラームの曲をなんとなく好きな曲で決めている人も多いと思いますが、例えば、朝が弱いのであれば朝はヒロイックな曲を聴くようにしたり、通勤や通学でヒロイックな曲をプレイリストにしておくなど、自分のメンタルをコントロールするためのプレイリストを作っておくと良いのではないでしょうか。 モチベーションを高めるためのヒロイックな曲のプレイリストを作っておきましょう。 ヘビメタを聴くとポジティブになる?! 別の研究で、ヘビメタには人間の心をポジティブにするかもしれないということも分かっています。 クイーンズランド大学の研究で、ヘビメタやハードコアなどの激しい音楽が人間にどのような効果を与えるのかということを調べたものです。 その結果、ハードな音楽を聴いていた人たちの方が、ストレスやイライラの感情レベルが大幅に低下していたということが分かっています。 実験の参加者はもともとヘビメタやハードコアが好きな人達だったからということもあるかもしれませんが、研究者によると、敵意や興奮、ストレスがハードな音楽を聴くことによって減少するということが確認されていて、そんな中でも、最も変化した感情がやる気のレベルだったということです。 このようなヘビメタやハードコアなどの激しい音楽は、ネガティブな感情を減らしポジティブな感情を増やす効果があるということです。 ですから、新しい何かを始める時やなかなかやる気が出ないというような時には、このようなハードな音楽が使えるのではないかということです。 やる気を出したい時には10分間ぐらいヘビメタを聴いてみるのもいいかもしれません。 自分の感情に合わせた曲を聴くことの効果 人間は、感情を遠ざけようとするよりも、自分の感じている感情をより詳細に分析したり言葉にして、感情に向き合ったほうがより上手にその感情をコントロール出来るようになるものです。 ヘビメタやハードコアはかなり死や悲しみ、怒りというようなネガティブな感情を歌っていることが多いと思います。 自分が怒りやネガティブな感情を感じている時に、このようなネガティブな感情を激しく歌っている曲を聴くことによって、自分が感じている感情を客観的に見ることが出来るようになります。 自分の感情を一歩引いて客観的に見ることができることに対して、ヘビメタやハードコアの曲が役立っていて、そのおかげでネガティブな感情をコントロールすることができるようになり、その結果ポジティブな感情が生まれてくるようになり、やる気が高まったり集中力も上がるのではないかとされています。 ですから、この実験ではヘビメタやハードコアを使っていますが、このようなジャンルの曲があまり好きでないという人は、おそらく、自分の感情にあった曲を聴けば同じような効果が出るのではないかと考えられます。 とはいえ、このようなジャンルには怒りや悲しみをテーマにした曲が多いので、ネガティブな感情のコントロールにはうまく使えるのではないでしょうか。 逆に、気分が高まっている時に楽しい曲を聴くと冷静になることもあります。そのあたりは上手に使っていただけたらと思います。 感情に合わせた曲を聴くことによって、人間は感情を客観的に見ることができるようになります。それにより、ネガティブな感情にも対処できるようになります。 これは、認知行動療法などでも使われる手法でもあります。 緊張したりストレスを感じた時 そして、最初の研究では悲しい響きの曲を聴いた参加者は、リラックスした思考または憂鬱な思考が起きる傾向があったそうです。 ですから、悲しい響きを感じる曲を聴くことでリラックスできる可能性もあるわけですが、憂鬱な気分になってしまう可能性もありますので、悲しい響きの曲は選択が難しいということになります。 自分なりに色々試してみて、悲しい響きだけれど気分が落ち着くリラックスできる曲を探してみてください。 スイッチをオフにしたりストレスを上手に発散するために使えると思います。 緊張したりストレスを感じた時には、そんな曲を聴くことによって自分のメンタルをリラックスする方向にコントロールすることができます。 悲しい曲を聴くとリラックスするか、むしろ凹んでしまうとなると、怖くて悲しい曲を聴けなくなるという人もいると思いますが、ただ単に悲しい曲ではなく楽しいけれど美しさを感じるような曲の重要性についても分かっています。 このような悲しいだけでなく美しさを感じるような曲は、悲しみを感じている人の気分を改善する効果があると言われています。 確かに、失恋ソングでもただただ悲しいだけではなく綺麗なイメージを感じる曲を聴くと、なんとなく気分が落ち着いたり、余計な感情に振り回されず気分が安定することがあると思います。 自発的ネガティブ体験でストレス発散 ホラー映画はとてもストレス発散にいいです。 怖いしドキドキするして嫌だと感じる人も多いと思いますが、単にホラー映画を観ればいいということではなく条件があります。 自分から望んで観る場合に限ります。 罰ゲームや無理やり誘われて嫌々観るのではなく自分から望んでホラー映画を観る場合はストレス発散にとても良いということがわかった研究があります。 これは自発的ネガティブ体験といい、絶叫マシンなども同じです。 怖い体験というものは本来生物は避けるはずです。怖いホラー映画や絶叫マシーンをなぜわざわざ望んで体験しようとするのかというと、他人から強制されたり怖いことをされるのは嫌ですが自分から望んでそのような体験をするのを自発的ネガティブ体験といい、これがメンタルに良いのということが言われています。 さらに、ストレスに強くなるという効果も確認されています。 頭の中ではわかっているけれど生物としての恐怖を感じるとストレスへの耐性ができるということです。 ちなみに、そういうことであればホラー映画も観てみようかと思った人は、自分が望んでやってみようと思うことが大事ですからそう思えるぐらいの程度の軽いところから始めてみるのが良いのではないでしょうか。 人間関係の問題で気持ちが落ち込んだ時 別の音楽や映画に関する研究では、人間関係の問題で気持ちが凹んだ時に、なんと暗い音楽や暗い映画の方が落ち込んだメンタルを回復させる効果が高かったということが分かっています。 ですから、これは失恋をした時に失恋ソングを聴いた方がいいということと同じように、対人関係の問題で凹んだ時には、暗い音楽を聴いたり暗い映画を見て、自分の悲しみを代弁してくれるような作品に触れた方が、やはり、ストレスから回復し立ち直りスピードは早かったということです。 対人関係の問題というものは何かと根深いものですし、そこにはいろいろな問題があると思います。 例えば、恋人にフラれたとか信じていた人に裏切られたとか、上司からひどいことを言われたとか、そんな人間関係の問題の場合には、暗い音楽や暗い映画に触れた方が自分のメンタルは落ち着きやすくなります。 人間関係以外の問題で気持ちが落ち込んだ時 一方で、仕事上の問題や今のような経済的な問題などの人間関係以外の問題で気持ちが凹んだ場合には、明るい音楽やコメディ映画などの明るい作品やコンテンツに触れた方が、その気分から回復するのが早かったということです。 自分の今抱えている問題が、人間関係によるものなのか、それとも別のものなのかということによって、聴く音楽や見る映画は変えた方がいいということです。 メンタルが落ち込みやすい人は、このように人間関係の問題とそれ以外の問題に分けて音楽や映画を上手に使ってもいいと思います。 ちなみに、映画や音楽を使って立ち直るということもいいですが、そもそも凹みにくいメンタルを作った方がいいということもあります。 メンタルが凹む理由には大きく分けて2つあります。 ひとつは、もともとメンタルが落ち込みやすい神経症的傾向が高い性格特性の人で、もうひとつは、自分のことを嫌っていたり自分に対するコンプレックスが強く、自分を認めることができていない人です。 落ち込みやすい性格を直すというのであれば、神経症的傾向の低さを改善するための方法として、エクスプレッシブライティングや人に感謝の気持ちを伝えるというようなテクニックから、毎日の運動や瞑想まで色々あったと思いますし、自己嫌悪が強くて自分を認めることができないという人は、もちろんセルフコンパッションです。 メンタル弱い自分を変える10の行動のマインドマップも参考にしてください。 筋トレをする時 筋トレの効果を上げてくれる音楽というものも分かっています。 男性と女性で効果が違います。同じ曲でも男性が聞いた場合と女性が効いた場合では筋トレの効果が変わります。 男性は無音かノイズキャンセリング 男性は音楽を聞かない方がいいです。男性の場合はある特定の音楽を除いた場合、音楽を聴くとテストステロンが下がります。 男性ホルモンが下がるということですから筋肉の合成も弱くなりますので筋トレの効果が下がってしまいます。耳栓かノイズキャンセリングのヘッドホンをお勧めします。 女性の場合は逆にほぼ全ての曲でテストステロンの値が上がるということが分かっています。 つまりポイントとしては、 男性は音楽を聴かない 女性は音楽を聴く となります。 音楽は男性の場合は男性ホルモンを下げて、女性の場合は男性ホルモンをあげるので人を中性的にします。 音楽にも映画にも性別の壁も文化の壁も関係ないと言われますが、ある意味音楽は人間を中性的なところに持っていく可能性があると言われています。 音楽の筋トレ効果ランキング 奈良教育大学の研究で、70名の参加者に様々なタイプの音楽を30分間聴いてもらい、参加者たちの唾液からテストステロンの値を測るという実験があります。 その結果、いろいろなタイプの音楽を聴いてもらいましたが、男性は全体的にテストステロンの値が下がっていました。 テストステロンは筋肉の発達には欠かせないホルモンです。ちなみにこのテストステロンが著しく下がると、メンタルが悪化したりやる気が出なくなったり慢性疲労が起きるということが分かっています。 筋トレ中に男性の場合は音楽を聴くのはあまりおすすめできないということになります。 実際に実験に使われた音楽をテストステロンの数値が下がった順に紹介します。 男性のテストステロンの数値を下げる音楽ランキング 1位 自分の好きな曲 2位 ポピュラー音楽 3位 ジャズ 4位 モーツァルト 5位 グレゴリオ聖歌 女性のテストステロンの数値を上げる音楽ランキング 1位 ジャズ 2位 自分の好きな曲 3位 モーツァルト 4位 ポピュラー音楽 5位 グレゴリオ聖歌 つまり、男性の場合は、好きな曲とか普段よく聴いているような曲を聴けば聴くほど男性の場合はテストステロンの数値が下がってしまったということです。 女性の場合は、好きな音楽を聴いても大丈夫です。 どんな音楽を聴いてもテストステロンの数値が上がりました。 男性と真逆の結果になりました。 音楽というものは男性を女性っぽくして女性を男性っぽくする効果があるということが推測できます。 HIITのようなハードな運動をする時 運動をする時に聴く音楽だけでトレーニングが楽になる方法はあるのかということを調べてくれたブリティッシュコロンビア大学の行った研究があります。 その結果としては、なんとなく想像がつくとは思いますが、ハイテンポの音楽を聴きながら運動してもらったグループが運動効率が高くなるということが確認されています。 ですから、普段はスローテンポな音楽が好きな人でも、運動をする時にはハイテンポな音楽をかけた方が効率は良いということになります。 自分のトレーニング用のプレイリストを作るのもいいと思います。 しんどい運動の効果をより高めてくれるハイテンポな音楽だったというのが今回の研究の示すところですが、研究チームのコメントによると、音楽というものは通常は隔離戦略として使われるとされています。 音楽には注意をそらす効果があるので、自分の注意を運動のしんどさや体の反応から音楽の方に注意をそらしてくれます。 そうなると、心拍数や筋肉痛や疲労感などから注意をそらすことができます。 運動する時にもしんどいとか辛いとばかり考えていると、体の疲れに対して余計に気づいてしまい、そのせいで余計に辛くなり挫折してしまうという人もいます。 ですから、思わずそちらに気を取られてしまうようなテンポが速い曲を聴きながら運動を行うことによって、注意を自分の体から音楽に対して向けることができるようになります。 そうなるとマルチタスクになって疲れが軽減され疲れづらくなり、しんどい運動も楽にこなすことができるようになります。 それにより運動効率が上がるということです。 特に、精神的な辛さや身体的な負荷の高いHIITのようなハードな運動を行う時には音楽が非常に効果的な戦略になるということを研究チームは言われています。 ですから、皆さんもそんなハードな運動を行ったり新しい運動を取り入れるという時にはハイテンポな音楽を聴きながらしてみるのが良いのではないかということが言える研究でした。 単純作業を行う時 先ほどの筋トレと音楽に関しては、男性は音楽を聴きながら筋トレすると意味がなくなってしまうということでした。 では、男性は音楽を聴くとやばいのかというと音楽を聴く場合のメリットもあります。筋肉を分解すると言われているストレスホルモンのコルチゾールの分泌を下げてくれたりもします。 そして、音楽は単純作業の効率を上げてくれます。 単純な繰り返しの作業や掃除や書類の整理といったあまり判断能力を使わなくてもいいような繰り返し作業の場合はその効率を高めてくれるということが分かっています。 音楽は全く聴かないよりは聴いた方がいいということも分かっています。音楽は認知機能や生産性を高めてくれるという研究もあります。 そういう意味では、男性は筋トレの前後に音楽を聴くのもいいかもしれません。筋トレが終わってプロテインを飲みながら自分の好きな音楽を聴くのがいいと思います。 もしくは、グレゴリオ聖歌を聴きながら筋トレでしょうか 笑。 筋トレを効率よくされたい方は参考にしていただけたらと思います。 寝る時 寝ながら聴くと記憶力が上がってしまうかもしれない音楽というものもあります。 以前、モーツァルト効果といってモーツァルトを聴くと頭が良くなると言われていました。 これ自体は実際には効果はないか、ほとんどないというぐらいだと言われています。 ですから、モーツァルトをいくら聴いても頭は良くならないということです。 だからといって、音楽というものが人間の脳や記憶に与える影響がないのかと言うとそういうわけではありません。 これに関しては新しい可能性が最近浮上していて、クラシック音楽を聴くと頭が良くなるということは否定されてはいますが、睡眠中にクラシック音楽を聴いた場合に関しては効果が出るのではないかという興味深い研究が出ています。 その方法としては、まずは勉強をしたり本を読みながらクラシック音楽を聴きます。これはベートーヴェンでもモーツァルトでも構いませんが、この実験ではベートーヴェンが使われています。 そして、その夜に寝る時にも同じクラシック音楽をかけて眠るようにします。 つまり、クラシック音楽を勉強する時にも聴いて、その日の夜に寝る時にも聴いています。 これによって学んだ内容が脳に定着しやすくなるということがこの研究では示されています。 授業の間に、クラシックを厳かな美術館で流れているぐらいの聴き取ることはできるけど静かに流れているという程度の音量でかけておいて、その授業を受けた学生たちが眠る時に、眠りに着いてから35分ぐらいでその曲をかけています。 その結果、その翌日に学んだ経済学に関するテストを受けてもらったところ、なんと夜にクラシック音楽を聴いていた学生たちはそうでない学生よりもそのテストをパスする確率が高くなっていたということです。 睡眠中の音楽が記憶を強化してくれるのではないかということが確認されたわけです。 そのテストのスコアの上がり方としては、なんと女性の方が効果が大きかったということです。 睡眠中に音楽を聴くことによる記憶のメリットは女性の方に多く現れていました。 この睡眠中の音楽は暗記問題には違いはあまりもたらさなかったということも分かっています。 ですが応用問題の成績はアップしてくれているので、単純に記憶力というよりは、覚えた記憶を上手に使う力を高めてくれるということなのではないかということがなんとなく分かる内容です。 そして、その9ヶ月後にもう一度経済学のテストを行ったところ、9ヶ月後にはその音楽の効果は消えていたということです。 このような睡眠中のクラシック音楽の効果というものは、いろいろな先行研究でも確認されてはいましたが、この研究の興味深いポイントとしては、男性よりも女性の方が記憶の効果が高いということと、短期的に記憶を強化してくれるというところです。 このような効果が起きるのは、人間が何かをインプットしているときにはその周りの環境も同時にインプットしているということがあるからです。 ですから、勉強をしている間にクラシック音楽を聴くので、その勉強の内容と音楽は脳の中で結びつき一緒に記憶されます。 そして、眠っている間に音楽を聴くと、脳の中ではその音楽と勉強の内容が結びついているので、自然と勉強していた時の記憶が思い出されるわけです。 これによって睡眠中に復習ができているということです。 仕事や勉強をする時 基本的には、音楽を聴きながら仕事や勉強をするということは、あらゆる環境の中でネガティブな影響があるものです。つまり、作業中の音楽というものは、気が散るだけでなく脳の処理能力も下げてしまうということが分かっています。 脳の情報処理を行っている部分の一部が音楽の方に注意を持って行かれ、それにより、新しいことを発想しようとしたり新しいことを頭に入れようとしたり、目の前の作業に集中しようとしても一部の能力を音楽に持っていかれることになるので、結局効率が悪くなるわけです。 基本的には、音楽は聴かず無音の方が捗るということです。 ところが、人によっては音楽を聴いている時の方がはかどるという人が結構います。これは実際の作業効率を測定していないからそう思えるだけです。 とはいえ、音楽を聴きながら勉強したり仕事をしている人が多いのは事実です。これは何故でしょうか。 音楽をかけていると人間は気分が良くなります。気分が良くなったこの高揚感は達成感ととても似ていて、実際には仕事や勉強が進んでいないにも関わらず、やり遂げたような感覚を持ってしまいます。結局、ただ気分が良くなっているだけにもかかわらず、作業効率が上がっているように勘違いしてしまうわけです。 では、音楽聴かないほうがいいのでしょうか。 音楽を聴くことで気分は良くなります。自分が仕事や勉強をしたり、やるべきことをする10分から15分程度前に好きな音楽を聴いてください。そして、いざ開始する時には音楽を止めて無音にしてください。 音楽を聴くことでいい気分になるのはドーパミンが出ているからです。これが達成感を生み出したり僕たちのやる気を引き出してくれます。 そして、休憩中には音楽ではなく自然の音をかけてみるのも良いと思います。 自然の音には様々な周波数の音が混ざっていますので癒し効果が高いと言われています。人間の注意は一点に集中してしまうと疲れてしまいますから、それがほどよく分散することで人間を癒してくれるということです。 音楽がソーシャルスキルに役に立つ?! 昔からピアノなどの楽器を学ぶことによって認知機能が良くなるという話はありましたが、どうやらソーシャルスキルを高める可能性もあるのではないかということが分かってきています。 昔からピアノが特に効果が高いとされていますが、楽器を学ぶことによって IQ が上がるということが分かっています。 ですが、それによって上がった IQ が学校の成績や社会に出た時に、本当に役に立つのかということはあまり分かっていませんでした。 2020年にロンドン大学の研究チームが、音楽のトレーニングをすることによって子供の認知能力が上がるのか、そして、学校の成績が良くなるのかということを調べたメタ分析があります。 研究では、1986年から2019年の間に行われた54件の様々な子供の認知能力と成績と音楽に関する研究のデータを再分析しています。 合計で6984人の子供を対象にして、本当に音楽教育というものが認知能力が上がり成績が良くなるのかということを調べようとしたものです。 その結果意外なことが分かっていて、音楽教育が認知能力や学校の成績の上昇に及ぼす効果というものはなかったということです。 よく言われているような音楽が IQ を上げるとか学校の成績を上げるということに関しては、今回の研究に限っていうのであればなかったということです。 もちろん、音楽を否定するものではありませんが、それによって頭が良くなることはないというのが今回の研究が示すところでした。 言語スキルや非言語スキル、スピード関連スキルというような頭の回転を示すことに関しては、音楽を習っているかどうかということがそれほど関係はしていなかったということです。 ですが、実際には他の部分に効果があったということです。 音楽のトレーニングを行うことによって社会的なスキルが向上していたということです。 いわゆるソーシャルスキルや自尊心を向上させる可能性があるのではないかということがこのデータから分かっています。 ソーシャルスキルと自尊心の向上! これは意外なことではないでしょうか。 ピアノを習ったりバイオリンを習ったりすることで、頭が良くなるのではないかと言われていたわけです。 ところが、実際にはその効果はないのかもしれないけれど、社会に出てから役に立つであろうソーシャルスキルを高めてくれたり、自分の自信がなくなってしまうと言いたいことも言えなくなり、生きづらくなってしまうこともありますが、ありのままの自分を受け入れて自分をちゃんと誇れるような自尊心を高めてくれるという効果があったということです。 そんな性格を身につけるために音楽が役に立つというわけです。 これは音楽の新しい可能性なのかもしれません。 子供に音楽を習わせたり子供の頃から音楽を学ぶことによって、社会に出てからコミュ力が無駄に低下してしまったり、それによって困るリスクを下げることができるかもしれないということがこの研究が示してくれることです。 大人の場合には・・・ では、大人になってから音楽を学ぶ意味はないのかと言うとそういうこともなく、大人になってからも音楽を学ぶことや言語を習得するということは脳に良い影響を及ぼすということも分かっています。 脳の老化を防いだり認知能力を上げる可能性があるという研究もあります。 大人になってからになると、どうしても新しいものを習うということが少なくなります。 ですが、音楽を習ったり新しい言語を習うというのは脳にも良い影響があるので大人になってからもそのようなことはしたほうがいいということです。 子供の場合にはそもそも新しいことが世界に溢れていますので、音楽を習ったり言語を習ったりすることももちろん将来的にそれが役に立つこともあるでしょうし素晴らしいことだと思います。 頭の回転の早さや認知能力を鍛えるということを目的とするのであれば音楽を習うというのは大人になってからの方が効果が高いのかもしれないし、子供の頃に習っておくと将来大人になってから役に立つ人間関係力や自尊心を鍛えてくれるということになります。 ですから、子供に将来コミュ障になってもらいたくないとか自分に自信を持てない人になってほしくないと思うのであれば、音楽は積極的に習わせてあげてもいいのではないのかということになります。 音楽の力についてより学ぶために 音楽に関しては、こちらの音楽と脳科学の専門家の本がとても面白いと思います。 芸術的創造は脳のどこから産まれるか? 師匠の友達の一流の研究者の方の本ですが、東大の医学部からオックスフォードに進み、マックスプランク研究所を経てケンブリッジに行き東大にいるというような素晴らしい経歴を持ちながら、ピアニストとしても活躍しながら脳科学者として研究もされているという方です。 実際に音楽にも携わりながら音楽の効果について研究している人はそんなにいないでしょうから、音楽にまつわる研究も含めてとても面白い視点で書かれた本で楽しめると思います。 是非音楽に関する最新の研究にも触れてみてください。 ここまでは、音楽や映画を日常生活にどのように取り入れればいいのかというような話を中心にまとめさせてもらいました。 ここから先は、音楽や映画が与える人間の性格に対する影響や、好きな音楽や映画からその人の性格を見抜く方法について紹介していきます。 音楽や映画を使って人間関係をより良くしていきたいという方は是非続きをどうぞ。  

