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週刊『夏野総研』vol.471【「メタバース」は世界を変えることができない】
2022-02-22 08:00131pt【「メタバース」は世界を変えることができない】 〈その1〉 昨年11月、Facebookが『Meta』(以降、メタ社)に社名を変更し、大きな話題を集めた。Metaの由来は「メタバース」であり、メタバースとは3次元の仮想空間やそのサービスを指す。 Facebookから社名を変更したことで、これまでのSNSやメッセージングアプリ事業から、一気にメタバース事業へ舵を切ったのではないかという見方がされている。 さらに、このメタバースの話題を受けてメディアは「世界を変えてしまう!」「メタバースに乗り遅れるな!」などと大盛り上がりだった。 -
週刊『夏野総研』vol.470【「業界4番手」のウマミ】
2022-02-15 08:00131pt【「業界4番手」のウマミ】 あるサービスが流行り、一つの「産業」にまで発展すると、二番手三番手を狙うプレイヤーが出てくる。例えば、フリマ。メルカリの爆発的な普及によってフリマアプリの市場は活性化した。もともとヤフオクなどフリマ市場は存在していたが、スマホアプリベースではメルカリが独自の地位を獲得。その後、メルカリの背中を追って楽天の「ラクマ」やYahoo!の「PayPayフリマ」などが登場した。 -
週刊『夏野総研』vol.469【葬儀屋に学ぶ「マーケティングの極意」】
2022-02-08 08:00131pt【「葬儀屋」儲けのカラクリ】 [第三回] 葬儀屋は儲かりやすいビジネスモデルではあるが、まだまだ改善の余地があるのも事実だ。 例えば、リテンションマーケティング。葬儀屋というのは、一期一会な部分が大きい。地方などであれば決まった葬儀屋に頼む場合もあるかもしれないが、都会は違う。業者の選択肢が複数あるので、例えば父親の葬儀を行った数年後、母親の葬儀は別の業者に頼むことになるかもしれない。このとき「前回やってもらった葬儀屋だから」という理由でリピートするかといえば、かなり微妙だ。同じことは不動産屋や結婚式場にも言えるが、一度お世話になった関係でも、一回きりで終わってしまうことは多い。 -
週刊『夏野総研』vol.468【地の利>スケールメリット】
2022-02-01 08:00131pt【「葬儀屋」儲けのカラクリ】 [第二回] 葬儀屋の利益率が高くなるのは、もう一つ理由がある。それがカスタマイズ性だ。 「葬式」と一言で言っても中身はかなりバラバラ。同じ仏教のなかでも宗派によってやり方やしきたりは変わってくる。また、葬儀を行う会場の希望もさまざま。例えば、葬儀は葬祭場で行い、お坊さんは近くのお寺から来てもらうこともあれば、お寺で葬祭場を持っているところもある。あるいは、自宅で葬儀を行う場合も。
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