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一問一答「あなたは、毎日を楽しむために、どんなことを大切にしていますか?」【人生楽しむ心理学】
2023-01-17 12:00330ptあなたは、毎日を楽しむために、どんなことを大切にしていますか?
コロナ禍以降、多くの人が将来への不安を抱えストレスを感じながら過ごしています。
そんな中、同じことをしていても、楽しめる人もいれば楽しめない人もいます。
過去の経験は間違うと偏見や先入観を生み出します。
そうなるとチャンスも出会いも失ってしまいかねません。
今回は、人生を楽しむコツについての質問をもとに、同じ人生でもより楽しんで幸せに生きていくための心理学について解説させてもらいます。
「Q. 人生を楽しむコツを教えてください。」
好奇心を発揮することではないでしょうか。
人間は新鮮なものにしか楽しみを発揮しないということがあります。
常に新鮮さを感じられるように工夫するか、新しいものを探し続けて挑戦する好奇心が必要だと思います。
好奇心を発揮することが人生を楽しむコツだと思います。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスです。
同じ人生をより楽しむための心理学
普段の生活が変わらなくても人生の質を高める方法はあります。
意外と小さなことが人生の満足度を左右しています。
お金と目標設定
お金を追い求めることも重要ではありますが、あまり求めすぎるのも人生の満足度という点ではよくありません。
金銭的野心が大きすぎると、それは現実とのギャップから不満につながり、余計に自己実現から遠ざけることになってしまいます。
今の年収が500万円なのに、いきなり年収1億を目指しても苦しくなるだけです。
これはあまりに現状からかけ離れた目標を掲げるのがよくないということです。
今の現実を受け入れた上で、現実的に成長していける目標を掲げるようにしてください。
まずは現状を把握した上で、そこから自分のベースラインを決めてください。
例えば、読書でもまだ読んだことがない本をいきなり自分で読もうとするのは無理です。
現実的に考えてどれぐらいのペースであれば読めるのかということを把握した上で、そこからスピードを10%ずつ早くしたり、読む量を10%ずつ増やしたりすることで、徐々に成長していくものです。
この増やす割合としては、2回に1回ぐらいは成功するぐらいがベストです。
半分は成功するけど半分は失敗するぐらいのペースで増やしていくのがちょうどいいです。
ハーバード大学の研究で 、失敗と成功が半々の時に人は最もやる気が出るとされています。
皆さんの今年の目標について、ここで少し振り返ってみてください。
スケジュール帳などを見ながら、2日に1回ぐらいは成功しているのであれば、難易度としては最適だということです。
それよりも成功頻度が多いのであれば、目標をもう少しだけ上げてもいいでしょうし、成功よりも失敗の方が多いのであれば難しすぎるので、少しだけ下げてもいいと思います。
目標だけでなく期待度を高くしすぎることは人生の満足度を下げてしまいます。
期待と現実にズレがあると満足度は15%低下してしまうという研究もあります。
「足るを知る」という言葉がありますが、現実的に自分が持っているものに目を向けて人生を楽しむことを考えるようにしてください。
成功体験にとらわれるな!
人は良くも悪くも上手くいったことは続けることができます。
逆に、一度上手くいってしまうと、同じところに執着してしまう時もあります。
ビッグウィン仮説と言いますが、人は大きく勝利すると思考が凝り固まってしまうものです。
ギャンブルについて調べた研究を見てみると、ギャンブルでも人は大当たりすると、どんなに負けが続いていてもギャンブルを続けてしまうということが指摘されています。
最初に大当たりした人は72回もギャンブルを続け、最初に大当たりしなかった人は58回で切り上げたそうです。
過去に成功するとその方法を続けたくなります。
組織でも個人の仕事の方法でも同じことが起きてしまいます。
自分の成功や仕事の方法に固執してしまうと、それ以降のチャンスを見逃してしまいます。
これは投資でも同じです。
たまたま投資が上手くいって、2倍や3倍に成長したとしたら、その成功体験は「自分の資産が2倍や3倍になる」ということを想像させます。
1回の勝利に固執して同じ方法を続けるので、損切りできなくなったり、結果的に残念なことになります。
煮詰まったら休憩せよ!