一問一答「音楽や映画をどのように楽しんでいますか?」【音楽と映画の心理学】

一問一答「人生をどのように生きていきたいですか?」【自分の価値を高める心理学】

あなたの価値は何ですか? 自分の人生をどのように生きていきたいと思いますか? 今回は、以前に行われたキックボクシングレッスンでの格闘家の小比類巻さんの質疑応答から、自分の価値に向き合い考えて頂けるような知識をまとめさせてもらいます。 科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜 一問一答「褒める効果」〜キックボクシングレッスンレポート〜 以下は、キックボクシングレッスンの中での質疑応答で小比類巻さんが参加者に話してくれた内容です。 自分の人生をどう生きるかということを考えた時に、自分はいい人に囲まれていたいと思いました。 そして、いい人に囲まれたいと思ったら、自分がそんな人たちと同じ部類の人間になるべきだとも思いました。 誰でも笑顔に囲まれて過ごしたいと思うでしょうし、お花に囲まれていたらとても良い気分になると思います。 そんないい気分になれるような人たちに囲まれて生きていくためには、どうすればいいのかということを考えた時に、自分が変わればいいと思いました。 それと同時に、こうなりたいと思う自分があるのであれば、自然とそうなれる周りを作ることも重要だと思いました。 皆さんもご存知のように、人が幸せに生きていくためには人間関係はとても重要です。 より良い人間関係を築いて本当に大切な人たちと幸せな人生を生きていくためには、自分の価値を高めていく必要もあります。 DaiGo師匠もいつも言っているように、人にとって常に学び成長し続けることが重要です。 自分自身の価値がわからないから何をすればいいのかがわからない、 自分がどんなことに価値を感じるのか、価値観が分からないから、判断に迷い結果決められず何にも挑戦することができない、 そんな状況で悶々と日々を過ごしていませんか? 今の日本の状況やコロナの影響、生まれた環境や自分の学歴など、言ってもどうしようもないことにこだわり続けていませんか? 僕たちの成長というものは、変えられないものを変えることではありません。 もちろん、それを変えることができればいいのかもしれませんが、それはかなり難しいことですし劇的な変化がないと変えられないものです。 その変えられないものにこだわるのではなく、変えられるものと変えられないものをちゃんと見極めて、変えられないものは受け入れて、変えられるものを変えることによってどのようにして成長するかということを考えるのがまさに成長です。 師匠も何度か皆さんに紹介したこともあるアメリカの神学者であり倫理学者であるラインホルド・ニーバーさんの言葉で、ニーバーの祈りという詩があります。 「神よ、変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、 変えることのできないものを受け入れるだけの冷静さを我に与え給え、 そして、それらを見分けるための知恵を与え給え。」 この言葉が示してくれているように、 変えられるものを変える勇気と 変えられないものを受け入れることができる強さ、 このの2つが常に成長し続けることができる人の特徴です。 成長しない人は、いつまでもいつまでも自分では変えられないものを見続けてしまいます。 それにより、それがあるからだめなんだと考え、努力しなくてもいい理由にしてしまいます。 一方で、成長する人は変えることができないものはそれを認めて受け入れた上で、 変えることができる部分はどこなのか?  求めるところにたどり着くには何ができるのか?  ということを意識するのが成長する人の特徴です。 今こそチャンスをつかむために 今コロナの影響もあり世の中は急速に変化しています。 とはいえ、コロナはいつ終息するのかということは全く見えない状況です。 この変化のタイミングというものは、これまで強者ではなかった人が成功するためには最も良いタイミングです。 それまで力を持っていた人たちがその力を失うと、それは他の所に移動するものですから、挑戦するのであれば今がチャンスです。 そんなチャンスの機会に、ただいつも通り暮らしていくのか、それとも、自分の価値を高めて大きな可能性に向けて挑戦するのか、考えてみていただけたらと思います。 自分の価値を自分で決める! 自分の価値を自分で決めることが、不安をなくすことの唯一の方法です。 結局、人間というものは自分の価値を自分で決めることができないと苦しみ続けます。 自分の価値は自分で決めることができれば、自分のやりたいことができるようになります。 自分がやりたいことをやったとして、その結果どこに価値があり成果が出ているのかということを自分で決めることができます。 多くの人が人と違うことをやりたい、自由に生きていきたいと思っています。 自由に生きていきたい、人に余計な指図を受けたくない、そう思っているのに自分がした事の評価や成果に対しては、なぜかそれを全て他人に委ねようとしてしまいます。 ここに大きな矛盾があります。 自分がやりたいことをやるためには、人に指図されず自由に生きるためには、その評価や結果に対しても他人の考えを全く気にしないことが重要です。 世の中が落ち着いた時に大きなチャンスを掴みたいとか、他人と違うことをして成功したいと思うのであれば、重要なのは自分の価値を自分で決めることです。 一般的な世の中で言われているモノサシや他人と同じような評価基準を全て捨てて、自分が本当にしたいことをするべきです。 そして、それが成功したかどうかということを見極めるためには、どんなポイントを見るのか、その価値の決め方も同時に決めておく必要があります。 師匠が、ニコニコで当時ダントツで1位になれたり、Dラボで個人でありながら圧倒的なサブスクリプションのビジネスモデルで成功することができたのも、この自分の価値を自分で決めて評価基準も自分で作って、それをただただ愚直に続けながら改善を積み重ねてきたからです。 自分にはなんの価値もないと思う人へ とはいえ、自分になんてなんの価値もないと考えてしまう人もいるかもしれません。 自分の価値を理解することと同時にそれを認めることも重要です。 自分になんてなんの価値もないとか、頑張ったところで誰の役にも立つことなんてできないという人もいるかもしれませんが、それは能力がないということではなく単なる自己否定です。 この自己否定から逃れるためにはやはりセルフコンパッションです。 セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック これらからセルフコンパッションを学んでもらい、自分で自分のことを否定する癖をなくすことを考えてもらいたいと思います。 自分は無価値なんだと思うような考え方をなくしてもらい、例えば、自分には世の中を変えるほどの力はないけれど、誰かの苦労を少しだけ減らしてあげるぐらいの親切をすることはできると考えられるようになってもらいたいと思います。 セルフコンパッションを学んでいただけると自分を認めるためのトレーニングになり、そこから人生が開けてくるということもあると思います。 誰かを助けることによってコミュニティができる! そして、小比類巻さんが言われていたように、自分も自分が理想とするような人たちに囲まれて生きていきたいけれど、自分にはそんな人間関係がないと諦めてしまう人もいるかもしれません。 人が他人を助けるというのはとても重要なことで、それによってコミュニティができます。 自分にはそんな理想の人間関係がないと考えるのではなく、まずは自分が誰かを助けることによって初めてコミュニティの中に入ることができるということを理解してください。 もちろん、必要な力が無く助けることができないということもあるかもしれませんが、誰かを助けてあげようとする姿勢がない人をわざわざ迎え入れてくれるコミュニティなんて存在するはずがありません。 コミュニティというものはお互いに協力して生き残るために生まれてきたものですから、そこに誰も助ける気はないのに自分は一番助けを求めているから助けて欲しいと考えている人が現れたら皆さんだったらどう考えるでしょうか。 当然ですがそのコミュニティに入れるはずはありません。 自分のことを誰も助けてくれないというようなこと言う人に限って誰のことも見ていないし誰も助けていないものです。 見返りを求めないということが重要ですが、これは見返りを求めたくなるような労力がかかることで他人を助けてはいけないということでもあります。 見返りやリターンがあるかないかではなく、それがなくても構わないと感じられるぐらいの小さなレベルで他人を助ける習慣を身につけてほしいと思います。 ちなみに、感謝の効果については過去の一問一答でもまとめさせてもらっています。 そちらも参考にしながら、まずは自分から動いて良い人間関係を作ってみてください。 学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜 一問一答「感謝したい人はだれですか?」【感謝の効果】 自分を理解して自分の人生を生きるために! とはいえ、そもそも自分が本当にやりたいことがわからないという人もいると思います。 自分の価値を自分で決めることも重要ではありますが、自分の価値観を知っておくということも同じぐらいに重要です。 自分が何をしている時に一番喜びを感じるのか、一番楽しい気分でいられるのかということを知っておくべきです。 自分を知ることの重要性について、自己省察を研究されている組織心理学の研究者ターシャ・ユーリック氏の研究によると、95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎないということが分かっています。 僕たちが自分のことを知るアセスメント能力にはこんなにも限界があるということです。 あなたは、自分が人生で最も求めているものは何なのかを知っていますか? 自分が欲しいものを理解した上で、どのように行動するべきなのかという明確な指針を持っていますか? このようなことを知り自己省察の能力の高い人は、人生の満足度が高いし仕事も集中してすることができるようになるということが分かっています。 これを知っていないとその場その場の人間関係に流されたりもします。 皆さんの中にも、流されやすくて困っているとか、本当はそんな仕事をしたくなくてもつい受けてしまうというような人も多いと思います。 これは断る力がないというのも問題ではありますが、自分が本当に求めているものが分かっていれば、余計なものを切ることも出来るようになるはずです。 それをはっきりと分かっていないから、その場その場の余計なものに流されてしまい、後悔ばかりを重ねてしまうようになってしまうわけです。 同じような考え方で、セルフコンセプトクラリティ(自分に対する信念が明確になっているかどうか)というものがあります。 自分に対する信念が明確になり自信を持って自分を定義することができるかというもので、かつ、それが時間を経ても常に安定している状態かどうかということです。 こういったものを理解していることをセルフコンセプトクラリティが高いと言います。 例えば、MBA の学生を対象にした研究でも、セルフコンセプトクラリティの高い人はやはり人生の満足度が高くなるし、ストレスレベルも下がるので問題に対処するのも上手になる上に、仕事の生産性も上がり、人生の目的も見つかりやすくなるということが分かっています。 つまり、自分自身の価値が理解できないとか、大きな自分の人生の目的ややりたいことが見つからないという人は、自分のことをはっきりと分かっていないのがそもそもの問題なのではないかということです。 何か大きなことを成し遂げようとか、自分の好きな事や得意な事をしようと思っても、自分の価値観に合っていないと、結局目標達成したとしても虚しいだけということになってしまいます。 そんな自己省察については過去にまとめさせてもらったこともありますので、そちらも参考にしてみてください。 科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜 自己省察まとめてみた! 自分の価値観が見えてくる「価値観リスト」 ここでは、自己省察のワーク中でも特にわかりやすいであろう価値観リストについて振り返っておきます。 以下の価値観リストにひとつひとつ向き合ってもらい3つに分類してください。 とても重要:☆ ある程度重要:〇 重要ではない:×  価値観リスト 受容:ありのままの自分を受け入れてもらう 正確:自分の意見や信念正しく伝える 達成:なにか重要なことを達成する 冒険:新しくてワクワクする体験をする 魅力:身体的な魅力を保つ 権威:他者に対して責任を持って指導する 自治:人まかせにしないで自分で決める 美的:身のまわりの美しいものを味わう 庇護:他者のめんどうをみる 挑戦:難しい仕事や問題に取り組む 変化:変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る 快適:喜びに満ちた快適な人生を送る 誓約:絶対に破れない約束や誓いを結ぶ 慈愛:他者を心配して助ける 貢献:世界の役に立つことをする 協調:他者と協力して何かをする 礼儀:他者に対して誠実で礼儀正しく接する 創造:新しくて斬新なアイデアを生む 信頼:信用があって頼れる人間になる 義務:自分の義務と責任を果たす 調和:周囲の環境と調和しながら生きる 興奮:スリルと刺激に満ちた人生を送る 貞節:パートナーにウソをつかず誠実に生きる 名声:有名になって存在を認められる 家族:幸福で愛に満ちた家庭を作る 体力:丈夫で強い身体を保つ 柔軟:新たな環境にも簡単になじむ 許し:他人を許しながら生きる 友情:親密で助け合える友人を作る 愉楽:遊んで楽しむこと 寛大:自分の物を他人にあたえる 真実:自分が正しいと思うとおりに行動する 信教:自分を超えた存在の意思を考える 成長:変化と成長を維持する 健康:健やかで体調よく生きる 有益:他人の役に立つこと 正直:ウソをつかず正直に生きる 希望:ポジティブで楽観的に生きる 謙遜:地味で控えめに生きる 笑い:人生や世界のユーモラスな側面を見る 独立:他者に依存しないで生きる 勤勉:自分の仕事に一生懸命取り組む 平安:自分の内面の平和を維持する 親密:プライベートな体験を他人とシェアする 正義:すべての人を公平に扱う 知識:価値ある知識を学ぶ、または生み出す 余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ 寵愛:親しい人から愛される 愛慕:誰かに愛をあたえる 熟達:いつもの仕事・作業に習熟する 現在:いまの瞬間に集中して生きる 適度:過剰を避けてほどよいところを探す 単婚:唯一の愛し合える相手を見つける 反抗:権威やルールに疑問を持って挑む 配慮:他人を気遣って世話すること 開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く 秩序:整理されて秩序のある人生を送る 情熱:なんらかの発想、活動、人々に深い感情を抱く 快楽:良い気分になること 人気:多くの人に好かれる 権力:他人をコントロールする 目的:人生の意味と方向性を定める 合理:理性と論理に従う 現実:現実的、実践的にふるまう 責任:責任をもって行動する 危険:リスクを取ってチャンスを手に入れる 恋愛:興奮して燃えるような恋をする 安全:安心感を得る 受諾:ありのままの自分を受け入れる 自制:自分の行動を自分でコントロールする 自尊:自分に自信を持つ 自知:自分について深い理解を持つ 献身:誰かに奉仕する 性愛:活動的で満足のいく性生活を送る 単純:シンプルでミニマルな暮らしをする 孤独:他人から離れて1人でいられる時間と空間を持つ 精神:精神的に成長し成熟する 安定:いつも一定して変化のない人生を送る 寛容:自分と違う存在を尊重して受け入れる 伝統:過去から受け継がれてきたパターンを尊重する 全て分類し終わったら、とても重要という☆マークのついたものをピックアップして、それを絞り込んでいくだけでも、自分自身の価値観が見えてくると思います。 自分の人生の目的を明確に持っていて、自分の価値観に合った人生を選んでいくことができる人は、それだけで人生の質が変わるということが分かっています。 人生の目的を持つと、肉体的にもメンタル的にも若返り状態が良くなります。 人生における明確な目的や長期的にしてみたいことをたくさん持っている人は、肉体的にもメンタル的にも非常に良い状態だということです。 まずは自分の価値観を理解しそれと向き合った上で、人生の目的まで考えてみるのが良いのではないでしょうか。 人生の目的を明確に持つだけでも、運動習慣が身につくとか睡眠の質が良くなる、病気の予防に繋がるような行動をとる傾向が高くなるということも分かっています。 ぜひ、この価値観リストをもとに自分の価値観を明確にしてみていただけたらと思います。 ここから先は、まずは先ほどの価値観リストの解説をさせてもらい、さらに、それを行動に結びつけるまでのモチベーションにつなげる方法、そして、自分の価値観はなんとなく分かったけれど、それでもやりたいことがないとか不安で前に進めないという方がどうすればいいのかということまで紹介していきます。 知識を実践して自分の価値を高めていきたいという方は続きをどうぞ。  

