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昨日学者達の研究会の報告を聞いた。「地位協定では安保条約に基づき米国は日本国内のどこにでも基地を置くことが出来る」という全土基地方式の説明。これは違う。行政協定では「新たに施設及び区域提供を合意することができる」、つまり合意しないことも出来る!
2018-09-30 10:1721pt14
1: 実は今日本で。「日米安保条約、地位協定の下で米国は日本国内のどこにでも基地を置くことが出来る」(全土基地方式)の考えが横行している。
これは日米関係で極めて重要な論点だがこの見解は違う。
1952年2月28日作成([文書名] 日米行政協定(日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定)
先ず条文を見てもらいたい。
第二条
1 日本国は、合衆国に対し、安全保障条約第一条に掲げる目的の遂行に必要な施設及び区域の使用を許すことに同意する。
2 日本国及び合衆国は、いずれか一方の当事者の要請があるときは、前記の取極を再検討しなければならず、また、前記の施設及び区域を日本国に返還すべきこと又は新たに施設及び区域を提供することを合意することができる。
「新たに施設及び区域を提供することを合意することができる」という -
沖縄基地:参考ドイツ駐留NATO軍地位補足協定48条「防衛任務に照らしてもその使用よりも独側の利益が明らかに上回る場合、独当局の当該施設区域の返還請求に適切な方法でこれに応ずるものとする」沖縄キャンプ・キンザー全面返還時経済効果は13倍。他も。
2018-09-29 09:2921pt10
A:事実関係:沖縄経済、弱まる基地依存 県民総所得、観光は13.8%に成長(朝日):
30日に投開票される沖縄県知事選では、普天間飛行場の移設問題に加え、沖縄をどう活性化させるかといった経済振興策も問われる。観光業の成長もあって、基地がもたらす経済効果の存在感はかつてよりも薄れている
キャンプ・キンザーは2025年以降全面返還される予定。跡地は住宅や商業施設など。
県によるとこの基地の経済効果は年間約202送円。返還後はざっと13倍までふくらむとみこむ。
県によると県民総所得に占める基地関連収入の割合は、復帰時の15.5%から15年には5,3%まで低下。逆に観光は13.8(に成長。
B:参考:返還に関するドイツとNATO間の合意
ドイツ駐留NATO軍地位補足協定48条
、特定の施設区域については、共同の防衛任務に照らしてもその使用よりもドイツ側の利益が -
日米関税交渉、にじむ警戒感 焦点は農林水産品と自動車(朝日)、「実質FTA」日本譲歩 日米関税交渉入り合意、安倍首相国会審議で、日米貿易協議を「FTAの予備協議ではない」と説明。整合性取るため「物品貿易協定」の造語ひねり出し(東京新聞)
2018-09-28 09:0421pt7
A-1 事実関係1 日米関税交渉、にじむ警戒感 焦点は農林水産品と自動車(朝日)
日米首脳会談で合意した二国間の新たな関税交渉では、農林水産品と自動車が焦点になる。共同声明にも、両分野について互いの立場を「尊重する」との文言が盛り込まれた。あいまいな表現に、関係者からは警戒感もにじむ。
米国が特に強い関心を示すのが牛肉と豚肉の関税だ。牛肉の日本の輸入関税は38・5%だが、環太平洋経済連携協定(TPP)や欧州連合との経済連携協定が発効すれば、対象の国は最終的に9%まで下がる。
米国食肉輸出連合会の試算では、米国産が関税で不利な状態が続けば、2028年までに日本の牛肉輸入に占める米国産の割合は43%から30%に下がると指摘。生産者側は関税の引き下げを強く求める。
一方の自動車分野。日本自動車工業会の豊田章男会長は「協議の間は(米国による)輸入自動車への追加関税措置が -
トランプ大統領国連演説、米政権による強硬な貿易政策の妥当性を主張。NYT社説「トランプは世界が我々を笑っているというが、今や現実に彼を笑っている」。マクロン・仏大統領は各国首脳に「最も強い者のおきて」による問題解決を拒むよう訴えた。
2018-09-27 09:3621pt8
A事実関係 トランプ大統領国連演説概要
1:ブルームバーグ
トランプ大統領は国連総会演説で多国間主義を拒否
イランの孤立化を各国に呼び掛ける一方で北朝鮮を評価
