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2022年12月の記事 14件

一問一答「あなたは、どんな時に、自分を誇ることができますか?」【誇りのチカラ】

あなたは、どんな時に、自分を誇ることができますか? この質問を聞かれた時に答えられることがとても重要です。 誇りを抱く人は、誘惑に抗い強く生きることができる人だからです。 今回は、自分の目指すべき方向の見つけ方についての相談をもとに、社会的感情の最後として「誇りのチカラ」について解説していきます。 「Q. なんとなく有名になりたいとは考えていても、何をしたらいいのかがわかりません。自分が目指すべき方向はどうすれば見つかるのでしょうか?」 やはり、自分に自信を持ちたいとか、自信がないから評価されたいという人もいると思います。 有名になるというのは、みんなにすごいと思われるということですが、これは「どうでもいい人たちにすごいと思われるために必死になって頑張る」ということにつながってしまいます。 これは結構不幸になる道で、何年かすると自分は何のために頑張ったのかと思い始めます。 もちろん、僕も同じですが、それに気づいて自分の本当にやりたいことは何なのかということを見つめて軌道修正することはできます。 ただ、大抵の人は一度ある程度の知名度を手に入れると、それを手放すのが怖くてできなくなってしまいます。 芸能界でも、それが怖くてズルズルと何年も同じ状態を続けてしまう人も結構います。 結局のところ、大切なのは、みんなにすごいと思われることを目指すのではなく、自分の本当にいいと思うことに全力を注ぐことです。 ところが、この自分が本当にいいと思うことが見つからないという人が多くいます。 これは自分自身のことをよくわかっていないからです。 ですから、まずは自分を知ることが大切です。 自分はどんな人間で、どんなことが向いていて、何が向いていないのかを知るべきです。 例えば、自分は完全に内向的な人間だということをわかっている人が、営業をしたら絶対にうまくいくはずがありません。内向的な人が営業であちこち回って人間関係を作ったりコミュニケーションをとることを続けるとなると、当然ですがいつまでも続くはずがありません。 自分を知ることで選択肢が見えてくるということもあります。 それを見つけるためのおすすめの本を紹介しておきます。 insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 自分がどんな人間なのかということをちゃんと知ることが大切です。 僕たちが自分はこんな人間だと思っているのは、大抵は知らず知らずのうちに誰かに強制されたものです。 例えば、親に幼い頃からこんな人間になるべきだと言われ続けてそうなったとか、周りからの期待を背負ったために自分の行動が決まったなど、意外と人は他人のために生きていることがよくあります。 他人の望む通りに人は生きていることが少なくありませんので、それにどのように対処し、どうすれば自分の人生を生きることができるのかということを教えてくれる本です。 誇りの力:高い自制心と成功につながる感情 人を惹きつけ、そして、自分の精神を高め、大きな目標達成に役に立つ社会的感情というものが3つあります。 それは「感謝」「思いやり」「誇り」です。 この3つの感情レベルを高めると自分をコントロールする力が自然と高まります。 自分をコントロールしたり自分を抑えるというのは難しいことですし、とても強いストレスが伴います。 ところが、そんなストレスを感じることもなく、自然と自分の人生にとって良い方向に自分をコントロールすることができるようになります。 「誇り」の感情には2つあります。 正しい意味での誇りと傲慢です。 正しい意味での誇りの感情を高めると、僕たちは自然とやる気が湧いてきて集中力も高まり自分をコントロールすることができます。 そうなれば当然人生は成功する方向に向かいますし、成功すればするほど人が集まってきます。 自分で身につけたスキルへの誇り 自分が身につけたスキルや自分が今まで頑張ってきたものに対しての誇りが高い人は、人生において大きなメリットがあります。 正しい誇りの感情を身につけると、自制心が高まり自分をコントロールする能力が自然と高まります。 忍耐力も上がるので、物事をコツコツと続けることができるようになります。 自分をコントロールすることができてやり抜くことができるようになるわけですから、そうなると当然目標達成の確率も高くなります。 これまでの心理学では、自分にご褒美を与えたり罰を与えたり、自分をコントロールしようとすることが重要だと言われてきました。 動物のしつけをする時にはご褒美を使ったりしますが、人間の場合にはもっと複雑な感情がそこにはあります。 人は進化の過程において脳が発達して、ご褒美を与えたり罰を与えたり自分をコントロールしなくても、より大きな利益を感じられる感情を手に入れました。 それが3つの社会的感情で、そのうちのひとつが誇りの感情です。 傲慢:衝動性&外的報酬欲求 一方で、いわゆるナルシストのような傲慢の感情は真逆の性質を持っています。 衝動性が高まり目の前の欲求に弱くなります。 みんなに褒められたりお金がもらえるというような外的報酬に対する欲求が大きくなります。 内側から湧いてくるモチベーションではなく、外からくるモチベーションに強く反応するようになります。 そうなると、外から来るその報酬が無くなった瞬間にやる気がなくなってしまいます。 人生でもビジネスでも、うまくいかない時は必ずあります。 外的報酬に弱くなると、そんな時に物事を続けることができなくなります。 これは子供の勉強でも同じです。 勉強が楽しいものだと思えば、親が勉強しろと言わなくても勝手に勉強します。 ところが、勉強すればお金がもらえるとなると、そのお金が貰えなくなった瞬間に勉強する気がなくなります。 これと同じように、外的報酬に弱くなってしまうと物事を続けることができなくなります。 それと同時に、傲慢の感情は不安のレベルを高めます。 ナルシストが自分が凄いという事を必死でアピールするのも不安だからです。 不安であれば、普通は努力したり自分を高めることをするべきですが、その努力が面倒くさいから手っ取り早く自分がすごいという幻想を抱くために、周りの人にすごいと言ってもらうことを頑張ってしまいます。 そうなると当然自我ももろいです。 自分はすごいというところをアピールしていますが、誰よりも周りの目を気にしています。 周りから自分がどう思われているかということを常に気にして、フォロワーの数やいいねの数を気にしています。 誇りの感情は内発的な動機にも続いていて、傲慢の感情は外発的な動機に基づいています。 僕たちは傲慢の感情ではなく誇りの感情を持たなければ、モチベーションを保ち物事を続けることは難しくなります。 傲慢の方向に進まないために! 本来は誇りをもって自分の道に進むべきです。 傲慢の方向に進まないためには、まずは謙虚さと両立させることが重要です。 そして、自分が周りからどのように助けられているのかということを考えることも重要です。 謙虚さと周囲からの援助を強調しましょう。 そして、外から得られるお金や賞賛の声をモチベーションにするのではなく、自分の内側から湧いてくるモチベーションを大切にしてください。 自分の大切な人を想像してみてください。 彼らが自分の成功のためにどんなことを助けてくれたか思い出してみてください。 その上で、その人たちに恥じない生き方をするために誇りを持って人生を進まなければいけないと考えることができれば、自然とより良い方向に進んでいくことができます。 外発的動機でモチベーションは半分に! スタンフォード大学のマーク・レッパー博士の研究で、外発的動機によって僕たちのモチベーションはなんと半分にも下がってしまうということが示されています。 先ほどの子供の勉強の話と同じですが、自分で好きでしていることにお金をもらうとやる気が下がってしまいます。 研究では、絵を描くのが好きな子供たちを集めて、絵を描いたらご褒美をあげると言われて絵を描いたグループと何も言われなかったけどサプライズでご褒美をもらったグループ、そして、何もご褒美はないグループに分けています。 その結果、ご褒美がない場合とサプライズでご褒美をもらった場合にはモチベーションに変化はありませんでしたが、ご褒美があると思って絵を描いた場合には、そのご褒美をもらった後に絵を描くモチベーションが下がっていました。 それまでは楽しく絵を描いていたのに、ご褒美をもらうために絵を描いていると脳がリプログラミングされてしまいました。 実際に、それまでは17%の時間を絵を描くことに使っていたのに、その時間が8%にまで下がっていました。 仕事をする上でも副業をする上でも、YouTube に挑戦しようとか勉強をしようとする時にも、それが続かない理由の多くはこの外発的動機に頼るからです。 物質的な報酬は長期的に悪影響だということが様々な研究でも確認されています。 先ほどの絵を描く子供たちももともとは絵を描くのが楽しくて好きだったはずです。 自分が好きでしていたことをずっと続けていたら、偶然お金を稼ぐことができるようになったというのであれば、その後も好きだから続けることができるはずです。 その時も、お金を稼ぐことをモチベーションにして頑張ると、それまでの内側から湧いていたモチベーションがなくなってしまいます。 どんなビジネスでも勉強でも同じですが、それが続かない理由はここにあります。 褒める時の注意点 大人でも子供でも褒める時の注意点があります。 褒め言葉も外からくる外発的動機になってしまいます。 もちろん、だからといって子供を褒めてはいけないということではありませんが、些細なことを褒めすぎないということが重要です。 あまり些細なことを褒めすぎてしまうと説得力がなくなります。 そして、これも重要なポイントではありますが、その人の「能力」ではなく「努力」を褒めてください。 人は能力を褒められると、これから先も成長しようとする意欲がなくなってしまいます。 努力を褒められると、これからもその努力を続ける意欲が高まります。 これは「成長マインドセット」と言われますが、そんな成長マインドセットにつながる褒め方です。 自発的な行動を褒めるということも重要です。 自分からしようと思った行動を褒めることによって、内発的動機への反応が強くなります。 結果に結びつかなかったことであっても、その中で自分で工夫したり考えて行った行動を褒めてください。 これは上司が部下を褒める場合にも親が子供を褒める場合も同じです。 さらに、相手の誇りを把握しておくことも大切です。 相手が仕事で何を誇りにしているのか? 自分の人生で何を誇りにしているのか? これも人間関係でちゃんと向き合えばわかるはずです。 これがわかっていると相手を褒める時にも上手に褒めることができます。 本質的な熱心さを作る3つの柱 誇りの感情の重要性を言われても、自分が他人よりも優れているところは別にないし、誇れるものは何もないと考える人もいるかもしれません。 実際にはそんなことはありません。 本質的な熱心さを作るためには、「有能感」「自律性」「関係性」の3つが重要だと言われています。 これらを大切にして頂けると誇りの感情を持つことができます。 「有能感」 有能感は、自分が物事に挑戦した時に、成長を感じたりもう少しで達成できるかもしれないという感覚です。 「自律性」 人は自主性を重んじることで内発的動機が高まります。 上からいちいち言われたことをさせられるだけでは自律性は育まれません。 基本的なルールだけ作って、後は自主性を重んじて自由にさせるべきです。 これは大人も子供も全く同じです。 「関係性」 自分のしていることや自分のスキルがどのように人間関係に役に立っているかということです。 愛着スタイルの研究で、母親と子供の絆が強いほど子供の探究心が増すと言われています。 子供の探求心が増したら色々なことに挑戦できるようになります。 しかも、その高められた探究心は一生涯不変のものです。 母親との絆が強い子供は一生涯探究心が旺盛で好奇心が強い人になります。 新しいことを知ることが楽しくなりますし、有能感や自律性や関係性も育つからです。 社会的包摂で誇りを持てる! 弱者を守ることを社会的包摂と言いますが、この社会的包摂も忍耐力を高めたり人生での成功確率を高めてくれます。 何かしらの被害にあった人を助けたり動物を助けたりする人も多いですが、これはその人の忍耐力と人生の成功確率を高めてくれます。 人は誰かを助けることで自分に誇りを持つことができます。 他人を助ける人は感謝されますし、それによって社会の一員である感覚を持つことができます。 自分の居場所がない人は誰も助けていない人です。 自分の居場所を作りたいのであれば、誰かの居場所になってあげるか誰かを助けることが必要です。 モチベーションの内発化 自分が親近感を感じる人に努力を賞賛されると内発的動機が強化されます。 良い集団やコミュニティに所属すると人はモチベーションが上がると言われます。 仕事ができる友達や勉強ができる友達ができると、自分も仕事や勉強ができるようになったりします。 オンラインサロンやグループ治療が役に立つのも、この近しい人の影響があるからです。 そういう意味では、自分のモチベーションを高めたいのであれば、モチベーションが高い人の輪に入れてもらうのがいいのかもしれません。 これも、そんなグループに入っている自分に誇りを持つことができるから、自分の自制心や忍耐力が上がっています。 成長し続けるための心理学 僕たちは誇りの感情を高めれば、忍耐力や自己コントロール能力というような、多くの人が悩む問題を解決する力を自然と高めていくことができます。 自分が誇りの感情を感じられることを想像するだけでも効果があるとも言われています。 仕事や勉強がしんどく感じた時も、それを成し遂げたら自分がどれだけ誇れるか考えるとモチベーションが上がります。 これ以外にも、誇りの感情を上手に感じて周りにいい人が集まってくる方法もあります。 そんな成長と成功に繋がる感情を上手に使うための方法については、続きで解説していますので、ぜひチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんな時に、自分を誇ることができますか?」【誇りのチカラ】