レミニセンス効果と言われるものですが、休憩には記憶に残りやすくなったり学習効果を高めるメリットがあります。
働く時間を減らせば減らすほど人間はもっと成果を出すことができます。
必死で毎日長い時間働いている人ほどうまくいかないのは、皆さんもなんとなくわかることだと思います。
受験生でも、毎日必死に勉強しないといけない、そうすることでしか受験に合格することはないと強迫観念にとらわれて頑張っている人もいると思います。
それではうまくいかなくなってしまいます。
5分とか10分でもいいので上手に休憩を取る必要があります。
とはいえ、ダラダラと休憩ばかりしていたり、休憩してもやる気が復活しないという人もいるのではないでしょうか。
ウィーン医科大学の研究で、休憩を取った場合と取らなかった場合で、どのくらいパフォーマンスが変わって、どんな休憩の取り方がベストなのかということを調べてくれています。
研究チームによると、当然ですが、休憩をとると労働時間や作業時間はその分減ります。
ところが、一般的な仕事や勉強についての成果はプラス5%になっていました。
そして、そのクオリティはプラス8%にもなっていました。
休憩はやはりかなり大事なようです。
休憩には、この成果やクオリティを上げてくれる以上のメリットもあります。
この研究では、仕事終わりの疲労感も減少しています。
休憩による疲労度の減少効果としては、その休憩をとった直後にしか得られないものだと考える人が結構います。
休憩を取ったら、その直後の集中力が上がったりやる気が出るだけだと考える人がいますが、休憩を取った場合の方が、休憩を取らずに同じ作業量をこなした場合に比べて、仕事や勉強が終わった後の疲れ方が全く違います。
休憩を取らないと、それにより疲れが溜まりやすくなってしまい、結果的に毎日のやる気を奪ってしまいます。
自分の主観的な疲労度を軽減する効果もあるわけです。
まず当然ですが、どんな休憩方法であっても休憩を取らない場合に比べて活力や認知機能が高くなり疲労感が減るという効果は確認されました。
どんな休憩方法であっても休憩を取らないよりはメリットがあります。
そんな中でも、最も活力がアップしたのは軽い運動を行う休憩でした。
ストレッチや軽い運動を行う休憩が最も活力が高くなり、認知機能も高くなって頭の回転が速くなっていました。
さらに疲労感も減少していたそうです。
受験生や頭脳労働をされている方は、休憩時間には軽い運動をするのがいいのではないでしょうか。
休憩の効果を最大限に得るためにはそんなに激しい運動をする必要もないようです。
研究チームによると、6分から10分程度のストレッチや軽いジョギングがベストだそうです。
簡単なストレッチや軽い縄跳びぐらいでいいそうです。
ジョギングのようにその場で軽くジャンプをするだけでもいいと思います。
これだけでもかなりの回復効果を得ることができるそうです。
1日20分で集中力1.5倍!
瞑想によって集中力を鍛えることができます。
アメリカのGRE(Graduate Record Examination)という日本でいうところの大学共通テストがありますが、瞑想することによって、このスコアも上がったという研究があります。
瞑想は難しいという人もいると思いますが、小学生を対象に行われた研究もあります。
算数のテストを行う前に10分間だけ呼吸に注目して簡単な瞑想をしてもらいました。
それによって計算ミスが減ったりテストのスコアが良くなったということが確認されています。
これはとても簡単で呼吸を21回カウントするだけです。
自分の呼吸に意識を集中してください。
余計なことを考えてしまってもいいので、それに気付いたらすぐにまた呼吸に意識を集中してください。
息を吸って息を吐いたら1カウントです。これを21までカウントしてください。
もっと効果を得たい場合には、21まで数えたらまた1から数えてください。これを繰り返すだけです。
この21までというのが結構ポイントで、20のような切りのいい数字よりも21のように中途半端な数字の方が意識を集中できるそうです。
別に23でも27でも構いませんが中途半端な数字の方がいいと思います。
ちなみに、毎日瞑想するのが難しいという人は、1日にたった20分だけでもいいので、この方法で呼吸に集中する時間を作るようにしてみてください。
これを週に4回行うだけでも、集中力が1.5倍になったという研究もあります。
呼吸をカウントするだけですので、とても簡単ですし子供もできるのでおすすめです。
成功は努力?運?
成功した人を見た時に、皆さんはそれが努力によるものだと考えますか?
それとも 、運が良かった人だと考えますか?
幸運に関する研究では、自分が運が良いと思っている人の方が視野が広がり結果的に幸運が舞い込む可能性が高くなるとされていますが、成功は努力の結果だと考えている人の方が、幸運によるものだと考える人よりも真面目にやるべき事をコツコツと続けて最後までやりきることができると言われています。
成功するためには努力も大事だけれど、結局は運が大事なんだと考えている人は、最後までやるべきことに取り組む確率が減り、途中で投げ出してしまう可能性が高くなります。
運も大事だけれど、結局努力の方が大事だと考えている人は、諦めることなく最後まで取り組むことができるので、実際に成功をつかむ可能性が高くなります。
自分が運が良いと思うことが大事です。
ただ、成功をつかむためには運よりも努力が大事だと考える人の方が真面目に取り組むことができます。
ということは、皆さんが物事が上手くいった時には「努力した結果だ」と考えてください。
そう思えるように、運に任せるよりも努力が成功につながると考えてください。
年始にお詣りに行ったり神頼みもした人も多いでしょうが、運に任せる人は努力が続かなくなります。
神様に誓いを立てるという人もいるでしょうが、どうせ誓うのであれば、自分の家族や同僚に公言したりする方がいいのかもしれません。
人生を楽しむためのおすすめ
サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット
一生お金に困らない人もいれば、とんでもない大金を稼いでもそれを一瞬で失ってしまうような人もいます。
豊かになることよりも「豊かであり続けること」が大事です。
貧しい状態から豊かになり、それを維持するにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。
お金にはそんなに興味がないという人でも、お金について学ぶことができる素晴らしい本だと思います。
ちなみに、この本と一緒に読むと、より人生が変わるであろう本も紹介しておきます。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
人は死ぬ時に大金を残しても意味はありません。
例えば 、死ぬ時に3億円を残したお金持ちがいたとします。
そのお金持ちは、死ぬ前に3億円分の労働をしなくても良かったわけです。
早めに働くことを終わらせれば、それだけ人生を楽しむことができたはずです。
死ぬ時に3億円を持っていても、その3億円で明日を買うことはできません。
ここから先は、恋愛や結婚で長く幸せに過ごす方法や、科学的に運気を上げる方法から本当に幸せになる方法まで解説していきます。
今年一年楽しく過ごしたい方はぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは、最近、どんなことに強く不安や不満を感じましたか?」【苦痛の科学的利用法】
2022-11-24 12:00330ptあなたは、最近、どんなことに強く不安や不満を感じましたか?