一問一答「人生をどのように生きていきたいですか?」【自分の価値を高める心理学】

一問一答「あなたにとっての幸せとは何ですか?」【幸せになる方法】

「あなたはどんな時に一番幸せを感じますか?」 「あなたにとっての幸せとは何ですか?」 科学的な幸福度についての研究は色々とありますが、もちろん、どんな時が幸せなのか、幸せとは何なのか、これは人によってそれぞれだと思います。 お金がたくさんあっても不幸な人もいれば、たくさんの人に囲まれていてもなぜか不幸だという人もいます。 基本的には、人間関係が幸せを決めるとはされていますが、人生の様々な場面においてどのようにすれば幸せに生きていくことができるのかということについてまとめてみたいと思います。 今回は、自分のために一生懸命朝から晩まで働いてくれる母親のために、何ができるだろうかという相談をもとに、幸せというものについて掘り下げて考えてみます。 Q.「朝から晩まで仕事で忙しく頑張りながら家事もやってくれている母親に何かしてあげたいです。何ができるでしょうか?」 この相談に対してのDaiGo師匠のアドバイスは以下の通りでした。 もちろんお母さんの家事の負担を減らしてあげるとか協力してあげることも大切ですが、母親が一番心配するのは子供の将来です。 お母さんのことを楽にしてあげたいとか、悩みや話を聞いてあげないといけない、家事を手伝ってあげないといけないとか色々思うと思いますが、一番いいのは自分が頑張っていることを報告してあげることです。 人というものは自分が頑張って辛い状況なのに、他の人が頑張っていない状況を見るのがとても嫌なものです。 ですが、自分が頑張っていて辛いけれど、その頑張ったおかげで自分の子供が頑張っているとなれば、自分も子供のために頑張らなくてはいけないと思えますし、子供もお母さんが頑張っているということをちゃんと見ているということを伝えるためにも自分が頑張ろうとできるはずです。 お母さんが頑張っているから僕も頑張ると言ってコミュニケーションを取ってもらい、自分も頑張っている姿を見せることがお母さんにとっても一番励みになります。 あまり余計なことは考えず、今自分がやるべき事に一生懸命取り組んで下さい。 ということでした。 自分の大切な人の幸せを感じていますか? 自分が幸せでいたいのであれば、全ての人を幸せにするのは無理ですが、せめて一番近くにいる人や隣にいる人ぐらいは笑顔でいられる状態にする必要があります。 この一番近くにいる人というのは、家族なのかパートナーなのか、彼女なのか奥さんなのか、友達なのか人それぞれですが、自分の近くにいる人ぐらい幸せにすることができる人でなければ、やはり自分自身が幸せになれるような能力はありません。 人間というものは、特に自分の幸せの事ばかり考えていると、自分の内面にばかり集中しすぎてしまいます。 自分自身の幸せばかりを気にして、自分が今幸せなのかというようなことばかり考えていると、自分のことばかり見るようになってしまい、対人関係や人間関係にまで注意が向かなくなってしまいます。 そうなると、周りの人から見るととても自分勝手な人に見えてしまいます。 幸せになりたいばかりと思っている人は、自分の幸せを追い求めることによって知らず知らずに自分勝手になってしまい、本当に大切な人との人間関係さえも崩壊してしまうということがありえます。 仕事や何かに熱中したり人間関係をただ楽しんだり、自分のやりたいことをやって、その結果として幸せを感じることが大切です。 仕事や遊びや人間関係に集中したり没頭して、その結果としてやりがいや達成感、幸せな気持ちを感じるのは全く問題はありませんが、むやみやたらに幸せを追い求めるというよりは、自分が熱中や没頭できるものを見つけたり、あるいは、何かに没頭してそれ自体を得意になったり好きになれるように集中力を鍛えるということを考えた方が、おそらく結果として良い人生を歩むことができるようになるのではないかと思います。 そんな今目の前のことに集中するという意味ではやはり瞑想がおすすめです。 そんな瞑想の科学については前回の一問一答でまとめさせてもらっていますので、そちらも参考にしていただけたらと思います。 科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜 一問一答「瞑想をしていますか?」【瞑想の科学】 お金を稼いでも幸せになれるわけではない! まず、大前提として、お金を稼ぐから幸せになれるというわけではありません。 お金を稼ぐことによって人生の質が上がるというわけではないということです。 人間はお金を稼いだからといって幸せになれるわけではありませんが、その逆は成り立ちます。 つまり、自分が打ち込めるよう活動をしたり、自分が皆の役に立っていると感じることができるような行動をすることによってまずは自分が幸せになります。 お金はそんなにあるわけではないけれど、自分の人生は充実していて満足を感じて人生が楽しいと思えるようになります。 そうなると、その後からお金がついてきます。 お金を稼いだから幸せになれるというわけではなく、お金を稼ぐことができるのは後からで、自分が人生で充実感を感じることができるようなことができるとお金は後からついてくるということです。 そうは言っても、自分はもう少しお金があれば幸せになることができると考える人もいると思います。 ここに罠があります。 人間の幸せというものは、基本的な衣食住を満たして不自由なく生活することができるお金を手に入れてしまうと、それ以上にお金を稼いでもあまり幸せにはなりません。 そうなると、もっとお金を稼がないととばかり考えるようになってしまい、お金ばかりを追い求めるようになり、その結果大抵の人が破産してしまうということになります。 一定以上お金を稼いだら価値をお金以外におく! お金を求めてしまうと、他人に対して価値を提供することができなくなりますので、やはりそれはビジネスでも失敗することにつながります。 ですから、お金を稼ぎ続けることができる人とお金を稼げない人の違いは何なのかと言うと、基本的な衣食住や明日の生活といった一定以上のお金を稼ぐまでは、もちろんお金に価値を置いても構わないわけですが、自分がその一定以上のお金を稼ぐことができるようになると感じてからは、自分の目標をお金以外のことに置く必要があります。 それを切り替えることができないと、それ以降に稼ぐ事が出来なくなってしまうということです。 お金に価値を置き自分の行動や活動のベースをお金で考えてしまうと人間は不幸になってしまいます。 先ほど紹介した通り、お金というものは自分の人生の充実感や満足感に後からついてくるものですから、今いくらお金を持っていたとしても不幸になってしまうと、いつかお金も稼ぐことができなくなるということになります。 お金と時間、どちらが大事ですか? 最近、Dラボで解説しているシリーズのマネースクリプトについてや時間富豪についての中でも、お金と時間の考え方の重要性については、師匠ができるだけ多くの人に伝わるように例え話をうまく交えながら解説していると思います。 そんな中でも解説していましたが、時間に余裕がある人の方がお金に余裕がある人よりもはるかに幸せに生きることができるということが分かっています。 お金をいくら稼いでも、時間に余裕を持たせるような仕事の仕方や、それができるお金の使い方ができる生き方や考え方ができなければ、いくらお金を稼いでも不幸になってしまうということです。 当然、時間もお金も両方があればいいと思う人もいるでしょうし、お金にある程余裕がなければ時間に余裕なんてできないと考える人もいると思います。 確かに、お金に余裕がなければ時間にも余裕ができないということはあると思います。 それはある程度間違いないことですが、どちらかということになれば時間を選んだ方が幸せにはなります。 現代人は時間が足りないのに時間を大切にしていない! 文化の違う世界の様々な国の数千人を対象に行われた調査によると、多くの人が過去最高レベルに時間がないという感覚に襲われているのに、意外と時間を大切にしていないということが分かっています。 現代人はほとんどの人が時間が足りないと思っているのに、なぜか時間を重要視する感覚を持っている人がいないということです。 しかも、人は時間が足りないと思えば思うほどお金に頼るようになってしまいます。 時間が足りないから余計な時間を減らして大切に使おうとするのではなく、時間が足りないから焦った結果もっとお金が必要だと考えてしまいます。 その結果、どんどん時間が足りなくなってしまいます。 時間富豪のシリーズの中で紹介していましたが、お金よりも時間を重要視する人の方が、幸福度も高くなり、大切な人との人間関係も良くなり、さらには、仕事に対するモチベーションも高くなるため生産性が上がり、結果的に収入まで高くなるということがあります。 これは時間を重要視する人の方がストレスが少ないからです。 ストレスが少ないために生産性や創造性が高くなり、それにより仕事を辞める可能性も低くなるそうです。 ということは、幸せになるためにお金が重要なのか、それとも、時間が重要なのかと言うと、時間を重要視した方が結果的にお金もついてきて、自分の人生の可能性も大切な人との時間も守ることができるということです。 幸せになるために乗り越えるべきバイアス 人はコミュニケーションにおいて、相手から好かれる能力を無駄に低く見積もっているということが少なくありません。 なんだか嫌われたかもしれない、 なんとなく疲れていない気がする、 そんな思い込みで、幸せになるために重要な人間関係の機会を失っていることが少なくないということです。 ハーバード大学やイェール大学などの複数の大学の研究チームが行なった共同研究で、どうやら、人間には自分は嫌われやすいという思い込みをしてしまうバイアスがあるということが分かっているそうです。 この研究の結論としては、人間は自分が会話をしている相手が、自分のことを好きなのかどうなのかということを正しく判断することが、極めて苦手だということが確認されています。 つまり、人間は自分はあまり好かれていないと思い込んでしまっているけれど、実際には相手は好意を向けてくれていることが多いということです。 自分のバイアスのせいで、相手が向けてくれている好意をスルーしてしまうので、そのために人間関係がうまくいかなくなっているのではないかということを考えるべきです。 相手の好意を正しく推測することができない 明確に嫌いと言われたり、明確に嫌われる行為をした場合は、もちろん嫌われている可能性もあるわけですが、なんか嫌われたかもとか、なんとなく好かれていない気がするという場合には、はっきり言ってそのほとんどは思い込みです。 しゃべるのが下手な人だと思っている人や、コミュニケーションが苦手で誤解を与えて嫌われることが多いという人は、実際にその人と話してみるととても良い人だったり面白い人が多いものです。 にもかかわらず、なぜコミュニケーションが苦手だと思い込んでしまうのかと言うと、このような人たちの特徴として、自分の話していることに注目しているからです。 コミュニケーションにおいて大事なのは相手に注目することです。 相手の話に興味を持ち質問したり、相手の表情やリアクションを見たり、相手に注目することがとても重要になるのに、特に自分はコミュニケーションが苦手だと思っている人は、相手の話よりも、自分が失礼なことを言っていないかとか、自分がこんなことを言ったら相手はどう思うだろうかというようなことばかり考え、相手に注目するのではなく自分の話す内容にばかり注意が向いてしまいます。 「好意ギャップ」 人間のコミュニケーションにおける、相手から向けられる好意とその評価には大きなギャップがあるもので、これを心理学では好意ギャップと呼んでいます。 この好意ギャップは、1時間とか2時間ゆっくり話したとしても解消されない上に、一度、相手に好かれていないとか相手に嫌われているかもと思った場合、その感情は数ヶ月もの間続くということが分かっています。 これが人が幸せになるために乗り越えるべきバイアスです。 自分が傷つかないために距離を取らないといけない時もあるかもしれませんが、人間関係というものは人生において最も重要なもので、人間の幸せというものは地位やお金よりも人間関係によって左右されるものですから、このバイアスは人が幸せになるために乗り越えるべきバイアスです。 皆さんは、自分が嫌われているかもと思った時には、それは好意ギャップのバイアスなんだと考えて、少しだけ仲良くなるために努力してみようと考えてみてください。 別に今距離をとらなくても、本当に嫌われたとしたらその時に離れればいいだけです。 より良い人間関係を作っていくことができると思いますので、ぜひ実践してみてください。 ここまで、幸せというものを本当に理解するということを考えると、まだまだごくごく一部ですが、幸せになるために必要なことをいくつか紹介させてもらいました。 ここから先は、幸せになる仕事と投資、そして、不幸になる人の特徴について紹介させてもらいます。 最後の不幸になる人の特徴としては、皆さんがそんな特徴を持っていないかをチェックする心理テストのようなものを紹介させてもらい、もしその特徴を持っていた場合には、どうすればいいのかということまで解説していきます。 ここでひとつ質問をします。 「あなたは幸せを追い求めていますか?」 YES(追い求めている)と答えた方、幸せになるために自分は努力していると考えている方は危険です。日常を楽しめなくなり不幸になる可能性が高くなります。 これは、自分だけでなくパートナーの考え方もどうかを考えてください。 良いことが起きる、悪いことが起きるかということではなく、良いことが起きても、悪いことが起きても悪い方に解釈してしまう人の特徴です。 幸せも不幸も身の回りにあるのに不幸なところしか拾っていかないわけです。自分もパートナーも自分の考え方に向き合い認知の歪みがあれば直していきましょう。 自分と現実に向き合い自分の人生を幸せに生きていきたいという方は続きをどうぞ。  

一問一答「あなたにとっての幸せとは何ですか?」【幸せになる方法】

一問一答「瞑想をしていますか?」【瞑想の科学】

あなたは瞑想をしたことがありますか? 瞑想をしている方は、どんな効果を感じますか? 瞑想をしたことがない、できない方は、できない理由はどんなことですか? 今回は、瞑想の科学について、瞑想は子供でも効果があるのかという質問をもとにまとめてみたいと思います。 Q. 「瞑想は子供でも効果があるのでしょうか?」 親子で瞑想をするのはとても良い習慣だと思います。 特に子供は何か特定の習慣を続けることや、新しい習慣を身につけるということは自己コントロール能力を鍛えてくれるものです。 大人も一緒に子供の成長のためと考えて一緒に取り組むと、大人の自己コントロール能力も鍛えられるので、イライラしづらくなり子育てがラクになります。 DaiGo師匠の答えは以上のような内容でした。 瞑想の効果については何度も紹介させてもらっていますので皆さん実践してもらっているとは思いますが、改めて瞑想の効果や実践方法についてまとめておきたいと思います。 瞑想は続けるほど効果が大きくなる まず大前提として、瞑想というものは続ければ続けるほど効果が大きくなるものです。 続けていると毎回階段を上るように同じ効果が積み上がっていくというのではなく、その効果は徐々に大きくなっていきます。 実際に、続ければ続けるほど1回あたりの効果量は大きくなるという研究もあります。 ですから、続ければ続けるほど楽になるし効果も実感することができるわけです。 マイアミ大学で行われた実験で100人のフットボールプレイヤーを集めてマインドフルネストレーニングを4週間行ってもらいました。参加者を2つのグループに分けました。 自分の呼吸に注目するマインドフルネス瞑想と自分の体の感覚を実況中継するボディスキャンをしてもらったグループ 筋弛緩法のように体の筋肉をリラックスさせるためのトレーニングをしてもらったグループ 瞑想の合計時間は4週間で9時間ぐらいで、そのうち週に1回45分で瞑想に関する座学、週に4回12分で瞑想のセッションをしてもらい、後は自宅で自由に進めてもらいました。 この実験は、フットボールプレイヤー達が1年の中で最も緊張が高まりトレーニングも厳しくなるシーズンが始まる前を選んでいます。ハードなトレーニングをしてプレッシャーも高まる時期をあえて選んでいます。 残業が続いたりしんどい仕事が続いていると欲求に弱くなるように、人は疲れているときは誘惑にも弱くなりますしメンタルも病みやすくなりますから、より効果が分かりやすい時期を選んだわけです。 4週間後に全員の注意力と幸福度をチェックしたところ、全体的に見るとどちらのグループも注意力と幸福度の低下が起きていました。トレーニングがハードな時期なのでマインドフル瞑想やリラクゼーショントレーニングを行っても効果がそこまでは得られなかったということですが、唯一注意力が上がっていた人たちがいました。 それは真面目にマインドフル瞑想をしていた人たちです。 真面目にメンタルトレーニングをしていた人たちだけをピックアップすると、マインドフルネス瞑想の方がリラクゼーションよりはるかに注意力が高まっていました。 幸福度に関しては同じぐらいのレベルでした。 プレッシャーを感じているときにミスをしたり、本番にミスをしやすい人は真面目にマインドフルネス瞑想をすれば注意力に関しては取り戻せるということがわかったわけです。 強靭なメンタルは誰でもつくることができる つまり、始めた頃は、マインドフル瞑想もリラクゼーションも同じような効果しか得られないけれど、マインドフル瞑想はすればするほどその効果が大きくなるので、この実験では4週間です、たった4週間でも真面目に続けることでその効果は大きくなったと言えます。 さらに続けることができれば効果はもっと大きくなり良いメンタルトレーニングになるのではないでしょうか。 1日にたくさんする必要はなく1日10〜20分ぐらいで十分です。続けることの方が大事です。生まれつきメンタルが弱いとか強いにかかわらず、タフなメンタルというのは瞑想を地道に続けることで得ることができるというのがこの実験でわかったわけです。 続けるためのコツとしては、例えば、普段は1日10分、忙しい時は1日3分というように2パターン作ってください。できれば10分、どうしても無理な時は3分だけでもというようにすると、続けやすいかと思います。 挫折したという感覚を作らないようにして続けられるようにしてください。 日常の中でのマインドフルネス 脳がオートパイロット状態=脳が自動運転 なんとなく朝起きて、なんとなく過ごして1日が終わっていませんか? 酔っ払っても家に帰っている、あれは人間の体が自動運転になっているから起こります。 この自動運転状態はあまり良くない状態です。これはとても脳のエネルギーを消費しています。 現代人は日常の中でたくさんの自動化が起きていて、良い点もある反面、自分が何者であるかわからなくなってしまったり、物事に喜びを感じられなくなってしまったりしています。 マインドフルネス=気付き もっと細かいところ、普段見逃しているところを観察することによって先入観を持たずありのままを見る事が出来て、それが心の平穏に繋がります。 これを噛み砕いて説明すると、「最近、足元にある小さな花に気付いたのはいつですか?」といった感じの、大事な事に気付こう!本質に気付こう!ということです。 ブッタが、瞑想で亡失に気付くといったことをしていますが、それに近いです。 マインドフルネスとマインドフルネス瞑想を続けると、扁桃体が薄くなって感情に左右されなくなったり、怒りづらくなったり人に優しくなります。 8週間のマインドフルネスプログラムを受けてもらって、受けた人と、受けていない人で比較する実験では、松葉杖をついた人が電車の中にいた時にどれだけの人が席を譲るかといった実験をしたところ、 マインドフルネスプログラムを受けた人 50%マインドフルネスプログラムを受けていない人 16% という結果が出ています。他人の感情に気付けるようになったということです。 自分にとってもいい影響があります。ただ素直になったわけではなく、利他的な行動を取ると、自分の幸福度が増加する事が解っています。 自然に共感能力が高まったり、他人の為に行動出来る様になったり、そうすることで幸せになったり、変なストレスから開放されるわけです。 マインドフルネスは実際の生活に使えます 人の話を聞く時、食事をする時、作業をいている時も活用していくことが出来るのです。 日常生活の中で、このマインドフルネスの感覚をどう取り入れていくかを考えていきましょう。 マインドフルネスのABC A:Awareness 自分が何をしているのか気付くことB:Being 価値判断、評価を下さないC:Clarity 物事をあるがままはっきり伝える事 Awareness 例えばご飯を食べながらテレビを見る人は、食べる事に集中できていないブラインドネスです。 食べることに対する喜びを感じられない、満足感が得られなくなっている状態です。 自分が何をしているかということに気付く事が目的です。 何をしているかをきちんと理解していると、自分の満足度も高まるし得体の知れない怒りや不安からも開放されます。 Being 物を見ることに気付く、自分がしている事にも気付く、その行動が良いことなのか、悪いことなのか判断を下せず、ただただその行為をしている自分が存在していて、そこで判断を下さない、価値評価を下さない状態の事です。 Clarity 物事をあるがままにはっきり伝える事です。 よくわからないなではなくはっきりとこれ!と伝える事です。明確に物事を捉えるという事です。 なんとなく今自分が不安というのではなく、自分が何が不安なのかを追求して明確にする事です。 この3つのABCを組み合わせて考える 自分のしていることが、良いとか悪いとか、辛いとか苦しいとか楽しいとかを考えず、自分がしていることをありのままはっきり捉えましょうというのがマインドフルネスです。 BとCが矛盾している様に感じる方がいるかも知れませんが、良いか悪いかの判断を下すことと、明確な形で見る事は全く意味が違ってきます。 例えば、自分が不安になっていることが良いか悪いかと考えるのではなく、それをあるがままに明確にするだけです。 判断を下さずあるがままに捉えた時、自分が今何を不安と感じているのだろうか、これを明確にしていくだけで、それに対しての判断はしません。 瞑想に隠された31の心理効果 瞑想の間違いない効果 瞑想に関する多くの研究では、鬱や不安を改善してくれる効果やストレス解消やストレス耐性を高めるという効果が一番言われていることではあります。 ですから、皆さんが現代社会を生きるうえで未来に対して漠然とした不安を抱えていたり、普段から人間関係での大きなストレスを抱えているというようなことに対してはその効果はほぼ間違いないものです。 不安感のコントロール心配性の改善ストレス解消やストレス耐性 これらについて考えるのであれば瞑想は絶対に行った方がいいものです。 その他の瞑想の期待できる効果 それ以外にも有望な効果は色々とあります。 ダイエット神経症的傾向の改善(メンタルの弱さの改善)ストレスに強くなる鬱や不安のコントロールができるようになる自分の食欲のコントロールができるようになるメンタルが強くなり余計な心配や不安がなくなり恋愛や人生での失敗が減る幸福感の改善記憶と学習能力の改善頭の回転が早くなる睡眠の質の向上共感能力の向上ワーキングメモリの改善 これらだけでも十分に瞑想を実践する意味はあると思います。 瞑想の即効性のある効果 集中力が高まる 10分から40分の呼吸に注目するタイプのサマタ瞑想というものを一度行うだけでも、集中力に関してはポジティブな効果があります。 仕事でも勉強や読書でも、瞑想をしてから仕事に取り掛かったりするようにすると集中力が上がり効率よく進めることができるようになります。 レジリエンスが高まる レジリエンスとは折れた心を戻す力のことです。立ち直る力とか逆境と戦う力と考えてください。 物事に対して粘り強く取り組む力もこのレジリエンスに含まれます。 このレジリエンスに関しても、わずか20分のマインドフルネス瞑想を行うことによって高まったという研究があります。 ですから、何か大事な本番があるという時には、その前に10分の瞑想を行いば集中力を高めることができますし、さらに続けて20分の瞑想を行えば何かあってもへこたれないメンタリティーを作ることができてコツコツと物事を続けることも出来るようになります。 最低でも20分の瞑想をできるようにしておくと人生においては様々な場面でメリットがあるわけです。 ですから家族で行ったり子供と一緒にしてもいいと思います。 その他障害などの改善の可能性も うつ病の改善パニック障害の改善ADHD の改善アルコール依存の改善禁煙の成功を助ける心疾患リスクを下げる高血圧の改善 これらの効果も可能性として実際に示されていますので、どう考えても健康と長生きにつながる可能性は十分にあります。 マインドフルネスや瞑想についてのおすすめ本 マインドフルネスや瞑想に関する本としておすすめを紹介しておきますが、師匠は相当勉強しましたが、今でも時々戻って読み直したりもしています。 マインドフルネスストレス低減法 マインドフルネス・ストレス低減法ワークブック 4枚組のCDで実践する マインドフルネス瞑想ガイド   瞑想は普段自分で実践していると徐々に我流になってずれていくこともあります。読み直すことによりそれに気付いて初心に戻ろうとすることができるようになります。 瞑想は毎回初めてそれをするかのように行うことが重要です。 MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法) 瞑想は続けることが大切になりますが、一定の効果が出るまでにどれくらいの時間がかかるのかということが気になったり、どこから始めればいいのかがわからないという人も多いと思います。 いきなり、お坊さんがしているようにただ座って無心になるというような瞑想から始めてしまうと挫折しやすくなってしまいます。 原因不明の慢性痛がある人は分かると思いますが、これはなかなか辛いもので、それを完治させることもできないので受け入れるしかないということもあり、その痛みから感じる感覚を変えるために瞑想のプログラムとして始まったのがMBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)と言われるものです。 これがうつ病の対策などにも効果があるのではないかと言われ始め、今では多くのビジネスマンであったり集中力を必要とする人たちが使っている状況です。 ですから、ルーツとしては宗教的なところにある瞑想を科学の力を使い治療法として確立したものが、MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)になるということです。 これ自体は治療でも使われるものではありますが、僕たちが自分の人生をより良くしようとかストレスに強くなろうとかするためにも使えますし、人生には様々な苦難がありますので、それを乗り越えていくためのメンタルを作るために使えるものです。 人が抱える問題のほとんどは「注意集中力」の問題 僕たち人間が抱える多くの問題というものは、「注意集中力」の不足によって起きるものです。 過去の後悔や未来の不安など様々な所に注意が分散してしまい、それにより本来のパフォーマンスを発揮することができていないということになるか、注意集中力が余計なところに持っていかれているので過去の失敗にとらわれたり未来の起きてもいない失敗の恐怖にとらわれたりということが起きてしまうわけです。 このような状況をなくすための方法がマインドフルネスという考え方であり、瞑想を通じて鍛えることができる注意集中力という力で、ブッタが目指したものであり僕たちがこれから目指していくものです。 瞑想と言われると仏教のイメージが強い人も多いでしょうし、MBSRというのも仏教的な瞑想が基本にはなっていますが、仏教が生まれる前から瞑想というものはありました。 もっと昔から宗教的にも文化的にも瞑想という考え方があったわけです。 ですから、世界では様々な文化の中で瞑想に近いようなものが色々とありますが、そんな中でも科学的な要素を取り出してくれたのがMBSRになります。 漠然とした不安が僕たちを駆り立ててしまう! ぼんやりとして何もしていない時間は意味のない時間だと考えてしまい、少し暇な時間ができたらスマホを開いて LINE をチェックするという人も多いのではないでしょうか。 特に見たい映画があるわけでもないのになんとなく Netflix を見るとか、ただぼんやりしている時間がもったいないから YouTube を見るとか、時間が空いたらそこを埋めなくてはいけないと多くの人は考えてしまいます。 これは僕達が常に漠然とした不安に駆り立てられているという証拠です。 僕たちが自分の人生に満足を感じていて余裕を持って生きることができているのであれば、ぼんやりする時間も重要だということが分かるはずです。 例えば、今はなかなか旅行にも行きづらいという人も多いとは思いますが、リゾートに行って波打ち際でぼんやりと座っていると誰でもとても気持ちいいのではないかと思います。 ところが、日常生活の中ではこれができないわけです。 この何もしない時間に耐えることができない人が特に現代では増えています。 暇になったら自分の呼吸に注意を向けて、3分間ほど自分の息が出たり入ったりすることを意識するだけで注意集中力を呼吸に向けることができて、これをするだけでもかなりリフレッシュするということを実感できるはずです。 もちろん、今目の前に起きている不安に対して対処するというのはとても大切なことではあります。 今目の前にある不安や実際に起きている問題に対処することは大事ですし、注意集中力をその目の前の不安や問題に向けることはとても大切なことですが、ほとんどの人がその場に存在するわけでもなく向き合う必要もない漠然とした不安に駆り立てられて、その結果とにかく何かしないといけないと考えてしまいます。 人生を変えたいのであれば・・・ みなさんはきっと今日も何かと忙しく過ごすのだと思います。 先週も忙しかったでしょうし来週も忙しいと思います。1年経ってもきっと忙しいのだろうと思います。 5年後には仕事は変わっているかもしれないけれど、それでもやはり忙しいでしょう。 ですが、それは自分で選んだ忙しさでしょうか? 自分の注意や集中や限られたリソースを本当に向けたいと思っていることに対して向き合うことができているでしょうか。 何日も何日も同じような仕事を続けて皆さんの人生の重要な問題は解決したでしょうか。 つまり、どこに注意を向けるのかということをコントロールしないと、漠然とした不安に駆り立てられてしまい、効果がない何かをしたくなってしまいます。 それに時間と注意力を奪われることにより、どんどん人生は本来望んでいた方向とは別の方向に進んでしまいます。 これが人生にマインドフルネスが必要な理由です。 ここから先のMBSRについての詳しい解説は、会員限定で紹介していきます。 注意集中力を高めて、目の前のひとつひとつのことに集中することができるようになりたい方は続きをどうぞ。  

