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なぜ私が東京女子プロレスの解説を?■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
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なぜ私が東京女子プロレスの解説を?■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

2021-08-23 20:14
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プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは女子プロレスです!


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――
小佐野さんが東京女子プロレスの解説をやるのは意外性があって面白いですね。

小佐野 今年の2月から始めてるんだけど、それまで東京女子はそんなに見てはいなかったんですよ。去年の暮れにこの話をもらったときには「なんで私に?」という率直な感想だったんだけど(笑)。

――
東京女子を束ねるサイバーファイトには何か狙いがあったんですかね。

小佐野
 どうなんだろう。今年からDDTの解説もやるようになったし、サイバーファイトの中で何か変えたいものがあったのかもしれないね。

――
DDTの解説をやることになったとき、小佐野さんは「全日本プロレス系をずっと追ってきたマスコミからの目線が必要だったんじゃないか」という話でしたけど。

小佐野
 東京女子もそれと同じことなのかなと思ってね。私が解説をやると、どうしても男子のプロレスの視点になるから。で、東京女子の解説のオファーをもらってから1月4日の後楽園大会を取材することから始まって、まずは選手の顔と名前をすべて覚えなきゃいけない。それまでは山下実優、坂崎ユカ、伊藤麻希ぐらいしか顔と名前は一致しないレベルだったんですよ(笑)。 

――
正直ボクもその3人くらいです(笑)。

小佐野
  1月4日の後楽園の第1試合は遠藤有栖が鈴芽相手にデビュー戦を行なったんだけど。こっちの勝手なイメージだと、いかにも派手に見せる女子プロという感じで試合を組み立てるのかなと思っていたら、いきなりグラウンドで腕や足を取り合ったりしてるわけですよ。鈴芽もそんなにキャリアがあるわけじゃないのに動けるし、ちゃんとレスリングができる団体なんだってことにまず驚いた。そしてベースが男のプロレスなんですよね。

――男のプロレスですか。

小佐野
 教わってるのが女子レスラーじゃないと思う。

――
これまで男のプロレスを感じた女子プロレスってありますか?

小佐野
 そうだなあ、LLPWかなあ。

――
L・L・P・W!! 東京女子とはカラーがだいぶ違いますね(笑)。それまでも東京女子の試合は見る機会はあったんですよね?

小佐野
 見ることはあったけど、 DDTのビッグマッチなんかでの賑やかしですよね。なんとなくバラエティっぽい印象が残ってたんだけど、じっくり見ると、ちゃんとした試合の組み立てができるんだってわかった。最近の子はデビュー戦からちゃんと動けるよね。オタオタしない。ちゃんと練習してるんだろうなって。

――女子にかぎらず最近のレスラーってデビューから動けますよね。

小佐野 ある程度、仕上がった状態でデビューするよね。昔は最初からできるほうが変な感じだったし、新人の頃はやっちゃいけない技も多かったから。

――いまは早いうちから選手の個性が出せる時代ですね。 

小佐野 でも、知識がないと、どの選手も一緒に見えたりするでしょ?

――ボクはグループアイドルはすべてAKB48に見えますね(笑)。

小佐野
 でも、東京女子の場合はコスチュームで覚えやすかったりするんですよ。顔がわからなくても色で覚えられる。あと選手のキャラが被らないから、1~2回見ただけでどんな選手か把握できるんだよね。

――
本格的に見出した小佐野さんが言うんだから間違いないんでしょうね(笑)。

小佐野
 東京女子の実況解説席には村田(晴郎)さん、 三田(佐代子)さんがいるし、私はゲスト的な感じで喋ってればよかったんだけど。8月7日の名古屋大会が荒井優希の凱旋初試合だったんですよ。