今回は、なかなか行動できず人生を変えることができないという方の相談をもとに、幸せの追求から逃れ、苦痛を科学的に利用する方法について解説させてもらいます。
Q. 迷ってばかりで結局行動できないことが多いです。どうすれば人生を変えることができるでしょうか?
人は悪いことをしたらその報いを受けると言われます。
ですが、それ以前に「自分が疎かにしたこと」で結局は報いを受けます。
今やらなくてはいけないことをやらなかったり、やるべきことを怠けたりすれば、それはいつか報いとして返ってきます。
今皆さんも、面倒だ、しんどい、ツラいと思っていることもあると思います。
それも皆さんが過去に疎かにした何かが今になって戻ってきているに過ぎません。
僕も同じですが誰でも苦しいことはあると思います。
その度に「今を疎かにしない」ということを考えてください。
今自分が苦しいのは、結局は過去に自分が何かを疎かにしたからです。
そう反省して、また同じ思いをしなくていいように乗り越え頑張ってください。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
人生変わる苦痛の科学的利用法
幸福を求めること、苦痛を避けること、この2つは実は意味がありません。
人間には矛盾する感覚が色々とあります。
人生を楽に生きていきたいですが、努力することが大事と言われます。
幸せを追い求めたいですが、幸せを追い求めても幸せにはなれません。
ことわざでも、「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、そんなことわざが生まれた昔の旅となると、当然ですが命の危険もあったわけです。
人は苦しみを避けて幸福を追い求めようとするわけですが、科学的には苦しみを受け入れて多くの不快感を経験し、そして、幸福を追い求めることを辞めた時に、人は求めていたものが手に入ります。
苦しんだ人生を歩んだ人の方が、人間の脳は鍛えられるということが確認されています。
スーパーエイジャー(健康的長寿者)
高齢者なのに若い人と同じレベルの健康を維持している人たちがいます。
スーパーエイジャーの人は中高年の人よりも脳のサイズが大きいとも言われています。
スーパーエイジャーのエピソード記憶は、80代でも50代から60代の人と同じレベルだったという研究もあります。
スーパーエイジャーの人たちの脳は、大脳皮質が他の人よりも分厚くて認知機能が衰えにくいとされています。
スーパーエイジャーについては、遺伝的な要素もありまだまだ研究途中ではありますが、そこに近づくためには「自分にとって不愉快なレベルの負荷」を脳にかけるという方法がいいのではないかと言われています。
人間の脳の重要なエリアは、難しいことや困難なことに打ち込んだ時に発達するそうです。
楽なことばかりに手を出していると脳は発達しません。
この脳を発達させるための困難なことは、精神的なことでも肉体的なことでもどちらでも構いません。
激しい運動や頭を使う難しい知的作業を行うと、人間の脳は萎縮することなく健康を保つことができます。
人間は不幸になるプログラムをされている
苦痛だけでなく不幸を避ける行為も意味はありません。
人間は不幸になるプログラムをされているという研究があります。
主に3つの人間の性質によって、不幸になるようにできているということです。
3つのバイアスによって人間は不幸になるとされています。
1. 楽観バイアス
根拠もなく未来は今よりも良くなるだろうと考える性質です。
逆に言うと、未来よりも今の方が不幸だと考えます。
これが「今を不幸に感じさせる」バイアスです。
2. ポリアンナ効果
昔はよかったと思わせるバイアスです。
昔の記憶は良い記憶だけを残し薄れていきます。
初恋の記憶が美しいものになっていくのも同じです。
過去の嫌な記憶を過小評価して、それによって昔が輝いて見えます。
楽観バイアスとポリアンナ効果によって、過去も未来も幸せに見えます。
その結果、相対的に今が最も不幸だと感じます。
3. 快楽の踏車
人はどんな幸せにもすぐに慣れてしまいます。
人生で大きな成功を掴んでもすぐに慣れてしまい、もっと大きな幸せを求めます。
自分の幸せよりも、自分よりももっと幸せな人に目がいってしまいます。
この3つの性質によって、今この瞬間に不幸を感じるようにプログラムされています。
幸せを求めてもなかなか幸せになれないのは、過去が綺麗に見えて、未来に対する展望が良すぎて、一時的に幸せなことが起きてもすぐに慣れてしまうからです。
これによって今この瞬間を最も不幸に感じるのが人間です。
人は不幸を感じることによって進化してきた
これは人間が不幸になった方が生物としての生存率が高かったからです。
これは実際に不幸かどうかではなく、主観的に不幸だと感じているかどうかです。
人間は今を不幸に感じるようにプログラムされています。
人は未来が良くなると信じて今を生き抜こうと頑張ることができます。
楽観バイアスが強い人の方が子孫を残しました。
過去が美しかったと思うことによって、今を改善しようと頑張ることができます。
今を改善する人の方が子孫を残すことができました。
幸せを感じて満足すると、人はそこから努力しなくなります。
今に満足して努力をやめるリスクが少ない人の方が子孫を残すことができました。