2:ウオールストリート・ジャーナル:トランプ米大統領は25日、国連総会で演説し、複数の国際機関や同盟について責任を果たしていないと批判し、米政権による強硬な貿易政策の妥当性を主張した。
3:演説概要とりまとめ(1)(米国経済)
「株式相場は歴史的な高水準、失業率も50年ぶりの低さだ。大型減税も行った。国境で巨大な壁の建設も始めた。米軍は、まもなくかつてないほど強力になる。米国はより強く、安全で豊かになった」(朝日)
(2):中国との貿易問題
「貿易は公平で互恵的でなければならない」「中国がWTO(世界貿易機関)に加盟して以来、米国は製造業で300万人以上、鉄鋼業で全体の4分の1近くの仕事が奪われ -
自民党の杉田水脈衆院議員が同性カップルを念頭に「生産性がない」などと主張した問題で、擁護の特集を行った月刊誌「新潮45」、限りなく廃刊に近い休刊を決定。背景に月刊誌の低迷。発売部数新潮45 16,800 、中央公論 24,667 Voice 18,267
2018-09-26 07:4221pt25
1:自民党の杉田水脈)衆院議員が同性カップルを念頭に「生産性がない」などと主張した問題で、きっかけとなった寄稿を掲載した月刊誌「新潮45」が「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」とする企画を10月号で掲載する。寄稿をめぐっては、人権侵害などとして撤回を求める声や批判があがっていた。
18日発売の10月号では、新潮45編集部が、8月号に掲載された杉田氏の寄稿「『LGBT』支援の度が過ぎる」について、「見当外れの大バッシングに見舞われた」と説明。「特別企画」とうたった1ページ目に、「主要メディアは戦時下さながらに杉田攻撃一色に」染まったと書き、「LGBT当事者の声も含め、真っ当な議論のきっかけとなる論考」を届けるとしている。論考は、教育研究者・藤岡信勝氏の「LGBTと『生産性』の意味」、文芸評論家・小川栄太郎氏の「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」、元参院議員・松浦大悟氏の「 -
トランプ政権、対中輸入関税2千億ドルに10%の関税。これまで500億ドル相当への制裁関税、中国の対米輸出は約5000億ドル。他方米国の対中輸出は1500億ドル。制裁合戦は米側に優位。だが米国経済的に何を得られるか。対中強硬望む世論に配慮。
2018-09-25 06:3221pt5A-1事実関係「米が対中制裁第3弾、関税2千億ドルを発動」(産経)「
トランプ米政権は24日午前0時(日本時間同日午後1時)過ぎ、中国からの2千億ドル(約22兆円)相当の輸入品に10%の関税を上乗せする制裁措置を発動した。すでに2回に分けて計500億ドル相当への制裁関税を実施したが、中国が不公正な貿易慣行を改めようとしないため、第3弾の制裁措置として関税を適用する輸入品の規模を大幅に拡大した。
2千億ドル規模の制裁発動で、昨年の中国によるモノの対米輸出額(約5050億ドル)のほぼ半分が追加関税の対象。トランプ政権は、中国が報復に出れば新たに2670億ドル相当の輸入品に関税を課す検討に入ると表明。実施されれば中国からの全輸入品に関税が課される計算だ。
すでに発動した計500億ドル分は、半導体などのハイテク製品が主な対象だった。今回の約2千億ドルに及ぶ5745品目の関税対象品は、 -
9月22日夜8時、ニコニコ「孫崎享チャネル」で坂田雅子映画監督、何故ドイツが脱原発できたかを問う作品『モルゲン、明日』を語る」。8月22日試写会後のブログ再掲「身近な行動からグローバルに考える。持続可能な社会は足元から始めてこそ実現する」
2018-09-23 08:2821pt6
8月22日、映画『モルゲン、明日』の試写会に出かけた。坂田雅子監督のものである。
(1)多分この映画は、坂田雅子監督の紹介から説明を始めるのが好いだろう。
1948年、長野県須坂市に生まれる。
1965-1966年、アメリカ合衆国メイン州の高校に留学。帰国後京都大学文学部哲学科卒。
2003年、ベトナム戦争で兵役経歴を持つ写真家の夫グレッグ・デイビスの死をきっかけに、枯葉剤についての映画製作を決意。グレッグ・デイビスは1967年から1970年にかけてベトナム戦争で兵役につき、南ベトナムに駐留する。アジア各地で撮影活動を行ない、「タイム」などに写真が掲載、日本の地方に関心を持ち、2002年に群馬県を題材とした写真集『GUNMA 群馬-暮しと人々』を出版。2003年、枯葉剤の影響とみられる肝臓ガンにより死去。のちに、その生涯をもとにした記録映画『花はどこへいった』が制作され -
