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週刊『夏野総研』vol.305【なぜ「格安SIM」の通信はいまだに"遅いまま”なのか?】
2018-10-26 08:00131pt【“高級版「格安スマホ」”という戦略】 [第2回] Apple Storeのジーニアスバーを利用したことがある人はわかると思うが、ジーニアスバーは基本的にウェブでの予約制を設けている。これにより、きちんと予約をすれば、数分の待ち時間はあったとしても対応してもらうまでに何十分も待つ必要はない。 ちなみに、原則ウェブ予約のジーニアスバーだが、予約の事前受付は午後スタートになっている。実はこれ、午前中は飛び込み客の対応を行っているから。つまり、予約なしでも午前中に行けば対応してもらえる。私も利用したことがあるが、かなり急ぎの用事や、その日に対応してもわらないと困る事情がある場合は、開店と同時に駆け込むのが得策である。 -
週刊『夏野総研』vol.304【“高級版「格安スマホ」”という戦略】
2018-10-19 08:00131pt【“高級版「格安スマホ」”という戦略】 [第1回] MVNOの勢いが止まらない。今もなお契約者数を伸ばしており、総務省の発表によれば、契約数は1918万件を突破(2018年6月末時点)。実にモバイル通信サービスの11%ものシェアを誇っている。この数値は前年同期と比べて4.3%増とのこと。 -
週刊『夏野総研』vol.303【UBERがいまだに日本で認められない、もう1つの理由】
2018-10-12 08:00131pt【反対派大多数のサマータイム。実は日本こそ導入したほうがいい理由】 [第3回] サマータイム導入議論にあって噴出した「システム改修に莫大な費用がかかる」という批判。だが、こう考えてみることはできないだろうか。「古すぎるシステムを変える、ちょうどいい機会」だと。 遅かれ早かれシステムを変えないといけない。サマータイム導入は、その絶好の機会だ。また、日本は企業にはお金が有り余っている。財務省が発表した2017年度の法人企業統計によると、企業の内部留保は446兆4844億円と過去最高になっているそうだ。システムを更新することで費用がかかるというが、溜め込んだ内部留保を使う良い機会。「経済効果を減殺する」なんて言われてもいるが、システム投資だって立派な経済効果だ。「システム改修に莫大な費用がかかる」というのは事実であったとしても、経済への刺激やいずれ改修しないといけないシステムへの投資と思えば、悪い話ではない。 -
週刊『夏野総研』vol.302【サマータイム導入にかかる「巨額のシステム改修費」は“悪”なのか?】
2018-10-05 08:00131pt【反対派大多数のサマータイム。実は日本こそ導入したほうがいい理由】 [第2回] サマータイムを反対する意見として「廃止を検討している国が多い」というものがある。 しかし、このサマータイム導入の是非は他の国と比べてもあまり意味はない。日の出入りは緯度経度によって変わり、国によって事情が違うのは当然のこと。例えば、低緯度の国々ではサマータイムを導入している例は少ない。これは夏と冬の昼の時間に差が少ないことが大きな理由とされている。他方、比較的緯度の高いヨーロッパを中心にサマータイムは導入されている。各国の状況によって違うので、何かを反対するときに使われる「海外ではこうなっている」という常套句はここでは意味をなさない。人間は、日が昇ったら起きて、日が沈んだら寝るという生物としてのリズムを持っている。赤道から上にいくにつれて、夏と冬の日照時間は違う。その変化に応じて時間を調整しないほうがむしろおかしいのではないか。
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