幸せになっても元に戻るから、まさに踏車のように走り続けるしかありません。
この3つの性質が人間の生存率を高めています。
人間は不幸になるようになっているわけですから、それを受け入れるしかありません。
不幸を行動に変換
人はより幸せな結果を求めるために不幸になり、その不幸が行動に結びついた時には結果につながります。
不幸を感じて、それを行動に変換し続けるしかありません。
ですから、不幸を避けたり不幸を見て見ぬふりしてしまうと、人は行動しなくなってしまいます。
まさに現代の日本では、失敗した人を叩いたり不幸になった人を叩くことによって、一時的に自分が幸せになったような気がするのかもしれません。
これは進化の過程から考えると、逆行する行為です。
自分の中にある不幸は行動に変換して行かなくてはなりません。
それをすることなく、自分よりももっとひどい人に目を向けたり、自分よりも不幸な人を叩いていると、それは自分の不幸を行動に変換することから逃げているだけです。
他人のネガティブを見る行為は、改善につながりませんので、それを指差して笑うことはできるかもしれません。
ですが、自分自身の行動に結びつきません。
行動に結びつかない不幸ははっきり言って汚物でしかありません。
人は自分に降りかかる不幸を行動に結びつけることができます。
だからこそ、進化の過程から考えても不幸を意識しやすくなっています。
自分の身近な人が不幸になれば助けることができます。
助けることによって仲間ができて協力し合うことで生存率が高くなります。
自分が不幸を感じた場合は、それを行動に結びつけることで生存率が高くなります。
これは SNS もなく群れの中で人が暮らしていた時には何の問題もありませんでした。
ところが、現代においてはSNS の普及によって、会ったこともない人の不幸も同じように人間は注意を向けてしまいます。
他人の不幸にも反応するのに、結果行動に結びつかないので時間の無駄になってしまうわけです。
ネガティブな感情も同じです。
自分の不幸やネガティブな状況に絶望して行動を止めてしまうことが、人生を悲しい方向に進めてしまうということを忘れないでください。
不幸もネガティブな感情も行動に結びつけることが重要で、使い道を見出していくことが人生を切り拓く方法です。
不幸もネガティブな感情も利用したからこそ生き残り進化してきたのが人間です。
僕たちはその子孫です。
不幸もネガティブな感情も人間が進化するためのモチベーションです。
DaiGo師匠も幼い頃に8年間もいじめられたから、人と違う生き方をすることができました。
テレビに出ていた頃も不遇なことが重なった経験があるからこそ、独自の方向に進むことができました。
人間は不幸も不満もモチベーションに変えることができます。
だからこそ不幸も不満もネガティブな感情も貴重なものです。
それを避けることは、人間の進化の過程から考えても本末転倒な行為です。
苦痛を避けること、不幸を避けること、これは意味のない行為です。
これが進化の過程から考えても科学的に見ても重要なことです。
もちろん意味のない苦痛や自分の力ではどうにもならない不幸まで、積極的に向き合えということではありません。
そうでない場合には、それを自分から積極的に取りに行ったり向き合うことは大切なことです。
不幸と不満を乗り越える3つの方法
とはいえ、不幸や不安に押しつぶされそうになることは誰でもあります。
1. 不幸と不満を記録する
まずは、皆さんの不幸や不満を記録してください。
正しく記録しておかないと、ネガティブな思考や感情は勝手に増幅していきます。
感じた瞬間に記録しておくと、それ以上に勝手に増幅していくことがなくなります。
毎日の悩みや不安を記録してください。
過去を振り返った時に、それによって大きなモチベーションに変えることができます。
今悩んでいることも、それほど重大なことではないと考え向き合うことができるようになります。
自分が乗り越えた挫折も記録してください。
苦しい時に過去の自分を誇れるようになります。
2. 不幸や不満に隠れた自分のミスや弱点を見つける
不幸や不満は、人間に対して何かしらの改善や行動を促しています。
ネガティブな感情に向き合うことで、自分が何を改善したりどんな行動をするべきなのかがわかります。
それを自分に問いかけて、モチベーションに変えてください。
3. マインドフルネスを学ぶ
不幸や不満やネガティブな感情があまりにも大きくなり、自分で改善したり行動できないレベルになってしまうと意味がなくなってしまいます。
そのネガティブな感情を受け入れて、ひとまず目の前のやるべきことに集中することが必要な時もあります。
そんな集中力や没頭する力のためにはマインドフルネスを学ぶのが一番です。
不安な中でも行動するための技術を身につけておいてください。
ここから先は、不幸を避けたいのであれば絶対にやめてもらいたい3つのこと、そして、幸福の追求から卒業して成長し続ける人生を歩む方法を解説していきます。
人生を変えたい、常に成長していきたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは幸せを感じるためにどんなことを大切にしていますか?」【セロトニンの科学】
2022-06-07 12:00330ptあなたは幸せを感じるためにどんなことを大切にしていますか?