――
SKE48の荒井優希。

小佐野
  その大会は解説がユリオカ超特急さんで、解説は私だけの編成だったんです(笑)。ユリオカさんは知識豊富なプロレスファンで、SKEの大ファン。とはいえ村田さんや三田さんはいないし、ユリオカさんと解説仕事で喋るのは2005年の『週刊ゴング』にDVDの付録をつけたときに実況解説をやったとき以来なんですよ。それはブルーザー・ブロディの海外試合なんかが収録されてるのかな。

――非常に『ゴング』らしい付録ですね(笑)。

小佐野
 ユリオカさんがどれくらい東京女子の知識を持ってるかわからないから、こっちが完璧にしなきゃいけないということで、選手の技をすべて覚えて。そうしたらより深く東京女子のことがわかるようになって、いまでは非常に喋りやすくなりました(笑)。

――
いまって選手によって技の名前がそれぞれついてるから覚えるのが大変ですよね。何か隙を見せるとSNSですぐに批判されますからね(笑)。

小佐野 そうそう、ヘタなことは言えないし、間違ったらすぐに指摘されるから(苦笑)。技でいえば女子プロは大変。オリジナルの名前をつけるから。角田奈穂の紫電改という技があるんだけど、 それは太陽ケアのハワイアンスマッシャーなんだよね。だから紫電改を出したあとに「これは太陽ケアのハワイアンスマッシャーですよね」と付け加えると専門家っぽいし、昔のファンは喜んでくれる(笑)。

――そういったところが小佐野さんに求められるところなのかもですね(笑)。

小佐野
 東京女子で面白いなと思ったのは技のチョイス。山下実優のアティテュード・アジャストメントとか紫電改とか使う技が渋いんだよね。マニア的。だからそこが男性のプロレスっぽいところなんですよ。 らくという選手のパロ・スペシャルから回転エビ固めはSmile Trainという技の名前で。

――
さすが小佐野さん、しっかり覚えてますね!(笑)。『ゴング』って女子プロのイメージがあまりなかったですよね。

小佐野
 ないね。 それこそ月刊時代の『ゴング』で女子プロが記事になったのはマッハ文朱がベティ・ニコライに挑戦した試合と、マッハ文朱がジャンボ堀からベルトを取った試合がモノクロページかな。

――
50年近く前の試合ですね(笑)。

小佐野
 『ゴング』が週刊化された1984年はクラッシュ・ギャルズがオーバーした年で、その年の夏に『炎の聖書』をリリースして。その頃から女子プロの記事を載せるようになったはずだよ。初めてカラーで載せたのがクラッシュ・ギャルズ。

――
『週プロ』よりは女子プロには熱心じゃなかった印象が……。

小佐野
 竹内(宏介/「日本スポーツ出版社」社長)さんがその昔、女子プロレスラーと付き合っていたからかな(笑)。

――
そんな理由なんですか!?(笑)。

小佐野
 いや、それはわからないけど。 竹内さんは結婚前に、女子レスラーと親密に付き合っていたらしいよ。内輪の話かと思っていたら、竹内さん本人もトークショーで喋ってたらしいから言ってもいいと思うんだけど。

―― クラッシュ以前だと女子プロレスって扱いが難しい感じですよね。

小佐野
  クラッシュ・ギャルズを載せると決めたのは当時の編集長の舟木(昭太郎)さんだから。若手に「おまえ女子プロを取材して来い」って命令して、その記者は長与千種のファンになって帰ってきた(笑)。あの頃はみんな取材に行くと長与千種に惚れて帰ってくるという。

――
それくらい魅力的だったんですね。いまのマスコミにも言えるんですけど、女子プロレスラー・女子格闘家に取材対象者以上の感情を抱きすぎなんじゃないかって声を大にして言いたいんですけど(笑)。

小佐野
 ハハハハハ! 格闘技もそうなの?
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地下アイドル現場に近い雰囲気を感じるのでなかなか一歩が踏み出せません(東京女子もスターダムも)

No.1 32ヶ月前

東京女子を小佐野さんが触れてくれるのは面白いですね。小佐野さんも東京女子も幅や間口が広がるし。

No.2 30ヶ月前
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