一問一答「あなたは、思いやりがある人とは、どんな人だと思いますか?」【思いやりのチカラ】

あなたは、思いやりがある人とは、どんな人だと思いますか? 今回は、自分に思いやりや許容力がなかったために恋愛で失敗したという方の相談をもとに、思いやりのチカラについて解説していきます。 「Q. 付き合って1年で初めてのケンカで彼氏と別れました。自分の思いやりや許容力がなく彼を苦しめたのかと後悔の念に押しつぶされそうになります。吹っ切るためのアドバイスをお願いします。」 恋愛だけでなく、人間関係での過去の失敗をあれこれと後悔する人は結構いると思います。 「もっとああすればよかった」「こうすればよかった」と後悔するわけですが、「それを10年間続けることができただろうか?」と考えてみてください。 相手との関係の中で問題が起きるのは当たり前です。 ケンカすることもあれば、嫌なところが気になることもあります。 それを10年間続けることができるでしょうか? 10年続けることができると思えるのであればいいかもしれませんが、2年ぐらいの間に相手に変わって欲しいとか、今はできても10年は無理だというのであれば、仮に関係を戻すことができたとしてもおそらく続きません。 人間関係でも恋愛関係でも、長期的な関係で物事を考えると大抵は答えが出ます。 自分の思いやりや許容力がなくて彼を苦しめたのかと原因を探るのはいいですが、恋愛なんてケンカの原因はいくらでもあります。 ひとつの原因を潰しても他の原因が出てきます。 重要なのは、結果を長期間にわたって受け入れることができるかどうかです。 ケンカの原因はたくさんあります。それを10年経っても20年経っても受け入れることができるのであれば関係は続きます。 それが無理なのであれば諦めた方がいいです。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 自分への思いやりを大切にしていますか? 皆さんも思いやりが大事だと言われて育ったと思います。 他人に対する思いやりももちろん大切ですが、今回は自分自身に対する思いやりの重要性についても解説させてもらいます。 最近の研究では、自分の未来に対する思いやりを持てる行動を取れる人は、成功する可能性が高くなると言われています。 無理をして自分をコントロールしたりストレスを抱える必要はなく、仕事でも恋愛でも良い方向に進みやすくなるということです。 自分への思いやりは、人間の素晴らしい判断と良い行動に結びついていくとされています。 実際に、自分に思いやりをもった行動をとる方がダイエットでも成功しやすくなるという研究があります。 ダイエットでは自分に厳しくあろうとする人は挫折しやすくなります。 自分に厳しい言葉をかけながらダイエットを頑張った場合と、自分に優しい言葉をかけながらダイエットを頑張った場合を比べると、優しい言葉をかける人の方が成功しやすくなります。 ダイエットに限らず、目標を達成したりやるべきことを習慣化することができない人は、失敗したり怠けた時に激しく自分を責める人が多いです。 今回は、自分への思いやりを高めて人生を変えるための方法についてです。 自分への思いやりを増やすと長期思考 VR の専門家のジェレミー・ベイレンソン氏と心理学者のハル・ハーシュ氏が行った研究があります。 老後の自分と面接できるという実験を行っています。 小部屋に入って研究者たちの質問に答えてもらいますが、その部屋には鏡があり、そこに映っているのは老後の自分でした。 参加者の顔をスキャンして、リアルタイムでその人の老後の顔を鏡に映していたわけです。 自分の姿が老けたような錯覚を感じる中で、研究者はさまざまな質問を行っています。 例えば、今月は将来のためにどれくらい貯金をするのか? 健康的な食事を週にどれくらい行うか? など、将来の自分のための行動をどれぐらい行うのか質問しています。 普通に鏡にいつもの自分が映る人と老後の自分が映る人を分けて実験を行ったところ、老後の自分が映る人の方が、未来の自分にとって得になる行動をたくさん行うようになっていました。 つまり、目の前の利益を避けて遠い未来の大きな利益を取る選択ができるようになっていたということです。 人は将来の大きな利益よりも目の前の小さな利益を優先してしまう「遅延割引」という性質を持っています。 この割引率はかなりの影響を与えます。 人が特に何も意識しなければ、1年後の1万円と今の1,700円が同じぐらいの価値になってしまいます。 この割引率が老後の自分が鏡に映ることによって下がります。 老後の自分が鏡に映ることによって、自分が歳をとってからの苦労や後悔を具体的に感じやすくなります。 実際に、この実験を行ったところ貯蓄率は2倍になったそうです。 老後の自分が鏡に映った人は、今の自分が普通に写っている人よりも、収入から貯蓄する率が2倍にもなっていたということです。 未来の自分への思いやりが正しい行動につながる 人は老後の事を考えたり将来の自分の事を考えると、自然と自分をコントロールすることができるようになります。 長い目で見た時に自分にとってプラスになるような行動を選べるようになるということです。 さらに、この実験では、1,000ドルあったとしてそこからどれだけ貯金するかを答えてもらいますが、たくさん貯金すると答えるほど、目の前の老後の自分の表情が明るくなるというゲームも作っています。 逆に、貯金額を減らせば減らすほど老後の自分の表情が暗くなります。 そうすると、当然ですが貯金額を増やす傾向がありました。 これはまさに未来の自分への思いやりです。 未来の自分が悲しい表情をしていると、そこに思いやりを感じて貯金額を増やすわけです。 未来の自分への思いやりを増やすことによって、人はより正しい行動ができるようになります。 当然ですが、目の前の小さなことにお金を使うよりも、将来のための貯蓄や投資に回した方がいいですし、長期的な視点がなければ 余計なブランドものを買ったりあっという間にお金を使ってしまいます。 このような散財しやすい性質も、未来の自分への思いやりを増やすと合理的な行動を取れるようになります。 未来の自分をできるだけ具体的に想像してください。 今目の前の欲求に負けて衝動的な行動を取る自分がいたら、未来の自分はそれをどう思うだろうかと考えてみてください。 そう考えていただくと正しい行動が取れるようになります。 自分への思いやりで人生変わる もちろん、他人に対する思いやりも重要です。 それだけでなく自分への思いやりも鍛えることによって、人生は大きく変わるということをカリフォルニア大学バークレー校のジュリアナ・ブレインズ氏が明らかにしてくれています。 この研究では、正答率が30%から40%ほどにしかならない解くのが非常に難しいテストを学生たちに受けてもらっています。 人は正答率が50%を切ってくるとかなりやる気がなくなってきます。 これは余談ですが、皆さんが新しいことを学ぼうとする場合には、本やテキストを選ぶ時に半分以上は内容がわかるものにしてください。 半分以上がわからない内容になると、やる気がなくなって挫折してしまいます。 正答率がかなり低いので誰もがやる気がなくなってしまい勉強時間が減るはずですが、自分への思いやりを持ってもらったところ、勉強時間はかえって増えました。 今ここでは解けなかったとしても勉強すれば自分はきっとできるはずだと未来への思いやりを持つと、自然と勉強時間が30%も増えていました。 これは勉強だけの話ではありません。 人生での問題は簡単には答えが出ないようなものばかりです。 答えがない難しい問題に向き合って挑戦して、それを乗り越えることによって人生も収入も決まります。 簡単なことをいくらたくさん行っても意味はありません。 難しいことにどれだけチャレンジしていくかです。 「未来の自分への思いやり」を持つことによって、勉強時間が1.3倍になったように、新しいことに挑戦したり新しいスキルや技術を学ぶ力が自然と増えます。 未来の自分とのつながりを深める これは成長マインドセットと同じです。 頑張れば自分は変わるという考え方を成長マインドセット、頑張っても自分は変わらないという考え方を固定マインドセットと言います。 当然ですが、人生で成功する人は成長マインドセットを持っています。 この成長マインドセットについて詳しく学びたい方はこちらの本を読んでみてください。 マインドセット「やればできる! 」の研究 この成長マインドセットも未来への思いやりと密接に関わっています。 今努力したり目の前の欲求を抑えるのは面倒なものです。 努力が面倒でも今頑張れば、その努力は未来につながり、未来の自分が喜んでくれると信じることができるから頑張ることができます。 この感覚があるからこそ、成長するための努力を続けることができます。 ですから、未来の自分との繋がりを深めていくことが重要です。 実際に、自分が失敗したり怠けた時に自分を厳しく責める人ほど、本当に大事なことをどんどん先延ばししてしまうという研究もあります。 大事なことを先延ばししていては、当然収入も成績も下がっていきます。 自分に厳しく向き合うよりも、自分に対する思いやりを大切にしてください。 これはプロのアスリートやビジネスのような厳しい世界でも同じです。 プロのアスリートを対象にした研究でも、自分への思いやりがあるアスリートは、仮に失敗したとしてもその後の自発的な練習が自然と増えていたということが確認されています。 自分への厳しさを発揮する人の時代はもう終わっています。 長い目で見ると、自分への思いやりを発揮することができる人が、コツコツとやるべきことを続けて結果的に大きな成功を掴みます。 他にも、自分への思いやりを鍛えることで運動意欲が向上したり、禁煙の成功率まで高くなるという研究もあります。 自分への思いやりを持つことによってトライする回数が増えます。 これは失敗したり苦しい状況になったとしてもストレス反応が低いからです。 このストレス反応が低いから、もう一度トライしようとする意欲が出ます。 他人を助けると迷走神経が刺激される 自分への思いやりがピンと来ないという方は人を助けてみてください。 他人への思いやりも効果はあります。 ストレスを感じたり自分を責めそうになった時にはあえて他人を助けてみてください。 トロント大学の研究で、他人を助けることによってリラックスや休息や回復を司っている迷走神経トーンの働きが向上するということも確認されています。 ノースカロライナ大学の研究でも、圧迫面接を受けてストレスが増えているであろう状況下でも、自分への思いやりを持てる人は、ストレスの上昇を抑えることができて幸福感も増えていたということが確認されています。 面倒な人間関係のストレスを感じることもあると思います。 そんな時のためにも自分への思いやりを大切にする為にセルフ・コンパッションを鍛えてみてください。 これについてはこれらの本も参考になると思います。 セルフ・コンパッションを鍛えていただけると、面倒な人間関係があったとしても、そんな人に皆さんの大切な時間を奪われることなく自分の人生をより良い方向に変えていくことができます。 マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる 思いやりを大切にする人が成功する時代 自分を守るための自分への思いやりと他人への思いやりが大切です。 思いやりを持つことによって目標達成率も上がります。 目標達成につながる正しい努力をコツコツと続けることができるようになり、そこから感じる肉体と精神の疲労感は少なくなります。 目標達成のための行動は増えるのに疲労感は減るわけですから、思いやりを持てる人はどんどん成功に向けて進んでいくことができるわけです。 ちなみに、Google の人事部門が行った調査によると、管理職とチームの成績を左右する要素の第1位は「支援と思いやり」ということでした。 他人に対する思いやりと他人をサポートする行動です。 これが管理職の成績とチームの成績を決めていました。 専門知識はこの調査では最下位で、専門知識があるかどうかよりも支援と思いやりがあるかどうかの方がはるかに重要だったということです。 思いやりのような人間臭い感情は意味がないと思われてきました。 思いやりと言われてもピンとこないという人が多かったと思いますが、実際には、その感情が人間が合理的に成功するためには必要なものだったということです。 皆さんも思いやりを鍛えてください。 他人に対しての正しい思いやりと自分への思いやりを大切にしてください。 そんな思いやりの力を鍛える方法については、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、思いやりがある人とは、どんな人だと思いますか?」【思いやりのチカラ】