今回は、付き合っている彼女が急に他人に批判的になったという相談をもとに、幸せになるためのホルモンバランスの科学について解説させてもらいます。
Q. 付き合っている彼女が休職中に他人に批判的になり、友達の批判を始めたので注意したところ、しばらく連絡をしないでと言われました。どうしたらいいのでしょうか?
他人に批判的になるということもあると思います。
女性の場合は、生理周期をチェックしてみるのも必要だと思います。女性はホルモンのピークによって月に4回性格が変わると言われています。
そういった意味でネガティブな状況になっているタイミングで、他人に対して批判的になっているという場合は、本人の意思というよりもホルモンの影響も大きいですから、そのような時に判断するのは良くない結果に繋がると思います。
男性の皆さんは、彼女やパートナーの生理周期をちゃんと把握しておいてください。今どのような時期なのかということを理解しておいて、それに応じて対処できるようにしてください。
人間の行動や話し方というものは、周りからの刺激によっても決まってきますが、自分のホルモンバランスや疲れているかどうかということによっても変わってくるものです。
逆に、女性の皆さんは、男性が仕事で疲れていたり寝不足になっているという時には、誘惑に弱くなったりイライラしたりもしますので、相手の言ったことをそのまま真に受けるのではなく、相手の感情やホルモンバランス、疲労度などと合わせて理解しようとすることが大切です。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
幸せになろうと思えば思うほど不幸に?!
誰でも幸せになりたいと思うはずです。
ところが、人間は幸せになろうと思えば思うほど、幸せが遠ざかってしまうという切ない研究があります。
僕たちは幸せになろうとしてはダメなようです。
結果的に幸せになればいいのですが、幸せになろうと思えば思うほど不幸になってしまうということです。
なぜそんなことが起きてしまうのでしょうか。そして、本当に幸せになるためにはどうすればいいのでしょうか。
人間の幸せに関しての話は色々なでたらめも跋扈している状況ですが、実際の研究によると、幸せになろうと思い頑張れば頑張るほど、なぜか幸せから遠ざかってしまうということがわかっています。
皆さんも経験はありませんか?
もしくは、皆さんの身の回りを思い返してみると心当たりはありませんか?
いつも幸せになりたい幸せになりたいと言っているにも関わらず、いつまでたっても幸せになれない人とか、そのような人たちの原因はここに由来しているのかもしれません。
幸福を重視すると孤独になる?!
デンバー大学の研究で320名の被験者を集めて、その人たちに対してどれくらい幸せになることを重要視しているのかということをアンケートを取り、それと同時に、その後数週間にわたり細かい日記をつけてもらいました。
その実験からわかったこととしては、幸福感を重視していると答えた人ほど、なぜか孤独感に襲われやすいということがわかっています。しかも、鬱になる確率も高かったということです。
幸せになりたいと考えている人の方が、幸せを探したり意識したりするような気もしますし、いわゆる引き寄せの法則であれば、幸せを求める人の方が幸せを引き寄せそうな気がします。
ところが、実際にはそのようなことはなく、幸せを求める人の方が孤独になりやすく鬱にもなりやすいということです。
人との繋がりを考えられなくなってしまう
そして、続く実験では、その被験者の方々に対して、幸せな気分でいるからこそ成功するというような幸せになることで社会的成功も手に入れる確率も上がるという真しやかなニュース記事を読んでもらい、その後にもう一度アンケートを取りました。
その記事を読んで、社会的成功を手に入れるためにはまずは幸せになる必要があるのだから、自分はまず幸せにならないといけないという感覚になっている人たちにアンケートを取ってみると、このニュース記事を読んだ人たちは、孤独感や人の輪から仲間外れにされているという感覚を感じやすくなり、実際に他の人と親密な関係を築いたり人との親密さを感じることで分泌されるホルモンであるプロゲステロンの分泌量まで下がっていました。
つまり、幸せになると成功するということを考えて幸せを重要視すると、人との繋がりを薄く感じるようになってしまうということです。あるいは、実際に周りの人と繋がらないようになってしまうということです。
それが実際にホルモンバランスにも表れてくるということになります。
人間というものは、特に自分の幸せの事ばかり考えていると、自分の内面にばかり集中しすぎてしまいます。
自分が今幸せなのかというようなことばかり考えていると、自分のことばかり見るようになってしまい、対人関係や人間関係にまで注意が向かなくなってしまいます。
そうなると、周りの人から見るととても自分勝手な人に見えてしまいます。
幸せになりたいと思っている人は、自分の幸せを追い求めることによって知らず知らずに自分勝手になってしまい、人間関係が崩壊していく可能性が高くなるということです。
熱中したり没頭した先に・・・
幸せな状態が悪くて不幸でいなくてはいけないのかということではありません。