南北首脳会談後の朝鮮半島情勢。どうなる・ミサイル発射台廃棄、寧辺核施設の廃棄に言及。ただし後者は米国が相応措置を採る場合という条件付き。米国がこの条件を満たせるか。一つの候補は朝鮮戦争の終戦宣言。だが北朝鮮への先制攻撃なしまで行けるか。
2018-09-22 06:5221pt5
韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長は、2018年9月18日から20日まで平壌で南北首脳会談を行った。最近の米国の動きを含め、動向をまとめてみたい。
1:トランプ米大統領は8月24日、「朝鮮半島の非核化が十分に進展していないと感じたからだ」として、ポンペオ国務長官に北朝鮮訪問の中止を指示したとツイッターで明らかにした。一
2:ポンペオ国務長官は19日付の声明で南北首脳会談について「両首脳が朝鮮半島における完全な非核化を目指すとしたシンガポールでの米朝首脳会談の共同声明を再確認したことを歓迎する」と表明し、「アメリカは、米朝関係を変革させる交渉にすぐ入れる準備がある」として、停滞気味の米朝協議を再び加速させたい意向を示し、ポンペオ長官は北朝鮮側に、来週、国連総会に合わせニューヨークにおける李容浩(リ・ヨンホ)外相との会談を打診。さらに、ビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮側 -
安倍三選。強烈な締め付けによって国会議員票で8割。世論に近い全国の党員らの支持が5割半ば、石破氏合計254票、目標200票超え。石破氏=山形、茨城、群馬、富山、三重、鳥取、島根、徳島、高知、宮崎で安倍越え。首相陣営では歓声ではなく、驚き、当惑。
2018-09-21 08:3821pt5
A-1 朝日報道
(1)「安倍首相、伸び悩んだ党員票 自民幹部「地方の反乱だ」
国会議員票で8割の支持を得ながら、世論に近いとされる全国の党員らの支持が5割半ばにとどまった。首相陣営から聞こえるのは歓声ではなく、驚き、当惑だ。
今回の総裁選では、派閥がこぞって首相支持を表明し、2012年の政権復帰後に進んだ「安倍一色」に染まる党内状況を反映する展開をたどった。首相陣営は当初、党員票でも国会議員票に匹敵する7割以上の得票を目指した。
ところが、7日の告示以降は、「石破氏が6年前に獲得した55%は超えたい」(陣営事務総長の甘利明・元経済再生相)と予防線を張るようになった。6年前の総裁選は安倍、石破両氏を含む5氏による争いだったため、一騎打ちとなった今回とは比較にならない。55%はかなり低めの目標と受け止められたが、結果はその55%をわずかに上回ったに過ぎなかった。
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沖縄と昭和天皇、マッカーサー指令部政治顧問シーボルトの報告「天皇の顧問、寺崎英成氏が来訪。寺崎氏は、米国が沖縄の軍事占領を継続するよう天皇が希望している、天皇は沖縄の米国軍事占領は、二五年ないし五〇年なされるべきだと考えている」
2018-09-20 07:5121pt9
沖縄知事選が進行中です。
この中、「本州」は沖縄にどの様に対峙してきたでしょうか。
私の『戦後史の正体』から沖縄と昭和天皇を引用します。
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終戦後、寺崎英成は一九四七年二月に宮内省御用掛(通訳)に任命され、昭和天皇とマッカーサー元帥との会見の通訳も数回つとめます。
しかし寺崎英成はたんなる通訳ではありませんでした。彼は妻グエンがGHQのフェラーズ准将の遠縁であったこともあって、GHQと太いパイプをもつようになりました。そして昭和天皇と米軍のあいだで、意思疎通をはかる役目もまかされることになったのです。『昭和天皇独白録』のなかで入江侍従長は寺崎英成のことを「〔現在〕日本で一番重要な仕事をしている」とまでいっています。
彼は占領軍のなかでマッカーサーの「軍事秘書」の職にあったフェラーズや、外交
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