一問一答「あなたが、今年感謝したい人は誰ですか?」【感謝のチカラ】

あなたが、今年感謝したい人は誰ですか? 今回は、子供に本を好きになってほしいという方の相談をもとに、感謝のチカラについて解説させてもらいます。 「Q. 1歳の一人娘がいます。本を好きになってほしくて絵本をたくさん読み聞かせています。DaiGoさんがお母様に1番感謝してることはなんでしょうか? 参考にさせてください!」 僕が母に感謝してるのはやはり本をたくさん買ってくれたことです。 ちなみに、読み聞かせをする時には、インタラクティブ読書という方法をおすすめします。 ただ物語を読んで次のページに進んでいくというのではなく、絵本に出てくるキャラクターが何でそんな気持ちになったのかとか、この後どうなるだろうかというように、子供の意見を尋ねるようにする読み聞かせの方法です。 このインタラクティブ読書をすると子供の IQ が上がるのではないかということがいわれています。 ぜひお子さんに質問をしながら読み聞かせをしてみてください。 以上がDaiGo師匠からの回答でした。 今年最も後悔した買い物はどんなものでしたか? 無駄にお金を使ってしまう人は結構います。 特に、お金のない人ほど無駄にお金を使います。 例えば、コンビニに行ったついでについつい余計なものを買ってしまったりしていませんか? ペットボトルのお水も、Amazon で安いのをまとめて買っておけば、それだけでもかなり安くつくのに自動販売機で簡単に買ってばかりしていたり。 ぼくたちの出費のメインを占めているのは、大きな買い物というよりは小さな買い物をたくさんしていることで、いつのまにか結構な金額が出て行っています。 これを減らす方法があります。 そんな無駄遣いを減らす方法とは「感謝の体験を思い出す」ということです。 人間の感謝の感情には、衝動買いを抑えて、長期的な目線でお金を考えることができるようになる効果があります。 つまり、感謝の気持ちは人間の金銭感覚に影響を与えます。 人間の感情と金銭感覚についての研究を見てみると、感謝したい出来事を思い出しただけで金銭感覚が修正されて、今目の前にある小さな誘惑やどうでもいいことにお金を使うのではなく、そのお金を将来の本当に大切なことのために使うという心理に変化していたということです。 お金を使う判断をする時には、その感謝したい3つの出来事を思い出せるようにしておいてください。 実際にお金を使う時には、その感謝したい出来事について思い出してもらい、それから判断するようにしてください。 これだけでも余計な無駄遣いはかなり減ります。 目先の欲望を我慢する効果もありますので、これは衝動買いだけでなく、ダイエットでも禁煙でも使うことができるテクニックです。 欲望に負けて自分をコントロールできそうになくなってしまう時には、それを無理やり抑えようとするのではなく、過去の感謝できる思い出を振り返ってみてください。 ちなみに、自分が無理やり抑えようとすると、そうでない時よりも2倍も誘惑に負けやすくなります。 ダイエットであればいつもの2倍も食べてしまい、お金であればいつもの2倍余計なものを買ってしまいます。 自分を抑えようとするのではなく、感謝できる事を思い出しましょう。 無駄な欲求で後悔しないためのおすすめ 多くの人が目先の欲求に負けたり値段や価格に振り回されています。 こちらはお金を使う時に人間の脳にどんな反応が起きていて、人がお金をうっかり出してしまう時や出さない時にどんなことが起きているのかというようなことを教えてくれる本です。 お金で損をしたくないという人にはとてもおすすめの本です。 MIND OVER MONEY―――193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実 人間の感謝の感情についてさらに深く学ぶためには、こちらの本も参考になります。 「感謝」の心理学 ~心理学者がすすめる「感謝する自分」を育む21日間プログラム 感謝の感情がすべてを解決する 「社会的感情」 現代人のほとんどは自制心や集中力が足りないと悩んでいますが、およそ9割の人は自分をコントロールすることができません。 自分を抑えようと無理をしたりしなくても、自然と人生がうまくいく方向に進むのが社会的感情です。 「感謝」「思いやり」「誇り」という3つの感情です。 今回は、感謝の感情について解説させてもらいますが、これは人生におけるあらゆる問題を解決してくれます。 ・集中力がない ・学校や仕事の成績 ・目先の欲求に弱い ・ローンやギャンブル ・人間関係の改善 ・アンチエイジング ・ケアレスミスが多い ・計画的行動 ・落ち込みやすい ・嫉妬深い ・収入アップ ・貯金が貯まる ・性格が良くなる ・ストレス減 ・カップル関係 ・超痩せる ・快感と幸福 ・運動習慣化 ・カリスマ性 ・自信と余裕 ・職場改善 ・鬱対策 ・コレステロール値 ・スランプ対策 本当はまだまだありますが、感謝に秘められた効果を具体的に紹介していきます。 皆さんは最近誰かに感謝の気持ちを伝えましたか? 感謝は当たり前のことと考えているのが危険です。 「感情予測の罠」と言われますが、人は未来の自分の感情を予測することはほぼ不可能です。 例えば、お金持ちになったらとても幸せだろうと思っていても、実際にお金持ちになってもそれほどの幸せを感じることはできません。 逆もあります。 ポジティブな感情だけでなくネガティブな感情でも同じです。 失恋したり離婚したりすると落ち込むと思います。 多くの人がもう二度とあんな素晴らしい人とは出会えないと嘆き苦しみます。 ところが 、1年とか2年経つともっと素敵な人と付き合っている人の方が多いです。 人は未来のポジティブな感情を予測することも苦手ですし、ネガティブな感情は未来もずっと続いていると思い込んでしまうわけです。 このせいで人は感謝の感情を軽視してしまいます。 感謝の感情を感じた時に、どれくらい自分が幸せな気分になるのか? 相手に感謝の気持ちを伝えた時に、相手がどれくらい喜んでくれるのか? これを予測することができません。 感謝の力を軽く見ること自体が大きなリスクです。 感謝の感情で行動が変わる! 感謝の感情は、今起きたこと、あるいは、誰かにしてもらったことに対しての感情なので、過去に向けた感情だと考えている人が多いですが、実際には、感謝は「未来への感情」です。 確かに、今目の前で起きていることや過去に起きたことに対しての気持ちではありますが、感謝の感情によって、未来に向けての自分の価値観や行動が変わるということが様々な研究で示されています。 ですから、どんな些細な事であっても構いません。 皆さんが誰かに感謝の気持ちを伝えれば伝えるほど、自分の価値観と行動がいい方向に変わっていきます。 人に上手に助けてもらうことができる人は、人間関係も人生も良い方向に進むとよく言われます。 人は助けてもらったことに対して感謝の気持ちを伝えると、自分自身の価値観と行動が変わり未来がいい方向に変わります。 感謝の感情は自分自身の未来の変化につながります。 誰かに感謝の気持ちを伝えると、仕事でも勉強でもやる気が上がります。 やる気が変われば未来の行動に対しての変化が起きます。 次の行動や次の人生の決断に対して良い影響が出てきますので、これが積み重なることによって人生が変わります。 これが感謝の効果のメカニズムです。 感謝の感情で長期的な利益 人は誰でもいつでも「目の前の小さな利益」と「未来の大きな利益」のはざまで戦っています。 大抵の場合、人は小さな利益の方を求めるようにできています。 ただ、欲求に抗う力がなければ当然人間は成功しにくくなります。 この短期報酬を回避できるのが感謝の力です。 感謝することによって、短期的な報酬ではなく長期的な報酬に欲求を感じるようになるということが確認されています。 感謝の気持ちを伝えるというのは、その人との関係を維持したいという気持ちがそこにあります。 長期的な利益に目を向けて相手といい関係を作ろうと考えているわけです。 人間は相手との関係性を認識すればするほど、目の前の小さな利益に抗うことができて、長期的な利益を選ぶことができるようになります。 感謝の効果はまだまだ他にもあります。 ここから先は、人間関係の中でどのように感謝の気持ちを伝えれば良い方向に変えていくことができるのか、時間もかけず簡単に感謝の力を鍛えていく方法までいろいろと紹介していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。 

一問一答「あなたが、今年感謝したい人は誰ですか?」【感謝のチカラ】

一問一答「あなたがつい惹かれてしまう人はどんな人ですか?」【人たらしの心理学】

あなたがつい惹かれてしまう人はどんな人ですか? 今回は、脈がないような気がする相手にどうアタックすればいいのかという相談をもとに、自分の魅力を高めてモテるようになる上に給料まで高くなる「人たらしの心理学」について解説させてもらいます。 「Q. 男子学生です。好きな女性がいて1度だけ遊びに行きました。 好きな人はいるのか聞いてもいないと言われ、なんとなく雰囲気から脈がないような気がしています。 どのようにアタックすればいいでしょうか?」 男はバカな生き物ですから「どのようにアタックしたら付き合ってくれるだろうか?」ということで悩みます。 まず、その思考をやめた方がいいです。 なぜ脈がないように感じるのか、なぜアタックしてもうまくいかないのか、その理由は自分に魅力がないからです。 どうすればいいかといえば簡単です。 まずは自分の魅力を高めることです。 体を鍛えてみたりファッションの勉強をしたり、ネットで調べたりできる方法を使えばお金もかかりません。 アタックの仕方で女性の態度が変わったりはしません。 女性はそんな薄っぺらいところを見ているわけではありません。 これは学生でも社会人でも同じで、まずは自分の魅力を高めることです。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 人たらしの心理学 人たらしというと誤解を与えますが、人間関係を良くする力とか、人を魅了する力が高い人ほど収入が高いわけです。 つまり、給料を高くするにはどうすればいいかというと、人を魅了できるような人になればいいというわけです。 俳優さんとかエンターテイメントで活躍する人の持っている力というのは、ビジネスにおいても、人を上手に巻き込む力とか、カリスマ的に人を魅了する力となって給料のUPにつながります。 資格をとったり、コツコツがんばれば給料が上がると考えがちですが、そうカンタンではありません。 一番手っ取り早いのは、人たらしになることです。 甘えるのが上手い人も一種の人たらしです。 間違わないでほしいのは、ご機嫌取りとは違います。 そうではなく、自分の魅力でたらしこむような感覚を持って人と接していかないと、給料も上がらないということです。 人を魅了し、たらしこむ能力を上げていきましょう。  テキサス大学のサム・ゴールドさんの研究によると、800社、5,000名を対象に調査した結果、人をたらしこむ能力が高い人ほど高い給料をもらっているということがわかっています。 更に、リストラされにくいこともメルボルン大学の研究でもわかっています。 これはコミュニケーション能力とは違います。 ミステリアスな雰囲気をまとって人を惹きつけてもいいし、喋るのが得意ならそれで惹きつけてもいいし、大勢の中では目立たないけど1対1で話すと魅力的とかでもいいわけです。 その人なりの人たらしになればいいということです。 あらゆる自分の特性を使って人を惹きつけましょう! 「行動的であれ」 上司に気に入られる部下とは、仕事においてのある特性が上司からの評価を良くするということがわかっています。 それは、行動的な部下だったということがイリノイ大学の6ヶ月間の研究でわかっています。 たくさん動いているということを見せることが大切です。 縁の下の力持ちになってはダメです。 他人の成果も自分の成果のようにしてしまう方法もあり、 「あの人はこういうことをやってまして、この人はこういうことをやってまして、私はこういうことをやって・・・」といった感じで、まとめて報告することによって評価が上がります。 いい報告をする人は評価が上がりやすいです。 逆に、悪い報告を持ってくる人は、それがその人のせいではなかったとしても評価が下がります。 良い報告は接点を多くした方がいいので、普段はメールだけど本当に良い報告のときだけは面と向かってするとかもおすすめです。 そして、言葉と行動のポジティブさの両方が大事です。 ポジティブなことしか口に出さない上に、行動力があって積極的な人ほど、仕事で成功しやすくなるということがわかっています。 これはよくある自己啓発のようにポジティブな言葉さえ言っていればいいということではありません。 ポジティブな言葉遣いと積極的な行動力が成功に寄与する影響について調べた研究によると、給料増加の54%と昇進の37%、そして、仕事の満足度の37%を予測することができたとされています。 ポジティブな言葉遣いと積極的な行動力が組み合わさると、こんなにも将来成功する可能性が高くなるということです。 ちなみに、暴飲暴食をすると身体的な機能が50%も低下するという研究もありますので、年末年始の食べ過ぎや飲みすぎにはくれぐれも気をつけてください。 「創造的であれ」 創造性も大事です。 イメージ力があるほど年収が上がります。 カナダのコンコルディア大学の実験で、創造性のある人とない人を比べると1.48倍も年収が違うということがわかっています。 副業や趣味が創造力を上げてくれます。 創造力を上げてくれるような楽しい副業や趣味をしましょう。 どんなことでも結構ですので、今までにしたことがないちょっと不安を感じるようなことをしてみると創造性が高まります。 お金の使い方も大切です。お金もより創造的で他の人がしない使い方を考えてください。 そして、創造性のためには読書も書かせません。 3歳から5歳の子供19人を対象にした実験を見てみると、これは小規模ではありますが、読書を行った後に子供たちの脳を MRI でスキャンしたところ、脳の創造性に関わる領域が大きく活性化をしていたということが確認されています。 普段から読書をしている子供の方が創造性が高くなるということです。 大人でも読書をすることによって創造性は高まりますが、この創造性が高くなるということは、新しいことを考えたり新しいことに適応していくためには絶対に必要な能力ですから、そこにはやはり読書は欠かせないということです。 発想力や創造性で測ることができる頭の良さを持っている人は、もともと人が群れを成して生きていた頃からその集団の中で必要になる人でした。 その人がいることでみんなの生存のために役に立つという存在でした。 もちろん、肉体的な力が強く生存能力が高い人も求められるわけですが、どちらかと言うと、情勢が不安定な世の中では力が強い男性の方がモテて、今のように平和な文明社会になってくると、やはり頭がいい人の方がモテるということになるわけです。 そういう意味では、イケメンに勝ちモテるようになるためには創造力を高めることが唯一の道なのではないかと考えられます。 「夢中であれ」 何かに熱中する力はとても大切ですし、何かに没頭する力というものは素晴らしいものだと誰でも考えると思いますが、相手の話や行動に熱中する力が重要です。 相手が行なっている行動やアイデアなどに熱中することができる力のことです。 これができると、自然に相手に対する褒め言葉も出てきますし、コミュニケーションも増えていきます。 相手が話していることやしていることに対して、瞬間的でも構いませんので熱中して興味を持つということができるだけで、相手はとても良い気分になります。 これにより、カリスマ性が高い人は、たくさんの目上の人やいろいろなジャンルのトップレベルの人を味方につけていきます。 最近では会話をしていても、自分のスマホが気になってしまったりすることも多いのではないかと思いますが、相手との会話や相手のしていることに熱中することを意識してもらえれば、これだけでも皆さんの印象はかなり良くなります。 これがわかっていてもなかなかできないという人もいると思います。 相手に対してなかなか熱中できないという人は、マインドフルネスや集中力を鍛えてもらい、相手の話をできるだけは覚えておこうとしたり、相手の話していることやしていることと自分が既に知っている知識とを結びつけて考えるようにすれば、それを相手との共通点として使うこともできますし、相手の話に退屈することなく興味を持って聞きやすくなります。 傾聴のテクニックを学んで、聞き上手になるということはコミュニケーションから最大限のメリットを得ることにつながります。 マインドフル・リスニングという瞑想のようなスタイルで相手の話に集中するという方法があり、それについて学ぶのであればこちらの本がとても参考になります。 ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] マインドフル・リスニング (ハーバード・ビジネス・レビュー EIシリーズ) ここから先は、さらに皆さんの魅力を高めて人を惹きつけるための心理学について解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたがつい惹かれてしまう人はどんな人ですか?」【人たらしの心理学】