これは過去の研究でも言われていることですが、幸せで幸福度が高い人の方が人間関係が良くなりメンタルの状態も良くなるということが様々な研究でも確認されています。
これは、幸せになろうとするのがいけないということです。
仕事や何かに熱中したり人間関係をただ楽しんだり、自分のやりたいことをやって、その結果として幸せを感じることが大切です。
仕事や遊びや人間関係に集中したり没頭して、その結果としてやりがいや達成感、幸せな気持ちを感じるのは全く問題はありません。
ところが、幸せ自体を追い求めようとしてしまうと、その副作用として人間関係の崩壊が起きてしまい、人間関係の崩壊は孤独感を強くしてしまいます。
意識するのであれば、幸せになろうとするのではなく、実際にホルモンバランスが整ったり幸せホルモンであるセロトニンが増える行動を増やすようにするのが良いのではないかと思います。
正しい誇りの感情で脳が変わる
人を惹きつけ、そして、自分の精神を高め、大きな目標達成に役に立つ社会的感情というものが3つあります。
それは「感謝」「思いやり」「誇り」です。
これについてはDラボで先日解説していますが、3つの感情レベルを高めると自分をコントロールする力が自然と高まります。
自分をコントロールしたり自分を抑えるというのは難しいことですし、とても強いストレスが伴います。
ところが、そんなストレスを感じることもなく、自然と自分の人生にとって良い方向に自分をコントロールすることができるようになります。
この誇りの感情によって体内のホルモンバランスも変わります。
「誇り」の感情は自分自身に対してのものではありません。
自分が身につけたスキルや自分が今まで頑張ってきたものに対しての誇りが高い人は、人生において大きなメリットがあります。
テストステロンを適正なレベルまで下げてくれるだけでなく、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが上がるので、メンタルのバランスが整って幸福感を感じやすくなります。
人間関係で嫌なことがあり落ち込んでしまったとか、子育てがうまくいかず落ち込んでしまった、恋人にフラれて落ち込んだとか、いろいろな悩みを抱えたり落ち込むこともあると思いますが、このような落ち込んだり悩んだりすることで、うつ病まではいかなくてもうつに近い状態になってしまうこともあると思います。
もう何もする気がしないというような状態になってしまい時間を無駄にしてしまう人も結構いると思いますが、このようなうつ状態に対抗するための抗うつ作用を持っているセロトニンという物質です。
人間が危険な状態を避けて頭の中でじっくり物事を考えて、落ち着いた行動を取るためにはセロトニンが欠かせません。
不安感や緊張感を抑えるために働いてくれるのがセロトニンです。
誇りの力でセロトニンのレベルもアップします。
セロトニンは男の持続時間もコントロール
ユトレヒト大学は180人の男性を対象に持続時間をチェックして、早漏の男性とそうでない男性を区別してみたところ、その原因はどうやら遺伝子にあるのではないかと言われています。
メンタルや心を落ち着かせてくれるセロトニンと呼ばれるホルモンがありますが、このセロトニンを制御する遺伝子の一種に変異があると持続時間が短くなるということが確認されました。
このセロトニンが持続時間をコントロールする働きを持っていると言われていて、この遺伝子の一種に変異があると、絶頂時にセロトニンがうまく働きません。
この遺伝子に変異があると、そうでない場合に比べて2倍の速度になるそうです。
もちろん原因は他にも色々とあります。
特定の相手のみであれば心理的な要因が原因になることが多いようです。
ただ、今回の研究を見ると基本的な要因としては遺伝的なものが多いようですので、思い悩んであれこれ考えるよりも、鍛えてパートナーと満足できるようにするにはどうすればいいかを考えた方がいいと思います。
長ければいいとか短いと悪いという話ではなく、重要なのはパートナーとの間で満足できるかどうかです。
このような性的な脳に関する研究は最近まであまり研究が進んできませんでした。
なかなか人に話しにくい内容でもあるので、ネットが普及し始めてから研究が進んできたということもあります。
例えば、こちらの本はとても面白いです。
人間の性的な快楽と脳の関わりや、快感を強くするためには脳のどのような構造を意識すればいいのかということがわかります。
オルガスムの科学――性的快楽と身体・脳の神秘と
幸せについて、実際に幸福度が高い人を調べた研究をもとに、その人たちの行動や生活習慣について学ぶのであればこちらの本が参考になると思います。
幸せがずっと続く12の行動習慣
ここから先は、実際にセロトニンが分泌される行動やセロトニンを増やすための食生活について解説していきます。
セロトニンを増やして毎日を楽しく過ごしたい方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは、どんなときに幸せを感じますか?」【幸せになる科学的な方法】
2022-01-15 12:00330ptあなたは、どんなときに幸せを感じますか?