一問一答「瞑想をしていますか?」【瞑想の科学】

一問一答「今から理想の未来を手に入れるために」【年齢の心理学】

あなたは、何かを理由に焦ったり、諦めたりした経験はありますか? 「自分の人生を変えて理想の未来を手に入れるために今なにを始めますか?」 年齢を気にして焦っていたり、逆に年齢を理由にして、まだ早すぎるとか今更と諦めている人も結構多いのではないでしょうか。 今回は、結婚焦っている女性の相談をもとに、年齢というものについてまとめてみたいと思います。 年齢を言い訳にしたり、それを無駄に気にして焦って失敗することのないように参考にしていただけたらと思います。 Q. 「24歳女性です。そろそろ結婚を考えたい相手がいるのですが、なかなか相手が結婚を意識してくれません。どうすればいいでしょうか?」 焦りすぎです。 24歳で結婚する必要もないと思いますし、子供が早く欲しいということがあるかもしれませんが、子供の IQ のことを考えるのであれば、親の脳が十分に育ち切ってある程度年齢を重ねた状態で、子供のわがままや未知なる可能性を許容できるような状態で子供を作った方が子供の IQ は高くなるということがいわれています。 そういった意味でも、別に早く結婚すればいいということではないと思います。 DaiGo師匠の答えは以上のアドバイスでした。 今更と年齢を理由に起業や副業に踏み出すことができない まだ若すぎると起業や副業や投資に挑戦できない 年齢を気にして結婚を焦ってしまう 今更自分なんてとダイエットやスキンケアや運動を諦める 今更変えることなんてできないと嫌な性格や悪い癖を放置したまま このような人は結構多いのではないでしょうか。 若いからこそ挑戦できることは多いのに、まだ早いとか周りの人がしていないからと、できない理由を探して挑戦しないままの人もいれば、何かにつけて今更と年齢を理由に新しいことに挑戦できない人もいると思います。 その理由はそれぞれでしょうが、実際に年齢というものがどこまでどのような影響を与えるのかということを理解して、年齢を理由に一歩踏み出したり人生を変えることを諦めないでもらいたいと思います。 科学的にベストな結婚年齢 まず、今回の相談者のように結婚に対して年齢を気にしている人も多いと思いますので、科学的にベストな結婚年齢について紹介しておきます。 身の回りで結婚が決まったり結婚するカップルが増えてくると、それにより焦ってしまう人も少なくはないと思いますが、女性でも男性でも結婚について色々考えることはあると思います。 当然ですが、いつがベストなのかというのは人によって違ってきます。みんな結婚する相手は違うし趣味嗜好が違いますし、どういう家庭が幸せなのかという価値観も人それぞれです。そういう意味では、一概にこのようなタイミングで結婚しないと駄目だという話ではありませんが、科学的に見た時に幸せになれるであろう結婚のタイミングというものはあるのかという話です。 離婚しない結婚のタイミングとはいつなのかということを調べてくれた研究があり、長続きする相手と結婚するためには、いつぐらいに結婚するのがいいのかということがわかります。 これによると、やはり若い時に結婚すると離婚率は高くなります。 10代の頃に結婚すると離婚率は高くなっていますが、20代から30代にかけて徐々に離婚率が下がってきて、30代を過ぎてくるとまた徐々に離婚率が上がってくるというグラフで言うとU字型のカーブを描く感じです。 つまり、若いうちに結婚するとやはり離婚しやすいけれど、一定以上の年齢を超えて結婚しても、同じように離婚しやすくなるということです。 子供を育てるという点では、若いうちに結婚して子供も産んで育てた方がいいということを言う人もいますが、実際に、子供の教育レベルや収入、将来どれくらい成功するのかということを考えると、あまり若すぎる段階で結婚してしまっても、良い教育を受けさせてあげることができなかったり、親自身の自制心の問題も出てくるので、若ければいいという問題でもないわけです。 最も離婚率が低くなる結婚タイミング では、最も離婚率が下がるベストな結婚のタイミングとはいつなのでしょうか。 そのベストな結婚タイミングとは・・・ 30歳です。 この研究では30歳プラスマイナス2歳ぐらいがいいとされていますので、28歳から32歳の間となりますが、30歳あたりを目処に結婚すると、最も離婚しづらいということがこの研究からわかることです。 だからといって、30歳までに結婚しないと駄目だとか、20代の前半で結婚しては駄目だとか、そういうわけではありません。そういうわけではありませんが、最も離婚しづらくなるのは30歳プラスマイナス2歳ぐらいでの結婚だということです。 研究チームはさまざまな分析もしていますが、30歳の頃に結婚すると幸せになるというよりは、30歳プラスマイナス2歳ぐらいまでに結婚できない人は、そもそも結婚生活に向いていない可能性もあるということも言われています。 結婚生活に向いていない人という点では、人間関係の軋轢が苦手な人だということも言われています。 結婚することで幸せになれる人は、年収が一定以上低い人や人間関係のすれ違いやストレスに強い人だとされています。 年収が一定以上高い人や他の人と協力しなくても生きていくことができる人で、かつ、人間関係の軋轢やストレスが面倒だと感じる人は、結婚には向いていないというような研究もあります。 ですから、30歳プラスマイナス2歳ぐらいまでに結婚していない人というのは、そもそも結婚に向いていないという可能性もあるのではないかということです。 例えば、人間関係において怒りっぽい人はトラブルが増えやすいので、そうすると、結婚してもお互いに辛い状況になる可能性も高くなります。そのような結婚が向かない人も中にはいるのではないかというわけです。 そういう人が無理に結婚してしまうと、離婚率も上がってしまうということです。 32歳過ぎると云々という事ではなく… 現代の科学においても、結婚したからといってそれで幸せになるわけでもありませんし、結婚したから一緒にいるということではなく、好きだから一緒にいるということが大事だと思います。 そういう意味では、結婚というものにとらわれる必要もないのではないかということも考えられると思います。 それでもやっぱり結婚したいという人は、30歳プラスマイナス2歳ぐらいに結婚するのがいいのではないかということです。 ちなみに、32歳を過ぎるとどうなるのかというと、32歳を過ぎて結婚すると1年遅くなる毎に離婚率は5%ずつ上がっていくということも分かっています。 たった1年変わるだけで5%も上がるということですから、かなりの違いだと言うこともできます。 結婚して家庭を作りたいという人は、結婚するタイミングの目処としてはそのあたりを考えてみるのも良いのかもしれません。 もちろん自分の年齢と相手の年齢が違うということもあります。どちらから見るかによって離婚率が変わるということになってしまいますが、結婚をしたいという人であれば、26歳ぐらいから結婚を考え始めてみたり、25歳ぐらいまではともかく、26歳を過ぎてからは結婚も含めて長い関係を意識できるようなお付き合いを考えるのがいいのではないかと思います。 そして、28歳から32歳ぐらいの間に決断をするのが良いのではないでしょうか。 結婚を無理に意識する必要はありませんが、26歳を過ぎたあたりからは長期的なお付き合いを考えてみるといいのではないでしょうか。 起業や副業と年齢 起業や副業を考えている人も多いと思います。 起業するのにベストな年齢は何歳なのかという事を調べた研究があります。 もちろん、この年齢に自分が当てはまっていないから起業してはいけないのかというとそういうことではありません。 統計的に見た時に、なぜその年齢が成功する確率が高くなり、なぜ失敗する確率が高くなる年齢もあるのかということを考えれば、起業のために必要なタイミングを見極めることができると思います。 年齢をベースにしたものですが、その理由まで含めて考えていただきたいと思います。 男性の成功する起業年齢 まず男性の場合としては、20代で起業した人の成功率はやはり結構高いものでした。 やはり、若い時の方がいろいろな挑戦もできるしリスクも取れるということもあるので、男性の場合は20代で起業した方が成功率は高かったということです。 そうなると、やはり30代や40代での起業となると駄目なのかと考える人もいるかもしれませんが、実は、その後もある年齢になると20代と同じぐらい成功しやすくなるということも分かっています。 その年齢とはなんと50代でした。 男性の場合は、20代で起業した人の成功率と50代で起業した人の成功率はほぼ同じぐらいでした。 女性の成功する起業年齢 続いて女性の場合ですが、やはり、今では女性でも成功している起業家は珍しくありませんし、子育てとビジネスを両立されてかっこよく人生を送られている人もたくさんいます。 女性の場合は、20代で起業するよりも50代で起業した人の方が成功率は高くなっていました。 つまり、男性の場合は起業するタイミングとしては20代と50代、女性の場合は20代よりは50代で起業した方が成功率が高くなるということでした。 男女共通の失敗しやすい起業年齢 では、逆に失敗する確率が高くなってしまう年齢は何歳のタイミングなのかというと、これについては男女共通していました。 男女ともに共通している成功率の低くなる失敗しやすい年齢としては30代と40代でした。 ちなみに、自分の人生に対する満足度や自分の行っているビジネスに対する満足度としては、20代の起業家よりも50代の起業家の方が少しだけ高くなっていましたので、どちらかを選ぶというのであれば、50代で起業すると心穏やかにビジネスができるということです。 年齢ごとの成功しやすくなる理由 結局のところ、男性は20代か50代で挑戦して、女性の場合は50代で挑戦してもいいのではないかということです。 男性と女性で若干の違いはあるものの、基本的には20代で成功率は高く、そこから30代40代と下がっていき50代でまた高くなるという U 字カーブを描くようになっていました このような傾向が現れる理由としては様々な要因が考えられますが、男性の場合であれば、若い20代の人が企業で成功しやすい理由としては、新しい技術やテクノロジーに対する適応力が高く、この適応力とリスクを恐れないということがあるようです。 一方で、50代になった時に20代と同じぐらい成功する確率が高い理由としては、人生経験が豊富で、世の中のことや業界のこと、人脈など若い人にはない有利な点があるからで、50代の起業家はこの経験値の高さと資金力や人脈などをうまく使って成功するということです。 若い起業家は新しい技術に対する適応力とリスクを取る姿勢で起業すると成功する 50代の起業家はそれまでの経験値の高さと資金力や人脈などを使って成功する 女性の場合、なぜ20代での成功率が低くなるのかというと、やはり、やるべきことが多くなりすぎてしまうということがあるようです。 リスクを取るという点では男性ホルモンの影響がありますので、やはりその点では男性よりも女性の方がリスクを取る傾向は少なくなります。 それにより20代での起業の成功率としては、男性よりは女性の方が低くはなるわけです。 ですが、50代になってからであれば、女性の場合もそれまでにいろいろな経験をしますし、それまでの自分のリソースを使えば成功しやすくなるわけです。 30代と40代での起業で注意するべき点 30代や40代で起業したからといって成功しないわけではありません。 統計的になぜその年代での企業が成功する確率が低くなるのかということを理解しておいて、予めそこに対しての対策を考えておけばいいと思います。 これはやはりライフイベントが多いということがあります。 結婚や育児、親の介護など、仕事以外での時間や労力を使う機会が増えてしまうのが30代から40代の頃になります。 ですから、子供が生まれてある程度子育てから手が離れて、それから仕事にまた集中することができて起業したりすることもできると、セカンドライフを考え始めるのがおそらくは50代だということです。 そういう意味では、30代や40代の頃には男性も女性も起業どころではない状態になっている人が多いということです。 30代や40代で起業する場合には、自分のライフイベントに割かれる時間をあらかじめ考慮した上で、時間の使い方を考えたり、ある程度長期的にどのようにビジネスを進めていくのかということも考えておくといいのではないでしょうか。 20代で起業しようとするとまだ若すぎると周りに反対される人もいると思います。 逆に、50代で起業しようとすると、わざわざなぜ安定を捨てるのかとか、老後の資金を無駄にしない方が良いのではないかと周りに言われる人もいると思います。 ですが、統計的には成功する可能性が高いわけですから、自分のできる範囲で挑戦してみるというのは非常に良い考えだと思います。 特に今は、いきなり起業しなくてもまずは副業から始めて徐々にそのビジネスを育てるということも珍しくありません。 そして、女性の場合には、様々なライフイベントで耐えることが必要になったり苦労することもあると思いますが、人生の後半ではその経験と忍耐力を活かして起業で成功する可能性は高いです。 もちろん失敗するリスクを極限まで下げる必要はありますが、起業するのであれば50代でも決して遅いということはありません。 年齢に関係なく成功する人に共通する2つのスキル 人が何歳で成功するかということは分かりません。逆に言うと、何歳であっても成功する可能性はあるということが分かっています。 ただし、そのためには条件があり、ある状態を保ち続けた場合にはいつかは成功する可能性は高くなります。それが若いうちに来るか歳をとってからになるかは分かりませんが、ある2つの条件が大事になるとされています。 質と量ともに高いレベルの仕事をできる年齢は? ノースイースタン大学の研究で、1893年から現在に至るまでの数々の科学者を2887人ピックアップし、全員が生涯で出版した論文の引用数を調査し、人間が量と質ともに高いレベルの仕事ができるのは何歳の時なのかということを調べています。 科学者の場合はどんな仕事をしたのかということに関して論文で測り知ることができますし、その仕事がどれだけ認められたのかということは、引用数で知ることができます。 その結果、もし人間に最も仕事が捗ったり大きなことを成し遂げることができる年齢が決まっているとすれば、この研究において明らかな相関が見られるはずですが、世の中に認められるような仕事をすることに関しては年齢は関係がなかったということが分かっています。 つまり、若くして素晴らしい論文をたくさん出している人もいれば、歳をとってから人が変わったように多くの素晴らしい論文を出されている方もいるわけです。 生産性とQファクターが重要 大切なのは、自分の生産性を維持できたかどうかということです。モチベーションを維持して一定量の仕事を続けることができたのかということがポイントになっていました。 年齢を重ねるにつれて駄目になってしまったり、若い頃からうだつが上がらない人もいますが、その違いは・・・ 一定のペースで何かを生み出し続ける能力(=生産性) Qファクター:自分のやるべき仕事に必要な能力の集まり(モチベーション・好奇心・才能など) この生産性とQファクターがポイントになります。 Qファクターには生まれつきの要素が強いので、あまり変えることはできませんが、大事なのは一定のペースで何かを生み出し続ける能力です。 どのような仕事であっても、無理にならず、かつ、サボらないぐらいの一定のペースで、継続的にアウトプットし続けることができれば、いつか成功がやってくるということです。 この生産性に関しては自分の力でコントロールすることができますので、自分のモチベーションや生産性を維持することが重要です。 他にもとても興味深い研究が色々とあり、アダム・グラントさんの『ORIGINALS』の中でも、新しいことや世の中を変えるようなことを成し遂げた人は、仕事量が多かったということが分かっています。 つまり、一定のペースでアウトプットし続けていると、徐々に慣れてきて苦になることなく仕事ができるようになります。慣れてきたら少しだけ増やしてまたそれを続けていきます。 それを続けることで自然と多くの仕事量を当たり前のようにこなすことができるようになります。最終的にはみんなが驚くような仕事量を一定のペースでこなすことができるようになるわけです。 無理をすることなく習慣化を意識しながら続けていくことが大事です。 ですから、結局重要になるのは、年齢ではなく習慣化のテクニックをうまく使い継続することです。 モチベーションを高める方法も好奇心を鍛える方法も、生まれつきの天才に負けない力を身につける方法もDラボで師匠はたくさん紹介してきました。 これらを上手に使うことができれば、今自分が何歳であったとしても成功することはできるということです。 成長マインドセットを身につけて自分が取り組みたいことを毎日続けるということが大事です。コツコツと続けて今が自分の未来をつくります。 忙しい人も実践的に使えるおすすめ本 日々の安定した生産性を保ち物事を継続するためには、感情を安定させることが必要です。 そのためにどこから何を始めればいいのかがわからないという人もいると思いますので、そんな方におすすめなのがまずこちらの本です。 サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 感情を安定させるためにはやはり瞑想を行ってもらいたいですが、なかなか継続することができないという人も結構いると思います。 これは Google の元人事トップが行なっている瞑想のトレーニングを分かりやすく教えてくれます。 ビジネスマンや仕事をしている人向けなので、あまり長々と瞑想をさせることもありません。 若い人が将来のために何をすればいいのかがわかるおすすめ本 人生は20代で決まる――仕事・恋愛・将来設計 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) こちらは今10代や20代の人には特に読んでもらいたい本ですが、自分の人生の可能性を広げるために実際に何をすればいいのかということを教えてくれる本です。 逆境を乗り越えて成功するためのおすすめ本 逆境に生きる子たち トラウマと回復の心理学 (早川書房) トラウマを抱えていたり家庭環境に問題があったけれど、大きな成功を成し遂げている人もいて、スーパーノーマルと呼ばれています。 これはそんなスーパーノーマルの人たちについて調べてくれている本です。 この人たちが、どのようにして過去のトラウマを乗り越えて成功したのかということについてわかりやすく解説してくれています。 不遇な子供時代を送ったとかトラウマを抱えているという人は読んで頂ければ、これは力になる本だと思いますし、生まれた環境や年齢を言い訳にせず一歩踏み出す勇気をくれると思います。 ここまで、結婚と起業や副業、成功と年齢の関わりについて解説させてもらいました。 結局、年齢は関係なく、何歳であっても幸せな結婚をする人もいればそうでない人もいます。 起業や副業でも、若くて成功する人もいれば失敗する人もいて、年齢を重ねていても成功する人もいれば失敗する人もいます。 それぞれにメリットもあればデメリットもあり、それを理解した上で必要な準備を行い行動することが重要です。 Dラボでは様々な知識を紹介していますが、それらを自分の人生にうまく活かして実践することができれば、少なくとも年齢や性格を理由に自分の人生を変えることを諦めることはないと信じています。 皆さんが一歩踏み出すことを期待しています。 そんな皆さんの知識の実践については、ぜひニコニコのコメント欄で教えていただけたらと思います。 ここから先は、DaiGo師匠のこれまでの人生で30代の前半ごろまでにやってよかったと思うことをもとに、年齢に比例して成長し続けていく人生のために、少しでも早いうちに取り組んでもらいたいことを紹介していきます。 人生で成功したいとか、今の人生を変えて理想とする人生を歩みたいという方は続きを是非チェックしてみてください。  