一問一答「あなたは、来年どんなことを始めてみたいですか?」【即スタートできるノート術】

あなたは、来年どんなことを始めてみたいですか?   今回は、目標を立てても時間ばかりが無駄に過ぎてしまうという方の相談をもとに、来年こそ人生を変えるための、何から手をつけていいのかわからない状態をなくすノート術について解説させてもらいます。   Q. 毎回目標を立てても、失敗したり悩んだりばかりで、なんとなく時間ばかりが過ぎてしまいます。アドバイスをお願いします。   子供の頃にはどんなことにもすぐに手をつけることができたのに、大人になるとそれができなくなる人が多いです。 買った本も子供の頃には家に帰るまで待てずに、帰りの電車の中で読んだりしていたのに、大人になると家に帰ってゆっくり読もうと考え、とりあえず机の上に置いていたらいつのまにか積読になったりします。   これはスモールゴールを設定していないからです。 僕は本を読む時にも常にスモールゴールにしていくことを意識しています。   例えば、本を読む時にも、まず1章を読んだら、その内容を頭の中で放送で説明するとしたらどのようにまとめるかということを考えます。 それから次の章に進んでいきます。   各章ごとに頭の中でまとめると、人に教えるような感覚によって記憶に残りやすくなるだけでなく、その都度やりきった感覚を得ることができます。   人間の人生は長いマラソンです。 その長い人生の中で、皆さんがいろんな試練や困難とぶつかって才能を見つけていこうと思ったら、長いマラソンを走り続けないといけないわけですから、モチベーションを保ち続けなければなりません。   ですが、人間はハードルをどんどん上げていきます。   毎日贅沢ばかりしていると、些細な日常を楽しめなくなります。 毎日高級なワインばかりを飲んでいると、手頃な安いワインに価値を感じなくなってしまいます。 ですが、安いワインにも美味しいワインもあります。 それは誰でもわかることだと思いますが、目標に対しては、なぜかこれと同じことを多くの人がしてしまいます。 目標や自分の才能に向き合うことに関しては、人はなぜかエスカレートしていきます。   読書の場合であれば、本1冊を読み切ることができるようになったら、1章を読み通すことができた喜びや達成感をおざなりにしてしまい、量ばかりを求めるようになってしまいます。 量を求めれば感動が減るので、当然モチベーションは下がり結果的に損します。 たくさん読んでいるのに頭に残らないし実践できないので、どんどん本を読むモチベーションが下がっていきます。   ですから、スモールゴールを達成する喜びを、毎日できるだけたくさん感じられるようにするにはどうすればいいのか考える必要があります。 1日のスケジュールを立てる上でも、このスモールゴールの達成感を定期的に感じられるようにすることが大切です。 立ち止まって自分が成し遂げたことの喜びに浸るぐらいの時間は取るようにしてください。   仕事でも同じです。 仕事ではすぐにリターンがあることはそんなにありません。 ですから、どうすればスモールゴールを細かく設定して、自分が前に進んでいる感覚を保ち続けることができるのか工夫する必要があります。 工夫しなければ達成感を感じることはありません。   それができなければ、自分の才能に気づく前にモチベーションが失われてしまいます。   以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 皆さんは 、今年やりたかったことがどれだけ実現できたでしょうか?   年始に目標を決めたけれど、結局何もできなかったとか、思うように進まなかったという人も多いと思います。   1月から目標を立てて頑張ろうと思ったけれど、どこから手をつければいいかわからないので悶々と何もしないまま1月が終わってしまうという人が結構います。 お正月ぐらいはのんびりしようと思いながら、なんだかんだと気がついたら1月が終わってしまっていたというパターンが少なくないと思います。   やるべき事もわかっているのに、なぜかダラダラといつまでたっても手をつけることができないという問題もよくあります。 特に、これからの時代では、「手をつける力」が重要です。   特に現代人は、マルチタスクになり同時に色々なことに注意を向けていることによって、ひとつの物事に集中して取り組む事ができなくなってきています。 本当は、たったひとつのことを集中して徹底的に行うだけで成果は出るのに、「あれもしないと、これもしないと」と迷ってしまい結果的に手をつけることもできなくなってしまいます。   例えば、転職をしようとか副業に挑戦しようと考えても、それこそどこから手をつけていいのかわからないというような思考停止状態になってしまう人が多いです。 ですから、見切り発車でもいいのでとりあえず行動できる力を身につけておく必要があります。   認知行動療法では、人のモチベーションを高めたり、自分が前に進んでいる感覚を意識することが重要だと言われます。 多くの人が、年始などに大きすぎる目標を立てすぎてしまい、結果的に挫折してしまいます。 ですから、スモールゴールを確実に達成しながら成功体験を積み上げていくべきだとよく言われます。   とはいえ、このスモールゴールを意識してもうまくいかない人も結構います。 スモールゴールが、意味のないスモールゴールになっていることが少なくありません。 これによって、結果や成果に対して効果が低いことばかりに時間を使ってしまい、大事なことに手を付けることができないまま時間だけが過ぎていきます。   これは、毎日の仕事や勉強の時間の使い方だけであればまだマシです。 これを人生という長いスパンで考えた時にしてしまうと、それはかなり取り返しのつかないことになります。 人生で大きなことを成し遂げたいと思っても、手近で簡単にできてやった気分にはなれるけれど効果があまりないスモールゴールばかりに目を向けてしまうと、人生が無駄になってしまいます。   あなたのクイック・ウィンは? 今年やり残したことや、来年こそ気をつけたいことなど、皆さんも色々とあると思います。 手をつけると人生に対して最も大きなインパクトがあり、さらにモチベーションも上がっていくホットスポットのようなものがあり、それをクイック・ウィンと言います。 クイック・ウィンは、長期的な目標の達成に向かって進みつつも、短期・中期でも成果を上げていく方法です。   この方法を今から身につけていただき、新年の良いスタートダッシュをしていただきたいと思います。 前に進んでいる感覚を感じながら、一年中モチベーション高く進んでください。   行動プライオリティベクトル 人はメンタルが落ち込むほど、多くのタスクから何を優先して遂行するべきかがわからなくなります。 目標を立てる時に、いろいろ紙に書き出してみたけれど、どれから手をつけたらいいかがわからず、結局大したこともしないまま1年が終わってしまうことが多いと思います。   明確さは力になりますが、迷いは行動力を落とします。 行動している際も、迷いがあると他のことをやるべきなのではないかと目の前のことに集中できません。   まずは紙とペンを出してもらい、次のような表を作ってみてください。   ①やりたいこと もっと細かく書いてもいいですが、ざっくりとやりたいことを一通り書いてみてください。   ②インパクト(人生に対する影響度) それによって人生がどれくらい変わるのか、影響度をそれぞれ考えていきます。 10点満点で採点してもいいですし、人生が現状の自分からどれくらい変わるのかをパーセントで考えても構いません。   ③エフォート(必要とされる努力量) 必要な努力量も記入していきます。 全力で取り組まなければ絶対に無理だということは満点です。 これはあくまで自分の主観で、自分にとっての難しさや難易度です。   ここまででも、ある程度何から手をつければいいのかは感じ取れると思いますが、さらにこのやりたいことを具体的な行動になるまで分析していきます。 そんな方法について解説していきますので、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、来年どんなことを始めてみたいですか?」【即スタートできるノート術】