幸せといっても人によって色々とあると思います。
人間関係で感じる幸せ、自分の強みを活かして感じる幸せ、色々な幸せがあるとは思いますが、今回は、人が毎日の生活の中で幸せをより感じるためには何ができるのかということを、仕事に関する幸福度の相談をもとにまとめさせてもらいます。
Q. 好きな内容の仕事をするのと、好きな人たちと仕事をするのと、どちらが幸福度が高いですか?
どちらも選んだ方がいいのではないでしょうか。
好きな人達と好きな内容の仕事をするといいのではないかと思います。
ですが、一番楽しいのは自分の得意なことを仕事にすることです。自分の強みを活かすことができていると感じて、自分の好きな仲間も同じようにその強みを活かしていて、お互いに補完関係にあるというチームがいいチームだと思います。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
幸せの4つの因子
1.強みを活かして成長できているか?
DaiGo師匠のアドバイスにもあったように、自分の強みを活かして成長できているか、これが幸福の第一因子だと言われています。
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)
これについては、こちらの本でも紹介されていますが、自分の強みが何なのかが分かっていたり、これは人より上手いとか、自分はこれをしている時は生きている感じがする、このような強みを活かして、自分が前に進んだり成長できている感覚があるかどうかが大事です。
自分がこれをできているかどうかを自分自身に時折問いかけるようにしてください。
自分の強みを活かすことができているか?
社会の役に立つことができているのか?
誰かの役に立つことができているのか?
自分が成長している実感があるのか?
それは自分が何をしている時に感じるのか?
なりたい自分になれているのか?
客観的に自分がなりたい自分になれているのかということをチェックすることが大事です。
自分の強みはなかなか自分では気づけないものですから周りの人や友達に聞いてみるのも良い方法です。
2.感謝できる人、感謝される人と自分が人間関係をしっかり作れているか?
自分が本当にお世話になっていると感謝できる対象を持つこと、そして、自分が誰かに感謝されているという感覚を持つことです。
DaiGo師匠の場合であれば、皆さんから感謝のコメントをいただくと少しでも役に立つことができていると感じることもできます。
感謝する対象と感謝されている感覚が人とのつながりをもたらしてくれます。
友達はたくさんいるのに幸せを感じられない人はこの感覚が足りないかもしれません。
誰かを喜ばせる事ができているのか?
自分を大事にしてくれる人がいるのか?
感謝できているのか?
人に親切にできているのか?
これも確認して安定した人間関係を持つ事ができているのかをチェックするようにしましょう。
友人の数が多いことは幸福度にあまり関係がなく、どちらかというと友人の数よりも友人のバリエーションの方が重要だという事が分かっています。色々な職種・年齢・性別・・・様々なバリエーションの友人がいる方が幸福度は高くなります。
3.頑張ることである程度何とかなると思えるか?
頑張れば100%とまではいかなくてもある程度は何とかなると思えるかどうかが重要です。
これは成長マインドセットのことになりますが、すべての物事は自分が頑張ればある程度は何とかなると思う必要があるし、失敗したり悩むこともあるだろうけれどそれをずっと引きずることはなく、友達や家族とも喧嘩することはあってもお互い頑張れば何とかなるという感覚を持てるかどうかが大事です。
4. 他人と比べずマイペースを保てているか?
これは他人との比較グセの問題です。
他者との比較が容易にできるようになった現代では特に危険です。自分を他人と比べるとどうしてもマイペースを保てなくなります。
あの人の方がお金を持っている、あの人の方がいい車に乗っている、あの人の方がいい服を着ている・・・ではなく、他人と比べず生きる事が大事です。
自分の失敗やうまくいかない理由を他人や環境のせいにせず、自分のせいなのはどこまでなのか?そして、自分が改善できるのはどこなのか?ということを考えるのが大事です。
人は誰でも幸せになるために生きています。
やりたくないことをやらないといけない時もありますが、必要なくなれば捨てればいいだけです。
迎合する事が必要な時もありますが、それで基盤が出来たら好きに生きれば良いだけです。この迎合を続けているとある日自分にとっての幸せが何なのかが分からなくなります。
人間は幸せになれることを分かっているのに、どうしても錯覚やバイアスが影響を及ぼすものですから、皆さんは、これらの幸せの因子を意識して日常の幸福感を大切にしていただけたらと思います。
他人への親切と幸福感
他人に親切にすることでドーパミンが分泌されるということが分かっていて、これを継続的に行うと、普段からの気分が改善したり、寿命が延びるというような様々な効果もあります。
ソニア・リュボミアスキーさんという幸福に関する研究をされている有名な方がいて、こちらの本はとてもおすすめです。
人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法
自分の人生に悶々としていたり、日々の生活で幸せを感じることができないとか、物足りなさを感じている人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
このソニアさんが行った実験で、473名の参加者を集めて全員を4つのグループに分けて6週間過ごしてもらいました。
グループ1. 社会に役に立つ行動をする(ボランティア・寄付活動・ゴミ拾い・席を譲るなど)
グループ2. 特定の他者(友達や同僚など)に対して親切にする
グループ3. 自分に親切にする(ゆっくり過ごすとか、自分の欲しいものを買うなど)
グループ4. いつも通りに過ごしてもらえるコントロール群
6週間後の結果として、グループ1とグループ2は幸福感が激増し、日常の気分も改善し、うつ傾向のあった人もそこから改善したということも確認されています。もちろんモチベーションも上がりやる気も増えていました。
つまり、親切は目の前にいない不特定多数の誰かに対して行っても良いし、特定の誰かのために行なっても、気分や幸福度を高めてくれてモチベーションにつながるということです。
他人に親切にすることは、自分の内側にポジティブな感情を生み出して、周りの人間関係の充実や人を信じる力につながるとされています。
自分へのご褒美は自分の中で完結し無くなってしまいますが、他人への親切は、そこから新しい人間関係が生まれたり、継続的な喜びを供給してくれるものになる可能性があります。
ですから、他人への親切が、自分への親切よりも効果が高いのではないかとされています。
やる気が出ない時は、ほんの些細なことでも結構ですので誰かに親切にしてみましょう。
親切には他にも様々な効果があります。幸福感の増加・ストレス耐性やストレス解消・寿命を延ばすなど良いことばかりです。
幸せの反対が不幸ではない!