一問一答「今から理想の未来を手に入れるために」【年齢の心理学】

一問一答「体調のことをどれくらい気にかけて生活していますか?」【腸科学】

あなたは、普段、体調のことをどれくらい気にかけて生活していますか? 今回は、猫が好きなのに猫アレルギーで何か改善する方法はあるのかという相談をもとに、腸内環境についてまとめてみたいと思います。 軽度の猫アレルギーですが、猫好きなので里親になりたいと思っています。何か効果が期待できるものはありますか? この相談に対してDaiGo師匠のアドバイスは以下の通りでした。 腸内細菌です。プロバイオティクスやプレバイオティクスを摂るようにしてください。 要するに、野菜をたくさん食べて、腸内細菌系のサプリで自分に合うものを探してもらい、それによりできるだけアレルギーができないようにするというのはいいと思います。 あとは、僕も花粉症の症状が少し出てきた時に使ったのはクルクミンのサプリです。これは僕は使ってみて効果が出たと感じています。 アレルギーに関しては、なんにしても腸内環境から考えることが必要だと思います。 腸内環境を徹底的に改善するためのおすすめ 免疫力が10割――腸内環境と自律神経を整えれば病気知らず 人間の腸は第2の脳と呼ばれているという話を聞いたことがある人もいると思いますが、腸内細菌が作り出している神経伝達物質やホルモンがないと人間は生きていくことができないということもあります。 腸内細菌が作り出している様々な神経伝達物質は、人間が生きていくために必要なその物質のうちの99%を作り出しているのではないかということを言われている研究者もいるぐらいです。 腸内細菌が人間の体に必要なホルモンなどの大部分を作っています。ですから、腸内環境が良くなると脳の状態も良くなります。 例えば、うつ病の人の腸内環境を改善すると症状が改善されたり、頭の回転が速くなるなどの研究結果も出ています。 そんな人間の腸に関する科学をまとめてくれている本になっています。 腸内環境を徹底的に改善するための方法について学ぶことができる内容です。 腸内環境について学ぶためのおすすめ本 腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方 腸内環境を改善することにより体内の炎症が減ったり頭の回転が速くなるという話は皆さんも聞いたことがあると思いますが、この腸内環境について学ぶのであればこちらの本がとても役に立つと思います。 発酵について学ぶためのおすすめ本 発酵の技法 ―世界の発酵食品と発酵文化の探求 発酵食品は腸内環境を良くしてくれるものです。 この腸内環境が良くなることによって肌が綺麗になったり免疫を整えてくれたり、痩せやすい体を作ることができたり食欲を抑えることができるというメリットがあります。 発酵について学ぶのであればこの1冊で十分だと思いますし家で発酵食品を作ることもできます。 さまざまな発酵のテクニックについて紹介してくれている結構マニアックな本ではありますが、一生ものの技術について学ぶことができる本です。 腸内環境の与える影響 まず腸内環境によるメリットとデメリットについてまとめておきます。 腸内環境というものは色々なものに影響を与えるものだということが分かっています。 例えば、皆さんのメンタルの状態にも腸内環境は影響を与えていて、腸内細菌のバリエーションの豊富さなどが重要だと言われています。 腸内細菌はメンタルにも非常に重要なもので、例えば、メンタルが弱っている人の腸に対してメンタルが安定していい状態の人の腸内細菌を移植するという実験があり、これによりメンタルが良くなったという研究もあります。 とはいえ、腸内で作り出した物質が人間の脳にまで届くのかということについては怪しいとか議論がずっとありました。 そんな議論や論争がずっと続いた時期もありましたが、今では腸内で作られたホルモンが全身に張り巡らされた迷走神経に影響を与えて、その迷走神経は脳とつながっていますのでそれらを介して脳に脳に影響を与えている可能性があるという研究がいくつも出ています。 ですから、不安を抱えやすいかどうかということも腸内細菌がそれに関わっている可能性があるということです。 腸内環境を良くすることで不安が少なくなったり不眠が改善するという可能性も非常に高いですし、物事に挑戦しやすくなるとか人間の性格のようなものもある程度腸内環境によってコントロールすることができるのではないかということが言われているぐらいに腸内環境というものは現代の科学でよく扱われている内容になります。 そんな腸内環境のためにやるべきことはたくさんあります。 例えば、野菜を1日に800グラム以上食べた方がいいとか、土に触れる時間を増やしたほうがいいとか森に行く時間を増やした方がいいとかペットを飼ったほうがいいとか色々あります。 腸内細菌はいい菌を体に入れるだけではダメでそこに餌を与える必要もありますし、そのバリエーションが非常に重要になります。 そこに偏りが出てしまうと腸内環境は悪くなるということがあります。 ストレスが腸内環境を壊し健康的な食事まで減らす! 腸内環境の悪化はメンタルにも悪影響を与えますので、ストレスが原因の場合もあります。 ストレスが腸内細菌のバランスを崩してしまうと、それだけではなく、ストレスというものは健康的な食事量を減らしてしまうというデメリットもあります。 つまり、ストレスは腸内細菌のバランスを崩して食べたものをうまく消化できなくなりますし、不健康な食事の量が増えてしまうので腸内環境の悪化をさらに助長します。 さらに、便秘の原因にもつながります。 よく便秘に悩んでいる女性が多いと言われますが、女性の方が男性よりもストレスに弱いという研究もありますので、おそらく女性は知らない内に抱えているストレスのせいで腸内細菌のバランスが崩れてしまい、健康的な食事の量も減ってしまいジャンキーなものやお菓子などを食べ過ぎて、その上便秘にまでなってしまっているということかもしれません。 人間の腸と脳は繋がっています。 腸内環境とストレスには大きな関わりがあります。 ストレスが原因で腸内細菌のバランスが崩れて腸内環境が悪くなり健康的な食事が減り、さらに便秘が起きるとなると、それは脳にも悪影響を及ぼし、余計にまたストレスが増えることになります。 ストレスを起点にした腸内環境の悪化と不健康な食事の負のスパイラルが生まれてしまいます。 その結果として鬱になってしまう人がいるとされています。 腸内環境の悪化でコミュ障になる?! ウィリアムアンドメアリー大学の研究で、発酵食品を摂ることによって社会不安が和らぐのではないかということが示されています。 この社会不安というのは、コミュニケーションの場において緊張感や不安が湧き上がってきて喋ることができなくなったり初対面の人に話しかけることができなくなるものです。 これはひどくなってしまうと人前で声を出すこと自体が怖くなってしまったりもします。 このような社会不安を抱えてしまう人たちを改善するための方法を調べてくれたのがこの研究です。 700人の学生を対象に全員にアンケートを取り普段の食事や運動など様々な健康習慣を調べた上で、心理学的に最も信憑性があるとされている性格分析テストであるビッグファイブを用いて不安や緊張の感じやすさをチェックしています。 これにより普段の食事や運動などの生活習慣と不安や緊張の感じやすさが関係があるのかということを調べようとしたものです。 その結果分かったこととして、普段から日常的に運動する習慣があり、できるだけたくさんの種類の発酵食品を食べている人の方がコミュ障になってしまう原因である社会不安を感じにくくなっているということでした。 しかも、この発酵食品については発酵食品を食べているかどうかということではなく、発酵食品を食べている量が多ければ多いほど社会不安を感じにくくなる傾向があったということです。 そうなると、コミュ力が高い人が発酵食品を好んでいるということは考えにくいので、おそらくは発酵食品を食べることによって社会不安が減っているのではないかということが推測できます。 さらに、社会不安が強くコミュ障な人ほど発酵食品によるメリットは大きいということも分かっています。 神経症的傾向が高くメンタルが弱い人ほど、発酵食品を食べることによる社会不安のレベルの低下というものが顕著に現れたということです。 腸内環境が改善されると脳の炎症が和らぐということがあります。 うつ病や不安症というものは脳の炎症によって起きているものではないかという指摘も過去の研究ではありますので、この脳の炎症が抑えられるということとセロトニンが分泌されるという作用があり、発酵食品を食べることによってコミュ障が改善されるということに繋がっているのではないかと考えられます。 もちろん、腸内環境さえ良くなればコミュニケーションにおける問題がすべて改善するというわけではありませんが、やはりコミュニケーションや人間関係を考える上でも腸内環境を整えることは重要なようです。 睡眠の質も下がってしまう! あまり多くの人は考えないことですが、よく眠れるかどうかということには皆さんの体内の炎症レベルが結構重要になってきます。 血管がボロボロだったり老化が進んでいたりストレスを抱えていて、体の中の炎症が多い人は実は眠れなくなってしまいます。 ですから、腸内環境が悪化して体の炎症が進んでしまうと眠れなくなってしまい、眠れなくなるとさらに体の炎症は加速して余計に眠れなくなってしまうという悪循環が生まれてしまいます。 だからこそ睡眠は重要なわけです。 炎症のレベルの高い人ほど、同じストレスからも受けるダメージが大きくなってしまいますし、それにより睡眠の質も悪くなってしまいます。 例えば、以前に紹介しましたが、食物繊維や野菜をしっかり摂ることによって腸内環境が良くなり、腸内環境が良くなると体内の炎症が治まって、その結果よく眠ることができるようになったというような研究もあります。 このように腸内環境を整えるというのは睡眠のためにも重要なわけです。 集中力が激減してしまう! 腸内環境が悪くリーキーガットという症状がある人ほど集中力が低下してしまうということが分かっています。 腸内環境が悪くリーキーガットの疑いがある人は集中力が激烈に低下して、たった10分間も自分の集中を維持することができないレベルになっていたということです。 リーキーガットは腸内環境が悪くなった結果、腸の壁に小さな穴が開いてしまい体内にエンドトキシンのような毒素が入ってしまう症状です。 これはいろいろな病気の原因になるものですから、リーキーガットの疑いがある人は早めに治した方がいいと思います。 要するに、腸に問題のある人ほど、飽和脂肪酸による集中力に与えるダメージが大きかったということです。 人間は不安な人ほど野菜などの健康的な食事よりもジャンクフードの方に魅力を感じるようになるということが分かっています。 不安を感じている人はそうでない人よりもジャンクフードを選びやすいということです。 それと同時に、抑うつや不安やストレスといったものが集中力を低下させるということが先行研究により判明していますので、そのようなことを考えると、人間は不安な人ほどジャンクフードを食べて、ジャンクフードを食べる人ほど集中力がなくなり、さらに、不安やストレスを感じているわけなので集中力はより失われてしまいます。 ですから、この不安というものとジャンクフードが合わさると、それにより集中力がグダグダになっていく可能性があるわけです。 普段の食事と腸内環境が集中力にも大きく影響を与えるということです。 腸内環境と慢性疲労症候群 気候もかなり暑くなってきて、このまま夏になるのだろうかという感じもしますが、少し気温が高くなるだけで、なんだかとてもバテるような気がしたり、疲れを感じたり、夏バテに弱いという人もいるのではないでしょうか。 このようなちょっとした気温の変化による体への負担によって、すぐに疲れてしまうという人は、いわゆる慢性疲労症候群になっている可能性が非常に高いです。 コーネル大学の研究チームが行った2016年の研究を見てみると、ちょっとした作業でも疲れやすくなったり、夏バテなどに弱くなる慢性疲労症候群を確認しています。 日本のデータでも、厚生省のデータを見てみると、なんと日本人の38.7%の人たちが慢性疲労になっているということです。 慢性疲労の原因としては数多くありますので、一概に腸内環境だけの問題だとも言えませんが、実際に、特に日本人は食物繊維を摂る量が極めて減っています。 厚生省が食物繊維を1日にどれぐらい摂ればいいのかということについては、その目標値を出してくれています。これは結構控えめな数値ではありますが、その控えめな数値でも食物繊維は1日に20グラムから27グラムぐらいを推奨しています。 ところが、現在の日本人は13グラムから17グラムぐらいしか摂っていないそうです。 ですから、その控えめな数字に対してであっても明らかに足りていません。 少なくとも今の倍ぐらいは食物繊維を摂るようにしないといけないということです。 他にも、ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品をしっかり食べるようにしたり、足りない部分はプロバイオティクスなサプリで補うようにするなどしないと、腸内環境が悪くなってしまうと体はどんどん疲れやすくなってしまいます。 腸内環境を改善したいと言うのであれば、これからくる暑い夏に向けて、食生活の改善により疲れにくい体を手に入れるように取り組んでいただけたらと思います。 ここから先は、腸内環境を改善するために実際にどのようなことから取り組めばいいのかということを紹介していきます。 野菜をしっかり食べればいいというのはなんとなく分かると思いますが、より具体的にその方法と効果について復習も含めて学んでいただけたらと思います。 知りたい方は続きをどうぞ。  