一問一答「あなたがつい食べ過ぎてしまうのはどんな時ですか?」【食欲コントロール】

あなたがつい食べ過ぎてしまうのはどんな時ですか? 今回はプチ断食も運動もしているのに体重が増えていくという方の相談をもとに、この年末年始の暴飲暴食対策として、食欲を無理なく上手にコントロールするための心理学について解説させてもらいます。 Q. 「プチ断食もしていて運動もしているのですが、体重が増えてきています。何がいけないのでしょうか?」 自分の摂取カロリーをまずは確認してみてください。 運動もしていてプチ断食もしているのに、体重が増えてきているということは、単純に食べ過ぎているのか、カロリーの高すぎるものを食べているのかだと思います。 人間は自分の食べたもののカロリーを見極めるのがとても苦手なものですから、1週間から2週間かけて、ポケットスケールなどを使って自分がどれぐらいのカロリーを摂取しているのかということを検索してみてください。 あとは、野菜を800グラム食べるということをしてみるのもいいと思います。 800グラムとなると、かなりの量になりますので、おそらくそれだけでもかなりお腹がいっぱいになって自然と制限されることもあります。腸内環境の問題で太っているという場合もあるかもしれませんので、その場合も野菜をしっかり食べることで改善することはできると思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 年末年始の暴飲暴食で太りがちではありませんか? 年末年始はどうしても太ってしまいがちな人が多くなりますが、どうすれば自然と痩せることができるのかということを紹介させてもらいます。 ちなみに、ガッツリ痩せたいと思うのであれば、やはり断食がおすすめです。 断食をしている人も多いでしょうが、体や細胞が飢餓状態になったとしても一定期間エネルギーを生み出すことができるシステムがあり、それがオートファジーと呼ばれるものです。 体内の脂肪や肝臓に蓄えられた不要な脂肪から燃やしてエネルギーに変え始めますが、このような機能不全で役に立たなくなった細胞から分解してエネルギーに変えていきます。 これを通り過ぎてしまうと、筋肉など体にとって必要な細胞まで分解してしまいます。 カロリー制限もオートファジーを起こすことができます。 ですが、間違えてはいけないのは、カロリーを制限しても栄養は制限してはいけないということです。 野菜はカロリーが低くて栄養価が高いので、食べ過ぎぐらい食べても丁度いいぐらいです。 ジャンクフードや加工食品はカロリーだけはやたらと高くて栄養はほとんどありません。 食べる量を減らすというよりは、食べるものを選ぶのがカロリー制限の重要なポイントになります。 そんなカロリー制限についてはこちらの一問一答でまとめさせてもらっています。 一問一答「あなたがつい食べ過ぎてしまう時はどんな時ですか?」【カロリー制限の極意】 健康を考えるためのおすすめ本 こちらは、人間がどうすれば長生きできるのかということを、幅広く扱ってくれている本です。 LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 「オートファジー」について学ぶのであれば、こちらの本がかなり詳しく紹介してくれています。 SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿 食を選ぶ力としては、こちらの本が読み物としても面白いですし参考になると思います。 これ、食べていいの?: ハンバーガーから森のなかまで――食を選ぶ力 暴飲暴食は何日続くとアウトなの?! 忘年会や飲み会の機会が増えて、ついつい暴飲暴食が増えてしまっているという人も少なくないのではないでしょうか。この暴飲暴食は何日続けてしまうとアウトなのでしょうか。 年末年始にどれくらい暴飲暴食をしてしまうとやばいのかという話です。 暴飲暴食の定義にもよりますが、ここではジャンクフードや油が多めの食事のような摂取カロリーに対して半分以上が脂肪になる高脂肪食品と定義し、このような食事をどれくらい続けるとやばいのかということを紹介させてもらいます。 ケンブリッジ大学の研究で、総カロリーのうち55%が脂肪になるような高脂肪な食品をマウスに与え続けるとどのような影響が出るのかということを調べたものがあります。マウス実験にはなりますが、人間が食べるジャンクフードやラーメンと非常に近いような食事をマウスに与え続けると、どれぐらいで脳や身体にダメージが起きて、様々な能力が低下してくるのかということを調べています。 高脂肪食品をマウスに9日間与え続けました。 実験期間は1週間とちょっとぐらいですが、年末の忘年会シーズンなどでは、1週間ぐらい飲み会が続くという人も、自宅で食べたり飲んだりする機会が多い人もいるのではないでしょうか。 9日間経ってからマウスの行動をチェックすると、頭の回転の速さである認知機能が20%低下し、フットワークの軽さや体の疲れにくさといった身体機能も50%も低下していたということがわかっています。 たった9日間脂肪の多い食事を食べるだけで、こんなにも体はダメージを受けてしまうということが分かります。 飲み会や会食が多いとか、ラーメンやジャンクフードなど油が多いものが大好きだという人は結構気をつけないとやばいと思います。 この研究では9日間でのダメージがチェックされていますが、それより少ない日数であれば大丈夫なのかというとそういうわけではありません。 9日間続けてしまうと、認知機能が20%低下し身体機能は50%も低下するわけですから、そこから考えると、マウスと人間が全く同じということはないでしょうが、やはり高脂肪食品というものはあまり続いてしまうと、 脳や体にそれなりの影響が起きると考えた方がいいのかもしれません。 この実験では、マウスの食事を低脂肪食品から高脂肪食品に切り替えると、驚くほど短期間で脳と肉体のパフォーマンスに大きなマイナスな影響が出たわけですが、逆に、9日間で脳や身体機能をこれだけアップさせることはなかなか難しいです。 たった9日間で、マウスの運動量は50%も低下し、迷路を抜け出すタスクの成功率も20%低下したということです。身体機能と問題解決能力が低下していると言えるわけです。 あくまでマウスの実験だから人間には関係ないのではないかと思う人もいるかもしれません。 マウス実験ではありますが、高脂肪食品が続くと短期間で脳にダメージが起きる可能性があるということではとても参考になる研究だと思います。 他にも、人間を対象にした高脂肪食品やジャンクフードを使った実験というものもいくつもあり、例えば、ジャンクフードのような高脂肪で糖質も多い食事を食べることによって、その人の生活が怠惰になってしまうという研究もあります。 子供たちにジャンクフードを与えすぎると、生活がだらしなくなり集中力が落ちて、やるべきことができなくなったり誘惑に弱くなったりするという研究もありますので、やはり人間に対しても同様の傾向があるのは間違いないのではないでしょうか。 人間の場合には、その影響はもっと少ないか、あるいは、もっと大きいものかもしれませんが、間違いなく影響はあるのではないかと思われます。 高脂肪食品は食べ過ぎに気をつけないと、生産性も低下してしまいますので仕事が進まなくなってしまったり、問題解決能力が低下することで他にも様々な影響が出てしまうかもしれません。 リバウンドの本当の恐ろしさとは?! リバウンドというものは皆さんが考えているよりもかなり危険なことです。 体重のアップダウンは健康に良くないです。 身体は体重が変化することによって思ったよりもダメージを受けています。 僕たちの身体はリバウンドすることによってかなり老化しやすくなります。 年末年始の気の緩みも、リバウンドによって老化してしまうことにつながりかねません。 おそらく、リバウンドすると痩せづらい身体になってしまうという話は皆さんも聞いたことがあると思います。 これは実際に研究でも確認されていて、ダイエットをする場合には、1回目のダイエットでは体重を落としやすいですが、2回目になると1回目よりも落としにくくなります。 これを繰り返していると、ちょっとやそっとのダイエットでは痩せなくなってしまいます。 僕たちの身体は体型を維持しようとする性質があります。 何度も体重が変動するということは、身体にとってはエネルギーが安定して供給されない状況に自分はいると認識してしまいます。 時にはエネルギーがたくさん供給されるのに、そうかと思ったら突然エネルギーが供給されないことがあるわけです。 それが繰り返されたら、当然ですが身体は溜め込もうとします。 ですから、繰り返せば繰り返すほど身体は脂肪を溜め込むようになるわけです。 さらに、参考にしている研究によると、ただ痩せづらい身体になるだけではなく老化していくということが確認されています。 ロードアイランド記念病院が158,063人の女性を対象にした研究があります。 研究では、4つのグループに女性を分けています。 体重がずっと安定している人と少しずつ増え続けている人、体重が少しずつ減ってきている人とリバウンドを繰り返している人、この4つのグループに分けています。 その上でこの女性たちを11.4年ほど追跡調査しています。 その結果恐ろしいことが確認されていて、人はリバウンドすればするほど身体がダメージを受けてしまい、突然死をしてしまうリスクが3.5倍にもなるということです。 体重が一定のレベルで安定している人に比べて、太っては標準体型になるリバウンドを繰り返している人は、突然死をしてしまうリスクが3.5倍にもなっていました。 心臓発作や脳卒中など、様々な原因があるとは思いますが、突然死をしてしまうリスクが3.5倍にもなるわけです。 リバウンドは心臓にかなりのダメージを与えるようで、リバウンドを繰り返すと、心筋梗塞など心臓疾患で命を落とす確率が66%も上がってしまうということも確認されています。 ですから、太っている人が病気になってしまうというのはまだ分かりますが、リバウンドを繰り返していると場合によってはずっと太っている人よりも身体へのダメージが大きくなってしまう可能性もあります。 もちろん太っている人の方がいいというわけではありません。 そういうことではありませんが、大人になってから体重があまりにも変化してしまうのは危険なのではないかということです。 この研究では、太っていて体重がずっと安定している人よりも、太ったり標準体型に戻ったりとリバウンドを繰り返している人の方がダメージが大きくなるというデータが出ています。 体重が減っていくのは問題ありません。 これは健康的になっていくのでいいことですが、それまで体重が減ってきていたのに急にリバウンドしたり、そこからまたダイエットを始めて徐々に減っていき…というようなことを繰り返すのは危険です。 冬に太りすぎてダイエットを頑張らなければと思い夏に向けて痩せて、夏が終わったらまた油断して太り始め…というようなことを繰り返していませんか? このようなことを繰り返していると、身体はどんどん老化して肌はガサガサになりますし、心疾患になってしまうリスクも上がってしまいます。 肥満体型の人は当然心臓病のリスクなども高くなります。 ですが、それよりもリバウンドを繰り返している人の方が場合によっては危険なのかもしれません。 研究者のコメントとしては、リバウンドはダイエットの合併症のようなものだと言われています。 これは世界的に問題にもなっている新しい病気のようなものだとのことです。 さらには、2009年の別のレビュー論文を見てみると、リバウンドを繰り返せば繰り返すほど身体が弱くなっていくというデータが出ています。 ここから考えるとおそらく若い人にもダメージはあるようです。 体脂肪が増えたり減ったりを繰り返していると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。 ですから、ダイエットをしたりリバウンドを繰り返している女性であれば、それによって生理がひどくなったりメンタルが不安定になったりということも起きてしまいます。 要するに、体内に炎症性の物質が増えてしまうことが原因です。 これが体を老化させたり病気の原因になったりします。これが脳に影響を与えると鬱になったりすることもあり得ます。 このレビュー論文では、リバウンドは脂肪組織に明確なダメージを与えると研究者は言われています。 そして、脂肪組織から炎症のもとになるサイトカインが分泌されるとのことです。 そのせいで、一定の体重を維持している少し太っている人よりも、リバウンドを繰り返している人の方が脂肪細胞にダメージが残ってしまい、それが体を炎症させる物質をどんどん分泌させてしまいます。 実際に、 リバウンドしている人の方が太っている人よりも体内の炎症レベルが高い傾向が確認されています。 ですから、リバウンドを何度も繰り返している人は、まずは一旦体重をある程度絞った上で、その体重を一定に保つことを考えてみてください。 そこから、無理にダイエットを頑張ろうとしたりしなくても体重を維持できる習慣を身につけてください。 そうしていないと身体の老化も健康へのダメージも思っているよりも大きくなってしまうかもしれません。 ここから先は、さらに無理することなく自然と食べる量を減らす方法や、この年末年始で特に気をつけてもらいたいポイントについて解説していきます。 人間の無意識にアプローチして、無理することなく健康的な食事ができるようになりたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたがつい食べ過ぎてしまうのはどんな時ですか?」【食欲コントロール】