多くの人は不幸の反対が幸せだと考えていますが、そうではなく、不幸と幸福はそれぞれ独立して存在しているものです。
不幸がなければ幸福かと言えばそうではなく、幸福な人生を歩んでいるから不幸なことがないかといえばそんなこともないわけです。
不幸と幸福は全く別のものです。
例えば、ブリティッシュコロンビア大学の研究では、12291人の幸福度に関するデータを統計処理していて、その結果、収入が増えても幸福度には関係がないということが分かっています。
つまり、お金があってもなくても幸福度に関しては関係がなかったということです。
ですが、日々の悲しみや怒りなどのネガティブな感情に関しては、収入が増えることによって減るということも分かっています。
ですから、お金で幸せを買うことはできなくても不幸を減らすことはできます。
幸福感には2種類ある
ちなみに、『ファスト&スロー』で有名なダニエル・カーネマン博士の2010年の論文でも、同じようなことが分かっています。
この論文では、結局、幸せというものはお金を稼いでも得ることはできず、お金を稼ぐことで感じることができる幸せと、お金を稼ぐことで感じられない幸せがあるのではないかとされています。
人間の幸福感には2種類あります。
記憶ベースの満足感
過去や未来を考えた時に感じる満足感で、例えば、去年行った旅行が楽しかったとか、来年はどんな旅行をしようかなと考えることによる満足感です。
経験ベースの満足感
今目の前で感じていることに対する満足感で、例えば、今食べている食事が美味しくて気分がいいことによる満足感です。
記憶ベースの満足感というものは、収入が増えれば増えるほど上ります。未来への心配はなくなりますし、過去に対する満足感を感じる機会も増えるので、この満足感は上がるわけです。
ところが、経験ベースの満足感というものは、およそ年収75,000ドルで頭打ちになるということが分かっています。
満足感や幸福感というものはお金により左右されるものとそうでないものがあるということです。
過去や未来のことを考えるときに幸福感を感じるには、自分の人生は自分でコントロールできているかということが大事です。これはある程度はお金でなんとかなるわけですが、今目の前で感じていることに対する幸福感というものは、お金があってもどうにもならないということです。
今目の前で起きていることに対する満足感というものは、集中力やマインドフルネスが大切で、今目の前のことに集中することができているかが大事です。
目の前のことに集中できる能力を高めるようにしないと、お金があってもいつになっても幸福にはならないのではないでしょうか。
友達と楽しいことをしている時もスマホを触っていたり、楽しい時にも余計なことを考えていると、当然幸せを感じることはできません。
このお金と幸せについて考えるのであれば、こちらの本が読みやすくておすすめです。
「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)
お金をどのように使えば皆さんはもっと幸せになるのかということを教えてくれます。
10,000円から1,000円の喜びしか引き出せない人もいますし、10,000円を使うことによって100,000円の喜びを引き出せる人もいます。
僕たちは結局幸せに生きたいわけですから、資産の差は関係なく、お金の使い方の方がはるかに大事だということを学ぶことができる素晴らしい本です。
ここから先は、性格別の幸せになるお金の使い方から、人生で本当に幸せをつかむための科学的な方法についてより掘り下げて説明していきます。
今年こそは人生を変えるために新しいことに挑戦して幸せをつかみたいという方は続きをチェックしてみてください。
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556円で始める投資~少額でも幸せ 投資の科学
2020-06-01 11:50306pt向社会的行動が幸福度を高める
無料枠部分はこちら▶︎https://daigoblog.jp/science-investment-people/
<概要>
向社会的行動(他人のための行動)が人間の幸福度を高めてくれます。
しかも、金額と幸福度は相関していないので、わずかなお金やわずかな労力でもいいので、他人のためにお金を使うということが大切になります。
つまり、金額は関係ないので、他人のためになる行動や他人とのつながりを増やすことができる行動を大切にするべきということです。
大人でも子供でも分け合うことで幸せになる
これは子供でも同じようなことが起こります。
2歳の子供が他人にクッキーをあげるという実験があります。
その頃の子供にとってはクッキーはお金よりも価値があるものですが、そんな子供でも、そのクッキーを自分で食べるよりも他人にあげる方が喜びを感じるということが分かってい
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