一問一答「体調のことをどれくらい気にかけて生活していますか?」【腸科学】

一問一答「上手に時間を使えていますか?」【超時間術】

あなたが最も自分の時間を費やしたいと思う一番大切なことは何ですか? あなたの日々の生活の中で減らすべき時間の無駄はどこにありますか? 今回は、やるべき事に対して優先順位をどのようにしてつければいいのかという相談をもとに、時間の上手な使い方についてまとめてみたいと思います。 Q.「やるべき事に対しての優先順位をつけるにはどうすればいいでしょうか? 優先順位のつけ方としては、もし1つしかできないのであればどれをするかということを考えてください。」 DaiGo師匠の答えは以下の通りでした。 どれか1つに決めたら、成果に繋がっているものは何なのかということを考えます。 例えば、僕の場合であれば、講演や本の執筆よりも動画の収入の方がはるかに大きく、特に YouTube よりもDラボの収入の方が大きいので、Dラボの放送内容に使うリサーチにかけている時間がかなりのウエイトを占めています。 みんなたくさんのことをしようとしてスケジュールを立てますが、なかなかそれができなかったりするものです。 そうではなく、1つしかできないけれど、その1つを色々なことに流用したり応用したりして、他のことも満たすためにはどうすればいいのかということを考えるべきです。 僕の場合には、Dラボの内容を作るとほとんどそれで足りるようになります。 Dラボの放送内容を作ると、その内容の一部を応用すればYouTube の内容も作ることができます。そして、それらの内容をまとめたり整理することで本を作ることもできます。 だから、優先順位としてDラボが大事だということになります。 1つのことだけで、自分のしたいことをすべてを満たすにはどうすればいいのかということを考えることが大事です。 まずは優先順位をつけるところから始めてみて、その自分がしている一番大事なことをできるだけ多くのことに応用していくことを考えてください。 1の行動により10の成果を出すことを考えてください。 ということでした。 特に今は副業をされている方も増えているでしょうし、働き方もどんどん変わってきています。 そんな中時間の使い方に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。 自分の時間の使い方について見直すために、今回の内容を参考にしていただけたらと思います。 時間を上手に使う方法 時間の使い方に関して、どうするのが最適なのかは、はっきりとはわかっていません。 著名人や歴史に残る人物などの時間割りは結構めちゃくちゃだったりもします。 結局、時間の使い方を上手になるために最も大切なのは、自分にあった方法を見つける事です。 ここでは師匠がどんな方法を試して、どういったスタイルを確立したのかをご紹介します。 その中で自分にあう方法を見つけてください。そして、試してみてください。 知っていてもそれで終わりなのは勿体ないです。何よりも大切なのは自分で試して自分の頭で考えることです。 どの方法が自分にあっているのかは、性格、仕事によっても異なりますが、 動かせる時間と動かせない時間をしっかり認識して、動かせる時間をどうやって動かしていくかが大事になります。 時間に対する意識と集中力 自由に使える時間が多い人の場合には、時間が有り余っている人というのはモチベーションが上がりにくいです。 時間に対する作業量、時間に対する密度が増えにくい傾向があります。 この密度の低下はとても怖いことです。密度の低下を防ぐには、あとどのくらいあるのか作業量を気にするより、ミスを気にした方が良いことがわかっています。 なぜかというと、機械の場合、時間を10倍にすると生産量は10倍になります。 ですが、人間の場合は時間を10倍にしても、作業量は2〜3時間の時間を費やした時と、ほとんど変わらない生産量、成果にしかなりません。 それは、人間の集中力がそんなに持続できないからです。 ですから、密度を上げるということがとても大事なわけです。 人間の持つ密度は10分の1とか平気で落ちるものです。 つまり、ニートが1番有利なのは時間がたくさんあることであり、同時に1番不利なのも時間がたくさんあることです。 時間の使い方では、時間に対する意識と集中力が大事です。 時間というものの性質を知る必要があります。時間の感じ方もすごく大事です。 時計をたくさん確認した方がいいのか、確認しない方がいいのかという観点もあります。 時計を見るとどうなるかというと、時間を常に意識します。 そうすると時間の経過を遅く感じるようになります。 このことで2つの良くない事が起こります。 1つ目はまだまだ時間あるんだなと安心感が出てしまいます。 2つ目は、時間を長く感じてつまらなく感じます。 嫌なことをしている時、時間が経つのを遅く感じると思います。これが何故起きるかというと、時間の拡張というものが起きていて、人間というのは、つまらない時ほど時計を見ます。時計を見れば見るほど、時間が経っていないという感覚が強まるので、時間を長く感じてつまらなく感じます。だから、熱中している最中は時計を見ない方が良かったりします。 時間単位の効果や成果を圧縮する方法も多くありますが、時間の使い方を良くすると稼ぎが上がります。 もちろん副業をしてみるとかでも良いです。自分でビジネスを始めたら、時間をお金に変換していくという考えが最速で身につくはずです。 時間の使い方は主婦に学ぶ 時間をどうやったら上手く使えるのかという感覚を身につけてもらえたらと思います。 これはビジネス以外にも使えて、例えば主婦の方もやりたいことができる様になります。 ビジネスマンの方は、時々、特に日曜日に家事をすると、時間管理が上手くなります。なぜかというと、世の中で時間の管理が1番上手な職業は、主婦だからです。 多くの場、合主婦は、自分のやらなくてはならない1日の仕事を、午前中の1〜2時間で終わらせてしまう事ができます。 これはどういったことかというと、家事なんて誰でも出来るだろうと思っている方もいるのではと思いますが、実際やってみると結構時間がかかります。 主婦のすごい所は、同時並行的に作業を行う能力が高いところです。家事の出来ない人は、同時並行して仕事をすることが出来ないわけです。 師匠も育児本を書いてるので、その時にいろんな母親に調査をしてみました。 そうすると面白い事が分かりました。主婦のすごいところは、毎日同じ事をしなければならないですが、毎日同じ事をすることによって、達人レベルになります。 例えばスポーツでも仕事でも、10年20年毎日同じことをやったらどれだけ上手くなるかという話です。専門家レベルになります。 主婦のすごい人、出来る人というのは、毎日同じ時間に起きて、毎日同じ事を同じ順番でやっています。脳が勝手に動いて、意識を使わなくても自動的に掃除、洗濯が出来る様になります。家事をしながら予定の事を考えてたり、アイデアを考えたり出来ます。 更に、主婦をやりながらビジネスで成功している人もいます。ある意味片手間でやっていてもです。 子ども達がいるから2〜3時間しかない。では、その短い時間の中でなぜ成果が出るのかというと、ベースになるアイデアなどを家事の合間に考えているからです。 なぜそれが出来るのか。 普段から家事をするのが当たり前になっていて、脳が自動的にこなしているから他の事を考える余裕が生まれるわけです。 時間の使い方が上手くなる方法のひとつは、毎日やる事と毎日やらなくていい事の時間を区別をすることです。 脳の働きとしては、最初は前頭葉で学習して、身についてくると小脳が担うようになります。 すると前頭葉の容量が空いて色んな事が出来る様になっていきます。 つまり、なるべく毎日やらなくてはならない事を小脳に回す様な感覚を持つという事が出来ると、自動的に物事をこなす事が出来る様になり、時間の使い方が上手い人になれるわけです。 成功者に学ぶ高速時間術 成功者の方々がどのような時間の使い方をしているのでしょうか。 間違いなく言えることは、時間を無駄にする使い方は“先延ばしにする”ことです。 そこで、先延ばしをやめる為の3つのテクニックを紹介します。 1. 代わりのことをできないようにする 自分がやらなくてはいけない事とは別の、違う何かを代わりのこととしているのが先延ばしの状況です。 多くの成功者は、やらなくてはいけない事がある時、ホテルで缶詰になって仕事をしているだとか、身の回りに余計な物を置かないとか、そういう事をしています。 先延ばしにしてしまう環境自体を作らないという事が大事です。 代わりのことを出来ないようにする戦略を立てておくといいと思います。 2. 『現在バイアス』に注意! 現在バイアスとは、目先の価値が高く見え、大事なことを後回しにする傾向のことです。 目先の事は重要に見えてしまうのですが、後から考えるとさほど重要なことではない場合が多いものです。 現在バイアスに対応するには、自分のもともとやらなくてはいけない事を重要視する。 スケジュールになかったことを思いついた時は、立ち止まって考えると回避出来ます。 3. 心理的対比 いやな気分を対比させて想像し、価値基準の明暗をハッキリと分けることが重要です。 その行動をやった場合のいい事だけを考えるとプラス部分しか意識出来ないですが、やらなかった場合のマイナス部分も意識出来ると、単純計算で2倍落差を感じることが出来ます。 心理的対比(メンタルコントラスト)を感じることで先延ばしを回避出来ます。 時間の使い方のためのおすすめ 大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法 1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣   SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる 忙しくても時間が余る時間管理術 インテルの元 CEO でアンディ・グローブ氏という人がいて、この方が企業の戦略を作る時に使っていた面白い時間管理のテクニックを紹介させてもらいます。 企業の戦略に対して、時間管理のテクニックがどう必要なのかと疑問に感じる人もいると思います。 時間をどう使っているのかということを知ると、将来の戦略を立てやすくなります。 例えば、自分が今お財布にいくら入っていて、銀行口座にはいくら入っているのかということが分かっていなければ、何も考えず使っていていつのまにかお金がなくなってしまっていたとか、家賃が払えないというような問題が起きてしまいます。 ところが、僕たちは毎日時間をどのように使っているのかということを全く把握できていないという人が少なくありません。 実は、多くの時間を無駄なことに使っていて、自分にとって最も大切だと考えていることにほとんど時間を使っていないということが多いものです。 このような点を考えると、経営者も社員も、企業としても、どのように時間を使っているのかということをチェックすることによって、ある意味お金よりも大切なリソースである時間を有効に使うことができるようになります。 時間は誰もが同じ24時間しか持っていません。 その限られたリソースをいかに大切なことに使い、そうではないことに対してはいかに時間を使わないようにするかということが重要になります。 それを可能にするには、自分がどのように時間を使っているのかということを把握することが必要だとアンディ・グローブ氏は言われています。 ここで紹介する方法は主婦の方が実践してもとてもいいと思います。 受験生や就活生にも使っていただきたいですし、おそらく、時間を有効に使いたくない人はいないと思いますので、ほぼ全員に対して参考になるであろうテクニックです。 ステップ1:24時間を記録する アンディ・グローブ氏が言うには、まず自分の24時間を把握することが必要です。 それを1週間続けるということが最初のステップです。 皆さんは自分の24時間がどのように使われているかということを知っていますか。 ポイントとしては、これをあやふやな記憶に頼らないということが重要になります。自分でちゃんと記録をつけるということをしてください。 例えば、家の家事のことをするのであれば、洗濯にどれぐらいの時間を使っていて、食器の洗い物にどれぐらいの時間を使っているのかとか、あるいは、勉強にどれぐらいの時間を使っていて、動画を見ることにどれくらい時間を使っているのか、ということを明確にします。 それを調べた上で、その使った時間が、自分に対してどんなリターンをもたらしてくれているのかということを考えます。 要するに、お金と同じで、使った時間に対して、どれぐらいのリターンを手に入れているのかということを1週間かけて毎日調べましょうというのが最初のステップです。 具体的にどのようにこれをすればいいのかというと、Google スケジュールなどスマホにも入っているスケジュールアプリを使うのがいいと思います。 おすすめとしては、自分が何か行動をする時にはそれを記録するという方法がいいかとは思います。 最初はとても面倒ですし、途中でやる気がなくなることもあると思います。 実は自分がとても無駄なことに時間を使っているということが分かるので嫌になってきます。 ですが、そんな人ほどしなくてはいけないことなのでぜひするようにしてください。 1週間ぐらいでいいと思いますが、おすすめとしては2週間ぐらいはしたほうがいいと思います。 まずは、自分の24時間がどのように使われているのかということを記録して把握しましょう。 これをすることによるもうひとつのメリットもあり、行動を始める前に記録することで、自分がこれから何をするのかということを意識することができるようになります。 例えば、自分が無駄にダラダラとスマホを触ろうとしたとしたら、だらけても構いませんが「だらける」と記録してください。 そうすると、それを記録している間にバカらしくなってきて、もう少しだけ勉強しようかなと思い直すこともできるようになります。 記録することによって時間の使い方を把握するということも大切ですが、自分の時間の使い方を記録するだけでも、人間の自制心は高まりますので時間を上手にコントロールすることができるようになります。 ステップ2:無駄な時間と上手に使えている時間を比較する そして、この24時間の記録をしたら、自分の使っている時間を計算してください。 例えば、読書に週〇時間使っていて、勉強に〇〇時間使っているというように計算します。 これはアプリで自動でできるものもありますが、スケジュール帳で行ったほうがいいと思います。 なぜかというと自分に向き合えるからです。 例えば、火曜日と水曜日はこんなことに時間を使いやすいなとか、向き合うことができるので、自分でスケジュール帳から計算したほうがいいと思います。 やりたいことに使った時間と無駄なことに使った時間を比べてください。 これに関しては、いろいろな心理学的なテクニックもありますが、よく言われるのは、人間の人生をより良いものにしてくれるBIG4 という要素があり、 幸福感(その活動から幸せを感じたのか) 達成感(どれぐらいやり遂げた感覚があったのか) 存在意義(自分の価値観に沿ってやるべき目標にチャレンジできたのか) 成長(自分、もしくは他人の成長に繋がることなのか) というものです。 このBIG4 の要素にそれぞれ何時間自分が時間を使っているかを書き留めましょう。 ただ、これは難しいと思いますので、基本的には自分の価値観でもいいと思いますが、おすすめとしては3つでいいと思います。 幸せを感じる活動だったか? 達成感を感じる活動だったか? 人間関係を充実させる活動だったか? この3つに対してどれぐらいの時間を使ったのかということをチェックしてもらい、それから、無駄に使われている時間はどれなのかということを調べてください。 この分け方は人それぞれです。 例えば、「【神回確定】自分を知る6つの質問と価値観リスト~ニューメキシコ大学研究から」を参考にしてもらい、自分がどんなことに人生を使いたいのかということを見極めてから行ってもらってもいいと思います。 Dラボ - 【神回確定】自分を知る6つの質問と価値観リスト~ニューメキシコ大学研究から  自分が時間を使いたいと思っていることをピックアップして、それに対して時間を使うようにするという方法でも構いませんし、BIG4 の要素で時間を区別してもいいと思います。 自分なりにしてもらって構いませんが、大切なのは、自分のその使った時間が何の為になったのかということを書き出して、それをカテゴライズして何%を何に使っているのかを見えるようにすることです。 それぞれ自分なりに決めてもらい、やりたいことに使った時間と無駄なことに使った時間を比べます。 これをすると、ひどい人は1日の70%や80%を無駄に使っているという場合もあります。 それを見極める為ですから、価値観などで分けることが面倒だという方は、その行動からリターンが得られた時間とリターンが得られない時間の2つに区別してもらっても構いません。 ステップ3:ホットスポット探し そして、3つ目のステップですが、ここがとても重要で、これがアプリではなくスケジュール帳をおすすめする理由でもあります。 物事には全て最も重要なポイントが必ずあります。 例えば、ウイルスであれば感染が最も広がりやすいクラスターですし、仕事のホットスポットであれば、よく80対20の法則と言われるように、自分の労働時間の20%が収益の80%を生み出していて、残りの80%は対して収益につながっていないと言われます。 この大事な20%もまさにホットスポットです。 どこに集中すると一番リターンが大きいのかということを時間で把握するというものです。 だから、スケジュール帳で行う方がいいということです。 みなさんがこのホットスポット探しのためにすることは2つです。 まず、時間を最も浪費しやすい時間帯・場所・条件は何なのかということをチェックしてください。 そして、時間を最も上手に使うことができている時間帯・場所・条件は何なのかということをチェックして下さい。 つまり、時間を無駄に使いやすいホットスポットと時間を有効活用しているホットスポットの2つを比べることによって、自分の時間の無駄を減らして、自分が時間を有効に使うことができる時間帯や環境や場所を把握しようというのが、この3つ目のステップです。 これがとても大切です。 例えば、人間関係のために使っている時間がとても少なくて、自分の成長や達成感のためばかりに時間を使っているとなったら、少し他の時間を減らして、人間関係の充実のために時間を使おうということでもいいと思います。 仕事が忙しいという人であれば、達成感を感じることには時間をとても使っているけれど、人間関係に時間をほとんど使っていなくて、家では無駄にしている時間が結構多いということに気づけば、その無駄な時間を減らして人間関係のための時間を増やそうとか考えることもできます。 このようにどこの無駄な時間を減らして、その時間をどこに配分するのかということが、時間を無駄にしているホットスポットを理解することによってできるようになります。 ポイントとしては、そんなホットスポットの中でも、無駄に時間を使いやすいホットスポットの行動パターンを知ることが大事です。 これを知ることができれば、無駄な時間を費やしてしまう行動をかなり避けることができます。 自分がこういう時に時間を無駄に使いやすいということを理解しておけば、それを未然に避けることができるようになります。 自分の時間の無駄が起きやすい自分の体調や周りの環境などの条件も含めて、ホットスポットを知るということがとても重要になります。 ですから、無駄な時間とそうでない時間をスケジュール帳を見ながら区別したら、その無駄な時間の前後で何が起きていたのかということや、その無駄な時間を使ってしまった理由は何なのかということまで書き込んでおくと、ホットスポットを避けることができるわけです。 これだけでもかなり時間の無駄は減ります。 時間の無駄というものは、今から自分が時間を無駄にしようとしているということに気づくことができれば止めることができます。 ですから、まずは無駄な時間を使うホットスポットを探しましょう。 そして、嫌なところばかり探していると気が滅入るとも思いますので、自分が時間を上手に使うことができているホットスポットも探すべきです。 例えば、自分が1日の間のどのような時に最も成果をあげることができているのか、どんな時に達成感を感じることができているのか、あるいは、それは会社で起きているのか自宅で起きているのか、それとも特定の条件によって引き出されているものなのか、ということをチェックします。 このようにしていただけるとかなり時間を上手に使うことができるようになります。 これはゲーム感覚で行ってください。 義務感などが出てしまうとやる気もなくなり続かなくなるので、ゲームのように楽しみながらしていただいて、自分の上手に使えた時間と無駄になった時間の比率を比べながらしていただければはかどると思います。 これは結構忙しい経営者たちも実践している方法です。 経営者たちは忙しくなろうと思えばいくらでも忙しくなれてしまうものですから、そうならないために、例えば、1週間の間に家族と何回食事を一緒にすることができたのかということを自分の忙しさのバロメーターにしたり、自分が時間を無駄にしてしまうホットスポットが出張だということが分かった経営者は、その出張を減らすために航空会社のマイレージカードのプラチナランクを失うということを目標にしたりしたそうです。 ぜひ皆さんもまずは1週間時間を記録するということと、リターンのあった時間とリターンのなかった時間の比率を比較するということ、そして、ホットスポットを探すという3つを実践してみてください。 ここから先は、さらに時間を上手に使うための知識とともに、DaiGo師匠の時間術と、師匠が以前にニコニコをメインに放送していた頃に 会員限定ノートとして紹介していた時間にまつわる25の名言などを紹介していきます。 知りたい方は続きをどうぞ。  