一問一答「あなたが最近後悔したことはどんなことですか?」【後悔しない選択】

あなたが最近後悔したことはどんなことですか? 今回は、後悔した時にどうあるべきかという質問をもとに、後悔しない選択のためのチェックリストを紹介させてもらいます。 「Q. DaiGoさんは去年色々あった後、後悔したりマインドワンダリングな状態になった時はありましたか?また、立ち直る時に考えていたことや実践していたテクニックがあれば知りたいです。」 去年色々あってもちろん反省するところは反省しました。 とはいえ、やってしまった事はどうしようもありません。 このような出来事があった時には、人生で必ず何かしらの大きな変化があります。 短期的に見れば様々な問題が考えられたわけですが、長期的に見た時に「あの時反省する機会があって良かった」と思えるようにしたいと考えました。 例えば、10年や20年先の自分から、その時の自分を見た時に、良くなかった出来事も長い人生の中では大きな意味をもたらしてくれていたと考えられるようになるには、自分は今何をするべきか?ということを考えました。 人はしんどいことがあった場合に、目の前のことに集中しすぎると落ち込んでしまいます。 人は追い詰められると視野が狭くなり余計なことをしてしまうことがあります。 それを避けるために、10年先や20年先の自分を想像します。ある程度こうなれていたらいいなというくらいの将来の自分を想像します。 その将来の自分が今の問題に直面している自分を想像した時に、「あの時にあの出来事があって良かった」と思えるようになるためには何をしているだろうか?ということを考えます。 それをひたすら紙に書き出します。 そこまでできたら、それをひたすら試すための行動をするだけです。 以上がDaiGo師匠からの言葉でした。 賢い選択はいくらでもできると思っている人もいるでしょうが、世界トップレベルの知性であり世界最強の投資家であるウォーレン・バフェット氏であっても、年に一度ぐらい人間にとって良い選択ができたらいいのではないのかと言われています。 年に一度ぐらいは賢い投資判断ができるかもしれないけれど、基本的には人間は愚かな生き物だから、常に賢い選択は無理だということです。 ウォーレン・バフェット氏でも年に一度ぐらいしかできないと言われているわけですから、僕たちのような普通の人が賢い選択をするというのは難しいというよりもほぼ無理だとも言えます。 大切なのは、どちらかと言うと、正しくて賢い選択をしようと思い頑張るよりも、愚かな選択をしないことです。 これは投資でも同じで、多くの投資家たちは失敗しない方法を考え愚かな選択をしないためにはどうすればいいのかということを考えていますし、そちらの方がはるかに重要なポイントになってきます。 どうすれば後悔しづらい選択をできるようになるのかということについて、ニューヨーク大学が行なってくれた研究をベースに科学的に正しい選択の方法について解説していきます。 ちなみに、人生で抱える後悔のほとんどが理想に対する後悔だということがわかっています。 あの時自分が挑戦しようと考えていたのに実際には挑戦できなかったという後悔というものは取り戻せないので、いつまでも残りダメージを与えてしまいます。 僕たちはそもそも自分の理想よりも、それをやりやすいからということで義務ばかりに対処してしまう性質があります。 理想を常に先延ばししてしまい、義務ばかりにとらわれています。 そして、人生の後半においては、忘れ去られた義務は置いておいて、自分がしたいけれどできなかった理想に対する後悔に苦しめられてしまうわけです。 今自分がしようとしていることは、義務なのか?理想なのか?ということを考えて、1日の中で必ず一定の時間だけは理想に捧げる時間にしてください。その方が絶対に人生の後半で後悔しないことにつながります。 このような研究については、トーマス・ギロビッチ氏という非常に有名な方のこちらの本が参考になると思います。 その部屋のなかで最も賢い人 ―洞察力を鍛えるための社会心理学― 後悔しない選択のための10のチェックリスト 人生において後悔しない選択をするためには、確認しなければならないチェックリストがあります。 ニューヨーク大学ゲアリー・マーカス博士の研究をもとに、そのチェックリストを紹介させてもらい、チェックリストに沿って物事を判断するためには、どうすればいいのかということも解説していきます。 後から後悔することは多かれ少なかれ誰でもあると思います。 僕たちは、もっとより良い選択ができていたはずなのに、それを逃しています。 例えば、決断力が足らずにチャンスを逃してしまったり、しっかり考えて決めればもっと良い決断ができたはずなのに、周りに流されて勢いで決めてしまったりとか、バイアスによって思考が歪められていることが少なくありません。 人は基本的にバイアスに陥ってしまうものです。 そうならないための指針が今回紹介する10のチェックリストです。 1. 可能な時は常に代替案を探す 選択肢が沢山あった方が良いのは当然ですが、人はマルチタスクが苦手なので、物事をひとつずつ処理するしかできません。 同時に複数の可能性を考えるのは難しいので、場合分けできるように考える必要があります。 例えば、自分の中では答えが決まっている時も、「他にはどんな方法があるだろうか?」と考えると、後悔しない選択ができるようになります。 人は自分の決断が正しいと思える方向に物事を見てしまいます。 第一印象で頭がいい人だと思ったら、そう思えるところばかりに注目してしまいます。 自分にとって都合が良い所ばかりに注目してしまいます。 アイデアを出す時にも全く同じことが起きます。 自分の中での答えが出たら、一旦その答えは横に置いておいてください。 その上で、逆の考えや別の考えはないだろうかと考えます。 ビジネスのアイデアを考えるのであれば、自分の中でのアイデアが一旦出たら、仮に自分のライバルがそのアイデアを潰そうとしたら、どんな方法をとってくるだろうか? と考えることもできます。 自分の立場やキャラクター、条件を変えて代替案を探します。 自分とは立場が真逆の人だったらどうするだろうか? スティーブ・ジョブズであればどう考えるだろうか? DaiGo師匠だったらどう考えるだろうか? 自分のライバルや嫌いな人だったらどうするだろうか? これによって様々な可能性が見えてきます。 ひとつの可能性にとらわれてしまって、それ以外の可能性から目を背けてしまうことを防ぐことができます。 様々な視点で出てきた可能性を比べて、客観的に正しい判断をしていくようにします。 これは読書でも同じです。 著者や見解が違う本を2冊から3冊読むようにすると、自分の思考の偏りを防ぐことができます。 2. 問題のリフレーミング 人間の脳はコンテキストにとても弱いです。 背景情報や環境情報によって簡単に騙されます。 ですから、「別の前提があったらどうなるだろうか?」「違う状況であればどうなるだろうか?」「そもそも何のためにそれが必要なのか?」と、問題を違う角度から考える必要があります。 リフレーミングをしないと問題の本質が見えないことが多いです。 人間の脳がコンテクストに弱いということを覚えておいてください。 ストーリーや文脈によって簡単に説得されてしまうものです。僕らが問題だと思っていることは、実は問題でもないかもしれません。重要だと思っていることが、それほど重要でもなかったりもするわけです。 3. 相関関係と因果関係を区別 物事を選択したり問題を解決しようとする時に、原因と結果について考えると思います。 その行動をすることによってどんな結果が起きるのか? 今目の前にある問題の原因は一体何なのか? 原因と結果について考える時には、相関関係と因果関係を区別しないと、より良い選択をすることはできません。 例えば、「お金を持っている人は高い時計をしている」と考えている人が、「自分も高い時計をすればお金を稼げるようになるのではないか」と考えて、借金をしてまで高い時計を買ったという話を聞いたら皆さんはどう感じますか? 高い時計をしている人は、当然お金を稼げるようになったから高い時計をしているわけです。 お金を稼いだ原因の結果として高い時計をしています。 とはいえ、切り詰めた生活をしながら無理をして高い時計をしている人もいます。 ここには因果関係はありません。 投資でも同じです。 ウォーレン・バフェットのように、その企業の情報について事細かく読み解いた上で、確実な分析をもとに投資して利益を出すことができたのであればいいですが、偶然その企業の株を買って利益が出たという人もいるわけです。 宝くじと変わらない人もいるということです。 何が相関関係で何が因果関係なのかということを意識して見分けるようにしないと、いつになっても問題が解決しないということになりかねません。 物事を選択する時には、自分が何か見落としていることがあるのではないか?と常に考えるようにしてください。 自分の考えはバイアスの影響を受けているのではないかと考えて、今回のチェックリストを振り返っていただけると、より良い選択ができるようになります。 4. 母数を意識する 物事を分析する時に、そのサンプル数の数や量について意識する人は少ないです。 例えば、自分の今までの経験から考えると「Aの時は間違いなくBだ」というようなことを言う人がいます。 少ないサンプル数だけで物事を決めたり、自分の身の回りのごく身近な人の経験だけで判断すれば、当然後悔する結果になる可能性が高いです。 サンプル数が増えれば答えは変わります。 経験が増えたり母数が増えるたびに、「あれは間違った選択だった」「もっと広く物事を見ることができていれば」と後悔します。 自分の身の回りで3人ほど「◯◯が流行っている」という話を聞くと、「今世の中で◯◯が流行っている」と言い始める人がいます。 より多いサンプル数に目を向けるようにしてください。 過去の経験から物事を選択しようとした時には、その母数は具体的にどれくらいあったのか考えてみてください。 できるだけ母数が多い意見を参考にするようにしてください。 もっと広くたくさんの人の意見をもらったり、母数が多い情報を手に入れることができないか考えてみてください。 5. 衝動には勝てないことを受け入れる 人は弱い生き物ですから、自分の物事の選択も弱い方向に進んでいるだろうということを受け入れてください。 人間の衝動には勝てないことを受け入れることが、より良い選択をするためには必要です。 食べたい、飲みたい 、ダラダラしたい、怠けたい、一度衝動が起きるとそれに勝てる人はほぼいません。 衝動に強いと思っている人でも、50%ほどの確率でしか実際には勝てません。 だからこそ、周りの環境をあらかじめ整えておくしかありません。 お酒をやめようと思っているのに飲んでしまうとか、痩せなければならないと思っているのに、ついラーメンを食べてしまうとか、衝動に弱い自分を受け入れた上で、そうならないように衝動に負けることを前提に計画を立てる必要があります。 ですから、物事の選択を迫られた時に「衝動」を感じたら既にアウトです。 衝動を抑え込むのではなく、衝動を感じる状況をいかに避けるのかと考えて、物事を選択することが大事です。 もし自分の選択が「衝動に打ち勝とうとしている」のであれば危険です。 衝動が減る選択であれば、より良い選択である可能性が高いです。 ここから先の残り5つのチェックリストでは、人生を目標に対してより良いプランを作るための方法など、後悔しない選択のための大切なポイントを紹介していきます。 ぜひ続きもチェックしていただいて、10のチェックリストを踏まえて人生や大切なことの選択をできるようになってください。  

