A-1 事実関係「豪雨被害 平成最悪 死者126人 不明86人」「(東京新聞)
活発な梅雨前線による西日本豪雨は九日までに各地で被害が拡大し、死者は十二府県計百二十六人に上った。安否不明者は岡山県倉敷市や広島市で大幅に増え、六府県八十六人になった。中国・四国地方を中心とした被災地では厳しい暑さの中、救助や捜索が続いた。気象庁は大雨特別警報を全て解除したが、引き続き土砂災害や河川氾濫への警戒を呼び掛けた。総務省消防庁によると、九日午後五時半時点で十五府県の避難所に計約一万一千人が身を寄せた。
死者・行方不明者二百九十九人を出した一九八二年の長崎大水害に次ぐ被害で、平成で最悪となった。政府は八日、非常災害対策本部を設置。安倍晋三首相は九日午前の会合で「(警察や自衛隊などの)実動部隊を七万三千人に増強し、全力で救命救助に当たっている」と述べた。
安否不明者の大半は広島県と岡山
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日本は、核、原発、地震による津波,火災、台風による水害、山崩れに対するリスク管理ができていないというより、リスク管理をしようとしない不思議な民族である。一つの例外は戦争であるが、自主的に考えるのでなく、米国の言うままに武器、装備品を米国の言うままの性能、価格で購入している。
戦争を除いては、リスク管理などという概念がないといってよい。大災害があれば、その場限りの対策をして、業者の言うままに高い価格で対処する。国民は、リスクといつも隣り合わせ、リスク管理は、個人個人が考えなければならないのでしょう。
ここ数年、決まって集中豪雨や地震、台風などの被害に見舞われている日本。異常気象がすっかり常態化し、これまでの常識がまったく通用しなくなっている。防災に対する考え方を丸ごと変えないといけない時期に来ていると思う。日本列島整備計画を根本からやり直さないとダメだ。いまや、もっとも怖いのは他国から武力攻撃を受けるリスクではなく、自然災害である。自然災害に対する備えを抜本的にを改めようとすれば、勿論途方もない額の金が必要となる。何をさておき、イージスアショアなどまったく無駄で役立たずな装備を、アメリカの思うまま買わされているのを止めなければならない。
今回の豪雨が大災害になった原因は多数あるが、その一つは予報で「50年に一度の大雨」と言っていたことだ。50年前のことは高齢者なら記憶があるはずだが、少なくとも中国地方ではこれほどの大雨は降っていない。災害が一定周期で発生するはずがないし、特に最近は大抵の人が大きな気象変動を感じている時に、こうした表現が不適切なのだ。50年前の記憶に従った高齢者が犠牲になった可能性が高い。
二番目は、避難指示のいい加減なことだ。「◯◯町に避難指示が出た」と言っても、洪水から避難するのなら高台へ行くべきだし、土砂崩れが危険なら平地に逃げなくてはならないのに、単に「避難指示」というだけではどこへ逃げたら良いかも分からない。TVでは「自分で判断すべき」と言っているが、判断に必要な周辺状況の危険情報を周知させていない。福島原発事故の時に、「とにかく原発から離れよう」と考えて、却って放射能濃度の高い地域に避難した人が多かったことの反省もしていない。
そもそも、名古屋市全域に避難指示が出ても、そんな大勢が避難できる場所があるのか。
どこぞの国からミサイルが飛んできて、撃ち落せずにヤラれてしまった時の社説でないか。「いつどこが危険かピンポイントで予測するのは難しく...」
尤も、本件では関係省庁に危機意識も高く、情報を十分に活かせる優秀な人材も居ただろう。だが、そうした実質を重視する人材は孫崎さんと同様、主流から外されがちで、十分な権限も無いに違いない。ヘーコラ「忖度」が大手を振ってまかり通る今日日は尚更だ。つまり、戦後70数年経っても旧日本軍体質のまま。学習効果ゼロ。元々学習するつもりなど全くないのだから当たり前だ。
今回の大災害でメデイアは「湿舌」という用語を使わなかった。「湿舌」があったに違いない。
私みたいに長くこの列島に住んで特に感じるのは、このところ20年のスパンで観察した結果だが、「湿舌」が台風時及び梅雨終期に必ず発生し大きな被害を起こしているのに日本政府は根本対策に手を染めていないということだ。
私は気象専門家ではないが、日本のこのところの「湿舌」は地球温暖化の結果の現象であると断定できよう。悪いことに、この地球規模の温暖化は米国のトランプ政権の怠慢宣言も手伝って向こう100年くらいは地球人は何ら有効な対策を取れないだろう。であるから、日本を襲う「湿舌」は休むことなくやってくる。
日本の新聞は避難、救助をもっとクイックにと叫ぶばかりで能が無い。自衛隊の諸君は一生懸命なんだが、それはそれとして、やるべきことは日本の政治が「湿舌」根本対応を安全保障という戦争の上位に付けて大々的な予算を付けることだ。
湿舌が猛威を振るうのは狭隘の谷、中小河川沿いの土地なんだから、それらを国有地として買収し、住民を安全地帯に疎開させることではないか。1000年に一回の大型津波とは根本的に違うんだから、防衛費を削ってでも買収すべきだ。
浸水した真備町地区の俯瞰映像をみると、地形的に、浸水しやすい場所ですね。想像ですが、おそらくはかなり昔はほとんど農地だったのではないでしょうか。しかも百年単位でみれば水害もあったのでは?
住宅を建てるために安い土地を求めるヒトビトと、農家をやめて不動産賃貸や不動産売買を手掛けるようになったヒトビトとの利益が一致して、そこそこの町ができたような気がします。
そしてまだよくわかりませんが、なくなったのは70-80代が多かったらしい。この人たちが一人暮らしだったのだとすれば、いったんできた町が少しずつ衰退していってたのでしょうか。
想像ばかり書きましたが、そういう地理学・社会学的な分析が自分としてはまず聞きたいですね。
わたしが通っていた小学校にプールができたのは
たしか5年生の時だった。
そして、完成式典で校長があまりに悲惨だった
洞爺丸の転覆、沈没の話をしたことを覚えている。
死者、行方不明者が1000名を超えた悲惨すぎる
事故の話を。
このプールは洞爺丸の犠牲者からのみなさんへの
プレゼントです。
校長はそんなようなことをいったように覚えている。
日本は貧しい国だから、日本中の学校にプールを
作ることなどふつうならそもそも不可能です。
自分の大事な命と引き換えにしてくれる人でも
いなければ、と。
隣国の悲惨な海難事故があった時、あの高校生たちの
一体何割が泳ぐことができたか、と考えた。
海や川の近くで育ったのでなければ泳ぎはプールで
覚えるほかはない。
韓国の学校におけるプール事情は?
それを考えた時、日本の行政が災害対策に無策とは
ちょつと言い過ぎ。
死者、行方不明者五千人以上を記録した伊勢湾台風より
こちらでは、同規模の台風が来ても死者は二桁少ない
程度にとどまっている。
人的被害はゼロにすることなど不可能。
わたしが政府自民党をほめることはめったにないが
この点に関してはよくやっていると思う。
この先は当然、原発をやめなくてはいけないが。