一問一答「上手に時間を使えていますか?」【超時間術】

一問一答「あなたは最近自然に触れていますか?」【自然の力】

あなたは最近自然に触れていますか? 今回は、田舎の地元へ移住することを決意された方の相談をもとに、自然の与える力についてまとめてみたいと思います。 Q. 「15年ぶりに田舎の地元へ移住します。夫も一緒なので楽しみですが、都会暮らしが好きですし慣れているので田舎生活の疎外感や不自由さが不安です。それを楽しんだり活かす手法や考え方があれば教えて下さい。」 これに対してのDaiGo師匠のアドバイスは以下の通りでした。 田舎に行ったらスマホを使わない時間帯を作ってください。 そして、自然に注目するようにしてください。鳥の鳴き声や森の中の風の音などどんなものでも結構ですので、そのような音を聞きながら瞑想したりする時間を毎日作るようにしてください。 それにより、身の回りの自然が自分のメンタルのためにプラスになっているという感覚を作るといいのではないでしょうか。 都会の方が鬱や不安の加速度というものは大きいものですから、地方に移住するのであればそのメリットを十分に活かすようにしてはいかがでしょうか。 ということでした。 特に今はコロナの影響もあり、外に出る機会も減っていつのまにか家で過ごす時間も増えて、気が付いたらスマホばかり触っていることで自己嫌悪になっているような人も多いのではないでしょうか。 ちなみに、スマホ活用の心理学については過去の一問一答の記事でもまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。 科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜 一問一答「あなたは、スマホとどのように付き合っていますか?」【スマホ活用の心理学】 自然の力を活かすために 自然の力を学びそれを活かすためにはこちらのほうがやはり一番のおすすめです。 NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 こちらの本は自然の力を使って皆さんのメンタルを整えるための方法を教えてくれる本です。 特に自然の中でも森林に関する人間のメンタルに与える影響については日本は世界最先端でもあります。いわゆる森林浴というのは日本発祥のものです。 そんな最先端の研究をもとに自然の力を活かす方法を教えてくれる素晴らしい本です。 限りある時間を大切に使うために 焦りと緊張によって人生後悔してしまう人が少なくありません。 まず、焦りや緊張がどれだけ僕たちの日常の仕事や勉強に悪影響を与えるのかということを紹介しておきます。 焦りと緊張は運を悪くさせてしまう! まず、焦りを感じてリラックスすることができていなければ、本来の力を発揮する事も出来ませんし運も悪くなるということが分かっています。 自分は運がいいと思い込んでいる人は本当に運が良くなるという研究があります。 これは自分が運がいいと思い込むことによってリラックスできて余計な力を抜くことができるからです。 それにより本来の力を発揮することができて、視野も広がり細かなことにも気づくことができるようになります。 逆に、焦りを感じて余計な力が入っていれば、本来の力を発揮することもできず、結果的に運が悪いような状況になってしまいます。 焦りは手近な仕事にしか手をつけさせなくしてしまう! 時間的な焦りを感じている人は 、自らどんどん時間がなくなるような行動ばかりを取ります。 時間が無限にあるのであれば、それでも構わないかもしれませんが、焦りの感情は簡単な仕事ややらなくてもいいような手近な仕事ばかりに手をつけるようにさせてしまいます。 本来やるべき大事なことを先延ばししてしまい、どうでもいいことばかりに手をつけることで、さらに時間がなくなるという悪循環が生まれてしまいます。 こうなっては当然ですがいくら時間があっても足りません。 いいアイデアが生まれなくなる! いいアイデアというものは余裕がある人のところにしかやってこないものです。 今までにない新しいものを作り出すためにアイデアを必要とすることであったり、芸術家アートのような事に関しては、一旦考えてから先延ばしして別のことをする時間を作り、それからもう一度考えた方が良いアイデアが出やすくなるということが分かっています。 ですから、いいアイデアを考えようと思った時には、この時間を置くだけの余裕が必要で、焦りを感じていてはいいアイデアも出てくることはありません。 IQ を下げてしまう! 人間の IQ というものは簡単にあげることはできませんが、下げることはとても簡単なことでできてしまいます。 油断するとあっという間に IQ は下がります。 その原因になりやすいのがストレスで、焦りによるストレスによって僕たちの IQ は簡単に下がって頭が悪くなってしまいます。 IQ が下がり判断能力は落ちて、後から考えるとなぜそんなことをしたのかというような訳の分からないことをしてしまったりします。 自制心も低下するので物事を我慢することができなくなったり、感情のコントロールまで下手になってしまいます。 焦って人生を失敗してしまう人は、焦りによって自分の能力を下げているということです。 焦りというものは頭の良ささえも犠牲にしてしまうものです。 時間汚染にまみれてしまう! そして、人間の時間というものは簡単に汚染されてしまうものだということも忘れてはいけません。 時間が足りないという焦りによって、先ほど紹介したように頭が悪くなってる仕事のパフォーマンスが落ちてしまいます。 そうなると、普段であれば1時間で出来るような仕事なのに、2時間や3時間も必要となったりしてしまいます。 たくさんやるべきことがあり時間が足りないかもしれないと思った瞬間に、僕たちの時間はすでに汚染されています。 時間汚染によりパフォーマンスが下がり終わるものも終わらなくなれば、余計に焦りが生まれ悪循環が起きてしまいます。 情報が少ない環境に定期的に身を置く 一問一答の相談者へのアドバイスとして、師匠は、定期的にスマホを使わない時間を作り自然の力を活かすことをお勧めしていました。 先ほど紹介した焦りや緊張によるネガティブな影響はとても危険なものでもあります。 しかも、一旦このような状況になってしまうとなかなかそこから抜け出すのは難しいものです。 師匠は時折海外や自然の中に出かけることがありますが、そんな時も動画の配信などやるべきことはやります。 そのような所に出かけた時には最低限のことだけをしようと考えるようにしています。 そのおかげで日本や自宅に帰った時にはいろいろなことを減らして、さらに改善したり効率化することができます。 情報が少ない環境に身を置くことで、それをしなくても結果が変わらない仕事やタスクに気づくことができるので、やはり、自分を見直して仕事を減らす時間を時には設けるようにしないと、焦りというものは気づかないうちにどんどん溜まってしまうものです。 皆さんも気を付けていただけたらと思います。 一瞬一瞬に集中して成果を出すために 一番のおすすめは自然の中で定期的に瞑想を行うことです。 焦っている人になぜ焦っているのですかと尋ねると、よくわからないけれどなんとなく焦ってしまうと答えたり、やたらと忙しそうな人にどんなことで忙しいのか尋ねると、何で忙しいというか色々と忙しいというような曖昧な答えが結構返ってきます。 自分が何に追い立てられているのかが分からないのに、やたらと追い立てられていたり焦っているような人もいると思います。 このような場合はマインドフルネスを鍛えてもらいたいです。 自分は焦っていて忙しくしているから仕事が進んでいると思い込みたいという状況は人間には少なくないことです。 それをなくして、今その瞬間の一瞬一瞬に集中して短時間で大きな成果を出すための方法をマインドフルネスは教えてくれます。 【無料】自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス ※Audible無料体験 一瞬一瞬に集中するためにはやはりこちらの方がおすすめです。 住んでいる環境と将来のメンタル 子供のメンタルを安定させる方法としてはどのようなものがあるのかということを調べた研究を見てみると、子供の問題行動や癇癪を起こしたりすることを減らすことができる方法がわかっています。 およそ100万人のデンマーク人を対象に、衛星画像を使ってこの100万人がどのようなところに住んでいるのかということをチェックしています。 そのチェックをする際には、家族が住んでいる場所の周りにどれくらい自然があるのかということを調べています。 そこから緑地が多い場所で育った子供たちと緑地が少ない場所で育った子供たちで比べて、将来のメンタルなどに違いが出るのかということを調べようとしたものです。 自然が人間のメンタルに与えてくれる影響というものは非常に強力なもので、これについては皆さんもよくご存知のはずです。 例えば、瞑想を毎日続けるということはメンタルの安定のために非常に効果があることですが、それがなかなか毎日続けることができないという人は、週に2時間自然に触れるだけでもメンタルもかなり強くなりストレスにも強くなるということが分かっています。 子供たちを対象にした実験でも、週に1時間自然の中で授業を行うだけで1週間の教室の中での集中力も2倍になったという研究もあります。 ですから、自然の多い場所で生活をしたり活動するというのは人間のメンタルにとっても非常に良いことなわけです。 これについて子育ての環境という文脈で調べようとしたのが今回の研究になっています。 将来メンタルを病む確率が半分以下になる! その結果分かったこととして、自然の多い環境で育った子供はそうではない子供に比べて、成長してからメンタルを病んでしまうリスクが55%も低くなったということが確認されています。 つまり、子供の頃に緑の多い場所で育ったり学校に緑が多いなど、自然に触れる機会が多いほど将来メンタルを病むリスクが減り、そうでない場合に比べてそのリスクは半分以下にもなるということです。 ですから、おそらく小学生の3年生から4年生ぐらいまでは緑の多い場所で育てた方がいいということです。 それ以降は中学生の頃からは進学校などで都心に行ってもいいのかもしれませんが、10歳ぐらいまでは自然に触れる機会をできるだけ増やしてあげた方が大人になってからメンタルの問題を抱えるリスクが少なくなると思います。 やはり、緑地や自然というものは子供のメンタルにとってとても大切です。 それと同時に、当然大人にとってもメンタルを安定させてくれたりストレスを解消してくれる効果がありますので、緑のある場所で子育てをするというのは親にとっても子供にとっても良い影響があるということになります。 研究チームのコメントを見てみると、これまで考えられていたよりも自然の環境が人間のメンタルに与える影響というものを示すデータがたくさん出ていて、今回の100万人を対象にした膨大なデータで居住地や病気にまつわるデータなども入手して、それを衛星画像と照らし合わせるということをしても、やはり緑が豊富な場所というのは人と人との社会的な結束力を高めてくれたり運動量も上昇するので、それにより人間の認知機能の発達をサポートしてくれてメンタルも強くなるということではないかと言われています。 ワーキングメモリを鍛える遊び そんな自然の中で子供と一緒に遊ぶとしたら木登りがいいのかもしれません。 18歳から59歳の幅広い年齢層の人たちを集めて行われたノースフロリダ大学の研究で、木登りで頭が良くなるということが分かっています。 この研究によると、木登りをした人たちだけがだけが、他のグループに比べてなんと1.5倍もワーキングメモリの能力がアップしていました。 ワーキングメモリは、短時間で情報を処理するための能力で、歴史的な天才たちはこのワーキングメモリが発達していたとか、成績が低い子供や新しい事を学ぶことがなかなか出来ない人は、この能力が低いと言われています。 集中力がないと感じている人や、集中力がないお子さんをお持ちの親御さんは、このワーキングメモリーを鍛える、あるいは、鍛えるような行動をとるように促した方がいいと言われていますが、そのために木登りが効果があったということです。 ワーキングメモリを鍛えると人生において色々なメリットがあります。例えば、ワーキングメモリの能力が高い人の方が、新しいスキルを身につけるスピードが2倍ぐらい早いと言われていますし、何事においても飲み込みが早くなりますので 、重要な能力だといえます。 固有受容性の高い運動 とはいえ、なかなか木登りができるような木が近くにないとか、大人になって木登りしていたら通報されるのではないかという人もいると思いますので、木登り以外の方法もあります。 ポイントとしては固有受容性がある運動であれば、どんなものでも効果がありました。この固有受容性の高い運動とは、自分の体が今どのようなバランスでどのような位置にあるのか、どのような動作をしているのかということに注目しながら行う運動のことです。 固有受容性が高い運動をしていると、周りの状況に常に対応しないといけなくなります。次はどう動くべきかということを考えながら動かないといけないので、その瞬間瞬間の自分の体の体勢を保つためにワーキングメモリが使われるので、自然にワーキングメモリを鍛えることができるということです。 ですから、スポーツで言うと、ボルダリングや山の中を走るトレイルランニングなどがワーキングメモリを鍛えることができます。状況の変化を予測しづらく常に予測しながら動き、自分の体の動きを状況に合わせて変化させ対応させる必要があるスポーツであればどんなものでも結構です。 是非参考にしてみてください。 子どもは遊びの中で境界線を学んでいく 将来の成功を左右する能力であるセルフコントロール能力にまつわる研究で、少しアスレチックな体を使った遊びが子供のセルフコントロール能力を鍛えるのではないかとされています。 少し刺激的で怪我をする可能性はあるかもしれないけれど決して致命的な怪我にはならないような遊びが良いということです。 つまり、子供たちが遊びの中で、自分がどこまでしても安全なのか、どの辺りを超えてしまうと痛かったり危ないことになるのか、どこ以上にしてしまうと怒られるのかというようなことを学んでいくわけです。 親と遊ぶ時間が長くなればなるほど、何か悪いことをしたり何かを壊してしまったり怒られるようなこともあります。 それが大きな怪我に繋がってしまったり致命的な問題になるのでなければ、これ以上にしてしまうとやばいということを学ぶために、親と遊ぶ時間も非常に重要になってくるということです。 子供は放っておくと1日中でもずっと遊んでいると思います。 この子供の遊びというものは、自分の能力や社会的なルールに対して自分なりの境界線を理解するための練習になっているわけです。 それにより、これ以上してしまうと危ないとかこれ以上は駄目だということを知って、自分をコントロールして安全な状況にいるための能力を手に入れるわけです。 やはり、自己コントロール能力というものが極端に低いと、お酒を乱用してしまったり薬物中毒になってしまったりすることもありますが、あれも結局は自分を破壊する行為です。 そんな戻って来れないところにまで行ってしまうのを止める力というのは、子供の頃の遊びの中で鍛えていくものなのではないかということです。 ですから、子供の頃には間違ったことをしたりしてしまうと怒られることもあると思いますが、それで一生心の傷を背負うような叱られ方をされるわけでもないでしょうし、子供の頃には怪我をしたりすることも少なくはありません。 もちろんそこには親としても細心の注意をしてあげるべきではありますが、ある程度はそのような経験をしておかないと、自分自身で境界線が見えなくなってしまいます。 子供というのは、遊びをしながらいろいろな間違いをしてそこから学び、それにより自分が安全で快適に生きるためにはこれ以上行ってはいけないというところを理解し、それをコントロールする自己コントロール能力を鍛えていくということです。 子供が安全にリスクを取ることができる環境を親がどれくらい許すことができるのかということが、どうやら子供の将来を決めるようです。 子供と一緒に自然の中で遊ぶためのおすすめ 子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books) 子供に上手に遊びの中でリスクを取れるようにしてあげることも重要です、そんなことも考えながら大人も一緒に楽しめる遊びがいいと思います。 こちらの本は、大人が一緒にして遊んでもらいたい少し変な遊びがたくさん紹介されています。 例えば、ドライアイスで遊ぶとか電子レンジに変な物を入れてみるとか、ガラスを溶かしてみようとか指を瞬間接着剤でくっつけてみようという感じです。 当然ですが、これは子供にただ危険なことをさせるべきだというようなことではなく、親と一緒に少し危険なことに挑戦してみるにはどうすればいいのかという本です。 例えば、ゲームで楽しく遊ぶというのもいいと思いますが、大事なのは、ゲームでどのようなことをすると友達に嫌われてしまうとか、みんなと遊んでいる時にどんなことをしてしまうと仲間外れにされてしまったり痛い目にあうのかということを理解することです。 リスクに挑戦することが子供にとっても重要ですが、いきなりリスクと言われても何から始めたらいいかわからないという人もいるでしょうし、何も知らずリスクに挑戦しようとして子供が怪我をしても困ると思いますので、そんな内容を学ぶことができる本です。 生き物としての力を取り戻す50の自然体験 ―身近な野あそびから森で生きる方法まで (Make: Japan Books) 自然と戯れることは子供にとっても大人にとってもとても重要です。 子供に限らず、大人も自然に触れるというのは瞑想よりもはるかにメンタルに効果があるということも言われています。 こちらの本は、身近なの遊びから森で生きるための方法まで紹介されていて、自然の中で子供と一緒に遊ぶにはどんなことができるのだろうかということが学べる本です。 このような本も参考にしながら、子供と一緒に遊ぶ時間を作ってみてください。 ここから先は、さらに自然が与えてくれるメリットを掘り下げていきながら、気軽に外出することができない状況であっても、そのメリットを享受するための方法まで解説していきます。 知りたい方は続きをどうぞ。  

一問一答「あなたは最近自然に触れていますか?」【自然の力】

一問一答「副業を始められない理由はなんですか?」【副業の心理学】

あなたは、副業をしたいと思いますか? また、したいとは思うが、なかなかできないという場合は、それは、どのような理由でしょうか? すでに副業をしている人も多いでしょうし、中にはハイブリッドワークを形にしている人もいると思います。 今はこのような時代ですので、予想外の苦しい状況に追い込まれ、副業をしなくてはいけないという状況になったり新しい働き方を余儀なくされている人も少なくないと思います。 今回は、フリーで頑張っていたけれど、思いがけない逆境で就職することになったけれど、なかなか踏ん切りがつかないという方の相談をもとに、皆さんがより具体的に効率よく副業を始められるように、出来だけ具体的に副業にまつわる心理学をまとめてみたいと思います。  Q.「フリーで安定していたのに思いがけない逆境に陥り就職する必要がありますが、どうしても踏ん切りがつきません。悔しい気持ちでいっぱいです。何かアドバイスをお願いします。」 現状、同じような状況に追い込まれている人も結構いると思います。 これについてのDaiGo師匠のアドバイスは以下の通りでした。 生活が苦しくなったり自分の大切な人を守れなくなるとなると、人間は創造性が下がってしまいますので、スキルアップだと考えて会社に入ってみるのはいいことだと思います。 その状態で、副業としてフリーランスの仕事を続けてみるとか、何か今までの自分の技術を使ってできることを短い時間でやってみるのがいいのではないでしょうか。 フリーランスを経験した人が会社に戻ったりすると、やはり考え方が違うので、それはそれで面白い事も色々とあると思います。 自分はいつでもフリーに戻ることができると思える自信がつくぐらいスキルアップができれば、その時こそ本当に自由になれると思います。 ぜひ良いチャンスだと考えてください。 ということでした。 いい副業が見つからない理由 いい副業が見つからないとか、本業の中でもどうすれば新しいことを始めることができるのか悩んでいる人も多いと思います。 ビジネスでも人生でも、この思いつかないという問題は結構多くの人が抱えていることです。 特にお金を設けたりビジネスをしようとする場合に、この思いつかないという問題にぶつかるのは、師匠もアドバイスの中で触れていた創造性が低下してしまうことが原因だということが少なくありません。 人の創造性を下げてしまう要因とは?! 有名なテレサ・アマビール博士が、人間の創造性がどのような要因について上がったり下がったりするのかということについて調べてくれている研究があります。 自主制作の絵画と注文制作の絵画の創造性について比較するということをしていて、どちらが自主制作の絵画で、どちらが注文制作の絵画なのかわからないような状況で、第三者にそれぞれ評価してもらうということを行っています。 その結果分かったこととして、注文ではなく自主制作で描かれた絵の方が、芸術的な価値や創造性に対する評価が高くなるということが確認されています。 ですから、同じアーティストであっても注文されて描いた絵と自主制作で描いた絵を比べると、注文されて描いた絵の方が創造性が低くなってしまうということです。 これだけを聞くとそれは当然だろうと思う人もいると思います。 アーティストが自分の創造性に任せてこんな絵を描きたいと思って描いた場合と注文されてテーマや内容を限定されて描いた場合を比べれば、当然モチベーションが違うような気がします。 詩を書く状況の違いによる創造性 その点を考慮して博士はもうひとつの実験を行っています。 新進気鋭の詩人を集めて、最初の行と最後の行に「雪」という言葉を入れて詩を書いてもらいました。 まず最初にこのような一定のルールの中で詩を書いてもらったわけですが、続いて、詩人たちを2つのグループに分けて、一方のグループには、もしあなたが有名な売れっ子の詩人になることができたらどれくらい経済的に豊かになるんだろうかということを想像してもらい、もう一方のグループには、自分が詩を書くことができることがもたらすかけがえのない喜びについて考えてもらいました。 つまり、一方のグループには報酬について考えてもらい、もう一方のグループには自分が詩を書くということそのものから得られる喜びについて考えてもらいました。 その上で「笑い」をテーマに詩を書いてもらいました。 それら全ての詩を第三者の詩人12人に見てもらい創造性について評価してもらいました。 その結果、最初に書いた雪をテーマにした詩に関しては、グループによる差はありませんでした。 ところが、経済的豊かさについて考えたグループと詩を書くことができる喜びについて考えたグループに分けた上で笑いをテーマに書いた詩については、報酬や経済的豊かさについて考えたグループの方は創造性や芸術性という点で大幅に低い評価を受けていました。 ですから、僕たちは将来の成功や報酬を考えて目の前のことに取り組むと創造性が著しく減ってしまうということです。 自分が成功するにはとかお金持ちになるにはというようなことを考えてしまうと、いいアイデアが出なくなるので、結果的に凡庸な作品しか作ることができないようになります。 ですから、なぜ多くの人が稼ぐ事が出来ないのか、そして、多くの人が副業やビジネスで迷うばかりで実践することができないのかということの理由は、最初からお金を稼ぐことを考えるからです。 まずは自分の喜びや楽しさをベースに考える おすすめは自分がそれがどんな作業だったら自分が楽しくできるかということを考えることです。 どうすれば自分がその作業そのものに喜びを感じることができるだろうかということを考えて、それをまずはしてみて続けることができるようになったところから、どうすればマネタイズすることができるだろうかということを考えるべきです。 これは、師匠が読書や論文を読むということは、毎日それが好きでずっと続けていたことで、当たり前のようにできていたことだから、それをマネタイズする方法はないだろうかと考えたのと同じです。 お金にするために本を読んだのではなく、本を読むのが好きでずっと本を読んでいたいのでそれをマネタイズするためにはどうすればいいのかということを後から考えました。 副業でもビジネスでも全く同じですが、自分がしているその作業自体が楽しくなる方法を考えて、その作業から喜びを感じられるところまで自分の仕事を続けて、そこから先でマネタイズについて考えないとできたとしても大したビジネスはできません。 あくまでマネタイズは後から考えるべきものです。 創造性がなくなればみんなと同じような事しかできなくなります。 これは当然ですが副業であっても投資であっても、みんなと同じことをしていればみんなと同じ成果しか得ることができません。 ここが大きな違いです。 アダム・グラントの仕事を創るワークショプ あのアダム・グラントさんが Google で行った実験を紹介しておきます。 Google は何となく皆さんのイメージにもあるように、ある程度自由が許されている会社ですから、その分やりたいことができている人とそうでない人との差が分かりやすくなる会社でもあるわけです。 アダム・グラントさんたちは、そんな Google で社員に対してワークショップを行い、わずか90分だけあることについて社員の人たちに教えました。 それを教えたことによって、社員の人たちの仕事の仕方や態度が変わり、結果的に仕事に対して大きな影響が現れたというものです。 その内容とは・・・ 1. 仕事というものは自分自身で設計できるものだということを教える 2. 与えられた仕事をただするのではなく、自分の関心や自分のスキル、価値観に即して、自分のやりたい仕事を会社側に提案し、そこから実際の課題や仕事、人間関係を作り出している人たちの例を紹介 というようなものでした。 要するに、会社側に言われたことをただするだけではなく、自分のしたいことを自分で考えて会社側に諦めず提案していくことができるマインドセットを身につけるためのワークショップで、これを90分間行いました。 その結果、仕事は自分で創るものだと考えを改めた社員は、このワークショップを受けてから6週間後に測定したところ、幸福度と仕事における実際の成果が大きく上昇していました。 たった90分のワークショップを受けただけで、そのワークショップの内容を知らない上司や同僚たちから見ても、本人がとても楽しそうに仕事をしているというように思われるようになり、さらに仕事における実際の成果も大きくなっていたそうです。 たった90分間のワークショップで、仕事とは自分で決めるもので自分の頭で考えて提案していけばいいということを教えてもらっただけで、6週間目からすでに仕事の成果は上昇し始めて周りからの評価も高くなり、その上昇は何と半年間も続いたということです。 しかも、この人たちは自分がすでに持っている能力を使うというだけでなく、自分から新しい能力を獲得していこうとする行動も増えて、成長が加速していたということも確認されています。 自分にとって必要な新しいスキルを率先して獲得するようになり、自分で自分の新しい仕事を創っていったということです。 おそらくは、そこからそれを自分の副業に活かしたり、自分で起業するという人も生まれるのだと思います。 自分の創造力を働かせて仕事を提案していくことが、自分自身の能力やスキルを高めたり、副業も含めた可能性を広げるためにとても重要だということです。 今自分自身が働いている本業の中での働き方というものも、副業や起業、これからの転職やキャリア形成においても 重要になってくるということです。 今の会社が好きで転職するつもりがないという人であっても、自分の副業の可能性を広げるためにも、自分自身のスキルを高めていくためにも、そして、今の会社の中で新しいことができるようになり仕事を楽しくしていけるためにも大切なことだと思います。 なぜ一歩踏み出せないのか? 副業や起業に限らず何かに挑戦したいという人は多いと思います。にも関わらずいつまでたっても挑戦できない人は何が原因なのでしょうか。 人はうまくやろうとすると無難なことしかできなくなります。 例えば、子役で成功した人が大人になるとあまり良い俳優さんや女優さんにならないという話がよくありますが、同様なことがあらゆる業界で確認されています。 いわゆる天才児は幼い頃は優等生ですが、それはクリエイティビティというよりは、親や大人に褒められたいという欲求の延長線上にあるものです。 つまり、天才児はうまくやろうという欲求が高くなりすぎてしまいます。そのせいで、大人になってからレールのない社会に置かれると何をしたらいいのかが分からなくなってしまい、結局他人に評価されるような立場で落ち着いてしまいます。 「面白くやろう!」 実際に、成功している起業家等は幼い頃に天才児だったケースはごく稀だということです。 では逆に、天才児でない人は皆成功するのかと言うとそういうことではなく、ポイントがあります。 結局、うまくやろうという考えがない人の方が成功するということです。 つまり、「面白くやろう」と考えることが大事です。 そうするとオリジナリティのあるアイデアが生まれてきて、その結果成功することはありますが、うまくやろうと考えると、実際にうまくいった前例や実績ばかりに目を向けてしまい、周りの意見も適当に受け入れてしまい、どこにでもあるようなことに手を出してしまうようになります。 大人になると、家族がいるから、年齢もいい歳だからと、安定を求める人もいると思いますが、そうなるとオリジナリティは減ってしまい、いつまでたっても起業することはできなくなってしまいます。起業できたとしても、オリジナリティを発揮することができず、いいアイデアも出てきませんので、結果、会社員に逆戻りということも起きてしまうわけです。 要するに、成果にこだわりすぎてしまうと普通になるということです。 オリジナリティが下がってしまいますので、成果にこだわることなく、「面白くやろう」と考えることが大事です。 これが副業や起業のポイントです。 安定エリアと挑戦エリア とはいえ、成果や生活まで犠牲にしてオリジナリティを追求しろということではありません。実は、会社員の方が起業には向いています。 新しいことに挑戦して成功する人の多くは、安定している仕事や安定している部分を持った上で、新しいことに挑戦しています。安定している部分があるからこそ新しいことに挑戦できるわけです。 皆さんが会社員をしているのであれば、あるいは、いきなり起業するのが不安なのであれば、まずは副業として始めた方が成功する可能性は高いです。 いきなり会社を辞めて独立起業する必要はありません。無駄にリスクを取らず副業で始める方がいいと思います。 成功している投資家たちも同様です。リスクを取って大きく儲けたことばかりに注目が集まりがちですが、彼らも実際の資産運用としては同時にリスクの少ない安定した運用も行なった上で挑戦しているものです。 自分なりの安定エリアと挑戦エリアを分けて考え踏み出すと成功しやすくなるのではないでしょうか。 <副業のためのおすすめ本> お金をかけずにお金を稼ぐ【儲け】のアイデア発想術 ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則 ここまではなかなか副業を始めることができないという人の後押しをするような内容をまとめさせてもらいました、 ここから先は、より具体的に副業を始める際に気をつけて欲しいことやポイントについて掘り下げていきます。 知りたい方は続きをどうぞ。  