一問一答「あなたが最近後悔したことはどんなことですか?」【後悔しない選択】

一問一答「あなたは、どんな経験が人生で役に立つと思いますか?」【若い時にやると人生変わる行動】

あなたは、どんな経験が人生で役に立つと思いますか? 今回は、大人が今からでも大学に行く価値があるのかという相談をもとに、よりよい人生のために少しでも早めにしておくべき行動についてまとめさせてもらいます。 「Q. 今40代ですが、今から大学に行く価値はあると思いますか?」 全然あると思います。 40代を過ぎてからの一番いい習い事としては、音楽や楽器に関する勉強と語学学習だと言われています。 大人になってから新しいことを学ぶというのは、人生の幅を広げるというだけでなく、それまで過去に学んだ様々な経験や体験が新しいことを学ぶことにより活かされます。 ですから、子供の頃や若い時に学んだり勉強するよりも、大人になったり社会人になってから自分に何が必要なのかということを理解したり、もっとこれを勉強したいと思ってから学んだ方がちゃんと頭に入るような感じがする人も多いと思います。 ほとんどの人は社会に出てからの方が学ぶことが捗ります。 多くの人は高校を出てからすぐに大学に入りますが、高校を出てから1年から2年ぐらいワーキングホリデーのような形で海外に出たり、自分が興味を持ったところでインターンのように働いてみたり、ある程度社会での経験をした方が良いのではないかと僕は思っています。 やはり、一度でも社会に出てある程度の経験をしないと、社会に出てから何が必要なのかということが学べないと思います。 そのせいか、立派な大学を出ていても、Word と Excel と PowerPoint 以外は特に社会で役に立つ能力が何もないという学生は少なくありません。 そういう意味では、実践的な情報を知っている状態で大学で学ぶというのは、とても価値のあることだと思います。 僕自身も自分を振り返ってみて思うことですが、大学で勉強していた時よりも今の方がはるかに勉強しています。 これは何が必要なのかということが明確にわかったからで、そこからマネタイズする方法もわかっているので、今の方が勉強に対する自分が感じる価値がとても高いです。 ですから、今から大学に行くというのはとてもいいことだと思います。 ただ勉強の仕方は変えた方がいいです。 若い人たちと同じようにゴリゴリと勉強しても成果が出づらいので、効率的に学ぶ方法について知っておいてほしいと思います。 最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 こちらは僕の本ですが、オーディオブックであれば今なら1人1冊無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。 これで勉強法について学んでいただければ、若い人にも負けないインプットの方法も使えるようになると思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。   より良い人生のためにできるだけ早いうちにしておくべき行動とは?   今回は、若いうちにしておくと人生が変わる8つの行動として解説していきます。 これは大人になってから行なっても効果がないわけではありません。 出来る限り人生の早めの時期に始めておくと、自分の人生において非常に有利な状況になる行動について紹介させてもらいます。 今皆さんがこの瞬間から人生をより良い方向に変えたいと思うのであれば、まずは何から手をつければいいのか、あるいは、皆さんにお子さんがいるとか、皆さん自身がまだ人生の序盤の段階だというのであれば、今何をしておけば人生の後半で有利になるのかということを解説できればと思います。   1. 読書 まず、皆さんの人生を変えたりより良い方向に進めるために、できるだけ人生の初期に行っておくべき行動、それは読書です。 実は、僕たちが人生で抱える問題のほとんどを、その読書による知識ではなく、読書という行動をとったことにより得ることができる副産物がたくさんあり、それが解決してくれます。 読書は筋トレと同じで、最初から難しい本や分厚い本を読めるわけではありません。 ですから、子供や今まであまり読書をしていなくて苦手な人は、最初は別に無理をする必要はなく薄い本から始めればいいです。 誰でも集中力や忍耐力を少しずつ身につけながら、徐々に徐々に難しい本や分厚い本も読めるようになり、専門書や哲学書などいろいろな本も読めるようになります。 読書により僕たちの人生の質が上がります。 読書をすればするほど人生の質は上がるし、社交性も身につき、自分だけでなく家族まで幸せになるということが示された研究があります。 読書をすることにより年収が上がるとか、年収が高い人ほど読書をするといった研究はたくさんありますが、香港大学の研究で、過去に行われた読書と子供の発達に関する研究から質の高い19件の研究をピックアップしたメタ分析があります。 これは家族単位で行われた研究で、子供だけでなく、その親や兄弟に対してもどんな影響が与えられるのかということまで調べています。 その結果わかったこととして、子供が本を読めば読むほど、子供の問題行動はどんどん減っていき人生の質も高まり、問題解決能力も高まり、対人コミュニケーションが上手になることで人間関係も良くなっていたということが確認されています。 3歳から6歳の子供が対象になっていますので、親が一緒に読書をしたり親が読み聞かせをするということもあります。 一緒に本を読むということをした親や、子供に読み聞かせをした親は、なんと自尊心が高まるという効果が確認されています。 子供が夢中になっている本や子供の課題図書をバカにせず親も一緒に読んでみるというのは、親にとってもプラスになるわけです。 子供と一緒に読書をした親は自尊心が高まり、子供との関係もより良くなり、さらに人生の質も向上していました。 さらに、子供や家族との関係も良くなるというだけではなく、なんと毎日のストレスが減少してうつ症状まで軽くなったということも確認されています。 忙しい人ほど、しんどい人ほど、仕事で疲れている人ほど、ママ友との関係や学校での関係や親戚との関係でストレスが溜まり悩みを抱えている人ほど、子供と一緒に読書を楽しんだり子供に読み聞かせをしてあげるべきです。 これを毎日した方が、親は自分の行動や自分の人生に自信を持てるようになるし、当然子供との関係が良くなるだけでなく、周りの人との人間関係も良くなり人生の質も高くなる上に、ストレスが減って鬱になる可能性も減ります。 読書とは家族みんなですべきことです。 子供向けの本や絵本からでも十分です! 絵本も、子供の頃に読んだことがある絵本であっても大人になってから読むと、深いストーリーを感じたりすることもあると思います。 例えば、『100万回生きたねこ』という絵本がありますが、これも大人になってから読むと考えさせられることも結構あります。 ですから、絵本に限らず子供向けの本だからといってバカにせず読んでみるのも良いのではないでしょうか。 100万回生きたねこ (講談社の創作絵本) 読書のメリットは万人が得られる! 読書のメリットは文化や収入や育ちに関わらず得ることができるものです。 どのような育ちであっても、どんな文化圏で生まれたとしても、収入の高い人であってもそうでない人でも、変わらず読書のメリットは得ることができるということです。 読書や昔ながらのアナログなおもちゃなどは言語能力を鍛えてくれますし、普段から読書をしている子供の方が創造性が高くなるという研究もあります。 オリジナリティを発揮して価値ある人生を歩みたいのであれば、できるだけ早いうちから読書習慣を身につけてください。 一冊を読み通す力をできるだけ早いうちに鍛えておくことが大切です。 人生を考えるために役に立つおすすめ本 今回のおすすめの本としては、人生の初期の段階でしておくべき事や自分の人生や子供の人生を考えるために役に立つ本をいくつか紹介しておきます。 これは若いうちの行動が人生をどれぐらい決めるのかということを教えてくれる本です。 若い人は今のうちに何をしておけば人生がイージーモードになるのかということを理解できますので、ぜひこちらを読んでみてください。 すでに20代を超えてしまったという人も、読んでもらえれば自分の若い頃に何が足りなかったのかということを理解して、今からでも追いつくのも遅くないと思います。 人生は20代で決まる――仕事・恋愛・将来設計 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 瞑想は注意力のコントロールのためのものですが、瞑想は読書ととても似ています。 瞑想では自分の注意が余計なところにそれたらそれを戻すトレーニングですが、これは読書も同じで、読んでいて関係のないところに注意が逸れてしまった時には、それを本の内容に戻すことにより読書力を鍛えることができます。  ですから、この瞑想と読書を一緒に学ぶということを行うと、効率よく読書継続力を高めることができると思います。 そのためにもこちらの本はおすすめです。 マインドフルネスストレス低減法 この本は運動をすることによって脳細胞を増やすという内容になっていて、運動を習慣にして頂けると、本を読むスピードも読んだ内容を記憶に残す力も、本の内容をまとめる力も格段に上がります。 脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 いくら読書を頑張ったところで、それでもやはり天才には勝てないとか、生まれつきの優秀な人には勝てないというようなことを言う人もいると思います。 そんな人はぜひこちらの本を読んでください。 もちろん成功している人の中にはいわゆる本当の生まれつきの天才もいます。 ですが、成功している人を見ると決してそんな天才ばかりではありません。 では、どのようにして彼らは天才と呼ばれるような成功を成し遂げたり、生まれ持っての天才を超えるような成果を成し遂げたのかということを理解できる本です。 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法 大人になってからもこのやればできるという感覚がなければ、読書もなかなか続かないということもあると思います。 1冊読み通したことがないという人や難しい本を読もうと思い何度も挫折したという人は、やはり、本を読みきった経験自体がないので挫折しやすくなります。 この本は、やればできるという感覚を正しく持ち、自分の可能性に挑戦するにはどこから始めればいいのかということを学べる本です。 マインドセット「やればできる! 」の研究   2. ソーシャルスキル 早期教育や英才教育というものは、実は、子供の IQ に関しては全く何の関係もないということが言われています。 早めに教育を始めても遅く教育を始めても、子供の IQ レベルについては何の違いもないということです。 早期に教育を始めるより、人生の初期の段階で必要なのはソーシャルな関係を周りと作れる環境です。 早期に良い友達を作るチャンスを与えてあげた方が、子供の将来にとってはプラスになるということです。  複雑な環境が子供たちの知性を伸ばします。 この複雑な環境というのは、そこにいろいろな人がいて多くの人間関係があり日々移り変わっていく環境のことです。 つまり、毎日同じ場所で同じ勉強をするというようなことではなく、時には勉強してもいいし遊んでもいいし、いろいろなイベントが起きて、その中に人間関係があるといった複雑な環境で自分でソーシャルな関係を作っていくということが子供の知性を伸ばすことにつながります。 ですから、家庭では家族みんなで読書する時間を大切にして、子供には早いうちから読書習慣を自然と身につけるようにしてもらい、家庭の外では複雑な人間関係で学べるようにしてあげてください。 ただ、親が子供に対してソーシャルスキルを誤解していることが多いです。 これは周りに合わせる協調性ではありません。 親は子供に対して外向性と協調性を期待しますが、これはソーシャルスキルではありません。 外向性は大切ですが、協調性は別になくても構いません。 ソーシャルスキルは、自分が仲良くなりたい特定の人と関係を深めることができるスキルです。 それと同時に、付き合うべき相手を選ぶスキルです。 付き合うべき相手を選んで、その相手と関係を深める能力がソーシャルスキルです。 若い人たちが人生をより良くするためには、できるだけ人生の序盤において複雑な人間関係に触れておく必要があるということです。 お子さんがいる場合には、そのお子さんのために参考にしていただけたらと思いますし、もうすでに大人になって、今更だと考える人もここから学んでもらいたいと思います。 複雑な人間関係に触れておくことが重要なわけですから、今まで自分が会ったことがないような人たちや、関わったことがないような業種の人たち、今までなかった上下関係や横の関係がある環境などに自ら身を置いて、新しい経験をしてみるのも良いのではないでしょうか。 仕事やバイトを選ぶ際にも、今まで自分が全く関わったことがないような業種を選んだり、今まで触れたことがないような人間関係がある趣味や習い事を選んだ方が未来のためにはなります。 同じような業界ばかりを経験するのではなく、全く違う業界や全く違う上下関係や違う組織構造を持っている業界、全く違うジャンルの経験をした方が将来のためになります。  複雑な人間関係の中に身を置けば、当然誰でも失敗することはあります。 大抵の人は、子供の頃に人間関係がうまくいかなかったり、引っ込み思案になってしまうと、コミュニケーションは技術なのに学ばなくなってしまいます。 学ばないからうまくいかなくなりますし、うまくいかないから学ばないので、ソーシャルスキルから得られる様々なメリットが得られなくなります。 これが人生の後半で大きな差になってしまいます。 良い人間関係を作ることは、良い運動習慣を身に付けることや肥満を克服することよりも健康にとって重要です。 運動習慣を身につけたりダイエットしたいという人も多いでしょうが、健康のことを考えるのであれば、それよりも大事なのは良い人間関係です。 子供の頃にソーシャルスキルを学ぶことが重要だと言われると、周りに大人ばかりがいる環境では、周りに合わせて大人びた態度をとることだと勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、あくまで子供の頃に重要なのは同世代と一緒に過ごすことができる複雑な環境です。 子供の頃も学生の頃も、子供じみたことに夢中になって構いません。 バージニア大学の研究を見てみると、年齢にそぐわないような大人びた行動をすることによって、若い頃には周りからの人気を集めることができる場合もありますが、年齢を重ねるにつれて、逆にその人気は失われていくということが確認されています。 若い頃は大人びた人が人気になることが多いですが、年月が経つにつれ、いずれイタイやつになってしまいます。 子供の頃は子供っぽくて構いません。大人から見ればバカバカしいことに夢中になっていても構いません。 若い頃から大人びた行動ばかりをしていると、子供の頃でなければできないことを犠牲にしてしまいます。 自分が大人だと思うと周りの子供を見下すようになってしまいます。 それによって人間関係も学べるはずのソーシャルスキルも失ってしまいます。 3. 運動  どんな運動でも効果はあります。 心肺機能を鍛えて疲れづらい体を作るためにはHIITが効果的です。 できるだけ若い頃にしておいた方がいい運動についてまとめておきます。 6歳から8歳の子供たちを対象に、普段の身体活動のレベルと座位時間の長さ、読書能力や計算能力について調べた研究があります。 その結果、中程度以上の身体活動を行なって座位時間が短い子供は、読書能力も計算能力も高かったそうです。 つまり、普段から体をしっかり動かして座っている時間が少ない子供は、読書能力も計算能力も高くなるということです。 さらに、勉強をしている際に体を動かすことの効果について調べた研究を見てみると、体を動かしながら学んだ方が学習効果が高くなるということが確認されています。 日本では座って勉強することが良しとされたりしますが、動ける状態で勉強した方が、明らかに学習効果は高くなるようです。 もちろん、個人差はありますが、全体的に成績も向上したそうです。 ステッパーを踏みながら読書したり、歩きながら読書したりする人も多いでしょうが、勉強の合間にルールを決めてスクワットなど簡単な運動を取り入れるのも良いのではないでしょうか。 ①格闘技 格闘技が好きな人もいるでしょうし、女性でもキックボクシングなどをしている人も結構いると思います。 総合格闘技で、自分をコントロールしたり注意力をコントロールする機能である実行機能が改善するという研究があります。 この実行機能は、その能力が高ければ人生がイージーモードになるとも言われる能力です。 カリフォルニア州立大学サンマルコス校の研究で、アスペルガーとか自閉症の問題を抱え、実行機能が低いために苦労している人を対象にした研究があります。 それらの診断を受けた8歳から11歳までの子どもたち43人を集めて、総合格闘技を習うグループと何もしないグループに分けて、13週間でどのような違いが現れるのかということを調べています。 その結果わかったこととして、総合格闘技を習った子供たちは、自分の行動をコントロールする行動抑制能力が高くなって、自己コントロール能力にも繋がるワーキングメモリが向上していました。 さらに、認知的柔軟性も高くなっていたので、物事に対する柔軟な思考も改善していたということです。 この研究では、その子供たちの両親にもインタビューを行っています。 子供の感情や行動をコントロールする能力が、格闘技を習った後に改善していたという報告もありました。 ということは、お子さんがアスペルガーなどで悩んでいる方は格闘技を習ってみるのも良いのではないでしょうか。 これは総合格闘技を対象にしているので、他のどの格闘技でも同様の効果が出るのではないかと思われます。 目の前のことに集中してマインドフルな状態になるということから、自分の注意力をコントロールするトレーニングになるのではないかと考えられます。 目の前のことに集中してマインドフルな状態になれるという点で考えると、ボルダリングやキックボクシング、ヨガも同様の効果が期待できます。 ②チームスポーツ  チームスポーツで記憶力が上がります。 ワシントン大学セントルイス校の研究で、9歳から11歳の子供4191人のサンプルを分析して、チームスポーツに参加した場合と参加しない場合の脳の違いを調べています。  チームスポーツでは、人間関係を作りながら運動による様々なメリットを同時に享受することができます。 この研究では、チームスポーツに参加している子供は男女問わず脳の海馬が大きくなっていました。 脳の海馬が大きくなっているということは、瞬間記憶能力も高くなっていますし、自分をコントロールする能力が高くなっているということです。 チームスポーツを行うことによって、人間関係の学びを得て、感情をコントロールする力や集中力が鍛えられるわけです。 さらに、6歳から10歳の頃にチームスポーツに参加していると、思春期になった頃に思春期独特の問題が少なくなるとか、自分はチームの一員としてみんなに認められているという感覚を持つことができて、必要とされているから自分はこのままでも大丈夫だ、そんな適切な自尊心を養うことができるという研究もあるくらいです。 自己主張を行う能力も向上するというデータもありますし、チームスポーツに取り組むことによって、自分の感情を上手にコントロールしながら複雑な人間関係の中で学ぶことができるようです。 ここから先は残り5つについて解説していきます。 いずれも子育てにも、自分の人生にも役に立ちますし、遅いということはありません。 自分の、大切な人の人生を考えるのであれば、ぜひチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どんな経験が人生で役に立つと思いますか?」【若い時にやると人生変わる行動】

一問一答「あなたは、どういう時にアイデアが湧きやすいですか?」【ネガティブ発想術】

あなたは、どういう時にアイデアが湧きやすいですか? 今回は、音楽で成功したいという方の相談をもとに、自分でネガティブな特性や時間を上手に使って、人生を変えるアイデアを生み出す方法について解説させてもらいます。 Q. 音楽で成功したいと思っています。何かアドバイスをお願いします。 多くの人が、音楽であれば、その音楽だけに集中すれば良い成果が出ると思っていますが、実際にはそれは間違っています。 特に、創造性を発揮する必要があるものに関しては、創造性を発揮することや集中力を発揮することなど、色々と混ぜないと、やはりいいアイデアは出てこないものです。 ですから、常に曲を作ろうと考えて成功している音楽家はそんなにいないわけです。 偉大な発明をしているような研究者であっても、研究だけでなくゴルフがとても好きだったり、小説を読むのが好きだったり、様々な他のことにも時間を使っているものです。 もちろん自分の専門はあるけれど、それだけではなく他のこともしていて、その他のことをしている時に、いいアイデアが思いついて、結果的にそれが自分の専門分野に活きてくるということが少なくありません。 特に若いうちには、様々な刺激を受けることによって、自分の感性が磨かれていくと思いますので、自分の環境を狭めることをせず、広い視点を持っていただけたらと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 人生を変える2つの方法 僕たちが人生を変えるためにやらなくてはいけないことは2つあります。 1つは、もちろん努力して自分の行動や環境を変えることですが、もう1つは再解釈です。 誰が考えてもひどい出来事はあります。 例えば、程度の大小はそれぞれだと思いますが、トラウマや思い出したくもないツラい経験を持っている人も少なくないはずです。 この経験を創造力に変えていくことが可能だということがわかっています。 創造力の高い人は開放性が高くなり、開放性の高さは新しいことを受け入れる能力です。 つまり、開放性が高まると、僕たちは人生に対して新しい意味を見いだすことができるようになります。 自分の視点を変えることができるということです。 ですから、人生を変えるための方法としては、自分の環境や行動を変えるか、自分の視点を変えるかしかありません。 環境や周りを変えることはとても難しいことですから、自分の視点を変えることを考えた方が良いのではないでしょうか。 これが今回提案したい創造力を鍛えるということです。 創造力を鍛えることによって、自分の人生や自分のツラい過去に対して新しい意味が生まれて、それにより開放性が高まり人生は良い方向に進み始めます。 自分のネガティブな経験やネガティブな性格に悩んでいる人も少なくないと思いますが、このようなネガティブな経験やネガティブな性格ほど、創造性に変えることができるということがわかっています。 創造力を高めるためのツールとして使うことができるということです。 ネガティブな力で人生を変える 人に嫌われるようなネガティブな特性は色々とあります。 皆さんにも、嘘をついたり他人に余計なことを言ってしまったり、物事を気にしすぎるとか落ち込みやすいなど、自分でも嫌な特性があると思います。 誰もが顔をしかめるようなネガティブな特性を使って、クリエイティビティを高める方法について解説させてもらいます。 嫌味も皮肉も力に変える 皆さんの周りに嫌味な人はいますか? やたらと皮肉ばっかり言ったり余計な一言を言う人がいます。このような人たちを上手に使い皆さんの利益にするための方法を紹介します。 嫌味や皮肉を言ってくる人は、皆さんの脳のある機能を高めてくれるということが研究によりわかっています。 それは創造力です。 嫌味や皮肉を言われることによって創造力が高まるということです。 ハーバード大学の研究で、300人の参加者を対象に、ただ普通に会話をしてもらった場合と、嫌味や皮肉が入った会話をしてもらった場合、そして、ポジティブな会話をしてもらった場合で比較しています。 その結果、普通に会話をした場合とポジティブな会話をした場合は、クリエイティビティを測るテストの成功率が30%でしたが、皮肉や嫌味を言った側の人は67%もクリエイティビティが高くなり、さらに、皮肉や嫌味を言われた側の人はなんと75%もクリエイティビティが高くなっていました。 嫌味や皮肉を言われると創造性がUP! 嫌味を言う側は、わざわざ直接的な表現ではなく頭を使ってそれを表現していて、言われた側は、相手の意図を理解するためにそれを言う側よりも脳を使っています。ですから、それが脳トレになりクリエイティブなことを思いつきやすくなったということです。 皆さんに対して嫌味な事や皮肉を言ってくる人がいるかもしれませんが、その人たちは、考え方によっては、皆さんがいいアイデアを生み出すための糧になってくれる人です。 その嫌味に対して、ただイライラしているだけではもったいないので、そんな嫌な人達も自分の糧にすることを意識していただけたらと思います。 疲れた時こそアイデアを出す! 仕事や勉強で疲れて何もやる気が出ないということもあると思います。 そんな時もあります。 ただ、それはそれで受け入れた上で、そんな時こそアイデアが出やすいということを覚えておいてください。 疲れた時に無理をして仕事をしようとしたり、疲れている時に一生懸命インプットしようとしても、なかなかはかどらないので余計に疲れてしまいます。 そんな時はアイデアを出す時間だと割り切ってください。 ハーバードビジネスレビューで紹介されていた内容ですが、頭が疲れて意識が朦朧としているような状態の時には、人はアイデアが浮かびやすくなるそうです。 人間の脳は、必要な情報とそうでない情報を選別してくれています。 目の前のやるべきことに集中できる時というのは、周りからの不要な情報をシャットアウトしてくれるので、集中力を発揮することができるわけです。 疲れている時は、その脳の機能がうまく働いていないので、周りからの余計な情報に気を取られてしまい集中できません。 逆に言うと、疲れている時には、普段ではシャットアウトしているので気づかないような情報にも気づけるようになるわけです。 それによって、今まで思いつかなかったようなアイデアが出やすくなります。 落ち込みやすい人やうつ傾向がある人は、この情報をフィルタリングする能力が低い可能性があります。 それゆえ、このような人はクリエイティビティが高く、他の人が思いつかないようなアイデアを出すことができるわけです。 同じような研究は他にもあり、人は疲れている時の方が謎解きやパズルも正解率が高くなります。 クリエイティビティを発揮して問題を解決したいと思うのであれば、この疲れた時を上手に使ってください。 ここから先は、物事に集中できない人や気にしすぎてしまう人がクリエイティビティを発揮する方法や、退屈な時間や落ち込んでしまった時こそ、人生を変えるために大切にしてほしいことなど、人生を変えるためのアイデアの出し方について解説していきます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どういう時にアイデアが湧きやすいですか?」【ネガティブ発想術】

一問一答「あなたが運が良いと思うのはどんな人ですか?」【勝ちパターンの作り方】

あなたが運が良いと思うのはどんな人ですか? 今回は、友人の失敗を望んでいる自分に気づいてしまったという方の相談をもとに、人生やビジネスで成功し続けるための心理学について解説させてもらいます。 Q.友人の失敗を望んでいる自分がいました。 これはどうすればいいのでしょうか? これは嫉妬の感情だと思います。 自分に余裕がない人間は、自分の近しい人の失敗を望んだりします。 ですから、他人の失敗を望んでいる暇があるのであれば、自分を高めることを考えてください。 自分が成長すれば、人生は楽しくなるでしょうし、他人の成功を心から喜ぶこともできるようになります。 僕もある程度ですが、成功できて良かったと思っているのは、他人の成功を喜ぶ人と付き合うことができるようになったことです。 自分が頑張っていない人は、他人の成功を運によるものだと考えてしまいます。 運がいい人が成功した、 ずるいことをした人が成功した、 お金を稼いでいる人たちは悪いことをしている、 そんな人たちばかりがいるところで、自分が頑張って成功すると批判して叩かれるので、いづらい場所になります。 自分の成長に意識を向けて、行動することで成功を掴む。 そして、人の成功を喜ぶことができる人間関係を手に入れるということが重要なのではないでしょうか。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 成功が続く勝ちパターンの作り方 皆さんも人生の中でこのまま「勝ち」が続いたらいいと思ったことはあると思います。 ビジネスでもずっと勝ち続けているような人もいます。 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで誰もが憧れる状況を維持することができている人です。 ビジネスだけでなくアーティストでも芸能人でも、売れに売れてあっという間に手の届かない所まで行ってしまう人がいます。 そんな連勝トレンドのことをホットストリークと言います。 今回はそんなホットストリークに関する研究をもとに紹介させてもらいます。 この理屈を理解することができれば、どうすればホットストリークに入ることができるのか?だけでなく、入った後にどうすればそれを維持することができるのか?ということまでわかるようになります。 一発屋で終わるのではなく、一度の成功を次の成功に繋げ、その成功をまた次の次の成功に繋げる、それを繰り返しながら成功し続ける人生をつかむ方法です。 運の良し悪しを決める要素とは? 例えば、運がいい人と悪い人の違いについて調べた研究があります。 それによると、運がいい人と悪い人の違いは「観察力」の違いだということが確認されています。 チャンスに気づくことができるかどうかで運がいいかどうかが変わるということです。 運の良し悪しというものは完全なランダムだと考えられていましたが、実は「観察力」によってコントロールすることができるのではないかと言われています。 そんな自分の運の良し悪しをコントロールするための方法については、こちらの本で詳しくまとめていますのでチェックしてみてください。 運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則) 人生の連勝トレンド 今回は、観察力とはまた別の話で運に頼らない勝ちパターンの作り方です。 ペンシルベニア州立大学の研究で、3万人の人たちを対象にホットストリークが本当に存在するのかということを調べてくれています。 この中には科学者や芸術家、映画監督など様々な業界のプロフェッショナルが含まれています。 1つ目の勝ちが次の勝ちに繋がって連勝が続いていくホットストリークが本当に存在するのかということを調べたものです。 その結果、ホットストリークは存在するということが確認されています。 ホットストリークの3つの事実 事実その1 :プロフェッショナルの90%が経験 アーティストや芸術家、科学者や映画監督など、クリエイティブであることが必要な業界のプロフェッショナルの90%が少なくとも1回のホットストリークを経験していました。 短い期間で終わることもあれば長く続くこともありますが、9割のプロフェッショナルが少なくとも一度のホットストリークを経験していたということです。 逆に、クリエイティブがあまり必要にない単調な作業を行うような業界では、ホットストリークはあまりないのかと考えられます。 ひとつのアイデアや素敵な作業によって人生が大きく変わる可能性がある業界の人たちは、ホットストリークを経験する人が圧倒的に多いようです。 事実その2 :タイミングはランダム 彼らには一生の中で優れたパフォーマンスを飛躍的に発揮する時期が必ずありました。 ただ、それがいつ発揮されるのかということについては完全なランダムだったそうです。 若い時に始まる人もいれば中年期になってから始まる人もいます。年齢を重ねてから始まる人もいましたが、これは完全なランダムだったということです。 ホットストリークを意識的に起こすことは結構難しいと研究では言われています。 ただしこれには例外もありました。 どちらかと言うと、それよりも一度掴んだチャンスをホットストリークに変えることができるかどうかという違いの方が大きいということです。 一度掴んだチャンスをホットストリークに乗せることさえできれば連勝トレンドに乗れます。 このチャンスを掴むためには努力も必要ですが、1度チャンスを掴めば90%の人がホットストリークを経験しているということですから、それ自体はあまり難しいことではないようです。 事実その3 :平均で4年から5年継続 彼らはホットストリークを平均で4年から5年の間経験していました。 タレントさんでもチャンスを掴んで一気にブレイクする人もいます。急に注目されることもありますが、これがどれくらい続くかというと4年から5年は続くということになります。 このスパンを覚えておいてください。 DaiGo師匠もこのスパンを意識するようにしています。 テレビに出てパフォーマンスをした時もニコニコ動画を始めた時も、これからも同じだと考えていますが、うまくいったとしても4年から5年ほどしか続かないと考えています。 4年から5年ほどしか続かないわけですから、その間に次のホットストリークを探さなければいけません。 2年から5年続くのであれば、2年目から3年目ぐらいの一番調子がいいタイミングで次のことにチャレンジしなくてはいけません。 そうすれば、本当の意味で勝ち続けることができます。 ホットストリークに乗る方法 ホットストリークに乗る方法は色々とあります。 例えば、「マシュー効果」という効果を使ったり、「ランダムインパクトルール 」という原理を使ったりすることもできます。 最初のチャンスを掴むのが難しいという人が多いと思いますが 、この最初の成功と人脈の作り方もある程度わかっています 。 多くの人が間違うことですが 、高いスキルを身につけなければいけないとかまずは能力を高める必要があると考えますが、ホットストリークに乗るためには高い能力は必要ないという研究もあります。 どちらかというと個人の能力よりもチーム選びの方が重要になるとも言われています。 どんなチームで働いているかによって、ホットストリークに乗ることができるかどうかが決まるということです。 さらには、マイナスに対する想像力が高い人の方がホットストリークに乗ることができるという話もあります。 やたらとポジティブな人の方がチャンスを掴むような気がするかもしれませんが、ホットストリークに乗るためにはネガティブな人の方が有利なようです。 ホットストリークに乗る人には特有の口癖もあるそうです。 これらについては、後半でそれぞれ詳しく解説していますが、無料部分では、その中から2つのポイントについて解説しておきます。 「マシュー効果」 自分が最初のチャンスを掴んだことで、少し成功したり有名になったことによって、ホットストリークに乗るために足りない人脈や人間関係を得て、そのおかげで成功する確率が高くなりホットストリークに乗り続けることができるという現象をマシュー効果といいます。 ですから、ビジネスでも SNS でも少し成功したりフォロワーが増えたりしたら、そこで新しい人脈を開拓して、その人脈を頼りにしながら次の挑戦をしていくことが重要です。 そして、次のチャンスを掴んだら、また同じように人脈を開拓して次の挑戦に繋げます。 ステータスが上がるたびに新しい人脈を開拓することが重要だということです。 いわゆるお金持ちや富裕層は社交パーティーや特有のコミュニティなどで人と会うことを好む傾向があります。 彼らはマシュー効果を最大限に使うために人と会っています。 ホットストリークに乗り続けるためには、常に新しい人脈を開拓したり人間関係を手に入れなくてはいけないということを彼らは理解しています。 DaiGo師匠がワインを好きになった理由はここにもあります。 ある程度成功しないとワインを買うことができません。 そのワインを買って1人で飲んでしまっては意味がありませんが、いろんなワインを飲んで勉強して違いがわかるようになれば、成功者が多いワイン好きの中で協力者を得ることもできるようになります。 ずっと表に出続ける仕事ができるわけでもないとわかっているので、協力者を得て次のビジネスをしていかなければいけないと考えています。 「ランダムインパクトルール」 最初の成功やチャンスを掴むことに関しては完全なランダムということでした。 ですが、「主に生産性のレベルによって決まる」とされています。 自分のいつ成功するかがランダムで決まるのでわかりません。 ただ、生産性を一定のレベルで高く保つことができていれば、何歳で成功するかはわかりませんが、必ずどこかで成功することができるというのがポイントです。 人は一生懸命頑張る時もあればサボる時もあります。 多くの人は少なからずムラがあると思いますが、それではホットストリークに乗ることができないわけです。 成功していてもいなくても高い生産性を保ち続けることが必要です。 それを保っていれば何歳の時にホットストリークに乗ることができるかはわかりませんが、それができていない人のところにはチャンスは舞い降りてこないということです。 これがランダムインパクトルールという考え方です。 一定の高い生産性を保ってください。 それで少しでも成功を掴んだら新しい人脈を開拓してください。 それを活用して次の成功を掴みに行ってください。 これを4年から5年で繰り返していくというのが一番のホットストリークの乗り方です。 他にもホットストリークに乗る方法は色々とあります。 これらについてはぜひ続きをチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが運が良いと思うのはどんな人ですか?」【勝ちパターンの作り方】
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著者イメージ

メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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