一問一答「副業を始められない理由はなんですか?」【副業の心理学】

一問一答「あなたは自分の未来を自分で決めていますか?」【気にしすぎ対策】

あなたは本当に自分の未来を自分の判断だけで決めることができていますか? あなたは今目の前のやるべきことに集中することができていますか? 他人の目を無駄に気にしていませんか? 他人の期待に応えようと思い頑張ったことはありませんか? 周りの空気を読めるようになりたいと気にしたことはありませんか? 余計なことを考えて自分の素直な気持ちを言えないということはありませんか? 心配事や不安なことがずっと気になって頭から離れないということはありませんか? 自分の将来や過去に対して心配し過ぎてしまったことはありませんか? 人間関係で相手にどう思われているか気になってモヤモヤしたことはありませんか? おそらくほとんどの人が少なくともひとつは思い当たるところがあるのではないでしょうか。 その場合は、気にしすぎ対策について実践してみることをお勧めします。 自分は別に気にし過ぎではないという人もいるでしょうが、少しでも自分の可能性や時間を無駄にしないためにも、気にしすぎ対策は行なっておいた方がいいものです。 今回は、学校で他の人の目が気になり授業に集中することができないという相談をもとに、気にしすぎ対策についてまとめてみたいと思います。 Q. 「学校の授業中に隣の人の目が気になります。自分の視線が他人の気分を害しているのではないかとも思ってしまいます。どうすれば、気にせず授業に集中できるのでしょうか?」 皆さんであればこの相談にどのようにアドバイスしますか? DaiGo師匠のアドバイスは以下の通りでした。 視線が気になってしまうということについては、「気にしすぎの5大原因と今すぐできる対策」も是非見てもらいたいですが、この気にしすぎについてはいくつか直し方があります。 他人からの目線が気にならなくなる科学的に効果が確認されている方法はたくさんありますが、最も簡単なのは筋トレです。 筋トレをすることで筋肉がついたり痩せたり体が変わると、それは自分の力で自分の未来や自分が今まで変えられないと思っていたことを変えられるという成功体験になります。 そうすると、自然と他人からの目線が気にならなくなります。 周りからの皆の目線で人生を決めるのではなく、自分の力で人生を切り開いていく自信が生まれます。 この感覚はとても大切なことですので、体を鍛えるということに限りではありませんが、自分の力でできるという感覚を持てるようにするといいと思います。 ということでした。 誰でも少なからず他の人の目が気になったりすることはあると思います。 不安や悩みも少なからずあるでしょうから、どうしてもそれを気にしすぎてしまったり、それを気にしすぎるせいで目の前のことが手につかなくなったり、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうということはあると思います。 まずは、不安や悩みで時間と能力を無駄にしないための対策についていくつか紹介しておきます。 気にしすぎて目の前のことが手につかない時の対策 わずか8分でできる気にしすぎ対策を紹介します。 何かが不安だったり気にし過ぎてしまい手につかなくなってしまうとか、頭の中に湧き上がってしまった不安がなかなか消えない、何かが気になってしまうと目の前のことに集中できない、そんな気にしすぎを直すにはどうすればいいのでしょうか。 こんな時は8分の筆記開示をしてみてください。 人間というものはネガティブなものの方に反応しやすいものですから、ネガティブなほうにどうしても目が向きやすくなります。 実際にはポジティブなものが圧倒的に多く、そのネガティブなものはごく一部なのに、そのごく一部のネガティブなものばかりに目が向いてしまい、そこから離れられなくなることがあります。 そんな状況から逃れるために使えるテクニックです。   8分間の筆記開示 筆記開示とは、実践している人も多いでしょうが、自分の悩みやネガティブな感情をひたすら紙に書きなぐるだけです。 これを8分間行います。 たったこれだけでとても手軽ではありますがかなり効果が高い方法です。 この筆記開示をたった8分間行うだけでもかなりメンタルが改善するということが研究によりわかっています。 ミシガン州立大学の研究で、心配症に悩んでいる学生44人を集めて実験を行っています。心配性のレベルを測るテストのPenn State Worry Questionnaire(PSWQ)で61点以上の方々を対象に参加者を2つのグループに分けています。 8分間だけ自分の悩みをひたすら書き出してもらうグループ 8分間だけ前の日に起きた日記を書いてもらうグループ つまり、自分の悩みを8分間ひたすらノンストップで書いたグループと、昨日起きたことを8分間書いてもらったグループでどのような違いが現れるのかということを調べようとしたものです。 筆記開示により悩みやネガティブな感情は軽減されましたが、それだけではありませんでした。 ネガティブな感情や悩みの一番の問題というものは、悩みを抱えてネガティブになりすぎたり、気にしすぎてしまうことで目の前のことに手がつけられなくなってしまうことです。 実際に、プレッシャーやストレスにより脳の作業効率が落ちるということも分かっています。 つまり、解決しなくてはいけない問題が目の前にあるのに、気に過ぎてしまう人は、その問題に取り組めないぐらいそのことに脳の利用効率が落ちてしまっているわけです。これが結構大きな問題につながってしまいます。 気にしすぎてしまう人は、困った時ほど自分の脳の利用効率を落とさないようにすることが大切になります。 この実験では、脳の機能を測るテストを両方のグループに行ってもらい、さらに、脳の機能を測定する脳波計(Electroencephalograph:EEG)での計測も行いました。 その結果、2つのグループには大きな違いが現れ、筆記開示を行ったグループの方が脳の機能が向上していて、脳の利用効率も高くなっていました。 ですから、筆記開示をして自分の悩みをただひたすら8分間ノンストップで書き出すだけで、脳のリソースが解放されて自分の脳をより効率よく使うことができるようになるわけです。 脳のマルチタスクを避ける なぜ、ただ書き出すだけでこんなにも効果があるのかというと、心配性な人は客観的に物事を見れなくなっている可能性がありますので、それを紙に書き出すことによって、自分の悩みに対して客観的になることができるというのが多くの人が考えることかとは思います。 実は、心配症の人の脳の中では、マルチタスクな状態が起きています。 常に何かを気にしているから、目の前のことに取り組んでいるときも常にマルチタスクになっています。そうなると、脳も疲れやすくなってしまい集中力も上がりにくくなります。 研究者のコメントとしても、心配性の人は常にマルチタスクになっているようなものだということを言われています。心配事に対する感情を一生懸命抑えようとしながら、目の前のタスクに取り組んでいるということです。 この筆記開示を使うことで、その悩みの原因自体がなくなるわけではありませんが、そのマルチタスクのような状態を一旦クリアにした状態で目の前のことに集中することができるようになるわけです。 これは別にネガティブなことや悩みでなくても、自分がただ気になることや気にしながらも先延ばししていることを書き出すのもいいと思います。 例えば、自分が仕事や読書などに集中したいと思った時には、その前に気がかりになっていることを紙に8分間だけひたすら書き出します。これは終わった後にチェックリストとして使うこともできます。 不安や悩みでなくてもマルチタスクを避けるためにも理論上は使うことができるテクニックです。 気にしすぎる人は、目の前のことに集中しているように見えて、実際にはマルチタスクになっている可能性があります。 それを防ぐために参考にしていただけたらと思います。 気にしすぎを直すための3つのポイント 気にしすぎの直し方の3つのポイントについて、ノルウェーの研究から紹介させてもらいます。 気にしすぎといっても人によりいろいろあると思います。 例えば、 他人の目が気になって仕方がないとか、自分が何か新しいことを始める際に、自分が正しいと思っているのに周りの人がそれをしないので踏み出すことができなかったり、自分を曲げてしまうとか、自分の考えを言うことが出来ず苦労する人もいると思います。 あるいは、恋愛であれば、自分なんて好かれていないのではないかと考えたり、こんなことを言ってしまうと嫌われるのではないかと考えてしまい、ちゃんと伝えたいことが言えないという人もいるのではないでしょうか。 そもそも、恋愛というものは、最も自分の気持ちを素直に伝えなくてはいけない相手との関係なはずなのに、それができないという人はとても多いと思います。 ノルウェーの研究をベースにして皆さんの気にしすぎを改善する3つのポイントについて紹介させてもらいます。 2009年にノルウェー科学技術大学が心配性に関する過去の文献のレビューを行ってくれています。 つまり、過去に心配性に関する研究が行われた論文を数多く調べて、それらを分析してそこから共通しているポイントなどをまとめてくれています。 なんとそこでは3つにポイントがまとめられています。 気にしすぎというものは一度それを直しておけば、それだけでとても楽になります。 3つのポイントとして、皆さんに覚えておいてもらいたいのは以下の3つです。 「行動につなげず気にし続けることは時間の無駄だと認識する」 「今目の前のことに注意を向けるトレーニングをする」 「自分がマイナス・ディストラクションをしていることに気づく」 1. 気にしすぎが時間の無駄だということを認める まずは気にしすぎが時間の無駄だということを認めることからです。 これは簡単そうに見えますが、実は、先行研究を見ても、気にしすぎの人たちは心配というものが良いことだと思っている傾向が確認されています。 つまり、もちろん心配することは嫌いだけれど、その先のことがどうなるのかといった心配をしないと良くないことが起きるのではないかと考え、そういう意味で心配するということは大切なことで、心配するという行為は必要なことだと捉えている人が多いということです。 この心配が良いものかどうなのかというのは、それによりどんな行動をとるのかということで変わってきます。 不安や心配というもの自体は悪い感情ではありません。 それはこれから起きることや未来に自分がすることに対して準備を促してくれますので、不安や心配というものはそういう意味では大切なものです。 ですが、ここにポイントがあり、皆さんが不安や心配を感じた時にすぐに行動することができているかということです。 例えば、次の面接が心配だと思ったら、面接のトレーニングをしたり面接を乗り越えるための知識を本で勉強してみるとか、次の試験が不安だと思ったら、そのために勉強の時間を増やしてみるとか、心配が行動につながっている場合は問題ありません。 ところが、たいていの気にしすぎの人の心配というものは、自己批判や自己中な思考につながりやすいです。 例えば、誰か目の前にいる周りから攻撃されている人を助けたいと思った時にも、その人を自分が助けると周りの人から嫌われてしまうかもしれないと自己中な思考になってしまい、その行動をしなかったりします。 あるいは、もしかすると自分はこのプロジェクトで大きな失敗をしてしまうのではないか、だって自分はダメなやつだから・・・というように、特に自己批判や自分の態度が自己中に繋がりやすく他人との繋がりを断つような心配は無意味です。 ですから、気にしすぎの人の心配というものは行動に結びついていません。 そもそも、実際に行動を始めると心配や不安というものはなくなります。なぜかと言うと、その心配や不安というものは行動を促すための感情だからです。 行動につなげることができれば変わるものなのに、ほとんどの人がそれをしません。 行動につなげることはしないから、不安や心配で気にしすぎて悩んでしまうわけです。 研究チームのコメントとしては、気にしすぎを止めるためには、いくつかの前提さえ押さえておけば意外と難しいことではなく、最も大事なのは、気にしすぎは実際に役に立たない行為だと認めることだとされています。 皆さんも、行動するのではなく気にし続けることは時間の無駄だということを肝に銘じてみてください。   2. 今ここに集中する 基本的に、気にしすぎの人は、今目の前のやるべきことや目の前の考えるべきことに目を向けず、それを放置したまま未来に対する気にしすぎをしてしまいます。 気にしすぎというのはそもそもまだ起きていない未来に向けた思考です。 ですから、目の前のことに集中することができれば、意外とこの気にしすぎの問題というものは自然と消えていくものです。 ですから、集中力を高めたりマインドフルネスを使った注意力のトレーニングを行い、目の前のことに集中したり没頭できるようになれば、気にしすぎは勝手に消えていくということです。 研究チームのコメントとしては、今自分の人生で目の前で起きていることに対して、よりコミットすることが最善の方法だと言われています。 今ここに集中することさえできれば、気にしすぎや考えすぎといった幻想は生まれようがないとも言われています。 もちろんそれでも不安は湧き上がってくるけれど、それをそのままにしながら自分の人生を生きることができればいいのであって、自分が注意を向けていないものがどんなものであってもそれはやがて消えていくものであり、それは気にしすぎについても同じだということです。 要するに、今目の前のやるべきことが何なのかということをちゃんと考えて、そこに注意力を向けるということをすれば、勝手に気にしすぎは消えていくということを言われているわけです。   3. マイナス・ディストラクションに気付く 最後が、マイナス・ディストラクションです。 気にしすぎの人は心配や不安を避けようとして、一生懸命に気を紛らわそうとします。 先ほども紹介した通りで、心配や不安をなくす唯一の方法はそのための行動をすることです。 ところが、例えば、来月の生活が心配だとか将来の生活が不安だとか、自分はこのままで楽しい人生を歩むことができるのだろうか、給料は将来が上がっていくのだろうか、自分の会社はこの先大丈夫なのだろうかといった心配をしながらも、お金の問題を解決するための勉強をしたり副業を始めたり行動をほとんどの人がしません。 このような人たちは、実際にその必要な行動をするのが面倒なので、簡単なもので気をそらそうとする傾向があり、それをディストラクション(Distraction:気晴らし)と言います。 具体的には、テレビを見まくったりお酒に逃げたり、ギャンブルをしまくったりゲームをしまくったりというような事をします。 つまり、心配の種が分かっていて、例えば、お金の問題であれば、その心配や不安をなくすためにはお金を稼がなくてはいけないとわかっているのに、その行動をせずになぜか気をそらす方向に力を使ってしまいます。 それがマイナス・ディストラクションです。 研究者も、それは一時的に不快な気分から目をそらすだけの効果しかなく、長期的には心配を長引かせる方向に働いてしまうと言われています。 これは当然です。 心配なことがあるのに気分を紛らわすためにギャンブルをしたりすれば、お金はどんどんなくなってしまいます。それにより余計に心配は加速するということも起きるわけです。 ですから、自分がマイナス・ディストラクションを行なっているということに気づくことが対策として必要になります。 例えば、最近であればコロナの感染を広げないために三密を避けましょうと言っているのに、そんな中でパチンコに行ってしまうような人がいました。 あれはマイナス・ディストラクションです。 これからの生活も心配だし感染も怖いと思っている人たちが、なぜわざわざそんな中でパチンコに行ってしまうのかというと、その心配から気をそらせたいからです。 その気をそらすためにした自分の行動が、実は、自分の心配をより加速させたり、より悲劇的な現状に陥る可能性があるにもかかわらず、人間は気をそらせたいと考えるわけです。 というわけで、今回はノルウェーの研究から気にしすぎを直すための3つの方法について紹介させてもらいました。 ぜひ試してみてください。 気にしすぎを直すためのおすすめ本 サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法 これは Google の人材研修プログラムを作った方が教えてくれるマインドフルネスや瞑想に関するトレーニングを学べます。 集中力や注意力のコントロールのためにとても使いやすいものですし、仕事にも役に立つ内容だと思います。   マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック 気にしすぎの人や心配症の人は自己批判が強い傾向があります。 心配した先に行動すればいいのに、自分なんてどうせ行動しても変わらないというように自己批判をしてしまい、その結果マイナス・ディストラクションに逃げてしまいます。 これを防ぐためには、まずは自分自身を認められるようになる必要があります。 そんなありのままの自分を受け入れるセルフコンパッションを学ぶことができる本です。 こちらは Kindle では安くなっていますし、簡単に読めて要点をおさえるためには役に立つと思います。 ここまで簡単にできる気にしすぎの対策について紹介させてもらいました。 ここから先は、気にしすぎな性格を徹底的に治すための方法について解説させてもらい、一生気にしすぎることがないように参考にしていただけたらと思います。 是非続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは自分の未来を自分で決めていますか?」【気にしすぎ対策】
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

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メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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